長井市長井小6年の平吹希雛（こひな）さん（12）の作品が第40回こども絵画コンクール
（住友生命主催）でルーブル美術館賞に輝いた。
3月3日から1カ月間、フランスのルーブル美術館で展示される。
平吹さんは
「まさか賞をもらえるなんて思わなかった。びっくり」
と笑顔で話した。
コンクールは幼児と小学生が対象で、全国から19万4994点の応募があった。
県内からは2869点が寄せられた。
平吹さんの作品は県内審査で最優秀賞となり、昨年10月の全国審査に出品された。
文部科学大臣賞、日本ユニセフ協会賞など特別賞7点のうちの一つ、ルーブル美術
館賞に選ばれた。
作品名は「夢を見てるひとんちの『ホラ』」。
夏休みの宿題で、自宅に迷い込んだ猫（ホラ）を愛情たっぷりに描いた。
ルーブル美術館から
「色合いが静かで落ち着いていて美しく、この猫のやさしい生態が伝わってくるような
気がします」
と高く評価された。
猫は2015年7月に平吹家に現れた。
16年3月まで毎日のようにやって来たが、突然姿を見せなくなったという。
作品は、フラワーポットにすっぽり入ってくつろぐ構図。
平吹さんは
「気持ちよさそうなホラの表情を出すのが難しかった。
かわいかったなあと思い出しながら描いた」
と喜びを語った。
平吹さんの祖父信彦さん（76）は元美術教師で、西置賜の美術団体「創画会」の会長
を務めている。
「ホラとしょっちゅう遊んでいた、その時の温かい心が絵によく出ている」
と目を細めた。
ルーブル美術館での展覧会は3月3日から4月3日まで。
全国審査で特別・金・銀賞を受賞した103点が出品される。
本県からは平吹さんのほか、銀賞となった斎藤芽叶（めいか）さん（上山・子供の城保育園）
の作品も展示される。
http://yamagata-np.jp/news/201702/08/kj_2017020800204.php