主人公「君は誰だ！？何故僕を殺そうとしてくる！？」　ヒロイン「わしは主人公直属護衛、主人公は異世界の王国の王子じゃ！」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

主人公「何言ってんだよ！？俺はヒロインみたいな可愛い女の子を護衛にした覚えなんてないし、俺は日本で生まれて日本で育った日本人だ！異世界の王国の王子なんかじゃない！もう攻撃するのをやめてくれ！」

ヒロイン「やっぱり覚えておらんのか、幼い頃に共に仲良く遊んで育った幼馴染としては悲しいのう…ちなみにこれはスキンシップじゃ！気にするな！」
主人公「気にするよ！？スキンシップで殺されたらたまったもんじゃない！」

ヒロイン「ただの実力試しのつもりだったのじゃが、もし主人公がわしより弱いようであればそうじゃな…生きている価値はないから、そのまま死ね！」
主人公「うわあああああああああああああ！！」

ヒロイン「…ほう、主の身の危機に反応し顕現したか」

主人公「な、なんだこれぇ！？僕の背後に得体のしれないでっかいバケモノが現れた！？」

ヒロイン「それは王族だけが持った特別な力じゃ、生まれ持っての才能が力となり、上位の力であれば絶対下位の力に負けない…今私の攻撃が打ち消されたようにな、やはりお前は王子じゃ！突然異世界から消えて今までずっと探していたんだぞ！さぁ共に故郷へ帰ろうぞ！」

主人公「だから俺は異世界なんかいかない！」

ヒロイン「そうか、仕方がない…ならば！」

主人公「…あのさ、急に転校してきて家にも住み着いてきてどういうつもりなの？」

ヒロイン「主人公を強制的に異世界へ連れていく事はできなくはないが、それでは良くないからな…日常生活を共にして主人公を説得する魂胆じゃ、ちなみに主人公を連れて行こうとしたのは王位継承者争いに参加してもらうためじゃ」
主人公「そんなの知らないし、僕は危険なのに巻き込まれたくないし、この平和な日本で普通に生活していたいだけだから、俺は何があっても異世界にはいかないからね？」

ヒロイン「しかし、いいのか？主人公が王子であることをどれだけ否定しても王子であることは変わりないし、主人公が平和で暮らしたいと思っていても、
もしかしたら他の王位継承者が主人公を消しに来るかもしれんぞ？ほら、あそこにいる主人公の妹のように…って何でお前がいるんじゃ！？」

妹「久しぶりね、お兄さん…十年ぶりかしら？」

ヒロイン「まずい！下がれ！奴は王位継承者争いの中でももっとも危険人物！一番の王位継承候補者じゃ！未熟な主人公では相手をすることは不可能！だから、ここは私が！」

妹「ヒロインは邪魔」

ヒロイン「ぐはぁっ！？」
主人公「ヒロイン！？い、いきなり現れて何をするんだ！？それに俺の妹！？俺はお前みたいな可愛い女の子の妹を持った覚えはないぞ！？」

妹「そうだよね、覚えてないんだよね…まあ別にそれはどうでもいいんだけど、お兄さんには王位継承者争いから消えてもらうために死んでもらうよ？」

主人公「くっ…お前も俺を殺そうとするつもりか」
妹「へぇ、顕現したね…王族の力を、生意気に…でもさぁ、こっちの世界で平和ボケして何の努力もしないで訓練もスパルタ教育も受けていない主人公が私に勝てると思う？悪いけど勝負は目に見えてるよ？だから死んで！」

妹「…何！？私の王族の力がかき消された！？そんな、まさか…上位だとでもいうの？血の滲む努力をして今の地位まで実力で這い上がってきた私よりも才能があるとでもいうの？
…やっぱり私はお兄さんが嫌いだ、私より少し先に生まれただけで私が欲しかったものを全部持ってる…だから私が主人公の記憶を消して異世界から追い出したのに…」

妹「まあいいわ、別にお兄さんを殺す方法なんて王族の力をぶつける以外にいくらでも方法はあるし、さっきのあなた達の会話を聞いていたら、
お兄さんはどうやら王位継承者争いに参加するつもりないみたいだしね、だったらわざわざ消す必要もないわ、ずっとここで生活していたら？それではさようなら、お兄さん…もう二度と会うことはないでしょう」

ヒロイン「チッ…逃げられたか、主人公に気を取られてる間に攻撃して倒そうと思ったのに」
主人公「それは酷くね！？あのさ、ヒロイン…俺、やっぱり異世界に行こうと思う」

ヒロイン「ほう？その心は？」

主人公「俺がいることでこの世界の人を巻き込むかもしれないって思うと嫌でさ、それにさっきの妹らしい女の子の事も少し心配で気になって…」

ヒロイン「その意気やよし！だがいいのか？死ぬかもしれないんだぞ？もう二度とこの世界に帰ってこれないかもしれないんだぞ？その覚悟はできているのか？」

主人公「ああ、だから連れて行ってくれ」

ヒロイン「いいだろう、ではいざ参ろうぞ！我らが異世界の故郷へ！」
こういうのもういいから

主人公「君は誰だ！？何故僕を殺そうとしてくる！？」 ヒロイン「わしは主人公直属護衛、主人公は異世界の王国の王子じゃ！」

主人公「君は誰だ！？何故僕を殺そうとしてくる！？」　ヒロイン「わしは主人公直属護衛、主人公は異世界の王国の王子じゃ！」