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マテリアル・パズル 連載中

1 :粗筋書の三十指:2019/05/07(火) 17:09:16.23 ID:???.net
月刊少年ガンガンにて 2002年2月号より連載が開始された「マテリアル・パズル」
この漫画について色々語りましょう
なお、この作品は粗筋書きがテンションあがってくることで二日に1話のペースで連載されるようです
たまにテンション下がって変な時期に休載したり合併号になったりすることもありますが気にしないでね


※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1531910380/

連載中スレまとめ
http://rensaimatome.blog.fc2.com/
連載中スレ過去ログ倉庫(更新停止中)
http://rensai.nobody.jp/

2 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:10:29.33 ID:???.net
*最初に連載中スレのルール、テンプレ
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
 すでに連載終了した漫画を第1話〜最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
 過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
 今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
 基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
 時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。

・連載中スレに参加する上での注意。
 漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
 「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
 などといったネタバレ発言はご法度。
 まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
 連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
 でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
 「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
 それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

・連載中スレの時空間。
 連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
 よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
 故に時事ネタは注意しましょう。
 『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
 なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
 ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。

・次スレが立ったら。
 次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
 連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
 次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
 だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。

3 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:11:23.08 ID:???.net
【連載中スレを立てたい人へ】
 まとめWikiの『連載中スレについて』を熟読の上、ここ楽屋裏で相談しよう。

【連載中スレで困った事が起きたなら】
・揉め事、トラブル発生時は連載中スレの楽屋裏でご相談を。
 ここ『連載中スレの楽屋裏』は、連載中スレでは話せない事柄を話し合うためにあります。
 スレ立ての相談はもちろん、あらすじ書きさんが定時更新不可能な時にあらすじを貼り、代理更新を依頼するなど。
 連載中スレで話せない雑談を交わす事も結構ですが、ここは連載中スレ全ての楽屋裏ですので、
 ひとつの連載中スレについて延々と語り合うのはやめましょう。
 とはいってもみんな適当に雑談したりしてますから『空気を読んで』気軽に語り合うのも有り。

・連載中スレにてネタバレされたり、連載終了した作品を語り合ってる事に疑問を感じる人が現れたら。
 スルーしよう。
 ただし連載中スレの主旨を知らず、初めてスレを覗いただけの人である可能性もある。
 その場合は楽屋裏へのリンクを貼り、改めて連載中スレの主旨を説明して仲間を増やそう。
 また、単にまだ出てきていない部分の話を「もう出てたはずだよな〜」と勘違いしてレスしただけかもしれないし、
 本スレやその漫画関連の別スレと勘違いして、素のレスをしてしまう事もある。
 ネタバレをされたからといってそれが悪意の行動とは限りません。寛容な精神を持ちましょう。

・人多杉とか出て見れない時。
 専用ブラウザを使えば見れます。2chを見るためのソフトで、無料で使えて便利機能いっぱい。
 さらに鯖にかける負担を減らすため2ch側から推奨されてます。以下のアドレス参照。
ttp://directory.infoseek.rakuten.co.jp/196491/
ttp://2ch.tora3.net/viewer.html
ttp://www.monazilla.org/

4 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:15:24.18 ID:???.net
*補足
マテリアル・パズルは本来ガンガン1冊につき二話ずつ掲載された方式でしたが
連投規制や1話のボリュームの多さ等の問題により
申し訳ありませんが>>1の通り、1話ずつのペースで投下させていただきます
「連載中」とは少し趣が異なる仕様となりますがご了承くださいませ

連投避けに30分ほど立ちましたら、本編のほうを投下する予定です

5 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:44:48.83 ID:???.net
[1000年前 大地の底から現れた大魔王デュデュマが 世界を滅ぼした]
夜空に浮かぶ光り輝く竜のような何か その眼下にはいたるところが爆発する町並み…

[デュデュマにはいかなる文明の力もかなわず
 人々はあきらめ滅びをうけいれはじめていた]
…雪道のような場所を歩きながら、誰に語るか一人、そう呟く少年の姿があった
それと同時に、その光の竜に対抗する光景も映し出されるが

[これは大地の法則なのだと
 進みすぎた文明への 大地を汚し傷つけつづけた自分達への報復なのだと―――]
さらに大地から伸びる、禍々しい顔の何かが、その地面を破壊しつくす・・・

「違う」 そこで、少年が自身の語るその物語を否定する
「大地は…そんなことでデュデュマを生み出さない
 デュデュマが生み出されたのは…… デュデュマが生み出されたのは・・・・・・!!」

雪山に足跡を付けながら叫ぶ少年 ……デュデュマが生み出されたその本当の理由は、そこで止まり
再び、大魔王を巡る物語が少年の口から再開される

[世界が滅びゆく中 人類がすべての希望をなくしてゆく中――― それでも デュデュマに立ち向かう者達がいた
 彼等は文明の力も使わず たいした武器も持たずにデュデュマに向かっていく
 彼等はデュデュマと似た力を持っていた 唯一デュデュマに対抗できる力―――]

     マテリアルパズル
「それが  魔 法 」

[彼ら 魔法<マテリアル・パズル>の使い手によって デュデュマは倒された
 世界は滅んだが――― 人類は細々と行き長らえた
 そして――― 1000年後……この大地のために再び その力が必要になった

 その力を使う者達―――  "魔法使い"が―――]
そして少年は雪山の先へと進み…ここに、幾多の"魔法使い"達の物語が始まる・・・

6 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:45:48.32 ID:???.net
…赤い扉の前で、苦しげに息を切らせる冒頭の少年 この扉の向こうには―――
険しい形相で、その扉を睨む少年 そして少年は、その扉に手を伸ばし…

 どんな時だってあたしたちは一緒だろ?

 たとえ…もしこの身体が分かれる日が来ても

 一度ひとつになった魂は二度と離れることはないよ

重い音を立ててゆっくりと扉を開き、目の前が光に包まれる、扉の向こうで少年を待つものとは・・・


  マテリアル・パズル
 【序章 大地の片隅の3つのかけら】

 第T話 | アメ玉と魔法使い

のどかな自然に囲まれた、海沿いのとある場所 のどかなその地には、一つ、異彩を放つ場所があった
雲をつくほどの巨大に突き出た、壁のごとき険しく切り立った断崖があり
その断崖の横には、頂上に向けた看板が立ててあった

<魔法使いの家 あと500m 御用の方は頂上まで昇ってきてね>

「アホか――――!!!」そんな看板を前に、何者かの叫びが響きながら
「ハァ こんな断崖昇れるか―――!!! ハァ ハァ 何が昇ってこいだ―――!!!」
息を切らせてそうぼやきながらも、その険しい断崖を登っていく、一人の男の姿があった
ぼやきながら、昇ってるオレはアホだーと叫ぶ男 蒼空にやまびこが響く

それでも、男は軽快にその断崖を苦もなく駆け上がる 立て看板も徐々に目的地まで近づいている事を示し
立て看板があと10m、と示し…男ももうひとふんばりし崖を上って行く …が、その先で目にしたのは

<嘘だよーんバーカ あと300m>

7 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:46:48.55 ID:???.net
「て てっ てめェ絶対上にいろよこんちくしょォオオオオオオオオオ―――ッ!!」
やり場の無い怒りに震えながら、その怒りのままに一気に断崖を走りぬける男でした

…こうして、無事に頂上へと辿り着いた男だが、次はうっそうと生い茂った森が彼の行く手を阻む
「この奥にいるのか…?伝説の魔法使い……」 
どこか、不安げにそう呟きながらも森に足を向ける、と…またあの看板があった

<魔法使いの家 こっち→>

男も一度は無視しようとするも…他にアテがあるはずもなく、やむなくその看板の示すほうに向かう
で、あっちやらこっちやらに誘導して、辿り着いた先は

<↓ やーいひっかかった 底なし沼でしたー ゲラゲラ>

そのまま白目向いて底無し沼にずぶずぶ沈んでいく男でした そんな様子をねこも見つめ −ω−)

* ざんねん! かれの ぼうけんは これで おわってしまった!

・・・
―ミカゼ― 「ミカゼ」 「長老達が呼んでいるぞ」

底無し沼に沈んでいた、ミカゼと呼ばれた男が、その声に振り返る
ここで場面は少し遡り、彼が魔法使いを探す事になったいきさつへと移るのだった

長老の前で膝をつくミカゼ 長老と大ババの二人は、村一番の強き者、ミカゼにしか頼めぬ事があると言う

「お主も感付いていると思うが… この村は今未曾有の危機じゃ」
「見ればわかります」

そう返しながら外を見やると、村の中心には家屋をはるかに超える超巨大なきのこが生えていた
…村の人たちはその凄まじい大きさのきのこに声をあげるのどかな光景があったけど

8 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:47:25.86 ID:???.net
(気づけよ お気楽住人ども…)
事態の深刻さにまったく気づいてない様子の村人達にはミカゼも心の中で突っ込みつつ
その巨大キノコは、毒キノコのヤマクイダケ 
あと一ヶ月もすれば毒の胞子をばら撒き、村どころかこのあたり一帯の地が滅ぶと言う
村を捨てることもミカゼは提案するが、それは最後の手段、として… 長老はミカゼに頼みがあるとしながらも
苦しげに咳き込みながら、わしがあと30年若ければ、と悔いる長老…

「いいか…よく聞くのじゃミカゼ 東の東…山を越え 谷を越えさらに東に進んだ地に…
 3人の魔法使いが住んでいると言われておる…
 不思議な力を持った者達らしい… 100年以上も生きていて知識も沢山ある
 その者達なら 何かよい知恵を授けてくれるやもしれん…」

魔法使いの噂は、ミカゼも聞いた事はあるが…
・・・そして、長老はミカゼに村の未来を託し・・・長老は静かに力尽き、ミカゼの叫びが響く・・・

大ババ様もミカゼに向けて語る 魔法使いが住んでいる地まで常人なら3ヶ月はかかる荒れ果てた道のり
だが、ミカゼなら二十日もあれば帰ってこれよう、としつつ…
…ミカゼにアメを忘れずに持っていく様に、と言う大ババ様 なんでも魔法使いは飴が好物なそうで
・・・そして、大ババ様も村の未来をミカゼに託し、力尽きる・・・
二人の長老を失ったミカゼの慟哭がひびk

「ミカゼよ……」あ、長老が目を覚ました
「その魔法使い達はなるべ人との関わりを避けておる 簡単には…会えん…
 荒野の中の…絶壁の高台の……上…人などとても昇れぬ場所じゃが…」

ミカゼもおまかせください、と自身をもって長老に返す
そして、改めて長老が力尽き・・・ あ、今度は大ババ様が目を覚ました
そんな起きては力尽きて、その度に叫ぶミカゼのやり取りを何度か繰り返し…

そうしてミカゼが村を旅立つ時がやってきた 
村の人たちも皆、その旅立ちを見送るのだった 生きてた長老と大ババ様も

9 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:48:59.48 ID:???.net
・・・「うを―――」ドザーっとミカゼが底無し沼から這い上がって来た
「こんな所で回想入れてる場合じゃないんだ… はやくしないと……!!」
苛立ち気味に呟くミカゼだが…さらに森を進むと、その先にいたのは凶暴な?くまであった 

\がおー/ 吠えながらその熊手を振り上げるが、ミカゼはそれを容易く避けて、その場の木を蹴り上げると
くまに向けてリンゴがぼこぼこ落ちてきた それでも食ってろ、と立ち去ろうとするミカゼだが
かえってくまの怒りを買ったようで、再びミカゼに襲い掛かろうとする!が…

「うるせぇなァ 俺は急いでんだよ 疲れてんだよハラ減ってんだよ 気が立ってんだよ」
怒りの形相でミカゼも振り返り――― 森の中に、鈍い音が響き渡った

日も暮れた頃…ミカゼはようやく一軒の家を見つけた 恐らくはここが魔法使いの家だろうか
誰かが住んでいる形跡はあるが…ひとまず家の戸を叩いてみるが…反応がなく、もう少し強めに呼びかけて見るが
ミカゼの後頭部に硬い球が直撃した 頭押さえながらも振り返ると…
そこにいたのは小柄な…幼い印象すら感じさせるような小さな女であった
彼女が一〇〇年以上も生きている魔法使い…? ミカゼも目を丸くするが

ひとまず用件を伝えようとするが、またどたまに硬い球投げつけられた
まず名を名乗ると命じられ、渋々自己紹介

「ミルホット村から来ました 御風<ミカゼ>と申します」
「あたしはアクア 大魔道視アクア よろしくね」

少女、アクアもそう名乗り…フードに隠れた顔の影、その奥に、猫のごとき鋭い瞳が覗く
で、アクアに用件を伝えようとして、またどたまに球投げつけられた
頼みごとがあるならそれなりのものを用意しているのかを問われ…ミカゼも調達していた飴を降ろし
カバン一杯に詰め込んだ飴玉をざっとアクアに差し出す、が・・・

「棒ついてんのこれだけ?」(うずまき飴一本
「え はい」

またどたまにry 痛そうな声をあげるミカゼをよそに、アクアも呆れたようにため息付きつつ

10 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:49:58.43 ID:???.net
「あーあ わかってないねェ これじゃ振れないでしょ
 これはステッキのかわりなの わかる?  魔法使いは魔法のステッキでしょ?
 あたしのステッキはこれ!わかった?」

涙目になりながらもミカゼは堪え… 他の二人はいないのかを問うが またry
「わけのわからんチビだ 他のふたりと話をしよう ―――って考えただろ今」
おまけにミカゼの考えも見透かされていました アクアの話では二人は今は留守だそうで
・・・ふと、ミカゼは魔法使い、に関してアクアに問う
魔法使いと言えば火を出したり、空を飛んだり、不思議な薬を調合したり、というのが昔話でも度々書かれている
本当に、人間がそんな力を使えるのか、と問うミカゼ

「見たいの?あたしの魔法」「―――できれば是非!」

「やだね」
ミカゼの頼みは容易く一蹴された、これにはミカゼもちょっと白い目 ……だが

「見せる?今?あんたにここで? 敵かもしれないいきなりの来訪者になんか見せられないね
 ―――どうしてもってんなら それなりの覚悟はできてるんだろうねェ」
アクアがそう告げると、彼女のもっていた棒付き飴が尋常ならざる威圧感を放つ…!!

(やばい・・・こいつやばい… 怖い…帰りたい…)
さしものミカゼも、その威圧感を感じ取り、強張った表情で気圧されてしまう
・・・ひとまず、アクアも話を聞いてくれる気になったようなので、その用件を伝える
村に生えたヤマクイダケをなんとかできないか…との頼みに、アクアは飴を口に含みながらなんとかできると即答
自分が行って魔法を使えばいい、とのアクアにミカゼも村まで来てください、と頼み込むが

「やだね」


 \完/

11 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:50:55.78 ID:???.net
オワッテナイオワッテナイ
「そんな所まで行くわけないっしょ」
そう言いながらまた球をミカゼに投げつけるが、ミカゼそれをキャッチ!
そして渾身の力で球を投げ返す!! が、アクアに簡単に蹴り返された 結局顔面直撃でした
・・・無論、アクアもタダのイジワルでそう返したわけではない
彼女たちはただでさえ狙われている身、不老不死の秘密を手に入れようとする金持ちや国家
さらには彼女たちの血を飲めば不老不死になれる、と思い込んだ輩に暗殺されかけた事もあった
だからこそ彼女達はこんな所で暮らしている、遠出などできないとするアクア、だが・・・

「全員ぶっ倒してやる」
倒れたままで、ミカゼはアクアに向けてそう返し
そして立ち上がったミカゼは、アクアを真っ直ぐに見据えながらこうも続ける

「あんたにまとわりつく敵はすべて俺が追い払う!
 あんたには指一本触れさせない! 約束する 守ってみせる!!
 そして無事にまたここに送り届ける!! それでどうだ!」

アクアは真っ直ぐに自身を見据えるミカゼを一瞥しながら…その脳裏に、何かが浮かび上がる
小さな子供が、『お姉ちゃん』に助けを求め …そんな子供に『お姉ちゃん』がその子に手を伸ばし―――
次の瞬間、閃光と共に、大爆発が地平を包み……

……忌々しげに表情を歪めながら、口に含んだ飴を噛み砕くアクア
アクアの「ミカゼは強いのか?」との問いかけにミカゼは「―――俺は強い!!!」と迷いなく返す
「普通三ヶ月かかるここまでの道を七日で来た!!断崖も登ってきた!!
 大きな獣だって一撃で倒せる どんな奴が襲ってきたってぶっとばしてみせる!!」

そう豪語するミカゼに…アクアはミカゼの頭に散々ぶつけてた球を軽く投げ渡し
投げ渡したそれはゴーラの木の実と呼ばれるもので、これを素手で割れれば付いていく、との条件を出す
何も道具を使わずに素手で、と言う条件に、ミカゼも自身満々でその木の実に鉄拳をぶちこむ!!
―――だが、ミカゼの拳に木の実はビクともしなかった ミカゼも思わず涙目

12 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:51:44.19 ID:???.net
「そんじゃあたしは寝てるから 割れたら起こしてね
 割れなかったら諦めて帰りな」

それだけ言って、アクアは家の中へと引っ込むのであった
・・・それから、ミカゼは夜通しでゴーラの実への集中攻撃を浴びせるが傷ひとつ付かず
木に叩きつけながら乱打をぶち込むが、やはり実はびくともせず、逆に打ち付けられていた木の方がへし折れるのだった
これにはミカゼもへたり込んでしまうが……それでも、村の皆のために、ミカゼはその力を振り絞る…!!

その頃、村のほうでは巨大きのこの下で村人達がどんちゃん騒ぎをしておりました
村人達が巨大きのこの下でエンジョイしているのを、ミカゼには知るよしも無いのであった

…中で横になってたアクアだが、ミカゼの叫び声がうるさくて寝れなかったようで
目ざめたアクアが、ゴーラの実と格闘するミカゼを見据え…ふと、何かが足元に落ちていた
拾い上げたロケットのような物はミカゼのだったようで…アクア勝手に中身開け
これにはミカゼもお怒りでロケット奪い返し どうやら中にあったのは家族の写真なようで
とはいえ、両親は既に死んでいない、そうだが・・・

「―――アクア あんたは家族はいるのか? こんな所に住んでて…」
「いたよ そういやあたしもロケットに写真入れてたっけ」
「…… 今は?」「ジャマだから外してる」

そう返しながら、ミカゼがうるさいので森で寝る、とアクアは森の中へと向かうのだった

……夜も大分更けてきて、ミカゼのお腹がぐーとなった
さすがに大分空腹なようで、留守になった家の中を物色中 ふと、家の中にかけてあったロケットを見つけ
…ちょっと気がひけるが、お互い様だ、とロケットを開くが…中に何も入っておらず
他にロケットなんて…そういいながら振り返ると
机の上にロケットの模型がありました ミカゼもどう突っ込んでいいやら

13 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:52:20.09 ID:???.net
とりあえずロケットを開けると、中には笑顔の少女の写真があった
まさか彼女の子供、と言うわけでもないだろうが…ミカゼも首をかしげていると
ロケットのブースターが点火し、ミカゼの手を離れ そのままロケットは夜空に消えちゃうのでした
困惑するミカゼをよそに… アクアの方は木の上で飴を口に含みながら、一人呟く

「気持ちだけじゃ何も救えないよミカゼ あの実を素手で割れるなんて化け物だけだよ」

・・・朝になり、アクアが森から出ると
そこでは今だゴーラの実と格闘するミカゼの姿があった
岩壁に実を置き、血まみれの拳を握り締めながら…静かに集中するミカゼ
そして、その目を見開き!ゴーラの実に自身の渾身の一撃をぶち込む!!
が・・・岩壁を砕いても、その身はやはり砕くことができず…
ついに、ミカゼは力尽きその地に倒れる・・・・・・

…荒く息を吐きながら…ミカゼはアクアの姿に気が付き
倒れながらミカゼは、アクアに村に来てくれ、と懇願するが…その願いを、アクアは駄目だと一蹴する

「……… どうして…」
「あんたが弱いから」
厳しいアクアの言葉に、ミカゼも何も言い返せず…そしてアクアはさらに続ける

「どうした? 立ちな 立て
 手が使いものにならなくなったら頭突きでもなんでもすりゃいいだろ!!
 あんたの思いはそんなもんか! 立て!!」

……その言葉にも、もはやミカゼは反応せず…アクアもその場を立ち去らんとするが
「ちょっと待て 今なんてった?」「………あんたの思いは―――」

「手 じ ゃ な く っ て も い い の か !?」

目を見開きながらミカゼはそう叫ぶ、と共に…突如ミカゼは大声で笑い出した
そして、倒れていたミカゼが起き上がり、ニヤリと笑みを浮べながら言う

14 :粗筋書きの三十指:2019/05/07(火) 17:53:14.74 ID:???.net
「3ヶ月かかる道のりを7日で来たのも
 断崖を登ってきたのも
 獣を一撃で倒したのも

 みんなこの 脚 だぜ」

笑みと共に・・・・・・ミカゼの蹴りが、一撃でゴーラの実を砕く!!
見事にアクアの出した条件をクリアしたミカゼ、自慢げに真っ二つに割った実をアクアに見せるが

「あ――あ… バカ」
アクアはため息混じりに呟くと…ミカゼの蹴りを受けた岩山の頂上が、鈍い音と共に崩れ落ちる!!
二人に向けて落ちてくるその巨大岩を前にミカゼもうろたえるばかりで
・・・すると、アクアがミカゼの顔面踏みながら落ちてくる岩に向けて飛び上がり
手にした棒付き飴に光が宿り、その飴を岩に向けて振るうと 

巨大な大岩が一撃で、粉々に砕け割れる・・・・・・!!

砕け散った大岩の瓦礫を前に、ミカゼも目を丸くし…
そして、フードをぬぎ捨てたアクアの素顔を目の当たりにするミカゼ…

(こいつ・・・ やっぱり・・・ クソガキじゃねーか)

目の前のその大魔道師、アクアの姿は彼が思っていたとおりの
黒い服に身を包んだ、ツインテールの少女の姿であった


 ここからが 俺の――― いや
 彼等の 本当の大冒険のはじまりだった


<続く>

15 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 19:46:11.36 ID:???.net
絵下手

16 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 19:58:50.28 ID:???.net
清杉からファンタジーかー
ガンガン特有のギャグ満載ファンタジーで行くのかねえ

17 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 20:08:08.26 ID:???.net
意外とシリアスもかけたんだなこの人
戸塚先生はギャグでしか知らなかったからちょっと意外
なんだけどアクアとミカゼはノリがまんま清杉になりそうだなw

18 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 21:05:44.87 ID:???.net
アクアがいろんな意味で完全にリナ・インバースな件

19 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 21:29:57.35 ID:???.net
この絵でシリアスは無理だろ……

20 :マロン名無しさん:2019/05/07(火) 22:42:49.01 ID:???.net
個人的には絵がどうこうってより
スクリーントーンとか一切使わない人だから、その辺の見栄えの印象も悪く見えちゃうのかもしれん

21 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 11:25:02.04 ID:???.net
>>3
才能は受け継ぐ事は難しいから

22 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 11:25:24.04 ID:???.net
後の微妙たちは試行錯誤しながらやってるのかなあ
微妙じゃなくて人達だった
社長がかわって業績悪化で倒産したり

23 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 11:26:19.08 ID:???.net
NHKのショーランナー交代はそれと似たようなもんなんじゃねーかな

24 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 11:27:21.01 ID:???.net
>>11
しかし双子ちゃん、デライラの手に余るんじゃないか?

25 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 13:12:06.32 ID:???.net
最初のデュデュマ?がどうのこうの言ってるのって杉小路?
やっぱギャグなのかなこの漫画

26 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 17:15:28.47 ID:???.net
ページ数多いけど話ほとんど動いてないな

27 :マロン名無しさん:2019/05/08(水) 17:39:16.46 ID:???.net
つーか主人公は誰なんだろこれ
アクアかミカゼか、それとも最初に出てた男の子か?
最後のミカゼの語りで 彼等 っていってるからあの男の子も絡んでくるのは間違いないと思うが

28 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:09:22.43 ID:wWCWLhNu.net
ミカゼの村に寄生したヤマクイダケが毒の胞子をばらまくまであと3週間
それまでに魔法使いアクアにヤマクイダケを対処してもらわなくてはならない
さっそく出発しようとするミカゼだったが アクアは大きくあくびしながら

「あ――かったりィ 行くなんて約束しなきゃよかった」
「そーゆー事は聞こえないように言え 行くぞ!!」
「もうちょっと暖かくなってから行こうよ あと2ヶ月くらいしてさ」
「村滅んでるわ!!」

横暴なアクアの態度にはミカゼも突っ込みいれつつ、なんやかんやで行く用意は出来たようです


  第2話 | おめんとミカゼ


とはいえ問題は、どうやってアクアをこの断崖からおろすか、である
おんぷの提案は却下しとくミカゼ 断崖を降りるのにおぶって降りるのは危険すぎる
アクアの魔法でなんとかならないのか聞くが…浮いたり飛んだり、という魔法は使えないそうで

「ミカゼ 見ただろ? あたしは大岩砕いたのを
 あれがあたしの魔法だよ 壊すのがあたしの魔法!」
「壊す・・・だけ?」「だけ」

…なら、乗り物とかは無いのか聞いてみるミカゼ
魔法使いと言えば、魔法のじゅうたんとか、てなずけた巨鳥とかが定番の乗り物だが
・・・すると、不意に周囲が暗くなり、何かの羽の音が聞こえてくる ミカゼが空を見上げると

その空には、巨大な竜が空を飛ぶ姿があった…!!

伝説でしか聞いたことの無い、その巨大な(丸々とした)竜がアクアの操る乗り物… ミカゼも戦慄するが
・・・竜はそのまま空の向こうへと飛び去っていった ただの通りすがりでした

29 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:10:10.28 ID:???.net
で、結局当初の提案どおり、おんぶで降りる事に
アクアの身を背中に抱えて、いざ出発! ってところでアクアが忘れ物を思い出した
そして帰ってきたアクアが、ミカゼの背中におぶさり

かぽ・・・ と、なんかへんなおめんかぶせた

「さあ出発―――!」
「まて―――っ!!!なんだこれは―――っ!!!」
「おめんだよ 見てわかんない?」「見えんわ!!」

近くに有った水場で自分の顔を確認して また「なんだこれは―――ッ!!!」と声をあげるのでした
ミカゼが頑張ってもそのおめんはとれず…アクアがそのおめんは自分との契約、だと語る
イジワルな笑みを浮べながら、万が一にもミカゼがばっくれたり裏切ったりしないための保険、だそうで

ついでに言えば従来の品と違って前も見えるし通気性も快適らしい すごい高かったとも
とりあえずミカゼの身の回りのことはどうするのか、に関してはいったん取説を確認

「面をそのまま水につけると給水口より水を取り込み 頭髪・顔面・口内を自動で洗います」
「無駄に高性能だな」
「―――で物を食べるときは―――アゴの下のボタン押してみ そこから食べ物入れな」

アクアの指示に従うと…おめんのぶっといたらこくちびるがかぱーと開いた
これにはミカゼもげんなり orz
しょうが無いので町に着いたらもっと良いの買ってあげるから、と約束しとくアクア

「本当だな!? 絶対だぞ      違う とれ!!!」

・・・そんなこんなやってたらまた日が暮れそうになり
沈む夕陽の中、ミカゼはアクアを背中におぶさりその断崖を駆け下りるのであった

30 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:10:46.53 ID:???.net
―――夜が終わり、朝になった頃…断崖ふもとの町の近くに、町の住人と思わしき男の姿があった
彼は三人の魔法使いにかけられた賞金を狙って街に辿り着いたが
あの断崖を見た瞬間、男は心が折れた 昇るのを諦め、魔法使いが町に降りてきたところを狙う作戦に変えたが
ここに住み着いてもう6年 魔法使いは一向に姿を見せることはなかった

「故郷に帰るかな…… …でもここも気に入ってるんだよなァ…」

・・・すると、地平の向こうに何かが猛烈な勢いでこちらに向かっているのに気づく
爆走してくるそれは、三人の魔法使いが一人、アクアを抱きかかえたミカゼであった
背中で寝てるアクアに、もうすぐ町に着くと声をかけて起こす アクアまだちょっと寝ぼけ
……その少女の姿に、男も気づいた アレはまさしく手配書に書いてある三人の魔法使いの一人…!!

「んでどうすんだよ このまま町に入るのかよ 大丈夫か?顔割れてて襲われたりしないだろうな」
「あたしが前に来たのは10年も前だからね 平気だよ」

・・・そう、言ったそばから魔法使いを狙う男が襲いかかろうとする!!
が、ミカゼの蹴りに文字通り一蹴された さらば彼の6年の努力

これにはミカゼも全然駄目じゃねえか、と文句が出そうになるが
…鼻歌交じりのゴキゲンな様子で町に向かうアクアの姿に
ミカゼもため息付きつつアクアの後をついてくのであった

まず二人はおめん屋を探す事に、ミカゼもそんな店あんのかと声をあげる
その矢先にさっそくおめん屋見つけた 面あるよ
で、いろいろあれやらそれやら変なおめんミカゼにかぶせて遊ぶアクア
ミカゼももう勝手にしてくれ、と諦めたご様子でした

で、ミカゼは新たに三つ編みツインテのおでこに[殺]と書いたラー○ンマン的なおめんになってた
子供たちにバカにされながらたかられるミカゼ 住人の皆さんもそのミカゼの姿には困惑
アクアの方はおかし屋で飴を調達 なかなかよさげな飴を見つけたようで、アクアも満足そうに
袋一杯に大量に飴を買い上げるアクア これにはお店のおばちゃんもびっくり

31 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:11:28.86 ID:???.net
「そういや昔ねェ いっつもそのくらい買ってく娘がいたんだよ 穣ちゃんくらいの娘でさ」
そう言いながら…飴を咥えて満面の笑みを浮べるアクアの姿に、おばちゃんもどこか目を奪われていた
ミカゼに支払いを頼みつつ、怪しいやつはいないか尋ねるアクア
ミカゼもこの町で俺より怪しいやつはいない、と返してのける

―――お昼ご飯も済ませて、ひとまず公園でひと息付くアクアとミカゼ
久々の下界とはいえ、はしゃぎすぎなアクアにはミカゼも文句がでつつも
…とはいえ、確かに彼女を狙うような存在は、今の所最初の男だけ
ミカゼもけっこう警戒はしていたのだが…  その後ろでおめんミカゼが子供にたかられ
アクアももう10年も立つのだから大丈夫だとしながらも、いた所でどうでもいい、とする

「この街でくすぶってるのはどうせ断崖を見て諦めた奴等だろ?
 降りてきたところを狙おうっていうね そんなザコどうでもいいんだよ

 敵の資格があるのはね……
 まず あんな断崖ものともせず登ってこれる技術や能力を持っている奴等
 ミカゼ あんたみたいな奴の事だよ」

アクアの言葉に…自分以外にもあそこを登ってきた奴がいたようで
…その中には敵もいたはずだが、アクアは倒した、と平然と返す

「あたし達三人の内のふたりは魔法使いだよ そりゃ無敵さね」
「え!? ちょっと待て 3人全員魔法使いじゃなかったのか?3人とも不老不死じゃないのか?」
「魔法使い=不老不死だと思ってんの?」(ジュースちゅー
「え?違うの!? あんたら不老不死じゃなかったのか?」

「不老不死だよ 不老不死になれたからこそあたし達は これ程の魔法を操れるようになったのさ」

アクアの答えに、ミカゼも困惑気味に首を傾げるが… なら、魔法使い、に関して聞いてみようとするが
ミカゼにたかる子供たちも段々エスカレートしてきてた 大石投げつけたりおめんにガンガン叩きつけたり

* ミカゼがクソガキどもをお叱りしてるところです お待ちください

32 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:12:35.84 ID:???.net
で、話も出来ないので新しいおめんにして欲しいと願うミカゼ
しょうが無いので再びおめん屋に向かい… 今度は無骨で縦長のモアイ像的なおめん装備
今度のおめんには表情を変える機能が付いているようで

[喜 怒 哀 楽]の喜ぽちり おめんミカゼニッコリ    コワイ

平原に移り、魔法使いという存在に関して問うミカゼ
例えばミカゼも特訓次第で、アクアのような魔法が使えるようになるのか、との質問に
アクアも腕を組んで悩みつつ、それに関して説明してくれるようで

平原にある、小高い丘の前に立つアクア その手には棒付き飴が握られており
…その姿に、ミカゼも何かを感じ取ったか僅かに下がる
「魔法ってのはね 自然界の力や人間の力を変換する事―――」

[それを自由に組み立て 新エネルギーをつくり出す事―――
 この世に 新たな法則をつくり出す事―――
 自然界をとりまくあらゆるパワーや生物を流れる霊気<オーラ>
 それらを司る最も根本的な単体エネルギー マテリアル・パワー]

    マテリアルパズル
「それが 魔 法」

アクアの言葉と共に、手にした飴玉の中で、何かが組み変わる音がかすかに響き―――
地面に落とした飴玉が、次々と大爆発を起こす!!

「これがあたしのマテリアル・パズル 『スパイシードロップ』
 魔法効果は見てのとおり 自らの霊気<オーラ>を組み替えて破壊のエネルギーに変換する
 アメ玉に込めなきゃ発現できないって弱点はあるけどね

 単体エネルギーであるM・P<マテリアルパワー>だけならちょっと操作できる奴はたまにいるんだ
 いわゆる超能力者 マテリアル使いって言うんだけどね
 そういやミカゼのその身体能力の高さも、M・Pの強さからきてるのかもね」

33 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:13:08.81 ID:???.net
なら、自分にも魔法使いの才能有り!?ミカゼもおめんをニッコリさせるが
それは無理、と笑ってあっさり否定された ミカゼションボリ
アクアが言うには千人の一人の才能の持ち主が、20年ほどの指導を受けて
それでもなれるかどうか ちゃんと魔法と呼べるレベルの組み立てが出来るのは天才中の天才だとするアクア

「はいはいつまり自分は大天才と言いたいと」アクアの言葉に、ミカゼも呆れた声がでる、が…
…アクアは忌々しげな表情を浮かべながら、口にした飴玉を噛み砕く…
「いや…あたし達は不死身にさせられたんだ……! 100年…そりゃ魔法も使えるようになるさ」

……その姿にミカゼも困惑しながらも、ひとまず不老不死と魔法はべつのもので
どちらも自分にはなれない、と言うことは理解し …ならば不老不死とは…
と、聞こうとして…子供たちが後ろから泥玉投げつけられた

* ミカゼがクソガキどもをry

「もうおめんとってくれ―――ッ!!!」^^
「ボタンまちがえてるぞ」

で、三度目のおめんやへの訪問にて、こんどは狐顔のもふいおめんを装備するミカゼであった
とりあえず表情自由につけられる分、いくらかはマシだとするミカゼ
で、街での買い物も済んだことだし、さっそく出発しようとするアクア
だがこれにはミカゼも不平の声がでてしまう 夜通し断崖を降りてクタクタなのだが
そんなミカゼの口に、アクアは無理やり飴玉をねじこんだ

「さ――さっさと来ないと内部から爆破しちゃうぞ―――♪」
「わかりましたくされ外道さん さっさと行きましょう」
これにはミカゼも、もう色々諦めた表情でそう返すしかないのでした

34 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:14:36.74 ID:???.net
そうして、再びミカゼはアクアをおぶり、彼の村へと向かう
通り道で着いた、行く街行く街でアクアは派手にはしゃぎまわり
彼女と、目立つミカゼの面も相まって、ちょくちょくチンピラどもに絡まれる事もあった
そしてそういう奴等の対応は、約束どおりミカゼがこなし チンピラどもを一蹴する
が…中にはこんな奴もいた、とミカゼはその時のことを振り返る…

旅の途中、二人はとある老人に呼びとめられる どうやら彼はアクアの素性もわかっている様子で
彼は修行中の格闘家で、魔法使い、アクアに勝負を申し込みたい、と願う その前にミカゼが相手になろうとする、が…
…老人は、一瞬でミカゼの背後を取りその首を掴む…!!
それを前に、アクアも自分が相手をする気になったようだが…

その勝負は、襲い来る老人に向け、アクアの爆発する飴玉『スパイシードロップ』が瞬時に彼を吹き飛ばす!!
流石にミカゼも殺してないか心配な様子であったが…それ以上に、彼の脳裏には一つの思いがあった

 アクアは自分を守れと俺に言ったが
 はっきり言って そんな必要ないくらい
 強い!!!

 俺にはまだわからない事だらけだけど
 魔法使い 不老不死 ・・・・・・わかる事は ―――感じる事は
 質自体が俺達とは異なるという事――― 魔法使いは皆 こうなのか

 俺達は順調に進み あと1日もすれば俺の村に着く所まで来た   しかし

ぽかぽか陽気の草原にて、森の動物達と戯れるアクア おぶさってるだけだから元気なこって、とミカゼもため息
森のいきもの達に飴ちゃんあげるアクア ミカゼも爆破すんなよ、と声をあげつつ
そろそろ出発すると声をかける この分なら今日中にはつくはずだとするミカゼ
アクアも、森のいきものたちに手を振って別れようとして・・・

―――それは、突然に訪れた

35 :粗筋書きの三十指:2019/05/09(木) 17:16:15.26 ID:???.net
その目を見開き…草原に、突如倒れるアクア ミカゼも寝るなーと声をかけようとするが
…アクアのただならぬ雰囲気にミカゼも気がつき…

それから、夜になったが…顔中汗だくで苦しげに息を吐く、アクアの容態は一向に良くならない…
ミカゼも彼女の病に対する免疫力、抵抗力が皆無のその体に困惑の表情が浮かぶ…

「不死身じゃなかったのかよ…」
「不死身だよ――― 大丈夫だからさっさと村行こ」

そう返すアクアだが…明らかにその目に生気がなく…
…ミカゼも、彼女は無敵で不死身の魔法使いなんだ、大丈夫に決まっていると自分に言い聞かせるが…
おぶさるアクアが、苦しげにしながら、もっとゆっくり走って欲しい、と願う
その言葉に、ミカゼも思わず苛立ち気味に声を荒げるが
・・・・・・アクアのその顔は、もはや全身汗だくで、呼吸すらままならない姿で…
ミカゼも、申し訳なさげに俯いてしまい…アクアにいきなり連れ出してすまなかった、と彼女に詫びる
あと少しで村に着く、と声をかけるミカゼだが…アクアからの返事がない…

「アクア? アクア?   あれ?」

星空の下にある、川が近くに流れる枯木の側…二人の姿をねこも見つめ


「死んだ・・・・・・・・・」


静かに、不老不死の存在は、息を引き取った・・・

<続く>

36 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 17:57:16.60 ID:???.net
少林寺撲殺拳のやつじゃねーか!

37 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 18:07:07.72 ID:???.net
不老不死があっさり死ぬとか新しいギャグだなハハハ

わらえねえよ・・・なんだよこれ・・・orz

38 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 18:56:30.06 ID:???.net
演出がいいなあ
ギャグの間だけじゃなくてこういう間も上手いんだな

39 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 22:11:46.66 ID:???.net
死ぬ手前のアクアがまじでつらそうで見ててきつい

40 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 22:51:17.68 ID:???.net
絶対死なないってわけじゃなくて
クローンがたくさんいて死んだら次のが動き出すタイプの不老不死なのかな?

41 :マロン名無しさん:2019/05/09(木) 22:57:47.90 ID:???.net
浮いたり飛んだり出来ないし、死にそうになっても使ってる様子無いから回復魔法も使えないみたいだな
一人につき一つの魔法。アクアはスパイシードロップって破壊魔法しか使えないってことか

42 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 01:52:01.29 ID:???.net
死んだ…ってコマ好き

43 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 08:23:25.64 ID:???.net
おめん買うお金はミカゼ持ちなんだろーなあ
変なお面1日に4つも装備されて不憫な人だが、最後のキツネミカゼはかわいい 後ろ髪もふりたい

44 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 11:09:41.22 ID:???.net
表情自由につけられるお面てなんやねん

45 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 12:23:16.07 ID:???.net
え、死んだんだけど

アクアって何のために出てきたの?
不老不死って何?
何より土塚がこんな漫画描いてるのがさっぱり分からん

46 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 12:23:36.14 ID:???.net
二人旅をずっと見てたかった…

47 :マロン名無しさん:2019/05/10(金) 19:03:37.51 ID:???.net
不老不死、って呪いの類なんかね させられたとかってアクアの言も見るに
いわゆるDQ方式で死んだ後セーブポイントに戻される、的な不老不死なのかなーとか思い浮かんだ

48 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:26:17.29 ID:fRe4drup.net
ミカゼの目の前で、不老不死の存在であったはずの魔法使い、アクアは静かに息絶えた
草原に横たわり、眠るように倒れた彼女の姿に…ミカゼはその状況を理解できないかのように
ただただ困惑するしかできなかった…

…彼女の袖から、一つの飴玉が転がり落ちる中…場面は、彼女の隠れ住む断崖の丘に移る
アクアが自身の魔法『スパイシードロップ』を初披露した、大岩を砕いた瓦礫の跡地にて
なにやらデコに●の文様が描かれた、怪しげな男の姿があった
手元の携帯電話のような機械を操作しながら辺りを探るが、反応は無い様で…

「人間の魂の数 0 奴等三人ともこの断崖の上には―――
 いない…… チッ 無駄足ですかァ?」
舌打ちをしながら、アビャクと言う人物に声をかける怪しい男だが、そちらの反応もなく
まだ森で迷ってやがるんですかとどこか呆れた表情が浮かんでいたが…


  第3話 | ライターと少年


と、森のほうでガサガサと物音が聞こえ…森から現れたのは
顔の半分を包帯のようなもので覆い隠した、痩せこけた男の姿だった
その男、アビャクが水を求めてさ迷い…水場を見つけた 
さっそく飛び込もうとするが…でこの男、アダラパタに首根っこ掴まれた
森にも家にもここの瓦礫の下にも、反応が無く、3人がいないと訴える
アビャクもここに住んでるのは間違いない、と返すが…アダラパタにその舌の根っこをつかまれ引っ張られてしまう

「アビャクさん てめーがよんだからわざわざ来たんですよ さっさと一緒に探してくれませんかねェェ!!
 聞けばこの場所にあの3人が住んでいるってーのァ
 この地方じゃ かなり昔っから有名だっつーじゃないですか
 それをやっと今さらになって情報入れて…しかも中途半端にここに奴等いないとくる」

49 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:26:49.46 ID:???.net
据わった眼つきでアビャクを見下すアダラパタ とりあえず舌から手は放しつつ
ずっとずっと、ボクらは準備をしてきた、と演説を披露するかのように語る
そしてその準備も整い、あとは実行するだけ…
との言葉を無視してほふく前進で水場に向かうアビャク、が、アダラパタに顔面踏みつけられた
この数年のアビャクの成果の無さにはアダラパタも淡々とした口調ながらも
やはり相当おかんむりなようで、踏みつけたアビャクの顔面グリグリ

アビャクもちゃんとやってはいたが、身体を壊してしまい…
と、首をかすかに揺らしながら言い訳するが、アダラパタに一瞬でその嘘を見破られ顔面にエルボー
そのまま顔面ぐしゃぐしゃに踏みつけながら、アダラパタは言う

「言ったでしょうアビャク てめーは嘘をつくとき首を小刻みに動かしやがると
 単純なんですよバカなんですよ
 犯行的な態度してると ジャンクーアの奴みたく幽閉されちまいますよォ
 何処とも知れぬ場所にねェエエ」
「う… それは勘弁してくれ」

とにかく、ここに3人がいないのは確かな様子 とりあえず待っていればその内帰ってくるのではないかとしつつ
二人で待ってても仕方ないので、アビャクは降りて周囲を探索するよう命じるアダラパタ
…怠けてたのは事実なのでそこを責められるとアビャクも従わざるを得なく
めんどくせー事になったと愚痴りながらも、水を補給しようとするアビャク
・・・そんな彼に向けて、アダラパタはこう、問いかける

「アビャクさん この大地に存在するものはすべて 存在を許されたから存在できているのですよ
 今 ボク達はなんのために存在しているのですか?
 ボク達の今 最も優先すべき事は?」

……アダラパタの問いに、アビャクも真剣な面持ちになり返す
「あの3人の不死の力を手に入れる事………!!
 安心しろ わかってる ちゃんと使命は果たす
 だから言ってんだろ 身体こわして寝込んでたって―――」(カクカクカク
「小刻み小刻み」

50 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:27:13.76 ID:???.net
なんだかんだで、ようやく水にありつけるとアビャクも声をあげて水場へと飛び込み
……アビャクは水面に浮かぶように水の上を両足で立つ…!?
そして手酌でその水を掬い、一口口に含むと…

「水温9度 硬度30m/l 臭気度2 遊離炭酸20m/l 蒸発残留物190m/l
 OK!合格だ 硬度は50m/l以上が好みなんだがまあよし!」

その水の成分を言い当てながらニヤリと笑みを浮かべ、水の中へと潜るアビャクであった
・・・アビャクが水の補給中、アダラパタは三人が隠れ住むこの丘の違和感に気が付く
かなりの高地にも関わらず気圧や生息している動植物は、低地とたいした変化もなく
不思議な磁場で覆われているのか、感覚もおかしい、とするアダラパタ さながら天然の結界とも言うべき場所で

(なる程… 道理で何年も世界中M・P<マテリアルパワー>を探っても見つからないわけだ
 あとは人の情報から探すしかないが 世界中の不老不死の伝説のほとんどがただのデマ……
 マヌケのアビャクごときの情報では普通は動かないんだが 奴等がここを降りた事によりM・Pの反応があった)

奴等はすぐ近くにいる…そう確信するアダラパタ おおよその位置しかつかめないものの、この近くにいるのは―――
そういおうとした瞬間、アダラパタのもっていた携帯が、突如けたたましい音を響かせる!!
その反応を前に、アダラパタも高笑いをあげながら叫ぶ…!

「ケけ……… ケきゃキャけけけケ………!!
 ケけキャきゃけケきゃキャキャキャけけケケけケケケ
 このエネルギー!! 存在変換が行われている!!!
 わかる………!! わかるぞ!! ケきゃっ!
 西だ!!! これだけのエネルギーなら!!!はっきりとした位置がわかる!!!
 見つけたぞ!!! 西だ!!!」

―――そして、場面ははるか西…
ミカゼの前で亡くなったはずのアクアの元へと戻り
その瞬間、横たわるアクアの体が突如浮き上がり、その体がジグソーパズルのピースの如く、分解されていく!?
そして、バラバラに分解されるアクアの身体が球状の光に包まれながら…

51 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:28:12.17 ID:???.net
(これは…!! 分解されたアクアの身体が… 別の何かになってゆく!!)
光の球の中で、分解されたピースが別の人間の形に組み変わり
そして、最後の一つのピースがその額に突き刺さると同時に、その存在は目を見開き……!!
……光が収まると、ミカゼの目の前にはまた別の、一人の少年の姿があった…
その存在を前に困惑するミカゼ のんびり眺めてるねこ ーωー)
ミカゼが困惑しながらも、彼に誰かと問うと…ニコリと笑みを浮かべ、その少年がこう名乗る

「はじめまして ぼくはティトォ」

……断崖の上にいるアダラパタとアビャクに視点を戻し
ヤツラの位置がわかったと水の中に沈んだアビャクに声をかけるが
なかなか出て来ずアダラパタもさん付けを忘れる程度に声を荒げ
…すると、水の中がボコボコと泡立ち…激しい水しぶきの柱が立ち上がると同時に現れたのは
その全身でありったけの水を吸い上げたかのように大きく膨らんだ、横綱サイズのアビャクであった!

「行きますよアビャクさん 不死の力はすぐそこです!!!」
「おう!!」

朝日も昇り始めた時間になり…少女アクアから新たに変わった少年ティトォは
ぼーっとその場にたちながらきょろきょろと辺りを見渡し、自分の状況を一つ一つ確認するかのように一人呟く
…ミカゼの方は姿形がまるきり変わってしまったアクア…改めティトォの姿に困惑するばかりで
するとティトォ、ふといい景色だなーと声をあげつつ、ミカゼに紙とペンを貸して欲しいとする
いきなり言われても、アクアの荷物の中にあるかと不安な様子だが、ばっちり見つかった
そしてティトォは暫し、その風景を書き写そうとするが…不意に、その鉛筆の芯が折れながら
こんな事をしてる場合ではないはず、と自分の状況を改めて思い出そうとし…

「ぼくは何をするんだっけな… なんだっけ………?ここはどこだ? ぼくはどこに行くんだったっけ」(うろうろうろ

まずミカゼが尋ねてきて、崖を降りて、街に行って、おめん買って・・・
そしてティトォがその目的、ミカゼの村の異変、ヤマクイダケをなんとかする事を思い出した
・・・が、ミカゼの方はいきなり現れたティトォに誰かと問いながら色々質問攻め
とりあえず彼曰く、アクアは大丈夫だとしながらも、今は出てこれないと言う

52 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:28:46.15 ID:???.net
「この身体は今 ぼくが使ってるから」
「―――! あ…あんたは…… アクアと同じ 不老不死の魔法使いのひとり―――」

「そう! 魔法使いティトォ
 趣味は風景画 見るのも描くのも大好き 好きな食べ物 海の幸ならなんでも
 きのこの件はアクアにかわってぼくがなんとかするよ よろしくねミカゼ」

…ミカゼにはまだわからない事だらけではあったが、ひとまずティトォと共に改めて村へと向かう
道中、彼の使う魔法に関して聞いてみようとするミカゼだが
当のティトォは珍しい鳥や景色を見つけてはそれを描こうとペンを走らせる これにはミカゼも困惑
とはいえ、ティトォ曰くこの時期のヤマクイダケは無害 食用にもできるくらいだとか

「ぼくの魔法ではヤマクイダケをどうこうできないけど
 大型菌類の知識は大陸にいたとき沢山仕入れておいたから枯らす方法はいくつも知ってる」

その言葉に、ティトォの使う魔法はアクアとはまた別のものなのだろうか、ミカゼに疑問が浮かぶが
「わ――すごい滝だな――」 ペンシャカシャカ
「おいおいおいおい; 皆 首を長くして待ってるんすから!」
「ごめんごめん あ――ねこだ」 −ω−)
「ねこなんてどこにもいるだろ―――っ!!!」

改めて、二人は村へと向かう 今も村の皆は不安の中過ごしている
はやくそれを拭い去ってあげなければ…! そして、丘を越えればもうミカゼの村
そこで二人がみたものは…!!


「「食ってる―――――――!!!!!」」


頂上のほうからヤマクイダケを美味しくいただく、村人達の姿であった!!
とりあえず村に入ると、きのこ祭りの看板が出ており、あちこちできのこ料理の出店が出ていた
そんな村の様子を、ミカゼとティトォの二人が神妙な様子で見据え…

53 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:29:23.66 ID:???.net
「食べても大丈夫なんだよな…」「うん…」
「胞子は…?」「あれだけ食べればもう…」
「・・・」「・・・」

という訳でミカゼ、長老に事の真意を問うべく長老に詰め寄るが
おめん装備ミカゼを一瞥した、長老の形相が険しく変わる…!!

「キツネじゃ―――っ!!!」「化け物だ!!!」「妖怪」「キツネ男だ――!!」
ミカゼ村人から総出で石投げつけられ
「ちが―――――う!!!」 ミカゼが思いっきり蹴り返し
「ミカゼです 御風!!! 長老の言いつけどおり魔法使いの所に行った!!
 ちゃんと魔法使いティトォに来てもらったのになんなんですかこれは!!」
「ミカゼ・・・・・・?   誰?」

*おきのどくですが ミカゼのそんざいは 長老にわすれられてしまいました

これにはティトォも、なんのために来たのかとため息ついちゃうのでした
「……ま いいか 久しぶりに下界を楽しめたしね」




   マテリアル・パズル   ―――きのこ編―――


   完


☆今まで応援してくれてありがとう!! 戸塚理弘の次回作にご期待ください!!!
 

54 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:29:52.47 ID:???.net
もうちょっとだけ続くんじゃ

それからしばらく、ティトォはミカゼの村でゆっくり過ごす事にしたそうな
ただ、一応ミカゼには自分のことは黙っていて欲しい、との事で…
ティトォは一人、川辺の側でその風景を書き留めていた・・・

 落ち着くなァ… こうやって静かな自然の中で何も考えずペンを走らせる
 100年たっても飽きないな…

 100年たっても 上達しないけどね… ´TヮT)

ティトォの独白の通り、スケッチブックに書かれた風景画はお世辞にも絵心があるとは…な代物で
と、そこに子供達が現れた、どうやらここは子供たちの遊び場だったようで
子供たちは何か描いてるティトォのスケブ奪おうとするが、ティトォも必死の抵抗を試み
スケッチブックを掴む子供をティトォがぶん回し

*ティトォ の ジャイアントスイング!! あーっと子供くんふっ飛ばされたー!!

それはそれとして、ティトォの姿に子供達がこの辺では見ない顔と気づくが
そんな事より一緒にあそぼーとせがむ子供達でした 

ミカゼがティトォの行方を捜しに村を回っていると、丁度子供たちとちゃんばらごっこしてるティトォを見つけた
子供たちの伝説の剣が見事、魔王ティトォを討ち取り喜びの声をあげる子供達
…ふと、子供達が最強談義になり、ティトォにも一番強いのは何か聞いてみるけど
剣士や槍使い、ガンマンなど色々浮かぶが…子供達がこれだと浮かんだのは、魔法使いであった
昔、大魔王を倒したとされる伝説の魔法使い ミカゼ兄ちゃんも魔法使いの所へ行ったとの噂も聞いており
で、なぜかキツネにされて帰ってきました 何で?なんて子供の疑問はミカゼが聞きたい

子供たちの、今も魔法使いがいるのかとの疑問に、当の本人ティトォはいないんじゃないかと答える
今は戦う敵もいないし、力も必要ではないから、とするティトォ

55 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:30:34.97 ID:???.net
「魔法が必要な世界は……」

 魔法が必要だったのは―――
 強大な魔力<パテリアル・パワー>の支配に
 立ち向かわなければならなかった遠い昔の世界―――

そう語るティトォに、大昔の伝説が本物だとの可能性も高くなり、声をあげる子供達
しかし魔法と言っても色々ありそうだが… そこで一番強い魔法、に関して聞いてみると…ティトォは、こう答える

「一番強い魔法――― ―――それは 存在魔法―――
 魔力…マテリアル・パワーは何にだってある この世の物なら
 木にも 草にも 花にも 水にも 火にも 石にも 鉄にも 紙にも あめ玉にも
 人間にも 生き物の場合霊気<オーラ>とも言うけどね
 そして…ぼくらが生まれしこの大地 大地も魔力<マテリアル・パワー>を持っているんだ
 大地は ぼくらを生み その存在を許している だからぼくらは 今ここに生きていられるんだ」

・・・そんな良くわからないのが一番強い魔法、と言われて子供たちも不満げな声がでるが
するとティトォ、子供のひとりが脛をかるく擦りむいたような傷跡に気づき
ティトォは懐からライターを取り出し、その火を灯し、炎から何かの魔法を構築しながら静かに語り始める…

「100年前 ある国にある3人の人間がいました
 その3人は傷つき 今にも死にそうでした この大地からその存在を失おうとしていました
 でも3人は まだ死ぬわけにはいきません 彼等は罪人だったのです
 死んでも償えないほどの罪を犯した罪人だったのです まだ死ぬわけには行きません
 でももう彼等にはこの大地に存在できる力がほとんど残ってません 3人合わせて やっとひとり分しか―――

 そこで3人は ひとつの身体に 自分達3つの魂を入れました」

その言葉と共にライターの炎を握り締めるように、自身の魔法<マテリアルパズル>を発動させ
握り締めたライターの炎が、一瞬強烈に光り輝く… その光に、子供たちも一瞬目がくらんでしまう

56 :粗筋書きの三十指:2019/05/11(土) 17:31:13.91 ID:???.net
「そして 3人はひとつの身体の中で生き続ける事ができました
 しかし 今度は逆に死ぬ事が出来なくなりました まるで…まるで呪いのように―――」

ティトォのその話に、子供の一人がその三人とやらはまだ生きているのかを聞くが
・・・子供の擦りむいた膝の怪我は、いつの間にか何事もなかったように消え去っていた
そしてティトォもその問いに頷き

「解けない魔法にかかった3人は今も その消えない罪を胸に どこか世界の片隅で静かに暮らしています」
と、しながら…最後に、その物語をこう締めくくる…

 残念ながら もう安息の日々が訪れる事はない

……ティトォの話を聞いたミカゼは、一人断崖の上で物思いに耽る
もしかしたら自分は、触れてはいけないものに触れたのかもしれない、という後悔を胸に…

・・・そして、その安息を壊すことを示すかのように
謎の二人組、アダラパタとアビャクの二人も村に近づきつつあった・・・

<続く>

57 :マロン名無しさん:2019/05/11(土) 18:53:30.06 ID:???.net
今回は一気に色々進んだな
不老不死の仕組みとか、なんだか敵役も出てきて本格的に魔法ファンタジーが動き出しそうだ

58 :マロン名無しさん:2019/05/11(土) 21:31:49.67 ID:???.net
水の成分当てがハガレンっぽい

59 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 04:29:03.48 ID:???.net
きのこがどうブリュレなんだよ

60 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 06:40:02.37 ID:???.net
きのこ資源がなくなったら村滅びそう

61 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 09:24:13.77 ID:???.net
ザ・かませって感じの二人組だな

62 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 09:27:01.31 ID:???.net
ミカゼはいつまでお面つけてんだ

63 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 10:19:27.52 ID:???.net
アダラパタはエンヴィーとかザボエラとか、ああいう狡く生き残るタイプだろうな

64 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 12:09:44.31 ID:???.net
ティトォが回復魔法使いか。一人が攻撃、一人が回復ってことは、最後の一人はバフデバフ系か?トリッキーな位置になりそうだ
接近中の二人との戦闘が初戦闘になるのかな。倒せない系の敵には見えないからサクッと倒してボスのチラ見せとかかな

65 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 18:08:59.13 ID:???.net
今更だけどマジでシリアスメインなのかとやっと理解した

てか話の作り上手いな

66 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 18:14:48.49 ID:???.net
ストーリーの転がり出すの時間かかるな

67 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 18:58:21.72 ID:???.net
>>64
DQ系は僧侶と魔法使いで魔法系は完結してるし、FF的にはあと一人魔法系っていうと召還士あたりかな
青魔道師、赤魔道師はどうにも地味だし、あとはFFTの風水士的な地脈を利用する系かなー

68 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 21:06:22.46 ID:???.net
ティトォの語りが雰囲気あって好きだわ

69 :マロン名無しさん:2019/05/12(日) 21:16:03.32 ID:???.net
>>67
ああ、召喚士があったか。確かにそれも王道だな
格好良い龍とか召喚したり、憑依させたりする魔法使いいたら格好良い
ただ絵の都合上、格好いい召喚獣とか魔方陣とか技名とか描けそうもないのがなぁ。もったいない

70 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:06:16.12 ID:IC3kX2QU.net
[魔法<マテリアル・パズル>―――
 木にも 草にも 花にも 水にも 火にも 石にも 鉄にも 紙にも アメ玉にも
 人間にも 力は宿っている

 すべてを司る最も根本的な単体エネルギー 魔力<マテリアル・パワー>
 それを自由に分解し組み替える事によって この世に新たなエネルギーをつくり出す者達がいた
 この世に新たな法則をつくり出せる者達が――― 魔法を操れる者達が]

             マテリアル・パズル
 人間の持ちうる究極の力  魔 法   それを操る者を人は

 魔 法 使 い と 呼 ぶ 


魔法使い、ティトォを狙う謎の二人組、アビャクとアダラパタ
猛烈な勢いで村へと向かう二人の到来を、察知するかのように横になっていたティトォも目を覚まし…!

二人はなんかどっかの海岸線に辿り着いてた −ω−)ねこもいっしょ
「ここは何処だ」
「道に迷っちまいやがりましたねェ」

ふつーに目をさましただけのティトォもぐーっと身体を伸ばし、朝日を見上げながら笑顔を浮かべていた
「ん〜〜〜 よく寝た! 久しぶりに……夢を見たな」

71 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:07:28.53 ID:???.net
  マテリアル+パズル
  第T章 大陸の魔法使い達

*扉絵は各々の魔法使い達と思わしき者達

・面 ミカゼ
・壊 アクア
・活 ティトォ
・檻 ?(後ろ向きで顔の伺えない長髪の人物 三人の魔法使いの一人?

・渦 ?(眉毛の無い男
・鍵 ?(細目のおじさん
・熱 ?(いかついオヤジ
・羽 ?(笑顔の少女
・拳 ?(ドリアン状のトゲトゲ頭の男
・水 アビャク
・霊 ?(老け顔のおっさん アダラパタに似てるが別人?

72 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:07:58.34 ID:???.net
  第4話 | ティトォと夢


ミカゼとティトォの二人が、出店で朝ごはん中 なんでもティトォはそろそろ戻るつもりのようで
戻るなら送っていくと申し出るミカゼだが、ティトォものんびり一人で帰るから大丈夫とするも
…あの断崖をひとりで登れるかを問われると、ティトォも返答に詰まってしまう
魔法使いとはいえ、体力は普通の人間と変わらないのだし、遠慮するなとのミカゼの申し出に
ティトォももうしばらく、彼と行動を共にする事を決めたようだ
なお、ミカゼはミカゼで、アクアとの契約を果してきつねお面をとるとの思惑もあったけど

と、出店に子供達も集まって来た 続々ときのこデザートを注文する子供達
ミカゼのところにもきのこブリュレが置いてあるけど、ちょっと手を出しにくそうで

「不思議な味だけどけっこういけるよ このきのこブリュレ」
「きのこがどうブリュレなんだよ………」

とりあえずためしに一口食べて見て…ミカゼはなんともいえない顔になってた
そんなミカゼに、ティトォもにっこり笑顔を浮かべ 
…そんな姿にミカゼも、彼がやはりアクアとは別人みたいだ、として

「不思議な人達だ…… 俺は…あんた達の事をもっと詳しく知りたい
 でも… 多分 それは俺なんかが知っちゃあいけない事だと思う」

どこか寂しげにミカゼはそう語る そんな彼に、ティトォは何も言わず笑顔を向けるのだった
…ひとまず食事を済ませ、後は正午までしばし自由時間にすることに
と、同時に子供たちもきのこデザートを食べ終えてお勘定の用意 おばちゃんも計算するからちょっとまってとする
その後ろで、ティトォは自身のこめかみに軽く指を当て…「2,930G<グラス>」と呟く

73 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:08:24.74 ID:???.net
「クレープにアイス二つに―――」
「クレープはやめたってば」「アイスは3つだよ―――」
「大福入れた――?」「ブリュレは頼んでないよ」
お勘定もおばちゃん一人なので手こずりつつも…どうにか計算を終える
合計、2930G ティトォはあの一瞬で、ピタリと子供たちのお勘定を当てていたのだ

「いい村だな きのこが生えてなければ……… …もっといたいけど…」
そう呟くティトォ、その表情は、どこか浮かない顔で… 久しぶりに、夢を見た事を思い返す…

―――(夢の中)―――

……ふと気づくと、ティトォは巨大な木の枝 その上に立っていた
目の前の光景に、その空間が夢の中である事に気づくティトォ…

 人は毎日夢を見る 覚えているか覚えていないかだけで
 でも ぼくはいつも見るわけじゃない

…ティトォが今いるその大樹は、夢の樹と呼ばれる物
『三人の魔法使い』が見る、夢を連結させる魂の枝だと言う
すると同じように、その場に飴玉の魔法使い、アクアが姿を見せた
しかしもう一人…プリセラとは残念ながら繋がっていないようで
…夢の中でしか会えないのになかなか3人揃わない、とティトォもため息をつくが

「まあいいか! 100年間もッ所だしそしてこれからもずっとくっついてるんだろうしね」
笑顔でそういうティトォだが…アクアはその言葉に、険しい表情を浮かべていた
自分は絶対に元の身体に戻る、そして…! そう、叫ぼうとしたところでティトォがそっと彼女の頬に手を添えた

「わかってる 絶対…元に戻ろうな でもぼくらにはまだやる事がある それが終わってからだ!
 今はあの家に帰ろう ぼくらは下界にいてはいけない人間なんだ
 病気も沢山ある…この身体じゃ大変だろ?」

74 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:09:10.18 ID:???.net
そう語りながら、アクアに久々の下界は楽しかったか聞くティトォ 
それを元気のいい返事と満面の笑顔で、ミカゼと過ごした時の事をティトォに聞かせるアクア
そんな彼女に…ティトォは、改めて三人で元の身体に戻ろう、とその決意を固めるのだった

「……… ………でも一番元に戻りたいのは………」
「ああ… プリセラだろうね―――――」

……今はここにいない、もう一人の存在、プリセラ…
背を向けた長髪の女性が、一人魂の枝に立っていたのだった…

―――(夢の中)―――

…そんな夢の光景を思い出し…ティトォは蒼空を見上げながら
自身の中のアクア、プリセラと共に歩み始めるのだった・・・

だが、魔法使いの噂を聞きつけた賞金稼ぎが、ティトォのいる村へと近づこうとしていた
その後ろで本当に奴等はここにいるのか、と声をかけるものもいたが
どうやらその人物、賞金稼ぎとは無関係の人物のようで
村へと向かうその男の肩を掴んで引きとめようとするが
・・・次の瞬間、肩を掴んだ男の腕が突如ふくらみ、その腕が破裂する!?
溢れ出る血飛沫と共に、悲鳴をあげる男を無視し、その二人は村へと向かう…

村の入り口にて、ティトォを待つミカゼ いつの間にか村の名前がきのこ村になってたけど
いろいろあって大変だったが、無事に済んだしアクアもティトォも楽しそうで良かった
と、笑顔で一人語るミカゼ …そこに、村を訪れた男がミカゼに声をかける
人を探している…とミカゼに話すのは…ティトォを狙う存在、アビャクであった…!

「探しているのは3人だ ティトォ、アクア、プリセラ
 どれかひとりでいい ひとりいるって事はつまり3人いるって事だからな」

…そんなアビャクの問いに、ミカゼは涼しい顔でデタラメ並べてのける −ω−)

75 :粗筋書きの三十指:2019/05/13(月) 17:10:04.80 ID:???.net
が、アビャクはそれを無視し村のほうに足を向ける 村にはいない、というミカゼだがアビャクも聞く耳持たず
…ミカゼもため息を付きながら、村へと進むアビャクへと立ちはだかる
だがアビャクは一撃でミカゼの身体を吹き飛ばしてしまう!!
勢いよく吹き飛ばされ、木の側で沈むミカゼの身体を一瞥し、改めて村へと向かおうとするが
その背後から、立ち上がったミカゼがアビャクに奇襲を仕掛ける!!
アビャクも反撃するも、三度強襲するミカゼに…

 ―――はや―― ちっ…邪魔だな…   殺 す か ・・・

僅かに苛立ち、その形相が鋭くなるアビャク
だが、ミカゼも一瞬の隙を突き、強烈な蹴りがアビャクに直撃!その身体を吹き飛ばす!!
森の向こうまでふっとんでいったアビャクに、ミカゼもやりすぎたか、としつつその後を追う
…森の池に落ちたようで、池の水が泡立っていた事に気づくミカゼだが
そこからアビャクが、水の上に立つように上がっていく姿にミカゼもその目を見開く…!

「お前…マジで何者だ?」 
そう問おうとするミカゼだが…ふと、アビャクの異変に気づく
泡立つ池の上に立ちながら、何かを組み替える音が、かすかに聞こえてくるが…

「―――!?何をやってる?こっち向け!」
「―――別にぃ 何もしてねーぜ」(首カクカク

得体の知れないアビャクを前に、ミカゼもさっさと気絶させんとするが
その瞬間、アビャクのマテリアルパズルが発動し!強烈な水圧の弾がミカゼを吹き飛ばす…!!

・・・丁度ティトォもスケッチを終えたところで、終わったーと両手伸ばしていた所で
ティトォはまだ、自身に近づく悪意の存在を知らない…

<続く>

76 :マロン名無しさん:2019/05/13(月) 19:30:51.95 ID:???.net
敵役っぽい面子がどいつもこいつも3下感でまくりな件

77 :マロン名無しさん:2019/05/13(月) 19:43:51.52 ID:???.net
この漢字一文字が魔法の属性とかなんかね。でも、「面」って魔法でも何でもないよな。それと最後の一人が檻ってことは相手を拘束する系の魔法か
そして、敵のデザインがダセぇ…強敵感無いなぁ。絵からじゃ幹部がいるのかどうか全く判断できん
ようやく初バトル。今までは展開の遅さも我慢できたが、面白いバトルにならなきゃ読む価値なさそうだな

78 :マロン名無しさん:2019/05/13(月) 20:06:38.46 ID:???.net
意外とシリアスな空気もやれる人なのはわかったが、確かにバトル描写はまだ未知数だな
ゆでもデビュー当時はけっこう絵柄はアレだったモノの、動きのある絵は当初から書けてたし
そう言う意味でも躍動感あるアクションシーンに期待したい

79 :マロン名無しさん:2019/05/14(火) 01:40:07.24 ID:???.net
コマに小さいコマ重ねてアクションシーンの行間補強してるのがなんかいい
なにやってどう動いてるってのがスっと頭に入ってくるな

ただやっぱ絵は上達しないけど…

80 :マロン名無しさん:2019/05/14(火) 03:01:34.31 ID:???.net
話としてはミカゼと魔法使いの師弟ものって感じか?
ミカゼが魔法使いの修行すんのかな

81 :マロン名無しさん:2019/05/14(火) 07:37:07.06 ID:???.net
そう言う意味ではティトォは師匠タイプにはうってつけだな、頭脳労働系っぽいし
アクアはアクアである意味スパルタ教育にはもってこいだろうけど(何)

82 :マロン名無しさん:2019/05/14(火) 11:56:27.55 ID:???.net
ビジュアル的に仲間になってくれそうなのは、羽の子かな
意表をついて熱のおっさんとかもありそうだがw

83 :粗筋書きの三十指:2019/05/15(水) 17:07:18.48 ID:VrtT0M1U.net
(水よ 水よ いい水だ 気に入ったぜ
 水の力よ 変換せよ)

 俺 の 力 と な れ !!

アビャクの放つ水の魔法が、ミカゼの身体を吹き飛ばす!!
…その頃、ティトォはミカゼと合流するべく村の入り口へと向かっていた
なんともあじわいぶかそうなミカゼの似顔絵も添えて

アビャクの魔法は自身が操る水の魔力で水を組み替えさせ
そして再構成された水が、アビャクの力として変換される

 これが俺のマテリアルパズル   ブルーリングス


  第5話|ティトォと炎


アビャクの水圧弾の直撃を受けたミカゼだが、しっかり防御を固めてどうにか凌ぐ
…無事なミカゼの姿には、アビャクも「ほう…」と感嘆の声をあげる

「破裂しなかったか……なかなかだな かなり魔力による攻撃に耐性があると見た」

何を言って――― そう、言いかけた所で…ミカゼが自身の身体の異変に気づく
突然ミカゼの身体からおびただしい量の水が流れ出る!? 
水…ミカゼ自身の汗が流れているのか、困惑するミカゼだがそれでもアビャクを引き止めんとするが
そんなミカゼに、アビャクはこう告げる

84 :粗筋書きの三十指:2019/05/15(水) 17:07:58.55 ID:???.net
「さっさと水を飲んだほうがいいぜ そのままだとひからびちまうぞ
 生かしておいてやるって言っているんだ
 貴様の体内の水を操作した 動くとどんどん外に出ていっちまうぜ
 でも安心しな 代謝機能は正常だから新たに水を補給すればいいだけだ

 だが今の技は常人なら膨張した水で身体が破裂していたぜ
 腕でガードしたくらいじゃ防げねェはずだ 強さに免じて 生かしておいてやろう」

アビャクの言葉に…ミカゼはふざけるなよ、と声を荒げる
「なにてめーが勝手に決めてんだ!! 生かす殺す 村に入る入らない
 面はかぶせるかぶせない!!」「そんなものはしらん」 −ω−)

それはそれとして、自分の命、自分の村、それらはすべて自分で決めることだとタンカを切るミカゼ
威勢のいいミカゼに、アビャクもニヤリと笑みを浮べながら、右腕の袖を破ると
そこから細かい穴がいくつも空いた右腕が露わになり、右腕からは水が泡立つ音が響く…!

「……気に入ったぜ 塩ぶっかけられたナメクジの存在でよくそれだけわめけるもんだ!!
 いいだろう 本気でぶっ殺してやる マテリアル・パズル ブルーリングス
 光栄に思え 魔法使い相手以外に使うなんてめったにないんだからな
 次は完璧に叩き込んで―――」

―――そう、言いかけたアビャクが突如振り返る 
その視線の先にいたのは、三人の魔法使いが一人、ティトォであった
その姿にアビャクも、彼が目当ての存在である事を確信し
森に隠れたアダラパタも、携帯電話のようなものでアビャクに間違いないと通信を送り
アビャクに気をつけるように、とのアドバイスも送る 彼らが何かしらのマテリアルパズルを会得している可能性もある

≪面白ェじゃねえか アダラパタ お前は手を出すなよ≫
「ええもちろん ボクは自分の手は汚しませんからねェ」
≪いい性格してるぜ≫

85 :粗筋書きの三十指:2019/05/15(水) 17:08:56.68 ID:???.net
…ミカゼとアビャクの戦いに直面したティトォは、即座に自身のマテリアルパズルを展開する!!
ライターの炎が勢いよく燃え上がり、その炎が魔力を構築していく
自身のその魔法で、ミカゼを助けんとするティトォだが

「だりゃ―――」ミカゼの蹴りが思いっきりティトォぶっ飛ばした「ぶえ―――っ!!?」
見たこともない怪しい奴め、と無関係を装いながら向こうにぶっ飛ばすミカゼ
・・・が、そこでミカゼも限界だった、再度アビャクに立ちはだかろうとするも
自身の水分の大半を失い、その場に倒れてしまう…
倒れたミカゼにトドメをささんとするアビャク
腕に開いた穴から水が溢れ出て、その水が刃を形成する…!
だがティトォもどうにか戻ってきて、それを引きとめる

「お前…魔法使いだな ぼくが目的じゃないのか!?」
「ああそうだぜ だがちょっと待ってな こいつが邪魔なんだ
 始末してから相手してやるぜ!!」

そしてアビャクが水の刃を倒れたミカゼに突き刺さんとする!
が、ティトォも手にしたライターの炎をアビャクに向けて振るうが、容易くよけられてしまう

「たいした身のこなしじゃないな っていうかノロいぜ 並以下だ」
「ああ 最初っからお前に当てるつもりなどない」

そういいながら、ティトォが突っ込む先には倒れたミカゼの姿があり
その炎がミカゼの身を燃やす! …だが、その白い炎に包まれたミカゼは、受けた傷が癒え、次第に力が戻ってくる・・・!
ミカゼの身体を癒したことからも、アビャクとアダラパタの二人はティトォの魔法を回復型と察する
しかし仲間を守るために、自身の手の内を晒したティトォを物影で小馬鹿にするアダラパタ
アビャクも回復型の魔法使い、使い手の身体能力も並程度とあって失望した声が出てしまう
そしてさらに、アビャクはこうも続ける 自分はただの賞金稼ぎではない 100年ぶりの本当の客、であると…

と、まだ倒れたままのミカゼが横から口を挟む
ティトォ達は不死身、殺そうとしても無駄だとするが…

86 :粗筋書きの三十指:2019/05/15(水) 17:10:00.34 ID:???.net
「………駄目なんだ 確かにこの身体は不死身…どんなダメージをくらっても生き返る」
「超強力な魔法をかけられてるからなァ
 だから同じく魔法による攻撃なら その不死の鎖をぶっちぎれるんだろ?」
「……… バレてる;」

自分の身体の性質も見抜かれ、ティトォの顔にいやな汗が浮かぶ 倒れたミカゼも困惑気味な表情を浮かべていた…

「100年前――― その罰により呪いをかけられ 苦しみ生き続ける罪人よ」
「もう償う必要はねェぜ よくわかんねェ罰だしなァ! この阿白<アビャク>がぶっ殺してやるぜ!!」

アビャクの宣告と共に、右腕の水の刃を向ける 
…対峙するアビャクに向け、ティトォは真っ直ぐに彼を見据え…

「悪いが 何処の馬の骨とも知れないお前なんかに殺されるわけにはいかない
 何よりぼくらはまだ何も罪を償ってなんかいない…… 向かってくるなら相手をするまでだ!!」

・・・と、威勢よくタンカを切ったはいいが、どう対抗するか
アクアに換わることも考えるが、変換中は無防備でしかなく
そんな事情などお構い無しに、アビャクが襲い掛かろうとする!
が、そんなティトォを間一髪で救ったのは、白い炎にその身を包んだミカゼであった!!

「っこのナメクジが…!!まだ邪魔をするか…!!」
「ミカゼ きみは下がってろ!!」「られっかよ!」
「きみは関係ないだろう もう身体は治した!!村に帰れ!!」

ティトォもそう叫ぶが、ミカゼはあくまでもティトォのために戦わんとする
「俺は長老からこの村の警護を任されている
 ティトォはこの村の大事な客だ ティトォのためにも長老のためにも俺がお前を倒す!!!」
強い決意と共に、ミカゼはアビャクに立ちはだかる…!

なお、村の長老のぼうけんのきろくからは魔法使いの存在もミカゼの存在も消えていました

87 :粗筋書きの三十指:2019/05/15(水) 17:11:39.51 ID:???.net
アダラパタもティトォに逃げられては面倒になる、そんな奴さっさと殺れと指示を出すが
次の瞬間、ミカゼに腕を掴まれたアビャクが容易く宙に持ち上げられ、無防備な腹にミカゼの一撃が突き刺さる!!
その光景にアダラパタも、何かがおかしい、と感じ取るが…
さらに、アビャクがブルーリングスを展開しようとするがそれよりも早くミカゼのラッシュがアビャクを襲う!!
驚愕するアビャクとアダラパタ… そこへ、ティトォが自身の魔法の性質を語る

「マテリアル・パズル 炎のM・Pを組み換えた
 変換させられた炎はもう物は燃やさない 白い光を放ち傷を癒す
 そして… その炎は生き物に力を与える ドレス化して身体に纏えば!炎の力が宿り潜在能力を引き出してくれる

       マテリアル・パズル ホワイトホワイトフレア
 これがぼくの 魔法    活力の炎」

強化されたミカゼの猛攻に、アビャクもボロボロにされながらも
沸き立つ水の音と共に、二人を鋭く睨む…

そしてティトォの、一緒に戦ってくれるのか、との問いに
ミカゼも白い炎を纏いながら「たりめーだ!!」と返すのだった

<続く>

88 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 18:36:48.01 ID:???.net
回復&支援特化タイプか、ティトォは
アクアが攻撃特化タイプだから、残るプリセラは弱体特化タイプになるんかな

89 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 19:12:26.05 ID:???.net
バトル描写悪くないな。絵は上手いとは言えないし、途中でギャグ入ったりするけどそれも一つの味と言えなくもない気がする
ティトォが思ったより万能サポートだった。回復と強化どっちもか。火の魔法使いの初戦が水の魔法使い。もう一人隠れてる魔法使いの立ち位置が読めないな

90 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 19:42:06.17 ID:???.net
つーかアビャクかなり強くね?
水を操るって事は血も操れるって事だろうし出血したらアウトなのはかなり厳しいと思う
さらに水魔法に対抗するティトォが炎使いで相性は悪そうだし
鍵を握るのはミカゼの強化がどこまで通じるかになるだろうか

91 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 20:24:04.62 ID:???.net
どうなんだろうな>水と血液
その辺まで出来ると、水の魔法使いってよりも、液体の魔法使いって気もするが

92 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 21:09:59.39 ID:???.net
意外と武人タイプっぽいが言動が完全にチンピラだなーアビャク
アダラパタも完全に小悪党チックだし、どっちも仲間入りはしなさそう

93 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 21:50:53.71 ID:???.net
アングラのすり込みで水使いとの戦いは盛り上がるというジンクスが俺の中にある

94 :マロン名無しさん:2019/05/15(水) 22:05:31.15 ID:???.net
>「………駄目なんだ 確かにこの身体は不死身…どんなダメージをくらっても生き返る」
「超強力な魔法をかけられてるからなァ
 だから同じく魔法による攻撃なら その不死の鎖をぶっちぎれるんだろ?」

さすがに不死のままにしとくと戦闘面での緊張感薄れちゃうだろうからな
どれだけ相手が強敵でもティトォ→アクア→プリセラ→ティトォの無限ループゾンビ戦法とかされるとちょっとアレだし

95 :マロン名無しさん:2019/05/16(木) 13:32:20.91 ID:???.net
ホワイトホワイトフレアって名前格好いいな

96 :マロン名無しさん:2019/05/16(木) 17:31:06.14 ID:???.net
なんで2回言うねん

97 :マロン名無しさん:2019/05/16(木) 18:45:59.18 ID:???.net
N1でスパイシースパイシードロップとかあったなあ

98 :マロン名無しさん:2019/05/16(木) 19:50:22.33 ID:???.net
敵が水だからこっちは炎ってちょっと安直過ぎる気がするなあ。
最初の敵だからこんなもんと言われたらそれまでだけど

99 :マロン名無しさん:2019/05/17(金) 08:56:07.62 ID:???.net
炎と水、だけじゃなく色んな部分も対照的になってるぽいな、ティトォVSアビャク
ティトォの為に一緒に戦うミカゼと、仲間なのに協力しないアダラパタとか
両者の相方ひとつとっても割と対になってる

100 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:34:11.17 ID:ICEnAyVX.net
対峙するアビャクとティトォ
アビャクは水を操る魔法使い 水の魔力を変換し自分の力として使用する事ができる
川の水でも、自分の体内の水でも、たとえ相手のでも…!

そしてアビャク…彼の属するであろう、その組織の使命は
不死の魔法使い、ティトォを殺し、『あの力』を手に入れる事、だと言う…


  第6話|炎と水


そしてアビャクは、一瞬にてティトォを殺すべく、右腕の穴から水を放出させ
その水が刃を形成する 自分と対極の属性である水の魔法使いが相手とあって、ティトォもいやな汗が浮かぶ

「炎の魔法で俺とやるだと? 火で水で勝てると思ってるのか
 火は水で消えるもんだぜ!!」

アビャクがティトォの首をかっ切るべく、突っ込んでくる
が、その突撃を横からのミカゼの攻撃が弾き落とす!!
ティトォの白き炎を纏いながら、てめーの相手は俺がしてやると気合十分のミカゼ はないきふんふん
力がみなぎるその炎に、ミカゼも声をあげるがティトォも安易に踏み込んではダメだと自重を促すが

「身体軽っり――!!速え――!!」ブオオオオ
「ほらほら遊んでないで!エネルギー送り続けて体力消費していくのはぼくなんだから」ゼーゼー

膝をつくアビャクに向けて、ティトォが問う 先程アビャクは目的が自分を殺す事だといった
さらに本当の客、とも… そのバックには誰がいる?と問い詰めるティトォ
そのバックでミカゼが無駄にはしゃいでティトォの体力消耗させてたけど

101 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:35:16.80 ID:???.net
…ティトォの問いにアビャクは「知らねェよ!!!」と返しながら水の腕を振るう!
だがそれを即座にミカゼが受け止め!二人の激しい乱打戦が展開される!!
アビャクの腕をうまく掴み、蹴りをぶち込まんとするミカゼだが
それを回避し、無防備な腹にアビャクの一撃が突き刺さる!! 
が…勢いよく吹き飛ばされるミカゼだが、次の瞬間ティトォの白い炎がミカゼの腹の傷を回復させる
忌々しげに表情を歪めるアビャクに、ティトォもにやりと不敵な笑みを見せていた

「ミカゼ 残念ながらぼくはあいつと闘えるだけの攻撃力は持っていない
 そのかわりぼくの力はすべてきみに送る ダメージも一瞬で回復させる!
 きみはぼくが命をかけて守る! 危なくなったらいつでも逃げてかまわない それまで力を貸してくれ!!」
「俺は逃げねェよティトォ こいつは野放しにしちゃ危険だ!!
 俺をなんとも思わず殺そうとしやがった 命をなんとも思わねェゲス野郎だ 叩きのめす!!」

そして再び、ミカゼのラッシュがアビャクを襲う! 
…苦戦するアビャクに、アダラパタからの通話が送られる さっさと水場に引き込んで闘えと支持するアダラパタだが
水が無いとこんなキツネに負けると思っているのか、と意固地になるアビャクだが…

102 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:36:06.47 ID:???.net
「わかったんですよォ アビャクさん ティトォの魔法<マテルアル・パズル>の正体が!!
 ただの回復だけではありません 仲間を強化する事ができやがるんですよ!!
 ティトォがライターの炎からつくりだしたエネルギーは
 傷を回復させるだけではなく 纏う事でその者を強化できるみたいです

 簡単に説明しますよアビャクさん 貴様のバリバリ本気の力を仮に100とします
 とするとそのキツネは30〜40ってところでしょう
 ティトォにいたっては普通の人間と変わりません せいぜい5ってところです
 二人が力を合わせても アビャク 貴様には敵いっこありません 普通に合わせてもね

 しかしティトォは魔法でキツネを強化してやがるのです!!
 おそらく150から200程にまでねェ!!! パワーやスピードだけなら貴様を上回ってやがるんですよ!!
 しかしキツネはただの魔法発動の媒体にすぎません 実質的には―――
 アビャク 貴様が今闘っているのは!その後ろにいるティトォなんですよ!!」

アダラパタの通話に、アビャクもそんな事はわかっていると返す
いくらパワーやスピードを上げようと、体術は素人のキツネ一匹、俺に敵うはずが無い、と躍起になるアビャク
アビャクの拳を後ろに飛んで回避するミカゼだが、アビャクの狙いは彼ではない
土から強引に木の根を引きずりだすと、樹の水分を操り、内部からその樹を破裂させる!!
破裂した木片に視界を遮られ、アビャクがその隙を付き仕留めにかかる!
…だが、ティトォ自身がミカゼの身体を操る事でその一撃を避け、逆に強烈なカウンターがアビャクを打ちのめす!!

屈辱と共に倒れるアビャク だがまだ意識はあるようでそのタフさにはミカゼも声をあげる
と、そのタフさのタネをティトォが見抜く 

「きみの炎を通してぼくにも感覚は伝わってくるんだ
 だからわかる そいつは受けているダメージをうまく散らしている!
 人間の身体のほとんどは水―――! その自分の体内の水を操作し攻撃による衝撃を分散させているんだ!!」

103 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:37:16.13 ID:???.net
ならどうすればいいのかミカゼが問うが、ティトォもそれももうこれまで、と返す
ティトォの語るとおり、もはやアビャクは疲労困憊といった様子で立ちあがることもままならない
どうやら自身の水を使い過ぎたようで… ミカゼには水に近づけさせないように注意を促す
…座り込みながら、不気味な笑みをかすかに響かせるアビャク そんな彼に今度こそ質問に答えてもらう、とするティトォ
それども答えないなら、容赦なくとどめを刺す… その宣告にはミカゼも後ろで仰天してたけど

…自分たちの事を誰に聞いた?、バックにいる奴は100年前の事を知っているのか?
との問いに首を揺らしながらとぼけるアビャク だが幾らで雇われたかを聞かれると
これにはアビャクも、金で動くような低俗な奴に見えるのかと声を荒げる (めちゃくちゃ見えるけど、とは言わないでおくミカゼ

…幾つか質問をした結果、すぐにアビャクの嘘のクセを見抜くティトォ 
これには隠れるアダラパタも「マヌケが」と呆れたように吐き捨てていた
それはそれとして、事情の知らぬミカゼは、なぜティトォが魔法使いに命を狙われるかを聞くと
その問いに関してティトォは、まず自分達がなぜあの断崖の上で暮らしていたかの3つの理由を語る

「ひとつは不老不死のこの体特有の副作用から身を守るため―――
 バイオリズムによる免疫力の異常低下を抑えるのにあそこの天然結界はうってつけだった

 ふたつ目は自らの存在を俗世から隔離するため―――
 ぼくらのような特異な存在は世の中に不要な混乱をもたらしかねないからね

 そして3つ目 ある物を守るため―――
 この大地で最も清い力を持つ物

 アビャク お前が狙っているのは その100年間ぼくらが封印し守り続けていた あれの事だろう!!」
「……そう それだ…!!」ティトォの言葉に、アビャクも邪悪な笑みと共にそう返す
(どれ?)なんの事かさっぱりなミカゼは目を丸くするしかない様子でした −ω−)

104 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:38:10.56 ID:???.net
…ともかく、アビャクはティトォたちが守る何かを狙っているようで
その為に封印を荷っているティトォ達、不死の魔法使いを殺すのがその任務である
封印さえ解ければ、もっと面白い事が起こる、血走った形相で叫ぶアビャク
ティトォもそれを誰にも渡すわけには行かないと、強い決意で返す
完全にミカゼと読者置いてけぼりで盛り上がる二人 ミカゼはぽつーんと立ってるしかないのでした

と、アダラパタからお喋りが過ぎるとの通信が送られる そんな彼にアビャクは心配か?と返し…
アダラパタも、アビャクの返しに微かな笑みと共に言う
「いえ… 貴様は馬鹿でマヌケですけど
 なんだかんだ言って一級品の戦闘員…何も心配してませんよ」

…するとアビャクは、自らの顔を覆っていた包帯を外しながら立ち上がる
回復魔法をここまで昇華させたティトォには、アビャクも敬意の念を抱きながらも
残念だったが少々相手が悪かった、と語る そこのキツネが一人前の戦士ならば危なかったかもしれないが

「あきらめろ もう水の力も尽きているはずだ」
「…と思うだろ? …でもな 別に砂漠じゃねーんだ 水なんてどこにでもある
 …こうやって吸い口を全開にすれば………!!」

…アビャクの言葉と共に、森の木々が僅かにざわめく…
嫌な気配を感じたティトォは、ミカゼに攻撃するよう命ずるが
次の瞬間、アビャクは自身の魔法、ブルーリングスの出力を全開にする!
水の吸い口を全開放したアビャクは、周囲の木々や土からありったけの水分を吸収していく…!!
台風のごとき激しく水を吸い上げるアビャクにミカゼも近づくことができず
…ついに本気を出したアビャクに、アダラパタも含み笑いを浮べていた…

105 :粗筋書きの三十指:2019/05/17(金) 17:38:41.62 ID:???.net
「感謝してほしいくらいですよティトォ だって…
 これでようやく死ぬ事ができるんですからねェェエエ」

 キャキャキャ ケケけけキャ

アダラパタの嘲りの笑い声と共に、ティトォとミカゼの前には
その身にありったけの水分を吸収し、横綱級に膨らみあがったアビャクが立ちはだかる…!!

<続く>

106 :マロン名無しさん:2019/05/17(金) 18:22:48.59 ID:???.net
常時MP(HP?)消費する系のバフ魔法か。しかし、強化率高ぇw
アビャクもただのカマセで終わるんじゃなくて頑張るな
がっつりバトルやってると結構面白い

107 :マロン名無しさん:2019/05/17(金) 19:31:11.30 ID:???.net
皮肉屋だけど、アビャクの実力は信頼してるアダラパタいいな
敵役だがこう言う皮肉と軽口を互いに返すコンビは嫌いになれないw

108 :マロン名無しさん:2019/05/17(金) 21:59:10.54 ID:???.net
WWフレアのテレパシー機能はちょっとずるいと思う

109 :マロン名無しさん:2019/05/18(土) 02:45:45.92 ID:???.net
ミカゼは仲間かと思ったらティトォの使用武器役だったか・・・

110 :マロン名無しさん:2019/05/18(土) 18:07:13.00 ID:???.net
ティトォ達とアビャクら謎の組織との因縁はちゃんと明かされるのだろーか
そのままほっとかれて、というか当人達だけで盛り上がって、あれやらそれやら言い争いして
ミカゼと俺らはその都度置いてけぼり、みたいなギャグ的演出もありえそうでw

111 :粗筋書きの三十指:2019/05/19(日) 17:48:10.94 ID:Qr/P4I2L.net
冒頭、何処か暗闇の中…
額から血を流すティトォに、何者かが光の球を差し出す

【これを…… 生き伸びたいと願うなら… 委ねるがいい おまえ達の魂を…】

…ティトォの背後には、倒れる二人の女性の姿もあった
しかし差し出されたその光の球に、ティトォは何処か困惑した様子で…

「これを……?でも…これはまるで……」
【いいか よく聞け……… この場で命が助かるだけじゃない 死なない身体になるのだ
 死ねないのだ………永久に生き続けなければならない
 そして生き続けるという事は… つまりこれを狙う者達と闘い続けなくてはならない
 いつかきっと また現れるはずだ 10年後か100年後か ひょっとしたら1000年後かもしれないが
 これを求める者達…破滅の目的を持つ者達が………】

「ぼくが…?どうしてこんなぼくが……?ぼくに何ができるっていうんだ!?」
そう叫ぶティトォに、光の球はお前がやらなければいけない、として…

【見ろ… こうなったのはすべて…… お前達のせいなのだからな………】

その言葉に、ティトォが空を見上げる あたり一面から炎の煙が舞い上がる空の先にあったのは
夜空に光り輝く、竜の姿があった・・・


  第7話|霧と炎


そして場面はアビャクとの決戦へと戻り、ティトォは自身の中にいるアクアとプリセラに語る
「100年間………100年間ぼくらはずっと立ち止まっていた
 でも遂に先へと進むときが来た ぼくらの運命がまた動き出すときが…!!
 しかし…… そのためにはまず……… 目の前にいるこの男を倒さねばならない!!!」

112 :粗筋書きの三十指:2019/05/19(日) 17:49:17.18 ID:???.net
ティトォの眼前には、水の力を全解放させ、超重級の姿にその身を変えたアビャクが立ちはだかる
アダラパタも最初からそれで行けばいいものを、とぼやきながらもその顔はニヤリとした笑みが浮かんでいた
…そして自分達が住む村の森が、一瞬で枯れ散る光景にミカゼも愕然とするしかなかった

「木から…土からも…空気からも水を吸い取って集めたんだ
 水場があろうがなかろうが関係なかった …こんな大魔法だったのか………!!」

自分の予想以上の規模を誇る魔法、ブルーリングスの力にティトォも苦々しい表情が浮かぶ…
……不意に、ティトォは隣のミカゼに今さらだけど…と謝罪する
ミカゼだけは絶対に無事に済ませるつもりだったが、今は正直どうなるか解らない、としながら…

「きみを巻き込んで本当にすまない でも きみの力が必要なんだ
 ぼくと最後まで一緒に闘ってほしい」

真っ直ぐに見つめ、ミカゼにそう願うティトォに…
ミカゼも笑顔と共に頷くのだった が

「ん まてよ
 あの天然結界から出た事でぼくらの居場所がバレたんだったとしたら……
 ぼくらを連れ出したミカゼに責任あるわけか……?」
不意に呟いたティトォの指摘に、ミカゼのどたまにねこ石造ゴス
「おかげで一回アクアも死んじゃうし……」 どたまにいぬ石造ガス
「しかもキノコは食ってるし」どたまにダメオシのカバ石造ドゴォン
「まあいい 気にせず闘おうミカゼ!!」「命懸けます」

アビャクの存在がけっこー無視されてるけど、それは置いといて
アダラパタも自分達の目的は奴等をぶっ殺した先にある、としてさっさと終わらせてと命ずる

「貴様のせーで隠れにくくまっちまったし 感想しすぎで喉カラカラです お茶にしましょう」
その言葉と共に、両者笑みを浮かべ…水の渦を纏いながらアビャクが動き始める…!
果たしてどう闘うか…ミカゼもさすがに恐れが浮かぶが
ティトォはミカゼに纏わせる炎を全開にしながら、自身のこめかみに指を当てて言う

113 :粗筋書きの三十指:2019/05/19(日) 17:50:34.28 ID:???.net
「3分… いや2分 全力で真正面から闘ってくれ
 もうすこし……あと少しでわかるんだ」
「………? わかった」

そして改めて、ミカゼ&ティトォ 対 フルパワーアビャクの闘いが幕を開ける
右腕をかざすアビャクにむけ、ミカゼは真正面から突っ込むが
アビャクのパンチが、突っ込むミカゼを容易く返り討ちにする!!

「……この 水圧弾で  ぶッッ 潰れらァ――――ッ!!!」

吹き飛んだミカゼに、超巨大な水圧弾が放たれる!!
森の一角を吹き飛ばすほどの巨大な水弾がミカゼを吹き飛ばし…

「キツネは始末した! 次は てめ―――だッ!!!」
巨大な水圧弾を放ち、元の姿に戻るアビャクだが
即座に新たな水を吸収し再びフルパワー状態となる そしてティトォを仕留めんとするが
戻ってきたミカゼが、間一髪でアビャクの腕を踏みつける!!

ティトォにもうすこし離れていてくれとするミカゼだが
…ティトォは自らのこめかみを指でなんども叩きながら、集中している様子で…
ミカゼに向けてアビャクの振るう大木のごときパンチから舞い散る水飛沫が自身の身体を激しく打ち
微かに傷を負いながらも、その場を動かずひたすらにティトォは思考を張り巡らせる…

ミカゼは逃げの一手でフルパワーアビャクの猛攻を凌ごうとする アビャクも怒りの形相でミカゼを追うが
アダラパタがアビャクに、まずはティトォを仕留めるように命ずる
ティトォを倒せばミカゼの炎も消え、回復もできなくなる …それに、何かを狙っているかのようなティトォの様子も気がかりだが

だが熱湯のごとき沸き立つアビャクの怒りは収まらない ザコの癖に何度もぶっ飛ばしたミカゼを何よりも先に殺す、と叫びながら
足裏から激流のごとき水を放出し、ミカゼに一気に突っ込む!!
…ミカゼもどうにか白い炎の治癒効果で持ってはいるが防戦一方 それでもなんとか凌いではいるものの、もはややられるのは時間の問題
・・・アダラパタは今だ動かぬティトォを見やり…アビャクに向けて命ずる

114 :粗筋書きの三十指:2019/05/19(日) 17:52:12.85 ID:???.net
≪アビャクさん!! 青精魔陰包(せいせいまいんほう)を使いなさい≫
その言葉にアビャクに困惑が浮かぶ その技は自分の奥の手中の奥の手なのだが
≪そうです使いなさい こりゃもー命令です M・Pを出し切って倒しなさい≫
≪ざけんな そんな大技なんでこんな奴に―――≫


≪アビャク!!!  や れ ≫


有無を言わさぬ、アダラパタの命令に…アビャクはその大技、青精魔陰包を発動させる
すると…アビャクの身体中にあいている穴から、自身の溜め込んだ水を霧として放出させる
放出された霧は一瞬で周囲を覆いつくし、周囲が全く見えなくなってしまう
…霧の向こうからアビャクと思わしき影が近づき、ミカゼも闇雲に攻撃をするも

「幻影だ」アビャクの本体は、ミカゼの背後に回りこんでいた
「この霧は俺の結界! 一度吸い込んで俺の力とし放出する最大魔法だ
 広範囲に亘り複数の敵をも包み込む!」

背後からミカゼを殴り飛ばすと、アビャクは再び霧の中に消えてしまう

「敵の視界を閉ざし力を奪う!ザコなら吸い込んだだけでも死ぬ!!
 そして俺はこの結界内の事はすべて把握できる!手にとるように!!
 もう俺に攻撃を当てる事も逃げる事もできない!!」

…霧に囲まれ、もはや身動きの取れないミカゼ ティトォにどうすればいい、と助けを求めるが
そこでミカゼが気づく、今ティトォが狙われたら…!逃げるよう叫ぶミカゼだが
・・・その背後で、アビャクが水の刃を展開し忍び寄る…!

このまま後ろから、確実に仕留めんとするアビャク 絶体絶命のミカゼだが…
それと同時に…「……できた!」今まで動かなかったティトォが、勝利を確信したかのようににやりと笑みを浮べていた

<続く> 

115 :マロン名無しさん:2019/05/19(日) 18:38:20.82 ID:???.net
アビャク強くね?初戦だろ?カマセって感じがしない。こんなレベルの奴がまだゴロゴロ?いるんかい
途中途中で入るギャグはさすがのキレだな

116 :マロン名無しさん:2019/05/19(日) 19:12:19.10 ID:???.net
初戦でこれとか、普通なら間違いなく負けイベント戦だな
というかフルパワー使用した後でまた水を吸い上げて平気でフルパワー再使用できんのが反則過ぎる

117 :マロン名無しさん:2019/05/19(日) 20:16:32.72 ID:???.net
ティトォこれなにやってんだろ 逆転の秘策なのは間違い無さそうなんだけど
ふつーに浮かび上がるのはWWFより更に強力な大魔法の詠唱、構築式あたりかなあ

118 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 07:28:38.00 ID:???.net
青精魔陰包(せいせいまいんほう)の響きが心なしかヒワイ

119 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 20:52:51.75 ID:???.net
立場的にはアダラパタのが上なのか、いまんとこ通信係しかやってないけど

120 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 22:32:47.07 ID:rWvSf419.net
固有名詞のセンスがすごいですよね
命七乱月とか

121 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 22:45:27.03 ID:???.net
なんだっけそれ

122 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 22:50:03.28 ID:???.net
確認した。子供が最強剣って言ってるやつだな
特に意味のあるコマに見えないけど、そんな伝説の剣が魔法とは別にあるってことなのかね

123 :マロン名無しさん:2019/05/20(月) 23:17:51.54 ID:???.net
アダラパタの底知れない感じが良い悪役してる

バットマンのジョーカーみたい

124 :マロン名無しさん:2019/05/21(火) 00:29:18.07 ID:???.net
オルゴールみたいにいつの間にか小物ポジションに落ち着くのかな

125 :粗筋書きの三十指:2019/05/21(火) 17:03:44.62 ID:x8YO8JOr.net
アビャクの水の刃がミカゼの首を跳ね飛ばすその寸前
ティトォはミカゼの身体を操り、その身を屈ませることでアビャクの攻撃を回避させる
自身の必殺の一撃を回避されアビャクも困惑 まさかこの霧の中で見えている!?
との考えも浮かぶが…直後にミカゼがその辺の木に頭ぶつけた

…ティトォは自身のこめかみに指を当てながら、呟く
「左方向に6歩分移動…… そして次は………
 右腕に刃を形成しつつ再び背後に移動―――   来る!」

霧に紛れたアビャクの攻撃を、ティトォがミカゼの身体を操り再び回避させる!


  第8話|炎と霧 消ゆるとき


アビャクも愕然とするが… すると、突然ミカゼの頭の中でティトォの声が聞こえてきた
が、自分がミカゼの身体を操るので、それに任せて目を閉じるように言うティトォにミカゼも一瞬は困惑するが
それを信じ、自身はその目を閉じティトォに自分自身を託す
…アビャクも激昂の形相を浮べながら、自分の無敵の青精魔陰包を破れる筈が…そう呟きながら
三度、ミカゼに向かって攻撃を仕掛けるが

「アビャク… おまえの戦闘行動は すべて把握した」
霧の中から突っ込むアビャクの顔を、ティトォ操るミカゼの蹴りが突き刺さる!
さらに一気に乱打をぶち込まれ…三度、自身の無敵の技を破られよろめくアビャク…

「アビャク お前はぼくに手の内を見せすぎた
 お前が発した言葉の一語一句 お前が見せた表情 お前の動き すべて記憶している

 記憶 記録 展開 判断 発想 発祥 計算 創造
 心の底からの 本気の言葉 本気の表情 本気の行動は!! それはお前の真実の一片(ピース)
 断片を知ることで お前のすべてを透し見る
 魔法と同じく この100年の間に培われたぼくの能力 千里眼総眼図<せんりがんそうがんず>」

126 :粗筋書きの三十指:2019/05/21(火) 17:04:43.58 ID:???.net
アビャクの仕掛ける攻撃は容易く回避され、そこでアビャクも見えているのではなく
自分の行動か、思考かまではわからないが、それらが読まれている事を察する
・・・霧の中では、自身の全てを丸裸に見通すかのごとく真っ直ぐに睨みつけるティトォの姿…
その姿にアビャクはもはや、怯えた形相を浮べてしまう…

…この状況では結界の意味がない、一度霧を自身に戻さんとするが
それよりも先に、ミカゼのラッシュがアビャクを滅多打ちにする!!!

その頃、霧の中のアダラパタがアビャクに通信を送っていたところ
自分も状況がわからなくなるのがこの技の痛いところ、とぼやいていると
……霧が晴れ、よく見えるようになってきた どうやら終わったようだが、次の瞬間アダラパタが目にしたのは
ミカゼのラッシュにやられ、宙を舞うアビャクの姿であった…!

「み・・・ みず・・・・・・」 ミミズ

そして、トドメのミカゼの蹴りが、アビャクの身体を地面に突き刺す!!
・・・アビャクとの戦いに決着が付き、ミカゼの纏っていた炎が消え
炎が消えるとミカゼがフラフラとよろめいてしまう 木にしがみ付かないと立つ事もままならない
なれない魔法の戦闘だったので身体への負担も大きかったのだろう ティトォもゆっくり身体を休ませるように言うが
…ボロボロの状態でありながら、アビャクはまだ立ち上がり、負けを認めない…!

「やめとけアビャク もうわかってるだろう お前の行動はすべて読める」と、ティトォも言うが
実際は千里眼総眼図での先読みはせいぜい1分が限度 ティトォの言葉はハッタリである が

「それに… 今のお前なら ぼくの方が力は勝っている」
そう言いながらティトォは自身の肉体をホワイトホワイトフレアで強化する

*現在のパワーバランス
 ティトォの力 5→60 
 アビャクの力 100→500→15
 ミカゼの力  40→200→1

127 :粗筋書きの三十指:2019/05/21(火) 17:06:09.00 ID:???.net
それにたとえ水があってももはや吸う力もないであろう、と宣告するティトォ
アビャク自身のM・Pが尽き魔法はもう使えない それでもまだあがくならさらにボコって戦闘不能にする
それがいやなら右手につけた指輪を外すよう、ティトォは命ずる
アビャクも悔しげに地面を叩くしかできず… そこで、自分のいる場所がひび割れた地面であることに気づき…
最後の力を振り絞り、地面を思い切り殴るとそのひび割れが広がり
ティトォの真下に溢れ出た地下水が、彼の纏う白い炎を消火させてしまう! …かに見えたが
隙ありと見て突っ込むアビャクの顔面をティトォが掴みあげ、アビャクの身体を投げ飛ばす!!

「この炎は上っ面だけじゃない 骨の髄から――― 五臓六腑―――
 細胞のひとつひとつに至るまで行き解っているんだ!!!」

ティトォの叫びと共に、その身体に再び白い炎が宿る!!
そして降伏か、抵抗か、ティトォの最後の宣告に、アビャクの答えは…

「わ…わかった!!俺の負けだ!!降参だ!!もう手は出さない(首カクカクカク
 指輪も外す!!!魔法ももう使えねェんだ!抵抗はしねェ だかr

次の瞬間ティトォの拳がアビャクのどてっぱらに突き刺さる!!
それと同時にアビャクにも白い炎が宿りそして…!

「そしてマテリアル・パズル 分解せよ 炎に―――戻れッ!!!」

それとともに激しい爆炎がアビャクの中で破裂する!!
アビャクとの戦いに決着がつき…倒れたアビャクの傍らには
枯れ果てた森の中に立つ、緑の葉を付けたたった一本の木があるのだった

「我が勝利 魂と共に―――」

128 :粗筋書きの三十指:2019/05/21(火) 17:06:44.08 ID:???.net
ようやく勝利しミカゼもやっと死んだぜーと大はしゃぎ 死んでない死んでない
とりあえずアビャクはどうするのかティトォに問うミカゼ 復活したらまた襲ってこないか心配なようだが
するとティトォは、倒れたアビャクの身につけた指輪を抜き
あとはもうほっといても大丈夫だとするティトォ 
…枯れた森に目を向け、森の中に隠れていたであろうもう一人は去った事を察する

 あぶなかった…今…襲われていたら… 疲労困憊のぼくらは完全に…
 やられて・・・・・・ いた・・・

それを最後に、ティトォも限界を迎えたかその場に倒れてしまうのだった…
薄れゆく意識の中で…ティトォは、アクアとプリセラにこう語りかけた

 アクア…プリセラ… やっと… 先に進むときが………

空に浮かぶ二人の女性の笑顔を浮かべ…
樹の側ではねこが舞い落ちた木の葉をいっぱい背中にのっけていました −ω−)

<続く>

129 :マロン名無しさん:2019/05/21(火) 19:13:03.10 ID:???.net
チート技にはさらにチート技で対抗すればいいとかひどい戦いだったw

130 :マロン名無しさん:2019/05/21(火) 19:37:10.05 ID:???.net
初戦なのもあるけど良いバトルだった。主人公側の強さを出しつつも相手側も一筋縄ではいかないことが分かったし
ミミズとか突っ込むところをギャグのキレとみるか、意味不明と見るかで評価は変わりそうだ。個人的には大いに有り。これからも期待できる

131 :マロン名無しさん:2019/05/21(火) 20:10:15.58 ID:???.net
いまんところ魔法使いはみんな何かしらの物を装備してるから
魔法を使うにはなにか触媒?が必要と言う事だろうか

ティトォはライターでアクアは飴玉だし
アダラパタはあのケータイかなあ

132 :マロン名無しさん:2019/05/22(水) 10:24:01.89 ID:???.net
タイトルのパターン乱すのね

133 :マロン名無しさん:2019/05/22(水) 19:45:26.89 ID:???.net
行動の先読みだけでなく、いつ何処にいるかの立ち位置すら把握できるのは凄まじいな
でもこういうのって大抵、超パワーの前に敗れるものだからその辺不安ではある

134 :マロン名無しさん:2019/05/22(水) 21:29:40.38 ID:???.net
また出番があるのなら、いつか水場に陣取った超絶フルパワーアビャクも見て見たいな
平地でコレなら得意地形に立てばドンだけの化け物になるのやら

135 :マロン名無しさん:2019/05/22(水) 22:29:06.96 ID:???.net
本気のビジュアルがデブなのがなんとも

136 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:03:47.24 ID:24e8D56S.net
冒頭、何処かの船着場にておっさんが一人、自分の事を知らないかと尋ねる
けど受付のおばちゃんは知らないと冷たい態度でした とりあえず乗船の受付を済ませるおっさん
次の客がラダム港までの乗船券を1枚、と求めるがおばちゃんにそんなの無いと返され
その言葉に首をかしげていたのは、ティトォであった

 行かなければならない 約束どおりあいつに会いに――― あいつの国へ―――


  第9話|ティトォと旅立ち


ティトォの記憶には正確な定期船の時間票があったが、おばちゃん曰く数十年前の物のようで
なら目的地、アクロア大陸のメモリア国に行くにはどのルートが一番近いか聞くけど
自分で調べな、と冷たく追い返されるのでした
「む――― 昔の知識全然役に立たないなァ」

と、ティトォの側にさっきのおっさんがまた自分の事を知らないか尋ねるけど
ティトォも知らない、と返す これにはおっさんもちょっと傷つきつつも、改めておっさんがこう名乗る
お笑い芸人 ポコペムのジョギーであると!   ティトォぜんぜん知らないと返すと
おっさん改めじょぎーもお怒りで自分のネタを披露するけど

「ぼくは記憶力には自信がありまして 一度見たもの聞いたものは決して忘れません
 今まで見た人達の顔も名前も景色も文章も聞いた会話も全て覚えていますがあなたは知りません」
「私が悪うございました」

「さらに物事の断片しか見ずともそこより全体をほぼ完璧に類推し創造する事のできる
 千里眼総眼図という能力も持っていますがあなたの事はさっぱりです」
「終いにゃ泣くぞ」

こんな辺境の田舎じゃ自分の名声も届かないか、とぼやきながら
ティトォに目的地を聞いてみるジョギー その目的地はアクロア大陸のメモリア、だそうで
その答えにジョギーもあそこはよかった、とそこでの日々を懐かしむ

137 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:04:39.84 ID:???.net
世界の中心、メモリア王国 世界中の政治経済を取り仕切る、世界の覇拳を握る大国である
そして別名、魔法王国とも呼ばれていた ただジョギーにとっては芸人王国だったそうで
それなら、とティトォはジョギーに向けて尋ねる バレットは元気でしたか、と
その言葉にジョギーも首を傾げる、バレットと言えば国王の事だが とはいえいい年ながら元気にやっているとの事で
ティトォも元気でやっているらしいその人物を浮かべ、笑顔になるのであった
話の途中でタバコ吸い始めたジョギーが、受付のおばさんにここは禁煙と追い出されてたけど

どうにかぼろぼろになりながらも戻ってきたジョギー 彼がいたのは5年前なので今のことは解らないそうだ
何かあれば世界中で騒いでるはずだけど、こんな辺境の田舎じゃそんな情報も入ってこないそうで

「でもバレット王が健在という事は! 恒例の魔法大会も開かれているんですね!」
「あの4年に一度のか? さァな 私は魔法などに興味はない
 …しかし魔法か… メモリア王国は代々王家が魔法の力を受け継いでいるという事で
 魔法の国と呼ばれているが 今なぜか世界中で魔法使いが幅利かせているんだよ
 もうメモリアだけじゃなくどこもかしこも魔法の国だ」

その話にティトォも驚きながら、どういう事なのかジョギーに問いただすが
…船着場の窓のところに、一羽のペリカンが止まっており…

≪どうもこうもねぇよ なんか妖しい奴等がウジャウジャ出てきてよ
 それ 本物の魔法使いですか?
 さァな でも世間じゃけっこ騒いでるぜ≫

そのペリカンを通して、ティトォの会話を盗み聞きしていたのは、アダラパタであった

138 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:05:25.94 ID:???.net
「世界にうじゃうじゃ出てきた魔法使い ボク等の事を話してますねェ
 …こんな世界の端っこの… ど田舎に住んでやがるから 世界情勢に疎くなっちまうんですよ
 ま――…そのお陰でボク等からうま――く隠れられてたわけですが
 そうですかァ…… 動き出しますかァ…」

その話を聞きながら、ニヤリと不敵な笑みを浮べるアダラパタ
……その背後から、ふらついた様子で声をかけるのは、ボロボロになりながらも右目の穴が消えたアビャクであった
だがアダラパタも背後のアビャクには一瞥もせず、御疲れ様でしたと彼の戦いをねぎらうが
アビャクは自信の敗北を認めない 確かに勝てるはずだった、勝っていたのに…

もう一度、あの二人を仕留めに行くから、もう一度ブルーリングスが欲しいとアダラパタに頼み込むが…

「もういいんですよ」

淡々と告げる、その言葉はアビャクの敗北宣告に他ならず… もはや立ち尽くし歯噛みするしかないアビャク
とはいえ100年も生き続け、自力であそこまで魔法を極めていたのはアダラパタも誤算だと洩らす
さらに残りの二人、アクアとプリセラも魔法使いとなっている可能性は高い

「ちょっとナメてかかりすぎました ほとんど情報も仕入れず行きましたからねェ
 まさかねェ…十分だと思ったんですよ

 超特級戦闘員 女神の三十指<めがみのさんじゅっし> そのひとりである貴様をつれていったんですから」

だがアダラパタもその三十指の一人 アビャクも手を出すなとは言ったが…
この状況になっても自分は動かないのかと苛立ち気味に問うアビャク
そんな彼にアダラパタもあくせく動いているでしょう、と涼しい顔で返してのけ

「ボクの任務は主に情報の通信 伝達――― 攻撃系の魔法使いじゃないんですよ
 …それに何度も言ったでしょう ボクは手を汚すのが嫌いだって ………でもね」

そう言うと…突然アビャクの身体が二つに分かれる!?
分裂したもう一人のアビャク…彼の魂、その首にはアダラパタの携帯から伸びる光の鎖が繋がれていた

139 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:06:21.89 ID:???.net
「でもね この様に… 魔力もろくに持たない
 ちょっと力を込めるだけで魂を抜き取れるザコ相手を…
 始末するくらいなら… やらせて頂きますよォ…… 喜んでね…

 いやボクもですねェ… 非常に残念なんですよォ
 貴様程の手練を失うのは…本当に 使いやすい男でしたしねェ…
 しかしねェ… 魔法の力も奪われちまいやがって…… しょーがねーでしょ?存在してても
 ホント惜しいんですよ…… 残念で仕方ありません……マジで
 でもねェ…今の貴様は使えねェ上に機密も知ってやがるし」

首を引っぱりあげられるアビャクの魂が、うめき声を上げながら困惑するように何度もアダラパタに呼びかけようとするが
そんな彼にアダラパタはしたり顔で首をフリ、もはや使えぬ魔法使いを切り捨てんとする
その時…不意に、アビャクの脳裏に浮かび上がる、謎の存在の声……

 アビャク お前のその才能が必要だ 力を貸して欲しい

 必要だ お前は暴力に染まった心を持っている この世界はお前の存在を否定しているが―――

 ■■だ 心などどうでもよい お前には魔法使いとしての才能がある 私にはそれだけでいい―――

【必・・・・・・】
―――次の瞬間、アビャクの魂はアダラパタ操るマテリアル・パズル『極楽連鞭』にその首を刎ねられる…!!

140 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:07:31.20 ID:???.net
・・・船を待つティトォの方に場面は戻り…
何かいつの間にかジョギーの自慢と夢の話を聞かされてた 他の国の様子を聞いてただけなのに
とはいえ心底楽しそうに自信の事を語るジョギーの姿には、ティトォも笑みを浮かべ
笑顔と共に、そんな充実した人生を送る彼の姿を書き記すのであった

そうこうしてるうちに目的地への船が出るようで、ティトォも船に向かおうとし
…ふと、ジョギーが船に向かうティトォを引きとめ…彼に関してジョギーはこう告げる

「私は そんな顔して旅立つ者を見た事がない
 顔を読むのが得意なんだ 私の芸を見て本当に喜んでいるのか?心から笑っているのか?
 君の顔からはなにもわからない 君は一体…何をしに行くんだ?」

ジョギーの問いに、ティトォは答えず…代わりに自分が書いた彼の似顔絵を差し出す
語っている時の彼はとてもいい顔だったとして、頑張って世界一のお笑い芸人になってください、としながら
ティトォは彼と別れ、新たな旅へと向かうのだった

アビャクの制裁を終えたアダラパタに視点を戻し
「ほーら 貴様の大好きな水がいっぱいありやがりますよォ 還りなさい」
その言葉と共に、アビャクの遺体を海へと投げ捨てるのであった

それが終わると、アダラパタは携帯でブロイクブロイド、と呼ぶ人物へ通信を送り
これまでの経過を彼に報告する 結果は失敗、ティトォには出会ったが
彼は魔法使いとなっており返り討ちにあい、この地の担当であるアビャクも破れてしまった
アビャクを破ったとされるその人物は強いのか、と問うがアダラパタも貴方様には及ばないとしつつ
この件はボクに任せて欲しい、とするアダラパタ そちら側はもっと別の大きな仕事がある、とのことだが
…一先ずティトォはメモリアを目指し、アルカナ大陸に向かうはず
その言葉にブロイクブロイドは、アルカナ大陸の三十指の指揮はアダラパタが取る様命ずる

「アルカナ大陸の三十指… という事は
 ジール・ボーイ 黒馬 リュシカ ドルチル クライム ガシャロ… 確かこの6人………
 この6人を好き勝手使っていいってゆー事ですねェ? キャキャけけ ケケキャキャ」

141 :粗筋書きの三十指:2019/05/23(木) 17:08:49.26 ID:???.net
船着場のほうに視点を戻し、ティトォから頂いた似顔絵に目をやり、下手くそな絵だと声がでる
…その絵に気づいた人物が彼に声をかけるが、その風貌にジョギーも目を丸くしてしまう
その絵を描いた人は何処に言ったか、との問いににジョギーは船に乗ったと答え
…現れたその人物、キツネ面のミカゼは「置いていかれた……!!」と苦悶の表情を浮かべていた

<続く>

142 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 17:44:43.88 ID:???.net
三十指?三十人もいんの!?いらないキャラだからはぶいたとかいってる作者でそんな人数さばけんのか?
アダラパタが普通に外道だった。多分一章ラスボスアダラパタ倒して、今回話してる敵幹部出てきて二章メモリアルへって感じになるのかな
世界観を広めつつ、細かな設定をちょこちょこ公開しつつ、コメディを交えることでただの解説回にしないのは普通に上手だな。この作者にこんなことが出来るのはちょっと意外だった

143 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 17:55:45.56 ID:???.net
女神の三十指のうちアダラパタに消されるのが冗談抜きに半分くらいいそう
というかマジモンのゲスだなアダラパタ、結構いいコンビしてたように見えたアビャクをあっさり消すとは

144 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 18:34:35.24 ID:???.net
やっつけた敵を主人公側で殺すのも後味悪いし
また襲ってこない理由付けとして処分する、
ある意味での便利キャラなのかもなアダラパタ
(どのみちアビャクはもう魔法使えなかったみたいだけど)

145 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 19:02:28.67 ID:???.net
30の指とか女神はアシュラマンか何かか

146 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 22:04:31.62 ID:???.net
これって設定上はと30いるけど出てくるのや戦うのはそのうちの数名なんだろ?

30とか明らかに数が多すぎるし

147 :マロン名無しさん:2019/05/23(木) 23:24:37.76 ID:???.net
ジャンプ漫画とかあるボスを倒して次○○編…とか続けていくと連載終盤で振り返るとキャラ数えらいことになってるし
長く続くならむしろ数足りなくなったりして

148 :マロン名無しさん:2019/05/24(金) 03:36:16.40 ID:???.net
三十指半壊したぐらいのタイミングで急にトーナメント編が始まって新キャラ大量投入にアビャクの魂

149 :マロン名無しさん:2019/05/24(金) 07:18:51.95 ID:???.net
なんというか、アダラパタ動かしてる時のねこ先生すごい楽しそうだと思うわw

150 :マロン名無しさん:2019/05/24(金) 18:05:50.04 ID:???.net
単純に属性魔法だけだと30も出すのは不可能だよな
そう言う意味でもどんな敵役が出てくれるか期待半分、不安半分、かなあ

151 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 00:50:23.05 ID:???.net
どうみてもアダ??は序盤から中盤でやられる役回りだよな
一章ラスボスとか言いすぎじゃね

152 :粗筋書きの三十指:2019/05/25(土) 17:00:49.77 ID:WMzGLW7W.net
 ぼくとアクアとプリセラは100年前 不老不死になった
 そして長い間世界中を彷徨っていたわけだけど… その中で特に思い出深い土地がある―――

冒頭、夢の樹の空間にてアクアとティトォが顔を会わせる
約束どおり、アイツ…バレットの力を借りに行こう、と提案するティトォにアクアも笑顔が浮かぶ
進んで他人の力を借りるなんて珍しい、とするアクアに、自分達の力だけでどうにかしようとする場合でないと返すのは
3人目の存在、プリセラであった …その姿は、今だ影に遮られてうかがえないが…

「私達だけの問題じゃない 大袈裟じゃなく世界の命運がかかっている…
 他人には迷惑をかけないなんていう思い上がった考えは この際捨てるんだよ」

そして3人は、バレットと呼ばれた人物の力を借りるため、一路メモリアを目指すのだった


  第10話|ティトォと行列のできるパン屋さん


ティトォ達がメモリアを目指し旅立った頃、ミカゼは猛烈な勢いでダッシュし
気がつけばミカゼば、海が見える崖へと辿り着いていた 
道ゆく人たちからの証言から、ティトォの手掛かりを追っていたが、それも港を最後に途切れ…
息を切らせながら、自分がついていっても仕方ないと洩らすミカゼだが…

 契約だよ ミカゼ―――

「でもなァ……俺が守るっつったのになァ…
 あ―――そうだよ 家まで送り届けないとこの面取れね―――んだ!!   はあ…」

溜め息をつきながら…ミカゼの手には、ティトォが残した手紙が握り締められ
手紙には、こう書き記されていた

153 :粗筋書きの三十指:2019/05/25(土) 17:01:50.82 ID:???.net
[ミカゼへ
 今までぼくらを守ってくれてありがとう でももうお別れです ぼくらはこの地を離れます
 ぼくらは100年前にある罪を犯してしまい… その罰として一つの宿命を背負いました
 それをあるものを永遠に守り続ける事 それはこの世で最も大切なもの]

最も大切な物、それはティトォ達が不死の元になっているもの そして、ミカゼが知ってはいけない事…

[ぼくらは古い友人の下へ向かいます 敵が出てきたのならこちらから進み戦うつもりですが
 それには彼の協力がどうしても必要なのです ミカゼは頑張って村を守ってください]

と、書き記された手紙だが…実はアビャクとの戦いを終えた後こんな事があった
一瞬にして枯れ果てた森に驚きの声をあげる村人達、彼らを見つけ、ティトォを担ぎながら助けを求めるミカゼだが

村人達は新しい村の売りができたと大喜びであった

 \怪奇!!/ 一夜にして枯れる森!! ミステリースポットきのこ村 入場料500G

「なんかもう滅んでいいわ」ミカゼもほとほとあきれ果てた表情でそうぼやくのでした
ティトォの後を追おうにも、船に乗るには大金がかかりミカゼの手持ちでは到底足りない
溜め息をつきながら、諦めて帰ろうとするミカゼだが……

[きみと一緒に闘ってわかった ミカゼ きみは強くなる
 魔法なんか使えなくとも…ぼくよりもずっと……]

手紙の最後に記されていたその言葉に、ミカゼは足を止めて振り返り…

「強く…  強 く な り た い !!
 行ってやる 俺もティトォ達についていってやる!! そんでもっと強くなってやる!!!」

こうなったら、泳いででもティトォ達を追いかけんとするミカゼ 気合の雄叫びと共に崖に向かって全力ダッシュし!
つまづいてころんで崖から落ちて岩場にあたまぶつけた ・・・そのままぷかーと気を失ったミカゼが海を漂流するのでした

154 :粗筋書きの三十指:2019/05/25(土) 17:02:53.49 ID:???.net
同じ頃…アダラパタが巨大な鳥の魂を極楽連鞭で引っ張り出しながら
その巨大鳥の背に乗り、彼もまたアルカナ大陸を目指していた
巨大鳥の背に乗りながら、携帯からアビャクの名を消しつつ、アルカナ大陸の三十指の名を検索し…
その中の一人、ジール・ボーイに通信を送るアダラパタ、だったが・・・

「もしもしィジール・ボーイさんン 聞こえますかァ?」
≪勝手に俺の頭の中に話しかけてくるな!!ぶっとばすぞ!!!≫

アダラパタの通信を、冷たく一蹴するジールボーイ ぶつくさぼやきながらやむなく通信を切り
仕方ないので直接交渉に向かう必要があると判断 そのための時間稼ぎの要因として、新たに選んだのは…

「もしもし 聞こえますか? リュシカさん」

・・・その頃、ティトォは無事アルカナ大陸の町に辿り着いていたところ
随分と変わったアルカナの様子に、ティトォも好奇心が抑えられない様子で
すると街の一角にあるひとだかりと共に、いいにおいがしてきてふらーとそっちに足を向けちゃうミカゼ
そこでは可愛らしい女の子が、客の皆に焼きたてパンを作ってあげていた所であった
そんな皆に人気の彼女の姿に、ティトォも笑みが浮かぶ、が・・・

≪リュシカさん 今日港にやってくるある男の足止めをお願いします
 ボクがそこに行くまでねェ その港に着く者は必ず貴様の下に足を運ぶでしょう
 なぜなら貴様は港で評判の 行列のできるパン屋なのですから≫

そこにアダラパタの策謀があることなど、ティトォが知る術は無いのであった…

・・・夜になり、アダラパタも少し遅れてアルカナ大陸に辿り着く
魂を縛られ苦しむ巨大鳥を"楽にして差し上げ"、アダラパタはまず街へと向かう

今日の営業を終えたリュシカのパン屋さん、店員さんに今日の分の給料を笑顔で差し上げ
今日もお疲れ様、とひと息… つこうとしたところで
「お疲れ様でした」といつの間にか入ってたアダラパタに後ろから声をかけられびっくり

155 :粗筋書きの三十指:2019/05/25(土) 17:03:37.59 ID:???.net
リュシカはアダラパタと出会うのは初めてだったそうで、笑顔で挨拶するけど
アダラパタはそれを一蹴し、敵はどうした、と問うが…

「今日連絡したでしょォ?この港に敵が来やがるって」
「あ――すみません忘れてました―――」

笑顔でそう返すリュシカには、流石のアダラパタも呆気に取られてしまう
そのままリュシカは店のお掃除をしながら、今日のお客さんには、敵と言うような悪い人はいませんでした、ともする
自分達の魔法は悪い人をやっつけるためにあるから、と満面の笑顔で語るリュシカに、アダラパタも呆れ顔で…

(そーいやこーゆー奴等もいるんだったな
 まったく…素質さえありゃ誰でもかれでも仲間に引き込みやがって)

リュシカが忘れないようにメモに書いた自分達、女神の三十指達の使命によれば
自分達女神の三十指はこの世にはびこる悪と闘うために女神様から魔法の力を授かったと言う
なんだけど自分は魔法使いになってから悪と闘った事は無いそうで…

「他の三十指の皆さんは世界中で頑張ってらっしゃるんですよねー
 よく噂は耳にしますよ 皆さんすごいですね――
 特にあたしと同じこの大陸のジール・ボーイさん!
 魔法の力で戦争を止めたとか――― すごいです感動です―――
 あたしなんか毎日パンをつくるだけで精一杯です―― 今日もまだこれから明日の準備しなくちゃいけないんです」

と、せっかくなのでマダラパタさん(*アダラパタです)に試作品のパンをご馳走する事に
差し出されたそのパンを、アダラパタは一口口に含み… そのパンを、壁に投げ捨てた
アダラパタの仕打ちに、リュシカは怒るでもなくお口にあいませんでしたかと謝罪するが…

「リュシカさん そこらへんで貴様の事を聞き歩きましたよ
 いつもニコニコいい笑顔 一生懸命仕事している とてもいい娘 元気な娘
 美味しいパンを焼いている ちょっとドジ いつも頑張っている 娘にしたい
 パンが美味しい 誰にでもやさしい クリームパンがマジうめェ すこぶるよい評判です
 あァそれともうひとつ 貴様町の孤児院によくパンを送ってやがりますねェ」

156 :粗筋書きの三十指:2019/05/25(土) 17:04:26.49 ID:???.net
そう告げながら、アダラパタは先程のパンをリュシカから取り上げ
床に捨て踏みにじりながら、「虫唾が走る」と吐き捨て、はっきりとこう言ってのける

「ボクはパンが嫌いなんですよ」

まんまとティトォに逃げられてしまい、その失態をねちねち責めようとするアダラパタだが
……リュシカは、遂にアダラパタに向けて怒りの形相で、激昂し叫ぶ

「謝ってください あなたが今踏んだパンにです
 踏まれるために生まれてきたんじゃありません!!! 謝ってください!!!」

リュシカの怒りに、アダラパタは冷たい眼差しを向け…
自分達にとって役に立たない、必要の無いその存在を、自ら始末せんとするアダラパタだが…
そこに店のドアがノックされ・・・ パン屋を訪れたのはティトォであった

<続く>
 

157 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 18:04:35.40 ID:???.net
リュシカは戸塚絵でも正統派のかわいさだな、ヒロイン候補かな

158 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 18:45:41.46 ID:???.net
殺し屋の次はパン屋?徐々に強い敵になってく訳じゃないのか
裏で殺し屋稼業とかやってるのかと思ったけど、口振りとアダラパタの様子からそれもなさそう。ただのパン屋っぽい
殺し屋がいてただのパン屋がいて外道もいるって女神の三十指ってどんな組織なんだ?

159 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 20:58:05.10 ID:???.net
単純にアビャクが三十指の中でも精鋭だったのではないかな

160 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 22:42:04.36 ID:???.net
ゲーム的で面白いな

テイルズっぽさを感じる

161 :マロン名無しさん:2019/05/25(土) 22:52:29.43 ID:???.net
>(そーいやこーゆー奴等もいるんだったな
 まったく…素質さえありゃ誰でもかれでも仲間に引き込みやがって)

ここ聞くにアダラパタは組織の中でも結構重要なポジションぽいな
少なくともボスと面識がある間柄なのは間違いなさそう

162 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 00:22:07.16 ID:???.net
>>159
最初の敵を安易に小物化させないのがいいな

163 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 00:27:06.81 ID:???.net
あー。そういう方法か。確かにそれなら三十人とか出てきても、最初の敵とか糞雑魚じゃんってなんないもんな
今回の女の子みたいに、ほのぼの枠というか、仲間枠(向こうにとっちゃウラギリ枠)みたいな人たちがそれなりの数いれば、全部倒す必要も無いし
まさか、ギャグキャラはいってたりしないだろうな?

164 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 01:53:35.44 ID:???.net
前作が前作でこの作風だしいないわけがないと思う

165 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 06:51:52.77 ID:???.net
リュシカの魔法は美味しいパンが焼ける、とかそういうしょーもないものもありそう

166 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 09:52:24.37 ID:???.net
魔法使えなくなったらパン屋行列しなくなっちゃうじゃんかわいそうだよ

167 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 12:24:33.33 ID:e9gyLG4n.net
つまり女神とやらは魔法を与える魔法使いなのか?
でもリュシカが魔法で戦ったことがないってことは、何のために集めたんだ?
特級の戦闘集団じゃないのか?

168 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 12:52:02.38 ID:???.net
前にアダラパタが捕まってるやつがいるとか言ってなかった?
特級戦闘員をアダラパタが無断で処分してるし、裏切り者はいるし、パン屋はいるし、一枚岩でテォトォ達ぶっ殺しに来てる組織ではなさそう。むしろ、組織としてうまくやっていけてるのかも怪しい
トップは女神だろうから、カリスマ性抜群のボインボインの悪女キャラと予想

169 :マロン名無しさん:2019/05/26(日) 18:53:39.49 ID:???.net
一コマちらっと触れてたやつか
連載続けば順当に拾われるんだろうけど打ち切りコース入ると唐突に登場して当座のラスボスになったりするよな

170 :マロン名無しさん:2019/05/27(月) 07:34:15.26 ID:???.net
そういやそんなのもいたな、ジャンクーアだっけか
で、読み返したらそう言えば三十指メンバーの魔法属性見たいなのまとめた扉絵もあったな
リュシカは「羽」ってなってたから、レビレト系だろうか
パン屋である事を生かし、ピザに美味しい羽が生やせる!とかもやりそうだけどw

171 :粗筋書きの三十指:2019/05/27(月) 19:02:39.14 ID:W0ibxBtn.net
冒頭、ティトォは巨大な大木を見上げ声をあげていた
100年生きた自分たちよりもはるかに年上であろうその大木にティトォも笑顔を浮かべ
自分の中のアクアの魂が、木登りしてはしゃぎたい、といっているそうなので
ねこが見守る中、ティトォ頑張って木登り −ω−)
息を切らせながらもその大木の上まで上り、そこでみた景色にティトォは、一人呟く

「緑の大陸……か」
その言葉が示すとおり、目の前にははるか彼方まで続く森の景色があるのだった


  第11話|炎と羽


そうしてるうちに、ティトォのおなかが「ぐー」と鳴った
大木を下りてお昼にするティトォ、袋からご機嫌でパンを出そうとするけど
入っていたパンに、ティトォはなにやら首をかしげた様子で・・・

・・・それから夜になり、ティトォはリュシカのパン屋まで戻ってきていた
ドアをノックしリュシカのパン屋を訪れるティトォの姿に、アダラパタは咄嗟に物影に身を隠す
まさか自分達の事を突き止めてきた…?アダラパタもここはどうするか、隠れながら様子を伺うが…

訪れたティトォによると、なんでも注文したパンの中身が違っていたそうで
その差額を払いに戻ってきた、との事であった リュシカもわざわざありがとうございます、とお礼を言いかけ…
ティトォの姿に…ふと、リュシカが思い出す…

―敵の特徴を教えておきます―

「黒い髪…… 男… ツンツンとんがっていて… 16〜7歳くらい…
 …そして 人形のような瞳……… あなたは…… ティトォ……さん?

 あなたがあたし達の…… 敵?」

172 :粗筋書きの三十指:2019/05/27(月) 19:03:23.79 ID:???.net
自分達の 敵 の姿を目の当たりにし、リュシカも困惑気味に問いかけるが…
その瞬間、アダラパタが背後からリュシカの後頭部を殴り飛ばす!!

「普段…ボクが表に出る事はないんですけどねェ
 貴様とは一度 こーやってちゃんとお会いしたかったンですよ ティトォさん
 敬意を表してボクの姿をお見せします はじめまして
 ボクはアダラパタと申します 以後お見知りおきを………」

不敵な笑みを浮かべててそう名乗り、対峙したティトォとアダラパタの二人 一気にその場の空気が重く張り詰める…
ティトォも彼が潜伏していたアビャクの仲間である事を感じ取り…

「できれば……… メモリアまで何事もなければと思っていたが……」
そう、呟きながらティトォはホワイトホワイトフレアのライターを取り、その白い炎を出しながら構えを取る

「なかなかに好戦的ですねェ」
「もう止まってる必要はない 先に進むだけだ 目的はぼくを全力で動かしてくれる」

そしてティトォは、アダラパタに向けて質問に答えてもらう、とする
答えないといったら…?とのアダラパタの返しに、ティトォはただ真っ直ぐにアダラパタを見据え…

「いいでしょう お話しなさい」
「質問の数は 8つ

 お前達のバックにいる奴は誰だ?
 そいつは100年前の事を知っているのか?
 そいつは100年前の事と関係があるのか?
 お前達の仲間は何人いる?
 お前も魔法使いか?
 他にも仲間で魔法使いはいるのか?
 だとしたらどうやって魔法の力を手に入れた?
 お前達の目的は?」 

173 :粗筋書きの三十指:2019/05/27(月) 19:04:11.02 ID:???.net
「・・・そーですねェ とりあえずふたつくらいお答えしましょうか
 ボクも魔法使いか? そのとおりです」
アダラパタはそう返しながら、極楽連鞭でリュシカの魂を引きずり出す!!
動けばこの無防備な魂を八つ裂きにする、と脅しをかけるアダラパタにティトォも苦悶の表情で…

「会ったばかりでなんですが ここいらでボクはさっさとおいとまさせてもらいますよ
 貴様の…その眼が間近で見られたのでもう十分です
 大変興味深い瞳をしていらっしゃる 他のおふたりも 同じなんですかねェ」

舌を出してそう挑発するアダラパタに…ティトォは自らにホワイトホワイトフレアを展開する!
それを前にしてもアダラパタは恐れず怯まず
もう一つ、他に仲間で魔法使いはいるのか?との問いに答えるとしながら
アダラパタは極楽連鞭を操り、リュシカの魂から理性や感情を排除させ、自らの操り人形とさせる…!

「ティトォを殺せ! 女神の三十指がひとり リュシカよ!」
アダラパタの命令と共に、アダラパタの額の紋章と化したリュシカの瞳が開かれ…!
天使の如き光の羽根が展開されると共に、ティトォがパン屋の外に扉ごと吹き飛ばされる!!

体勢を立て直しながらも、ティトォも対峙するその相手に困惑の表情が浮かぶ
「そんな まさか…… ぼくに女の子と闘えと…?」

目の前には羽飾りを口に咥え対峙するリュシカ…そして、その周囲には
羽の生えた光のオーラに包まれた包丁やナイフが展開されていた

「マテリアル・パズル エンゼルフェザー」

そして光のオーラを纏った包丁がティトォに突っ込む!
ティトォもどうにかそれを掴み、白い炎で吹き飛ばすと包丁から光のオーラが消える

(飛行魔法!! 羽根をつくって物を自由に飛ばす事ができるのか やっかいだ……!!!)
ティトォにむけて、今度は一斉にその刃物が襲い掛かるが、ティトォも気合の雄叫びと共に両腕でその刃を受け止め
ホワイトホワイトフレアを強力に展開し、自らに刺さった刃物を吹き飛ばしてみせる!!

174 :粗筋書きの三十指:2019/05/27(月) 19:04:51.79 ID:???.net
エンゼルフェザー自体のエネルギーはたいした事はない、傷を負っても問題なく再生も出来る
だが…ただ操られている女の子を攻撃する事に、ティトォはどうしても躊躇してしまう…
そんなティトォの動揺を見抜き、アダラパタも嘲りの笑い声を響かせていた

リュシカが歩いた床の石畳にも羽根が生えて飛び上がり、ティトォへと襲い掛かろうとする
…ティトォもここは、逃げの一手で対応する算段のようで…

(この魔法の弱点!! それは羽の動きさえ見れば動きが完全に読めるという事!!
 一対一の戦闘には向いてない魔法だ 操られているせいか攻撃も単調だし
 倒そうと思えばぼくでも倒せる…でも!! ここは引く!!できればこの戦闘はスルーしたい)

リュシカの攻撃を飛び上がって避けるティトォだが、勢いあまってお店の看板にあたまぶつけた
これにはティトォもふらふらとよろけてしまう −ω−)
チャンスと見たアダラパタも、リュシカに仕留めるよう命ずるが…

…ふと、何か…どこか困惑した様子のティトォから感じる雰囲気に違和感を覚える
さらに極楽連鞭から警告音が発し…… すると『ティトォ』はなにやらキョロキョロと辺りを見回し…

「あるんだよね たま――に こういう事が…… 女のコ相手で闘えない?
 まったくティトォは……(懐ごそごそ) あ あった!」
そう呟きながら、『ティトォ』は懐から一個の 飴玉 を取り出し…!

「いいさ だったら あたしがやってやるよ」

飴玉を袋から出しながら、鋭い猫眼で睨む『ティトォ』…いや、
ティトォの姿のままで存在変換を展開した飴玉の魔法使い、アクアが不敵な笑みを浮べていた…!

<続く>

175 :マロン名無しさん:2019/05/27(月) 19:54:33.70 ID:???.net
アダラパタとティトォの舌戦がいい味出してるな
こういうひょうきんなゲスはFF6のケフカを思い出すが、モチーフの一つだったりするんかな

176 :マロン名無しさん:2019/05/27(月) 20:08:27.77 ID:???.net
おお、アダラパタがすごいいいん感じの悪役雰囲気出してきたな。ゲスイし外道で、不気味に静かに狂ってる感じだ
アビャク戦もずる賢さではない計算高さも見えてたし、こいつ意外とやばいやつなのかもしれん
アクアは中身だけとはいえ、これが三十指初戦か。羽で障害物とか作られて苦戦したりするのかな?

177 :マロン名無しさん:2019/05/27(月) 20:17:00.10 ID:???.net
このスレ、単行本の扱いどうするんだ?
特に巻末おまけで新規に明かされた情報とか、加筆修正とかの部分

178 :マロン名無しさん:2019/05/27(月) 20:29:27.50 ID:???.net
中身だけ変わるとかも出来るとか意外と器用な不老不死だな
と言うかコレはヘタすると、ティトォのホワイトホワイトフレアで強化しながら
更に火力の増したアクアのスパイシードロップと言う合体魔法が出来上がってリュシカがひどい目にあいそうw

179 :粗筋書きの三十指:2019/05/28(火) 17:03:22.13 ID:???.net
>>177
おまけ漫画の方は投下予定ですけど
設定資料の方はまだちょっと手付かずでどうしようか悩んでるところですわ
特に8巻の濃厚な資料は、そのまま書き写すにしてもざっくり解説するにしてもなかなか厳しそうで

180 :マロン名無しさん:2019/05/28(火) 19:04:09.30 ID:???.net
個人的には各単行本最終話が終わった時点で単行本おまけはわざわざまとめなくても情報解禁で良いかなと思う
単行本おまけは二部からかなり濃厚になってくるから扱い難しいね。凄い魔法の魔法名とか、魔方陣決勝の加筆部分の扱いとか、アダさんQ様の解説役とか。五本の指の名前全員分分かるのも巻末おまけが初だし

181 :粗筋書きの三十指:2019/05/29(水) 17:02:20.41 ID:oimY61uO.net
冒頭、ティトォの身体を借りて存在変換を果たしたアクアが手持ちの飴玉に自身の魔法を込める
流石にティトォの身体なので全力は出せず、飴玉も一つしかないが
あんたにはこれだけで十分としながら、アクアは飴玉に破壊エネルギーを込めながら構える…!


  第12話|奪われた者と与える者


それを前にしてアダラパタも、極楽連鞭の端末を耳に当てながらリュシカに向けて命令を告げる
「こっから喋っても十分聞こえるでしょーが… こーやって話す方がしっくりくるもんでね……
 リュシカさん どーやら不完全ですがティトォが存在変換したよーです 魂の波長が別モノに変化しやがりました
 見た目はティトォですが中身はアクアかプリセラです そしてなんらかの魔法を使おうとしてやがります
 ティトォ以外のふたりはどんな魔法を使うか まだわかってません

 なのでリュシカさん 貴様が全力でぶつかってどんなもんか確かめてください
 貴様がどーなろーとボクの知ったこっちゃないので データを取るのにちゃんと貢献するんですよ
 …でも大丈夫 ちゃんと勝算もあります
 奴は今 魂が不安定です なので一度でも大きなゆさぶりをかければ そのまま崩壊させる事ができるでしょう」

…そしてリュシカは自身に纏う光のオーラを全力解放し、自らの身体を覆う!
予想以上のその力にはアダラパタも感嘆の声を上げ
それを前にティトォinアクアも、ニヤリと不敵な笑みを浮べてみせる

その巨大な羽根でリュシカは空を飛び上がり…そのまま一気に急降下突撃!
風の魔力を変換させ作った羽で自らを包み込みながらの、攻防一体のその攻撃に

「薄い!!!」

アクアの放つカウンターの零距離スパイシードロップは
容易くエンゼルフェザーの纏う光の羽根を、彼女ごと吹き飛ばして見せた!!
その強烈な破壊の光がアダラパタをも照らし…吹き飛ばされたリュシカが彼の横を掠める…

182 :粗筋書きの三十指:2019/05/29(水) 17:03:04.22 ID:???.net
「我が勝利 魂と共に―――!」
飴玉を口に転がしながら、勝ち誇る笑みを浮べるアクア
と、ここでティトォがようやく自らの肉体に意識を取り戻したようで…
・・・目の前には土煙を上げながら破壊されたパン屋があり これにはティトォも仰天してしまうのでした

「や や やりすぎだ―――!! アクアの奴手加減しろって!
 大丈夫か!?死んじゃってないよな!?」 

うろたえながらだ――っと駆け込もうとするティトォ すると
パン屋の瓦礫を羽根で飛ばしながら、リュシカが飛び出し再びティトォに立ちはだかろうとする
…そこでティトォががくりと膝をついてしまう どうやら不安定な存在変換の反動で身体が言う事を聞かない様子
とはいえ、リュシカに比べればまだマシですか、とアダラパタも呟くと共に…
・・・アダラパタの紋章となっていたリュシカの瞳が元に戻り、それと同時に彼女を纏っていた羽根が弾け飛ぶように分解される
そしてそれを最後にリュシカも気を失い… 騒ぎを聞きつけた町の住人も起きはじめた
……リュシカは敗北したものの、アダラパタは今だ余裕の笑みを浮べてティトォを見据え・・・・・・

・・・夜が明けて朝となり、ティトォは孤児院にて泣いている子供をあやしていた所 「ほーらねこだよー」−ω−)
しかし全然泣き止まない子供にティトォも手こずっているようで… ならば自分の似顔絵を披露するけど
その個性的過ぎる似顔絵を目にした子供はさらに大声で泣き叫ぶのでした

とりあえずどうにか落ち着き、孤児院のおばさんにリュシカの様子を聞くティトォ
まだまだぐーすか寝てるそうで

「心身共にフラフラだったでしょうからね…」(フラフラ
「今のあなたも結構そんな感じだよ」

一体リュシカに何があったのか、おばさんも溜め息 ケガはなかったから良かったものの…
(* アクアの与えたダメージはティトォが命懸けで治しておきました
…するとおばさんは、リュシカの生い立ちを語る 彼女はこの孤児院で生まれ育った子供でだそうで

183 :粗筋書きの三十指:2019/05/29(水) 17:03:48.67 ID:???.net
「ここの孤児院『ムジナの穴』はある夫婦がつくったの」
「ネーミングはどうかと思いますが立派な事ですね」
「リュシカは特にべったりでね ずっとここを出て行かないって言い張って
 …ある日その夫婦が揃って事故で死んでしまったの リュシカ…もうふさぎ込んで……」

「でも今はちゃんと立ち直ってパン屋を……」
「自分がかわりにここを守るんだって …それなのに店がなくなって……」

リュシカの大事な店を破壊したアダラパタにティトォも憤る、と言う事にしといた −ω−)
*犯人はアクアです ケケケ

おばさんはリュシカをここに連れてきてくれたティトォに何者かと問うが
ティトォも自分には大勢の敵がいて、リュシカはそれに巻き込まれただけ、と謝罪し…

―――(回想)―――

ティトォの脳裏に、リュシカとの決着がついたあとのアダラパタとの対峙が思い返される
リュシカを倒され、アダラパタもここまでとしながらその場を立ち去ろうとする

「…どうしたアダラパタ とどめを刺しにこないのか?ぼくはもうろくに動けないんだぞ」
「やめときます 貴様はまだ奥の手を沢山持っていそうだ
 それに貴様の中にはまだ とんでもない魔法使いが眠っているみたいですしねェ
 あ――言っときますよォティトォさん ボクは基本的に自分の手はあまり汚さないよーにしてるんですよ
 傍観するのが使命だと考えてますから

 ―――あァ でもひとつだけ
 上からの命令でねェ 裏切り者や役立たずになった仲間の始末を任せられているんですよ」

184 :粗筋書きの三十指:2019/05/29(水) 17:04:25.10 ID:???.net
…そう語りながら、アダラパタは倒れたリュシカへと足を向け…
それを前に、ティトォもその力を振り絞り立ち上がる…!
・・・その姿を目にしたアダラパタも、今はやめておきましょう、とここは引き下がる事に
ついでに言えばアビャクも既に始末した後と告げる ティトォも憤り、お前達を操っている者の名を問い詰めるが
その言葉にアダラパタも嘲りの笑いを響かせ、自分達の事をこう語る

「ボク等は…少なくともボクは操られてなんかいませんよ 操りこそしますがねェ
 自分の信念というか喜びというかのためにボクは動いているんですよ
 ボク等はそれぞれ別々の目的や思想を持っています ただの兵隊じゃーねーんですよ

 でも ある共通点がありやがるんです それは何か? ボク等は皆 奪われた者達なんですよ
 核を失った空っぽの人間…… そしてあの人は与えてくれる者なんですよ」

「それを操るとは言わないのか? そいつの名を言え!」
「…貴様の敵は 三の剣と三十の指を持つ 女神様です」

―――(回想終わり)―――

…するとティトォは、おばさんに突如大量の札束をおばさんに差し出す!?
これにはおばさんも仰天する中、ティトォが言う

「五千万G<グラス>……… ぼくのほぼ全財産です
 ぼくのせいでなくなった店の再建と
 リュシカがこの孤児院に入れていたお金しばらく分 足りますか?」
「…十分だよ いいの?こんなに」

「いいんです」(えぐえぐ
「泣いてますよ」
それと…と呟きながらティトォは懐に手を伸ばし…

185 :粗筋書きの三十指:2019/05/29(水) 17:05:30.61 ID:???.net
―アビャクさんは 始末しといたので―

アダラパタの語った通り…アビャクの持っていたブルーリングスは、いつの間にか壊れてしまっていた
……ティトォはアダラパタの言葉を思い出し、その表情を微かに険しくさせ…
「それと…リュシカをつれていかせてもらいます」

同じ頃、リュシカのパン屋跡地では警察達が聞き込み調査をしていたところ
現場にいたのリュシカと黒髪の少年 それに長い銀髪の男
銀髪の男のほうが怪しい、とする若手の刑事だが どうやってこんな事を起こしたか、までは流石に検討がつかず
爆弾でドーンとやったくらいしか浮かばないが、明らかにタダの爆発では無い事は一目でわかる

「破片見ろよ 全部が全部まんべんなく粉々だ 異常だ
 第一火薬のにおいがしねェ ありえねェ爆発だ」
「ありえねェっ…てそんな 超常現象だとでも言うんですか?…でも上にはなんて…?」
「上は上でも… あいつに報告だな ジール・ボーイに……」


そのころミカゼは!!


         ↓ここにいる
←海       ・        →海


まだ漂っていた!!

<続く>        

186 :マロン名無しさん:2019/05/29(水) 17:25:38.71 ID:???.net
アダラパタ良い表情するなぁ
三の剣。やっぱり伝説の剣みたいのもある訳か。前に子供が言ってやつがそのうちの一本なんだろうな
ジール・ボーイって前にアダラパタが連絡とってたやつだよな。警察が報告しろっていってるってことは、別に魔法使いであること隠してないし表舞台で普通に仕事もしてるってことか?
一話一話に盛り上がるところがあって、無理なく話が転がっていって普通に面白い。打ち切りだけは心配だが、続いて欲しい

187 :マロン名無しさん:2019/05/29(水) 17:58:36.58 ID:???.net
本格的にリュシカの仲間化で確定した感じかな
魔法自体は雑魚散らしには最適っぽいが、まだまだ組織構成がみえんしな
そういう雑魚戦闘員とかがいれば見せ場もありそうだけど、アビャククラスになると厳しいかも

188 :マロン名無しさん:2019/05/29(水) 19:13:45.17 ID:???.net
三の剣に三十の指と聞くと、本格的にシヴァ神とか阿修羅とかそっち系の神様が浮かぶな

189 :マロン名無しさん:2019/05/29(水) 21:16:45.53 ID:???.net
ミカゼのお面がうみのいきものになりそう(何)

190 :マロン名無しさん:2019/05/30(木) 07:28:19.50 ID:???.net
自分たちを奪われた者って表現してるけど
アダラパタはどう見ても奪う側なんだよなあ こんなゲスに悲しい過去が、とかされても反応に困るし

191 :マロン名無しさん:2019/05/30(木) 18:55:24.70 ID:???.net
そういえばティトォの炎強化って、魔法で作り出したものにも作用するのかね
リュシカの羽根が強化できるならかなり強くなりそうに思う

192 :粗筋書きの三十指:2019/05/31(金) 17:09:49.40 ID:ufIOYUok.net
子供時代、リュシカは親代わりとなっていた孤児院の夫婦を失った
両親を失った悲しみに、大声で泣き叫ぶリュシカ… ・・・そんな彼女に声をかける人物の姿があった

「……どうしたんだい? 何をそんなに泣いているんだい?リュシカ
 私がいいものをあげよう」
その人物…恰幅のいいおばさんのような風貌の謎の存在は怪しい笑みと共にそう言って・・・

……そんな思い出の日を夢で思い出し、目ざめたリュシカ
「…… 女神様…」そう呟きながら、その手には女神の差し上げた羽飾りがあるのだった…


  第13話|旅と目的


と、お店の準備にかかろうとするけど…パン屋とは別の見覚えのある天井に首をかしげ…
部屋の外に出ると、子供達がアイサツしてくれた 自分の育った孤児院に、何で自分がいるのか首をかしげていると
ティトォが彼女に声をかけ、旅の用意を整えるように言う
そんなティトォに、リュシカも誰だっけ、と首をかしげ……

それから、ティトォとリュシカは孤児院を出て町外れの草原を歩く
とりあえずリュシカもついていくけど、何故ついていかなきゃいけないのか聞くリュシカに、ティトォは答えず…
呆れ顔のリュシカもお店に戻ろうとするけど

「行っちゃ駄目だ あそこにいると仲間がきみを殺しにくる
 きみと同じ魔法使い達が」
「…なんでその事を 魔法の事を誰にも喋ってなかったのに
 ―――思い出した あなたティトォさんですね!」

そこでリュシカも、アダラパタからの命令を思い出すが、ティトォがその時の顛末を語る
アダラパタは敗北したリュシカを始末しようとしたと語るも、自分はこうして生きているが…
だが遅かれ早かれ、奴等は必ずきみを殺しに来る、とするティトォだが
そんなティトォに、リュシカも不機嫌そうに目を細めながら、自分達女神の三十指の事を正義の使者、と語る

193 :粗筋書きの三十指:2019/05/31(金) 17:10:40.12 ID:???.net
「1000年前 大地の底から現れた大魔王が世界を一度滅ぼしました
 しかしその大魔王を倒したのが 30人の魔法使いを従えた 女神様なのです
 そしてあたしは女神様に女神様に選ばれた現代の魔法使い 女神の三十指のひとりなんです!!
 女神の三十指はそれぞれ女神様より魔法の力を授かり世界中で悪と戦っているんです
 あたしは仕事で精一杯で この辺も平和だから何もしてませんけど
 …で… あなたは何者なんですか?」

教えてくれないなら返す、とするリュシカの問いに…
ティトォも僅かに迷いながらも…自分達が何者なのかを、語り始める…

その頃アダラパタは高級レストランにてお昼ご飯にし
極楽連鞭をつかって堂々と無銭飲食してのけるのでした
店を出てから…アダラパタはティトォ、アクア、プリセラ、彼らが本当は何者なのかに関して考えながら
ティトォと別れた夜の事が思い返される 自分達、三の剣と三十の指を持つ存在たちに
憤りの表情を浮かべながら、ティトォはアダラパタに向けてこう告げる

―グリ・ムリ・アに伝えておけ…!! お前は…必ずぼく達が……―

同じ頃、ティトォが自分達の存在と、その使命をリュシカに語っていたところ
「ぼくらは 不老不死の身体を持つ者 100年も前からずっと… その死を許されない者
 ぼくらは使命を持つ者 この世で最も大切なものを守る者
 ぼくらは 君達の言う女神 グリ・ムリ・アを倒さねばならない者…!!」

アダラパタもティトォ達の事に関して、一人思案を張り巡らせていた
「気付いていた… ボク等の黒幕を… いや 知っていた?
 100年前から…… グリ・ムリ・ア様が動き出すのを知ってた そうか
 ティトォ達は100年間 ただあれを持って逃げ隠れしていたわけじゃあない
 闘うために準備をし 自分を鍛え 魔法を極めた
 それも"いつか誰かがこれを狙いやってくるかも"ではなく
 "必ずグリ・ムリ・アがこれを奪いに来る 絶対ぶっ倒す"……だったんですねェ
 思い違いをしていましたよ 奴等は知っている 100年前の惨劇……
 その裏の真実まで 知っている………?」

194 :粗筋書きの三十指:2019/05/31(金) 17:11:11.59 ID:???.net
果たして、ティトォ達の真実とは… 思案を巡らせながら、アダラパタは微かな笑みを浮べていた…
すると街の警官が、指名手配されたアダラパタを発見し本部に無線で応援を要請するが

「え? 今……なんて…?この件は手を出すな―――!?」
困惑する警官だが、そのまま通信は切られてしまうのだった

ティトォから女神様…グリ・ムリ・アの真実を聞かされたリュシカであったが
自分は育ての親と言う大切な物を失った時、女神様が自分を救ってくれた
そして自分にエンゼルフェザーを差し出し、魔法使いにしてくれた
空っぽだった自分に魔法という勇気を与えてくれた、とするが
ティトォはそれを、利用されているだけと断ずる…

もはやリュシカもそんな彼の話についていけず、手持ちのバッグに羽を生やして
それに乗って帰ろうとするリュシカ …だが、ティトォは立ち去ろうとする彼女を前に白い炎を纏う…!

「嫌だと言ってもリュシカ きみはつれて行くぞ たとえ力ずくでも
 思い出せリュシカ!! 昨夜…きみがアダラパタに何をされたか!! 思い出せ!!」


―殺せ―   ― 殺 せ ―


その瞬間、脳裏に浮かび上がる言葉と、アダラパタの不気味な笑み
そして操られるがままの自分と、ティトォinアクアの攻撃に吹き飛ばされる自分自身…

―――それを、思い出した瞬間…リュシカは悲鳴をあげながらその場に倒れてしまう…
震え上がる彼女に向け、ティトォが駆け寄りさらにこう続ける

「……… きみは利用されてるだけだけど… 中にはアダラパタやアビャクみたいな奴もいる
 恐らくグリ・ムリ・アの計画を知った上で仲間になった者… グリ・ムリ・アと同調する者達…
 そういう危険な奴等がきっときみを消去しに来る! きみの周りにも危険が及ぶかもしれない」
その言葉に…リュシカの脳裏には、孤児院の子供たちの姿が浮かび上がるのだった…

195 :粗筋書きの三十指:2019/05/31(金) 17:11:55.64 ID:???.net
ひとまずティトォは、リュシカを一緒にメモリアまでついていくように促す
・・・と、リュシカがメモリアに行くと聞いて顔を上げる

「メモリア…メモリア?メモリア行くんですか? パン王国のメモリアですか!?」
そんな彼女の言葉にティトォも首を傾げるが、リュシカはさらにヒートアップ
なんでも彼女によればメモリアは世界中のパン職人が集まっている激戦区、憧れの地だそうで
いつかは修行に行けたら、とも思っていたそうで

「うちのお店なくなっちゃったし…」 ティトォの心にグサ
さっきまでの恐怖も何処へやら、はしゃいだ様子で早く行きたいと声をあげるリュシカであった

「………いいのかい?ぼくと一緒で」
「ええ…だってあなたは あたしを守ってくれました」

笑顔でそう返すリュシカ その脳裏にはボロボロになった自分を助けてくれたティトォが浮かぶ
それでは出発…の、前にリュシカは再度、バッグに羽根を生やして戻ろうとする
ちゃんと皆にお別れを言ってくる、とするリュシカに…それをティトォも微かな笑みで見送るのであった

 グリ・ムリ・ア ティトォ達の旅の目的はそいつを倒す事
 100年前 この世のどこかで起きたという大惨劇 グリ・ムリ・アとティトォ達は共にその生き残りらしい
 100年たってグリ・ムリ・アはティトォ達を狙う
 不老不死の元となっている力を求めて 存在を司る力を求めて
 そしてその先には 再びあの大惨劇が起こるという

 ―――とまあ 俺がそれらを知るのはティトォ達に合流してからであって
 その前に俺は ひとつの冒険をする

そんな独白と共に、場面は海を漂流するミカゼへと移り
海に浮かぶミカゼの身体が、突如浮き上がる海面に巻き込まれ
ミカゼの身体は、海中から浮かび上がった巨大な水流の頭に乗っかり高々ともっていかれるのであった

<続く>

196 :マロン名無しさん:2019/05/31(金) 18:20:06.38 ID:???.net
女神の組織もだいぶきな臭さがでてきたな
一大カルト宗教的なヤバさを感じる

197 :マロン名無しさん:2019/05/31(金) 19:02:18.80 ID:???.net
もしかしてアダラパタかなり深い事情まで把握してる?最近の様子がただの一戦闘員に全く見えないんだが
しかし、魔法使いになれるような天才の身内に不幸があるっていくら何でもできすぎじゃね?しかもタイミング良く出てきたみたいだし、こいつら思った以上に外道組織なのかもしれん

198 :マロン名無しさん:2019/05/31(金) 19:14:12.77 ID:???.net
雰囲気は確かに大物じみてきたが
やってる事と言動が完全にチンピラ同然だからなあ、アダラパタ

199 :マロン名無しさん:2019/05/31(金) 20:14:48.33 ID:???.net
女神の名前が不自然に点で区切られてるのが気になるな
ティトオたちみたいに
グリとムリとアっていう三人組だったりして

200 :マロン名無しさん:2019/05/31(金) 23:02:25.68 ID:???.net
唖?

201 :マロン名無しさん:2019/06/01(土) 08:32:38.82 ID:???.net
なるほどつまり、3つの剣はそのままグリ&ムリ&アを指してて
そして3人に従う、それぞれの両腕10本の指 合わせて「女神の三十指」ってか
これはかなりいいセンいってんじゃないですかね

202 :マロン名無しさん:2019/06/01(土) 17:26:41.38 ID:???.net
リュシカちゃんかわいいな 比較対象がアクアだから余計に(何)

203 :マロン名無しさん:2019/06/01(土) 20:21:45.28 ID:???.net
完食しといて嫌いとかひどいな、アダさんw

204 :マロン名無しさん:2019/06/01(土) 20:43:21.49 ID:???.net
リュシカちゃんマジ天使

205 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:45:56.86 ID:zpOzGxSt.net
海の上、どこかの船の中のような場所
そこには色んな動物達が檻に入れられ、そんな珍しい珍獣達を眺めながらうっとりするおっさんの姿があった

「いいなァ海パンダ!珍しいなァ――― 海ねこ! おまえもいいぞォ −ω−)
 お前も捕まえるの苦労したんだからなァ ああ…お前達も珍しいぞ…みんなみんな…
 でもなァ 一番珍しいのはお前だよ お前が最高だよ…」

傷だらけの、カニバサミの義手のおっさんがうっとりとそう声をかけるのは
「出せ―――!!こっから出せ―――――ッ!!!」
おっさんに捕まったキツネお面のミカゼでした

  第14話|五大石とミカゼの進化

おっさん、改め船長のネクバーパとミカゼが今いるのは海中に沈む巨大甲殻竜の殻
それを船代わりにして世界中の珍奇なものを求めて冒険しているそうな
「…なァ 出してくれなくていいからさ ちょっとそこ離れてくれ」
……とりあえずミカゼはネグバーパの自慢話は相手にせず、自力で檻を蹴破る

「俺はもう帰る!」
「ちょっと待てよ 漂流してるところを助けてやったんだぞ
 その恩で俺のコレクションにくわわれ!キツネマン」
「助けたんじゃねーだろ 捕獲したんだろ」

そのまま捕獲された珍獣たちの檻も壊すミカゼ と、脱出しようにも窓が開かない事に気づき
ガンガン叩くミカゼを止めるネクバーパ なんでも甲殻竜、グノキングは水中にいるので開ける事が出来ない様で…
仕方ない、としながらネクバーパはミカゼに懐から一個の小石を差し出す
その石をさすってみると…なんか石からけたたましい笑い声が聞こえてきた

「わらひ石さ!どうだ珍奇だろ!!」「で?」
「自慢したかっただけさ!」

わらひ石ベグシャ これにはネクバーパも悲鳴をあげるのでした

206 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:46:23.47 ID:???.net
と、船員達もサムたちが戻ってきた、と船長のネクバーパに報告するもそれどころではないとして
倦怠期のカップルみたいな説得でミカゼを引きとめようとするが
自分はこのお面をどうにかして…もとい ある人達を守るために、行かなくてはいけないとミカゼの意志は硬く…
強くもならないといけない、との言葉にネクバーパは笑みを浮かべ…

その後、ネクバーパはミカゼのその実力を見るべく彼との勝負を試みる
自分を倒せば船から降ろすし、飯もおごってやる、としながらカニバサミをギチギチ鳴らす
ミカゼのお腹がぐーと反応するのは置いといて…ミカゼは一気に突撃をかける!
だが…ミカゼの矢継ぎ早の連撃は、ネクバーパにかすりもしない…!

ネクバーパがミカゼの動きを左ジャブで止め
「ちゃんと防御しろよ」強烈に振るうカニバサミの一撃が、ミカゼの身体をふっ飛ばす!!
部屋の壁までふっ飛ばされ…ミカゼも「強え……」と洩らす

「船長ォ――― ちゃんと手加減したァ?」
「おうあたぼうよ! だいたい9割くらいの力だぜ」
(ほとんど本気じゃん;

「よォ 立てるかミカゼ 俺が今思った事を簡潔に言う
 普通に比べりゃ身体能力はケタ違いに高い 特に蹴りは逸品だ
 だが使い方がでたらめだ はっきり言ってパワーもスピードも俺とあんま変わんねェんだけどよ
 ミカゼ お前はまだ若すぎる どんな奴をどんな奴から守るつもりか知らねェがやめといた方がいいぞ
 お前は自分を守るだけで精一杯だ 違うか?」

ネクバーパの厳しい言葉に、ミカゼは何も言い返せず…
そんなミカゼに、せめて俺のツラに一発でも入れられるようになってから下りるよう諭すのであった
と、ミカゼとも決着がつき改めて船員達が報告 なんでも宝のある島を見つけたそうだが恐ろしい魔物がいるらしい
ミカゼにも協力を願うネクバーパ 協力してくれればそのお面を何とかしてやってもいい、とする

「優秀な技師がこの船にはいるんだ 運がいいぜ 俺の右手もつくってもらったんだぜ」

207 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:46:48.58 ID:???.net
…その右腕の義手に関して、ミカゼも聞いてみるが 世界の海を渡り歩けばこうもなる、と軽く返し
「ムレるからたまにははずすけどな」(かぽ

右手ありました、これにはミカゼも唖然としちゃう −ω−)

ネクバーパが海竜グノキングに指示を出すと、竜もそれに従い浮上
島に降り立つミカゼとネクバーパ、あと船員のサム ふと彼が竜と会話できる様子に、ミカゼも聞いてみる
なんでも水の中の生き物だけだが、なんとなく意思の疎通が出来るらしく 昔から自然に出来た彼の才能だとか

「マテリアル使い…ってやつか?」
「そう言うらしいな 並みの人間とは違う突出した能力…
 それは自分の持つ単体エネルギー M・P<マテリアルパワー>高さからくる…とさ
 でもなァ 上には上がいるんだな

 ミカゼも肝に銘じとけ 魔法使いだけには手を出すな」

飄々としていたネクバーパの様子が一変し、シリアスな表情でそう忠告する が

「つい先日魔法使いと協力して魔法使いと戦った」
「めちゃめちゃ触れ合ってる―――!!!」

これにはネクバーパもびっくり −ω−)
なんでもサムによれば以前、魔法使いにボロ負けした経験があるそうな 
その経緯としては、彼が腕を見込まれて魔法使いの暗殺を依頼されたことがあった
それは断ったが、魔法使いという存在自体に興味を持ったので一目見てみよう、との事になり

「なんか昔と違ってなァ 今はあちこちに魔法使いがいるみたいでよォ
 そいつらは女神のなんとかって呼ばれているんだ
 一般的にはまだいまいちだが 裏の世界じゃもう結構有名で恐れられてる
 そいつも その女神のなんとかっていう奴等のひとりで…
 名前は確か…… 魔人 ジャンクーア」

208 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:47:42.40 ID:???.net
そいつと戦ったのか?とのミカゼの問いに…ネクバーパはなにやら言いにくそうに頭をガリガリ
サムが言うには、件のジャンクーアとは闘ってもいないし会った事もない 彼が修行しているところを一目見ただけだと言う

―――岩場に立つ、一人の人影 彼から立ち込める闘気があたり一面にも放出され
さながら、雷鳴のようなエネルギーの奔流がその場一帯にほとばしる……

「魔法つかいってのは化け物だ 並の人間が触れていいもんじゃねェ」
その光景を目にしたネクバーパは恐怖し、うひはーと逃げ帰ったと言う
その時の自分はまさに珍奇そのものだったとかなんとか

そんな話をしているうちに、一行が目的地に到達
この島の魔物が守っているらしい財宝、五大石 彼らはそれを狙ってこの島に降り立つが魔物に阻まれ奪取できず
そこで、ミカゼがその魔物の相手をするように言うネクバーパ これも修行との言葉に、ミカゼも望むところと笑みを見せ…
そして草むらから、財宝を守る魔物が飛び出してきた!!

*あ!やせいの くまさん が とびだしてきた!!  −ω−)がおー

くまと対峙するミカゼ… とりあえずミカゼが手上げ くまも手上げ
足上げ こしふり 「なついた」「それじゃ駄目だろォーッ!!!」

*やせいの くまさん が なかまになった!!

ついでにお宝もくれました あっさり任務完了しミカゼもさっさと帰り支度 くまさん手ふりお見送り
後ろでサムが船長にあれのどこが恐ろしい化け物だ、とどたまにカニバサミチョップくらってたけど

とりあえずそのお宝、五大石を船に持ち帰るミカゼたち 見かけは中央部分が光り輝く透き通った宝石のようなもので
売れば6千万Gの大金で売れる、貴重な代物らしい とはいえ田舎暮らしのミカゼにはあまりピンと来ない大金だが

209 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:48:20.57 ID:???.net
「物はなんであろうと魔力を持っているというが
 金の力は恐ろしいぞ 必要以上に持つもんじゃない」

そう諭す船員のじいさん とはいえ彼らも久々の陸の旅、先立つものは必要である
なんでも彼らもメモリア王国を目指しているそうで… 
と、それよりもミカゼは自分のおめんを早く何とかして欲しいようです

ネクバーパも渋々、何とかしてあげる事にしつつ…どたまにカニバサミチョップでミカゼ気絶させる
んで船員のじいさんにそのお面を任せる事にする しばらく作業音が聞こえ…
作業を終えて、ミカゼが眼を覚ました すると… ミカゼのお面は後ろ髪がふっさり長髪になっておりました

「………なにこれ」(かがみ見つつ
「なにっておめんをどうにかしてやったんだ」「どうにかしてやったぞ」
「…とらなかったの?」「そりゃつけた本人じゃないととれん」

「まァ俺は前の方が好きだな 重量が増したからスピードはちと落ちちまうだろうし
 だが安心しろ!防御力はあがった!これでもっと打たれ強くなったぞ
 おう安心しろ!それだけじゃねェぜ オプションで尻尾もくっつけた!!!
 これでお前はさらなる進化を遂げた!! これからはスーパーミk」もぶぅっと悲鳴あげて蹴り飛ばされた

そのままぶっ飛ばされたネクバーパは超絶珍奇な効果音と共に壁をぶち割るのだった
…ミカゼも溜め息つきつつ、顔面に一発ぶち込みはしたのでとっとと出てくことに決めといた

210 :粗筋書きの三十指:2019/06/02(日) 17:50:19.47 ID:???.net
海を泳いで一行と別れるミカゼ、ネクバーパも真っ直ぐ行けば大陸に着くとしつつ
なんでもメモリア王国では魔法大会が開催されるそうで、彼も出場を予定しているとか
魔法大会と言っても、魔法が使えなくても参加可能らしい 何らかの一芸があれば出れると言うが
ミカゼは相手にせず、とにかく今はティトォ達に追いつく事を最優先に考えるのであった

とりあえず珍奇海賊ご一行はさっそく五大石を換金することに ホントに6千万も出て一向大喜びで
…その後、五大石を手に入れた者達が、また更なる大金で五大石を別のものへと売り渡し
それを何度か繰り返した後…とある洞窟にてサングラスの男が、五大石を30億で売り渡そうとするが
―――サングラスの男の身体が、光の刃に貫かれる!?

とりあえずは私達の任務は終了、と五大石を拾い上げる二人組 
サングラスの男も深手を負いながら二人が何者かを問うと、その二人の姉弟はこう答えた

「女神の三十指がひとり 月丸」「その弟 太陽丸」

サングラスの男も叫びながら銃を抜くが、その瞬間月丸はすでに彼の背後へと回り込み
右腕を光の刃へと変え、表情ひとつ変えずサングラスの男を貫く…!

「行くよ太陽丸」「はい姉様」
「我ら三十指の使命…
 それは 資金集め 五大石の収集 伝説の最強剣 命七乱月<いのちななみだれづき>の発見
 そして あの3人の身体に秘められた力を奪う事 手段は選ぶな…!」

<続く>

211 :マロン名無しさん:2019/06/02(日) 18:37:48.86 ID:???.net
今回はほのぼのギャグで終わると思ったら、唐突にえげつない奴らが出てきた
やっぱり女神の三十指はヤバイ組織だと言う事がよくわかったわ

212 :マロン名無しさん:2019/06/02(日) 19:15:08.26 ID:???.net
さすがに要所で入るギャグはキレキレッだなw
そして敵もかなりキレてる奴らなんだな

213 :マロン名無しさん:2019/06/02(日) 21:14:59.84 ID:???.net
くまさんカワイイw

214 :マロン名無しさん:2019/06/02(日) 21:55:05.84 ID:???.net
ミカゼの進化というから何かあるのかと思ったら…これで終わり!?

215 :マロン名無しさん:2019/06/02(日) 22:23:09.24 ID:???.net
同じ三十指の構成員でも、リュシカがジャンクーアとやらとか、アビャク辺りと同レベルとはどうしても考えにくい
あくまでちょっと才能あるパンピーをスカウトして表への目くらまし、程度のヤツも多かったりするのかなあ

216 :マロン名無しさん:2019/06/04(火) 13:11:32.42 ID:jaqW2PlS.net
数を揃えるのが目的?
でもそれならアビャクを殺した意味がわからんな
アホだとしても戦闘力にはかなり信頼をおいていたみたいだし
人員補充はするのかな?

217 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:02:03.60 ID:WpadfIhE.net
「アルカナ大陸は緑の大陸と呼ばれています
 大陸のほとんどが森林なんです 街にも木々や草花があふれています
 なんでもだいたい木でできています なので火事にはとても気をつけています
 大陸を取り締まってるアルカナ軍も 警察隊より消防隊に力を入れてます
 主な交通はチャケカバ車です」

冒頭、オープンカフェにてティトォがリュシカからアルカナ大陸に関する情報を聞いていたところ
リュシカからの話を聞くたび、ティトォは自身の頭に入れるようにこめかみを軽く指を当てる
…そんな姿にリュシカも首を傾げるが、ただの癖だと笑顔で返すのでした


  第15話|10Gとドン・プリンパン


一先ず自分のことはさん付けは無しで大丈夫とするティトォ あとちゃん付けも駄目だと釘刺しといた
と、ティトォは女神の三十指の情報を聞きたい、とする まだ何人かいるのかが疑問だが
リュシカも正直いたっけかどーか微妙なところのようです

(…なんかぷわぷわした娘だなァ… アダラパタがほっておいたのもわかるよ;)
するとリュシカ、二人ほど心当たりがあるそうで、自分の知っているのはジール・ボーイとスライムの二人だとか
果たして敵かどうか… ティトォ達が倒すべき敵はグリ・ムリ・ア一人 それ以外は相手にはしたくないが…
…グリ・ムリ・アの名が出て、その存在を信じていたリュシカも少し俯いてしまう

「世界中で魔法使いを作り上げ利用している… 存在を司る力を手に入れそして……
 何かの存在を復活させようとしている……」

隣の客が二人の深刻な様子に気付く 傍から見れば別れ話でもしてるような様子だが
頼んでたのが届くと二人共満面の笑顔でお昼ご飯もぐもぐ 隣の客ちょっと困惑

218 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:02:42.29 ID:???.net
「ところでティーちゃん」「ティーちゃんは駄目!!」くわっ
「グリ・ムリ・アさんはどうして……その力で惨劇を起こそうと言うんでしょう」

「奴だって惨劇そのものが狙いなわけじゃない
 グリ・ムリ・アの目的はあくまで 何かの存在復活――― それが何かはぼくもわからないけど…
 問題は過程 グリ・ムリ・アは100年前ぼくの国にいて…そこで何かの存在を復活させようとした
 しかし… 大地の怒りに触れぼくらの国は滅んだ グリ・ムリ・アも目的を達成できず…どこかに去ってしまった
 生き残ったのは ぼくら3人だけだった………」

また一気に深刻な様子となるティトォ ついに別れるのか隣の客も固唾をのんで見守る
「でもなんでティっちん達が闘うんですか?」
「それはね    ティっちん!!?」
なんかひどい呼び名が聞こえたけど、それはそれとして
グリ・ムリ・アの事はティトォも良くは知らない 顔と名前程度のもので
だが…それでも、グリ・ムリ・アが行動を起こさせたのは自分たちのせい、だという

聞いてるリュシカは全然理解できないって顔してたけど
ともかくグリ・ムリ・アは恐らくは100年間、ずっと水面下で暗躍してきた
それを絶対に止めなくてはいけない、と強い決意で語るティトォであった…

横で見ていた客もその決意のオーラを纏わせる二人に目を離せず
いてもたってもいられなくなったリュシカがバムっと席を立つと
おもむろにカバンにエンゼルフェザーを展開し、オープンカフェから飛び去るのでした

「飛んでった―――!!?」「これがオチなのか!!?」\食い逃げだァ!!/

郊外の森に下りたリュシカは、ティトォに怒られていました
はしゃぐの禁止と叱りつけるティトォだけど、リュシカは相変わらずのぷわぷわ具合で
なんでもリュシカ、件のスライムさん、の事を思い出したとのことでした

219 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:03:29.56 ID:???.net
場面変わり何処かの豪邸
弱い者から金を巻き上げるのが生きがいの悪徳金融社長、ドン・プリンパンに、読者に解り易い説明を添えつつ声をかける秘書
なんでも屋敷の前に金を巻き上げた貧乏人共が押し寄せている、とのことで 
取り合えず銃撃で人達を追い返す が、一人の子供がどうしても逃げないとの事で連れてきた秘書
お前のせいで父ちゃんが過労死寸前だと泣きわめくが、騙されたほうが悪いと子供の頭を張り倒すドン
すると子供のもっていた10Gが落ち、それも奪い取るドン 下卑た高笑いが屋敷に響き・・・

次の瞬間!!屋敷の窓をぶち割り何者かが侵入してくる!!
「クライム盗賊団 参上!!!」

お空を飛ぶリュシカがそのクラ…スライム盗賊団の話をしていたところ
なんでも魔法の力を使って盗みをしているとの事だが、悪い人じゃないそうで…

ドンの豪邸に侵入したクライム盗賊団に視点を戻し、予告通り金庫の中身を頂きに来た、とする部下二人
……なのだが、本人に話が行ってない様子 出してた予告状はゴミに出されてました
しかしその実力は本物、クライムの部下二人はドンの手下たちを容易く倒してしまう
そして秘書も卒倒させ、細目のおっさん、クライムは金庫は何処だ、と問う…

悪人からしか盗みは働かない、と言うそのスライム盗賊団
かくいうリュシカもちゃっかりお世話になっていたそうで
同じ三十指のメンバーであるリュシカにも会いに来た、とリュシカは言う

その頃ドンの屋敷に殴りこんだクライム盗賊団は、その金庫の前に案内されるが
無論ドンもただで渡すつもりはない、その金庫の守りはまさに鉄壁 大砲でも傷つかないし鍵はこの屋敷にはない
高笑いを上げるドンだが…するとクライムは、懐から一本の 鍵 を取り出した

「マテリアル・パズル マスターキィ」 カチャ カチャカチャ ピーン

鍵穴にその鍵を差し込むと、金庫の扉が開いていく!
これにはドンも驚愕するが…まだ終わりではない、金庫は2重3重に守られている
さらに今度の扉は暗証番号式!鍵でどうにかなるものではない が…

220 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:04:18.77 ID:???.net
クライムは暗証番号のテンキーを一瞥し…その横の壁に手にした鍵を突き刺す!?
するとその扉もまた開かれていく が…さらに今度は扉ではなく壁がその行く手を阻む

「ぶはははどうだ!!鍵穴どころか扉さえないのだ―――!!
 このわしですら開ける事はできんのだ―――!!」
カチャカチャ ピーン  パカッと開いた「開くな――――!!」
これにはドンも叫び声を上げ それをよそにクライムは、自身の魔法をこう語る

「なんであろうと物には鍵穴がある 鉄であろうと石であろうと水であろうとだ
 そこをM・Pの鍵でつき自由に開く それが俺の魔法<マテリアル・パズル> マスターキィ」

スライム盗賊団の元へ向かうリュシカ、以前あったときスライムはこう言っていた
自分は他の三十指に殺されるかもしれない、と… その言葉に…ティトォも仕方ない、と溜め息をつきつつ
ともかくスライムのところへ向かう事に決めるのであった

金庫の守りを全て突破され、ドンも苦悶の表情で震えるしかなく…
…が、開いた扉から大量の札束が溢れ出てくると クライムさんドタっと卒倒しちゃう
「クライムさんは現ナマに弱いんだぞッ!!」
「こんな大金おいとくな!!宝石とかにしろ!!」
「知るかボケ!!」#

仕方ないので今日のところは引き下がってやる、とする部下二人
が…屋敷を後にする前に、クライムがドンに向けて言う
「……待て… お前の懐に入っている10Gコイン それだけはいただいていく…」
ドンも渋々ながら、従うほかなく…

そして屋敷から離れた林道にてとぼとぼと俯きながら歩く子供
その前にチャリン、と音がして…落ちていた10Gに気がつくと
木の上から飛び去る、クライム盗賊団の姿を見上げる子供であった

221 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:05:26.04 ID:???.net
日も暮れた頃、ティトォとリュシカは一旦地上に降りる
とりあえずスライムのアジトは何処か尋ねるけど
「え――とえ――と ちょこっと聞いたんですけど 忘れました―――」^ヮ^ 

−ω−)^ヮ^)

それから、ドンの屋敷では事情聴取に来た警察にドンが怒鳴り散らしていた
聞けばクライム盗賊団は以前からこの辺りを荒らしていた有名な一団 警察は何をちんたらやってるとわめきたてるが
警察もドンのしょぼい被害には鼻で笑いつつ、他の被害もたいしたものではないそうな

「ふざけんな――!!被害がしょぼいとほっといていいとでも言うんか―――!!!」
「言ってたっしょ魔法使いだって 魔法がらみはうちの管轄じゃねーんすよ アブないっしょ?」
「…じゃあどこがあつかうってんだ」

「魔法使いは化け物 化け物には化け物
 アルカナ特別捜査隊隊長 ジール・ボーイ そいつに全部押し付ける事になってるんすよ」

それから更に場面は、アルカナ大陸の軍本部へと移る
が…件の特別捜査隊とやらは、あきらかにボロな部屋の窓際部署な装いのようで…
その隊員が隊長、ジール・ボーイを呼ぼうとするも、事務所にいないようで
なんでもこの時間は修行の時間らしく… 

「仕事いっぱいたまってんだけどなァ…」「あの人には将軍だろうと総帥だろうと逆らえないから…」

ジール・ボーイが修行しているとされている岩場、そこにはアダラパタの姿もあった…
「やれやれです わざわざ足運びましたよ 貴様に会うために…
 ティトォ達は…まだモタモタしてるんで そんなに急ぐ事はなかったんですけどねェ ジール・ボーイさん
 三十指のアビャクが殺られました リュシカも敗北しました まァまァ手強い奴等です
 そろそろ動いてくれませんかねェ 貴様が動けばすべて終わるんですよ
 貴様は女神の三十指でもトップクラス 五本の指のひとりなんですからねェ」

222 :粗筋書きの三十指:2019/06/04(火) 17:07:10.88 ID:???.net
その言葉に…岩場で胡坐をかいていた、ジール・ボーイがゆっくりと立ち上がると
突如、彼がほとばしる闘気と共にけたたましい叫び声を響かせる!!
その気合の叫びだけで…ジール・ボーイは空の雲を全て吹き飛ばす…!!

「帰れアダラパタ 修行の邪魔だ」
そう、鋭く睨みアダラパタを冷たく突きはなす、トゲトゲ頭の髪型が特徴のジール・ボーイ

(化け物が………)
さしものアダラパタも、彼の凄まじさには戦慄を覚えるのだった…

<続く>

223 :マロン名無しさん:2019/06/04(火) 17:43:11.71 ID:???.net
開くなー!の下り好きw

そして、なんかドラゴンボールにいそうなやつ出てきたぞ

224 :マロン名無しさん:2019/06/04(火) 18:44:40.42 ID:???.net
クライムのところを訪れた時に、ホントにスライム盗賊団も現れそうだw
しかしマスターキーは使い方しだいではかなり恐ろしい魔法になりそうだな
人体に突き刺せば、北斗神拳ばりな事に・・・

225 :マロン名無しさん:2019/06/04(火) 22:40:52.61 ID:???.net
リュシカちゃんが天然過ぎてティトォが対応しきれてないが
とはいえこれがアクアだと天然かますごとに爆破されそうw

226 :マロン名無しさん:2019/06/05(水) 07:33:52.82 ID:???.net
ぷわぷわって表現かわいい

227 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:07:07.43 ID:zOP6nlRo.net
ティトォとリュシカの二人は、トランダの街へと辿り着いていた
さっそくリュシカが街の人にインタビューしていた所

「街の名物はなんですか?」「ちがうちがう」

プロデューサーのティトォにカットされた
インタビューの目的は、女神の三十指が一人、スライムの情報を集めるためである
という訳でテイク2 に行こうとしたけど、リュシカがパン屋さんの美味しいにおいに釣られてました
改めてリュシカが街の人達にスライム盗賊団に関して聞き込み調査 
いろんな情報は聞けたが本人達の正体や隠れ家までは流石に掴めず…

「―――では先生 お願いします!」
「やってみるか……」
と、聞き込み調査の資料を手にし ティトォは自身の技能 千里眼総眼図にてスライム盗賊団の全容を暴かんとする…!


  第16話|盗賊と糸


それから、二人はとある山を目指して進んでいた しかし徒歩で山登りは女子のリュシカには厳しそうで
自分の魔法でちゃーっと飛んでいくのを提案するけど、なるべく目立たない事、とあっさり却下されてた
「リュシカは不用意に魔法使いすぎだよ …よく今まで周りに気付かれなかったね」

厳しいティトォの言葉にリュシカもちょっと苦笑い
それはさて置き、街の住人から聞いていたスライム盗賊団の情報を確認するティトォ
主に評判の悪い金持ちからの窃盗がメイン活動だが被害は極小、そのため警察も黙殺しているのが現状だが
だがそれだけで、他の三十指に命を狙われる理由になるのか…
ティトォの言葉に、リュシカもスライムが自分を訪れた時のことを思い出していた…

―きみがリュシカか 俺と同じ三十指…力を借りようと思ったがこんあこどもだったか
 いきなり押しかけてすまなかった 俺は女神の三十指のひとり スライムだ
 俺は……もうすぐ死ぬかもしれん 他の三十指に殺されてな 女神様に…よろしく言っておいてくれ―

228 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:08:11.95 ID:???.net
彼の危機に何の力にもなれなかった自身を思い出し…リュシカは僅かに俯くのだった

山の奥まで進んだ二人だが、そこに二人の男が行く手を阻む
色々証言がごちゃまぜなリュシカ黙らせつつ、ティトォがスライムと言う男に関して問うが

「スライム?」「そんなやついないぞ」
「嘘をつくな!!」「ついてねえよ;」「ベスもメタルもいねェよ!!」

ここにいるのはクライムさんだ、と叫ぶクライムの部下 そこでようやくリュシカが自分の記憶違いに気付くのでした
とにかく立ち去れ、とナイフを向ける部下だが…リュシカはエンゼルフェザーを口に咥えながら無造作にてくてく近づき
ナイフの刃に手を添えると、そのナイフは男の手を離れバサバサーとお空を飛んでいってしまう
困惑する暇もなく、今度は顔面にバッグぶつけられ その顔にエンゼルフェザーが展開されて男は宙へと飛んでいってしまうのだった

部下の一人を下し…二人の前に、女神の三十指が一人、クライムがその姿を現す
一先ず話をしようとするも…クライムは帰れの一点張りで、その頑固さにはティトォもちょっと呆れ顔
するとクライム、自身の魔法、マスターキィを取り出し…それを手近な木に突き刺す
突き刺した鍵を軽く捻ると…木が内部から開かれたようにバラバラに引き裂かれる…!!

「これが俺の魔法<マテリアル・パズル> マスターキィの力だ
 くらいたくなければとっとと山を下りろ!!」

だがそれを前にしてもティトォは臆せず、止めようとするリュシカにこんなやつ楽勝だと返し
クライムに向け、きみは傷ひとつつけられずに敗北すると挑発してみせる
怒りのクライムの鋭い踏みこみが、即座にティトォの腹にマスターキィを突き刺す!!

「差し込んだぞ…!!ちょっと先をひねればお前はもう終わりだ 降参しろ さもなくば―――」
そう言いかけたクライムだが、突然その身体が何かに引っぱられる!?
そのまま空中で硬直し、身動きがとれなくなるクライム 困惑する彼に、ティトォが種明かし
ティトォの指には、白い炎を纏った一匹の蜘蛛が止まっていた

「蜘蛛です 蜘蛛をぼくの魔法でパワーアップさせて… パワーアップした糸を出してもらいました
 これがボクの魔法 WWフレアです 魔法までバラしたんです 話くらい聞いてください」

229 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:09:36.29 ID:???.net
その宣言どおり、傷つかず…それどころかクライムにも傷ひとつ付けずに勝利したティトォ
クライムも敗北を認め…その話を聞く気になった様子であった
「……その前に あいつ(エンゼルフェザーで飛ばされた部下A)を降ろしてやってくれ」


「女神の三十指 神であられるグリ・ムリ・ア様の指先
 選ばれ魔法の力を与えられた 強力な資質を持つ者達 ………奪われし者達…
 彼らのほとんどは世界のどこかで自由に暮らしていやがります
 直属で動いているのは ボクや月丸 太陽丸の兄弟くらいですかねェ

 しかし…グリ・ムリ・ア様がその力を必要としたとき
 指先は動かなくてはいけません どんな命令だろーと必ず……
 ねェ…ジール・ボーイさん」

ここで場面はアダラパタの語りと共に、件のジール・ボーイへと視点を移す
上司に呼び出されたジール・ボーイは仕事が滞っているとの件に関して問おうとしていたが
自分は優先度の低い事件は無視しているだけ、と返してのける

「きみ そんな勝手な―――」
「特捜隊はなんでも屋じゃないんです
 わけのわからない事件を端から押しつければいってものじゃない
 仕事は俺が選ばせてもらってます」

厳しい口調でそう語るジール・ボーイに上司達も?然 そしてそのまま退室し…
…上司達も今回こそジール・ボーイに厳しく言うつもりだったのだが
どうにも彼が怖くて口出しできないようでした

その後、ジール・ボーイは特捜隊の事務所に顔を出し、各方面の事件の進捗報告を確認
と、顔を出したのはいいが気づけば時刻は五時、今日はここまで、として事務所を後にするのだった
…のだが、ジール・ボーイは部屋を後にした後、隊員達は残業に追われていたのでした

230 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:10:29.28 ID:???.net
その後、ジール・ボーイはカフェにてティータイム中 だったが…
そこにアダラパタからの思念通話が彼に送られていた…

≪仕事はきっちり5時まで その後は人目につかない郊外の岩場で身体を鍛えてやがりますね
 早朝と夕方の1日2回 数時間も魔法の修行をねェ そして修行の前には必ずここでお茶をする
 好きなんですか? ここのハーブティー≫

ジール・ボーイの後ろでパフェを食べながら、アダラパタは自分達、女神の三十指に関してもこう語る

≪グリ・ムリ・ア様が力を与えた最強の戦士達 女神の三十指
 …まァ戦士といっても中にはボクみたいに戦闘には向いてないのもいますが
 その選ばれた最強の戦士達の中でもさらに ズバ抜けたエリートがいやがります
 高レベルの魔法を使用できるエリートが

 それが 五本の指
 動きやがりなさいよ ジール・ボーイさん
 五本の指の貴様が行けば一瞬で終わるンですよ≫

…ジール・ボーイはそれに応えず、オープンカフェを後にするが…
アダラパタもそれを追い、二人は郊外の岩場に移る 
座禅中のジール・ボーイもお前がいると修行ができん、と変わらず冷たい態度だが…

「何をまだ修行する必要があるンですかァ? もう完成してやがるんでしょ?
 貴様の 合成魔法拳は………」

その言葉に…ジール・ボーイも反応を示し、立ち上がりながら彼に向けてこう返す
「正直に言おう まだ完成はしていない
 だがあと一歩だ あと一歩で…俺は最強を極める事ができる………!!!」

一先ず、ジール・ボーイも一応は協力姿勢を示す
アルカナ大陸に配置されている他の三十指が全員破れた時は話を聞く、との条件付ではあるが

231 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:11:33.12 ID:???.net
…その言葉にアダラパタも涼しい笑みを浮べながら…ここは引き下がる事にしつつ

「それではお仕事頑張ってください …えーとなんでしたっけ
 ああ 思い出した 特別捜査隊――― 非常識な事件を一手に請け負う部隊
 そう 例えば魔法使いがらみの事件などは 普通の人間じゃ手に負えねーですからねェ
 
 確かにその魔法の力は自由に使ってよいと言われたでしょーが
 まさか仲間の三十指を取り締まっているなんてねェ…… 誰も頼んでもいないってーのに
 あまり調子に乗らない方がいいですよ いくら五本の指といってもねェ」

そういいながら、アダラパタはジール・ボーイの元を立ち去るのであった…

・・・夜も更けた頃、ティトォ達へと視点を戻す
クライムの隠れ家([かくれが]の立て札付き)にて、彼の話を伺う二人
クライムの部下であり弟分、ヒューとバンズの二人も貧しい育ちで
同じように貧乏をしている人たちをほおっては置けないとするクライム
…なのだがクライム自身大金に免疫がなく、大量の札束を見ると卒倒してしまうそうで
そのせいで大した金を盗めない、というのが実情であった ちなみに最高記録はお札2枚です

ひとまずティトォは、他の三十指に殺されるかもしれない、との件に関して問う
クライムもアルカナ軍のジール・ボーイは自分の盗みは小さすぎてほっといているだろう、としつつ…

「…俺達は大きな仕事を計画中だ
 俺達と同じ三十指で…女神様からいただいた力を悪用し人々から金を巻き上げている奴がいる
 その金を奪い返し人々に返す …だが奴は強い…返り討ちにあうかもしれない」

232 :粗筋書きの三十指:2019/06/06(木) 17:13:01.92 ID:???.net
その者の名を語ろうとした所で…場面は夜道を歩き、次にティトォに差し向ける刺客を選ぶアダラパタも映し
「さーてさーて どいつの所に行きましょーか ―――あ こいつにしますか」


「そいつは…ガシャロという」  /  「ガシャロさんの所へ……」


その頃…もう一人、アルカナ大陸をあてもなく彷徨う者の姿があった
地図とにらめっこしながらもティトォを探すその存在だが…ふと、向こうのほうからティトォの匂いがするような…

「いやでもにおいなんて 犬じゃないんだから…;
 …でも感じる… この新しいおめんのお陰かな とりあえず進む! 進む!」すたたた

そしてクライムの話を聞いたティトォは…
「クライム その計画… もう少し 詳しく聞かせてくれるかな…」
そう言いながら、ティトォは何か考えがあるかのように笑みを浮べながら、そのこめかみに軽く指を当てるのだった

<続く>

233 :マロン名無しさん:2019/06/06(木) 17:45:18.76 ID:???.net
>「ベスもメタルもいねェよ!!」

バブルはいる可能性

234 :マロン名無しさん:2019/06/06(木) 18:46:01.78 ID:???.net
このドラゴンボールにいそうなキャラが五本の指っていう女神の三十指の上位の実力者ってことか
しかし、三十指本当にいろいろなやつがいるな

235 :マロン名無しさん:2019/06/06(木) 18:52:15.00 ID:???.net
クライムさん以外と直接戦闘でもやれそうだな、この手の盗賊タイプでは珍しい
あらゆる物を開ける、と言うのはいろんな応用も効きそうだし

236 :マロン名無しさん:2019/06/06(木) 20:33:02.58 ID:???.net
ジール・ボーイがしばらくの大ボス枠になりそうかなー
なかなか大物の佇まいだが、その実力に見合う名勝負に期待

237 :マロン名無しさん:2019/06/06(木) 23:27:27.84 ID:???.net
ガンガンで合成魔法と言うと真っ先に思い浮かぶのはロトの紋章だなあ
たぶん何かしらの形でアレのオマージュになると予想>合成魔法拳

238 :マロン名無しさん:2019/06/08(土) 08:30:02.32 ID:???.net
>直属で動いているのは ボクや月丸 太陽丸の兄弟くらいですかねェ

ここを聞くに、アダラパタって結構組織でも大物ポジ?
最初の小物チンピラじみてたのがなんだったのかってくらい重要そうな役どころになってきたな

239 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:37:21.38 ID:J9xZkzCC.net
冒頭、ガシャロ教、の看板を掲げたとあるあやしい宗教団体の儀式が行われていたところ
信徒達を一人の老人が声が小さいとしかり付けながら、再度その儀式が行われようとしていた

*ガシャロきょうだん は ふしぎなおどりをおどった!!

祭壇の上でお尻を突き出し腰振りながら信徒達を指導するおじいさん
するとそこに、教祖様が来られたとして、両手を合わせ目を閉じて
その教祖…ターバンを被った、どこか不気味な雰囲気をまとわせた男、ガシャロを迎え入れる信徒達であった


  第17話|ティトォとガシャロ教


信徒達に挨拶を交わしつつ、神聖なるガンシャロ音頭で身も心も清めれば、神の領域…
即ち、教祖たる自分に近づく事ができると説くガシャロ …と、一人、敬服の形を崩していた信徒に気付く
ちょっと鼻がかゆかっただけだったとするが、彼に対して信徒達も怒り心頭だがそれを教祖たるガシャロ自身が制止する

「ん――きみはボンタックくんだね 先月寄付を最も多くしてくれた…
 うむ よいよい これからもその調子で精進したまえ
 俗世間の汚れた金などすべて吐き出してしまえ 教団が浄化し始末してやろう」
ボンタックはこれでお咎め無しとしつつ…もう一人、少年の信徒にもガシャロは目をつける

「ん―――…きみはアーブくんだったかな 確か…先月も先々月も寄付金がないみたいだが?」
「あう…すみません…もうパパもママも金持ってなくって…;」

そんな彼に、ガシャロも強制でもないのだから構わない、とするが…
信徒達を指導する老人、ボルクリンを側に寄せて小声で命ずる
「アーブの家に行って寄付金を集めろ 親戚や友人までまわれよ
 だが私は何も知らんぞ すべては信者が勝手にやった事……いいな?」

240 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:38:09.13 ID:???.net
そしてガシャロ教に新たに入信した二人が、教祖ガシャロに挨拶をしたい、と信徒が二人を紹介するが…
…ガシャロの前に出た二人は、敵意の眼差しで彼を睨み…その喉から体内に隠した一本のナイフを取り出す!
ナイフを取り出した二人に信徒達も悲鳴を上げて逃げ出す が、ガシャロの余裕の笑みは崩れることなく…

「俺の街はガシャロ教団のせいでおかしくなってしまった…どいつもこいつもガシャロガシャロ」
「うちの村もだ 親も兄弟も朝から晩までガンジャラゴンジャラだ」
「ガシャロ お前はインチキの力を見せつけ人々を洗脳している!! ただ金を巻き上げるためだけにな!!
 皆!!こいつは神なんかじゃない!! なんの力も持ってやしないんだ それを今証明してやる!!」

そして男がガシャロに向け突っ込む! が…突然、男のもっていたナイフが男の腕ごと地面にめり込む!?
オーラのようなものに包まれ、床に食い込んだナイフは持ち上げる事もできない程の重さを伴い…
次の瞬間、ナイフを取ろうとした男も突然何かに押しつぶされるかのように地面に倒れる!?
床にひびが入るほどの、何かの力で押さえつけられる男に、ガシャロも見下した含み笑いを浮かべ…
そしてもう一人の男が、困惑しながらもガシャロに向けて殴りかかろうとして…

「マテリアル・パズル」

殴りかかる男を、ガシャロから放たれる渦の如き波動が弾き飛ばす!
その姿に信徒達も歓声をあげ…さらにガシャロは、その場に浮き上がってみせる
地に倒れた男も、彼が本物の魔法使いである事を悟り、その胸に無念を抱く…

(なぜだ・・・ なぜ神は……こんな男に力を与えたのだ……!?)

するとガシャロ、倒れていた男に、コレできるか?と宙に浮きながら靴を脱ぐと
その前で足指をパチンと鳴らしてみせる できたらお咎め無し、とするガシャロだが
できるはずもなく、自分の脱いだ靴を床にバシイと叩きつけ

「このイカレ野郎がふざけるのもたいがいにしろよ いつまでもこんな事が―――

・・・・・・次の瞬間、ガシャロを襲った二人の男はボロボロにされてしまっていた
ボルクリンには殺さずしっかり搾り取るよう命じ、ガシャロは信徒達の間を後にするのだった

241 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:39:08.68 ID:???.net
…去りゆくガシャロの背に、ボロボロになった男は 誰かあの悪魔を倒してくれ、と願うしか出来なかった…
そしてその場を後にし、通路を歩くガシャロは一人、笑い声が漏れ出て…そして歓喜の声と共に叫ぶ

「カハハ カハハハハハハハ カハハハハハハバッカじゃねェの!?
 なァ―――にが聖水の池だ!!ただの井戸水だっツーの!!
 なァ―――にが身も心も清め 神に近づくだ!!バ――カバ――カ!!
 ざッけんなよンな事あるわけねェじゃねーかバァカ
 ちょいと力ァ見せればすぐ騙されて金出しやがるぜヒャッホォ

 ―――! そこにいるヤツ 出て来い!!」

大はしゃぎで叫ぶガシャロだが、そこに何者かの気配を感じ…
柱の影から姿を現したのは、アダラパタであった 
彼の事はガシャロも知っているようで、その姿を確認するとガシャロも渦を纏う拳を寸前で止める
そしてアダラパタは指令としてある3人を倒して欲しいと命ずるが
ガシャロも丁度いい、と三十指や女神の事などの事をアダラパタに聞くのであった

「ある日 女神と名乗る者が俺の前に現れ力を授けてくれた……
 それが伝説の力 魔法<マテリアル・パズル> 何故俺にこんな力を――? と聞くと…」

―ガシャロ お前には素質がある そして…その他人を踏みつけてでも成り上がろうとする精神が気に入った
 くれてやった魔法の力はお前が好きに使うがいい そのかわり…私がお前の力を借りる時が来るかもしれん
 そのときは――― 私の指先となり働いてもらう―

「―――と言った こんなうめェ話はねェと思ったぜ 他の三十指もこうなのか?アダラパタ」
「まァ色々ですねェ 魔法も使わずパン屋やってた娘もいれば
 正義丸出しで他の三十指を監視してやがるヤツもいますし」

アダラパタの言うその三十指メンバー、ジール・ボーイの事はガシャロも知っているようで
ガシャロ教団に関しても嗅ぎまわっていると言う 今の所は上層部の信者がうまく情報操作をしてくれているが
仮にも仲間の邪魔をするジール・ボーイにはガシャロも怒り心頭で、声を荒げる −ω−)て ねこびっくり
自分が教団で得た金は女神の元にも送っているのだが…

242 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:40:07.29 ID:???.net
「俺は…女神のババアにもっと認められてェんだ…!!
 そしてもっともっとすげェ力を手に入れるんだ!!
 女神のババアは資金が必要だと言っていた その資金集めを邪魔するジール・ボーイをなンでほっとくンだよッ!!」
「あいつは例外なンですよ 普通反乱分子は始末するンですが……奴は強い
 あいつを失うのは惜しィんですよ まァそれでも目に余る時は…ジャンクーアのときのように―――」

…一先ず資金集めやジール・ボーイの件は置いといて、指令に関して話を戻す
即ち三十指の敵である、不老不死の力を持つ3人を討つと言う命令である

同じ頃、ティトォはクライムに自分は彼ら三十指の敵である事を明かす
どうやらクライムもリュシカ同様、グリ・ムリ・アの本当の計画は知らされていないようで
たまにアダラパタがクライムの頭の中に語りかけてくるが無視している、との事で

「話はひととおり聞いた 不死の事や3つの魂の事もな 3人といっても身体は1つしかない……
 ひとりが死ぬと存在が入れ替わる――― その繰り返しで3人は生き返り続ける
 その身体に秘められた力のおかげで」

その力を狙っているのが女神グリ・ムリ・アである
そしてその力は存在を司る、この世で最も素晴らしい力である、とガシャロに語るアダラパタ

「そいつらを倒しその力を手に入れればいいんだな」
「そうです そのために別の三十指も呼んであります 黒魔とドルチル
 ガシャロさんはこのふたりの魔法使いと力を合わせて戦ってもらいます」

アダラパタの指示に、ガシャロは不満を感じていたように目を見開く 態度にこそ出してはいないが…

243 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:41:12.27 ID:???.net
日も暮れた頃、テォトォも一通り話を終え…どう思ったかとクライムに問うが
クライムはさっぱり解らん、としつつこうも語る

「俺は女神様から魔法の力を授かった恩がある 命令が来たら従わなければならないのかもしれん
 だが…おちついて見れば本当にまだこどもではないか 少なくとも俺にこどもは殺せん」
少なくとも実年齢100歳以上なんだけど…ティトォもちょっと苦笑い
リュシカもクライムの佇まいには、なんだかいい父親になれそうとするのだった

さて、ティトォの目的地、メモリア王国に渡るためにまずはパラディア空港に行かねばならないが
しかし思わぬ出費で旅費がヤバイそうです ガシャロ教団に忍び込むなら協力するので、代わりに少し分け前が欲しい、とするティトォ
そんなティトォの言葉を単なる照れ隠しみたいなものだとリュシカも思ってたけど

―頼む!!本当にやばいんだ!!―

けっこう切実であった という訳で一行は恐ろしいガシャロ教団への侵入を試みるのだった
近場に着くまでは一行はエンゼルフェザーで目的地に向かい
砂漠に入ったところでそろそろ人目につくので歩いてガシャロ教団へと向かう
…道中、ティトォが苦しげに息を切らせた姿にリュシカが気づく ティトォも立ちくらみだとするが…
目的地の近くまで来たので、一向もまずは作戦会議 まずは誰か一人、信者に成り済まそうと提案すると
リュシカがその役に志願してきた 二人も大丈夫か不安そうだけど

「さっきの街で配られてたガシャロ経典読んだんです あたし感動しました
 魂を清め神の下へと近づける… あたし入信します!」

 すっかり洗脳されとるがな………

これにはティトォもクライムも唖然 横でいぬがあくび
クライムの部下二人組みはすっかりモブ扱いになっておりました

一先ず砂漠を進む一行だが、不意にティトォの足が深い砂地に沈む
…砂地に沈んだティトォの足が、何者かの腕に掴まれていた…!?
そして次の瞬間、渦巻く旋風にティトォの身体が吹き飛ばされる!!

244 :粗筋書きの三十指:2019/06/08(土) 17:42:54.44 ID:???.net
吹き飛ばされるティトォの姿に、クライムとリュシカも駆けつけようとするが
次の瞬間、突然二人も砂漠にその身体が何かに押さえつけられるかのように身動きがとれ無くなる…!

「カハハ!張ってたンだよ罠を!! 全部で5人だったは…封じたぜ!!
 俺は女神の三十指がひとり ガシャロだ よろしくな!!」
そしてティトォを吹き飛ばした渦の中から、ガシャロが姿を現す!
クライムも驚愕に叫ぶが、何かに押さえ込まれ立ち上がることができず…

「マテリアル・パズル 叫星魔渦<きょうせいまう>」
ガシャロの放つ、渦のオーラを纏った拳が、取り出そうとしたライターごとティトォを吹き飛ばす

「てめェがティトォだろ!? 俺の信者に探らせてたンだよ てめェをよォ
 他のやつの手なんざァ借りねェ!! 俺ひとりの手柄だ」

さらにダメ押しの一撃がティトォを吹き飛ばし、そのままトドメを刺しにかかるガシャロ
・・・次の瞬間!その真横から現れた何者かが、ガシャロの顔面を蹴り飛ばす!!

間一髪でティトォの危機を救ったのは、彼を追っていたキツネ面の男、ミカゼであった

<続く>

245 :マロン名無しさん:2019/06/08(土) 18:15:36.88 ID:???.net
ドゥンハっ ドゥンハっ

246 :マロン名無しさん:2019/06/08(土) 18:17:22.67 ID:???.net
>>245
やめろwwwMPが吸われるwwwww

247 :マロン名無しさん:2019/06/08(土) 19:08:47.20 ID:???.net
しかしまあ今の所、敵対するヤツはどいつもこいつも言動が三下だなあw
バトル描写自体は濃厚でいいんだけど、意外と悪役の引き出しが少ないんじゃないか戸塚センセイ

248 :マロン名無しさん:2019/06/08(土) 23:25:13.39 ID:???.net
ガシャロの魔法、なんだろうこれ
重力操作?ってより渦を使った回転の引き寄せる力とか?

249 :マロン名無しさん:2019/06/09(日) 09:09:52.99 ID:???.net
今回はミカゼがおいしいとこをかっさらって行ったなw
主役の癖にいまいち影が薄いからコレくらいの活躍はしてくれないとw

250 :マロン名無しさん:2019/06/09(日) 14:21:52.97 ID:???.net
そういやこのマンガ主人公誰になるんだ?
ミカゼは中心にいるけど主人公かと言われるといきなり置いていかれてティトォの方中心に回ってるし、冒険も一話のギャグ調で終わってたりと扱いが主人公ぽくない
扱い的にはティトォには見えるけど、性質的にポコポコ死ぬんだろうし道徳的にどうなん?とも思う

251 :マロン名無しさん:2019/06/09(日) 17:38:07.32 ID:???.net
ハガレンみたいに二人(4人?)一緒で主人公、とか

252 :マロン名無しさん:2019/06/09(日) 20:30:40.65 ID:???.net
叫星魔渦<きょうせいまう>って名前の響きかっこいい

253 :粗筋書きの三十指:2019/06/10(月) 17:19:31.95 ID:BQY3H1HL.net
間一髪の所でミカゼに命を救われたティトォ
ミカゼとの思わぬ再開に、ティトォも目を丸くしていた
あと色んな意味で一見さんには正体不明な姿のせいでリュシカとクライムも

ミカゼの姿に、ティトォもどうして、と問おうとするが
ミカゼはティトォのライターを投げ渡し、まずは自分の傷を回復させる
白い炎が自分の傷を治しながら、改めて問うと…ミカゼはぶっきらぼうに「帰るぞ」と返す
勿論、彼らが元いた断崖の家までである、元々ミカゼの任務は彼らをそこまで連れて帰ること
…苦笑しながらもぼくらには行かなきゃ行けない所がある。とのティトォの言葉も聞かず無理やりひっぱってくミカゼ

そして崩れた岩山を吹き飛ばし、ガシャロも復活するが、ミカゼは一目もくれず…

「ミカゼ 待って――― ぼくらにゃやらなくちゃいけない事が―――」
引っぱられながらもそう訴えるティトォだが
「知らねェもん」ミカゼもぶっきらぼうに返しながら…背を向けたままミカゼはこう続ける
「聞いてねェもん あんた達をまた無事に送り返せとしか言われてねェもん」


  第18話|シッポと羽の生えたミカゼ



不意打ちを受けたガシャロも声を荒げる、自分も同じような事やってたけど
だがザコが一人増えたところで…そうがなりたてるガシャロを、ミカゼが一喝して黙らせる
…それでもティトォは、ミカゼに何も話すことは出来ない、と言うが…

「だったらこのまま連れてく
 なんであんた達だけが闘うんだ?誰のために……
 100年以上も なんであんた達だけが?
 全部教えてもらう そんでなっとくいかなかったらぶっとばしてでも連れて帰る!」

あくまでもミカゼの意志も固く…ティトォはそんな彼にどこか儚げな表情を浮かべていた…

254 :粗筋書きの三十指:2019/06/10(月) 17:20:41.24 ID:???.net
だが状況は、二人をゆっくりと話をさせる事を許さない
次の瞬間には、二人は砂の中へと引きずり込まれようとしていく…!
そして身動きの取れない二人を、ガシャロが強襲を仕掛ける!!
空中を蹴り、一気にトドメを刺しにかかるガシャロ そして砂漠に激しい爆発が舞い起こるが…

…砂塵の中、ティトォはミカゼに向けて問う

「ミカゼ どうして……ぼくらについてきた?」
「……… 強く……」
「強くなりたい?」

「いや! 強く生きたい!!!」

ティトォの言葉に、ミカゼも満面の笑顔を浮かべてそう返しながら
襲い掛かるガシャロの腕を、白い炎を纏ったミカゼの腕が掴みあげ、そして蹴り飛ばす!!

「まあ詳しい話は」
「あいつを倒してからって言う事で 悪いけどまた力を借りるぞ ミカゼ!!」「おう!!」
ここに再び、ミカゼとティトォのタッグが結成されるのであった

そんなミカゼにとりあえずリュシカが笑顔で自己紹介 
ミカゼの事はリュシカも聞いていたようで… なんかイメージにアビャク混じってるけど
まだ戦闘は終わってない、とリュシカを叱るティトォだけど、リュシカはあくまで天然マイペースでした

…ミカゼの蹴りの直撃を受けたガシャロは、ほとんど無傷の姿で激昂の形相を浮べていた
どうやらガシャロの魔法は、受け流すエネルギーと引き込むエネルギーの二つに分かれているとティトォも見抜く
そして怒りのガシャロが突撃をかけるが、それを前にミカゼが立ちはだかる…!

「どけ」「やだね」
「……死ね!!」「やだね!!

255 :粗筋書きの三十指:2019/06/10(月) 17:21:33.36 ID:???.net
渦を巻くガシャロの体当たりを、ミカゼも上手く腕でガードしながら思いっきり殴り飛ばす
勢いよくぶっ飛ばされたガシャロだが…やはりその身は殆ど堪えていないようで…
しかしその強さにはガシャロも困惑しつつ、アダラパタから聞いていた情報を思い出す

―アダラパタさんの情報―
ティトォの魔法は炎のM・Pを変換し生物を回復させたりパワーアップさせたりしやがります

ミカゼも効かないなら倒れるまでぶっ飛ばす、と一気に突っ込まんとするが
「クソ眠ィのに朝っぱらからよォ 必死ぶっこいてあちこちに罠張っといてよかったぜ」
ガシャロが指を鳴らすと、ミカゼの足元の砂地がガオンと抉れ取れ、そのまま沈む流砂に引きずり込まれていく!
身動きの取れなくなったミカゼに、ガシャロは更に左腕にもう一つの渦を展開し、白い炎をミカゼの身体から引き離していく!!
白い炎の強化が解かれ、身動きの取れないミカゼにトドメを刺さんとするガシャロだが
次の瞬間、同じく白い炎を纏ったリュシカが流砂にはまったミカゼを空から救出する
更にクライムも強化され、流石にガシャロもその表情が強張る…
……そして、その先には自身を冷静に見据える、ティトォの姿に…ガシャロの脳裏にアダラパタの言葉が浮かぶ

―まずティトォを殺しなさい 目的はティトォですし ティトォの魔法は仲間を回復させやがります
 ティトォは頭がキレます ティトォの魔法は仲間をパワーアップさせやがります
 ティトォに手の内を見せてはいけませんすべて読まれます ティトォを一番に殺しなさい―

そして白い炎で強化された二人がそのままガシャロに襲い掛からんとするが

「ざ っ け ン じゃアァ ねェェェ――――ッ!!!!!」
ガシャロの怒りの叫びと共に、二人が突如背後から展開される渦に吸い寄せられる!!
その光景にミカゼも今だその魔法の正体がつかめないが…その正体をティトォが見切る

「気をつけようミカゼ 地面や岩のあちこちに罠が張られているぞ
 あいつの魔法は――― 物質の引力操作だ
 固形物のM・Pをつくりかえて 他の物を吸い込む渦を発生させる

 なかなか考えてるよ 砂地なら強い力で抜け出そうにも力が込められない
 そしてヤツ自身は引っぱる力と逆の力で守られている 斥力だ」

256 :粗筋書きの三十指:2019/06/10(月) 17:23:03.49 ID:???.net
そんな魔法を前に、どう戦えばいいのかミカゼもティトォに相談
まあ絶対防御と言うわけでも無いし何とかなる、として自身のこめかみに指を当てるティトォ
…一方で、アダラパタの助言の通り、ティトォを真っ先に、確実に瞬殺するはずだったのに…
それで任務は終わっていたはず、あとは金の風呂に入り札束を数えながら悠々と昼寝でもしているはずだったのに
それもコレも突然現れたミカゼに全て崩されてしまった… 忌々しげに表情を歪めるアビャクだが…

(…だが多少計画が狂っても俺が負けるはずねェ!!
 俺のこの…女神のババアにもらった叫星魔渦が負けるはずが!!)
「てめェらが砂の布陣を越え 俺の渦を突き破る事は不可能なンだよッ!!!」

叫星魔渦の腕輪から渦のエネルギーを迸らせながら叫ぶガシャロ
ティトォもミカゼと共に、その自慢の守りを崩さんとする
するとミカゼはおもむろに思いっきり大ジャンプ!! 
…確かに空中に罠は張ってないが…その浅はかさにはガシャロも唖然としつつ、落ちたところを狙わんとするが

次の瞬間、ミカゼが腕を振るうとリュシカも思い切り飛び上がる!!
そして飛び上がってミカゼとハイタッチ気味に手を合わせるとミカゼにエンゼルフェザーが展開!
空飛ぶ羽根を得たミカゼが一気にガシャロに向けて突っ込み、強烈なドロップキックを浴びせる!!
今のは手応えあり、と笑みを浮べるミカゼ …思い切り吹き飛ばされ、顔から血を垂らすガシャロ
彼が被っていたターバンもミカゼの蹴りで飛ばされ、禿げた頭部が露わになる
地に倒れるガシャロをクライム、リュシカ、ミカゼが囲み…屈辱に震えるガシャロ…

・・・だが…ティトォは苦しげに息を切らせながら胸を押さえ…
ティトォの身体にも、その限界が訪れ始めていた…

<続く>

257 :マロン名無しさん:2019/06/10(月) 21:26:50.01 ID:???.net
>「いや! 強く生きたい!!!」

コレは間違いなく名言 というかこのセリフでこの漫画が名作になると言う予感がひしひしと感じられてきたぜ

258 :マロン名無しさん:2019/06/11(火) 07:29:22.32 ID:???.net
ミカゼとリュシカのタッグコンビネーションええな
ただクライムおじさんいまいち影が薄い気がするw

259 :マロン名無しさん:2019/06/11(火) 19:52:08.43 ID:???.net
髪を失った男が神を名乗るとかなかなか深いな(何)

260 :マロン名無しさん:2019/06/11(火) 20:26:01.21 ID:???.net
ガシャロも悪徳宗教作って金巻き上げて、人の命をなんとも思ってないクソ野郎みたいだし、アビャクみたいに何の救いもなくアダラパタに処分されるんだろうな

261 :マロン名無しさん:2019/06/11(火) 21:19:58.71 ID:???.net
この手のタイプでは油断も慢心もなく、万全の必勝体制で挑んだのは割と評価ポイントだと思う
横からのアクシデントで必勝体勢が崩されたのはちょっとだけざまあだけどw
あと物質の引力操作とか、備わった能力もなかなか面白いな
意外と穴が無いし、まず無いとは思うけど仲間化したらけっこうな頼れる戦力になれそうだがどーかな

262 :マロン名無しさん:2019/06/11(火) 22:56:03.83 ID:???.net
ティトォもガシャロ戦途中で死にそうだが
こうなるとやっぱり次回は、プリセラ初お披露目回になるかね

263 :マロン名無しさん:2019/06/12(水) 03:51:11.07 ID:???.net
魔法仕込む都合罠は信者にやらせないで自分で張ったんだろうな…

264 :粗筋書きの三十指:2019/06/12(水) 17:01:23.71 ID:4ZH7V2ZU.net
 俺は大金持ちだった
 親父が死んで莫大な遺産と大きな屋敷が俺ひとりのものとなり
 毎日ウハウハと暮らしていた

そんな贅沢の限りを尽くす一人の少年 金なら腐るほどある、と高笑いをあげる
しかし屋敷に大金を置いておくのは危険ではないかとする使用人達 
その少年も銀行など信用できんと返すも… また一人の使用人がその少年、ガシャロに向けて駆けつける

「ガシャロさま〜〜〜 お屋敷が火事で丸焼けです!!」


 そして俺はハゲた


  第19話|知る者と知らぬ者


「見たな…くそッ どこで…畜生!!どこで何を間違えた……!!!」
自身のコンプレックスとなった、僅かに髪の毛が残ったみずぼらしい頭頂部をさらけ出されたガシャロ
そしてその前にはリュシカ、ミカゼ、クライムの三人がガシャロを包囲する…!

「女神様から頂いた力を使い 人々を騙し金を巻き上げているらしいな
 そんな事はもうさせない ガシャロ おまえを倒しにきた
 同じ女神の三十指であるこのクライムがお前を倒しに来た!!!」
ガシャロに向けてどうどうと、そう名乗りを上げるクライム
後ろであのひとなんかしたっけ、とミカゼとリュシカが言ってるけど
…加えて、リュシカも三十指のひとりであると名乗りガシャロは困惑するが…

(…どういう事だ… ジール・ボーイといいこいつらといい…なぜこうも邪魔をする……?
 …計画の事は何も知らないみてェだ… なぜ女神のババアはこんな奴等を仲間に加えた………!?)

265 :粗筋書きの三十指:2019/06/12(水) 17:01:49.32 ID:???.net
そう、思案するガシャロだが…そこで、女神の真意に気付いたように目を見開き、微かに笑い声を響かせる
「こういう事か…こいつらはとにかく才能だけはあった…
 誰でもよかったんだ 才能さえあれば! 計画のためには力が必要だ
 そこら中で魔法の力を与えまくった………!!
 しかし……どうするつもりなんだ? その与えた力があんたに向いたら………
 いや…向くはずがねェ 俺達は皆空っぽの人間 そしてあんたは与えてくれる者―――
 だがこいつらはなんだ………? なぜ…女神に逆らう事ができるんだ……!?」

なにやらひとりで呆然と呟くガシャロに、ミカゼがとっとととどめを刺さんとするが
それをクライムが静止し…自身のガシャロとの因縁を、ガシャロに向け語り始める 後ろで二人が待機中
ガシャロへの恨みをつのらせるクライムの話もヒートアップする最中、後ろの二人はちょっと冷めた表情
ガシャロもガシャロで自身の考えに手一杯でぜんぜん話聞いてない様子だけど

…ガシャロの前に、息を切らせたティトォも静かに近づき
知っている事を洗いざらい話してもらう、とするティトォ 彼を前にガシャロは…

「………カハハハハハ なァおいリュシカにクライムよォ
 三十指の同士よォ なんでンなトコにいンだよ こっち来いよなァ
 そこのティトォは俺等 三十指の敵だぜ?女神様の敵だぜ?一緒にぶっ倒そーぜ
 
 お前らそいつから何を聞いた? この世の真の敵はそいつらだ!!そのティトォの中にいるアクアとプリセラ
 100年前ある国が滅んだ それはそいつらのせいだ!!!
 そして自分達だけは不死の力を持つある結晶体を奪い生き延びた!!
 そして我等が女神様はその罪人共に罰を与えるために天から舞い降りたのだ!!
 不死の力は神の力!!それを再び取り戻さなくてはいけない!!」

「そのために力を与えられたのが…」「あたし達 女神の三十指―――!」
ガシャロの話にクライム、リュシカの二人も困惑気味に呟く
更にガシャロも、もっとでかい使命があるとしながら、もうすぐ ヤツが復活するのだと言う、が…
「三十指はヤツを倒すために存在する 力が必要なんだ
 存在を司る力を取り戻し金を集め!!五大石を集めそして―――」

266 :粗筋書きの三十指:2019/06/12(水) 17:02:10.65 ID:???.net
「ガシャロ  そ れ 以 上 ほ ざ く な 」

ティトォのその言葉と、彼の冷たい眼差しにガシャロも思わず恐怖の悪寒を感じてしまう
…その言葉をミカゼも、3人全員のセリフみたいだ、と感じていた…

そんな事は今は関係ない、としながらガシャロの眼前にマスターキィを突きつけるクライム
自分は人としてお前が許せないから倒しに来た、とするクライム リュシカも同じ気持ちだったが
…二人の言葉に、ガシャロも叫星魔渦の腕輪から勢い良く渦を展開させる!

「カハハハハハ ふざけンなよあァ!?関係ねェだと!?
 覚えておけてめェら!!俺のしている事も女神の計画のため!!
 お前達は計画を知らねェ おとなしく待ってるはずだったンだよ いずれ来る大戦のときまでな!!
 ………けど少しヤベェ事になってきちまったぜ女神さんよォ

 こいつらをうまく利用するものが現れちまった 導く者が!!!」

こいつだけはこの場で倒さなければ…さしものガシャロもその強大な相手に緊張感が走る
「無駄な事はやめて腕輪を外せ」
「そーはいかねェ 俺は魔法の力も――― 金も失いたくねェ!!
 なにより!!俺は女神のために闘わなくてはならないンだァ」

叫びながらやぶれかぶれで突っ込むガシャロ ティトォ達もやむなくトドメをささんとするが
―――ミカゼの纏っていた炎が突然弱まり、ガシャロのカウンターが直撃してしまう!
さらにリュシカ、クライムの纏う炎も弱まり始め…一行がティトォのほうに振り返ると
ティトォは、血を吐きながらその場にへたり込んでしまっていた…!

―アダラパタさんの情報―
ティトォ アクア プリセラの身体は不老不死ですが
その代償として免疫力がかなり低いという欠陥がありやがります

267 :粗筋書きの三十指:2019/06/12(水) 17:02:40.01 ID:???.net
「来ちまったよーだなァ 肉体の限界が
 どうだ見ろ!!これがこの罪人に与えられた罰だ!!苦しみ続け死んでも死んでも生き返る!!
 なにが不老不死だ!!こんな呪われた身体しやがってよォ!!
 これでわかったろ こいつらはもう殺してやらなきゃいけねェんだよ!
 不死の力を断ち切れる唯一の力 魔法でな! もう存在してちゃいけねェ人間なンだよ!!」

膝をつくティトォにそのままトドメをささんとするガシャロだが
間一髪でミカゼがティトォの身体を抱き上げ救出に成功する
この人は殺させない、とするミカゼにガシャロもそいつの何を知らないだろうと返す

「お前こそこの人の何を知っている この人は………」

―遂に先へと進むときが来た ぼくらの運命がまた動き出すときが…!!―
―ある者を守るため――― この大地で最も清い力を持つ物―

「この人達は………………」

―その消えない罪を胸に どこか世界の片隅で静かに暮らしています―

―あたし達は不死身にさせられたんだ…!100年…そりゃ魔法も使えるようになるさ―
―立て―

「もうきっと罪人なんかじゃない この大地の守り神だ」
ミカゼはティトォを抱きかかえながら、迷いなくそう断言してみせる

「テォトォさんは あたしが間違えたパンの代金を払いに来てくれました
 アダラパタさんから守ってくれました あたしはティトォさんと一緒にメモリアへ行きます」
リュシカもまた、ティトォ達の味方をする事を宣言し

「よくわからんがとにかく俺はお前を倒す!」
特に関係ないけどクライムもティトォ側に立ちます −ω−)
(こいつが一番ムカつく…!!!) これにはガシャロもおかんむり

268 :粗筋書きの三十指:2019/06/12(水) 17:03:14.50 ID:???.net
そして改めて、3人はガシャロに挑まんとするが
ティトォも倒れながら皆に礼を言うも、このままでは全員やられる、として…
ティトォは懐から、一本のナイフを取り出した

(ぼくの魔法 WWフレアは生物の肉体強化
 …だからアクアやプリセラとは違ってこうなる事はまずないはずだけど
 度重なる戦闘で魔力を使いすぎた)
「ぼくらは……… 死んでも魂が入れ替わるだけ…その繰り返し
 ぼくらは死ぬと入れ替わる… 死ぬか…心臓が止まるか…心に死ぬ程の衝撃を受けるか……すれば
 これから先の旅…ちょっと不安だけど この場でみんなを救えるのはきみだけだ!!
 頼んだぞ……… 必ず ぼくらをメモリアへ連れていけ」

懐から小袋を取り出すと…ティトォは、自らの胸にそのナイフを突き刺す…!!
(出てこい アクア!!)
それと共に、ティトォの肉体が光の粒子と霧散し、存在変換が行われる…

ミカゼ達の方はガシャロに返り討ちに会い、残るはクライム一人のみ
だがガシャロは、クライムの持つ魔法、マスターキィの脅威を感じ取っていた
ただ本人がその使い方を理解していないようだとも見ており、そしてクライムの足元を崩し強襲を仕掛ける!!

「魔法の正しい方向性に気付く前に―――さっさと始末しねーと」
クライムに止めを刺そうとするも、その背後からミカゼが襲い掛かるが
ガシャロもとっさに背後からの攻撃を避け振り返るが、ミカゼの背後には、光の粒子に包まれ組み変わるティトォの姿…!
もはや状況は一刻の猶予もない、ミカゼの首を締め上げ、息の根を止めようとするガシャロだが

次の瞬間、砂漠に爆発が巻き起こる!?
降り注ぐ飴玉と、爆発と、砂塵の中から響く笑い声と共に・・・

「あは あははは ははははは ははははは    あーっはっはっは」
爆発と共に、飴玉の魔法使いアクア ここに爆誕!! −ω−)

<続く>

269 :マロン名無しさん:2019/06/12(水) 18:17:00.12 ID:???.net
なんで主人公側(しかも主役級)なのに、登場の仕方が大魔王的なんだよw

270 :マロン名無しさん:2019/06/12(水) 19:16:06.38 ID:???.net
正しい使い方、ってどーゆー事だろ
物体の開け閉め以外にも何か使用法があるって事か
もしくはあの手にもって差し込むレイピア方式からして間違ってるって事なんだろうか

271 :マロン名無しさん:2019/06/13(木) 07:32:02.01 ID:???.net
ティトォマジギレするとやばそうw

272 :マロン名無しさん:2019/06/13(木) 11:38:34.24 ID:???.net
親を失ったり家を失ったり、自分の掛け替えのない存在を無くしたやつらが三十指のメイン戦力なわけか
何だかガシャロ教団以上にカルト感出てきたかんじするわ

273 :マロン名無しさん:2019/06/13(木) 19:40:17.83 ID:???.net
アクア再登場とは思わなかった。プリセラ引っぱるなー

274 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:20:58.56 ID:???.net
●『女神の三十指』組織図 (一部抜粋)●

       [女神 グリ・ムリ・ア]
             ↑
 [ブロイクブロイド][クゥ][舞響大天(ぶきょうたいてん)]
             ↑
          [女神の三十指]

*以下、女神の三十指構成員
・阿白(アビャク) 水 <マテリアル・パズル> ブルーリングス
 ティトォ、ミカゼに敗北 アダラパタに殺される 
・アダラパタ    魂 <マテリアル・パズル> 極楽連鞭(ごくらくれんべん)
 アルカナ大陸の三十指を動かしている
・クライム      鍵 <マテリアル・パズル> マスターキィ
 ティトォに敗北 一時休戦協定
・リュシカ      羽 <マテリアル・パズル> エンゼルフェザー
 アクアに敗北 仲間に
・黒魔(コクマ)  霊 <マテリアル・パズル> 霊磁砲(れいじほう)
 偵察中
・ガシャロ     渦 <マテリアル・パズル> 叫星魔渦(きょうせいまう)
 戦闘中
・ジール・ボーイ 拳 <マテリアル・パズル> 三獅村祭(さんしむらまつり
 修行中
・ドルチル     熱 <マテリアル・パズル> パイナップルフラッシュ
 テンション上昇中
・太陽丸      映 <マテリアル・パズル> 修羅万華鏡
 ?
・月丸        氷 <マテリアル・パズル> 夜叉水晶
 ?
・ジャンクーア   食 <マテリアル・パズル> ?
 ?
・他19名

275 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:21:46.59 ID:ZzWgNO7U.net
 100年前 ある国が滅んだ
 正確には109年前 超高エネルギー体の大暴走があり
 それによって生じた破壊に巻き込まれひとつの国が消滅してしまった
 山も川も建物も人も動物も 何もかもが消滅したが その中で 生き残った者達がいた

 この世で最も清く強く輝く力 存在を司る力
 その力の結晶体を身体に秘める事により不老不死となり生き伸びた者達
 それがティトォ アクア プリセラの3人―――

 しかし その力がこの世に存在を許してくれるのは3人の内ひとりだけだった
 そこで3人はひとつの身体に3つの魂を入れ全員生き伸びる事にした
 ひとつの身体に3つの魂 死んでも死んでも3人の存在が交互に入れ替わりまた蘇る
 まるで呪いのように死に続け生き続ける
 ついさっきまでいたティトォという人間の存在がこの世からなくなり

 今ここに あいつの存在が復活した!!!


  第20話|神と髪


突如ティトォから変換され、現れたのは豪快に啖呵を切る小さな女の子
その姿にガシャロら、アクアを知らない者達は困惑するが
・・・アクアの恐怖を知っているミカゼは「出ちまった…」とその顔がひきつってしまう
と、アクアが砂漠を探して自分のバッグを発見 
バッグから飴玉をじゃらじゃら出して、ティトォもいっぱい買ってくれた、とアクアも笑顔になりながら
ガシャロに向けて飴玉を投げつけ、飴玉が炸裂! ガシャロくん、ふっとばされたー!
無差別に飴玉を投げまくるアクアに、ミカゼも俺達を巻き込むな!と叫ぶも
アクアは根性で避けな、と知らん顔で砂漠に飴玉の爆撃を降らせる

…まさに大地の破壊神の如き、その姿にミカゼも唖然とするしかなく
リュシカもなんだか思い出したくない記憶が蘇りそうです

276 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:22:52.29 ID:???.net
だがガシャロもただではやられない!アクアの地面を叫星魔渦で崩しにかかる!
…しかし、アクアは棒付き飴を振るうとガシャロの仕掛けた罠ごとその砂地を吹き飛ばす!!

「あたしを嘗めるには 100年早い」
まさにその圧倒的なパワーには、一同も開いた口が塞がらない
戦慄するガシャロに向けてアクアは、よくもティトォをやってくれたね、と敵意を向ける
「お前のせいだ お前のせいでティトォは… 自分の胸にナイフを突き立てようとした…
 そのくらいの覚悟がないと存在変換は起こらない」

アクアの言葉で、ミカゼも砂漠に落ちた一本のナイフに気付く…
「ミカゼ!あんたはあたし達を守るんじゃなかったのかい?
 でも ま あんた達にしちゃよくやってくれた方だよ」

そう言ってアクアは、ミカゼに笑顔を向けるのだった
そしてガシャロには全力でかかってこい、とガシャロを睨みつけ
全魔力を込めた真正面からの全力勝負を誘うアクア

「あ――そうだ あんた一応言っとくけどね――
 あたしの魔法 スパイシードロップはダイナマイトとかそういう代物じゃあないからね
 引火性物質とかも関係無いし 渦で空気を取り除いて爆破を弱める事とかもできないよ
 あたしもよくわかってないけど分子とか原子…素粒子レベルでの分解!!
 ちょっと荒いけどなんでも粉々にする それがあたしの魔法さ」
「小細工は通用しねェ…か…」

アクアが接近戦を誘っているのはミカゼも気がついていた
遠距離からの攻撃が通用しないのはアクアも同じ、爆破のエネルギーが渦に反発され致命傷にならないはず
だが、近づきさえすれば、岩をも粉々にする強力な爆破を叩きつける事ができる…!
真っ直ぐに睨みつけるアクアに対し、ガシャロの表情には嫌な汗が浮かぶ…

…互いに睨みあいとなったその戦い、それを高台の上で眺めている者達がいた
アダラパタと…女神の三十指の増援と思わしき二人の姿もあった
老けた黒衣の小男、コクマと筋骨隆々のいかつい大男、ドルチルの二人組である

277 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:23:40.23 ID:???.net
ひとりで先走ったガシャロにはアダラパタも呆れ顔で溜め息をつくが
そんな彼にわざとガシャロが単独行動をけしかけたのだろう、とコクマも言う アダラパタぺろりと舌出し
とはいえ確かに、ティトォ以外の二人の実力は全くの未知数であるが
ガシャロの犠牲の甲斐あり、アクアが超高撃的な魔法使いである事を見抜くのだった

「いやいやよかったですねコクマさん 知らずに向かっていたら大変な事になっていましたよ」
「ガシャロは捨て石か 哀れな男だ」
「捨て石?とんでもない 勝つならそれに越したこたーねーですよ
 でも負けるんだったら… なるべく相手の手の内を明かしてからくたばってくださいよ ガシャロさん」

苦戦するガシャロを見おろしながら、彼の戦いを高みの見物とするアダラパタ達であった
ちなみにその間、ドルチルは絶賛テンション上昇中です

・・・互いににらみ合いとなった両者 アクアもらちあかないと溜め息をつきつつ
「だったら…… かな――り疲れるけど この位置からでも倒せる技を出すまでだ
 あたしのスパイシードロップ最終最大形態を………!!」

そう言うとアクアは、複数の飴玉を宙に浮かせ、その飴玉が強大なエネルギーを放ち始める…!
ガシャロもその膨大な魔力を感じ取り…苦々しい表情が浮かぶ
自分は、女神の為に闘わなくてはならない、が…ここは一旦引く事を選ぶ
アクアも彼が逃げようとしているのを感じ取り、ミカゼに取り押さえるよう指示

「俺に近寄るな…俺に近づくのは金だけでいい 俺は星だ!金を吸い寄せる星なんだ!!」

            きょうせいまう
 星 よ 叫 べ  叫 星 魔 渦

そしてガシャロは叫星魔渦の出力を最大にし、渦の力が巨大な砂嵐をつくり出す!!
これでは狙いを付けられず、ガシャロに逃げられてしまうが…

278 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:24:32.16 ID:???.net
…砂嵐の中、ガシャロはまたすぐに殺しに来てやる、と忌々しげに捨て台詞をはくが
・・・その砂嵐に対応できる存在がいた マスターキィの使い手、クライムである

「俺の魔法 マスターキィ なんにでも鍵穴はある
 石にも鉄にも 砂にも…水にも空気にも…… あるはずだ 鍵穴が…」

そう呟き、クライムはマスターキィの鍵を握り締め、右腕に魔法の鍵を生成する
そしてマスターキィを眼前の砂嵐に振るう!
・・・砂嵐に巻き込まれないよう射程ギリギリで振るうので、見た目どうにも格好つかないのはさておき
マスターキィの先端が砂嵐に触れ…その砂嵐が開かれガシャロの姿が露わになる!!

「よーく見えるよガシャロ んじゃ消し飛んでもらおーか」
ニヤリと笑みを浮べながら、アクアは多量の飴玉を槍状のエネルギーの中で激しく弾き合わせ!
アクアの必殺の一撃が、ガシャロに向けて放たれる!!

「闇よ煌めけ ブラックブラックジャベリンズ」
 
ガシャロのその身を吹き飛ばす、強大なエネルギーがガシャロに迫り
・・・・・・ガシャロの脳裏に、走馬灯が浮かび上がる・・・・・・

―――(走馬灯)―――

 女神が 俺にすべてを与えてくれた―――?

全財産を失い、髪の毛も失ったガシャロは、自身の髪の毛を取り戻すための研究を始めた
全財産を火事で失った事などはどうでもよかった、とするガシャロであったが
それでも研究にはまとまった金が必要、すぐにその研究は行き詰まり途方にくれるガシャロ
…そんな時、ガシャロの元に女神を名乗る者が現れ、途方にくれる彼に向けてこう語る

―いいかいガシャロ 欲しい物を得るには力がいるんだよ そしてお前は力を持つ素質がある―

279 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:25:47.35 ID:???.net
そしてガシャロは女神から、叫星魔渦の腕輪を授かる この力をもってガシャロが行ったのは

「ガシャロ教団設立!! 金がもうガッポガッポ ガッポガッポ!!
 カハハハハハ 金だ金だーッ!!!」

魔法の力で得た、湯水の如く溢れ出る金に高笑いを上げるガシャロ… だが…

 俺が欲しかったのは 金か?    違う
 
 それじゃあ魔法の力か?       違う!!

 俺が本当に欲しかった物は――― 本当に欲しかった物は―――


―――(走馬灯)―――


―――アクアの放ったブラックブラックジャベリンズは、
ガシャロの寸前でその身体を避けるように逸れ ガシャロの頭に残った貴重な髪の毛の一本が抜け落ちる

「あたしが倒さなくちゃならない奴はあんたじゃない あんたの後ろにいる奴だ
 グリ・ムリ・ア………!! あたしが絶対ぶっ倒す………!!」

天へと上っていくブラックブラックジャベリンズの、その膨大な威力をアダラパタたちも見上げ
…遠い地の岩場で座禅するジール・ボーイも、その力を感じ取ったかのように、ふと空に目をやり…

・・・・・・そして、遺跡のような、独特の文様が刻まれたどことも知れぬ場所…
一人の厳つい男が、一人の深く帽子を被った女性が、そして仮面を被った何者かが
その力を感じ取ったかのような反応を浮べていた・・・・・・

280 :粗筋書きの三十指:2019/06/14(金) 17:26:28.29 ID:???.net
…砂漠の向こうから、ガシャロが力無い足取りでアクア達のほうに近づき…ガシャロは、一人呟く

「俺が欲しかったのは金なんかじゃない… 魔法でもない
 俺が欲しかったのは…… 俺が本当に欲しかったのは………

 あの頃のようなフサフサの神……… それだけだったんだ……
 女神は・・・・・・ 俺に何も・・・・・・ 何も与えては・・・くれなかった・・・・・・」

溢れ出る涙と共に…ガシャロは力尽き、その場に倒れるのだった……

謎の遺跡に視点を戻し…黒い影のおばちゃんが仮面の少年?クゥにどうかしたのか尋ねる
クゥは何処か遠くで何者かが凄まじい力を放出したと言う

「凄まじい力?何者だい?」
「ご安心ください 何も恐れる程の事ではありません 女神様 いや……

 グリ・ムリ・ア様」

その言葉と共に、その黒い影…女神グリ・ムリ・アの不気味な眼光が光り輝く…

<続く>

281 :マロン名無しさん:2019/06/14(金) 18:21:28.31 ID:???.net
ガシャロなんか切ないキャラだ。いつの間にか心がねじ曲げられてたのか。さすがにそのままとは行かなくても、最終決戦あたりで遠くから信者を使って援護する的な動きしたら泣くかもしれん
そして、グリ・ムリ・ア出てきたか。出てきた……か?
えっ、なんかカリスマも何もないデザインしてるっぽいけど、これラスボスなの?よっぽど前に出てきてる最大幹部っぽい三人のが大物感あるぞ

282 :マロン名無しさん:2019/06/14(金) 21:23:37.03 ID:???.net
間違いなく大ボス格であろうジール・ボーイの魔法名なんだか変な名前だな
あんなシリアスキャラで「三獅村祭」とか、パレードでも呼び出す気か?w

283 :マロン名無しさん:2019/06/15(土) 02:45:10.31 ID:???.net
ドルチルさんがなんだか清杉で見たようなデジャブ

284 :粗筋書きの三十指:2019/06/15(土) 17:14:48.25 ID:H7uVVyNC.net
 どうも貴様等こんにちわァ  主 人 公 のアダラパタです
 ここはボクによるマテリアル・パズル 謎解明のページです
 アダラパタさん宛てで来た質問のおたよりをここで紹介しやがります

 それではアダラパタポストを開いてみましょう

アダラパタ は ようかいポストを開けた しかし、何も入っていなかった

 ………来てやがりませんねェ……… −ω−)


[ティトォの服の黒いのは何!?]
ティトォは着ているベストの右側に、何か黒い球が何個かくっ付いている
これがなんなのか… 場面はアビャクと対峙するティトォ その戦いの最中

「……お腹すいたな」
ティトォがふとそう呟くと、服についてる黒球ぷちっと取って 食べ始めた

A・おまんじゅうです


[リュシカの髪型はどうやっている?]
リュシカの髪型は、後ろ髪に束ねたポニーテールに、ぼりゅーみーな前髪がアクセントになったお洒落な装い
しかし確かにその前髪はボリュームがありすぎてちょっと不思議
そこでアダラパタがリュシカを見張り、どのように髪型をセットしているのか確認しようとすると

「ああっ」ポロっと前髪が落ちた 慌てて落ちた前髪拾うリュシカでした

A・付け毛でした

285 :粗筋書きの三十指:2019/06/15(土) 17:15:30.96 ID:???.net
[ミカゼって何?]

御風(ミカゼ) 
辺境のド田舎ミルホット村(*現在きのこ村)出身の16歳 いつもおめんをかぶっている

 あの少年(ガキ)は魔法使いでもねーのにティトォ達にくっついてきやがって
 戦闘にも参加しやがります 一体ティトォ達と出会う前はどのような生活を送ってやがったんでしょうか

という訳でミカゼの少年時代をうつし出してみましょう
少年時代、ミカゼは並の人間と比べてとても強靭な子だった 小さな体で岩を持ち上げるほど
それを見込んだ長老がミカゼに使命を与えた

「ミカゼよ この村は無防備じゃ 外敵に襲われようと守る術がない
 お主が強くなりこの村を護衛するのじゃ」

ミカゼは長老の与えた使命に応え、修行の始まった
幼い頃に両親を亡くし、ひとりぼっちだった少年に毎日の生き甲斐ができた

しかし 1年…2年…3年… 4年…5年… 6年… 敵は来なかった

A・暇だったんですねェ だからティトォ達にくっついてきやがったんですねェ


[アダラパタって人間?]

A・人間です 4月1日生まれ 27歳 血液型B 額の模様は入れ墨です


<それでは貴様等さようなら――――>

286 :マロン名無しさん:2019/06/15(土) 20:15:00.56 ID:???.net
服におまんじゅうをそのままつけるのは汚いよティトォ

287 :マロン名無しさん:2019/06/15(土) 20:53:39.57 ID:???.net
>>281
たしかにみためおばちゃんだけど、逆に考えると
ただのおばちゃんだからこその「日常に潜む脅威」を演出してるのかなーと思った
例えばリュシカの介抱してくれた孤児院のおばちゃんが実は…とかそういうルートにも出来そうだし

288 :マロン名無しさん:2019/06/15(土) 21:21:54.52 ID:???.net
なるほど。名前も変な感じに区切ってるし、善人的な面と悪人的な面みたいに多重人格的にあるのかもしれないな
凶器的な面とかがあるとすればそれに振り回されたり操られたりしてる奴らもいるのかもしれないな
しかし、デザイン的なボス差は感じられないから、変身したり巨大化したりして、ボスっぽいデザインになって欲しいもんだ

289 :粗筋書きの三十指:2019/06/16(日) 17:54:11.08 ID:DvKWqaYX.net
ガシャロとの戦いに決着がつき…アクアはガシャロの身につけていた腕輪を外す
なぜ腕輪を外すのかミカゼが尋ねる アビャクを倒した際もティトォが指輪を外していたが…

「本物の魔法使いじゃないんだよ こいつもリュシカも鍵のおっさんも
 自分だけじゃ魔法の力を組み立てる事はできないんだ」
「それを奪っちまえばもう魔法は使えないのか」
そしてアクアがその腕輪を宙に放り投げると スパイシードロップがその腕輪を粉々に破壊するのだった

アクアが言うには、グリ・ムリ・アが三十指達に魔法の力を与えた訳ではなく
その昔、大地に存在していた魔法の一つを掘り起こしただけ、だという

「グリ・ムリ・アは存在の力を操作する方法を知っている…
 エンゼルフェザーもマスターキィも大昔 誰かが編み出した魔法だね たぶん
 古代の魔法を蘇らせたり 物や人間や…国をも復活させる力 それが存在を司る力…
 グリ・ムリ・アは今とんでもない大きな存在を蘇らせようとしている…」

とりあえずアクアはガシャロから情報を聞きだそうと顔面ガスガスあしげ
しかしガシャロは今だ呆然とするばかりで、話は聞けそうもなく…
・・・すると、砂漠の向こうから何者かが近づいてくるのにクライムが気付く
近づいてきたのはガシャロ教の信徒の一人であった それにガシャロも気付き…

「ガシャロ様 この人達は一体!?」と尋ねる信徒、ボンタック
彼の存在を好機と見たガシャロ 彼を人質として盾に取ればここから逃げられ・・・
「質問に答えてくださいよ ガシャロ様」
―――次の瞬間、ガシャロの眼前に、彼から銃口を向けられる!?

「腕にはめていた魔法器具を外したな ずっとそれを狙っていたんだよガシャロ
 これでもうお前は魔法使いじゃない」
唖然とするガシャロにボンタックが、その正体を現す
彼の本当の姿は、ジール・ボーイの部下、アルカナ特別捜査隊隊員ボラバートンである!
その衝撃の事実に、ショックのあまりガシャロの残ってた髪の毛の一本がまた抜け落ちた
信徒だったはずの存在にすら裏切られ…ガシャロは、もはや乾いた笑いしか出ぬのであった…

290 :粗筋書きの三十指:2019/06/16(日) 17:54:44.01 ID:???.net
とりあえず目の前のガシャロ確保のやり取りは、アクアはめんどくさいと関わらない事にするが
ボラバートンはアクア達一向にも目をつけつつ、不穏な動きをすればすぐに隊長がとっちめると脅しをかけるが
そんなボラバートンにアクアが煽り返てやるのでした −ω−)


  第21話|ガシャロと夢を乗せて


こうしてガシャロとの戦いは終わり
ミカゼはティトォを守れなかったことを詫びるが…顔面にアクアのパンチがぶっささった
勝手にお面変えた事にアクアはお怒りのようでドカドカゲシゲシ
そんな光景にリュシカもちょっと困惑しつつ、とりあえず挨拶しようとするが
アクアはリュシカにも爆弾飴ひょーい リュシカも悲鳴上げながら空飛んで逃げ
ついでにクライムのおっさんも厳しく睨むと共に爆発 なおクライムはおっさんじゃなく28才だと証言しております

……そんな光景を目の前にしたクライムの部下二人 ちなみに今まで砂に埋まっていました
やっとの事で砂から出たが、その恐ろしい光景を前に… とりあえずまた埋まる事にしといた

場面はチャケカバ車に乗ってガシャロを本部まで護送するボラバートンに移り
…護送され、呆然とするガシャロは…ふと、自分がこれからどうなるのかを尋ねる
ジール・ボーイに殺されるのか、と問うが…ボラバートンも隊長は処刑人なんかじゃないと返し

「ガシャロ お前人を殺した事はあるか?」
「人を殺した事………   ない・・・ そういえばないな…カハハ こりゃ奇跡だ
 破産させた奴のその後は知らんが…少なくとも俺が手をかけた事はないな……
 だが…いつやってもおかしくなかった…… 人の命など…どうなろうとかまわなかった
 女神のためなら… 女神のため・・・女神のため」

そう呟きながら…ガシャロはボラバートンに、やり直したい、と洩らす…
「やり直したい………やり直したい……!! やり直したいんだ…また人生を
 ずっとおかしな夢を見ていた気がするんだ…!!やっと目が覚めたんだ!!
 頼む…!やり直したいんだ!! やりなおせるのか!?俺はやり直せるのか!?」

291 :粗筋書きの三十指:2019/06/16(日) 17:55:04.67 ID:???.net
縋り付くようにそう訴えるガシャロだが、ボラバートンは振り返りもせず
「知るか バカ」と返しながらも・・お前次第、とも付け加えるのだった
…自らの罪を認め、その罪と向き合い、自らの人生をやり直したい、と願うガシャロ…


             だ   が


ガシャロの乗る護送車に、いつの間にかアダラパタが乗り込んでいた!?
そしてガシャロが彼に気づくと同時に、アダラパタの極楽連鞭がガシャロの魂を抜き取る!!
…彼が来たのは言うまでもない、ガシャロの粛清である 
ジール・ボーイの元に運ばれ余計な事を喋られるその前に、彼を消しに来たとするアダラパタ
とはいえ最後に頑張ってくれたお礼として、彼に真実を教えましょう、とするアダラパタは…こう、語る

「貴様の屋敷は女神グリ・ムリ・ア様の命によって火をつけられたのです
 人の心に入り込むにはどうしたらいいか? 簡単です
 一番大切なもの…その人の核となるものを奪い去ればいいのです
 人は空っぽになる… そしてすぐそこを埋めてくれる者が現れる

 こうしてうまく魔法の力を与えられ 同時に心の中に入り込めます
 なんでもいいんですよ…補完してくれるならねェ キャキャケけキャ
 あ―――安心してください 別に貴様だけじゃねーですよ 三十指の皆さんがそーですから」

アダラパタの語る真実に、慟哭の悲鳴を上げるガシャロ・・・
さらにアダラパタは不気味な笑みを浮べながら、更にこう付け加える

「ボクが教えたんです 人が人を支配する方法…… ボクがグリ・ムリ・ア様に教えたんです」

そしてガシャロのその、文字通りの魂の叫びを…
アダラパタは「やかましい」と一蹴し彼の魂を両断する…!!

292 :粗筋書きの三十指:2019/06/16(日) 17:55:30.58 ID:???.net
ふとボラバートンはガシャロが静かになったのに気付き声をかける
ガシャロからの返事はなく…寝てしまったのだろうかと思っていたようであるが…

…ガシャロの頭に最後に残った一本の髪の毛も抜け落ち、同時にその命も抜け落ちていた…

一方その頃、ガシャロ教の教団本部、夜になってもガシャロ様の姿が見える信徒達も不平の声を上げるが
そんな話をしていると、ガシャロ様が来られた!と信徒達が気付くが
現れたのはガシャロの服を着たアクアでした 後ろでミカゼたちが困惑の汗だらだら

信徒達も 誰? と目を丸くしちゃうがそんな彼らにアクアは今日から自分が教祖だと名乗る!
「あはははは 皆ひれ伏すのだ!!毎日3回アクア様をあがめるのだ―――っ!!
 ひとり10コアメ玉持って来い そしてここにある金も全部あたしのもんだ」 くるくるくる

「誰かどうにかしないのか?」
「命が惜しいもので…;」
クライムの言葉に、ミカゼもがっくりとしながらそう証言しておりました
だが…ふと、こちらのほうに目をやるアクアに気がつく
何処か、微笑を浮かべるアクアの顔は…まるで、ティトォが ありがとう と言っているような気がした…

なんだけど、ミカゼがぼーっとこっち見つめるのは許さないアクア
「わ―――っ」「ぎゃ―――っ」「頼むからまたティトォに変わってくれ―――!!」
理不尽な爆撃がミカゼ達を襲うのでありましたとさ

<続く>

293 :マロン名無しさん:2019/06/16(日) 18:57:20.92 ID:???.net
うええ・・・これは、さすがに・・・
いろんな意味でガシャロが不憫すぎる…
改心して新しい道に向かおうとした矢先に、この残酷な真実はまじでえげつねえわ…

294 :マロン名無しさん:2019/06/16(日) 20:30:04.83 ID:???.net
なんつーかアダラパタがどんどん大物化してきてる
女神は実はアダラパタの傀儡に過ぎない、とかもありそうだな

295 :マロン名無しさん:2019/06/16(日) 20:46:46.76 ID:???.net
死ぬんかーい
しかし、アダラパタほんと良い悪役するな。ただ場当たり的なだけじゃなく、ガシャロを動かすのはデータをとるため。データもちゃんと共有するし、それを使って次の相手をさらに動かす
そいつすらも切り札として自信がありそうな五本の指を動かすための布石になってるわけで
いらないやつはちゃんととどめさして、情報は相手に渡さないようにしてるし、殺し方も外道そのもの
良いキャラしてるわー

296 :マロン名無しさん:2019/06/17(月) 00:39:19.55 ID:???.net
アダラパタは狂言回し的な存在だな

297 :マロン名無しさん:2019/06/17(月) 07:30:41.43 ID:???.net
三十指全員がからっぽの人間て言うけど、正直アダラパタは全然そう見えないな
正直ガシャロみたいな何らかの原因があって…ってよりも
きっかけなんて無く、それこそDIOのような生まれながらの悪でいて欲しい所

298 :マロン名無しさん:2019/06/17(月) 21:42:59.02 ID:???.net
アクアがデレた…ともちょっと違うよな
どっちかというとデレたのは中身のティトォだし(何)

299 :マロン名無しさん:2019/06/18(火) 14:06:49.98 ID:???.net
ミカゼホモかよ

300 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:16:22.94 ID:zIk8NDrn.net
ガシャロの粛清を終えたアダラパタは、その後コクマとドルチルの二人組みの元へ戻っていた
ひとまず一行はこれからどうするかを考えることに
彼らの目的は不死の魔法使い、現在はアクアを倒し、そして不老不死と存在を司る力の源を回収する事
それがあればどんなものでも復活させる事ができる
例えば大昔死んだ人間も 封印された大魔法も 滅んだ国を丸ごと蘇らせる事すら可能だと言う

「アクアとティトォとプリセラはその力をひとりじめしてやがるんですよ
 3人でひとりじめってのはちょっと変ですけどねェ」

やつらは罪人、何も構う事はありませんとするアダラパタ
コクマも理由や目的などはどうでもいいとしながらも、女神のため、その任務をこなさんとする
……そんなコクマに、アダラパタは僅かに口元が緩んだ笑みが浮かんでいた…

さて、問題はどうやってアクアを倒すか… 
あの規格外の破壊力とやり合えるのは三十指の中でも五本の指くらいだろう、とするアダラパタ
そこでコクマはまず、周りの邪魔なヤツラから片付ける事を提案

「奴らごとき我等が手を下すまでもない
 不死のアクアは魔法の力でしか倒す事はできないが…他は別にその必要はあるまい
 行くぞ 作戦開始だ」

「テンションあがってきたぜ―――ッ!!!」
ドルチルの叫びを合図に、コクマ達がアクア打倒に動き出すのであった

301 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:17:05.72 ID:???.net
  第22話|動き出したコクマとドルチル

朝になり、村の農家が畑仕事を始めようとする一日の始まり
畑に獣の尻尾が見え、畑を荒らすキツネが見えるが… 
・・・畑を荒らしおイモを掘り起こしていたのは、キツネ仮面のミカゼだった

また別の場所でも農家が畑仕事を始めようとしているところ
畑に群がる鳥を追い払おうとしていたら、エンゼルフェザー生やしたリュシカも畑から逃げ出した

(なんだあの鳥は!?)農家のお兄さん達も驚愕

で、ミカゼとリュシカの二人が泣きながらアクアに今日の収穫した食料を差し出しておりました
しかしアクアもこんなしょぼい収穫では満足行かないようで、もう一回いっといでと命ずる
けど流石に二人も、こんなドロボウみたいな事をするのは気がひけるようで…
で、村の人たちも収穫した野菜を盗んだアクア達を見つけ…アクアが飴玉を構える…!
そしてミカゼの制止もむなしく、森に爆発の音が響き渡るのであった

 女神の三十指ガシャロとの戦いの後―――
 クライムは教団の金庫を開き 弟分のふたりが寄付金を回収した アクアもちゃっかり分け前をもらった
 そして警察が動き出す前にさっさと去っていった
 騙されていた人達にその金を返しに…まるで使命のように
 クライムの過去になにかあったらしいけど… 結局聞かずじまいだった

 それと 「その鍵の魔法でこのおめんを外してくれ!!」 ―――と頼もうとしたけど
 アクアがものすごいにらみきかせたのでやめた ;

302 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:17:42.28 ID:???.net
どうにか村人達の追っ手から逃げ切り、息を切らせるミカゼとリュシカ
今となってはティトォの温厚さが懐かしい… ふたりも涙がでちゃう −ω−)
とりあえずアクアが旅を進めよー、とてふてふ歩みを進める
しかしミカゼが待った!と止めようとするが 待ってくれませんでした(ミカゼ飴爆弾にぶっとばされ
で、ミカゼの背中におんぶしてもらおうとするアクアだけど

「ちょっと待て―――! 言っただろ 全部話を聞くって!
 ガシャロもあんた達の事を罪人だと言ったけど… それは本当なのか?」

……その言葉に、アクアの脳裏に浮かぶのは、一人の少女の笑顔と
少女の伸ばしたその手に、届かなかった自身の手…
・・・アクアもどこか儚げな表情を浮かべながら、それが間違いでは無い事を認め…

「でも…まだ死ぬわけにはいかない あたし達の罪は……まだ続いているから
 グリ・ムリ・アをまだ生かし続けているから………」

そう洩らすと共に、アクアの表情が険しくなる…
人を自分の意のままに操り、利用し、時には殺人すら命ずるというその女神…
だがそんなのはまだ小さいことだとアクアは言う

「奴も100年前の事でかなり懲りたはずだ 次は前みたいな失敗はない…
 次こそは確実に… この大地は 死 ぬ 」

アクアはティトォとは違い、世界がどうなろうと構いはしないが
ただ単純に、グリ・ムリア・をぶっ倒したいだけだとする 
彼女の答えにミカゼも「………わかった」としながら、近場にあった岩に自身の拳を叩きつける!

「俺はあんた達を信じる 俺の力がどこまで役に立つかわからないけど
 最初の約束どおりあんた達を家に送り届けるまで……俺はあんた達と旅を続ける」
改めて、アクア達との行動を共にする、その決意を固めるミカゼであった 

303 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:18:18.68 ID:???.net
…ふと、リュシカはアクアの目的地がメモリア王国である件に関して、そこに女神がいるのかを問うが
アクアが言うにはメモリアの国王、バレットに会いに行くとの事 
なんでも古くからの友人だと言うが…世界一の大国の王と友人だと言うアクアに二人も仰天
さらに証拠として、超VIP用のバッジと通行証も袋から取り出すアクア

「よくできた偽物だな」「盗んだものかもしれませんよ」
「ぶっとばしたろか」

「グリ・ムリ・アが100年の間で力をつけ計画を練ってきたってんなら
 あたし達もおんなじさ バレットと一緒に計画を進めてきたんだ
 そして!あたしとティトォは魔法の力も身に付けた!!」
その言葉と共にアクアは棒付き雨を振るい、眼前の岩山を吹き飛ばす!
岩山をぶっとばし、棒付き雨をなめながらアクアはこうも続ける
国王バレットは魔法使いの家系で、生まれついての強力な魔法使いだと言うのだ

その言葉に二人も驚きを露わにし …ふと、ミカゼが思い出した
ミカゼが世話になった海賊の船長、ネクバーバがメモリアで魔法大会とかがあるらしいが
一体どんな大会なのかミカゼも興味がある様子 しかしアクアのほうは特にどんなんかは知らないようで
さながら最強決定戦みたいなのだろうかと思い浮かべ、ミカゼも自分の力を試したいとの事であった
因みにリュシカはメモリアパン職人大会に出場するき満々でした

「メモリアのあるアクロア空港に渡るには」
「まずパラディア空港に行く!」「まだまだ先は長いですけど……」
「行くぞ」「おう!!」

と、次の旅の目的地を定めさっそく出発しようとする一行だったけど
アクアが喉かわいたと地面に座り込んじゃった 
どうにも自分本位なアクアには二人も複雑そうな表情になっちゃうのでした

304 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:19:06.32 ID:???.net
しょうが無いので川を探す二人 よけーな苦労が増えた気がする、とぼやきつつも…
ふとミカゼは、リュシカに体は平気か問う ガシャロ戦からそれほどたってないが、今は殆ど回復しているようで
実はミカゼも、身体のほうは殆ど全快に近いのだと言う 細かい部分はまだ痛みはするものの

「ティトォの魔法がまだ少し残っていたみたいだ」「ええ…そうみたいです」
二人も笑顔になりながら…空にティトォの笑顔を浮かべるのであった

・・・場面変わり、ジール・ボーイの所属するアルカナ特別捜査隊本部にて
隊員達に向け、ジール・ボーイは魔法使いの動きが最近変化を見せている、とする
隊員の一人、ボラバートンもガシャロが始末されたのは自分の責任と詫びるが
彼が消されたのは女神の三十指メンバー、アダラパタ辺りの仕業であろう、と見るジール・ボーイ

「ある日突然女神と名乗る者が現れ その人間をとりこみ自分の支配下におく
 そして魔法の力を与え利用する だが俺は違う そんなものにとりこまれはしない
 女神の正体は俺が暴く」

そのためにジール・ボーイはまずアルカナ大陸の魔法使いを全員捕獲する事を計画している
彼らを調べれば、必ず女神の所へと辿り着けるはず、とするジール・ボーイ

「現在確認されている魔法使いは―――
 リュシカ クライム アダラパタ コクマ ドルチル
 全員 隊長と同じく女神の三十指です」
「それ以外でもまだ謎の者がいます 魔法使いに間違いはないみたいですが…」

その存在はジール・ボーイも感じ取った、としながら彼の脳裏にアダラパタの言葉が浮かび
ジール・ボーイは僅かに魔力の力を宿す、自身の手のひらを見つめていた

前髪で目元が隠れた隊員が、事件に関しての報告を述べる 
事件の首謀者、バルラの証言によると、金で雇った仕事屋が2名おり
それが三十指のメンバーであるコクマとドルチルである、とのことであった
その報告をうけ、ジール・ボーイはまずはコクマ、ドルチルの両名を捕らえるために動き出すのだった

305 :粗筋書きの三十指:2019/06/18(火) 17:20:27.36 ID:???.net
リュシカたちのほうに場面を戻し、リュシカはごきげんステップでお水汲みに行くところ
…だったが、不意に何か気配を感じ、彼女が飛び上がると同時にリュシカが立っていた所に銃撃が飛ぶ!!
どうにかその銃撃は回避できたが…そして、リュシカの前に彼女を狙った男が姿を見せる

「人なのに飛べるのか うらやましいな」
そう呟きながら、男は有無を言わさずリュシカに向けてライフルを構える!

同じ頃、ミカゼもなにか不穏な気配を感じ取り…手近な石をその気配のするほうに投げつける
すると森の中に、ミカゼの投石を回避する何者の存在があった
素早い動きで森の中に身を隠しながら、ミカゼを狙う、右腕に砲台を身に付けた男…
そして、アクアの元にも…彼女を狙う存在が姿を見せる
…アクア達を狙う謎の3人、その目にはアダラパタの紋章が刻まれていた…!!

<続く>
 

306 :マロン名無しさん:2019/06/18(火) 18:16:39.32 ID:???.net
ふむ。ミカゼとアクアとの距離感が良い感じになってきたな
そして、ちゃっかり二人ともパワーアップしてるのか。今なら村への旅の途中に出てきた達人みたいなじいちゃんもミカゼが倒せるのかな
しかし、アダラパタちょこちょこ働いて忙しいな、おいw

307 :マロン名無しさん:2019/06/18(火) 18:35:05.65 ID:???.net
魂の操作ってそういう事も出来るんだな
極端な話、一般市民達の魂を抜き取って襲い掛からせればティトォ達も手出しが出来ずに押し切られそうだが
たぶんアダラパタが疲れるからやんないと言う理由付けもされそうw

308 :マロン名無しさん:2019/06/18(火) 21:01:24.23 ID:???.net
そういえばクライムさんスポット参戦だったのな
ある意味なんかパワーアップイベントも残ってそうだし本拡参戦はその後か

309 :マロン名無しさん:2019/06/19(水) 16:25:29.38 ID:???.net
>「ティトォの魔法がまだ少し残っていたみたいだ」「ええ…そうみたいです」
二人も笑顔になりながら…空にティトォの笑顔を浮かべるのであった

なんかティトォ死んだみたいになってる件

310 :マロン名無しさん:2019/06/19(水) 17:58:24.29 ID:???.net
まぁ死んでるっちゃ死んでるんだけどね

311 :粗筋書きの三十指:2019/06/20(木) 17:02:11.01 ID:hQTijchO.net
冒頭、何処かの町にて 小さな少女がクレープ屋さんの屋台を見つめていた
しかしお母さんは許しません …すると、頬から目元に一本の太い線を刻んだ男が子供に気付き
自分が食べようかと思っていたクレープだが…子供に「食べるか?」とクレープを差し出す
彼の伸ばしたクレープに手を伸ばそうとした少女だけど お母さんに怒られました

「知らない人から物貰っちゃ駄目って言ったでしょ!」お子さんずるずるひっぱられ
一人残された男だが…すると、彼…ロイドに声をかける者達がいた


  第23話|ミカゼとリュシカの成長


公園の噴水前にて、ベンチに座る二人の男とロイド
俯きながらバルラさんは捕まったみたいだ、と言う頬のこけた男
太目の男がオレ達はどうするかを問うが、頬のこけた男は答えることができず…
・・・すると男の足に、風で飛んだ一枚の新聞が引っかかる 何気なしに新聞を開くと
新聞にはバルラ事件、に関する事件の記事が書かれていたようだ

 バルラ事件
 アルカナ大陸の頭部に古くから分布するムーブ族
 大昔の領地侵略により土地を追われた事は 今もまだ民族の心に強く刻まれている
 バルラはムーブ族の反政府運動を起こし政府に武力攻撃を行う計画を立てた

しかしその計画も、アルカナ軍に潰され水泡に帰す
…正確には潰したのはその隊長、ジール・ボーイただ一人に、である…
いくら魔法使いでもあんなのアリかよ、と悪態をつきながら新聞紙を丸めて投げ捨てるが
・・・二人に対し、ロイドは正直な話ホッとしていると洩らす

「どうかしてたと思う…戦争だぞ?最初はそこまでする予定だったか?
 止めてくれてよかった 今は少し感謝してるくらいだ
 関係ない人々も 必ず傷ついてしまう あってはならない悲しみだ」

312 :粗筋書きの三十指:2019/06/20(木) 17:02:29.13 ID:???.net
放り投げた新聞紙をちゃんとゴミ箱に捨てつつ、ロイドは二人に故郷に帰ろう、とする
頬のこけた男も俯きながらも頷くが、太目の男は一人でもやってやる、と息巻くが

「ふるさとのヤマカニ鍋食べてないだろ?」「ああ…懐かしいなァ」
二人の言葉に…太めの男も思わず涎がわずかに漏れちゃう
そんな彼にロイドは優しい笑顔で還ろう、と言うのだった

すると公園になにやら人々のざわめきの声が漏れる
振り返るとロイドたちの元に異様な雰囲気をかもし出す人影、コクマたちの姿があった
自分達の雇った仕事屋、コクマとドルチルとは面識はあるが、アダラパタはどちらさまか問おうとするが
・・・それに対しアダラパタは、問答無用で3人の魂を極楽連鞭で抜き取る!?

「マテリアル・パズル 極楽連鞭 ロイドとネオとルーべの魂を操作せよ」
「こいつらは魔法は使えんが 武器は仕込んである 雑魚相手には十分であろう」
「テンション上がってきたぜ―――――ッ!!!」

「さァ立ち上がりなさい ロイド ネオ ルーべ 理性もリミッターも取り除きました
 故郷へ還るなら還るがいーですよ でもその前にひとつやってもらいたいんですよ 殺りくをねェ!!」
そうしてロイドたち三人の身体を噴水に放り投げながら、アダラパタの嘲りの笑いが響き渡るのだった…

―――そうして、アダラパタの操り人形と化しミカゼたちを狙う三人に視点を戻す
突然狙われたミカゼも困惑するが…自分がこんなカッコしてるから獣と間違えられてるのだろうとして
友好的に接して説得しようとするも、返答は銃撃 やむなくミカゼも応戦し、その辺の土を拾い投げつけるが
ミカゼの投げた土くれは剛速球と化し、男の横を掠めるがその強烈な勢いの土くれは後ろの木をへし折ってしまう

「あっぶね……!ちょっと強すぎたか…?ただの土の塊なのに………」

まずはアクアの仲間二人、羽の魔法使いとキツネのガキ、そいつらを先に消す、とするコクマ
しかしアダラパタも本当に大丈夫か問うがあんな奴らは普通の人間と変わらんと返すコクマ
そんなコクマにアダラパタはかすかに笑みを浮かべていた…

313 :粗筋書きの三十指:2019/06/20(木) 17:03:00.36 ID:???.net
…ふと、ミカゼは何やら自身の身体が軽いような感覚を覚える
そこでミカゼは自分を追う男に向け、反撃を試みる 
手近な岩場を蹴り上げ…強烈に加速し男の背後に回りこむ!!
そして男の首に当て身、襲い掛かる男を撃退したミカゼであった
「なんか…なんか身体が軽い… なんか…」

同じ頃リュシカも、自身の身体の軽さを感じ取りながらエンゼルフェザーで銃撃を弾く
しかしついに背後に岩山を背負い、追い詰められるリュシカだが…

「ごめんなさい あなたのその足元の石――― さっき踏んだとき―――
 魔力を込めておきました」
そう言うと共に、男の足元の石にエンゼルフェザーを生やし
エンゼルフェザーの石が男の顔面を強烈に打ち砕く!!
その威力にリュシカ自身も目を丸くしながら…
ミカゼとリュシカは、自身のパワーアップを実感するのだった

そして場面は、アクアと対峙するロイドに変わり
よそでも聞こえる戦闘の音に、ミカゼとリュシカも襲っているのかを問うが
ロイドは答えることなく…

「…まァ大丈夫か ふたりとも以前とはちょっと違うからね
 ティトォと共に何度も命をかけた闘いをして 力が目覚めつつあるんだ
 ティトォのWWフレアの副作用さ」
不敵な笑みを浮べるアクアにむけ、ロイドがクローアームの爪を鳴らしながらアクアに襲い掛かる!

さて、雑魚二人は良いとしてもアクアはどうするのか、とするアダラパタ
コクマは武器はもっているにしても魔法使いでない人間相手ではアクアも逆に闘いにくいであろうと見る
「魔法を使えないただの人間相手では……本気で魔法は使えまい」

しかし、アクアの振るう棒つき飴の一撃は、容易くロイドのクローアームごと彼を吹き飛ばすのだった
容易く決着がつき…アクアはその辺の岩でうたた寝中 そこにミカゼ、リュシカの二人も合流
なんかあったか聞くアクアに、二人は特に何も、と返すのでした

314 :粗筋書きの三十指:2019/06/20(木) 17:03:49.11 ID:???.net
…流石にぶちのめしたままほったらかすのは二人もちょっと気がひけるけど
少ししたら起きるだろうから…と自分に言い訳しといた
・・・しかし、まだ終わりではない!次の瞬間、空から降って来た女神の三十指が一人、ドルチルが立ちふさがる…!!

コクマ自身、ロイドたちだけではアクアは倒せないであろうとしながらも
だが必ず、連戦での隙が生じる そこをドルチルが突く!!との作戦であったが
「負けました」ドルチルそっこーで負けて帰ってきた 
「「はやっ!!!」」 コレには二人もそう叫んじゃうのでした −ω−)

…倒れたドルチルをよそに、コクマは作戦を立て直さんとする
しかしドルチルも倒されどうするのかアダラパタも問うが、コクマが言うには3つも数えれば立ち上がるそうで
で「1 2 3」「はっここはどこだ!?」ホントに起き上がった
「そっか!!アクアと戦うんだったな へっへっへ 奴めどこにいやがる
 テンション上がってきたぜ―――――ッ!!!」 ごぉー

「なにがあってもすぐに忘れていつも元気!!いつでもハイテンション!! まさにバカ!!」
「バカの鏡ですねェ」

「しかも傷も痛みもすっかり忘れしかも実際治っている!! 奇跡のバカ!!」
「光輝かんばかりのバカですねェ」

…やはりアクアに対抗するには、コクマも自分の魔法『霊磁砲』<れいじほう>を使うしかないか…
彼の魔法、『霊磁砲』は発動まで時間がかかり、その対象も1名のみと通常戦闘向きではない、が

「しかし一度発動さえすれば…」「完全無敵!!」
そのためにもドルチルに、霊磁砲を発動させるために準備を任せようとするが
気がつけばドルチルの姿はどこにもなく…  ーωー)ねこはいるけど

で「負けました」リベンジマッチもあっさり負けてました
「また行ってたのか そしてはやっ!!!」

<続く>

315 :マロン名無しさん:2019/06/20(木) 17:42:43.20 ID:???.net
完全にギャグキャラじゃねーかwww

316 :マロン名無しさん:2019/06/20(木) 18:42:57.55 ID:???.net
なんだこの光輝くバカはww
熱いシーンも燃えるシーンもしんみりするシーンも描けそうもないぞ
こんなきゃらだしてどうすんだwいいぞもっとやれ。いやこんなやつばっかりになっても困るけど、こういう奴が出てくるのが土塚マンガの良いところ何だよなぁ

317 :マロン名無しさん:2019/06/20(木) 18:55:25.32 ID:???.net
コクマのひどいドルチル評とアダラパタのツッコミもいいなw
なんだかんだでこいつらはふつーに生き残りそうな気がするw

318 :マロン名無しさん:2019/06/21(金) 07:36:22.89 ID:???.net
こんなバカを相方にしてる時点で
コクマのほうも実力があやしくなってきたが大丈夫かなあw
一応リュシカやクライムみたいに好き勝手やってていい担当ではなく
アビャクみたいな直接戦闘は任されているみたいだけど

319 :マロン名無しさん:2019/06/21(金) 23:37:09.48 ID:???.net
2人してボケ倒されたらちょっと困るわ

黒魔と阿白って字面が似てるけどこいつらなにか繋がりあったりするのかな

320 :粗筋書きの三十指:2019/06/22(土) 17:00:56.13 ID:RJiQ1O6P.net
ガシャロ教から巻き上げたお金も入ったことだし、今日はちょっと高級な宿に泊まろう、と提案するアクア
その提案にミカゼとリュシカの二人も大賛成 脚を伸ばせるおふろや食べきれないほどのご馳走など夢が広がるけど

「何言ってんの?あたしだけだよ泊まるのは あんたらは自分達でなんとかしな」 てくてく
コレには二人もおもわず真顔になってしまうのでした

…と、町へ向かおうとする一行だが突如目の前に何かが降って来る
が、現れたその存在、ドルチルに一向もどっか呆れ顔で「また来たよ」と洩らす
もう三回目なのに律儀に自己紹介と自分の力を披露しようとするドルチル
アクアに相手するよう促されるが、正直ミカゼももう相手したくないようで
しょうが無いのでリュシカが志願し…彼との勝負に腕相撲を持ちかけるリュシカ
流石に筋骨隆々のドルチル相手に、腕相撲勝負では無謀に思われるが・・・

ドルチルあっさり負けました 物影で隠れて様子を伺うコクマ曰く
「ドルチルは右の握力15 左が13!
 バーベルも20kgまでしか持ち上げられん あの筋肉はすべてが無駄!」
「無意味な筋肉バカですねェ」

怒り心頭のドルチルが自身のマテリアル・パズルを発動させ
腰にかけた『熱』と描かれた小さなツボが発光すると共に強烈な熱気が辺りを包む!!

「ドルチルの魔法は『パイナップルフラッシュ』
 自らの体温を上昇させ熱の塊となり攻撃する 強さは心理状態がそのまま影響される
 テンションが上がれば上がる程 ドルチルは超高温のエネルギー体となる!!」
そしてドルチルがその目を見開き、テンション爆上げの超高エネルギーがアクア達に襲い掛かろうとし…!

「 騒 が し い ぞ デ ブ !!!」
アクアの罵声に、ドルチルはショックのあまり急速クールダウン ふしゅるるるー

「逆にテンションが下がると温度はどんどん低下する 悪口を言われるとすぐヘコむ」
「ガラス細工のバカですねェ」

321 :粗筋書きの三十指:2019/06/22(土) 17:01:29.81 ID:???.net
で、結局ボコられあっさり敗北するドルチルであった
アクア達が去り、草原に一人倒れたドルチルにコクマがさっさと立てと声をかけるとドルチルも復活
コクマが仕込んだであろうな、と問うがドルチルも何のことやら首をかしげ…
どたまをアダラパタがハンマーでどつくとドルチルもようやっと思い出せた

「安心しなコクマ どさくさに紛れてやっといたぜ」
「よし! 霊磁砲」
ドルチルの仕込みを確認し、コクマは自身の魔法、霊磁砲を発動させる!!


  第24話|アクアと歌う少女


霊磁砲の発動プロセスは、以下の手順を踏む必要がある サンプルはそのへんのカバさん
まずはターゲットをロックオン、コクマの魔力がこめてある小さな針をターゲットに仕込む
仕込んだらなるべくターゲットに近づき、霊磁砲発動の準備をする
この時、ターゲットと数十m以内を保たないとロックが解除され最初からやり直しとなる
約24時間 常にターゲットから離れることなく魔法を構築できた時、そのとき始めて―――

「霊磁砲は放たれる」
そして放たれた霊磁砲は、超霊体エネルギー波動 ターゲット以外は全てすり抜け確実に相手を仕留める
壁も人間も水も空気もすり抜け、他の魔法にも干渉されない
コクマのその言葉どおり、サンプルのカバさんに霊磁砲の鎌が放たれ絶命するのだった…

そしてコクマはこれから24時間、アクアの近くに潜み霊磁砲の発動までの時間を待つ
「行くぞドルチルよ」「おうコクマ!!」
…で、ドルチルは木の仮装に扮し、コクマがその後ろに隠れてこそこそと一行の後を追いかけるのだった
アダラパタはそんな二人に…とりあえず何も言わず二人にまかせておくことにしといた

322 :粗筋書きの三十指:2019/06/22(土) 17:02:36.72 ID:???.net
町に辿り着いた一行が今日の宿を探していると、お歌を披露しながら客引きする少女の姿があった
しかし少女の客引きの成果は芳しくないようで…
アクアがそんな様子を目にすると、アクアは少女の宿に泊まる事に決めたようで
さらにアクアは少女に飴を上げたり、少女のほっぺぷにぷにしたり
なんだか機嫌のよさそうなアクアの姿に、ミカゼとリュシカも目を丸くした様子を浮べていた

という訳でアクア一行が少女、チェリーの案内で宿の部屋へ招待される
…少し遅れ、コクマとドルチルも宿を取ろうと店主に頼むが、アクア達で丁度満室になってしまったそうで
もう一つ大きな宿はあるが、あそこでは離れすぎて霊磁砲が維持できない
やむなく宿屋を後にしようとするが、やはり霊磁砲が不安定になり…そこで、彼らのとった手段は

「ふふっ たまにはこういう宿も趣があっていいものだ」
コーヒーを片手に笑みを浮かべ、静かな時間を満喫する宿泊客の一人
だったが不意に窓を何者かが叩き 振り向くと

 で て い け 〜 

ドルチルがドスの聞いた声と木の仮装状態で宿泊客を脅かしていた
これには客もコーヒー噴出し慌てて部屋から逃げ出した

という訳で、改めて開いた部屋にコクマ、ドルチルが入り
現在の部屋割りは以下のようになっている

 01          | 02         | 03
 コクマ&ドルチル | アクア&リュシカ | ミカゼ

下の2部屋は予約部屋
この位置なら問題なく霊磁砲の構築にかかれるコクマ
逆に近すぎて気付かれる危険もあるが… 面が割れているドルチルにはくれぐれもバレないよう注意を促すと
ドルチルもバッチリ変装して対処 ひどい女装の姿にコクマも「吐くぞ」と辛辣だけど

323 :粗筋書きの三十指:2019/06/22(土) 17:03:14.72 ID:???.net
アクア達の部屋の方では、どうやらリュシカが買い物に行きたいとの事で
それに宿屋の少女、チェリーが案内を申し出るとアクアもついていく、との事で
隣の部屋に聞き耳を立てたドルチルからそれを聞いたコクマもはしゃぎやがって、と悪態を突く
因みにミカゼは既にベッドの上でぐっすりしてました 

で、アクア達が宿から出ると…木の仮想したドルチルとコクマもこそこそ後をついてく
それを目にした通行にもさすがにぎょっとしちゃう

一行が宿を後にしてから、宿に予約を入れた宿泊客が訪れる
その優男の宿泊客、ライトとどこか威圧的な雰囲気を纏ったお付きの二人の姿があった

市場のほうでは、アクアがチェリーをさんざん甘やかしてあげてたところ
これには流石にリュシカも不審な物を感じ取ってしまう まさか偽者…!?
するとそこに暴れチャケカバの群れが町で暴れ、アクア達に突撃しようとする!
が…アクアはその暴れチャケカバをスパイシードロップでいとも容易く吹き飛ばしてしまう!!

アクアの凄まじさにはチェリーも歓声を上げ
リュシカも「…なわけないかァ」と目を丸くしながら洩らすのであった
そしてざわめきの声を洩らす群衆に紛れたコクマもその恐ろしいパワーを目の当たりにし
マトモに相手は出来ないとしつつ、今はただじっと息をひそめて霊磁砲の発動の時を待つのだった

ミカゼがシャワーを済ませるサービスシーンを終えると、丁度アクアとリュシカの二人も帰ったようで
するとリュシカが、ミカゼにちょっといいですか、とどこか難しい顔で…
何やら事情がありそうなので、話はミカゼの部屋で聞く事にする
二人が部屋に入るのを確認すると、コクマ達も今のうちに部屋に戻ろうとする、が・・・

その後ろから店主から声をかけられ、コクマもびくっとしてしまう
どうやら昨日、部屋が雨漏りしていたそうで これから修理するので入室は控えるよう言われてしまうのだった

…アクアの様子がおかしいのはミカゼも気がついていたようで
なんだかあの子に随分とやさしい様子だが

324 :粗筋書きの三十指:2019/06/22(土) 17:04:07.36 ID:???.net
「まるでアクアじゃないみたい・・・ まさか偽者―――!!」
(考える事は一緒か……)
…ただ、ミカゼにはふと…アクアがそうなる心当たりがあるような…としつつ
その脳裏には、ロケットにあった少女の写真が浮かぶのだった

コクマとドルチルは宿の外で修理をじっと待っていた、冷たい風がしみる
ドルチルも腹減ったと洩らし…ふと、目の前には焼き鳥の屋台があり 思わずふらふらー

「にく・・・にく」
「おいコラドルチル!! おのれは自分だけ!!私は動けんのだぞ!!」
「コクマおっ俺はもう腹が減って腹が減って!!」

そんな二人の言い争いにアクアも気がつき、様子をみようとするが
二人は咄嗟にいぬの鳴きまねをして、どうにか事なきを得る −ω−)?

「耐えろ…耐えるんだ 霊磁砲さえ発動すれば終わりなのだ
 それまでの辛抱だ!!耐えるんだ………!!」

その後アクア達は、チェリーが遊び疲れて寝ちゃうまで、彼女との楽しいひとときを過ごし…
ミカゼとリュシカの二人に、ティトォが残したものがある、として彼が残したものを見せる
ティトォが残したそれは皆の似顔絵、との事だが…
肝心のティトォの絵心がさっぱりなので誰が誰だかまるっきり判別つきませんでした
…ふと、似顔絵と聞いてミカゼは、今だ見ぬ三人の魔法使いの一人、プリセラの似顔絵はあるか聞いてみると
ちゃんと書いてあるそうで、二人も見せてもらう事に 初公開!プリセラのその姿は

髪の伸びたクライムにしか見えませんでした 結局今だ正体不明です

夜も更け…皆も寝入る中、今だ目を開く三人の姿があった
アクアは横たわったまま宿屋の天井を見上げ、コクマは呑気に寝息を立てるドルチルに呆れ顔で
そしてもう一人、ライトと呼ばれた優男は錠剤を呑みながら、どこか微かに苦しげな表情が浮かぶのだった

<続く>

325 :マロン名無しさん:2019/06/22(土) 18:31:52.21 ID:???.net
戸塚せんせードルチル動かしてる時めっちゃ生き生きしてそうw

326 :マロン名無しさん:2019/06/22(土) 22:45:29.10 ID:???.net
24時間の制約はふつーにやると確かにキツイな、レイジ砲
どっちかと言うと相手を捕らえた上でわざと効果を見せて、
24時間の制限つきで脅しをかけるのがメインの使いかたっぽい

327 :マロン名無しさん:2019/06/23(日) 09:18:52.35 ID:???.net
魔法で死なない不老不死の3人だからあれだけどそうじゃない人間相手だったら24時間も傍にいられるんだったら普通に殺す隙ありそうだよな…

328 :マロン名無しさん:2019/06/23(日) 12:06:43.08 ID:???.net
正直、暗殺するんならもっと有効な魔法もあるだろうしな
ドルチルの馬鹿耐久での時間稼ぎさるのも無理がありそうだし、かなりハズレ魔法な気がする

329 :マロン名無しさん:2019/06/23(日) 19:44:42.37 ID:???.net
ライトは三十指とは別の新勢力なのかな、明らかになにかありそうな感じだが

330 :粗筋書きの三十指:2019/06/24(月) 17:03:38.82 ID:Z2ke/JTD.net
冒頭、何者かが屋台のおじさんに何やら聞き込みをする男の姿があった
写真を見せられるが覚えは無いそうで…おじさんは彼が何者かを問うとその男が名刺を見せる
どうやら男は記者のようで・・・そして彼が見せた写真には
ティトォ、アクア、プリセラ、三人の魔法使いが写っており、なんかの容疑者か聞くが

「いえ… ぜひ取材をしたくて」
そう返す記者を名乗る人物は、前回アクアと同じ宿を取っていた男、ライトであった

「それじゃありがとうございました」
「ちょっと待ちな 買っていかないかい?コゲたし」
そんな店主の言葉に、ライトも笑顔を浮かべていた


  第25話|アクアとライト


聞き込みを続けるうちに、どうやら成果があったようで、詳しく話を聞こうとしていたところ
同じ頃、ドルチルがよーやっと目を覚ましたようででかいあくびが出る

「気持ちのいい朝日だ」「もう正午だボケ!!」
コクマのツッコミも冴え渡り、ドルチルのテンションも急上昇!!

「やかましいぞ隣!」と、そこにターゲットのアクアが乗り込んでくるが
「すみません」女装ドルチルが対応する事でどうにか間一髪の所で事無きを得るのだった
…なんでアレでバレないのかコクマも内心困惑しつつ、あと数時間耐えれば霊磁砲は発動するが…

と、どうやらアクア達がまた出かけようとしている様で、コクマも悪態をつくが
…そこに、アクアの部屋をノックし、何者かがその部屋を訪れる…?

331 :粗筋書きの三十指:2019/06/24(月) 17:04:13.27 ID:???.net
一先ずミカゼ達は先に行ってていいと部屋から声をかけつつ
その来客に対応するアクア 部屋を訪れたのは、アクア達を探していると言う記者、ライトであった
しかしアクアもさすがに記者と聞き、警戒心を露わにするが…
ライト曰く、彼女に取材をしたいとの事 ガシャロ教の壊滅に関して聞きたい、とする
それにクライム盗賊団やパン屋の粉々事件、アルカナ大陸の外での巨大キノコや森が枯れた村の件…
それらに対しアクアは知らないの一点張りで、さっさとその場を後にしようとする、が・・・

「それと… 不老不死の事………」 その言葉で、アクアの足が止まり
「魔法の事………」 そして、振り返るアクアに、ライトは更に続ける

「魔法…… 魔法使い…… マテリアル・パズル
 女神… 女神の三十指 不老不死 魔法使い 100年… ティトォ アクア プリセラ
 メモリア王国 バレット国王 グリン王子
 100年 100年前……… なくなった国ドーマローラ
 ドーマローラ……… なくなる… 消滅… 原因不明
 そして1000年前? 1000年?もっと前…? おとぎ話……… 伝説…

 大魔王 デュデュマ」

アクア達の真実を、断片的に投げかけるライトにアクアも彼に対する警戒心を強める…!

・・・改めて、まずライトはアクアに向け幾つか問いかける
本当に不老不死、魔法使いなのか そして女神の三十指との関係は…
しかしライトを警戒するアクアは何も語ろうとせず…そこでまずは自分の本当の素性を語るライト

「バンという男を覚えていますか?」
「バン? あ―――!!あいつか!!もう20年以上前だっけか…
 どっか遠い国でだよ あたし達を追い回した大金持ち!!
 あたし達が不老不死っていう事をどっかで嗅ぎつけてさァ
 あたし達の血を飲んだら同じ不老不死になれるなんて噂信じて さんっざん追いかけ回されたよ」

332 :粗筋書きの三十指:2019/06/24(月) 17:04:47.54 ID:???.net
ライトの言葉から、彼がバンの手のモノと見るアクア まだ自分達の事を嗅ぎ回っているのか…
しかしアクアの言葉に、バンは既にこの世にいない、と返すライト
自分はあくまで個人的な興味で、アクア達に取材をしていると言う

「バン氏は殺されたのです やったのは女神の三十指 月丸 太陽丸
 バン氏は知り過ぎたせいで消されたのです
 これはもうあなた達だけの戦いではありません 少しずつ世界も巻き込まれているんです
 女神を名乗る者はこの世のどこかにいて 自分の国をつくろうとしています 邪魔者をどんどん排除しながら

 人々はまだ気付いてもいません 女神が不気味に勢力を広めている事を
 邪魔な人間 邪魔な国… すべて消されています 女神の名の下に
 目的はもうすぐ復活する大魔王と闘うためだとか 伝説を利用しているのです
 そしてもっと調べると―――」

しかしアクアは、ライトの話を途中で強引に切り上げさせる
食い下がろうとするライトだが…それ以上は聞くな、とアクアはその表情を鋭くさせる…
自分達に接触しようとするのは、永遠の命を得ようとするものや興味本位だったり
ろくな奴が近寄らない、としながら これ以上付きまとうなら消す、と脅しをかけるアクアだが

「人が一番怖いのは自分の死じゃない」そう返しながら、ライトはバンが彼女を狙う真実をこう語る
「バン氏には孫がいました 生まれたときから不治の病に冒された孫が
 10年…生きられるかどうかと言われた孫のためです あなた達を死に物狂いで追いかけ回したのは…
 孫は10歳の誕生日も迎えられないかもしれない でもその3人は不老不死で何年も行き続けられる
 
 その生命力を少しでいい… 孫に分けてあげられたら どうしても一度会ってみたかったとおっしゃってました
 無限の命を手に入れた者は…どう思っているのか… 限りある命の者を見てどう思うのか……
 ただ あざ笑うのか それとも………」

・・・・・・ライトの問いにアクアは…あざ笑うような笑みを返す…
ライトはそんな彼女の笑みに激昂し、胸倉を掴み上げ壁に押し付ける…!

333 :粗筋書きの三十指:2019/06/24(月) 17:05:53.87 ID:???.net
「あなた達は生きているだけで色々な人々に影響を与えている ちゃんと真実を語る義務がある
 100年前ドーマローラが滅びたとき あなた達は不老不死となった
 ひとつの身体に3つの魂を入れる事によって!! そしてあなた達だけが生き残る事ができた
 その後あなた達は世界中を彷徨いある国に辿り着く 世界一の大国メモリア 通称魔法王国
 そのバレット国王と親友になり数十年間をその国で過ごす 以前より目覚めていた魔法の力はここで完成される

 そして不老不死の力を追い求める連中から逃れるべく辺境の地へ身を隠す
 そこでひっそり暮らしていたが… またあなた達は動き始めた
 女神を名乗る者が現れ…女神の三十指という魔法使いが世界中で出現した
 それを待っていたかのようにあなた達は動き始めました
 そしてメモリアを目指し 三十指を次々と倒していく

 あなた達が不老不死となり魔法を会得したのは 今闘うためだ そうですよね
 女神とは一体何者なんですか!? これから世界に何が起こるのですか」

胸倉を掴みあげながら問い詰めるライトに、アクアはただ一言、こう返す
「何も起こらないよ あたし達が何も起こさせないんだ」
……その言葉は、アクアだけではない ティトォ、プリセラ、三人の強い意志を示しているようであった

そこにミカゼが入り、手を離してやってくれ、としながらライトを睨む
……ライトもここは一旦引き下がる事にするが
自分はこれからも真実を突き止めるまで、アクア達を追う事を宣言する
…その場を去ろうとするライトだが、ふと、アクアが彼を引きとめる

「さっき……… バンには孫がいたって言ったよね いた?じゃあ今は……」
「生きていますよ 医学の進歩も助け奇跡的に生き続けています
 薬は常に手放せませんが普通の生活を送っています 今も元気に行き続けています」

そう笑顔で語るライトに…アクアも笑顔を返しながら、こう伝えて欲しい、とする
「無限の命を手に入れた?違うね 手に入れたんじゃない 死を失ったんだってね
 100年前 あたし達は不老不死となり 死を失い 同時に生も失った
 だから……あたし達はそれを取り戻すために闘う 女神を倒す… 大魔王になるんだ」

334 :粗筋書きの三十指:2019/06/24(月) 17:06:49.13 ID:???.net
こうしてライトはアクアの部屋を出て…彼女の言う「大魔王」…その言葉を反芻するのだった
同じ頃…岩場で修行をしていたジール・ボーイも、一人呟く

「女神が現れ――― 女神の三十指が現れた だとしたら次に現れるのは… 大魔王」
ジール・ボーイもまた、大魔王の到来を予感し…自身の魔法、三獅村祭を発動させ
右手に高エネルギーが凝縮し、そして…!!

      シグマ
「魔法拳 士熊」

ジール・ボーイの放つ魔法拳は、一撃で大岩を跡形もなく砕く…!!

町に戻り、チェリーちゃんが待っているから早く行こう、とアクアに言うミカゼだが
「つらい街だな… 過去をたくさん見てしまう」
アクアはどこか儚げな表情を浮かべ、そう呟くのだった

隣のほうでも話が終わったようで、ドルチルには難しくてぜんぜんわかんなかったそうだが
コクマもヤツらの過去などどうでもいい、と返し…

「そして奴らにはもう…… 未来さえないのだ」

霊磁砲発動まで あと3時間 コクマの形成する霊磁砲は、十字の炎を造り始めていた

<続く>

335 :マロン名無しさん:2019/06/24(月) 18:23:20.71 ID:???.net
今回は色々と解説回だったな

336 :マロン名無しさん:2019/06/24(月) 19:12:41.18 ID:???.net
溜回か
さりげにジール・ボーイが結構デカい岩跡形もなく吹っ飛ばしてるけど、これ大丈夫なん?こいつ、これでまだ完成してない技があるんだろ?

337 :マロン名無しさん:2019/06/24(月) 19:36:21.98 ID:???.net
三獅村祭りって魔法名はどうかとおもったが
必殺技を士熊と書いてシグマと読ませるのすげーかっこいい

338 :マロン名無しさん:2019/06/24(月) 21:01:37.64 ID:???.net
ティトォならともかくだが、アクアが大魔王となるとめっちゃ似合っていそうで困るw

339 :マロン名無しさん:2019/06/25(火) 07:39:01.53 ID:???.net
女神の敵として立ち向かうからこそ、勇者じゃなくて大魔王を名乗るのか…
なかなか上手いが、3人が大魔王として人たちから迫害されるフラグもありそうで不安

340 :粗筋書きの三十指:2019/06/26(水) 17:07:40.60 ID:xoFREtVw.net
冒頭、ミカゼは町で買出し中 道ゆく人たちがミカゼの背負うでかいリュックに目を丸くしてたけど
…すると町の中で、ミカゼ達が撃退した、ロイド達とばったり遭遇
その顔を見た瞬間ミカゼはそっこーとんずら決めるが、3人がそれを引きとめ

「時間がもうないんだ!!」「やっと見つけた」「かすかな記憶をたどったんだ」
「いいかよく聞け 俺達はもうやめたんだ!! 俺達はもう故郷へ帰るんだ!!コクマさんはどこだ!!!」
ロイドがミカゼの胸倉を掴みながら、そう叫ぶ…!!


  第26話|アクアと霊磁砲発動


そしてミカゼは、ロイド達から女神の三十指、コクマとドルチルの情報を受け
ミカゼは血相を変えてアクアの下へ戻らんとする

宿ではアクアは今だ部屋から出ていないようで、リュシカとチェリーの二人も首を傾げる
朝ごはんが小骨の多い魚だったから気に入らなかったのだろうか
「そんな事で機嫌悪くは……… なるかも…アクアさんだったら…;」

アクアは二人の呼びかけに答えず、部屋で一人呟く
「全然似てないんだよね… 顔も…声も… ただ…あいつも歌が好きだった… アロア…」
空に少女…アロアの笑顔を浮かべて、アクアは一人、空を見上げていた
そこに突然ミカゼが扉を蹴破り!即座にリュシカに飛ぶよう指示する!!
エンゼルフェザーを展開し、一目散に宿屋から外に飛び出す一行
これによりコクマの形成していた霊磁砲が一気に不安定になる

「しまった 一気に距離を…!! させんぞォ―――ッ!!!」
コクマもみすみす逃がすまいと雄叫びを上げる、その横でドルチルが呑気にめし食ってたけど

ロイドたちの言から、コクマの魔法は距離と関係のある魔法らしい事を聞き取り
距離さえとれば勝てる、との言葉にミカゼ達はとにかく距離を稼ぎ、その企みを阻止せんとする
…大分街からは離れる事ができた ここまで来れば…そういいかけながらミカゼが振り返ると、そこには…!!

341 :粗筋書きの三十指:2019/06/26(水) 17:08:27.59 ID:???.net
「う わ は は は は は は は は 」
ドルチルが高笑いを上げながら空中をかっ飛びこちらを追いかける!?
「「バカが飛んできた――――ッ!!!」」 これにはミカゼとリュシカも思わず絶叫

「なぜ私がこのバカでバカでどうしようもないバカのドルチルと組んでいるか…
 それはこの圧倒的な機動力だ!!! どんな敵との間合いも一瞬で詰める事ができる…!!
 そう ドルチルは機敏なデブなのだ!!!」

高笑いを上げながら一行を追いかけるドルチル、リュシカももはやエンゼルフェザーの展開が限界に達し…
やむなく草原に降り立ち…コクマ達と対峙するアクア一向
バレてしまったものは仕方ないが、霊磁砲ももうすぐ完成すると宣告するコクマ
だがミカゼもてめーらをぶっとばせばいいだけ、と攻撃を仕掛けんとするが
ドルチルのそのテンションアゲアゲの機敏な動きにミカゼも追いつく事が出来ない
そこで一向は罵声攻撃でドルチルのテンションを下げる作戦に出るが

「ふはははは それはもう効かんぞ なぜならば…… 秘密兵器!!耳栓!!!」 ぱぱらぱぱぱぷー
「なっ…なにィ!!!」「その手があったか…!!!」
「お前達はもう攻撃する事も逃げる事もできんのだ!! おとなしく死を迎えるのみ!!」

その俊敏な動きはさらにヒートアップし、もはや目にも止まらぬドルチルの機動力
そこで…アクアは自身の大技、ブラックブラックジャベリンズを展開し、全て諸共に吹き飛ばさんとする…!!
…だがコクマも彼女がそれを使うことは予想しており…これだけは使いたくなかったが…と呟き
ならばこちらも、ドルチル最大最後の禁断技を開放せんとし、コクマはドルチルの耳栓を引き抜く

「ドルチルの魔法 パイナップルフラッシュは熱の魔法 自らのテンションに比例し強さを増す
 しかし傷つきやすいため悪口を言われればすぐヘコみ力を下げられてしまう
 ここまではお前達も知っての通りだ だがその悪口の中で…… 絶対に言ってはならない禁句がある…!!」
そう言いながら、コクマはドルチルから飛び退きながら、ドルチルに向けて叫ぶ

「ドルチルよ!!やっぱりお前はどう見ても お前の母ちゃんそっくりだ!!!!」

342 :粗筋書きの三十指:2019/06/26(水) 17:09:23.33 ID:???.net
その言葉に、ドルチルの脳裏に浮かび上がりしは
ドルチルそっくりのごっつい顔面した母親 ドル子さん その言葉にドルチルは目を見開き・・・


 ドシュ――――ッ ↓↓↓


急激にテンションが落ち込み肩を落とすドルチル それと共に周囲の空気が急激に凍結していく…!!

「これがドルチルの裏技 "マジベコみ"だ
 極限まで下がったテンションは自分だけでなく周囲の温度をも一瞬で奪う
 お前達の体温も一気に奪い去ったからな 魔法はおろか身体を動かす事もできまい!
 そして… どうやら時間が来たようだ 霊磁砲完成!!」

コクマの宣言と共に、目の前に霊磁砲の魔法陣が展開され…!
「女神よ… 絶望の淵にあったわが心を救い生きる希望を与えてくれた女神よ…
 あんたの敵はこの私が今……倒そう

 死ねアクアよ  霊 磁 砲 」

そしてアクアに向け、鎌を持った球状の死神が襲い掛かる…!!
・・・アクアも息を切らせながら、霊磁砲をスパイシードロップで迎撃せんとするが
霊磁砲はその爆発をものともせず、アクアの背後に回りこんでいた
霊体攻撃である霊磁砲を迎撃する手段などなく そして次の瞬間、その鎌がアクアの身体を両断する…!!

ついにアクアを仕留めた!コクマもガッツポーズで雄叫びを上げるが・・・
霊磁砲の直撃を受けたはずのアクアの体は両断されておらず…コクマも困惑
するとミカゼは、アクアの異変に気がつく あの目はアクアではなくティトォ…?
恐らくは急激な体温変化により、一時的な存在変換がその体で起きているのだろう
そのせいで霊磁砲がアクアを見逃してしまったが……これはこれでチャンスである事に気づき
ミカゼも今のアクアが死ぬ一歩手前であることに気付き
なんとしてでもコクマをぶっ飛ばさんとするが、それよりもコクマが動くほうが早い!!

343 :粗筋書きの三十指:2019/06/26(水) 17:09:55.76 ID:???.net
「ドルチルよ―――!!! お前本当は 父ちゃんの方に似ているぞ――――ッ!!!」

その言葉に、凍結したドルチルに浮かび上がるのはおひげがダンディなチル夫さん

「テンション 上がって きたぜ―――――ッ!!!」

一気にドルチルのテンションが最高潮!!放たれる熱波がミカゼの身体を吹き飛ばす!!
今なら体当たりだけで倒せる!コクマもドルチルに命じ、高笑いを上げながらつっこんでいく!
…だが、次の瞬間

 魔法拳 飛燕

何処からか放たれた一撃が、ドルチルの顔面に突き刺さり、その身体が吹き飛ばされる!?
・・・気付けば、向こうの岩場に立つ二人の姿があった 

「うわ―――すごいっすね隊長 魔法使いの大売出しだ」

岩山の下にいたスーツ姿の男が、岩山の上に立つ隊長にそう声をかける
岩山の上から一行を見下ろすのは… 女神の三十指が誇る、最強の一角 ジール・ボーイであった

<続く>

344 :マロン名無しさん:2019/06/26(水) 18:17:28.29 ID:???.net
ドル子さんとチル男さんやら、まじヘコミやらもうどっから突っ込めばいいんだwww
あと耳栓ていどに秘密道具出すようなSEつけるのが地味にツボw

345 :マロン名無しさん:2019/06/26(水) 20:51:03.95 ID:???.net
まさかのジールボーイ参戦とかテンション上がってきたぜーーーーーッ!!!

346 :マロン名無しさん:2019/06/26(水) 21:01:03.21 ID:???.net
バカの魔法が思ったよりも応用効きそうだ。テンション(気持ち?)次第で敵を拘束するほどに場を制圧することも出来るのか
この魔法、バカが使ってるから熱めベースになってるけど、「俺の心は凍てついている」(キリッ)的なキャラが使ったら冷気ベースになったりするのかね

347 :マロン名無しさん:2019/06/26(水) 21:32:15.90 ID:???.net
正直底抜けのハイテンションなドルチルが使うにしては
熱量の上昇量がいまいち控えめな気がするなあ、パイナップルフラッシュ
かと思えば下降具合は一気に周囲の動きを封じるほどだし

テンション上下の揺れ幅が大きいほど熱量の上昇、下降も大きいと言う可能性もあるけど
>>346の通り、クールキャラが使うのが正しい魔法なのかもしれん

348 :マロン名無しさん:2019/06/27(木) 00:13:30.13 ID:???.net
ドルチルほんとパワーはすごいんだな

349 :マロン名無しさん:2019/06/27(木) 09:52:41.27 ID:???.net
腕相撲弱いけどな

350 :マロン名無しさん:2019/06/27(木) 18:06:31.25 ID:???.net
>そう ドルチルは機敏なデブなのだ!!!」
なんだジ・Oか

351 :粗筋書きの三十指:2019/06/28(金) 17:55:33.12 ID:aV0jgxX+.net
アクアの窮地に突如現れ、ドルチルを一撃でぶちのめした男の姿に、ミカゼも驚愕
コクマは突然現れた彼…ジール・ボーイのいきなりの狼藉に声を荒げてしまう

「ジール・ボーイ」
「やっぱり!! 一般の人にも凄く有名な魔法使いさんです
 女神の三十指 エリート中のエリートである五本の指のひとり
 鬼人 ジール・ボーイさん…」


  第27話|ジール・ボーイとアダラパタの対決


ジール・ボーイは対峙する彼らを一瞥し…まずはコクマのほうに足を向けるなり
お前の魔法をよこせ、と告げる コクマも当然それを拒否しようとするも
次の瞬間、ジール・ボーイの放つ魔法拳がコクマの横をかすめる
…歯噛みしながらも、コクマは自身の魔法の媒体である十字架を差し出すしかなく…
ジール・ボーイの凄まじさにはミカゼも声を上げるが、はたして敵か味方か…

ジール・ボーイはコクマの十字架を受け取ると、その十字架を握りつぶし
そして次はお前だ、として…今度はリュシカのほうに足を向ける

「ちょっと待てやっぱり敵か!?」
「お前もだシッポ この場にいる全員を連行する 取り調べるのだ
 俺は女神から魔法の力を貰ったが 別に配下になったわけじゃない
 女神とは何者か?正体を突き止めてやるためだ
 魔法使いをつくりあげ そして利用しようとしている女神のな…」

しかしミカゼも自分やアクアは三十指ではないと訴えるも
関係者は全員捕らえる、とジール・ボーイは態度を変えることなく
…その隙にコクマはドルチルを起こして逃げんとするが
次の瞬間ジール・ボーイの放つ魔法拳が二人のすぐ側の地面を吹き飛ばす
妙な動きをするなと警告し、このまま全員ジール・ボーイにお縄と・・・

352 :粗筋書きの三十指:2019/06/28(金) 17:55:55.12 ID:???.net
≪それまでだ!!!≫
その瞬間、ジール・ボーイの頭の中にそれを引きとめる声が響く
その声にジール・ボーイも辺りを見渡し、声の主、アダラパタを探すが周囲に姿はなく…
彼らを調べ上げれば女神に関する情報が手に入る、アダラパタはそれを阻止しに来たのであろう
ガシャロのように消してでも… アダラパタ自身も否定しないが今はそれはどーだっていいと返す

≪貴様が今なすべき事はひとつ アクアを始末する事です≫
「俺は言いなりにはならん!!!」

激昂し叫びながら、アダラパタを引きずりださんと魔法拳を周囲無差別に放つ!
部下も止めるが聞こえておらず…やむなく銃撃、ジール・ボーイのこめかみに命中しその銃撃で我に返る
そんな光景にミカゼも困惑する中、アダラパタのジール・ボーイへの警告は続く

≪ジルさん ボクの魔法は通信ができるんですよォ
 今すぐこの場でチクる事もできるんですからねェ
 そうしたら最後全力で貴様を始末にかかりますよ なんせ貴様は持っている力が大きすぎる
 他の五本の指を全員投入してでも…いやもしくは
 三大神器<さんだいシンキ>の出動もありうるかもしれませんねェ≫

三大神器とは三十指の上に立つと言う禁断古代魔法の使い手
だが何が来ようと俺は屈しない、とあくまで頑ななジール・ボーイだが
彼は良くても周りの人はどうですかねェ、との警告にジール・ボーイもその目を見開く
それでもアダラパタの申し出を拒絶しようとするが、そんな彼にアダラパタは厳しく言い放ちながらこう助言する

≪聞けっつってんだよ馬鹿野郎 貴様は所詮女神の指の1本にすぎねェんだよ
 まァいいから聞きなさいな
 女神の正体を突き止めたいならてっとりばやく 女神に認められて近寄ればいいんですよ
 女神の言いなりになったように とりあえず動くんですよ
 アクア達を殺しあれを手に入れる――― そうすれば貴様は誰よりも女神に近づけるんですよ≫

353 :粗筋書きの三十指:2019/06/28(金) 17:56:36.04 ID:???.net
……アダラパタの提言に、ジール・ボーイも表情を険しくさせ…
部下のメッツに監視者がいるとして、ここは引くよう指示
アクア達はアルカナ大陸を出るために空港に向かう その前にもう一度現れると警告を残し
ジール・ボーイはその場を去りゆくのだった…

そんないざこざの隙に、いつの間にかコクマとドルチルの二人は逃げてしまったようで
だが今はヤツラはどうでもいいと返しながらも、ジール・ボーイの脳裏にはアダラパタへの疑念が浮かぶ…

(アダラパタ…何者なのだ あいつは三十指のなかでもさらに特異な存在だ…
 忠実な配下でもあり今のように女神を欺く言葉も吐く…)

…極楽連鞭の通信を切りながら、当のアダラパタは一人、嘲りの笑みを浮べていた…

その頃コクマはかっとぶドルチルの背に乗りながら、アクア達のリベンジを画策していた
どうやらコクマには協力者の心当たりがある、とのことだが…?

―――(3人の中)―――

三人の内部にて、ティトォはアクアの容態を案じながらぼくが出ようかと提案するが
アクアも平気だとして、あのトゲ男はティトォじゃ敵わないだろうと返す

「……それと あのコに挨拶していかないとね」
「……ん …なんかこのまま行っちゃおっかなーって考えてたんだけど」
「アロアを思い出した?」

「…心配してるだろうからね 行くよ」
ティトォの問いに答えることなく、どこか俯いた表情でアクアはそう返し
…チェリーの方はアクア達の飛び去った空を見上げていた そんな彼女の姿を浮かべ

「ありがとうって言ってくる それと…」   長生きしなって―――
こうしてアクアは、アクアのままの身体で目覚めるのであった
起きたアクアの頭がミカゼの顔にゴンしてたけど

354 :粗筋書きの三十指:2019/06/28(金) 17:57:05.21 ID:???.net
鬼人ジール・ボーイ……… 避けては通れない闘いなのか―――」
記憶の樹の中で、強敵との戦いの予感にティトォもその顔にいやな汗をうかべ・・・

「私の出番が近いかもしれないね………」
そして記憶の樹の天辺に立つ、まだ見ぬ3人目の魔法使い、プリセラもそう呟くのだった

―――(3人の中)―――

その頃コクマ、ドルチルが辿り着いたとある町 その石屋にて
石屋に飾られた鉱石や宝石を物色する一人の男の姿があった

「質いいのそろってんじゃん
 カルセドニー ジャスパー ターコイズにハーマキー ダイヤモンド」
「これなんかどうです?お客さんこんな大きなパイ石!お安くしときますよ」

店主がそう言ってその男に貴重そうな宝石を差し出すが
その男は手に取り一目見ただけで、その石が偽者である事を見抜く
コレには店主も溜め息つき、なんでそんなはやくわかったのか聞くと

「石に訊けばいいだけさ」
白ずくめのタキシードとシルクハットで着飾り
周囲には幽霊のようなへんな生き物が漂いながら、その衣装のいたるところに宝石をちりばめた男
なんだか何処かで見たような気もするその男は、そう答えるのだった

<続く>

355 :マロン名無しさん:2019/06/28(金) 18:42:54.36 ID:???.net
まさかの1/Nからの参戦とは完全に予想してなかった
これは清村君と杉小路君も今流行りの異世界転生して参戦あるかも(何)

356 :マロン名無しさん:2019/06/28(金) 19:01:46.33 ID:???.net
今回の件で、アダラパタが女神信者ではないこと確定したな
プリセラ出てくるつもりみたいだけど、アクアのスパイシードロップより攻撃型なのか?じゃあなんで今まで出てきてないんだ?

357 :マロン名無しさん:2019/06/28(金) 20:03:44.62 ID:???.net
役割分担で言えば収まりがいいのはあと弱体役くらいなんだよなあ>プリセラ
ただ善玉がデバフ担当と言うのもなんだかちょっとってなるし…なかなか担当が読めない

358 :マロン名無しさん:2019/06/28(金) 23:06:39.41 ID:???.net
つーか最初の方でアクアが魔法使いは三人の内二人だけだって言ってなかったか?

359 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 01:13:39.00 ID:???.net
魔法以外の戦力がなんかあるんだろうけどマテリアル使いって事かな
今回1/Nのバケラッタークス出てきたけど精霊出して操ったりとか

360 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 10:57:43.49 ID:???.net
純粋な魔法使いではなく、三十指みたいに魔法器具が必要なのかもしれん
それなら魔法使いではないという発言と矛盾しない
プリセラが中々出てこない事も、魔法器具が消耗品であるか、
使いすぎると壊れるor休息期間が必要だと考えると納得がいく

能力は魔法無効化もしくは魔法反射と予想

361 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 13:51:23.37 ID:???.net
わかってはいたがかなり融通効かないタイプだな、ジールボーイ
そもそも「指」が宿主の意向に逆らう事がナンセンスだが、そこは好き放題指に加えた女神側もアレか

362 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 17:56:57.01 ID:???.net
と言うか、なんでこんなやつに魔法与えたんだという話だわな
リュシカとかクライムとかは対面的に役立つだろうけど、自分に反抗的なやつに与えた力で反乱されてるのは意味分からん
最初は仮面かぶってて、力もらったから裏切ったって感じにも見えないし
アダラパタが人を支配する方法教えたって言ってたから、そこで大きく女神が変質して、ジール・ボーイは変わってしまった女神を倒したいとか?でも、そんな感じもないよなぁ

363 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 21:01:52.03 ID:???.net
ジールボーイに女神への忠誠心がほとんどない様子なのも気になるところだな
自分の正義のために動いていると言えば聞こえはいいが
その行動が女神の戦力を減らす事になってる以上、忠義なんてあるとは思えんし
(アダラパタは論外として)三十指はほとんどが、ガシャロやアビャクですら女神のために闘っていた部分はあったからなー

364 :マロン名無しさん:2019/06/29(土) 22:19:49.14 ID:icVQ4mf0.net
ヘアドア
70
階段
75
こ窓
75
トイレドア
61

365 :粗筋書きの三十指:2019/06/30(日) 19:30:11.62 ID:QLizJWcT.net
「おいジル!ちょっと聴いてくれよ 新曲できたんだよ聴けって」
「やめとく これから道場に行かなきゃ」

冒頭、男のそんな言葉に冷たく返す少年、ジル
だが男もそれ以上強くなってどうする、としながら手にした楽器を奏でる

「人は闘ったりなんかしちゃ駄目なんだぞ!平和に幸せに暮らすもんだ
 ジル お前もやらないか グィタア
 お前には音楽の才能がある!兄貴が言うんだから間違いないぜ」
そう声高に叫ぶ男、ジルの兄貴 そうしてるうちに音楽仲間のメンバーのところに行く時間だそうで
…そんな兄貴にジルもいいかげん仕事しろよと厳しい態度だが、兄貴も堪えることなく満面の笑顔
その兄貴の姿に、ジルもうんざりした様子で冷たい目を浮べていた
と、ジルが道場に向かう前に兄貴が改めて声をかける 
なんでもグィタアの部品がおかしいそうで、ジルも後で見るので部屋の前に置くよう言うのだった

道場にて、ジルは相手を一撃で、道場の壁を破壊させるほどの勢いで吹き飛ばす
門下生達ももう自分達では相手にならず、ジルも師範との対決を望むが
…師範はそのジル…改め、ジール・ボーイにはまだ修行不足だとしていた
が、内心では(こんなのと闘えるかボケ――!!)なんて思ってたけど

帰宅した少年ジルは、部屋に置いてあったグィタアに目をやり…


 本当は 少し興味があった―――――


・・・そこで、カバ車の中で座り込み小休止していたジール・ボーイが目を覚ました
メッツも起きたジール・ボーイに声をかける ジール・ボーイは夢を見ていた、と呟き
そんな言葉にメッツも「世界の支配者にでもなる夢ですか?」とからかい気味に返すが
「兄貴の夢だ」とジール・ボーイが言うと… メッツはそれ以上は何も聞かなかった

366 :粗筋書きの三十指:2019/06/30(日) 19:30:54.46 ID:???.net
  第28話|メッツとアダラパタの対決

平原の道を歩く子供達、どうやら近くに学校があるようで
…するとなにやら子供達のけんかが二人の前で勃発 
どうもおもちゃを壊したことで言い争いになっているようで、そこにメッツが仲介
おもちゃくらい簡単に・・・かんたんに・・・・・     なおりませんでした
コレには子供達も涙目で不平の声が出ちゃうが するとジール・ボーイがそれを手に取り…

場面はとある町にてお酒をボトルでかっくらう、前回のタキシード男に移り
彼の前にはコクマ、ドルチルのコンビの姿もあった
どうやら彼、サンは精霊使いとしてはかなりの評判を持つ実力者のようだが
その力を見込んで―――そう言い掛けたところでサンがそれを静止する
彼ら、女神の三十指の事はサンも聞き及んでおり、それが自分に何の頼み事か…
その言葉と共に、サンの身につけたイヤリングから パシュ と軽い音と共にへんな小さいおばけが出てきた

「そうだ バルラ事件はどうなった? お前ら関与してたんじゃねーの?」
「…まあいい 話してやろう 少々愚痴を含めるが」
「バルラ事件ってなんだっけコクマ」「お前は黙ってコマの隅にいろ!」

サンからでた小さなおばけが、酒ビンのコルクを閉めるとともに
コクマがバルマ事件に関するあらましを語り―――

さらに場面は軍警察の取調室に移る、そこにはバルラ事件の首謀者、バルラが取調べを受けていた
部下のロイドたちも自ら出頭し、金で雇った魔法使いも特捜隊が追っている
特捜隊を率いるはジール・ボーイ 彼がバルラの計画を事前に突き止めその企みは阻止された
彼の本拠地には、大国メモリアで仕入れた大量の武器が保管されていた
ジール・ボーイが止めなければ取り返しのつかない惨劇がおきていた筈だとバルラを責め立てる刑事だが
……そんな刑事の言葉に、バルラは含み笑いを浮かべ…

367 :粗筋書きの三十指:2019/06/30(日) 19:31:31.88 ID:???.net
「そのジール・ボーイの魔法…見た事あるのか?」
「ああ!?」「直接は…ないな 噂だけだ」

「素手だ そのメモリアから仕入れた最新兵器の集中砲火の中
 奴は素手で歩いてきた コクマもドルチルも逃げ出したよ まさに…鬼だ…!!」

バルラの言葉とともに、その脳裏には最新鋭の兵器の集中砲火を浴びながら
平然と歩いてくるジール・ボーイの姿を浮かべていた…
そんな話を刑事達は確かにあの性格と髪型は鬼だと笑い飛ばすが
……そこで刑事は、恐怖にその身を震わせるバルラの姿に気がつく…

「忠告するぜ 俺みたいな小物は…放っておけ 今のうちに…奴を……消すんだ…
 俺が起こそうとしていた惨劇…そんなものとは比べ物にならない…

 奴の力は… 世 界 を 滅 ぼ す ………!!

 あんな力……人間がもってはいけない… あんな人間存在してはいけない…
 国中の武力を結集させてでも奴を… ジール・ボーイをこの世から葬り去るんだ……!!」

…場面はジール・ボーイの方に戻り、無事におもちゃを直してあげたようで
がーっと地面を走るロケットのおもちゃを子供達が追いかけるのでした
そんな子供達の背に目をやりながら…ジール・ボーイはメッツにあいつらを倒す、と告げる
アダラパタの口車に乗るようであるが… だがメッツもそんな奴の言いなりになるんすかと反論するが
あくまで言いなりになるのは表向き それを餌に彼らの身柄を女神に引き渡す事で、女神に近づく算段のようだ
それもアダラパタの思うつぼであろうが……

368 :粗筋書きの三十指:2019/06/30(日) 19:32:04.27 ID:???.net
「隊長!いいんすか!?それで 他人の言いなりになるのが大っ嫌いなあなたが…」
「俺が三十指に入ったのは女神の正体を暴くためだ
 目的も謎のまま世界の裏で動く女神…行動を探るには配下に入るのがてっとりばやい
 メッツ 俺が女神に近づくとき… おまえ達のサポートが必要だ 力を貸してくれるか?」

そう言われると、メッツもそれ以上反論できず… 
と言うよりはその言葉に何処か呆然としているような様子にも見えたが
ひとまずジール・ボーイは本部への伝令があるとしてメッツにはしばらく待ってるように言う

メッツが川の水を飲んでいると…水面に何者かの人影が見える
振り返るとそこには、アダラパタの姿が…! メッツも即座に銃を構えるが
極楽連鞭の鞭がメッツの首を捕らえるほうが早い そのままメッツの魂が引きずり出され
彼の魂からジール・ボーイの情報を取り出さんと企むアダラパタだが
……メッツは光の鞭をその腕で掴み上げ、アダラパタの魔法に抵抗してみせる…!

「! おやこいつは… 魔力に対する抵抗が……なかなか…」
「特捜隊員を・・・・・・ な・・・めるなよ・・・・・・!!」

そして…平原の蒼空に、銃声が響き渡るのだった

その頃街では、精霊使いのサンが山盛りの食事にがぶがぶもりもりがっついてた
そんな光景を前にドルチルもおなかすいたけど、コクマも耐えろとしつつ
どうやらサンは仕事を引き受けてくれるつもりになったようだ いいものいっぱいご馳走になったし
でもまだ飲み足りないとかぬかすサンであった ……だが、その前に…一行は裏路地に向かい

「君の実力は噂でしか聞いておらんからな 悪いが少々試させてもらう
 果たして本当に…攻撃系の魔法使いに通用するのか… その真偽の程をな」

そう言ってコクマはドルチルをけしかけんとするが 
次の瞬間ドルチルの巨体が吹き飛ばされ宙を舞う…!
・・・気付けばサンの手には宝石が握られており、それと共にサンの前にはグローブつけたおばけの姿があった

369 :粗筋書きの三十指:2019/06/30(日) 19:32:36.70 ID:???.net
「ネオカーネリアンの石は力強さや勇気 仕事の成功を導く石だ
 強き石には精霊が宿っていて俺はそいつらと会話ができる そんで友達になれば俺に力を貸してくれるってワケだ」

その言葉と共にサンがタキシードをめくりあげると
サンの身体からはおびただしい数のおばけ… 彼の操る精霊が飛び出す…!

「こいつらの力は全部俺の力だ 並みの魔法使いにゃ負ける気はしないぜ」
タキシードの裏に飾られた無数の宝石が、彼の力の証… コクマもその表情に戦慄が浮かぶ…

で、サンはまだまだ遠慮なく飲み食いするつもりのようで
だが敵はもうすぐ近くまで来ている コクマの側にいる霊磁砲の残滓が反応しているようだ
はやく作戦を立て、戦う準備をしなくては…が、んな必要ないと高笑いを上げながらビールかっくらうサン
そしてまだまだガンガン飲み明かすつもりのようで、これにはコクマも呆れ顔だが

サンたちが店から出ると、その敵であるアクア一向とばったり遭遇!!
コクマもヤツラが敵だ、と叫び闘うようサンに命ずるコクマだが
・・・・・・サンは一行…いや、アクアの姿に目を丸くし…そして、嫌な汗をだらだらとあふれ出させ…

「……し… し…… 師匠ォォォォ!!!?」

アクアの姿を前に、サンはそう絶叫してしまうのだった

<続く>

370 :マロン名無しさん:2019/06/30(日) 21:16:18.10 ID:???.net
子供時代からバケモンだったんだな、ジールボーイ
魔法無しでもWWフレア強化ミカゼを圧倒しそう

371 :マロン名無しさん:2019/06/30(日) 21:46:32.80 ID:???.net
飽きっぽい兄貴と生真面目すぎる弟と子供達が見えていない母親か
有りそうと言えばありそうな家族なのが怖い
ここまで戦う前から持ち上げられてる敵も初だし、これはがっつりしたバトルになりそうだ
今までと格が違う敵が迫ってきてるのに、主人公側はどっかのんきしてるなw

372 :マロン名無しさん:2019/06/30(日) 21:48:51.00 ID:???.net
1/Nからのゲストは出オチかw

373 :マロン名無しさん:2019/06/30(日) 23:04:48.12 ID:???.net
弟子なんかとってたのか3人
100年余り生きてきわけだから人付き合い避けてもそれなりに食いついてくる奴らはいるんだなバンとか今回のサンとか

374 :マロン名無しさん:2019/07/01(月) 16:55:57.46 ID:???.net
ふつーに銃撃くらって平気な顔してるとか、完全にドラゴンボール世界の人なんですが

375 :マロン名無しさん:2019/07/01(月) 21:51:12.21 ID:???.net
砲撃すら無効化するくらいだし、ジールボーイの魔法の影響と予想してみる
多分バリア系の魔法なんじゃないかな、普段は自分を覆って防御を高め
ピンポイントバリアパンチ気味に一極集中して殴るのが必殺技のシグマ、とか

376 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:13:16.36 ID:V/3bSg9X.net
「ざけんなボケェ!!!」 サンは開口一番ドルチルをぶん殴り
「勝てるかアホー!!!」 続けてコクマもぶっ飛ばす

「誰かと思えば俺の師匠じゃね―――か!!
 しかもティトォさんやプリセラさんならまだいいものを……!!
 よりにもよって 破壊王 アクアさんじゃね――か!!! 俺を殺す気か―――ッ!!!」

コクマの言う敵がアクアのことだと知り、二人に向けてそう訴えるサン
その言葉にアクア、ちょっとカチンと来てた様子だったけど


  第29話|アクアとサン


「さっさと消えろ―――!!!」 で、サンが二人を蹴り飛ばして退場させ 
「誰が破壊王だ!」 そのままアクアがサンを吹き飛ばしました

その後、サンは一向に自身の精霊使いとしての技を披露してあげていたところ
リュシカには可愛らしいつぶらな瞳の精霊の宿す石を差し出してあげた
で、あたしには?とアクアが後ろでイジワルな笑顔を浮かべていたが

「アクアさんにはこの珊瑚<コーラル>がぴったり!
 その"イライラして破壊に満ちた感情"を鎮めて穏やかな心に導いてくれる石です」
「清清しい程の嫌味だね 気に入ったよ  ぶ っ 壊 す 」

……サンがひとしきりボコられた後、改めてアクアは一向にサンと知り合った経緯を話す
彼は10年ほど前アクア達の所に転がり込んできたそうで 
ちなみにその時はティトォだったとかで、その時の反応は

―弟子?やめてよ― と、さすがにティトォも困惑気味ながらつれない態度であった

377 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:14:12.34 ID:???.net
「ミルネシアっていう何ひとつ楽しい物がない超ド田舎地方知ってるか?」
「俺そこ出身」(#
「あ そう 俺がそこら辺を旅したとき 噂を耳にしたんだ
 3人の不老不死の魔法使いの話をね んでピーンと来たんだ こりゃ金になる話だってな
 本当ならその力でいくらでも金が稼げる! …俺も若かったからなァ…二十歳そこそこ?」

しみじみとその時のことを思い出しながら、ティトォとの事を語るサン
自分と組んで一儲けしようとティトォに頼み込むサン 一緒に来てくれるまでここにいるつもりだったようだが
…それがまずかった その後ティトォはサンに宿っていた風邪の菌により病死してしまった、と言う…

「アクアさん 身体の具合は?」
「実は一度… 俺が下界に下ろしたせいで……… そのあとまた敵との戦いでティトォからアクアへ…」
「気をつけてはいるんですけど…ほらアクアさん結構無邪気でしょ
 高い所が好きで木とか岩とかすぐ登りたがるし…なかなか落ち着いてくれないんですよ」

そんなリュシカの言葉に、相も変わらず自由な方、と苦笑するサン
…ティトォが死んだ後、アクアが出てきて…それからのサンはまさに奴隷生活であったとか
(ミカゼとリュシカの二人も、その横暴さは知ってるだけにうんうん頷いちゃう
それでも、そのおかげで精霊使いとしての力に目覚めたのだとか…
なんだがその手にした力にお酒横取りされてたけど
で、精霊おばけがお酒ぐびぐび飲んだ後逃げ出した サンもぼーぜん

それはそれとして、アクアが何故下界に下りたのかの事情を問うサン
それに関しては、アクアが現在メモリア王国を目指している事を語る
メモリアのバレット王国との繋がりはサンも知っているようで
魔法王国の国王との繋がりに、不死の呪いの鍵があるのであろうか…

で、その道中を阻む奴らがいる サンにも協力を頼むアクア
サンも他ならぬアクアさんの頼み、とそれを快く引き受けようとするが・・・

378 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:14:57.71 ID:???.net
「んで敵ってどんな奴なんす?」「ジール・ボーイって男なんだけど」

…その言葉にサンも一瞬、唖然とした表情が浮かび 
そして、声にならない叫びがサンから上がる

 さよなら師匠・・・ また会う日まで・・・ 
「まてい」(飴爆弾ぽい

ジール・ボーイと敵対していると知りサンも驚愕
さらにコクマ、ドルチルも彼らを狙っていた その事からサンがその敵の正体に気付く
即ちそれが女神の三十指であると 見事正解したサンには花火と一緒に棒つき飴をプレゼントする が…

「悪いすけど… 俺降ります
 相手が悪すぎですよ 勝ち目がない ジール・ボーイは魔法使いの中でもダントツなんすよ
 俺はアクアさんやティトォさんの力はよく知っている 知ってる上で言わせてもらう
 ジール・ボーイはあんた達の何段階か上を行っている化け物だ!!」
「サン!あんたは知らないね あたし達が10年前よりどれだけ強くなっているか」

しばし、互いに睨み合うサンとアクアだが…
とにかく協力は出来ない、とサンはアクアの元を離れる しかしアクアもサンを引きとめようとするが
・・・誰かの手が、アクアの肩を掴みそれを止める・・・
結局、サンはそのままアクア達と別れるのであった

…ちょっと空気が重いが、ミカゼもオレ達がついていると声を上げる
しかし、そんなミカゼとリュシカの二人に向けて、アクアは冷たく言い放つ

「…あんた達も来なくていいよ」

379 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:15:17.37 ID:???.net
二人がいても邪魔なだけ、戦力外でしかないと突きはなすアクア
その言葉にミカゼも困惑気味に声を荒げる 今までいつも一緒に闘ってきたのに…

「今まで…いつも? でかい口たたくんじゃないよジャリが
 100年のあたし達の人生の内 どれだけを占めてるって言うんだい?」

あくまでもミカゼ達を突きはなすアクアに、ミカゼも歯噛みしてしまい…
…次の瞬間、リュシカが突如何かを感じその場にうずくまってしまう

≪もしもしィ 聴こえますかァ?≫
「こ… この声は……!!」

突如、リュシカに向けてその念話を送るのは…言うまでもない、アダラパタである
頭を押さえてうずくまるリュシカのことなどお構い無しに、アダラパタは一方的にこちらの用件を伝える
ジール・ボーイからの伝言では、空港に検問を張ったとして
先に進みたくば俺と戦いそして倒せ、と告げる 10日後、戦いの場所も指定し、ジール・ボーイはそこで決戦の時を待つ

「やめて」
≪―――とまァ以上です わかりましたねェ≫
「勝手にあたしの頭の中に入らないで!!」
≪それじゃさよーなら また会う日まで≫ ブツ

…どうにかリュシカも涙目ながら落ち着いたようで
ならあたしはもういく、とするアクアをミカゼが引きとめようとするが
アクアは「なんで?」としながらミカゼを鋭く睨みつける

380 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:15:53.03 ID:???.net
「大体ねェここまでついてこいなんてあたしゃ言ってないよ!
 なに勝手に後ついてきてんだよ メモリア行きたいんなら勝手に行きな お守りはここまでだ」
アクアの言葉に、ミカゼは何も言い返せず… 後には取り残された二人の姿があるのみであった…


「さァて お次は―――と」ピッ


場面変わり軍警察本部、ジール・ボーイは数々の犯罪組織を潰す大活躍
報告書の束を上司に提出し、さらに組織の中核もあらかた捕らえたとする
本部の外にはジール・ボーイにのされた人達が山を作っておりました

しかし言ってはなんだが勤労意欲の無いジール・ボーイが急にどうしたのか
それに対しジール・ボーイは近々辞めさせて頂く、との事で
これには上司二人もそろって素っ頓狂な声を上げるのだった

上司の事務所を出ると、ジール・ボーイを特捜隊員たちが出迎える
そこにはアダラパタに襲われたメッツの無事な姿もあった
…そこに、ジール・ボーイに向けてアダラパタからの念話が送られる
アダラパタ曰く、アクアからの伝言でジール・ボーイの修行している岩場で決着をつける、とのことだ
だがそんな事よりも、ジール・ボーイは自分の部下に手を出したアダラパタへの怒りを向けていた

≪キャきゃ♪ 貴様に関するデータを―― と思ったんですけどねェ
 なかなか手強いんではねのけられちまいましたよ≫
「当たり前だ 俺の部下にヤワな奴はいない
 …次同じ事をしてみろ 殺 す 」
≪はいはいわかってますよ お――こわ そんじゃまた連絡しますよォ≫ ブツ

そしてジール・ボーイもまた特捜隊員には、ついてくるなと告げ
ジール・ボーイもまた決戦の部隊に向かう 去り際に、メッツにはすまなかったと謝罪するのだった…

381 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:18:52.05 ID:???.net
「・・・さて 最後は… ピピッ
 もしもしィ ブライクブライドさん
 アルカナ大陸の三十指はジール・ボーイ以外敗北しやがりました
 やっとジール・ボーイが動きやがります 全てが終わったらジール・ボーイはそちらに向かわせますんで
 ブライクさん ジール・ボーイと手合わせしたいって言ってたでしょ?
 ちゃんと勝負の場を作ってあげますからねェ… キャキャきゃ ブツ

 アクアさん まだまだ楽しみたい気持ちもあるんですが…
 そろそろボクも次の使命に移りたいんですよ これでお終いにしましょう
 ジール・ボーイが動けば全てお終いなんですよ!!」
一人、アダラパタの嘲りの笑い声が響き渡る…
二人の決戦も、すべてはアダラパタの台本通りの代物でしかないのであろうか…

…一夜明けた後も、ミカゼとリュシカの二人は元いた場所に座り込むのみで…
ミカゼももはや、心が折れたかよろめく足取りでその場を離れ…
・・・するとそこにサンが戻ってきた ようやら宝石の一個を忘れてたようで
拾い上げながら、出てきた涙目の妖精にゴメンと謝るサン
ついでにその場に留まっていたリュシカに一緒にカフェでもどうかと持ちかけるがリュシカは首を横にふり…

「……… 師匠は?」
「置いていかれました… あたし…戦力外だからいらないって……」
「ふーん ま いんじゃない?そこまで首突っ込むもんじゃないだろうし
 正直これはあの人達だけの闘いなんだからさ お嬢ちゃんが…」

「女神は…… 人を操るためにまず…その人の最も大切なものを奪うらしいんです
 あたしも昔…一番大切なものを失いました それが…もしそれが本当に女神の仕業だったら………
 女神と闘わなくちゃいけないのはあたしです」

そう、強い決意と共に…
「あたし行きます!」「……… カフェに?」
サンの返しにリュシカは微かな笑みを浮べながら、エンゼルフェザーを展開し
リュシカはアクアとジール・ボーイの戦いの舞台へと向かうのだった

382 :粗筋書きの三十指:2019/07/02(火) 17:20:08.34 ID:???.net
サンが町に戻ると、丁度失意のミカゼを見つけた 朝飯でも一緒にどうかと誘うサンだが
ミカゼはアクア達を下界に引っぱり降ろした事で、彼女達を戦いの運命に引きずり込んでしまった…
俺のせいだ、と罪悪感がミカゼの胸を覆うが…

と、そこになにやら街に人だかりがあり そこではゴーラの実割りのチャレンジが行われていたようで
…その光景に、ミカゼはアクアと初めて出会った時の事を思い出していた
チャレンジャー達は斧を使ってもまるで歯が立たないゴーラの実だが、ミカゼがそれを手にとり
ゴーラの実に向け、自身の苛立ちをぶつけるように、その拳を叩きつける!! コレにはサン達も絶句
だが…ミカゼの拳に、ゴーラの実には見事にヒビが入っていた
…以前はその実に傷ひとつ付ける事ができなかった、自身の拳を握り締め
ミカゼもまた、決戦の舞台へと駆けつけようとするのだった

[そして]

記憶の樹の上で、一人座り込んで佇むアクア そこに
(アクア 私に換われ!!)と、3人目の魔法使い、プリセラからの声があがるが
「プリセラ? …いいよ あんたは闘わなくて あんたは…闘っちゃ駄目だ
 あいつは……… あたしがひとりでぶっ倒す」

強大な相手を前にアクアもそう決意を固め、
ジール・ボーイもまた、修行の岩場でアクア達の到来を待つ…

[そして 10日後   決戦の時―――]

<続く>

383 :マロン名無しさん:2019/07/02(火) 19:24:44.86 ID:???.net
100年も生きてりゃそりゃーまあミカゼみたいに辿り着けた奴も少なくは無いか
意外とマテリアル使いの協力者もあちこちに点在してそうだな

384 :マロン名無しさん:2019/07/02(火) 20:20:48.35 ID:???.net
ブライクブロイドって前にも名前出てきてな。姉弟がアダラパタの飼い主って扱いしてたり、アダラパタが報告してたりしてたやつだよな
ガシャロとの決着の時に気付いてたやつの一人かな。三十指ぽくないみたいだけど、三大天とか、四魔貴族みたいな三十指以上のやつなのかな

385 :マロン名無しさん:2019/07/02(火) 20:25:42.70 ID:???.net
アダラパタはいい暗躍具合だなぁw
この憎たらしさが段々癖になってきたわw

386 :マロン名無しさん:2019/07/03(水) 00:24:21.96 ID:???.net
アクアの成長エピかな?
となると多分ジールボーイには負けるな

387 :マロン名無しさん:2019/07/03(水) 07:25:50.96 ID:???.net
勝手について来てって…そもそもつれて来たのはアクアなんだよなあ
まあその横暴さがないとアクアじゃないったらそうなんだけど

388 :マロン名無しさん:2019/07/03(水) 09:41:09.24 ID:???.net
わざと嫌なキャラ演じてる感じもビンビンするけどな
アクアは横暴なやつではあるけど、ティトォと話してるときなんかはそんな感じしないし、素のキャラは結構違いそうだ

389 :マロン名無しさん:2019/07/03(水) 17:26:14.45 ID:???.net
今回のミカゼみたいな、ささやかでも確かな成長描写っていいよね

390 :粗筋書きの三十指:2019/07/04(木) 17:07:53.61 ID:WDu501YW.net
「さっきここに来るとき買った地図によるとさァ」
とある岩場で、アクアがそう言いながら地図を広げると
広げた地図は風に乗り、アクアの手から離れていってしまう
「もう目と鼻の先だね パラディア空港は 方向は…あっちか あと三日ってところかな
 もうほんの少し…あとはあんただけだ ぶっ倒す!!」

そう、告げるアクアの目の前には、メモリア王国への最後にして最大の障害、ジール・ボーイが立ちふさがる…!

「今すぐあんたをぶっ倒して メモリア王国に渡ってバレットに会う さっさと終わらすよ!!」
ジール・ボーイを睨みながら来ていたコートと帽子をぬぎ捨て、棒付き飴を構えるアクア
それを前にジール・ボーイも自らの両手を握り締め 
自身の魔法、三獅村祭を発動させ、その両手が強大な闘気を宿す…!!

 こいつを倒して身柄を拘束する 女神に近づく唯一のチャンスだ
 兄貴とおふくろについて… きっと何かがわかるはず
 その真実によっては… 女神に貰った力ではあるがこの魔法で

 俺が女神を倒す!!

……二人の対峙から少し離れた所で、その戦いを観戦せんとするアダラパタの姿もあった
そしてアクアは飴玉を戦いの合図にする事を提案 飴玉が地面に落ちる音がゴングである
ジール・ボーイも構わない、としてアクアは飴玉を天へと弾き

宙へ舞った飴玉は 通りすがりの鳥さんに食べられました
・・・しばし気まずい空気が二人の間に流れ・・・ アクアがスパイシードロップでの先制攻撃を仕掛ける!
無数の破壊の飴玉が周囲の岩山を破壊するが、ジール・ボーイはまるで無傷
ジール・ボーイの異常な魔力が肉体を守っているようだ アクアは続けて飴玉を3つ宙に投げると
飴玉が甲高い音を立てながら高速回転、三つの飴玉が破壊の輪をつくり出す

「スパイシードロップ マーブル」 
放たれる破壊の輪を、ジール・ボーイは魔法拳、飛燕(ひえん)を放ち容易く相殺してみせる

391 :粗筋書きの三十指:2019/07/04(木) 17:08:50.18 ID:???.net
(涼しげな顔で相殺してるよ 疲れる技だってのに)
「……こんなものか? お前の魔法は」
ジール・ボーイの言葉にアクアもピッキィィンとその怒りに火がつき
「そのプライド ぶっ壊す!!」
さらに大量の破壊の輪がジール・ボーイに向けて放たれる!!


  第30話|破壊王と鬼


…街のほうでは、二人の戦いの影響で遠くからの地響きが響く
街にいたライトもその地響きを感じ取るが、その近くに居合わせたじいさんによれば
既に街の皆はその音には慣れっこだそうな 鳥さん達ですら逃げる事もしない
鳥さんに餌をあげながら爺さんはその地響きを、鬼が暴れているのだと語る

「いつもは仕事があるから夕方から… 今日は休日らしいの 昼間からじゃ」

・・・アクアとジール・ボーイの戦いに場面が戻るが
その圧倒的な強さにはアクアも息を切らせながら苦々しい表情で…

「打ち止めのようだな 気が済んだか? 俺の晩だ 行くぞ」
その言葉と共にジール・ボーイが右腕を振るい、ジール・ボーイの攻撃が始ま―――

次の瞬間ジール・ボーイの周囲を羽の生えた岩が取り囲む!?
だが自身にふりかかるその岩を、魔法拳 牛輪(ごりん)で纏めて砕き割る
・・・その瞬間の隙を、ジール・ボーイの背後からミカゼが突かんとする!!
だがミカゼの放つ一撃は右腕にガードされてしまい、致命傷とはならず
振り返るジール・ボーイにミカゼも一旦後退 そしてアクアの前にミカゼ、リュシカが並び立ち
振り返るミカゼとリュシカの笑顔に アクアも「・・・バカ」と返しながらも
ここにアクア達三人が、改めてジール・ボーイに立ち向かおうとする…!!

392 :粗筋書きの三十指:2019/07/04(木) 17:09:49.00 ID:???.net
「―――で 俺達は何をすればいいんですか?アクアさん」
「なんなりとお申し付けください」

二人の言葉に、アクアも溜め息をつきつつ…ジール・ボーイを倒すために、時間を稼いで欲しい、とする

「どんくらい?」
「30秒 ―――って言いたいところだけどそれだけじゃあいつは倒せないや もっと魔力を上げないと
 1分20秒 魔力を高める時間をつくってくれ!!」

二人も了解し、エンゼルフェザーを展開したミカゼが突っ込む!
ジール・ボーイはミカゼが魔法使いでないことを見抜き、その手のオーラが解かれる
人間相手とあって魔法の使用は控えるつもりのようだ
それでもジール・ボーイの体捌きに、ミカゼの攻撃は一撃たりともかすりもしない

「あのー…どうすか?俺の蹴り;」
「なかなかだ 及第点はやろう」

ジール・ボーイの放つ反撃の蹴りがミカゼの腹に突き刺さる!鈍い音を立てるミカゼの身体だが
咄嗟にリュシカのエンゼルフェザーが盾となり、その致命傷を防いでいた

(あの羽が盾になり衝撃を軽減するのか 今ので終わったと思ったが…)
「やむをえん 死ぬなよ」

その言葉と共に、ジール・ボーイの拳に魔力が宿り
放たれた魔法拳 士熊(シグマ)がミカゼの身体を吹き飛ばす…!
そしてジール・ボーイも、ブラックブラックジャベリンズを展開するアクアに気付く
リュシカがアクアに向かうのを阻止せんとするが、次の瞬間ジール・ボーイの放つ一撃がリュシカの羽根を吹き飛ばす

「そこを一歩も動くな」
……その一撃だけで、リュシカは心が折れた 
その場にへたり込み、恐怖に震えながら涙が溢れ出るリュシカ…

393 :粗筋書きの三十指:2019/07/04(木) 17:10:07.39 ID:???.net
「このふたりはその時間稼ぎか なるほどやかやかやっかいな技のようだ
 撃たせるわけにはいかん 魔法拳」
(こいつ 強すぎだ はやすぎる!! まだだ…!!まだBBジャベリンズは完成して―――)

その瞬間、ジール・ボーイの眼前に巨大な精霊がとおせんぼして魔法拳を遮る!
・・・それと共に、ジール・ボーイとの対決にサンも参戦する…!

「アクアさん…あんた達への借りは…何十年もかけてゆっくり返していこうと思ってたんですけどね
 石には強い魔力を持つものがある 特に光り輝く宝石には精霊が宿りやすいって知ってるかい?
 行くぜ皆!! ジール・ボーイだろうがなんだろうがぶっ倒しちまえ!!!」

サンが無数の精霊達をジール・ボーイに襲い掛からせるが
その無数の精霊を、ジール・ボーイは容易く次々に叩き落していく…!!

<続く>

394 :マロン名無しさん:2019/07/04(木) 17:58:52.47 ID:???.net
リュシカじゃないけどこれは心折れる・・・
なんだこれ獣王グノンか大魔王ケストラーか大総統かってレベルの絶望的強さだぞ

395 :マロン名無しさん:2019/07/04(木) 21:06:09.01 ID:???.net
総力戦でダメならやはりプリセラ頼みだろうな
なんかこのカンジだとBBジャベリンズも寸前の所で回避されてしまう感ありありだし

396 :マロン名無しさん:2019/07/04(木) 23:38:59.23 ID:???.net
これと同格のバケモンがまだ4人いるんだよなあ…(遠い目)

397 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 11:27:48.23 ID:???.net
でもプリセラって魔法使えないんだろ?
魔法以外の能力じゃ通用しないっぽいのは1/Nの人が証明しちゃったしアクアクラスの魔法使いでも戦えないんだぞ?

この世界に魔法以外の強力な能力があるってこと?

いやこれマジでどうすんの…

398 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 13:13:32.90 ID:???.net
つってもアクアが素直に交代して戦っちゃダメっていってんだし
ここは女神と似たような口車というか精神操作的な魔法使い説を推す
嫌悪する敵と同じタイプの能力で力に対抗できる手段だし
それなら使いたがらないのも納得できる

399 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 13:43:17.59 ID:???.net
清杉でいらないキャラを省いた時みたいに、魔法使いは二人だけって設定が無かったことになる予感

400 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 14:42:33.87 ID:???.net
それでもジール・ボーイにも合成魔法拳って奥の手があるみたいなんだよな
ジール・ボーイの魔法って三獅村祭って魔法の士熊、牛輪、飛燕って技でいいのかな
いくら何でも、それぞれが魔法ではないよな。三十指3人分の戦力を一人で振り回してることになるし

401 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 18:03:06.76 ID:???.net
>>399
単にアクアが嘘をついていただけとかありそうだから困るw

402 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 18:10:38.17 ID:???.net
戦ったらマズい理由があるみたいだし
自分とティトォだけで戦うという決意からそう言ったという線は真面目にありそうだな

403 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 18:20:38.62 ID:???.net
つか魔法じゃなくて千里眼総眼図みたいな「技術」なんじゃないか?
でも魔法無しで何とかなる相手とは思えないんだよな……

404 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 18:31:22.56 ID:???.net
実はアダラパタレベル、まではいかないにしても
けっこうな悪人でなるべく肉体の主導権を握らせたくないとか>プリセラ

405 :マロン名無しさん:2019/07/05(金) 20:33:49.07 ID:???.net
涙目でへたりこむリュシカがなんだかちょっとぞくぞくきちゃう
絵柄でカン違いされやすいけど動きとか表情とかかなり上手いよね、戸塚センセ

406 :粗筋書きの三十指:2019/07/06(土) 17:02:12.66 ID:83jlruIW.net
 むかーしむかし ある山奥にのどかで静かな村がありました
 畑仕事をしたり狩りをしたりとみんな働きものの村です
 年に一度大きなお祭りがあり それが一番の楽しみでした

 その村に 3人の勇敢な若者がいました
 士熊(シグマ) 飛燕(ひえん) 牛輪(ごりん)
 生まれた年の同じ3人はいつもなにかとはりあっていました
 自分の畑で採れた芋の数 狩った山鳥の数
 脚の速さ 力の強さ なんでも対決しました

 今日は村の一番の楽しみ 村祭り
 3人は誰が一番お酒を飲めるかをはりあっています
 しかしそこに 恐ろしい魔物が現れました
 魔物は村人達を襲い始めました 祭りどころではありません みんな食べられてしまいます 
 
 勇敢な3人の若者は魔物に立ち向かいましたが
 まったく歯がたちません ズタズタにやられてしまいました
 3人が再び目を覚ました時 そこにはもう村はありませんでした
 生き残ったのは3人だけ…魔物もどこかへ行ってしまいました
 3人は誓いました もっと強くなりいつかあの魔物を倒そう 村の敵をとろうと―――

 3人はそれぞれ修行の旅に出ました 飛燕は西へ 士熊は南へ 牛輪は東へ
 そして月日は流れ―――「70年が立ちました」

ここまでの語りはアダラパタでお送りいたしました
このつづきは、アダラパタが書き上げるまでしばらくお待ちください

407 :粗筋書きの三十指:2019/07/06(土) 17:02:56.71 ID:???.net
ジール・ボーイとの対決に場面が戻り、アクアの窮地を間一髪で救うサンだったが
彼の操る精霊達も、ジール・ボーイ相手にはまるで歯が立たず、次々に撃破されていく…

  第31話|力と力

サンも苦々しい表情が浮かぶが…ジール・ボーイがサンを睨み、飛燕を放つ!
悲鳴を上げながら、精霊を操りどうにか回避はするがサンの脳裏には後悔が浮かんでいた

(やっぱ来なきゃよかったチキショ――!! 全っ然歯が立たねェ!!噂以上の化け物じゃねェか!!
 今の攻撃で8割の精霊が倒されちまった!!
 精霊は死にはしないが…じばらく意思は輝きを失ってしまう 三日は使えねェ!!)

ジール・ボーイの放つ攻撃は一撃一撃が必殺級の魔力が込められている
それでいながらそれを放つ方も平気な顔で… そしてサンにトドメの飛燕が放たれようとするが
そこで、ジール・ボーイはアクアのBBジャベリンズの膨大な魔力に気がつく
だが、まだジール・ボーイを倒すには僅かに足りない…! ジール・ボーイも「させんぞ!!」と目を見開き
アクアに向けて飛燕を放つ!! その場を動けぬアクアにそれを回避する手段は・・・
―――次の瞬間!起き上がったミカゼが身を挺して飛燕からアクアをかばう!!
顔面に飛燕の直撃を受け、キツネ面が半分削り取られ、ミカゼの素顔が僅かに露わになり
…顔面に直撃を受けながら、ミカゼは踏みとどまり雄叫びと共にジール・ボーイに突っ込む!!
・・・・・・だが、ミカゼもそこまでが限界だった
ジール・ボーイまであとわずかの所で、ミカゼの身体は届かず、気を失ったミカゼが岩場から崩れ落ちるのだった…

「……… 大したものだ……」 その姿に、ジール・ボーイもそう呟く
そして遂に、アクアのBBジャベリンズが完成を遂げ、膨大な魔力がその槍に込められる…!!

「さァあたしに平伏せ!! 謝れ!!降参しろ!!命乞いをしろ!! さもなくば撃つ!!」

その膨大な魔力は、ジール・ボーイが以前感じたものよりも更に数段でかい力を感じ取り
・・・それを前に、ジール・ボーイは「おもしろい!!」と真っ向から立ち向かわんとし
「合成魔法拳」 自身もその両手に、魔力を込め始める…!

408 :粗筋書きの三十指:2019/07/06(土) 17:04:23.34 ID:???.net
 70年後 3人はまた再会しました そして北にいるという魔物の元へと向かいました
 3人は修行を終えて拳法を魔法に昇華させていました 極めた自分の魔法で村の敵をうちに……

 士熊の拳は大岩をも打ち砕き
 飛燕の拳は動かずとも隣の山の木をなぎ倒し
 牛輪の拳はひと振りで5頭の熊を仕留めます

 しかし魔物にはかないません 士熊の拳も 飛燕の拳も 牛輪の拳も通じません
 あっというまにやられてしまいました あれだけ修行したのに―――
 やはり人間の力では魔物にはかなわないのでしょうか……

 しかし その時――― 「奇跡が起きました」

ジール・ボーイはBBジャベリンズの強大な力を目の前に、自らの両拳を激しく打ち付けあう
その姿と、得体の知れぬジール・ボーイの瞳にアクアも困惑が浮かぶが…

「もうどうなっても知らないからね!! くらえジール・ボーイ!!!」
そして放たれたブラックブラックジャベリンズに向け、ジールボーイは

「士熊」     「飛燕」
     「合成」

すいりゅういっぽんがみ
「 彗 竜 一 本 髪 」

士熊と飛燕の魔力を宙に留め、そして二つの性質を併せ持たせた、その合成魔法拳は
いとも容易く、アクアのBBジャベリンズを消し飛ばしてしまう…!!

「小さい身体でよくそれだけの力を出せたものだ…
 久しぶりに…… 本気を出した」

409 :粗筋書きの三十指:2019/07/06(土) 17:05:26.50 ID:???.net
アクアの最大魔力を腕一本で、容易く跳ね返すジール・ボーイの底知れぬ力に、サンも唖然としてしまう
ジール・ボーイの放った彗竜一本髪は、アクアの身体もかすめ、衣服が肩から破れてしまう

「駄目だ・・・ 勝てない・・・・・・
……ジール・ボーイの圧倒的な力を前に、アクアですら心が折れてしまう…

ジール・ボーイが止めを刺しに静かに近づき…そこに、アクアに誰かが声をかける
それは、まだ見ぬ3人目の不老不死の存在、プリセラであった

―アクア 力に力で対抗するなんてバカのする事だよ 私に換われ―
「そんな… あんたは出ちゃ駄目だよ…」
―…いいよ これ以上仲間を傷つけるわけにはいかない… だろ―

「うん・・・」

…アクアに向け近づくジール・ボーイだが
サンの操る弱弱しい精霊が震えながら両手を広げとおせんぼし
満身創痍のミカゼも、ジール・ボーイの脚をつかんでそれを止めんとする…
サンもリュシカにアクアと一緒に逃げるよう叫ぼうとし…
・・・そこで、自ら高い岩場によじ登るアクアの姿に一行が気づく アクアは岩場の崖際に立ち…
「あたしはここまでだ… あとは頼んだよ… プリセラ こいつら足手まといだけどさ…
 助けてやってほしいんだ……… あたしは……ちょっと休むよ………」

そしてアクアは、自らその崖の下に身を投げる…!
がけ下に落下し、アクアは息絶え…そしてその身に存在変換が行われる
アクアから変換され、現れたのは、長髪の大人の女性
腹に[檻]と書かれたその女性、プリセラはたなびく長髪を指でかき上げ、不敵な笑みを浮べていた

<続く>

410 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 18:21:04.37 ID:???.net
ついにプリセラさん参戦したわけだが
アクアの最大火力を消し飛ばすような相手を、本当にどう対処するのか
おなかの「檻」の字からして弱体系っぽいけど
並の搦め手は諸共にぶっとばされそうだし、マジで勝つビジョンが見えんなー

411 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 18:25:52.38 ID:???.net
三十指の魔法でなりがちが語られるの始めてか
ジール・ボーイ怪物ですな。プリセラがどう対抗するのか。力全ぶりのやつだから技?でも、ジルさん技もあるしな。どうするのやら

412 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 18:56:37.32 ID:???.net
力に力で〜って言ってるし知略系かな、とも思ったがティトォとかぶるな

413 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 21:06:10.60 ID:???.net
彗龍一本髪って技名まじかっこいい

414 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 21:21:30.89 ID:???.net
勝てるビジョンが全然見えん…何だこいつ…

415 :マロン名無しさん:2019/07/06(土) 22:19:58.20 ID:???.net
魔法かそれ以外の能力かは置いといて
反射とか吸収みたいな相手の力を利用する系統が有力かなー

416 :マロン名無しさん:2019/07/07(日) 00:15:08.19 ID:???.net
ネタバレ
プリセラの能力でジール・ボーイが魂の共有に加わって四人目の不老不死になります

417 :マロン名無しさん:2019/07/07(日) 07:35:23.71 ID:???.net
ああ、檻ってそう言う…

418 :マロン名無しさん:2019/07/07(日) 08:59:17.43 ID:???.net
いっそ仲間みんなが不老不死になって…

俺が 俺達が不老不死だ

419 :マロン名無しさん:2019/07/07(日) 10:13:12.92 ID:???.net
シグマ X 飛燕=極太ビーム

だとすると残りの合成魔法拳はこんなかんじと予想

シグマ X 牛輪=オラオララッシュ 
飛燕 × 牛輪=ホーミング拡散レーザー

420 :粗筋書きの三十指:2019/07/08(月) 17:09:38.76 ID:n8Zsc81p.net
アクアに変わり、現れた3人目の魔法使い
桃色のたなびく長髪に、腹に「檻」の文字が刻まれた女性、プリセラが姿を現す あとねこ −ω−)
…物影に隠れるアダラパタも、この場面で姿を現すプリセラの姿に困惑が浮かぶ
仲間を回復、強化されるティトォに換わるならまだわかるが・・・
それに3人の中で一番戦闘に秀でているのはアクアで間違いないはず
プリセラのまだ見ぬ魔法使いとしての実力、その正体やいかに・・・


  第32話|プリセラと考える男


そして対峙するジール・ボーイに、ミカゼを放してもらおうか、とするプリセラ
ジール・ボーイもこいつが勝手に掴んでいるだけと返し…ミカゼもその脚から手を放した
ミカゼを回収すると・・・プリセラ達一行はその場を後にしようとする

「…まて 何処へ―――」
「何処にも行かないって  すぐ来るからちょいとそこで待っていな 坊や」

横目で睨み、そう返すプリセラに…ジール・ボーイもその場を動かず彼女達を行かせるのだった
ひとまず草原のほうで、一行は小休止 ミカゼの傷は自分ではどうにもならず謝罪しながら
プリセラは、おもむろにミカゼとリュシカの二人の身体をがきっと抱きしめた

「ありがとう!来てくれて ホントに嬉しかったよ」
「でもあたしなんて… なんの役にも立てなくて」
「何言ってんのリュシカ!女の子があんな所にやって来れただけで大したもんだよ」
そう言いながら、プリセラはいい物を見せてもらった、とリュシカに言う

「青くさくって熱っ苦しくってさ この世で一番綺麗に煌めくもの!」
そう言ってプリセラは満面の笑顔を見せるのだった 自分でも言っててちょっとクサいけど
後でちゃんとおふろも入らないと、とリュシカなでなで ミカゼもちゃんとお面を直さないと
( 取 る ってのはないんだ・・・)

421 :粗筋書きの三十指:2019/07/08(月) 17:10:27.17 ID:???.net
「―――さてと それじゃちょっと行ってくるね」
「え?」「行くって――― どこへ?」

「鬼退治」

不敵な笑みを浮べるプリセラ だがミカゼ達がそれを無茶だと止めるが…
「あんた… 魔法使いじゃないんだろ…」
「そんな 行っちゃ駄目です ひとりで行ったら殺されちゃいます!!」
二人が止めても、プリセラは鬼に挑む決意は固く
サンもそれが判っているのか、彼女を止める事はしなかった

「ミカゼ リュシカ 絶対に――― 絶対にみんな メモリアに連れて行くからね」
振り返り、二人に笑顔を向けるプリセラ
そしてプリセラは鬼の下へ戻らんとし…彼女の顔からは笑顔は消え、静かな怒りが浮かぶ…

……岩場で一人、立ち尽くすジール・ボーイ 彼の心には迷いが浮かんでいた
「俺は…一体… 何をしている……」 
彼のその呟きに、物影で紙芝居の続きを書いていたアダラパタもこう呟く

「悩んじゃあダメダメ 辛いだけですよォ
 なにより無意味です だって…貴様は 空っぽの人間なんですから……」

……ジール・ボーイのもとに足を向けるプリセラ その脳裏に浮かび上がるのは
下界に降りてからの、ティトォとアクアの数々の戦いの記憶と、大切な仲間達の笑顔…
そして、立ちはだかる鬼に、プリセラが挑まんとするのだった

「たったひとりで来るとはな よほど自分の魔法に自身があると見た」
「私 魔法は使えないよ あたしがここに来たのはね
 自信過剰で高慢ちきの魔法使いの顔を 思いっきりひっぱたきに来ただけさ」

堂々とそう言い放つプリセラの姿に…ジール・ボーイは溜め息がもれでてしまい
そして興味を失ったかのように、プリセラに向けて「行け」とする

422 :粗筋書きの三十指:2019/07/08(月) 17:11:14.29 ID:???.net
「メモリアに行きたいのならば勝手にするがいい
 俺は…… もうお前達には干渉しない事にした」

…その傲慢な物言いにはプリセラもちょっとムカっと眉を潜める
物陰に隠れるアダラパタもそうされるのは困るのだが…
そんな二人の事などお構い無しに、ジール・ボーイは更に続ける
お前達とはもう関係ない、自分は自分の力だけで女神まで辿り着くと宣言しながら
プリセラ達も女神の下へ進むなら止めはしないが…

「…だが忠告はしておこう お前達では無理だ」

・・・そんなジール・ボーイにプリセラも「あんた 何様すか?」と睨みつけ
「私はまだ帰らないよ 今までの旅でかわいい弟分妹分が 散々痛めつけられたんだ
 その落とし前 あんたにつけてもらうまではね」

プリセラの言い分にジール・ボーイも溜め息と共に
殴るなら好きなだけ殴って、さっさと俺の前から消えろと言い放つ   

だが 次の瞬間 

プリセラの拳が、ジール・ボーイの顔面に突き刺さり!!
殴りぬけるプリセラの拳が、ジール・ボーイの身体をはるか彼方まで吹き飛ばす!!!

吹き飛ばされたジール・ボーイの身体が激しく岩場に叩きつけられる姿にアダラパタも唖然
…困惑しながらも立ち上がろうとするジール・ボーイだが、足が震え上手く立ち上がる事ができない…
そして、プリセラが表情を変えず静かにジール・ボーイに向かっていく
向かってくるプリセラに、ジール・ボーイもその目を見開き飛燕を放つが
放たれた一撃を、プリセラは片腕一本で弾き落とす!! 
…その光景に、ジール・ボーイも絶句してしまう

423 :粗筋書きの三十指:2019/07/08(月) 17:11:50.83 ID:???.net
「力で力に対抗するなんてバカのする事だよ でもね」

そう言いながら、プリセラが側にあった岩に指をとんと当てると
それだけで、その触れた岩が弾け飛ぶ 
それと共に、プリセラは力強く、拳を握り締めながらこう言い放つ

「私はバカだから それしか能がないんだよ」

<続く>

424 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 18:01:07.40 ID:???.net
超パワーに対抗するために現れたのが
まさかの更なる超パワーの持ち主だった件w
この辺はさすがに元々ギャグでやってた人だわ
熱い展開にしながらもツッコミどころの提供具合が良くわかっておるw

425 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 18:45:21.64 ID:???.net
脳筋対ウルトラ脳筋かいw
魔法使い二人(攻撃と補助)と脳筋って言うと、DQ2みたいだな

426 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 18:58:41.88 ID:???.net
破壊神を破壊した女と聞いて

427 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 19:29:45.46 ID:???.net
あー、こうくるか…全然読めんかった…

428 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 19:38:43.19 ID:???.net
ただふつーに見逃してくれそうだったよな、ジールボーイ
女子供に力を振るうのはよしとしないタイプだろうからそこはいいが
ただこの、ほぼ負けイベント戦を、レベルを上げて物理で殴る脳筋が出現した事で
なんとなく和解ルートが消えた気がする悪寒、アダラパタの動向も気になるとこだし

429 :マロン名無しさん:2019/07/08(月) 20:47:16.38 ID:???.net
今気付いたけど3人、というかティトォ一向ではプリセラはほぼ唯一の大人な女性なんだなーと思った
気付けばメンバーで大人っていなかったんだな、サンはスライムさん同様スポット参戦ぽいし

430 :粗筋書きの三十指:2019/07/10(水) 17:12:10.94 ID:jZ8XwShx.net
「結構日差し強いよぉー
 日焼け止め塗ってくればよかったなァ 不老不死なんだけど 一応気をつけないとね」

冒頭、プリセラは日差しの強さにマイペースにぶーたれていた所
そんな彼女の、魔法も使っていない細腕で自身を殴り飛ばした力に、ジール・ボーイには困惑が浮かぶ…


  第33話|肉と骨


そしてプリセラが動き始め…その姿が突如消える!? やはり何かの魔法を使って…
・・・いや、その正体をジール・ボーイが見抜く と共にプリセラは既にその背後を取る!
ジール・ボーイの反応も間に合わず、後頭部を蹴り飛ばされるが
踏みとどまり、反撃の魔法拳を放つが 放った時には既に、プリセラは更に背後を襲う!!
…そう、プリセラのその動きは魔法ではない 単純に、恐ろしく速い体術である…!!

「さっさと本気出しなさい坊や さっきのも今のも割と加減してるんだからね!(ぷー
 あんたが手を抜いてると私も本気出せないよ」

コレにはアダラパタも「うっそぉーん」と声が出ちゃう −ω−)
…その力を、どうやって手に入れたのかジール・ボーイが問う 軽い問答に微かな笑みを浮べつつプリセラはこう答えた

「私には才能がなかったんだ 魔法使いてのは素質がないと100年頑張ってもなれないみたいだね
 ティトォやアクアと違って私は落ちこぼれだったんだ」

才能、資質、落ちこぼれ…それらの言葉にジール・ボーイは僅かに反応を示していた

「だから身体を鍛えたんだ 毎日毎日…夢の樹でもずっとずっと……」
「……… 100年間………」
「若いままの肉体を鍛え続けたらどうなると思う?
 止まらないんだよ 成長―――っていうか進化? 肉と骨がね」

431 :粗筋書きの三十指:2019/07/10(水) 17:12:55.99 ID:???.net
その言葉と共に、プリセラは自身の拳をミシィ、と握り締める
静かに睨むジール・ボーイ 成り行きを静かに見守るアダラパタ あとねこ−ω−)
…ジール・ボーイも先程までの非礼を詫び、本気で相手をせんとする

「もう女とは思わん」「失礼な!」
そして二人は、共に戦いの構えを取る

二人の戦いから少しはなれた平原、ミカゼも満身創痍の身体を引きずりながらも
俺も闘わないと…と引きずる身体で戦いの場に戻ろうとするが
サンの精霊に取り押さえられました そしてサンは、プリセラはひとりでも大丈夫だとするが…?

プリセラとジール・ボーイの戦いに場面を戻し
魔法拳を放とうとするジール・ボーイだが、それよりも早くプリセラの蹴りがそのアゴを蹴り上げる!
だが、ジール・ボーイも右の拳で反撃の牛輪を放ち、その連激をガードしている隙に左の士熊を振るう!!
思い切り吹き飛ばされ、岩壁に打ち付けられるプリセラ 

「けけケけケキャきゃ こりゃ非道い コナゴナになっちまいやがりましたよ」
その光景にアダラパタもそう叫ぶが…次の瞬間、
土煙を吹き飛ばし現れるプリセラの拳が、ジール・ボーイの腹に突き刺さる!
苦悶の声を洩らしながらも、反撃の牛輪を放ち、プリセラはそれに真っ向から立ち向かい
互いに激しい乱打戦が展開されるが、打ち勝ったのはプリセラであった
腹に掌低を撃たれ、吹き飛ばされながらもどうにか踏みとどまるジール・ボーイ

(ほ…細い腕してなんて破壊力だ…!! あの腕が…ッ
 士熊も飛燕も牛輪も!!! 全て受け止め!!弾き!!逸らす!!)

さらに追撃に踏み込むプリセラに向け、ジール・ボーイは貫手の構えをとり
「飛燕・啄(ついばみ)」鋭い刃の飛燕がプリセラに放たれる!
咄嗟に回避するプリセラだが、その一撃は囮!避けた先には本命の士熊がプリセラの顔面めがけ…!!
その尋常ならざる一撃は、プリセラの背後にあった大岩をも崩れ落とす、が―――

432 :粗筋書きの三十指:2019/07/10(水) 17:13:36.34 ID:???.net
プリセラはひとりでも大丈夫、と語ったサンは彼女の事をこう評する
「プリセラさんは……… この世で一番強い」

―――士熊の一撃を、プリセラはその額で受け止めていた…!!
さしものジール・ボーイも本気の士熊を受け傷ひとつ無いプリセラの姿に唖然としてしまう

「馬鹿な ほっ……本気の魔法だぞ 全く効いていないのか…?」
「じょ―――だんじゃない効いてるよ すっげ痛い ほら涙出てきた」(ぐす

岩山をも砕く自身の本気を、涙目と赤くなったおでこですまされるプリセラに、ジール・ボーイも狼狽の表情が浮かび…
再び飛燕・啄を放つがそれを容易く弾くプリセラ 
キィィィ 「え?え? あぶ!」 流れ弾がアダラパタを掠める
飛燕の連撃による数で攻めるも、プリセラはそれをことごとく弾いてみせる 
アダラパタも弾かれた流れ弾を全て器用に回避してた

「ジール・ボーイ 私はあんたに本気を出しなって言ったんだよ
 そんなんじゃないっしょ!あんたの魔力<マテリアル・パワー>は!!
 魂でぶつかってこい!! しっかり受け止めてあげるからさ」

…そんな彼女に、ジール・ボーイも不意に笑い声が漏れ出てくる…

「はじめてだ……… あんたに比べれば短い俺の人生においてだが
 あんたみたいな人に会ったのははじめてだ…」
どこまでも堂々たるプリセラの姿に、ジール・ボーイも敬意の念を抱きながら笑みを浮べる
プリセラも「惚れるなよ」と返しながらニカっと満面の笑みを見せていた

「いいだろう 見せてやる 俺が月日を重ね編み出した魔法 合成魔法拳を
 俺の… 真の力を!!」

433 :粗筋書きの三十指:2019/07/10(水) 17:13:55.46 ID:???.net
…プリセラは世界で一番強い、と語るサンにミカゼとリュシカの二人も驚愕
そもそもプリセラはどういう人物なのか、リュシカが聞いて見るが
サン自身もプリセラとはそんなに接した事がある訳ではない、と前置きしつつ

「……あの人は…本来は闘っちゃいけない人なんだ……」
そう呟きながら、ある日のプリセラとの出来事が思い返される…

三人の魔法使いの元にお世話になっていたころのサン
エプロン姿のサンがお部屋のそうじが終わりましたとプリセラに声をかけようとするが
サンが目にしたのは、逆立ち片腕の腕立て伏せを行い、更に足には大岩を二つも乗せたプリセラの姿だった
指だけの力を使ったその逆立ち腕立ては既に6600回を越えており、その姿にサンは彼女に問う

「なんで…そこまで………? いずれやってくる闘いのため…ですか?
 どんな敵でも倒せるように………
 俺から言わせてもらえばそんな来るかもわからない闘いのために――」

「違うよ 6646… 6647… 違うよ…」

そう、返しながら…プリセラはどこか儚げな表情が浮かぶのだった

<続く>

434 :マロン名無しさん:2019/07/10(水) 20:10:29.28 ID:???.net
肉体的に劣化も成長もしない不老不死がそのままレベルアップしたらどうなるか
と言う視点で見るとプリセラの限界突破っぷりはなかなか面白いところ

435 :マロン名無しさん:2019/07/10(水) 20:58:34.39 ID:???.net
プリセラ良いキャラしてるな。女性であることを捨てず忘れずの姉御キャラか。こういう嫌みでない女アピールは好きだわ。あんまいないよな。こういう女性キャラ

436 :マロン名無しさん:2019/07/10(水) 21:07:57.57 ID:???.net
姉御肌の大人の女性
他の皆が闘ってはいけない、としていて
そしてお腹に「檻」の字とくると
不老不死になる前は妊婦とかだったのかねえ

437 :マロン名無しさん:2019/07/10(水) 21:56:28.36 ID:???.net
「プリセラさんは、この世で一番強い」
っていい台詞だな

台詞回しもうまいよねこの漫画。思い返せば清杉からしてそうだった

438 :マロン名無しさん:2019/07/10(水) 22:39:43.60 ID:???.net
アダラパタの方向に魔法拳弾いてるの、ギャグちっくな描写ではあるが
もしかして狙ってやってる? ここまで達人だとそれくらいやれても不思議は無さそう

439 :マロン名無しさん:2019/07/11(木) 07:35:45.94 ID:???.net
ラストのプリセラさんの表情がエロイ

440 :マロン名無しさん:2019/07/11(木) 22:54:09.54 ID:???.net
ジールボーイのうろたえっぷりが

441 :マロン名無しさん:2019/07/12(金) 08:41:36.58 ID:???.net
プリセラさんが病気で息絶えてアクア、ティトォに変換される場面が想像できんw
ふつーに風邪程度なら平然としてそうなくらいの肉体派だぞこの人w

442 :粗筋書きの三十指:2019/07/12(金) 17:37:54.78 ID:uwXh5A+Y.net
冒頭、ある日のこと、プリセラが床に指を当ててその指を床に走らせる
その指には埃がびっしりついており、埃のついた指をサンに見せ付けプリセラ
で、掃除のやり直しを命じられサンもすっ飛んでいくのでした

また別の日、サンはプリセラに肩でも揉みましょうかと笑顔で言うが
「言ったよね 私の半径10m以内でスパるなって 言ったよね」
葉巻吸いながらなのがプリセラの癪に障ったようで
指で葉巻の火を消しながら怒りの形相を向けるプリセラであった

また別の日、サンがプリセラに朝ごはんを出していたときのこと
プリセラは思いっきりどんぶりごはんを勢いよくかっ込み
そして「おかわり!」「おかわり!」「おかわり!」「おかわり!!」
顔にごはんつぶつけながら、満面の笑みでおかわりを要求するプリセラであった

ご飯も終わり、プリセラはいぬといっしょにすいよすいよ
あの細い身体の何処にあんなに入るのか、サンも目を丸くしていた
で、部屋にゴッキーが現れると、プリセラは悲鳴を上げながら暴れ回り、家具も家もボコボコに破壊してた
「俺か…?俺が直すのか…?」サンも涙目


「とまあ…プリセラさんは繊細なのか豪快なのかよくわかんない人だったよ
 そしてプリセラさんはな 他のふたりとは明らかに違う点があるんだ 生きる目的っつーか闘う目的っつーか

 ティトォさんは女神が起こそうとしている大事から大地を守るため―――
 魔法は人々を守る事に特化したものを編み出した

 アクアさんは妹のアロアさんの命を奪った女神と無力な自分を許さないため―――
 魔法もただ全てを壊すために編み出した

 プリセラさんは 少し違う」

443 :粗筋書きの三十指:2019/07/12(金) 17:38:33.21 ID:???.net
  第34話|プリセラと合成魔法拳

プリセラとジール・ボーイの対決に視点を戻し
遂にジール・ボーイは100%のフルパワーを開放し
両腕に纏った魔法の力が、荒れ狂う雷鳴の如く迸る…!

「ジール・ボーイは3人の達人が生涯をかけてつくり出した大魔法をひとりで使いこなす化け物…!!
 魔法使いでもないものが勝てるわけがない!! ・・・はず・・・なんですけど ねェ」

二人の戦いを見ていたアダラパタもそう呟く
そしてジール・ボーイにむけ、プリセラもその本気に挑まんとする
ジール・ボーイも自身の奥義、合成魔法拳の構築を始める が

「遅い」容赦ないプリセラの一撃がジール・ボーイをぶっ飛ばした
これにはアダラパタも(ええ―――っ!!?)って顔になっちゃう
とはいえプリセラも、隙だらけの魔法構築をただ待ってるほど甘くはないと言い放ち
ジール・ボーイも心臓に悪い女、とぼやきつつ…岩場の地面を殴り、その衝撃波がプリセラの足を止める

「ここは俺が何年も使っている修行の地だ 全てを知り尽くしている
 最大限利用させてもらうぞ!!」

するとジール・ボーイは空に向けて魔法拳を放つと…突如荒れ狂う暴風がプリセラを襲う!
「キャ―――!!! なに!?髪が!!ホコリが!!服が!!」
コレにはオトメのプリセラにはある意味大ダメージ

「大気の点を突いた!!しばらくは怒り荒れ狂っている…!今のうちに…」

「飛燕……」「牛輪…」
   「合成」

           やつくびまんじりゅう
「受けよプリセラ  八 ツ 首 卍 龍」

444 :粗筋書きの三十指:2019/07/12(金) 17:39:30.53 ID:???.net
暴風の中、上手く身動きの取れないプリセラに向け
飛燕と牛輪を合成させた、八つ首の光の龍が放たれる!!

「風に縛られ更に八方から同時に襲う拳!!これは決まった!!    たぶん!!」

…と、プリセラの事を語るサンのほうに視点をうつし
そういえば…とある日のエピソードを思い出す 
ある夜ふと、寝床のいぬごやから目を覚ましたサン 葉巻に火をつけて一服していると
同じくおきていたプリセラの姿を見つけたサン 
彼女が何をしていたのか、ミカゼとリュシカの二人が聞くと…サンは一言「ダンス」と答えた

その言葉を示すように…プリセラを囲み襲い掛かる八つ首卍龍に対し
プリセラは、さながら踊るかの様な動きでそれを全て回避してみせる…!

「なんて奴だ…!! だが 真の狙いはこれだっ!!!」
叫びながらジール・ボーイは再び合成魔法拳を構築する!
(一発でいい!! 命中すれば まともに入れば勝てる!!!)
士熊と飛燕を合成させた一撃、彗龍一本髪が放たれ、それと同時に残りの八ツ首も襲い掛かるが
雄叫びを上げるプリセラは、その八つ首を全て回避し、払い落とし、弾き落とす
そして本命の彗龍一本髪を、プリセラは勢いよくその身を捩じらせ間一髪の所で回避してみせる!!

「はれ〜〜〜あぶなひあぶなひ」 流石にギリギリだったのかプリセラも目を回してしまう −ω−)
息を切らせながらも…ジール・ボーイは、三度、合成魔法拳を構築する…!

「それでもまだ来る―――! ったく 力任せで強引な魔法構築だね はじめて見たよ
 不器用でがむしゃらで一直線 いいねぇ 好きだよ」

そんなジール・ボーイの姿に、プリセラは笑顔が浮かぶ

445 :粗筋書きの三十指:2019/07/12(金) 17:40:14.21 ID:???.net
「士熊」  「牛輪」
   「合成」

 かりゅうみつまなこ
「華 龍 三 ツ 眼」

放たれる三つの巨大な光球 その膨大な威力の一撃がプリセラに迫る

(受け止めてあげるとは言ったものの… こんなもん本当に受け止めたらただじゃ済まないね)

僅かに後退するプリセラだが…ふと、彼女は気付く
その背後に、怯えるかばさんとライオンさんの姿がある事に
( な ぜ に !!?)これにはプリセラも困惑するが、ジール・ボーイの攻撃はもはや目の前
やむなくプリセラは、真正面からその一撃に立ち向かう…!!

再び、プリセラの事を語るサンに視点を戻し
夜中にダンスを踊っていた、とのサンの言に二人も目を丸くしていた様子

満月の月明かりの下、何処か悲しそうに、一人踊るプリセラ
その姿に、サンは眼を奪われていた・・・
…プリセラがその踊りを終えて、月を見上げながらサンに声をかける

「どうしたのさサン そんな所で こっちおいで いい月だよ」
サンも葉巻を咥えながら、丁度ここまでが10mと笑顔で返し
そんなサンに、今日は5mまでいいから、とプリセラも言う

……サンは静かに、葉巻の火を消し…月明かりの下、背中合わせに寄り添う二人…

「踊り子さんだったんですか?」
「うん…昔ドーマローラでね おヘソだしてプリプリ踊ってた」
「なんか悲しそうなカンジでしたよ」
「あはは バレた? ………生きなきゃね……… この腹の文字にかけて…」

446 :粗筋書きの三十指:2019/07/12(金) 17:41:27.14 ID:???.net
「 だ らっ・・・ しゃアアアァ」
気合の雄叫びと共に、プリセラは三つの光球を、頭突きで粉砕する!!
自らの足場も砕くほどの気合を込めたその一撃に、ジール・ボーイもその目を見開き…

「うっし(くらくら) なんとか受け止めたぞ―――」
そしてプリセラは、声高らかに叫ぶ!!

「最強ォ―――――ッ!!!!」

とはいえけっこう痛かったようで涙目になっちゃうプリセラ 後ろでかばさんとライオンさんがぱちぱち拍手
・・・正真正銘、100%の自身の本気すら破られ、ジール・ボーイももはや唖然としてしまい…

(出すしかないのか…… まだ未完成の完全合成魔法拳………

 カンナカンナ
 神 薙 神 無 を……!!!)

そして、アダラパタもその光景に震え上がる姿があった
・・・いや、震えながらも…その顔には、歓喜の笑みが浮かび上がっていた…

「これは…本当に…」(面白くなってきた………!!!)

そしてアダラパタは極楽連鞭の携帯を耳に当て、ブライクブロイトなる人物に念話を送るのだった

<続く>

447 :マロン名無しさん:2019/07/12(金) 19:14:42.37 ID:???.net
サンとプリセラのあだるてぃな距離感ええな
ジールボーイとのガチバトルも男心をくすぐるのが上手い

448 :マロン名無しさん:2019/07/12(金) 22:09:39.32 ID:???.net
ジールボーイですらこのざまだと、プリセラを肉弾戦で倒せる奴とかいなさそうだ
ってか3人の中で飛びぬけて強くないか、さすがに魔法は一切使えないから相手によっては相性負けはしそうだが

449 :マロン名無しさん:2019/07/12(金) 22:24:27.42 ID:???.net
相性負けっていってもなぁ
速くて一撃が重い以上、魔法発動前にぶっ飛ばしちゃえばそれでおしまいだからな
ダメージ受けても一瞬で回復するゾンビ的な魔法使いとか、ゴム人間みたいに物理を無効化するやつとかは使い古されたパターンになるけど、どんな風に魅せてくれるんだろうか

450 :マロン名無しさん:2019/07/12(金) 22:55:05.01 ID:???.net
まあ遠距離攻撃系がきても、真正面から突き破られる未来しか見えんよなあ
アダラパタあたりなら、今回のカバさん助けたのを見て、その辺の無関係な人たちを人質に…
なんてゲスい作戦で対処しそう

451 :マロン名無しさん:2019/07/13(土) 08:34:00.68 ID:???.net
実力はもとより、かわいさでも最強で
アクアの立場がない件(何

452 :マロン名無しさん:2019/07/13(土) 20:00:55.65 ID:???.net
合成魔法拳の描写を見るに、シグマの威力で遠距離攻撃、全体攻撃というより
そのまま威力も上昇しているっぽいのかな
シグマも三つ眼も頭突きで受け止められたから、威力の違い的な部分がわかり難い

453 :粗筋書きの三十指:2019/07/14(日) 18:20:14.36 ID:5eSusBPn.net
「女神の三十指 五本の指がひとり ジール・ボーイ
 圧倒的に打撃力を高めた魔法 三獅村祭を操る男
 パワーではおそらく…ジャンクーアに次いでのナンバー2!!
 単純ですが弱点はありやがりません 強大な力の前には全てが平伏します

 力こそが全て…!!
 でも それを上回る力を持った者が現れたら……
 貴様の全ては崩れ去ります」

アダラパタのその言葉が示すとおり…ジール・ボーイの前には
彼の力を更に上回る存在、プリセラの姿があった プリセラぴーす
…そしてアダラパタは、極楽連鞭の光の鞭を展開する

「でも大丈夫ですよォ 安心してくださいジルさん
 ボクが 今なんとかしてあげますからねェ………
 人間ってのは本気の本気は出せねーんですよ 肉体が…理性が勝手にセーブをかけちまうんでねェ
 それを 取っ払いちまいましょーか キャきゃ」

ジール・ボーイの背後から、アダラパタは静かににじり寄る…


  第35話|ジルと兄貴


息を切らせるジール・ボーイに向け、プリセラは選択を突きつける
このまま続けるか、否か…だが、プリセラはさらにこう告げる
「たぶん無理だよ」と…その言葉にジール・ボーイもその目を見開く

「私はあんたより力(パワー)が優ってるだけじゃないんだよ
 体術 戦術 技術 気巧術 呼吸術――― 格闘戦において私は全てをマスターしてるんだ
 そしてなにより段違いなのが経験値!!
 100年以上生きている私には一生かかっても追いつけない 故に私は最強なんだ」

454 :粗筋書きの三十指:2019/07/14(日) 18:20:55.34 ID:???.net
淡々と告げるプリセラだが、彼女は更にその100年の年月を一気に飛び越える可能性があるという
それは、即ち・・・

「才能」

……その言葉は、プリセラのどの一撃よりも、深く、重く、ジール・ボーイの心を抉る……
・・・そして、ジール・ボーイの脳裏に浮かび上がる兄の記憶・・・

―おーいジル 金貸してくれよ金! 呑みがあんだよ ってかもう勝手にかりてるけどな―
兄は言ってはなんだが、褒められた人間性ではなかった
弟に金の無心をし、勝手に弟の金を取り、働きもせず遊びとおす日々…

  あきあきだ・・・

―兄貴 なにやってんだ 仕事の時間だぞ―
―んー?やめたよ 俺には合わない―

  俺は強くならなくてはならない

―あんたは………兄さんのようになるんじゃないよ―
そんな兄の姿に、母もジルにそう言って…

  強くなれ

―父さん― ―刺されたんです 相手はまだ少年で…銃は抜かなかったみたいです―
―父さん…俺もなるよ…父さんみたいな警察官に…―

455 :粗筋書きの三十指:2019/07/14(日) 18:21:28.05 ID:???.net
暴漢に刺され、命を落とした警察官の父 兄も号泣しながらもそう決意するが

  俺には

―警官?俺にゃ無理だって だってよ 軍の試験に受かるわけねーじゃん
 おまえがなればいいじゃん ジル―
兄の決意は、日々の中で忘れられた、そんな兄の姿を嫌悪の眼差しで睨むジル…

  それしか

…ある日の事、兄はグィタアを直して欲しいとジルに頼む
その楽器、グィタアにジルも少し目を丸くした様子で…とりあえずその修理に取り掛かるジル

  少し興味があった

どうにか無事、直す事が出来たようでジルもひと息つく 兄に直ったと言おうとするが…
―ああ もうそれいらねェや― ただ一言、兄はそう返すのだった

―――次の瞬間、プリセラと対峙するジール・ボーイは
どこか鈍い音と共にその表情が、暗く、冷たく変わる 
…その変化を、プリセラとアダラパタも感じ取っていた

―ん?なんつーか音楽性の違い? んでもう解散しちまったんだよなァ
 今油絵に凝っててよォ 見てみるか?俺の自信作! それはお前にやるよ―
笑顔でそう言う兄だが・・・ジルは、手にしたグィタアを振り上げ……

そしてジール・ボーイの衣服が、次々に弾け飛ぶ
荒い息を吐くジール・ボーイの姿に、プリセラも気付き…
・・・一際深く、息を吐くと・・・ジール・ボーイは自らの力で、肉体の限界を越えてみせる!!
気合だけで周囲の岩場が弾け飛び、その姿にアダラパタも驚愕の表情が浮かぶ
周囲の岩がはじけるのと同時に、ジール・ボーイはプリセラの眼前まで迫り、一撃!
プリセラも受け止めるものの、その一撃に…プリセラはその表情を歪める

456 :粗筋書きの三十指:2019/07/14(日) 18:22:00.13 ID:???.net
「駄目だよジール・ボーイ 駄目! そんな力は使っちゃあいけないよ
 その先にあるのは身の崩壊と破滅だけ 先になんか進めないよ!!」

…プリセラの言葉も聞かず、ジール・ボーイは合成魔法拳の構築を始め、両の拳を激しく打ち付ける!
プリセラもそれをとめんと、その顔面を思い切り殴り飛ばす、が
血走った形相のジール・ボーイがプリセラを睨みながら
吹き飛ばされたジール・ボーイはそれでもひたすらに士熊と飛燕と牛輪を打ちつける…!!

「やめろ…やめろーッ!!!」
叫び声を上げながら、プリセラのラッシュがジール・ボーイを打ちのめすも
それでも尚、ジールボーイは止まらない…!

(防御を放棄した!!魔法の構築に全てを傾ける…しかしこれは」
「死ぬぞ!!」
アダラパタとプリセラの言葉の通り、もはやジール・ボーイの肉体は
自身の膨大な魔力に耐え切れないかのように鈍い音をたて、体中からその魔力が漏れ出ていた
そして・・・ついに、その完全合成魔法拳が、放たれようとしていた…!

「く・・・らえ・・・・・・・・・ 完全合成魔法拳」


         神   薙   神   無


だがそれが放たれようとする寸前!プリセラがその腕を掴んで強引に遮る!!

「身を滅ぼす力で私を倒して…そしてあんたはなにを得る!?」
「何もいらない・・・・・・もう俺は何も・・・!!
 最強のあんたを倒し越えられたらそれでいい!!」

「こっ…の… 馬鹿野郎ォ………!!!」

457 :粗筋書きの三十指:2019/07/14(日) 18:22:21.63 ID:???.net
そして、凄まじい衝撃と共に一際巨大な閃光が岩場を包み込む
その衝撃に、アダラパタの書きかけの紙芝居も飛ばされてしまうのでした

ミカゼたちの方もその轟音を感じ取り…サンも流石にヤバイか…?とその表情が強張る
たった一人で戦うプリセラを助けんと、俺達も行こうと叫ぶミカゼ
それに本来は戦ってはいけないと言うプリセラ 一体どういう事なのか…
…二人の問いに、サンもプリセラに隠された謎を語ろうとするのだった

「……… 聞いて驚くなよ 実はプリセラさんは―――!!!」


<続く> −ω−)

458 :マロン名無しさん:2019/07/14(日) 19:12:52.83 ID:???.net
ジールボーイが歪んだ要因は「才能があるのに何もしようとしない兄」の存在ってところか

459 :マロン名無しさん:2019/07/14(日) 20:11:38.33 ID:???.net
サンくんそこで切るなw

460 :マロン名無しさん:2019/07/14(日) 20:23:31.26 ID:???.net
やっぱやーめた。とか、言わねぇだろうなw

461 :マロン名無しさん:2019/07/14(日) 20:59:58.10 ID:???.net
闇落ちジールボーイが見ててめっちゃ痛々しくてつらい
兄貴との因縁?も出てきたからアダラパタに消される事はないと思いたいが
今回でメンタルの弱さが浮き彫りになったし
負けて正真正銘、何もなくなってしまった、と自暴自棄になったりもしそうでなあ…

462 :マロン名無しさん:2019/07/15(月) 06:17:48.58 ID:???.net
てかプリセラ明らかに妊娠してるだろ

463 :マロン名無しさん:2019/07/15(月) 08:21:15.45 ID:???.net
ある意味今後の選択が注目だな、ジルさん
リュシカ同様仲間入り
プリセラへのリベンジを果たす復讐の鬼
特捜隊と共に第三勢力
現状だと思いつくルートはこの辺かなあ

464 :マロン名無しさん:2019/07/16(火) 07:27:05.57 ID:???.net
つーかこれでもナンバー2なのか、トップどんだけバケモンなんだ

465 :粗筋書きの三十指:2019/07/16(火) 17:02:59.04 ID:EkDETMrG.net
前回、プリセラの謎を語ろうとしてたサンが、改めてそれを語ろうとし・・・

「やっぱ… 言うのや―――めた」
土壇場で手のひら返しやがった ミカゼとリュシカもおもわず真顔 −ω−)
で、ボコられました ひめいが森にこだまする

「行こうかリュシカ」「はい」後ろのサンはほっといてずんずん


 兄貴は俺にないものを全部持っていた そして

―ジル ちょっくら旅に出てくるわ 母さんの事頼んだぞ―

 そう言って姿を消した もう10年以上消息不明だ
 兄貴はなんでもできた だからなんでも捨てた それが羨ましく許せなかった

 わかっている 俺の思想の原点は兄貴へのコンプレックス
 客観的かつ論理的に分析できる

 でも 叫ばずにはいられない


  第36話|プリセラと子守唄


ミカゼ達がプリセラ達の戦っていた岩場に辿り着くと
周囲には爆発の余波で崩れた瓦礫が散乱するのみで、プリセラとジール・ボーイの姿はどこにもなく…
ともあれまずはプリセラを探そうとするミカゼ 瓦礫の中では探すのも苦労しそうなのね
ミカゼはこの鼻を使う!とキツネ面の鼻を鳴らす くんかくんか

466 :粗筋書きの三十指:2019/07/16(火) 17:03:58.42 ID:???.net
と、ミカゼの鼻が何か気配を捉え、掘り出してみるが カバさんでした
「あ――駄目だ 俺まだよくプリセラの匂い知らねーし!! おめんも壊れかけて調子悪いし!!」
かばさんぽいす 改めて探索を再開し、また別の気配を感じ取るが
その瞬間目の前の瓦礫が弾け飛び! 現れたのはジール・ボーイであった…!!
仰天するミカゼとリュシカをよそに、ジール・ボーイは声を上げる

「俺は……誰よりも強くならなくてはいけないんだ」

―――そして、その背後でプリセラがあらん限りの声で応える!

「ジイィ―――――ル・ボ――――――イ!!!
 私は 誰よりも強く生きなければならないんだ!!!」

プリセラの叫びに振り返り、鈍い音を立てる肉体を酷使し、右腕に士熊を展開するジール・ボーイ
それを前にして、プリセラはなにやら鼻歌交じりで軽い踊りでその身を動かす

「タッター♪ タラッ♪ えーとどんなだったっけ ラーラー♪
 だだをこねるこどもを落ち着かせる… 子守唄のダンス」
ステップを踏み、腰を振り、歌声でリズムを取りながら
向かってくるジール・ボーイを、そのダンスの動きと共に強烈なカウンターを浴びせる!!

「我が勝利―――」

―――だが、それでもジール・ボーイは踏みとどまる!
吹き飛ばされながらも身を反転させ立ち、もう一度・・・
その顔面に、肉体に、四肢に、プリセラの拳が突き刺さる…!!
倒れゆくジール・ボーイの姿に 驚愕するミカゼとリュシカ
その目を見開くアダラパタとサン あとかばさんとねこ −ω−)

「魂と共に―――!!!」

467 :粗筋書きの三十指:2019/07/16(火) 17:04:29.21 ID:???.net
こうして、ジール・ボーイとの戦いに決着がつく
倒れた彼の手を見ると、手の甲に(熊)(牛)(燕)と書かれた三つの玉が埋め込まれていた

「細い腕だな…… この腕に俺は全て叩き潰されたのか…
 俺をどうする気だ」
「とりあえず両手両足の腱を切断して再起不能になってもらおうか」

けろっと言ってのけるプリセラにミカゼとリュシカもびっくり
「あはははは 冗談冗談! 冗談だって!!」ぺしぺし
(怖いって…まだ会ったばっかりでよくキャラ掴めてないんだから;)

するとプリセラ、倒れたジール・ボーイにミカゼの顔を見せてあげる
彼も自分と同じ、強く生きる、との言葉を言った人物
ジール・ボーイもミカゼはもっと成長するとし、連れて行くといいと太鼓判を押してあげる
そんな彼にプリセラは「あんたもだよ」と優しい笑顔でこう告げる

「女神の元を目指すなら共に行こう ジール・ボーイ 私達の仲間になるんだ」

…その言葉にジール・ボーイもあんたがいれば十分だろう、と返すが
自分はあまり闘えない身体であると溜め息混じりに返す 
そんな彼女にサンは何処か憂いの表情が浮かぶが…

「いやま 大丈夫っちゃ大丈夫なんだけどね ん――でも皆止めるし…
 かと言ってティトォやアクアだけだと今回みたくキツい時がある
 そういう時のためにもあんたが必要なんだ
 皆を見守ってくれないかな あんたがいれば心強い」

…プリセラの申し出に、ジール・ボーイはしばし考え込んでいた様子
だが…そこにアダラパタが姿を見せる!?

468 :粗筋書きの三十指:2019/07/16(火) 17:05:15.77 ID:???.net
 こいつだけは… この男だけは…この場で始末せねば…

ジール・ボーイも目の前の悪意を討たんと、最後の力を振り絞ろうとするが
アダラパタに並び立つ人物の姿に、ジール・ボーイはその目を見開く
その隣に立っていたのは、自身の部下、メッツであった…!

「全員――――」『動くな!キャきゃ♪』
そしてアダラパタが携帯越しに、メッツの口を使いその場の一向に命ずる
メッツの瞳は、やはりアダラパタの紋章が浮かび上がっていた…
彼の魂は事前に入り込んでおり、いつでも操作することは出来たのだ
その頭に銃口をゴリゴリ押し付け脅すメッツの姿に、ジール・ボーイもやめろと叫ぶが…

そこから少し離れた岩場では、同じ特捜隊員の二人が身を潜め狙撃銃を構えていた
だが、仲間を撃つ事に女性の隊員、カロシーは躊躇してしまう…

「早くメッツを撃つんだカロシー!!隊長が危ないぞ!!」
「私が……?どうして私がメッツを……!?」
「俺の腕じゃ駄目なんだ 魔法使いに銃が通じるとは思えない 撃つならメッツだ!!
 メッツのためにも早く撃てカロシー!!」

「私……が………」

・・・だが、狙撃銃のスコープからのぞくメッツの後ろ姿に…
カロシーは、どうしてもメッツを撃つ事ができなかった…

そしてメッツを人質にとられ、動けぬジール・ボーイに向け
極楽連鞭の光の鎖が、その腕を捕らえる

469 :粗筋書きの三十指:2019/07/16(火) 17:05:48.34 ID:???.net
「アダラパタ……!!貴様如きに俺が殺れると思っているのか…!!?」
「思ってねーですよ …だから 拳の魂だけ奪っておきやがります」

そう告げると共に、極楽連鞭で引きずり出された、その拳の魂を切断する!!
「これでもう合成拳は撃てない……!! はい次 左もさっさと差し出しなさい」

悲鳴を上げるジール・ボーイに淡々と命ずるアダラパタ ジール・ボーイも従うしかなく…
そしてそのまま左腕の魂も奪われようとする その寸前

「隊・・・ 長」 アダラパタに操られていたメッツが、自身を取り戻し
「……隊長…… すいません…した……」
そしてメッツは、手にした銃で自らを撃つ…!!
倒れたメッツにジール・ボーイが駆け寄り・・・

「隊長・・・すいません・・・・・・した・・・・・・・・・
 今まで・・・・・・ ・・・役に・・・・・・ 立てなくて・・・・・・」

その言葉を最後に、メッツは事切れるのだった…
そしてその最後にアダラパタは嘲りの言葉を吐き捨て
激昂のジール・ボーイがアダラパタに突っ込むが、突如巨大な衝撃と共に何かが姿を現す!?
現れたそれは、トンネル状の樹のようなもので…そしてその中から何者かが超高速で飛び出る!

「悪いが まだこの野郎にくたばってもらうわけにはいかないんだ 俺達のブレインだからな」
「ギリでしたよ ブライクブロイトさん」

そうしてアダラパタを救い出し、現れたのは
空飛ぶ3股の鎌のような武器に乗った、屈強な雰囲気を纏わせる黒衣の男であった

「てめえらが星のたまごを持つ者か」
プリセラ…三人の魔法使いに向けてそう問うブライクブロイトを、プリセラは真っ直ぐに見据える

<続く>

470 :マロン名無しさん:2019/07/16(火) 18:30:11.69 ID:???.net
我が勝利、魂と共に って勝利セリフいいよね
今回は魅せ方も上手かった

471 :マロン名無しさん:2019/07/16(火) 20:49:20.15 ID:???.net
わかりやすい武人タイプがきたな
さすがに今回は顔見せだろうが、プリセラとのガチの殴り合いが今から楽しみ

472 :マロン名無しさん:2019/07/16(火) 21:34:44.24 ID:???.net
ミカゼの野生化がどんどん進行してる件w

473 :マロン名無しさん:2019/07/17(水) 07:26:36.19 ID:???.net
なんとなくだけどジールボーイ特捜隊が
ハガレンのマスタング隊に近い雰囲気を感じる モチーフだったりするかな

474 :マロン名無しさん:2019/07/17(水) 20:01:49.76 ID:???.net
サンももうちょっと言い方ってもんがさあ…w
「そこはご本人の口から聞きたいモンだろ?」とかくらい言えばまだマシだろうにw

475 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:04:33.38 ID:KQ6m3wZs.net
冒頭、ティトォはとある書物…星のたまご、と呼ばれる物に関する資料に目を通していた所

 星のたまご この大地が生み出す究極の力の結晶体―――

 この世で最も清い力
 この世で最も強い力
 この世で最も素晴らしい事
 わたしが あなたが ここに存在するという事…

 大地の奥の奥の奥 そこで星のたまごはつくられる
 数千万年にひとつ 或いは数億年にひとつか定かではないが
 星のたまごは そのまま大地の中ではじけたり
 何かの拍子(火山噴火等)で地上に直接バラまかれたりする
 そして大地に大いなる潤いを与えるというのだ
 森は広がり 新たな草花が生まれ 生き物は次の段階へと進化する

 あの天空に輝く月も この大地より離れた星のたまごがつくったともいわれている
 そして大地より生まれた生き物は 海は 山は また大地を温める
 そうやって星のたまごはつくられる

(生命循環システムの具体的系図か 生物も物質も本質的属性は大地そのものであるという事…)

 星のたまごははじけエネルギー体となり 地上に広がるが稀に結晶の粒が残るときがある
 その粒は微細でも超々爆発的な力を持っておりあらゆる方向のエネルギーとして利用できる
 この世の法律さえもねじまげるその禁断の力は 失われた存在をまたこの大地に蘇らせる事ができるという
 それはかつて死んだ人間でも 封印された大魔法でも
 結晶の大きさにもよるが国や大陸さえも エントロピー 時空間を超越し復活させる事ができる
 しかしなにかの偶然が重なりはじける事無く残る星のたまごがあるという
 その形はまるで――― 
「まるで………」

476 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:05:18.88 ID:???.net
・・・場面はティトォ達が不老不死となったあの日に遡る…
空に昇る光の竜を見上げるティトォ その周囲には燃え盛る街と倒れる人たち…

<星のたまごだ これを…… 生き延びたいと願うなら… 委ねるがいい お前達の魂を……>

…すると、ティトォの前に、暗闇から残る何者かの腕が、星のたまご、と呼ばれたものを差し出す
ティトォの後ろには、倒れる二人の女性、プリセラとアクアの姿もあった…

「これを……? でも…これはまるで…木の実…」
その言葉どおり…ティトォの前に差し出されたのは、どこか不気味な輝きを放つ小さな果実のような実があった

(身の内に取り込む…?違うな)「ぼくらが取り込まれたんだ……」

―――ねこがころがるとある森の中 ((( −ω−)ころころ
ねこの転がる先には、一軒の家があり…その中で横になっていたプリセラが目を覚ました
朝ごはんのいい匂いに気付き…居間のほうではリュシカがあさごはんを用意してくれていた
昨日はお疲れだったし、朝ごはんはもう少しかかるのでまだ少し休んでても大丈夫とするリュシカ
リュシカも昨日は大変だったろうと返すプリセラだが

「あたしは…なんの役にも立てませんでしたから」
リュシカは苦笑気味にそう答えるのだった
「本当は街で買ったパンじゃなくてあたしが焼いたの出したいんですけど
 味つけにも自信ありますから楽しみに待っていてください」

ミカゼの方はどうか聞くプリセラに、リュシカはまだ寝てるとしながら
なんだか不機嫌そうにほっぺふくらましてた ぷく

477 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:06:32.92 ID:???.net
―なあ……お前は なんのために生きているんだ?
 教えてくれよ… 俺は……なんのために生きているんだ………?―

場面はブライクブロイトと対峙した時に戻り
ミカゼが叫び声と共に突っ込むが、ブライクブロイトは指先一本でミカゼの身体を弾き飛ばす!
…それと共に、ミカゼの身体からはおびただしい血が溢れ出る…!?
大量に溢れ出る血が、目の前の視界をも覆いつくし…最後に目にしたのは、ブライクブロイトのその眼差し…

―――悲鳴と共に、ミカゼが目を覚ました

「はあ はあ はあ 夢か……
 昨日…あいつに殴りかかっていって…逆にぶっとばされて そして…どうなった…?
 やべ 全然記憶ない 俺がぶっ飛ばされて あの後なにが―――」

目覚めたミカゼがよろよろしながら鏡を見てみると         
鏡に映っていたのはにわとりの仮面をつけた自分の姿でした 

 仮
0ヮ<) 一体なにがあった…!!!


  第37話|フレンチトーストとサラダ


プリセラが顔を洗ってさっぱりすると、特捜隊員の二人がその家を訪れる
どうやらその家は彼らが提供してくれたようで…元はメッツの家だったようだ

「…鳥が好きだったみたいだね」
「ええ…… だからこんな街から離れた森の近くに家を建てたんです」
「でも仕事が忙しくてほとんど帰ってなかったみたいですけどね…」

478 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:07:28.43 ID:???.net
するとカロシーは、プリセラにメモリア行きの航空券を差し出す
加えて彼女達の事は今回の事件からも警察のデータからも消してくれたようで
さらに検問で面倒が起きた時のためのために、一枚の手紙も差し出してくれた
プリセラも礼を言いつつ…隊長、ジール・ボーイはどうしているのか問うが
彼女たちもその行方がつかめない様で… 少なくとも軍には戻らないであろう、とするカロシー

「しばらく……ひとりになりたいのでしょう」
その言葉と共に、カロシーとボラバートンの表情が暗くなる…
同じ頃、何処ともしれぬ山の中、一本の樹の横で佇むジール・ボーイの姿があった

「大丈夫だよ あいつは強い ひとりで立ち上がるさ
 きっと来る……… 女神と闘うために…」

プリセラ達も今日中には出発するとの事で、隊員の二人はそれを最後に別れようとする、が…

「私は許さない…
 メッツはあなた達と隊長に巻き込まれて死んだんです
 無論メッツも覚悟はしていたでしょう 私もボラも…特捜隊に入ったときからその心構えはできていました
 それでも私は……… あなた達と隊長を許しません」

はっきりと、そう言い放ち…それだけ言ってカロシーはプリセラと別れる
…彼女の言葉に…プリセラはどこか沈んだ表情が浮かぶのだった…
と、リュシカに朝ごはんが出来たといわれてプリセラも調子を取り戻し、家に戻るのだった
戻ったらお面が変わってたミカゼがうるさいけど …と、そこでサンの姿が見えない事に気づき…

街ではコクマが身を潜めていた 霊磁砲の残滓がアクアを探知できなくなったようで
さらにドルチルともはぐれてしまうコクマ そこにサンが通りに姿を見せ、慌てて隠れるコクマ
サンもどうにかプリセラ一行から抜け出せた、とハンバーガー片手にぼやく
自分の目的地もメモリア王国だと知ったら、一緒についてこいと言いだすのは目に見えている
正直もうこれ以上は一緒に居ると命がいくつあっても足りない、としながらも…
サンがメモリアを目指す目的は、なんでも伝説とうたわれる五大石がそこにあると言う情報を掴んだからだそうで
五大石の入手を目論むサンだが…ふと、サンはあの戦いの時のことを思い出す…

479 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:08:23.99 ID:???.net
―――(回想)―――

突如現れたブライクブロイトは、突撃するミカゼを指一本で弾き飛ばす
吹き飛ばされたミカゼの元に駆け寄りながら、プリセラは目の前の男から尋常じゃない存在感を感じ取っていた
アダラパタの前に立ち、一向に立ちふさがるブライクブロイトに、ジール・ボーイも激昂の形相を向けるが
・・・それをプリセラが制する 彼に近づくのは危険だと、プリセラの勘が言っているようで・・・
するとブライクブロイトは、プリセラの腹に書いてある「檻」の文字に目をやり…

…気付けばプリセラとジール・ボーイの傷口からは血があふれ出て止まらない
目の前の男の魔法の影響だろうか…これ以上近づくのは危険だが…
しばし睨み合いになる両者であったが、ブライクブロイトは一旦城に戻る事に
彼が乗る武器の尾についた球が微かな音を響かせ…凄まじい速度で空を駆け抜ける!
そして二人は現れた木のトンネルへと戻り、それと同時に木のトンネルが崩壊していく

「どこへ消えたんだ………!!?」
「もうここからはいなくなったよ
 たぶん…あの中は魔法で別のどこかと繋がっていたんだろうね あの先に………」

―――(回想終わり)―――

「グリ・ムリ・アがいたんだ …でもあれ以上は踏み出せなかった」

朝御飯の最中、プリセラもその時のことを思い返していた
とはいえ何の準備もできてなかったししょうがないとミカゼもフォローするが
なんかリュシカはぷっくーとほっぺふくらましてそっぽむいてた

「あの――なんかずっとリュシカがあんなカンジなんだけど……
 俺 気を失ってるとき彼女になんかした?
「そりゃ―――ね―――… いくら気絶してたからってあんなことしちゃ――」^^

プリセラの返しにミカゼも困惑 リュシカは今だほっぺをふくらませるばっかりで…
一体自分は何をしたのか、状況のわからないミカゼは一人困惑するしかないのでした −ω−)

480 :粗筋書きの三十指:2019/07/18(木) 17:12:06.53 ID:???.net
―――場面は変わり、どこかハイテクな雰囲気のする屋内にて
ひとりのおばちゃんがその内部の整備を行っていた様子
どうやら一段落着いたようで、鼻歌交じりにおやつの用意でも取り掛かろうとするおばちゃん
そこに何者かが、おばちゃんのお召し替えをお持ちしました、と声をかけつつ

「報告があります ブライクブロイドがアダラパタを連れて帰還しました
 早急にお会いしたいとの事です お召し替えされましたら 謁見の間までお越し願います
 グリ・ムリ・ア様」

その仮面の少年、クゥは目の前のおばちゃん…グリ・ムリ・アにそう報告し
グリ・ムリ・アも顔の汗を拭いながら、ついでにおやつの準備も整えようとするのであった

<続く>

481 :マロン名無しさん:2019/07/18(木) 19:18:58.45 ID:???.net
女神マジでおばちゃんだった件

482 :マロン名無しさん:2019/07/18(木) 20:20:35.59 ID:???.net
女神さま、魔法使いってより技術者だな
三十指に与えてる魔法も自分の技術とか解析、模造による再現品だったりして

483 :マロン名無しさん:2019/07/18(木) 23:12:40.44 ID:???.net
高度に発展した科学は魔法と区別がつかない、って何の言葉だっけか
そんな感じで魔法の成り立ちは古代科学によるものとか?

484 :マロン名無しさん:2019/07/19(金) 13:02:22.37 ID:???.net
とりあえずミカゼはちゃんときつねおめんに戻してほしい
さすがに今のは違和感バリバリ なれればそうでもないんだろうが

485 :マロン名無しさん:2019/07/19(金) 13:04:29.50 ID:???.net
そもそもミカゼなんでお面なんだっけ

面つけてる意味がさっぱり分からん

486 :マロン名無しさん:2019/07/19(金) 17:38:13.13 ID:???.net
最初はミカゼが途中で逃げ出さないように、っていう脅しの意図があった記憶
問題はアクア達をおうちに帰すまでって契約だったのに
メモリアに向かう事になってどんどんミカゼの素顔が遠ざかる(何)

487 :マロン名無しさん:2019/07/19(金) 18:10:41.48 ID:???.net
新ジャンル:顔がコロコロ変わる主人公

488 :粗筋書きの三十指:2019/07/20(土) 17:31:28.50 ID:FxENy1KX.net
三人の中、夢の樹内部にて ティトォ、アクア、プリセラの三人が顔を合わせる
ティトォはプリセラの容態を心配していた様子だが、プリセラも苦笑気味に問題無しと返す
…そんなプリセラにアクアが申し訳無さそうに謝る

「ごめんよ…あたしが勝てなかったから…プリセラを出しちゃったんだ……
 プリセラは……… 闘っちゃ駄目なんだ……」
「大丈夫だって言ってるでしょ!ね? だってそのために私は…
 闘うために私は… 自分の身体に魔法をかけたんだから…」

              檻

「おかげで力は大幅に削がれてしまったけど…いいんだ
 だって…私の全てなんだから」
拳を握り締めながらも、プリセラはどこか儚げな表情が浮かぶ…
それに闘うな、などといえる状況でもないのは確かである
アダラパタも引いた今のうちにメモリア王国のバレットと会い
そして、グリ・ムリ・アの下へ向かう、とするティトォ

「残りの三十指の23人全員と闘う必要はない 倒すべき相手はグリ・ムリ・アひとりなんだ」
「でも…」「ああ」「トゲおじさんが気になる事を言ってたよね」

「三大神器・・・」


  第38話|女神と三大神器


その頃、どことも知れぬ謎の施設内にて…

「舞響大天(ぶきょうたいてん)は?」
「声をかけてあります 先日帰還した月丸 太陽丸も参るとの事です」
「アダラパタが久しぶりに帰ってきた…… という事は いい報告が聞けそうだねぇ」

489 :粗筋書きの三十指:2019/07/20(土) 17:32:22.28 ID:???.net
暗証番号式にロックされたドアを開けて、ニヤリと笑みを浮べながら
絢爛な衣装を身に纏った女神、グリ・ムリ・アが謁見の間にて
お付きの仮面の少年、クゥとともに座するのだった

施設内の別の場所にて、アダラパタとブライクブロイドは
先程対峙したプリセラに関して考え込んでいたところ
腹の文字、「檻」はどうやら何らかの魔法が施されているようで
だが、アダラパタも知ってるような知らないような…なかなかこれと言う確証はない様子
ブライクブロイドも気になるので、後で調べて欲しいと頼む が…
……不意に、血の匂いを感じ取り… 二人の前には月丸、太陽丸の姉弟の姿があった

「どこで何人殺してきた?血の匂いが全く落ちてねェぞ」
「ふたつ目の五大石を手に入れてきました
 辺境の山奥である民族が古来より守り伝えてきた品です
 なかなか渡さないので皆殺しにしてきました」

…そんな二人に、舞響大天にお前らの教育を任せるんじゃなかった、とぼやくブライクブロイド
そこに・・・鈴の音と共にまた一人、その場に姿を見せるのは
頭に風鈴のような物を被った和服の女性、件の舞響大天であった
鈴の音と共に、風鈴を被ったその顔は、何処か妖しい眼差しを纏わせる…

そんな彼女を見ると月丸はその胸に飛びついちゃう むぎゅー
とりあえずそんな一行をアダラパタが先導し、女神様の下へ顔を出しに向かう
…アダラパタの言葉に、月丸、太陽丸の二人はどこか敵意が浮かんでいるかのようにも見えたが…?

490 :粗筋書きの三十指:2019/07/20(土) 17:32:43.28 ID:???.net
顔を出した一行を、グリ・ムリ・アは笑顔と豪華なケーキで出迎える
なんだけどブライクブロイドも舞響大天もいらないとつめたい対応でした 女神がっくり
それはそれとして、太陽丸が五大石の回収に関して報告

「ああ 月丸 太陽丸 五大石ごくろうさんね」
「その事なのですが… 姉が少々やりすぎてしまいました…申し訳ありません」

…その報告に、女神も僅かに心苦しげな表情が浮かぶものの…
「む……まあ…よい
 この世界の人間がどうなろうかまわない 何人死のうが……!私には関係ない!!」
はっきりと、そう断ずる女神 それを見つめるクゥの表情は、仮面に隠れて伺えない

そして女神はアダラパタの報告に関して問いかける(アダラパタケーキ食べつつ
三十指7人を投入し、ついに3人から不老不死の力、星のたまごを奪い取ったのであろうと心躍らせるが

「全滅しちゃいました」てへっ^^

これには女神も愕然、開いた口が塞がらない
何せ三十指最強の一角、5本の指まで含めたメンバーが全滅したとあって
100年の間にそこまで力を手に入れていたのか…戦慄する女神

491 :粗筋書きの三十指:2019/07/20(土) 17:33:13.69 ID:???.net
「………どうする…?アダラパタ」
「そーですねェ これ以上削られるのもなんですから 一気に潰しちゃいましょう
 彼等を使わせてもらえませんか?」

 食

 盾

 光

 斬

「五本の指 残り4人の指揮権を是非このボクに―――!!
 奴等のバックのメモリア王国ごと 潰します」

その宣言と共に、アダラパタは彼らの運命を示唆するかのように
ケーキに飾られたイチゴを、その指で潰すのだった…

<続く>

492 :マロン名無しさん:2019/07/20(土) 20:33:22.93 ID:???.net
ショッカー作戦会議回
ブライク派と舞響大天派の水面下の軋轢とかがあるのが悪の組織の定番だよな
アダラパタはブライク派、と言っていいのか怪しいが

493 :マロン名無しさん:2019/07/20(土) 21:28:25.04 ID:???.net
> この世界の人間がどうなろうかまわない 何人死のうが……!私には関係ない!!」

ここ、気のせいかなんだか言わされてるような感じがする
なんでかはうまく言えないが

494 :マロン名無しさん:2019/07/20(土) 21:48:29.61 ID:???.net
食って字面の場違い感ハンパないんだけど
ちゃんと強いんだろうな?

495 :マロン名無しさん:2019/07/20(土) 22:07:04.20 ID:???.net
個人的にはエヴァ初号機が浮かぶな>食
あとは同誌だけどハガレンのグラトニーとか、見せ方次第ではかなり凶悪だとおもう

496 :粗筋書きの三十指:2019/07/22(月) 17:31:06.04 ID:RpGBGZ7U.net
冒頭、場面はオープンカフェにて食事中のライトの報告書から始まる

[9月5日 昨日"タップ"は大きな敵との闘いがあったらしい
 恐らく相手は特別捜査隊にして女神の三十指でもあるジール・ボーイである
 その後ジール・ボーイは失踪 特捜隊員ひとりが死亡
 "タップ"はアクアからプリセラに変換し勝利をおさめた模様 詳細は不明]

*T=ティトォ A=アクア P=プリセラ 三人合わせての呼称"タップ"

他の特捜隊員から情報を聞き出せれば良いのだが…考え込む様子のライト
店員さんにお水のおかわりを頼みつつ、ライトは報告書にペンを走らせながら
3人の今後の動向に関しても思案をめぐらせていた

「メモリアは世界最大の文明国家…三十指が幅をきかせているなんて情報はない
 第一 国王が強力な魔法使いって話だからなァ 女神の手はまだ及んではいない…?
 しかし… あそこは今…王子が…… バレット王の長男…グリン王子が……

 "タップ"は知っているのか……? 今のメモリア王家の状態を…」

ともかく、3人はメモリアに渡るのは間違いない そこで女神と闘うための何か、考えがあるのだろうか
そんな思案を巡らせながら、ライトは錠剤を口に含みながらお水を飲み干し
彼もまた、3人と同様、前に進む決意を固めるのだった

 真実を見極めるんだ この世界にこれから何が起こるのか
 本当に…女神の力で全てが終わってしまうのか……

[しかし… メモリアのアクロア大陸やジール・ボーイのいたアルカナ大陸はまだいい…
 悪しき心を持った三十指が野放しになっている地もある
 女神の命令か自己の欲望か…ズタズタにされた国もいくつか存在する]

497 :粗筋書きの三十指:2019/07/22(月) 17:32:09.93 ID:???.net
その書き記された報告と共に、場面は…とある部族の住まう森へと移り
見張りの男が怪しい人影を見つけ、その人物を引きとめようとするが
―――次の瞬間、見張りの男の顔面が真っ二つに両断される…!!

[先日も こんな情報が入った
 辺境の奥地に暮らす民族が女神の三十指と思しき魔法使いに皆殺しにされたという話だ]

見張りの肩に止まっていた小鳥が鳴き声と共に村へと逃げ出し
松明を片手に持った人影は、傍らの血だまりをよそに、奥地へ向かう…

村ではおじいさんが村の子供たちにさんすうを教えてあげていたところ、しかし成果はいまいち
仕方ないのでおじいさんは木の傍らで読書をしていた息子、シャルロックを呼んで
子供たちに代わりにお勉強を教えてやれと命令するも、そんなもん必要ないと冷たく返す
ここでは鹿の狩り方や芋の育て方さえ教えられれば十分だとするシャルだが
・・・目の前にぶらさがった毛虫を見て悲鳴と共にひっくり返った ケムケム
さらにひっくり返ったシャルの頭がでっかいトカゲに触れちゃって思わず飛び退くと
トカゲの頭に勉強中だった子供の投げナイフが突き刺さった

「今夜のおかずだ 母ちゃん喜ぶぞ」 \いいなー/
「ねーおいら達勉強なんてしたくないよー」「シャルちゃんみたいになりたくないよ――」
「それよりも竜に乗りたい!」「俺も俺も!シャンみたいになりたい!!」

そんな子供たちの言葉を無理無理と笑い飛ばすシャル
確かに昔は一族みんながエンペルドラゴンに乗れたと言う だが今では竜を操る血も薄れてしまったそうで
その中でもシャンは特別な天才、生まれた時からの英雄、と一本指を立てて笑みを浮べる
が、そんなシャンのどたまに投げナイフがぶっささった −ω−)
子供たちにボコられる息子シャルの姿にオヤジも溜め息が出ちゃう

シャルもこんな所じゃ満足に教えられないし、学校のある所へ行けばいいと訴えるが
親父はそれは駄目だ、としながら…
「一族には―――」「使命があるからだ」親父の言葉を、シャルがそう続ける
そしてシャルは石柱に埋まった宝石を見上げながら忌々しげに悪態をつく

498 :粗筋書きの三十指:2019/07/22(月) 17:32:52.62 ID:???.net
「…イカレてる! こんなものがあるからだ 五大石!
 なんでこんな一族に生まれたんだ俺は…
 文明のかけらもない辺境の地に引きこもりただ静かに生きる…
 太古より伝えられし五大石のひとつを守りながら …ただ…生き続ける
 こんなもんさえなければ………」

一人、五大石の石柱を見上げるシャルロック 村の大人達も彼には困ったものと洩らす
狩りもできず、野良仕事も手伝わないシャルロックだが、村の長老もそんな彼をこう評する

「いつの時代もひとりくらいはおる わしもそうじゃった
 …しかしいつの日か誰よりも強く宿命に目覚める」
「……… だといいんですけどねェ」

・・・そこに、見張りの鳥が長老の家に入ってくる 
家に入った鳥の、返り血がついた姿に長老達の表情が変わる…!

「シャンはどこにいる すぐに呼べ!! それと若い男全員だ!!」

そして…森の奥地、村へと近づくその悪意、新たな見張りも両断してみせるその存在は
女神の三十指がひとり、月丸であった…!!
立ちはだかる見張りを容易く両断し、飛びちる鮮血に月丸は笑みを浮かべていた

「今まで色んな奴等がこれを狙ってやってきた… 商人…盗賊…色々やってきた…
 でもみんな追い返しちまった 売れば5千万G…いや 1億とも10億とも言われているのに
 なんでもいいや………こんなもの 誰かかっさらっちまえばいいのに……」

シャルロックのそのささやかな願いは、最悪の形で成就してしまうこととなる・・・

499 :粗筋書きの三十指:2019/07/22(月) 17:33:21.02 ID:???.net
  第39話|月丸とシャラカ族


そこに村に異常を知らせる警報の笛がけたたましく鳴り響く
シャルは親父に何があったのかを聞くと、親父は侵入者だと答えながら
お前も武器を持て、と手にした槍をシャルに投げ渡す
・・・だが、突然のその報せに…武器を手にしたシャルは、足の震えが止まらない…
そんな息子の顔面を親父が殴り飛ばす、が…それでもシャルは怯えた表情の震えは止まることはなく…

「そんなんで来られても邪魔なだけだ お前は家の中で他の子を守っていろ」
そういいながら親父は闘いの場へと向かう、一人残されたシャルは、ただ恐怖に震えていた

そして村に現れた、松明を片手の女性、月丸の姿に警戒していた村人たちも困惑するが

「五大石を出せ さっさと出さねば殺して探すぞ 皆殺す」
月丸の宣告に、村人達は目の前の女性に一気に警戒心を強める
五大石は大魔王を封じる要となる存在、悪意ある者に渡すわけには行かないが

「そう…デュデュマが封じる魔法が込められている 我々が回収する」
その宣言と共に、月丸の手にした松明の炎が、そのまま氷と化す…!!

「マテリアル・パズル 夜叉水晶(やしゃずいしょう)」

そしてその氷の刃が村の戦士の首を飛ばし、返す刃でもう一人の胴体も両断する
「炎が氷に………!?魔法使いか!!?」
村の女性たちも弓を放ち、月丸に対抗せんとするが・・・

・・・村の中では子供たちと共に、シャルロックが身をちぢ込ませて震え上がっていた
子供たちは俺達も闘うと言うがシャルもそれを止める

「隠れているんだ…静かにしろ………!!
 見つかるな・・・ 見つかるな・・・ 見つかるな・・・・・・」

500 :粗筋書きの三十指:2019/07/22(月) 17:34:07.30 ID:???.net
そしてシャルの親父も、月丸の氷の刃に胸を貫かれ…
「マテリアル・パズル 分解せよ 炎に戻れ」
次の瞬間、突き刺した氷が炎へと戻り、親父の身体が炎に包まれる…!!
・・・燃え盛る親父の亡骸に手を伸ばし、炎から新たな氷を取り出し
燃え盛る死体と、氷付けの死体を後に、月丸は村の内部へと足を踏み入れ
月丸はすぐに、石柱にはまった五大石を発見した

息を潜めて隠れるシャルロックも、あんなものさっさと持っていっちまえと苦悶の表情を浮かべるが
そこに突如、槍に串刺しにされた熊が空から降り注ぐ!
それと共に、月丸の前に腹の膨らんだ竜と、その背に乗った戦士、シャンが立ちはだかる…!!

・・・シャンは目の前の惨状に歯噛みしながら、その暴挙を引き起こした月丸に向けて告げる
「もう立ち去れなどという穏当な事は言わん 貴様はこの場で死ね!!
 この俺が殺してやる!!!」
隻眼の戦士、シャンは歯軋りを鳴らしながら、月丸に向けて殺意を向け

「お前が死ね」
シャンに向けて月丸は、嘲りの笑みで返すのだった

<続く>

501 :マロン名無しさん:2019/07/22(月) 18:22:25.77 ID:???.net
ああ、前回言ってた皆殺しのアレか・・・
月丸ちゃんめっちゃえげつねーわ 皆殺しとか言ってたしシャンもシャルロックも駄目だろうな・・・

502 :マロン名無しさん:2019/07/22(月) 19:09:29.02 ID:???.net
炎と氷を操るのはシンプルでいいな、FF感ある
これで太陽丸が雷と風を操るなら完璧なのだが

503 :マロン名無しさん:2019/07/23(火) 07:32:16.93 ID:???.net
ガシャロのときも思ったけど、結構こういうエグイのも平気で書くよね先生
ファンタジー物としてこういう要素は外せない部分もあるだろうが

504 :マロン名無しさん:2019/07/23(火) 23:13:17.76 ID:???.net
ライトの思惑も気になるところっすわ
ここまで出張ってる以上、もはやモブあつかいにも出来ないだろうし

あと3人に便宜上の呼称が付いたのはいいが「タップ」て名前はちょっとダサいw

505 :粗筋書きの三十指:2019/07/24(水) 17:13:31.82 ID:WjX8vttW.net
 エンペルドラゴン 希少種
 捕食連鎖の頂点に君臨する竜である 高い知能 寿命は長く1000年以上も生きる
 奥地に生息にその姿を見た者も少ない 生体のほとんどが謎に包まれている

 魔法<マテリアル・パズル>を操るという伝説がある
 伝説ではエンペルドラゴンと心を通じ合わせる事ができる民族がいるといわれている

「なるほど こいつらがその伝説の民族だったか しかしエンペルドラゴンも落ちたものだな
 かつては強大な魔力を操り 天空を支配した竜帝もこの程度か
 …まあ お前よりはマシだがな」

そう言い放つ月丸の前には、夜叉水晶の氷がいたるところに突き刺さり、倒れる竜の姿があった…


  第40話|水晶と万華鏡


エンペルドラゴンを容易く下す月丸、そしてシャンももはやボロボロで…
それでもシャンは、槍を片手に月丸に突っ込む! が、その一撃は月丸の氷に阻まれる
次の瞬間その氷が炎と化し!炎の一部が氷の刃となってシャンを襲う!

「氷が炎に… 炎が氷に……!! これが…魔法と言うヤツか…!!?」
「私は炎の魔力を変換し氷をつくり出す事ができる 炎と氷を支配する魔法使いだ」
「炎で氷をつくり出すだと…!!?なんてでたらめな……!!!」

「科学とは違う この世にはありえない 新たなる法則をつくり出す
    マテリアルパズル
 それが 魔 法」

月丸はそう語りながら、その指先に灯火が浮かぶと共に、その火の先端に氷の結晶をつくり出す
シャンは五大石を奪いどうするつもりか問うが、話す必要はないと月丸も返しながら襲い掛かる!
その一撃に吹き飛ばされ、飛ばされる先には崖が待っており シャンも咄嗟に崖際を掴むが…

506 :粗筋書きの三十指:2019/07/24(水) 17:14:16.47 ID:???.net
片手でかろうじて崖をつかむシャンに、月丸は手にした炎を氷の刃に変え、止めを刺そうとするが
振り下ろした刃の先にシャンの姿はなく、崖をつかむのは切り落としたその手のみ…!!
そして、シャンの逆転の一撃が、月丸の身体を貫いた!!
勝ち誇る笑みが浮かぶシャンだが…その表情が変わる
気がつけば槍が突き刺さっていたのは、氷付けになっていた村の長老であった

「姉様…勝手に先に進まないでください」
「…ふん こんな仕事私ひとりで十分だ」
その言葉と共に新たに現れたのは、月丸の弟、太陽丸…
静かに睨む太陽丸と、微かに笑みを浮べる月丸の二人に シャンも叫びながら太陽丸に向かうが

「俺に向かってくるのか?やめておけ 俺は姉様より強い」
そして太陽丸の拳の連撃が、シャンを滅多打ちにする!!
とどめの一撃に吹き飛ばされながらも、シャンはかろうじて踏みとどまる が…
・・・次の瞬間、シャンの目の前には血まみれの同胞達の姿が浮かぶ…!?

「俺のマテリアル・パズル 修羅万華鏡(しゅらまんげきょう)だ
 鏡や氷などに映った像をつくりかえる事ができる
 俺の魔力はお前の瞳の中にまで浸透した
 そして眼球内 水晶体の映像を操作し 今 幻影を見せている……!!」

血まみれの同胞達の幻影に、悲鳴を上げるシャン そして
「では死ね」月丸のとどめが、シャンの身体を貫いた

月丸に討たれ、もはや虫の息のシャンが、最後に問う

「魔法使い……まだ…お前らの他にもいる…のか?」
「仲間が30人 その上にまた3人いる」
「…なんて事だ……… 魔法使いなどほとんど…いなかった…
 この大地に…必要が…ない……からだ…… 大いなる…災いが…ないからだ…
 魔法が必要な世界… それは…… 大地の存在を脅かす…… 敵のいる世界……
 一体…今…… 世界に何が……」

507 :粗筋書きの三十指:2019/07/24(水) 17:15:11.01 ID:???.net
「くっくっく… もしこうならどうする?
 その大地にとっての災いが 逆に大地の力を利用し魔法使いの兵隊を作り出しているとしたら…?」

そう、宣告すると共に…目を見開くシャンの額が氷の刃に貫かれた・・・

シャンが討たれると、村の生き残りの子供たちも槍を手に飛び出してくる
…月丸はそんな子供たちを見据えながら…子供たちに向けて告げる

「こども達が残っていたか… すまないがもうお前達の親はいない
 …残されるのは不憫だな 辛かろう 大丈夫…今すぐ一緒にしてやるからな……」
冷たい笑みと共に、月丸の右腕に氷の刃が展開される・・・

そして子供たちも月丸に討たれ…氷の刃が血に濡れながら
「これで寂しくなかろう」 月丸の顔にはどこか優しい笑みが浮かぶ
「相変わらずこどもには優しいな…姉様は」 そんな姉に太陽丸も笑顔を浮べていた

・・・村の大人達も、子供たちも全滅したと思われたが、ただ一人生き残りがいた
呆然とした表情と、重い足取りで辺りを彷徨うのはシャルロックであった
死んだ表情で辺りを彷徨いながら…「俺も・・・」と、二人に頼み込むシャルロック

…二人はそんなシャルが、強大な魔力をもっている事に気がついた
そこで三十指も少々欠けた現状、新たに強力な魔法使いとなるかもしれない
ちょうどシャルは既に心は空っぽ、いくらでも取り込める、とする月丸だが
次の瞬間、瀕死のエンペルドラゴンがシャルの身柄をさらい飛び去ってしまう…!
「腐っても竜か たいした生命力だ」
「どうしますか?」
「放っておけ 任務はもう完了している」
その言葉と共に、月丸は石柱に埋め込まれた五大石を見上げ…

「メモリア王国ごと……… 潰す……?」
場面は五大石を手にした女神、グリ・ムリ・アへと移りながら
アダラパタのその提案に、女神はどこか困惑気味に返す

508 :粗筋書きの三十指:2019/07/24(水) 17:15:31.93 ID:???.net
「それは…まだ早いのではないか?アダラパタ」
「頃合いだと思いますが?」
「三十指はまだ必要以上に目立ってはならない…そう言っていなかったか?アダラパタ
 世界中を敵に回しては行動を起こしにくくなる……と
 そのため時が来るまで三十指のほとんどは自由にさせておき
 あくまで…神に選ばれし正義の使者という事にしておく…
 私に伝説の女神を名乗らせて…」

「もういいんじゃねーですか?だって……ねェ この世に女神なんていねーんですから」

女神の言葉に、アダラパタは舌を出した笑みと共にそう返してみせる
・・・グリ・ムリアは僅かに苦悶の表情が浮かびながらも…

「……… ……いいだろう 許可する
 どうせ…私には判を押す事しかできないのだからな……」

同じ頃、朝、プリセラはある場所に向かっていた
そこでとてつもない闘いに巻き込まれるとも知らずに………

<続く>

509 :マロン名無しさん:2019/07/24(水) 19:04:46.65 ID:???.net
なんだかマジでアダラパタが裏の首領っぽくなってきたな

510 :マロン名無しさん:2019/07/24(水) 19:25:00.47 ID:???.net
登場初期の小物っぷりはわざとやってた可能性

511 :マロン名無しさん:2019/07/24(水) 20:17:30.96 ID:???.net
月ちゃんと太陽くんがマジもんのサイコさんで怖い

512 :マロン名無しさん:2019/07/24(水) 20:40:49.43 ID:???.net
実力的にはどの辺かも気になるな>月&太陽
暗殺とかの戦闘要員を任されているみたいだし
5本の指よりちょっと落ちてアビャクに並ぶ程度って所か

513 :マロン名無しさん:2019/07/25(木) 07:32:20.37 ID:???.net
なんとなく前回から思ってたが、やっぱ女神はただの神輿だったか

514 :マロン名無しさん:2019/07/25(木) 17:36:23.41 ID:???.net
>「もういいんじゃねーですか?だって……ねェ この世に女神なんていねーんですから」
アダのここのセリフにもみんな何も言わんしなー
少なくとも今並んでる面子は女神の正体もその目的もわかってる最重要幹部だと思われ

515 :マロン名無しさん:2019/07/25(木) 23:10:59.28 ID:???.net
今気付いたけどシャルの境遇がほぼHxHのクラピカまんまだな

516 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 11:16:58.60 ID:???.net
ちょっと前まで流れ弾であぶあぶやってた人と思えねーな

517 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 17:56:54.84 ID:qhEUlj+9.net
[パラディア空港まで徒歩30分 料理と酒の町モノケット
 旅行者なら皆訪れる活気あふれたこの町で 今とんでもない事が起こっていた]

なにやら町の様子があわただしいようで、とある料理店のシェフが何事か街の人に聞くが
なんでもミト屋とやらで、一つの伝説が塗り替えられようとしている、とのことで…
そして多数のギャラリーが見守る中、店内には二人の男の姿があった
スプーンを持つ手が止まり、青ざめた顔で荒い息を吐く男、その前には…

「今何杯目だ」「ジェヴは12皿目……相手は……14皿……!」
平然とした顔で、もう一杯を要求する眼鏡の男 その言葉にギャラリーからも戸惑いの声が出る
そしてジェヴも顔面蒼白で「うそだ・・・うそだ・・・・・・」そう洩らすしか出来ず…
男は出されたドリアを、ふーふーしつつ、一気にかっこむ!!
15杯目も食べ終え、挑発する眼鏡の男にジェヴも苦悶の声がもれ出てしまう…
ちなみにその後ろでは、最初に挑戦したドルチルが一皿でダウンしていました

…挑戦者の実力と、思わぬ苦戦にジェヴは忌々しげに表情が歪む
(馬鹿なァァアア 俺は最強じゃなかったのかァアアア
 今日もいつものように旅行者(カモ)に声をかけ ドリアの大食い勝負を持ちかけた
 そいつ(ドルチル)は楽勝だった しかし
 次に挑んできたこいつ こいつが……… こいつが………!!)

…騒ぎを聞きつけ駆けつけた他所のレストランの店主、トマも彼の事は良く知っている
彼、ジェヴは町を訪れた旅行者達を自慢の大食いパフォーマンスで楽しませてきた
確かに傍から見ればただの陽気なバカかもしれないが、トマは知っている
彼がそれに、人生のすべてを…命をかけているという事を・・・
そしてトマはジェヴに向けて応援を送り、周りのギャラリーもジェヴに向けてエールを送る
その応援に闘志をよみがえらせ、ドリアを一気にかっ込む!!

コレには眼鏡の男も感嘆の声をあげながら…その上で
「じゃあ…俺は 2皿追加だ」男はさらに、ジェヴを突き放し、止めを刺しにかかろうとする…!!

518 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 17:57:20.35 ID:???.net
さらに記録を放され、ジェヴは震えながら…その脳裏に浮かび上がるのは家族との記憶…
妻は大食いパフォーマンスで生計を立てる夫に、まっとうに働いて欲しいと願っていた
だがそれをジェヴは、「男の生き方に口を出すな!!!」と逆に叱りつけてしまう
…その次の日、妻は娘を連れて家を出て行ってしまうのだった…

圧倒的な実力の挑戦者には、もはやギャラリーからも諦めムードが漂うが…
「男の生き方に口を出すな………!!」
「無駄っすよ 俺は大陸チャンピオンすよ 小さな町の大将ごときが俺にかなうわけがない」

「俺は家族も失った…もう何も残されていないんだ………!!
 俺は 誰よりも多く食べなければならないんだァ――――ッ!!!!」

そう叫びながら、もはや気力だけでドリアを口に運ぼうとするジェヴ
…そこに、彼の前に現れたのは…彼の元を出て行った妻と娘だった…

「お前達……… 帰って… 帰ってきたのか……!?」
「もう…いいのよ………」「パパぁ…」

・・・二人との再会に、ジェヴはついに、そのスプーンを置き自身の負けを認める
そして涙と共に、ジェヴは妻と娘の二人を抱きしめるのであった…

という訳で大食い勝負は眼鏡の勝利、店主に賞金と、ギャラリーからも掛け金を差し出すよう要求
と、そこにギャラリーたちを掻き分けて、店に入ってきたのはプリセラであった

「あの――― 注文していいですか?」とプリセラが席につき
「えーと ドリア! 20皿!!!」

突然のその注文に、店主も、ギャラリーも、眼鏡の男も驚愕の形相がうかぶ…!!

519 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 17:58:19.38 ID:???.net
そしてプリセラは、次々運ばれてくるドリアを一気にかっこむ! もーぐもーぐ^^
とんでもないダークホースの出現にギャラリーたちも歓声を上げる
どんどん差をつめられる眼鏡の男も、店主に追加を頼む 焼くのはやいっすね

眼鏡の男も18皿までは到達するも、そこが限界…
プリセラは既に17皿目に食べ終えようとするところで、眼鏡の男も顔面蒼白となるが・・・
そしてプリセラがおかわりを頼もうとする、が・・・そこで申し訳無さそうに店主が言う

「すいません………もう…材料切れちまって…ドリアはつくれないんです…」

もうこれ以上は出せない、と言うことは…その結果は 18対17
品切れに救われる形となったが、勝負は結果が全て、勝ったのは眼鏡の男である
高らかに勝利宣言する眼鏡の男 プリセラももうつくれないならしょうがないと残念がりつつ

「それじゃあ――― カルボナーラ20皿!!!」
満面の笑顔でさらに追加で頼むプリセラであった これには

「    」 眼鏡の男も
「    」 店主もギャラリーたちももう絶句するしかないのでした



 \終/

520 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 17:58:45.20 ID:???.net
  第41話|クライムとムジナの穴

街から少し離れた陸の上では、無事キツネお面に戻ったミカゼと、リュシカの姿があった
どうやらミカゼ、リュシカと共に闘いの訓練中の様子 
…なのだが付き合ってるリュシカの方がそんなミカゼに困惑気味に首をかしげていた
どうやらミカゼ、未知の国と新たな敵、次の冒険の旅に際し
自分たちはもっと強くならなくては、との危機感を感じていたようで
そしてミカゼはリュシカの返事も聞かず一気に飛びかかる! キツネパンチぶんぶん
これにはプリセラも悲鳴上げながら咄嗟にエンゼルフェザーでガード

「ひ――― あたしはメモリアではパンを焼きたくて………」
しかしそんなリュシカの言葉は全然聞こえてませんでした リュシカ涙目

 そういえば最近… 焼いてないな… ムジナの穴のみんな…元気かなァ……

ここで場面は、リュシカの住んでいた街まで戻り・・・
そこでは破壊されたリュシカの店が丁度再建された所であった

「やっと完成したね リュシカ姉ちゃんのお店―――」
「前のお店がまさかあんなコナゴナにされるなんてね……」
「うん…どこの誰だか知らないけど許せない!」「鬼!悪魔!!」

いったいだれのせいなんだろうか
それはそれとして、子供たちもがんばって店を盛り立てよーと声を上げていた
姉ちゃんがパン修行を終えて帰ってくるまで、自分達が店を守るのだ
そんな子供達の姿に、物影に身を潜めながら声をかける人の姿があった
彼は子供たちを影ながら援助してくれていた足長おじさんである 正体バレバレだけど
新装開店のお祝いの言葉を送りながら、足長おじさんはその場を後にする

「バイバーイ盗賊のクライムさーん」
そんなおじさんに子供たちも笑顔で手を振るのでした

521 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 17:59:14.43 ID:???.net
・・・ひとまずはこの店の名に恥じないよう、姉ちゃんの味を伝えていかなくては
と、気合を入れる子供たちだったが…ふと、子供の一人が気付いた

[リシュカのパン] あっ・・・

…夜になり、クライムは一人町外れの道を歩きながら、その脳裏にアクアからの誘いが浮かぶ
クライムも女神の三十指に狙われるであろうと考えたアクアは同行を提案していたが
自分にはバラされてはまずい裏も無い、わざわざ始末される価値はない、として
その申し出を断っていた、のだが・・・ふと、街道の脇に何者かの姿があることに気付く
クライムの前に姿を見せたのは、ティトォ…?これにはクライムも困惑するが
そんなクライムにティトォは一緒に行こう、とクライムにその手を差し出し―――

ティトォの刃が、クライムの腹を貫いた

それと共に、ティトォの姿がひび割れ…女神の三十指が一人、月丸がその正体を現した!!
「まだ放っておいても構わないという話だったが手が空いたのでな わざわざ来てやったぞ
 ………くたばれ!裏切り者め……!!!」

そして月丸の刃がクライムから引き抜かれ、裏切り物の消去完了・・・と、なるはずだったが
倒れたクライムは、自身の身体にマスターキィで鍵をかけ、腹の傷を塞いでみせる!
体勢を立て直したクライム、月丸も再度、止めを刺そうとするが
マスターキィを地面に突き刺し、地面をひび割れさせる そのひび割れに一瞬月丸は足をとられ

522 :粗筋書きの三十指:2019/07/26(金) 18:00:06.41 ID:???.net
―――マスターキィから延びる魔力の鍵先が、月丸の足を解錠し、鈍い音と共に右足を吹き飛ばす…!!

「こっ……この…… 野郎がァアアア!!!!」

激昂の叫びを上げながら、月丸が突っ込んでくるが
…それを横から現れた太陽丸が、月丸の突撃を遮り腹を思い切り叩く!
太陽丸はクライムを睨むも、それ以上踏み込むことはせず…気絶した姉上を支えつつ
口からなにやら飴玉サイズの玉状のものを吹き出すと、そこから樹のトンネルが展開される
その樹のトンネルを通り、二人は撤退し…二人の姿が消えると、後には小さな植木が残るのみであった

自身のところまで手が伸びた以上、周りにも被害が及ぶであろう
もはやここにも居られない、クライムはそう思案しながら…空を見上げ呟く

「メモリアか………」

<続く>

523 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 18:43:09.81 ID:???.net
前半がもう全部ひどいwww

524 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 19:01:38.73 ID:???.net
プリセラ細い体でほんとにめちゃくちゃ燃費わりーなw
対するドルチルのゴツさに反する省エネ仕様を見習えw

525 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 19:42:16.31 ID:???.net
ドリア食いたくなってきた

526 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 19:47:39.66 ID:???.net
虐殺後にギャグ話突っ込むんじゃねーよw

527 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 20:22:13.34 ID:???.net
やっぱりプリセラ妊娠してるだろこれw
隠すような情報かとも思うからどうなんだろ

528 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 21:13:18.11 ID:???.net
ああ、大食いなのはお腹の子に入れてる意図もあったりするんかな

529 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 22:21:40.93 ID:???.net
しかしマスターキィまじで性能高すぎないか
攻撃でもほぼあたれば必殺だし、
自分の傷口も塞げる回復効果持ちだし、
相手の魔法も分解して無効化させる支援効果つきだし、
おまけにまだなんか秘密もありそうだしで、かなり重要そうな魔法なんだが
使い手が冴えないオッサンなのがなー

530 :マロン名無しさん:2019/07/26(金) 23:54:23.49 ID:???.net
おれは28だ!!

531 :マロン名無しさん:2019/07/27(土) 19:53:14.73 ID:???.net
プリセラの食費だけで旅の資金が尽きそうな件

532 :粗筋書きの三十指:2019/07/28(日) 18:37:08.39 ID:ymGY3xxr.net
「もう…後戻りはできなくなったな…
 ………いや 100年前からそれは既にか………」
「メモリアに攻撃をかけるのですね」
「うむ…しかし5本の指全てを投入するわけにはいかん
 ジャンクーアは拘束中 ナトラレーゼはここの防衛だからな
 ヨマを向かわせる もうひとりはメモリアで既に待機中だ
 …そして 動かせる他の三十指も全て投入する」

グリ・ムリ・アは今後の作戦に関して、噴水を泳ぐ魚に餌を上げながら仮面の少年、クゥに語る
100年ぶりの惨劇のはじまりか…そう、呟きながらグリ・ムリ・アは不気味な含み笑いを浮かべ

「……お ……おか……」
そんなグリ・ムリ・アにクゥはそう呟こうとするが…
女神から他の連中はどうした、と声をかけられると、その呟きは止まり
例の3人のもとに向かった、と答えるクゥ その勝手な行動にはグリ・ムリ・アも憤りが浮かぶが
舞響大天、なる人物が3人の中で合いたい者が居る、とのクゥの言葉に
「…ああ そうか………」 …グリ・ムリ・アは合点がいったかのように空を見上げ呟くのだった

場面は変わり、ジール・ボーイの修行の岩場にて、一人立つジール・ボーイ
ここで亡くなった部下、メッツの遺品である小鳥のアクセサリーを地面に刺しながら
ジール・ボーイはメッツに向けて一人、自身のこれからを語る…

「メッツ メモリアへ行ってくるぞ
 闘いのためじゃあない 俺は…もう闘えなくなったからな
 ……日常生活においてそれほどの不自由はないが―――
 もう――― 拳を撃つ事はできない…」

その言葉と共に、ジール・ボーイは魂を奪われた自身の拳を見つめながら
鳥好きのメッツとの思い出が、その脳裏に思い返されるのだった…

533 :粗筋書きの三十指:2019/07/28(日) 18:37:39.17 ID:???.net
だが帰り道にて、ジール・ボーイは野盗と遭遇してしまう、のだが・・・
・・・ジール・ボーイの姿に気付いた野盗の一人が、恐れ戦きながら隣の仲間に棍棒フルスイング

「ジール・ボーイのだんな…!?」
「久しぶりだな 刑務所の中で会って以来…か……?」
「しっ; 失礼いたしました――――ッ!!!」

  第42話|鳥と籠

さらに場面変わり、パラディア空港前に辿り着いたプリセラご一行
始めて見る飛行船に3人はそろって声を上げる かんぜんにおのぼりさんです
通行人からのお言葉にもめげず、メモリアへの旅路に気合を入れる3人
えいえいおー! と、気合を入れたところで―――

―――突如、鈍い音と共に周囲が暗黒に包まれる…!?
プリセラ達だけではない、突然の暗闇に周囲の人たちも困惑の声を上げてしまう すると・・・

「…ちょいと範囲が広すぎたな いらん奴も少し入れちまった」
・・・不意に暗闇に灯火が浮かび、聞こえて来るその何者かの声にプリセラは強烈な悪寒を感じ取る…!

「初めまして まして♪ 皆さん よろしくね ね♪」
「メモリア行っちまう前に一度挨拶に来たぜ
 安心しろ構えるこたァねェ 自己紹介するだけだ すぐ帰る」

灯火が人の形へと変わり…そこに現れたのは、
三大神器の二人、ブライクブロイドと舞響大天の二人であった…!!
とはいえ先程の言葉どおり、二人はまず自己紹介から始めようとするが

―――プリセラは一瞬でブライクの眼前まで踏みこみ、その拳を振るう!!
「わざわざ帰る必要はないよ ちょうどいいね手間が省けた この場で倒す!!!」

534 :粗筋書きの三十指:2019/07/28(日) 18:38:00.96 ID:???.net
プリセラの拳を腕でガードしながらも吹き飛ばされるブライクブロイド
そのまま追撃を仕掛けんとするプリセラに、ブライクも不敵な笑みを浮べながら、自身の魔法を・・・
発動する、その寸前 着物の女性、舞響大天が二人の間に割って入る
これにはプリセラもその踏みこみが止まってしまうが…

「だめよーブライク め 神器は使っちゃあ
 まだ神器は完全じゃあないの グリちゃんの城から離れて作動しちゃすぐ不安定になっちゃうわ
 そしてプリちゃん? プリちゃん あなたは引っ込んでて
 私 あなたの中の別の人に用があるの そのために今日は来たの 来たの

 さあ・・・ 出てきなさい アクア」

その言葉と共に、風鈴の奥の瞳が妖しい眼差しを浮かべ
突如彼女の放つ何かがプリセラの身体を吹き飛ばす!?
だがブライク曰く攻撃魔法ではなく、強制的に存在変換を起こさせただけだと言うが…

そして彼女の指名の通り、プリセラはアクアへの存在変換が行われる
アクアも開口一番、「あたしに何の用だい?オバさん」と辛辣な態度だが

「アクアちゃん……… 待っててね♪ あなたは……私が殺してあげるから……」
現れたアクアの姿に、舞響大天の顔には狂気の笑みがうかぶ・・・

そんな彼女の姿に…アクアは、まずミカゼをけしかける事に
とりあえずミカゼも とぉー と舞響大天に襲い掛かろうとするが
「邪魔」 頭に被っていた風鈴が輝くと、突如ミカゼが頭を押さえて苦しんでしまう

「おのれーよくもミカゼを」
「あらあら自分で捨て石にしといて いい性格ねアクアちゃん」
「よし次の攻撃だミカゼ!!」「そんでまた行かすんかい!!」

…ふと、周囲の悲鳴交じりの喧騒をよそに、舞響大天はアクアに向けて問う…

535 :粗筋書きの三十指:2019/07/28(日) 18:38:43.17 ID:???.net
「アクアちゃん… この100年…あなたにとってどうだった?
 辛かった……?それとも楽しかった……?
 あなたの心を包んでいた想いは…… 絶望?希望?」
「グリ・ムリ・アの手下風情が何をほざいてる 
 あたしが100年間 何を考えていたか? そんなの決まってるだろ!!!
 グリ・ムリ・アをこの手でぶっ倒す!!! 手下の貴様等もだ!!!」

舞響大天の言葉に、アクアはむき出しの敵意と共に、飴玉に破壊エネルギーを込める!
・・・だが、そんなアクアの強大な力を前にして、舞響大天はぽつりと呟く…

「鳥……逃げちゃった事あったよね… 籠から
 あのときも同じ アクアちゃんは叫んでた
 ただ叫んでた 窓から逃げた鳥はすぐイタチに襲われちゃった
 死んじゃった……… 大事にしていた小鳥………」

・・・そう、歌うように語り始める舞響大天
その何処か不気味な雰囲気に、リュシカもミカゼも嫌な汗が浮かぶ…

「死んじゃった……♪ 死んじゃった……♪
 アクアちゃんは叫ぶだけ イタチに向かって叫ぶだけ
 ♪よくも殺したな♪ そう怒るだけ 何も出来ないのに 何もできないのに
 イタチは逃げちゃうし 鳥も生き返らない ♪アクアちゃんは叫ぶだけ♪

 本 当 は 自 分 が い け な い の に 」

その歌と共に、鈴の音が響かせながら、舞響大天は頭に被っていた風鈴が宙へと浮き
彼女の素顔が露わになり・・・その正体に、アクアはその目を見開く・・・

「自分が籠を開けっ放しにしてたのに 自分が窓を開けっぱなしにしてたのに
 ………自分が手を放したのに……」

536 :粗筋書きの三十指:2019/07/28(日) 18:39:19.84 ID:???.net
―――忘れもしない、その素顔… 最後に見たあの時から成長した姿であっても
見紛う事無い、その存在は… あの日、伸ばした手が届かなかった…

「・・・・・・・・・・・・・・・アロア」
「久しぶりだね♪ お姉ちゃん♪」

アクアの妹、アロアが驚愕する姉に向け歌うように無邪気な笑みを返すのだった

<続く>

537 :マロン名無しさん:2019/07/28(日) 19:42:48.98 ID:???.net
え?え…?3人以外全員死んだんじゃなかったの?どういうこと?

538 :マロン名無しさん:2019/07/28(日) 20:13:50.21 ID:???.net
アクアの反応からも本物なのは間違いないんだよな
女神の魔法が生み出したクローン的な存在とか?

539 :マロン名無しさん:2019/07/28(日) 20:59:23.39 ID:???.net
虐殺→ギャグ回→ハートフルボッコの予感
なんというかいろんな意味でこの先生には敵いそうにないw

540 :マロン名無しさん:2019/07/28(日) 22:24:56.62 ID:???.net
舞響が3人以外の生き残りで
クゥが女神の子供?見たいな感じなあたり、ブライクにも何かしらありそうだけど
個人的にはブライクは単純に因縁とかなくてただ強いだけの豪傑でいて欲しいところ

541 :マロン名無しさん:2019/07/29(月) 07:30:38.46 ID:???.net
これは月丸の原住民虐殺以上のひどい事になりそうな予感

542 :マロン名無しさん:2019/07/29(月) 17:57:51.90 ID:???.net
こういう無邪気な悪意?的なキャラは大好物です

543 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 17:55:47.14 ID:dfZ8OrZi.net
響きわたる鈴の音に、周囲の人達は皆、頭を押さえて苦しみだす
さらに、その音に耐え切れなくなったように、その目と鼻から血が溢れ出て倒れる者も出始める…
子供もその音に苦しみ、鼻から血をあふれ出す子供に母親が必死に声をかけるが
そんな母子を、リュシカがエンゼルフェザーで包む事でどうにか守るが
その音にはリュシカもミカゼも苦しみの表情が浮かんでしまう…

そして舞響大天…アクアの妹、アロアと対峙し動揺するアクア…
そんなアクアの心を、アロアはさらに抉る…

「どうしたの?お姉ちゃん お姉ちゃん 100年ぶりなのに」
「・・・だまれ」
「ほらお姉ちゃん 忘れちゃったの? アロア アロアよ妹のアロア アロア」

「出鱈目を言うなァアアアアアアアア」

激昂の叫びと共に、アクアはスパイシードロップを放つが、その飴玉はアロアの横をかすめ
自身に攻撃を仕掛ける姉に、アロアもその目を見開き・・・

「なんて事するのお姉ちゃん 妹にむかってなんて事するの?
 久しぶりなのに… せっかく久しぶりに会えたのに……… やっとお姉ちゃんに会えたのに…!」
アロアは悲痛な形相で訴え、その瞳から涙が溢れ出てしまう
―――が、その直後、今度はけたたましい笑い声を響かせる!?
「アクアちゃん……… 辛かった?この100年……辛かったよね…
 今殺してあげようか うん そうしましょ 気が変わったわ 殺してあげるわアクアちゃん」
そして今度は、淡々と、鈴の音を響かせながらアクアに言い放つアロア

「神器作動 マテリアル・パズル」
ミカゼとリュシカの懇願も、ブライクの静止も聞かず、アロア…舞響大天はさらに一際、頭の風鈴を強く響かせ…!
ブライクもそれを前にして、自身の首筋に指を突き刺す!? 
首筋から勢いよく溢れ出た血から球のような物が現れると共に、その血が何かを形成し…!

 来たれ 神器よ

544 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 17:56:32.94 ID:???.net
「ヘルキルデスベル」「真紅虎龍牙(しんくこりゅうが)」

舞響大天の神器の発動の寸前、ブライクは形成した武器を舞響大天の喉下へ突きつける事で
間一髪で神器の始動は押さえられたようだ
…すると、強引な変換の影響か、アクアの身体がまた新たに変換され始める

「マテリアル・パズル マザー」
そこに、何者かが現れると共に
その魔法は舞響大天、ブライクブロイドの二人の首根っこを掴むような衝撃を与える

「あら あら♪」「………クゥか」
「なんだ…!!また出た もうやめてくれよぉ…
 しかもあのふたりを押さえつけている…のか? マジかよ」

ひび割れた空間から現れた、仮面の少年クゥが二人を取り押さえる姿にミカゼも驚愕
そしてさらに、その背後から現れた存在に、変換され現れたティトォが、その目を見開く…!


「グリ・ムリ・アァァアァァ!!!!!」


ついに対峙した、ティトォ達三人の魔法使いと女神グリ・ムリ・ア
だがグリ・ムリ・アは勝手な行動をした二人に呆れた様子で溜め息をつき
ティトォの方を一瞥もせず、その場を立ち去ろうとする女神達だが
不安定な体でのティトォの叫びが女神達を引きとめる その叫びにグリ・ムリ・アも足を止め…

「ぼくらは… お前を倒すために 国のみんなの敵を討つために…!!
 この100年生きてきたんだ 待て…待て…… 待てェェェェエエ」
「・・・あわれな身体だな だがそれはもうしばらく待っていろ
 今回はもう引き下がる」

545 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 17:57:02.45 ID:???.net
ノイズ交じりのティトォ達を見下しながらそう言い放つ女神だが
その胸中としては、今はティトィたちに刺激を与えるのはまずい、という思惑がある様子
それでも、ティトォは必死に女神を引き止めんとするが…
その背中をリュシカが抱きしめ、ティトォの身を引きとめる
…据わった形相のティトォであるが、自身を抱くリュシカの手を、そっと握り締める…

こうして女神達は、ティトォ達の下を去らんとする、が
去りゆく前に、女神グリ・ムリ・アはティトォたちに向けて告げる

「…しかし感謝しているぞ 私が今ここにいられるのは お前達のお陰なのだからな
 お前達のお陰で私は今生きていられるのだ そしてお前達の助けがあったからこそ女神になれた」

女神の言葉に困惑するリュシカとミカゼ
ティトォもその言葉にその形相がさらに険しくなる中女神はさらに続ける
「私が100年前 ドーマローラを滅ぼすのを手助けしてくれたんだよ
 それが100年前 その者達が犯した罪だ
 はやく私を殺しに来い そのときまで後悔は止まらんぞ」

それをティトォは、あらん限りの大声で違う、と否定するものの
そんなティトォの語る真実など聞く耳持たず、女神はその場から消え去るのであった・・・
・・・三大神器の三人もその場を離れる前に、『3人の魔法使い』に向けてそれぞれの言葉を送る

「じゃあな! 俺も舞響も同じくドーマローラの生き残りだ 地獄の底まで付き合ってくれや
 それとさっき殴りかかってきた奴 確かプリセラつったな
 かなりいいセンいってたぜ だが次に会うときの俺はもっと強ェからな」
「アクアちゃん あなたは私が殺してあげたいの
 できればそれまで死なないでね♪」

ブライクブロイドと舞響大天の二人は、そう言い残して姿を消し
・・・一人、残った仮面の少年クゥ その姿に、ティトォはどこか困惑の表情が浮かび…

「願わくば…… なるべくはやくぼくの下に辿り着いて欲しい… ティトォ」

546 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 17:57:39.86 ID:???.net
女神たちがその姿を消すと…周囲の空間も霧散し、蒼空と共に空港前へと戻る一向 
だが一向に巻き込まれた一般市民たちは、みな倒れたまま苦しみ、起き上がることができなかった
倒れた人達に、ティトォがホワイトホワイトフレアを発動させ治療に当たりながら
「ごめんよ…… ごめんよ…… …ごめんよ………!!」
ティトォは何度も、倒れた人達に詫びるのだった・・・


  第43話|ひとつの旅の終わりと真なる闘いのはじまり


騒動も落ち着いた頃…一人の記者、ライトが空港前の病院を訪れていた
看護婦に事情を聞こうとすると、その一室に俯くティトォの姿を見つけ声をかける
しかしティトォは今だ、みんなに謝るんだ、とうわごとのように呟くが…
・・・ライトはそんな彼の胸倉を掴み上げ 「前へ進め!!」とティトォに向けて言うのだった
病院を後にしたティトォを、ミカゼとリュシカが出迎えるが

「あの野郎共ォォオォ………!! 絶対俺がぶッ倒す!!!」
ノイズ交じりの身体と共に、ティトォは…いや、三人は女神たちに向けその怒りを燃やすのだった…

浮遊する柱と木の根で出来た窓から覗く数々の異なる空間の間
その柱の上に立つ、女神の三十指達の姿があった アダラパタは一向に奴等はどうでしたか、と問い
ブライクもなかなか面白かった、としつつ

「俺達と同じく不老不死として100年間行き続けた人間…
 奴等なら俺に俺の生きているワケを教えてくれるかもしれねェ……
 頼んだぜアダラパタ もっと面白くしてくれよ そのためにゃ何したって構わねェ
 三十指も俺達も女神もただの駒だ お前の好きに使え」

547 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 17:59:46.65 ID:???.net
「ええ 最初っからそのつもりですよ」
ブライクの言葉に、アダラパタは笑みを浮べながらそう返す・・・

「ではグリ・ムリ・ア様 作戦実行のご命令を」
「何を言っておる 勝手にすればよいではないか どうせ私はただの飾りなんだろ?」
「いえいえあなたこそ何を言ってやがるんですか いいですかァ?
 全てはあなたの目的のためなんですよ これまでの事もこれから起こる事も……
 全て貴様の責任なんですよ 女神様」

微かな笑みと共に、女神に向けてそう言い放つアダラパタ その言葉にグリ・ムリ・アも微かに苦悶の表情が浮かび
その場に参列した3台神器も月丸、太陽丸の姉弟もその言葉を黙って聞いており…
・・・そしてグリ・ムリ・アはその言葉の通り、三十指にメモリアへの戦争を起こす様、命令を下すのだった…

場面変わり、ジール・ボーイのほうはとあるのどかな空き地にその姿が会った
となりには前回彼に襲いかかろうとしたチンピラの姿もあった、が
どうやらご一行、草野球のメンバーのようでジール・ボーイをライバルチームの妨害かと早合点したようだ
何度も嫌がらせに自分達を追い出そうとしているとの事で…ちなみにちゃんと職にはついてるようです
そんな彼にジール・ボーイも溜め息混じりながら立派に更正したものだと洩らす
その言葉にはチンピラ、改めハムントもひでーと声を上げながら握りこぶしで語る

「人は常に自分を変えながら生きていける!! 才能がなんだ環境がなんだ!
 今の自分より強くなるために明日を生きていけ!!」

そんなハムントの言葉を浅いセリフ、と一蹴するジール・ボーイであるが
「なに言ってんすか あんたすよ ジール・ボーイさん!あんたが俺に言ったんじゃないすか!
 俺だけじゃないっすよ うちの奴等でジール・ボーイさんに世話んなったのいっぱいいますからね
 皆覚えてますよ 絶対 あんなセリフ本気で吐いたの後にも先にもあんただけっすよ
 ジール・ボーイさん 特捜隊に入る前だからもう忘れちゃいましたか」

・・・その言葉にジール・ボーイは、微かに自身を笑う声が漏れ出て…

548 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 18:01:55.69 ID:???.net
「何もわかってない青二才がほざいてやがったのか ジール・ボーイ………
 だが今の俺よりよっぽどマシだな……」
そしてその拳を握り締めながら、微かな笑みが浮かんでいた

と、そこに件のライバル野球チームの二人が乗り込んでくる
バットを片手に、痛い目見たくなかったら今日こそここを…そう言いかけた所で
ジール・ボーイは魔法拳 士熊を放ち平原の大岩を一撃で砕き割る!!
その光景には乗り込んだ二人も涙と共に退散しちゃうのでした

「ジール・ボーイさん……!?今のは一体……!?」
「情けないな……半分の力も出せない」「はい!?」−ω−)

「じゃあ行ってくるからなメッツ しかし羽根は少々遅くなる
 女神を倒してくるからな」

そしてジール・ボーイもまた、メモリア王国へとその足を向ける…!!
同じ頃、アダラパタは残る三十指のメンバーを集め、メモリア攻略へと乗り出す
アダラパタが呼び出したのは以下のメンバー達である

狂気の眼差しを浮べた男、夜馬<ヨマ>
福耳、猿顔の少年、影鬼<エイキ>
オーク風の褐色モヒカン、ボブリッツ
へんないきもの、ダークアイ・Q
不気味な笑みを浮べた紳士、メイプルソン
伝説の勇者のようないでたちの凛々しい青年、カイザード
やぶにらみのおかっぱちゃん、コモレビ
ハンサムなイケメン、ピィゲル
中年サラリーマン、チョー
眼鏡をおでこに上げた女の子、メルチナ (=ω= こんなかお

召集したメンバーに祭りが始まるとしながら、アダラパタの高笑いが響き渡るのだった

549 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 18:04:02.20 ID:???.net
メモリアへと向かう飛行船内、ティトォは服についた黒まんじゅう食べながら
その脳裏にはライトとの会話が思い返される、ライトはメモリアのグリン王子に関して
何か騒動があるようで…そのことは自身の目で確認して欲しい、とするライト
…真剣な、どこか重い面持ちのティトォにリュシカがあまり思いつめないで、と声をかける

「ティトォさんはもっと…自分と周りに花が咲いている人です」
「え!?それはバカって事?そゆ事? ・・・ありがとう」

また別の空では
「テンション上がってきたぜ―――ッ!!!」ドルチルがかっ飛んでいました
その背に乗るコクマも、メモリアに向かうようドルチルに指示 
必ずティトォ達を狙うチャンスはある、とするコクマだが・・・


 グリ・ムリ・ア 存在を司る力…星のたまごを使い何かを蘇らせようとしている
 しかし100年前は失敗…そのとばっちりで国がひとつ滅びる…
 触れちゃ駄目なのか…? 余計な事をして…つっついて… 再び悲劇を起こそうとしているのはぼくらか…?

 でも… 聴こえる気がするんだ………
 身体の奥から声が――― 闘えという声が…… 100年間ずっと………
 呪われた身体から開放されるにはそれしかない ぼくらはやはり利用されている…のか?

【信じよう 自分の想いを】
【あたしは…悟ったよ 自分達が魔法の力を会得した理由…】

 うん 真なる最大の敵は 女神じゃあない


 あの3人と戦う時―――それが ぼくらの100年の旅が終わるときだ

550 :粗筋書きの三十指:2019/07/30(火) 18:06:17.71 ID:???.net
舞台はメモリアへ… 新たな大陸へと向かう飛行船を、一匹のいぬが見送るのであった



          マテリアル + パズル

              第T章

           大陸の魔法使い達

              
               終

551 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 18:57:57.94 ID:???.net
色々激動の第一部完結だったな
・・・ちゃんと続くんだろーな、ここで打ち切りとかやめてくれよ

552 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 19:36:01.19 ID:???.net
三十指の新メンバー一気に増えたけどホントに消化しきれるのかなあw
2,3人くらいは話の流れで蹴散らされてたりとかありそうw

553 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 19:49:01.36 ID:???.net
ピーゲルとかカイザートあたりの正統派イケメンはやばそうな気配

554 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 20:22:41.94 ID:???.net
コモレビちゃんかわいいから生き残ってほしいw

555 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 20:30:13.83 ID:???.net
しかし、清杉なんてギャグ漫画描いてた人たが、ここまでしっかりとしたファンタジー描けるとはなぁ。単行本みる限りもともと構成とかコマ割りとかはしっかり考えて作ってたみたいではあったけど
二部にも期待。あらすじ書きの人にも期待

556 :マロン名無しさん:2019/07/30(火) 22:15:35.04 ID:???.net
意外とアクア追い詰められると脆そうだな…
まあジール・ボーイ戦でもちょっとメンタル脆い所は見られたけど
こればっかりは相手が相手だしSUN値だだ下がりしても仕方ないわな

557 :マロン名無しさん:2019/07/31(水) 07:27:20.13 ID:???.net
やっぱりアダラパタが影の首領だったか
女神とアダラパタの馴れ初めも気になるところだからいつかやってくれる事に期待

558 :マロン名無しさん:2019/07/31(水) 19:21:43.80 ID:???.net
>>555
その辺、ジャンプで幕張やってた木多センセに通ずるものがあると思う
あの人も泣くようぐいすではわりとシリアスな高校野球やってたからな

559 :マロン名無しさん:2019/07/31(水) 22:32:58.17 ID:???.net
おまんじゅうはマジでおまんじゅうなのかよ

560 :粗筋書きのアダラパタ:2019/08/01(木) 17:15:21.07 ID:???.net
とある夜の城内…そこでは兵士達があわただしい様子で
グリン王子、と呼ぶ人物を探している様子 城内のどこかに居るはず、とするが
…城の外、屋根の上では一人の少年の姿があり…

三日月が照らす夜空の下、その少年がカメラ目線でびしっとサムズアップを決めるのだった b


                第2章

             眠れる城の王子様

          第H巻より、物語は新章へ―――。




皆さんこんにちは マテリアル・パズル主人公のアダラパタです
今回はボクがとある場所からパクってきた設定資料集を貴様等にお見せしやがりましょう

まァ特に読む必要もないくらい細かなうんちくもたれやがってますし
こーゆー場所だと見せられない図解も多いんでボクの独断と偏見で抜粋しますね
全容を見たい方は8巻を友達から借りパクすることですねェ(葉巻すぱー 

ゲホゲホゲホ ゲホゲホゲホ (めっちゃむせた 葉巻びたーん
葉巻は嫌いなんですよ −ω−)

561 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:16:07.04 ID:???.net
 マテリアル・パズル ――おまけFILE@―― 企画・構成/戸塚理弘

【マテリアル・パズルの性質及びそれを使う魔法使い達に関して】

*マテリアル・パズルとは?
 魔法の事です 科学とは違い宇宙に新たな法則を生み出す式
 それが魔法 −マテリアル・パズル− です

 簡単に言うと色々めちゃくちゃな事ができる不思議な力です

*マテリアル・パワーとその変換

アダラパタ
「この世のものにはそれぞれ魔力<マテリアル・パワー>が宿っていやがります
 石、木、水、火、空気、あめ玉、歌、人、いぬ それぞれあらゆる物に
 魔法使いはその魔力をつくり変え別の新エネルギーをつくり出す事ができやがります」

・ティトォ君の場合
 炎の魔力を変換!!分解し別のエネルギーに組み立てなおす!!
 魔力<マテリアル・パズル> ホワイトホワイトフレアが誕生だ!!
 回復と強化の力を持った新エネルギー!!

・アクアちゃんの場合
 アメ玉の魔力を変換!! 魔力<マテリアル・パズル>スパイシードロップの誕生だ!!
 他の物質を破壊するエネルギー!!

・ミカゼくんの場合
 魔 法 は 使 え ま せ ん orz

562 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:16:59.55 ID:???.net
魔力の変換に関して、例えば物質、時計やテレビを部品までバラバラに分解する
それを新たに組み立て新しい物、例えばミサイルを組み立てるように
これと同じ事が魔力の変換、魔力と言う部品を使い魔法使いはそれを組み立て新たな力を作るのだ


*マテリアル使い
 超能力者や超人、変人や変態など人間離れした能力を持った者たちの総称
 力が以上に強い、動物の言葉がわかる、念力がある、大食いなど性質は様々
 登場人物ではプリセラ、ミカゼ、サン、ネクバーパ船長など

ティトォ
「魔法使いはマテリアル使いが何十年も修行してそれでもなれるかなれないか
 という厳しい設定です ぼくもアクアも100年間も若いままでいられたので十分に魔力を練ってなる事ができました
 魔力の組み立ては偶然じゃあできません 知識だけでもできません 何年にも及ぶ経験が必要なのです」

アダラパタ
「しかしそのマテリアル使いを一発で魔法使いにしやがる方法がありやがります
 それは魔法の力が既に込められたアイテムを使えばいいのです」

*魔法の道具<アイテム>
最初から魔法のメカニズムを持った道具、だいたい星のたまごからつくられたものです
魔力の高い者が身につければあら不思議 魔法使いになれちゃいます
複雑な魔力の組み立てはアイテムが全てやってくれます 
女神の三十指も全員がアイテムを用いた魔法使い
その形は羽や十字架、球や腕輪など様々

長い歴史の中、色々な魔法が生まれました そして消えていきました
グリ・ムリ・アは星のたまごのかけらを使い過去の魔法の存在を道具として復活させたのです

*星のたまごのかけら
超めずらしい宝石 たまーに掘り出されるらしく、これの特大版が五大石だとか

563 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:18:22.98 ID:???.net
グリさん
「三十指が使っている魔法は全て過去にあった魔法 大昔それぞれ誰かが使っていたのだ」

リュシカ
「あたしがエンゼルフェザーを失くしちゃったらもう魔法は使えなくなるです」

ミカゼ
「俺が何か自分に合った魔法のアイテムを手に入れたら魔法使いになれるかも…」

*三人の魔法使い

    ティトォ
   ↑    ↑
      ◎−星のたまご 
   ↓    ↓ 
プリセラ←→アクア

3人は不老不死 身体はひとつで魂は3つ
死ぬ度に身体が入れ替わり続け完全に死ぬ事はない 魔法の力以外では

100年前消滅したドーマローラと言う国の生き残り
その場で生き残れるのは一人だったため、3つの魂をひとつの体に入れ今の身体になった


*星のたまご
三人の魂を一つにさせた存在で、その魂の中心にあるモノ
大地が生み出したこの世で最高の力の結晶体、これを利用すればなんでもできる
死者の復活、禁断魔法の復活 あらゆる存在を操作できる 
たまごと言う名前だがその外見は果実のようなものらしい

星のたまごを巡り対立しあうのがティトォ達と女神たちである

564 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:19:18.10 ID:???.net
*女神と三大神器<さんだいシンキ>

[グリ・ムリ・ア]
伝説の女神の名をかたるおばさんでとてつもない知識を持つ科学者
ティトォ達と同じドーマローラの生き残りで、星のたまごのかけらを使い不老不死になった

[三大神器]
クゥ、ブライクブロイド、舞響大天の三人で構成された女神に並ぶ三十指の頂点
禁断魔法が込められた3つの神器 それをグリムリアから与えられた3人を"三大神器"と呼ぶ
グリ・ムリ・アと同じくドーマローラの生き残りで不老不死
ティトォ達のように身体が一緒とかそういう事はない


*女神の三十指
グリ・ムリ・アが色々な目的のためにつくり出した超特級戦闘員 30人いて全員が魔法使い
一番大切なものを奪い去り空っぽの人間にしてから魔法の力を与え取り込む
グリ・ムリ・アの目的も知らず操られている場合が多い

クライム
「俺は何も知らされずっていうかほとんど無視されてた……」

565 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:21:03.58 ID:???.net
*大魔王デュデュマと女神の伝説
この昔話は世界中でそれぞれの解釈で語られています 最も一般的な話は以下の通り

文明が進みすぎ 大地を食い荒らした人間を滅ぼすために大魔王が地の底から生まれた
人間を滅ぼそうとするそのとき天から女神が舞い降り大魔王を倒した
このとき女神と共に大魔王と戦った人間達が魔法使いである

「グリ・ムリ・アはこの伝説の高尚さを利用し自分を話に出てくる女神とし組織をつくった
 正体はまだ完全にはわからないけど魔法すら使えないただのオバさんだ
 伝説上のそれとは全く関係なんかないんだ・…

 でも――― 伝説の元となった真実の歴史がきっとあるんだ―――
 世界中を周って、調べて、足りない部分は推理して――― 少し…わかった気がする
 大魔王デュデュマと女神の真実が―――」

"1000年前 大魔王デュデュマは世界を滅ぼした"
大魔王を巡る物語は、ほぼこの冒頭から始まる ここで指す1000年前とは大昔の意味と見るティトォ
そして大魔王と呼ばれる存在、それをティトォは確かに見ていた
100年前のドーマローラが滅んだ日、空に光の龍が飛び立つその姿を…

「しかし… デュデュマ…滅びの神…?生まれた理由…大地が生んだ理由……
 そして女神――― デュデュマと闘う者…… 女神とはなんだ…?
 女神という伝説の元となった存在―― ぼくは…気付いている…それは…

 ―――駄目だ!これはまだ推測にすぎない…!!ぼくの口からはまだ―――言えない」

苦悶の表情を浮かべながら、その頭を抱えてそう呟くティトォであった
後ろでアクアとプリセラが白い目だったけど

566 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:23:26.62 ID:???.net
アダラパタもそんなティトォにもったいぶりやがりますねェと声を上げつつ
これまでであった様々な謎を、アダラパタがつらつらと並べる

「大魔王デュデュマとはなんなのか 伝説の女神とはなんなのか
 グリ・ムリ・ア様は存在を司る力を使い一体何をしようとしているのか
 そしてそのときこの大地に何が起きるのか なぜ世界がとんでもない事になると言われているのか
 
 プリセラの腹の文字の意味とは 舞饗大天は本当にアクアの妹なのか
 ティトォ達に100年前起きた事とはなんなのか そしてメモリアにて何をしようとしているのか
 メモリア魔法大会とはどんな大会なのか そしてグリン王子とは?

 ・・・まァ2章であらかた明かされるのでよろしく」

567 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:24:39.87 ID:???.net
 マテリアル・パズル ――おまけFILEA――

次は1章の舞台となるアルカナ大陸の紹介・・・といきたいところですが
先も述べたとおり、こーゆー場所だと表現できない地図やら図解やらが殆どなので
そう言う図解込みの情報は抜粋させていただきますねェ

アルカナ大陸に居た三十指はちょっとみんなおとなしかったんですねェ
それがちょっと残念だったんですよ まァ広くてのんびりした大陸なのでしょーがねーですがね

とにかくボクは嫌いですけどね

*第一章の舞台 アルカナ大陸

ティトォ
「アルカナ大陸は6つの区に分かれていますが基本的に境界という概念はありません
 逆に統率性もあんまりありません」
リュリカ 
「学校は6年間あります
 その上にも4年制がありますが一部の職業を目指している人しか行きません
 ちなみにほとんどの人は農業に携わります」

アルカナ大陸は木の国です
昔から木を育てそして絶やさぬよう生活に使い続けてきました
高度なメモリア文化も部分的にした取り入れず昔ながらの暮らしのまま自然と共に生きる国です

他の大陸からの移住が最近増えています 
世界から見れば自然と人間の理想的共存の国と言う事で
でも実際住んでみると結構大変かも
家屋は火事になりにくいよう一応加工も施されていますが
それでもやっぱり一番気をつけるのはそれです
主食は米よりパンやパスタ 肉よりも海の幸山の幸
名物に森エビの包み焼きピザなどがあります

568 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:25:43.34 ID:???.net
\これがチャケカバ車だ!!/ のそのそ

アルカナの人達の交通はチャケカバ車が主流です
メモリアにはいろいろな乗り物がありますが特に取り入れません これが最適だからです
普段はそこらへんの草をむさぼり食ってのそのそしますが専用のエサを与えると興奮し活発になります
特性のエサを食べさせるとアドレナリン全開でハッスルしまくります
いつもののそのそした動きが大暴走へと変わります 最大時速、実に135km

ジルさん
「俺は特捜隊として常にプラチナ(80km)と虹(135km)を持っている
 ―――が 使わん 走った方が速いからな」

\小回りがきく/ \速い/ \高い乗車力/
他の乗り物全てが見劣りするこの完全仕様

「いやあチャケカバって本当にいいものですね
 まァでかいし毛だらけだしよく食うしボクは嫌いですけどね」

お金の単位はG −グラス− これは世界共通 
現実同様の紙幣タイプの通貨が使われており、一枚の最大は恐らく一万 MAN−SATSU
物価の単価もほぼ同様 
ドリア一皿900G 珈琲一杯300G ねぎ一本58G マテパ一冊540円

*飛行機
メモリアでつくられた乗り物 アルカナ大陸ではパラディア空港へ行かなければ乗れない

\なぜこんなでかいものが飛べるのか!?/
バーロゲンと呼ばれる新物質が反重力場を66000倍の収縮率を起こし
ジェットで自由に向きを変えられるのだ!!   ウソダケド

569 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:28:14.56 ID:???.net
[第1章〜大陸の魔法使い〜に出てきた三十指]

・水 阿白 −アビャク−
 三十指ランクA 魔法レベル64
 魔法:ブルーリングス(攻撃系魔法)

・羽 リュシカ
 三十指ランクC 魔法レベル23 
 魔法:エンゼルフェザー(補助系魔法)

・鍵 クライム
 三十指ランクC 魔法レベル68
 魔法:マスターキィ(補助系魔法)

・渦 ガシャロ
 三十指ランクA 魔法レベル51
 魔法:叫星魔渦 −きょうせいまう− (補助系魔法)

・熱 ドルチル
 三十指ランクC 魔法レベル7
 魔法:パイナップルフラッシュ(攻撃系魔法)

・霊 黒魔 −コクマ−
 三十指ランクB 魔法レベル67
 魔法:霊磁砲(攻撃系魔法)

・拳 ジール・ボーイ
 三十指ランクS 魔法レベル99
 魔法:三獅村祭(攻撃系魔法)

570 :粗筋書きの三十指:2019/08/01(木) 17:31:16.18 ID:???.net
[第1章の流れ方]
A.D.1679 メモリア王国が世界中の暦を統一している

*7月
・1日  ミカゼとアクア出会う
・14日 ティトォとミカゼ アビャクと闘う
・17日 ティトォ旅立つ ミカゼ流される
・18日 ティトォ リュシカと出会う
・19日 リュシカ仲間になる ミカゼ、ネクバーバに改造される
・30日 クライム、ドン・プリンパンの家に押し入る ジールボーイの元にアダラパタ到着
・31日 月丸、太陽丸 五大石をひとつ見つける

*8月
・7日  ティトォとクライム出会う
・12日 アダラパタ、ガシャロの下へ行く
・17日 ガシャロ戦 アクア復活
・18日 ドルチルやって来る ボコル
・19日 ライトと出会う、コクマ&ドルチル戦 霊磁砲発動、ジールボーイやって来る
・23日 月丸、太陽丸 シャラカ族を襲い五大石を奪う
・25日 サンと再開する

*9月
・4日  プリセラに変換 ジールボーイと闘う
・8日  空港にて三大神器と対面する

571 :粗筋書きのアダラパタ:2019/08/01(木) 17:34:54.40 ID:???.net
はい本日はここまで、明日は続けておまけのキャラ紹介に入りますので
せーぜー首をながーくして待ちやがることですねェ 

572 :マロン名無しさん:2019/08/01(木) 18:40:07.60 ID:???.net
何このガチ過ぎる設定資料集

573 :マロン名無しさん:2019/08/01(木) 19:07:50.71 ID:???.net
細かに世界観とか設定してるし多分昔からめちゃくちゃ練りこんでたんだろうな
これ出すのめちゃくちゃ楽しいだろーなあ先生w

574 :マロン名無しさん:2019/08/01(木) 19:47:48.60 ID:???.net
135kmよりも速度だせる脚力ってなんだ、ジルさん完全にドラゴンボールの世界だろ

575 :マロン名無しさん:2019/08/01(木) 23:45:35.01 ID:???.net
正直右腕奪われたくらいじゃたいした戦力ダウンにもならなさそう
勿論合成魔法拳は使えなくなったけど、それでも素のフィジカルがバケモンすぎる

576 :マロン名無しさん:2019/08/02(金) 08:05:17.93 ID:???.net
三十指ランクは見てていろいろ面白いな
しょっぱなでたたかったアビャクがかなり上位の魔法レベルだったり
クライムのマスターキィが魔法レベルだけならナンバー2だったり

しかしドルチル…w 魔法レベル7て…w

577 :マロン名無しさん:2019/08/02(金) 16:04:06.43 ID:???.net
最初は三下の小者っぼかったアビャクの株が死亡後にどんどん上がっていくのが面白い

578 :粗筋書きのアダラパタ:2019/08/02(金) 17:47:06.31 ID:???.net
 マテリアル・パズル ――おまけFILEB――
続けてマテリアル・パズル登場人物の紹介ですよォ
今回はティトォ、アクア、プリセラ、ミカゼの四人ですよォ(ファイルぱらぱら
その他はまた次回のおまけファイルという事で ちなみに……

一番の謎キャラであるこのボクの紹介はまだまだず――――っと先ですからねェ
きゃきゃキャきゃキャキャきゃきゃきゃ(アダさんのファイル片手に高笑い

579 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:47:35.80 ID:???.net
[ティトォ]
A.D.1679 9月現在 126歳(17歳で止まっている)
A.D.1553 2月20日生まれ 血液型:O

*好み
好きなもの
・絵を描く事 特に風景画 でも超ヘタ
・シーフード全般 特に貝類
・珍しい動植物
・読書 ・チェス ・数学 ・好きな色は白
・ミルクティー ・音楽はクラシック

嫌いな物
・闘う事 ・雨 ・暗い所 ・紙で手を切っちゃう事
・トマトは好きだけどトマトジュースは駄目
・アダラパタ

*人生とその目的
・ドーマローラという100年以上前消滅した国の生き残り
 自らの意思で星のたまごを使用し、不老不死の身体を手に入れる
・グリ・ムリ・アの目的を阻止する為に100年を過ごした
 全てが終わったとき、星のたまごが大地へ還り、元の身体に戻れると信じている
・世界中を回り星のたまごの秘密を調べる
 メモリア王国でバレット国王と親友になり協力を得る
 グリ・ムリ・アが再び動き出すその時まで辺境の地に身を隠し、力を蓄えていた

580 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:48:22.15 ID:???.net
*キャラクターを考えよう
・126年生きているけれども歳は17で止まっている
 その為、少年的な面と貫禄を兼ね備えている
 こどもにも同じ目線で接する事ができ、大人に対しても意見が出来る
・優しいが3人の中では一番厳しい 自分にも誰に対しても
 でも他人にも厳しいと言う事はつまり優しいと言う事
 記憶力が異常に高く、いわゆる忘却はない
・頭が良く何事も見透かした様な目を持ち、冷静である 
 ―――が熱くなりやすく、特にキレるとキャラが変換する
 プリセラでもアクアでもなく、3人そのものでもある

マジックパイル
 M・Pティトォと呼ぶ

*ティトォの魔法
○活 活力の炎<ホワイトホワイトフレア> 魔法レベル55

・炎の魔力を変換し癒しと強化のエネルギーを作り出す魔法
 傷を回復させたり体にドレス化して纏いパワーアップする事ができる
 生物にしか使えない 副作用でその後も力が引き出されていたりする
・他者に纏わせ、さらにそれを操作できる そこからの感覚は自分に伝わる
・身体の表面だけではなく細胞にまで浸透している為たとえ水を被っても平気、多少は弱まる
 それを利用し敵にかけ魔法を分解する事で元の炎に戻し
 内部から大ダメージを与える事ができる ただし魔力に対する抵抗が高ければ跳ね返される

*千里眼総眼図
 1を知り10を知る力 魔法ではなくティトォが100年の間に身につけた超戦略眼
 敵の本気の言葉・目・行動・周りの環境などから情報を取り入れ
 そこから数十秒間の相手の行動を完璧に先読みできる
 あまり自分をさらけ出さずに闘う敵などからは完璧には無理
 戦闘じゃなくても使える力 例えるとパズルを数ピーズ見ただけで残りの絵を知る事ができる
 ただしその為にはパズルを作った人などからある程度情報をえる必要がある

581 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:49:04.14 ID:???.net
[アクア]
A.D.1679 9月現在 122歳(13歳で止まっている)
A.D.1557 3月30日生まれ 血液型:A

*好み
好きなもの
・あめ玉 特にソーダ味 ・絵本 ・謎のおめん
・森のどうぶつたち ・ゴーラの実 ・おんぶ ・高い所
・でっかい帽子 ・好きな色は濃い青 ・ちっこい女の子
・歌 でも自分はオンチ

嫌いな物
・タマネギ ・2〜30代くらいの女 ・漢字 ・からいもの
・年下がエバる事
・アダラパタ

*人生とその目的
・ティトォと同じくドーマローラの生き残り 気絶している所をティトォの判断で不老不死にされる
 その時そのまま死んでしまいたかったと言う思いもあるが
 いつかグリ・ムリ・アを倒す事だけを心に誓い生きてきた
・妹がひとりいて名前はアロア しかし100年以上前のドーマローラに巻き込まれてしまう
 自分だけ生き延びた事をアクアは100年間後悔しつづけている
 その憤りは全てグリ・ムリ・アにぶつけていた・・・・・・ しかし―――
・舞響大天という強大な魔法使いと闘う運命にある
 それが彼女の旅の終わりを意味している

582 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:49:27.91 ID:???.net
*キャラクターを考えよう
・ティトォと同じく少女面とばーさんの様な貫禄を持っている
 でも見た目がクソガキなので威張られるといまいち釈然としないミカゼ君
・かなり強がってキャラづくりをしている 実は3人の中では一番精神的に弱い
・なにもかも破壊してしまいたい一心で100年間自分を鍛えた
・100年前はまったく正反対のキャラクターだったらしい
・なおミカゼやサンをコキ使うのは実際楽しんでいる

*アクアの魔法
○壊 スパイシードロップ 魔法レベル70

・飴玉の魔力を変換し破壊のエネルギーを作り出す攻撃魔法
 爆弾というわけではないので火や空気は関係ない
 物質をコナゴナにする事ができ、そのとき熱や放射能などは生じない
 いつも荒く広範囲をぶっとばしているが狭い範囲に力を集中させれば鋼鉄も砂のように崩せる
・自分自身に爆破の影響はまったくない
・やはり頑丈な物や魔力抵抗が高い物ほど壊しやすい
・アメ玉を投げつけて攻撃する事もできるが直にスティックで叩き付けたほうが格段に強い
・時限爆弾や地雷のようにも使える 遠隔爆破もできる

アクアの技
・スパイシードロップマーブル
 いくつかの飴玉を円の動きではじかせながら飛ばす 
 遠隔攻撃で威力は高い はじかせる事で自由に方向を変えられる
・ブラックブラックジャベリンズ
 10個以上の飴玉にそれぞれ魔力を込めさらに狭い範囲を弾き合わせる事により威力を増幅
 槍の様な形状をつくり対象を貫く大技 
 魔力を込めれば込めるほど威力は上がるが強すぎる為対人には使えない

583 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:49:59.24 ID:???.net
[プリセラ]
A.D.1679 9月現在 128歳(19歳で止まっている)
A.D.1551 1月10日生まれ 血液型:B 両利き

*好み
好きな物
・食べ物全般 特に酸っぱいもの ・レモン ・寝る事
・赤ちゃん ・踊り ・ショッピング ・トランプ
・お肌のケア ・好きな色はピンク ・子守唄
嫌いな物
・煙草 ・ゴキブリ ・読書 ・計算
・子供を叩く親 ・女を叩く男
・アダラパタ

*人生とその目的
・ティトォと同じくドーマローラの生き残り
・プリセラの目的はグリ・ムリ・アを倒すとか大地を守るとかの先にある、本来の身体に戻る事
・魔法の才能はなく、100年たってもまったく使える様にはならなかった
 しかし誰よりも強くならなくてはならなかったために肉体を鍛えまくった
・100年以上前から腹の中にあるものを守り続ける事が彼女の全て
 その為には何を投げうってもかまわないと思っている

584 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:51:27.37 ID:???.net
*キャラクターを考えよう
・誰よりも強いという、プリセラ
 腹の文字に全ての秘密がある メモリアにてかけられた魔法
・姉御肌で天然だったりする 結構大雑把だけど潔癖気味の所がある
・男でも女でも、こどもでも大人でも動物でも、誰にでも同じにマイペースに接する
・お腹の下についている丸っこいのはおしゃぶり
・ティトォもアクアも同じだが、眼が他の人と違う
 まるでつくりものというか人形のような眼をしている
・腹の中の物を守っている為、腹を攻撃されると一番怒る
 でも結界が張っている為、中にはプリセラが死にでもしないかぎり影響はない

*プリセラの魔法
○檻 ―――ない 魔法レベル0

・魔法は才能がないとまったく使えないので100年たっても覚えなかった
・身体能力はぶっちゃけると人間最強
 100年間若い身体のままという特殊な人間だった為鍛えればそれだけ天井なく強くなった
 肉も骨も人間の限界を遥かに越え進化していった
・単に力だけでなく闘いというものを知り尽くしている
 ―――けどすごい大雑把 でも一対一の格闘戦なら無敵
・腹の文字は強力な結界をつくる筆文字
 例えば箱に字を描き、その中に隠したい物などを入れる 本人しか封印はとけない
 文字の画数により強さが左右する
 プリセラの場合は最大クラスの結界を腹に作っている為、自身の力が抑えられている
 現状で5割くらいしか出せないらしい 画数を減らすとその分力が戻ると言う仕組み
・プリセラの必殺技 頭突き

585 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 17:52:27.58 ID:???.net
[御風 −ミカゼ−]
A.D.1679 9月現在 16歳
A.D.1663 6月6日生まれ 血液型:A

*好み
好きな物
・肉とかコーヒー、目玉焼き ・強くなる事 ・走る事
・乗り物に乗る事・音楽はジャズが好き ・好きな色は茶

嫌いな物
・えりんぎまいたけぶなしめじ つまりきのこ
・甘い物はいいけど甘ったるすぎるのは駄目 ・おめん
・アダラパタ

*人生とその目的
・辺境の田舎村で元気に暮らしていた少年
・両親を病で亡くしている 他に兄弟も無くひとり身だった
・生まれつきなんか異常に身体が頑丈で、力も強い子だった
 それを買われ村の守衛を任されていたが田舎すぎて外敵も来ない
 暴れイノシシの集団が飛び込んできたのが一番ヤバかったらしい
・村の為にアクアを下界に連れ出してしまい、それがきっかけで三十指に居所を突き止められる
 アクア達をまたあの家に送り届けるまでは手助けするつもり そして強くなる!
 もう村もきのこ村になってどうでもよくなったし

586 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 18:24:00.11 ID:???.net
*キャラクターを考えよう
・ティトォ→アクア→プリセラと主人公が完全に入れ替わるお話なので
 常にそれら主人公の傍にいて物語の全てを見守ると言う読者目線のキャラクターが必要でした
 そこでできたコです
・性格的に特にクセはなく、好奇心旺盛で責任感が強い
 少年漫画の少年、第二の主人公という感じです
・魔法使いの様にもっともっと強くなるのが夢
 村では一番逞しく頼りにされていたが、自分より上が沢山いる事を知る
 今はもっと世界を知りたくてしょうがない
・おめんをいつもかぶらされて決まった顔がない

*ミカゼの魔法
○面 ―――ない 魔法レベル0

・魔法は使えないが才能はあるかも
 生まれつき魔力の高いいわゆるマテリアル使い
 そのせいで身体能力が異常に高い 特に昔から山を走り回っていた為脚力が突出している
・ティトォのWWフレアをドレス化して纏えば強力な攻撃系魔法使いの威力を上回るほどの実力
・成長性も高くどんどん強くなっている
 そしてメモリアにていまだかつてない進化を見せる事となる
・おめんも防御力に優れていて五感が発達する等のオプションがある
 かぶりながらも食事ができたり顔の洗浄ができたり無駄に高性能

・必殺技
 特になし、足技が得意
 野生の完を頼りにした獣の様な闘い方をする 最近どんどん獣化が進んでいる

587 :粗筋書きの三十指:2019/08/02(金) 18:24:14.38 ID:???.net
それでは皆さんお別れです 次回からの2章でお会いしましょー v
では最後に2章を楽しむためのキーワードを二つ教えがやりましょうか

「メモリア魔法陣―――優勝するのは誰か」
「そして切り裂き魔の正体は誰か―――」

そこらへんをよろしくという事で――― 
それでは貴様等さようなら―――
           
<おまけ おわり> (−ω−)
次のH巻では今回紹介しきれなかった人たちを何人かまた紹介しますのでお楽しみに

588 :マロン名無しさん:2019/08/03(土) 17:33:17.14 ID:???.net
ティトォ組全員から蛇蝎の如く嫌われてるアダラパタに吹いたw

589 :マロン名無しさん:2019/08/03(土) 21:25:45.60 ID:???.net
ミカゼのキノコ嫌いは村がキノコ村になったせいなのか
それ以前からキノコが嫌いなのかで割と意味合いが変わると思う

590 :マロン名無しさん:2019/08/03(土) 22:49:02.03 ID:???.net
ミカゼとアダラパタって接点あったか?

591 :マロン名無しさん:2019/08/04(日) 09:25:14.40 ID:???.net
そーいえば見返すと3人はともかく、ミカゼってアダラパタと顔会わせてなかった記憶
ティトォ辺りから聞いてたのかもしれんが

592 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:06:12.98 ID:kuJUpvR2.net
 腹が減ったから飯食って 眠くなったからベッドで寝た

 それだけで俺は

 おふくろも 友達も 飼ってたモルガンも――― 全部失った


  マテリアル+パズル
  第2章 眠れる城の王子さま

  第44話|グリン王子と友達


メモリア王国にて、一人の緑髪の少年が石碑の上に座ってる猫を見つけた −ω−)にゃ〜
そんな独りぼっちのねこに、俺が友達になってやる、としながらその頭にねこをのせつつ
一緒に街に行こうぜとねこに語る少年は自身の事をグリンと名乗る よろしくな
そしてグリンは頭にねこを乗せたまま、軽快な足どりで丘を下り街へと向かうのだった

(30年ぶりか うっわー皆何してるかなー)

グリンが街へ向かおうとした頃…場面はメモリア城内へと変わる
なにやら城のメイドたちは誰かを探している様子だが…?
しかし探している人物はどこにもいないようで、黒髪のメイドが涙目でばたばたしちゃう
そこに神経質そうなおっさんが、息を切らせながらメイド達に状況を確認しようとするが

「ジンナさん この娘は男が―――」(メイドの後ろで黒髪メイドさんのマルチーノびくびく
「おお そうだったなすまん!」

と、さらに執事風のおじいさんがおっさん、ジンナ殿に報告
南三塔に抜け出した跡が…としながら、脱出に使ったであろうロープを見せる
これにはジンナ殿も愕然としてしまい…

593 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:06:45.91 ID:???.net
「まさか…街にでも行ってしまわれたのでは…」
「まさかも何も そうに決まってますでしょう」

これにはジンナも慌しく、再び城内を駆け回りながら街中を探すよう指示
ただし民衆には悟られないように、とも付け加えておくのだった
そんなジンナ殿の背中に、老紳士シュダンも、ふう、と一息つき…

「そちらの方はいかがでしたか?
 ハワード パンナケトル ハイロゥ ブラウリー」
と、背後のスーツ姿の部下たちの報告を受けるシュダン

「いねえ!!何考えてやがんだあのバカ王子は!!」 
と声を荒げる額にバンダナを巻いた男性

「食料庫が荒らされた跡がありましたが王子の姿はありませんでした
 大丈夫かなぁ…お目覚めになられたばかりなのに」
そんな不安そうな声が出てしまうおとなしそうな少年

「ん―――・・いいんじゃない?元気な証拠だよ――男の子はそーでなきゃ」
間延びした声でそう語る、グラサンのうさんくさそうな男

「天井裏にも池の中にもおられません シュダンさん 王子はもう城には―――」
いかつい顔つきの大男もシュダンにそう報告し…

「いいですか皆さん 今から街の方を探索して頂きます
 我々はグリン王子の教育係 兼護衛係です
 無事にここにお連れする事ができなければ 命はないものと思いなさい」
その言葉と共に、温厚だったシュダンの表情が鋭くなり、彼らはグリン王子探索に動き出すのだった

594 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:07:31.98 ID:???.net
街の方に視点を戻し…様変わりした街の様子に浮き足立っちゃうグリン
とりあえず通りを見て、若者達の流行のスタイルを確認中
すると街に流行りのキャラっぽいお菓子をおねだりする駄々っ子の姿があり
そんな可愛らしいムームーマウスに、俺も買おう、と決めたグリンであった

[ムームーマウスハット 1000G][ムームーマウスヌイグルミ 3600G] チリーン

ねこに帽子被せてあげると、丁度屋台を見つけた いい香りに釣られてそっちに足を向けるグリン
屋台の店主に流行ってるのか聞くと、大ブーム!と笑顔で返すのだった b

[マスタードダック 370G] チリーン

街角に立ってた石碑の上に座りながら、マスタードダックに舌鼓を打つグリンとねこ
と、今度は町を走る路面電車状の乗り物、[レール]を見つけ声を上げるグリン
さっそく乗り込もうとして線路の横でわくわくして待つグリンだが 
レールはグリンの前を素通りしました コレにはグリンもつめたいかぜがしみる

と、それに気付いた街の人が乗り方を教えてくれました 
バス停状の所のボタンを押すと止まってくれる仕組みのようで、さっそく押すと次のレールが目の前で止まる
グリンも礼を言いながら、教えてくれた街の人にぬいぐるみを上げるのでした

・ω・)
−ω−)にゃー
「ん?どこに行くのかって?ダチん所だよ 住所は―――と え なんすかあれ!!」

595 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:08:06.47 ID:???.net
メモに書いた住所を確認しようとした所で、グリンは街中にある巨大なテレビに気付き声を上げる
丁度街頭テレビでは切り裂き魔事件のニュースが報じられているようで…
と、ご一緒した乗客によると10年後には一般家庭にも普及しているであろう、とのこと

「メモリアは他の国と比べて素晴らしく文明が発達しているがここ都市部はさらに格別さ
 家賃も高く住む事自体がステイタスなのさ」
と、うんちくを並べるおっさんだけど、気付いたらグリンの姿は消えてしまっていた
レールの天井部分に乗りながら、町並みを確認し…少し通り過ぎたようで慌てて飛び降りるグリン

そうしてグリンは、友人の家の前へと辿り着く
丁度家の中では息子がおやじに金をせびってたところだが…

「親父ィ なんかガキが来てケビンいるかってさ」
「ぁにィ!? どこのガキだなれなれしい」

ぶつくさ文句をいいながら玄関を開けると…そこを訪れたのはグリンであった
…その姿に親父…ケビンはしばし硬直し・・・彼が何者か気付いたかのように唖然とした表情となる
グリンの方はすっかり変わったケビンの姿に大笑いしていたが・・・

「グリン王子…!!! お目覚めに………!?」
「おめ言ってたじゃん 俺絶対オヤジんなってもデブんねーしハゲねーってよー
 なったら死んだ方がマシだとか言ってなかった? ウケるわー
 腹出てるし髪薄いし死んでねーじゃん ははははは」

…だがケビンは、グリンを目の前にして
「申し訳ありませんでしたッ―――ッ!!!」
叫びながら平伏するケビン、その姿にグリンは目を丸くし…
震えながらも何度も何度も、申し訳ありませんと詫びるケビン
グリンが声をかけても、ケビンはひたすらに平伏し謝罪するのみで・・・

596 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:08:48.77 ID:???.net
―生まれた家なんて関係ねェよな!― ―なァ!―
―おめェが王様になってもダチでいいよな いつか城ん中入れてくれよグリン!―

…過去の友人たちの言葉を思い出しながら、グリンは平伏するケビンを見据え―――
・・・そしてグリンは『王子』として昔の友に礼を述べ
ねこの被っていたハットを取ると、平伏するケビンの頭に被せるのだった

そうしてグリンがその場を後にすると
息子にあのお方に失礼を言ってないないだろうなと息子を殴り飛ばし
鬼気迫る形相で息子を叱りつけるケビンであったがそれはそれとして

「どうやら人違いだったみたいだ 俺の友達じゃなかった」
ケビンの元を去り、グリンは何処か寂しげな笑顔を浮かべていた
そのころ城のほうでは、シュダンが宝物庫から何かを持ち出そうとしている様子で…

ねこを頭に乗せたまま、他の友達に会うのがコワいと不安になっちゃうグリン
と、もう一人会いたい人がいた事を思い出した 
昔、公園でよくいぬの散歩をしていた、高嶺の花だった女性…
一度も話した事はなかったけど、さっそく会いに行く事を決めるのであった、が

「んあーなんだい?どこのガキだい?」
グリンの前に現れたのはごっついオバはんだった
思わずぶん殴りそうになったのをかろうじてこらえるグリン

溜め息つきながらその場を後にすると・・・
路地裏にていじめられっこが少年たちにたかられていた所を目にするグリン
「なんか用?」とこちらを見据えるグリンに問いかける少年たち
「別に」と返しその場を後にしようとするグリンだったが・・・

597 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:11:33.90 ID:???.net
「オラさっさと行くぞ そんな嫌なら友達紹介しろよ」
「んだな 友達3人くらい連れてこいよ おめーのかわり
 いんだろ?3人くらい 友達だもんな 来てくれるだろ?」

いじめられっこに友達を売るよう命ずる少年たち
いじめられっこも自分が殴られたくない一心で、それに従おうとするが
・・・そこに、戻ってきたグリンがいじめられっこの顔面を殴り飛ばす!?
険しい形相で胸倉を掴みもう一撃ぶち込むグリン 
…そんな姿に、少年たちも気がそがれたかその場を立ち去るのであった

 俺はふたつの魔法を使える
 その内ひとつは絶対に使っちゃいけない魔法だ 使ったら時の呪いに縛られる

 腹が減ったから飯食って 眠くなったベッドで寝た
 目を覚ましたら 時は30年過ぎていた 俺だけをそのままとりのこして―――

そうしてグリンは、変り果てた世界で一人取り残され…
へんなオブジェの噴水前で、ねこと一緒に寂しく佇むのだった

「なァ…どうするよねこ −ω−)にゃー
 周り皆30年たってんのに俺だけ止まってたんだぜ
 友達は友達じゃなくなってるし綺麗な姉ちゃんは化け物になっちゃってるし

 ……帰ろっか…… でも親父とおふくろに会うのが一番怖ぇー
 ……俺の居場所 あんのかな………」

一人、取り残された世界で…グリンは寂しげに一人呟く… が

598 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:28:52.80 ID:???.net
「ぃよっしゃあ―――!!一番乗りィ―――ッ!!!」
元気に叫びながら、ミカゼがその場所にすっ飛んできた
突然の来訪者にグリンも目を丸くして居ると、さらに今度は空を飛んでたリュシカが着陸
そこから少し遅れて、息を切らせたサン(空港でばったり再開した)とティトォも合流し
…どうやらティトォのリクエストで、へんなオブジェの噴水前まで来たそうな

「えっとねそれは バレットがぼくの誕生日記念に建ててくれたんだ デザインはぼくがしたんだよ」
「ティトォさんがデザイン」「あ どーりで」
「え?どゆこと?どーりでってどゆこと?」(;
ご一行のひどい言葉にティトォも困惑しつつ・・・ふと、振り返り…
・・・ティトォとグリンは、共に変わらぬその姿で再会する・・・ −ω−)

ティトォがこめかみに指を当て、グリンの事を思い出し声を上げて駆け寄る
みんなが誰かとティトォに問うと、ティトォは笑顔で 友達 と返す
―――友達 その言葉に、グリンは目を見開き…

「でもティトォがメモリアにいたのってもう五十年も前だろ?
 そんな若い友達いるわけないじゃん」
「えっ でも… (グリンの手取ってじー
 うん!間違いない!! この指紋はグリンのだよ!!」
「どんな覚え方だよ!!!」

前衛的なティトォのひとの覚え方にはミカゼも突っ込みいれつつ
・・・ふと、気付くと…グリンは大粒の涙を溢れ出させてしまっていたのだった
おろろーんと泣いちゃうグリンの姿にはティトォも困惑しちゃうが…

…少し離れた木陰で、ティトォ達の様子を伺う人影の姿があった
その人影は、ティトォ達を狙う女神の三十指が一人、メイプルソンであった
アダラパタからはメンバー全員揃ってから作戦を立てるので先走らないよう釘を刺されていたが
メイプルソンは手柄を独占せんと独断でティトォ達を狙わんとする

599 :粗筋書きの三十指:2019/08/04(日) 19:29:44.63 ID:???.net
「アクア君やプリセラ君相手では攻撃系でない私では確かにキツいが
 ティトォ君とその他ザコなら私だけでもなんとかなる」
…という訳でまずはザコから片付けるべく、メイプルソンは懐から小さな包みを取り出し―――

「………邪魔が入ったか―――」
仕掛ける前に、ティトォ達に警官たちが近づいていたようで、メイプルソンは一旦身を潜める
流石に警察に事情聴取されそうになって、ティトォも表情が硬くなっちゃう

「大丈夫ですよ サンさんは怪しい人じゃないですよ」
「そうだぞ!こう見えても!!」
(きみらだよ! キツネだし飛んでるし!!)

と、そんな警官たちにグリンが割って入る 彼らは友達だとしながら、グリンが名乗ろうと
する直前、突然現れたバンダナのスーツ男がグリンの首筋に思い切り手刀を打ち付ける!?

「やっと見つけたぞ 手間かけさせやがって このバカ王子が!!」
倒れたグリンを見下し、バンダナの男も忌々しげにそう洩らすのであった

<続く>



その頃ジール・ボーイは 泳いでメモリアに着いていた!!

「この方が速い」波止場からザバー

600 :マロン名無しさん:2019/08/04(日) 20:11:40.83 ID:???.net
第二章はこのグリン君が主役かな

601 :マロン名無しさん:2019/08/04(日) 20:57:13.04 ID:???.net
30年寝てたって物理的に寝てたのか
グリンの魔法にタイムマシン的なのとかウラシマ効果みたいなのが備わってるのかな

602 :マロン名無しさん:2019/08/04(日) 22:06:31.78 ID:???.net
魔法の副作用で寝てしまって時が止まるはありがちな設定だけどどう料理するんだろ。まあ魔法の実態次第かなあ

てか「俺の友達じゃなかった」のコマの表情すげえ。
絵柄はぶっちゃけ雑だけど表情とか書くのすげえうまいと思う

603 :マロン名無しさん:2019/08/05(月) 07:24:29.88 ID:???.net
表情とか動きとかうまいよね。

604 :マロン名無しさん:2019/08/05(月) 17:14:57.40 ID:???.net
ティトォ達3人や、グリさんと三大神器とはまた別の不老不死、ってことなのかねーグリンは
段々不老不死のバーゲンセールみたいな事になりそう

605 :マロン名無しさん:2019/08/05(月) 19:19:31.50 ID:???.net
大人になると色々しがらみが増えるだろうしなー
グリンの友人だったおっちゃんの反応が切ない分
互いに変わらないで再会した二人の友情はぐっとくるものがありますわ

606 :マロン名無しさん:2019/08/05(月) 19:36:34.82 ID:???.net
グリンからすりゃ「友達じゃなかった」ってなるけど、
ケビンからすりゃ、世界最大国の王子、しかも奇跡のような天然の魔法使い(何十年も眠ってて見た目そのまま)だから、何も知らないかつてのように接するってのが難易度高すぎる話だな
しかし、グリンにとって友達の優先度高すぎやしなかな?いじめそれ自体よりも、友達を売るって行為を見過ごせないってことだろ?王子としてどうなん?

607 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:25:34.39 ID:QOuA/pbM.net
ティトォ一行の前に、なにやらまた誰か現れる
メイプルソンも出るタイミングを失ってしまい、少々困惑気味
警官たちもグリンに突然の暴行を与えた男に何をするんだと声を荒げるが
ふと、そのスーツの胸に飾られた勲章に気付くと
警官二人は、「失礼しました!」と敬礼と共にその場を後にするのだった

・・・ひとまずは報告を…と男は懐から何かを取り出そうとし…
そこに起き上がったグリンが男の背中に思いっきり膝蹴りぶちこむ!!
とりあえずグリンは男の事はほっといてティトォの再会を祝おうとするが
グリンはどたまに男からのげんこつぶち込まれた これにはグリンも変な悲鳴が出ちゃう

「てめェ何しやがる!!どこのどいつだァ!!?」
「俺は城からお前を探しに来たハワードだ!!教育係の一人だよ!!!」
「あ?」「あァ?」

そのままグリンと男、ハワードはケンカ上等で睨み合うのでした


  第45話|ティトォと偽りの皮


それから少し落ち着いて、ティトォはグリンに起きた事を聞いていたところ
魔法の反動で30年、眠り続けていたとのことで、グリンもがっくり

608 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:26:28.26 ID:???.net
「…グリン きみも魔法を使えるように?」
「ティトォ達がメモリアを出てったとき 俺9歳くらいだったろ?
 その後しばらくしてから使えるようになっちゃったんだ
 使うと寝る―――!! それも普通の眠りじゃあないんだなこれが
 歳とらないんだ 寝てる間は」

その魔法により、眠りと目覚めを繰り帰していたことで
五十年ぶりの再会でもほとんど変わらない姿であったのだろうと察するティトォ
しかし今回は30年とあってグリンもぶーたれながらも

「俺達ちょっと似てない? な ティトォ」
そういいながらグリンはティトォに屈託のない笑顔を見せるのであった
で、ミカゼにも挨拶しつつ握手を求めるグリンだけど
…世界最大の国メモリアの王子とあって、ミカゼも思わず「ははぁ」と平伏しちゃう
けどグリンもそう言うのは無し、とミカゼのその平伏に笑顔でそう言ってると
その背後でリュシカがグr プリンさんに笑顔でご挨拶 ^ヮ^)

「だァーれがプリンだァ!!!」 ぷりんっ とお怒りで振り返るけど
「プリンさんはどんなパンがお好みですかっ!?」 ピカピカピカー

パペパペパペー ってなんかファンファーレもなる位のうてんきなリュシカの笑顔にはグリンもちょい困惑
ついでにサンはグリンに下心ありありなゲスい表情で貴重な鉱石を差し上げてました
グリンからもサンの下心はバレバレだったけど

…そんな賑やかなご一行の姿に、ハワードも王子とガン飛ばしあいつつ
一向に城までは連れては行くがバレット王に会えるかまでは保証しないとする
通行証と王の手紙も見せてもらったが、ハワード一人の一存では判断しかねる所でもあるので…
そんなハワードの厳しい言葉にグリンも声を荒げるが、そんな王子にげんこつ返しつつ

609 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:27:13.32 ID:???.net
「うるせー!!とにかくお前はさっさと城に帰すぞ!!
 30年ぶりに目覚めたと思ったら勝手に抜け出してよォ!!
 皆どんなに心配してると思ってんだ!!」
「心配?皆? 親父も・・・おふくろも?」

その言葉と共に、どこか不安そうな表情のグリンにハワードも気付く
そしてホッとした、と笑顔を見せるグリンの姿に
ハワードもとにかく帰ろう、と先導するようにグリンに背を向けながら、心の中で一人呟く

 バカ王子が…

とりあえずレールの到着を待つハワード だが停止ボタンを押そうとすると
ボタンにかんだガムがひっついてた これにはハワードも怒りの声を上げるが
―――開いたレールの扉の前には、女神の三十指、メイプルソンの姿が…!!

「ようこそ ここは幻想の世界ですよ」

屋台で買い食いしつつレールを待ってたグリン達は、いつの間にかハワードの姿が無い事に気づく
ひとりで行ってしまったのだろうか…?なら一緒に観光だ!とグリンが手を上げるけど
さすがにそれはティトォが諌めといた

「静かに華麗に敵の目を欺く ふむ やはり私は一流のマジシャンだ」
レール内では倒れたハワードの顔を踏みつけつつ自身の手際を賞賛するメイプルソンの姿があり
倒れたハワードにその手を伸ばそうと…する寸前の一瞬の隙を付き、ハワードが反撃!
その顔面を蹴り上げるが、次の瞬間メイプルソンの身体が風船のように割れてしまう!?
割れたメイプルソンの身体から、ハワードの足にガムのようなものが絡み付く

背後に回りこんだメイプルソンの攻撃を寸前で避け、体勢を立て直すハワード
懐から銃を取り出し、メイプルソンに向けながら問う

「何者だてめ――」「なかなかやるねきみ 流石メモリア王家御用達だ」うんうん
「質問に答えろっつーの 手を上げて向こう向け 容赦なく撃っちまうぞ俺は!」

610 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:27:51.49 ID:???.net
銃口を向けられても、メイプルソンは仮面のような不気味な笑みの表情を変えず…
ガムでも噛んでいるかのように口を動かしながらメイプルソンは言う

「無駄だよ この限定された空間内…初めからきみの勝ち目なんてないよ
 言っただろ?ここは幻想の世界だって―――」

するとメイプルソンは口から巨大なフーセンガムの玉を作り出し
多量のその玉をハワードに向けて放つ…!!

街のほうでは、老紳士シュダンもグリンの行方を探していたところ
先端にオーラを纏う巨大なハンマー状のモノを人差し指一本で支えながら
ハンマーが導くほうへ向けて、シュダンはその足を向ける…

と、グリンたちも行方不明になっていたハワードと合流したところ
ハワードもちゃんとついてこなきゃ駄目だろとグリンたちを叱り付けつつ
改めて城まで先導するハワード …ふと、リュシカは町のあちこちにある小さな石碑が気になるようで
ハワードはそのくらい説明してやりな、とグリンに解説を任せた 一応王子様だし
・・・グリン曰く、街に点在するそれら石碑は、墓だとのことで
なんでもメモリアでは家族の墓を自由な場所に作る事が出来るとのこと

「あの建物の上にあるのもですか?店の入り口にあるやつも?」
「ああそうさ そういうの嫌う人間もいるだろうけど この国じゃ墓は暗いイメージじゃないんだ」
「人が生きた証ってカンジかな?記念碑みたいなものだよ」

メモリア城も先祖代々の墓標で飾られているらしく
基本偉いやつや金のある奴はそれだけ大きな墓をいい場所に造れると言う

「ティトォ!お前達にもでっかいのつくってやるからな!
 そのためには元の身体に戻るんだ!そして死ね!!」
「死ねって…; うん ありがとうグリン」

611 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:28:49.28 ID:???.net
とりあえず自分や、アクア、プリセラもそんな大きい墓はいいと遠慮しといた
…ふと、サンが街中に立つ一際巨大な石碑に気がつく
グリンも詳細は知らないが、どこぞのお偉いさんか大金持ちの墓であろうか…

と、レールが着たので乗るようハワードが言うが
…一向に背を向けたハワードの顔は、メイプルソンの不気味な笑みを創り上げていた…!

(ふふ……やはり私の欺きのテクは完璧だ こうして仲間として入り込んでしまえば…
 もう他の雑魚を倒す必要もない ジール・ボーイ きみのような強力な攻撃魔法も必要ない
 ほんのちょっとの隙でいい ただこの魔力を込めたナイフをティトォ君の胸に突き立てる それだけだ!!)

街中の一角では、なんだか木に縛られたぶたさんの姿があり、街の人たちもかわいーと声を上げてた
凛々しい顔のぶたさんが鳴き声と共に暴れつつ…メイプルソンとハワードの戦いが浮かぶ

―――(回想)―――

メイプルソンの放つ多量のフーセンガムが弾け、ハワードの身体に絡み付く
身動きの取れなくなったハワードの首をメイプルソンが掴み上げ…

「触れさせてもらうよ ちゃんとこの手で触れなければ…正確に皮をつくる事ができないんだよ
 リアルにきみの皮をつくれなければティトォ君達を騙せないだろ?」

そしてメイプルソンに魔力が迸ると…口から新たなフーセンガムを出し
弾けたフーセンガムが自身の顔面に張り付くと…瞬く間にハワードの顔を作り上げる!?
そしてハワードの身体に張り付くフーセンガムも徐々にその身体を包み込み…!

「本当は蟻にでもしてしまいたいのだけどね そこまで大きさは変える事ができんのだよ」
そうしてハワードは、一匹のぶたさんへと姿を変えられてしまうのであった・・・

―――(回想終わり)―――

612 :粗筋書きの三十指:2019/08/06(火) 17:30:56.00 ID:???.net
メイプルソンが変装するハワードは、指紋も声も姿も体重も全て同様
ハワードのキャラもきっちり把握し、まさしく完璧なるメイプルソンの変装は・・・

「ところであんた誰?」
ティトォの不意の指摘に、いとも容易く見破られてしまう

「誰って…ハワードだろ?」
「いや さっきのハワードとは全然違うよ この人は別人だ!
 瞬きの感覚も0.3秒速くなっているし歩幅も1.2cm短くなっている!
 左肩の角度も6.8゜上がっているよ さっきとは全身のバランスが全然違う!!別人だ!!」

その指摘にメイプルソンも困惑するが、リュシカとミカゼは即座に彼の前に立ちはだかる
「偽者さんですか?」
「ティトォが言うんだったらそうなんだろ まさか…三十指じゃないだろな?」

その指摘にハワードinメイプルソンも、偽者と言うならティトォの方ではないかと食い下がるが
グリンも友達のほうを信じる、と返し…自身を見すえるティトォ達…
ハワードinメイプルソンもその目を見開きながら、口内のガムを軽く噛むように口を動かし―――
グリンが近づいた瞬間、その口から出したフーセンガムの玉がグリンを包む!!
ミカゼも即座にハワードに攻撃を仕掛けんとするが、蹴り飛ばした その身体が風船のように破裂しながら

「マテリアル・パズル ディシーヴワールド」

メイプルソンはその正体を現し、自身の魔法を発動させる
幾多も放たれるフーセンガムの玉と共に、その場が煌びやかなイルミネーションに包まれる…

<続く>

613 :マロン名無しさん:2019/08/06(火) 18:52:46.92 ID:???.net
搦め手タイプが真正面からやりあう事になったが大丈夫かメイプル
グリンを人質に取る様な情けないマネはあんまりして欲しくないが

614 :マロン名無しさん:2019/08/06(火) 19:28:37.92 ID:???.net
実力はまだ未知数だけどなんかナルはいってるし
こいつがアビャクみたいな一級の戦闘員とも思えんし
ガシャロみたいな総力戦で挑む相手、とも思えんのよなー
せーぜー新たな強豪三十指のかませ程度だと予想

615 :マロン名無しさん:2019/08/06(火) 21:23:12.73 ID:???.net
ピカピカーしてるリュリカちゃんかわゆすw

616 :マロン名無しさん:2019/08/07(水) 07:26:26.44 ID:???.net
今回のかませ配役はハワードか・・・(ほろり

617 :マロン名無しさん:2019/08/07(水) 19:45:27.57 ID:???.net
>「心配?皆? 親父も・・・おふくろも?」

ここのハワードの反応見るに両親すでに死んでそう

618 :マロン名無しさん:2019/08/08(木) 13:24:20.46 ID:???.net
親父って王様だろ?
ポコペムのジョギーが元気っつってたじゃない

619 :マロン名無しさん:2019/08/08(木) 15:58:15.58 ID:???.net
じゃあおふくろの方か

620 :粗筋書きの三十指:2019/08/08(木) 17:05:14.88 ID:hFUUiuP9.net
[A.D.1667 12年前――― メモリア城]

城内では身なりのよさそうなおばちゃんが子供に笑顔でチョコを差し上げてた所
だが、その子供は気前よく話しかけてくるおばちゃんに何も答えず俯くのみで…
・・・そんな姿に気づいた母親が、黙ってもらったチョコ食うその子供を叱りつける

「お菓子を貰ったらちゃんとお礼を言う!ひとの目を見てちゃんと話す!
 そんなんじゃ学校行っても友達できないぞ!」

母のお叱りに子供もションボリしちゃうが、そんな我が子に一緒に帰ろう、と言う母
母の言葉と、頬に添える優しい手に子供も笑顔を浮かべていた   が
「こらお前達!!!」と、なんか横から怒鳴り声が響き渡る
王子の部屋の前で話してないでとっとと立ち去れと怒声を上げるスーツ姿のおっさん
そんなおっさんに「あんたの声がうるせえよ」と溜め息混じりに悪態をつく母

「怒られちゃったね」
「ね 王子様まだ寝てるの? もう夕方だよ」
「グリン王子様はマルチーノが生まれる前からずっと眠ってらっしゃるの
 お城の部屋でいつもひとりで…だからお静かにしてあげないと―――」
「どうして?起こしてあげなきゃ可哀相だよ 王子様お友達と遊べないもん」

娘、マルチーノの言葉に…母もそうだね、と笑顔で答え
二人は一緒にドラムとシンバルでの演奏会を始めるのでした いぬもぴろぴろ笛吹き
これにはおっさん、ジンナももはや言葉にならないが、
そんな光景に老紳士、シュダンも「まあよいではありませんか」とするのでした

[A.D.1678]
それから月日はたち…成長したマルチーノは城のメイドとして働く事になった
先輩メイドに挨拶するけど、マルチーノは昔から母と共に城に通っていた身
先輩メイドも、あなたのほうが先輩と笑顔で返すのでした

621 :粗筋書きの三十指:2019/08/08(木) 17:06:00.36 ID:???.net
マルチーノはその後ジンナ殿から、グリン王子の眠りに関して説明を受ける
王子は既に30年は眠っている それ以前にも何度かそんな眠りを繰り返していたとのことで
この眠りの原因は禁断魔法を使った呪い、とのことであった

「バレット王はすでに高齢におなりなのにいつまでもこどものまま…
 仲のよかった友人達はもう家庭まで持つというのに」

[A.D.1679 っていうか昨日]
不意に城内に悲鳴が響き渡り、グリン王子が何処にも居ないとメイドの叫びが響く
その知らせに城内も騒ぎになる、混乱の最中マルチーノは
まだ見ぬ王子の目覚めにその胸を高鳴らせるのだった

 グリン王子が目覚められた―――
 お話したい はやく会ってお話が


  第46話|ティトォと都市計画


だが今、目覚めたグリン王子は女神の三十指、メイプルソンの手に窮地に立たされていた…!
弾けたフーセンガムの玉がグリンの身体を包むと…
あっというまにグリンはぶたさんに姿を変えられてしまう ぶたさんしくしく
そしてメイプルソンはまた新たに多量の玉をティトォ達に向けて放つ
ミカゼがそれを蹴散らそうとするが、「触れるなミカゼ!!!」テォトォが叫ぶ
横からリュシカがエンゼルフェザーで風を起こすことで玉の動きをそらせミカゼを守るが
・・・流れ弾が通行人に向かい、巻き込まれてぶたさんにされてしまいました コレには二人も困惑

「ティトォ君 まさかこんなにはやくバレるとは思わなかったよ
 少しプライドに傷が付いた 自己紹介がまだだったね 私はメイプルソン 女神の三十指が一人だ
 我が心を救いし女神様―――その宿敵ティトォ、アクア、プリセラ
 大地の力を奪い不老不死の身体を手に入れし罪人め 私が女神にかわりその罪を裁いてやろう」

622 :粗筋書きの三十指:2019/08/08(木) 17:07:20.02 ID:???.net
……と、タンカを切ったものの…メイプルソンの魔法は多数を正面から相手するには不向き
正体を暴かれたのも誤算だった・・・ ここは撤退を選択するメイプルソン
そうと決まればメイプルソンは、その身体を弾けさせて、中から大量のぶたさんが溢れ出る!?
メイプルソンはこの中のぶたさんに混じっているのか…だがヘタに触れればガムに取り込まれる危険がある
ティトォはサンに精霊を出してぶたさんを包囲するよう指示するが

「すでに逃げちゃいました;」 サンの笑顔が宙に浮かんでました b

…一先ずティトォは情報を整理 グリンには触れられるようだ(よしよし
この中のどれかがメイプルソン、それ以外はトラップであろう
だが情報が足りず、千里眼総眼図も到底使える段階ではない 顔すら見て無いし

分裂したぶたさんの群れは向かってくるのいれば逃げるのもいる
自分なら如何するか…思案するティトォは逃げる奴に本物がいるだろうと考察

「え!?ホント?」「でも闘う事をほのめかしていたのに―――」
「この手のタイプは 言動全てがまやかしなのさ」

さっそくミカゼとリュシカは逃げるぶたさんを捕まえようとするが
ティトォの制止も一足遅く、二人はニセぶたさんの弾けたガムにその身体が取り込まれる…!

…メイプルソン本体は、川の中で身を潜め、ガムの幕でその身を包んでいた
やはりここは大人しく、丁度街に到着したアダラパタ達と合流してから闘う事を決めるのだった
川を下り、アダラパタの待ち合わせ場所近くまで上がるメイプルソン
・・・だが、川を上がった彼の背後からの、ティトォの足音に気付く…

「……… どうしてここが…?」
「川に3匹落ちたのに2匹しか上がってこなかったからね」
「あれだけばら撒いたのによく観察してるね 流石だよ
 でも川に潜ったのが私だとわかっても水路は複雑に地下を走っている なぜこの場所が?」

623 :粗筋書きの三十指:2019/08/08(木) 17:08:07.32 ID:???.net
「50年前と違ってここもずいぶん整備されたね
 電線も全て地下を走るようになったしレールも都市部を中心に引かれている
 街路樹も街の色に合ったハヤミ桜に統一してある

 ぼくが考案したんだ
 52年前 都市計画の区画整理でぼくがつくったんだよ ここの水路図は
 全部 ここに入っているんだ 上も下も…この国の道はね」

自身のこめかみに指を当てながら、そう語るティトォ
メイプルソンもその手際を賞賛するが、たった一人で立ち向かおうとするティトォをあざ笑う
ここで始末してあげよう、とメイプルソンは口のフーセンガムを大きく膨らませる…
なんか通りにギャラリーも増えてきたけど(道行くギャラリーぱちぱち拍手
そして破裂させた風船をその身に纏うと、メイプルソンの姿が禍々しい魔獣の姿へと変わる…!!

魔獣の爪を避けながら、ティトォは自身の身体にホワイトホワイトフレアを纏う
だがティトォの魔法は仲間のサポートで真価を発揮する魔法 ひとりでは何も出来まい
…その見立てが甘かった事を、メイプルソンは思い知らされる
魔獣の振るう爪の一撃を回避しながら、甲殻の隙間に肘撃ちをぶち込むティトォ
さらに顎を殴り飛ばしながらその肩へと移り、顔面を背後から蹴り飛ばす!!
…ティトォの攻撃に地に倒れながら、困惑するメイプルソン
ティトォ自身を強化しようと元が対した事は無い筈、自身の変化した魔獣のほうがパワーは上のはずなのに…

「中途半端なんだよメイプルソン それはきみの力でもないしマウントカラッパ(*魔獣)の力でもない
 上っ面だけの偽者を着飾った狐だ アクアやプリセラに換わるまでもない」

624 :粗筋書きの三十指:2019/08/08(木) 17:08:36.91 ID:???.net
そう言い放ちながら、ティトォは自身を纏う白き炎を強烈に燃え上がらせる…!
そしてメイプルソンの纏っていた魔獣の姿を模したガムも弾け飛び…

(…なんでこんな珍種の急所を全て知っているんだ!!
 いや それ以前に動きが読まれまくっている…!!
 なんて…なんて闘いにくい奴だ……ッ!!!)

横たわるメイプルソンに、本気を見せてみろ、と挑発の言葉を投げかけるティトォ
するとメイプルソンは口から新たなフーセンガムの玉を出すと、弾けた玉が煙幕を噴き出す
・・・煙幕が晴れると、メイプルソンの姿はないが…景色が少し増えている事に気づく
どうやら逃げるのはプライドが邪魔したらしく、この場に潜んでいると見るティトォは、冷めた表情で呟く

「やれやれ…… この手のタイプはやっぱり 最後は小細工か―――」

<続く>

625 :マロン名無しさん:2019/08/08(木) 19:39:25.57 ID:???.net
ティトォ以外を戦闘不能に追い込んでる辺り、やり手なのは間違いないんだが
最後の最後でティトォに知能戦を挑むという死亡フラグをやらかしたメイプルソンの明日はどっちだ

626 :マロン名無しさん:2019/08/08(木) 21:26:53.28 ID:???.net
ぶたさんグリン撫でたい 

627 :マロン名無しさん:2019/08/08(木) 21:59:13.45 ID:???.net
サンはホント使えねーなぁ・・・w

628 :マロン名無しさん:2019/08/09(金) 17:48:18.90 ID:???.net
魔法の媒体がフーセンガムだったり、包み込んで変化(拘束目的?)させるのがぶただったり
色々個性的で面白いなメイプル

629 :マロン名無しさん:2019/08/09(金) 19:43:00.11 ID:???.net
数出せるしむしろ多人数向きだと思うけどな、ディシーブワールド
相手を豚にできるフーセンガムは限りがあるんかな

630 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:34:34.38 ID:RRzub9Af.net
ティトォの相手をするメイプルソンは、その場の景色の何処かに潜んでいる
次の攻撃は自身の命を確実に取るための最後の一撃、そのタイミングこそがチャンスだと見るティトォ
・・・どんどんのんきな野次馬がその場に集まってきてるけど
幸い、野次馬たちは手品ショーだと思ってくれているようで…

(わかっているよなメイプルソン 巻き込むんじゃないぞ ぼくをキレさせたら

 お 前 を 殺 す か も し れ な い ん だ か ら な )

険しい表情で、ティトォはその 殺意 を宿す…


  第47話|ティトォとバレットの約束


……場面変わり、メモリア城内では、玉座に座る人物が写真を拭いていた所
その人物がジンナに向けて城内が騒がしいが何事かを問う 
ジンナも少し大きなネズミが出たせいで食料庫が荒されて…と誤魔化しとくけど

「そうか…それで昼食が遅れているのだな」
「……… 昼食… バレット王先程済ませられました……よ」
「…… そうか…… それよりジンナ メルルシアの刺繍…知らんか?探しているのだが」

その老人、バレット王の言葉にジンナも大慌てで部屋をあちこちひっくり返して探していたが
・・・その刺繍は、バレット王自身が写真を拭くために持っていた物だった…

…一先ずジンナは部屋を後にし、王にはまだ余計な心配はかけないで置く事に決める
息子のグリン王子が30年ぶりに目覚めたというのに、当のグリン王子は行方不明
すぐにでも会わせたいのに、王子はどうしてしまったのか…苦悶の表情を浮かべながらもジンナはあちこちをひた走る
・・・部屋に一人になったバレット王は、空を見上げながら呟く…

「ふむ 昼食はまだかのう………」

631 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:35:19.59 ID:???.net
ティトォとメイプルソンの対決に場面を戻し
ティトォは自身のこめかみに指を当て、千里眼総眼図を試みる

(相手を脳内に表記し完璧に"読書"するには ―――つまり思考や行動を先読みするには
 相手の本気の言葉 表情 しぐさ 周りの環境などから
 莫大で膨大な情報<データ>を取り入れなくてはならない そして集中する時間も必要だ

 でもメイプルソンからは読み取りがしにくい…表情も感情も表に出していないからだ
 なにより1対1では集中する時間がない! これはアクアのBBジャベリンズと同じで大きな弱点だね
 しかし…何も思考や行動を完全に読む必要はない 要は角度とタイミングだ それさえわかれば―――)

…するとギャラリーの少女がその場にあった風船につられてとことこ近づく
一瞬そちらに気をとられたティトォが振り返った、その瞬間!
メイプルソンが木の中から姿を現し襲い掛かる! 
ティトォも襲い掛かるメイプルソンの顔面にカウンターをぶち込むが…それは偽者!!
弾けたガムがティトォの身体を包みながら…

「やっと捕まえた 悪知恵比べは私の勝ちだねティトォ君!!!」
少女の身体からメイプルソン本体が姿を現し、ティトォにトドメを…!!
・・・刺す、その寸前 メイプルソンのナイフは止まってしまう…?
気付けばメイプルソンの足元には芝生の草が絡みつき、身動きが取れなくなっていた

「マテリアル・パズル ホワイトホワイトフレア
 草を伸ばしてパワーアップさせたんだ やっと捕まえたよメイプルソン」

そう、罠を張っていたのはメイプルソンだけではない
ティトォもまたメイプルソンを捕らえるために罠を張っていたのだ…!
…だが、メイプルソンの魔法、ディシーヴワールドは既にティトォを取り込んでいる
たとえ自分が動けなくとも、ティトォもそのままぶたさんになるのを待つだけだと言い放つが…
…自身の身体にまとわりつくガムに抵抗しながら、ティトォの脳裏に、一つの記憶が浮かぶ・・・

632 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:35:57.22 ID:???.net
―ティトォ おいティトォ―
[A.D.1628] ―――(回想)―――

その言葉にティトォが振り返ると、声をかけてきたのはバレット王とグリンであった
どうやらティトォがメモリアを発つと聞いていて出迎えに来たようだ
ティトォもバレットには今まで匿ってくれてありがとう、と笑顔で礼を言う −ω−)

「3人だけか 気をつけろよ なんなら護衛の百や二百つけるか
 お前等のためだけに言ってんじゃねえよ 世界のためだ
 グリ・ムリ・アは間違いなく狙ってくるぜ 不死の力に対抗しうる魔法の力を手に入れてな」
「父ちゃん 護衛なんかいらねーって アクアやプリセラが1000人分強ぇーよ
 でもティトォも強くなんなきゃだめだぞ!」
「そうだ!お前はもっと強くなってから帰ってこい!!
 わかったな!メモリアに入れねぇからな!!! 強くなるまでは絶対帰ってくるな!!」

厳しくもティトォにそう継げる若きバレット王・・・

―――(回想終わり)―――

 帰ってきたよ バレット

あの日の誓いを守り、強くなって帰ってきたティトォは
ホワイトホワイトフレアの炎をさらに強力に燃え上がらせ、自らに纏うガムを弾き飛ばす…!!

ティトォにここまでの魔力が…!メイプルソンも驚愕 ギャラリーも歓声を上げて拍手
そしてティトォはその場の樹に飛び移ると、勢いよくその樹を倒し!

「マテリアル・パズル ホワイトホワイトフレア 浸透し樹をパワーアップさせよ!!」
ホワイトホワイトフレアの魔力で強化された樹から足を離すと
樹は鞭の如くしなり、メイプルソンの背中に思い切り叩きつけられた!!

633 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:37:17.10 ID:???.net
…倒れたメイプルソンに向けて、立てるはずだと告げるテォトォ
彼がその身にガムをドレス化して身に纏っている事を見抜いており、致命傷ではないはず
その言葉が示すとおり、メイプルソンも含み笑いと共に立ち上がり…

「ここまで…きみがここまでやるとは思わなかったよ…ここまで私を追い詰めるなんてね…
 くくくく…ティトォ君 こうなったら 私の真の姿を見せなくちゃあならないじゃないか」

そう宣告すると共に、メイプルソンの身体がティトォの2、3倍は越す超巨漢の姿となる!!
確かにティトォの言葉どおり、今までの身体は自身のガムで包んだもの だがそれは防御のためではない
頑丈な肉体とあふれ出す強大な魔力、この正体を抑えつけるための封印であったのだ…!
・・・両者暫し睨み合いとなり、ギャラリーも固唾を飲んでその決着を見守る…
が、メイプルソンは約束の時間が近いと、今日のところは見逃すとしてその場を立ち去るが・・・
そんなメイプルソンにティトォは、そのへんのいぬを持ち上げると

「ホワイトホワイトいぬフレア」
白い炎を宿したいぬをメイプルソンに向けてぶん投げる!!
強化されたいぬの牙がメイプルソンのその身体を食い破り…!
ガムのドレスを食い破られ、ついにメイプルソンの素顔が露わになる

「まだわからないのかい?メイプルソン はったりはぼくには通用しない」
冷たい笑みを浮かべるティトォに、メイプルソンも苦悶の声をあげる
さらにティトォは彼が去る振りをして最後の詰めを仕掛けようとしていたのも見抜いていたのだ
・・・全てを見透かすティトォの姿に、メイプルソンの背筋に寒気が走る・・・

 なんだ…?なんなんだ……!?
 私は本当に人間と闘っているのか…?
 何か…もっと別のものじゃないのか…!?

 悪魔……!!

怯えたようにその歯を鳴らすメイプルソン そこでガムが自身の口の中に無い事に気づき
ティトォのそれ以上何もするな、との宣告も聞かず口内に多量のガムを一気に噛もうとし・・・

634 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:38:02.37 ID:???.net
「舌噛んだ――――ッ!!!」 ぶしぅ

そしてティトォの拳がメイプルソンの顔面を殴り飛ばし、その身にWWフレアが宿る
魔法を分解すれば炎がメイプルソンを焼き尽くす…ティトォは降伏を宣告するが
そこにぶたグリンがこちらに駆けつけてくる!? ティトォの身を案じぶたの姿で助けに来たグリンだが
それをみてメイプルソンは、即座にぶたグリンを捕まえナイフを突きつける…!!

「くくくははは ティトォ君!!きみはやっぱり悪魔なんかじゃあないね
 こういう下らない弱点があるんだからさ!!!
 さあ私にかけたWWフレアを解き放つのだ!!
 それともWWフレアを通じ私を操るか? いやそれはできまい!
 それができるのはかなりの格下か身を任せている者だけだろ?」

ぶたグリンを人質に取られ…ティトォもやむなくWWフレアを解除する…
炎が解かれるとメイプルソンは新たなガムの衣を身に纏うと
ぶたグリンの身と一体化することで、ティトォの反撃も封じてしまう
ティトォを助けるつもりが逆に人質に取られてしまい…ぶたグリンも涙目になってしまい
そんなグリンに、ティトォも申し訳無さそうに笑顔を返すのだった

そしてメイプルソンは、魔力のこもるナイフをティトォの身に突き刺そうとするが
その寸前!メイプルソンに向けて何かが向かってくる!?
その何かはメイプルソンの身をかすめると…ぶたグリンはメイプルソンの身体から切り離され
ぶたの姿も解かれたグリンが手にしたそれは、先端にメモリアの石碑をあしらえた大槌、モルガンであった

「使用を許可しますグリン王子 お使いなさい」
気付けば街灯の上にはシュダンが立っており、王子に向けてそう告げると
グリンもその大槌を両手で担ぎ…! 雷の如き一撃がメイプルソンの眼前を掠める!!
その圧倒的な魔力にメイプルソンも悲鳴を上げるが
大槌がメイプルソンを捉える前に、彼の最後の奥の手も完成してしまう!

635 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:40:24.74 ID:???.net
「駄目だッ グリン!!引け!!」「遅い!!」
メイプルソンが地面に貼り付けたガムがグリンを捕らえる様に広がり
ティトォもグリンを助けようとするが…

「いやー素晴らしい!」「感動しましたー」
「わ―――こっち来ちゃ駄目―――!!」

ギャラリーが最高のエンターティメントに声を上げながら、ぞろぞろこっちにきてました
…そしてさらに、ティトォの周囲を包囲するようにガムの檻が展開され…!
「やめろメイプルソン 人が―――小さな子がいるんだぞ!!!」
ティトォのその叫びに、メイプルソンは一瞬…自身に向けた子供たちの歓声を脳裏に浮かべるが
ガムの笑顔の奥で、メイプルソンは歯噛みしながらも
「知った事かァ!!!」自らの使命のためにその奥義を放つ…!無関係の人たちも巻き添えにして…!

と、そこにぶたハワードも合流し、グリン王子もその檻に飲み込まれる姿を目の当たりにしてしまうが
そんなぶたハワードに、シュダンは大丈夫です、とはっきりと告げる

息を切らせながらもメイプルソンは自身の勝ちを宣言し、ティトォにそのままぶたまんになれ、と叫ぶが
…メイプルソンの右腕、グリンの大槌を掠めた所が光を放ち…
「マテリアル・パズル」
次の瞬間!そのぶたまんの檻をグリンが突き破り!!

 てんしてんせい  うがちのいん
 天 紫 点 精   穿 印

雷の大槌が、メイプルソンを思い切り吹き飛ばす…!!

636 :粗筋書きの三十指:2019/08/10(土) 17:42:48.89 ID:???.net
メイプルソンが吹き飛ばされると、ティトォを包んでいたぶたまんの檻も解かれ
ぶたにされたハワード、ミカゼ、リュシカもその身を包んでいたガムが弾け飛び元の姿に戻るのだった

 私は――― 私はとんだ誤算を―――
 こいつだ… こいつの息の根をまず確実に止めるべきだった―――
 他の雑魚―――? 冗談じゃない

 グリン王子 こいつが 最強だった―――!!!

<続く>

637 :マロン名無しさん:2019/08/10(土) 18:35:08.44 ID:???.net
あー…生きてはいるけどもうボケちゃったって事か、バレット
これはグリンもティトォも再会がつらそう

638 :マロン名無しさん:2019/08/10(土) 19:11:35.59 ID:???.net
魔法を防御幕に使うヤツラ多いな、ここまでほとんどの魔法は攻防一体な印象
もしくはアクアやクライム、コクマみたいな攻撃一辺倒なのが珍しいのか

639 :マロン名無しさん:2019/08/10(土) 22:29:46.15 ID:???.net
しかしこの漫画、ほんとに技名のセンスいいな

640 :マロン名無しさん:2019/08/11(日) 00:25:27.05 ID:???.net
魔法の性質は色々面白いけど
自分のマジシャンとしてのプライドすら捨てた以上、メイプルソンの仲間入りは無さそうだ
とはいえまたアダラパタに粛清されるのもワンパターンになってきたし、ある意味で末路が読めん

641 :マロン名無しさん:2019/08/11(日) 08:16:21.44 ID:???.net
そもそも今まで消された連中は重要機密知ってたからだろ?
メイプルソンはどうなんだろ

642 :マロン名無しさん:2019/08/11(日) 11:20:43.71 ID:???.net
リュシカみたいに組織の役に立たないヤツも消そうとしてたな
失敗=死なイメージなのは悪の組織のお約束だし

643 :マロン名無しさん:2019/08/11(日) 12:13:05.50 ID:???.net
アダさんにとっちゃ生かしとく理由ないしな。とりあえず殺しといた方が間違いはない
魔法器具まで意味深に壊れる描写入れてるのは少し気になるけど

644 :マロン名無しさん:2019/08/11(日) 20:25:18.70 ID:???.net
確かにそこ気になるよね、魔法器具は使い手が死ぬと壊れるけど
魔法器具が先に壊されても本人に影響は無い辺り、使い手の命を吸って魔力を…とか厄い代物でも無さそうだし

645 :粗筋書きの三十指:2019/08/12(月) 17:17:53.51 ID:ftbfSIdL.net
「今日は皆様を別の世界へと誘って差し上げましょう
 このメイプルソンがつくり出した幻想の世界に―――!!」

冒頭、メイプルソンはサーカス舞台にてマジックショーを披露していた所
…だったのだが、服に仕込んでたハトが「ポルックー」と鳴き始めた
観客からもタネがモロバレだけど、めげずに舞台を続けようとするメイプルソンだったが
懐からハトが飛び出すと、メイプルソンの首にくちばしガス どたまにガスガス口ばし突き刺し
観客たちも悲鳴を上げる中、ハトはメイプルソンの血しぶきを浴びながら

\ポルックゥゥゥァアア/ 獰猛なハトの鳴き声が響き渡るのでした

その後メイプルソンは、サーカスの先輩からクビを言い渡されてしまう
メイプルソンも何も言い返せず…夢破れたメイプルソンはハトと共に故郷に帰ろうとする

  第48話|女神とメイプルソン

故郷に帰っても修行して、いつかちゃんとハトを出す技を身につけ先輩を見返そうとの思いを抱いていたが
・・・翌日、サーカスを出て行こうとしたメイプルソンは・・・

「なんでだよ……… 昨日まで…あんなに元気だったのに………」
ハトの亡骸を目にし、そう洩らすしかできなかった…

肩を落とし、失意の帰路に着くメイプルソン… そんな彼に何者かが声をかける…

「貴様は今日全てを失いました でも安心しやがってください
 貴様は手品の才能はありませんが もっと大いなる力の素質がありやがります
 魔法―――即ちマテリアル・パズルを使える素質が…」

646 :粗筋書きの三十指:2019/08/12(月) 17:18:23.64 ID:???.net
木の上に上りながら選ばれし者にそう語りかけるのは、アダラパタであった ちなみにこの時二十歳
しかしそんなアダラパタに、メイプルソンも困惑しながらもさっさと立ち去ろうとするが

「ほら いらっしゃいましたよ 女神様が―――」

・・・その言葉通り、闇夜に光が照らされながら、その光から女神が降臨する…!
その光景を前にして、メイプルソンも驚きの声をあげ…女神は彼に向けて告げる

「メイプルソンよ お前は選ばれし人間なのだよ 他の人間とは違うのだ
 手を…魔法の力をお前に授けよう」

その言葉と共に、女神はメイプルソンに向けて魔法の力を手渡す
手渡したそれは、切り取られながらも音を立てて成長をする木の枝のようなものだった

「魔法とは――― 才能がある者でも会得するに数十年は費やす
 だがそれは新たな魔法を編み出し使うという場合のこと
 しかし 魔法の構築情報が込められた道具<アイテム>などを使用すれば
 素質―――つまり高い魔力<マテリアル・パワー>を持つ者ならば
 その魔法が自分に合ったものならば すぐにでも魔法使いになる事ができるのだ」

…そして、その木の枝は突如急速に成長しながら光に包まれ・・・
光の中で マテリアル・パズル が構築される…
そうして完成したのは、煌びやかに輝くハンカチのようなものであった

「それが貴様の魔法器具です」
「それにはかつて誰かが編み出した魔法の記憶が込められている!
 魔力さえ注げば魔法の構築を全て行ってくれる
 身につけている限りお前は魔法使いなのだ メイプルソン」

647 :粗筋書きの三十指:2019/08/12(月) 17:18:55.47 ID:???.net
その魔法器具、ディシーヴワールドを確認した女神は手元のノートパソコンを操作すると
取説をプリントしメイプルソンに手渡す 困惑気味にそれを受け取りつつ
…何故自分が選ばれたのか…メイプルソンも目を丸くしながら問うと、女神はこう答える

「お前は選ばれ死人間なのだ わかるかメイプルソン 格<ランク>が違うのだ
 他の人間よりも優れているという事だ 人間の上に立つべき人間なのだ
 
 力ある者は人の上に立たねばならない」

女神のその言葉に、メイプルソンも感銘を受けるのであった…
なんか女神の法衣に[てまきずし]とか書いてるけどそれは置いといて
メイプルソンの授かった魔法、ディシーヴワールドは
ガムの魔力を変換し皮を作り出す魔法、しばらく噛む事で魔力を込める必要があるのが弱点だが
物をガムで包み込む事で、自在にその形を変える事が出来るのだ

ナイフをガムで包み、リンゴに偽装したそれをサーカスの差し入れとして置いておくメイプルソン
サーカスの先輩が、そのリンゴをファンの差し入れと思ったか、一口ほおばろうとし…

 マテリアル・パズル 分解せよ ナイフにもどれ

―――悲鳴の上がるサーカスを後にして
そしてメイプルソンは女神の三十指として、力を与えた女神のために動くのだった…

・・・そうして、場面はメイプルソンがグリンに敗北した場面まで戻り
敵も倒してみんなも無事、なんだかわかんないけどよかったよかった、と笑顔のグリン
ハワードもグリンを守るのが役目なのに逆に助けられ、苦々しい表情で詫びるが

「んなこたーどーでもいいんだよ 俺が偉いって事を話してんだよ」(ぶー −ω−)
(どーでもいい!? 軽いなこいつぁ!!)

648 :粗筋書きの三十指:2019/08/12(月) 17:19:27.63 ID:???.net
で、ハワードにも賛辞の言葉を求めるけど、やっぱただのバカガキと返すのでした
二人でボコスカやり合ってるけど・・・そんな二人にティトォがちょいちょい

「ねえちょっと皆さんそれより… ミカゼが……;」

…ミカゼの方はここ最近まるっきり役に立ってない現状にすっかり落ち込んでしまっていました
正直ご一行も負のおーらでまくりなミカゼに声をかけにくそうで…
仕方ないのでリュシカに励ましてもらう事に

「ミカゼさん 元気だしてくださいよ」
「いいんだよ…月並みなはげましなんて…どうせ俺なんか………」
「そんな事無いですよ ミカゼさんはあたし達にとってなくてはならない人ですよ
 いつも突っ込みを入れてくれるミカゼさんがいなくなると皆さん安心してボケられなくなっちゃいますよ」

その身もふたもないリュシカの言葉にはティトォもグリンも((バカ―――!!))ってなっちゃう
で、当然ミカゼもさらにへそ曲げてしまい、物理的にも精神的にもどんどん沈んでしまうのでした

\話題を変えよう!!/

とりあえずグリンに魔法を使ったが、睡眠の反動は大丈夫なのか聞くティトォ
なんでも今回使った[穿印]<うがちのいん>は大丈夫とのことで

「身体ごと天紫<かみなり>になって点精印にぶち当てるって魔法よ!!
 このアイテムを持つと使えるんだ!! (ハンマー掲げ
 自分でよくわかってないんだけど 多分自分の体内の電気を変換して発動すると思う」

649 :粗筋書きの三十指:2019/08/12(月) 17:20:25.55 ID:???.net
そしてグリンがその魔法の使い方を解説すると共に、その大槌を石に軽くペタンと貼り付けると
貼り付けられた石には、おぼろげに光る[陰]の文字がスタンプされていた

「まず"陰"の面でこんな感じにスタンプする これが点精印―――こうしておけば
 こいつがどこに行こうとも―――」

[陰]の字が貼られた石を宙に放り投げると、大槌が光り輝くと共に
グリンは一筋の雷光と化し、一瞬で宙のその石を割り砕く!!
…その凄まじさにはハワードも声を上げ…魔法の力の凄まじさに僅かに冷や汗が混じる
そうして、屈託のない笑みを見せるグリンの姿に、ティトォは彼の父、バレットの面影を見るのだった

その後ろでミカゼがもう完全に埋まってお面だけになってるけど ´▼3▼)ふっふーんだ
それはそれとして、メイプルソンも目を覚ました事に気づく一行
…敗北したメイプルソンは、もはや何をする気力もなく…
そんな彼に怒りのグリンが仕返しに顔にマジックで落書ききゅっきゅっ
と、その背後に何者かが忍び寄り…振り返るとそこには、アダラパタの姿と
女神の三十指本隊の、幾多もの魔法使い達が…!!
遂に対峙した三十指達の姿にティトォ達も警戒心を強めるが
リュシカとグリンはその中に混じる、なんかへんないきものにちょっと困惑気味

そのころ女神の本拠地にて、クゥが女神にアダラパタたちの動向を報告
どうやら本隊は着いたがその中のヨマ達3人と、連絡が取れないとのことで…

「ふーむ 三大神器を出動させるしかないか 無理やりにでも奴を動かさねば
 女神の三十指 五本の指 死神ヨマ 奴が行かねば何も始まらないというのに―――」

<続く>

650 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 19:12:28.19 ID:???.net
まあ確かに、一応メインポジなのにほとんど活躍ねえよなーミカゼw
役割的に驚き役くらいしかないのがちょいと不憫だ

651 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 20:04:08.06 ID:???.net
多分北斗の拳でいうバットポジなんだろう>ミカゼ

652 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 20:33:25.67 ID:???.net
やっぱ五本の指クラスは最高幹部が動かないと言うことすら聞かないのか
五本の指今のところ問題児しかいないな

653 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 20:58:27.06 ID:???.net
食と盾と斬と光だっけ、残りメンバー
8巻おまけで切り裂き魔の正体は、とかキーワード出してたから斬は消えるな
盾もおそらく本部防衛だろうし、あとは食か光かの二択か

654 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 21:05:56.89 ID:???.net
30歳行かないくらいか アダさん意外と若いのな

655 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 21:43:23.77 ID:???.net
かなり重要そうなポジだし、ティトォ達や三大神器同様不老不死じゃないのが意外>アダラパタ

656 :マロン名無しさん:2019/08/12(月) 21:59:32.53 ID:???.net
基本的に女神と三十指の面識って魔法の力を授けられる最初の対面だけなのかな
生きる目的とか芯を新たに貰えるとはいえよくモチベーション保てるな

657 :マロン名無しさん:2019/08/13(火) 17:48:07.43 ID:???.net
やっぱダークアイQはこの世界の常識で見ても変な生物扱いなんだなw

658 :マロン名無しさん:2019/08/13(火) 19:16:10.07 ID:???.net
まあどーせハト殺したのもアダラパタなんだろうな
ガシャロの例を見るにそういうマッチポンプで集めたのが大半っぽいし
正直才能がある、て誘い文句も怪しいもんだし。都合よく引き入れやすいのを選んでそう

659 :マロン名無しさん:2019/08/13(火) 19:58:12.13 ID:???.net
>>657
珍奇船長が喜びそうだな

660 :粗筋書きの三十指:2019/08/14(水) 17:08:59.83 ID:/mO1Fo5Z.net
メモリアの街の一角にて、一人の子供が空に飛ぶ飛行機を見上げていた
子供は大きくなったら飛行機のパイロットになり、世界中の空を自由に飛びまわるのが夢で
母さんもいつかボクの飛行機に乗せてあげるとの言葉に母も笑顔を浮かべていた が
飛行機と思われていた、空を飛ぶその存在は…

「 テ ン シ ョ ン 上 が っ て き た ぜ ―――ッ!!!

お空をかっとぶドルチルでした、これには子供も半狂乱で悲鳴を上げちゃう


  第49話|ティトォとメモリアの三十指


ドルチルの上に乗るコクマはもう止まるよう指示をするが
テンション爆上げのドルチルはブレーキの効かない超特急と化してしまっていた

ドルチル&コクマがメモリアに着いたころ、ティトォ達はアダラパタ達三十指と対峙する
とはいえアダラパタも今日は挨拶だけ、そう身構える事はないとするが

「…その街中で襲われたからこういう事になているんだが…?」
「それはその男が勝手に暴走しやがっただけですよ ボクにとっても計算外なのでねェ
 そうそう その男―――プルえもんを引き渡してもらいましょーか」

グリンに落書きされて赤ら鼻とねこ髭付けられたメイプルソンのその姿は、完全にプルえもんでした
…しかしティトォもプルえもんの身柄を渡すわけには行かないとする
役に立たなければ消すのがアダラパタのやり方、みすみすそれを許すわけには行かない
・・・だがメイプルソンもよろめく足どりで、自らその制裁を受けようとするが…

「俺には・・・もう・・・ 何もないんだ・・・・・・・・・」
「メイプルソン…ぼくも100年前空っぽになった ……でも
 そこから今のぼくがあるんだ 全てを失っても…それは新しい始まりに少ないよ」

661 :粗筋書きの三十指:2019/08/14(水) 17:10:09.78 ID:???.net
ティトォの言葉を聞いても、俯くメイプルソンはアダラパタのほうに足を向け…
「最後に…」そう呟きながら、メイプルソンは振り返り
「最後にもう1回だけ… ハト…出したかったな………」
何処か、その瞳を潤ませながら、そう願うメイプルソン…

「………なんのつもりですか? ティトォ」
そしてティトォは、改めてアダラパタ達の前に立ちはだかろうとする…!!

その頃メモリア城では、ジンナ殿がバレット王の行方を捜していたところ
近くのメイドに聞くと、この時間は稽古に出ているとのことで
中庭に剣の素振りをする王の姿が確認できた

「物忘れがひどくなってもこの日課だけは毎日続けておられる」

王の姿を確認でジンナ殿もひと安心、さらにシュダンからも王子を見つけたと聞き
ついに親子、30年ぶりの再会の時となりジンナ殿もおもわずほろり

改めて、アダラパタに向けメイプルソンは渡せない、とティトォは目の前の悪意を睨む
…その姿にアダラパタの脳裏に浮かぶ思いは…

 この男だ この男の言葉が 行動が 三十指を変える
 見た目は少年でも100年の時を生き抜いてきた者達だ 地獄も見てきた
 重みが違う―――って事か

「クク…クキャきゃキャ…」 なんて… なんて面白いんだ………!!!

ティトォに背を向けながら、アダラパタは心底愉快そうに笑みを浮べていた
・・・そして一向には引くよう指示をするが 
メガネをでこにあげた子、メルチナが不満げに声を上げつつ
…彼女の傍の地面から、腕のようなものが形成され始める…!?
メガネをかけなおし、不敵な笑みを浮べる彼女にグリンも相手をせんとするが
さすがにこれ以上トラブったらハワードのクビに関わるので取り押さえといた

662 :粗筋書きの三十指:2019/08/14(水) 17:10:52.52 ID:???.net
「いきがるな少年よ こちらは引き下がると言っているのだ
 第一こどもを叩き伏せるのは俺の正義に反する それに俺の魔法は 超 凄 い!!
 痛い目を見たくなかったらおとなしくしているのだな」

勇者の如き姿の青年、カイザードの言葉にグリンもお怒り どうどう
その後ろで中年リーマンのチョーさんが丁寧にティトォに名刺渡してました さらに

〔ふん! 下劣で低能な人間共め!!〕 へんな生き物がしゃべった グリンもびっくり
〔私は下等生物の貴様等などどうでもいいのだ だが女神とある契約をしてな 闘わねばならん
 お前達を倒したら―――  我らダーク愛一族の世界をつくってくれるとの事だ〕

(なにそれ!!?) リュシカもグリンも困惑
一向にさっさと撤収の指示を出すアダラパタ、しかし三十指のメンバーは中々言う事を聞かず…

「あんたら殺気を出しすぎなんですよッ!! 奴に気付かれた 奴が来ちまいましたよ!!」
アダラパタがそう叫ぶと、その場に強力な衝撃波と共に何者かが降り注ぐ!?
・・・そう、その場に駆けつけたのは元5本の指が一人、ジール・ボーイであった…!
ティトォ達を助けに駆けつけた彼にリュシカも笑顔が浮かぶ 後ろでミカゼがすねてるけど
…ジール・ボーイはプリセラとの約束もあり、敗者は従うしかない、とするが
そんな自身への言い訳に溜め息と共に呟き、改めてティトォに願う

「まったく…俺も素直じゃないな
 是非力を貸してくれ 女神を倒すために」

ティトォもそれに応え、両者は共に握手を交わすのであった…

 また ひとり… 惹かれ集う ボクの…女神の呪縛を断ち切って

一人、また一人…彼らの傍に立ち女神の敵となる三十指達にアダラパタは何を思うか…

663 :粗筋書きの三十指:2019/08/14(水) 17:11:44.03 ID:???.net
…すると、ジール・ボーイの姿を見た三十指の一人、コモレビは
彼を睨みながらジール・ボーイへと近づき…!

「あの…コモレビです …ファンです!あたしも握手を…
 あと…できたらサインも………」 −ω−)
で、顔赤くしちゃうコモレビからサイン色紙を受け取ったジール・ボーイは

[ 一 投 入 魂  ジール・ボーイ]と書いたサインを差し上げるのでした 
これにはコモレビも満面の笑顔で、他のメンバーも羨ましそう

「皆さんいーかげんさっさと行きやがりますよ マジで」
アダラパタもいーかげんそろそろ本気でおいとましときたいところ
が、カイザートは強敵ジール・ボーイとの対峙にその闘志を昂らせる…!!

「五本の指ジール・ボーイ! 相手にとって不足なし!!
 手合わせ願いたい!!俺の名はカイザート!!イマリ国の勇者だ!!」
「お前がイマリ国のカイザートか 面白い 受けて立とう!!」

ジール・ボーイも正々堂々、その勝負に応じんとする
そしてカイザートが宙高く飛び上がり!自身のマテリアル・パズルを…!!

「テンション上がってきたぜ―――ッ!!!」放とうとしたら空をかっとぶドルチルに轢かれた

\タイミング悪―――ッ!!!/ これにはティトォも唖然
「ぐっ・・・ カレン―――ッ!!!」
額から血を流しながら、涙と共に女性の名を叫ぶカイザート 誰だよ

664 :粗筋書きの三十指:2019/08/14(水) 17:12:18.74 ID:???.net
で、ようやっと三十指ご一向を引きつれ、その場を後にするアダラパタ達でした
…今はこの場にいない、五本の指が一人 死神ヨマ
彼がこの国を地獄に変えると、背を向けるアダラパタの嘲りの笑いがかすかに響くのだった…

一先ず落ち着き…改めて、あいつら全員相手にするとあってグリンも「たまんねーな;」と洩らす
ハワードもキャラが多すぎてとても覚えきれなさそうで

「闘うんだったら魔法大会でやり合えばいいのにな
 あいつらと俺達全員そこに出りゃてっとり速いぜ」
…グリンの言葉に、地面に埋まってたミカゼが勢いよく飛び出してきた
船長が言ってた魔法大会、ミカゼもそれに出るためにこの国に来たんだった キュピアー

「ミカゼが立ち直った!」(よかった単純で…)
「そんじゃ俺達もいくとしますか なんか色々あってすっげ疲れた
 今日はもう何もかも忘れてうまいもん食いまくろうぜ―――ッ!!
 ティトォの帰還と俺の目覚めのお祝いだ!!」 わーい −ω−)

気付けばしれっとサンも帰ってきてた 当然ご一行にぼこられるのでした

 俺達はまだのんきに構えていた
 グリン王子にジール・ボーイ 強力な仲間も加わった
 なによりメモリアという国が味方になるのだ もう孤独な闘いではない
 ダークアイ・Qは忘れられ流されていくし 〔人間めェ〜〜〜〜〕)))
 これから先どんな事が起きてもどうにかなると考えていた―――今までのように
 城でとんでもない事態が待っているとも知らずに

 そして俺達は知らなかった あの男の存在を

[―――メモリアとは別の国 遠い遠い国]
そこではたった一人で、その遠い国の城を落とした死神、ヨマの姿があるのだった…

<続く>

665 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 17:27:07.02 ID:ktiPogaD.net
完成版(改良)

帆高「loserの将棋、loserの将棋」 ズコぶちゅ、メリメリメリっ
陽菜「loserの将棋、loserの将棋うるさい」

陽菜「ajiatjaって呼んで」

帆高「ajiatja っajiatja っ」ギシギシ
陽菜「帆高っ帆高っ」アンアン

帆高「い、いく、loserの将棋ィィィィィ」
ドピュッ
陽菜「あ、アアンん、だ、だからloserの将棋ゆうな(//∇//)」

666 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 17:57:23.48 ID:???.net
アダラパタが完全に引率のお兄さんだw

667 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 20:51:55.23 ID:???.net
なんつーかゲスなんだけど変なとこで面倒見いいよね、アダさん

668 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 21:25:46.96 ID:???.net
カイザートは三十指側の不憫ポジが確定したなw
あとサイン貰うとこのコモレビちゃんかわいい

669 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 21:58:28.71 ID:???.net
超凄い言われてもジールボーイの魔法が単純に強力なインパクトだったからな
あれと比べたら酷なのはわかってるけどどうしてもカイザートのキャラと合わせて出落ちになりそう感

670 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 22:55:01.27 ID:???.net
ぶっちゃけ三十指の善玉イメージを植えつける広告塔程度だと思う>カイザート

671 :マロン名無しさん:2019/08/14(水) 23:12:49.39 ID:???.net
つか、女神の三十指って世界的な知名度どんなもんなんだろ?
ジール・ボーイとかカイザードとかは有名人みたいだけど、殺し屋いたりパン屋いたり義賊いたり教祖いたりバカいたりマジシャンいたりなんか良く分からない者いたりするけど
一般的にはそんな知られてないのかな?

672 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 00:28:22.31 ID:???.net
知ってる人は女神とか三十指とかの名前は聞いた事ある、くらいじゃなかったっけ
名前がしれてるヤツらにしてもそれぞれ好き勝手やってるから全体がどんな組織集団なのか一般人でわかってる人はいなさそう

673 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 07:36:19.63 ID:???.net
女神に救われた国とかは大々的に宣伝しててもおかしく無さそうだが
その辺はやっぱり女神、ってゆーかアダラパタが秘匿させてるんだろうな

674 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 19:22:09.87 ID:???.net
そいや敵対したままで生き残ってるのはコクマ、ドルチルペアだけだな
けど魔法のタネも割れてるし、来たところでイマイチダークホースになりそうな気がしないが
やっぱり来た以上は何らかの役があるんだろうな、二人も ドルチルの方は賑やかし担当でもいいし(何)

675 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 19:59:27.92 ID:???.net
いるだけでうるさいからな>ドルチル
この二人どうすんだろな?ロケット団的な立ち位置になるのか?
燃えシーンも泣きシーンもあったもんじゃ無さそうだが

676 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 20:00:59.19 ID:???.net
まあギャグ要員だろうな>コクマとドルチル

677 :マロン名無しさん:2019/08/15(木) 21:10:14.95 ID:???.net
コクマはチョーさんと居酒屋で飲んでそう
そのとなりにはオレンジジュースで酔っぱらってるドルチルが目に浮かぶぜ

678 :粗筋書きの三十指:2019/08/16(金) 17:38:17.85 ID:???.net
要領がそろそろ危ないので次スレ立ててから投下しようと思ったら次スレ立てられず
もしよろしければ誰か次スレ立ててくれるとありがたいです

679 :マロン名無しさん:2019/08/16(金) 20:57:49.42 ID:???.net
立てました
マテリアル・パズル 連載中 Part.2
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1565956606/

680 :粗筋書きの三十指:2019/08/16(金) 21:10:41.25 ID:???.net
>>679
代理スレ立てありがとうございます
とりあえずこっちはこれにて楽屋裏としつつ、向こうにテンプレと遅れて今日の分投下しておきます

681 :粗筋書きの三十指@AAテスト:2019/08/21(水) 19:09:58.00 ID:???.net
メモリア魔法陣 対戦表

エイキ━━━┓                 ┏ リゼル
ヒルドゥ ━━╋━━┓      ┏━━━╋ 太陽丸
ミカゼ  ━━┛   ┃      ┃     ┗ カミッツ
             ┃      ┃
シャルロ━━━┓  ┃      ┃    ┏━━ バカ
メルチナ  ━━╋━╋━剣━━╋━━╋━━ チョー
ジール男 ━━┛  ┃      ┃    ┗━━ 夜馬
             ┃      ┃
TAP ━━━┓   ┃      ┃     ┏━━ ピィゲル
リュシカ ━━╋━━┛      ┗━━━╋━━ コモレビ
イド   ━━┛                 ┗━━ グリン

682 :マロン名無しさん:2020/07/27(月) 15:38:01 ID:???.net
ティナ・ルウ(人狐・f19073)
だいろくりょうへい
第六猟兵

683 :マロン名無しさん:2020/07/28(火) 17:29:36 ID:???.net
>>679
987ぬくぬく2020/07/24(金) 01:36:26.89ID:???
きのうふりん

684 :マロン名無しさん:2020/07/28(火) 17:29:49 ID:???.net
679マロン名無しさん2019/08/16(金) 20:57:49.42ID:???>>680
立てました
マテリアル・パズル 連載中 Part.2
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1565956606/

685 :マロン名無しさん:2020/07/29(水) 00:51:00 ID:???.net
ドキュンサーガ更新

686 :ぬくぬく:2020/07/30(木) 02:35:42.03 ID:???.net
イヴ

687 :マロン名無しさん:2020/07/30(木) 05:36:58 ID:???.net
-
ミドリカワ書房氏は「おめえだよ」の他にも社会問題を題材にした楽曲を多く書いている。
これらもまた衝撃的な内容のため注意。

お母さん

死刑執行を題材にした曲

恍惚の人

認知症を題材にした曲

ごめんな

いじめを題材にした曲
続編として『転校生』という曲がある



整形手術を題材にした曲

Oh!Gメン

万引きを題材にした曲
氏の曲の中では内容・曲調共に明るく聴きやすい

688 :マロン名無しさん:2020/08/01(土) 00:58:05 ID:???.net
ドキュンサーガ更新

689 :ぬくぬく:2020/08/02(日) 04:47:08 ID:???.net
ももめいど

690 :マロン名無しさん:2020/08/04(火) 05:58:25 ID:???.net
牛尾勝彦

691 :ぬくぬく:2020/08/05(水) 05:14:49 ID:???.net
ふりん

692 :マロン名無しさん:2020/08/05(水) 05:47:28.78 ID:???.net
ドキュンサーガ更新

693 :マロン名無しさん:2020/08/05(水) 18:35:23 ID:???.net
66
8

694 :マロン名無しさん:2020/08/06(木) 09:32:33 ID:???.net
連チャンぱぱっと

695 :マロン名無しさん:2020/08/06(木) 21:56:53 ID:???.net








696 :マロン名無しさん:2020/08/07(金) 03:20:31 ID:???.net
こどもぱんつ

697 :マロン名無しさん:2020/08/07(金) 04:22:00 ID:???.net
ぬくぬく

698 :マロン名無しさん:2020/08/08(土) 07:18:33 ID:???.net
1年A組のモンスター

699 :ぬくぬく:2020/08/09(日) 07:00:01 ID:???.net
まま

700 :マロン名無しさん:2020/08/11(火) 08:01:20 ID:???.net
領地

701 :マロン名無しさん:2020/08/12(水) 09:23:05 ID:???.net
労働力、軍事力、金融資産、特産品、上水、衛生

702 :マロン名無しさん:2020/08/13(木) 08:37:50 ID:???.net
プラダン ポリプロピレン 養生パネル

703 :マロン名無しさん:2020/08/17(月) 11:16:43 ID:???.net
11:55
\4,020

704 :マロン名無しさん:2020/08/18(火) 02:07:46 ID:???.net
旅行 鍵 

705 :マロン名無しさん:2020/08/18(火) 11:12:07.65 ID:???.net
4,006

706 :ぬくぬく:2020/08/19(水) 18:43:59.92 ID:???.net
こども

707 :マロン名無しさん:2020/08/19(水) 18:44:18.35 ID:???.net
オレンジネット

708 :マロン名無しさん:2020/08/20(木) 06:18:53 ID:???.net

二階で横に

709 :マロン名無しさん:2020/08/22(土) 07:28:12 ID:???.net
役者赤ずきん

710 :マロン名無しさん:2020/08/22(土) 18:23:09 ID:???.net
デリケアエムズ

男性向けにクールな爽快感!デリケートエリアのかゆみ・かぶれ治療薬!

711 :マロン名無しさん:2020/08/24(月) 19:22:17 ID:???.net
どきゅんさーが

712 :マロン名無しさん:2020/08/25(火) 13:42:52 ID:???.net
北国の帝王

713 :ぬくぬく:2020/08/25(火) 17:51:01 ID:???.net
のぞき

714 :風本:2020/08/27(木) 02:07:18 ID:???.net

風船で飛ぶ

715 :マロン名無しさん:2020/08/27(木) 08:00:43 ID:???.net

映画金持ち気に入る

716 :マロン名無しさん:2020/08/30(日) 19:21:09 ID:???.net
>>270
> >>259
> タラヲ「僕には弘中弁護士がついてるでしゅ!」

717 :ああ:2020/09/01(火) 00:45:12.35 ID:???.net
もるつ@

718 :マロン名無しさん:2020/09/01(火) 10:59:06 ID:???.net
ぬくぬく

719 :ドキュンサーガ更新:2020/09/02(水) 12:53:24 ID:???.net
ドキュンサーガ更新

720 :マロン名無しさん:2020/09/02(水) 13:09:15 ID:???.net
イラストファッション・アパレル用語図鑑 目次
着せ替えでコーデを考えながら、ファッションを探せる「モダリーナ」のファッション、アパレル関連の専門用語一覧。

721 :マロン名無しさん:2020/09/02(水) 20:12:43 ID:???.net
第三の選択肢「インチュニブ」とは
インチュニブの基本情報

・商品名「インチュニブ」中身は「グアンファシン塩酸塩」
・高血圧の治療にも使用
・ADHD薬初めての「選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬」
・α2Aアドレナリン受容体を選択的に刺激することで、減弱しているシグナル伝達を増強させる
・注意力散漫、衝動性、攻撃性などに作用
・副作用に「血圧降下」→眠気、起床困難などあり(運転は避ける)
・アルコールと一緒に飲んじゃダメ
・コンサータ、ストラテラと違い消化器系の副作用はなし

722 ::2020/09/03(木) 10:58:43.40 ID:???.net
口の中にアリ
中古車
胡椒便器

723 ::2020/09/04(金) 10:39:14 ID:???.net
59: 名も無き冒険者 >(ワッチョイ 7f40-mjfC) [sage] 2020/09/04(金) 07:41:43.61 ID:ZCoqN8da0
まさにプロフにそれ書いて口を開けばふざけた態度で空気ぶち壊す事とか失礼な事しか言わないアホがいたが
速攻で誰からも相手にされなくなってエタってワロス
当たり前だから、それ楽しいのお前だけだから
文字主体で1Cに1Lがいる中で天の邪鬼が愛されるのは至難の業
リアルで会話が下手な奴はクセのあるキャラやらない方がいい

724 ::2020/09/04(金) 10:40:47 ID:???.net
未来破壊
警官
撮影
ドラえもん

725 :ぬくぬく:2020/09/04(金) 18:11:00 ID:???.net
ふたごぜにあ

726 ::2020/09/05(土) 12:27:12 ID:???.net
サンダル

727 :マロン名無しさん:2020/09/05(土) 15:40:01 ID:???.net
にはにまひ

728 :マロン名無しさん:2020/09/07(月) 02:29:43 ID:???.net
725ぬくぬく2020/09/04(金) 18:11:00.98ID:???
ももめいど

729 :マロン名無しさん:2020/09/08(火) 03:45:34 ID:???.net
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1540555153/

730 ::2020/09/08(火) 22:45:23.03 ID:???.net
渦巻泳ぎ心理テスト

731 :ぬくぬく:2020/09/08(火) 23:07:20 ID:???.net
こども

732 :ぬくぬく:2020/09/11(金) 03:40:59.97 ID:???.net
不倫

733 :マロン名無しさん:2020/09/11(金) 03:49:51.42 ID:???.net
鹿崎・わかる・シーカー@ゆっくり実況投稿中
@seeker0234
YP兼物書き兼ゆっくり実況者。ゲーム大好き!働きたくな

734 :マロン名無しさん:2020/09/12(土) 03:10:17.12 ID:???.net
https://awabi.5ch.net/test/read.cgi/net/1371042558/

735 :マロン名無しさん:2020/09/14(月) 18:50:07.62 ID:???.net
https://i.imgur.com/6oZXyZh.jpg

736 :ぬくぬく:2020/09/17(木) 18:31:24.45 ID:???.net
ひとみ

737 :マロン名無しさん:2020/09/18(金) 00:01:35.68 ID:???.net
太陽は1平方メートルあたり10万ルーメンの明るさです。

738 :マロン名無しさん:2020/09/19(土) 23:46:36.17 ID:???.net
ドキュンサーガ

739 :ぬくぬく:2020/09/20(日) 00:48:54.44 ID:???.net
もらる

740 :ぬくぬく:2020/09/22(火) 21:07:21.45 ID:???.net
みるく

741 :マロン名無しさん:2020/09/23(水) 03:13:18.19 ID:???.net
https://toro.5ch.net/test/read.cgi/netgame/1350818008/

742 :マロン名無しさん:2020/09/23(水) 21:59:08.14 ID:???.net


743 :マロン名無しさん:2020/09/25(金) 00:28:41.51 ID:???.net
702名も無き冒険者2020/03/21(土) 10:35:12.36ID:kQVDTEsX
自分の出番以外を読むのは苦痛なんで勘弁な

744 :マロン名無しさん:2020/09/25(金) 04:55:04.03 ID:???.net
twitter/mameneko_pai

745 :マロン名無しさん:2020/09/25(金) 15:11:32.79 ID:???.net
4,752

746 :ぬくぬく:2020/09/26(土) 19:58:46.80 ID:???.net
ちちくらべ

747 :マロン名無しさん:2020/09/28(月) 06:24:34.90 ID:???.net
メンタル病院の先生に「付き合いづらい人ってどんな人?」って聞いたら
「人の気持ちをわかろう!理解しよう!と一生懸命になる人です」って言われて、
なんでそれがダメなの?って聞いたら
「他人の気持ちなんて解らなくて当たり前なんです。それを理解できるという妄想は本当に厄介です」
って言ってた。

748 :ぬくぬく:2020/09/30(水) 03:36:41.48 ID:???.net
こども

749 :マロン名無しさん:2020/09/30(水) 22:35:55.29 ID:???.net


750 :ぬくぬく:2020/10/02(金) 01:16:14.08 ID:???.net
ふりん

751 :マロン名無しさん:2020/10/05(月) 01:04:49.69 ID:???.net
738マロン名無しさん2020/09/19(土) 23:46:36.17ID:???
ドキュンサーガ

752 :マロン名無しさん:2020/10/05(月) 02:43:29.33 ID:???.net
こゆのを見るたびに推してるけど、
「&emi=AN1VRQENFRJN5」
この魔法の言葉を検索した後のurlにくっつけよう。エレコム以外綺麗に消えたから。
アマゾン危なくて使えないの類はこの魔法で大体解決するんで広まれ。教えてくれた人ありがとうと感謝も忘れずに。

753 :マロン名無しさん:2020/10/06(火) 23:28:48.55 ID:???.net
¥7,282

754 :ドキュンサーガ:2020/10/07(水) 03:29:00.61 ID:???.net
ドキュンサーガ

755 :ぬくぬく:2020/10/07(水) 05:00:43.29 ID:???.net
OL

756 ::2020/10/07(水) 14:17:17.91 ID:???.net
でかい天守閣
ちびまる子ちゃん
高級寝袋
使い捨て寝袋
通気

模型

757 ::2020/10/07(水) 14:17:56.69 ID:???.net
工業扇風機ゴミがへやに

758 ::2020/10/08(木) 13:15:20.69 ID:???.net
全巻

759 :マロン名無しさん:2020/10/08(木) 16:36:48.15 ID:???.net
光太朗(漫画用PN : 水夏太朗)

760 :ぬくぬく:2020/10/08(木) 23:48:03.03 ID:???.net


761 :マロン名無しさん:2020/10/09(金) 22:08:32.63 ID:???.net
羽月ステラ
@stellamaris_art
はー。。。
あれ、合成されたものがSNSにアップされることもあり得るのだな。それなら話は別だ
ちょっとは交流もあって好きな絵師様の作品に便所の落書きみたいなのされて外に晒されてるの見るのつら

様子みて身の振りかた考えよう
午前3:24 &#183; 2020年10月9日&#183;Twitter for Android

762 :いいい:2020/10/11(日) 17:44:10.38 ID:???.net
ぬくぬく
のぞき

763 :マロン名無しさん:2020/10/12(月) 18:12:50.31 ID:???.net
速い雲
バックラー

764 :マロン名無しさん:2020/10/12(月) 18:13:04.38 ID:???.net


765 :落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国:2020/10/12(月) 20:08:28.48 ID:???.net
落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国

766 :マロン名無しさん:2020/10/13(火) 05:53:38.52 ID:???.net
完璧より終わらせることを優先してる。

まず一旦「完成品」と呼ぶには相当無理がある代物を作るw
例えば10章構成の本を書く場合だったら各章の見出しとそれぞれの章に1行の内容書いて終わりw
ただしこのまま提出すると10人中10人にダメ出しされるw

その後は残りの時間でそれぞれの章の内容を均等に増やしていく。
この方法ならいつ締め切りが来てもとりあえず提出することだけは可能w

767 :マロン名無しさん:2020/10/13(火) 05:56:52.74 ID:???.net
一人暮らし1年目の諸君へ、インフルエンザが流行るこの時期の教訓です。

・インスタント食品(お粥とか)を10食分は最低蓄えろ。
・水も10Lは買いだめておけ。
・アイスがあると幸せになれるぞ

・インフルになってから買い物に行くな。
その行為はテロ同様。

これ重要

《インフルは急にかかる》

768 :マロン名無しさん:2020/10/13(火) 06:46:06.33 ID:???.net
健康ランドとかいう天国えちえちwwwwwwwwwww

769 :ぬくぬく:2020/10/14(水) 00:32:36.93 ID:???.net
こども

770 :マロン名無しさん:2020/10/15(木) 10:45:01.66 ID:???.net
くまみこ

771 :マロン名無しさん:2020/10/18(日) 01:38:01.11 ID:???.net
10 日 19 日 月曜日, 2020, 09:00 - 12:00

772 :マロン名無しさん:2020/10/19(月) 03:20:29.58 ID:???.net
ぬくぬく
ゆうこ

773 :マロン名無しさん:2020/10/19(月) 20:18:04.28 ID:???.net

悟空大人作中作
ネーム
岩開ける

774 :マロン名無しさん:2020/10/20(火) 14:20:28.16 ID:???.net
「赤」「白」「黄」「緑」「黒」の食べ物をバランスよく食べると、
取り敢えず大体良い感じになる…と、言われているのだわよ。

775 :マロン名無しさん:2020/10/20(火) 23:56:31.77 ID:???.net
確かにオウムが語ったのは、児戯に等しいジャンクな物語だった。
多くの人は、あんなインチキなものに騙されて、と鼻で笑う。
でも、誰かが悩んだときに、今の世の中はその悩みに対して、有効な物語が語れるのだろうか?
オウムは例えまがい物であろうとも、悩んだ人たちに対して物語を語った。
それがあれほど高学歴の多数の人たちが、オウムに心酔した理由ではないだろうか?

776 :マロン名無しさん:2020/10/21(水) 01:17:20.76 ID:???.net
八尾・深白(降る雪の陰抱く面は射干玉の・f01348

777 :マロン名無しさん:2020/10/21(水) 02:36:44.58 ID:???.net

ゴルフサボる
デカパイ

778 :マロン名無しさん:2020/10/21(水) 02:37:02.54 ID:???.net
戦闘

779 :マロン名無しさん:2020/10/21(水) 06:10:14.83 ID:???.net
夢感電

780 :マロン名無しさん:2020/10/21(水) 15:19:21.10 ID:???.net


781 :マロン名無しさん:2020/10/24(土) 01:19:59.45 ID:???.net

ヒル寄生虫
ピンセット
前の形体には戻れない

病院

782 ::2020/10/24(土) 11:23:16.67 ID:???.net


783 :マロン名無しさん:2020/10/24(土) 11:23:32.41 ID:???.net
137
: 名も無き冒険者 [sage] 2010/12/27(月) 09:50:55 ID
:llC3bi1w
脳味噌の足んねークズほど社会的地位の高いキャラ設定をやりたがる。
どう見てもまともで崇め奉りたい良PLほど、どうでもいいようなこざっぱりした設定で表に出て来なされる。

どんな設定番長様でも、最後の方には普段の素行に応じた扱いがなされるんだなぁ。
自称万能お貴族様がまるっきり脳筋ゴリラに看做されててスカッとした。俺はもう付き合いきれませんけどね。

784 :マロン名無しさん:2020/10/24(土) 16:37:18.02 ID:???.net
悪貨は良貨を駆逐し、
悪貨が蔓延る国は滅亡する

785 :マロン名無しさん:2020/10/24(土) 20:33:07.91 ID:???.net
https://i.imgur.com/F8PXyUa.jpg

786 :マロン名無しさん:2020/10/25(日) 10:01:32.10 ID:???.net
ぬくぬく
vr

787 :ネッツペックコート:2020/10/26(月) 15:52:33.45 ID:???.net
ネッツペックコート

788 :マロン名無しさん:2020/10/26(月) 19:56:54.87 ID:???.net
ぬくぬくこども

789 :山本同人:2020/10/27(火) 09:38:40.08 ID:???.net
山本同人

790 :マロン名無しさん:2020/10/27(火) 13:45:58.48 ID:???.net
だよな
普通はここで
「今西くん!それはおかしいぞ!」
っていかにも正論風のトンデモ理論で反逆の芽を摘む

791 :マロン名無しさん:2020/10/27(火) 15:02:55.03 ID:???.net
【朗報】文科省さん、素晴らしいイジメ対策漫画をつくる

792 :マロン名無しさん:2020/10/27(火) 23:33:46.18 ID:???.net
小屋鬼婆

793 :ぬくぬく:2020/10/29(木) 20:22:20.95 ID:???.net
まま

794 :ぬくぬく:2020/10/31(土) 19:02:53.62 ID:???.net
せんし

795 ::2020/11/01(日) 11:32:37.08 ID:???.net
サムライバランス

796 :マロン名無しさん:2020/11/29(日) 03:29:00.45 ID:???.net
それイけ!きさらちゃん
タロットメイデン

797 :マロン名無しさん:2020/12/03(木) 18:32:19.93 ID:???.net

親父オンゲ

798 :マロン名無しさん:2020/12/05(土) 14:01:16.91 ID:???.net
【絵】パンツ見られた時のヒロインで正しいリアクションはどれ?
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1607142542/

799 :マロン名無しさん:2020/12/12(土) 00:57:59.70 ID:???.net
マンガUP

800 :マロン名無しさん:2020/12/25(金) 07:39:59.27 ID:???.net
笠佐木梓と七人の敵 1

801 :マロン名無しさん:2020/12/27(日) 19:45:47.74 ID:YjS2HBSL.net
【画像】おっぱい画像に線を入れたら立体的に見えるw&#8198;w&#8198;w&#8198;w&#8198;w&#8198;w

802 :マロン名無しさん:2020/12/29(火) 06:19:50.78 ID:???.net

車で探す

803 :マロン名無しさん:2020/12/31(木) 21:40:33.52 ID:???.net
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1609342230/

804 :マロン名無しさん:2020/12/31(木) 21:41:06.53 ID:???.net
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1609334855/

805 :マロン名無しさん:2020/12/31(木) 21:41:34.93 ID:???.net
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1609343143/

806 :マロン名無しさん:2020/12/31(木) 21:41:53.79 ID:???.net
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1609341047/

807 :マロン名無しさん:2021/01/01(金) 00:40:09.87 ID:???.net
まぼろし月夜

808 :マロン名無しさん:2021/01/04(月) 18:30:21.41 ID:???.net
・マッチョ型コロナ否認
 コロナはただの風邪。免疫力を上げれば問題ない。高齢者や身体が弱い者が死ぬのは寿命であり、自然の摂理。

・不安逃避型コロナ否認
 コロナはフェイク。新型ウイルスは現実には存在しない。仕組まれた騒動の裏で国際的な悪事が行なれている。

・スピリチュアル型コロナ否認
 コロナの出現は神や宇宙の意志によるもの。心の持ちようでウイルスは無害化できる。霊的進化の可能性も示唆。

809 :マロン名無しさん:2021/01/12(火) 09:58:46.13 ID:???.net
111その名前は774人います (ワッチョイW 0be4-RJx+)2020/07/04(土) 21:00:51.80ID:r8DiSU1E0
>>22
テリワンの漫画にスカラベって忍者がいるけど、戦士よりも屈強で、武闘家よりも疾く、盗賊よりも巧みで、遊び人より神出鬼没と言われてた

要するに強すぎてダーマに職として認められなかったんだよ

810 :マロン名無しさん:2021/01/13(水) 10:58:49.07 ID:???.net
快傑ロンマン ナロンイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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快傑ロンマン ナロンイ
アニメ
監督 ユ・ジェウン
脚本 ファン・ソギョン、アン・ジウォン
パク・ヨンヒ
キャラクターデザイン チョ・ヨンジュ、イ・ジョンミン
パク・ソジョン
音楽 イ・ジョンギョ
製作 スタジオカーブ
放送局 MBC
放送期間 2006年1月13日 - 2007年3月9日
話数 全52話
テンプレート - ノート
『快傑ロンマン ナロンイ』 (NALONG 2 (Longman, the Little Big Hero), &#53132;&#44152;&#47217;&#47592; &#45208;&#47217;&#51060;) は、2006年1月から2007年3月に放送された韓国のテレビアニメ作品である。韓国の放送局文化放送(MBC)とスタジオカーブによって制作された動物と英雄喜劇作品である。15分番組。全52話。

811 :マロン名無しさん:2021/01/14(木) 19:40:40.40 ID:???.net

セリーヌ
ポリゴン節約

812 :マロン名無しさん:2021/01/15(金) 06:33:17.63 ID:???.net

顔に草が

813 :マロン名無しさん:2021/01/18(月) 12:14:41.39 ID:???.net
美女と栄光

814 :マロン名無しさん:2021/01/22(金) 23:23:29.65 ID:???.net
二次創作オリキャラ、オリキャラ厨アンチスレ
夢女子による愚痴スレ2

815 :マロン名無しさん:2021/01/23(土) 13:16:14.54 ID:???.net
ラブパトリーナ

816 ::2021/01/24(日) 23:14:23.70 ID:???.net
















817 :マロン名無しさん:2021/01/24(日) 23:14:59.60 ID:???.net
夢ホラーサイト

818 :矢印厨に対抗するAA:2021/01/25(月) 03:00:04.61 ID:???.net
矢印厨に対抗するAA

819 :マロン名無しさん:2021/01/25(月) 10:58:29.93 ID:???.net
1820

820 :マロン名無しさん:2021/01/26(火) 11:16:24.97 ID:???.net

おっぱい白人テープ切れる
死体が出る

821 :マロン名無しさん:2021/01/26(火) 12:16:25.16 ID:???.net
2,870

822 :マロン名無しさん:2021/01/26(火) 19:27:14.96 ID:???.net
ぬく











823 :マロン名無しさん:2021/01/28(木) 15:34:19.83 ID:???.net
夢 コール レイズ 軍 

824 :マロン名無しさん:2021/01/29(金) 05:04:28.02 ID:???.net
ぬく



825 :マロン名無しさん:2021/01/30(土) 08:00:13.75 ID:???.net
私の隣りの変質者―私たち女がフツーに経験している「日常の恐怖」 (別冊宝島) (日本語) ムック &#8211; 1998/6/1

826 :マロン名無しさん:2021/02/01(月) 02:56:20.90 ID:???.net


827 :マロン名無しさん:2021/02/03(水) 16:45:06.79 ID:???.net
ぬもも

828 :マロン名無しさん:2021/02/05(金) 09:46:14.12 ID:???.net
いつか天魔の黒ウサギ

829 :マロン名無しさん:2021/02/08(月) 06:02:41.73 ID:???.net

ぬゆ

830 :マロン名無しさん:2021/02/10(水) 15:07:46.27 ID:???.net
ちゅうじくきょう
カード
贋作し

831 :マロン名無しさん:2021/02/10(水) 15:07:53.44 ID:???.net
ゆめ

832 :マロン名無しさん:2021/02/14(日) 06:20:56.10 ID:???.net
ぬま

833 :マロン名無しさん:2021/02/16(火) 04:05:52.72 ID:???.net
parasite eveディーヴァ―N.Y.死の歌姫 (1) (Asuka comics DX) (日本語) コミック &#8211; 1998/9/1

834 :マロン名無しさん:2021/02/18(木) 02:25:27.89 ID:???.net
セクシー女優
水泳大会

835 :マロン名無しさん:2021/02/18(木) 05:35:57.09 ID:???.net
ぬおーえる

836 :マロン名無しさん:2021/02/20(土) 01:45:22.83 ID:???.net

バス
大人しく

837 :マロン名無しさん:2021/02/20(土) 08:44:44.77 ID:???.net
ぬばく

838 :マロン名無しさん:2021/02/22(月) 18:19:20.45 ID:???.net
ぬぼ

839 :マロン名無しさん:2021/02/24(水) 23:27:58.76 ID:???.net
https://awabi.5ch.net/test/read.cgi/net/1398864165/

840 :マロン名無しさん:2021/02/26(金) 09:35:31.64 ID:???.net

スネーク
爆弾で見つかる
ステルス
ロック
サラリーマンレゴ
行列
街灯消える

841 :マロン名無しさん:2021/02/26(金) 10:56:05.13 ID:???.net


842 :マロン名無しさん:2021/02/26(金) 20:39:31.59 ID:???.net
覇王の業

843 :マロン名無しさん:2021/02/26(金) 23:23:10.54 ID:???.net
ぬも

844 :マロン名無しさん:2021/02/28(日) 11:08:48.22 ID:???.net
畳 果が無い


845 :マロン名無しさん:2021/03/01(月) 21:32:01.71 ID:???.net
キックスメガミックス

846 :マロン名無しさん:2021/03/04(木) 20:45:19.75 ID:???.net
ぬき

847 :マロン名無しさん:2021/03/05(金) 07:33:55.13 ID:???.net
記憶

848 :マロン名無しさん:2021/03/06(土) 17:56:05.15 ID:???.net

エレベーター
一歩も動かない
旅行
温泉
役に立つ

849 :マロン名無しさん:2021/03/07(日) 10:28:18.48 ID:???.net
ベルカ・スノードロップ(少女を救済せし夜の王【中将】・f10622)
ようかんマン
ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)
白羅刹

850 :マロン名無しさん:2021/03/07(日) 10:32:47.60 ID:???.net
ミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)

851 :マロン名無しさん:2021/03/08(月) 00:04:41.34 ID:???.net
ぬう

852 :マロン名無しさん:2021/03/08(月) 15:55:34.70 ID:???.net

携帯落とす
パケ死
優しい女子高生
au
オレンジオレンジ青
キャンプ

853 :マロン名無しさん:2021/03/08(月) 15:56:04.79 ID:???.net
顔に白くて丸い物
無駄じゃない

854 :マロン名無しさん:2021/03/10(水) 06:16:39.98 ID:???.net
盗んでリ・リ・ス
神風怪盗ジャンヌ

855 :マロン名無しさん:2021/03/11(木) 13:57:03.49 ID:???.net
ぬこ

856 :マロン名無しさん:2021/03/15(月) 01:29:21.10 ID:???.net


857 :マロン名無しさん:2021/03/19(金) 16:48:28.41 ID:???.net
夢 脱獄

858 :マロン名無しさん:2021/03/19(金) 23:15:28.50 ID:???.net
ぬま

859 :マロン名無しさん:2021/03/22(月) 05:12:05.76 ID:???.net
ぬき

860 :マロン名無しさん:2021/03/23(火) 08:46:02.09 ID:???.net
かやぬま@第六猟兵MS
@kayanuma_TW
萱沼
中国

861 :マロン名無しさん:2021/03/23(火) 11:17:32.79 ID:???.net
学園アリス完結記念本

862 :マロン名無しさん:2021/03/23(火) 12:14:17.63 ID:???.net
テロール教授の怪しい授業

863 :マロン名無しさん:2021/03/25(木) 04:38:48.33 ID:???.net
ふぬ

28

864 :マロン名無しさん:2021/03/27(土) 08:09:59.81 ID:???.net
ルロイ修道士
中間地点

865 :マロン名無しさん:2021/03/27(土) 18:29:17.49 ID:???.net
ぬぼ

30

866 :マロン名無しさん:2021/03/28(日) 20:18:59.17 ID:???.net
ぬゆ

31

867 :マロン名無しさん:2021/03/28(日) 21:04:18.56 ID:???.net
【感想】いじめるヤバイ奴 126話 仲島と霧矢キテル…
ここから死亡フラグを覆せるか【ネタバレ注意】

868 :マロン名無しさん:2021/04/01(木) 17:14:17.17 ID:???.net
ぬふ

4

869 ::2021/04/01(木) 23:10:43.49 ID:???.net
04/07

870 :マロン名無しさん:2021/04/02(金) 22:44:01.97 ID:???.net
吾妻ひでお

871 :マロン名無しさん:2021/04/05(月) 08:54:14.43 ID:???.net
ムーワとわたし

872 :マロン名無しさん:2021/04/05(月) 15:49:28.19 ID:???.net
ぬぽ

58

873 :マロン名無しさん:2021/04/06(火) 08:36:03.90 ID:???.net
ゆめ種
冒険

874 :マロン名無しさん:2021/04/08(木) 00:22:28.90 ID:???.net
ぬふ

8
12

875 :マロン名無しさん:2021/04/08(木) 01:58:43.84 ID:???.net
現在のエピソードが最新話です
次回更新日:04/14予定

876 :マロン名無しさん:2021/04/10(土) 20:13:39.46 ID:???.net
ぬぜ

10
13

877 :マロン名無しさん:2021/04/11(日) 12:39:56.62 ID:???.net
指輪入れ替わる

ライブ
揺れる

878 :マロン名無しさん:2021/04/13(火) 03:17:27.49 ID:???.net
もめ

13
16

879 :マロン名無しさん:2021/04/13(火) 14:27:49.64 ID:???.net

美人さん
フレ千人
汚い顔の女
恩師ロシナンテ

880 :マロン名無しさん:2021/04/15(木) 08:23:42.66 ID:???.net
> ぬふ
>
> 15
> 18

881 :マロン名無しさん:2021/04/19(月) 01:55:53.00 ID:???.net
>>880
> > ぬゆ
> >
> > 19
> > 22

882 :マロン名無しさん:2021/04/21(水) 03:26:47.79 ID:???.net

881マロン名無しさん2021/04/19(月) 01:55:53.00ID:???
>>880
> > ぬゆ
> >
> > 21
> > 24

883 :フリーパワー:2021/04/21(水) 07:26:21.33 ID:???.net
フリーパワー

884 :マロン名無しさん:2021/04/22(木) 10:17:36.83 ID:???.net
次回更新日:04/28予定

885 :マロン名無しさん:2021/04/22(木) 13:19:36.03 ID:???.net
74

886 :マロン名無しさん:2021/04/23(金) 11:04:07.47 ID:???.net
なめ

ぬも

23
26

887 :マロン名無しさん:2021/04/26(月) 06:06:45.23 ID:???.net


888 :マロン名無しさん:2021/04/28(水) 09:12:36.39 ID:???.net
http://ibispaint.com./art/925622515/

889 :マロン名無しさん:2021/04/28(水) 10:31:57.82 ID:???.net
ご利用料金の支払い確認が取れておりません。
本日中に
05037072404
NTTファイナンスサポートセンター迄ご連絡下さい。

890 :マロン名無しさん:2021/04/28(水) 10:35:30.91 ID:???.net
07026353332

891 :マロン名無しさん:2021/04/28(水) 16:20:55.65 ID:???.net
ぬゆ

28
1

892 :マロン名無しさん:2021/04/29(木) 19:06:51.90 ID:???.net
>>750
> 【悲報】命の授業、育てた豚を最後に食べるか生徒で議論、投票で『32対0』で
> 命を守る事に決定するも先生が食べるに1票入れ食肉センターへ [685821185]
> https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1619686583/

893 :マロン名無しさん:2021/05/03(月) 02:02:06.50 ID:???.net
ぬま

3
6

894 :マロン名無しさん:2021/05/03(月) 15:06:41.38 ID:???.net
あしあと探偵

895 :マロン名無しさん:2021/05/05(水) 00:59:07.96 ID:???.net
ぬびえ

5

8

896 :マロン名無しさん:2021/05/08(土) 20:17:18.97 ID:???.net
ぬゆ

8

11

897 :マロン名無しさん:2021/05/08(土) 20:43:07.40 ID:???.net
121 :悲恋・哀:2006/09/25(月) 18:36:33 ID:gQW6WLoC
都市狩人は、連載終了直後、クラスの女の子たちが怒ってたなぁ。
「え〜っ!?ありえな〜い!!少女マンガだったら絶対こんなの読者が許さないよ〜」
自分も女だけど、当時は週刊少年J、S、Mしか読んでおらず、あのラストにもちょい感動して納得していた。
何故、何がそんなに許せないのか聞いたら、
「だって、ふたりの恋が進展してないし、結婚もしてないじゃん!!」
え?!あれって、恋愛物だったのか?と、その答えにますます混乱した記憶がある。
ふたりの揺れる気持ちの描写とかあったけど、やっぱりそれは軸じゃないんじゃ…?

多くの女の子は何でも恋愛フィルター越しに見るものなんだろうか…?
恋愛物9割以上の少女マンガは商業でも苦手なんで、彼女らの気持ちがわからない。

898 :マロン名無しさん:2021/05/11(火) 03:51:26.18 ID:???.net
ドラゴンスレイヤー伝説 ザナドゥ 2/2

899 :マロン名無しさん:2021/05/11(火) 14:01:07.15 ID:???.net

ベルトコンベア戻る
反転星
バスで戻る
メンザ神父
爆弾より恐ろしいのは内部の裏切り

900 :マロン名無しさん:2021/05/11(火) 18:08:45.64 ID:???.net
ケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)
蹴るびす

901 :マロン名無しさん:2021/05/14(金) 06:11:20.81 ID:???.net
ぬヴぃ


14

17

902 :シャドウハーツII:2021/05/14(金) 07:03:15.75 ID:???.net
シャドウハーツII

903 :マロン名無しさん:2021/05/14(金) 19:58:52.68 ID:???.net
? 年利1%で1000万円借りて年利1%以上平均の投資したら全員勝確じゃね?
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1620987708/

904 :マロン名無しさん:2021/05/14(金) 19:59:29.87 ID:???.net
高3ハルヒ「涼宮ハルヒです…」俺「あれやらないの!?ただの人間には〜ってやつw」クラスメイト「クスクス…」
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1620987532/

905 :マロン名無しさん:2021/05/15(土) 17:04:17.97 ID:???.net
ハマーって速いの?
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1621064210/

906 :マロン名無しさん:2021/05/19(水) 02:21:15.22 ID:???.net
ぬぎ

19
22

907 :4:2021/05/21(金) 07:52:13.70 ID:???.net
七草ちとせ(さえぐさちとせ)

908 :マロン名無しさん:2021/05/22(土) 14:18:11.12 ID:???.net
>>939
> >>938
> 「この世界には有機人形がいる」らしい
> 次からはここで↓
> https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1619472615/

909 :綺世あやり【BLK LiLiY:2021/05/23(日) 10:06:20.18 ID:???.net
綺世あやり【BLK LiLiY

910 :マロン名無しさん:2021/05/25(火) 19:27:24.59 ID:???.net
髪Claudia Marie+ もっと見る

911 :マロン名無しさん:2021/05/25(火) 19:40:48.74 ID:???.net
t

a

k

a

s

i





Huge Tits Blonde MILF's Bouncing Melons in Pool

912 :マロン名無しさん:2021/05/26(水) 19:18:58.04 ID:???.net
ぬく


26
29

913 :マロン名無しさん:2021/05/27(木) 05:54:27.98 ID:???.net
ぼんやりきりたんゆめにっき ぱーと11(VOICEROID劇場)

914 :マロン名無しさん:2021/05/27(木) 20:14:41.56 ID:???.net
2021年05月27日20時12分

915 :マロン名無しさん:2021/05/29(土) 15:54:18.81 ID:???.net
Abbi Secraa

916 :マロン名無しさん:2021/05/29(土) 16:14:09.93 ID:???.net
sexy Venera

917 :マロン名無しさん:2021/05/29(土) 21:28:54.10 ID:???.net
【Abbi Secraa(アビー・セクラー) プロフィール】
別名:Nelli Roono, Anna Ylinska, Ivanka Sinkiewisz

918 :マロン名無しさん:2021/05/29(土) 23:40:55.74 ID:???.net
29
1

ぬかん

919 :マロン名無しさん:2021/05/30(日) 23:07:22.89 ID:???.net
あらしをこえて

920 :マロン名無しさん:2021/05/31(月) 22:09:23.21 ID:???.net
@mika_takeroot&#8250;だれでも66 view
なんて言えばいいかな
しばらく呟いていなかった所に突然のふせったー、不穏な予感がした方は勘が良いです。


長いし不穏なのでメンタルが揺らぎやすい方は一旦ブラウザの戻るボタンを押してください。

921 :マロン名無しさん:2021/05/31(月) 22:10:05.19 ID:???.net
我慢の限界で、運営に問い合わせました。
猟書家ホワイトアルバム、そして宿敵主であるライカ・リコリスについてです。

まずは状況を説明させてください。

ライカ・リコリス。
彼女は約一年前、私がある方の「エモいキャラクターを作って色んな人と交流したい」という要望(?)にお応えして考えたキャラクターです。
(※後述の理由で、当時は姓の部分は「コリウス」としていました)
私はタイムラインで、現在のライカさんのステータスシートの内容にあたる情報を公開しました。

アリスを自身の手で過去に殺してしまったという闇。そしてそれを受け入れられずアリスのためにと活動する生き様を『徒花結び』という称号と花の名前で纏めた子です。
ありきたりといえばありきたりでしょうか。

922 :マロン名無しさん:2021/05/31(月) 22:11:09.69 ID:???.net
こういう子がいいんじゃない?という提案も兼ねて公開したライカですが、要望した方は私が書いたステータスシートの文章や称号名はほぼそのままでPC登録をしました。

色々と堪忍袋の緒が切れて彼と縁を切った際、「案を貰ったから作ったのに」というような発言していたようですが、ちょっと待ってください。
「案」は確かに作りましたが、「完コピでPC登録して好き勝手性癖詰めて弄んでいい」とは考えてないです。
ついでに「追加設定作るためにネルウェザの設定を手本として持っていってもいい」など一切言っていません。

私がお出ししたのは、キャラクターにこういう闇があったらいわゆる「エモい」掘り下げもしやすいのでは、というものです。
それこそ、コリウスの名もそのままで、狂ったライカが現実と向き合いながら強く生きていくストーリーが見られたならどんなに良かったか。

923 :マロン名無しさん:2021/05/31(月) 22:11:45.29 ID:???.net
まあ、はっきりダメと言わなかった私も悪かったかと。
彼だって文章で人を喜ばせるマスターなのだから、心配せずともある程度自分で少し設定を変えてもまともに動かしてくれるだろうと。

そう思ったのが間違いだったのでしょう。

そもそも彼は「マスター」なのに、他人のアイデア丸パクリで『自キャラ』扱いが出来ることに驚いているのですが。

名前が違うのは勘違いなのか意図的なのか、私には分かりません。
しかし、エモいキャラクターを作りたいという要望があったにもかかわらず設定とは何ら関係の無い性癖全開の服を着せたこと、そしてコリウスの名を持たないのに徒花結びという称号はそのままであるという矛盾にもやっとしていました。

924 :マロン名無しさん:2021/05/31(月) 22:12:45.20 ID:???.net
実際、縁を切ったのもライカに『ぴっちりスーツ』を着せる宣言をしたり、何度もTwitter上でネルウェザを雑に扱うような話題を出したり、マコトとの2ピンを作ろうと言われ最終的に彼の嗜好が優先された結果キャラ設定上「大切なもの」である衣装をズタボロにされ(初めは『ボロ布』にされる予定でした)監禁されるというイラストを作ったりした結果です。

また、当時のことですが。
要望した方は設定の掘り下げの話題になった際に「ネルウェザにそっくりなアリスを殺したという設定(=それが宿敵)なら、ネルウェザと交流できるかな?」というような発言をされました。
はっきりいって当然嫌です。
世界を救うことが存在意義であるというキャラクターと瓜二つのキャラクター、ましてやオブリビオンなど、存在して欲しいわけがないんです。
勿論、私はイエスとは言いませんでした。
繋がっている以上ノーとははっきり言えず、曖昧に躱してしまったような気もします。

925 :マロン名無しさん:2021/06/02(水) 18:20:13.30 ID:???.net
https://fusetter.com/tw/GfQ8UABa

926 :マロン名無しさん:2021/06/03(木) 18:39:40.12 ID:???.net
あき
3
6

927 :マロン名無しさん:2021/06/04(金) 02:41:33.11 ID:???.net
https://note.com/mikatakeroot/n/n4a60bfd33776

928 :マロン名無しさん:2021/06/04(金) 04:28:53.42 ID:???.net
AV
甘良しずく

929 :マロン名無しさん:2021/06/04(金) 04:30:18.18 ID:???.net
水口しずか

930 :マロン名無しさん:2021/06/05(土) 13:46:49.26 ID:???.net
神木サラ

931 :マロン名無しさん:2021/06/06(日) 16:18:04.63 ID:???.net
中山ふみか

932 :マロン名無しさん:2021/06/06(日) 21:48:01.72 ID:???.net
ももこ
6
9

933 :マロン名無しさん:2021/06/09(水) 04:18:27.18 ID:???.net
ぱいぱいちゅっちゅ

9
12

934 :マロン名無しさん:2021/06/11(金) 20:20:17.08 ID:???.net






11
14

935 :マロン名無しさん:2021/06/13(日) 03:47:24.12 ID:???.net
ぎぼあいこ

13
16

936 :マロン名無しさん:2021/06/13(日) 14:54:51.14 ID:???.net
市民会館取り壊し
居座り
コピー能力サガ
スイッチ売る

937 :マロン名無しさん:2021/06/13(日) 14:55:03.40 ID:???.net


938 :マロン名無しさん:2021/06/17(木) 00:23:00.95 ID:???.net
【画像】中国美女にスクール水着を着せた結果wwwwww

939 :マロン名無しさん:2021/06/18(金) 23:58:38.32 ID:???.net
19095732

940 :マロン名無しさん:2021/06/19(土) 00:54:51.78 ID:???.net
西京24区

941 :マロン名無しさん:2021/06/19(土) 16:16:42.41 ID:???.net
パイパイ
ツジパイ

942 :マロン名無しさん:2021/06/21(月) 00:03:24.62 ID:???.net
胸が尻 合成

943 :マロン名無しさん:2021/06/21(月) 05:34:18.09 ID:???.net
チャリ

944 :マロン名無しさん:2021/06/21(月) 07:37:40.37 ID:???.net
310 :名も無き冒険者:2011/09/27(火) 19:48:28.81 ID:AElcbMgv
私書箱に自キャラの死体のイラスト送りつけられた
お前が死ね

945 :マロン名無しさん:2021/06/21(月) 08:37:13.82 ID:???.net
ふりん
21
24

946 :マロン名無しさん:2021/06/25(金) 03:45:15.42 ID:???.net
病院
ファン
にこ
ゴミ
左に3回右に一回

947 :マロン名無しさん:2021/06/25(金) 06:51:48.58 ID:???.net
もも
25
28

948 :マロン名無しさん:2021/06/25(金) 22:35:31.44 ID:???.net
世界一楽な筋トレ

949 :マロン名無しさん:2021/06/26(土) 02:45:42.76 ID:???.net
女の描くバトル漫画は「本当にバトル漫画かこれ?」ってくらい強さ議論が盛り上がらない
描いてる方も読んでる方も「そんな事より」誰と誰が好き合ってるかどんな日常生活を送ってるかって事の方に興味があるから
格闘技を題材にした漫画が男に人気があっても女には総スカンなのも同じ理由なんだろうな

950 :マロン名無しさん:2021/06/27(日) 06:04:36.85 ID:???.net
カランコエの花

951 :マロン名無しさん:2021/06/28(月) 20:14:16.22 ID:???.net
28
1

952 :マロン名無しさん:2021/06/28(月) 20:15:08.63 ID:???.net
爆乳の金髪アメリカン美女が初心な少年のギンギンチンポに跨ってピストン
爆乳のモデル級美女が野外で激しい生ハメにおっぱいを揺らしてエロ顔で感じる

953 :マロン名無しさん:2021/06/30(水) 21:58:25.80 ID:???.net


954 :マロン名無しさん:2021/07/02(金) 17:29:12.92 ID:???.net
ぬゆ
2
5

955 :マロン名無しさん:2021/07/02(金) 17:29:24.26 ID:???.net


956 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:56:25.32 ID:???.net
なろう奴隷商人「こいつは病気持ちの欠陥品だよ」獣耳奴隷娘「タスケテ…」なろう主人公「よし買おう、からの何でも治癒魔法!」(ピカー
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625473139/

957 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:56:53.36 ID:???.net
お前ら「撮り鉄死ね!迷惑だ!」俺「それでは撮り鉄のいない世界をご覧ください」
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625454783/

958 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:57:31.68 ID:???.net
【画像】就活生の新入女子「サービスのためならなんでもいたします!!」
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625463121/

959 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:57:52.04 ID:???.net
【画像】女子小学生、ゲーム環境を公開      
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625466647/

960 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:58:17.44 ID:???.net
【画像】ちびまる子ちゃんの家の間取りはこうだと思ってました
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625456042/

961 :マロン名無しさん:2021/07/05(月) 18:58:37.82 ID:???.net
【画像】おまえらこのゲームやった?
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625454883/

962 :マロン名無しさん:2021/07/07(水) 14:21:08.77 ID:???.net
面接で「推しの作家」という言葉を使ったら「差別用語はダメ」と言われてしまった

963 :マロン名無しさん:2021/07/07(水) 19:55:37.64 ID:???.net
ぬさ

7
10

964 :マロン名無しさん:2021/07/08(木) 16:56:26.52 ID:???.net
ゾンビサバイバルになった時お前らって何か1つでも役に立つ特技とかあるの?なかったら単なる足手まといだぞ
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625705802/

965 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 15:47:13.96 ID:???.net
復讐は何も生まないが、きっちり復讐する人間だという評判は将来の被害から私を守ってくれる

966 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 18:59:17.56 ID:???.net
温泉街や観光地にアパホテル建てまくって価格破壊して欲しいよな
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625806559/

967 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 18:59:46.77 ID:???.net
日本人「うぇーい俺ら何でも食うぜタコに生魚なまこうぇーい」???「カタツムリ」日本人「え?」
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625806750/

968 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 19:00:06.13 ID:???.net
【悲報】貧乏人、キャベツを炒めるのすら一苦労
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625801138/

969 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 19:01:10.50 ID:???.net
娘5歳が生意気すぎて毎日叱ってる
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625794006/

970 :マロン名無しさん:2021/07/09(金) 19:01:33.59 ID:???.net
美人の男ウケの狙い方って薄っぺら過ぎてときめかないよな
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1625806356/

971 :マロン名無しさん:2021/07/12(月) 16:25:02.23 ID:???.net
お酢オークション

972 :マロン名無しさん:2021/07/12(月) 18:40:15.47 ID:???.net
2
【画像大量】グラドル、エロ過ぎて逆にシコられなくなってしまうwwwwww

973 :マロン名無しさん:2021/07/12(月) 18:40:36.32 ID:???.net
6
【画像】爆乳JD「野外でおっぱい出してみた!」ブルンパシャ

974 :マロン名無しさん:2021/07/14(水) 05:59:48.30 ID:???.net
【PM】IQOS アイコス 135本目
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/smoking/1624733007/

975 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:05:43.22 ID:???.net
ウメ

976 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:06:09.68 ID:???.net
うめ

977 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:06:34.71 ID:???.net
埋め

978 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:07:03.18 ID:???.net


979 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:07:32.46 ID:???.net
ウメ

980 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:21:58.62 ID:???.net
うめ

981 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:22:41.60 ID:???.net
埋め

982 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:23:09.12 ID:???.net


983 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:23:30.29 ID:???.net
ウメ

984 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:34:20.63 ID:???.net
うめ

985 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:34:54.78 ID:???.net
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986 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:35:37.53 ID:???.net


987 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:36:06.26 ID:???.net
ウメ

988 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:36:35.22 ID:???.net
うめ

989 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:47:30.59 ID:???.net
埋め

990 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:47:52.49 ID:???.net


991 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:48:15.18 ID:???.net
ウメ

992 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:48:36.87 ID:???.net
うめ

993 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 09:49:09.20 ID:???.net
埋め

994 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:41:51.50 ID:???.net


995 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:42:30.32 ID:???.net
ウメ

996 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:43:11.69 ID:???.net
うめ

997 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:43:36.08 ID:???.net
埋め

998 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:44:09.46 ID:???.net


999 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:54:31.00 ID:???.net
ウメ

1000 :マロン名無しさん:2021/07/19(月) 10:54:56.94 ID:???.net
うめ

1001 :2ch.net投稿限界:Over 1000 Thread
2ch.netからのレス数が1000に到達しました。

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