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【俳優】 大鶴義丹、沢尻エリカ一発アウトの風潮に大反対 「才能という資源を破棄してしまい、全体としては何の得にもならない」
- 1 :影のたけし軍団ρ ★:2019/11/26(火) 16:16:20.53 ID:AyTRSkZA9.net
- 今年は芸能人の薬物事犯が続いている。海ではサンマ、サケ、イカと幅広い魚の不漁が続いているが、
当局関係者たちは「大豊漁」などと喜んでいるに違いないと、思わず不謹慎な想像をしてしまう。
とくに今回、女優の沢尻エリカ容疑者(33)が11月16日、合成麻薬MDMAを所持していた疑いで逮捕された事件は、
世間のほとんどの出来事を厭世(えんせい)的な態度で受け止める私でも、2センチほど飛び上がったくらいの衝撃度であった。
このMDMAというドラッグは、大抵は「エクスタシー」と呼ばれ、1980年代から出回ったドラッグの中では新しいものである。
ハリウッド映画などで、若者たちがナイトクラブなどで乱用するシーンなどによく登場する「パーティー・ドラッグ」である。
しかしアメリカでも過剰摂取や乱用問題が続出し、85年から違法となっている。
しかし近年では、PTSD(心的外傷後ストレス障害)治療に効果があるという研究結果があり、
アメリカでは合法的な臨床試験をしているという点も、きちんと付け加えておく。
だが現時点では先進的なアメリカでも違法薬物であり、日本の渋谷で使っていいわけがない。
芸能人の薬物事犯というと、大概の場合は芸能人として旬を過ぎていたり、いかにもそういうタイプだったりというケースが多かった。
だが今回の沢尻エリカ氏は、ダークな噂が多少はあったものの、実際に大河ドラマ主役級の「身体検査」もクリアしているわけであり、
業界的には上り調子の優良株である。
多少なりとも、同じ世界を共有している者から言わせてもらうと、私たちは芝居や歌、踊り、文筆など、
「芸」という世界の「エクスタシー」にほれ込み、その世界に人生を捧げた者たちの集まりである。
その世界の荒波の乱高下に打ちのめされ、薬やアルコールに走ってしまった方たちの悲しい末路というものを、私もいくつか知っている。
認めることは許されないが、彼らが薬物に耽溺(たんでき)した心理だけは理解できる。
だが沢尻エリカ氏はそんな状況にいるわけではない。才能と運に恵まれ、まさに大人の女優として次の扉を開こうとしていた、
誰もが認める「旬」であったのだ。
くしくも、彼女が逮捕された前夜に向かった渋谷のクラブは、大河ドラマを撮影しているNHKのスタジオと徒歩数分の距離である。
すぐ近くにそんな巨大な「エクスタシー」があるというのに、どうしてちっぽけな「エクスタシー」に走ったのかと不思議で仕方がない。
今回の代償は、悪評以上に経済的にも天文学的数値であろう。しかし芸能から経済まで、私は「一発アウト」の風潮は大反対である。
それは少数が意味のない留飲を下げるだけで、才能という「資源」を破棄してしまい、全体としては何の得にもならない。
一文無しになって若さも失い、それでも芝居がしたいと思うなら、すべてのプライドを捨てて頑張り続けるしかない。
観客は絶対に再びほほ笑んでくれるはずである。芝居の神様とはそういうものである。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。
88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。
主な出演番組は『アウト×デラックス』(フジテレビ系)など。
http://www.zakzak.co.jp/ent/news/191126/enn1911260003-n1.html
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