【JAL】日航ジャンボ機墜落事故 45【123便】

14 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2019/06/23(日) 04:22:17.59 ID:???.net

かばい合う夫婦　遺体確認

最期の瞬間まで　・・・・　涙の遺族

墜落機内で必死にかばい合った夫婦の愛の絆が固く結ばれ、昇華したーー。
日航機墜落事故犠牲者の身元確認が行われている群馬県の藤岡市民体育館で二日午後、若い夫婦の身元が歯型で確認された。

二人の遺体はほぼ顔面だけ。
それもすさまじい衝撃で、ほとんど一体化し、一つの骨のようになっていたが、東京歯科大学法医学教室スタッフらの懸命な鑑定で、事故後三週間を過ぎてようやくわかった。

この若夫婦は、福岡市南区向井野1の15の25、松下電器社員小宮敏幸さん(27)と妻の悦子さん(27)。
二人は、先月十日からのお盆休みを利用して東京ディズニーランドを見物、夫婦の両親が住む大阪府豊中市へ里帰りする途中だった。
事故機右前部に隣り合わせで座っていた二人の骨は、他の男性客の骨の中にめり込んでいた。
この男性の身元は一週間前に判明したが、歯型による身元確認に協力している東京歯科大法医学教室の鈴木和夫教授らのスタッフは、レントゲン検査などで別の人の歯型が混じっているのを突き止めた。
そして、まず、悦子さんの歯型から身元を確認、さらに悦子さんの歯、鼻骨とほぼ重なるように別の歯と鼻骨が見つかったが、これが敏幸さんとわかった。
小宮さん夫婦は大阪府立豊中高校の同級生。
神戸大学も一緒で十年間の交際の末、昨年九月に結婚したばかり。
敏幸さんの母親の政子さん(53)は「二人はこれから家庭を築こうという時で、一年の間に結婚式と葬式をする羽目になるなんて　……　」と新たな涙にくれていた。

　　　　 　　　　　 　　　　 　　　　　 　　　　 　　　　　 　　　　 　　　　　(　昭和60年9月3日付け：　読売新聞　)