丸亀製麺なぜ炎上？うどん県民は本当に怒ってしまったのか

きつねうどん ★

インターネットでは度々「食べ物」による争いが起きる。

「きのこVSたけのこ」のようにほとんどイベント化しているものもあれば、「芋煮戦争」のように「当事者は甘噛み、他県から見ると殺し合い」なものまで、様々だ。

「きのこVSたけのこ」の戦いでは必ず「汚い、さすがきのこきたない」などと、対立陣営の卑劣さを暴露するネット投稿がなされるが、これはもちろんネタである。もはや、きのこたけのこはラップバトルであり、ディスり合うことが、スポーツマンシップなのだ。

だが、先日「マジできたねえ」という意味で、某飲食店チェーンの名前がトレンドに上がった。

「丸亀製麺」

これがこの度トレンディになった飲食店だ。

日本人が焼いてもフランスパンなのはどうしよう
飲食店チェーンの炎上と言えば「初デートでサイゼリアつれてく男ってどうなん？」という、良く見たらサイゼはとばっちりでしかないものが常連にある。

サイゼが燃える度に「我が県にサイゼリアなどない、解散！」と、文字通り対岸の火事扱いだったのだが、「丸亀製麺」は、なんと我が村にも存在する。おらが村にあるということは、全国に5億店舗はあるに違いない。その注目度の高さがうかがえる。

では「丸亀製麺」がなぜ注目されたかというと言うと、ネットに「丸亀製麺はまるで香川には関係ない会社なのに、丸亀という香川の地名を看板にし、あたかも己が讃岐うどんの大家のように振る舞っている、香川県民には苦々しい存在」という投稿がされ、香川県民や讃岐うどんに関わる人の同調を呼び拡散したからである。

他にも、丸亀に「丸亀製麺所」という会社があるのに「丸亀製麺」という名前をつけ、逆に丸亀の人間が「丸亀」という名前の入った店を開こうとしたら「紛らわしいから店名を変えろ」と内容証明を送ったとされる、など「丸亀を我が物にする気満々」とも見れる展開の仕方を指摘され、「汚い、丸亀製麺それはきたない」という批判が相次いだ。

しかし、香川の会社しか讃岐うどんを扱ってはならぬ、となったら、日本からフランスパンは概ね消えるし、ブラジリアンワックスですね毛も抜きにくくなってしまう。また丸亀製麺に限らず、北海道出身ではないタレントが「北海道」を売りに北海道のものではない物を売っているなど、「無関係の人が、あたかもそれの代表のような看板でやっている」という商売はすでにある。

ただ、法的にどうであれ「地元的にいい気分はしない」「そのやり方が気に入らねえ」というのが、香川県民の本音ということだ。

讃岐うどんにゆかりがない人間でも、本件を知って「丸亀製麺ひどい」と思った人も多かったようだが、「いくら舌が泥で出来ている我々とて丸亀製麺のうどんを『こ、これが本場の讃岐うどんや～！』と京極さんのように泣きながら食っているわけではない」という声も挙がっている。

丸亀製麺に「香川県の讃岐うどん」というイメージすらなく、ただ「安いうどんチェーン店」としか思ってない人間も結構いるということである。確かに私ほどの無知になると「丸亀」が香川の地名であることも今回初めて知った。また全国どこにでもあるが故に、吉牛で「これはどこ発祥の牛丼だろう？」と思わないように、そこから香川県を連想したこともない。

丸亀製麺なぜ炎上？ うどん県民は本当に怒ってしまったのか

丸亀製麺なぜ炎上？うどん県民は本当に怒ってしまったのか