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歴代主人公が兄弟だったらPart99

1 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/28(火) 11:25:12.71 ID:954ANNR20.net
『歴代主人公が兄弟だったら』は
アムロ以下の兄弟達(映像化作品限定)の生活全般を書いてみるネタスレです。

基本ルールは以下の通り
1. 原作にある程度則ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
 (あくまでも推奨。これに反すると思った作品でも作品叩きは厳禁)
2. サブキャラなどの設定、諸々は過去スレ倉庫の作品を参考のこと。
 (ただし、設定は固定ではなく書く人間が好きに弄って可。パラレル進行などの抜け道もOK)
3. 自分がウザイと感じた作品でも叩きは禁止。煽りにはスルーを推奨。

次スレは970を踏んだ人が立てて下さい。
立てられない場合は代理をお願いしてください。

過去スレ倉庫(規制回避のため、SAKURAを小文字に変えてください)
http://coronatus.SAKURA.ne.jp/GX-P/g_brothers/index.html

ガンダム兄弟スレまとめ@wiki
http://www54.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1.html
(職人希望の人は先ず、過去スレにあるネタ群を読んだあとでネタを書くことを推奨)

【避難所】歴代主人公が兄弟だったら.5【議論所】
http://axiz.fcpo.net/test/read.cgi/axiz/1395032697/
(長くなりそうな議論はこちらに)

避難所のさらに避難所(隔離部屋)
http://axiz.fcpo.net/discuss/
(ネタ・SS等に対する文句・苦情の類はこちら

前スレ:
歴代主人公が兄弟だったらPart98 [無断転載禁止]©2ch.net
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/x3/1537100662/

2 :長男〜六男:2019/05/28(火) 11:27:23.50 ID:954ANNR20.net
長男アムロ・レイ(29) 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
兄弟家の大黒柱。父親代わりとして個性派揃いの兄弟達をまとめながら、
ペットロボット『ハロ』やモビルシチズンを製作した(株)ラー・カイラムの幹部として
ブライトたちと忙しい日々を送っている。交友関係は幅広く、機械弄りが趣味。

長女セレーネ・マクグリフ(28) 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
深宇宙探査開発機構『DSSD』所属のAI関連技術者。AI研究、
開発に夢中になりすぎて私生活はだらしない面が目立つ。
そのことで兄弟達から色んな意味で心配されているが、
「着たきりスズメ」だけは何とか直ったようだ。

次男シロー・アマダ(24) 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
兄弟と町の平和を守る使命に燃える熱血漢の刑事だが、時折熱暴走して
手がつけられなくなる困った一面も持ち併せる。アイナを巡って彼女の
兄であるギニアスとの熾烈な攻防が日々繰り広げられているとか。

三男オリヴァー・マイ(23) 機動戦士ガンダム MS IGLOO
不良品量産電機会社ヨーツンヘイム社に勤務する技術者だが、製作した物はやたらと空中分解する。
真面目かつ冷静沈着な性格で、趣味は報告書風の非常にくどい観察記録をつけること。
同僚のモニクには憎からず思われているようだが、天然フラグクラッシャーなので何の進展も無い。

四男ドモン・カッシュ(20) 機動武闘伝Gガンダム
東方不敗マスターアジアの弟子で、格闘技大会で広く名を知られた
ガンダムファイター。無骨で不器用、常識も無ければ協調性も低いが、
時折まともな正論を言うことがある。幼馴染のレインに滅法弱い。

五男コウ・ウラキ(19) 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
お坊ちゃん気質の強い性格で、ニンジンが嫌いなMSオタク。大学で
ラグビー部に所属しているはずなのだが、あまり話題に上がらない。
シーマ姐さんことシーマ・ガラハウ(年上)の猛アタックに若干脅え気味。

六男アセム・アスノ(18) 機動戦士ガンダムAGE
比較的常識人の筈だがツッコミに回ることは少ない、キオの暴走に頭を悩ませるスーパーパイロット。
同じ真面目人間のシーブックとは年が近いこともあり仲がいい。
そのリア充っぷりは親友であるゼハートを壁殴りへと誘う。宇宙海賊キャプテン・アッシュ説がある

                                                  ダン!ダン!ダンッ! >

3 :七男〜十一男:2019/05/28(火) 11:30:00.52 ID:954ANNR20.net
七男カミーユ・ビダン(17) 機動戦士Zガンダム
短気で喧嘩っ早く女たらしだが、何故かモテる。女の名前をつけられた
ことに対するコンプレックスから男の証明を手にしようとホモ・アビス、
プチMS、空手に手を出し、現在ハンバーガーショップのバイト店員。

八男シーブック・アノー(17) 機動戦士ガンダムF91
個性派揃いの兄弟達の中では比較的にまともで、地味なツッコミ役を自認。
「なんとぉーっ」と叫ぶ癖がある。「怪盗キンケドゥ」との同一人物説があったが、
本人はGFのセシリーとカロッゾ親子のパン屋でのアルバイトと趣味のエアグライダーに励む至って普通の好青年。

九男ロラン・セアック(17) ∀ガンダム
兄弟一家最後の良心であり、主夫。中性的な顔立ちと声から、本人の
預かり知らぬところで人気者となっている。穏やかで争いごとを嫌うが、
怒らせたら兄弟一恐ろしい実力者。本人曰く「女装は趣味じゃないです」

十男ベルリ・ゼナム(17)ガンダム Gのレコンギスタ
登山が趣味の天才少年。「なんじゃとて」は口癖となるにはちょっと早いかもしれない。
ヒロインは元カレに奪われ気味で、ドモンやセカイには登山という名の修行に強制連行される等
ちょっと(?)幸が薄い。キャピタル・テリトリィのウィルミットを筆頭に、おばちゃんやおばあちゃんによく好かれる


十一男キラ・ヤマト(16) 機動戦士ガンダムSEED
コンピュータに精通しており昔は盗撮サイト経営、現在はクライン・ カンパニーのバイトプログラマ。
ラクス達との平穏な生活を望むも、相手はアイドルなのでデートも一苦労。おまけにフレイがつけ狙っていたり。
朝食では御大将ことギンガナムに踏み荒らされ、シンの朝食を踏み荒らしている。

4 :十二男〜十七男:2019/05/28(火) 11:30:38.46 ID:954ANNR20.net
十二男シン・アスカ(16) 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
黙っていればいい奴だが喧嘩っ早く、特にキラとの相性は最悪でたびたび大喧嘩になる。
またボケには黙っていられず、バイト先の銭湯「サテリコン」の珍客たちへのツッコミを強いられている。
不思議系少女のステラと、ご近所のマユを絶対守ると心に誓う。ルナ?大切な友達だろ?

十三男刹那・F・セイエイ(16) 機動戦士ガンダム00
自らをガンダムと称する寡黙で無愛想な少年。価値観と思考の多くがガンダムで占められており、 長兄・アムロを「真のガンダム」と呼んで敬愛する姿は16歳という実年齢より幼く見える。
マリナへの思いは果たして恋愛感情なのか。年齢がトランザムする。

十四男バナージ・リンクス(16) 機動戦士ガンダムUC
数少ない常識人(のはず)。年長者に可愛がられるたち。
長期にわたる屋根裏生活から一転、現在は多数の女性にフラグを立ててしまい、デッドオアアライブな毎日を過ごしている。オードリーの家族は強敵ですね!
愛機のユニコーンは呼ぶと来る。

十五男ヒイロ・ユイ(15) 新機動戦記ガンダムW
無口で無愛想、その思考回路は奇々怪々。任務と称された依頼を断れない厄介な性格持ちで、 更に何かと失敗したり追い詰められたりすると自爆する一触即発ぶりに周囲は戦々恐々。
リリーナ・ドーリアンにぞっこん。リリーナの料理はごっくん。(胃が)死ぬほど痛いぞ……

十六男ガロード・ラン(15) 機動新世紀ガンダムX
行動力溢れるやんちゃ者。金もうけの話に目が無く、それで懲りずによく騒ぎを起こす。
ニュータイプに若干の劣等感を見せることがあるが、基本的にはいつもポジティブ。
恋愛面はティファ一筋で、手を握っただけで真っ赤になるほど初心。

十七男ジュドー・アーシタ(14) 機動戦士ガンダムZZ
ガロードと並ぶムードメーカーでもあり、トラブルメーカー。放課後、仲間とジャンク屋をしている。
何事にも前向きな性格で、いろんな方面で結構モテるようだが恋愛にはまだ興味がない様子。
担任のハマーン先生がいろんな意味で苦手で毎日逃げ回っている。

5 :十八男〜二十四男:2019/05/28(火) 11:31:12.78 ID:954ANNR20.net
十八男フリット・アスノ(14) 機動戦士ガンダムAGE
ガンダムを救世主と呼んで憚らない、思いこんだら一直線な少年。
同じくガンダムの信奉者である刹那には目をかけられているが、マリナを巡って対立することも。
その性格と過激な言動からか友達が少ないのを兄弟からも心配されている。偶に年齢が三段式に変化する。

十九男セカイ・カミキ(14)ガンダムビルドファイターズトライ
武術とガンプラ、両方に入れ込む熱い心の持ち主。次元覇王流なる流派に入門している。
ドモンによく懐いていて、一緒に修行することもある。
複数人の女性に好意を持たれているが、当人は恋愛についてはまだ興味が薄いようだ。
彼は行く先々でこの女性たちに鉢合わせることが多い。行動がまるで筒抜けのようだが、真相は不明

二十男セイ・イオリ(14)ガンダムビルドファイターズ
基本的に常識はわきまえてるが、ガンダムシリーズについて語りだすと止まらない。ガンプラ作りに一所懸命、その腕前は天下一品。ただし何でもドムに積み込む癖がある。
ポストシンのツッコミになれるか。
やや鈍い面もあるが委員長とは両思い。レイジは相棒、それとも……?

二十一男ウッソ・エヴィン(13) 機動戦士Vガンダム
年上の女の人に良く好かれよく弄り回される、羨ましいのか可哀相なのか心中複雑な年頃の少年。さらに年下のシャクティにも振り回される。
見かけによらず生活力は高く、家庭菜園を営んだりもしている。

二十二男キオ・アスノ(13) 機動戦士ガンダムAGE
フリットの勇気とアセムの優しさを受け継いだ男の子……のはずが首狩りの修羅と化す。
アノン兄妹やイゼルカント、アセム&ロマリーと老若男女から愛されるも、首への執着はそれ以上。
首狩りのエキスパートであるファラ先生や、不殺ダルマ製造器であるキラとも仲が良い。

二十三男アルフレッド・イズルハ(11) 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
素直で誰とでも仲良くなれる無邪気な少年。兄弟一家では少数派のザク好きだが、
他の兄弟達がガンダム乗り揃いであることから何度か喧嘩し、騒動になったことも。
お隣のクリスやバーニィと仲が良いが、他のジオン系の大人の受けもいい。

二十四男シュウト(10) SDガンダムフォース
キャプテンと仲良しの元気一杯な兄弟最年少。アル同様誰とでも仲が良いが、
他人からの好意には鈍感で、ラクロアのリリ姫の好意にも気づいてない。
好物はご近所のセーラちゃんとお隣のクリスが作ってくれるケーキ。

6 :年齢不詳+居候+α:2019/05/28(火) 11:33:35.04 ID:954ANNR20.net
劉備ガンダム SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors
三璃紗の北部、幽州の楼桑村出身の若きサムライ。翔の国の国主でもあるらしいが、
いつの頃からかガンダム家の押し入れに住み着いた。天井裏には曹操が、床下には孫権が住み着いてるとか。
「ガラッ」の擬音と共にどんな場所でも現れる。
ええぃ、ガンダム家の押し入れは化け物か!

キャプテン・ガンダム SDガンダムフォース
ラー・カイラム社で開発されたモビルシチズン。家事雑用に用心棒と何でもこなし、
ありとあらゆる事象の確率を算出することもできる。ロランをつけ狙う変態対策に
アムロがテストの名目で連れて来たが、一家の中にキャプテン自身を狙う者もいる…。
キャプテン「ガンダム兄弟スレが100スレ目に到達できる可能性は99%だ」
シュウト「99スレ目だけに?」
アムロ「そこは100%と言い切ってほしいな」


・年齢不詳組

イオ・フレミング(推定二十代半ば〜) 機動戦士ガンダム サンダーボルト
縛られることを嫌い、自由を愛する性格……が行き過ぎてほとんど無職ヒモニート状態。
一応本職はジャズドラマー兼海賊放送のラジオDJのハズなのだが。
全てが正反対のダリルとは顔を合わせれば殺し合う宿命。

三日月・オーガス(推定十代後半〜) 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
普段はおおらかで家族想いな性格だが、いろんな意味でヤるときはヤる男。
鉄華団を立ち上げた兄弟分のオルガとは血よりも固い鉄の絆で結ばれているが
その眼力とプレッシャーは彼の胃に日々多大なストレスを与え続けている。

7 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/28(火) 12:06:39.56 ID:954ANNR20.net
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↑ココまでテンプレ

↓ココから悪フザケ

?女 アルレット・アルマージュ・ガンダム(機動戦士ガンダム TwilightAxiz)
ネオジオン社勤務。見た目は若いが、その年齢はアムロと同等かそれ以上と噂される謎多き美女。
シャアは憧れの人。センスやネタの引き出しが何かと古いが、実年齢について探ってはいけない

(義理の?)三女? リタ・ベルナル(機動戦士ガンダムNT)
ヨナの愛機に取り込まれた元人間。ヨナとの関係は恋人?それともただのアッシーくん?
本体はMSだが、スペアボディとかそんな感じの手段で自由に行動しているらしい

次男 ヨナ・バシュタ・ガンダム(機動戦士ガンダムNT)
愛機(に取り込まれた女性)に出番を喰われ気味な痩せっぽちの次男。もっと出番を!

アルレット「せっかくだから新参の私たちの紹介も作ってみたんだけど、こんな感じでどうかしら」
ヨナ「自分の部分以外が適当すぎでしょ! こんなの没です没!」

8 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/28(火) 19:24:51.83 ID:dJs8q2w40.net
      /:::/:::::::::::::::::::::::::::::::/ l::::/l!:::::::::ヽ::::、::::`ヽ::::ヽ
    /:::/::::::::::::、:::::::::::::::::ィ-‐l/‐ l::::l::::::::::::::ヽ:::ヾ、::::::l
   ,':/:/::::l::lレl/ 、::::::::::〃ィ‐r--、l/'|:::::::::::::::/ハヘ:ヽ::::|
    l::l::!::::i::!:lr‐-、ヽ:::::::|!/ l イo:lj. l:::::::ノ::/‐- 、リノ::::!
   l,:l:ト、:l:lレ!,ィrッ、 \l   ゝ‐'"´ l:::/〃( ヽヽ!::::::::l後の鹿目まどかのオヤジである橘コーポレーション社長、橘あすか様が>>8get!!
    |トl:l::l:|::l〈 lノbj             レ'´   〉ノ/j::::l:::リ 橘あすかは神!橘あすかは社長!生命を操る>>8つの宝玉!
    |! ヽリl:::l -イ               し /::::l::/    エタニティエイトは縦横無尽変幻自在絶対無敵!!
      ヽトl|  ヽ             r-イ´:::::/´
       l ヽ  、--一''''''´        /  |〃/
           \                    !::/
           ヽ.             |/
               ヽ      _,,. -'',. -‐┴┐
             `ーァr‐'ニ-‐''´        |
                〈 l´              |
>>1立浪    あなたのアルターは横に回られたら即死ですね(プ
>>2来夏月   それがあなた理想の女性達ですか?マニアックな好みですね(^^;
>>3クーガー  最速?下半身もですか?(プゲラッチョ
>>4瓜核    西瓜でそんなに太るなんて油でも飲んでるんですかね(藁
>>5君島    童貞のまま死亡ですか?寂しい人生でしたね(プゲラ
>6シェリス  ググっても出てくるのはエロばっかwwww
>7無常    おまえはキャストの時点で末路が見えてんだよ(シェルプッゲラ
>9カズマ   どんなに吼えても>801本は受けオンリーwww
>10劉鳳    ダブル主人公?OP>2番少なかったですね(プゲラッチョ
>11-1002  キャミィ様桐生水守様由詫かなみ様
        すいません調子こいてました許してくださいおながいします

9 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/29(水) 19:32:30.32 ID:a/yWHXzR0.net
保守ってしなくてもいいもん?
GBDも兄弟入りして欲しいけどネタが浮かばない…

10 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/30(木) 08:33:31.62 ID:kpsB9dYQ0.net
即死はもうないんじゃなかったっけ?

兄弟入りに関しては、こればっかりは設定だけ出しても無理な話だからな
誰かがネタを書かないと

マーク「つまり俺達が急に兄弟入りする可能性も」
アサギ「まだ0%じゃないってことですね!」
ハル「なんかドラフト会議が始まる度に電話かかってくるんじゃないかってソワソワするファンみたいな心理だね」

11 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/01(土) 22:55:10.80 ID:xZOgP07u0.net

前スレは1000持たないかと思ったけど、杞憂だったか

12 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/01(土) 23:14:11.52 ID:NyttUPDB0.net
無事に前スレは1000いったか……
トレーズ「では今回もエレガントに行こうか、レディ
ところで999に出てきた彼は誰かわかるかな?」
レディ「さぁ?私もわかりません」

13 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 08:56:31.51 ID:dMsb+/+S0.net
ラッキースケベ的に保守

14 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 10:19:41.09 ID:RGTkJzAa0.net
「監獄でパリ症候群(笑)」さん?

15 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 10:29:14.41 ID:77m1yIH+0.net
>>1
オーティス「99スレと言うことでコイツの出番増やさねば」っF99レコードブレイカー
ミューラ「そのためにはネタを出さないといけませんね」

16 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 12:05:09.46 ID:tut+mwd20.net
>>1

祝え、全ガンダム作品の力を受け継ぎ
時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者
その名もガンダム兄弟スレ 記念すべき100スレ目を目前とした
99スレ目生誕の瞬間である!


>>10
今さらだが、アサギ達はガンダム家の分家という訳には
行かないんだろうか?

17 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 13:51:08.79 ID:TFnLJuTd0.net
乙です
今年中に100スレ行けるかな?

18 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 14:33:32.88 ID:TFnLJuTd0.net
アサギ「ひょんなこと(ロランが全裸になってリタがパンケーキを作った)から若返っちゃったアムロさんとシャアさん
さらにマイさんの珍発明のせいで分裂!? そのままいつものノリでケンカを始めちゃったからもう大変!町は大パニックに!
単純計算で規模も被害も通常の3倍!赤い彗星だけに! なんつって!アサギなんつって! その上偽軍団は加勢に現れるし町の回りにはラスボス級のマシンが出現するしどうなっちゃうの!?
なんとかしてよ、ガンダム兄弟!!」


ハル「なにやってんの?」
アサギ「いやあ、99スレだし私も兄弟入りを目指して爪痕残そうかなあって。あ、次のあらすじはハルがやっていいよ?」
ハル「やんないよ!?」

19 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 14:52:27.58 ID:WyovjWK30.net
まとめwikiとか、前にあったまとめサイトとか読むと
尻切れトンボのネタが結構あるんだよね……

20 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 19:01:40.29 ID:6gJQqKsv0.net
レッドドワーフ号懐かしい

21 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 20:45:44.31 ID:TFnLJuTd0.net
日登町北区
イオ・フレミング【アトラスガンダム】 VS A.Rチップ&C.Aチップ【ガンダムF901号機・2号機】

イオ「クソ! なんてセッションかましてきやがる!」

 A.RチップとC.Aチップの駆る二機のガンダムF90は、AIらしい的確な動きでアトラスを追い詰める。

イオ「ビームライフルは弾切れ、シールドも壊れかけ、レールガンは残り2発、味方が来る気配もなし……最高だなオイ!」
A.Rチップ「中々粘るね生身の僕の無職の弟は」
C.Aチップ「確かにやるものだオリジナルの私のライバルのヒモの弟は」
イオ「ややこしいんだよ呼び方! あと俺は無職でもヒモでもねえ、自由人だ!」

 アトラスガンダムはサブマシンガンを乱射。
 二機が避けたことで空いた隙間を強引に通り抜け、奥にあった貯水ダムへと逃げ込む。

C.Aチップ「あ、逃げた」
イオ「逃げてねえよ! 戦略的撤退だバーカ! 悔しけりゃ追ってこい!」

 アトラスガンダムはガンダムタイプでは珍しい水陸両用機だ。
 ガンダム兄弟は勿論、日登町内でも水中でアトラスを捉えられる機体はそういない。

イオ「(とはいえどうすっかな。このままやり過ごす? いやいや、ダサすぎんだろ)」

 イオは水中で今後の方針をぼんやり考えていた。

イオ「(じゃあ対岸からこっそり回り込んで、あいつらの背後をとってリベンジ……うん?)」

 そのとき、アトラスのモニターに表示されたアラート音。
 熱源が二つ、アトラスに迫ってくる。

イオ「! やっべえ!」

 イオは振り向きざまにアトラスのレールガンを発射した。
 水中ではレールガンは使えない代わりに、
 放電時に発せられる電磁パルスが一種のバリアとなる。
 すぐに眼前で実体弾が爆発した。

A.Rチップ「あれ、防がれた。完全に不意を突いたと思ったのに」
C.Aチップ「彼はニュータイプか?」
イオ「ああ!? 野生の勘だバーカ!」

 軽口を叩きながらもイオは内心焦っていた。
 ガンダムタイプなら水の中までは追ってこれない。
 その思い込みが裏目に出た。
 目の前には、ガンダムが二機。F90だ。

A.Rチップ「だって追ってこいって言われたしね」
C.Aチップ「悪いが水中は君の独壇場ではない」

22 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 20:48:03.47 ID:TFnLJuTd0.net
 ガンダムF90はミッションパックによって様々な戦場に対応可能だ。
 しかも換装は容易で、戦場でも装備を付け替えられる。
 現在の兵装はMタイプ。水中戦に特化したパックだ。

イオ「(逃げたつもりが逆に追い込まれちまった……!)」
A.Rチップ「どうする? ここまでにする?」
C.Aチップ「降伏するなら見逃してやってもいいぞ」
イオ「降伏だぁ? するわけねえだろ!」

 アトラスはシールドをサブレッグに挟み込み、代わりにビームサーベルを抜いた。
 そして二刀流でF90に切りかかる。
 その姿は完全に破れかぶれだ。

C.Aチップ「追い詰められてヤケになったか」
A.Rチップ「情けないヤツ!」

 二機のF90はそれを軽々と回避する。
 だがトドメを刺そうと振り返った時、そこにアトラスガンダムの姿は無かった。

A.Rチップ「消えた!?」
C.Aチップ「いや、上だ! ビームサーベルを推力に上昇している!」

 アトラスは両手に持ったビームサーベルを同時使用し、
 推力とすることで水中からの脱出を図っていた。
 破れかぶれに見えた攻撃も、真意を悟られないための「フリ」であった。

A.Rチップ「やるね、イオ・フレミング」
C.Aチップ「ただの無職ヒモ男ではないということか」

 ダムから脱出したアトラスは、推力をサブレッグに切り替え、そのまま山を越える。
 いくらミッションパックの換装が用意とはいえ、また地上用の装備に切り替えるには時間がかかるはずだ。
 その間に少しでも距離を稼がなくては。

イオ「だからそれじゃジリ貧だろ! って…うおっ!」
ダリル「見つけたぞ……ガンダム!」
イオ「てめえ……!」

 そこへ地上からの突然の砲撃。
 現れたのはサイコザク。ダリル・ローレンツだ。
 
ダリル「町が朝から騒がしいと思ってたら、やっぱりお前の仕業か。なら、ここで倒す!」
イオ「マジかよこのタイミングで……!」

23 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 21:38:32.11 ID:TFnLJuTd0.net
A.Rチップ「やっと追いついたよイオ。って……アレ?」
C.Aチップ「どうやら取り込み中のようだな」
ダリル「うおおおお!」
イオ「ちいいいっ!」

 ミッションパックを換装し、追ってきた二機のガンダムF90。
 ところがアトラスガンダムは、まったく別のMSと戦っていた。
 「リユース・サイコ・デバイス」を搭載した、赤い高機動型ザクU――通称『サイコ・ザク』。
 義肢のパイロットにしか操縦できないそのMSは、
 超重装備に全く似つかわしくない運動性でアトラスガンダムを追い詰める。

イオ「ああクソッたれ! あいつらまで来やがった!」
A.Rチップ「どうしたの? なんで全然別のMSと戦ってるの?」
C.Aチップ「飛び入り参加は聞いてないぞ」
イオ「うるせえな! コイツとはコイツとで、また因縁があんだよ!」
ダリル「よそ見しているヒマがあるのか、ガンダム!」
A.Rチップ「大変だね。加勢しようか?」
イオ「黙ってろ! さっさとコイツ倒したら…チッ、危ね! 次はおまえらだ! そこで待ってろ!」
 
 サイコ・ザクは万全のアトラスガンダムでも勝率は五分五分。
 ましてF90との戦いで消耗したアトラスガンダムでは絶対に不利。
 撃墜されるのも時間の問題だった。

イオ「(さすがの俺もこれはちょっとヤバいな……!)」

 だがイオが覚悟を決めたその時だった。突然、サイコ・ザクが攻撃を止めた。

イオ「おいおい? どういうつもりだ。まさか土壇場になって仏心でも出たのか?」
ダリル「あの二機のガンダムタイプ……」
イオ「F90か。アイツらがどうした」
ダリル「お前、随分ボロボロだと思ってたら奴らとやりあってたのか?」
イオ「ああ? そうだよ! お前も知ってんだろ、今のこの町の騒動! その原因がアイツらだ!」
ダリル「そうだったのか」

 ダリルは全ての得心がいったかのように頷いた。
 サイコ・ザクはアトラスガンダムをターゲットから外し、
 代わりにビームバズーカの砲門を二機のF90に向ける。

A.Rチップ「あれ? ひょっとして」
C.Aチップ「我々と戦う気か? サイコ・ザクのパイロット」
ダリル「ダリル・ローレンツだ」
イオ「てめえ……どういうつもりだ!」
ダリル「勘違いするなよイオ・フレミング。別にお前と馴れ合う気はない。ただ優先順位を考えただけだ」
イオ「優先順位だと?」
ダリル「そうだ。町にはカーラも、リビングデッド課のみんなも、俺の大切な人たちが沢山いる。なら、みんなを危険な目に遭わせるコイツらは俺の敵だ!」
C.Aチップ「おやおや、そう来たか」
ダリル「聞け、イオ・フレミング。一回だけだ。一回だけ力を貸してやる。コイツらを倒し、町の騒動を収める。それまでの間だ」
イオ「へっ……一回だけ、ねえ。まあそれも悪くねえかな」

 イオも小さく笑った。
 そして、二機のガンダムF90に対峙するかのように、サイコ・ザクとアトラスガンダムが並び立つ。

A.Rチップ「え? まさかのライバル同士の共闘?」
C.Aチップ「孫○空とベ○ータかな?」
イオ「うるせえよ。まあ、という訳なんで、悪いが仕切り直させてもらうぜAIども。ジャズが聞こえたら……」
ダリル「俺たちが来た合図だ!!」

イオ・フレミング【アトラスガンダム】&ダリル・ローレンツ【サイコ・ザク】
VS
A.Rチップ&C.Aチップ【ガンダムF90 1号機・2号機】開戦――!

24 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 22:22:44.73 ID:C37VyX31O.net
そうきたか
ならこちらはカミーユ達を書かせてもらうぜ!

カミーユ「ならジュドー手を貸してくれ」
ガロード「俺もいるっての」
ジュドー「じゃ、弾幕頼むわ」
クワトロ「くっ、結局追いつかれたか!」
ガロード「このビームの弾幕、避けてみろよ」
カミーユ「みんな、力を借りるぞ、フォウ、ロザミィ、ファア!!」ウェーブライダー特攻
ジュドー√ピキーン「任された!」
カミーユ「オォ〜ォオォ!」
クワトロ「クッ百式が動かん!?気迫負けか」
ジュドー「バーカ、俺が羽交い締めしているからだ」
クワトロ「こんな、デカ物に気付かなかっとは…」
カミーユ「ここから居なくなれ、大尉!」ズブッ

クワトロは倒れた

ジャマイカン「まだまだ続くのである」

25 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 23:02:12.72 ID:TFnLJuTd0.net
C.Aチップ「気をつけろ! 彼らはかなりやるパイロットだぞ!」
A.Rチップ「わかってる。AIらしく、落ち着いていこう」
イオ「来やがったな。おい、俺らはどうするよ」
ダリル「まずは俺が前衛に出る。お前は後ろから援護しろ!」
イオ「わかったよ。いきなりやられんじゃねえぞ?」
ダリル「貴様じゃあるまいし!」

 迫りくるF90に対し、サイコ・ザクは豊富な武装で弾幕を張りながら突撃を仕掛ける。
 その背後では、アトラスガンダムがレールガンを構え、狙撃態勢に入っていた。

C.Aチップ「なるほど、そういう手でくるか」
A.Rチップ「サイコ・ザクの動きに翻弄されてはレールガンで仕留められる。かといってレールガンに意識を持っていかれては」
C.Aチップ「サイコ・ザクに接近戦に持ち込まれるという訳だな」

 義肢を通じて、パイロットの思考をダイレクトに機体に伝えるサイコザク。
 そのMS離れした運動性は、A.RチップたちAIにも充分以上に脅威だった。

A.Rチップ「ならば僕がサイコ・ザクを抑える。その間に」
C.Aチップ「私が回り込んで、アトラスガンダムを叩く!」
A.Rチップ「そうだ。連携で行こう!」

イオ「おい、あいつらこっちの狙いに気づいたみたいだぞ」
ダリル「気づかれるのは織り込み済みだ。このまま仕掛ける!」

 サイコ・ザクがさらに加速。
 ヒートホークがF90一号機のビームサーベルと切り結ぶ。

A.Rチップ「ちい! 予測より速い!
ダリル「今だ! 撃て、ガンダム!」
C.Aチップ「まずい!」
イオ「遅えよ! まずは一機、落とさせてもらうぜ」

 アトラスガンダムがF90一号機をターゲティングする。
 そして、レールガンが一号機に向けて発射……

イオ「……と見せかけて、死ね! ダリル・ローレンツ!」
C.Aチップ「……は?」

26 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 23:02:54.47 ID:TFnLJuTd0.net
 アトラスガンダムのレールガンはF90一号機ではなく、
 味方のはずのサイコ・ザクの背中に向けて発射されていた。
 それをダリルは紙一重のタイミングで回避する。

イオ「ちいっ! 外したか!!」
ダリル「何をするんだイオ! ……と見せかけて、今だ! 落ちろガンダム!」

 ダリルは焦ることなくスイッチを押した。
 あらかじめトラップとして仕掛けておいたシュツルムファウストがアトラスガンダムを襲う。
 
イオ「おっと危ねえ!」
ダリル「ちっ、外したか」
C.Aチップ「い、いやいやいやいや! 何やってんの君たち!?」
A.Rチップ「さっきまで共闘してたじゃんナメ○ク星のベジ○タみたいな感じで! なんで急にお互いの命狙ってんの?!」
イオ「さっきのは演技だ」
ダリル「芝居です」
A.Rチップ「はあっ!?」
イオ「あいつを完全にお前らに集中させて、ガラ空きになった背中を狙ったんだがまさか避けられるとは」
ダリル「当然だ。貴様こそ油断したところをトラップで狙ったのに、よくも回避したな」
イオ「たりめーだ。俺様の野生の勘をなめるなよ」
A.Rチップ「え、つまり君たち。共闘したフリをして、実はお互いの命を狙ってたワケ?」
イオ「そうだよ(即答」
ダリル「そうだ(即答」
C.Aチップ「理解不能理解不能理解不能」
A.Rチップ「いやだってダリル君なんて『優先順位を考えただけだ』なんて如何にもライバルが言いそうなセリフ言ってたのに!」
ダリル「考えましたよ、ちゃんと優先順位。その結果、やっぱりこいつ(イオ)を殺すのが先かなあ…って」
イオ「俺もこいつ(ダリル)が『力を貸すぜ(キリッ』なんて言った瞬間、あ、これこいつを殺す絶好の機会じゃね? って思ったよね」
ダリル「『力を貸すぜ(キリッ』なんてやってない!」
イオ「やってました〜バカ面ぶら下げてやってました〜! オラもう一回やってみろ『力を貸すぜ(キリッ』って!」
ダリル「貴様!」
イオ「お、やるか?」
イオ・ダリル「「今度こそ殺してやる!!」」

 あっけにとられるA.RチップとC.Aチップをよそ目に、
 アトラスガンダムとサイコ・ザクは再び戦闘を開始する!

C.Aチップ「理解不能理解不能理解不能」
A.Rチップ「しっかりして! 混乱してる場合じゃないよ流れ弾が……うわっ!」

 サイコ・ザクが発射したジャイアント・バズを
 アトラスガンダムはF90一号機を盾にして防ぐ!

27 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/02(日) 23:03:51.03 ID:TFnLJuTd0.net
C.Aチップ「なんて酷いことを……これがガンダムパイロットのやることか!」
ダリル「邪魔だ! どけ!!」

 さらにF90二号機を踏み台に、サイコ・ザクが攻勢を仕掛ける。
 アトラスは盾にしていた一号機をサイコ・ザクの方へ蹴り飛ばし、背後からバーニアを狙ってライフルを乱射する。
 推進剤に引火し、バーニアが爆発! サイコ・ザクが炎に包まれる!

ダリル「こんなもので!」
イオ「いい加減死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

A.Rチップ「あ、この二人もう完全に僕らのこと目に入ってないね」
C.Aチップ「完全に障害物か弾避け程度にしか思ってないな」

 そして数分後……

キラ「あ、反応があったよ。ガンダムF90が二機」
ヨナ「完全に破壊されてるな」
キオ「うう〜首も完全に壊れちゃってるよ」
A.Rチップ「た、助かった……」
C.Aチップ「人間コワイ理解デキナイ……」
キラ「なんかA.Rチップたち救難信号出してるんだけど」
ヨナ「よほど酷い目に遭ったって感じだな」
キオ「さっきまでココ、イオ兄ちゃんがいたみたい。今は別の機体と戦闘しながら移動してるけど」
ヨナ「うん、まああいつならほっといてOKだろ。とりあえずA.Rチップたち回収して、別の兄弟を探しに行こう」

日登町北区での戦闘結果

A.Rチップ……アトラスガンダムとサイコ・ザクの戦闘に巻き込まれ機体大破

C.Aチップ……機体を大破させられたうえ、トラウマを植え付けられる

イオ「死ねえええええええええ!!」
ダリル「落ちろガンダァァァァァァム!!」

イオとダリル……現在も殺しあいながら日登町内を暴走中

28 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 23:06:56.22 ID:srFBDZXc0.net
乙!こんな状況でも殺しあう運命か…

29 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 23:17:28.90 ID:7opyveHF0.net
駄目だこいつら、早く何とかしねーと

30 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/02(日) 23:27:59.08 ID:BpRNtk4K0.net
コイツら被害増やしてねぇ?

31 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/03(月) 02:20:39.60 ID:4PgYa5XQ0.net
前スレ>>975から>>991の間の出来事ということで脳内補完よろしく

日登町中心部

カミーユ・ビダン【コロニーカラテ】 VS エドワウ・マス【テキサスコロニー仕込みのケンカ殺法】

カミーユ「お前は生きていてはいけないんだ!」(馬乗り)
エドワウ「それは自己紹介かな?」(馬乗り)

 絶賛、殴り合い中。しばらくお待ちください。

バナージ「ああ、もうやめろって二人とも! 今はそんなことしてる暇じゃないだろ!」
ジュドー「ただいまー、キャスバルたち連れて来たよって、まだケンカしてるのこの人ら」
マリナ「あらあら」
呂布トールギス「元気があってよいことではないか」
バナージ「誰か止めてくださいよ! こうなったら俺がビスト神拳で……」

カトック「ゴラア!」ゲンコツ
カミーユ「痛っ!」
ランバ・ラル「止めんか二人とも!」
エドワウ「ランバ?」
キャスバル「あ、ランバさんだ」
ランバ・ラル「おお、まさか本当に若返っていらっしゃるとは。しかも二人も」
カミーユ「何をするんですかカトック先生!」
カトック「そりゃあこっちの台詞だ。周りの状況も見ずに暴れやがって。ガロードとそっくりだなそういうところ!」

 気づくと周囲には日登町の住人たちが集まってきていた。

ロアビィ「やれやれ。ガンダム兄弟のケンカには慣れてたつもりだけど、今日は一段とヒドイねこりゃ」
ラスタル「誰もケガは無いな?」
ジュンコ「いたらこっちにおいで。手当てするよ」
セルゲイ「ミンチになるのは肉だけで充分だからなハッハッハ」
ジュリエッタ「寒いです……」
ソーマ「寒くない! 大佐はユーモアのセンスも抜群だ!」
鉄仮面「腹が減った者はわが店のパンを配るぞ!」
キース「あ、そうやってちゃっかり宣伝する気か、負けないぞ!」
デマー「やめろおおお離せええええ! まだシミ抜きが終わってないんだあああ!」
ダントン「馬鹿、死ぬよりはマシだろ!」
ウルフ「すまねえな、ウチの大将連れてきてもらって」
ムウ「よし、全員無事だな?」
ステラ「ネオ、ここステラだけ」
ムウ「男はどうでもいいんだよ男は。勝手にどうにかするだろ」

32 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/03(月) 02:23:15.04 ID:4PgYa5XQ0.net
ジュドー「商店街のみんなか」
アムロ(オリジン)「まだ人がこんなに残ってたんですね」
セルゲイ「先ほどまでこの辺りは戦闘が一番激しかったからな。警察も手出しできなかったのだ」
ソーマ「警察官ならここにいますけどね」
ジュリエッタ「パトロールさぼってパチンコ打ってたんですよね」
アリー「なんのことでしょう? わたしはゲイリー・ビアッジという外回り中のサラリーマンですが(眼鏡クイッ」
マリア「シャクティは大丈夫かしら……」
クロノクル「シャクティならケンカが始まって早々に町の外へ逃走したみたいです。さっきメールが来ました」
バナージ「マリーダさんもいたんですね」
マリーダ「夕飯の買い物に来たところを巻き込まれてな。姫さまはご無事だろうか」
バナージ「きっと無事ですよ。しかし、こんなに沢山の人たち、よく誰も巻き込まれてミンチにならずに済みましたね」
マリーダ「ああ、『彼ら』に助けてもらったんだ」
ジュドー「『彼ら』って?」

赤い彗星のひと「わたしだ」
カミーユ「あんた、偽シャア軍団の」
赤い彗星のひと「邪悪なわたしが迷惑をかけたな」
D.O.M.E.「ちなみに僕もいるよ」
セルゲイ「彼が孤立して困っていた我々を、安全なところまで導いてくれたのだ」
カミーユ「あんた、大尉に加勢してケンカに加わってたんじゃないのか?」
赤い彗星のひと「だからといって困っている人を見過ごしてはおけないのでね」
D.O.M.E.「さすが生前の僕のライバルの良心」
赤い彗星のひと「それに、この戦いには何か邪悪な意思のようなものが……」
バナージ「邪悪な意思?」
赤い彗星のひと「いや、止めておこう。私の推測で混乱を招きたくはない。今はまだな」
ジュドー「それよりどうする? 俺らエドワウさんたちだけを救出に来たつもりだったじゃん」
バナージ「帰りはユニコーンを呼ぶつもりだったけど、こんなには運べないな……」
ランバ・ラル「外に救助を求めようにも、連絡がつかん」
カトック「それに、まだ建物の中に隠れてる連中がいるかもしれんぜ。そいつらも放ってはおけん」
赤い彗星のひと「なら、それは我々に任せてもらおう」
D.O.M.E.「おいで、Gビット」

 D.O.M.E.が念じると、辺りには次々とGビットが集まってくる。

ロアビィ「なるほど、こいつで俺たちを町の外まで運ぼうって寸法ね」
赤い彗星のひと「私も負けていられないな。……ハアッ!」

33 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/03(月) 02:25:57.74 ID:4PgYa5XQ0.net
 赤い彗星のひとの身体から光が放たれる。
 そして光は、その場にいた選ばれし乙女たちに宿り、彼女らを魔法少女に変身させた!

赤い彗星のひと「魔法の皇女、ブラスターマリナ!」
マリナ(フリフリミニスカ)「まあ、久しぶり」
キャスバル「久しぶりって、マリナさんて魔法少女やってたんですか!?」
呂布トールギス「魂……!!」

赤い彗星のひと「魔法の超兵、ブラスターマリー!」
ソーマ(フリフリミニスカ)「わたしはソーマ・ピーリスだ!!」
ジュリエッタ「…………」
ラスタル「お、どうしたジュリエッタ」
ジュリエッタ「べ、別にうらやましいなんて思ってませんからね!?」

赤い彗星のひと「魔法のクローン、ブラスターマリーダ!」
マリーダ(フリフリミニスカの上、プルたちと同じ年まで若返り)「く、これは中々恥ずかしいものだな」
ジュドー「ああっ! マリーダさんが幼女になったことでバナージ兄が野獣の目に!」
バナージ「なってない!」

赤い彗星のひと「魔法の女王、ブラスターマリア!」
マリア(フリフリミニスカ)「これも人々の安らぎのためならば……」
クロノクル「姉さん……」

赤い彗星のひと「魔法の傭兵、ブラスターアリー!」
アリー(フリフリミニスカ)「始めようぜ、魔法少女同士による、トンでもねえ戦争って奴を!」
アムロ(オリジン)「(失神)」
エドワウ「しっかりしろアムロくん!」

赤い彗星のひと「さあ行くがいい、選ばれし乙女たちよ! その力で人々を救って」
カミーユ「ちょっと待てぇ!!」
D.O.M.E.「なんだい突然大声を出して」
カミーユ「いや、どう見ても一人おかしいだろ!」
ブラスターマリナ「え、どこかおかしいですか?」
ブラスターマリーダ「やはり私にはこんな可愛い衣裳、似合っていないということか」
バナージ「いやいやいや! すごくかわいいですよマリーダさん!」
ブラスターマリア「となるとやっぱり私ね。こんな年増が魔法少女だなんて」
ブラスターアリー「おいテメー、言葉に気をつけろよ。魔法少女は傷つきやすいんだぞ」
カミーユ「いやアンタだよアンタ!」
ブラスターマリー「ブラスターアリーのどこかおかしいか?」
ブラスターマリナ「フリフリのスカートに可愛いドレス、髪飾り……どこも変じゃないと思いますけど」
カミーユ「生足! すね毛がボーボーに生えた生足! あとヒゲぇぇぇ!!」
赤い彗星のひと「わたしの選んだ乙女たちに文句があるのかな、カミーユ」
カミーユ「そもそもオッサンだろこの人!」
ジュドー「じゃ、プロの方判定お願いしまーす」
セルゲイ「全員乙女だ(断言」
アンドレイ「全員乙女だ(即答」
D.O.M.E.「乙女鑑定のプロによるお墨付きでたね」
赤い彗星のひと「では仕切り直して、行くがいい、汚れない乙女たちよ! 町の人々を救うのだ!」
ブラスター隊「「「「「ハイ!!」」」」」

カミーユ「なんだよコレ……俺がおかしいのか?」
カトック「人生には多少不条理でも受け入れなきゃならんことがある。死んだ女房の口癖だ」
ランバ・ラル「この町であまり細かいことを気にしすぎると、精神崩壊するぞ少年」
ジュドー「俺はそれでも全然いいけどね」
バナージ「コラッ!」

34 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/03(月) 15:24:19.90 ID:Yt42PrQa0.net
>>19
なんならパラレル扱いで続き書いても良いんだぜ?

半端に打ち切るよりはパラレルでもいいからきちんと終わらせた方が気分いいしね

35 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/03(月) 18:21:14.33 ID:KjGwPKNU0.net
俺も反応がいまいちだったとか忙しくて間が空きすぎたとかで打ち切ったネタ結構あるわ

まあ人によるとは思うが、しょせん匿名掲示板のネタスレなんだし、続き書きたかったら書けばいいんじゃないか

現在進行形で投下してるネタならともかく、一月二月間が空いたネタはもう好きにしてくれていいと個人的には思ってる

36 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/03(月) 18:33:01.11 ID:KjGwPKNU0.net
あとネタを書く人間からすると、昔書いたネタを拾ってもらえるのは単純に嬉しかったり

偶然かもしれんけど、アルレットが加入した辺りの長編で、「ウルフとデマーの洗濯屋でバイトしてるアセム」ってネタが拾われたのは嬉しかった

当時は反応もよくなかったし、ネタを書いた俺自身すっかり忘れてただけに

37 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/03(月) 20:15:51.20 ID:/MKdrKsUO.net
>>36
反応薄かったのは、俺も含め納得したからだと…

オールガンダムvs.大ジオン+α

???「そろそろ私のアルティメットの出番のようだ」

ストーカー「彼はキョウジなのでしょうか?波乱に満ちた今回の騒動…一体、どうなるのでしょう」

ストーカー「では皆さんご一緒に!ガンダムファイト!レディ!ゴーォオォ!!!」

38 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/04(火) 01:28:32.94 ID:RlZUXOLZ0.net
日登町郊外 ガンダム兄弟家

キャプテン「こちらキャプテンガンダム。ヨナ、シロー、応答せよ」
アル「やっぱりダメ?」
キャプテン「ああ。先ほどの最後の交信以来、ヨナたちともシローとも連絡が取れない」
シュウト「なんかあったのかなあ。テレビじゃ町の周囲に怪物が現れたー! って特集組んでるし」

 幸い、町の周囲に現れた怪物的MSたちは、未だ目立った動きを見せていない。
 だが、一度動き出せば町に壊滅的な被害をもたらすことは明確だった。

キャプテン「こういう時、いつもならアムロが率先して騒動の解決に動くのだが」
シュウト「そのアムロ兄ちゃんが暴れてるんだもんなあ」
アル「シャアさんもね」
劉備「なら、さっさとこの騒動を解決して、あの怪物どもも追っ払おうぜ」
アル「あ、劉備いたんだ」
劉備「いたわ最初から!」
シュウト「ごめんごめん、全然出番なかったからてっきり三璃紗に帰ったんだって」
劉備「ガーン!!」
キャプテン「元気を出せ、劉備。我々は我々で出来ることをすればいい」
劉備「うう、くそ。絶対近いうちに目立ってやる!」
シュウト「それはともかく、マイ兄ちゃんたちは何か進展あったのかな?」

 その頃、格納庫では、マイ・フリット・ウッソの三人が、撃墜したガンダムの調査を行っていた。
 コウが目撃した、『理性を失ったかのように暴れるアムロ』の原因を探るためである。

フリット「ううん、調べたけどガンダムには何の細工もされてないな」
ウッソ「そうなんですか」
フリット「うん、完全に普通のガンダムだよ。これで性能的には上回るはずのデンドロビウムを追い詰めたんだからやっぱりアムロ兄さんはすごいや」
ウッソ「なに感心してるんですか。それで、マイ兄さんは何かわかりました?」

 ウッソが振り返ると、マイは顕微鏡で何やら熱心に覗き込んでいる。
 やがて、彼はゆっくりと顔を上げた。

マイ「うん、まあね。多分原因はわかったよ」
ウッソ「本当ですか!」
フリット「それって、アムロ兄さんの身体の方に何か細工をされたってこと?」
マイ「正確には、兄さんが着ていたパイロットスーツだね」

 マイが見ていたのは、コウによって先ほど撃墜され、ウッソが回収して連れてきた
 『一年戦争時のアムロ・レイ』、そのパイロットスーツの破片であった。

39 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/04(火) 01:30:04.14 ID:RlZUXOLZ0.net
マイ「分析したところ、この破片の繊維から薬品の成分が検出されたよ。普通の洗濯や製造工程ではまず使われることの無い成分だ」
ウッソ「その薬品のせいでアムロ兄さんは暴走したってことですか?」
マイ「僕はそう見ているよ」
フリット「具体的にどんな効果があるの? その薬」
マイ「うん、この薬品は人間の脳神経に作用して、理性の働きを弱めるんだ。代わりに交感神経を刺激し、闘争本能を高める」
ウッソ「つまりどういうことですか?」
マイ「簡単に言えば、周りが目に入らなくなるほど戦いに集中してしまうってことだよ。簡易的なバーサーカーシステムみたいなものだね。アレに比べれば効果はずっと低いけど」
フリット「じゃあひょっとして、こんなに皆に迷惑かけてるのに、アムロ兄さんとシャアさんが今もケンカを全然止めないのは」
マイ「うん、他のアムロ兄さんやシャアさんたちのパイスーにも、同じ薬品が仕込まれている可能性が高いと思う」

 マイは冷静にそう結論付けた。
 
フリット「でもマイ兄さん、この短時間でよくこんな薬品の正体がわかったね」
マイ「ああ、それは勿論わかるよ。だってこれ、僕が作ったヤツだから」
フリット「……は?」
ウッソ「……へ?」
マイ「ほら、覚えてるかなヅダエールって洗剤」

 ヅダエール。その単語に聞き、ウッソの脳裏に悪夢のような記憶が蘇る。

ウッソ「それってあれですよね。服に着いた汚れどころか服ごと空中分解して、人を全裸にするバイオハザードを起こしたヤツ」
フリット「おまけに理性に作用して、みんな全裸のナチュラルハイにするんだっけか」
マイ「そうそうそれそれ。いやあ懐かしいなあ」
ウッソ「懐かしいナア、じゃないですよ! なんでそんな化学兵器がこんなところにあるんですか!」
マイ「それが不思議なんだよ。事故のあと、ヅダエールは厳重に封印してネオジオン社に送ったんだ。だからこんなところにあるはずがないのに」
フリット「誰かがネオジオン社のラボからこっそり持ち出して、兄さんたちのパイスーに仕込んだってこと?」
ウッソ「一体誰が、何のために……?」
 
 三人は、顔を見合わせた。

40 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/04(火) 15:39:50.64 ID:ABh6rFsk0.net
いつもいつも乙です。
過去のネタも拾ってくれてるのが個人的にすごく嬉しい

41 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/05(水) 00:10:53.49 ID:UN+hHjPr0.net
>一体誰が、何のために
流石に、Gジェネ社じゃないよなぁ?と思いたい

42 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/05(水) 18:29:29.36 ID:feWleCva0.net
今日は老後の日だそうで

キオ「とんとんお肩を叩きましょ〜」
ジジット「うんうん、やはり肩叩きはキオにやってもらうに限るのお…ほれ、お駄賃じゃ」
キオ「やったあ」

ガロード「Q,上記の光景には一つ間違っているところがあります。どこでしょうか」
ジュドー「A,二人は祖父と孫ではなく、兄と弟である。一歳差の」
ガロード「正解」
ウッソ「フリット兄さん、僕のことはあんな風に甘やかしてくれないのに…」
キラ「単純に可愛いげがないんじゃない?」

43 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/06(木) 01:02:27.72 ID:J7h5Phdb0.net
日登町東区
刹那・F・セイエイ【ダブルオーライザー】 VS リボンズ・アルマーク【リボーンズガンダム】

 薙ぎ払われたGNソードVがリボーンズガンダムの両足を破壊した。
 リボーンズガンダムは残ったスラスターを吹かし、離脱を図ろうとしたが
 背面のビルにぶつかり、そのままズルズルと崩れ落ちる。
 
刹那「終わりだ、リボンズ・アルマーク」

 ダブルオーライザーはGNビームサーベルを抜き、倒れたリボーンズガンダムに突きつけた。
 勝利したとはいえ、こちらもリボーンズガンダムに負けずボロボロだ。
 特にオーライザー部の損傷がひどく、トランザム、ひいてはトランザムバーストの使用はあと一回が限度と推測された。

リボンズ「ここまで、か」
刹那「そうだ。アムロ兄さんを分裂させ、この戦いを扇動した黒幕。貴様さえ倒せばこの戦いも……」
リボンズ「君には可哀そうだけど、この騒動はまだまだ続くよ」
刹那「なに?」
リボンズ「なぜなら僕は黒幕じゃない。確かにヅダソールを使って未来の僕を分裂させたのは僕。偽アムロ軍団を呼び出したのも僕だ」

 リボンズは小さく唇を歪めて嗤った。

リボンズ「だけどそれは全て頼まれてやったことさ。この騒動の、本当の黒幕にね」
刹那「なんだと……誰だ、それは!?」
リボンズ「フル・フロンタル」
刹那「フル・フロンタル……全裸シャアだと!?」
リボンズ「そうだ。彼こそが、この騒動を計画した張本人なんだよ」

 フル・フロンタル。通称全裸。見た目も全裸。
 常に一糸まとわぬ姿で奇行を繰り返す、道化のようなあの男が、この戦いを計画したというのか。
 刹那は信じらぬ思いで天を仰いだ。

リボンズ「正確には、彼と、彼の『協力者』の二人だね。僕はフロンタルから計画の一端を聞き、面白そうだから乗ったのさ」
刹那「ヤツは、フロンタルはどこだ! 『協力者』とは何者だ!」
リボンズ「彼なら多分、日登町のどこかにはいるんじゃないかな。用心深い男だからね、まだ表舞台には出てきていないはずさ」

 そう言ってリボンズはせせら笑った。

リボンズ「協力者に関しては僕は知らないな。ただ、フロンタルの口ぶりからすると、いつもの偽シャア軍団の仲間は誰も彼の計画を知らされていなかったようだけど」
刹那「ガンダム……!」
 
 刹那は苦々し気に吐き捨てた。
 真相を知った以上、ここにいるのはもはや時間の無駄だった。

リボンズ「おや、どこへ行くんだい?」
刹那「決まっている。今貴様から聞いたことを他の兄弟に知らせる。フロンタルを見つけ出し、こんな戦いは一刻も早く止めなくては!」
リボンズ「そうか。でもそううまくはいかないんじゃないかな」
刹那「どういう意味だ」
リボンズ「だって、君と僕の戦闘が終わるのを、今か今かとずっと待っていた男が、すぐ近くにいるんだからね」

 その瞬間、ダブルオーライザーのモニターにアラートが表示された。MSの反応だ。
 ここからそう遠くないところに出現したその機体は、通常の3倍の速さでこちらに迫ってくる!

刹那「これは……この反応は……シャア・アズナブル!?」
「HAHAHA! そう、私だよ刹那!」

 モニター一杯に表示される豊満な肉体。
 そしてなにより印象的なケツアゴ。
 それはまさしく、『実写版シャア・アズナブル』その人であった。

リボンズ「どうして僕がこうベラベラ喋ったか判るかい? なぜなら君はここで敗北するからだ。偽シャア軍団の中でも、最強の実力を誇る彼にね!」

44 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/07(金) 13:08:13.94 ID:ukVONzcUO.net
オールアムロvs.オールシャアvs.ガンダム兄弟+α


ストーカー「とうとう明かされた謎の一端、しかし、戦いは続きます」
ストーカー「さ〜て、皆さんご一緒に!ガンダムファイト!レディゴーォオォ!!」

45 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/07(金) 13:48:05.82 ID:ukVONzcUO.net
ハマーン「良くやったな、みんな」
カミーユ「見てたのか!」
ジュドー「ハマーン先生、お願いがあんだけど」
ハマーン「急に猫撫で声を出すな!」
ジュドー「カミーユ兄に聞いたんだけど魔法少女になれるんだって?」
ガロード「ハハン、何となく聞いた情報が役に立つ時ってことね」
ハマーン「カミーユ、恨むぞ。で、なんだ」
ジュドー「マリーダが魔法少女になっちまった。援護を頼む!」
ハマーン「その程度か…良かろう」

46 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/07(金) 18:19:31.99 ID:ykGWqBMk0.net
元は些細なネタだったのにどんどん規模が大きくなっていく…w
こういうのもネタスレの醍醐味だよなぁとしみじみ思う

47 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/07(金) 19:54:01.57 ID:ykGWqBMk0.net
イオ「クソ暑い! なんだよこの暑さ!」
ウッソ「まだ五月のはずなんですけどねー…」
イオ「てめえ、弟の分際で団扇なんか持ちやがって。お兄様に寄越しやがれ!」
ウッソ「あ、ドロボー!」
キラ「やめてよね…こんな猛暑の中、暑苦しいシンの相手なんかさせないでよ…」
シン「だったら飯を返せっての…!」
カミーユ「うるさいぞお前ら、少し静かにできないのか」

アルレット「暑さでみんな気が立ってるわね…初めてだわ、こんな暑さ」
アムロ「まったくだ…」
セレーネ「ロラーン、クーラー付けましょーよー」
ロラン「駄目です」
セレーネ「なんで」
ロラン「クーラーはお金がかかります」
セレーネ「お金って…熱中症で倒れたら余計にお金かかるじゃないの…」
ロラン「その時は病院に担ぎ込まれてください。頑張って値切ります」
アムロ「お前、いくらなんでもそこまで…」
ロラン「これ、ここ数か月の支出表です」
アムロ「………なんか、どんどん増えてないか?」
ロラン「そうなんです。なぜか知りませんが、右肩上がりにぐんと増えてるんですよ。誰かがこっそり二、三人養ってるんじゃないかってくらい」
アムロ「そんなバカな」
ロラン「僕も頑張ってやりくりしてるんですよ。でも、どうにもならないことだってあることも理解してください」
アムロ「わ、わかったから請求書の束を押し付けるな…」
ロラン「MS関係の維持費も急激に上がってるし…一体なにがあったんでしょうか…」



アルレット「さー。一体なんなんでしょうねー(棒)」
ヨナ「僕には見当もつかないよー(棒)」
リタ「(スペアボディや本体MSの常時稼働ってやっぱりお金かかるのかしら…)」

48 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/08(土) 00:23:22.23 ID:Esgvd+dm0.net
電気代に関しては待機中のホワイトドールを発電機にしちゃえばかなり節約できそう
買い物とかも他の乗り物で行くより安上がりになるだろうし∀はロランにピッタリのMSだな

49 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/08(土) 00:56:14.47 ID:ZmqdnAYz0.net
ヨナは華奢な割に肉体労働で稼いでるイメージ

ヨナ「身を削るほど働いても全然暮らしは楽にならないな」
リタ「ヨナ、ならわたしの装甲削ってお金に変えられないかな」
アルレット「リタちゃん身を削るって、そのままの意味じゃないからね?」

50 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/08(土) 12:09:49.49 ID:lfy9hO4g0.net
>>16
亀レスだけど、普通にアリだと思うよ
前にもいくつかそういうネタあったし

でもその設定を採用するかは作る人の自由だから、強制するのはNGだけど

51 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/08(土) 20:54:17.93 ID:fCAk2fDW0.net
 日登町のどこか。
 周りには誰もいない、暗い闇の中。
 フル・フロンタルはシナンジュのコクピットにいた。
 その姿はいつもと異なり、ノーマルスーツに身を包んでいる。

フロンタル「……ああ、そうだ。どうやらリボンズは敗北したようだよ」

 彼は誰かと交信していた。
 相手の声は小さく、会話の内容は聞き取れない。
 だがフロンタルの話しぶりから察するに、随分親しい相手のようだった。

フロンタル「そうだな。彼もあとは傍観者に回るつもりだろう。ならばそろそろ、我々も次のフェーズに移らなくては」

 フロンタルはモニターに表示されたデータを見た。
 日登町全域に仕掛けた通信障害が解除されるまで、あと30分弱。
 彼と、彼の『協力者』にとっては十分すぎる時間だ。

フロンタル「では、そちらは任せた。……ああ、そうだな。君も、ガンダム兄弟によろしく言っておいてくれたまえ」」

 そういって通信を切った。
 別のモニターには、現在日登町で発生している戦闘の映像が流れている。
 その一つに、空中で激しくぶつかり合うデスティニーガンダムとレジェンドガンダムの姿があった。

52 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/08(土) 20:54:50.99 ID:fCAk2fDW0.net
日登町 銭湯サテリコン周辺

シン・アスカ【デスティニーガンダム】 VS レイ・ザ・バレル【レジェンドガンダム】

 二人の戦闘は熾烈を極めていた。
 親友同士、何度となく摸擬戦も行ってきたため、
 お互いの戦闘のクセはよくわかっている。
 だからこの戦いは長引く――レイはそう予想していた。

シン「うおああああああ!」
レイ「またドラグーンを落とされた。押されているのか、俺が……!」

 だがしかし、ここに来て状況はシン優勢へと徐々に傾いてきていた。
 すでに10基のドラグーンのうち、6基までが失われている。
 
レイ「やはり摸擬戦と実戦は違うな。シンは、実戦の中でこそ力を開花させる男だということか」

 レイの背後では、複座型に改装したシートにデュランダルが乗っている。
 彼は先ほどから誰かと連絡を取り合っているようだ。
 会話の内容はわからないが、随分親しげな様子だ。
 
デュランダル「……わかった。ああ、君の方もよろしくいっておいてくれたまえ」
レイ「ギル。俺はどうやらここまでのようです」
デュランダル「そうか」
レイ「向こうのビルの上で下ろします」

 レイは残った6基のドラグーンを全て展開し、オールレンジ攻撃を仕掛けた。
 
シン「こんなもの!」

 デスティニーガンダムが対処に回っている間に、
 レイは機体をビルにつけ、デュランダルを下ろした。

デュランダル「ありがとう。巻き込んですまなかった」
レイ「いえ、俺の方こそワガママに巻き込んでしまいました」
デュランダル「ならばお互い様だな」

 そういうと二人は少しだけ笑いあった。
 やがて、全てのドラグーンを撃墜したデスティニーガンダムが二人の方へ迫ってくる。

レイ「もう行ってください」
デュランダル「彼と決着をつけるのだな?」
レイ「はい」
デュランダル「くれぐれも、身体には気を付けて」
レイ「はい」

シン「レイ……」
レイ「シン……決着をつけよう」

53 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/08(土) 23:33:05.22 ID:fCAk2fDW0.net
銭湯サテリコン近くの路上

ルナマリア「やめて! わたしのために争わないで!!」
ルイス「あ、でた」
ネーナ「女の子が一度は言ってみたいセリフTOP10に入るヤツね」
カテジナ「あの言ってやったぜって感じの顔、ムカつくわ」

シン「レエエェェェェーーーーーーーイ!!」
レイ「シン……来い!!」

セシリー「こっち見向きもしないわね」
クーデリア「二人だけの世界に入ってますね」
ルー「一応これ、ルナマリアを巡っての争いって話じゃなかったっけ?」
ファ「完全に蚊帳の外に追いやられてるねルナ」
ルナマリア「ム、と、遠いから聞こえてないだけだもん! やーめーて! わーたーしーのたーめーに、あーらーそーわ(ry」
ザコ「健気な努力ザコ」

 そんな路上の騒ぎとは裏腹に、二人の戦いは決着が近かった。
 突き出されたビームジャベリンを回避し、デスティニーガンダムはパルマフィオキーナで
 レジェンドガンダムの右腕を破壊する。

レイ「くっ!」
シン「終わりだ、レイ!」

 右背部のアロンダイトを抜き、デスティニーガンダムはレジェンドガンダムの肩口に切りつけた。
 そしてそのまま大剣を振り下ろし、左肩から先を切断する。
 
パーラ「決着、ついたのか?」
ザコ「そのようザコ」

 レジェンドガンダムはサテリコン近くの路上へと落ちた。
 その後を追うように、デスティニーガンダムもまた地上へ舞い降りる。

レイ「お前の勝ちだ、シン」
シン「レイ……!」
 
 吹っ切れたような表情で微笑むレイ。
 対照的にシンはどこか苛立っているように見えた。

ルー「あ、いたいた」
セシリー「決着、ちゃんとついたみたいね」
ルナマリア「やめて! わたしのために争わないで!!」
シン「ごめん! ちょっと黙っててくれるかな」
ルナマリア「あ、す、スンマセンした……」
シン「レイ、教えてくれよ。どうして俺たちが戦わなきゃならなかったんだ?」
レイ「フ……言っただろ? 俺はルナが好きだからって」
シン「そんな嘘はもういいよ」
ルナマリア「ファッ!?」
レイ「やはりお前にはお見通しだったか」
シン「当たり前だろ! そんな一秒でバレるような嘘をつきやがって!」
ルナマリア「」
ネーナ「あ、やっぱウソだったか〜」
クーデリア「そうだったんですか!?」
ルイス「短いモテ期だったねルナ」
レイ「なら、どうして俺と戦ってくれたんだ? 嘘とわかっていながら」
シン「なにか大事な理由があると思ったんだよ。嘘をついてまで俺と戦いたい理由が。なあ、もういいだろ? 聞かせてくれよ理由を」

 レイは観念したかのように息を吐いた。
 そして周りに聞こえないようクローズ回線にすると、ゆっくりと理由を話し始めた。

54 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/08(土) 23:42:59.81 ID:fCAk2fDW0.net
レイ「別に大した理由はない。ただ、単純にお前と戦ってみたかったんだ」
シン「だから! なんで!」
レイ「それが俺の、死ぬまでにやっておきたいことリストの一番上だったからだよ」
シン「なっ……!」
レイ「俺はクローンだ。そのせいで寿命があまり長くない。お前も知っての通りな」

 レイの告白に、シンは一瞬言葉を失った。
 この話を聞いたのは、実は初めてではない。
 その時も、淡々と話すレイの姿に、ひどくショックを受けたことをシンは覚えていた。

シン「で、でも! それはデュランダル議長たちが治療薬を作ってるって、必ず治るって……!」
レイ「そうだ。でも、ひょっとしたら治療薬の完成に俺の寿命が間に合わないかもしれない」

 だから、とレイはいった。

レイ「だから俺はバケットリストをまとめてるんだ。何事にも、備えは必要だろ?」

 バケットリストとは死ぬまでにやっておきたい事をまとめたものだ。
 
レイ「俺は一度、お前と本気で戦ってみたかった。だからこの機会に相乗りさせてもらった。お前には迷惑だったろうけどな」
シン「迷惑なんて、そんなこと!」
レイ「ありがとう。俺と戦ってくれて」

 笑顔で礼を述べる彼に、シンは何も返す言葉がなかった。

ルナマリア「ね〜え! なに二人で喋ってるのよ! わたしも混ぜなさいよ!」

 その沈黙を破ったのはルナマリアの気の抜けた声だった。
 
ファ「やめなさいよ。たまには男の子ふたりきりで話したいことだってあるでしょうに」
パーラ「男二人が密室で二人きり……なにも起きないはずがなく」
クーデリア「ああ! こういうのシン×レイというんでしたっけ? それともレイ×シン?」
カテジナ「クーデリアさん、あんたまたロマリー辺りにおかしなこと吹き込まれたわね」
クーデリア「え、わたし変なこと言いました!?」

 あまりにも変わらない、外の様子に二人は思わず笑いあった。

シン「とにかく、一度ここから離れよう。アムロ兄貴たちのケンカもまだ続いてるみたいだし」

 シンはコクピットから手を伸ばし、レイを引き上げた。

シン「そういえばデュランダル議長はなんでここに来たんだ? 今はいないみたいだけど」
レイ「そうだ。ギルからお前に伝言があったんだ」
シン「伝言って?」
レイ「今すぐ家に戻れ。フル・フロンタルの手の者たちがお前の家を襲撃しようとしている」  


日登町 ガンダム兄弟家近辺

アンジェロ「準備はいいか。これより、フロンタル様の計画における最大の障壁、ガンダム兄弟を排除する!」

55 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/09(日) 00:52:17.40 ID:fiPxU3u60.net
気になるぅ支援!

シャクティ「ロマリーさんはアセゼハ派ですか?ゼハアセ派ですか?」
ロマリー「うーんどちらもそれなりにエモいのよね。作家さん次第と言ってもいいかもしれないわ」
シャクティ「カプ論とは無縁なんですね…見習いたいその姿勢」
ティファ「(ロマリーさんはアセムさんの彼女だったんじゃ…ガロードのお兄さんも大変なのね)」

56 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/09(日) 01:35:14.21 ID:KaI0V+J00.net
支援追加ぁ!



…ただ無粋を承知で言うと、アンジェロは「フロンタル様」とは言わないと思うぞ。基本は「大佐」だろう

避難所向けの話題かもしれんが、数多くの職人たちに聞きたい。
過去に「シリーズ全部観てるわけじゃないし、今後も観るつもりはない」と断言する方が何人がいたが、作品によく知らないシリーズのキャラをどうしても出さなければならない場合、そのキャラらしい台詞(上述の呼び方なども含む)をどうやって作ろうとしてますか?

57 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/09(日) 03:45:18.70 ID:zBM1ipu40.net
>>56
基本、勢いでやってる。一回それで失敗したけど、それはそれで良い経験になった

「このネタではこういう口調」「たまたまそういう気分だっただけ」って強引に解釈してもいいし
何なら自分でWikiに修正版をのせても良い

ググればセリフや感想とかも出てくるご時世だから、どうしても心配なら調べてもいいかも

長文失礼しました

58 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/09(日) 20:56:02.34 ID:LHtsAewjO.net
オッス携帯から投下してるんだけど(ガラケな)そりゃその場ののりって大事だと思うよ

59 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/09(日) 21:18:18.16 ID:LHtsAewjO.net
ストーカー「さて皆さん、黒幕も一応デュランダルて゛あった様子。ガンダムファイトはまだまだ終わりを見せません!彼自身は気付いていませんので、ほぉって置いて、さあ皆さんなさんご一緒に、!!ガンダムファイト!レディゴーォオォ!!!」

60 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/09(日) 21:50:30.82 ID:1lMys5sD0.net
>>56
完全に気付かなかった。指摘どうもです


日登町 ガンダム兄弟家 地下格納庫

アルレット「できたわ! 押すとアムロが元に戻るスイッチ『大リーグボール3号くん』よ!」
セレーネ「さっそくコウが倒したアムロ兄さん(一年戦争)で実験しましょ!」ポチッ
アムロ(一年戦争)「あ、ああ」
アルレット「お、痙攣してきたわね」
セレーネ「戻るかな戻るかな?」
アムロ(一年戦争)「明子姉さん!!(白目」

バタン!

アルレット「はい『大リーグボール3号くん』は失敗、と」カキカキ
セレーネ「あ〜あ、泡ふいて倒れちゃった」
アルレット「科学に失敗はつきものよ。次いってみよー!」
セレーネ「おー!」

シュウト「ねえ、アルレットお姉ちゃんたちがやってるのって完全に人体実けn」
キャプテン「アルレットたちはアムロを元に戻すため、懸命に働いている」
マイ「完全にマッドサイエンティストの目になってるよねお姉ちゃんたち」
ウッソ「実験が成功するまでにアムロ兄さんの身体が持つといいですね……」

ガラッ
劉備「大変だ! 数ブロック先にMSの一団が現れたぞ」
フリット「MSの一団? そんなのこの町じゃ珍しくないでしょ」
劉備「それが今さっき通信で宣戦布告してきたんだよ。

アンジェロ『降伏しない場合、反撃の意思ありとみなし殲滅する』

って」

61 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/09(日) 21:52:56.50 ID:1lMys5sD0.net
アルレット「アラ、思ったよりガチな宣戦布告じゃない」
セレーネ「アンジェロって確か、フル・フロンタルの部下みたいなヤツでしょ? それがなんでウチを狙う訳?」
ウッソ「どこかで恨みでも買ったんですかね?」
アルレット「意外と敵が多いからね〜ウチの兄弟」
マイ「しかし殲滅とは物騒な物言いですね」
フリット「そうだよ殲滅していいのはヴェイガンだけだよ」
シュウト「うん、多分そういうところが敵を作る原因じゃないかな?」
リタ「ともかく、放ってはおけないよ」
フリット「仕方ないなあ。なら僕が行ってくるよ」
リタ「フリット一人で? 大丈夫なの?」
ウッソ「だったら僕も一緒に行きますよフリット兄さん」
フリット「え? ウッソが?」

 フリットはあからさまに迷惑そうな目でウッソを見た。

フリット「キオならともかく、ウッソなら来なくていいよ。僕一人で」
ウッソ「ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!! 」
 
 ショックを受けるウッソを見て、アルレットたちは慌ててフリットを物陰へ連れていく。

セレーネ「ちょっとフリット! 今のはダメよ!」
アルレット「見なさいウッソを。思いっきり膝抱えて体育座りしてるじゃない!」

ウッソ「どうせ僕なんて……」
リタ「よしよし、元気だして」

アルレット「そもそもなんであんなこと言ったの」
フリット「え、だって目的がわからないうちから二人で行っても相手を刺激するだけでしょ」
マイ「ふむふむ」
フリット「それにキオは戦い方も素直でわかりやすいけど、ウッソの戦い方ってトリッキーだから連携取りづらいんだよね」
セレーネ「まあ確かに」
フリット「あと、僕スパローで出るつもりだから、攪乱するのも逃げるのも、一人の方がやりやすいし」
マイ「なんだ、ちゃんとした理由があるんじゃないか」
セレーネ「ていうかいつもいつも言葉が足りないのよフリットって」
アルレット「だから友達が少ないのね」
フリット「ガ━━━━━━(゚д゚lll)━━━━━━ン 」
セレーネ「ともかくアンタ、ウッソにもちゃんと構ってあげなさい。お兄ちゃんでしょ」
アルレット「そうそう。キオばっかり可愛がってないで」
フリット「え〜」
セレーネ「ほら向こう行ってウッソを誘ってきなさいな」
アルレット「道中でジュースでもおごってあげなさいよ。お小遣いあげるから」

フリット「ウッソ」
ウッソ「……なんですかフリット兄さん」
フリット「さっきは……その、悪かったよ誤解を与えるようなこといって。よかったら僕と敵を殲滅に行く?」
ウッソ「……そこまで言うなら、べつに、行ってあげてもいいですけど」
リタ「よかったね、ウッソ」

 あからさまに面倒そうなフリットと、どことなく嬉しそうなウッソ。
 二人は連れ立って、それぞれの愛機で格納庫から出撃していった。

62 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/09(日) 22:37:15.03 ID:1lMys5sD0.net
アルレット「さて、アンジェロはあの二人に任せておけば大丈夫でしょ。私たちは実験を続けましょうか」
リタ「…………」
マイ「おや、どうしましたリタ義姉さん」
リタ「うん。なんだかイヤな予感がするなって」
マイ「嫌な予感、ですか」
キャプテン「ニュータイプの未来視というものか?」
リタ「そこまでハッキリしたビジョンじゃないけど。なんだかもっと悪いことが起こりそうな」
マイ「確かに、ヅダエールといい今度の騒動は不審な部分が多い。備えをしておくに越したことはないか」

 そういうとマイは階段を降りていった。
 兄弟たちのMSは普段、地下一階の格納庫に収められているが、
 マイのビグ・ラングやアルレットのアハヴァ・アジール、
 キラのミーティアなど大型機はより深い、別の専用格納庫に収められている。

キャプテン「どうするのだ、マイ?」
マイ「ビグ・ラングをラボ・ユニットに換装する。何があっても実験の続きが出来るように」
キャプテン「了解した。私が手伝えることはあるか?」
マイ「アルレット姉さんのアハヴァ・アジールにMS用コンテナを接続してくれ。カミーユたちのガンダムを積むんだ」
キャプテン「了解した」

セレーネ「あら? マイは?」
劉備「キャプテンと下でなにかやってたぞ」
セレーネ「そっか」

 その時、セレーネはあることに気づいた。
 格納庫から地上に出るハッチ、それが開きっぱなしになっているのだ。
 いつもは出撃した後は自動で閉まるようになっているのだが。

セレーネ「変ね。壊れたのかしら」
アルレット「フリットたちが出撃するときに引っ掛けちゃったんじゃない? 結構うっかり八兵衛だからあの二人」
セレーネ「そうかしら」
アルレット「そうそう。ハッチは後で二人に直させるとして、私たちは実験の続き続き」

 首を傾げながらも、セレーネたちは格納庫からラボへと帰っていく。

63 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/09(日) 22:40:58.12 ID:1lMys5sD0.net
アル「あれ? ウチにあんなMSあったっけ」
シュウト「どのMS?」
アル「ほらあれ」

 アルが指差したのは、格納庫の隅に立つ、明るい灰色をしたMSだった。

シュウト「ほんとだ、見たことないね。アナハイム製のMSっぽいけど……?」

 その時、カメラアイが光り、謎のMS――シナンジュ・スタインが動き出した。

セレーネ「何? どうしたの!?」
マイ「大変だよセレーネお姉ちゃん!」
シュウト「家の格納庫に知らないMSが……それが突然動き出して!」

ゾルタン「フンフーンフフーン……ここがガンダム兄弟の格納庫か。なかなか壮観じゃないか」

 シナンジュ・スタインのコクピットに座る義眼の男。
 ゾルタン・アッカネンは鼻歌交じりにそう評した。

セレーネ「なに、あいつ……!?」

 シナンジュ・スタインは格納庫を見回すと、隣接するラボにいるアルレットたちの姿を見とめた。
 そして、おもむろにビームライフルを構える。

セレーネ「まさか、嘘でしょ!?」
リタ「いけない!!」
ゾルタン「撃っちゃうんだなぁこれが!!」

 愕然とするセレーネたちを他所に、
 シナンジュ・スタインはビームライフルの引き金をひいた。
 激しい閃光が、格納庫の壁や残されていた兄弟のMSを引き裂いていった。

64 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/10(月) 02:17:49.35 ID:XLR73IRh0.net
 激しい揺れが地下深層部の格納庫を襲った。照明が切れ、すぐに非常電源に切り替わる。
 ビグ・ラングの換装作業を進めていたマイは、何事かと上を見上げた。

マイ「どうした、何があったんだ!?」
キャプテン「状況を確認中……いけない、謎のMSが格納庫に侵入。暴れている!」
マイ「なんだって? どうして気づかなかったんだ」
キャプテン「それが、センサー類がすべて無効化されている。一体いつの間に……!」
マイ「姉さんたちはどうした!」

ガンダム兄弟家 地下格納庫(地下一階)

 アルレットが目を開けた時、ラボは無事だった。
 爆風で多少服は汚れていたが、身体はケガ一つない。

アルレット「どういうこと? わたしたち、あのMSに撃たれたんじゃ」
シュウト「リタお姉ちゃんだよ!」
アル「リタお姉ちゃんが僕らを守ってくれたんだ!」

 見ると、ラボの前には金色のMSがアルレットたちを守るように立っていた。
 ユニコーンガンダム3号機『フェネクス』。
 シナンジュ・スタインによる射撃の瞬間、射線に飛び込み、自らをアルレットたちの盾としたのだ。

ゾルタン「金色のガンダム? 生体反応なし、無人機か?」
アルレット「リタ! 大丈夫なの!!」

 アルレットはラボの窓から身を乗り出して叫んだ。
 声に呼応するようにフェネクスは小さく頷く。
 確かにフェネクスには誰も乗ってはない。
 代わりにリタ・ベルナル――ヨナにとって最も大切な少女――の魂が取り込まれているのだ。

リタ「あいつはわたしが引き受けるよ。その間に、みんなは下に行って! マイが待ってるから」

 再び地下深層部の格納庫

キャプテン「アルレットたちの無事を確認。現在、こちらへ向かっている」
マイ「リタ義姉さんの悪い予感が当たってしまったか。キャプテン、作業の進行具合は?」
キャプテン「Zガンダム、ZZガンダム、ユニコーンガンダム、ガンダムのコンテナへの積み込み完了」
マイ「上にあった他のMSの回収は絶望的か。できれば予備の弾薬なんかも持っていきたかったけれど」

ガラッ!

劉備「ついたぞ!」
アル「マイ兄ちゃん!」
シュウト「キャプテン!」
キャプテン「アル! シュウト!」
アルレット「ふう、死ぬかと思ったぜ」
劉備「失神してたアムロ(一年戦争)も連れて来たぞ」
マイ「よかった、誰も怪我無くて……セレーネ姉さんは?」
アルレット「忘れ物があるって個人用のラボに」
マイ「そうですか。心配ですがセレーネ姉さんなら大丈夫でしょう。それよりアルレット姉さん」
アルレット「わかってる。ここから脱出するのね?」
マイ「はい。コンテナ接続後、アハヴァ・アジールを起動させてください」

65 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/10(月) 02:20:35.02 ID:XLR73IRh0.net
 マイの指示でアルレットは手際よくマシンの起動準備を進める。
 いつもは何かとポンコツな印象のアルレットだが、エンジニアとしての腕は一級品だ。
 その間に、キャプテンガンダムはマイとシュウトをビグ・ラングに乗せる。

アルレット「できたわ。準備OKよ」
マイ「こちらも出来ました。ハッチを開けます!」

 大型機専用の通路に、ビグ・ラングとアハヴァ・アジールが並んだ。
 
マイ「セレーネ姉さんはまだか……! ハッ!?」

 いつの間に先回りされたのか、通路にはシナンジュ・スタインの姿があった。

ゾルタン「逃げようってのか? それは無しだろォ!?」

アル「そんな! リタお姉ちゃんは?」
シュウト「まさかやられちゃったの?」
マイ「まずい! このままでは狙い撃ちされる……!」
ゾルタン「今度こそ避けるなよ? これ以上家を壊されたくなけりゃあさあ!」

 マイが撃墜を覚悟した、その時。
 
「いっけえええええ!!」

 ビグ・ラングの背後から二対のシールド・ファンネルが飛び出し、シナンジュ・スタインを襲う! 
 
ゾルタン「うおおおおお!?」

 シールド・ファンネルはそのまま、シナンジュ・スタインを通路の外へと押し出した。

リタ「今だよマイ! 脱出して!」

 リタに促されるまま、マイはビグ・ラングを発信させた。
 続いてアルレットのアハヴァ・アジール。
 フェネクスはアハヴァ・アジールのコンテナにつかまり、ともに格納庫を脱出した。

アル「リタお姉ちゃん!」
シュウト「よかった、無事だったんだね」
リタ「うん。実は戦闘中、落ちてきた建材に挟まれて動けなくなっちゃって。セレーネに助けてもらったの」
シュウト「セレーネお姉ちゃんが?」
セレーネ「そ。この子の力でスパスパッと輪切りにね」

 フェネクスの背後には、もう一機のガンダムの姿があった。
 背中に装着された、巨大なリング状の装置が特徴的な機体。
 セレーネの愛機、スターゲイザーだ。
 本来、宇宙の探査活動を目的とした機体だが、
 背中のヴォワチュール・リュミエールから発生する光輪は物理的な破壊力をもつ。

劉備「忘れ物があるっていってたのは、これのことか」
セレーネ「これって言い方はよして。この子にはちゃんと意思があるんだから」

 セレーネは口を尖らせた。
 スターゲイザーには、作成中の自立型AIが搭載されている。
 その研究のために、この機体は格納庫ではなく個人のラボに置かれていた。
 そのおかげで、ゾルタンによる先ほどの破壊を免れたのだ。

66 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/10(月) 02:25:17.01 ID:XLR73IRh0.net
マイ「助かりました。リタ義姉さん、セレーネ姉さん」
セレーネ「いいのよ。それで、これからどうする?」
マイ「とりあえずカミーユたちと合流します。キャスバルくんたちを迎えに行くついでに、ガンダムも届けなきゃいけませんし」
アルレット「そうね。それがいいと思う」

 眼下では、小さな爆発が起こっていた。
 先ほどの戦闘の火が、地上にあるガンダム兄弟の家まで引火したらしい。

アル「あ〜あ、僕たちの家がミンチより酷いことに」
シュウト「うん、兄ちゃんたちのケンカで壊れるのは日常茶飯事だけど、こんなに酷いのは珍しいよね」
キャプテン「大丈夫だ。すぐに元に戻せる。協力して、また立て直そう」
劉備「そのためにも、さっさとアムロたちのケンカを終わらせないと……あっ!」

 劉備が声をあげた。視線の先には、炎の中に立つシナンジュ・スタインの姿。
 シナンジュ・スタインもまた、空を行くビグ・ラングを見つけたらしい。
 スラスターを吹かしまっすぐに向かってくる!

劉備「やばい! おおい、このMSって武装ないのか? 迎え撃たないと!」
マイ「すまない。今のビグ・ラングは研究用のラボ・ユニットに換装してるから武装はほぼないんだ」
アルレット「ならお姉ちゃんが……」
セレーネ「やめときなさいよ、アルレット姉さん操縦クソ下手なんだから」
アルレット「ひどいわセレーネ。ぐっすん、涙が出ちゃう。女の子だもん」
劉備「落ち込み方もイチイチ古いな、アルレットは」
リタ「なら、またわたしが行くよ。今度こそ、あいつをおさえる!」

 だが、動こうとしたフェネクスを片手でスターゲイザーが制した。

セレーネ「ダメよ。リタちゃんにはアムロ兄さんたちを元に戻す装置作りって仕事があるでしょ」
リタ「でも、このままじゃ」
セレーネ「大丈夫。ここは、私とスターゲイザーに任せておきなさいな」

 そういうと、セレーネは機体を空中に躍らせた。
 スターゲイザーは、MSとは思えぬ軽やかな動きでシナンジュ・スタインへと飛ぶ。

セレーネ「キャプテン、劉備! アルとシュウトのこと守ってあげてね」
キャプテン「セレーネ!」

 マイは一瞬逡巡した。
 果たして、セレーネ一人をここに残していいものか。
 しかしすぐに覚悟を決めると、スターゲイザーを置いて空域を離れる。
 セレーネはその様子を確認し、満足そうに微笑むとシナンジュ・スタインに向かって啖呵を切った。

セレーネ「さあ来なさい。私とスタゲちゃんがアンタの相手よ!」
ゾルタン「……おい、なんだよそのガンダム。よく見たらロクな武装が無いじゃねえか。試験機か、実験機か?」
セレーネ「この子は宇宙探査用の実験機よ。なにか問題ある?」
ゾルタン「大アリだろ。なんだ、せっかく人が勢い込んでやってきてみたら、相手をするのは素人の乗る実験機だ?」

 ゾルタンの口調が、徐々にヒートアップしていく。

ゾルタン「それとも、失敗作相手には二流のガンダムで充分だとでも? 誰が失敗作だ、誰が出来損ないだ!」
セレーネ「なに、こいつ……ヤバイ!?」

 唐突に激昂したゾルタン。そのプレッシャーに、セレーネの額から汗が一粒、流れ落ちた。

セレーネ・マクグリフ【スターゲイザー】
VS
ゾルタン・アッカネン【シナンジュ・スタイン】開戦――!

67 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/10(月) 02:42:06.52 ID:XLR73IRh0.net
読み直してたらアルとマイを逆に書き間違えてるとこを何ヵ所か発見…

もし読んでる人がいたら脳内補完しといてください

68 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/10(月) 23:15:49.00 ID:OxfuLUaR0.net
乙! セレーネやマイの戦闘描写は珍しいね。いつも楽しみにしてます!



キラ「でも労いの言葉と先の展開の邪魔にならないような当たり障りのない感想を言うだけのレスは嫌なんだ!」
ウッソ「だからって無理やり喋ることはないんじゃないですか?」
マイ「並行世界投射機シャインヅダーク、好評のようで何よりです」
アムロ「だから、色々と大丈夫なのかソレは…」
マイ「たまにヅッダー艦隊に勧誘されるのがちょっと面倒ですね」
カミーユ「やっぱりダメな奴じゃないですか!」
マイ「カミーユくんは…最近ちょっと辛辣な気がするな…」

ヨナ「(ゾルタン…よかったな、大きな出番がもらえて…)それにひきかえ俺は…」
コウ「本音と建前が逆になってるよ兄さん」
ベルリ「しかもまたスパイラル入ってる…」
セレーネ「こういう時の処理はだいたい兄さんと同じよ。右斜め45度を目安に思いっきりガツンと」
アセム「いやいや昭和の家電じゃないんだから…」
リタ(フェネクスボディ)「よし、やってみます!」
コウ「待って死んじゃう死んじゃう」

69 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/11(火) 01:36:04.01 ID:5XYbNr10O.net
>>65
ではこちらも物語を紡ごう

オールアムロvs.シャア軍団vs.ガンダム兄弟+α

ナレーション(永井一郎)「この時、アムロとシャアはケンカを止めていた」

シャア「シロッコ、礼の

70 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/11(火) 11:22:05.57 ID:5XYbNr10O.net
ナレーション(永井一郎)「だが、この戦いのさなか…一つの光明が見えようとしていた…」

オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟+α

シャア「シロッコ、礼を言おう、正直助かった」
アムロ「ああ、カミーユに聞かされて偏見を持っていた、すまない。ありがとう」

71 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/11(火) 11:36:00.72 ID:tRMqUusx0.net
>>69
一瞬、小説版アムロの最期かと……

72 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/12(水) 01:35:10.62 ID:VTpw6Y2+0.net
日登町東区
刹那・F・セイエイ【ダブルオーライザー】 VS シャア・アズナブル(実写)【シャア専用ザクII】

 戦況は一方的だった。
 実写シャアの駆るザクIIの縦横無尽な動きに、刹那は翻弄されていた。
 それは連戦による消耗もあったが、何より実写シャアの実力によるところが大きい。

刹那「速い……! この動き、いつものシャア・アズナブルを凌駕する!」
実写シャア「当然だ! 私は一年戦争時のシャア・アズナブル。つまり、赤い彗星と謳われた全盛期のシャアなのだから!」

 実写シャアはそう高らかに宣言した。
 確かに、リボンズの「実写シャアこそ偽シャア軍団最強」という発言は嘘ではなかったと今なら頷ける。

実写シャア「その上他のシャアにはない、このボディ! この鍛え上げられた肉体があってこそ、高速戦闘のGにも耐えることが出来る!」

 コクピットで、彼は誇らしげにその豊満な肉体を揺らした。
 その身を包むのはお馴染みの赤いジオン軍服。
 彼もまた、フル・フロンタルによって服に『ヅダエール』を仕込まれている。
 ある種熱狂的ともいえる異常なテンションの高さは、その薬品のためだ。

刹那「くっ! どいてくれ! 俺は兄弟のところへ戻らなければならない!」
実写シャア「そうはいかん。せっかくガンダム兄弟と戦える好機を得たのだ。悪魔と呼ばれたその力、存分に味わわせてもらおうか!」

 ヅダエールの影響は理性を失わせるだけではない。
 実写シャアは気づいていないが、既に服の一部が空中分解され、
 丸い腹部がタヌキのようにぽっこりと出ている。
 いずれ服すべてが空中分解して全裸になるのも時間の問題だった。

実写シャア「どうした刹那・F・セイエイ。リボンズを倒した純粋種のイノベイターもそんなものかね!」

 そんなこととは露知らず、実写シャアはいい気になって戦闘を続けている。
 このままでは仮面をつけた全裸のオッサン(デブ)という、世にもおぞましい光景が現実のものとなってしまう!

刹那「そんなこと……俺がさせるか!」

 ダブルオーライザーはGNドライブを前方に展開、圧縮したGN粒子でザクを吹き飛ばした。

実写シャア「ちいい!」

 だがすぐに態勢を立て直し、通常の3倍の速さでこちらへと迫ってくる。
 刹那は決断を迫られた。

刹那「こうなれば、もはやトランザムを使うしか状況を打開する手は……!」

 遂にトランザムを起動しようとした、その時だった。

「待ちな、ブラザー」

73 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/12(水) 01:39:55.21 ID:VTpw6Y2+0.net
 突如、戦場に割って入ってきたのは一機のガンダムだった。
 白の黒のシンプルな配色の機体。
 少なくとも、刹那の知る兄弟たちのガンダムではない。

刹那「誰だ……?」
マーク「俺はマーク・カラン。刹那、助けに来たぞ」

 やけに立体的な顔立ちをしたその男――マーク・カランはそう告げた。

刹那「すまない、この戦いは俺たち兄弟の問題だ。関係ない人間を巻き込むわけには……」
マーク「関係ないだって? HAHAHA何を言っているんだ刹那。俺たちはブラザーじゃないか」
刹那「何?」
マーク「そうか、お前は知らないんだな刹那。実は俺とお前たちは血の繋がった実のブラザー、兄弟なんだよ!」
刹那「な、なんだって!?」
マーク「今までちょっとした事情で家を離れていたけどな。町の危機を聞きつけて帰ってきたのさ」
刹那「そうだったのか。知らなかったとはいえすまなかった、マーク・カラン。いや、マーク兄さん!」
マーク「マーク兄さん……!」ジーン

 その言葉を、マークは感動をともにじっくりと噛み締めた。

マーク「と、ともかくお前は大切な用があるんだろう? あいつは俺に任せて、お前は先に行け!」
刹那「しかし、実写シャアは強敵だ。マーク兄さん一人では」
マーク「なめるなよ。俺だってセツルメントのエースだった男だ。いいから行け!」
刹那「わかった……マーク兄さんもどうか無事で」
マーク「ああ、他のブラザーによろしくな」

 ダブルオーライザーはマークのGセイバーと入れ替わるように戦場を離脱した。
 残ったマークに、実写シャアは呆れたように声をかける。

実写シャア「まったく、どういうつもりだ? 刹那の純真さに付けこんで、実の兄弟だなんて大ボラふいて」
マーク「NO! 初めはウソ扱いでも、こうして既成事実化していけば、それはいずれ万人が認める真実になる」

 マークは不敵に笑った。

マーク「そうして俺は、今度こそガンダム兄弟の一員となるのさ!」
実写シャア「HAHAHAHA! マーク、君はまだそんな野望を抱いていたのか。大人しく兄弟落選組で傷を舐めあっていればいいものを!」
マーク「それより俺はテンプレに『マーク・カラン』の名前が載るところが見みたい!」
実写シャア「マーク、君はどうしてそう諦めが悪いんだマァァァァク!!」

マーク・カラン(実写)【Gセイバー】 VS シャア・アズナブル(実写)【シャア専用ザクII】

日登町で最も3次元な戦いが幕を開ける――!!

※なお、二人の戦いはあまりにも3次元過ぎたため、2次元の文章では到底表現しきれませんでした。
 そのため、今回は戦いの詳細は省略させていただきます。
 各自、プラモでブンドドするなどして脳内補完をがんばってください。

74 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/12(水) 10:00:55.02 ID:TBFFkLYj0.net
「そんなこと……俺がさせるか!」
からの3次元でクッソ笑ったわ

75 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/12(水) 18:15:53.76 ID:A25u7rk00.net
>>73
舞台刹那「しかし舞台版の俺ならば三次元の戦闘にも介入できる!!」

まあ舞台版は観てないからネタは書けないワケだけども

76 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/12(水) 19:01:18.31 ID:hVD1PVM70.net
マイも3Dっちゃ3Dなんだよな

77 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/12(水) 19:03:56.72 ID:Xpbfj8AY0.net
>>75
セイ「やめようよ、対抗して伝説の着ぐるみショー版シャア少佐や着ぐるみショー版クワトロ大尉が出てきたら大変だよ」
カミーユ「それ以上よくない」

78 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/13(木) 14:46:47.65 ID:EhcNtfn80.net
アルレット「そんなこといったらアムロとコウだって実写版が」
アムロ「あれは若井おさむってモノマネ芸人だろ!」
コウ「僕に至ってはベジ○タのモノマネしてるだけの人だし」
イオ「1回聞いてみたいよな、R藤本のコウモノマネ」

79 :通常の名無しさんの3倍2019:2019/06/14(金) 00:09:23.64 ID:Izjxh/Jg0.net
JRAとのコラボ記念?
ttps://umabi.jp/gundam-jra/

ウィンズ日登(場外馬券売り場)

刹那(二期ver)「タカラヅカ記念・・・コレが馬券か」っ馬券

オルガ「ん?あれはミカの兄弟だよな?確かもう少し小さかったはずだが」っ競馬紙

80 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/14(金) 10:13:37.77 ID:pyuenUJ90.net
馬と言えばシャアだろ
テキサスコロニー(1st)やロンデニオン(逆シャア)で馬に乗って登場してるし

81 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/14(金) 10:42:40.56 ID:iFCosYrZ0.net
馬だったら風雲再起がいるじゃ無いか

82 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/14(金) 11:35:10.81 ID:9EqOxbP40.net
ブライト「ホワイトベース(ペガサス級)だ」(ドヤ)

アル「木馬」
アルレット「木馬」
アムロ「うちのジオン派はこう言うんだよなあ」

83 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/14(金) 14:03:16.14 ID:eE6fDTAt0.net
バナージ「だったら俺のユニコーンだって」
アセム「一角獣=角の生えたタダの馬って認識なら話に混ざってもいいんじゃない?」

84 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/14(金) 15:50:04.93 ID:eD95349HO.net
+α篇


シロッコは黙って立っている
ここは日登町の名所の一つ、ジュピトリス・タワーであった

ここでシロッコは口を開く
シロッコ「私もこの町を愛する一人のつもりでね…」

「君たちが言ったとうり、パイロットスーツの解析もしている。そろそろ終わっても良いと思うが…」
シャア「それにしても良いタイミングだった」
アムロ「ああ、改めて礼を言うよ。パプティマス・シロッコ社長」
シロッコ「NTの勘ってことで。敬語も無用に願いたい、みな社長だろ?」

その時電話がなる

シロッコ「私だ。ああ、分かった。持って来てくれ」
向き直り
シロッコ「君たちの読み、どうやら当たったようだ」
アムロ、シャア「そうか!」

85 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/15(土) 18:39:30.55 ID:1bBCvOMRO.net
スーパーガンダム大戦+α篇

コンコン
???「社長、入ります」
シロッコ「入りたまえ」
シャア「聞き覚えのある声」
レコア「件の資料が揃いました。目を通して頂けますか?」
シャア「レコア・ロンド!君か!?」

86 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 02:00:12.84 ID:4PVU/5Bo0.net
日登町西区

 マイ達一行が炎上するガンダム家から脱出を図っていた頃、
 フリットとウッソもまた、ガンダム家襲撃を宣言したアンジェロたちを追っていた。

フリット「くそう、どこへ行ったデシルめ!」
ウッソ「え、ちょっと待ってちょっと待って。↑で僕たちアンジェロを追ってることになってるんですけど。これ誤字ですか?」
フリット「え、だってちょっと戦っただけで早々に逃げていったじゃないアイツら」
ウッソ「そうですよね。で、フリット兄さんが『きっとこれは陽動だ』って見抜いて、家に帰ろうって話になったんですよね」
フリット「うん」
ウッソ「それがどうしてデシルを追ってるんですか、僕ら?」
フリット「それは帰る途中でたまたまデシルと鉢合わせして」

デシル『あ? おいおいガンダム家の天才()とスペシャル()が兄弟で仲良くおでかけですかwwww』

フリット「って煽ってきたから頭にきて」
ウッソ「あれはムカつきましたね」
フリット「だからさっきヴェイガンの前線基地を潰して、そこから逃げだしたデシルを今ミンチにしようと追ってるんじゃないか」
ウッソ「ああ、そうでしたそうでした……って、目的が変わってきてますよフリット兄さん!?」
フリット「え? 僕の目的はヴェイガン殲滅からずっと変わってないけど?」
ウッソ「それはそうですけど! 今はそういう流れじゃないでしょ、アムロ兄さんたちのケンカを止めないと……」
フリット「いいかいウッソ。この世の問題の9割はヴェイガンを殲滅すれば解決するんだよ(グルグル目」
ウッソ「そう思ってるのはフリット兄さんだけですよ!?」

 そうこうしているうちに二人は日登町の西区まで来ていた。
 アンジェロはもちろん、デシルの姿もどこにもない。

フリット「あ〜もう! ウッソのツッコミがうるさいから見失っちゃったよ」
ウッソ「僕のせいじゃないですよ! そもそもどうするんですか家からこんな離れたとこに来ちゃって!」
フリット「(無視)ここは西区か。ヨナ兄さんたちやドモン兄さんたちと合流できればいいけど」
ウッソ「無視しないでくださいよ! まったく、だから友達が少ないんですよフリット兄さんは」
フリット「は? それ今関係ないよね?」
ウッソ「友達が少ないから人の気持ちもわからなくて、一人で暴走しちゃうんでしょ!」
フリット「別に暴走していないし。それに友達だってちゃんといるし」

 フリットは口を尖らせた。

ウッソ「誰ですか。名前を挙げてみてくださいよ!」
フリット「え!? ええと、グルーデックさんでしょ、エミリーと……あとキオとか」
ウッソ「キオは身内だからノーカンでしょ!」
フリット「キオはいつも『すごいや兄ちゃん!』って褒めてくれるし、可愛いんだよね。誰かと違って」
ウッソ「なんなんだよ! 僕に言いたいことがあるならちゃんと目を見て言ったらいいでしょ!」
フリット「別に。盗撮魔に言うことなんて何もないね。あ、違うか。盗撮魔じゃなくてストーカーか、カテジナさんの」
ウッソ「人の黒歴史を掘り返すのはやめてくださいよ!」
フリット「先に攻撃してきたのはウッソだろ!」

 徐々にヒートアップしていく二人。
 あわやケンカ勃発か……と思われた矢先だった。

「何をやっているんだお前たちは」

 呆れたような声で誰かが話しかけてきた。
 二人が振り返ってみると、そこに立っていたのはシャープな体型をした濃紺のガンダムだった。

87 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 02:07:14.33 ID:4PVU/5Bo0.net
フリット「なんですか、あなたは?」
ウッソ「あ、僕覚えてますよ。以前、ウチにバナージ兄さんを殺しに来た人ですよね」
フリット「なにその物騒な用事!?」
ウッソ「確か名前がロリコンスレイヤー……」
ヴィダール「ヴィダールだ」

 中世の騎士のような仮面をつけた男――ヴィダールはそう答えた。

フリット「で、そのヴィダールさんが僕らに何の用ですか?」
ウッソ「僕らアムロ兄さんと偽軍団たちのケンカを止めるので忙しいんですけど」
ヴィダール「わかっている。用があるのはコイツだろ」

 ヴィダールはコクピットの裏にあるシステムを指した。
 そこには人間の脳をパーツとして使用したインターフェース、
 『阿頼耶識システムtype-E』が収められている。
 そして、現在使われている脳とは、他でもない。
 偽アムロ軍団の一員、アマクサだった。

アマクサ「zzzzzzzzzzz…………」
ヴィダール「もっとも、今は眠っているがな」
ウッソ「何があったんですか?」

 ヴィダールの話によれば、この戦いには元々ヴィダールとアマクサ、二人で参加していたという。
 しかし戦闘中、阿頼耶識システムtype-Eを発動した途端、
 アマクサが急に好戦的になり凶暴化したというのだ。
 
ヴィダール「明らかに様子がおかしかったからな。俺の方で強制的にシステムを切断させてもらった」
フリット「アムロ兄さん(一年戦争)と同じだ」
ウッソ「やっぱりこれも『ヅダエール』の作用なんですかね」
ヴィダール「やはり何か仕込まれていたか」

 ヴィダールは仮面の下で納得したように頷いた。

88 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 02:07:31.34 ID:4PVU/5Bo0.net
ヴィダール「一体だれの仕業だ? 心当たりはあるのか?」
ウッソ「それは僕らも知りたいですよ」
フリット「やっぱりヴェイガンの仕業だよ! あいつらきっとこの騒動に乗じて日登町を制圧しようと……!」
ヴィダール「となればやはりアイツ……マクギリスの仕業か。くそっ、あのロリコンめ今度こそこの手で息の根を……!」
ウッソ「あ、この二人実は同じタイプの人だった」

 そこへ再び上空から声がかかる。

ガロード「お〜い! ウッソ、フリット!」
ベルリ「よかった、合流できた」
ヴィダール「知り合いか?」
フリット「二人とも僕らの兄弟ですよ」

 二体のMS、ガンダムDXとG-セルフは3人の近くへ着陸した。

ウッソ「ガロード兄さん! ベルリ兄さん! どうしてここへ?」
ベルリ「ドモン兄さんたちと一緒に戦ってたら、西区に突然巨大MAが現れてさ。動く気配は今のとこ無いんだけど状況がわからなくて」
フリット「デストロイガンダムとサイコガンダムだっけ」
ベルリ「あと、ビーナス・グロゥブのユグドラシルもいたよ。ともかく情報が欲しくて一旦家に戻ろうと思ったんだけど」
ガロード「その途中で俺と会ったんだよな」
フリット「ガロード兄さんは?」
ガロード「それがティファがイヤな予感がするっていうから」
ウッソ「ティファさんも一緒なんですね」
ヴィダール「それで、イヤな予感とは?」
ティファ「……もうすぐ、動きます」
ヴィダール「動く? 何がだ?」
ティファ「巨大な『本能』が。……そして、取り返しのつかないことが起こる」
ベリル「おっかないなあ。何よ、取り返しのつかないことって」

 その時、空気がビリビリと張り詰め、とてつもないプレッシャーが町の四方から放たれた。
 ニュータイプとXラウンダー、特殊な才能をもつ二人はそれを鋭敏に感じ取る。

ウッソ「これは……」
フリット「まずい!」
ティファ「……来ます」

89 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 03:53:37.66 ID:4PVU/5Bo0.net
 まず動いたのは南方からだった。

日登町南区 山間部

デビルガンダムヘッド「キシャー!」
ミリアリア「あ〜もうちょっとガンダムヘッドに顔を寄せてもらっていいですか?」
チナパパ「お、こうかな?」
ミリアリア「はい、いいですね。……じゃ、もう一枚撮りま〜す」

 ミリアリアがシャッターを切る横で、助手としてついてきていたフレイは不満の声をあげた。

フレイ「ちょっと、何よこの仕事!」
ミリアリア「何って『週刊 日登町グルメ』のグラビア撮影だけど」
フレイ「こんなゲテモノとおじさんの写真で誰が喜ぶのよ!」
ミリアリア「いやいや、意外とコアなファンがいるんだって」
チナパパ「カメラマンさん、次はこんなポーズでどうかな?」
ミリアリア「お〜いいですね〜。すいません生放送終わっておつかれのところ」
チナパパ「いいんだよ。少しでも多くの人にガンダムヘッドの魅力を知ってほしいからね。……うん?」

 奇妙なことが起こった。
 辺り一面から顔を覗かせていたガンダムヘッド。
 それが突然、全て地面に引っ込んでいってしまったのだ。

ミリアリア「あ〜! せっかくの被写体が〜!」

 次に聞こえた、耳障りな咆哮。
 少しして、森の奥から大量の野生動物や野良モビルシチズンが一斉に逃げてくる!

フレイ「な、なによこれ!」
ミリアリア「見て! 向こうの方! 山の中腹から出てきたアレって」
チナパパ「そんな……地中深く眠っているはずのデビルガンダムが動き出すなんて!」

 山から出現したのはデビルガンダムだった。
 呼応するように、巨大なガンダムヘッドが、近くにいた動物たちに無差別に襲い掛かる。
 それはミリアリアたちも例外ではなかった。

「イヤアアアアアアアアァー!!」

 放たれた何本もの触手が、肉体を縛り上げ、宙に吊り上げる!

「や、やめてええ! 服の中に入ってこないでェェェ……!」

 だが懇願も虚しく、デビルガンダムの触手は服を引き裂き、
 柔肌を容赦なく責め立てる!
 その度に苦し気な喘ぎ声が森に響き渡った。

90 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 03:55:46.52 ID:4PVU/5Bo0.net
フレイ「あいたた……動物にひっかけられて転んじゃったわ。ミリアリアは?」
ミリアリア「私も無事よ。それより、おじさんが!」

 二人が見た先には、デビルガンダムの触手に容赦なく縛り上げられるチナパパの姿があった。

フレイ「お、おじさんがエロ同人でよくある感じで触手に襲われてる!」
チナパパ「や、やめろぅ! あン、わ、わたしには愛する妻と子供たちが!!」
ミリアリア「大丈夫ですか〜!(カメラを連写しながら)」
フレイ「ちょっとアンタ。なに呑気に写真なんか撮ってるのよ!」
ミリアリア「え? せっかくだからこの写真を『季刊 日登町ハードコア』に投稿しようかと」
フレイ「助けるのが先でしょ人として!!」
ミリアリア「特ダネをゲットするのが先よカメラマンとして!」

 言い争う二人。そこへ触手にエグめの縛られ方をされているチナパパが叫んだ。

チナパパ「わ、わたしのことは構わない! そ、それより君たちは逃げるんだ!」
フレイ「でも!」

 助けるべきか逃げるべきか。
 だが悩んでいる間に、デビルガンダムがまた咆哮をあげた。
 そしてチナパパを掴んだまま、再び地中へと潜っていく。

チナパパ「あ〜〜〜れ〜〜〜〜!!」
フレイ「お、おじさ〜〜〜ん!」
ミリアリア「ああ! 待って! まだベストショットが撮れてないのに!」
フレイ「うん、こんな時になんだけど、ちょっとアンタとの友達付き合いを考え直すときが来たようね」

 潜行したデビルガンダムは、そのまま地中を進み真っ直ぐに日登町へと向かう――!


日登町警察署

ミケル「た、大変です、隊長!」

 町から避難してきた住民たちを誘導していた08小隊のところへ、血相を変えたミケルが飛び込んできた。

シロー「どうした」
ミケル「み、南区の山でデビルガンダムが動き出しました」
サンダース「遂に来たか」
カレン「覚悟はしてたけどね」
ミケル「それだけじゃありません! デビルガンダムに連動するみたいに、北・東・西のMA、MSも動き出しました!」
シロー「なんだって!」
ミケル「全機、まっすぐに日登町を目指してます。このままじゃ、町が壊滅しますよ!!」

91 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 04:01:24.18 ID:4PVU/5Bo0.net
日登町東区 ソロモン幼稚園

ゼナ「あなた! 警察から連絡があって、MAと大量の無人小型機がこちらに向かってるって」
ドズル「ええい! 園内にはまだ子供たちが大勢残っているというのに! だが、やらせはせん。やらせはせんぞおお!!」
デラーズ「我々も身命を賭してこの園を守るのだ!」
ガトー「御意!」

 ドズル園長はマシンガンを片手に町の外を睨みつけた。
 遠くで土ぼこりを上げながら迫ってくるのは、
 白く巨大な鳥型のMAハシュマルと、その随伴機の群れ……!
 

日登町北区

 ガンダム・バルバトスとガイアギアαの前でシドは威嚇するように巨大な翼を広げた。
 デビルガンダムとハシュマルが動き出したことが影響しているのは明白だった。

三日月「こいつ……!」
アフランシ「ダメだ、ガンダム兄弟! ここでは町に被害が出る」

 戦闘態勢を立て直す三日月に、アフランシが声をかける。

三日月「……アンタもさっきまで街中で暴れてなかったっけ?」
アフランシ「そ、それは戦闘で気分が昂ってしまっただけで」
三日月「じゃ、なんで急に大人しくなったの?」
アフランシ「そ、それは昂り過ぎてちょっとオナn……気分を変えようとパイロットスーツを脱いだら急に頭がすっきりして」

 コクピットの中で全裸になったアフランシは、しどろもどろにそう答えた。

三日月「まあいいや。それで、どうするの?」
アフランシ「共闘しよう! まずはこいつを、町から引き離すんだ!」


日登町西区

 最後に動いたのは、西区に現れた巨大MAたちだった。
 彼らはその巨体を揺らしながら、ゆっくりと前進する。
 その一歩ごとに、地面が震えた。

ジョルジュ「いけませんね。やはりこちらの呼びかけに応じるつもりはないようです」
チボデー「Shit! なんなんだヤツらは!」
ドモン「今は奴らの正体を考えている余裕はない! なんとしてもここで食い止めるぞ!」
東方不敗「よいか! 奴らを一歩たりとも町に入れるでないぞ、若きシャッフル同盟よ!」

 日登町の混乱は、次の領域へ――!

92 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/16(日) 09:30:18.30 ID:gjqZV/XC0.net
>>86
親友のディケ忘れてやんなよ……

93 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/16(日) 11:19:33.60 ID:xwkafl8/0.net
アリーサとアセムの初対面が軍だったことを考えると親友というには微妙かなって

ウッソ「どっちみちフリット兄さんの友達?ってオジサンばっかですよね」
アセム「いるよな。同年代と仲良くなれなくて年上の大人とばっか付き合うヤツ」

94 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/16(日) 23:59:52.77 ID:4PVU/5Bo0.net
日登町 銭湯サテリコン周辺

フラン『……ガー日のぼ……辺で巨大Mが確認……れました。 ピガーのお住みの方はガガみやかガギ……避難を……』
パーラ「ああもう全然電波入んねえな!」
シン「MSの通信機器も長距離になると全然だし、やっぱりどっかで妨害されてるのかな」

 サテリコンの小さな待合室にシンたちは集まっていた。
 テレビは電波状況が悪化し、映らなくなって久しい。
 ラジオも断片的なワードが時折入ってくるばかりだ。

ルナマリア「なんか町の外でデビルガンダムとかが暴れてる、ってのはわかったけど」
ザコ「だから今日はこんなに客が少なかったんザコね。よかったザコ、てっきりみんなウチの銭湯に飽きたのかと思ったザコ」

 そこへ、レイが心配そうにシンへ声をかけた。

レイ「……いいのか、シン。こんなところで油を売っていて」
シン「いいのかって? ああ、フロンタルが家を襲う計画を立ててるってヤツか」
レイ「戦いを仕掛けた俺が言えた義理でないことはわかってる。だが、もし俺たちに遠慮しているつもりなら……」

 言いかけたレイの言葉を、シンは首を振って否定した。
 
シン「大丈夫だよ。家にはマイ兄さんやフリット、ウッソたちもいるし。きっと上手いこと凌いだはずさ」
レイ「しかし」
シン「それに今は一刻も早くこの事態を解決して、レイや、ここにいる皆を守りたいんだ」
レイ「シン……」

ルイス「……そんな親友を潤んだ瞳で見つめるレイ」
ネーナ「いつしか二人の距離は縮まり、顔と顔、唇と唇が……」
カテジナ「あんたたちもシャクティとロマリーみたいなこと言ってるんじゃないわよ」
セシリー「…………」
ファ「どうしたのセシリー? ぼーっとして?」
ルー「きっとお家のことが心配なんでしょ」
セシリー「え? あ、うん。そうね。心配だわ。きっとお父様なら大丈夫だと思うけど」

 もちろん彼女が父・鉄仮面ことカロッゾ・ロナを心配していたのは嘘ではない。
 しかしセシリーが今考えていたのは他でもない、恋人シーブック・アノーのことだった。

セシリー「(きっとシーブックも今ごろどこかで戦ってるのよね……でも、それは『どっち』の彼としてかしら)」

 セシリー・フェアチャイルドに『ベラ・ロナ』としての顔があるように、
 シーブック・アノーにも、もう一つの顔――宇宙海賊『キンケドゥ・ナウ』――という顔がある。
 クラスメイトたちは勿論、ガンダム兄弟さえ限られた一部の人間しか知らない秘密だ。

セシリー「(もし『キンケドゥ』が戦ってるのなら……私は、こんなところでぼんやりしていていいのかしら)」

 セシリーが物思いにふけっていたその時だった。

赤い彗星のひと『前方の銭湯に生体反応確認。ゆけ、魔法少女よ!』

 赤い彗星のひとの指示で、フリフリのドレスを着た魔法少女がサテリコンに突入してくる!
 少女は魔法の力で瓦礫をあっという間に片づけると、キレのある動きでポーズを決めた。

パーラ「な、なんだあ!?」
マリーダ(フリフリミニスカ)「魔法のクローン、ブラスターマリーダ参上! 大丈夫か、助けに来た……げ」
ルー「え、マリーダさん?」
ファ「プルじゃなくて?」
ルナマリア「ていうか何その格好、コスプレ?」
クーデリア「かわいい……!」
マリーダ「な、なぜここにこいつらが……!」

95 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/17(月) 00:00:10.05 ID:HCbtxN5I0.net
 顔見知りの女子高生ズに痴態を目撃され、真っ赤になるブラスターマリーダ。
 そこへ、Gビットの手に乗ってバナージもやってきた。

バナージ「マリーダさん! 一人で先に行かないでくださいよ」
シン「バナージ!」
バナージ「あ、やっぱりシンもいたか。表にデスティニーがあったから、そうじゃないかと思ったけど」

 彼らは赤い彗星のひとの指示で、逃げ遅れた人々の救助にあたっていたのだ。
 シンはバナージと合流し、
 お互いにこれまで起こった出来事を聞いて、情報を共有した。

シン「じゃあとりあえず当初の目的だったエドワウたちの回収は成功したんだな?」
バナージ「ああ。やっぱりカミーユとはひと悶着あったけどね。今はランバ・ラルさんの指示でウチの学校へ避難してるはずだよ」
シン「なら、ここにいるみんなもどこかへ避難させないとな。ここからだと一番近いのは、シロー兄さんのいる警察署かな」
バナージ「わかった。俺とマリーダさんでみんなを運ぶから、シンはその護衛を……」

グラハム「警察署か。それは良い選択とは言えないな」

 二人の会話に割って入り、待ったをかけた男。
 それは誰であろう、日登町警察署の警視正にしてサテリコンの主、グラハム・エーカーだった。
 グラハムは腰にタオル一枚を巻いた姿で腕組みしながら仁王立ちし、その背後では、マリーダが恥ずかしそうに立っている。

シン「アンタ! 一体いつここに!?」
グラハム「何を隠そう、初めからずっとここにいたぞ少年!」
シン「マジで!?」
ザコ「あ、警視正はここに毎日あさイチで来ているザコ。あまりに日常的な出来事だったから、完全に存在を忘れていたザコ」
パーラ「まあ、確かにいつでもいるから完全に景色と同化してるところはあるよな、このオッサン」
グラハム「そしてサウナでくつろいでいたところ、君たちの戦闘で男湯が半壊して出られなくなっていたという訳だ!」
マリーダ「気配がすると思って男湯を覗いてみたら、この男がサウナの中で全裸でスクワットしていた……!(赤面)」
グラハム「ハッハッハ。おかげでいい精神修養になった!」

 上気した身体から大量の湯気を立ち上らせつつ、グラハムは豪快に笑った。

バナージ「それで、グラハムさん。避難先として警察署がダメってどうしてなんですか?」
グラハム「うむ、それはだな」

 グラハムは壁に貼ってあった日登町の地図を外し、指で位置関係を指し示す。

グラハム「デビルガンダムは南区、ハシュマルは西区からそれぞれ日登町へ向かってきているのだったな?」
レイ「ああ、ラジオの情報ではそういうことらしい」
グラハム「だが、ここで注意しなければならないのは、ハシュマルの習性だ。奴はそもそも、何のため日登町へ来た?」
ルナマリア「あ! それさっきテレビでやってた!」
ルー「確か、モビルアーマーはデビルガンダムを餌にするって言ってたわね」
グラハム「そう。つまりデビルガンダムとハシュマル、二体はいずれ進路を変え、お互いに生き残りをかけて戦いを始めるはずだ」
シン「なんだ、お互いに潰しあってくれるならいいことじゃないか」
グラハム「話は最後まで聞くことだな、少年。南区のDGと西区のMA。現在の二体の位置をここと仮定する」

 グラハムは地図に赤ペンで二つ、南区と西区に○をつけた。
 
グラハム「そしてこの二つの○を線でつなぐ。この線状こそ、まさに二体の怪物の戦場となる!」
パーラ「なにさらっと寒いこと言ってんだオッサン」
グラハム「では、改めて見てみたまえ。この線上には何がある」
バナージ「何って……あっ!」
シン「日登町警察署……!」
グラハム「そうだ。これより先、日登町警察署はまさしく修羅の戦場となるぞ!」 

96 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/17(月) 01:53:17.19 ID:HCbtxN5I0.net
日登町警察署

 グラハムの懸念は実際当たっていた。
 警察署内は現在、騒然とした空気に包まれていた。
 それはシロー率いる08小隊も例外ではない。

サンダース「隊長! 西より迫るプルーマの一団を目視で確認!」
エレドア「こっちもだ! 南からデビルガンダムヘッドが地中を来てるぞ!」
シロー「総員配置につけ! 絶対に敵を警察署内に入れるなよ!」

 デビルガンダムとハシュマル、恐るべき二大脅威が日登町警察署に向かっていた。
 いや、正確に言えば、進路上にたまたま警察署があった、と言うべきなのだろう。
 
カレン「他の連中はまだ戻ってこないのかい!」
ミケル「無理ですよ。通信もできないんですから!」
シロー「住民を救助に行かせたのが仇になった?……いや、そんなこと考えるなシロー!」

 現在、署を守る警官は通常の3分の一。その数でデビルガンダムたちに立ち向かわなくてはならない。
 通常ならば一度署を放棄して態勢を立て直すのがセオリーだ。
 だが、現在のシロー達にそれを選択することはできない。
 できない理由があった。

警察署内
マリーメイア「まさか社会科見学に来た先でこんなことに巻き込まれるなんて」
アルミリア「うう、お願い助けに来てマッキー」
プル「ね〜おなかすいちゃった。お菓子余ってないプルツー?」
プルツー「こんなときも平常運行だな姉さんは……」
ミネバ「うむ。この状況、まさに『きみは生き延びることができるか?』というヤツだな!」
ナトーラ「み、みなさん落ち着いて! こ、こ、こういう時こそれれれれれ冷静になって」
ナタル「まずはナトーラ先生が落ち着きましょう! 気持ちはわかりますが!」

 ロビーには職場見学に来たミネバたちの姿があった。
 いや、小学生たちだけではない。
 署内には、先ほどまでの騒動で避難してきた住民たちが大勢いた。
 彼らはみな、不安そうに外を見つめている。
 その傍では、いざという時の白兵戦に備えた警察官たちが、緊張した面持ちで立っていた。

ギャバン「貴様がここの最後の守りだ。命に代えても人々を守れよ!」
リディ「了解。……くそ、バンシィを持ってきていれば」
ユウ「…………」
リディ「嘆いても仕方のないことだろうって? 確かにそうだけど!」

 署を放棄するには、ここにいる全住民を安全に避難させなくてはならない。
 だが、今の警察の人数でそれは不可能だった。
 上ではハロ長官が、ラー・カイラム社やネオ・ジオン社に艦を回してもらえるよう必死に根回しをしているが、
 この混乱した状況ではそれも確実な手段ではない。

 現在、シローたちに残された手段は一つ。
 籠城したままで、デビルガンダムとハシュマルを迎え撃ち、
 なんとしても警察署とそこにいる人々を守る。
 それだけだった。

サンダース「射程圏内にプルーマ侵入!」
エレドア「数キロ先! デビルガンダムヘッドが顔を出しやがった!」
シロー「攻撃開始! 銃身が焼き付くまで……撃ち続けろ!!」

97 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/17(月) 14:37:20.94 ID:2DVIR6bA0.net
>>90
チナやユウマよりチナパパの出番が多いネタスレなんてここくらいだろうな
今さらだけど

98 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/17(月) 16:08:06.63 ID:MZcEwNmj0.net
>>96
リディの機体なんだろうな。バンシィ以外なら候補としてリゼル(ディフェンサーb)、デルタプラス、バイアラン・カスタム2号機があるけど

99 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/17(月) 18:57:04.27 ID:fB6SfxgG0.net
デルタプラスじゃね

100 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/17(月) 20:17:21.93 ID:8SQtnwmh0.net
アムロ軍団&シャア軍団の長編ネタ見てます。お疲れさまです。
私もネタ職人で、ガンダムファイターが拳と拳で語るように
ネタにはネタで返したいので感想書くのは珍しいですが。

長編ネタは書くのが大変で時間もかかると思いますが最後まで書いてほしいです。
個人的にはフレイとミリアリアの取材ネタが長編ネタにあったのが嬉しいです。
一時フレイとミリアリアの取材ネタを狂ったように書いていたことがあったので。

前述のとおり感想はあまり書きませんがネタ見てますので
長編ネタの作者さんはお身体に気をつけて書いてください。
健康がネタを書く資本でもあるので。
長文ですが失礼しました。

101 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/18(火) 23:50:57.96 ID:j6OWFk300.net
ウッソ「そういえば、畑の用水路は大丈夫かな?ちょっと見てくる」

102 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/19(水) 00:25:02.83 ID:L73zFduFO.net
では風呂敷をたたみたいので私はこちら


+α篇

レコア「大尉、過ぎた事です。それよりはこのデータを」
シャア「ん…すまない。やはりこれは」
アムロに資料を回しながら
アムロ「ああ、マイの発明が悪用されたようだな」
シロッコ「やはり貴公らの予想どうりか」
その時タイミングを計ったかの様にドアのノックが響く
サラ「失礼致します。例のお客様をお連れしました」
アムロ「あっ、君はカツの!」
???「彼女になったと聞いて信用してついて来れば…お前ら何をしている」
アムロ、シャア「ブライト!」

ジャマイカン「まだまだ続く」

103 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/19(水) 13:44:58.36 ID:lmYDp53M0.net
>>101
用水路があるってことはザリガニとかもいるんだろうな

シュウト「え、もういないよ?」
アル「昔、ほんとに無一文だった時のイオ兄ちゃんが全部捕まえて食べちゃったもんね」
マリナ「お裾分けいただきましたが美味しかったですジュルリ」

104 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/19(水) 13:53:43.14 ID:CIm9e1Js0.net
913「よくないなぁ……こういう(ザリガニを食べる)のは」

105 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/19(水) 14:22:36.81 ID:L73zFduFO.net
イオ「貧乏人のロブスターと思えよ」
シュウト「そうかなぁ」
イオ「後は…ほれ、何だ。外来種の駆除だ」
アル「本当かなぁ」

106 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/19(水) 14:45:15.23 ID:L73zFduFO.net
更にこちらを

スーパーガンダム大戦+α篇


シロッコ「お呼びしたのは私です。ブライト・ノアさん」
ブライト「パプティマス・シロッコ社長か、お噂はかねがね…」
二人はしっかりと握手を交わした
シロッコ「現在の状況は彼の方が的確に伝えられるだろう。で、後一人、知り合いを呼んでいる。」
シャア「ほう、これではまだ、役者が揃わんか?」
シロッコ「私費で探偵を雇った」
サラ「まさか、あの¨野獣¨を…」

ナレーション(永井一郎)更に事態は加速する

107 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 02:50:28.84 ID:xlIOX95m0.net
>>103
アレンビー「え〜!ザリガニ楽しみにしてたのに〜!!」
マネキン「仕方ない、今年のザリガニパーティは冷凍もので我慢するしかないか」

108 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 08:54:10.89 ID:72OoGedf0.net
>>104
あなたウチダザリガニの試食会やってるじゃないですか

109 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 10:11:25.68 ID:3Zfbge8m0.net
セレーネやアルレットは、意外と正反対である

●風呂上り直後に異性が脱衣所に入ってきた時

―アルレットの場合

アルレット「きゃっ」
シン「ご、ごめん! 入ってるとは思わず…」
アルレット「いいから早く出ていきなさい!」
シン「失礼しましたぁ!」


―セレーネの場合
セレーネ「あらシン。私の下着知らない? 見当たらないんだけど」
シン「知らねえよ!? ていうか前くらい隠せよみっともない!」
セレーネ「家族なんだしそのくらい良いじゃないのよ」
アルレット「セレーネ、また下着持っていき忘れたでしょ!」
セレーネ「うげ、姉さん!」
アルレット「シンはとっとと出る!」
シン「は、はいィ!」

●センス

―アルレットの場合

セレーネ「…姉さん、そのドレスどうしたの?」
アルレット「ネオジオン社のパーティがあるのよ。似合う?」
セレーネ「それ以前の問題…私が見繕ってあげるから、こっち来て」
アルレット「週刊誌にも載ってたのに…」
セレーネ「アクシズの週刊誌はあてにするなって何度も言ってるじゃない…」


ジュドー「うわ、セレーネ姉さんが他人のファッションに口出ししてる…」
アムロ「立場上、公の場に出ることも多いからな。普段やる気を出さないだけでセンス自体はいいし流行にも敏感なんだよ」
カミーユ「スポンサーの興味を引くための努力ってことですか」
ロラン「実際、パーティや社交界で視線を集めてることが多いですからね…お仕事中だけしか見られないのが本当にもったいないです」

―セレーネの場合
アルレット「セレーネ、またそんな恰好で歩いて!」
セレーネ「いいじゃん家なんだし、楽だし…」
アルレット「ちゃんと服を着なさい!」
セレーネ「はーい…」

アムロ「センスはアレだがやる気はあるのと、センスはいいがやる気がない…どっちがいいやら…」
ロラン「どっちもどっちだと思います」

110 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 10:12:05.97 ID:3Zfbge8m0.net
●怒った時(年少組編)
―アルレットの場合
アルレット「ダメじゃない、庭に落とし穴なんか掘っちゃ。落ちたのが私だったから良かったけd」
ウッソ「菜園の近くに!落とし穴を掘るなって何度言ったらわかるんだ!」
アル「うるさいなあ。庭はウッソ兄ちゃんだけのモノじゃないじゃん」
シュウト「ウッソ兄ちゃんは神経質なんだよ」
ウッソ「謝りもしないで、この…!」
アルレット「ほら、ウッソもアルもシュウトも落ち着いて。でもこれからしばらく、アルとシュウトはウッソの手伝いをすること
      あと、汚れた私の服の洗濯もお願いね」
アルシュウト「「はーい…」」

―セレーネの場合
セレーネ「…で、この泥いっぱいの落とし穴を掘ったのはどっち?」
アル「シュウトだよ」
シュウト「でも泥を入れようって言ったのはアルじゃないか!」
アル「落とし穴掘ろうなんて言わなきゃそんなこと言わなかった――」
セレーネ「仲良く落とし穴作った時点で二人とも同罪よ。来月のお小遣い査定を楽しみにしておくことね」
シュウト「そこまでするの!?」
アル「横暴だー!」
セレーネ「ふーん、口答えするんだ。これはお小遣いゼロもあり得ちゃったりして」
「「うわーん!」」

ウッソ「(セレーネ姉さんが出てくると僕の出る幕がなくなっちゃうんだよなぁ…)」

他にもありそうだから、思いついた人いたら書いて

111 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 14:46:35.53 ID:6TXO3S5H0.net
>>109
リタの場合

ガラッ
リタ「きゃっ!」格納庫で装甲外して整備中
刹那「リ、リタ義姉さん!?すまなブハッ(大量の鼻血)」
ヨナ「おい!リタを性的な目で見るんじゃない!変態め!」

その2
ガラッ
リタ「きゃっ!」格納庫で装甲外して(ry
マイ「ほう…なるほど、あそこのフレームはああ繋がって間接に」
ヨナ「おい!リタの体を技術的見地からまざまざと見るんじゃない!変態め!」

その3
ガラッ
リタ「きゃっ!」格納庫で装甲(ry
アセム「ああ、ごめんごめん」スルー
ヨナ「おい!リタだって年頃の女の子なんだぞ。もっと興味を持てよ変態め!」


シーブック「うん、リタ義姉さんがどうこうっていうより」
ベルリ「単純にヨナ兄さんがめんどくさい」
キラ「同意」

112 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 15:02:21.72 ID:6TXO3S5H0.net
その他の場合

鉄華団にて
オルガ「ああクソ!全然書類が片付かねえ。こりゃ今夜も徹夜だな。とりあえずシャワーでも浴びて…ン?」

シャアアアアアアアア……

オルガ「なんだ、先客か。全員帰ったと思ってたけどな。まあいいか」
ガラッ
オルガ「おい、邪魔するぜ……?」

血塗れの死神「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
オルガ「ぎゃああああああああああああああ!?」

翌朝
三日月「オルガがシャワー室で失神してたって本当?」
死神「そうなのよ。うっかりトマトジュースを被っちゃったからシャワー浴びてたら」
ビスケット「オルガが入ってきて、気を失ったと」
ユージン「姐さんがあんまり魅力的だから興奮して倒れたんじゃねえのw」

オルガ「(ぜってえ俺を怖がらすためにわざとだ…!)」

113 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/21(金) 18:34:53.43 ID:G83Y2dJ90.net
>>110
リタ「ダメだよ庭に落とし穴なんか掘っちゃ。たまたま落ちたのがわたしだったからよかったけど」
アル・シュウト「「はーい」」

ウッソ「ぼ、僕の畑が全部巨大な落とし穴に…!」
アルレット「そりゃMSが落ちるサイズだからねえ」
コウ「むしろどうやって掘ったんだよアルとシュウトは」

114 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/22(土) 10:42:17.70 ID:+/cZcXFu0.net
フリット「なんで庭に落とし穴掘ったんだよ!」
アルシュウト「ごめんなさーい」
フリット「落とし穴ならちゃんとヴェイガンの家の前に掘らなきゃ! その場合、もっと深く、下には杭を敷き詰めて確実に手傷を…」
ヒイロ「なお、その際杭に人糞を塗れば、より確実に敵を行動不能に出来る」
キオ「あ、マンガで見たよそれ。破傷風になるんだよね」
アル「ふむふむ」
シュウト「勉強になるなあ」

アムロ「おい止めろ」

115 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/22(土) 11:16:59.52 ID:zpivp4/i0.net
ドモン「庭に落とし穴を掘ったのは俺だァァッ!」
アル・シュウト「ごめんなさ…なんじゃとて!?」
セカイ「ほら、土産のサンバ饅頭」
アル「あ、ありがとう」
シュウト「まさかこの穴って」
ドモン・セカイ「(いい笑顔)」
ウッソ「(うつろな表情で『↓ネオブラジル』の立て札を設置)」

ベルリ「おーい、地上が遠いよー」

116 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/22(土) 11:37:53.05 ID:ebAwKVVf0.net
まあ、ドモンは穴掘り慣れているだろ
毎回ガンダムファイト予選の時には前日にシャイニングを地面の下に埋めてたんだし

117 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/22(土) 11:42:56.57 ID:kTLG0wfI0.net
>>115-116
超究覇王電影弾で掘り進んで行ったんだろうな

118 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/22(土) 13:11:20.90 ID:D0BDYBTn0.net
みんなの前では脳筋キャラだけど、「砂岩層だから衝撃に弱い」とか「ここを掘ったら水が出る」とかきっちり見定めているドモン。
「ブラ○モリ・ギアナ高地」があれば地元に詳しい人で呼ばれるレベル。

119 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 08:49:23.06 ID:Fi9at9cU0.net
 『ある日、アルとシュウト、キャプテンガンダムがてくてくと街を歩いていると、
後ろからアムロが走ってきました。

アムロ「大変だ!」
アル「どうしたの、アムロ兄さん?」
アムロ「ウサギの着ぐるみが走っていくのを見なかったか!?
    東京ドームにいるあの白い服着たウサギの!」
アル「……兄さん、ジャビットの着ぐるみでも見たの?」

アムロ「俺はあのウサギの着ぐるみを追っているところだ。じゃあまた後でな」

 そう言うとアムロはどこかへ走っていきました。

アル「ジャビット……。また野球の話?」
キャプテンガンダム「アムロさんが野球の話をしてみんなに迷惑をかける確率50%!」
シュウト「それ、半々で確率の計算になってないよ」

 アルはアムロを追うことに決めました。
アムロがまたみんなに迷惑をかける前に止めなくてはと思ったからです。
アルは走りました。ひたすら走りました。道路に空いている穴に気づかないくらい。

アル「ああ!?」

 アルはその穴に落っこちました。とても深い穴でした。
そして落ちて落ちて地面に尻もちをつきました。

アル(あれ? 痛くない。それに地下なのに明るいぞ?)

 そうアルが疑問に思っていると猫耳をつけたルナマリアが現れました。

ルナマリア「私はチェシャ猫のルニャ。アリスはウサギを追っているんでしょ?」
アル「アリス? アリス=ミラーでもALICEでもないよ。アルだよ。
   それにウサギの着ぐるみを追っているんじゃなくて
   アムロ兄さんを追いかけているところだよ」

120 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 08:51:46.06 ID:Fi9at9cU0.net
 猫耳をつけたルナマリアは笑いました。

ルナマリア「何を言っているの? アリスって名前知っているんだから」
アル「だからアリスなんて名前じゃないって……。アルだよ。
   今日はどうしたの? 猫耳なんてつけてるし」

 ルナマリアはその問いには答えず、別のことを言いました。

ルナマリア「ウサギならここの先にあるお茶会の方へ走っていったわ」
アル「あ、どうもありがとう……」

 アルはお礼を言うとそのお茶会に向かって走っていきました。
もちろんウサギの着ぐるみを追っているアムロを見つけるためです。
走っていくと2人の女性が椅子に座っていました。
2人の前にはテーブルがあり、その上には紅茶が入ったカップがあります。
きっと今お茶会をしているのに違いありません。

ディアナ「私は帽子をかぶった帽子屋のディアナ」
ティファ「そして私は3月ウサギのティファです。月だけに」
ディアナ「ネズミのシャクティはこの終わりのないお茶会に遅刻してまだ来ていないのです。
     はあ……、いったいどうしたのか」

アル「終わりのないディフェンス!?」
ディアナ「終わりのないお茶会です。
     アリス、あなたはウサギを探しているんでしょう?」
アル「アリスなんて名前じゃないし、探しているのはアムロ兄さんなんだけど……。
   いったい今日はみんなどうしたの?」

121 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 08:53:56.54 ID:Fi9at9cU0.net
 2人はその問いには答えず、ウサギの行方を言いました。

ディアナ「ウサギならこの先の公爵夫人や女王のところだと思います」
ティファ「走っていくのを見ました」

アル「あ、ありがとうございます」

 アルはお礼を言うとさっそく公爵夫人と女王がいるというこの先へ走りだしました。

アル(うーん、少しわかってきたぞ。チェシャ猫、帽子屋、3月ウサギ、ネズミ、そしてアリス。
   まるで不思議の国のアリスみたいな世界じゃないか。
   すると公爵夫人と女王は誰だろう?)

 アルがさらに走っていくとまた2人の女性が現れました。
そばにはお城が建っています。

エミリー「私は公爵夫人にしてフリットの夫人のエミリー」
アル「エミリー、いつフリット兄さんと結婚したのさ」
レイン「そして私は女王のレイン。キングオブハートの結婚相手」
アル「レイン、いつドモン兄さんと結婚したのさ。
   だいたいキングの奥さんなら女王でなくて王妃じゃないの?」

レイン「今日はかたいこと言いっこなし。
    とりあえずアリスにウサギの場所を教えましょう」
アル「だからアリスじゃないって……。
   でもアムロ兄さんがいる場所を教えてもらえればうれしいな」

 とアルが言葉を言うと……、さっきのチェシャ猫、帽子屋、3月ウサギ、
そして先ほどにはいなかったネズミのシャクティが現れました。

ディアナ「ちょっと待ってください。なぜレインさんが女王なのですか!
     でしたら別に女王にふさわしい人がいます!」

122 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 08:56:18.71 ID:Fi9at9cU0.net
 女王のレインが聞き返しました。

レイン「それは誰?」
ディアナ「私です。私こそ女王にふさわしい」
アル「えー!?」

シャクティ「それなら私も……。一応社長の娘ですし」
アル「社長?」
シャクティ「あ、間違えました。女王の娘です」

ティファ「それなら私だって女王にふさわしいかと」
ルナマリア「私もよ」
エミリー「あー、それなら私も!」

 みんなが口々に言ったのでガンダムファイトならぬキャットファイトが始まりました。

アル「あのー、アムロ兄さんの行方は?」

 勝者は……。

123 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 08:59:17.06 ID:Fi9at9cU0.net
 勝者はティファでした。
3月ウサギのティファが新しい女王になったのです。

ティファ「やりました!」

 ティファは即座にアムロの行方を探す命令を出し、アルに会わせました。

アムロ「アル!」
アル「アムロ兄さん!」

 そしてアル達を地上の世界に返し、地下の世界を平和に治めました。めでたしめでたし』

ティファ「以上が私が描いた絵本です。どうでしたか?」
ガロード「ティファが女王ねえ……」

アル「キャットファイトって何?」
アムロ「女同士の戦いのことだ。
    ティファ……、アリスパロがやりたいのはわかるが最後はどうなんだ?
    コメントできないぞ」

124 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 09:06:46.12 ID:9reVAvGN0.net
クイーンザスペードのチボデーが出てこられても困るだろ女王のところで

125 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 10:35:38.60 ID:gfZt+GLg0.net
ALICE「理解不能」

126 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 19:37:54.69 ID:NI7qKcOr0.net
地下の世界ってあれかな?
バイストン・ウェル的な
シン「どちらかというと、ルナはネコミミよりもバニーガール…いや違うな
イヌミミは、ステラの方が似合いそうだし、ルナは何が似合うんかな?」
キラ「バニーガールは、コードギ◯スのカレンっしょ
ルナにはもっとしっくりしたのがありそう」

127 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/23(日) 23:55:26.88 ID:kJvQRIdG0.net
アホ毛あるキャラけも耳似合わない説

128 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/24(月) 01:41:53.43 ID:i1JBVj8Z0.net
日登町警察署

 戦況は圧倒的に不利だった。
 
サンダース「プルーマ5機に戦線を突破された!」
ダリル「任せろ! 我々オーバーフラッグスが始末する」

 デビルガンダムヘッドもプルーマも一機一機は大した脅威ではない。
 しかし無尽蔵とも思える圧倒的物量の前に、警官たちは徐々に押し込まれていく。
 南から来るデビルガンダムヘッドに対処していたシローの心にもまた、焦りが生まれていた。

カレン「まったく、本当に厄介だよデビルガンダムは!」
ミケル「いくら倒しても次から次に再生されるんじゃ……!」
エレドア「愚痴たれてる暇があったら手動かせ手!」
シロー「…………」

 やがて、遠くでデビルガンダム本体が地上に顔を出した。
 デビルガンダムはハシュマルをここで迎え撃つと決めたらしく、
 DG細胞で周囲を侵食し、自らの要塞へと変えていく。

サンダース「隊長! 西側数キロ先にハシュマル本体を確認! プルーマ数十機を引き連れて突貫してきます!」
ハワード「くそっ! こんなときにグラハム隊長がいてくれれば」
ダリル「泣き言をいうな!」
 
 短距離通信で聞こえる西側の絶望的な声。
 シローは遂に覚悟を決めた。
 銃身が焼き付いた180mmキャノンを捨て、ガンダムEz8はビームサーベルを引き抜いた。

シロー「カレン。ここは任せるぞ」
カレン「!? アンタ、どうする気だい!」
シロー「俺が直接、デビルガンダム本体を叩く!」
エレドア「おい、なに馬鹿なこといってんだ!」
ミケル「無理ですよ! MFでもない量産型のMSで」
シロー「倒せなくていい! ひるませて、なんとか少しでも時間が稼げれば!」
カレン「無謀にもほどがあるだろ! 死ぬ気か!」

 部下たちの制止にも耳を貸さず、Ez8はデビルガンダムに向けて走り出した。

129 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/24(月) 01:46:13.99 ID:i1JBVj8Z0.net
カレン「あのバカ! 完全に頭に血が上ってるね。あたしが連れ戻して……!」
エレドア「やめろカレン! 巻き添えになるだけだ!」
ミケル「でも、このままじゃ隊長が!」

 迫りくるガンダムヘッドを掻い潜り、シローの駆るEz8は真っ直ぐにデビルガンダムへと急ぐ!
 現在、手にしている武装はビームライフルとビームサーベル、それと背中にマウントした100mmマシンガンのみ。
 デビルガンダム相手に戦うにはあまりにも頼りない。
 カレンは無謀と言ったが、それはシロー自身が一番よくわかっていることだった。

シロー「(もとより倒せるなんてうぬぼれちゃいない。だけど、なんとしてもデビルガンダムは退かせなきゃ。最悪、自爆してでも……!)」

 しかし、そんな悲壮な覚悟を嘲笑うように、デビルガンダムの触手が容赦なくシローに襲い掛かる。
 360度全方位からの攻撃の前に、ついにEz8の足は止まった。

シロー「くっ! もう少し、もう少しなんだ!!」

 シローは必死でレバーを動かす。
 しかしEz8は触手によって完全拘束され、もはや一歩たりとも動けない。
 
シロー「ここまでなのか? アイナ……!」
 
 そして獲物に喰らい付く蛇のように、デビルガンダムヘッドが大きく口を開けた……!

 その時!

「諦めるなんてらしくないな、お巡りさん?」

 ビーム・ザンバーの強力な一撃が、デビルガンダムヘッドを両断した。
 シローは信じられないような思いでその光景を見ていた。
 やったのはマントをはためかせた、海賊を思わせる意匠のMS――クロスボーンガンダムX-1。
 
シロー「お前は……キンケドゥ・ナウ!」
キンケドゥ「戦場で女の名前を叫ぶのは、甘ったれた瀕死の兵隊だけだって……アレ、誰の台詞だったかな?」

 宇宙海賊クロスボーンバンガード……そのエース、キンケドゥ・ナウはコクピットの中で不敵に笑って見せた。

130 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/24(月) 01:48:50.45 ID:i1JBVj8Z0.net
 そして、戦場に現れたのはキンケドゥ・ナウだけではなかった。

トビア「大丈夫ですか警察のみなさん!」
ザビーネ「ダメじゃないか警察ゥ! 海賊に助けられてちゃあ!」
カレン「クロスボーン・バンガード?!」
エレドア「なんでここに!」

キャプテン・アッシュ「ここは我々が引き受ける! 警察諸君は人々の避難を!」
サンダース「あの黒いガンダムは……!」

 宇宙海賊ビシディアンの首魁、キャプテン・アッシュ。
 彼の駆るダークハウンドのドッズランサーがプルーマを次々と引き裂く。

キンケドゥ「聞こえるかバンガード。ああ、野暮用は済んだ。……ぶっ放せ!」

 キンケドゥの指示で、空中に浮かんだ帆船……マザー・バンガードがデビルガンダムに向け主砲を放つ。
 思わぬ闖入者の存在に面食らったのか、周囲のデビルガンダムヘッドの動きが一瞬止まった。

キンケドゥ「さあ今の内だ。すぐにここから逃げるぞ。手はずは整えている」
シロー「離せ! 誰がお前たちの手なんて借りるものか!」
キンケドゥ「駄々をこねるなお巡りさん。別に貸しを作ろうなんて思っちゃいない。今は人々を避難させるのが先だ。そうだろ?」
 
 そこへキャプテン・アッシュのダークハウンドもやってくる。

アッシュ「キンケドゥ! 警察署にいた人々は全員バロノークとマザー・バンガードに回収した。急いでここから引き上げるぞ!」
シロー「キャプテン・アッシュ! お前まで! 一体何が目的だ」
アッシュ「勘違いするなよシロー・アマダ刑事」
シロー「なに!?」
アッシュ「キンケドゥも言ったと思うが、我々は警察と馴れ合うつもりはない。ただ、やるべきことをやる。それだけだ」
シロー「やるべきこと……」
キンケドゥ「そうだ。海賊である前に、この町の住人として、人々を守る。それが今、俺たちがやるべきことだ」
アッシュ「そしてそれは、あなたも同じだと思っていたが」
キンケドゥ「俺たちの見込み違いかな? お巡りさん?」
シロー「それは……!」

 そこへ、再び轟くデビルガンダムの咆哮。

トビア「急いで! 早くここから離脱しないと!」
キンケドゥ「わかってる! さあどうするお巡りさん?」
アッシュ「我々ととともにここを離脱し、人々を安全なところへ逃がしたのち、反撃の態勢を整えるか」
キンケドゥ「このままデビルガンダムに突撃し、自己満足で一生を終えるか。決めるのは……」
シロー「……わかってる!」
 
 シローは目を瞑り、大きく息を吐いた。

シロー「俺は警察官だ。その使命は人々を守ること。そのためだったら海賊の手だってなんだって借りてやる。ただし、今日だけだ!」
キンケドゥ「……いい返事だ、お巡りさん」

 決意を固めたシローの真っ直ぐな目を見て、キンケドゥはモニター越しに満足そうに頷いた。
 
アッシュ「さあ行こう! すぐにデビルガンダムの自己再生が終わる。モタモタしていたら喰われるぞ」

 X-1とダークハウンドに両脇を挟まれる形で、Ez8はマザー・バンガードへ向かった。
 遠くでは、MAとその僚機に占領され、廃墟となった日登町警察署が見える。

シロー「(見ていろ……すぐに取り返してやる!)」

 シローは心の中でそう呟いた。

131 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/24(月) 17:28:04.63 ID:aZIz9gsJ0.net
デュオ「俺は死神なんだぜ!」
ヒイロ「そうか」
デュオ「つまり死語の世界の住人!
    あ、ここでいう死語の『ご』は『語る』の方な。
    『後ろ』のほうじゃないぞ」
ヒイロ「そうか。それで俺を呼んだのは何なんだ?」

デュオ「実はヒルデに死語の世界なんてどうでもいい、
    それよりジャンク屋の仕事をしろと言われてさあ……。
    死神としてはそれは違うと思うんだ。
    ヒルデのハナをあかしつつ、ヒルデの機嫌をとることのできる死語はないかなと
    考えたんだがうまくいかなくて。
    それでヒイロを呼んだんだ。
    何かこう、死語の世界を素晴らしいと思わせるような死語があればなあと」

ヒイロ「こういう時は俺の兄弟のツテを頼って調べてみるか。
    何かいい死語が見つかるかもしれん」

132 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/24(月) 17:30:18.05 ID:aZIz9gsJ0.net
バーニィ「それで俺のところに来たのか?」

 ヒイロとデュオはアルのツテを頼ってバーニィやクリスのところに来ていた。

ヒイロ「バーニィならミンチになるから死語の世界に詳しいかと」
バーニィ「あのなあ……。だいたいミンチになるからといって死亡するわけじゃないし、
     ましてや死語の世界の住人でもないぞ。
     そもそもなぜ俺のところに……。
     死神とか死語の世界の住人とかこの街には他にもいるんじゃないのか?」

 バーニィの言葉にヒイロが反応した。

ヒイロ「ではデュオの望むような死語はないのか?」
バーニィ「ある」
クリス「あるの!?」

バーニィ「じゃあデュオ、耳を貸してくれ……。それはな……」
デュオ「あっ!?」

クリス「どういう死語を言ったのよ?」
ヒイロ「わからん」

 次の日、デュオはヒルデのところにいた。
ヒイロやバーニィ、クリスも一緒に立っている。
それに加えて今日はアルもいて笑っている。

デュオ「ヒルデ、『給料3か月分の婚約指輪』だ。受け取ってくれ」
ヒルデ「は!???」

133 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/24(月) 17:32:36.38 ID:aZIz9gsJ0.net
デュオ「『給料3か月分の婚約指輪』! すごいだろ! 死語だろ!
    でも嘘は言わないデュオ=マックスウェルだ。
    貯めてあったジャンク屋で俺がもらえる賃金3か月のお金だぜ!」
ヒルデ「嘘……」
デュオ「だから嘘じゃないって」

 そこでデュオは真顔になった。

デュオ「もう一回言う。受け取ってくれ。俺の婚約者になってくれ」
ヒルデ「はい……」
デュオ「死語の世界、いいだろ」
ヒルデ「そうね」

 そこで2人は抱き合ってキスをした。

クリス「いい話ね」
ヒイロ「そうだな」
クリス「ところであの2人を見て思ったんだけど私とバーニィの関係の進展は……?」

 バーニィは逃げ出した!

クリス「あー、待てー!」
アル「どこに行くの!?」

 逃げるバーニィ、追いかけるクリスやヒイロ、アル。それを笑顔で目で追うデュオやヒルデ。

バーニィ「いやあ、今日はいい日だなあ。嬉しい! ん? 何だ? 俺の涙か……」
クリス「それ、別のパイロットのセリフ!」

134 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/24(月) 21:21:51.20 ID:GPB1xikP0.net
>>133
???「そのセリフは俺の、トキオ・ランドールのだ!」
クリス「…………?ごめんなさい。誰でした?」
トキオ「いやだから、」
???「全く無様だな。このヴァルダーこと、暗黒の破壊将軍から言わせてもらえばな」
トレーズ「いや、トキオはギリギリわかるが、君は一体誰だ?
ワンパンマンにも出そうな悪魔将軍とかいったかな?」
クリス「えっ?私は、ワンタン麺と半チャーハンセットの小生かと」
バーニィ「いや、吉田輝星の熱烈な追っかけだと………」
ヴァルダー「全員違うし」

135 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 16:47:02.34 ID:5Z/sj8Sh0.net
ミリアリア「今日も取材に行くわよ。フレイ、ついてきて」
フレイ「はいはい。ところで今回はどこに?」
ミリアリア「サラ=タイレルの住んでいる家よ」

 と、2人が話をしているとガロードが現れた。

ガロード「サラ? なんでサラに用があるの?」
ミリアリア「それはいい記事を書くためよ。
      もう色々他の人に取材して調べはついてるから
      あとはサラ本人にインタビューして写真を撮るだけよ」
ガロード「サラ本人のインタビュー記事?」

ミリアリア「そうだ。ガロードも来なさいよ」
ガロード「俺!?」

 というわけでフレイとミリアリア、
そしてガロードはサラ=タイレルの家に向かった。

136 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 16:49:40.63 ID:5Z/sj8Sh0.net
 ここはサラ=タイレルの家。3人はサラにあいさつして家の中に入った。
サラの手作りケーキを食べながら椅子に座ってくつろぐ3人。
おもむろにミリアリアはサラの取材を始めた。

ミリアリア「実はサラさんにインタビューして記事を書きたいのですが……」
サラ「私にインタビュー?」
ミリアリア「はい」
サラ「いいわよ。何の話かしら?」

ミリアリア「実はサラさんがアニメヲタクであるという話を聞いたので
      本人に取材をしてアニメファンについての記事を書こうかと」

 そのとたん、サラはゴホゴホとむせた。

サラ「……私がアニメヲタク? 証拠は?」
ガロード「サラがアニメヲタクなんて初めて聞いたけどな」
ミリアリア「証拠も何も色々取材したので間違いないです。
      例えばサラさんが好きなあのロボットアニメ、
      月面に行ったり地上に行ったりするあの話……」
ガロード「へえ。どこかで聞いたような」

ミリアリア「女性艦長が戦闘時に指揮をとる……」
フレイ「へえ」

ミリアリア「その名もタイトル機動……」
ガロード「機動って……」
ミリアリア「機動戦艦ナデシコ!」
サラ「なぜそのことが!?」

フレイ&ガロード「……ナデシコー!?」

137 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 16:52:04.45 ID:5Z/sj8Sh0.net
 ミリアリアはインタビューを続けた。

ミリアリア「図星でしたね。やはり私の取材は間違ってなかったです。
      ではアニメ全般の魅力やナデシコの魅力について語ってください。
      記事にしますので」

サラ「……具体的なナデシコの魅力は、そうね。全部ね。
   ナデシコ、エステバリス、ゲキガンガー、それから話やキャラ……」
ガロード「おいおいサラ、本当にアニメヲタクだったの!?」
サラ「ガロード、隠しててごめんなさい」

 そう言うとサラは本棚から一冊のスケッチブックを取り出してみんなに中身を見せた。
中にはメカが描かれている。

サラ「これは絵が得意なティファに無理を言って描いてもらったナデシコやエステバリスよ。
   さすがニュータイプ、私が見たいものを描いてもらえる。さすがだわ。
   私の宝物よ」
ガロード「ティファに何描かせてるんだよ……」

サラ「キャラだったらユリカが好きね。桑島法子さんのファンだし。
   やっぱり女性艦長はいいわね」
フレイ「そ、そう……」

ミリアリア「他にはどんなアニメが好きなんですか?」
サラ「キャプテンハーロックとかキャプテン翼とか好きね。
ガロード「キャプテンねえ……。ジャミルのニックネームじゃないんだから」

 と、取材を進めているとガロードの家族が一人突然家の中に現れた。

刹那「エステバリスだと!? 俺が一番好きなのはガンダムだ!
   ナデシコのようなロボットアニメではなく
   この街に現実に存在しているガンダムだ!」

138 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 16:54:14.24 ID:5Z/sj8Sh0.net
 みんな突然の来訪者に驚いた。

サラ「いったいどこから侵入したの!?」
刹那「俺はガンダムだ!」
ガロード「それは間違ってないけど……」

刹那「アニメは好きだからエステバリスやナデシコもいいがより大切なのはガンダムだ。
   今から俺がガンダムの素晴らしさ、奥深さを布教しよう」
サラ「布教?」

 そう言うとサラの目の奥が輝いた。
そしてミリアリアの方を向き、お互いに不敵に笑いだした。

サラ「ふふふ。布教なら私にいい考えがあるわ」
ミリアリア「はい」
サラ「刹那にナデシコの面白さを布教しましょう」
ミリアリア「いいですね。よさを教えましょう」
サラ「まず捕獲」

 2人ともじりじりと刹那に近づいていき……。

刹那「2人とも笑顔でいったいどうしたんだ……?」

139 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 16:56:28.88 ID:5Z/sj8Sh0.net
 数時間後、5人はガロードや刹那達の住む家に来ていた。

刹那「この世にはガンダムより大切なものがある。それはナデシコだ!」
アムロ「何!? いったい刹那どうしたんだ!? いつもの刹那らしくないぞ」
刹那「ナデシコ、エステバリスばんざーい! ユリカばんざーい!
   桑島法子ばんざーい!」

アムロ「ガロード、帰宅してから刹那の調子がおかしいんだが何かあったのか!?」
ガロード「マインドコントロール……」

 その数分後。

刹那「はっ、やはりガンダムだ。エステバリスよりガンダムだ。
   なぜ俺はあんなことを……」

サラ「ちっ」
ミリアリア「元に戻ってしまいましたね」

アムロ「おお、いつもの刹那だ」
ガロード「何か今日は色々あったな。取材って大変なんだな……」
フレイ(私の中の人、桑島法子なんだけど
    今ここで言うとまた話がややこしくなるから止めとこう……)

140 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 19:35:17.50 ID:pZ5+Sb5r0.net
ステラ「ウェイ?」

141 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/25(火) 20:10:55.79 ID:ChAs4NAk0.net
ナタル「…………」

142 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/26(水) 20:34:31.60 ID:Y++AFjcY0.net
 ガンダム兄弟の家にサラ=タイレルが現れた。

サラ「私がアニメヲタクというのがばれてしまったわけだけど、
   他にこの街でアニメ好きの人って誰かいるのかしら」

ガロード「うーん、アムロ兄さんとか? 巨人の星好きそう」
シーブック「他にもいるだろう」

ガロード「誰?」
シーブック「ザビーネ=シャルだ」

 というわけでサラとガロードとシーブックの3人は
ザビーネやアンナマリーが住んでいる家という名の2人の愛の巣に出かけて行った。
もちろんアニメの話をするためである。

143 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/26(水) 20:36:42.96 ID:Y++AFjcY0.net
ザビーネ「シーブックの兄弟のガロードか、久しぶりだな。
     確かガンダムXに乗っているんだったか」
ガロード「そうだよ」

ザビーネ「そしていつものシーブックに珍しい客のサラときた。
     いったいこの家に何の用かな?」
サラ「その、アニメの話を……」
ザビーネ「アニメ?」
サラ「実はかくかくしかじか」

 サラは自分が大のアニメ好きであることを話しだした。
それを聞いてうなずくザビーネ。

ザビーネ「なるほど、私もアニメは大好きだ。
     一番好きなのはやはりプリキュアシリーズだな」
サラ「プリキュア! 私もプリキュアなら少しだけですが語れます!」

 とサラが言った時、シーブックがザビーネのそばに行って小声で何事か話しかけた。
表情は真剣そのものだ。

シーブック「ザビーネ」
ザビーネ「何だ?」
シーブック「今日はアニメの話をするために他の人間を連れてきたんだ。
      怪盗キンケドゥとかクロスボーンガンダムX2の話とかは無しで頼む」
ザビーネ「もちろんだ」

ガロード「2人とも何の話をしてるの?」

 シーブックはわざと大きな声で笑った。

シーブック「アハハ、何でもない」
ザビーネ「そうだとも。さてプリキュアの話をしようじゃないか。
     おすすめはやはり初代だな」
サラ「初代!」

144 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/26(水) 20:39:18.36 ID:Y++AFjcY0.net
 ザビーネは会話を続けた。

ザビーネ「ふたりはプリキュアこそもっともおすすめできるプリキュアだと思う。
     まあ、他のプリキュアも語ることができるが……」

サラ「初代プリキュアですか……。あの頃はどれみとかナージャの時代でしたね」
ザビーネ「そうだとも。
     プリキュアのいいところは……」

 こうしてザビーネとサラはプリキュアについての突っ込んだ話をしだした。
話についていけないガロードとシーブック。

ガロード「あのさ……」
シーブック「何だ?」
ガロード「ザビーネとサラってものすごく相性がいいような気がする。
     お似合いっていうか」
シーブック「ガロード、それはここで言ってはいけない言葉だ。
      ザビーネの彼女がいる前で」

ガロード「あっ!? アンナマリー、ごめん。悪気があったわけじゃ……」
アンナマリー「いい。ザビーネがプリキュア好きだって知ってるし、そんなザビーネが好きだから」
シーブック「アンナマリー……」

ザビーネ「それに私はアンナマリーのことが好きだからな。
     少なくともプリキュアと同じくらいかそれ以上にアンナマリーのことが好きだぞ」
ガロード「えっ?」

145 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/26(水) 20:42:06.54 ID:Y++AFjcY0.net
 アニメの話をしていたザビーネはガロードの方を向いて話しかけた。

ザビーネ「ガロード、覚えておくといい。
     アンナマリーが私を信頼してくれる限り
     私もアンナマリーのことを好きでいられるということを。
     この街に住んでいる私達には深いつながりがある。絆がある」
ガロード「絆……」

ザビーネ「君もティファ=アディールのことが好きだったら恋愛のことについて
     もっと勉強しておくことだ」
ガロード「勉強……」
ザビーネ「そうだ」

ガロード「おかしいな。アニメの話かと思ったのに恋愛の話になってる」
ザビーネ「悪いか?」
ガロード「いいや。
     つながりとか絆とかザビーネとアンナマリーの間にあるものが
     ちょっと見えた気がするよ」

 ザビーネは満足そうにうなずいた。

ザビーネ「そうか」

 するとそこでザビーネはサラの方に向き直った。真面目な顔をしている。

ザビーネ「ところでサラはどういうアニメが好きなのかね?」
サラ「ナデシコが好きですね。
   女性艦長が活躍する話ですし。ユリカ好きですよ。
   桑島さんのファンですし」

ザビーネ「ふむ。声優的にはハートキャッチプリキュアだな」
サラ「あー、そこでプリキュアの話に戻るんですね」
ザビーネ「無論だ。例えばハートキャッチプリキュアは……」

シーブック「やっぱり話についていけない……」
ガロード「アンナマリー、とっても嬉しそうだね」
アンナマリー「そうね。やっぱりザビーネにこう言ってもらえると嬉しいわ。
       ガロードも今日はこの家に来てよかったんじゃない」
ガロード「まあね」

 この街のザビーネやアンナマリーの将来は明るそうだ。

146 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/26(水) 21:52:39.77 ID:dzXtTTN00.net
「アンタが好きなものって、正直よくわかんないけど
好きなもののことで楽しそうに話すアンタを見るのは好きよ」
かな?

147 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/27(木) 01:41:49.80 ID:6qTyQcwX0.net
パーラ「パーラと!」
ザコ「ザコソルジャーの!」
「「ザコでもわかる『オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟』これまでのあらすじ!」」

パーラ「というわけで>>18のアサギに続いてあらすじ紹介をやることになったワケだけど」
ザコ「ちょっと待つザコ。その前に言いたいことがあるザコ!」
パーラ「お、なんだ?」
ザコ「この“ザコでもわかるあらすじ”ってなんだザコ! 完全にザコを舐めてるザコ!!」
パーラ「え、そこかよ?」
ザコ「こう見えてザコは超高性能なAIを積んだ血も涙もないマッスィーンザコ! 貴様ら人間どもとは処理速度が違うんザコ! 謝罪を要求するザコ!!」
パーラ「はいはい。すいませんでしたね」
ザコ「わかればいいザコ。これからもザコを崇め奉るザコ」
パーラ「じゃ、機嫌も直ったところで、さっそくあらすじ紹介するぞ」


※『オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟』これまでのあらすじ※
パーラ「過熱するアムロ軍団とシャア軍団の大ゲンカは、日登町全てを巻き込んだ大騒動に。
    ガンダム兄弟も何とか事態を収めようと奮闘してるけど、状況は悪くなる一方だ。
    戦闘のとばっちりで、ガンダム兄弟家も銭湯サテリコンもぶっ壊されるし、
    遂にはデビルガンダムとハシュマルの怪獣大戦争で警察署が壊滅しちまった。
    リボンズによれば、この騒動の黒幕はフル・フロンタルらしいけど、一体あいつ何考えてんだ?
    いい加減そろそろ何とかしろよガンダム兄弟!」


ザコ「はいOKザコ」
パーラ「ふう、ナレーションもなかなか大変だな」
ザコ「しかし改めて見ると無茶苦茶な展開になってきたザコ」
パーラ「これで最初は長くて20レスくらいで終わると作者的には考えてたんだから、見込みが甘すぎるぜ」
ザコ「なお、作中出てきた『ヅダエール』はPart56の「ある技術者の日記」に出てきたネタザコ。詳しくはまとめwikiを参照ザコ」


※ちなみに「ある技術者の日記」は昔俺が自分で書いたネタだったりする……まさか今頃になって、また拾うとは思わなかったけど

148 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/27(木) 02:16:36.64 ID:6qTyQcwX0.net
※おまけ

「もう誰がどこで何やってんのかわかんねーし読み直す気もしねーよバカ!」
という人に贈る、主要人物の動向リスト

※ガンダム兄弟―――――――――――――――――――

・アルレット ゾルタンによる襲撃の後、弟たちを引き連れて家を脱出
・セレーネ 襲撃してきたゾルタンと戦闘中
・ヨナ キオ・キラと共にアムロ軍団・シャア軍団を回収するため街中を移動
・リタ アルレットたちと共に家を脱出
・イオ A.Rチップ撃破後、ダリルと絶賛殺し合い中

・シロー 警察署壊滅後、救出に来たキンケドゥと脱出
・マイ アルレットたちと共に家を脱出
・ドモン 日登町西区で、シャッフル同盟と共に謎のMAと戦闘中
・コウ アムロ(一年戦争)撃破後、シーマさんに搾り取られる
・アセム キャプテン・アッシュとして、警察署に救援に駆け付ける

・カミーユ 日登町中心部にて、エドワウたちを回収
・シーブック キンケドゥ・ナウとして、警察署に救援に駆け付ける
・ロラン 全裸
・ベルリ 状況把握のため、フリット・ウッソ・ガロードと合流
・キラ ヨナ・キオと共にアムロ軍団・シャア軍団を回収するため街中を移動

・シン レイと戦闘後、女子高生軍団・銭湯サテリコン・グラハムらと合流
・刹那 リボンズ撃破後、実写シャアに襲われるもマーク・カランに助けられる
・バナージ エドワウ救出後、シンたちと合流
・ヒイロ リリーナお手製の暗黒物質……もとい手料理を食べたため、自爆
・ガロード ティファの予知に従い、ベルリ・ウッソ・フリットらと合流
・ジュドー 日登町中心部にて、エドワウたちを回収

・三日月 アフランシ・シャアと共にシドと交戦中
・フリット 陽動に引っかかり、ウッソと共に家を離れた後、ベルリ・ガロードらと合流
・ウッソ 陽動に引っかかり、フリットと共に家を離れた後、ベルリ・ガロードらと合流
・キオ ヨナ・キラと共にアムロ軍団・シャア軍団を回収するため街中を移動
・アル アルレットたちと共に家を脱出

・シュウト アルレットたちと共に家を脱出
・劉備ガンダム アルレットたちと共に家を脱出
・キャプテンガンダム アルレットたちと共に家を脱出

149 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/06/27(木) 02:18:35.16 ID:6qTyQcwX0.net
※アムロ軍団―――――――――――――――――――

・アムロ(CCA) シャア(CCA)とケンカ中
・アムロ(Z) クワトロとケンカ中
・アムロ(一年戦争) コウにより撃破後、回収される
・アムロ(オリジン) カミーユらによって救出

偽アムロ
・リボンズ 刹那により撃破
・D.O.M.E. 赤い彗星のひとともに、住民の避難にあたる
・A.Rチップ イオにより撃破
・アマクサ ヅダエールにより暴走したため、同乗していたヴィダールに強制的にスリープされる

※シャア軍団―――――――――――――――――――

・シャア(CCA) アムロ(CCA)とケンカ中
・クワトロ アムロ(Z)とケンカ中
・シャア(一年戦争) 不明
・エドワウ カミーユらによって救出
・キャスバル 呂布に助けられた際、なぜか息子認定される

偽シャア
・アフランシ・シャア 三日月と共にシドと交戦中
・C.Aチップ イオにより撃破
・赤い彗星のひと 住民の避難のため、マリナたちを魔法少女に変身させる
・実写シャア マーク・カランと戦闘中
・デュランダル レイと別れた後、消息不明
・フル・フロンタル 騒動の黒幕


ジャマイカン「以上、後半に続く!」

150 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/27(木) 14:07:45.89 ID:S2JTCVrV0.net
作品ラッシュで感想が追いつかないw皆さん本当に乙です。
全部楽しく読ませてもらってます。勢いが盛り返してきたみたいで嬉しい。本当にありがとう

151 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/27(木) 18:27:20.53 ID:tXD9JNMs0.net
そういえば昨日は露天風呂の日だったそうで

アルレット「露天風呂いいわね〜姉さんも人里離れた秘湯にシッポリと行きたいものだわ。ねえシロー?」
セレーネ「冬に雪見酒もいいけど、夏に星空の下で露天風呂ってのもオツよねシロー」
ドモン「シロー兄さん…実はレインが温泉に連れていけとうるさいんだが、どこかいい露天風呂を知らないか?」

シロー「おかしい…どうして皆、露天風呂の話題を俺に振るんだ?」
イオ「…でさあ、その時シローのヤツ、雪山で誰もいないことをいいことにププッ、アイナちゃんと露天風呂でくんずほぐれつ」
カミーユ「へえ〜」
コウ「シロー兄さんもお堅そうに見えて、実はやることやってるんだね」
イオ「一応これ秘密だからな。絶対に誰にも言うなよ? …あ、アセム。知ってるか昨日は露天風呂の日だったらしいぜ。露天風呂といえばシローが…」

シロー「 お ま え か!!」

152 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/27(木) 19:41:04.41 ID:KHYtH/Yu0.net
 今日はザンスカール社の会議の日だ。

マリア「それでは会議を始めます」
ルぺ「今回はウッソの家族から提案がきました。
   この案ならザンスカール社の商品がバカ売れだそうです」
ファラ「それはスペシャルなアイディアかな?」

ルぺ「なんでも商品開発の提案で新商品の意見だとか」
カガチ「気になる。どんなものなのか?」
ルぺ「実はその提案をした人物をここに呼んでいます……。
   入ってOKだ」

 呼ばれて部屋に入ってきたのはヒイロだった。
腕にはノートパソコンを抱えている。

ヒイロ「俺の提案を聞いてほしい。
    リリーナに素晴らしい素材でできたぬいぐるみを作ってプレゼントしたい。
    そのためには金がいる。
    正直俺の技術ならパソコンでハッキングして
    ウチの口座の預金残高を大幅に増やすのは簡単だ。
    しかしアムロ兄さんに止められている。
    俺の提案で商品開発して生産、販売したあかつきにはアイディア料がほしい」

カガチ「理由はわかった。
    ヒイロが関わった商品が売れるようになったら
    利益をいくらかまわそうではないか」
クロノクル「リリーナにぞっこんだな……」

 ヒイロはノートパソコンをテーブルの上に置き、開けて電源を入れて、
あるデータを表示させた。

ヒイロ「これはザンスカール社の主力商品の一つ、定番のアインラッドだ」
カガチ「今でも売れている商品だな」
ファラ「このCGは確かにアインラッドだ」

153 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/27(木) 19:43:17.58 ID:KHYtH/Yu0.net
 ヒイロはパソコンを操作し、別のデータを表示させた。

ヒイロ「これはザンスカール社の主力商品の一つ、定番のツインラッドだ」
カガチ「これも売れている商品だな」

 ヒイロはパソコンを操作し、新商品提案のためのデータを表示させた。

ヒイロ「これは俺が提案するトロンラッドだ」
ファラ「タイヤが3つついているな」

 そしてまたノートパソコンを操作し、別の提案のデータを表示させる。

ヒイロ「そしてこれはカトンラッド」
カガチ「……」
ファラ「タイヤが4つついているが……」

 またパソコンを操作し……。

ヒイロ「これはウーンラッドだ」
カガチ「……」
ファラ「今度はタイヤが5つだな」

 またパソコンを使い……。

ヒイロ「これはミリンラッドだ」
カガチ「何だ!? この無数のタイヤのCGは!?」
ファラ「タイヤの数がわからん」
ヒイロ「10億だ」

154 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/27(木) 19:46:01.30 ID:KHYtH/Yu0.net
カガチ「これが売れる商品なのか!?」
ヒイロ「ミリンラッドは特注品だ」
ファラ「トロンラッドやカトンラッドはまだわかるが……」

 ザンスカール社の者達は会議を続けた。その結果……。

ファラ「メッチェ!」
メッチェ「はい」
ファラ「提案は理解できるが売れないと判断した。ヒイロには帰ってもらえ」
メッチェ「はい」

ヒイロ「何!? 素晴らしい提案だぞ!?」
ファラ「10億のタイヤをつけたものが売れるはずがない。
    そもそもどうやって製作するんだ」
ヒイロ「それはアインラッドやツインラッドを改造して……」
ファラ「よい提案だったか売れないと判断した。こちらも残念だ。
    以上だ。アイディアを出してくれたことには感謝する」

 ヒイロはメッチェに連れられて帰っていった。

カガチ「ふう、リリーナにぞっこんということはわかるのだがな」
ファラ「次の議題に移ろう」

ルぺ「次ですね。またまたウッソの家族からの提案です。
   ヨーツンヘイム社のマイからの案がメールで届いています。
   ヅダの技術を使ったヅャッコーやヅロを製作しようとの提案ですが……」
ファラ「ふむ、ヨーツンヘイム社からの水面下の打診といったところだな。
    これはみんなで検討する必要がある。
    シャッコーやゾロを改造した機体を開発、販売するといったところか」

 こうして議論は続けられた。
ザンスカール社の人達は会議で頑張っているのだ。

ヒイロ「リリーナ、ぬいぐるみを渡す。
    本当はもっとお金が入ってもっといいぬいぐるみが製作できる予定だったのだが」
リリーナ「何言っているんですか、ヒイロ。このぬいぐるみだけで十分満足ですよ」

155 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/28(金) 17:19:52.27 ID:WhhIiRpb0.net
アムロ「おーい、ベルリ。そんなところでチョップを何回もしてどうしたんだ?」
ベルリ「これ? ベルリンの赤い雨の真似」

アムロ「キン肉マンか。ベルリってプロレス好きだっけ?」
ベルリ「それよりもキン肉マン好きかな。とくにブロッケンJr.が好きなんだ」

アムロ「ベルリ……、ベルリンの赤い雨……」
ベルリ「ん?」
アムロ「何でもない。
    それにしても日頃カゲの薄いベルリが超人好きという一面があるとは思わなかった」
ベルリ「カゲが薄いって何それ!? キン肉マンはすごい漫画だよ。たとえば……」

 こうしてアムロはしばらくベルリの超人談議を聞くことになった。
そして数日後、ドズルの家族が唐突にアムロ達の家に遊びにやってきた。

156 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/28(金) 17:22:18.09 ID:WhhIiRpb0.net
ドズル「ハハハ、久しぶりだな。アムロ」
アムロ「いったいどうしたんですか?」
ドズル「時間ができたのでな。みんなで遊びにやってきた。
    ところでアムロの家族達はどんなタイプの女性が好みかな?」
アムロ「また答えにくい質問を……」

 ロランが作ったお菓子を食べながらアムロやドズル達が話をしていると……。

ベルリ「好きなタイプですか? ゼナさんのような人がタイプです!」
ドズル「アムロの弟でベルリ、だったか? ゼナの前でよくそんなことが言える」
ベルリ「いやあ、実は年上好きなので……。ゼナさんいいじゃないですか」

ドズル「ふむ、夫婦の前でゼナのような人が好きと言えるその胆力気に入ったぞ!」
ベルリ「ありがとうございます」
ドズル「しかしゼナは渡さんぞ」
ベルリ「はい。でもゼナさん本当にいいですね」

アムロ「ベルリ=ゼナ……、ゼナさん」
ベルリ「ん?」
アムロ「何でもない。ベルリ、年上好きだっけ」

 こうしてアムロ達はお菓子を食べてくつろぎながら話を続けていった。
どうやらベルリはドズルに気に入られたらしい。

アムロ(ベルリは年上が好きか。個人的にはノレドと一緒になってもらいたいが……)

157 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/28(金) 17:32:00.81 ID:TTDMCLfH0.net
ドズルの中の人はロビンマスクだったりアシュラマンだったり……

158 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/29(土) 11:44:45.67 ID:D9PS+Gow0.net
プロフェッサーG「おお、そこにいるのはヒイロの家族のベルリ!」
ベルリ「ヒイロに用事ですか? おーい、ヒイロ……」
プロフェッサーG「いや、ベルリに用事があってきた」
ベルリ「ん? どういうことですか?」

プロフェッサーG「ベルリはあの個性的な兄弟の中ではかげが薄い……」
ベルリ「そんなことないと思いますけどね」
プロフェッサーG「というわけでベルリのためにいい案を考えてきた。
        名づけてレコンギスタ作戦! プロフェッサーGのレコンギスタ作戦!」
ベルリ「おおっ! 何か名前は良さそうな作戦ですね!」

 というわけで2人は作戦について話をしだした。

プロフェッサーG「Gセルフに個性をもっとつけるのがいいだろう」
ベルリ「Gセルフに? 今でも十分個性的だと思いますよ。フォトンとか」

プロフェッサーG「まずGセルフに……」
ベルリ「まず?」
プロフェッサーG「自爆装置をつける。そして家族の前で自爆するのだ!
        こうすればみんなに個性的だと認めてもらえるはずだ!」
ベルリ「お断りします」

 こうしてプロフェッサーGのレコンギスタ作戦は失敗した。
この街のプロフェッサーGがなぜ自爆装置にこだわるのか。
それは誰にもわからない……。

159 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/29(土) 12:41:20.45 ID:kvld4YID0.net
ベルリ「そんなことしたところで…

ガロード『うわ、ベル兄キャラ薄いからってヒイロの真似?パクり?引くわー』
ジュドー『確かにいきなり自爆とか好きな女の子に「お前を殺す」とかインパクト大だけどさ、二番煎じじゃねえ』
セイ『ならベルリ兄さんドムの中に入ってから自爆はどう?兄さんサイズのドム作ってあげるよ!』

弟達からこんなこと言われる未来しか見えないじゃないか!」

シュウト「ベルリ兄ちゃんどうしたんだろう?」
キャプテン「暑さにやられた可能性98%、それによる被害妄想が募ってしまった可能性100%だ」

160 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/30(日) 11:01:26.46 ID:E+LmVGtR0.net
 闇の中、ある人物が舞台にある椅子に座っている。そこにちょうどスポットライトが当たった。
その人物が光に照らし出された。
Gガンダムのストーカーだ。

ストーカー「皆さん、怒るのは嫌なものです。
      怒るのはすごくエネルギーを使う行為ですし、
      怒られるのは誰だって嫌に決まっています。
      今日はこの街のある人物がある人に対して本気で怒るという話です。
      人間怒る時はあります。もう一回言いますが怒るのは嫌なものです。
      しかし私はこうも思うのです」

 そこまで語るとストーカーは言葉を選ぶようにゆっくりと発言した。

ストーカー「なぜそんなにその人が怒るのか考えることで
      その人物が歩んできた人生や持っている背景が見えてくることがあるのではないかと。
      今回はガンダムファイトはありません。そんな話です」

 ある日、フレイとミリアリアがいつものガンダム兄弟の家に現れた。
目的は取材とその付き添いである。

アムロ「2人ともどうしたんだ?」
ミリアリア「今日はアムロさんの取材です……、ってシャアさん!」
シャア「やあ、こんにちは」

 アムロ達の家にいてミリアリアにあいさつしたのはシャアである。
兄弟達やシャアの他にもハサウェイやクェス、ギュネイがいて
楽しそうに笑いながら世間話をしている。

ミリアリア「実はアムロさんの他にシャアさんにも取材をしたかったんですよ!」
シャア「私に?」
ミリアリア「はい! これはチャンスなんで2人にインタビューと写真撮影お願いできますか!?」

161 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/30(日) 11:03:44.92 ID:E+LmVGtR0.net
 シャアは快諾した。

シャア「いいだろう」
アムロ「俺もいいぞ。シャアと取材か。いったいどういう話を俺達がすればいいんだ?」
ミリアリア「あのですねー……」

 ミリアリアは事細かに話し始めた。生い立ちや2人のライバル関係について改めて聞きたいと。
アムロもシャアもそれに応じる。なごやかな雰囲気でインタビューや写真撮影は進んでいった。

アムロ「……というわけだ」
シャア「ああ、そうそうその時は……」
ミリアリア「なるほど」

 ミリアリアが聞いた話を手帳に書いてまとめている。
その横では兄弟達がいて思い思いの行動をしている。
家事をするもの、身体のトレーニングをするもの、
自爆しようとして止められるもの、さまざまだ。
さらにそばではハサウェイやクェス、ギュネイが会話を続けている。

クェス「……でね、家ではそうだったの!」
ハサウェイ「あー、そうなんだ」
ギュネイ「ふーん」

アムロ「……ということもあったな」
シャア「ああ、あったな。それは」
ミリアリア「なるほど」
フレイ「……」

クェス「……というわけよ、本当に腹が立つ」
フレイ「……」
アムロ「……と、こういうこともあった!」
シャア「あったな!」
ミリアリア「なるほど」

クェス「……本当に頭にくる!」
フレイ「……」
クェス「……あんな奴、いなくなればいいのに!」
フレイ「……! クェス、いい加減にしなさいよ!」
クェス「何!? 自分のお父さんのことを悪く言っちゃ悪いの!?」

162 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/30(日) 11:06:10.59 ID:E+LmVGtR0.net
 フレイがすごい形相でクェスに怒っている。

フレイ「ミリアリアがこの家で取材している横でそんな話聞かされたらダメって言うわよ!」
クェス「何よ、それ!」
フレイ「何で自分の父親のことをそんなに悪く言うのよ!?」

クェス「だから何よ? 何でフレイが怒るのよ?
    ああ、そうかフレイは家に帰れば大好きなお父さんがいるからね」
フレイ「そうよ、大好きよ。パパのこと大好きよ」
クェス「このファザコン!」

 2人が口でケンカを始めたので他の者が止めに入った。

シャア「クェス、ケンカはやめるんだ」
ハサウェイ「そうだよ」
ギュネイ「そうだ」
アムロ「フレイもケンカはやめるんだ」
ミリアリア「取材の付き添いで来てもらってなんだけど、この場所でケンカって何考えてるのよ!?」

フレイ「もう一回言うわ。ここで自分の父親をそういう風に言うのはやめなさい」
クェス「だからなんでフレイにそんなこと言われなきゃならないのよ!?
    そんなにお父さんのことが大好きなの!?」
フレイ「そうよ! パパ、大好き!」
クェス「それはよかったわね。私のお父さんはまた女をつくったかもしれないのよ。
    そんな父親でもいいと思う!? フレイとこっちの家は違うのよ!」

アムロ「アデナウアーさんか……」
シャア「クェスの言うこともわかるが……」

 フレイは先ほどと変わらず怒った表情で話しかけた。
クェスも同じく怒っている。

フレイ「そういうことで怒っているんじゃないわ!」
クェス「じゃあ何!?」
フレイ「人間には相性があるから、合わない人間がいるかもしれない。
    クェスの家族がそうなのかもしれない。でもねここでそんなことを言っちゃダメ!
    ここはね!」

 フレイはさらに大きい声で叫んだ。

フレイ「ここは、このガンダム兄弟の家は父親がいないのよ! 母親もいない!
    それなのに父親がいなくなればいい? いい加減にしなさいよ!」

163 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/30(日) 11:08:26.48 ID:E+LmVGtR0.net
 アムロは大声を出した。

アムロ「俺達のこと!?」

フレイ「パパがいなくなったら、私だったら絶対おかしくなっちゃうわ。
    それなのにね、ここの家族達、兄弟達はみんな頑張っているのよ」
クェス「それは…」

アムロ「フレイ、俺達はもうそんなこと気にしていないし、
    少なくとも俺はもう気にしてないから」
フレイ「もうって何よ!? もうって!
    ここの家族達が両親いないことクェスは知ってるでしょ!?
    それなのにここで、よりによってここで自分の父親いなくなれって言うなんて……!」

 なおも怒ってクェスにつめ寄ろうとするフレイを兄弟達は羽交い絞めにした。
クェスもまたシャアやハサウェイ、ギュネイ達に羽交い絞めにされる。

フレイ「前に行けない……!」
クェス「3人ともやめてよ……!」

 しばらく後、フレイとクェスはこの家の別室に座っていた。
アムロとシャアが穏やかに話しかけた。
その様子を部屋のドアの向こうからミリアリアや他の兄弟達が見ている。

アムロ「頭が冷えて冷静になったか」
シャア「2人ともさっきはすごい剣幕だったぞ」

164 :通常の名無しさんの3倍:2019/06/30(日) 11:10:47.15 ID:E+LmVGtR0.net
フレイ「はい、すみません」
クェス「はい」
フレイ「クェス、さっきは……」
クェス「ううん、私の方こそここでそういう風に思ったことなかったし、
    そう怒られたこともなかった。
    ここでああいうことを言うのはやめようかな……」

アムロ「……フレイ、さっきは俺達のことで怒ってたんだな。
    ケンカはダメだが、その、なんだ、理由が俺達のことというのは少し嬉しい」
フレイ「はい」

シャア「クェス、私の部下の者に今調べさせたんだが……」
クェス「はい」
シャア「以前はともかく、少なくとも今回のアデナウアーさんの疑いはシロだぞ」
クェス「えっ?」
シャア「だからアデナウアーさんに女は今いない。
    またつくるかもしれないし、よりを戻すかもしれないが……」

 クェスはそれを聞くと立ち上がって急いで部屋を出た。
ドアの向こう側にいた兄弟達が追おうとしたがハサウェイやギュネイがそれを手で制して止めた。

ギュネイ「行かせてやれ」
ハサウェイ「ギュネイと意見が合ったね」

アムロ「さて、どこに行ったのかな」
シャア「アムロ、本気で言ってるのか?
    クェスがどこ行ったのかニュータイプじゃなくても誰でもわかるぞ」
アムロ「冗談だ」

 そう言うとアムロとシャアはお互いに笑った。

165 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 11:36:04.14 ID:rjZtUae/0.net
乙と面白かったしか言えない語彙力の低さを許してくれ…
ガッツリ全部の作品の感想書くとめっちゃ長くなりそうなんだ…

166 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 17:49:18.29 ID:1W3I+iKq0.net
 今日はリリーナがガンダム兄弟の家にやってきていた。

リリーナ「実はお願いがあってきました」
ヒイロ「何だ?」
リリーナ「お兄様とノインさんがデートをするらしいので何かいい案がないかと」
ヒイロ「いい案……」

 ヒイロがしばし考えているとセレーネが声をかけた。
嬉しそうな顔をしている。

セレーネ「いい案って要するにどこに行くかとか何をするかとか考えることよね?」
リリーナ「はい」
セレーネ「それならいいアイディアがあるわ!」

 とセレーネが大声を出しているとアムロが口をはさんだ。

アムロ「またセレーネはちょっかいを出して……」
セレーネ「ちょっかいとは何よ!」
アムロ「セレーネは愚妹だから……」
セレーネ「ぐまい?」
アムロ「愚かな妹のことだ」

セレーネ「愚かな妹じゃないわよ! 人の恋路を邪魔してるんじゃなくてその逆!
     ゼクスとノインの仲を応援してるんだから!」
アムロ「応援といえばそうだが……」

リリーナ「それでいい考えというのは?」
セレーネ「聞きたい?」

167 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 17:51:38.22 ID:1W3I+iKq0.net
 数日後のゼクスとノインのデートの日、2人はプラネタリウムの施設の前にいた。
ゼクス達から少し離れたところにはヒイロ、リリーナ、アムロ、セレーネがおり、
身を隠しながら2人をじっとみている。

ノイン「プラネタリウムとは驚きました……」
ゼクス「意外か?」
ノイン「はい。『MSで宇宙を移動する間、星は見慣れている』とか言いそうだったので……」
ゼクス「リリーナに言われてな。たまには2人でプラネタリウムに行ってこいと」
ノイン「ふふふ、私はゼクスの行くところならどこでもいいですよ」

 そうゼクスとノインが話しているのをヒイロ達はしっかり聞いていた。

アムロ「プラネタリウムとはセレーネの趣味だな」
セレーネ「そう。私がリリーナに言ったの」
ヒイロ「さすが趣味は天体観測。仕事も宇宙関係の技術者だけのことはあるな」
リリーナ「なかなかいい雰囲気だと思います。やっぱり相談して正解でした」
アムロ「よし、3人ともそろそろ帰ろう」

セレーネ「えっ? ここからがデートのいいところなのよ。みんなで尾行よ。
     だいたいなんでアムロ兄さんが今日一緒にいるのよ?」
アムロ「それはもちろん愚妹のセレーネを見張るためだ。
    セレーネが何かやらかしたらゼクス達の迷惑になる可能性がある」
セレーネ「何それ?」

リリーナ「私達もプラネタリウムに入りましょう」

 ゼクスとノインに加え、ヒイロ達もこっそりとプラネタリウムに入った。
そして上映後。

ゼクス「ノイン、今日の、その、デートは終わりではない……」
ノイン「照れないでください。それでどこに行くんですか?」
ゼクス「ライブだ。リリーナからチケットをもらった」

168 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 17:53:50.74 ID:1W3I+iKq0.net
 ここはミーアのライブ会場。
2人はチケットを手に入場し、客席に来た。ノインはびっくりしている。

ノイン「ゼクスがミーアのライブに誘うとは。プラネタリウムもですが驚きです」
ゼクス「先ほども言ったがリリーナに2枚のチケットをもらったからな。
    リリーナも私達に気をつかっているのだろう。
    そろそろ時間だ。整形前の顔に戻したミーアのライブだな。
    私は整形後のミーアより前に戻したミーアの歌の方が好きだな」
ノイン「私もです。彼女も昔とだいぶ雰囲気が変わりましたしね。
    曲とか服装とか。この間TVで見ましたが……」

 そうゼクスとノインが話しているのをスタッフの席、
つまり関係者以外立ち入り禁止の席からこっそり見ている者がいた。
ヒイロ達である。

アムロ「ミーアのライブとはセレーネの趣味か?」
セレーネ「そうよ」
アムロ「どうやってここのスタッフ用の席を使わせてもらっているんだ?」
セレーネ「それがミーアに聞いたら
     『日頃お世話になっているガンダム兄弟のためなら
     スタッフ用のスペース用意できます』って」

アムロ「うーん……。いいのか?」
セレーネ「アムロ兄さん、考え込まないでよ。ミーアはそう言っているんだし」
リリーナ「ライブが始まりますよ。お兄様達いい雰囲気です」
アムロ「そうなのか?」
リリーナ「そうです」

 数時間経って時刻は夜、ミーアのライブが終わった。

アムロ「よし、3人ともそろそろ帰ろう」
セレーネ「えっ? ここからがデートのいいところなのよ。尾行を続けるわよ」

169 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 17:56:06.22 ID:1W3I+iKq0.net
 夜の公園のそばの道をゼクスとノインが歩いている。
その後ろをヒイロ達が再び尾行している。

リリーナ「この道をずっと行くとノインさんの家ですね」
アムロ「よし、3人ともそろそろ帰ろう」
セレーネ「何を言ってるのよ? ここからがデートのいいところなのよ。
     さらにみんなで尾行よ」

 少しの間ゼクスとノインが歩き、
その後ろをヒイロ達が尾行するというのが続いていたが、
おもむろにゼクスが振り返って声をかけた。

ゼクス「ヒイロ達、そろそろ出てきてくれ」
リリーナ「えっ?」
ヒイロ「……」
セレーネ「バレてた?」

 ヒイロ、リリーナ、セレーネ、アムロが姿をあらわすと、ゼクスがさらに声をかけた。

ゼクス「私はニュータイプではないが尾行はずっとわかっていたぞ」
ヒイロ「任務失敗……」
ゼクス「たとえるならリーオーにウイングガンダムを撃墜されるくらい甘い」
セレーネ「ずっとわかっていたって……」
ゼクス「もちろん最初からだ」
セレーネ「あらら」

アムロ「やっぱり」
ゼクス「そこにいるアムロにはすべてわかっていたようだがな」
アムロ「ニュータイプでもニュータイプでなくてもわかることはあるさ。
    今日は愚妹の監視役といったところだ」
ゼクス「ははは、お互い妹を持つと苦労する」

 そこでゼクスは真顔になると4人にゆっくりと語りかけた。

ゼクス「今日は楽しかった。リリーナやみんなには……、感謝している。
    だがそろそろ私とノインの2人だけの時間をくれないか?」

170 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 17:58:44.01 ID:1W3I+iKq0.net
 ゼクスはさらに話を続けた。

ゼクス「頼む……」

 そこでゼクスは別の方を向いてまた歩き始めた。
ノインは笑ってヒイロ達4人に会釈するとゼクスと一緒の方を向いて歩いていった。

セレーネ「はー。最初からバレてるなんてね」
アムロ「セレーネ達どうする? また尾行するか?」
セレーネ「できるわけないでしょ! もう向こうにバレてるのに!」

アムロ「よし、みんなで帰るぞ!
    今日はリリーナも帰る前に俺達の家によっていくといい。
    ロランがそろそろ晩ご飯を作って待っている頃だ」
リリーナ「いいんですか!?」
セレーネ「いつでも歓迎よ」
ヒイロ「リリーナと一緒に夕食、任務了解」

 こうしてアムロ、セレーネ、ヒイロはリリーナと一緒に自分達の家に帰っていった。
今日もこの街は平和だ。

171 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/01(月) 21:16:06.07 ID:8QPz4AJM0.net
乙でしたー

ゼクスだから絶対尾行に気づいてるだろうなと思ってた

172 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/01(月) 23:52:15.99 ID:ilwgG/eO0.net
日登町中心部

呂布「魂ィィィィィ!」

 呂布の一撃が、襲ってきたプルーマ数機をバラバラに破壊する。
 キャスバルは赤兎馬からそれを驚いた表情で見ていた。

キャスバル「す、すごいんですね呂布さんは。生身?でそんなことができるなんて」
呂布「フン、これくらい容易いことだ。それに貴様もすぐにできるようになる。俺の息子だからな」
キャスバル「(僕、一言も息子になるって了承してないんだけどな)」
呂布「それより、貂蝉はどこへ行った?」
キャスバル「母さ、マリナさんなら逃げ遅れた人を助けに行くって……あ」

 その時、キャスバルはこちらにやってくる一機のガンダムを見た。
 ブラスターマリナに先導されるその青いガンダムは、いかにもふらふらと覚束ない様子で飛んでいる。
 おまけに、機体も損傷が酷く、バチバチと各所から火花が上がっている。

呂布「ム、あれは小僧の00……?」
キャスバル「知り合いですか呂布さん」
呂布「おう。貂蝉にちょっかいをかける不埒な小童だ。しかし、ヤツがあれほど手酷い傷を受けるとは。一体どんな強者と戦ったのだ?」
マリナ「刹那、大丈夫? もうすぐみんなが避難してる学校に着くわ」
刹那「あ、ああ。すまないマリナ……」
呂布「おい! どうした小僧! なにがあった!」
刹那「呂布トールギス……俺は、兄さんたちに伝えなくてはいけないことが……」
マリナ「あ、いけない!」
 
 急にダブルオーライザーがぐらりとバランスを崩した。
 リボンズ、実写シャアの連戦が祟ったのか、ついにコクピットで刹那が失神したのだ。
 マリナは慌てて魔法で助けようとした。だが間に合わない。
 推進力を失い、頭から落下するダブルオーライザー。
 このまま地上に墜落する……そう思いキャスバルが目を瞑ったその時だ。

マリーダ「止まれ!!」
マリナ「ブラスターマリーダ! 来てくれたのね」
バナージ「魔法で機体が空中に固定された。今だ、頼むぞシン!」
シン「あいよ!」

 落下するダブルオーライザーを、飛び込んできたもう一機のガンダムが空中でキャッチする。
 それはシンのデスティニーガンダムだった。

173 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/02(火) 02:05:25.54 ID:icErLBEE0.net
日登町中心部:学校

 ここはガンダム兄弟たちが普段通う学校。
 小・中・高と一貫式であること、MSの実習訓練場が併設されていること
 などの理由から敷地は無駄に広い。
 しかし今ここには、その広い学校が狭く感じるほど、多くの人々が集まっていた。
 みな、デビルガンダムなどの襲撃から避難してきた日登町の住人たちだ。
 
ハマーン「物資は充分にある! みな慌てず落ち着いて行動せよ!」
マリュー「炊き出しは校庭で行っています! 怪我をした方は校庭のテントにテクス先生がいらっしゃいますのでそちらへ!」

 ハマーンら教員の奮闘のおかげで、今のところ住人たちは比較的落ち着いている。
 しかしこのまま騒動が収まらなければ、パニックが起こるのは時間の問題だった。
 
ハマーン「そのためにも、まずはシャアとアムロ・レイのくだらん争いを終わらせなくてはならんのだがな」
マリュー「そういえばカミーユたちは? さっきまでそこにいたけれど」」
ハマーン「奴らなら、今アルレット・アルマージュたちと家族会議中だ」
マリュー「ああ……」

 マリューは合点がいったように校舎の裏を見上げた。
 そこには、小山のように巨大なMA――ビグ・ラングとアハヴァ・アジール――が
 二体ならんで立っていた。


 学校内:教室

 ガランとした無人の教室で、カミーユとジュドーは兄弟と再会していた。
 しかし無事を喜ぶ間もなく、カミーユたちに伝えられたのは、
 ゾルタン・アッカネンによって家が襲撃され燃え落ちたという衝撃的なニュースだった。

ジュドー「マジかよ……とっておきのジャンクを床下に隠してたのに」
マイ「すまない。ガンダムを持ってくるのが精一杯だった」
カミーユ「一体何者なんだその家を襲ったヤツは!」
アルレット「わかんないわ。強化人間っぽかったけど」
マイ「乗っていた機体は、多分シナンジュの系列機だ。最初にアンジェロが襲ってきたことといい、彼もフル・フロンタルの仲間だとは思うけど」
アルレット「フル・フロンタルねえ。あの変人のお仲間なら奇天烈なのも納得だわ」

 まさかそのフル・フロンタルが事件の黒幕だとは思ってもいないアルレットは、
 呑気な様子でうんうんと頷いた。
 一方、同じく家から脱出してきたアルとシュウトの顔色は暗い。

アル「大丈夫かな、セレーネお姉ちゃん。あんなヤツ一人で相手して……」
キャプテン「心配するな。セレーネならきっと大丈夫だ」
劉備「そうそう。それにフリットとウッソだって、あの後すぐに戻って合流したはずさ」
シュウト「うん。そうだね……」

 散々荒事を乗り越えて来た上の兄弟たちと違い、
 家が焼かれたことは、年少組にとって大きなショックだったに違いない。
 そんな二人を、劉備ガンダムとキャプテンガンダムは心配そうに見守っている。
 そこへフェネクスがやってきて、裏庭に着陸した。

リタ「みんな! バナージが戻ってきたよ! シンと刹那も一緒だって」

174 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/02(火) 02:14:46.73 ID:icErLBEE0.net
 フェネクス――リタはそう言って嬉しそうに校舎の外から教室を覗き込んだ。
 その手にはバナージとシン、それからマリナに付き添われた刹那の姿もある。

シン「アル! シュウト! マイ兄さんたちも!」
バナージ「家が焼かれたって本当なんですか!」
アルレット「冗談はよしこちゃん……といいたいトコだけど、残念ながら大マジよ」
バナージ「そんな……」
アルレット「あれ、刹那はどうしたの?」
マリナ「今は気を失ってます。なんだか酷く疲れているみたいで」

 そう言ってマリナは膝枕で眠る刹那の額を優しく撫ぜた。

劉備「フリットが見たら怒り狂いそうな光景だな」
ジュドー「シャアさんもね」

 数分後、ガンダム兄弟は机を円状に並べ、家族会議を開いていた。
 議題は無論、これからどうするか? ということだ。

シン「町の外じゃデビルガンダムとかが暴れてるんだろ? 今すぐ倒しに行かないと!」
バナージ「でも、アムロ兄さんとシャアさんのケンカも放っておけないよ」
アル「僕、連絡が取れないシロー兄ちゃんとかドモン兄ちゃんも気になるな……」
ジュドー「マイ兄はどう思う?」
マイ「うん……そうだね」

 喧々諤々の議論の中、
 マイは弟たちの視線から逃れるように、じっと目を瞑って考え込んだ。
 今はアムロは勿論、他の年長組の兄弟たちは誰もいない。
 (年齢不詳のアルレットを除けば)自分が最年長者なのだ。
 ならば、ここはマイが弟たちをまとめて、方針を決めなくてはならない。

マイ「(僕がみんなを導かなくては……でも)

 彼は内心、ひどく迷っていた。
 なぜならこんな状況、マイにとって生まれて初めてなのだ。

モニク「マイ……おまえって、意外と優柔不断なんだな」

 不意に、モニクにいつか言われた言葉が脳裏に蘇る。
 自他ともに認める通り、マイは分析や観測が得意だ。
 だからその分、決断を伴うことには慎重というか臆病で、
 多くの場合、決断自体を他の兄弟に委ねてきた。
 マイ自身も、それでいいと思っていた。
 しかし、今だけは自分で決めるほか道はない。

マイ「(こんな時、他の兄弟だったらどうするかな)
 
 アムロなら的確に物事を判断し、最善の方法を見つけるはずだ。
 シローは警官として全員の安全を優先するだろうし、
 イオも悩むことなく勢いで「こうしろ!」と弟たちに号令をかけるだろう。
 普段は自信がなく卑屈で落ち込みやすいヨナだって、いざという時には決断できることを知っている。
 だが、マイは……

マイ「(ダメだ……情報が足りなすぎる。僕にはとても決められない)」

 マイは心の中でついに白旗を上げた。
 それを察したのか、アルレットが助け舟を出す。

175 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/02(火) 02:19:48.25 ID:icErLBEE0.net
アルレット「とりあえずシローと合流するっていうのはどう? イオやヨナと違って、居場所もわかってるんだし」
キャプテン「確かに。シローなら警察署にいるはずだな」
シン「そういえばグラハム警視正が、警察署はデビルガンダムとMAの戦いの場になるから危険だって」
アルレット「決まりね。ならまずは全員でシローを助けにいきましょ。マイもそれでいい?」
マイ「あ、いや、僕は……」

 その時、失神していた刹那が目を覚ました。

刹那「ここは……?」
マリナ「刹那! よかった、目を覚ましたのね」
シュウト「ここは学校だよ、刹那兄ちゃん」
アル「みんな、ここに避難してきたんだ」
刹那「兄さんたちもいるのか……」
アルレット「刹那、私たちこれからシローを助けに警察署に行ってくるわ」
刹那「待ってくれアルレット姉さん。俺はみんなに、伝えなくてはいけないことが……くっ!」
シン「ああ、もう無理すんなよ。疲れてるんだろ?」
バナージ「話なら、シロー兄さんを連れて戻ってきた後で聞くからさ」
カミーユ「マリナさん。刹那のことお願いします」

 そういってガンダム兄弟は刹那を残し、教室を去っていった。
 だが一人、マイだけが刹那の隣に座り込み、彼の口元に耳を寄せる。

マイ「刹那。僕は今、情報が欲しいんだ。教えてくれ、君は何を知ってるんだ?」

 刹那はリボンズや実写シャアとの戦いを通じて知ったことをマイに語った。
 するとマイの頭の中で、断片的だった情報が少しずつ形を成していく。
 刹那が語り終えると、マイはすっくと立ちあがった。

マイ「ありがとう、刹那。僕が決めるべきこと、ようやくわかったみたいだ」

 そういってマイは兄弟たちを追って廊下へ飛び出していった。
 それからすぐに、ガンダム兄弟を連れて教室に戻ってくる。

カミーユ「なんだよマイ兄さん。突然呼び戻して」
バナージ「なにかわかったって言ったけど」
マイ「ああ」

 マイは憑き物が落ちたような顔で答えた。

マイ「僕はずっと気になっていたんだ。アムロ兄さんとシャアさんのケンカに都合よく現れたデビルガンダムたちのこと、
   兄さんのパイロットスーツに仕込まれていた『ヅダエール』のこと、通信障害のこと、そして、家が襲撃されたこと。
   それが、今、刹那の話を聞いて、ようやく一本の線に繋がった。……この騒動には、黒幕がいる」
アルレット「黒幕って?」
刹那「フル・フロンタルだ」
バナージ「フル・フロンタル! 本当なのか刹那!?」
刹那「ああ。リボンズが白状した。ヤツは、フロンタル自身から計画の一部を聞いたらしい」
ジュドー「マジかよ……」
マイ「ここまでの騒動は多分、フロンタルの筋書き通りだ。いや、もしかしたらこれから警察署に行くことだって読まれているかもしれない」
カミーユ「どこまで行っても、フロンタルの掌の中ってことかよ」
アルレット「じゃあ、どうするつもり? 対策はもう考えてるんでしょ、マイのことだから」
マイ「勿論。対抗するためには、僕たちも全ての情報を共有する必要がある」

 マイは珍しく、ニヤリと笑みを浮かべた。

マイ「トランザムバーストだ。高濃度のGN粒子で、この町に住む人々全員の意識を繋ぐんだ」

176 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/02(火) 19:56:09.57 ID:WNaDx+7B0.net
〇月〇日

アル「最近、文通を始めたんだ」
アムロ「ふうん、誰と始めたんだ?」
アル「殺駆三兄弟だよ」
アムロ「殺駆三兄弟!?」

〇月△日

アムロ「アル、手紙を書いてどうしたんだ?
    殺駆三兄弟にでも送るのか?」
アル「今日のお手紙はにせガンダムに送るんだ」
アムロ「にせガンダム!?
    アルの人脈なら闇皇帝が文通相手でもおかしくないな……」

〇月×日

刹那「俺も文通を始めた。今日、手紙が来たんだ。
   俺はもう読んだからみんな見てくれ」
アムロ「文通相手は誰なんだ?」
刹那「騎士ガンダムだ。
   ここにはアムロ兄さんの過去の武勇伝がたくさん書かれている。
   文通してよかった」

アムロ「やめろ! それを読むのはやめるんだ!」
アル「アムロ兄さんの武勇伝って……。
   そんなに知られたくないことなのかな?」

177 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/03(水) 21:40:45.25 ID:c/MbKg300.net
 今日は町内会の会議である。
議事進行はキシリア、みんなから出てきた意見をノートに書くのはマイが担当している。

キシリア「それでは次の議題、夏の盆踊りにかける曲をどうするかですが……」

ベルリ「いい考えがあります」
キシリア「えーと、アムロの弟のベルリ、意見とは?」
ベルリ「キン肉マンのエンディングの一つ、キン肉マンボをかけましょう」
アムロ「ベルリンの赤い雨って歌詞の曲か……。
    おいおいベルリン……、じゃなかったベルリ。それはちょっとな」

刹那「俺は反対だ。盆踊りにはマンボではなく音頭をかけるべきだ」
アムロ「なるほど」
刹那「具体的に名前を出すとドラえもん音頭だ。F先生といえばドラえもんだしな」
アムロ「ドラえもん音頭!?」

キシリア「それではあいだを取って私の中の人が歌うアラレちゃん音頭にしましょう」
ギレン「キシリア、冗談はよせ」
キシリア「意外と兄上も甘いようで……。冗談はいっていません。私は本気です」

 この後ベルリ、刹那、キシリアの意見は3つとも町内会で採用された。
夏祭りはまだだが町内会の議論は白熱したのだ。
それだけみんなの夏祭りにかける思いは強いということでもある。
……多分。

モニク(今年はマイと一緒に着物を着て夏祭りに行こうか……)

178 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/04(木) 21:52:22.98 ID:GiFcvn5C0.net
 今日はティファがガロード達の家に遊びにやってきた。
兄弟達がティファのスケッチブックを見ている。

アムロ「さすがティファ、見事な風景画だ」
ティファ「ありがとうございます」
ガロード「さすがティファ! 絵がうまいな」
ティファ「ありがとう、ガロード」

 みんな口々にティファの絵を褒めたたえた。

ティファ「みなさんありがとう。けれど私の絵はまだまだです」
ガロード「こんなにうまいのに?」
ティファ「絵をうまく描くことは確かに重要ですがそれだけではありません。
     技法を高めるだけでなく何を描くかということも重要なのです」
アムロ「へえ」

ティファ「例えばこの絵」

 ティファはスケッチブックの紙を何枚かめくり、人物画を見せた。

ティファ「これはガロードです」
ガロード「うまいじゃないか」

 さらにティファはスケッチブックをめくった。

ティファ「これもガロード」
アムロ「ふんふん」

179 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/04(木) 21:54:35.13 ID:GiFcvn5C0.net
 さらにティファはスケッチブックをめくり……。

ティファ「これは横顔のガロード」
ガロード「……」

ティファ「これはダブルエックスに乗っている時のガロードです」
アムロ「ガロードばっかりじゃないか!」

ティファ「他には食事中のガロードや
     ここで家族と一緒に会話している時のガロードの絵等もありますよ」
アムロ「何というか……。俺には何ともいえない」

180 :砂糖と聞けばこの二人:2019/07/05(金) 16:51:08.41 ID:QC0VUBte0.net
1/2

忘れてしまえ
   
           ワスレテシマエ


シャギア「ブルーレイのおまけで一時何やら不穏な動きがあったが」
オルバ 「少なくともここのぼくらは日々の糧を確保するのに忙しいんだよ」
アムロ「またタイミングよく出てくるし……まあ砂糖片付いていいけど」

せっせと砂糖を回収して去っていくフロスト兄弟を呆れつつも傍観するガンダム家面々。
まー最近は大きな結晶の氷砂糖もあったりするのでとっとと撤去してくれるのは助かるのだ。

シャギア「パン屋に卸すのもいいがやはり製菓業者が高値で買い取ってくれるな」
オルバ 「パンだと酵母が消費するから特色活かせないものね」
現金や食糧その他を手に意気揚々と帰路につく二人に声をかけるメガネの女性。
???「随分とお気楽な生活ができるようになったものね? 紛い物のお二人さん」

シャギア・オルバ「…………………誰?」

181 :砂糖と聞けばこの二人:2019/07/05(金) 16:51:50.04 ID:QC0VUBte0.net
2/2
ひききききっ!

 どんなリアクションを期待していたのか、女性がまともに引き攣った。
???「そ、そう。忘れたフリでもしないとプライドを保てないのでしょうね。出来損ないさんたちは。
   あなたたちときたら、研究所でも私たちの期待をさんざん裏切り続けてくれたし、
   まったくとんだ役立たず───」
オルバ 「いやだからほんと誰。なに研究所って」
シャギア「忙しいのだよ我々は。見ず知らずの人間にマウント取りにくる暇があるならあなたも
     自分の生活を真面目に考えてはいかがか」

???「な……っ!」
 バカにして、だの紛い物が、だのわけのわからないことをブツブツといいながらふらふらと去っていく。
オルバ 「……なにがしたかったんだろう」
シャギア「さあ?」

しばらく、間。
シャギア・オルバ「あ゛──────っっ!!」
絶叫する二人にたまたま近くにいたコウがどん引いた。
シャギア「思い出した! ニタ研のカロン所長!」
コウ  「え゛前にガロードが言ってた要警戒人物? てか紛い物って……あ」
 二人が「ニュータイプではないモノ」として研究所でぞんざいに扱われていたことは色々聞いていた。
聞いていたが……
シャギア「素で忘れていた……なんだか、色々あり過ぎて……言われてみればかなり恨みやら何やら
     あったよーな気はするが」
 おいおい。
オルバ 「どうしよう兄さん、なんだか『出たての芸人の渾身のネタをスルーした後に気づいた』みたいな
     うしろめたさがひしひしとっ!」
コウ 「お前ら、ひでぇwww」
シャギア「そんなこと言われても……」

コウ 「で結局何がしたかったんだろうな」
デュオ「それこそストレス発散にマウント取りに来たんだろ? まとめサイト見ればいくらでもいるぜ」

182 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/05(金) 18:32:08.15 ID:Pb9LViuw0.net
>>181
ヨナ「ごめんごめんごめん俺は君を見捨ててごめんなさ俺だけ逃げ出して力がないばかりにごめんごめんごめんごめん許してくれリタ」

ガロード「逆になんでヨナ兄がダメージ喰らってんの?」
イオ「ニタ研の所長見て、オーガスタ研でのトラウマ思い出したんだろ」

リタ「よしよし、わたしはもう気にしてないからヨナも元気だして」ポンポン


アルレット「私は不良品じゃない出来損ないじゃないいらない子じゃない私は…」ブツブツ
ジュドー「おおーい、こっちでアル姉もフラナガン機関のトラウマ発症してるんだけど」

183 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/05(金) 18:48:15.89 ID:7Er81ls80.net
 今日は兄弟達の家にレインがやってきた。

ガロード「こんにちは。今日はどうしたの?」
レイン「ロランいる?」
ガロード「いるよ」
ロラン「ああ、レインさん、約束どおり今日は料理をしに来たんですね」
ガロード「約束? 料理?」

ロラン「レインさんと僕とで料理をしようって以前から約束してて」
レイン「ロランに日本料理を教えてもらおうと思って」
ガロード「今すぐ始めるの? 俺も食べたいな」

レイン「ごめんなさい、今は荷物をこの家に置いてきただけ。
    今からティファに日本画を習いに行くの」
ガロード「ああー、ティファは絵がうまいから。日本画もできるんだ」
レイン「そうそう。その後、晩ご飯は日本料理よ」

ロラン「レインさん、料理に絵に色々挑戦してますね」
レイン「そうなの。
    明日はシャアさんのところにナギナタを習いに行くの」
ガロード「ああー、すごいね。それは」

 とこのように3人が話をしているとドモンが真剣な表情でレインに話しかけた。

ドモン「レイン、今日のところはティファのところに行くのはやめろ」
ガロード「えっ? せっかくティファに絵を教えてもらうチャンスなのに」
ロラン「兄さん、そんな顔でどうしたんですか?」

ドモン「いいからやめろ。今日のロランとの調理もなしだ」
ガロード「せっかくの料理が! 晩ご飯が!」
ロラン「兄さん、それはさすがに……。僕は怒りますよ」

 ガロードとロランに対してドモンは叱りつけた。

ドモン「2人とも何見てるんだ! レインの顔色の悪さを見たか!?」
2人「えっ!?」
ドモン「レイン、今日の体温は何度なんだ? カゼか?
    体温計で測ってないのか?」

184 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/05(金) 18:50:41.15 ID:7Er81ls80.net
 ドモンはさらにレインに問いかけた。

ドモン「レイン、どうなんだ?」
レイン「……××度よ」
ガロード「げっ!? 高い!」
ロラン「それは大変だ!」

 普段ミンチになっても元通りになるこの街の住人が驚くほどの体温である。
もっともこういう時のために医者は存在するのだが……。

ドモン「医者の不養生という言葉そのものじゃないか」
レイン「大丈夫よ。たいていの問題はコーヒー一杯を飲めば解決するものよ。
    コーヒーを一つちょうだい」
ドモン「テクスはそういう意味で言ったんじゃない!
    ティファには今から俺が電話しておく。レインはこの家で休め。
    後で他の医者をこの家に呼んでくる」

 とこういうわけでレインは兄弟達の家で休むことになった。
レインはドモンがしいた布団の中でぐったりしている。

ドモン「料理に絵にナギナタもいいが体調にも気をつけておかなければな」
レイン「ごめんなさい、ドモン。あなたに迷惑をかけて」
ドモン「いいさ。レインは俺のパートナーなんだから」
レイン「ドモン……」
ドモン「今からおかゆを作ってくる」

 そう言うとドモンはキッチンへ行き、料理をし始めた。

ガロード「兄さん」
ロラン「兄さん」
ドモン「ん? 2人とも何だ?」

185 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/05(金) 18:53:09.69 ID:7Er81ls80.net
ガロード「さっきはごめん」
ロラン「レインさんの顔色、気付かなかった……」
ドモン「俺はレインのパートナーだからな。早く気付けた。それだけだ。
    2人ともディアナやティファが調子悪そうだったら気をつけてやれ。
    俺達はアムロ兄さんのようにニュータイプではないかもしれん。
    カンが悪いのかもしれんがパートナーの体調に気をつけなきゃな」

 ドモンは時間をかけておかゆを作るとレインのところに持っていった。

ドモン「さあできたぞ」

 ちょうどその頃、医師も兄弟達の家に到着した。

テクス「さて、患者はどこかな?」

 レインは的確な治療のおかげでその後回復したという……。
だがそれはもう少し後の話。

レイン(しいてくれたドモンの布団、いい匂い。
    ドモンの匂いがする……)

186 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/06(土) 16:50:56.49 ID:n+QXuUj70.net
 ハイネが兄弟達の家を訪れた。
ハイネ専用のデスティニーガンダムに乗っている。

ハイネ「久しぶり!」
アムロ「そのオレンジの機体はハイネだな」
ハイネ「そう。パーソナルカラーだからな。
    オレンジ色大好き! オレンジジュース大好き!
    好きなバンドはオレンジレンジ!」

シン「そこはTMレボリューションって言おうよ……」
アムロ「TMネットワーク?」
シン「違う!」

ルナマリア「好きな色ねー。昔は赤一色だったけど今は赤白青も好きね」
メイリン「トリコロール?」
ルナマリア「だってシンが乗ってたインパルスの色だもの!」

187 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/07(日) 12:26:39.32 ID:3SyhTIXh0.net
〇月〇日

 今日は兄弟達の家にグエンが現れた。

グエン「さあ、裸で金魚のおもちゃを持つだけの格好をするんだ!」
ロラン「お断りです。お祭りの時でもないのに」
アムロ「またグエンはロランに変なことを……」
グエン「変ではない! 今回は特別にほぼ全裸の人を連れてきた。
    これを見てローラも全裸の格好になるんだ。
    全裸、すなわち流行の格好!」

アムロ「全裸が流行……。本当に全裸が流行すると思っているのか?
    グエンはロランの裸が見たいだけだろう」
グエン「それだけではない。本当に全裸は流行する!
    今日連れてきた人を見ればみんな納得するはずだ。
    さあ、来てくれ」

アムロ「……誰を連れてきたんだ?」

 アムロが不思議に思っているとGのレコンギスタのハッパさんが
眼鏡と股間につけてある葉っぱ以外は全裸の姿で歌を歌いながら現れた。

ベルリ「ハッパさん!?」
ハッパ「葉っぱ一枚あればいい!」
ベルリ「ハッパさん!? 何をしてるんですか、ハッパさん!?」

ハッパ「これか。これはハッパ隊の格好だ。葉っぱ一枚あればいいんだ。
    さあ、ベルリも葉っぱ一枚になろう」
ベルリ「遠慮します!」

188 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/07(日) 12:28:56.35 ID:3SyhTIXh0.net
グエン「ローラもこれを見て全裸の素晴らしさがわかったはずだ。
    全裸になろう」
アムロ「ロラン、やめておけ。
    グエンはフジテレビ系列のTVを見すぎだぞ。今、はっぱ隊か」
グエン「そうだ。再び流行の格好になる予定だぞ。
    この人はハッパ隊の隊長、ハッパさんだ」
アムロ「何をわけのわからないことを……」

 ハッパは踊りながらまだ歌を歌っている。

ベルリ「やめてくださいよ、ハッパさん!」

グエン「ゆくゆくはTV局に深いコネを持ってそうなネオホンコンのアナウンサーとか
    デュランダルあたりに頼んでハッパ隊として売り出す予定だ。
    そしてこの企画のプロデューサーは私だ」
アムロ「……売れるのか?」

〇月×日

 今日は兄弟達の家にハッパが現れた。
Gセルフ等の機体の整備をしている。

ベルリ「ハッパさん、今日は葉っぱ一枚の格好じゃないんですね」
ハッパ「あれか。こちらとしてもハッパ隊としてTVで踊りたいのはやまやまなんだがな。
    企画が中止になった。なんなら今すぐ葉っぱ一枚になるが……」
ベルリ「いえいえ! わざわざここで整備をしてもらうだけで助かってます」

ハッパ「そうか……、残念だ。
    TV局としては新たなハッパ隊より新しいアイドルを発掘したので
    ゴールデンタイムにはそっちの女性アイドルの水着姿をお茶の間に届けたいんだと」

ベルリ「新しいアイドル? 誰ですか、それ?」

189 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/07(日) 12:31:08.98 ID:3SyhTIXh0.net
ハッパ「知らないのか? ネネカ隊というアイドルの隊なんだと。
    最近TVで水着姿をよく見かけるが……。
    プロデューサーはカテジナという女性らしいぞ」

アムロ「カテジナ!? いったい何やってるんだ?」

 どうやらこの街のネネカ隊は最近アイドルになってTVに出てくるようだ。
そのTV番組のCMがザンスカール社一社提供なのかまでは不明だが……。

190 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/07(日) 15:51:30.23 ID:CIvWUBjy0.net
日登町西区上空:マザーバンガード

サンダース「隊長、署内にいた民間人は全員無事です」
シロー「そうか。よかった」
ミケル「これも海賊たちが助けに来てくれたお陰ですね」

 ミケルの何気ない一言に、シローは眉間に皺を寄せた。

ミケル「あっ……! すいません」
シロー「いや、気にするな。本当のことだ」

 そこへ、先行偵察から戻ったクロスボーンガンダムX1とダークハウンドが、格納庫に入ってくる。

キンケドゥ「朗報だ、警察諸君。住民たちは中央区の学校で全て引き受けてくれるそうだ」
アッシュ「あそこはまだデビルガンダムたちの被害を受けていない。キミたちも少しは休めるだろう」
シロー「すまない、礼を言う」
キンケドゥ「だから気にするなと言った」
アッシュ「我々は我々のすべきことを成したまでだ。それに、事態はまだ終わっていない」
キンケドゥ「それはアンタもそうだろう、お巡りさん?」
シロー「ああ、そうだな」

 シローは大きく頷いた。

シロー「俺たちは、一刻も早く町の危機を救わなきゃならない。そのためにも、まずはアムロ兄さんたちのケンカを止めないと」
キンケドゥ「なら、一つアンタに教えておかなければならないな」
アッシュ「我々の『協力者』が教えてくれた情報だ」
シロー「情報? なんだ、もったいぶらずに早く言ってくれ」
アッシュ「驚くなよ? アムロ・レイの分裂から始まったこの事件。一見バラバラに見えて……実は裏で全ての糸を引く黒幕がいる」
サンダース「黒幕だって!?」
ミケル「一体だれなんですかソイツは!」
キンケドゥ「それは、フル・」

 その時だった。

『トランザム………バースト!!』

 日登町全域を、高濃度のGN粒子の奔流が津波のように覆いつくす。
 それはシローたちのいるマザーバンガードも例外ではない。

シロー「これは……! 頭の中に声が直接響く。刹那か?」
キンケドゥ「トランザムバースト!? こんな時に!」
アッシュ「やばい! すぐにここから逃げるぞキンケド」

 突然の事態に、キンケドゥ・ナウとキャプテン・アッシュはキャラも忘れて狼狽した。

 何故なら、GN粒子によって増幅された脳量子波により、
 人々は言葉を交わさなくとも誤解なくわかりあえるようになる。
 そう、さながら全裸で向かい合ったかのように……

 シロー(全裸)「あ」
 シーブック(全裸)「げ」
 アセム(全裸)「う」
 シロー(全裸)「おまえたち……ここでなにやってるんだ?」
 シ・ア「バレたーーーーーーーーーーーー!!?」

191 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/07(日) 19:09:53.02 ID:i9Ta/id20.net
強制的に全部つなげるのか

皆川ゆかの昔のラノベ思い出した(てぃー・ぱーてぃシリーズ)
途中ちょっとしんどかったけど最終巻の
「すべてのヒトの魂が繋がる」描写が圧巻だった
のちにガンダム関連の書籍に関わってたけどまさか……

192 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/07(日) 23:27:35.00 ID:CIvWUBjy0.net
日登町中央区:ガンダム兄弟の学校

 時刻は少し遡る。
 学校の校庭にはダブルオーライザーの姿があった。
 両隣にはビグ・ラングとユニコーンガンダム、それからZガンダムが囲むように立っている。
 機体は、それぞれ太いコードで結ばれていた。

カミーユ「準備はいいか」
マイ「いいかい刹那。これからダブルオーライザーにはGN粒子で町全域を包み込んでもらう」
アルレット「壊れたオーライザーの分、細かい調整はこっちでするから刹那はトランザムに集中してね」
マイ「トランザムバーストのタイミングはこちらで指定するよ」

 トランザムバースト。
 それは覚醒したイノベイターと2機のGNドライブが揃った時だけ発動できる特殊なトランザム。
 高濃度のGN粒子により形成されたフィールドは、人間が皆、普段わずかに発している脳量子波を数百倍に引き上げる。
 マイたちはこれによって日登町全住人の意識を繋ぎ、封鎖された通信網の代わりにしようとしているのだ。

ジュドー「で、ユニコーンとZはサーバとか増幅器の代わりか」
バナージ「上手くいくんですか、これ?」
アルレット「理論上はね」
マイ「とにかくやってみよう。刹那、トランザムを起動してくれ」
刹那「了解……トランザム!」

 ダブルオーライザーの全身が紅く輝き、GN粒子が放出されはじめる。

キャプテン「大気中のGN粒子濃度上昇。量子空間の拡大を確認」
マイ「いいぞ……このまま行こう。トランザムバーストだ!」

 ダブルオーライザーの発光はさらに激しく、粒子は激流のように四方に迸る。

カミーユ「ぐっ! なんて負荷だよ」
アルレット「大丈夫、まだ想定の範囲内!」
刹那「トランザム………バースト!!」

日登町北区

ヨナ「これは……人の意識が繋がっていく!」
キラ「あ、学校の方からGN粒子反応。どんどん広がってる」
キオ「刹那兄ちゃんだ!」

193 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/07(日) 23:30:04.10 ID:CIvWUBjy0.net
日登町西区

ヴィダール「頭の中に声が直接聞こえるだと? 一体なにが起こっている!」
フリット「刹那兄さんのトランザムバーストですよ!」
ベルリ「GN粒子によって人の意識だけがピックアップされていく……全裸に見えるってこういう理屈か」
ウッソ(全裸)「くそう! カメラを持ち込めたらお姉さんたちの裸撮り放題なのに!」
ティファ(全裸)「ガロード……」
ガロード(全裸)「テテテテテティファ!? なななななんで裸に!!」
フリット(全裸)「しっかりしてガロード兄さん! このヴィジョンはあくまで脳がそう誤認してるだけだから!」
ウッソ(全裸)「無理ですよ、もうとっくに気を失ってます」
ガロード(全裸)「(鼻血を出しながら幸せそうな顔で失神中)」

マザーバンガード
シロー(全裸)「アセム……シーブック……」
シーブック(全裸)「い、いやシロー兄さん、あのねこれはね」
アセム(全裸)「シーブック! 下手に取り繕ってもこの空間じゃ無駄だ」
シロー(全裸)「おまえたち……まさか」
シーブック(全裸)「ああ、もう! ごめん、シロー兄さん! 今まで黙ってたけど実は俺たちが」
シロー(全裸)「俺の危機を察して、助けに来てくれたんだな?」
シーブック(全裸)「へ?」
シロー(全裸)「だけど間に合わなくて、お前たちもこの船に救助された……そうだろう?」

 シーブックとアセムは顔を見合わせた。

シーブック(全裸)「ヒソヒソ(これ、ひょっとして俺たちがキンケドゥとアッシュだって)」
アセム(全裸)「ヒソヒソ(うん、気づいてないっぽいな)」

 二人は無言でアイコンタクトを交わすと、すぐにシローに向き直る。

シーブック(全裸)「そ、そうなんだよシロー兄さん! 俺たち兄さんを助けにきたんだ!」
アセム(全裸)「でも相手が相手だから全然敵わなくてさ。すんでのところで脱出してきたよ」
シロー(全裸)「そうか……大変だったんだなお前たちも」
シーブック(全裸)「な、なんかゴメンね。役に立たない弟で」
シロー(全裸)「そんなことはない! 俺はとても嬉しいよ。兄弟で力を合わせて、絶対にリベンジだ!!」
アセム(全裸)「お、おー…!」

 満面の笑みを浮かべてサムズアップするシローを見て、罪悪感できりきりと胸を痛めるキンケドゥとキャプテン・アッシュであった。

シーブック(全裸)「よかった……シロー兄さんが思った以上に天然で」
アセム(全裸)「ほんとそれ」

194 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/08(月) 01:37:47.53 ID:EwkJTEmk0.net
日登町中央区:再び学校

 GN粒子の奔流は遂に町全域を覆い、長大な脳量子波のネットワークを構築した。
 人々は謎空間に立つ全裸の自分たちに、はじめは少し困惑しているように見えた。
 が、そこは人がミンチになっても復活する町の住人。
 すぐに平静を取り戻す。

ルー(全裸)「あらルナ。アンタまたちょっと胸大きくなったんじゃない?」
ルナマリア(全裸)「いやいやそういうルーさんこそ中々ご立派なモノをお持ちで」
クーデリア(全裸)「な、なんですかこれは! わたし、どうしていつのまに服を脱いで」
カテジナ(全裸)「クーデリアさん……あなた意外と着痩せするタイプだったのね」
ファ(全裸)「うんうん」
クーデリア(全裸)「み、見ないでくださぁい!!」
ルイス(全裸)「あ、あれ刹那くんじゃない?」
ネーナ(全裸)「ホントだ! せっちゃ〜ん! おお〜い!」

 ネーナ(全裸)は元気よく、ブンブンと手を振った。
 しかし刹那はトランザムに集中し、周囲に気づく様子はない。
 代わりに彼の隣に座っていたマイが口を開く。

マイ「日登町の皆さん。突然こんなことに巻き込んでしまい申し訳ありません」
 
 マイは立ち上がり、人々に向かって深々と頭を下げた。

マイ「僕はオリヴァー・マイ。今日は皆さんにお伝えしたいことがあり、兄弟の力を借りてこのような場を設けさせていただきました」
ジュドー「固い! 固いってマイ兄さん! 仕事じゃないんだからさあ」
劉備「まあマイらしいって言えばマイらしいけどな」
マイ「お伝えしたいことと言うのは他でもありません。この町を今襲っている騒動についてです……」

 マイは極めて冷静に、かつわかりやすく的確に騒動のあらましと現在わかっていることを説明した。

 分裂してケンカを続けるアムロとシャア軍団のこと、それに同期するように出現した怪物MSのこと、
 『ヅダエール』のこと、そして全ての黒幕と思しきフル・フロンタルとその一派のこと。
 人々は固唾をのんでその言葉に耳を傾けていた。

マイ「……以上が僕たちが今わかっていることの全てです」
パーラ「なんか、薄々気づいてたけどエラいことになってたんだな」
ザコ「ほんとザコ。アムロさんたちがケンカしてるタイミングでデビルガンダムが襲ってくるなんて、悪いことは重なるものザコね」
グラハム「果たしてそれも偶然だろうかな」

195 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/08(月) 01:41:58.86 ID:EwkJTEmk0.net
 その時、GN粒子の放出を続けていたダブルオーライザーの肩部で小さな爆発が起こった。
 すると同時に、人々の意識を繋げていた空間がゆらぎ、崩壊し始める。

刹那「くっ! ここが限界か!」
カミーユ「こっちもバイオセンサーが焼ききれそうだ!」
バナージ「もう少しだけ頑張ってくれ、ユニコーン!」
アルレット「マイ、量子空間崩壊まであと1分切ったわ!」
マイ「皆さんにお願いがあります。僕たち兄弟は全てを懸けてこの騒動を終わらせます。そのために、みなさんのお力を貸していただきたいのです。
   なんでも構いません。少しでも怪しい現象や噂を耳にしたら僕たちに教えてください。
   全ての情報を記録して分析する。それがきっと、フル・フロンタルの企みを打ち砕くカギになると僕は」

 だが、マイが語り終えるより早く量子空間は砕け散り、繋がっていた人々の意識はまたバラバラに戻った。

刹那「……トランザムバースト、解除」
アルレット「あ〜GNドライブから変な煙が出てる。やっぱ無理させすぎちゃったか」
刹那「もう俺は戦えないのか、アルレット姉さん」
アルレット「動かすことくらいなら時間が経てば出来るでしょうけど、トランザムは無理ね。専門家に一度見てもらわないと」
ジュドー「まあやるだけのことはやったでしょ。お疲れ、刹那兄。マイ兄もね」

 ジュドーから手渡されたドリンクを受け取りながら、マイは大きく息を吐いた。

カミーユ「なんだよ、本当に疲れてるなマイ兄さん」
マイ「当然だよ。そもそも僕は、こういう人前で何かを言ったり演説したりするのは慣れてないんだ。言いたい事だって、あれでちゃんと伝わったか」
バナージ「いや、立派だったと思いますよ俺は」
キャプテン「私もそう認識している」

 兄弟たちの賛辞の声。マイは珍しく、照れくさそうに笑った。

マイ「コホン。ともかく、これでフル・フロンタルの計画に少しでも影響を与えられればいいんだけど」
リタ「それならもう、結果は出てるんじゃない?」
劉備「結果ってどういうことだ?」

 その時、ずっと沈黙していた通信機に突然大きなノイズが入った。
 やがてスピーカーから聞こえてくる、よく見知った声。
 
ヨナ『……し、もしもし! 聞こえてるかマイ!』
シロー『通……害が突然直って……聞こえてるなら返事をしてくれみんな!』
マイ「ヨナ兄さん! シロー兄さん!」

 その瞬間、日登町全域で発生していた通信障害は一斉に復旧した。
 ガンダム兄弟は知る由もないが、それは>>50
 フル・フロンタルが想定していた30分より、5分も早い。

フル・フロンタル「……やってくれるな、ガンダム兄弟」

 どこか閉ざされた空間。
 独りきりのコクピットでフル・フロンタルは愉快そうにそう呟いた。

196 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/09(火) 11:03:16.73 ID:SlwFOf9g0.net
おつ! そろそろ大詰めか…?
全裸空間に全く動じない面々が色んな意味ですごいw

197 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/09(火) 18:29:21.36 ID:EqVk+MNf0.net
Gレコ劇場版っていつの間にか完成してたのな
公式の続報が長らくなかったから、頓挫したものと勝手に思ってた

ベルリ「劇場版が出来るということは遂に僕に彼女が出来る結末もありうるということだ。スコード!」
アムロ「最終的にト○ノがキレて、皆殺しエンドの可能性もあるんじゃないか…?」
アルレット「相変わらず黒ト○ノに取り憑かれてるのねえアムロは」

198 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/09(火) 19:52:46.17 ID:HJJWmiN30.net
アムロ「まぁ流石に後いないよな?劇場版がトラウマっぽいのは………」

キラ「劇場………版?」
シン「激情版だと?」

セレーネ「あ………」
アムロ「いたな…劇場版のウワサだけがあったのが」

トキオ「ウワサのキッスをあげると聞いて」
アムロ「シンがツッコミ出来ない状態の時に出番とボケを稼ぎに来るな!」

199 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/09(火) 20:36:26.13 ID:nGq9ft5m0.net
>>197
N,Nさん「私はどこにでもいるチアリーディング部の女子高生だが、ベルリはいい加減身近な女の子の好意に応えるべき」

200 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/10(水) 05:09:31.90 ID:Vf1XHUCx0.net
>>198
噂だけじゃないのよ……
大河原御大は劇場用の新デザインあげてるのよ……お蔵入りなっただけで

201 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/12(金) 19:48:36.97 ID:M2vDrY1i0.net
>197
ここのアムロは、スパロボXの隠しキャラに出会った時の自分の台詞をどう思ってるんだろうか?
アレはとても兄弟達には聞かせられんぞ



それと、自身が「真のガンダム」と崇めるアムロがちょっと名前が出ただけで悪しきオーラ力を撒き散らす「富野」という存在を、刹那は一体どう思ってるのか気になった
一度も語られたことないよな

202 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/14(日) 21:01:23.01 ID:y1womjTU0.net
絹江『……日登町近辺は現在も非常警戒態勢が敷かれております。まだご自宅に残っている皆さんは至急避難を開始してください。
   避難場所は、中央区の学校、ネオジオン社本社ビル、日登町武道館……」

日登町中央区:学校

 校庭に着陸したマザーバンガードからは、続々と避難民が列をなして降りてくる。
 その中には、警察署にいた小学生たちの一団もいた。

ハマーン「おまえたち、戻ったか」
マリュー「よかった、無事だったのね」
ナトーラ「ハマーン先生、マリュー先生ェ……」
マリュー「はいはい、泣かないの」
ナトーラ「わたし、今度こそもうダメかと……ひっく」
ハマーン「生徒たちは全員無事なのだな?」
ナタル「はい、これも警察と宇宙海賊のおかげです」
マリュー「それだけが不幸中の幸いね」
ナトーラ「と、とりあえずわたし、少し休んできていいですか? なんだか色々ありすぎてどっと疲れが……」
ハマーン「何を言う。こっちはずっと人手不足だったのだ。おまえたちにも働いてもらうぞ。しっかりとな」
ナトーラ「ひ、ひええ……」

アルミリア「ねえ、宇宙海賊のお二人はどこへ行ったのかしら」
プルツー「キンケドゥ・ナウとキャプテン・アッシュか?」
プル「あの二人なら着いて早々にトイレに駆け込んでったよ」
マユ「お腹の調子でも悪かったのかな」
アルミリア「それは残念だわ。助けてくれたお礼を言いたかったのに」
ミネバ「…………」
マリーメイア「どうしたんだ、ミネバ。さっきから何だか大人しいけど」
ミネバ「うむ……じつは先ほどのトランザムバースト中、おとうさまの幼稚園が襲われているのがみえたのだ」
カーラ「ええ!? 大変じゃない」
ミネバ「とりあえず、いまのところはげきたいできているようだが、それもいつまでもつか……」
マリーメイア「なら、すぐに助けに行かないと!」
カーラ「バナージさんだっけ? 彼に頼めばすぐに助けに行ってくれるんじゃ」
ミネバ「いや。それはできない。いまはひじょうじたいだ。わたしのこじんてきなワガママにバナージをまきこむわけにはいかないのだ」
マリーメイア「ミネバ……」
ミネバ「くやしいぞ。わたしに、もっとチカラがあれば……!?」

 不意に、ミネバは何者かに呼ばれた気がして振り返った。
 だが、そこには誰もいない。
 ただ、大きな赤い消防車があるだけだった。
 ミネバがじっと見ていると、不意に消防車のライトが点いた。
 あたかも『乗れ』とでも言っているかのように。

203 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/14(日) 21:04:50.61 ID:y1womjTU0.net
学校内:教室 
アル「シロー兄さん!」
シュウト「シロー兄ちゃん!」
シロー「アル! シュウト!」

 やってきたシローに年少組二人は迷わず抱き着いた。
 シローもまた、全力で二人を抱きしめる。

シロー「心配したぞ。家が襲撃されたって聞いたから。二人とも怪我はないか?」
アル「うん、大丈夫だよ。リタ姉さんやセレーネ姉さんが守ってくれたから」
劉備「おいおい。俺たちだって頑張ったんだぞ」
シロー「わかってるさ。ありがとな。劉備、キャプテン」
シュウト「シロー兄ちゃんこそ、警察署がデビルガンダムに襲われたって聞いたけど、本当?」
シロー「ああ、本当だ。警察署はヤツらに襲われて、壊滅したよ」

 シローは一瞬、悔しそうに唇を噛んだ。

シロー「でも大丈夫だ! 必ずまた取り戻す! みんなの力を合わせればきっと大丈夫さ」
アル「そういえばシーブック兄さんやアセム兄さんは? 一緒じゃなかったの?」
シロー「あれ? そういえば。マザーバンガードで一緒に来たはずなんだが」
 
 キョロキョロと周りを見渡すシロー。
 そこへ、トイレで着替えたアセムとシーブックが大慌てで走ってくる。

シーブック「お、俺たちならここにいるよ!」
アセム「ちょ、ちょっとトイレに行っててさ! ハハ」
シロー「なんだ、トイレだったのか」
劉備「あれ、アセムお前ツケヒゲがまだ残って…モゴモゴ」
キャプテン「劉備、それ以上は禁則事項だ」

 日登町全域の通信障害が解除されてから10分後。
 学校の教室には、マイやカミーユらに加え、
 通信を聞いて合流してきた兄弟たちの姿があった。

シロー「色々あったけど、こうしてまた兄弟が揃ったな」
アルレット「いないメンバーも結構いるけどね」
マイ「ええと、今いないのは、セレーネ姉さん、イオ、ドモン、コウ、ロラン、ヒイロ、三日月ですか」
カミーユ「まあロランは初めっから戦力には入ってないけどな」
ガロード「なんせ全裸だもんなあ」
ベルリ「今頃どこで何をしてんだか」

〜その頃のロラン〜
ロラン(全裸)「あれ? 今日はフロンタルさんはお休みですか」
クルーゼ(変態仮面スタイル)「ああ、なにか野暮用があるとかで断られた」
ロラン(全裸)「仕方ないですねえ。なら今日は僕らだけで語り合いますか」
クルーゼ(変態仮面スタイル)「うむ、そうしよう」
ロラン(全裸)「テーマは『なぜ世界から戦争と衣服は無くならないのか』にしましょう」
クルーゼ(変態仮面スタイル)「それは夜通し語っても語り尽きないテーマだな」
ラライヤ「チュチュミィ!」

204 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/14(日) 21:14:21.27 ID:y1womjTU0.net
ヨナ「で、作戦の初っ端で勝手に自爆したヒイロを除けば、他の奴らは全員戦闘中か」
シン「うん、三日月もアフランシ・シャアを追って北区に向かって行ったはずだ」
アセム「北区か……シドとかち合ってないといいけど」
シーブック「三日月の性格上、見つけたら絶対に一人で戦うだろうからな」
アル「心配なのはセレーネ姉さんもだよ」
シュウト「大丈夫かな、一人きりあんなヤツと戦って」
ウッソ「ゴメン、シュウト。ぼくらがすぐ家に戻らなかったばかりに……」
フリット「つい、通りがかったヴェイガンの殲滅に熱中しちゃったばかりに……」
ウッソ「うん、それはマジで反省してください」
キャプテン「過ぎたことを悔やんでも仕方ない。これからどうすればいいかだけ考えよう」
劉備「大丈夫だって! だって、『あの』セレーネなんだぜ? きっとすぐにケロッとした顔で戻ってくるって」
アル「そうだね、ありがとう二人とも」
キオ「あれ、コウ兄ちゃんもまだ戻ってないんだ」
ジュドー「一応さっき連絡はついたんだけどネ」

コウ『こ、このままじゃ死ぬ! たすけt』
シーマ『コッチはまだご休憩中だよ! あとにしな!!』バチン!ツーツー(通信の切れる音)

ジュドー「って」
キラ「あっ……(察し」
ウッソ「これは……多分戦闘復帰は無理ですね」
カミーユ「ヘタすると男としてもな」
 
 キラたちは哀悼を込め、どこかでシーマに搾り取られているであろうコウの冥福を祈り合掌した。

アルレット「しっかし、改めて状況を整理すると随分トンデモないことになっちゃってるわね」
シン「とても信じられないよな。これを仕込んだのがあのフル・フロンタルだなんて」
刹那「リボンズから聞いた時は俺も驚いた。ただ全裸なだけで、そう悪い人間ではないと思っていたから」
ベルリ「その辺どうなのよ、バナージ」
バナージ「なんで俺に振るんだよ」
ベルリ「え? だって友達でしょ、あの人と」
バナージ「いや友達じゃないから!」
刹那「そうだ。バナージとフル・フロンタルは友ではない。宿命のライバルだ」
バナージ「ううん、できればそれも否定したい……!」
マイ「でも、それも今はどうでもいいことだ」
シロー「マイの言う通りだ。今はフロンタルの真意はどうだっていい。まずは一刻も早くこの事態を収めなけりゃ」
ヨナ「何か作戦はあるのか、シロー?」
シロー「ああ。もう一度兄弟をチーム分けしようと思うんだ。今度は3つに」
ヨナ「3つ?」
シロー「そうだ。みんなも聞いてくれ」

205 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/14(日) 21:23:06.36 ID:y1womjTU0.net
 シローは教卓に進むと、黒板に簡易的な地図を書き始める。
 それは日登町の地図だった。
 
シロー「まずは分裂したアムロ兄さんとシャアさんのケンカを止めて回収する1班」
キオ「僕らが今までやってた仕事だね」
シロー「そうだ。ヨナ兄さん、キラ、キオ、今回はそれにジュドー、カミーユの2人を加える」
マイ「ジュドーたちのガンダムはまだ一度も交戦していない分、弾薬も推進剤もたっぷりですからね。アムロ兄さんたちとも有利に戦えるはずです」
ジュドー「よーし、やっと見せ場が来たわけね。腕が鳴るぜ!」
カミーユ「張り切りすぎて自爆するなよ」
シロー「この班の指揮はヨナ兄さん。頼めますか?」
ヨナ「あ、ああ。もちろんだよ」
キラ「やっぱりまだ気負ってる」
リタ「ヨナ……」
シロー「続いて2班には、騒動の黒幕であるフロンタルを探してもらう」
マイ「これは僕たちの仕事ですね」
アルレット「さっきのトランザムバーストで、住民にも騒動の原因がフロンタルだって知れ渡ったからね」
キャプテン「それで集まってきた情報を分析し、フロンタルの隠れている場所を探すのだな」
シロー「そうだ。分析班はアルレット姉さん、リタ義姉さん、マイ、キャプテン。リーダーはマイだ」
マイ「わかりました」
キャプテン「劉備、アル、シュウト。また手伝いを頼めるか?」
劉備「ああ、もちろんだぜ」
アル「う、うん」
シロー「分析を基に、フロンタルを探すのはアセム、シーブック、バナージの3人に任せる」
アセム「わかった」
シーブック「兄さんたちが情報を分析する間、俺たちは待機か」
バナージ「ならシロー兄さん。待ってる間、俺ちょっと行きたいところがあるんだけど」
シロー「ン? 行きたいところって?」
バナージ「さっき聞いたんだけど、どうもドズルさんの幼稚園がMAに襲われてるみたいなんだ。だから」
ベルリ「彼女のお父さんをかっこよく助けて、ポイントを稼ぎたいってワケね」
バナージ「ポイント稼ぎとか人聞きの悪いこと言うな!」
シロー「いや、でも大事なことだ。助けを求めてる人がいるなら、すぐに避難させないと」
バナージ「じゃあ、行ってもいいんですね?」
シロー「勿論だ。でも一人じゃ危険だからな、一緒に行ってくれるかベルリ?」
ベルリ「シロー兄さんの頼みじゃ断れないでしょ」
ウッソ「(ここに来てロリコンシスコンコンビ結成か……)」
バナージ「おい聞こえてるぞニュータイプ」
シロー「最後は3班。これは警察と協力し、町を襲っている怪物MSたちを撃退する」
シン「なにか具体的なプランはあるの?」
シロー「ああ。まずは東区でドモンと合流しようと思う。それから北区のシドを倒し、最後にMAとデビルガンダムから警察署を奪還する」
マイ「気を付けてください。通信復帰後も、ドモンたちとは一度も連絡が取れていません。おそらく何か異常事態が起こっているはずです」
アルレット「そもそも東区に現れたMAってなんなの? 人は誰も乗ってないんでしょ?」
シロー「警察は暴走したモビルドールか何かだと考えていたが……確かに一度も連絡が取れないのは妙だな」
ガロード「ともかく、行って確かめてみるしかないんじゃない?」
シロー「そうだな。よし、簡単な整備を終えたら3班はすぐに東区へ……」

 そこへ、誰かが廊下をバタバタと走ってくる。

アーミア「ま、待ってくださぁい!!」
アルレット「アラ、誰このカワイコちゃん。誰かの彼女?」
ヨナ「彼女はアーミアだよ」
カミーユ「アムロ兄さんのおっかけというか」
刹那「どうしたというんだ、アーミア・リー」
アーミア「あの! 東区で町を襲ってるMAについて伝えたいことが……ううん、別に彼らに襲ってる自覚はないと思うんですけど!」
ヨナ「要領を得ないな。何を言いたいんだ?」
刹那「『彼ら』といったな。……まさか!」
アーミア「今、東区で暴れてるMA。あれ……正体はELSなんです!」

206 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/15(月) 18:52:15.86 ID:QILxLlVM0.net
今日は海の日ということで

海水浴場
リタ「ヨナ〜どうかなこの新しい水着。似合う?」
ヨナ「リタ…!(鼻血」
刹那「ガンダム…!(鼻血」
グラハム「なんと破廉恥な…!(鼻血」

ジュドー「あれってさー要はフェネクスがMS用の水着着けてるだけで」
ガロード「露出度的にはむしろ減ってるよな」
バナージ「あいつらの興奮するラインがわからん…」
ベルリ「ていうかMS用のビキニって何よ」

207 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/15(月) 23:41:26.73 ID:uxp8PHMH0.net
海と言えばマーメイドガンダムのこれじゃない感は異常

208 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/16(火) 00:21:22.82 ID:pmnaPMFT0.net
生足じゃ無いからか

209 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/16(火) 12:16:17.63 ID:RZ5j7vnk0.net
蟹型とか海老型とかエイ型とか色々といるしなマーメイドガンダムのプロトタイプ
というか、マーメイド(人魚)じゃなくてマーマン(魚人)だろ

210 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/16(火) 14:08:07.60 ID:e7slCzuD0.net
基本的にGガンのガンダムの名称は割りと適とuゲフンゲフン…おおらかだから

刹那「確かに名前に忠実ならば、ノーベルガンダムは全身にダイナマイトを装備したガンダムであるべきだ」
アレンビー「かわいくなーい」

211 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/16(火) 20:41:22.71 ID:awLM9taV0.net
つかGガンって結構キン肉マンっぽい感じもする気が

レイ「気にするな。俺は気にしない」
>>209
ヒイロ「…………魚人……?タン◯……?パプワ………
ガンマ砲!!!!!」

212 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/17(水) 10:39:42.72 ID:s5BNf/Kh0.net
>>211
魚人と書いたけどタ○ノ君というかぷ○ぷよのす○とうだらというかスレ○ヤーズ!のヌンサと同系だよね>マーメイドガンダム

213 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/20(土) 17:27:23.29 ID:Gkd6owoO0.net
 2人の男がコスプレをして街中を走っている。

ウルフ「いくぞー!」
ベルリ「はい!」
ウルフ「このベルリンの赤い雨が好きなベルリと!」
ベルリ「ウルフマンのコスプレ……、いやリキシマンのコスプレをした
    ウルフさんとのコンビ! すなわち!」
2人「モーストデンジャラスコンビ!」

イワーク「強いられているんだ!
     この素晴らしいコンビを応援することを強いられているんだ!」
フリット「落ち着いてください、イワークさん!
     試合はありません。このコンビと試合をしようとする超人はこの街にはいません」

ゼハート「アセムがうらやましいな」
アセム「ん?」
ゼハート「こんな愉快な家族や知り合いがいて……」
アセム「何言ってるんだ。ゼハートもその愉快な知り合いの中に入っているだろ?」
ゼハート「……そうか。そうだな。すまない」

214 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/20(土) 18:08:54.51 ID:joaKCg/p0.net
>>213
グリーン・ワイアット「デビルトムボーイかますぞ」
ツバロフ技師長「キャメルクラッチとレッグラリアット、どちらがいいか選べ」

215 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/23(火) 17:03:12.08 ID:uPQwWLat0.net
ウルフ「ウルフマンの他にも相撲キャラで好きなのはいるぞ!」
フリット「例えば?」
ウルフ「エドモンド本田とか」
フリット「あー……」

 そう言うとウルフは百裂張り手をくりだした!

フリット「本当に相撲が好きなんですね」
ウルフ「スト2が好きとも言ってくれ」

ルナマリア「そんなの私もできるわ」

 そう言うとルナマリアは髪の毛の一部を
ザンスカールのビームローターのように回し、空中に浮いた。
それから180度身体を回転して頭を地面の方に向けると
脚を広げてこう叫んだ。

ルナマリア「スピニングバードキック!」

シン「ルナ……。スカートが広がって、パンツが見えてるぞ」

 それを聞いたルナマリアはまた180度回転し、
地面に足をつけると顔を真っ赤にしてへたりこんだ。

ウルフ「フリット、見えたか」
フリット「見ました」
ウルフ「すごい下着だったな……」
フリット「シン兄さんの趣味で着てるんですかね……」

216 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/23(火) 21:41:59.89 ID:QUnZvGmB0.net
シン「えっ?何が?」
フリット「ってまさかの薄いリアクション!? 」
ウルフ「ということは………もっとすごいことしてるか、もしくは」

ステラ「ステラも挑戦してみる!」
マユ「マユも」
シン「二人ともパンツ見えちゃうし、怪我するかもしれないからダメ!」

アセム「本命はこっちかな?」

ウルフ「もしかすると、もっと色んな技が出来るのでは?あのアホ毛は」

アホ毛「フッ…あるよ」キムタク主演の方のHEROのマスターっぽく

217 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/24(水) 19:19:19.65 ID:+yweKf5w0.net
カガリ「正直に言ってシンのどこがいいんだ?」
ルナマリア「私に対して優しいしかっこいいし、私のこと理解してくれるから」

アムロ「だそうだ」
フリット「そういえばシン兄さんは女性のどういう格好が好きなんです?
     下着とか水着等の種類で何かあれば。やっぱりビキニとか?」
シン「スリングショットや紐パンかな」
フリット「スリング……? 何?」

アムロ「あー、フリットにはまだ早い言葉だな。
    検索すればすぐにわかる世の中だが
    とりあえずエロい水着とでも覚えておけばいい」
フリット「紐パンはなんとなくわかる。
     言葉から考えるとパンツの一部が紐かな……?」

ウッソ「この街は今、エロであふれている。素晴らしい。
    年上女性のスリングショットや紐パン……」
シャクティ「ウッソ、ちょっとー……」

 その日、ウッソはしばらく帰ってこなかった。

ウッソ「シャクティこわい。シャクティこわい……」
アムロ「ウッソ……、どういう目にあったんだ?」

218 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/25(木) 05:11:53.92 ID:D9zNLHOR0.net
クルーゼ(変態仮面)みたいな格好やね>スリングショット

219 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/25(木) 18:43:39.04 ID:QPg8TYEz0.net
ハッパ「服や衣装のことならまかせてくれ」
ベルリ「ハッパさん?」
ハッパ「ルナマリア、ハッパ隊隊員になろう。
    葉っぱ一枚あればいいんだ」
ベルリ「ハッパさん!?」

ルナマリア「シンがいいっていうならやるけど……」
ベルリ「え、ええー!?」
シン「……いくらなんでも街中でそれはダメだろ」
ルナマリア「じゃあやらない」

ハッパ「正気か!? 股間に葉っぱ一枚だけなんだぞ!?」
ベルリ「ハッパさん!?」
ハッパ「葉っぱ一枚あればいいんだぞ!?」
ベルリ「ハッパさーん!?」

220 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/25(木) 23:11:15.48 ID:EeMVuk1S0.net
なんかダジャレと中の人ネタで延々と不気味なネタ書いてる人が怖い…キャラもなんか変だし

221 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/28(日) 18:45:06.39 ID:CWR1hg9w0.net
日登町東区

チボデー「止まりやがれえええ!!」
ジョルジュ「ローゼス・ビット!」
( ゚∀゚ )/「ワッショイワッショイ!!」
\( ゚∀゚)「マツリダワッショイ!!」

 進撃を続ける巨大MA──に擬態したELSたち。
 ドモン達シャッフル同盟は町への侵攻を止めるべく、必死の抵抗を続けていた。
 しかし、あらゆる物質を同化・吸収するELSに対し、
 近接主体のガンダムファイターは圧倒的に不利。

サイ・サイシー「ダメだ、全然止まんねえよアニキ!」
アルゴ「やはり遠距離攻撃だけでは限界が……!」
アレンビー「でも、このままじゃもうすぐ街だよ!」
チボデー「大体なんでコイツら暴れてんだ!」
ジョルジュ「彼らとは和解したのではなかったですか?」
ドモン「確かにそのはずなんだが……」

 眉間に皺を寄せるドモン。
 だが、そんな劣勢の中でも二人、気を吐く者たちがいた。

東方不敗「十二王方牌、大車併ィィィ!!」
シュバルツ「どうしたどうしたどうしたぁ!」

ドモン「すごい、ELS相手に全くひかず……!」
アルゴ「やはりあの二人は俺たちより一段レベルが違う」
アレンビー「ていうかどうして普通に殴れるのあの人たち!?」
東方不敗「知れたことぉ! ただ同化されるより迅く拳を突き出し」
シュバルツ「吸収されるより迅く拳を引く、それだけのことよ!」
アレンビー「なにその左足が沈む前に右足を出せば水の上を走れる理論!?」
ジョルジュ「な、なるほど!」
チボデー「その手があったか!」
ドモン「さすがは師匠!」
アレンビー「あれ、なにこのカンジ? ひょっとしてアタシの方がおかしいみたいになってる?」

222 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/28(日) 18:46:36.21 ID:CWR1hg9w0.net
 しかしマスターガンダムとガンダムシュピーゲルの奮戦にもELSは怯む様子はない。
 それどころか、ますます勢い盛んに街へ向かって歩を進める。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩
ジョルジュ「しかし、先ほどからELSが発してるこのチャントは何なのでしょうか」
サイ・サイシー「なんかのお囃子に聞こえるけど」
ドモン「確かに祭囃子にも似ているが……ELS、貴様たちは一体何がしたいんだ」

日登町中央区

アーミア「全部、全部わたしのせいなんです!」
 
 ドモンたちのいる東区に向かう道中で、
 アーミアは堰を切ったように話し出した。

シロー「大丈夫だ。誰も君を責めたりはしない。落ち着いて、何があったか教えてくれ」
刹那「ELSとは対話によってわかりあったはずだ。なぜ今更町を襲うような真似をする」
アーミア「それは……一昨日のことでした」

〜〜アーミアの回想〜〜

ELS(´・ω・`)「モットコノホシノ、ブンカヲシリタイ」
アーミア「そうね〜じゃあ夏だし、今年はお祭りでも見にいこっか」
ELS(`・ω・)「オマツリ〜?」
ELS(´・ω・`)「ッテナァニ?」
アーミア「お祭りっていうのは……なんていうかな」

アーミア「こう、人形?とか花?とかで飾ったおっきな……なんていうんだっけ、なんとか車で町を練り歩いたり」
ELS(`・ω・´)「ネリアルク!」
アーミア「おみこしっていう、こう、三角のアレをみんなでもちあげてワッショイワッショイって」
ELS(`・ω・´)「Wasshoi!!」
アーミア「で、たまにケガ人が出るほど過激で……」
ELS(`・ω・´)「カゲキ!」

ELS(`・ω・)「オマツリタノシソウ!」
ELS(´・ω・`)「ボクタチモヤッテミタイ!」
アーミア「あはは、そうだねELSも参加したらきっと楽しいね」
ELS(`・ω・)「ジャア、スグニミニイコ?」
アーミア「ごめんね、わたし明日からちょっと泊りがけで研修なんだ」
ELS(´・ω・`)「エ〜」
ELS(´・ω・`)「ハヤクオマツリシタ〜イ」
アーミア「って言われてもなあ」
???「お嬢さん。たまたま話を聞いてしまったのだが、よければ私が彼らを引率しようか?」
アーミア「え、いいんですか!」

〜〜回想終わり〜〜

アーミア「……ってことが」
シロー「あ〜一応聞くんだけどその声をかけてきた男の特徴は何か」
アーミア「はい、なぜか全裸でした」
シロー「フル・フロンタルか……」
ガロード「これもあいつの仕業かよ」
ウッソ「薄々そんな予感はしてましたけどね」
刹那「つまり、ELSはフル・フロンタルによって誤った祭りの情報を刷り込まれ、暴れているという訳か」
アーミア「ごめんなさい! わたしがもっとちゃんとお祭りについて説明していれば……!」
シン「ともかくさっさとELSの誤解を解いて……なんだ、急に通信障害が!?」

223 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/28(日) 18:48:13.13 ID:CWR1hg9w0.net
 東区に近づくにつれ、またしても激しい通信障害が発生した。
 それに伴い、刹那とアーミアは苦しそうに頭を抑える。
 
シロー「どうした刹那!」
刹那「これは……!」
アーミア「ELSの叫び声が……!」

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

 ELSの叫び。それは賑やかな祭囃子。
 祭りによってテンションの上がりきったELSの脳量子波は
 通信障害すら引き起こしていたのだ。

シロー「ドモンと連絡がつかなかったのはこのせいか」
シン「大丈夫か二人とも」
刹那「問題ない……! とにかく、すぐにELSのもとへ急ごう」
フリット「あ、見えたよ。ドモン兄さんたちだ!」

アルゴ「む……」
サイ・サイシー「アニキ! 援軍だ!」
シロー「ドモン、遅くなってすまない」
ドモン「シロー兄さん、来てくれたのか。刹那も!」
アレンビー「やったね。彼がELSと対話してくれるんでしょ」
刹那「すまない。GNドライブが故障してトランザムバーストはもうできない」
チボデー「Shit! なんてこった」
アーミア「ごめんなさい! これはわたしの責任なんです。だからわたしがELSと対話します!」
ジョルジュ「貴女が?」
シロー「彼女も刹那と同じイノベイターなんだ。そしてこの街におけるELSの保護者兼代理人でもある」
ドモン「気をつけろ! このELSたちは普通ではない!」

 確かにドモンの言う通り、擬態したELSたちは普通ではなかった。
 サイコガンダムやデストロイガンダムといった巨大な機体が列をなし、
 四角錐型のMAであるユグドラシルを担ぎ上げている。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

フリット「なるほどね。確かにお神輿を担いでるように見えるよ」
ウッソ「変に感心してる場合じゃないでしょ!」
アーミア「ELS〜〜!! 私の話を聴いて! あなたのそれはお祭りじゃないのよ!」
 
 アーミアはELSの神輿行列の前に立つと、精一杯声を張り上げた。
 ELSも足を止め、彼女を不思議そうに見下ろす。

ELS(`・ω・)「ワッショイワッショ……?」
アーミア「ちゃんと説明しなくてごめんね。でも、お祭りはこんな風に皆に迷惑をかけてやるものじゃないの」
ELS(`・ω・´)「…………」
アーミア「今度は、わたしがちゃんと本物のお祭りを教えてあげるから。ね? だからこんなことはもうやめて」
ELS(´・ω・`)「…………」

 アーミアの説得に反応し、ELSの動きが止まった。

224 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/28(日) 18:50:47.54 ID:CWR1hg9w0.net
シロー「やったか?」
シュバルツ「いや!」
東方不敗「いかん!!」
( ゚∀゚ )/「ワッショ〜〜〜〜〜〜イ!!」
\( ゚∀゚)「マツリダワッショイ!!」
アーミア「きゃあああ!」

 アーミアの声は届かなかった。
 それどころか、再び暴走を始めたELSはそのまま彼女を踏み潰そうとする!
 間に合わない、誰もがそう思った。しかし!

アーミア「……あれ。わたし、まだ生きてる?」

 アーミアは恐る恐る目を開けた。
 すると目の前には、ELSが擬態したサイコガンダムの足の下で踏ん張る、
 マスターガンダムとガンダムシュピーゲルの姿があった。

シロー「あの二人、一瞬で足元に飛び込んでかばったのか!」
アーミア「あ、ああ……」
シュバルツ「何をぼんやりしている!」
東方不敗「ワシらが支えている隙に、さっさと逃げんか!!」
アーミア「は、はい!」

 アーミアはハッと我に返り、慌てて足の下から逃げ出した。
 それを刹那の00ガンダムが拾い上げる。

刹那「アーミアは保護した! あなたがたも早く離脱を!」
シュバルツ「いや、それは難しいようだ」

 シュバルツは首を振った。
 見ればサイコガンダムの足を支える二機の両腕は、
 すでに手首までELSに同化・侵食されている!

東方不敗「フン、ワシとしたことがとんだブザマよ」
ドモン「師匠! ならばすぐに機体を捨ててお逃げください!」
シュバルツ「いやダメだ。思った以上に機体の侵食が早い」

 シュバルツはコクピットの足元から徐々に身体に這い上がってくるELSの触手を見た。
 どうやらDG細胞とELSは思った以上に相性がいいらしい。
 ガンダムシュピーゲルとマスターガンダムはどちらも機体にDG細胞が含まれている分、
 その侵食スピードは通常の機体より遥かに早い。

ドモン「!? ……ならば、俺たちがELSを倒す!」
サイ・サイシー「アニキ! シャッフル同盟拳だ!」
ジョルジュ「そうですね。我々最大の奥義ならば、完全に同化される前に殲滅することも可能なはず……!」
チボデー「やろうぜドモン!」
アルゴ「ドモン!」
ドモン「ああ、行くぞ!」

 ドモンが頷き、五機はシャッフル同盟拳の態勢に入った。
 だが、しかし!

東方不敗「この……大馬鹿共があああああ!!」
ドモン「!!?」

225 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/28(日) 18:57:26.85 ID:CWR1hg9w0.net
 突如響く東方不敗の罵声。
 ドモンは修業時代を思い出し、思わず身を固くした。

東方不敗「今ハッキリわかったぁ! 貴様ら尻の青いヒヨッコに、こやつらを止めるなど絶対不可能だと!」
ドモン「し、師匠!? いきなり何を」
東方不敗「うるさい! もはや貴様の言葉など聞く耳もたん! 顔を洗って出直して参れぇ!!」

 ドモンは訳が分からない、とばかりに天を仰いだ。
 こうしている間にもELSの侵食は進み、肩までもが呑み込まれている。
 なのに、顔を洗って出直せとはどういうことか。
 シュバルツもまた、東方不敗に同意する。 

シュバルツ「ドモン、ここは我らの言葉を聞け。一度引き、頭を冷やすのだ」
ドモン「しかし! それでは師匠とシュバルツが!」
東方不敗「ふん、貴様に心配される道理は……ないわ!」
シュバルツ「我らもただではやられん! 呑み込まれると同時に体内へと飛び出し、中からELSを攪乱する!」
アレンビー「そんな無茶苦茶な……」
ガロード「この人らがいうと、あんまり冗談にも聞こえないんだよなあ」
シロー「ドモン。ここは彼らの言うとおりにしよう」
ドモン「シロー兄さんまで……!」
フリット「そうだね。アーミアさんの説得が失敗した以上、一度引いて態勢を整えた方がいいと思うよ」

 なおも食い下がろうとするドモン。
 すると遂に業を煮やしたのか、東方不敗は愛馬風雲再起を呼んだ。
 風雲再起はゴッドガンダムを軽々と担ぎ上げ、そのまま戦場を離れていく。

ドモン「く、くそっ! 降ろせ、降ろせえええ!!」
アレンビー「ドモン!」
シュバルツ「さあ、お前たちも早く退け!」
 
 サイ・サイシーたちは不可解そうに顔を見合わせた。
 だが、有無を言わせぬ迫力に押され、一人、また一人とドモンに続いて戦場を離脱する。

刹那「俺たちも戻ろう」
アーミア「ELS……ごめんね」
フリット「せっかく来たのに、何もできないで逃げるなんて」
シロー「きっと東方先生には、先生の考えがあるんだ……うん?」

 殿を務めるシローのEz8が振り返った時、
 マスターガンダムたちはほとんど全身をELSに同化され、見えなくなっていた。
 だがシローには、“ドモンをよろしく頼む”という東方不敗とシュバルツの声が聞こえた気がした。
 コクピットの中、シローは無言で敬礼し、東区から撤退した。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

 後には、勝ち誇ったように祭囃子をチャントするELSが残された。

日登町東区での戦闘結果

シャッフル同盟……敗北、撤退

東方不敗……ELSに機体ごと呑み込まれ、生死不明
シュバルツ・ブルーダー……同上

226 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/28(日) 19:14:34.35 ID:j8pSmIVw0.net
乙です。
でもDG細胞に侵されなかった師匠ならELSと融合することなく分かり合いそう

227 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/29(月) 02:10:13.40 ID:DIIPNFbx0.net
日登町西区

 シロー達が東区に向かっている頃、バナージとベルリは西区へ向かっていた。
 目的はMAハシュマルに襲撃された、ソロモン幼稚園の救援だ。

ベルリ「それでどうなの? 通信は繋がった?」
バナージ「いや、まだだ。おかしいよな、通信障害は解消されたはずなのに」
ベルリ「まさかもうやられちゃったってコトは……」
バナージ「あのドズルさんがそんな簡単にやられるはずないと思いたいけど」

 そうこうしている内に二人はソロモン幼稚園に着いた。
 だが幼稚園はガランとして、MAどころか子供たちの姿すら見えない。

ベルリ「ちょっと、本当にやられちゃったんじゃないでしょうね?!」
バナージ「いや、もう避難したのかもしれないし。少し探してみよう」

 周囲には戦闘の痕跡がまだ生々しく残っていた。
 しかし、破壊されたプルーマの残骸が転がっているのは
 すべて幼稚園の敷地の外。 
 幼稚園本体はいつも通りきれいなままだ。
 
バナージ「幼稚園はちゃんと守り切ったんだな、ドズルさん……」

 バナージはポツリとひとりごちた。

ベルリ「建物のなか見て来たけど、やっぱり誰もいないみたいね」
バナージ「となると、やっぱり気になるのはアレか」
ベルリ「うん。僕もここに来た時からずっと気になってた」

 二人は同時にグラウンドの中央に目をやった。
 そこにはドムが一機、ぽつんと立ち尽くしている。

ベルリ「てっきり戦闘で使われた後、放棄されたMSだと思ってたけど」
バナージ「その割には全然動体反応とかがないんだよな」

 バナージはドムの前に立ち、不思議そうに頭部をまざまざと覗き込んだ。
 すると突然、ドムのカメラアイがガラッと窓のように開いた!
 そして中からぬうっと、傷だらけのイカツい男が顔を出す。

バナージ「わあっ!?」
ドズル「ん? さっきから五月蠅いと思ったら、なんだ小僧か」
バナージ「ド、ドズルさん!?」
ベルリ「なんでドムの中に! ていうかなんで目のとこ開くのソレ!?」
セイ「それはこれがドムではなく、ドム型のシェルターだからです!」

 そう言ってドズルの横から、ひょいとセイが顔を出す。

バナージ「セイ!? なんでここに」
ドズル「この小僧は幼稚園が襲われたと聞き、駆けつけてくれたのだ」
セイ「こんなこともあろうかと、ガンプラ技術の粋を結集して作り上げたドムシェルターですよ!」

 あっけにとられるバナージたちをよそに、セイは自慢げに胸を張った。

228 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/29(月) 02:12:37.98 ID:DIIPNFbx0.net
デラーズ「このシェルターは素晴らしい。まるでジオンの魂が形になったようだ」
ガトー「ハッ、おかげで園児たちも全員無事です」
 
 続けて出てきたデラーズ、ガトーが口々にセイをほめそやす。
 見ればドムの中にはキッチンや風呂といった生活設備も完備しており、
 スカート部には運動用のトラックまで備わっている。
 ソロモン幼稚園の園児たちはそこで楽しそうに遊んでいた。

ベルリ「だからってなぜドムの形に……?」
セイ「なぜって、ドムは物を隠すのに最適な形だからですよ。昔から言うじゃないですか、木を隠すならドムの中って」
ベルリ「うん、森ね。ドムじゃなくて」
バナージ「お前って最近、ただドム好きな人になってるよな、セイ……」
セイ「やだなあ。そんなに褒めないでくださいよ」
ベルリ「褒めてないし」
バナージ「ともかく、早くここから脱出しましょう。オード……ミネバも心配して」
ドズル「貴様がミネバの名を口に出すなこのロリコンめ!」
ゼナ「もう、せっかく助けに来てくださったのにケンカして。親バカなんだから」
ベルリ「まあ、あの二人のことはほっとくとして、僕もさっさと逃げた方がいいと思いますよ」
デラーズ「それは勿論だ。小型MAは倒したが、本体は未だ健在だからな」
ガトー「しかし我々にもうかつに動けぬ理由があるのだ」
ベルリ「理由って?」

バルチャー1「ヒャッハー! 幼稚園から略奪だ〜!」
バルチャー2「バケモノがサツどもをぶっ倒してくれたおかげで、安心して暴れられるぜ〜!」
クダル「逃げ遅れた子供はとっ捕まえろ! 捕まえてヒューマンデブリよ!」

 そこへ口汚い言葉と共に現れたのは、日登町近郊を根城にするバルチャーと宇宙海賊の一団だった。
 彼らはこの混乱に乗じ、火事場泥棒をやっているのだ。

229 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/07/29(月) 02:13:15.30 ID:DIIPNFbx0.net
ガトー「あの下郎ども、また来たか!」
デラーズ「先ほど散々痛めつけてやったというのに、懲りぬ奴らだ」
ドズル「MAからも守り切ったこの園と子供たちだ! やらせはせんぞ!」

 威勢のいい言葉と共に、ドズルたちはマシンガン片手に生身で飛び出していく。

「がんばれ〜組長せんせ〜!」

 園児たちはドムシェルターの腹部に設けられた窓から、その戦いを無邪気に応援していた。

ベルリ「あれ、これひょっとして僕らの救助とかいらなかった?」
ゼナ「いいえ、逆よ。助かったわ」
バナージ「というと?」
ゼナ「彼らはさっきから何度も襲撃と撤退を繰り返してるの。小型MAを撃退したタイミングを狙ってね」
バナージ「それってもしかして……」
ゼナ「そう。こちらの疲弊を狙っているのだわ。警察署も墜ちて外部からの救援も見込めないこの状況では」
ベルリ「いずれジリ貧になるってことか」
ゼナ「いくら主人たちが超人的でも数の差はどうしようもない。いずれは力尽きるわ。そうなれば子供たちは……」

 ゼナは不安そうな目で園児たちを眺めた。

ゼナ「それにMA本体だっていつ襲撃してくるかわからないもの。そうなる前に」
バナージ「なんとしても逃げなきゃですね」
ゼナ「とはいえ子供たちの安全が第一よ。そのためにもまずはあの賊を徹底的に叩かないと。力を貸してくれる?」
バナージ「何か考えがあるんですね。わかりました、勿論協力します」
ゼナ「ありがとう。さすがミネバの見込んだボーイフレンドね」
バナージ「い、いやあ。ボーイフレンドなんてそんな(照」
ベルリ「イラッ ドズルさ〜ん。なんかロリコンがちょっと調子に乗ってますよ〜」
ドズル「なにぃっ!」
バナージ「ちょ、やめろベルリ!」

バナージ・リンクス【ユニコーンガンダム】&ベルリ・ゼナム【G-セルフ(パーフェクトパック装備)】withドズル・ザビ
VS
野良バルチャーと宇宙海賊ブルワーズ連合、開戦――!

230 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/30(火) 07:26:15.58 ID:spBD43JO0.net
ここでセイきた!
ジオンの魂柔軟すぎw

231 :通常の名無しさんの3倍:2019/07/30(火) 10:53:38.64 ID:uDDVqTPj0.net
シロッコ「動け!動け!動いてよ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ!」

PMX-003 ジ・O@第465代横綱
シロッコは不安よな

ジ・O動きます

シロッコ「動け! このポンコツが! 動けっ てんだよぉ!!」

PMX-003 ジ・O@第465代横綱
……やっぱり動くのやめます

\ココカライナクナレー!!/

シロッコ「ぐぇーーー!!」

232 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 04:54:16.28 ID:1RnVU2VG0.net
ベルリの中の人のツイッターみたら、何故か、色んな企業の公式ツイッター同士によるこてっちゃん同盟が成立してた
きっと兄弟家でも焼肉の代わりにこてっちゃん焼いてそう。器用なベルは姉達よりは料理出来そうだから、ロランのサポートも可能だろうし


ってか若い人にこてっちゃんって通じるかな?

233 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 07:29:20.62 ID:Dt66oodr0.net
こてっちゃんCM最近みないなー
食べたの一回だけだったけどホントにコテっとしてて美味かった

あとコテっというか10月のハイレゾリューションゴッドガンダムがマッシブな造形で
グイングイン動かせるらしいので楽しみ
最近ガンプラ良く動く代わりに細身が多いけどオレ的にはマッシブ系が好きです

234 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 09:11:36.52 ID:NO3rqSSu0.net
不味くはないんだけど味が濃すぎるんだよな>こてっちゃん
こてっちゃんのCMとか40の俺が十代の頃に見た覚えがあるくらいだから若い子は知らないだろうなあ

235 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 10:11:11.68 ID:Ho779Uto0.net
>>234
似たような年代↓だけどそんなに昔ではない頃にCM見た覚えが
地方とか関西ローカルとかならやってんじゃないの?

236 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 10:26:38.54 ID:Z3iKznOT0.net
関西在住だけど言われてみれば最近見ない>こてっちゃんCM
モノは売り場に色々あるけどバリエーション増えすぎ。他社も出したし
最初に出た味付けのが結局好きだなー。ピーマンとか入れるとちょうど良いのよ

ウッソ「てことで家庭菜園色々頑張ってるんですが」

237 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 10:29:16.84 ID:Ho779Uto0.net
コウ「ニンジン、いらないよ」

238 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 10:51:52.43 ID:nLuvkP1g0.net
キャスバル坊や「こてっちゃ〜ん」

239 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 12:53:38.27 ID:eIK7q88P0.net
ああいう味が濃い物は酒の当てみたいなものだから

240 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 13:16:14.06 ID:Dt66oodr0.net
でもご飯も進むよ
…ここシーブックはパン派だけど他はどうだったけ?
ドモンは米派っぽいけど

241 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 13:55:31.90 ID:MU96H/R10.net
カロッゾさんには是非小麦なしお米パンの製作をご検討願いたい

トーストすると餅とパンの中間みたいな香ばしい香りがして
結構いけるのよこれが。味噌汁にも洋風スープにも当然コーヒーにも合う。

242 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/03(土) 15:32:31.86 ID:Ho779Uto0.net
いや、ドモンはカップラーメンだろ(がんばれドモンくん並感)

243 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/04(日) 14:03:58.69 ID:mwidrx910.net
ジョルジュ「チボデー、ウソはいけませんよ!」
サイ・サイシー「そうだよ、トレーニングとか言って何やってるんだよ!」
ヒイロ「お前らも入るか?チケットはまだあるぞ」
ジョルジュ「あなたは何をやってるんですか」
ヒイロ「トロワのサーカスのバイトだ、チケットは買ったか?」
アルゴ「それより俺らはチボデーが何しにこんな所に来たのかと」
シュバルツ「精神訓練だ」
ドモン「アイツなりのな」
サイ・サイシー「なんだそりゃ……?」



チボデー「落ち着け、落ち着いてどんな状況でも精神を集中させ……」
カトル「何やってるんですかねあの人、トロワばっかり見つめて」
デュオ「道化恐怖症って本当にあるんだな」
ウーフェイ「正しいのか、このやり方は……」

ありそうなのにがんばれドモンくんでしか見た事がないのでここで。

244 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/07(水) 07:25:15.36 ID:AtL19CXL0.net
コウ「で、効果はあったの?」
チボデー「ああ、バッチリだぜ!」
セイ「チボデーさん、ガンプラバトルでラロ 4体編成を粉砕したんですよ」
コウ「ああ、あの『サーカス』の」
セイ「凄いでしょ、もう完璧に粉々!徹夜でフルスクラッチしたラロ 4体が!」
コウ「…なんでダメージレベルA設定にしたんだよ」
チボデー「とにかく、これでもう恐怖症とはおさらばだ」
セイ「コウ兄さんもニンジン特訓する?」
コウ「遠慮しとく」

シャア「やあ、邪魔させてもらうよ」
チボデー「……ひ、ひぎゃあああ!」
シャア「何事だ」
コウ「恐怖症の再発、かな?」

アムロ「道化だからさ」

245 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/12(月) 15:34:46.21 ID:U0qFVOge0.net
ドモン「………」
アムロ「どうした?なんか最近浮かない顔して」
ドモン「最近、セカイが一緒に筋トレしなくなって…
いやそれはいいんだが、筋トレに限ってだが、間違ってるとか言われてな
しかもセカイだけじゃなく三日月にも」
アムロ「あぁ〜……多分あのアニメの影響かも」
ドモン「だからおれはキングオブハートじゃなく、キングオブマッチョを」
アムロ「それは待てい。マッチョ体系なる度に服が破るんだぞ
せめてお前らは女子のセクシーポーズに少しでもいいから欲情しろ」

キラ「あのアニメのMVは、色んな意味で注意しないとね」

246 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/14(水) 21:49:59.84 ID:jQ11iERf0.net
まあ、スポーツ科学って何年か経つと新常識でガラっと変わるからなあ
ただ、筋トレにしてもボディビル用筋肉と戦闘用筋肉じゃ鍛え方も違っては来るんだろうけど

247 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/15(木) 10:54:28.31 ID:/OxgKwwC0.net
魅せる筋肉と動くための筋肉は違うからね

248 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/16(金) 02:33:59.41 ID:/5wknJfW0.net
日登町西区:ソロモン幼稚園
バルチャー1「ヒャッハ〜! 今度こそ略奪……?!」
バナージ「なんでこんなことをするんですか、アンタたちは!」
ベルリ「町が大変な時くらい、みんなで力を合わせなさいよ!」

 バルチャーたちは突如現れた二機のガンダムに驚きを隠せない。
 その動揺を見逃さず、バナージたちは次々とバルチャーたちを倒していく。

クダル「ちいいっ! 何なんだコイツら!」
バルチャー2「しかもムチャクチャ強えし!」
バルチャー1「思い出したぞ、こいつらガンダム兄弟だ!」
クダル「ガンダム兄弟ですってえ! グシオン奪ったクソガキの兄弟か!」
バルチャー1「それだけじゃねえ! この町で起こる騒動の8割はこいつらが原因ってハナシだ!」
バナージ「無茶苦茶言われてるな、俺たち」
ベルリ「あながち否定できないのが悲しいところよね」
バナージ「ともかく敵は総崩れだ。このまま押し切って……!?」

 だが、そこへ襲い掛かる、突然の爆撃!
 見上げると、空には巨大な強襲装甲艦が浮いている。
 小惑星帯からやってきたブルワーズの艦だ。

ブルック「お前ら、たかが幼稚園ごときに何を手間取ってやがる」
クダル「違うのよ! 何だか知らないけど突然このガンダムが邪魔しにきやがって」
ブルック「ガンダムだとぉ?」

 ブルワーズの頭領、ブルック・カバヤンはその猪のような風貌でフン、と鼻を鳴らした。
 そして部下に命じ、再び幼稚園に向かって爆撃を開始する。

ゼナ「きゃあああああ!」
園児たち「うわあああ!」

 激しい衝撃がドムシェルターを襲うと共に、
 周囲に園児の悲鳴が響き渡る。

ドズル「子供たちが! や、やめろぉぉぉ!!」
ブルック「やめてほしければこちらの要求を聞くんだな!」
クダル「即刻投降するんだよ! で、ガキども全員よこしな!」
バルチャー1「ヒャッハ〜! ついでに金目のものも差し出してもらうぜ〜!」
ガトー「くっ! どこまで下衆なのだ貴様ら」

 だが子供たちの命には代えられない。
 ドズルたちは歯噛みしながら武装を解除する。

クダル「おら! お前らもだガンダム兄弟! さっさとMSから降りるんだよ!」
ベルリ「どうする、バナージ?」
バナージ「どうするって降りるしかないだろ」

 二人がため息をつきながらガンダムから降りると、
 代わりにバルチャーが嬉々としながらMSに乗り込む。

249 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/16(金) 02:35:08.95 ID:/5wknJfW0.net
ゼナ「きみ、このドムに武装は無いの?」
セイ「無茶ですよ。だってこれ、あくまでもドムに偽装したドムシェルターなんですから」
ゼナ「くっ、救援は、救援はまだなの!?」

 ゼナは口惜しそうに窓から外を見た。
 グラウンドでは、丸腰のドズルが無抵抗のままバルチャーたちに囲まれ、暴行を受けている。

バルチャー1「ヒャッハ〜! よくも散々邪魔してくれたな!」バキッ!
ドズル「ぐうう!」
ガトー「閣下!」
バルチャー2「おっと動くなよ! 動いたらガキどもがどうなっても知らないぜ」
ドズル「わかっている! おれのことは好きにしたらいい! その代わり子供達には指一本触れるな!」
ガトー「閣下……!」
デラーズ「ガトーよ、今は雌伏の時だ。耐えるのだ」
ガトー「この屈辱を力にせよと仰るのですか……!」

ベルリ「ねえ、ちょっとやばいでしょコレ」
バナージ「わかってるよ。でも人質がいる以上うかつには動けない。だからドズルさんだって無抵抗で殴られてるんだ」
ベルリ「でもこのままじゃ」
バナージ「大丈夫、もうすぐなんだ。もうすぐ、何かが起こるはず……」
ベルリ「何かって……ニュータイプの勘ってヤツ?」

ブルック「ブフゥ〜! おい、遊びはもういいだろう。さっさとガキどもを連れてこい」

 ブルックの命令により、ブルワーズのMSがドムシェルターに手をかけた。
 響き渡る、子供たちの悲鳴!

ドズル「おい! 子供達には手を出さない約束だ!」
クダル「ハン、そんな約束した覚えねえなあ!」
ドズル「貴様ら〜! どこまで下衆だ!!」
クダル「吠えんじゃねえよ。心配しなくても、アンタの相手はガキの始末が終わった後でゆっくりと……!?」

 その時、突然上空で大爆発が起こった。
 見上げると、ブルワーズの母艦が火を噴いているではないか!

ブルック「な、なにが起こったぁ!」
ブルワーズ団員「と、とつぜん超高空からMSが艦に突撃! 機関部に攻撃を!」
ブルック「MSによる攻撃だと!? 敵はどこだ、どこにいる!」
ブルワーズ団員「ブ、ブリッジの目の前です!」

 ブルワーズ団員は震える手で目の前を指さした。
 そこには両手に実体剣を握った白銀のガンダム──ガンダムバエルの姿があった。

ブルック「なっ」
マクギリス「遅い!!」

 ガンダムバエルはブリッジに向けて剣を一閃。
 巨大な強襲装甲艦は為す術なくゆっくりと山の方へ墜落していく。

クダル「な、な、なんですってえぇぇぇ!!」
ハリソン「よそ見をしている場合か?」

 バエルと同時に、地上では青いペインティングが施された量産型F91が攻撃を仕掛ける。
 高速でバルチャーたちを攪乱するその姿は、さながら青い閃光だ。

250 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/16(金) 02:36:05.51 ID:/5wknJfW0.net
クダル「ちょっと! ガンダムはまだなの!?」
バルチャー3「そ、それが!」
バルチャー4「こいつ全然動かねえ!」
バナージ「残念ですけどこの機体」
ベルリ「僕ら以外じゃ乗れないようになってるのよね。ホラどいて!」
バルチャー3・4「「ぎゃ〜!」

 バナージとベルリはコクピットからバルチャーを追い出し、ガンダムを取り戻す。

クダル「な、なんなのよこれ……!」
マクギリス「どうやら救援は間に合ったようだな」
ハリソン「降伏しろ。今ならせめて弁護士をつけてやるぞ?」
バルチャー1「ど、どうする?」
バルチャー2「どうするって」
クダル「きぃぃ! 一時撤退するわよ!」

 形勢不利と見たバルチャーたちは、蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げていく。
 それを見て、マクギリスは拍子抜け、とばかりに鼻を鳴らした。

バナージ「ハリソンさん! マクギリスさん! どうしてここに!?」
マクギリス「ふっ、愚問だな」
ハリソン「幼zy……子供たちの助けを求める声が、我々を呼んだのだ」
ベルリ「いま幼女って言おうとしましたよね? 絶対幼女って言おうとしましたよね?」

 その時、並び立つユニコーンら3機のガンダムを見て
 デラーズがハッと声をあげた。

デラーズ「むうっ! まさか彼らは!?」
ガトー「ご存知なのですか、閣下?」
デラーズ「うむ。貴様もかつて伝説のロリコンと呼ばれた赤い彗星シャア・アズナブルのことは知っておろう」
ガトー「はっ。なんでもその危険度から、日登町内全ての小中高で100m以内立ち入り禁止となったとか」
デラーズ「彼らはその赤い彗星の再来として、現在、町内全ての学校でブラックリストに載っている超要注意人物たちなのだ!」
ガトー「な、なんですと!!?」
デラーズ「その人お巡りさんです! 日登警察署の青い閃光 ハリソン・マディン!」
ハリソン「登下校時の通学路のパトロールは紳士の務めだ」
デラーズ「親の承諾と本人の同意があれば幼妻も合法なのか!? セブンスターズ マクギリス・ファリド!」
マクギリス「罪もない子供たちを傷つけるようなことがあれば、アルミリアにも顔向けできないのでね」
デラーズ「ロリを愛するのは一角獣の定めか! ドズル閣下も大激怒、可能性のケダモノ バナージ・リンクス!」
バナージ「え、俺!?」
デラーズ「彼らこそ伝説のロリコンである赤い彗星の再来、その名も『ロリコン三銃士』!!」
ガトー「ロリコン三銃士!」
マクギリス「ロリコンとは人聞きの悪い」
ハリソン「我々はあくまで、ただ子供好きな紳士ですよ」
ベルリ「バナージ……素敵なお友達が出来てよかったね(遠い目」
バナージ「違うからな!? ちょっと、勝手にこの二人と同じカテゴリーに入れないでくださいよ!」
ドズル「ぐうう! まさかロリコンどもに危機を救われるとは一生の不覚!!(血涙」
ゼナ「もう、貴方ったら。危ないところを助けてくださったのだから素直にお礼をいえばいいのに。ねえ、みんな?」
園児「ありがと〜!! ロリコン三銃士!」
マクギリス「ふ、どういたしまして」
バナージ「おれ、もう町を歩けない……orz」
ベルリ「まあ元気出しなさいよ。な、ロリコン三銃士のバナージくん?」
バナージ「……次、そう呼んだらお前とは一生口をきかないからな」

251 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/16(金) 02:37:14.34 ID:/5wknJfW0.net
セイ「あ、レーダーに反応あり。大きいな、戦艦かな?」
ドズル「なにい! 彼奴等め、また懲りずに戻ってきたか!」
ゼナ「いいえ、違うわ。これは……」

 一行は同時に空を見上げた。
 見えてきたのは超巨大な空母、ザビ家が保有するドロスだ。

ガルマ「兄上〜! ご無事ですか〜!!」
ギレン「ゼナからの連絡通り、数度の襲撃があったようだな。だがどうやら撃退したようだ」
デギン「だから言ったであろう、ドズルがこれしきのことで敗れはしないと」
キシリア「とはいえわざわざドロス級でお迎えとは。兄上たちも意外と甘いようで」
ドズル「兄貴! 親父殿も来たのか!」
セイ「ゼナさんが言ってた救援って、ザビ家の皆さんのことだったんですね」
ゼナ「ええ、なんとか間に合ったようね」
ドズル「よし! 子供たちは全員無事だな!? 声をあげろ、我々の勝利だ!」

日登町西区での戦闘結果

ソロモン幼稚園の園児たち……誰一人怪我を負うことなく、無事救出される

ブルワーズとバルチャー連合……母艦撃墜。クダル・カデル以下数名は逃亡




日登町西区:郊外

クダル「もう! なんなのよアイツラ!」
バルチャー1「しかしこれからどうするんです?」
クダル「当然! 人を集めて仕返しよ! 目にモノ見せてやるわ!!」
バルチャー2「仕返しって、船もやられたし、MSだってもうほとんど残って……」

 ぼやいていたバルチャーの足が突然止まった。

バルチャー1「おい急に止まったら危ないだろって……あ」
ハシュマル「…………」

 一体いつの間に現れたのか。目の前には大量の小型MAを連れたハシュマルの姿があった。
 
クダル「MA!? に、逃げギャアアアアアアアアア!!」
ハシュマル「キシャアアアアアアアアアアア!!」

 ハシュマルの雄叫びとともに、大量の小型MAプルーマがクダル一行に襲い掛かる!
 蹂躙は一瞬で終わり、ジャンクと化したMSの残骸をプルーマは解体していく。
 これらは全て、新たなプルーマを生み出すための材料として使われるのだ。

ハシュマル「…………」

 プルーマが解体したパーツを運んでいく横で、
 MAのカメラアイは、遥か上空を飛んでいくドロスの姿をじっと捉えていた……。

252 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/16(金) 09:29:06.16 ID:ebaklQCZ0.net
ロリコン三銃士で草ァw

253 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/16(金) 09:39:09.62 ID:2XZlJi500.net
シャアを入れて四天王?

254 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/16(金) 09:56:44.96 ID:ebaklQCZ0.net
シャアはレジェンド枠だから……

255 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 02:29:10.04 ID:mqB5seL+0.net
日登町中央区:学校

 東区における対ELS戦の敗退から一時間後。
 ドモンのゴッドガンダムはメンテナンスを受けていた。

アルレット「う〜ん……」
ドモン「アルレット姉さん、整備はまだ終わらないのか」
アルレット「うん、言いにくいんだけど、ゴッドガンダムはもう戦えないわね」
ドモン「!? どういうことだ」

 意外な言葉にドモンは声を荒げた。
 見た感じ、細かい傷こそあるものの機体はどこも破損してはいない。
 なのにもう戦えないとはどういう意味か。

アルレット「まあ見た目は綺麗よね、見た目は」

 そう言いながら解析したデータを手渡す。

ドモン「これは」
アルレット「わかるでしょ、全身についた小さな傷からELSの細胞が入り込んでフレームにまで達してる。
      しかもこの細胞はまだ生きてるわ。
      今は休眠状態だけど、またELSと戦ったら活性化して、今度は内側から同化されちゃうでしょうね」
ドモン「そんな、一体いつの間に!?」
アルレット「それだけじゃないわ。確かに大きな損傷はないけど関節やアポジモーターは無茶苦茶損耗してる。
      このままじゃ遅かれ早かれ動けなくなってたでしょうから、
      撤退の判断は大正解ね」

 それからゴッドガンダムを見上げて、アルレットは一つため息をついた。

アルレット「にしてもこのパーツの痛み方は異常よ。ドモン、あんた完全に頭に血が上っちゃってたわね?」

 ドモンは返す言葉がなかった。確かにELSは今までのどんな相手とも異なる戦い方を強いられた相手だった。
 そのせいで、若干冷静さを欠いていたことは否めない。

ドモン「(若干? 馬鹿め! 冷静さを欠いて何が明鏡止水だ……!)」
アルレット「ともかく、アンタは少し休んで頭を冷やしなさいな」
ドモン「休んでなんていられるか! 一刻も早くELSを倒さなければ師匠やシュバルツが……」
アルレット「だからってMFも使えないんじゃどうしようもないでしょ?」
ドモン「それは……!」
アルレット「あとはお姉ちゃんたちがなんとかするから。今はしっかり休んでなさい。いいわね?」

 話によれば、共に戦った他のMFもゴッドと同じ症状でリタイアしたらしい。
 アルレットが部屋を出て行ったあと、
 ドモンはやるせない気持ちのまま、壁にもたれて座り込んだ。
 隣の部屋からは、深刻な様子で話す兄たちの会話が聞こえる。

256 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 02:30:03.24 ID:mqB5seL+0.net
シロー「……ドモンの様子はどうだ?」
アルレット「結構落ち込んでる。今はそっとしておいてあげた方がいいわ」
シロー「しかしアーミアさんの説得が失敗するなんて。これからどうすればいいんだ」
マイ「それなんですが、さっきソレスタルビーイングと連絡が取れました」
アルレット「そうなの? 確か、任務で今宇宙にいるんじゃなかったっけ」
マイ「刹那が秘密の専用回線を開いてくれたんです。それで、こちらの状況を話したらすぐに来てくれると」
アルレット「そっか、イアンさんならダブルオーのGNドライブも復旧できるかもしれないわね」
マイ「ええ、トランザムバーストさえ使えれば、ELSと再対話できる目はあります」
シロー「結局今度も、ELSとの戦いは刹那頼みになってしまうな」
マイ「仕方ありませんよ。こればかりは相性というものもありますから」
アルレット「むしろドモンは相性の悪いMFでよくあそこまで足止めしてくれたわ。後でちゃんとフォローしてあげてね?」
シロー「ああ、わかってるよ」

 ……話を聞いている内に居たたまれなくなり、ドモンは校庭へと出た。
 すると、偶然にも向こうから刹那が歩いてくるのが見えた。隣にはレインの姿もある。
 思わず踵を返して逃げようとしたその背中に、レインの声が刺さる。

レイン「ドモン! 心配したのよ? ELSと戦って撤退してきたっていうから」
ドモン「…………」
レイン「お師匠さんとシュバルツのことは聞いたわ。でも大丈夫よ、あの二人は色々と規格外だからきっと無事……」
ドモン「別に心配なんしてしちゃいない」
レイン「……そう、よかった」
ドモン「それよりお前はどうしてここにいるんだ? しかも刹那と一緒に」
レイン「え? わたしはここが医療キャンプになってるって聞いたから、医者として助けに。刹那くんは……」
刹那「俺は、ドモン兄さんにどうしても言いたいことがあって来た」
ドモン「俺に言いたいことだと?」

 怪訝な目で睨むドモンを他所に、刹那はタブレット端末を操作し、画像を呼び出した。

レイン「これはガンダム?」
ドモン「ふん、ダブルオークアンタか。しかし、いつも見慣れているものとは武装が違うようだが」
刹那「ダブルオークアンタフルセイバー。クアンタの武装バリエーションの一つだ」
レイン「へえ、随分刺々しいわね」
刹那「シミュレーション上、この機体ならばELSも単機で殲滅可能だ」

 その言葉を聞き、ドモンは眉間に皺を寄せた。

ドモン「おい刹那。自慢がしたいなら別のところへ……」
刹那「だがこの機体はガンダムではない」
ドモン「なに?」
刹那「ドモン兄さんはガンダム・ザ・ガンダムだ」
レイン「えーっ……と」
刹那「ならば、ドモン兄さんもガンダムになれると俺は信じている」

 刹那は曇りのない真っ直ぐな目でドモンを見た。

刹那「言いたいことはそれだけだ」
ドモン「あ、おい、待てっ!」
レイン「ホントに言いたい事だけ言って行っちゃったわね。ドモン、何か伝わった?」

 ドモンは黙って首を振った。

ドモン「なんだ、ガンダムになれって……アムロ兄さんのように振舞えとでも言いたいつもりか?」
レイン「あ、ちょっとドモン! ねえ、どこへ行くの?」
ドモン「ゴッドガンダムのところへ戻る。まったく、どいつもこいつも俺を子供扱いしやがって……!」
レイン「待ってよ! ならわたしも一緒に」
ドモン「勝手にしろ!」

257 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 02:33:08.39 ID:mqB5seL+0.net
数分後:ゴッドガンダムのコクピット

レイン「やっぱりダメね。ELSの細胞は完全に機体と一体化しちゃってる。もう頭以外を全とっかえした方が早いわ」
ドモン「アルレット姉さんの見立ては正しかったか」

 ため息と共に、ドモンはゴロリとコクピットに寝転がった。

ドモン「もういい。MFが使えないんじゃ俺には何もできない。あとは兄さんたちや刹那がなんとかしてくれるだろ」
レイン「ドモン……」

 ぶっきらぼうに振舞うドモンにレインが手を伸ばそうとした、その時だった。

???『貴様、何を不貞腐れておるのかああああああ!!』
ドモン「だ、誰だ!?」
???『ワシだぁぁぁ!!』

 怒鳴り声と共に、
 突如、モニター一杯に髭面の壮年男性の顔が表示される。

ドモン「あんたは! ライゾウ・カッシュ博士!?」
レイン「ライゾウ博士って、キョウジさんのお父さんでデビルガンダムを作った……」
ライゾウ『いかにも! ワシが天才科学者ライゾウ・カッシュよ!! 久しぶりだなドモン!』
ドモン「久しぶりって。あんた今、冷凍刑を受けているはずじゃ……」

 狂気の天才科学者ライゾウ・カッシュ。
 彼はデビルガンダムを造った罪で、現在も冷凍刑に処されていた。

ライゾウ『フン、こんなこともあろうかと! あらかじめゴッドガンダムにはワシの人格を模したAIを埋め込んでおいたのだ!」
レイン「それはおかしいわ。だってお父様がこの機体が造ったのは、博士が冷凍刑を受けてからよ。AIを埋め込む隙なんて……」
ライゾウ『簡単なことよ。なぜならこのゴッドは元々ワシが造り上げたモノだからな』
レイン「え」
ライゾウ『そう! このゴッドガンダムこそ! アルティメットガンダムが暴走した際のカウンターとしてワシが用意していた機体よォォォ!!」
ドモン「な、なんだってえええ!!?」
ライゾウ『その様子、どうやら知らなかったようだな。ハン、ミカムラのヤツ、自分が作ったとでも言いふらしておったか」
レイン「そんな……信じられない」
ライゾウ「まあそんなことは今はどうでもいい。ワシが目覚めたということはドモン。貴様負けたな?」
ドモン「ギクッ!」
ライゾウ『機体の状況から察するに、相手はアルティメットが暴走したD……いや、異星から来た金属生命体Eか』
ドモン「あんた! ELSのことを知っているのか!?」
ライゾウ『ワシを誰だと思っておる! アルティメットの三大理論を構築した時から予想はしておったわ。宇宙にも同じような性質を持った異星体がいるかもしれんとな」

 ライゾウ博士はニヤリと笑った。

ライゾウ『そして、もし奴らが襲来した時の備えもちゃあんと用意しておるわ』
ドモン「なにっ!」
ライゾウ『ワシの研究所へ行けい、ドモンよ! そこでEに対する新たな力を手に入れるのじゃああああああ!!』


ガロード「大変だシロー兄! ドモン兄がゴッドガンダムでどっかに飛び出して行っちまった!」
シロー「なにっ!」
アルレット「まさかドモン、ELSに負けたことを気に病んで、ガンダム主人公伝統の家出を……」
劉備「いや、そんないい大人が」
キャプテン「普段はワイルドに振舞っているが、ドモンの内面は兄弟でも1、2を争うほどナイーブだ。可能性は大いにある」
シロー「わかった、とにかく俺が追いかけて……」
マイ「みんな、大変です!」
シロー「またか! 今度はなんだ!?」
マイ「ソロモン幼稚園に救助に向かったザビ家のドロスから緊急通信です。現在、MAに襲撃を受けていると!」

258 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 06:18:20.82 ID:mqB5seL+0.net
日登町西区:上空

 ザビ家の保有する巨大空母ドロス。
 その巨体は今、全面を夥しい数の小型MAによって蝕まれていた。
 MAハシュマルの随伴機、プルーマだ。

ドズル「うおお! MAどもめ、こんなところまで追ってきおって!」
デラーズ「正念場だ、ガトーよ。必ず子供たちを守れ!」
ガトー「御意、ここを死地とします!」

 艦内では居住ブロックに続く通路を、ドズルたちが必死に防衛している。

園児「せんせえ……わたしたち、どうなっちゃうの?」
ゼナ「大丈夫よ、園長先生たちが必ずみんなを守ってくれるわ」
セイ「くそっ! こんなとき、戦艦も隠れられるドム・バオア・クーの開発さえ間に合っていれば……!」
ゼナ「念のため聞くけど、それもガンプラなのよね……?」

 一方、艦の外ではバナージたちが必死でプルーマの排除にあたっていた。
 プルーマは船に取りつき、中に侵入しようとあちこちで外装に穴を開けている。
 その内の一機を今、G-セルフのバルカン砲が破壊した。
 
ベルリ「ああ、もう! 倒しても倒してもキリがない!」
ハリソン「泣き言をいっている暇はないぞ! 一体でも侵入を許せばなし崩しになる!」
マクギリス「そうなればこの船は終わりだ。……む、MAに高エネルギー反応! 来るぞバナージくん」
バナージ「はい!」

 地上では、多くのプルーマを引き連れたMAハシュマルがドロスを追ってくる。
 MAは鳥のような頭部を開くと、ドロス目掛けて青白いビームを発射した!

バナージ「やらせるかあ!」

 ユニコーンガンダムはサイコ・フィールドを展開し、船を守った。
 激しくぶつかるビームとバリア。その余波を受け、近くにいたプルーマが数匹、爆発する。

バナージ「はあ、はあ。なんとか防げた」
マクギリス「だがすぐにまた来るぞ」
ベルリ「もうこうなったら、本体を直接叩くしか……!」
ハリソン「本音を言えば、応援を待ちたいところではあるな!」

259 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 06:21:52.36 ID:mqB5seL+0.net
ドロス:ブリッジ

デギン「戦況はどうなっておるか!」
ギレン「よくはありませんな。艦内への直接的な侵入はまだですが、機関部が損傷し、高度は落ちています。不時着も時間の問題かと」
キシリア「救助に来ておいてこのザマとは。これでは道化だよ」
ガルマ「そんな悠長にしている場合ですか! すぐに脱出しないと……」
デギン「ザビ家の男が取り乱すでないガルマよ!」
ガルマ「は、ハイ!」
デギン「……今脱出したところで、結局は小型機に喰われるか、MAに切り裂かれるのがオチよ」
ギレン「ええ、そうなるでしょうな」
デギン「それよりも、あのMAを人々が避難している場所へ近づけてはならん。いざという時は自爆してでもヤツを止めるのだ」
キシリア「我々に死ねと仰るのですか父上は!」
デギン「反論は聞かん! よいな、必ず実行するのだ。わかったなギレンよ」
ギレン「……御意に」
ガルマ「そんな……」

 その時、船の後部で大きな爆発が起こった。ダメージを受けていた機関部が、遂に火を噴いたのだ。
 黒煙を上げながら、ドロスはゆっくりと海に向かって落ちていく。
 
ドズル『すまん兄貴! 今の爆発で小型MAの侵入を許した!』

 マシンガンを乱射しながら、ドズルが通信機に向かって叫ぶ。

デギン「ギレン! 悲しいがここまでだ。この船ごとMAを……!」
ギレン「全乗員に告ぐ。これより三分後、全ての隔壁を閉鎖する。乗員はすぐに持ち場を離れ、ブリッジまで来い。命が惜しければな」
デギン「儂のいうことが聞けんのかギレン! 今すぐ自爆せよと」
ギレン「アレをご覧ください、父上」
デギン「なにっ?」
ギレン「彼らはまだ、戦っていますよ」

 ドロスのモニターに映し出されたのは、青と白のガンダムだった。
 G-セルフとユニコーン、この二機は今、地上でハシュマルと戦っている!

ガルマ「これは!?」
ギレン「親機であるMA本体を倒せば、小型機も止まります。彼らはドロスが墜落すると見るや否や、MA本体への攻撃に切り替えたのです」
デギン「なんと……!」
ギレン「隔壁が破られ、プルーマがブリッジに接近するまであと五分といったところでしょうか」
デギン「それまでに、彼らがMAを倒してくれると?」
ギレン「それはわかりません。ですが自爆するのはいつでもできます。なら、彼らに命を預けてみるのも一興かと」

 ギレンの声色はどこまでも冷静さを失っていない。
 デギンはフーッとため息をつき、椅子に腰を下ろした。
 
デギン「……わかった。タイミングはお前に任せるぞ、ギレン」
ギレン「承知しました」
ガルマ「意外です。あの兄上が、他人に命を預けるなんて」
キシリア「そうだな」

 そう言いつつも、キシリアは横目でギレンのデスクに置かれた一枚のプリントを見た。
 プリントには来週の日付で、『授業参観のお知らせ』と書いてある。
 これは昨日、ギレンがプルとプルツーに無理やり押し付けられていたものだ。
 誰が行くかとギレン本人はムキになって否定していたが……

キシリア「兄上も、意外と甘いようで」

260 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 06:25:46.77 ID:mqB5seL+0.net
日登町西区:海岸

ハシュマル「キシャアアアアアアアアアアア!!」
バナージ「来るぞ!」
ベルリ「いきなりやられないでよ、バナージ!」

 地上ではG-セルフ・ユニコーンのタッグとMAの、本格的な戦闘が始まろうとしていた。
 先手を取ったのはMAハシュマル。
 巨体に見合わぬ軽やかさで接近し、脚部クローでわしづかみにしようとする。

ベルリ「動きが直線的すぎるんだ!」

 二機はそれを難なく回避。返す刀でG-セルフが切りかかろうとした、その時。

バナージ「尻尾だ、ベルリ!」
 
 バナージの声が発せられるとともに、ベルリはG-セルフを高速で転回させた。
 するとすぐ横を、鋭い刃が高速で駆け抜けていく。
 ハシュマルの背部に装備されたワイヤーブレードだ。
 ムチのようにしなるこの刃は、360度、自在な攻撃を可能とする。

ベルリ「っぶなかった〜!」
バナージ「気をつけろよベルリ。三日月のバルバトスについてるのと同じだ」
ベルリ「ていうか元々、MAから奪ったものだっけ」

 兄弟の一人、三日月・オーガスもまた、火星で同じMAと戦ったことがあるという。
 彼の機体であるガンダムバルバトスルプスレクスは、
 その時倒したMAのパーツを流用して改造されているのだ。

ベルリ「三日月だって倒したんだ、僕らだって!」
バナージ「こいつはただの殺人マシンなんだ。なら、全力で行かせてもらう!」

 バナージの意思に反応し、ユニコーンガンダムの各部装甲が展開、デストロイモードへと変形した。
 最大稼動が可能になったユニコーンは、縦横無尽な動きでMAを翻弄する。
 一方、G-セルフはその間空中に待機。
 ユニコーンと戦闘中のハシュマルの上に陣取った。

ベルリ「相手が人間じゃないのなら、これを使う時だ!」

 ベルリの叫びと同時に、パーフェクトパックの基部から地上に向けていくつもの光の粒が降り注いだ。

ベルリ「フォトン・トルピード!」

 フォトン・トルピード、反物質を閉じ込めたこの結晶は、触れたものを問答無用で対消滅させる。
 そのあまりの破壊力から、ベルリ自身、対人戦では決して使うことはない。
 だが、殺人マシンであるMA相手なら話は別だ。
 見よ、反物質が弾けるたび、ハシュマルの装甲は穴だらけになっていく!

ハシュマル「ギャオオオオオオオオオオ!!」
ベルリ「行けっ! そのまま全部消えちゃいなさいよ!」

 ハシュマルは苦し気な叫びをあげた。
 だが降り注ぐフォトン・トルピードの雨の下、MAは動くことも出来ない。

261 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 06:31:00.19 ID:mqB5seL+0.net
バナージ「やったのか?!」

 二人が勝利を確信した、その一瞬だった。
 
ハリソン「まずい、そっちに行ったぞ!」

 突然割り込んできたハリソンからの通信。
 すると次の瞬間、周囲に散らばっていた何百匹ものプルーマが一斉にハシュマルへ向けて飛び込んでいく!
 プルーマはあっという間にハシュマルの全身を覆いつくした。
 
バナージ「なんだ……なにが起こってる!」
ベルリ「考えてる時間はない! もう少しで倒せるんだ、このままいく!」

 G-セルフはさらに上空から反物質による爆撃を続ける。
 だが学習したのか、フォトン・トルピードは全てプルーマが受け止めてしまい、MA本体まで攻撃が届かない。
 業を煮やしたベルリは、より至近距離で攻撃しようと近づいた、だが。

バナージ「ダメだベルリ!」
ベルリ「え」

 大量のプルーマを突き破り、突如としてMAが大出力のビームを発射する!
 これにはさすがのベルリも反応しきれず、G-セルフのバックパックはビームの直撃を受けた。
 
ベルリ「ぐうう!」

 ビームはG-セルフのフォトン・トルピード発射口を破壊した後、そのまま天を衝き、雲を割った。
 そして纏わりついていたプルーマの残骸が崩れ落ちた後、下から現れたのは無傷のMAの姿だった。

バナージ「どういうことだ。装甲が再生している?」
マクギリス「あれがMAの生態だ、バナージくん」
バナージ「生態ですって?」
マクギリス「あの小型随伴機がいる限り、MAはいくらでも再生される。MAのために資源を集め修復する、それがあの小型機の役割なのだ」
ハリソン「そしてMAは、いくらでもあのプルーマとやらを産み出せる。つまり……」
バナージ「両者を完全に分断し、引き離さなけりゃ」
ベルリ「いつまで経っても倒せないってことか!」
マクギリス「無論、いくら再生できるとはいえ資源は有限だ。集団で持久戦に持ち込めば勝てない相手ではないだろう。しかし……」
 
 マクギリスはチラと、先ほど沖に不時着したドロスに目をやった。
 だいぶ減ったとはいえ、煙を上げる艦内にはまだ十数匹のプルーマが残っているはずだ。
 そしてなにより、先ほど聞こえたギレンの放送を聞くに……。

マクギリス「しかし、あまり時間をかけている余裕はなさそうだな」
ベルリ「ゴメン、フォトン・トルピードも品切れだ」
ハリソン「どうする、バナージくん!」

 バナージは焦る心を抑え、必死で頭を回転させた。
 先ほどの攻撃を警戒しているのか、ハシュマルとプルーマは攻撃してこない。
 しかしこうして睨み合っている間にも、時間はどんどん過ぎていく。

262 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/18(日) 06:34:19.12 ID:mqB5seL+0.net
デギン「時間じゃな」
ギレン「…………」
デギン「わかっているはずだぞ、ギレン」

 父の声に圧されるように、ギレンはデスクの上のプリントを握りつぶした。
 そしてブリッジクルーに向け、号令を発する。

ギレン「総員、これよりドロスはMAに向け特攻を行う。その後、エンジンを暴走させ……」
ガルマ「ま、待ってください兄上!」
デギン「ガルマ、見苦しい真似はよせ。今更命乞いなど」
ガルマ「違うんです、この空域に機影が接近中。すごい速度です!」
キシリア「なに? 増援が来たのか!」
ガルマ「わかりません。けど……随分大きい。100m以上あるぞ!」

『……ナージ、バナージ!』

 ノイズ交じりの通信がバナージの思考を中断した。
 戦場には似つかわしくない、随分幼い声だ。

バナージ「誰だ……? いや、この声、まさか!」
『よくわからないが、とりあえずその鳥みたいなやつらをたおせばいいのだろう? わたしがやってみる』
バナージ「まさか、オードリー! きみなのか!」
ミネバ「ちゃんと避けろよ、おまえたち?」

 次の瞬間、山の向こうから何十、何百ものミサイルが白い糸を引いて発射される!
 ミサイルは怒涛のごとき勢いでプルーマの群れに着弾、一気に半分以上が消滅!

プル「やった、当たったよ!」
プルツー「油断するなよ姉さん。この機体の構造、まだよくわかっていないんだから!」
アルミリア「あ、あの機体バエル! マッキーもいますわ!」
マリーメイア「お父様……わたしに力を貸してください」
ミネバ「ぶじですか、おとうさま、おかあさま!」

 ミサイルのあと、戦場に降り立ったのは一機の巨大なMSだった。

ハリソン「赤い……ジム?」
マクギリス「いや、それにしては巨大すぎる。それにMSと呼ぶには、あまりにも……」
     ギガンティス
バナージ「巨神……!」

 絶体絶命の状況の中、戦場に現れた意外な増援。それは……
                            __
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                  /: /\:_:_/-、 ̄    _|: : i心ソ/: : |: : : :|:::| 三|: :| 

263 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/18(日) 09:08:08.45 ID:2/lJADEP0.net
乙です。
そして木星の伝説巨神まさかの登場

264 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/18(日) 18:32:34.96 ID:tIObFebs0.net
伝説の巨人さんってロリコンかペドとの噂があったような?

265 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/18(日) 21:14:47.77 ID:3PuJEVh20.net
Bメカには誰が乗ってるんだ?
>ロゴダウの巨神

266 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/19(月) 10:30:29.69 ID:hpm7KIO/0.net
失礼な
伝説の巨神は赤ん坊や幼い子供のためなら男女の区別なく発動するゾ(パイパー・ルウは男児だ)

267 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/25(日) 13:08:03.77 ID:DEVC/6zG0.net
劇場版ジオウ視聴と本編完結による平成ライダーの終了を祝して。



オマエタチノ ヘイセイッテ ミニククナイカ?


シロー「なあ兄さん」
アムロ「どうした急に?」
シロー「俺達の平成も、仮面ライダー達のように
石ころだらけで凸凹な醜い道だったのかな・・・」
アムロ「そうかもしれないな。けど、これだけは言える」
シロー「・・・?」

アムロ「例えどんなに醜い道だったとしても、俺達はその道を
今日まで一歩一歩踏みしめて歩いてきた。
それを否定する事はどんな奴でも出来ないさ」

シロー「けど、もしクォーツァーのようにそれを真っ向から否定するような奴が現れたら・・・」

アムロ「その時は俺の全てを持って、そいつらと戦う。誰に何と言われようと
俺達の道を否定する奴を許してはおかないからな」

268 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 19:36:43.44 ID:RuJam6gc0.net
日登町西区:海岸
 
 突如戦場に降り立った赤い巨神。
 先ほど垣間見せた、その計測不能の戦闘力を警戒してか、ハシュマルは攻撃を仕掛けてこない。
 その隙を突き、巨神のコクピットに座るミネバはドロスに通信を入れた。

ミネバ「お父さま、お母さま、おじいさまたち。みんなぶじですか!」
デギン「おお……ミネバ? あの赤いジムにはおまえが乗っておるのか!?」
キシリア「一体なぜそんなものに」
ミネバ「よくわからないが、避難した学校に大きな消防車があってな」
マリーメイア「それで、私たちが乗り込んだら」
プル「他の働く車と合体して、こんなロボになったんだよね〜」
ギレン「お前たちも一緒だったか」
プルツー「そうだ。助けにきたぞパパ」
ギレン「だから私はパパではないと……まあいい。ともかく、助かった」

 プルたちの声を聴き、鉄仮面のようだったギレンの表情が少しだけ和らぐ。

ベルリ「ねえバナージ。アレってひょっとしてイd」
セイ「あ、あれはまさか!?」
ゼナ「知っているのセイくん!」
セイ「はい。アレはサイコジムです。『GMの逆襲』に出てきた、ガンプラマフィア製作の機体ですよ。まさか実機が存在したなんて!」
ベルリ「いやいや、何言ってんの? アレ、どう見てもイデオn」
セイ「あの巨大さ、赤いボディカラー、そして何より顔がジム! 間違いないですよ!」
ゼナ「サイコジム……!」
ミネバ「ほう、このMSはサイコジムというのか」
アルミリア「ちゃんと名前がありましたのね」
プル「え〜! アタシもこの機体の名前考えてたのに〜」
プルツー「ちなみに姉さんはどんな名前を考えてたんだ?」
プル「ん〜とね、ザ・ムーンかジアースにしようかなって」
マリーメイア「どっちもなんか不穏だから却下!」
ミネバ「よおし、名前もわかったところで行くぞ、サイコジム!」

 ミネバの声に反応するように赤い巨神─サイコジム(仮)はゆっくりと動き出した。

ハリソン「我々もサイコジムに続くぞ!」
マクギリス「君と君の友達が乗るサイコジムは私が守るよアルミリア」
アルミリア「頼もしいわ、マッキー♪」
ベルリ「ああ、もう! すっかりサイコジムで定着してるし! とにかく僕らも行こうバナージ。……バナージ?」

 返事が無いことを不審に思ったベルリが振り返ると、
 そこにはデストロイモードからユニコーンモードに戻ったユニコーンガンダムの姿があった。
 ユニコーンは仰け反ったようなおかしな姿勢で固まったまま、時折苦しそうにビクンと震える。

ベルリ「ちょっと! どうしたのよ? ここにきて故障でもした?」
バナージ「ち、違う! 逆なんだ」
ベルリ「逆って?」
バナージ「あの巨神─サイコジムを見てからユニコーンの反応が良すぎる。ちょっとでも動かせば暴発しそうな位に!」
ベルリ「なんですって!」

269 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 19:54:38.98 ID:RuJam6gc0.net
 そんなバナージたちを他所に、サイコジムとMAは接触、再び戦闘がはじまった。

ミネバ「いくぞお!」

 だがサイコジムが繰り出した格闘攻撃を
 ハシュマルは軽々と回避した。

マリーメイア「避けられた!?」
カーラ「さっきより出力が落ちてるんだわ!」
ミネバ「くそう、どうしたんだサイコジム!」

 焦るミネバたちを嘲笑うかのように、ハシュマルは空中から反撃を開始、
 脚部クローがサイコジムの胴体部を抉る!
 
マユ「キャアアアアアア!」
プル「マユ!」
マリーメイア「ミネバ! 今の攻撃でBメカに乗ってたマユがミンチに!」
アルミリア「大丈夫ですの、マユ!?」
マユ(ミンチ)「だ、だいじょうぶ……慣れてるから」
プル「ミンチがしゃべった!?」
プルツー「よそ見をするな姉さん! また来るぞ!」

 さらにハシュマルはプルーマを呼び寄せ、サイコジムを襲わせる。

アルミリア「きゃあああ!」
ハリソン「いかん、装甲を食い破る気だ!」
マクギリス「振り払うんだアルミリア!」
アルミリア「だ、ダメ……どんどんパワーが落ちてバリアも」
ミネバ「がんばれサイコジム!」

 だが応援もむなしく、遂にサイコジムは地面に膝をついた。

ゼナ「ああ、ミネバ!」
デラーズ「閣下! ミネバさまのサイコジムが……!」
ドズル「ミネバあああああああ!」
ミネバ「あきらめるものか……わたしはまだ、十分に生きちゃいないんだー!」

 その時、ミネバの意思に反応するかのように、
 サイコジムのコクピットに設置されたゲージが光り出す!

カーラ「出力が戻ってきた!?」
プルツー「これならいけるぞ! 全ミサイル、発射!」
ミネバ「グレンキャノンもだ! いけええ!!」

 再び、サイコジムの全身から大量のミサイルが発射される!
 ミサイルは殆どビームと化し、機体に喰らいついていたプルーマを容赦なく焼き払う。

ゼナ「なに、あのゲージは…?」
セイ「アレ、きっとプラフスキー粒子の残量を示すゲージですよ。なるほど、あの機体は空気中のプラフスキー粒子を吸収できるんだね!」
ゼナ「(この子、さっきからスゴく自信満々に喋ってるけど本当にそうなのかしら……?)」

270 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 20:13:39.08 ID:RuJam6gc0.net
ベルリ「すご……! 凄すぎるでしょアレ」

 驚きを隠せず、ベルリは隣の兄弟に話しかけた。
 だが、当のバナージは虚ろな目のまま何事かひとりごちている。

バナージ「無限の……力? 俺たちは……モの生まれ変わり?」
ベルリ「バナージ?」
バナージ「試されてる? 再び、発動するかどうかを?」
ベルリ「ちょっと! 誰と話してるのよ!」

 その視線の先には、ますます出力を上げていくサイコジムの姿があった。

マリーメイア「よし、このまま押し切るぞみんな!」
プル「パワー良好、ニューロ加速器作動!」
プルツー「コンデンサーもOKだ!」
ミネバ「いけるぞ……サイコジムソード!!」

 ミネバの叫びと共に、サイコジムの手首から凄まじいエネルギーを秘めたビームが放出される。
 ハシュマルは危険を察知し、回避行動を取ったが間に合わない。
 長大な剣と化したビームは、そのままハシュマルの片翼を切り落とした!

ハシュマル「ギャアアアアアアアアアアア!!」

 ビームの余波は、辺りに散らばっていた残りのプルーマも全て灰燼に帰す。
 これでMAは丸裸。あとは本体を倒すのみだ。 
 だが……

アルミリア「やったわ、マッキー!」
マクギリス「なんという力だ。バエルに加えてこの力があれば、私が世界を変えることも……」
アルミリア「マッキー?」

キシリア「……おい、今の内にあの巨神について根回しをしておけ。今後、アレはザビ家が預かるとな」
ギレン「まだMAも戦闘も終わっていないのに、もう戦後の話か? キシリア」
キシリア「当然です。兄上だって同じことをお考えでしょう?」
ギレン「フッ……」

 戦場にいる様々な人間の欲望と思惑を吸収するかのように、
 サイコジムのゲージは増々輝きを増していく……

ハリソン「年端もいかない少女in巨大ロボット。これほどグッとくる組み合わせが他にあるだろうか……!」
セイ「あのサイコジムのエネルギーを使ってガンプラバトルに革命を……!」

271 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 20:22:42.53 ID:RuJam6gc0.net
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                ``'' ー‐┴ー‐ ''"´


カーラ「うわあ……とうとうゲージがいっぱいになっちゃった」
プル「なんだろう、この感じ」
プルツー「ああ、すごく気持ち悪い」
アルミリア「わ、わたくしなんだか怖いですわ」
マユ「ミンチからの復活も遅くなっていくような……」
マリーメイア「ミネバ! みんなが不安がってる。急いで決着をつけよう」
ミネバ「そ、そうだな。なら、このサイコジムガンで……」

 そういってサイコジムは巨大な大砲を持ち上げた。
 そして、傷ついたMAに向けて狙いを定める。

バナージ「ダメだ……」
ミネバ「これで……終わりだああ!」
バナージ「ダメだあああああああああああ!!」

 その瞬間、傍らにいたベルリは驚くべきものを見た。
 サイコジムが攻撃を仕掛けようとした、まさにその時、
 ユニコーンガンダムは再びデストロイモードに変形。
 光の矢となってサイコジムの前に飛び出したのだ。

ミネバ「バナージ!?」
バナージ「駄目だオードリー! 駄目なんだ。上手く言えないけど、俺たちは試されてるんだ」
ミネバ「試されている? 誰にだ?」
バナージ「わからない。けど、ハッキリ理解してる。その無限の力は使っちゃいけないんだって!」

 そういってユニコーンガンダムはサイコジムの前で両手を広げ立ちふさがった。

マリーメイア「バカな! 戦闘はまだ終わってないんだぞ。何を邪魔して……」
ミネバ「静かに」
マリーメイア「え?」
バナージ「これから先、どんなことがあっても俺たちは過ちを繰り返さない! だから目覚めないでくれ!」

 バナージの声はミネバに向けているようで、実はまったく別の知らない誰かに語り掛けているようにベルリは感じた。

ミネバ「……本当にできるのか、バナージ・リンクス」
バナージ「できる! その証拠を今から見せてやる。だから……お前はそこで見ていろ!」

 啖呵を切ってユニコーンガンダムは振り返った。
 その視線の先には咆哮するハシュマルがいた。
 対峙する両者。そしてわずかな空白の後、ユニコーンガンダムが動いた!

272 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 20:37:24.09 ID:RuJam6gc0.net
「うおおおおおおおおおおおお!!」

 空中で激しくぶつかるユニコーンガンダムとハシュマル。
 その戦いの中で、ユニコーンの装甲は内側から押し上げられるように崩壊していき、
 代わりに緑色の結晶体が鎧のように展開していく。

プル「ねえ、アレって」
プツー「ああ。あのガンダムから、サイコジムと同じ類の力を感じる」
プル「でもなんでだろ。全然気持ち悪くない。むしろなんだかとっても暖かい……」
ミネバ「これがサイコフレーム。この世界の人類が生み出した別の可能性か。なるほど」
 
 戦いを眺めながら、ミネバは別人のように落ち着いた声で呟いた。
 同時に、サイコジムのゲージは徐々に輝きを失っていく。

バナージ「確かにお前の言う通り、俺たち人類は愚かかもしれない。同じ種族で殺しあい、こんなMAなんてバケモノまで作ってしまった」
ハシュマル「キシャアアアアアアアアアアア!」

 コクピットの中、バナージは誰かに訴えかける。

バナージ「それでも! それでも俺たちはギリギリのところで踏みとどまれるって……過ちは繰り返さないって……それをわかれよ!」
 
 そしてユニコーンガンダムのビーム・トンファーがハシュマルの首を切り落とした時──

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 ゲージは、完全に沈黙した。

273 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/25(日) 20:46:06.41 ID:RuJam6gc0.net
マユ「倒した……の?」
ミネバ「う〜ん、なにがあったのだ?」
マリーメイア「今の見ていなかったのミネバ?」
ミネバ「なぜだかとちゅうで気を失って……あれ? どうしてMAが倒されているんだ? 誰がやったんだ?」
プル「バナージだよ!」

 崩れ落ちたハシュマルの残骸の前で、ユニコーンガンダムは呆然と立ち尽くしていた。
 そこへ慌ててベルリたちが駆け寄っていく。

ベルリ「バナージ! バナージ!」
ハリソン「大丈夫かバナージくん!」

 展開していた結晶は崩れ去り、ユニコーンのサイコフレームも、
 サイコジムのゲージと同じように輝きを失っていた。
 まるで、全ての力を使い果たしたかのようだ。
 そして、コクピットにいるはずのバナージの反応もない。

ベルリ「ちょっとバナージ。どうしたの? ねえ、何とか言いなさいよ!」
ミネバ「バナージがどうしたのだ、ベルリ?」
ベルリ「大変なんだ。こいつ、いくら呼んでも反応が無くて」
マリーメイア「まさか、MAと相討ちに……!?」
ベルリ「そんなハズないでしょ! 気を失ってるだけだって! なあ、バナージってば! 起きろよこのロリコン!」

 しかし、いくら呼びかけてもユニコーンが動くことはなかった。

マクギリス「コクピットに生体反応はない。認めるしかあるまいな」
ハリソン「自分の大切な少女たちを守って逝ったのだ。戦士として、イヤ、紳士として立派な最期だったぞバナージくん……」
ベルリ「そんな……」
ミネバ「そんなこと、わたしはイヤだぞバナージ! どんなことがあってもかならず戻ってくると、まえにわたしとやくそくしたろう!」
マリーメイア「ミネバ……!」
ミネバ「そうだ、プールにいっしょに行くともいったぞ! お前に見せようとおニューの水着だって買ってもらったのに……」
バナージ「え、水着?!」

 その瞬間、刻が止まった。

ベルリ「」
バナージ「え? あれ? 俺、MAを倒して、それから……あれ? みんな、どうしたんだ? 俺をじっと見て」
マリーメイア「今のって……」
マユ「どう考えてもミネバちゃんのあの言葉に反応したよね……」
プルツー「あ〜……(察し」
アルミリア「愛の力ですわね(赤面」
ハリソン「それでこそ我が同士だ、バナージくんんん!(感涙」
バナージ「え? え? え? なんだ、なんなんだこの状況。教えてくれベルリ!」
ベルリ「お前って、ホントにロリコンだなバナージ」
バナージ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!??」
ミネバ「よかった……バナージがげんきで(ホロリ」

日登町西区での戦闘結果

ユニコーンガンダム……MAとの戦闘により中破

MAハシュマル……戦闘不能

サイコジム(仮)……一時、無限に近い出力を発揮するも、現在は機能停止

274 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/25(日) 22:12:48.74 ID:KNMbQfQb0.net
乙乙

サイコジム(仮)、アムロ兄さんがみたら発狂間違いなしだぞ・・・

275 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/25(日) 22:52:19.59 ID:ACtQF0ry0.net
イデ◯ンじゃ無いからセーフでは?

276 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/25(日) 23:03:56.12 ID:ZWJ76n6T0.net
アレは、イ○オンではなくサイコジムだ、いいね?

277 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/26(月) 01:24:25.11 ID:idLjnVOB0.net
全高100メートルだけどサイコジムだな
全身がサイコフレームでできてるようなもんだし

278 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/26(月) 02:14:09.15 ID:k8O4dS+80.net
日登町西区:ドロスのブリッジ

ミネバ「お父さま! お母さま!」
ゼナ「ああ、ミネバ。よく無事で……」
ドズル「ミィ〜ネ〜バ〜!!」

 半壊したドロスのブリッジでドズル親子は久しぶりに再会した。
 だが、ドズルの顔は赤く、ギリギリと歯ぎしりをしている。
 怒られる、そう思ってミネバは身を固くした。
 だが

ドズル「よく! よく無事でいてくれたあああああああああ!!!」
ミネバ「ふえ?」
ドズル「しかも危険を冒してまで助けに来てくれるとは……おまえはなんていい子なんだあああああ!!」

 そういってドズルはミネバを抱きしめ、人目もはばからずオイオイと声をあげて泣き出した。

ミネバ「お、おとうさま……くるしいぞ」

 その光景に、ゼナはもちろん近くで見ていたガルマやデギンまで思わず貰い泣きする。

バナージ「でも、本当にみんな無事でよかった……」
ゼナ「あなたもね、バナージ君。聞いたわ。あのMA、最後はあなたが倒してくれたんでしょ?」
デラーズ「我々も見ておりましたが、まさに獅子奮迅の活躍ぶりでした」
ゼナ「本当にありがとう。ほら、貴方からもお礼を言って」

 ゼナに押され、ドズルは渋々バナージの前にでる。

ドズル「ム……小僧。なんだ、このたびは……大儀であった」
バナージ「い、いえいえ。俺だって無我夢中で……できることをやっただけです」
ドズル「いや、すまなかった。ちゃんと礼を言おう。貴様には今日、二度も助けられた。ありがとう、バナージ・リンクス」
ミネバ「おお……お父さまがはじめてバナージを名前で呼んだ」
ゼナ「認めたのよ、バナージ君のこと」
ドズル「しかし! ミネバのことはまた別だ! 友達付き合いならともかく、交際なんて絶対に認めんからなこのロリコンめ!」
バナージ「は、はいい!」
ドズル「ン。まあ、それはともかく」

 なんだか照れ臭そうに、ドズルは顎の傷を掻きながらいった。
 
ドズル「今度、ウチにメシでも食いに来い。歓迎するぞバナージ」
バナージ「……ハイ、喜んで伺います」

279 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/26(月) 02:14:42.49 ID:k8O4dS+80.net
ドロス:甲板
キシリア「ただのジムとはどういうことだ!」

 甲高い金切り声をあげるキシリア。しかしセイは平静な顔で繰り返す。

セイ「どういうこともなにも、そのままの意味ですよ。このサイコジム、中身に特別な機構は何もありませんでした。
   ていうかぶっちゃけただのジムです。無駄に大きいだけの」
キシリア「ええい、やはり貴様のような子供では話にならん! おい、さっさと技術者を呼んで来い! このMSを解体して詳しく調べるんだ!」
セイ「ム、ただの子供とは聞き捨てならないですね。僕はガンプラバトル世界チャンピオンですよ?」
キシリア「だから、ただの子供のお遊びだろうが!」
セイ「遊びじゃありません! ガンプラ作成は全ての技術に通じるんです! 僕はある高名な博士に協力して、MSの開発を手伝ったことだってあるんですよ!」

 セイとキシリアがキーキー言い合っている横で、乗っていた少女たちの態度は醒めたものだ。

プルツー「ああ、やっぱりね」
プル「MAとの戦いの後、急にあのイヤな感覚がなくなったものな」
アルミリア「確かに、今のサイコジムからは何の恐怖も感じませんわ」
カーラ「さっきゲージも調べてみたけど、ただの飾りのガラス板だったよ」
ギレン「……で? どうするのだキシリア? このただのジムを、わざわざザビ家に持って帰るのか?」
キシリア「ええい、不愉快だ! おい貴様! こんなガラクタさっさと海にでも沈めてしまえ! わたしはブリッジに戻らせてもらう!」
 
 そういってキシリアはプリプリと怒りながら去っていった。

ギレン「だ、そうだ」
プル「ふう、よかった」
マリーメイア「今はもうただのジムとはいえ、またいつあの力が目覚めるかわかったものじゃないからな」
アルミリア「こんな危険なもの、誰かに渡すわけには参りませんわ」
セイ「惜しいなあ。ぜったい解析して、ガンプラ技術に活かすべきなのに」
プル「パパもありがと〜話を合わせてくれて」
ギレン「ふん、私もただ、あの力は人類が扱うには早すぎると判断しただけだ。あと、パパと呼ぶな!」
プルツー「またまた。嬉しいくせに」

280 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/26(月) 02:17:44.12 ID:k8O4dS+80.net
海岸
バナージ「ただいま〜」
ベルリ「お、戻ってきましたよロリコンが」
マクギリス「どうしたのかね? 何やら随分うれしそうだが」
ハリソン「何かいいことでもあったのかい?」
バナージ「いや〜ハハハ」
ベルリ「まったく、ニヤニヤしちゃって」
バナージ「それで、他の兄弟とは連絡取れたのか?」
ベルリ「うん、カミーユとジュドーが迎えに来てくれるって」
マクギリス「しかしそれでも全員を避難所にまでは連れていけないだろう」
ハリソン「どこかからか全員乗れる乗り物を調達してくるか……」
シャクティ「ふっふっふ、お困りのようですね」
ベルリ「シャクティ?!」
バナージ「きみ、この騒動があってから早々に町から逃げ出したはずじゃ……」
シャクティ「失敬な! こんなこともあろうかと、町の外から物資を調達してきたんですよ!」

 そういうシャクティの後ろからは、荷台に物資を山積みにしたカミオンが続々と走ってくる。

マクギリス「まさか、町のために?」
ハリソン「なんというできたお嬢さんだ!」
シャクティ「なんせこんな状況ですからね。普段の価格の3倍、いえ5倍でも飛ぶように売れるはずですよ」
バナージ「あ、シャクティはやっぱりシャクティだったね」
シャクティ「それで、今困っているのはあのザビ家の皆さんですよね? これはさぞお礼が期待できそうですねえクックック」
ハリソン「なんて邪悪な笑顔なんだ……!」
ベルリ「うん、でも僕キミのそういう正直なところ意外と好きよ?」
シャクティ「それで、ザビ家のみなさんは今どこに?」
バナージ「ああ、彼らなら、あの沖に浮かんだドロスのブリッジにいるはずだけど」

 その時だった。

「全員、警戒しろ! MAの首はまだ生きているぞ!」

 突然響いた声。見ると、切り落としたはずのハシュマルの首が持ち上がり、
 ドロスに向かってビーム砲を発射しようと照準を定めている!

バナージ「ユニコーーン!!」

 バナージはとっさにユニコーンガンダムを呼び、MAの首を踏みつけさせた。
 その衝撃で、首が大きく捻じれる。
 放たれたビームは煌めきながら雲を裂き、遥か上空へと消えていった。
 
ハリソン「まだ生きていたか。恐ろしい生命力だなMAというのは」
バナージ「ええ。まるで一人で死ぬものか、お前たちも呼ぶと云わんばかりでした」
マクギリス「すまないバナージ君。私が確認を徹底しておくべきだった」
バナージ「いえ、俺の方こそちゃんとトドメを刺しておけば……」
ベルリ「まあいいじゃないの。誰もケガはしなかったんだし」
バナージ「ああ。あの最初の警告が無かったら危なかったけどな」
シャクティ「アレ? でもあれ、誰が叫んだんでしょう……?」
ハリソン「我々は誰も口を出していないが……」
ベルリ「え?」

 その時、ベルリの脳裏にあるビジョンが蘇った。
 MAから放たれた輝くビーム。
 そのフラッシュバックのなか、視界の隅に僅かに映った赤い影。

ベルリ「あれは……マズイ!!」
バナージ「おい、どうしたんだベルリ!」
ベルリ「説明は後だ! あの影……間違いない、アイツが来たんだ!」
バナージ「え……『アイツ』って?」

281 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/08/26(月) 02:22:17.93 ID:k8O4dS+80.net
 次の瞬間、大きく水しぶきを上げて海が割れた。
 そこから出てきたのは重装備のザクII。
 特徴的なのは一般のザクにはない一本角。そして、海では異様に目立つ赤いボディカラー。

バナージ「あれは……!」
シャア(一年戦争)「フ……」
マクギリス「赤い彗星、シャア・アズナブルか!」

 海上に現れたシャア専用ザクは一直線にドロスへ向かう!
 その速度は、まさに通常の3倍! 到底他のMSでは追いつけない。

ガルマ「シャアが……シャアが来る!」
キシリア「シャア!?」
ドズル「シャア!」
ギレン「対空砲火、何をしている! 早くあのザクを撃ち落とせ!」
デギン「ギレン、突然何を……シャアならば、我々の味方ではないのか?」

 シャア専用ザクは恐るべき機動力で飛んでくる銃弾を回避。
 多少の被弾も、後で拭けばいいとばかりに気にする様子はない。

ギレン「お分かりにならないのですか!? 奴が……シャアが狙いを定めるターゲットは、我々ザビ家なのです!」
デギン「なんだと!?」
シャア(一年戦争)「気づいたところで……もう遅い!!」
ガルマ「シャア!」
ドズル「シャア!」
キシリア「シャア!」

ギレン「シャア!」
デギン「シャア!」
ミネバ「シャア!」

 遂にシャア専用ザクはドロスの前まで到達した。
 そして、ザビ家が全員揃ったブリッジに向けて、バズーカを構える。

シャア(一年戦争)「ザビ家の諸君。私の手向けだ。あの世では一家仲良く暮らすがいい」

 終わった。ザビ家の誰もが例外なくそう思った。
 その時だった。

ベルリ「──スコーーーーーーーーーーーーーード!!」
シャア(一年戦争)「なに!?」

 突如として後ろから猛追してきた青いMSが、シャア専用ザクに体当たりを仕掛ける。
 あれはベルリの駆るG-セルフだ。
 いち早くシャアの目的に気づいたベルリは、一人、凶行を止めるべく猛追してきたのだ!

シャア(一年戦争)「ちい! この機体、ガンダム兄弟のMSか」
バナージ「ベルリ!」
ベルリ「こいつは僕が何とかする! バナージはその間、早くみんなを避難させて!」

 ベルリは通信機に向かって叫んだ。
 そしてシャア専用ザクに組み付いたまま、G-セルフは海岸からどんどん遠ざかっていく。

バナージ「ベルリ────!」

 赤と青の影は、そのまま遠く、見えなくなった。

ベルリ・ゼナム【G-セルフ(パーフェクトパック装備)】
VS
シャア・アズナブル(一年戦争)【シャア専用ザクII】開戦――!

282 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/26(月) 19:26:35.17 ID:BpxV9AFB0.net

ベルリがパーフェクトパックに乗る時はいつも機能制限してるけど今回ばかりはそうはいかなさそうだ

283 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/27(火) 02:53:42.79 ID:2GFnK9Kk0.net
>>281

284 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/27(火) 03:42:59.03 ID:2GFnK9Kk0.net
ごめんなさい暴発
>>281乙です

285 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/28(水) 16:24:32.27 ID:0e1DTa3r0.net
>>282
フォトントルピードの使用もやむなしかもしれない

286 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/28(水) 18:41:44.13 ID:VUAZi7EU0.net
10年前に読んでたスレがまだ続いてることに気付き初書き込み
当時はいなかった筈のキャラクターが多い筈なのに全てが懐かしい…

287 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/28(水) 18:48:32.41 ID:NTpIXsC80.net
15年くらい前からずっといるけどずっとROM専
シリーズ全部見てないから書くに書けない
職人さんたちはすごいと思います

288 :通常の名無しさんの3倍:2019/08/29(木) 18:22:41.48 ID:e1/6RM3w0.net
最近はYoutubeで一部作品の無料配信も始まったから、昔に比べれば見るハードルも下がったはず

まあそもそも書けるキャラで書けばいいって昔から言われてるし

289 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/07(土) 20:05:26.63 ID:yQeKcUka0.net
流れを読まずにひとネタ。

デュオ「アディン、結構カッケーじゃんお前の兄さん」
アディン「兄さんは昔、俳優をしていた」
オデル「まあ、端役か悪役だったけどな。でも今は完全に廃業したよ」
デュオ「大根だったのか?」
オデル「私が出ると台本が狂うらしくてな」
トリシア「本当にたくさんのドラマを壊してきましたからね……」
デュオ「何やらかしたんだ?」
オデル「まず主人公に向けて銃を打ち込む雑兵役で出たんだがそこで
「や…………やったか!?」
と言ったら本当に主人公が消えてしまってな」
デュオ「おいおい!」
オデル「それからスポーツ物でデータ偏重のチームの監督をやって
「大丈夫です、我々の勝率は99.9%です」
とやったら勝ってしまい」
アディン「ああ、あったなそれ……」
オデル「それから刑事ドラマで殺人鬼に殺されるはずだったんが
「殺人鬼がいるかもしれないのに一緒の部屋にいられるか、俺は逃げるぞ!」
……と言ったら見事に逃げ切ってしまった」
トリシア「オンエアにこぎ着けられたのはそれぐらいですかね。あと料理ドラマで先に作ったのに勝ってしまったとか」
デュオ「……パインサラダ喰うか?」
アストナージ「やめろ!!」



主人公より強い身内、仮面の人、「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」を
跳ね返して生きたオデル・バーネットは最強かもしれない……。

290 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/07(土) 20:42:23.89 ID:l867EK2g0.net
三大フラグクラッシャーなガンダムキャラ
・ミンチキャンセラーでスペシャルなコーラサワー
・主人公よりも強くて仮面で結婚を成し遂げたオデル(NEW!)
・ターンエーにも確かそういう人がいたような
・昔のマイ、フラグを分解した男

書いてるともっと多くなりそうだ

291 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/08(日) 08:05:55.82 ID:yi0PKFWr0.net
陽電子砲で機体が爆散して宇宙空間にヘルメットが浮いていたのに続編で再登場したフラガ少佐(なおSE)

292 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/09(月) 01:18:00.29 ID:/sTqYSna0.net
日登町北区
ヨナ「それで、ベルリは北区に飛んでいったんだな?」
バナージ『そうです! 一年戦争のシャアが乗ってるザクと一緒に』

 通信機からは心配そうなバナージの声が聞こえる。
 西区でのMAとの戦闘の後、バナージたちは、
 突然現れたMS──シャア・アズナブルの駆るザクII──に襲撃された。
 いち早く気づいたベルリは人々を守るため、シャアに特攻を仕掛けたのだ。

ヨナ「こっちはもう北区に着いたところだ。今、キオが先行してベルリを探してくれている」
キラ「そっちはもうカミーユたちと合流できたの?」
バナージ『いや、まだだ。だけどハリソンさんたちがずっと子供たちの護衛に付いてるから安心だよ』
キラ「うん、それはそれで別の意味で不安だけどね」
ヨナ「ともかく、ベルリのことは心配するな。今は無事みんなを避難させることだけに集中してくれ」
キラ「大丈夫だよ。ベルリは影は薄いけど、腕だけは確かだから」

 その時、先行偵察していたキオから連絡が入る。

キオ『見つけたよヨナ兄ちゃん! 赤いザクだ。近くにはガンダムタイプもいる!』
ヨナ「わかった。じゃあバナージ、また後で連絡する」
バナージ『お願いします、ヨナ兄さん』
ヨナ「よし、行くぞキラ」

日登町北区:河岸
キオ「ね、いたでしょシャアザクとガンダム」
ヨナ「あ、ああ。確かにいたけど……」
キラ「うん、確かに間違いではないね間違いでは」

 立ち尽くす3人の目の前、川の向こう岸には
 シャア専用ザクIIとガンダムタイプのMSの姿があった。
 どうやら相討ちになったらしく、二機とも酷くボロボロだ。
 そして肝心のパイロットはというと

実写シャア「ふっ、まさか相討ちとは。やるなマーク・カラン」
マーク「お前こそ。あそこまで追い詰められたのは初めてだぜ」

 二人は河原に寝ころびながら、お互いの健闘を称えあっていた。
 その姿はさながら昔の少年マンガのワンシーンのようだ。

マーク「ところで、なんで全裸なんだアンタ?」
実写シャア「わからない。気が付いたらこうだった。だがそのせいか、今は妙に晴れやかな気分だよ」
マーク「晴れやかな気分は俺も一緒さ。どうだい? これから二人で呑みに行くっていうのは」
実写シャア「いいだろう。なら私にご馳走させてくれ。旨いピザとビールを出す店があるんだ」
マーク「HAHAHA、そいつはゴキゲンだな!」

キオ「なんか友情を深めあってるね」
ヨナ「よし! ここは見なかったことにして次行くぞ次!」
キラ「こうしてる間にやられてないといいけどベルリ」

293 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/09(月) 01:19:50.55 ID:/sTqYSna0.net
日登町北区:工業地帯

 ヨナたちが実写シャアと遭遇していたころ、
 ベルリとシャア(一年戦争)の戦闘は本格化していた。

シャア(一年戦争)「見せてもらおうか、ガンダム兄弟とやらの力を」
ベルリ「言われなくたって見せてやる!」

 赤と青、二機のMSはさながら流星のように
 地上、そして空中で激しく交差する。

シャア「ほう、やるな。私と互角とは」
ベルリ「ウソでしょ! あんな昔の機体でG-セルフと互角なんて!?」

 感心したように呟くシャアと対照的に、
 ベルリの額には冷や汗が浮かぶ。

シャア「だが機体に助けられ、パイロットの腕はまだまだと見た。ならば」

 シャアはコクピットの中でにやりと笑った。 

シャア「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを……教えてやる!」
ベルリ「突撃してきた!? 正面からやろうっていうの?」

 ベルリは不安や焦りを振り払うかのように自らを奮い立たせた。

ベルリ「ええい、赤い彗星がどうした。飛び級の天才なんだ、僕だってえ!」

 再び激突する二機!
 だが通常の3倍のスピードで縦横無尽に攻撃を仕掛けるシャアに、
 ベルリは対応するのがやっとだ。
 なんとか足を止めさせようとビームライフルを乱射するが

シャア「いかにビームライフルといえど、当たらなければどうということはない!」

 射撃を軽々と躱したザクは、逆に腰をひねり、
 Gーセルフに向けてバズーカを発射する。
 ベルリは咄嗟にライフルで弾頭を撃ち落とした。

シャア「そうだ。手練れのパイロットならば当然そう対応する」

 だが撃ち落とした射線の先にザクの姿はもうない。

ベルリ「がは……あっ!」

 突如やってくる衝撃。
 まったく警戒していなかった横から撃たれたのだ。
 なぜ? いつのまに?
 ベルリは機体を揺さぶる衝撃とアラートの中で必死に考える。

294 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/09(月) 01:20:27.28 ID:/sTqYSna0.net
ベルリ「そうか、バズーカはエサだったんだ」

 発射直後、ザクはすぐさま移動していた。
 そして敵がバズーカの弾頭に向け、照準を合わせているわずかなスキを突き、
 本命の対艦ライフルを発射したのだ!
 ビームライフルに比べ、速度の遅いバズーカだからこそできることだ。
 しかし、だからといって他に誰がこんな芸当をできるというのだ?

シャア「わかったところでもう遅い!」

 ザクはバーニアを吹かし、一気に距離を詰めた。
 そしてヒート・ホークを振りかざし、G-セルフの首を狙う。

シャア「取ったぞガンダム!」
ベルリ「スコードォォォ!!」

 ベルリは胸の前で両手を交差させ、チャントを唱えた。
 するとG-セルフが眩く発光し、全身からエネルギーが放出されザクを吹き飛ばす。

シャア「自爆? いや、苦し紛れの目くらましか」
 
 実際、今のエネルギーはザクの装甲に何らダメージを与えていない。
 ただGーセルフが間合いを取るわずかな時間を生み出しただけだ。

ベルリ「これが……『赤い彗星』。シャア・アズナブルの全盛期だっていうの!」
 
 そんなGーセルフの姿を見て、シャアは小ばかにしたように鼻を鳴らした。

シャア「やれやれ困ったな。わたしには君と遊んでいる時間はないというのに。まだ引き延ばすか」
ベルリ「あなたは! あなた方はなにやってんですか! そんな『ヅダエール』なんて薬に正気を失わされて! 人の迷惑も顧みずアムロ兄さんとケンカして!」
シャア「『ヅダエール』? アムロと喧嘩?」

 シャアは首を傾げた。

シャア「どうやら君はひどい思い違いをしているようだ。残念だがそんな薬品、私のスーツには含まれていないよ」
ベルリ「なんじゃとて!?」

 ベルリはすっとんきょうな声をあげた。
 だが実際その通り、ザクのコクピットに座るシャアの赤いジオン軍服。
 その生地は実写シャアらと異なり、一切『ヅダエール』による腐食を受けていない。

シャア「確かにフル・フロンタルは私のスーツにもその薬品を仕込もうとしたがね。直前で気づいて、丁重にお断りさせていただいたよ」
ベルリ「あなた、気づいてたんですかフル・フロンタルが黒幕だって」

 シャアは当然だ、とばかりに頷いた。

シャア「それともう一つ、間違えていることがある。私は他の『私』と違い、アムロ・レイとの決着など望んでいないよ」
ベルリ「目的が違う……? じゃあ、あなたは何のために戦ってるっていうんですか」

 ベルリは口に出してからハッと気づいた。
 そんなこと、もうわかっているじゃないか。あの海岸での出来事を思い返せば。
 この目の前にいる『赤い彗星』シャア・アズナブル。彼の目的は……。

シャア「私の目的は一つ。ザビ家の復讐だ」

295 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/09(月) 02:43:40.08 ID:/sTqYSna0.net
ベルリ「ザビ家への……復讐」

 ベルリは思い出していた。日登町西区でのシャアの襲撃。
 あの時彼はその場にいたベルリやバナージたちには目もくれず、
 ただひたすら沖合に不時着していたドロスに向かっていったのだ。
 
ベルリ「あの時、ドロスのブリッジには、ザビ家の人たちが全員揃っていた……!」
シャア「そう。まさに千載一遇だったのだぞ? それをまさか君に邪魔されるとは」

 それはつまり、シャアはデギンやギレンのみならず、
 ゼナやミネバといった女子供までターゲットにしていたということだ。
 シャアのその恨みの深さに、ベルリは思わず声をあげる。

ベルリ「どうして……どうしてそんなことをするんだ!」
シャア「私の父、ジオン・ズム・ダイクンはザビ家によって謀殺された」
ベルリ「!?」
シャア「父が死に、母も十年近い軟禁生活の末、衰弱して死んだ。私と妹は本当の名前を捨て、隠れるようにして生きていかなければならなくなった」

 どこか他人事のように、シャアは淡々と語る。
 
シャア「そして当のザビ家はというと、そんな過去も忘れ、この町でのうのうと家族ごっこをやっている。それを笑って見過ごせるほど、私は聖人ではない」
ベルリ「だ、だからって。ミネバちゃんまで巻き込むことはないでしょ! あんな小さな子供に何の罪があるっていうんだ」
シャア「人には逃れきれない血の宿命というものがある。ミネバも今は何も知らない無邪気な子供のままでいられるかもしれない。
    だが近い将来、彼女の身体に流れる血を利用しようとして、大人たちは必ず争いを始める。
    それに翻弄され傷つくくらいなら、今の内に家族と生涯を終えた方が幸せではないか?」
ベルリ「そ、そんな無茶苦茶な理屈はないでしょ!!」

 ベルリが反論すると、シャアはあっさりとそれを認める。

シャア「すまない。確かに今のは我ながら苦しかった。だがそれともかく、親を殺された子が仇の一族郎党に復讐する。これはそれほどおかしな話かな?」
ベルリ「それは……!」
シャア「自分の身に置き換えて考えてみて欲しい。もしも君の両親や家族、故郷が理不尽に奪われたとき、君は復讐せずにいられるのかね?」

 そう問われたとき、ベルリの脳裏に浮かんだのは一人の女性の姿だった。
 アイーダ・スルガン。ベルリにとって初恋の女性。
 だが本当の名前はスルガンではなく、レイハントンという。

ベルリ「(アイーダさんは……昔、月で起こったクーデターで本当の家族や名前を奪われたんだ)」

 実行したのは当時、政治的に対立していた一派だという。
 今、普段接するアイーダに、その過去をことさら恨みに思う様子は見えない。
 だが心の奥底で彼女が何を考えているか、それは所詮彼氏でも弟でもないベルリにはわからない。

ベルリ「(でも、もし僕がアイーダさんの本当の弟で、同じように家族を奪われていたら……)」

 その時、果たして自分は、目の前にいるシャアと同じような行動を選択しないと言えるだろうか?

296 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/09(月) 02:45:12.23 ID:/sTqYSna0.net
ベルリ「どうして僕にそんな話をしたんだ!」
シャア「さあ、なぜかな? 心なしか、君は私に似ている気がしてね。まあただの戯言だ。気にしないでくれ」
ベルリ「(気にしないはずないでしょ!!)」
シャア「それでどうだろうか? そろそろ私を見逃してくれる気になったかな?」
ベルリ「…………」
シャア「その気はない、か。やれやれ」

 シャアは仮面の下で、一つため息をついた。

シャア「ならば仕方ない。……堕とさせてもらう」

 再び、シャア専用ザクが急加速をかける。

ベルリ「来る……! シャアが来る!!」

 ベルリは勿論避けようとした。だが、意に反して身体は言うことを聞いてくれない。
 棒立ちのまま、G-セルフはザクのキックの直撃を受ける!

ベルリ「くっそおおおおおおお……!」

 そのままG-セルフは近くにあった工場の壁に叩きつけられた。
 衝撃と共に、モニターには緊急事態を告げる真っ赤なアラートが表示される。

ベルリ「今ので左足のフォトンバッテリーをやられた!? 機体がパワーダウンする!」

 元々G-セルフは兄弟の所有するMSの中でも燃費はいい方だ。
 だが今日、ELS、MA、そしてシャアと強敵との連戦を無補給で戦ったツケが回ってきていた。
 トドメに脚部にあるメインバッテリーが使い物にならなくなったとなれば、
 今のG-セルフの性能は通常の半分、いや4分の一以下だろう。

シャア「ここまでだな。見逃してもいいが……ちゃんと仕留めるのが礼儀だろう」

 シャア専用ザクがバズーカを構える。やられた。ベルリはそう思った。
 だが、しかし

「ベルリ・ゼナム!」

 ふと、外で誰かが自分を呼ぶ声。
 振り返ってみると、そこには意外な人物が立っていた。

ゼハート「…………」
ベルリ「ゼハート……さん?」

 窮地の戦場に現れた男。それはベルリの兄アセムのライバル、
 ゼハート・ガレットであった。

297 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/10(火) 01:48:43.43 ID:ieOxlnjS0.net
ベルリ「ゼハートさん? なんでここに。危ないから早く逃げt」
ゼハート「そんなことは今はどうでもいい!」
ベルリ「!?」
ゼハート「なんだベルリ、その無様な戦いは!」

 ゼハートは腕組みしたまま、ベルリに向かってひたすら怒号を飛ばす。

シャア「誰かな、彼は。君の知り合いかね」
 
 突然の闖入者に、さすがのシャアも困惑している様子だ。

ベルリ「ええと、彼はゼハート・ガレットさん。僕の兄さんの友達で、僕にとっては」
ゼハート「同志だ(断言」
ベルリ「ええぇ……?」
マオ「ちなみにワイもいますけどね」

 腕組みするゼハートの後ろから、帽子を被ったキツネ目の少年がひょっこり顔を出す。

ベルリ「マオくんまで!?」
マオ「どーもーベルリはん。お元気そうで何より」
ベルリ「いやどう見たってそんな悠長に挨拶してる状況じゃないでしょコレ! ていうか二人でいたってことはもしかして」
ゼハート「そうだ。今まで日課の壁を叩いていた」
ベルリ「やっぱり! てかそんなこと日課にするんじゃないよ!」
マオ「この辺の工業地帯の壁、叩くとい〜い音が出るんですわ」
シャア「壁を叩く? 何かの宗教的儀式か?」
ベルリ「ただの喪男の八つ当たりです。どうか気にしないで上げてください」
マオ「で、壁を叩いてる最中、戦闘が始まった気配がしたんで様子を見に来てみたらお二人がいたと」
ゼハート「すっと見ていたが、なんだあの戦いは! 一方的にやられっぱなしではないか!」

 そのあんまりな言いように、ベルリも思わず眉間に皺を作る。

ベルリ「ム! そんな言い方ないでしょ! 僕だって必死で頑張ってるんだ!」
ゼハート「チッ、どうやら口で言ってもわからないようだな」

 そう吐き捨てると、ゼハートは腕の裾をまくり上げ、壁の前に立った。
 目を瞑り、大きく深呼吸を行うことで、精神を集中する。

シャア「彼は何をするつもりだ?」
ベルリ「さ、さあ……?」

298 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/10(火) 01:54:05.19 ID:ieOxlnjS0.net
ゼハート「ベルリ・ゼナムのオオォ〜〜勝〜〜利を祈ってエエェェェ……」

 ゼハートの目が、カッと開いた。そして、渾身の力を込めて壁を叩きはじめる!!

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンダンダンダンダンッッ!!

マオ「もいっちょ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンダンダンダンダンッッッ!!!

シャア「なんだ、今のは……」
ベルリ「壁叩き三三七拍子……?」

ゼハート「いいか、ベルリ。貴様らの間に何があったのか、どういう理由で戦っているのか私は知らないし、知る気もない!」

 壁を叩き終え、上気した顔でゼハートが語り掛ける。

ゼハート「だがその男、シャア・アズナブルは本編中、何人もの女性と浮名を流したモテ男だ!」
マオ「つまり、ワイらの敵ですわ」
ゼハート「だからベルリ。例えいかなる理由があろうと、貴様はそんな男に負けてはいけない。絶対にだ!」
ベルリ「いや単なる嫉妬でしょそれぇ!」
ゼハート「嫉妬ではない! これは持たざる者の正当なる怒りだ!」
マオ「そうや!」
ゼハート「この残酷なる世界に対し、我々は断固として意思を見せつけていかなければならない! そのためにも、勝つんだベルリ!」
マイ「喪男の意地、見せてやってくださいベルリはん!」
ゼハート「我々の応援を背に、いけええ! ベルリ・ゼナムッ!!」

ベルリ「ゼハートさん、マオくん……」

 ゼハートたち喪男の声援を受け、ベルリは少しの間俯いて黙り込んでいた。
 だが、やがてこらえきれなくなったようにくつくつと笑い声をあげる。

ベルリ「……くく、くくく! はは、ハハハハハハ!」

 ベルリはヘルメットを外し、笑い過ぎて思わず出てしまった涙を拭いた。
 それから頭頂部で髪をまとめていたゴムを取り、バサバサと頭を振る。

299 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/10(火) 02:00:25.54 ID:ieOxlnjS0.net
ベルリ「ハハ……あ〜バカバカし」
ゼハート「なんだと!? おい貴様、せっかくの我らの応援を」
ベルリ「違いますよ。バカバカしいっていったのは、グズグズと考えてこんでいた僕自身のことで……」
マオ「なんじゃとて?」
ベルリ「そうだ。シャアさんの境遇とか、僕自身が復讐を選ぶかなんてどうだっていいんだ。今、僕がやらなきゃいけないことは……!」

 ベルリはスッキリした顔で頬を一つ叩いた。
 それからコクピットの計器類を見渡し、現状を再確認する。

ベルリ「右足のフォトン・バッテリーはまだいける。武装はコレとコレ。残り稼働時間は……全開だと1分!? 全然足りないでしょ!」

 苦笑いを浮かべつつ、ベルリはG-セルフを立ち上がらせた。

ベルリ「まあいいか。足りないなら、足りるようにするだけだ!」
シャア「あれだけやられてまだ立ち上がるか」
ベルリ「ハイ! ご心配おかけしました。でももう大丈夫、覚悟はできましたから。今度は……あなたを倒します!」

 シャアは意外そうにホウ、と呟いた。

ベルリ「ゼハートさんたちも応援ありがとね。難しいかもしれないけど、あとは安全なトコまでさがって」
ゼハート「信じているぞ、ベルリ」

 ベルリは答えず、代わりにG-セルフが少しだけ頷いて見せた。


 再び対峙するG-セルフとシャア専用ザク。
 初めに動いたのはG-セルフだった。

ベルリ「先手は、もらった!」

 G-セルフは敵に向けて盾を投げつけた。
 だが当然、ザクはこれを軽々と回避。

シャア「やぶれかぶれか? いや」

 G-セルフは既にビーム・ライフルを構えている。
 そして残りの弾数分、ありったけをザクに向けて乱射する。
 シャアはこれも回避したが、外れたビームは先ほど投げた盾に当たり、
 またザクに向かって反射する!

シャア「こちらが本命か。だが、読めていたぞ」

 ザクは踊るような軽やかな動きでこれも回避。
 最初の読み合いはシャアに軍配が上がったかに見えた。
 しかし。

ベルリ「パーフェクトパック、リフレクター展開!」

 G-セルフは変形したスラスターで、ザクが避けたビームを受け止めた。
 するとビームは吸収され、そのままG-セルフのエネルギーに転用される。

ベルリ「今ので限界稼働時間は1分30秒まで伸びた。これなら十分。僕ならいける!」
シャア「なるほど。無意味に見えた最初の攻撃も、二手三手先を読んだ布石だったか。やるな、ガンダム兄弟」
ベルリ「僕はベルリ・ゼナムです! いい加減名前で呼んでくださいよ!」

300 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/10(火) 02:08:16.35 ID:ieOxlnjS0.net
 G-セルフは空になったライフルを投げ捨てた。
 そしてバックパックから遠隔操作端末であるトラックフィンを射出。
 トラックフィンはザクに向かって飛び、トラクタービームで金縛りにしようとする。
 対してザクはSマインを発射。小型鉄球の雨がトラックフィンを破壊した。

シャア「名前を呼ばれたいか、ならば私を負かしてみろ!」
ベルリ「言われなくても!」

 爆風から逃れつつ、バズーカを構えるシャア専用ザク。
 だがG-セルフは既に先んじて動いていた。
 ザクを超える高速移動で懐に潜り込むと、抉るようなアッパーをその胴体に打ち込む!

シャア「ぐ……うっ!」

 その衝撃は凄まじく、ザクは空中に吹っ飛ばされた。
 しかしG-セルフの攻撃はまだ終わらない。

ベルリ「このパーフェクトパックなら、高トルクの芸当だって!」

 G-セルフが薄緑色に変色すると、全身がIフィールドのエネルギーに包まれる。
 高トルクモードのG-セルフは空中を吹っ飛ぶザクに追いつくと、さらにもう一撃殴りつけた!
 無防備な状態での二撃目は、ザクに大ダメージを与える。

シャア「どういうことだ。このパイロット、先ほどより格段に動きが良くなっている。ニュータイプへの覚醒か? いや!」

 シャアは敵から距離を取りながら、
 バチバチと火花を上げるコクピットの中で一人考える。

シャア「無意識に手加減していたというのか、この私相手に!!」

 導き出された結論に、シャアは思わず咆哮した。
 実際、その分析は概ね当たっていた。
 パーフェクトパックを装備したG-セルフの戦闘能力は、もはやMSの域を超える。
 ベルリの腕をもってしても……いや、天才と呼ばれるベルリだからこそ、その力は手に余る。
 ゆえにこれまで、無意識的にベルリはG-セルフの能力を制限していたのだ。
 だが今、徹底的に追い詰められた状況で、そのリミッターは完全に外れていた。
 覚悟を決めたベルリは、パーフェクトパックの全ての力を使ってシャアを追い詰める!

ベルリ「アサルト!」

 スラスターを砲撃モードにした長距離射撃が、ザクを狙い撃ってきた。
 シャアは間一髪、これを回避。
 しかし続けてきたIフィールドの干渉波はよけきれず、機体は一時的に機能不全に陥ってしまう。

シャア「ええい、ガンダム兄弟のMSは化け物か!」
ベルリ「限界稼働時間まであと20秒! 一気にケリをつける!」

 中距離まで接近してきたG-セルフは急停止し、全身のフォトン装甲から全方位にビームをばら撒いた。
 破壊された工場から粉塵が巻き上げられ、周囲の視界は殆どゼロに近くなる。

シャア「視界を奪われただと!?」
ベルリ「トリッキーモード作動!」

 どこからか聞こえるベルリの声。すると粉塵の霧の中に、いくつものG-セルフらしき影が映し出される。
 投影された影はザクを囲むように、グルグルと回転を始めた。

301 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/10(火) 02:16:34.35 ID:ieOxlnjS0.net
シャア「落ち着け、これはただの目くらまし。実体は一つだ」

 シャアは目を瞑り、意識を集中させた。

シャア「必ず敵は見える。私も、ニュータイプの筈だ!」

 G-セルフの限界稼働時間まで、あと15秒を切った。
 その時、粉塵の霧の中から何かが飛び出してくる。

シャア「来たか」

 シャアは慌てず、冷静に対艦ライフルを構えた。
 だが、そんな彼にニュータイプの直感が告げた。これは“違う”と。
 
シャア「そうだ、これは囮か!」

 その読み通り、霧の中から飛び出してきたのは分離したG-セルフのバックパックだった。
 シャアは対艦ライフルを地面に落とすと、代わりに腰にマウントしたヒート・ホークに手を伸ばす。

シャア「見えた!」

 振り向きざま、ザクのカメラが捉えたのは、
 両手にビームサーベルを持ち、背後から襲い掛かってくるG-セルフの姿だった。
 シャアはにい、と笑うと、ガンダムに向かってザクを一歩踏み込ませた。
 そして手にしたヒート・ホークで、G-セルフの胸を逆袈裟に切り上げる!
 勝った。シャアはそう思った。だがすぐに違和感に気づく。

シャア「手ごたえが……無いだと!?」

 切り裂いたはずのG-セルフの胸はからっぽだった。
 仮面の奥で、シャアの目が大きく見開かれた次の瞬間!

ベルリ「行けええ! コア・ファイター!」

 ベルリの叫びと共に飛び出してきたのは、一機の小型戦闘機だった。
 小型戦闘機はザクの股の間をすり抜け、
 G-セルフの背後に回り、本体と合体する!

シャア「空蝉の術を使ったのか、ベルリ君は!!?」
ベルリ「これがヤーパン忍法だあああ!!」

 コア・ファイターと合体したことで、ガンダムの目に再び光が灯る。
 再起動したG-セルフはビームサーベルを構えなおすと、
 シャア専用ザクの四肢を、一瞬のうちにバラバラに切り裂いた。
 
シャア「私の……負けか」

 崩れ落ちるシャア専用ザク。同時にG-セルフも限界稼働時間を迎え、機能を停止した。

302 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/10(火) 17:47:26.01 ID:h7h5arCm0.net
おつ
そういえば本編ベルリはパーフェクトパックの性能にどん引きしてたな

303 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/11(水) 00:34:35.85 ID:eY9LGj930.net
乙ー

おい、ベルリ世界待ちがっとルぞ>ヤーパン忍法

304 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/17(火) 01:30:37.45 ID:ANfvXbuS0.net
日登町北区
ヨナ「ベルリ! 無事か!?」
ベルリ「ヨナ兄さん。それにキラとキオも。迎えに来てくれたのね」
キラ「なんだ、もう戦闘終わってるじゃん」
キオ「この騒動が起こってから、僕ら一回も戦闘に間に合ったことないよね」

 ベルリはこうして無事ヨナたちと合流した。
 今は機能停止したG-セルフの簡易的なチェックを受けている。

キラ「うん。左足のフォトンバッテリーだけどね、衝撃で接続部の弁が詰まっただけみたい。これならすぐ直せるよ」
ベルリ「本当に? よかった。てっきり僕はここでリタイアかと思った」
キラ「逆に無茶しすぎたせいで、右足のバッテリーはオシャカだけどね。まあ通常戦闘ならギリギリ大丈夫かな」
ベルリ「それでもいいよ。ところで、シャアさんは?」
キラ「仮面をつけた方の? あの人ならヨナ兄さんが尋問してるよ」
ベルリ「そっか。……僕、ちょっと様子見てくるね」

 ベルリが歩き出そうとしたところへ、ゼハートたちがやってくる。

マオ「いや〜見事な大勝利でしたなベルリはん」
ゼハート「喪男の矜持、見せつけたな。やはり私の応援があってこそ……」
ベルリ「ごめんなさい! 話ならまた後で聞きますから!」
ゼハート「おい、おいどこへ行くベルリ!」

ヨナ「なあ。ベルリの話だと、君は『ヅダエール』の影響を受けていないんだろ? 何か知っていることがあれば話してくれないか?」
シャア(一年戦争)「…………」
ヨナ「だんまり、か。ハア」

 そこへ、息を切らせてベルリが走ってきた。

ヨナ「どうしたベルリ? そんなに急いで。俺に何か用か?」
ベルリ「いや、用があるのはヨナ兄さんじゃなくシャアさんの方」
シャア(一年戦争)「私に?」
ベルリ「はい。どうしても言っておきたい事があって」
シャア(一年戦争)「フッ。復讐はよせだとか、そういうお説教なら勘弁してもらいたいのだがな」
ベルリ「まさか。説教なんてしないですよアムロ兄さんやカミーユじゃあるまいし」

 ベルリは手を振って否定した。

ベルリ「復讐だって、したいなら別に止めません。ただ今みたいにみんなが困ってるときじゃなくて、チャンと時間と場所を選んでやってくださいよ」
ヨナ「おいおい」
ベルリ「まあ、ミネバちゃんを狙うのは考え直した方がいいと思いますけど」
シャア(一年戦争)「なぜだね?」
ベルリ「ウチにはバナージっていう筋金入りのロリコンがいますからね。ミネバちゃんを狙ってるって知ったら、きっと全力で邪魔しにきますよ」
シャア(一年戦争)「ほう。覚えておこう」

 シャアは仮面の下で小さく笑った。

305 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/17(火) 01:34:53.63 ID:ANfvXbuS0.net
シャア(一年戦争)「それで、言っておきたいことというのは今の話かね?」
ベルリ「いえ、違います。僕が言いたいことは……」

 ベルリはそこで言葉を区切り、少し俯いた。
 そしてもう一度、自分の中で「答え」に間違いがないか確認を取る。
 やがてベルリは顔を上げた。

ベルリ「僕は、多分復讐はしないと思います」
シャア(一年戦争)「…………」
ヨナ「復讐? 復讐ってなんのことだベルリ?」

 ヨナが不思議そうに問いかけるが、ベルリは返事を返さない。
 ただ真っ直ぐにシャアを見る。
 
ベルリ「戦闘中、ううん、戦闘が終わってからもずっと考えてました。で、僕なりに出した結論としては、やっぱり復讐はしない方がいいなって」
シャア(一年戦争)「……君は、私にそれだけを言いに来たのかね?」
ベルリ「ハイ、そうです!」

 ベルリは元気よく答えた。

ベルリ「復讐とかそういう誰かを恨みに思う気持ちって戦いの根っこだと思いますから。僕はそういう根っこを取り除きたいんです。だから、復讐はしません!」
シャア(一年戦争)「…………」

 シャアはしばらく黙ってベルリを見ていた。
 だが、やがて

シャア(一年戦争)「……くく、はは、ははは!」

 突然愉快そうに声をあげて笑い出したシャア(一年戦争)。
 ヨナ、そしてベルリも思わぬ反応に呆気にとられる。

『……ね? 面白い人たちでしょう? ガンダム兄弟って』
シャア(一年戦争)「ああ、まったくだ。だから君は今もここにいるのだな、ララァ』
『ええ。そして、未来の大佐自身も』

 シャア(一年戦争)は見えない誰かと、一言、二言、言葉を交わした。
 それから兜と仮面を外し、素顔でベルリたちと向き合う。
 
シャア(一年戦争)「フル・フロンタルは強敵だぞ。君に彼を止められるのかベルリ君?」
ベルリ「大丈夫です! だって、戦うのは僕一人じゃありませんから」
ヨナ「そうだ。俺たちガンダム兄弟が……いいや、町の人たち全てが今、この騒動を終わらせようと必死に動いている。だから、絶対に止められる!」
シャア(一年戦争)「そうか。なら、まずはフロンタルの協力者を止めることだな」
ベルリ「誰か知ってるんですか?」
シャア(一年戦争)「一人はな。ゾルタン・アッカネンという義眼の男だ」
ベルリ「ゾルタン……ウチを襲ったってヤツか!」
ヨナ「待ってくれ。今、『一人は』といったな。もしかして、フロンタルの協力者は複数いるのか?」
シャア(一年戦争)「そうだ。フロンタルの協力者――いや、『同志』はもう一人いるらしい」
ヨナ「『同志』……?」
シャア(一年戦争)「フロンタル自身がそう呼んでいたのだ。私の同志たち、とな」
ベルリ「誰なんですかそれ?」
シャア(一年戦争)「詳しくはわからない。ただ、ヤツの口ぶりからして、君たちガンダム兄弟のよく知る人物であることは間違いないようだが」
ヨナ「フロンタルに手を貸す、俺たちがよく知る人間……一体誰なんだ?」

 首をかしげるヨナ。
 その時、ナラティブガンダムの通信機に、突然連絡が入る。

306 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/17(火) 01:36:43.29 ID:ANfvXbuS0.net
キオ『兄ちゃん! ヨナ兄ちゃん聞こえる!?』
ベルリ「キオ? そういえば見ないけど」
ヨナ「キオには辺りの偵察に出てもらっていたんだ。……キオ、俺だ。何かあったか?」
キオ『大変だよヨナ兄ちゃん! 三日月兄ちゃんが……!』
ヨナ「三日月? 三日月がどうかしたのか?」
キオ『と、とにかく代わるね!』

 通信機の向こうで聞こえる慌ただしい音。
 少しして、キオとは違う若い男の声が通信機から流れた。

『……ガンダム兄弟か?』
ヨナ「ああ、ヨナ・バシュタだ。君は?」
アフランシ『僕はアフランシ・シャア。先ほどまで、三日月君と一緒に町に現れたシドと戦っていた』
ヨナ「シドか。三日月が大変だと言っていたな。まさか、撃墜されたのか?」
アフランシ『いいや違う。だけどもっと酷い。落ち着いて聞いてくれ。三日月くんのバルバトスはシドに乗っ取られた。このままだと、日登町は彼によって破壊されるぞ!』
ベルリ「なんじゃとて!?」


日登町北区での戦闘結果(1)

G-セルフ……機体自体は小破。しかしエネルギー不足のため、戦闘能力は大幅に低下

シャア専用ザクII……戦闘不能

シャア(一年戦争)……捕縛


日登町北区での戦闘結果(2)

Gセイバー……相討ちにより大破

実写シャア専用ザクII……相討ちにより大破

マーク&実写シャア……なぜか男同士の友情が芽生える


日登町北区での戦闘結果(3)

ガイア・ギアα……撃墜

ガンダム・バルバトスルプスレクス……戦闘のさなかにシドに乗っ取られ、現在日登町中央区に向けて移動中

三日月・オーガス……バルバトスがシドに乗っ取られた以降、安否不明

307 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/21(土) 10:42:29.71 ID:RdrVttE/0.net
乙乙

バルバトスルプスレクス・シド・・・
物凄くヤベーイ!気がする!

308 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/21(土) 21:43:56.59 ID:ioJheRNf0.net
今夜は久々にアムロ兄さんが狂乱しそうだな
巨人が久々のセリーヌ優勝とかなんとか

マクギリス「興味ないね」
ヒイロ「同感だ」
刹那「アムロ兄さんには悪いが、俺も同感だ」
三日月「野球って何?それよりはもラグビーの方が………」
セイ「巨人って、進撃じゃなく?」
ロラン「優勝セールしてくれるんなら、どこでも」

309 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/21(土) 23:13:13.30 ID:hHtSwHDr0.net
どこのブランドバッグだw

310 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/22(日) 00:35:18.95 ID:IeFwBSyO0.net
若者の深刻な野球離れ

311 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/22(日) 07:25:20.92 ID:YiuK1RXi0.net
サリィ「まだチャンスは残っているわ!」
ウーフェイ「ドラゴンズはまだ、戦える!」
ブライト「そうだ、まだ日本一だって可能性がないわけじゃないんだ!」
シャア「認めたくない……認めたくなぁい!!」

312 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/22(日) 17:46:21.20 ID:OLg+9KKV0.net
>>308
セレーネ「また新しい偽者ね!?」

313 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/24(火) 02:15:24.88 ID:E0E3M2+g0.net
日登町中央区:日登町武道館

 ここ、日登町武道館は学校やネオジオン社本社屋と並び、
 多くの住人たちが避難のため集まっていた。
 立ち並ぶテントの一つでは、金髪の青年が人々にスープの配給を行っている。

バーニィ「はい押さないでくださーい! 食事は全員分ありますから!」
クリス「ごめんねバーニィ、せっかく招待したのにボランティアまで手伝ってもらっちゃって」
バーニィ「いいんだよ。こんな時だからね、俺だってできることはするさ」
ガロード「おろ? あれクリスじゃん」
フリット「本当だ」
クリス「ガロードにフリット! どうしたのこんなところで」
ガロード「いや、シロー兄に武道館の様子見て来いって言われてさあ」
フリット「物資とかはどう? 足りてますか?」
バーニィ「こっちは今のとこ、十分足りてるよ」
ウッソ「あ、バーニィさんもいたんですね。ひょっとしてデートですか?」
バーニィ「え!? い、い、いやデートって言うか」
クリス「今日は私が初めて企画を任されたコンサートの初日でね。バーニィを招待したの。ほら、いつもお世話になってるから」
バーニィ「うん、まあ一応コンサートの後はレストランの予約もしてたんだけどね。この騒ぎでそれもパアだよハハハ……」
ウッソ「なんかすいませんウチのアムロ兄さんとシャアさんがご迷惑かけて……」
フリット「僕らも可及的速やかに事態の収束に動きますので……」
ガロード「それで、今日は誰のコンサートだったわけ?」
クリス「ああ、それはね」

 その頃、武道館の楽屋では、一人の少女が頭を抱えていた。

ミーア「うう〜……なんでこんなことに」

 彼女の名はミーア・キャンベル。かつてラクス・クラインの影武者として活動していたアイドルだ。
 紆余曲折を経て、最近ようやく本名での再デビューを果たしていた。

ミーア「コツコツと下積みを重ねて、今日はようやく本物のラクスさんとコンサート! のハズだったのに……」

 ミーアはうらめしそうに廊下に並べられた花輪を見た。
 そこには『ラクス・クライン&ミーア・キャンベルジョイントコンサートの成功を願って』
 と、太文字でデカデカと書かれている。

ミーア「それが初日からこんな大事件が起こって、コンサートはおじゃんなんて……」

 と、言ってがっくりと落ち込む。
 そこへ、片目に傷のある男が入ってきた。
 彼はラクス・クラインのマネージャー、アンドリュー・バルトフェルドだ。

314 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/24(火) 02:16:35.64 ID:E0E3M2+g0.net
バルトフェルド「おや、どうした? こんなところでうなだれて」
ミーア「バルトフェルドさん……そりゃうなだれもしますよ。だって私、ずっとこの日のために頑張ってきたのに」
バルトフェルド「ああ、そうだな。地下のライブハウスから始まり、ゲリラライブやドサ周りと、随分泥臭いことをやってきたようだな」

 バルトフェルドは隻眼でニヤリと微笑むと、
 ミーアは恥ずかしそうに顔を伏せた。

バルトフェルド「だが、その中で君は着実に実力を磨いてきた。ラクスと肩を並べるくらいにね。よく知っている。だから今回声をかけたんだ」
ミーア「でもそれも終わりです。初日からこんなことになっちゃって……明日以降の予定だってわかんないっていうじゃないですか!」
バルトフェルド「それでこうして、楽屋で一人腐ってるというわけか」
ミーア「いけませんか! ラクスさんみたいな人気アイドルと違って、わたしは今日に全てを懸けてたんです! だから……」
バルトフェルド「なら、なおさら君はここにいるべきじゃないな」
ミーア「え?」

 バルトフェルドは口の前に指を立て、『静かに』とジェスチャーをした。
 すると遠くから聞こえてきたのは、よく澄んだ、しかし力強い歌声だった。

ミーア「これ……! ラクスさんが」
バルトフェルド「ああ。歌っているよ今もステージで」
ミーア「そんな……どうして」
バルトフェルド「『こんな大変な時だからこそ、自分の歌で少しでも皆を元気づけられれば』ってね。危険だから避難するよう言ったんだが、あれで意外と頑固なんだ」

 バルトフェルドは困ったように頬を掻いた。

バルトフェルド「確かに君の言うとおり、明日のことはわからない。だが、誰にだって、今できることはあるはずだ」
ミーア「今、できること……」
バルトフェルド「そうしてできることを重ねていけば、それは明日に必ず繋がっている」
ミーア「…………」
バルトフェルド「ラクスにとって、それは歌うことだった。君の場合は……こうして努力を無駄にして腐っていることかい?」
ミーア「……ごめんなさいバルトフェルドさん。わたし、ちょっと行ってきます!」
バルトフェルド「あい、わかった。ならその間、とっておきのコーヒーでも淹れておくとするよ」

 ミーアは一つ頭を下げると、廊下を走っていった。
 やがて遠くから聞こえていた歌声は、デュエットになった。
 珈琲豆をひきながら、バルトフェルドはずっとそれを聞いていた。

315 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/24(火) 02:18:19.31 ID:E0E3M2+g0.net
日登町武道館:北口ゲート

フェリーニ「ふう、ちょっくら休憩っと」

 そう言ってやってきたのは、『イタリアの伊達男』こと、リカルド・フェリーニだ。

フェリーニ「ったく、久しぶりにこの町に来たと思ったらこんな騒ぎに巻き込まれて、俺もツイてねえな」

 愚痴をこぼしつつ、手にした缶コーヒーを飲もうとした、その時だった。

??「う、ううティッシュ……」
フェリーニ「うわ! ミンチの化け物! ……と思ったら。お前、ひょっとしてイオか?」
イオ(ミンチ)「そうだよリカルド。今、ミンチから戻るから待ってろ。後、ティッシュ持ってたら寄越せ!」

 数分後。

イオ「びえっくしょん!! ズズ、ふう、やっと戻れたぜ」
フェリーニ「汚ったねえな。ほれティッシュ!」
イオ「お、悪いな」
フェリーニ「で、なんでお前こんなところでミンチになってたんだ?」
イオ「それがよ」

 イオの話によれば、ARチップたちとの戦闘の後、彼はずっとダリルと戦っていたという。
 戦いは弾切れEN切れになってもなお続き、最終的にはMSを降りて生身での殴り合いになった。

イオ「そしたらあの野郎、いつの間にか義手とか義足をアップデートしてやがって」
フェリーニ「で、フルボッコにされた挙句、一発KO。お前はミンチにって訳ね」
イオ「だってロケットパンチは卑怯だろロケットパンチは!」
フェリーニ「はいはい。で、ダリルはどこ行ったんだ? せっかくお前にトドメを刺す機会だってのに」
イオ「それが突然『歌が……ミーアの歌が聞こえる!』とか言って、俺を放ってどっか行きやがった」
フェリーニ「歌? ……ああ、今ステージで歌ってるこの歌か。そういえば彼、ドルヲタだっけ」

 フェリーニは後ろの武道館から漏れ出るメロディーに耳を傾けた。
 ステージでは今も、ラクス、そしてミーアが観客のために歌っている。

イオ「そういやお前こそ、なんでこんなとこに?」
フェリーニ「あ? 俺はキララちゃんの応援だよ。彼女、今日のコンサートにゲストで出る予定だったからさ」
イオ「ったく、お前もアイドルかよ。どいつもこいつも軟派なこって」
フェリーニ「そう腐すなよ。お前こそ、そのアイドルソングのおかげで命拾いしたくせに」
イオ「ケッ、俺は今も昔も音楽はジャズしか認めねえからな!」
フェリーニ「はいはい硬派硬派」
イオ「まあ、この歌。コッテコテのアイドルソングにしちゃあ……悪くはねえな」

 そうやって二人は、しばらくの間アイドルたちの歌に耳を傾けていた。

316 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/30(月) 02:09:37.05 ID:iffF8GzX0.net
日登町中央区:幹線道路

マクギリス「バナージくん、迎えとはまだ合流できないのか?」
バナージ「う〜ん、おかしいな。そろそろ会えていい頃なんですけど」
マクギリス「ひょっとしたら行き違いになったのかもしれないな」

 何台も続くカミオン部隊。その殿で二人はそんな会話を交わしていた。
 MAとの戦闘の後、バナージたちはシャクティが調達したカミオンで避難所へ向かっていた。
 目的地はここから一番近い拠点である、日登町武道館だ。
 
マクギリス「しかし、それでもここまで無事に来れたのは僥倖だったな」
バナージ「ええ。遭遇したのもデビルガンダムヘッドとデスアーミーが数体くらいですからね」
マクギリス「おそらくは今、ヤツは力を蓄えている最中なのだろうな」

 そう言ってマクギリスは遥か後方を見た。
 現在、警察署を中心とする西区はデビルガンダムの巣と化している。
 宿敵と呼ぶべきMAが破壊された今、デビルガンダムがいかなる進化を遂げているか――
 それは誰にも解らなかった。

バナージ「今はシロー兄さんを中心に、警察の人たちが反攻作戦を練っているはずです。そのためにもまずは」
マクギリス「子供たちを安全なところに送り届けなければな」
バナージ「はい、その通りです」
マクギリス「無論、私もハリソンも、反攻作戦には協力させてもらうつもりだよ。力を合わせ、この町を取り戻そう」
バナージ「ありがとうございます、マクギリスさん」
ミネバ『はんこう作戦にはわたしもさんかするぞ!』

 そこへ突然通信が割り込んできた。声の主はミネバ・ザビだ。

ミネバ『いつまでもデビルガンダムにおおきな顔をさせるわけにはいかないからな。このサイコジムで……』
バナージ「い、いやいやダメだよオードリー! イd……サイコジムはもう、ただのジムじゃないか!」
マクギリス「そうだ。今だって迎えと合流するまで、という条件で君たちに護衛を頼んでいるのだからな」

 現在、ミネバたちの乗るサイコジムは、カミオン部隊の先頭で護衛を務めていた。
 もちろん娘を心配するドズルは大反対したのだが、戦力を遊ばせておく余裕はない。
 そのためカミーユたちと合流するまで、という条件で再びサイコジムが起動したのだ。

バナージ「きみに何かあったら、俺がドズルさんに殺されちゃうよ。お願いだから武道館についたら大人しく避難してくれ」
ミネバ『むう〜バナージのわからず屋め。いいもん、ジュドーお兄ちゃんに頼むから……きゃあ!』
バナージ「オードリー? どうしたんだオードリー!!」

317 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/30(月) 02:10:33.03 ID:iffF8GzX0.net
 通信機から聞こえた突然の悲鳴。
 一体ミネバになにが起こったのか。今度は先頭車輌に乗っていたシャクティから通信が入る。

シャクティ『大変です、すぐにこっちに来てください。サイコジムが襲われています!』
マクギリス「敵襲か! 一体誰だ!」
シャクティ『それが……アムロさんとシャアさんです!』
バナージ「なんだって!?」

 シャクティの言う通り、カミオン部隊の先頭ではサイコジムが二機のMSに襲撃を受けていた。
 襲っているのはディジェと百式。つまりアムロ(Z)とクワトロ・バジーナだ。

アルミリア「きゃああああ!」
マリーメイア「な、なんで私たちが襲われるの!?」
ミネバ「シャア、わたしだ、ミネバだ! こうげきをとめてくれ!」
アムロ(Z)「お前ト○ノだろう! なあトミ○だなお前!」
クワトロ「騒乱に乗じてこの世界のリセットに現れたか、伝説巨神!」
プルツー「ダメだ。全然話が通じない」
プル「二人ともヅダエールのせいで暴走してるの!?」

 困惑する少女たちをよそに、ディジェと百式は執拗な攻撃を加え続けた。
 MA戦のような謎の力も発揮できない今のサイコジムでは、
 歴戦のニュータイプ相手に手も足も出ない。

シャクティ「ああ、サイコジムが!」

 このまま撃墜されてしまうのか……誰もが思った時だった。

「ミネバあああ!!」

 突如、戦場に少年の声が響く。

カーラ「あ、MSの熱源反応。こっちに近づいてきてるよ!」
マリーメイア「バナージが助けにきてくれたのか!?」
プル「ううん、違うよこの声は」
ミネバ「ジュドーお兄ちゃん!!」

 砂埃を上げながら突撃してきた重MS。
 それは紛れもなくジュドー・アーシタのZZガンダムだった。

318 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/30(月) 02:11:36.89 ID:iffF8GzX0.net
アムロ(Z)「ジュドーだと! 俺の邪魔をする気か!」
ジュドー「あったりまえだろ! まったく、ト○ノと見ればすぐ発狂して! あの機体にはミネバたちが乗ってんだぞ!」
アムロ(Z)「ト○ノは関わるもの全てを不幸にするんだ! どうしてそれがわからない!!」
ジュドー「わかってたまるかよ! 相変わらず無茶苦茶な理屈なんだから!」

 ジュドーの気合と共に、ZZガンダムの頭部にエネルギーが集まっていく。
 
ジュドー「そんな分からず屋の兄貴は、ZZの必殺技で!」

 そう言うとZZガンダムは猛然とダッシュ! 
 ディジェを掴んで空へ放り投げる。
 さらに自分も飛び上がり、空中でディジェの機体を捉えると
 頭を両足で挟み、胴体を抱え込んだ!

アムロ(Z)「こ、この態勢は!?」
ジュドー「これがZZガンダムの必殺技、パイルドライバーだああああ!!」
アムロ(Z)「ハイメガキャノンじゃないのかああ!!?」

偶然通りがかったリジェネ「ZZガンダムといえばパイルドライバー」
偶然通りがかったシャニ「ガンダムVS.ガンダムプレイヤーには常識だよね〜」

 そのままZZガンダムはディジェの頭部を地面に打ち付ける!
 技の威力はすさまじく、ディジェは地面に逆さまに突き刺さった。

ジュドー「大丈夫かミネバ、プル、プルツー」
ミネバ「うん! ありがとう助けにきてくれて!」
プルツー「でもどうしてここがわかったんだ?」
ジュドー「多分、そのデッカいジムが呼んだのかな」
プル「どういうこと?」
ジュドー「さっきから頭の中で、誰かが俺を呼んでるんだよね。『ユウキコスモ〜ユウキコスモ〜』って知らない名前で」
カーラ「怖っ!」
マリーメイア「完全にオカルトじゃないかそれ……」
マユ「やっぱり何か憑いてるのかなこのサイコジム」

 そこへ少し遅れて、カミーユのZガンダム、そしてバナージのユニコーンガンダムもやってきた。

カミーユ「おいジュドー! 勝手に先走ってどういうつもりだ!」
バナージ「オードリー! だ、大丈夫か!?」
ミネバ「うん! ジュドーお兄ちゃんが助けてくれたから!」
プル「やっぱりジュドーが一番頼りになるよね〜」
プルツー「同意」
バナージ「orz」
マクギリス「よしよし」

319 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/30(月) 02:12:28.96 ID:iffF8GzX0.net
 ZZガンダムは、一人残された百式の方へ向き直る。

ジュドー「さあて、残りはアンタ一人だけど、まだやるつもりシャアさん? いや、今はクワトロさんか」
カミーユ「大人しく投降してくださいクワトロ大尉。できればあなたとは戦いたくない」

 降伏を迫るジュドーら一行。
 しかし、追い詰められたはずのクワトロはなおも不敵に微笑んだ。

クワトロ「私一人? それは気が早いのではないかな?」
カミーユ「なにっ!」

 すると、仕留めたはずのディジェがゆっくりと起き上がる。

アムロ(Z)「ふう、あぶないあぶない。一瞬気を失っていたぜ」
クワトロ「油断したな、アムロ」
ジュドー「マジかよ。さっきのパイルドライバー、完全に決まったと思ってたのに」
バナージ「だけど状況はまだこっちが有利だ。このまま全員で一気に……」
カミーユ「いや、この二人は俺とジュドーでやる」
バナージ「え?」
ジュドー「バナージ兄たちのガンダム、よく見たらボロボロじゃん。ここは俺たちに任せて休んどいてよ」
マクギリス「バナージくん。我々にはまだやらなくてはならないことがある。ここは彼らに委ねよう」
バナージ「……わかった。頼むよカミーユ、ジュドー」
アムロ(Z)「話はまとまったようだな」
クワトロ「ならば我々の戦い、こんな路上では勿体ない。もっと相応しい場所を用意しようじゃないか」
カミーユ「相応しい場所?」

 クワトロは百式のコクピットで、何かのスイッチを押した。
 すると各機のモニターに、監視カメラとおぼしき映像が映し出される。

ジュドー「あれって……日登町武道館?」

320 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/09/30(月) 02:14:37.45 ID:iffF8GzX0.net
 同時刻:日登町武道館

 突然、ゴゴゴゴという地響きと共に、日登町武道館が大きく揺れた。
 揺れは強く、長く、テーブルの上のモノも次々と落下していく。

バルトフェルド「ああくそ! せっかく挽いたコーヒーがこぼれちまった。しかしなんだこの揺れは。地震か?」

 そこへ、血相を変えてバーニィが飛び込んでくる。

バーニィ「た、た、た、大変です!」
バルトフェルド「今度はどうした!」
バーニィ「それが、ラクスさんたちのいるステージが突然割れて……!」
バルトフェルド「なんだと!? 二人に怪我は!」
バーニィ「それは大丈夫です。急いで避難しましたから。でも、割れたステージの下からとんでもないものが」
バルトフェルド「とんでもないもの? なんだいそれは」
バーニィ「リングです! 巨大なリングが、ステージを突き破って出てきたんです!!」

 日登町武道館:メインステージ

フリット「ようやく揺れは収まったけど、ステージの下から現れたこれって」
ウッソ「四角いマットに鉄柱に張ったロープ……どう見てもリングですよね、プロレスの」
ガロード「だけど無茶苦茶でかくないか! MSが暴れられるサイズだぞ」
クリス「そういえば昔アムロさんに聞いたことがあるわ。かつて日登町武道館は、ロボットプロレスの聖地と呼ばれてたって」
ガロード「ロボットプロレスの聖地!?」


 再び中央区の幹線道路
 
カミーユ「なんだ今の映像は。それに、あのリングは一体……」
アムロ(Z)「あれこそ日登町特設リング。かつてザ○ボットやダ○ターンも戦ったという、伝説のリングさ!」
クワトロ「カミーユ・ビダン、そしてジュドー・アーシタ。我々はあそこで、キミたちに2対2のスペシャルタッグマッチを申し込む!!」
カミーユ・ジュドー「「ス、スペシャルタッグマッチだって〜〜〜!!?」」


 次回、『オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟』夢のニュータイプタッグ編に続く

321 :通常の名無しさんの3倍:2019/09/30(月) 07:37:17.70 ID:2VMfNcKJ0.net
流れぶち切りですが悪しからず。

ストーカー「おーっとここでシャア軍に援軍が現れたぞ!」

ブライト「シャア、是非とも俺たちの味方をしてくれるよな」
ウーフェイ「今日一日だけでいい、今日だけでいいのだ!」
サリィ「ドラゴンズを応援して!」

シェフィールド「そうは行くか!アムロ、我らを応援してくれ!」
ハリー「やっぱり見たいだろ、伝統の一戦!」

ランバ・ラル「わしを無視するな!」
ハモン「まあ、「青」い巨「星」ですからね」

322 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 04:36:07.40 ID:ZANk8Zl+0.net
>>321

「「「「バンザーイ!バンザーイ!!バンザーーーーーーーーーイ!!!」」」」
ハリー(阪神王子)「やってくれたねタイガース〜♪」
シェフィールド(焔の虎)「家庭円満タイガース〜♪」
ゴッドワルド(人喰い虎)「勝った勝った勝った勝ったタイガース〜♪」
バルトフェルド(砂漠の虎)「生きる糧です はんしーんタイガース〜♪」

シャア「orz」


『CS終了までホエールズクルーの貸し切りとなります 青い巨星』

アムロ「こっちもガチか……」

323 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 07:19:10.37 ID:JWA3jB560.net
ガイア「オルテガ!マッシュ!」
オルテガ「おぅ!」
マッシュ「行くぞ!」

「「「我ら、黒い三連星は、オールブラックスこと、ニュージーランドを応援する!!!」」」

シン「って野球じゃないのかよ!?この流れだとだいたい野球じゃないのかよ!」
ガイア「大丈夫だ!開幕前にはスクールウォーズ見て勉強したり」
オルテガ「ノーサイドゲームのドラマや原作読んだりした」
マッシュ「ニュージーランドのパカもマスターしたり、マッシュの必殺技の練習もした」
シン「って最後のマッシュの必殺技は違う!それFF6だし」

324 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 15:56:38.14 ID:5B5KnRGS0.net
>>320
ギンガナム「お前たち夢を忘れた古い地球人は日登町武道館を人間が建てたものと思っているようだが、真実は違ーう!太古の昔、ロボットプロレスの殿堂とするためにサイコジム似の建設巨神が…」
ハリー「ほーお、なんだそのオモシロ黒歴史は」

325 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 20:00:19.84 ID:3WpjmK3r0.net
ていうかこの世界には元々建設巨神キャトルがいらっしゃるのではなかろうか

326 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 21:17:14.31 ID:ZVRVvbIT0.net
えっ何?
建設巨神イエオンだって?

327 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/01(火) 22:07:24.30 ID:vVcozaEr0.net
ザンダクロスもいるしな

328 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/02(水) 17:42:51.62 ID:zSmKipjW0.net
ジュドー「ん?呼んだ?」

329 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/05(土) 10:51:13.23 ID:T8G0P9nL0.net
>>326-328
オフィシャルではございませんぞー!

330 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/06(日) 21:20:12.80 ID:WKwxGHHl0.net
日登町中央区:日登町武道館

フェリーニ「さあ一万人が熱狂する中! まもなくここ日登町武道館では、宇宙ニュータイプタッグマッチが行われます!」
観客「「「うおおおおおおおお!!!」」」
フェリーニ「実況はわたしリカルド・フェリーニ。解説はグラハム・エーカー警視正」
グラハム「よろしく頼む」
フェリーニ「レフェリーはイオ・フレミングのナカムラ三兄弟でお送りします!」
イオ「おいリカルド! てめー約束だからな? このの仕事が終わったら……」
フェリーニ「はいはい、借金のカタに貰ったFAガンダムは返してやるからな。しっかりレフェリー頼むぜ」
イオ「任せとけ!」
フェリーニ「ところでグラハム警視正。この特設リング、ロボットプロレス界隈では有名だと伺いましたが」
グラハム「うむ。ザ○ボット3VS青騎士・赤騎士、ダイ○ーン3VSドン・ザウサー、
     ダ○バインVSハイパー・シェリルなど、日登町の歴史に名を残す数々の名勝負がここで行われたという。
     そんな伝説のリングをこの目で見れるとは、センチメンタリズムな運命を感じざる得ない!」
フェリーニ「ここで特別ゲストのラクス・クラインさんにお話を聞きましょう。どうですか、今のお気持ちは?」
ラクス「はい。わたくしもとても楽しみですわ。いったいどんな試合になるのかしら」
フェリーニ「もう一人の特別ゲスト、ミーア・キャンベルさんはいかがでしょう?」
ミーア「うう……さっき私たちが歌ってた時よりみんな盛り上がってる……やっぱり私なんていらない子なんだ……」
バルトフェルド「うん、まあ、元気を出したまえ。ケバブでも食うかい? ヨーグルト味の」
ミーア「結構です!」
フェリーニ「はい、という訳で特別ゲストのお二人でした〜」

ウッソ「……しかしすごい熱気ですね、こんな状況なのに」
フリット「まあアムロ兄さん・シャアさんコンビとカミーユ兄さん・ジュドー兄さんコンビの対戦なんて、僕たちでも滅多に見れない好カードだからね」
ガロード「え〜ビール〜ポップコーン〜ホットドッグはいかがっスか〜」
ウッソ「ガロード兄さんなんか早速バイトしてますし。ていうかあんな食べ物どこから持ってきたんですか?」
シャクティ「ふっふっふ、やはり捨てる神あれば拾う神ありですね。まさかこんなビジネスチャンスが転がり込んでくるとは」
クリス「ありがとう、助かったわシャクティ。試合を取り仕切るだけでなく、物資まで提供してくれて」
シャクティ「いえいえいいんですよ。それよりさっき渡した契約書、早めにサインしておいてくださいね。中身は読まなくてもいいですから」
prrrrr
シャクティ「はいもしもし。……ああ、日登テレビさんですか。え? 試合を独占中継したい? それならちゃんと私に話を通してもらわないと。ええ」
フリット「相変わらずたくましいね、ウッソのガールフレンドは」
ウッソ「多分、文明が崩壊してもシャクティはああしてしぶとく生き残っていくんだろうなあ」

「すいませ〜ん、こっち焼きそば! それと生ビール大ね」
ガロード「はいはい今すぐって……何やってんのティファ!」
ティファ?「やあねえ、ティファじゃないわ。ルチルよル・チ・ル」
ガロード「身体はティファだろ! ていうか何やってんのこんなとこで!」
ティファ@ルチル「いや〜町が騒がしいからさ〜幽体離脱して様子を見に来てみたら、なんか面白そうなことやってるじゃない。
         なんで、ちょっとこの子の身体を借りて、楽しもうかな〜って」
ガロード「どうりでここに来てからティファの姿を見ないと思ったら……!」
フォウ「ルチルさ〜ん、席取れましたよ〜」
ロザミア「早く早く! お兄ちゃんの試合始まっちゃう!」
ティファ@ルチル「ほらガロード。連れも待ってるからさ、早くビールを……」
ガロード「もしもしジャミル? うん、実は今ティファに悪霊が取り憑いちゃってさ。悪いんだけどすぐにLシステムブッ壊して……」
ティファ@ルチル「あ〜んダンナに電話で告げ口するのはやめて〜!」

331 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/06(日) 21:23:55.18 ID:WKwxGHHl0.net
フェリーニ「さて、試合開始を間近に控え、現在リングではデギン・ザ・グレートとジェネラル・レビルによるエキシビションマッチが行われているわけですが」
デギン「ぬおおおおお!」
レビル「ぐあああああ!」
バナージ「組み合ったまま、全然動きが無いですね」
ティファ@ルチル「ふざけんな! ちゃんと戦いなさいよコラ!」
キシリア「わが父ながらなんとしょっぱい試合だ」
フェリーニ「……などと一部観客から不満の声が上がっているようですが。どうでしょう解説のグラハムさん?」
グラハム「確かに若手レスラーのような派手さはない。だがお互い筋肉の動きから二手三手先を読み、けん制しあっているのだ。
     実に熟練らしい、いぶし銀の試合といえよう!」
イオ「おいおい爺さんたち。エキシビションとはいえ一応試合なんだからさ、そろそろ動いてもらわないと……」
デギン「うるさい!」
レビル「黙っておれ若造!」
イオ「ぐえええ!」
フェリーニ「おーーっと! 警告に入ったレフェリーのイオが巻き添えでミンチにされたーーっ! これには観客も大興奮だーーっ!」
レビル「むぐっ!」
デギン「こ、腰が……!」
フェリーニ「しかし無情にも同時に腰を痛めてここで試合終了ーーっ! 暖かい拍手のなか、二人が担架で運ばれて行きます!」
ギレン「まったく、年も考えずに無理をするから……」
ドズル「いやいや、中々通好みのいい試合だったぞ思うぞ兄貴」

 そのとき、急に会場全体の照明が落ちた。
 人々がざわめくなか、スポットライトを浴びるリングに現れたのは、眼帯をつけた蝶ネクタイの男だった。

ストーカー「さてお集りの皆さん。皆さんは『ロボットプロレス』という言葉をご存知でしょうか。
      これはロボットアニメ黎明期、その内容を揶揄する言葉として定着したものです。
      武装を搭載した巨大兵器にも関わらず、あえて拳と拳、機体と機体をぶつけ合うさまと
      世の人々は嘲笑を込めて『ロボットプロレス』と呼んだのです」

 男はゆっくりとした、だが力強い声で語り続ける。

ストーカー「しかしこの言葉、本当に侮蔑すべきものなのでしょうか。
      同時期の特撮が、手間がかかるという理由で光線技をトドメにしか使わなかったように、
      ロボットアニメも足を止めてビームやらミサイルやらを撃ち合っていればよかったのでは?
      しかし、アニメ制作者たちはそうしなかった。
      世間から軽んじられながらも、斬り合い、殴り合い、機体が壊れ行く姿を克明に描いたのです。
      それはまさに、機体がぶつかり合う様にこそ、戦いの真実があると信じたからに他なりません。
      あえて言いましょう。
      『ロボットプロレス』この言葉は全てのアニメ制作に関わった人々への、惜しみなき称賛であると!」

 徐々にヒートアップしていく中、男はジャケットを脱ぎ捨て、眼帯を外した。
 そして、小指を立て、マイクを強く握って宣誓する。

ストーカー「そして今日! この日登町特設リングで『ロボットプロレス』の新たな歴史が刻まれるのです!
      一体、勝利の女神はどちらに微笑むのか!?
      それでは参りましょう……宇宙ニュータイプタッグマッチ、レディ……ゴオオオオオォォォォ!!」

332 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/06(日) 21:30:35.49 ID:WKwxGHHl0.net
フェリーニ「さて、突如乱入してきた謎の男による謎の挨拶も終わったところで」
ウッソ「今の台本じゃなかったんですか!?」
イオ「いや、呼んでもないのに勝手に入ってきたからね、あのオッサン」
フェリーニ「いよいよ選手入場です! まずはこのタッグ!!」

「ガンダムの歴史はこの二人が完成させた! 本物のニュータイプの修羅場を見せてやる!!
 カミーユ・ビダン&ジュドー・アーシタのタッグ、
 トリプルゼータ 
 『Z Z Zブラザーズ』の入場だァァァァァ!!」

ジュドー「ふう、やっと俺たちの出番ってわけね」
カミーユ「しかもこんな大々的な興行にして。まったくシャクティは……」
ロザミア「おにいちゃ〜ん!!」
ミネバ「がんばれ、ジュドーお兄ちゃん!」
フェリーニ「リングに向かうZZZブラザーズに、観客から黄色い声援が飛びます! さすがアイドルニュータイプですね」
グラハム「うむ。しかも本編では実現しなかった組み合わせだからな。私も興奮を禁じ得ないぞ!」
ガロード「(がんばれよジュドー。俺もお前の分までしっかり稼いでやるからな!)」
フェリーニ「さて、続きまして入場するのは……おおっと!」
観客「ウオオオオオオオオ……!」
フェリーニ「入場前から先ほどの二人を上回る歓声が飛びます! それもそのはず、入場するのはこの二人だーーーっ!」

「全ての伝説は彼らから始まった! 宿命のライバルが、一夜限りのスペシャルタッグを結成する!
 アムロ・レイ&クワトロ・バジーナ、『ジ・オリジン』ンンンンッ!!」

フェリーニ「さあ歓声を背に、ディジェ・百式がリングイン! 遂に両雄が相対します!」
ジュドー「さあて、じゃあぼちぼち始めましょか?」
クワトロ「ジュドー・アーシタか……」
アムロ(Z)「そう慌てるなジュドー。試合の前に、一つ面白いものを見せてやろうじゃないか」
フェリーニ「おっと? ここでアムロ・レイがマイクを要求! 一体何が始まるのでしょうか?」
ジュドー「なんだよアムロ兄。見せたいものって」
フェリーニ「なんだ? アムロ・レイの合図と共にリングにザクIIが運ばれてきたぞ? これで一体なにをするつもりなのか!?」
クワトロ「ふっ、これから我々がお見せするのは」
アムロ(Z)「お前たちの未来の姿だ!」
カミーユ「なにっ!」
アムロ(Z)「連邦パワー!+(プラス)!」
クワトロ「ジオンパワー!−(マイナス)!」
アムロ・クワトロ「「クロス・ボンバー!!」
ジュドー「ゲーっ! 前後から挟み込むラリアットで……」
カミーユ「ザクの首が刎ね飛ばされたーっ!?」
フェリーニ「ジ・オリジンによるツープラトンが炸裂ーっ! 一撃でMSの首を刎ね飛ばす破壊力、これが元祖ニュータイプの力なのかーっ!!」
グラハム「ニュータイプの力だけではない。技が放たれる前に二人が言っていた言葉、あれに秘密があると見た!」
クワトロ「ほう、さすがだなグラハム警視正」
アムロ「そうだ。俺たちは技を放つ直前、それぞれ地球連邦とジオンの力を左腕に集中させた」
クワトロ「相反する二つの勢力の力は、お互いを強力に引き寄せる。そう、さしずめ磁石のN極とS極のように」
アムロ「これが俺たちのクロスボンバー。そしてこの技で、お前たちの首をいただく!」
フェリーニ「な、な、なんということでしょうっ! ジ・オリジンによるまさかの首狩り宣言だ〜!!」
カミーユ「マジかよ……」
ジュドー「やめてよね首狩りなんて。キオじゃあるまいし」
カミーユ「大尉たちの好戦的な言動、いつもと明らかに違う。これが『ヅダエール』の影響なのか?」

333 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/06(日) 21:36:06.18 ID:WKwxGHHl0.net
イオ「よし、そろそろはじめっぞ。最初の一人以外はリングの外に出ろ」
フェリーニ「さあ、破壊されたザクの残骸が片付いたところで、いよいよ試合開始です」
イオ「ルールは簡単だ。搭載兵器以外の武器の使用はNG、チームが二人とも戦闘不能で試合終了だ」
ジュドー「はいはい」
イオ「いいか、あくまで紳士的に戦えよ。くれぐれもプッツンはNGだからな、特にカミーユ!」
カミーユ「わかってますよ」

フェリーニ「リング上にZZガンダムとディジェを残し、今……」

 カーン!!

フェリーニ「ゴングが鳴りましたーっ!」

ジュドー「最初の相手はアムロ兄さんか」
アムロ「先ほどのようにはいかんぞ、ジュドー!」
フェリーニ「両機、まずはがっつりとロックアップ!」
グラハム「ZZガンダムは恐竜的進化を遂げた第4世代の代表的MS。その出力はあなどれんぞ!」
ジュドー「その通り! なのに力比べなんて、戦略を間違えたねアムロ兄!」
アムロ「甘く見るなよ。パワーならディジェだって負けちゃいない!」
フェリーニ「おっと? ZZ圧倒的有利かと思われたこの力比べ、じりじりとディジェが押し返していきます。これはどういうことでしょう?」
グラハム「うむ。秘密はディジェの下半身にあると見た」
フェリーニ「下半身ですか?」
グラハム「知っての通りディジェはジオン系の技術者が中心となって作られたMS。そのためアムロ・レイの乗機では唯一『ダム』がない」
ウッソ「『ダム』……ってなんでしたっけ?」
フリット「ガンダムのふくらはぎにあるくびれのことだよ」
グラハム「一説ではガンダムの力の秘密は『ダム』にあり、とも言われているな。しかし『ダム』が無い分、下半身の安定性は他のガンダムタイプを上回る」
フェリーニ「なるほど!」
グラハム「そこにアムロ・レイの歴戦の技術が加われば、単純なパワーにも十二分に対抗できる。この勝負、機体の有利不利はもはや無いと見た!」
ジュドー「へ〜そう。なら勝負を分けるのは、やっぱ若さかな。スキあり!」
アムロ「なんだと?」
フェリーニ「ZZガンダム、一瞬のスキを突いてひざ下にタックル! ディジェを持ち上げるーーっ!」
ジュドー「うおおおおお!」
フェリーニ「そして……なんとそのまま一緒に空中へ飛び上がったーっ!? 一体なにをするつもりだ!」
バナージ「あの技……さっき幹線道路で使ったパイルドライバーか!?」
アムロ「甘いなジュドー! 俺に一度使った技は二度と効かん! すぐに抜け出して……」
                            フェイバリットホールド
ジュドー「わかってるよ! だからこれは……俺のとっておきだ!」
アムロ「なにいい!」
フェリーニ「ZZガンダム、空中でディジェを見たことの無い形にホールドしていく! グラハムさん、これは……!?」
グラハム「間違いない、あれはZZガンダムのオリジナル技だ。そう、名付けるなら……」

334 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/06(日) 21:37:55.65 ID:WKwxGHHl0.net
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   !      | |.',     | | ./ _..::::::::...    ヽ/  | |
\      .,'| | .!.     | |../ / ヽ.:::::., --、   ',.   | |     /←ZZガンダム
  \     / .| | !     | | ',〈   d.::.b , -- 、 i.   | |     /
   \  /..│ |  ヽ、/  ___.,' ̄、ヽ-‐'/ `, ',/.  | | \/
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    /      i: : : : . .   ___          ////  ./   //ヽ
- ‐ ´      i: : : :..,ィ、/  /\       ////  ./    ///   i←ディジェ
  i: .       .i : : r' ,´-、 /    \ 〉|   ̄    ` -//// -- ´
  |: : .       i: : //ニ∨ _     / |       /////
  |: : : .  i i. . .i: :レ´i, -、 〈-、\   ' ,  |: .    //////      |
 ̄i: : : .  | |i  ',: :/_/。`-- '   ', |: : .     ̄ ̄ ̄ |:.ヽ__/
  ヾ____i| i|i_∨/ i。   /\//i: : : .  .i .i    .|: : /
 / /          i /      i  / ¨  ヽ__i|i |i.__.|__/ 二ニ=-
  //i          \_ ___/ i/              <
  ´  i∧  /\          i\     \∧      \

          「 Z Z ド ラ イ バ ー ! !」


次回、新技炸裂で早くも決着が着くのか……?

335 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/06(日) 22:55:58.37 ID:1osXtvnw0.net
>>334
乙乙乙ブラザーズ!

シン「ストーカーさんの口上、なんだか耳が痛いな」
キラ「そう?」
シン「あんた人の心がないのかよ!?」
フリット「それより今のアムロ兄さん達見たら、キオ弟子入りしちゃわないかな?」
ガロード「前回も首おいてけみたいな台詞口走ってたしなぁ」
セイ「安全のためにキオをしまってきたよ」
フリット「……どこに?」
セイ「ドムの中に」
ガロード「今の確認、する必要あった?」
セイ「今日はドムの日だからね!目標99822ドム!」
フリット「駄目だ、完全に目がドムってる」
シン「あー…ロラン兄さんにでも止めてもらおう」
キラ「ロラン兄さんなら、昨日が真夏日過ぎて全裸がぶり返してるけど」
セイ「全裸のロラン兄さんは…しまう!(ホバー移動)」

シン「平穏に『オールアムロ』の感想すら言えないのかよ俺たちは!」

336 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/13(Sun) 22:18:35 ID:h9vJ8xUZ0.net
ハリー「今年はここまでか……」
ゴットワルド「まあ今年はこれで満足としておこう」
シェフィールド「健闘を祈る、アムロ・レイ……」
アムロ「大丈夫だ、絶対に日本一になってみせる!」
シャア「認めたくない物だな」
アムロ「シャア!」
シャア「5年前にたどった、過ちと言う物を…………」




ルナマリア「あのー、もしもし……」
ウズミ(オーブの獅子)「こんな事があってたまるか!」
カガリ「チリソース持って来い!!」
キャプテンガンダム「アムロ殿の気持ち、今ならよくわかる……」
トロワ「うちのライオンがまったくの食欲不振だ……」
チャップマン「ああ、関心はないはずだがどうにも気分が落ち込む……」
ルナマリア「何か皆さん私を見る目が怖いんですけど、助けてくださーい!」
アムロ「……よろしく」
ルナマリア「あーやっぱりこの人も助ける気なさそう……!」

337 ::2019/10/14(Mon) 10:38:17 ID:UduPwnGr0.net
>>336
ジョルジュ「ムッシュチャップマン、あなたはスコットランドではなくイングランド代表でしょ」
チボデー「今大会出場したけどアメリカと」
アルゴ「ロシアにラグビーはまだまだ実力の差があるな」
サイ・サイシー「それを言ったら中国なんてラグビーでは蚊帳の外だよ」
ドモン「そう言えばラグビーは日本以外のアジア各国W杯に出てないな」

338 ::2019/10/14(Mon) 17:58:59 ID:nD3RkyrR0.net
日登町武道館
フェリーニ「ZZガンダムの新技、ZZドライバーが炸裂ーっ! ディジェは真っ逆さまにマットへ落下ーーっ!!」
ジュドー「これで終わりにさせてもらうよアムロ兄!」
アムロ「うおお! 動けん!」
クワトロ「いかん! アムロ!!」
フェリーニ「そしてマットに激突ーーっ! 爆発と共に破壊されたパーツが客席に飛散するーーっ!」
カミーユ「やったのか?」
ジュドー「いや、駄目だ!」
アムロ「…………」
フェリーニ「おおーっと!? これはどういうことだ? 煙が晴れて現れたのは無傷のディジェ―っ!?」
カミーユ「なんだと? じゃあさっきの爆発は一体?」
フェリーニ「では、ここで先ほどのシーンをもう一度ビデオで見てみましょう。……これは!?」
グラハム「ZZドライバーによる激突の瞬間、外から別のMSが投げ込まれている!?」
ラクス「あれは、先ほどクロスボンバーで破壊されたザクですわ!」
クワトロ「その通り。ザクのボディをクッション代わりにしたのさ」
ジュドー「どおりで技が決まってない感覚がした訳ね」

アムロ「ぐ、うう……」
バナージ「アムロ兄さんのディジェ、フラフラしてる……」
グラハム「当然だ。不完全とはいえ、あれほどの攻撃を受けたのだ。ディジェも無傷とはいくまい」
ジュドー「そういうこと! なら一気にケリをつけてやる!」
フェリーニ「ZZガンダム、フラフラのディジェに向かって猛然とダーッシュ!!」
クワトロ「やらせん!」
フェリーニ「だがここで百式がリングイン!! 打点の高いドロップキックでZZガンダムを迎撃ーーっ!!」
ジュドー「ぐはあ……」
フェリーニ「ZZガンダム、キックを顔面にもろに受けて悶絶! その間にディジェはロープ外に脱出したぞーっ!」
クワトロ「アムロ、君は少し休んでいろ。後は私が引き受ける!」
アムロ「す、すまないシャア……」
ジュドー「ちっ、仕切り直しかよ」
カミーユ「ジュドー、ならこっちもタッチだ! 俺に代われ!」
ジュドー「カミーユ兄……わかった!」
フェリーニ「ここでZZZブラザーズもタッチです。ZZガンダムに代わり、Zガンダムがリングに入ります」
クワトロ「私の相手はやはり君か、カミーユ」
カミーユ「ええ。弟にばかりいい恰好はさせられませんからね。それになにより……」

 リングインしたZガンダムは百式を指さす。

カミーユ「この騒動が始まった時から決めていたんだ。あなたを倒すのは俺です、クワトロ大尉!」
クワトロ「ふっ……なら見せてもらおうか。かつて私が期待した、君の力を!」

339 ::2019/10/14(Mon) 18:07:18 ID:nD3RkyrR0.net
フェリーニ「さあZガンダムと百式、因縁の二人が今リングで相対します!」
グラハム「まずは組み合わず、じっくりと相手の出方を窺うようだな」
フェリーニ「先ほどの二人とは対照的なファイトスタイルですね」
グラハム「うむ。二機ともパワーよりはスピードとテクニックで翻弄するタイプ。故にこの試合、華麗な技の応酬になると見た!」
フェリーニ「おまけにZガンダムは兄弟家でも数少ない可変機。空中戦にも期待したいところですが……おおっと!」
カミーユ「カミーユ・ビダン、行きます!」
フェリーニ「均衡を破り、最初に動いたのはZガンダムだ! まずは飛び上がってのフライングエルボー!」
クワトロ「甘い、そんな見え見えの技で……」
フェリーニ「百式、これを当然のように回避ーー!」
カミーユ「見え見えなのはわかっている!」
フェリーニ「おおっと! エルボーを避けられたZガンダム、そのままリングロープに躰を投げ出す。そしてロープの反動を活かし……」
カミーユ「トアーッ!」
フェリーニ「死角からのローリングソバットーっ! 百式、たまらず膝を突いたーっ!」
クワトロ「ぐぬーっ、小癪な真似を……」
カミーユ「これで終わりじゃない!」
フェリーニ「今度は百式の膝を踏み台にし、顔面に強烈な膝蹴りをお見舞いーっ!」
グラハム「むう! あれはまさに伝説のプロレス技、シャイニングウィザード!」
クワトロ「ぐはあっ……」
アムロ「シャア!!」
カミーユ「まだまだーっ!」
フェリーニ「Zガンダムの攻撃はまだ終わらない! リングロープをカタパルト代わりに、空中でウェイブライダーに変形!」
カミーユ「ここから……いなくなれーっ!」
フェリーニ「そしてロープの反動を使い、リング中央の百式に目にも止まらぬ連続攻撃を仕掛けるーーっ!!」
グラハム「その姿、まさしく流星だ!!」
アムロ「おいシャア! 一方的にやられているぞ!」
クワトロ「ぬーっ。カミーユめ、調子に乗ってもらっては……困る!」
フェリーニ「百式、突撃してくるウェイブライダーをラリアットで迎撃!」
カミーユ「見える!」
アムロ「ゲーっ! カミーユのヤツ、ラリアットが当たる寸前で変形を解き……」
ジュドー「そのまま腕を逆上がりの要領で一回転したーっ!?」
グラハム「なんと華麗なムーブだ!」
フェリーニ「そしてそのまま百式の肩の上に着陸ーっ!? 一体何をするつもりだーーっ!!?」
カミーユ「ジュドー、いい機会だから教えてやる。新技を研究していたのは、お前だけじゃないってことをな!」
ジュドー「ええっ!?」
フェリーニ「Zガンダム、百式の頭を足で挟み込み、フランケンシュタイナーの要領で打ち上げた! 
      そして自身も飛び上がり空中でキャッチ! 両足を掴み、頭上で逆さに持ち上げる! なんだこの技はーーーっ!!?」
カミーユ「これはクワトロ大尉、あなたを倒すために生み出した新技。その名も……」

340 ::2019/10/14(Mon) 18:08:03 ID:nD3RkyrR0.net
       /⌒ヽ--、
     /:.:.:.:.:.:.:.ハ  `ヽ、       _,∠三三三三`´三三三三>‐‐ 、
   /:.:.:.:.:..:.:/:.:i    ヽ    /´      \三三三三三 /     \
  ノ:.:.:.:.:.:.:./:.:/j    ∧  /         i三三三三三′       \   , イ ̄ ̄二二ミヽ、
../:.:.:.:.:.:.:./:.:.:ノノ   ./∧′             ハ 三三三 / 、         ヽ / /   /i:.:.:.:.:.:.ヽヽ、
,′:.:.:.:.:.:.:ノ:.:/     // ∧ヲ           i三三三 /  ヽ        ////..  ,ィ:.:i:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i
i:.:.:.:.:.:..//     ////∧        /  /三三三 {          ./////|    i ',:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.\
|:.:.:.://≧==≦//////∧        /─‐┬' ̄ ヽ、        //////i   ヽヽ:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ、←百式
二--'´ ∨///////////// i       /-─' ̄`Y´ ̄` ヘ       .i/////.∧   `‐ヘ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
      ∨/////////////     /フ___ 二Y_, -─‐へ     ,ハ///////\    ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:|
       ∨//////////〉'´  ,.イ/'´      /   / / i.\    ヽ∨///////>z__ノヽ\:.:.:.:.;′
        \////>イ  ,  '´  \  , -、_{.   /⌒i/ .ト、 > 、   \///////////    ̄ ̄
          ヽ、    ノ ト  }   _>_'.yi ヾヨヽ./    ' ー┘.iイ´  `ヽ、  ` フー─'´
            `r:イ´ ,入  i  ノ:i 'ィ´"ヽ> .人 ,-、 肉  .; i /:,:,:  ' ヽーィ< -<≧z
               ∨  / ハХ∨从`´从ヽ、/ 从 ヽミァ、,ィ。フ/ j :,:,:,:,  .∧/  ヾヽ ∨///≧z
              _/  i \ {人从从从从从))|{⌒ゝ'´iレ′  ノ ,イ   \  } i////////∧
             ,ィ´ |   }  /ミノ从从从从/ \`¨二ー"   i´ . _,ノ-─、    / ///////// ∧
            //  ハ     `´ヽ从从从从>ミ.ハ { :,:,:,:,:  ノ'/     ',__,ノ /////////// ∧¨ヽ、_
              /:∧ i ` .ノ    .ハ ヽ  Х   iミ|  :,:,:,:,: ノイ ,  .:   |、__///////////// / rー‐┘
          ///∧. \_}__/i  '; ヽ :,:,:,:,:  lミ/   /   {  ノ'⌒ヽ、|\///////////////:.:.j
            //////\___, イ   、 、\__ノシ′ーイ    { /:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ   ‐=<////_/:.:.:.:.:.\
         i///////////// /    \ヽ 、_`´ .Y ノ/     〈:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:/          {:.;イ:.、:.{ヽ、二フ
      r─、ノ///////////:/      {,/ ノ-__Y-/    /  ':.:.:.:.:..:.:.:.:/          ヽj.ヽ:\二フ
      `ヽ:.:.:.\/////////        ノ‐┴'´:.:.:.:.:.:.:レ"   ′.  ';:.:.:.:.:.:.:/              ヽ′
       /:.:.:.:.:.:.:`<三>'      /⌒ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.{       j:.:.:.:.:.:.:j_
     r‐'´ノヽ:.:.:.:.:.:〈.          /     ヽ:.:.:.:.:.:.:、.      /|:.://  }
       ̄__ノノ'):/j:.ノ         /    Х .ハ:.:.:.:.:.:.\.  /  j:/:/   ′
       ゝ'´ .し' `´         /  Х     i_,ノ`ー─'`´   /:ノ   ノ
                      /         /ヽ.          i:/.   /
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                   |  l   j... /:/":.:i
                   ∨   / .,イ:/:.:.:.:.j←Zガンダム
                    `i    ノ_ノi:.:.:.:./
                     \_,  '´  ヽ-'
                   ゼータ
                  「 Z バ ス タ ーーーっ!! 」

341 ::2019/10/15(Tue) 00:06:34 ID:ZvC8zl4i0.net
クワトロ「ぐおおおお!!?」
フェリーニ「ここでZガンダムのフェイバリット、Zバスターが炸裂ーーーっ!!」
グラハム「股裂き、首折り、背骨折りを同時に仕掛けるとは……初披露とは思えぬ完成度だ!」
クワトロ「ぐ、ぐむむむ……」
フェリーニ「百式、ダウン!! 立ち上がれません! この試合始まって以来のダウンです!」
ロザミア「やったあ! お兄ちゃんかっこいい!」
ジュドー「すごいぜカミーユ兄! いつの間にあんな技を?」
カミーユ「ふ、いつかクワトロ大尉とは決着をつけなきゃと思ってたからな」
フェリーニ「さあ、ダウンした百式に対し、今レフェリーがカウントに入ります」
イオ「ワン! ツー!」
アムロ「おいどうしたシャア! あれだけ大口叩いておいて、このまま負けるつもりか!?」
カミーユ「無駄ですよアムロ兄さん。Zバスターは完璧に決まった。もう立ち上がれるはずが……なにっ!?」
クワトロ「…………」
フェリーニ「立った〜!? 3カウント前に立ちました百式!」
カミーユ「馬鹿な! Zバスターは完璧な技。立ち上がれるはずが……」
クワトロ「ふっ……完璧な技などこの世には存在せんよカミーユ」
カミーユ「なにっ!?」
クワトロ「Zバスター。確かに大した技だが、首のフックが甘いようだな。おかげで落下直前で脱出できた」
フェリーニ「な、なんとーーっ! 完全無欠と思われたZバスターにまさかの弱点発覚ーーっ!」
グラハム「いや、むしろ称賛すべきは、初見でそれを完全に見破った百式の方だろう」
ジュドー「さっすが、腐っても赤い彗星って訳ね……」
カミーユ「ええい! だがダメージはあったはず! たとえ不完全でも、もう一度喰らわせれば……」
クワトロ「ふっ、そうはいかん」
フェリーニ「百式、掴みかかってきたZガンダムを華麗なバク宙で回避〜〜っ! そのままコーナーポストに着陸した〜!」
クワトロ「確かに君の言うとおり、あんな技は二度と喰らいたくないな。だから……ここからは搦手を使わせてもらう!」
カミーユ「搦手だと!?」
クワトロ「喰らうがいい、プレリュードZZーーっ!!」
フェリーニ「こ、これは一体なにが起こっているのでしょう! クワトロ選手の叫びと共に全身の装甲が光り出し」
イオ「会場の四方の壁に、プロジェクターみてえに映像を投影している!?」
グラハム「むう、あの映像は!」
バナージ「知っているんですかグラハム警視正!?」
グラハム「間違いない。あれは幻のガンダムZZ第一話『プレリュードZZ』!!」
バーニィ「ガンダム、そしてテレビ版Zガンダムのダイジェストが流れていく……」
クワトロ「フフフ、懐かしいだろうカミーユ?」
カミーユ「く、くそっ! こんなものを俺に見せてどうするつもりだ!」
クワトロ「そう慌てるな。お楽しみはこれからだ。……MSシルエットクイズ!!」
カミーユ「なにっ!?」

 次の瞬間、壁にはMSのシルエットが映し出される。

クワトロ「さあ、このMSはなにかな?」
謎の子供たちの声「ひゃくしき〜!」
クワトロ「正解。高い戦闘能力を持った百式は、Zガンダムを代表する名MSだね。続いて第二問」
謎の子供たちの声「これはリ」
グラハム「リック・ディアス! それもクワトロ・バジーナカスタム機と見た!」
バナージ「いや、普通に参加しないでくださいよグラハムさん……」
クワトロ「そう、この機体からMSの第二世代が始まったと言われているんだ。第三問」
謎の子供たちの声「わ」
キララ「わ〜ガンダムMk-2! それもGディフェンサーと合体したスーパーガンダムね!」
フェリーニ「いや、キララちゃんもちょっと落ち着いて……」

 そして、その後も謎のMSクイズは続いた……

342 ::2019/10/15(Tue) 00:13:43 ID:ZvC8zl4i0.net
カミーユ「もういい! もう充分だ!」
クワトロ「おや、楽しんでもらえなかったかなカミーユ?」
カミーユ「あなたの目的はわかっている。こうやって過去の映像を見せて、俺を精神崩壊させようっていうんだろ!」
フォウ「カミーユ……」
カミーユ「だけど無駄だ! 今の俺は劇場版の俺、もう二度と精神崩壊なんか……」
クワトロ「ふふふ……ならば最終問題だ。このMSは何かな?」
カミーユ「これは……」
グラハム「無論、Zガンダム! Zガンダムと言わせてもらおう!」
クワトロ「そう、Zガンダムだね。カミーユはこの機体を駆り、大活躍したんだ。例えば……」

 そして、次に映し出された映像は目を覆いたくなるようなものだった。

カミーユ『そこのMP! 一方的に殴られる痛さを怖さを教えてやろうか!』

 映像の中のカミーユは逃げ惑う生身のMPに対し、バルカンを乱射する。

カミーユ『ハハハハハハ! ざまぁないぜ!』

 コクピットの中で高らかに笑うカミーユ。その姿は、今のアイドルニュータイプの姿からはほど遠い。

ガロード「マジかよ、昔のカミーユ兄ってこんなキャラだったっけ……」
ロザミア「いやだ……いやだ! こんなのお兄ちゃんじゃない!」
フォウ「ロザミア……」

 その後もカミーユの残虐な行いを記録した映像は淡々と流され続ける。

カミーユ「や、やめろ……やめてくれ」
クワトロ「どうだいカミーユ。懐かしいだろ? 血も涙もない、これが君の本当の姿だ」
カミーユ「違う! これは……これは俺じゃないんだ!」

  カミーユは苦し気に呻いた。

クワトロ「ふふ、喜んでもらえたようでなによりだ。だが次の映像はもっとすごいぞ?」
カミーユ「なんだって……?」
ジュドー「落ち着けカミーユ兄! こんな映像に心乱されるな!」

 だがジュドーの必死の呼びかけも今のカミーユには聞こえない。
 それどころか、

カミーユ「やめろおおおお!!」

 映像を破壊すべく、客席に向かって頭部バルカン砲を乱射する!

343 ::2019/10/15(Tue) 00:16:46 ID:ZvC8zl4i0.net
クリス「きゃあああああ!!」
ガロード「バカ! カミーユ兄なにやってんだよ!」
カミーユ「はっ……俺は、俺はなんてことを」
クワトロ「わかっただろうカミーユ。それが君の本当の姿だ。確かに君は劇場版を経て、正義ニュータイプに生まれ変わったかもしれない」
カミーユ「…………」
クワトロ「だが一皮むけば、本質は昔と同じ悪魔ニュータイプのままだ。何も変わっていない」
カミーユ「俺は……正義ニュータイプじゃない。本当の俺は……悪魔ニュータイプ……」
ジュドー「やめろ! 耳を貸すんじゃない!」
クワトロ「もういいだろう? 楽になりたまえ。本当の自分を解放するんだ」
カミーユ「俺は……俺は……うわあああああああああああ!!」

 絶叫するカミーユ。次の瞬間、Zガンダムの機体には驚くべき変化が現れた。

ウッソ「な、なんですかアレ……」
イオ「Zガンダムのボディに……うねうねとした影が纏わりついていく……!」
ジュドー「カミーユ兄! どうしたんだ!? 大丈夫なのかよカミーユ兄!」
カミーユ「……うるさい」
ジュドー「え?」
カミーユ「さっきからうるさいんだよ、お前。黙って……俺の戦いを見てろ!」
ジュドー「カミーユ、兄? いったいどうしちまったんだ?」
クワトロ「ふっ、始まったか」
フェリーニ「お〜っと! Zガンダム、百式に向かって猛然とダッシュ〜!! こんどは一体どんな技を……あっ!」

 Zガンダムは走りながら百式に向かってグレネードランチャーを発射する。
 しかしただのグレネードではない。視界を塞ぐ、紫色の煙……毒霧だ!!

クワトロ「くっ、目つぶしか」
カミーユ「キエエエエエエエエ!」
フェリーニ「Zガンダム、毒霧で視界を奪うと背後から忍び寄って羽交い絞めにする! そして……ああ、なんだアレは!」

 フェリーニは思わず絶句した。Zガンダムが懐から取り出したのは……なんとMS用の栓抜きだ!

カミーユ「死ねえええええ!!」
フェリーニ「ゼ、Zガンダム、MS用の栓抜きを百式の額に打ち付ける〜! これはいけません、凶器攻撃だー!!」

 Zガンダムの執拗な攻撃の前に、百式の額は割れ、オイルが鮮血のように吹き出す。

イオ「おいカミーユ! おまえなにやってんだよ! あんだけフェアに戦えって……」

 Zガンダムのあまりに非道な行為に、さすがにレフェリーストップが入る。
 しかし……

カミーユ「うるさい! 今いいところなんだよ。邪魔をするな!」
イオ「ぐええええっ!?」
フェリーニ「な、なんとーーっ! Zガンダム、レフェリーのイオをリングから蹴り飛ばしたーっ!? あまりにも非道すぎるぞZガンダム!」
フリット「どういうことなの!? カミーユ兄の戦い方、さっきまでと全然違うじゃないか!」
バナージ「ああ、まるで昔のカミーユに戻ったみたいだ」
グラハム「昔のカミーユ君だと? ハッ、そういうことか!」
フェリーニ「何かわかったんですかグラハム警視正!?」
グラハム「うむ。ずっと考えていたがようやく合点がいった。今のZガンダムを覆うあの影。あれはまさしく『ワカメ影』!」

344 ::2019/10/15(Tue) 00:28:02 ID:ZvC8zl4i0.net
ウッソ「『ワカメ影』!? ……ってなんですか?」
フリット「金属の光沢を表現するアニメ手法だよ。80年台のロボットアニメによく使われたやり方だね」
グラハム「その通り。Zガンダムのボディを覆うワカメ影。そして今の残虐非道な戦い方。そこから導き出される答えは一つ!」
フリット「ハッ! ま、まさかカミーユ兄さんは……」
グラハム「そうだ。今の彼は、いわばテレビ版カミーユ! 残虐非道な戦い方を是とする、悪魔ニュータイプなのだよ!!」
バナージ「な、なんだって〜〜〜〜!!?」

ガロード「テレビ版のカミーユ兄だって!?」
ジュドー「た、確かにモニターに映る目つきの悪さ、最近のカミーユ兄じゃないけど……!」
グラハム「おそらく先ほどのプレリュードZZ、あれこそがテレビ版カミーユを呼び起こす秘儀だったのだろうな」
ウッソ「そんな……じゃあ、今リングにいるカミーユ兄さんがテレビ版なら劇場版は!?」
フリット「そうだよ、劇場版のカミーユ兄さんはどこへ行ったんだ」
バナージ「今のカミーユからは劇場版の気配は感じない。まさか、テレビ版に吸収されたんじゃ」
ジュドー「マジかよ……!」

フェリーニ「さあ衝撃の事実が判明しましたが、リング上ではまだ試合が続行しています!」
グラハム「しかしこれは……」
バルトフェルド「これはもはや、試合とは言えないね」
フェリーニ「悪魔ニュータイプと化したZガンダム、今度はリングサイドにあったMS用の椅子で百式をメッタ打ち〜!!」
カミーユ「死ねっ! 死ねっ!!」
アムロ「おい、どういうつもりだシャア! カミーユをテレビ版にしたところで、一方的にやられてるじゃないか!!」

 だがクワトロは、バチバチと火花をあげるコクピットの中で不敵に笑った。

クワトロ「一方的? いいや、ここまで全て予定通りだよ」
フェリーニ「百式、転がりながら椅子の攻撃を回避! 再び立ち上がるーーっ!」
カミーユ「馬鹿なことを……逃げたりしなけりゃ楽に死ねるのに」
クワトロ「残念だがカミーユ。私を殺したければそんな凶器では足りないぞ」
カミーユ「なんだと!?」
クワトロ「撃ってきたまえ……君のZバスターを!」
フェリーニ「なんと百式〜! ここでZバスターをアンコール! 一体何のつもりだ〜!?」
カミーユ「へえ、そんなに喰らいたいなら……お望みどおりにしてやるよ!!」
ジュドー「駄目だカミーユ兄! 挑発に乗るな!」
フェリーニ「Zガンダム、百式を担ぎ上げる! Zバスターの態勢に入ったーーっ!!」
カミーユ「これはさっきの未完成品じゃないぞ。首の対策も完璧だっ!」
グラハム「あれは! 額のV字アンテナで百式の頭を固定している! 確かにこれならば脱出は不可能だ!」
フェリーニ「ここに来て、まさかの改良型Zバスター! 百式、このまま敗北かーーっ!!」
クワトロ「ふ、フハハハハハ!」
カミーユ「なんだ、何が可笑しい!?」
クワトロ「残念だよカミーユ。どうやら君は気づかなかったようだ、Zバスターのもう一つの弱点に」
カミーユ「もう一つの弱点だと!?」
クワトロ「そうだ。Zバスターの弱点、それは『6』は『9』に出来るということ……!」
カミーユ「ええい、この期に及んで訳の分からないことを……!」
ジュドー「カミーユ兄! なんか嫌な予感がする、Zバスターを止めろーー!」
カミーユ「うるさいうるさい! どうせブラフだ! このままマットに叩きつけて……」
クワトロ「今だ!!」

345 ::2019/10/15(Tue) 00:28:24 ID:dmLSTIvh0.net
何だよ、「MS用の栓抜き」って・・・w

346 ::2019/10/15(Tue) 00:28:44 ID:ZvC8zl4i0.net
/////////////////      / ̄ ̄\                  ト、::::::::::::::::/       \
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////'´ ,..-- 、 \ /////           i  |            > '"    `7´\:::::::::} 三       く   ォ
////  ,:'///ハ ∨ ///           |  | / ̄ ̄\   ,.ィ´        /Y ヽ V::人{ ̄     <   リ
///!  i////.!  ! //              ,  ∨ /⌒ヽ V´::::::\      /  ト、  V      / 〈   ャ
///!  |////i  | /          __     、    {     ハ /::::::::::::::::>‐r‐<─</〉-,,、 ⊥_      /   /   !
// .∧  \__/   !              rミ`ヽ  \   V___ノ !::::::__::::::/ {    i{  ci>V   \  /  ´ 7
/// \___,.ィ/  ,'           ∧  i    \____ノV´    `ヾ  ‐- .>‐=ミ、─<ー、ノ.ーく\  /7ヽv、
/////// ./  /              V__.| 、人ノi__ノi      ∧ ヽ    ∨   人ー' /:::::Tニ=ミ .} ‐-}} ` ‐z'___\/
/| ̄i///// _/ __             ノ‐-| _   イく     \       i   <::::T マ'__ ノ   ノ /       〉 /
.. ∧ \/// _/ |      ̄   ‐- / ̄ Y_// >‐v〈⌒\     \   /::::><j/ .>┬<_>‐r'´ /       ,. イ//
/ \  ̄ ̄/     l  ̄              {レレ'レ'¨′\.  \       Y〈{::::::::::::::::::::>、 _ノ ̄  //≧=─=≦///
///  ̄ 7⌒\   \         ,.      ̄ ゝ.___ \   \.     ゞ乂:::::::::::∨`Y´ 〈`ヽ/////////
//   /   i   ヽ    >───<7i、  ̄i ̄ ̄ ∨::::::::::::::\ ヽ  V      /> 弋__ゝ、 ', V///////
/     ,′     /Y / /  |V     Yヽ 、ノ     ∨:::::::::::::::::!>─‐┘      ∨::::::::∧ /\  }/////
     ,    / //ヽ    !∧ ,,,,,,,人 } }>─7´ ∨:::::::::::::ハ ./i|          ∨::::::::∧//`¨///
      i        //   ヽ  ∧ `7::::::::ゞ〈 /    i   >─ / _/ |_        ∨:::: イj、////
      |     / i    r─-ミ\!::rz´ャヾ:〉 ─ 、  .  //   ̄ ヽ     //`i ハヽ>´//
     .ノ      / .!   { ニニ ハ〈::::|. r=アハi     ヽ '‐〈 /   >< >、 ////////
、)、}Y´     i_/ .ハ   ハ `ー′ }〉り三ニ′      i  |/    ∧ >'´:::::::::::\///////
  __i    i /i  /.  ',    >rr‐‐'.ノ    \     ノ -i  / | V::::::::::::::::::::::::\.////
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〈二ニY \/:::::\  ーr ´┴   ..         / 〈 / ヽ>l      \::::::::::::::::::::///
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 ヽ  i\::::::::::::::::,:'. ソ ̄    / `ー───-  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////
ヽ '. l  \:>'´ィ_ >'"´ ̄              /'´ ̄ ̄` <:::::::::::::///
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347 ::2019/10/15(Tue) 00:40:41 ID:ZvC8zl4i0.net
カミーユ「なにーーーーーーっ!!?」
ジュドー「ゲーッ! Zバスターが空中で一回転して……」
フェリーニ「う、受けてと攻め手の位置が、逆転したーーーっ!!」
クワトロ「これぞ! Zバスター返し!!」
フェリーニ「そしてそのままマットに落下ーーっ!!」
カミーユ「ぎしゃあああああああああ!!」
ジュドー「カミーユ兄〜〜〜!!」
カミーユ「が、がはっ、がはっ……!」
クワトロ「こうも挑発に乗ってくれるとは。やはりテレビ版のカミーユは御しやすい」
カミーユ「だ、黙れ……」
フェリーニ「まさかのZバスター返しを受けたZガンダム! 完全にグロッキー状態だ!」
ジュドー「もういい止せ! タッチだカミーユ兄!」
クワトロ「しかし改めてはっきりわかった。テレビ版のカミーユ。君は……劇場版より遥かに弱い」
カミーユ「黙れーーーーーーーーーーっ!!」
フェリーニ「激高したZガンダム、ウェイブライダーに変形して突撃ーーっ!!」
カミーユ「俺が、俺が本物のカミーユなんだ。甘っちょろい劇場版とは違ーーうっ!」
クワトロ「フッ、こうも思い通りの動きをしてくれるとはな」

 しかし、頭に血が上った直線的な突撃は、百式によってあっさりと受け止められる。

カミーユ「な、なにぃい!」
フェリーニ「そしてウェイブライダーを持ち上げ、そのまま垂直落下式のブレーンバスターっ!! マットに機首を叩きつけるーーーーっ!!」
グラハム「むうっ! あの姿、さながらメガ・バズーカ・ランチャーを扱うが如し! 名づけるなら……」
クワトロ「メガ・バズーカ・ブレーンバスターーーーっ!!」
カミーユ「ぐわーーーーーっ!」
フェリーニ「ウェイブライダー、機首部分のシールドが崩壊! 変形が解除されていくーーっ!!」
ジュドー「これ……やばい! カミーユ兄!」

 しかし、意識が朦朧としているのか、カミーユはジュドーの声に反応する気配はない。
 ただゾンビのようにリングに立ち尽くしている。

カミーユ「あ……が……」
クワトロ「今だ! アムロ、来い!!」
アムロ「おう!」
フェリーニ「おっとここでディジェがリングイン! Zガンダムを挟むように並び立つーーーっ!」
グラハム「まさかこの体制は……あれが来るのか!?」
ジュドー「タッチだーーーっ! カミーユ兄ーーーっ!!」
クワトロ「もう遅い! やるぞアムロ!」
アムロ「連邦パワー!+(プラス)!」
クワトロ「ジオンパワー!−(マイナス)!」
アムロ・クワトロ「「クロス・ボンバーーーーーーーーーーーっ!!!!」
カミーユ「ぐわあああああああああああああああああ…………」
フェリーニ「ジ・オリジンのクロスボンバー炸裂ーーーっ! Zガンダムの首が……!」
ジュドー「そんな………」
フェリーニ「Zガンダムの首が……刎ねられたーーーーーーーーーーっ!!」


次回、Zガンダム死す……?

348 ::2019/10/15(Tue) 06:12:20 ID:7hcUSoJr0.net
>>347
プレリュード乙乙

セイ「『わたしはザク』と書かれたザク…安らかに(ちーん)」
シン「そんなことよりMP撃つのって…」
セイ「ツッコんじゃ駄目だよ」
シン「俺全否定!?」
セイ「今の武道館は、たとえ技をかけられてるドモン兄さんをリング外でドモン兄さんが応援していても気にしちゃいけない空間なんだ」
シン「でもあの回想シーン…」
ティファ「√ …はっ!」
セイ「今度は何!?」
ティファ「ワカメだけに海藻シーン…ぷくくっ」
シン、セイ「……えー」

349 ::2019/10/15(Tue) 08:51:40 ID:4g1FJRTC0.net
いつの間にかキン肉マンスレになってるw
しかしMS用栓抜きってなのためにあるんだホントにw

350 ::2019/10/15(Tue) 09:42:27 ID:DS+Pfaun0.net
MS同士の対戦なのに肉濃度が濃いぞ!

351 ::2019/10/15(Tue) 22:35:51 ID:dmLSTIvh0.net
負けた方は、額に「肉」と書かれるのかな

352 ::2019/10/16(Wed) 01:18:10 ID:hH7uPPPI0.net
日登町武道館
フェリーニ「な、なんということだ! 目の前で起こったあまりにも残酷な光景に、みな言葉もありません!!」

 静まりかえった場内に、フェリーニの実況だけが響く。

フェリーニ「それも無理はありません! なぜなら、ジ・オリジンのクロスボンバーで首を刎ねられたのは……
      アイドルニュータイプ軍団の筆頭、Zガンダムなのですからっ!!」

ロザミア「いやーーーーーーーっ! お兄ちゃーーーーーーんっ!!」
フォウ「カミーユ……!」

クワトロ「まずは……一人!」
ジュドー「あんたら……!」

 リングロープを握るZZガンダムの手が、わなわなと震える。

ジュドー「あんたら……マジでやりやがったな! マジでZガンダムの首を刎ねやがって!」
アムロ「何をそんなに驚くことがある? ちゃんと試合前に宣言しただろ? お前たちの首は頂くって」
クワトロ「そう。むしろ思ったより手間取ったので、こちらが驚いているくらいだ」

 睨みつけるZZガンダムの視線を無視し、
 百式はリングに転がったZガンダムの生首を、無造作に拾い上げた。

クワトロ「どうだアムロ? この首、キオくんへの手土産に持っていったら喜ぶんじゃないか?」
アムロ「ああ、きっとそうだな。ただ……」

 今度はディジェがZZガンダムを不敵に睨みつける。

アムロ「どうせならZとZZ、両方の首が揃っていた方がキオも嬉しいだろ。なあ、そう思わないかジュドー?」
ジュドー「……上等だよ」

 静かな口調に激情を秘め、ZZガンダムは一気にトップロープに駆け上った。

ジュドー「そんなにZZの首が欲しいならやってみなよ! ただし! お代はあんたらの身体で払ってもらうけどな!」
クワトロ「ふっ、そうこなくては」

 そう言いつつ、百式は残されたZガンダムのボディをリングから蹴り落とす。

クワトロ「行くぞアムロ! ここで一気に決着をつける!」
アムロ「気をつけろよシャア。ああ見えて、ジュドーはカミーユよりもずっとクールでクレバーだぞ!」

フェリーニ「ZZガンダム、今怒りのリングイーーンっ! 第二ラウンドの開幕だーーーっ!」

353 ::2019/10/16(Wed) 01:28:10 ID:hH7uPPPI0.net
観客席
ロザミア「ぐすっぐすっ……お兄ちゃん……カミーユお兄ちゃん……」
フォウ「ダメ……Zガンダムからカミーユの気配を感じない。まさか」
ルチル@ティファ「もしかしたら、本当に死んじゃったかもしれないわね〜彼」

 ルチルの心無い発言に、ロザミアは一層大声で泣きだした。

フォウ「そんな! だって首を刎ねられたのはあくまでMSでカミーユ本人じゃないんですよ!? それがどうして……」
ルチル@ティファ「確かにそうよ、普通はね。でも彼は死人に引っ張られて精神崩壊しちゃうほど、もともと感受性が強かった。
         言動を見る限りマシンとの一体化も進んでたみたいだし、首を刎ねられたショックで魂が抜けてもおかしくないわ」
ロザミア「うう……じゃあお兄ちゃんは、今どこにいるの?」
ルチル@ティファ「う〜ん、魂が行きつく先……俗にいう因果地平の彼方かな」
フォウ「ルチルさん。何かないんですか、カミーユを連れ戻す方法は」
ルチル@ティファ「無くはないけど……」
フォウ「!? 本当ですか!」
ルチル@ティファ「うん……まあ……あなたたち、一回死んでみる気、ある?」

フェリーニ「さあ、リングでは今もZZガンダムとジ・オリジンの戦いが続いています!」
グラハム「しかし数的有利は覆しがたい。このままではZZガンダムの圧倒的不利だ」
アムロ「さあ、カミーユの仇を取るんだろ? 俺はこっちだぞジュドー!」
クワトロ「おっと、先にカミーユにトドメを刺した私を捕まえるべきではないかね? ジュドーくん!」
ジュドー「ちっ! いつまでも鼠みたいにチョコマカしてくれちゃって!」
フェリーニ「挑発しながらリング上を縦横無尽に駆け回るジ・オリジン! ZZガンダム、まったく動きについていけないーーっ!」
デギン「アムロ・レイとシャアは足を活かし、相手のスタミナを奪う作戦か」
レビル「確かにZZガンダムは見た目通りの鈍重さ。面白味はないが呆れるほど効果的だ」
ミネバ「がんばれ……がんばれジュドーお兄ちゃん……!」

アムロ「ジュドーのヤツ、大分疲れてきてるな。そろそろ仕掛けるぞ、シャア!」
クワトロ「心得た!」
フェリーニ「百式とディジェ、左右からZZガンダムに向けて急加速ーっ!」
アムロ「イヤーっ! イヤーっ! イヤーっ!!」
クワトロ「トアーッ! トアーッ! トアーッ!!」
フェリーニ「そして息もつかせぬ連続攻撃ーーっ! 容赦ないエルボーとローキックの嵐がZZガンダムを襲うーーっ!!」
グラハム「パワー自慢のZZ相手に組み合いを避け、打撃で一気に決着をつける算段か!」
アムロ「さすがに俺も、二度とZZドライバーを受けるつもりはないんでな」
クワトロ「いささか邪道だが、このままKOさせてもらう!」

 ディジェと百式による打撃は止まらない! 
 普通のMSなら10秒でスクラップになるような連打が、ZZガンダムに浴びせ続けられる。

フェリーニ「なんという執拗な攻撃でしょう。さしものZZガンダムもこれには……あーっ! なんだあれはーっ!!」
クワトロ「む?」
アムロ「なにっ!?」
ジュドー「どうしたどうした? アンタらの打撃ってその程度なわけ?」
フェリーニ「な、なんとーっ! ZZガンダムは全くの無傷ーーっ! あれほどの攻撃を受けて一体どういうマジックなのかーーーーっ!!」
グラハム「聞いたことがあるぞ! あの姿、あれはまさしくZZ系列のMSに伝わる鉄壁の防御態勢! その名も……」

354 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/16(水) 01:28:41.17 ID:hH7uPPPI0.net
                     /V
                    __/ ∨
             _  / ハ_ V \
         厂厂 ─寸        斗≦ ̄ハ
            ´ ´ ̄ _   肉  / ̄ ヽ    V
          |       r_人  .}{  _{__Y       V
          |        }\_゚Y Y_゚_人}       }_
      -‐ |      ∧  八__ノ  八       :|   ヽ
   /    |艾___И |:∨ ̄ o ̄∨イ \___彡:|     \
  /{       |       { |: \___/ 人 :}     |
  .{        |      {:Ν  ≧≦. /  ./     .|      }
  .|     /|艾 __∧ー-     -‐ ∧____彡}ー     ハ
 八    /   |  |     \   `V´  / /  |   |   ヽ /
   \.ー〈   .|  |      \  |  /  ./    |   |     〈
   {      :| .八      .ハ寸 /        :|   |     }
      八   :|             '. | {        八  :|  ./
    人  \ ハ           .| | | /         {/   /
     \  .{      寸    | ,/   ', /     イ   /
      \         {:    |ハ|    V     .ノ イ
              ノ八   :| |    :{      /
         \__/  ∧_/ 乂  八 _ イ/←ZZガンダム
           V ` ̄ ̄{´   |:   ̄} ̄   ./
            〉    :l ー ┼ 一 .}     {

            「 Z Z の カ ー テ ン ! !」

355 ::2019/10/16(Wed) 01:36:54 ID:hH7uPPPI0.net
グラハム「一説によればZZのカーテンを発動させた際のニュータイプ硬度は、鋼鉄と同じ4.5! 文字通り鉄壁の防御だ!」
フリット「MSで鋼鉄と同じ強度って、それって逆に弱くなってるんじゃ……」
ウッソ「フリット兄さん、物のたとえって言葉知ってますか?」

アムロ「ZZのカーテンだと!?」
クワトロ「なるほど、両腕にシールドを備えるZZガンダムだからこそできる技、というわけか」
アムロ「ジュドーめ、小癪な真似を……!」
ジュドー「さあ、どんどん来なよ! 悪いけど、今なら三日三晩殴られたって倒れる気はしないけどね!」

 いつも通り、明るく軽口をたたくジュドー。しかしその目は、リング脇に打ち捨てられたZガンダムの残骸を見据えていた。

ジュドー「(なにやってんだ……さっさと目を覚ませよカミーユ兄!!)」

観客席

ガロード「ああ! ジュドーのやつ何やってんだ! いくら自信があるからって、守り続けても勝てるワケないだろ!?」
???「ガロード……」
ガロード「うるさいなあルチルさん! だからティファの身体を使ってるうちはアルコールは売らないって!」
ティファ「ガロード……わたしよ」
ガロード「え……テ、ティファ!? いつのまに戻ったんだ? ルチルさんは!?」
ティファ「わからない……わたしが意識を取り戻したときには、もうルチルはいなくなっていたから」
ガロード「そうなんだ……飽きて帰っちゃったのかな」
ティファ「それよりガロード。こっちへ来て。大変……なの」
ガロード「大変ってなにが?」
ティファ「あれ……」
ガロード「ん? あの二人って確か、ルチルさんと一緒にいたカミーユ兄の彼女の……」
ロザミア「」
フォウ「」
ガロード「し、死んでる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」


次回、追い詰められたZZZブラザーズに逆転の一手は……?

356 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/16(水) 03:51:22.50 ID:mzpMm8Zi0.net
ZガンダムにはザクUの頭でも載っけときャええねん

357 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/16(水) 05:33:49.01 ID:qv0Xu9K90.net
セカイ「マシンとの一体化…なにそれこわい」
シン「おまえが言うか!?」

358 ::2019/10/16(Wed) 21:59:08 ID:ETj/xMLY0.net
乙ー

ここまでキン肉マンネタ続いてるんだから多分あの世シーンも超人墓場ネタだろうなぁw

359 ::2019/10/16(Wed) 23:52:35 ID:88L+UArf0.net
>>358
アトランティス戦かもしれん

360 ::2019/10/17(木) 00:50:38 ID:HYzDLfPj0.net
そのうちガンダム大辞典が出てきて灰になっちゃいそう

361 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/18(金) 08:00:53.24 ID:ZSDv5lfW0.net
刹那「ガンダム!」
ジュドー「『俺が宝塚記念だ!俺に続いてキラがJRA担当になったから、ガンダムJRAの名に恥じぬよう風雲再起との特訓に励もう!』だってさ」
刹那「ガンダム」
キラ「えー、面倒臭いよ。シンに任せる」
シン「なんでだよ!?」

362 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/21(月) 19:47:53 ID:19iTp0rw0.net
〇月1日

東方不敗「誰かワシらと同じファイターズファンはおるか!?」
アムロ「ガンダムファイター!?」

三日月「はい。自分もパは日ハムファン」
東方不敗「おお、こんなところに」
シュバルツ「ファイターズファンがいたか」

アムロ「日ハム? なぜ日ハムなんだ?」
三日月「カナブーンの曲、『ファイター』の歌詞の一節」
ビスケット「輝きは刹那」
刹那「呼んだか?」
オルガ「違う!」

ビスケット「戦場で咲く華の様に美しくあれ戦士よ。
      愛ない絶えない退廃
      一人のファイター」

オルガ「鉄華団は日本ハムを応援している!」
アムロ「日ハムか……」

363 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/21(月) 19:50:47 ID:19iTp0rw0.net
〇月2日

三日月「ウチは洗濯の漂白剤に何を使ってるんだ?」
ロラン「×××というメーカーの××という商品ですけど」
三日月「花王のハイターにしてくれないか?」

ロラン「ハイター!?」

タカキ「洗浄で咲く華の様に美しくあれ戦士よ。
    愛ない絶えない退廃
    一人のハイター」

三日月「というわけでハイターを使ってほしい」

アムロ「ロラン、ハイターを必ず買う必要はないからな。
    使いたい漂白剤だけ購入すればいいぞ」

364 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/22(火) 09:44:32.79 ID:UngUW17G0.net
>>362
グラハム「私も日ハムファンだぞ」
シン「グラ“ハム”・エーカーってことね」

365 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/22(火) 19:29:48.46 ID:sr6xM7LE0.net
ビスケット「アル、シュウト、自分のポケットを叩いてごらん」
アル「はい」
シュウト「はい」

ビスケット「おー、よくできました。ビスケットが2つになりました」

 鉄華団のビスケットは袋に入ったビスケットを2つ出すと
それぞれアルとシュウトにあげた。

アル「ありがとう!」
シュウト「ありがとう!」
ビスケット「いやいや」
アムロ「ビスケット、俺からもありがとう。
    わざわざ弟達にプレゼントするなんて」

 と、話していると別の人物がアムロ達に話しかけてきた。

バスク「食べ物の名前のこの街にいる人物、誰か忘れてはいないか?」
アル「色々この街に住んでいるけど例えばビスケットの妹のクッキー?」
シュウト「クラッカ?」

バスク「このバスク=オムを忘れるとは!?」
ジャマイカン「まあまあ落ちついてください」
バスク「というがな、ジャマイカン……」

アル「バスクさんのオムか……。
   オムレツやオムライスはおいしいけど今すぐ名前が出てこなかったよ。
   ごめんね」
シュウト「ごめんなさい」

バスク「うーむ、バスクのオム、ここにありということを
    今一度知らしめる必要がありそうだな」

366 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/22(火) 19:32:22.37 ID:sr6xM7LE0.net
 数日後。

シーブック「みんなー、カロッゾさんのパン屋から試作品を持ってきたぞ。
      たくさんあるから全員で食べよう」

アル「わー、何があるの?」
シーブック「全部同じ商品。お店の焼きそばパンを改良したオムそばパンだよ」
シュウト「オムそば……」

シーブック「バスクさんやジャマイカンさんが作るのに協力してくれたんだ。
      特にアルやシュウトに食べてほしいそうだよ」
アムロ「バスクのオム、まさにここにありだな……」

 オムそばパンは家族みんなで食べた。もちろんおいしかった。

367 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:20:58.73 ID:rv25OO9W0.net
因果地平の彼方

フォウ「ここが因果地平の彼方……肉体を捨てなければ決して来れない場所」
ロザミア「お兄ちゃんはここにいるのよね!? お兄ちゃんはどこ!!?」
ルチル「ちょっとちょっと! 大声出さないで。現世の人間が紛れ込んだってバレたらヤバイんだから」
フォウ「でも随分広い……どうやってカミーユを探せばいいんだろ」
ルチル「それは大丈夫。ここは時間も距離も超越した場所だからね。魂が引き合えばすぐに見つかるはず……ほら!」
カミーユ「(ひざを抱えて体育座り)」
ロザミア「あっ! お兄ちゃんだ! おにいちゃ〜ん!!」
フォウ「カミーユ!!」
ルチル「あ〜もう大声出さないでってば」
カミーユ「ロザミィ……フォウ……? どうしてここに来たんだ?」
ロザミア「わたしたち、お兄ちゃんを迎えに来たんだよ!」
フォウ「一緒に帰りましょう、カミーユ」

 だが、差し出された手を払いのけ、カミーユは首を振った。

カミーユ「俺は……もう帰らない」
ロザミア「帰らない!? どうしてなのお兄ちゃん」
ルチル「カミーユくん、君は知らないでしょうけど、ここ本当は生きた人間は来ちゃいけないところなの。ここは……」
カミーユ「ここは因果地平の彼方……魂が最後にたどり着く場所。俺、死んだんですよね?」
ルチル「わかっていたの!?」
カミーユ「はい。俺だってニュータイプですから。いつか刻の果てに、この情景を垣間見たことがあります」
フォウ「それを解っていて、どうして帰らないなんて言うの?」
カミーユ「それは……」

 カミーユは一層身体を縮こませた。

カミーユ「俺は恥ずかしいんだ。あれだけ過去を振り切ったみたいに言っておいて、あんなにも容易く」
フォウ「『プレリュードZZ』を受けて、テレビ版の自分になってしまったことを恥じてるのね?」

 カミーユは顔を伏せたまま、小さく頷いた。

カミーユ「俺は……俺はもう兄弟に合わせる顔がない! 大口叩いた挙句暴走して、みんなに迷惑をかけて」
フォウ「カミーユ……」
カミーユ「それに怖いんだ。テレビ版の俺が、また大切な人たちを傷つけてしまったらって」
ルチル「…………」
カミーユ「そんなことになるくらいなら俺は……俺はこのままここで」
ロザミア「ばかッ!」

 バチン、という小気味いい音。
 ロザミアがカミーユの頬を張ったのだ。
 突然のことに、カミーユはロザミアの顔を見上げる。

ロザミア「おにいちゃんのばか! どうしてそんなこと言うの! ジュドーは……ジュドーはまだ戦ってるんだよ!?」
カミーユ「……え?」
フォウ「あれを見て、カミーユ」

 フォウが指差す先には、日登町武道館の様子が幻影のように映し出されていた……。

368 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/22(火) 21:25:38.79 ID:7mO2cTwW0.net
そこには華麗にス○リューパイルドライバーを決めるZZガンダムの姿がっ!

369 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:30:47.13 ID:rv25OO9W0.net
日登町武道館

アムロ「地獄のハンドスピナーーーっ!」
ジュドー「うわーっ! なんだこの技は〜〜〜!!?」
フェリーニ「ディジェの謎の技が炸裂〜〜! 難攻不落のZZのカーテンを無理やりこじ開けたーーーーっ!」
ジュドー「く、くそっ! まさかあんなところが回転するなんて!」
フェリーニ「一体何だったのでしょう今の攻撃は?」
グラハム「わからん。私も初めて見る。ただ一つだけ言えるとすれば、とても子供には見せられん技だ!」
ミネバ「はえ〜〜スゴイのだな大人の男というのは。まさかあんなところが大きくなったあげくスライドするとは」
マリーメイア「(顔を真っ赤にして伏せている)」
ゼナ「ミネバ……いい子だから今見たモノは忘れましょうね」
ドズル「おのれアムロ・レイ! ミネバにあんなもの見せおって! トラウマになったらどうする気だ!」
フェリーニ「おおっと! アムロ・レイのあまりにトリッキーな攻撃に、会場からは大ブーイングだ!」

「汚ねえもの見せるな〜!」「こっちは戦いを見に来てるんだ〜」
「意外とちっさいぞ白い悪魔〜!」「そして早いぞ〜!」

アムロ「ええいうるさい! こっちは遊びでやってるんじゃないんだよ! あとちっさい言った奴は絶対許さんからな!!」
フェリーニ「アムロ・レイ、観客に向かって逆ギレだ〜〜〜!」
クワトロ「アムロ、今はブーイングに構っている時ではない。ZZが態勢を整えてしまうぞ!」
アムロ「わかっている! やるぞシャア!!」
クワトロ「ジ・オリジンツープラトンNo.2!」
アムロ「『マスク・ジ・エンド』〜〜〜〜〜!!!」
フェリーニ「ZZガンダムの隙を突き、ジ・オリジン第二のツープラトンが炸裂ーーーーっ!!」
ジュドー「ぐわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
バーニィ「あれは! ZZの頭を足で挟み込み、それを軸に回転することで徐々に頭部装甲を削り取っていってる!?」
クリス「なんて残酷な技なの……!」
アムロ「ハッハッハ、どうだ、生きながらに顔面の皮を剥がされる気分は!」
クワトロ「慈悲はない。このまま装甲と言わず、頭部を切断させてもらう!!」
フェリーニ「百式、まさかの公開処刑予告! このままZガンダムに続きZZガンダムも首を刎ねられてしまうのかーーーーっ!?」
ミネバ「そんな……まけないで、ジュドーお兄ちゃん!」
ジュドー「へ、わかってるよミネバ。こんなとこで、やられてたまるか!!」

 ガシッ!

クワトロ「何っ!?」
アムロ「回転する俺たちの足を掴み……」
クワトロ「技を無理やり止めただと!?」
ジュドー「こなくそォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
フェリーニ「マスク・ジ・エンドを止めたZZガンダム、さらに足首を掴んだまま強引にジャイアントスイングに持っていく〜〜〜〜〜!!」
アムロ・クワトロ「うわーーーーっ!」
フェリーニ「そしてそのまま場外へ放り投げたーーーっ!」
グラハム「追い詰められた状況から信じられないパワー、これぞまさに火事場のニュータイプ力!!」
アムロ「ぐう、ジュドーめ。まだあんなパワーを残していたとは」
クワトロ「だが両腕のシールドはボロボロだ。もはやZZのカーテンは使えまい!」
アムロ「ああ、俺たちが優勢なことに変わりない。このまま追い詰めてやるぞ、ジュドー!」
ジュドー「へ、へへ。ひょっとして絶体絶命ってヤツ?」

370 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:33:17.39 ID:rv25OO9W0.net
因果地平の彼方

 幻影の中で、ジ・オリジンの容赦ない攻撃がZZガンダムを襲う。
 その度に装甲は削れ、カメラは割れ、関節が軋みを上げる。

カミーユ「あのバカ……! さっさとギブアップしたらいいのに。お前そんなキャラじゃなかったろ!?」

 しかし、何度殴られ、蹴られ、ボロボロになってもZZガンダムは決して倒れない。

カミーユ「どうして……? 何でそこまで頑張るんだよ……」
フォウ「ジュドーはね。カミーユ、あなたを待ってるのよ」
カミーユ「おれを……?」
フォウ「ええ。あなたは必ずリングに戻ってくる。そう信じているからジュドーは立っていられるの」
カミーユ「なんでだ!」
 
 溢れる感情を抑えきれないように、カミーユは地面に両ひざをついた。

カミーユ「なんでそんなに俺を信じられる! こんな、どうしようもない俺なんかを……」
ロザミア「そんなの、兄弟だからに決まってるじゃない!」

 ロザミアの言葉に、カミーユはハッと目を見開いた。

カミーユ「あいつが俺を信じているのは、俺たちが、兄弟だから……?」
ロザミア「そうだよ! 兄弟だからこそ無条件で信じられるんだよ。わたしが、おにいちゃんを信じてるみたいに!!」
カミーユ「ロザミィ……」

 その時、武道館を映していた幻影が掻き消えた。
 同時に、あたりからは何とも言えないイヤなプレッシャーが立ち上る。

ルチル「まずいわ。ここに生者がいるって気づかれたみたい。早くしないと、戻れなくなるわよ!」
カミーユ「でも、いくらあいつが俺を信じてくれても。テレビ版の俺じゃ……」
フォウ「関係ないわ。だってテレビ版のあなたも劇場版のあなたも……どっちも私たちを助けてくれたカミーユじゃない」

 フォウの言葉に、ロザミアもこくりと頷く。

フォウ「それに、あなたは一人じゃない。暴走したって身体を張って止めてくれる兄弟がいる。そうでしょ?」
カミーユ「フォウ……ロザミィ……おれは……おれは……!」

 堪えきれず、カミーユは地面に突っ伏した。そして嗚咽とともに背中を震わせた。

フォウ「カミーユ……もう一度だけ聞いていい? 今でも、テレビ版のあなたはきらい?」
カミーユ「……好きさ。どっちも俺だもの」

 顔を上げたカミーユ。その目に、もはや迷いはなかった。

371 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:35:41.71 ID:rv25OO9W0.net
ルチル「ねえ、急いで! ホントマジでヤバイから!!」

 ルチルが指差す先には、何体もの重機動メカの姿があった。
 重機動メカは、物陰に隠れたカミーユたちを探すように辺りを飛んでいく。

カミーユ「なんですあれは?」
ルチル「う〜ん、私たちより先に因果地平の彼方に飛ばされた存在のなれの果て、ってヤツかしら。いわば怨念みたいなものね」
カミーユ「あいつが……なるほど、アムロ兄さんが嫌がるはずだ」
ロザミア「どうするの! あんなのがいたら逃げられないよ」

 だがその時、辺りに漂っていた霧が急に渦巻き、黒い塊となっていく。
 塊はやがて、長い髪をした女の姿を模った。

???「やれやれ、大変ねえ」
ルチル「あんたは……!」
死神「なんだかうるさいと思ったら、なるほど現世からのお客さんだったのね」

 突如現れた女の姿をしたモノ……死神は呆れたように鼻を鳴らした。

ロザミア「あなたは……?」
フォウ「寄るなロザミア! あの女が放つプレッシャー……あれはよくないものだ!」
カミーユ「いや。この気配、ウチで何度か感じたことがある。大丈夫だ、危害は加えない。そうでしょ?」
死神「よくわかってるじゃない、カミーユ。こうしてちゃんと話すのは初めてだけど」
 
 そう言って死神は目を細める。

ルチル「ちょうどいいわ。ねえ、私たちここから出たいの。どこか安全な道はない?」
死神「そうねえ。教えてあげなくはないけど、一つ条件があるわ」
カミーユ「条件?」
 
 死神はそっとカミーユに耳打ちする。

カミーユ「……なんだそれ」
死神「イヤならいいのよ。わたしは別に教えなくても」
カミーユ「いやとは言ってないよ。わかった。現世に戻ったら必ずやってもらう」
死神「お願いね。……じゃ、こっち来て」

 死神の先導で道なき道を行く一行。
 やがて目の前に、切り立った崖が見えた。

死神「あそこから飛び降りれば現世に戻れるわよ」
カミーユ「ありがとう。戻ったら、必ず約束は守るよ」
死神「ええ、楽しみにしてるわ」
ルチル「よ〜し、じゃあ帰るわよ。わたしに続きなさい!」
フォウ「ありがとう、さっきはひどいこといってごめんね」
ロザミア「バイバイ!」
カミーユ「それじゃあ、貴女も元気で!」

 そういってルチル、フォウ、ロザミア、最後にカミーユが崖から飛び降りていく。
 その姿を死神は物憂げに見つめていた。

死神「……ま、どうせすぐまた会えるんだけどね」

372 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:38:28.94 ID:rv25OO9W0.net
日登町武道館

フェリーニ「ご覧ください! この広い武道館が静まり返っております!」

 バチバチと全身から火花を放つZZガンダム。
 しかし、それでもまた倒れない。
 その執念を、観客の誰もが固唾をのんで見守っていた。

ジュドー「へ、へへへ……もう、終わり? 案外だらしないね」
アムロ「ジュドー……もう諦めろ。お前がいくら粘ったところでカミーユは戻ってこない。あいつはもう死んだんだ!」

 だがジュドーは答えない。
 ただもっと打ってこい、とばかりに片手をあげて挑発する。

クワトロ「もういいだろう、アムロ。これ以上は彼を苦しませるだけだ」
アムロ「……わかった!」
フェリーニ「おおっと! 百式、ディジェを肩車したまま大きくジャンプ! そのまま空中で錐揉み回転するーーっ!」
クワトロ「くらえっ! ジ・オリジンツープラトンNo.3!」
アムロ「地獄のネジ回しーーーーーーーーーーっ!!」
グラハム「むう! 二機分の推力を得たツープラトン・ドロップキック! あれでZZガンダムを貫くつもりか!」
ジュドー「こんなものでえぇぇぇ!!」
フェリーニ「ZZガンダム、地獄のネジ回しを決死のキャッチ! しかしジ・オリジンは止まらない! じりじりとロープ際に追い詰めていく!」
アムロ「終わりだ、ジュドー!」
クワトロ「君はよく戦ったぞ!」
ジュドー「くっ、うっ……ぐわ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

フェリーニ「そして今……ZZガンダムが場外に吹っ飛んだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ジュドー「くっそ……ここまでかよ……恨むよ、カミーユ兄」
フェリーニ「不沈艦ZZガンダム、ついに沈むのか〜〜〜!? ……いや!?」

 フェリーニは思わずわが目を疑った。
 場外に飛ばされたZZガンダム。その機体を、何者かの手がしっかりと捉えていたのだ!

アムロ「なんだと!?」
クワトロ「あれは……」

             _,,..-----、.,,_
          ,.イ"        `ヽ、
        /             ヽ、
       /                ヽ-、
       i                  i `ヽ、
     ,.-ィ                r''i1 |::i"~,,`i
    /⌒:| 「`''''''ー‐‐――''''""~ ̄|| !,,:ll |,.!二~ノ
   i-―|| |i::::::::::::::::(  )::::::::::::::,,.ノ;    /__  /
   |r―|| ~`ー---ゝ="――'''"    ,/  `/
   `!,.-ゝ、  ,.----------.、_,.---、‐'"⌒;./
    !_r'"~~i"i " ___ i  )   i__,./
     ヾ--ゝゝ7~___ / -'^ー―''"
          f":::;;;;;;;;:`i!/
           ゙ー―‐‐"
          「 ザ ク ! ? 」

373 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/10/22(火) 21:50:23.74 ID:rv25OO9W0.net
グラハム「いや、違う! ザクヘッドの下のボディ……あれはまさしくZガンダムのもの! Zザクだ!」
フェリーニ「つまり……ということはまさか……」
クワトロ「乗っているのは君か! カミーユ・ビダン!」
カミーユ「ええ。そうですよクワトロ大尉」
ジュドー「カミーユ兄!」
カミーユ「……悪い、遅くなったなジュドー」
ジュドー「ホントだよ! ったく、俺がどんだけ苦労して粘ったと思ってんのさ!!」

フェリーニ「こ、これは一体どういうことでしょうか! 首を刎ねられたはずのZガンダム、それがまさかザクヘッドで復活するとは!」
カミーユ「さすがに頭がないのは色々不便なんでね。さっきお二人がクロスボンバーで破壊したザクの首を使わせてもらいましたよ」
クワトロ「なにっ? しかし、この短時間でどうやってそんな修理を……」
ジュドー「へへっ! こんなこともあろうかと、コッソリ専門家に修理を頼んでおいたのよね」
アムロ「専門家だと!?」
イーノ「僕です!」
 
 そう言ってリングの下からひょっこり姿を現したのは、
 日登町イチのZザクマニア、イーノ・アッバーブだった。

ジュドー「ありがとね、イーノ。バレないようこっそり作業してくれて」
カミーユ「影の薄さが役に立ったんじゃないか?」
イーノ「うぐっ! 人が気にしてることを……」
クワトロ「ひたすら倒れず粘ったのは、我々の目をZガンダムから逸らすための作戦か……!」
アムロ「ジュドーめ、一度ならず二度までも小癪なマネを……!」

フェリーニ「さあ、Zガンダム改めZザクの復活で俄然熱を帯びる日登町武道館。ミンチになっていたイオも復活し、仕切り直しです!」
イオ「おいカミーユ! 生身の人間をMSで蹴りやがって……ホントふざけんなよお前!」
カミーユ「すみませんイオ兄さん」
イオ「ったく。……まあ、復活してよかったよ。でなきゃこうして恨み言も言えないものな」
ジュドー「しかしよく戻ってこれたねカミーユ兄も」
カミーユ「フォウとロザミィのお陰さ」

 ちらと観客席を見ると、そこには同じように現世に戻ってきたフォウとロザミアの姿があった。
 カミーユは二人にだけわかるよう、小さく手を振った。

ロザミア「行け、お兄ちゃん!」
フォウ「自分を乗り越えて、カミーユ!」
イーノ「行け〜Zザク! おまえはZガンダムより強いんだってこと、僕に見せてくれ〜!」
ミネバ「がんばれ、がんばれZZZブラザーズ!」
フェリーニ「会場から投げかけられる熱い声援! これぞまさにアイドルニュータイプ軍団の面目躍如だ〜〜〜!」

カミーユ「二人のため、いや、応援してくれるみんなのために! この試合絶対に勝つぞジュドー!」
ジュドー「OK。ここからが本当のニュータイプの修羅場だ!」


 次回、勝利の女神はどちらに微笑むのか……?

374 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/22(火) 21:53:05.85 ID:7mO2cTwW0.net
ごめんなさい
>>356
>ZガンダムにはザクUの頭でも載っけときャええねん
とか書いてごめんなさい

375 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/23(水) 17:39:31 ID:qWveghbA0.net
ガロード「暇だしテトリスでもやらねえか?」
シン「絶対やだ!」
フリット「何で?」
ガロード「じゃあぷよぷよでも」
ドモン「……うーむ」
ガロード「何で嫌がるんだよ」

ヒイロ「気にするな、俺は気にしない」
キラ「人様のセリフをパクるなよ!」
ヒイロ「レイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホークと共にテトリスを行い、シン兄さんはこっぴどく負かされている」
キオ「その二人強かったの?」
シン「いや違うよ、ああ思い出したくねえ、メイリンの奴が強すぎて!」
キラ「って言うかたねきゃら劇場ネタを持ってくるなよ!」
ガロード「(ヒイロから視線を逸らす)」
キオ「それでドモン兄さんはどうしてぷよぷよが苦手なの」
ドモン「ヒイロの友人たち、全員ぷよぷよでアレンビーにコテンコテンにやられたんだ」
ヒイロ「俺もダメだった、アムロ兄さんなら勝てると思ったが負けた」
刹那「がんばれドモンくんネタか……」
アセム「シャアさんやランバ・ラルさんも負かされたって聞いたけど」
アルシェス「もうしょうがないなあ、私がリベンジして来るから!」



30分後


ヒイロ「任務……失敗……」
ガロード「大丈夫かよおい」
アルシェス「何あれ……メイリンもアレンビーも超次元過ぎてついてけない……」
シロー「(今のコントローラーに慣れてなかっただけじゃないか、って言うかそうであってもらいたい……)」

376 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/23(水) 19:58:35 ID:U8WlT1tG0.net
エミリー「フリットのところのガンダム兄弟みたいに
     私達ヒロインも姉妹だったらどうかしら?」
ロマリー「姉妹?」
ウェンディ「3姉妹? それとももっと人数が多い姉妹?」

ファ「あー、ヒロインが姉妹だったらってスレ昔あったのよね。
   今はもうないはずだけど」
ルー「なるほど」
シャクティ「今だったらどうなるでしょうか?」
レイン「ヒロインの定義があいまいね。
    私に加えてアレンビーがヒロインで姉妹とか?」
リリーナ「その場合、誰が長女なのでしょうか?」

ティファ「ニュータイプの力で調べてみます……。
     出ました! それはいったい何歳なのかわからないディアナ=ソレ……」

ディアナ「ティファさん、ちょっとこっちに来なさい。
     お話ししたいことがあります」

 ティファはディアナに怒られたうえ、
その日一日中他のヒロイン達にオチ担当と呼ばれる羽目になった。

377 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/23(水) 22:07:13 ID:qWveghbA0.net
アムロ「」





シロー「…………おい誰か救急車」
シン「ヒイロ兄さん、奪って来ないでよ!」
ジュドー「半年ほどこの話題出さない方がいいな」
キラ「もしもしルナマリア?メイリン?当分アムロ兄さんから逃げた方がいいと思うよ」
セレーネ「ちょっと、たかがこんな事で救急車」
アムロ「鷹だって!?今鷹って言ったな!!」
セレーネ「うわわっ!!」
アムロ「シャアの二の舞だけは演じないはずだったのに!これじゃシャアの方が!」
アル「まあまああしたからまた」
アムロ「また鷹って言ったな!また鷹って!」
ヒイロ「そういう時はあすからと言えばいい」
ロラン「セールちゃんとチェックしておかないといけませんね」
ドモン「冷静だな」
ロラン「冷静に影響を予測するのも兄さんからの教えでしたから」
アムロ「お前もかぁ!!」
コウ「と思いきや抜けてるんだから……」
アルレット「って言うか万年Bクラスチームじゃなかったの?ホークスって」
イオ「まさかと思うけどダイエーホークスって言わないよな」
アルレット「まあ強いのはわかるけどね、下から上がって来何で逃げるの!」
アムロ「おのれ鷹めぇぇぇ!!」



ブライト「(アムロ……貴様はわめいていればいい!そうしていれば気持ちも晴れるのだからな!延々7年間CSにすら出られないチームのファンの気持ちがわかるものか……)」

378 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/26(土) 17:45:41 ID:T6FBHCtD0.net
アムロ「何だって!? マイが入院!?」
ロラン「はい! 職場で床のレポート用紙を踏んですべって転んで足を骨折だそうです!
    早く来てください!」
アムロ「わかった。会社からすぐ家に戻る。
    その後、家族みんなで病院に行こう」

 というわけでアムロは電話を終えると、会社の人に早退を告げた。

アムロ「今日は早く帰る」
ブライト「わかった。もともと休日出勤だったしな。
     早く帰って弟の顔を見てやれ」

 アムロは家に帰ると家族全員で病院に行った。

アムロ「ここがマイの入院しているところか……」

 受付でマイの病室を聞き、急いで向かう。
病室の前ではヨーツンヘイム社の社員達が待っていた。

アムロ「マイが入院とは。みなさん来てくださってありがとうございます。
    ……何してるんです? 病室に入らないんですか?」

 ヨーツンヘイム社のみんなは手を口にあてて『静かに』のジェスチャーをすると
病室の扉を少しだけ動かした。
それからアムロ達に室内を見ろというジェスチャーを繰り返した。

アムロ「……ん?」

 そこでは……。

379 :通常の名無しさんの3倍:2019/10/26(土) 17:48:43 ID:T6FBHCtD0.net
 そこではベッドに横たわったマイと
そばの椅子に座ってリンゴを切っているモニクがいた。

マイ「会社のみんな、薄情ですね。モニクさん以外は誰一人としてこない」
モニク「ああ、そうだな」
マイ「家族にも連絡はいっているはずなのに誰も来ない」
モニク「ああ、そうだな。はい、マイ、リンゴだ」
マイ「ありがとうございます」

 マイは口を開けるとモニクが持っていたリンゴを食べた。

マイ「あーん」
モニク「あーんだ。フフ……」

マイ「ケガしたのはついてなかったですがモニクさんと2人きりで嬉しいです」
モニク「そ、そうか。私も2人きりは嬉しい……」

 その様子を一部始終見ていたアムロは無言で病室外のヨーツンヘイム社の人達を見た。
それから一緒に来た家族達に告げた。

アムロ「早く病室に入りたいのはやまやまだが、
    マイとモニクがあまりにもいい雰囲気だ。
    この様子を終わらせてしまうのは惜しい……」

 それからしばらくアムロ達は部屋に入らず2人の様子をこっそり見ていたという……。

380 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/05(火) 01:28:18 ID:3ENdLWSn0.net
アムロ「ぐむむ、せっかくこの試合も佳境だったというのにネタ師が腰をやってしまって二週も間が空くとは……!」
クワトロ「ずっと同じポーズで疲れてきたぞ……」
ジュドー「zzzzzzz……」
カミーユ「おい起きろジュドー! そろそろ再開するぞ!」
ジュドー「へ? そうなの? てっきりこのままエターナるものだとばっかり」
カミーユ「不吉なこと言うな!」

 いや、マジで住民のみなさまも体調にだけは気を付けて……


日登町武道館

アムロ「行くぞ!」
クワトロ「再び地獄に送り返してやるぞ、カミーユ!」
ジュドー「へ、もう台詞が完璧に悪役よね」
カミーユ「悪いが、次に地獄へ行くのはあんたたちだ!」
フェリーニ「両コーナーから飛び出した4機、リング中央で激しくぶつかり合った!」
グラハム「ここに来て小細工なしの力勝負、わたしも昂る気持ちを抑えられんぞ!」
フェリーニ「そしてそのままロックアップ! 4機ががっぷり4つに組み合う〜〜!!」
カミーユ「うおおおおおおお!」
クワトロ「この獣のような気迫。どうやら君はまだテレビ版のカミーユのようだな。なら……」
カミーユ「違う!」
クワトロ「何!?」
カミーユ「今の俺はテレビ版でも劇場版でもない! 俺はカミーユ・ビダンだーーーーーーーーーーっ!!」
フェリーニ「Zガンダム、組み合う百式を閂にかけた! そしてそのまま強引に振り回すーーーーっ!」
クワトロ「なんとぉ!?」
カミーユ「くらえええ!!」

 勢いに任せて百式を投げ飛ばすZザク。百式は、そのままZZガンダムに突き飛ばされたディジェと正面衝突する!

アムロ「ぐはっ!」
クワトロ「むうう……!」
フェリーニ「ZZガンダムのお株を奪うZザクのパワーファイト! しかしグラハム警視正、この様子を見るに、やはりカミーユ選手はテレビ版のまま……?」
グラハム「いや、荒々しいながらも一本調子ではないキレのある動き。あれはもはやテレビ版とも劇場版とも違うファイトスタイルだ!」
アムロ「この戦い方……間違いない、ヤツの中でテレビ版と劇場版が完全に融合している!」
クワトロ「まさかここに来てプレリュードZZを克服するとはな。彼を侮っていたか」
カミーユ「どうだ! これが俺だ!」

ロザミア「よかった、お兄ちゃん(グスリ」
ティファ「お二人の……おかげです」
フォウ「ティファ? ルチルさんは?」
ティファ「疲れたので帰ると」
フォウ「そうか……」
ガロード「そういうとこいい加減なんだよな、あの人」
ティファ「でも、お二人のことはすごく褒めてました。あなたたちの……愛の力で、カミーユさんは戻ってこれたって(赤面」
ロザミア「うん! だって私たち、お兄ちゃんのこと大好きだもんね!」
フォウ「私たちにできることはこれが全て……あとはあなた達次第よ。頑張ってZZZブラザーズ!」

381 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/05(火) 01:33:33 ID:3ENdLWSn0.net
アムロ「ええい、距離を取れ! もう一度足でかき回すんだ!」
フェリーニ「おおっと! ジ・オリジン、組み合いを避け、再びリング上を走り回る!」
グラハム「ZZガンダムは勿論、Zザクも全天周囲モニターが使えないせいで機動性は大幅に落ちている。妥当な戦略と言えるだろう」
ジュドー「ちっ、またチョコマカと!」

 ZZガンダムは苦し紛れにディジェを掴もうとするも、敵はスルリとその手をすり抜けていく。

クワトロ「後ろを取ったぞ、アムロ!」
アムロ「よし、クロスボンバーを仕掛けるぞ!」
ジュドー「しまった! カミーユ兄、すぐに離れて……」
クワトロ「もう遅い! 最大出力で二人同時に仕留めさせてもらう!」
フェリーニ「ここでジ・オリジンがクロスボンバーの態勢に入った〜〜〜〜〜!!」
アムロ「行くぞ、連邦パワー!+!」
クワトロ「ジオンパワー!−!」
アムロ・クワトロ「ジ・オリジンツープラトンNo.1『クロスボンバー』!!」

 ディジェと百式、両機の左腕に蓄積されていく凄まじいパワーの前に
 ZザクとZZガンダムは一歩も動けない。

ミネバ「ああ! ジュドーお兄ちゃん!」

 このままZZZブラザーズの首は刎ねられる。
 会場の誰もがそう思った。
 だが!

カミーユ「……フ」

 ラリアットの姿勢で迫りくるジ・オリジンを見て、カミーユだけが不敵に笑った。

アムロ「何を笑っているーーっ! 恐怖で頭がおかしくなったかーーーーっ!」
クワトロ「いや、妙だ! アムロ一度クロスボンバーを解除……ぬわーっ!」
アムロ「なに? うわーーーーっ!」

 クロスボンバーを放った瞬間、吹っ飛ばされたのはなんとジ・オリジンの二機の方であった。

アムロ「ぐ、ぐうう何が起こった」
クワトロ「クロスボンバーが……弾き飛ばされただと!?」
カミーユ「イチかバチかだったけど……どうやらうまくいったみたいだな」
クワトロ「なに!?」
ウッソ「い、いったいなにをしたんですかカミーユ兄さんは!?」
バナージ「なんだか見えない力で吹き飛ばされたみたいだけど」
フリット「見えない力……ハッ! まさか!」
カミーユ「そうだ! クロスボンバーは連邦パワーとジオンパワー、二つが引き合う力で威力を高めている。
     だが、それを両方とも連邦パワーにしたらどうだ?」
フリット「磁石の同じ極同士が反発するように……力を入れた分だけ逆方向に飛ばされる!」
アムロ「なんだとーーーーっ!」
フェリーニ「こ、これは驚きです! カミーユ選手の奇策、それはジ・オリジンのパワーをどちらも同じにするというものでした!」
ラクス「でも、いったいいつの間に? どうやってそんなことを?」
グラハム「おそらくは先ほど組み合った時だろう」
カミーユ「そうだ。さっきのロックアップの時、俺はこっそり百式のボディを調べていた。そして見つけたのさ、連邦パワーとジオンパワーの切り替えスイッチを!」

382 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/05(火) 01:37:06 ID:iUDoq0Zi0.net
乙です

お大事に つ鶴

383 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/05(火) 01:46:07 ID:3ENdLWSn0.net
カミーユ「連邦パワーとジオンパワーの切り替えスイッチ……それはそこだーーーーっ!!」

 クワトロはハッとして百式の肩を見た。
 そこは今、ジオンパワー状態であることを示す『ジ』の字から、
 連邦パワーの『連』の字に表示が変わっている!

カミーユ「あの世から試合を見ている時に気づきましたよ。普段は『百』と刻まれている百式の肩の字が、
      ジオンパワーを使う時だけ『ジ』の字に変わっていることをね!」

 百式の肩を指さしながらカミーユが朗々と語る。

ジュドー「マジかよ、全然気づかなかった……」
カミーユ「そしてひそかにスイッチを切り替え、俺は待った。あんたたちがクロスボンバーを使うこの瞬間を! 結果は今見た通りだ!」
クワトロ「くっ、この私が。カミーユにしてやられるとは……!」
アムロ「シャア! なら早くジオンパワーに切り替えろ! もう一度クロスボンバーを……」
クワトロ「だめだ! 無理にスイッチングされたせいでコンバーターが焼き切れた! もうジオンパワーは使えん!」
アムロ「なんだと!?」

 焦るジ・オリジン。対してカミーユは勝ち誇った声で宣言する。

カミーユ「クロスボンバー……破れたり!!」
ジュドー「ヒュ〜! すげえぜカミーユ兄!」
グラハム「うむ! 荒々しい戦い方の中に冷静な氷の精神、これぞまさにテレビ版と劇場版融合の証!」
アムロ「ええい調子に乗るなよZZZブラザーズ!」
クワトロ「クロスボンバーが破られたとはいえ、未だ我々が有利であることに変わりはない!」
フェリーニ「ジ・オリジン三度リングを駆け回るーーっ!」
カミーユ「ちっ! ヒット&アウェイでこちらの体力を削ぐつもりか」
クワトロ「ふっ、君たちの機体にエネルギーがほとんど残っていないことはわかっているのでな」
ジュドー「どうするカミーユ兄。このまま消耗戦に持ち込まれちゃ……」

 ここからZZZブラザーズが逆転勝利するには、ジ・オリジンを捕まえることが絶対条件。
 しかし、シールドを破壊されたせいで、
 唯一速度で対抗できるウェイブライダーにはもはや変形できない。
 絶体絶命の状況。だがカミーユはなおも不敵に笑う。

カミーユ「安心しろジュドー、俺に考えがある。……Gフォートレスに変形するんだ!」
ジュドー「Gフォートレスだって!?」
アムロ「ふっ、カミーユめ。自分が変形できない代わりにGフォートレスで俺たちを捕まえるつもりか」
クワトロ「だが無駄だ! Gフォートレスの推力は168,200kg。しかしその傷ついた身体では100,000kgがいいところだろう」
アムロ「対して俺たちの推力は74,000kgと90,000kgを合わせて164,000kg! お前では到底追いつけない!」
カミーユ「わかっているさ。なら、これならどうだ!」

 次の瞬間、Zザクが取った行動に誰もが驚愕した。

フェリーニ「な、なんだこれはーーーーっ!! Zザク、Gフォートレスを背負って走りだしたーーーーっ!!」
カミーユ「俺のZザクの推力は今50,000kgほど。だがGフォートレスを背負うことで150,000kg!」
ジュドー「さらにいつもの二倍の速度で走ることで150,000kg×2の300,000kg! そしてリングロープの反動を3倍使うことで……」
カミーユ「300,000kg×3でお前たちの推力を遥かに上回る900,000kgだーーーーーーーーーーっ!!」
アムロ・クワトロ「「な、なにィィィィーーーーーっ!!?」」
カミーユ・ジュドー「「Gフォートレス・トレイン!!」」
フェリーニ「ZZZブラザーズのツープラトン、Gフォートレストレインが炸裂! ジ・オリジン、空中に錐揉み上に吹っ飛ばされるーーーーーーーーーーっ!!」

384 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/05(火) 01:53:33.43 ID:3ENdLWSn0.net
カミーユ「いまだ、行くぞジュドー!」
ジュドー「ああ、これで決着をつけてやる!」
フェリーニ「ZZZブラザーズもそれを追って大ジャーンプ!! 空中でそれぞれの相手をキャッチする! これは……」
グラハム「ZZドライバーとZバスターの体勢だ! フェイバリットホールドで一気に決着をつける気か!」

アムロ「くそっ! 離せジュドー!!」
ジュドー「離すもんかよ! やっとここまで追い詰めたんだ!」
クワトロ「言ったはずだカミーユ! Zバスターには致命的な弱点があると! また6を9にするZバスター返しで……」
カミーユ「やらせるものかよ! ジュドー、合体だ!!」
ジュドー「あいよ!」
クワトロ「合体だと!?」
アムロ「何をするつもりだ貴様らーーーーーーーーーーっ!!?」
ウッソ「あれは!? ZZガンダムがZZドライバーを仕掛けたまま……」
フリット「空中でZザクを肩車したーーっ!?」
バナージ「まさか! そのまま落下するつもりか!」
クワトロ「な、何っ! 動けんだと!?」
アムロ「う、うおおおお!??」
カミーユ「終わりだ、ジ・オリジンっ!!」
ジュドー「いっけええええええええええええ!!!」
カミーユ・ジュドー「「 Z Z Z ド ッ キ ン グ ! ! ! 」」
アムロ・クワトロ「「ぐ、ぐはああああああっっっ!!」」
フェリーニ「ト、ZZZブラザーズのフェイバリット、いやツープラトンが炸裂ーーーっ!! ジ・オリジンマットに沈む〜〜〜!」
カミーユ「イオ兄さん、カウント!」
イオ「お、おう!」

 ゆっくりとマットに倒れ込むジ・オリジン。
 カミーユの声に促され、レフェリーのイオは慌ててカウントをとった。

イオ「ワン! ツー……」

 しかし……

フェリーニ「おおっと! レフェリーが2カウントで首を振りました。戦闘不能を確認したようです!」
グラハム「当然だ。ZバスターとZZドライバーを同時にかけたのだ。その威力は単独で仕掛けた場合の10倍にもおよぶ。立ち上がれるMSなど存在すまい」
フェリーニ「と、いうことは……」

 カーン!!

フェリーニ「ここでゴングがなったーーーーっ! 30分近い長丁場、宇宙ニュータイプタッグマッチを制したのは……ZZZブラザーズだ〜〜〜っ!!」

 アナウンサーの絶叫とともに、会場からは割れんばかりの歓声が起こる。
 ZザクとZZガンダムはその歓声に応えるように、高く腕を突き上げた。


日登町武道館での戦闘結果

 ZZZブラザーズ ○ ― × ジ・オリジン
(Zザク・ZZガンダム)   (ディジェ・百式)

 試合時間27分32分
【Gフォートレストレイン→ZZZドッキング】

385 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/05(火) 13:39:13 ID:lbPZpjy10.net
相変わらずの肉濃度

386 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/05(火) 21:07:44 ID:q2cQfH2F0.net
じゃあ、ジ・オリジン組の額に「肉」と書かないとな

387 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/05(火) 22:22:20 ID:PrUVTMCa0.net
笑いが止まらんw
完全に肉SSになっとるw

388 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/05(火) 23:09:00 ID:n+lJnNel0.net
次は真のガンダムを決める王位継承編ですね!

389 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/06(水) 03:13:51.09 ID:uRRJ2sU00.net
ハンモックで寝てたな、このジュドーw

デュオ「しかしノリノリだなあ、肉ネタ」
ハサウェイ「つい最近まで本気の戦闘続きだったとは思えないよね」
アルレット「この唐突な雰囲気チェンジ、なんか記憶にあるのよね」
デュオ「へえ、なんだよそれ?」
ビーチャ「オールアムロ観戦にビールいかがっすかー」
モンド「おセンにキャラメルもあるよ〜」
アルレット「あ、思い出した!妖世紀水…」
デュオ「やめろよ、エターナっちまうぜぇ」
ハサウェイ「アルレットさん本当にいくつなんです?」

390 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/06(水) 20:15:56 ID:1nyu2U1H0.net
アルレット「こういう時は、あの歌よね
リングに〜稲妻走る」

ジュドー「お願いマッスル。めちゃモテたい」
カミーユ「お願いマッスル。めちゃモテたいイエー」
ビーチャ「マッソーマッソー、筋肉はマッスル」
モンド「マッソーマッソー、筋肉はマッスル」
イーノ「ダンベル◯キロ持てるのOPのMVと、うちのメイドが〜のMVってつながってるっぽい感じだよな
出てる筋肉な女性も同じ人だし」
カミーユ「初見注意だな。あの筋肉アイドルは
初めて見た時は合成かと………」

391 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/07(木) 22:31:54 ID:mRoYRZm30.net
セイ「叫びかーえせハッソマッソー」
アルレット「むむむ、さては2世派ね?」
セイ「スカーって格好良いよね!あの収納力!」
キラ「ただのオーバーボディ愛好家だね」
ウッソ「√ まさか委員長さんも実は脱いだらスゴイんじゃあ…」
レイジ「それはない」
ユウマ「ない」

アル「ミンチより以下略」

392 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/10(日) 21:31:34 ID:k9vlZL3G0.net
日登町武道館

 ZZZブラザーズの鮮烈な逆転勝利に、武道館は未だ歓声が止まらない。

イーノ「いやったああああああああああ!! やっぱりZザクがナンバーワンだあああ!!」
ガロード「よっしゃ! さっすがジュドー! カミーユ兄!」
ロザミア「やったあ! お兄ちゃんかっこいい!!」
フォウ「よかったねカミーユ……ちゃんと自分のことを好きになれて」
ルチル@ティファ「(ふう……一時はどうなることかと思ったけどね)」
ティファ「(はい……ルチルもお疲れさまでした)」
ガロード「ん? なんか言ったかいティファ?」
ティファ「ううん、なにも」

ラクス「すごかったですわ。わたくし、ロボットプロレスを見るのは初めてですけど、こんな楽しいものなんですね」
ミーア「やっぱり何があっても諦めない心が大事なんですね。……あ!」
バルトフェルド「お、今の試合を見て、曲のインスピレーションでも降りて来たかい?」
ミーア「はい! わたし、ちょっと楽屋に手帳取りに行ってきます!」
クリス「ふう……コンサートが台無しになった時はどうなることかと思ったけど、お客さんも大満足みたいで助かったわ」
バーニィ「お疲れ様、クリス」
シャクティ「ふっふっふ、実にいい試合でした。後はこれを円盤にして、限定グッズはアレとコレをつけて……ブツブツ」
バナージ「すごく悪い顔してるな、シャクティ」
フリット「フィクサーなんてどこもそんなもんじゃない?」
ウッソ「他人のフリ他人のフリ……」
グラハム「だが名試合だったのは確かだ。こんな歴史に残る名試合に立ち会えるとは、センチメンタルなおとめ座の私ですら想像しえなかったぞ!」
フェリーニ「まったくだぜ。なりゆきで引き受けた実況で、まさかこんな試合が見られるとはな。……おっと?」

 その時、破壊されたディジェと百式のコクピットハッチが開き、中からアムロとクワトロが姿を現れた。
 だがそれは、戦っていたカミーユとジュドーですら思いもよらない姿だった。

クワトロ「ふっ……よくぞ私たちを倒したなカミーユ。いや、ZZZブラザーズ」
アムロ「特に最後のツープラトンは効いた。まだ全身が痛いよ」
ジュドー「アムロ兄、クワトロさん……!」
カミーユ「そ、その格好は……」

 二人が驚くのも無理はない。
 コクピットから出てきたアムロとクワトロ。
 彼らが身に着けているのはビキニパンツ一丁という殆ど全裸に近い姿だったからだ。

393 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/10(日) 21:37:49 ID:k9vlZL3G0.net
ジュドー「あ、あんたたち! 一体いつからそんな恰好で!?」
クワトロ「いつから? そうだな、幹線道路で君たちと出会う少し前、くらいか」
カミーユ「なんだって!? じゃあ、まさか!」
アムロ「ああ、俺たちはとっくに『ヅダエール』による暴走状態から抜け出している」

 その意外な告白に二人は耳を疑った。
 フル・フロンタルによってパイロットスーツに仕込まれた『ヅダエール』。
 他と同様、クワトロたちもその薬品の作用によって暴走しているものだと思い込んでいたのだ。

アムロ「確かに初めは俺たちも『ヅダエール』によって周りの状況も見えず戦っていた」
クワトロ「だが、ある男によって救出され、その呪縛から解き放たれたのだ」
ジュドー「『ある男』……?」
カミーユ「じゃあなんでですか! どうしてあなたたちは暴走したフリをして俺たちと戦ったんだ!」
アムロ「俺たちを助けてくれたそいつが教えてくれたんだ。この騒動の黒幕がフル・フロンタルであること」
クワトロ「そして、ヤツが企む『IMD計画』のこともな」
カミーユ「『IMD計画』……?」
ジュドー「いったい何なのさそれ」
アムロ「残念だが、今のところ判明しているのは計画の名前だけなんだ」
クワトロ「だが状況を鑑みれば推測はできる。『IMD』、それはおそらく計画の鍵となる機体の名前だ」
カミーユ「機体の名前?」
ジュドー「あ、そっか! 『M』はモビルアーマー、『D』はデビルガンダム」
クワトロ「そして『I』はミネバが乗っていたイd……」
アムロ「(ギロリ)」
クワトロ「……そして『I』はサイコジムの頭文字ではないだろうか」

バナージ「『IMD計画』……か」
フリット「そんな名前をつける辺り、フル・フロンタルは相当前から計画を準備していたんだろうね」
ミネバ「む? でもおかしくないか? サイコジムだったら、かしら文字は『I』じゃなくて『S』だろ」
マリーメイア「いや、サイコは『psycho』だから頭文字は『S』じゃなくて『P』でしょ」
プル「あれ? でもどっちにしろ『I』じゃないよね」
プルツー「いったい『I』はどこから来たんだ?」
ウッソ「うん、まあ、それは色々察してもらいたいというかなんというか」

ジュドー「じゃあ、やっぱり町を襲っているシドもELSも、みんなフロンタルが糸を引いて操ってんのね」
アムロ「おそらくはそうだろう」
カミーユ「歯がゆいな。奴が何を企んでいるか判らない内は、対応も後手後手に回り続けなきゃいけないのか」
クワトロ「ふっ、同感だ。だからこそ私とアムロはサイコジムを襲撃し、なおかつお前たちとも戦ったのだ」
ジュドー「サイコジムはわかるけど、俺たちもってどういうこと?」
アムロ「実は『IMD計画』、その最後の鍵となっているのはお前たちの機体なんだ」
カミーユ「なんだと!?」

394 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/10(日) 21:42:34 ID:k9vlZL3G0.net
クワトロ「奴は言った。“『IMD計画』はZガンダム、そしてZZガンダムを器とすることで最終段階に入る”と」
カミーユ「俺たちの機体が……フロンタルの計画の鍵……?」
アムロ「目的は不明だが、ここまで大事になった以上、決して穏健な計画でないことは確かだ」
クワトロ「『IMD計画』は必ず阻止しなければならない。だからこそ我々は君たちに試合を申し込んだのだ」
カミーユ「つまり……フロンタルに奪われる前に俺たちの機体を破壊しようってことですか?」
クワトロ「そうだ」
アムロ「だがお前たちの性格上、口で言っても絶対に納得はしないだろう? なので少々強引だがこんな手段を取らせてもらった」
ジュドー「いやいや、強引すぎるでしょ。カミーユ兄なんか一回死んでんのよ?」
クワトロ「それについては本当に申し訳なかったと思っている」
アムロ「だから試合に勝ち、お前たちの機体を破壊した後は、責任をもって俺たちがカミーユの魂を連れ戻すつもりだったんだが」
カミーユ「まさか自力で戻ってくるなんて、でしょ?」
アムロ「ああ。素直に驚いた」
カミーユ「自力じゃありませんよ。俺が戻ってこれたのはフォウやロザミィ、それにジュドーのおかげです」

 カミーユは少し照れくさそうに言った。

カミーユ「ジュドーが俺を信じて一人で戦っていたからこそ、俺はこうしてリングに戻ってこれたんです」
ジュドー「おろ? どったのカミーユ兄。今日は随分素直じゃん。あの世で何かあった?」
カミーユ「うるさいな!」
クワトロ「ふっ、やはり我々はその力に負けたのだろうな。君たちガンダム兄弟の、その兄弟パワーに」
ジュドー「兄弟パワー……」
アムロ「そうだ。俺ももっとその力を信じるべきだった。お前たちの兄弟パワーさえあれば、きっとフロンタルにも負けはしないだろう」
カミーユ「アムロ兄さん、クワトロ大尉……!」
ジュドー「改めて言われると、なんか照れるな」

 カミーユとジュドーは顔を見合わせ、少しだけはにかんだ。

アムロ「勿論、これから先は俺たちも一緒に戦うぞ。兄弟で力を合わせて、フロンタルの計画を阻止するんだ」
クワトロ「それに『彼』からも、いずれ連絡が来るだろうしな」
カミーユ「『彼』?」
アムロ「俺たちを『ヅダエール』から助けてくれた男だよ。今は単独でフロンタルの動向を探っているらしい」
ジュドー「さっきから気になってたんだけど、その兄貴たちを助けてくれたのって誰なのさ。俺たちが知ってる人?」
クワトロ「ああ、それは……」

 クワトロが名前を口にしようとした、その時だった。
 突然の爆発音と共に、巨大な影が武道館に舞い降りる!

アムロ・クワトロ「「ぬわああああああああ!!」」
カミーユ「アムロ兄さん! クワトロ大尉!」
ミネバ「ああっ! 今のでシャアとアムロがミンチに!」
ウッソ「なんですかあの影は、モビルスーツ?」
バナージ「巨大な翼に尻尾……まるで悪魔だ!」
ガロード「おい、見ろ! あれは三日月兄のバルバトスじゃねえか!」

 ガロードの指さす先、悪魔を思わせる巨大な翼の中にいるのは
 紛れもなく三日月のガンダムバルバトスだった。

フリット「間違いない、あれはシドだ。三日月兄さんのバルバトスを乗っ取った、バルバトスルプスレクス・シドだ!!」 

395 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/15(金) 08:13:12 ID:n3awSra90.net
さあ、ヤベーイ!ことになって参りました

396 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/15(金) 08:59:23 ID:o41AGL9Q0.net
何、いざとなれば無限力でも働いて何とかなるさ

397 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 13:21:40 ID:WA7mIwSN0.net
兵隊くずれ「さぁ〜て!お立ち会い!」

ガロード「このややこしい状況で何やってんだよ……」
兵隊くずれ「かつて我ら赤い2連星は呼ばれた、偽ニュータイプと!それは紛れもない事実!」
偽ニュータイプ「確かに私は偽物……されど」
兵隊くずれ「今回我々流れ流れてGジェネ社の飯を食う事になり、そこで見つけたのがこの4人!」
偽ニュータイプ「そう、彼らは本物だ」
ガロード「へぇ!?」
兵隊くずれ「創設以来エリートであるはずなのにすっかり忘れられてしまった存在!」
シェリー・キンバリー「時々でいいから、思い出して……」
フレッド・ナイトスカー「フン……」
ドリスト「覚えていてくれたらならありがたいです……」
兵隊くずれ「彼らを雇うなら今しかない!」
ガロード「どんな仕事だよ……見た所公認っぽいけど……」
兵隊くずれ「と言うかGジェネ社にはまだまだ人材がいる!この」
クロッカ「おいてめえ……3人しかいねえじゃねえかよ」
兵隊くずれ「な、何を!こうして4人揃って……」
シャギア・フロスト「オルバよ……」
オルバ・フロスト「こいつ許せないね、本物のニュータイプだって?」
レンツ・フロスト「なんでこうなるんだよ!!」


ゼノン社長「Gジェネ社にはまだまだくすぶっている優秀な社員がいる、この状況をまとめるためにいくらでも派遣する用意はある」
シン「こじらせるための間違いだろ!!」


最近初代Gジェネをプレイしていたのでこんなのができてしまいました。

398 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 19:08:17 ID:qTWIvext0.net
初代か
台詞が数パターンしかないし顔グラも大きくないから、後のシリーズほど感情移入し辛かったな
あと、顔グラは原作キャラを元にしてるらしいけど、元ネタがわからない奴の方が多かったような気がする

399 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 19:39:40 ID:nmyyhW7Z0.net
 その日の学校帰り、鉄血の鉄華団のタカキは
シンやジュドーと一緒に話をしながら歩いていた。
話題は妹の話や他色々。
TVで鉄華団に入っていたタカキは学校に通っていなかったが、
このスレのタカキは学校に行っているのである。

シン「タカキは政治家になりたいのか」
タカキ「ああ、妹を早く楽にしたいのもあるしね」
ジュドー「儲けるならジャンク屋という方法もあるよ」
タカキ「うーん、でもやっぱり政治家かなあ」

シン「政治家なら俺達の家族の知り合いに色々いそうだな」
ジュドー「タカキさえよければ政治家の人にたくさん話を聞くことも可能だと思うよ」
タカキ「本当に!? ぜひ色んな人と話を聞いてみたい!」

 というわけで3人はガンダム兄弟のツテで政治家のところに行くことにした。

ウォン「それで私のところに来たのですか」
タカキ「はい」

 3人はドモンのツテでウォン=ユンファのところにやって来た。

ドモン「ウォン、政治の極意というものをタカキに教えてやってくれ」
ウォン「たくさんいる政治家の中でも私にそれを聞きに来るとは賢明な判断です。
    まずはチョコレートパフェを食べましょう。
    エルピー=プルが喜びそうなおいしいパフェですよ」

 ウォンが用意した4つのチョコレートパフェを4人は席に座りながらそれぞれ食べ始めた。

ドモン「早く政治の極意を教えてくれ」
タカキ「お願いします!」
ウォン「まあ、待って下さい。チョコレートパフェを食べてからにしましょう」

400 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 19:41:55 ID:nmyyhW7Z0.net
 4人はチョコレートパフェを食べ終えた。

ドモン「早く政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。今度はこの板チョコを食べましょう」

 ウォンはたくさんの板チョコを用意して4人に食べさせた。

シン「これ、おいしいですね」
ジュドー「ありがとうございます」
ドモン「今度こそ政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。次はこのチョコレートケーキを食べましょう」

 ウォンは人数分のケーキを用意するとまたまた4人に食べさせた。

シン「これもおいしいですね」
ジュドー「そうそう」
ドモン「ウォン……、今度こそタカキに政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。次はポッキー等いかがです?」

ドモン「ウォン!」
ウォン「わかりました。政治の極意を教えましょう」
タカキ「はい!」

ウォン「政治の極意、それは……」
タカキ「それは?」
ウォン「まずは学校に行くことです」

401 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 19:44:19 ID:nmyyhW7Z0.net
 タカキは大声で叫んだ。

タカキ「学校!?」
ドモン「ウォン! その回答はどういうことだ!? 場合によっては……」

 ドモンは座っていた席を離れて立ちあがった。

シン「ドモン兄さん、落ち着いて!」
ジュドー「そうだよ。まだこの人の話には続きがあるみたいだ」

ウォン「さすがニュータイプ、話がわかりますね」
ドモン「……わかった。ウォンの話を聞こうじゃないか」

 座り直したドモンにウォンはうなずくと話を続けた。

ウォン「つまり政治家の極意とは学校で勉強することです。
    学校こそ読み書き計算等学ぶことができるいいところです」
ドモン「タカキはシンやジュドーと一緒に学校に行ってるんだが?」

ウォン「それは政治の極意の第一歩です。
    本当に政治家になりたいのなら学校で勉強するのが近道です。
    仮にタカキ君が学校に行っていなくて、
    どこかの政治家のもとで修行するなら、まず最初にすることは一つです。
    読み書き等ができるようにすること、学力を上げることです。
    どこの人のもとで修行するにしても始めはそれです」

402 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/16(土) 19:46:50 ID:nmyyhW7Z0.net
タカキ「学校で勉強……」
ウォン「幸いにも目の前のタカキ君は学校に行っています。行くことができる環境です。
    ならば学校で勉強してから、あるいはもっと勉強しながら、
    私を含めた政治家のもとで色々話を聞くべきでは?
    基礎学力は重要ですよ」

タカキ「……わかりました。学校で学んできます」
ウォン「よろしい」

 そこまで言うとウォンは満足げにうなずいた。
それに対しドモンは一つたずねた。

ドモン「ところでさっきのチョコレートの数々は……」
ウォン「私の趣味です。みなさんにチョコレートを好きになってもらおうと思いまして」
ドモン「趣味で俺達の前にあんなに出したのか!?」

 その後、タカキは学校に行きながら、勉強しながら
とある政治家のもとで修行することになるのだがまだ街の皆はそれを知らない。
もちろんタカキ自身もそれを知らない。だが彼の未来が広がっていることは事実である。

403 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/17(日) 12:21:36 ID:vgVUdsqa0.net
アムロ「アル、今日はマジンガーZを見てるのか」
アル「いつもザクばかり見てるわけじゃないよ。
   このあしゅら男爵って半分男で半分女なんだよね。どんな身体してるの?」
アムロ「あしゅら男爵か……。この街に詳しそうな人がいるぞ」
アル「えっ、本当!?」

アムロ「ああ、男爵に詳しそうな人だ」
カテジナ「伯爵?」
シャクティ「伯爵?」
アムロ「伯爵じゃない。男爵だ」

 アムロ達はその人物のもとへと向かった。

アムロ「こんにちは、ライトニングバロン」
アル「ゼクスがあしゅら男爵に詳しいって本当!?
   あの身体どうなってるの!?」

ゼクス「私はもうライトニングバロンじゃない!
    ライトニングカウントだ!
    だいたいあしゅら男爵に詳しいとはどういうことなんだ……」

アムロ「おかしいな。
    ゼクスは男爵いもが好きで男塾の男爵ディーノに詳しいと聞いたことがあるが……」
ゼクス「勝手なことを言うな!」
ノイン「ハハハ、あ、すみませんゼクス。
    ゼクスの顔がつい面白くて」

 ノインはゼクスの顔を見ながら面白そうに笑った……。

404 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/17(日) 21:23:46 ID:99jsSW0N0.net
日登町武道館

 突如武道館のリングに降り立った異形の機体――
 バルバトスルプスレクス・シドは、ゆっくりと頭を回し、周囲を確認した。
 まるで何かを探しているかのようだ。

イオ「三日月! おい三日月! それに乗ってるのか!?」
ガロード「反応しない……ひょっとしてどっかで放り出されたのか?」
ウッソ「いえ、あの機体からは三日月兄さんの気配を感じます」
フリット「手持ちの機器で計測してみたけど、生体反応からして三日月兄さんが乗ってるのは間違いないよ」
バナージ「そうか、ならまだよかった」
フリット「(もっとも『どんな状態で乗ってるか』はわかんないけどね……)」

 バルバトス・シドは未だリング上から動く気配はなかった。
 目的がわからない以上、ZザクとZZガンダムもまた、うかつには行動できない。
 ただ間合いを保ちつつ、いつでも飛び掛かれるよう警戒を続けるだけだ。

ジュドー「これからどうする、カミーユ兄?」
カミーユ「どうするって、今すぐ戦えるのは俺たちだけだ。こんなところで暴れられたら……」

 知っての通り、シドには大量破壊兵器が満載されている。
 もしここでシドが暴れだしたら……その被害は考えたくもない。

カミーユ「どっちみち、シドの足元にはミンチになったクワトロ大尉たちがいるんだ。二人だって救出しなけりゃ」
ジュドー「なら、やるしかないってことね。ハア、連戦は辛いんだけどな」

 そうボヤキつつ、ZZガンダムはゆっくりとバルバトス・シドの背後に回る。

カミーユ「(呼吸を合わせろ、一気にいくぞジュドー)」
ジュドー「(あいよ。3、2、1……)」

 二機は一斉に飛び掛かった。
 バルバトス・シドはまだよそ見をしている。
 制圧するには絶好のタイミングだ。
 だが!

ジュドー「え!?」
カミーユ「消えた!?」

 前後から飛び出した二機の前から、突然手品のようにバルバトス・シドが姿を消した。
 カミーユとジュドーは顔を見合わせて思わず困惑する。

405 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/17(日) 21:26:37 ID:99jsSW0N0.net
ガロード「何やってんだジュドー! 後ろだ!!」
ジュドー「え? ……うああああああ!!」

 振り返ったZZガンダムの脇腹に、バルバトス・シドの大型メイスが叩きつけられる。
 ZZガンダムはバウンドしながら観客席の壁まで吹き飛ばされた。

カミーユ「ジュドー!」

 そして間髪入れず、背中のテールブレードがZザクを薙ぎ払った。
 背中を激しく強打され、Zザクはリング下に叩き落される。

カミーユ「ぐはっ!」
ウッソ「ジュドー兄さん! カミーユ兄さん!」

 為す術なく倒されたZZガンダムとZザク。
 バルバトス・シドはそんな二機には目もくれず、何事もなかったかのように悠然と立ち尽くしている。

クリス「ウソでしょ……いくら試合の後とはいえ、カミーユとジュドーが一瞬でやられちゃうなんて」
フリット「それより今のシドの動きだよ! シャクティ、まだカメラは回ってる?」
シャクティ「え、ええ。撮影は続けてますけど」
フリット「見せて!」

 フリットは慌てて先ほどの戦闘の様子を確認した。

フリット「やっぱりそうだ!」
ウッソ「なにかわかったんですかフリット兄さん」
フリット「うん、カミーユ兄さんたちの突撃を躱したシドの動き、あれは間違いなく阿頼耶識システムの動きだ」
ウッソ「阿頼耶識システムの? じゃあつまり」
フリット「うん、あのバルバトス・シドは、乗ってる三日月兄さんとバルバトスを完全に掌握してるってこと」
ウッソ「それって……」

 ウッソが何か言いかけた時だった。
 シドが開けた天井の穴から、今度は二機のMSが舞い降りてくる。

シーブック「やっと見つけたぞ、シド!」
シン「こんな人が多いところに逃げ込みやがって!」
ガロード「シン兄! シーブック兄!」
バナージ「どうしてここに?」
シーブック「さっきヨナ兄さんから連絡を受けてさ」
シン「シドに乗っ取られたバルバトスが市街地に向かってるから、止めてくれって」
シーブック「ヨナ兄さんたちも今、急いでこっちに戻ってきてる。ベルリも一緒だそうだ」
バナージ「ベルリ……! 無事だったんだな」

 ほっと胸をなでおろすバナージ。
 そこで壁に貼り付けになっていたZザクとZZガンダムも起き上がる。

406 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/11/17(日) 21:26:59 ID:99jsSW0N0.net
カミーユ「痛つつ……くそ、完全に油断した」
ジュドー「あれ、シン兄、シーブック兄いつのまに?」
シーブック「気が付いたか二人とも」
シン「ていうか何で頭ザクになってるんだカミーユ?」
カミーユ「うるさいな! こっちも色々あったんだよ!」

 その時、立ち尽くしていたバルバトス・シドの様子が急変した。
 爛々と赤く輝くカメラアイ、翼を大きく広げたその姿はまさに悪魔そのものだ。
 バルバトス・シドは餌を見つけた野犬のように、敵意剥き出しでメイスを大きく振りかぶる。

シーブック「! 悠長に話してる暇はないみたいだぞシン!」
シン「ああ! まずはこいつをここから引きずり出す!」

 F91とデスティニーガンダムはバルバトス・シドの左右の肩を抑え込んだ。
 そしてそのままスラスターを噴かし、バルバトス・シドを武道館の外へ引きずり出そうとする。
 だがそう思い通りにはいかない。
 空中でバルバトス・シドは巨体を震わせ、激しい抵抗を見せる!

シン「くそ! 暴れんなって!!」
シーブック「まずい! 尻尾が……!」

 そこで暴れるバルバトス・シドのテールブレードが壁を切り裂いた!

シーブック「ああっ! 破片が!」
バーニィ「観客席の、小学生たちのところに落下する!」
マリーメイア「きゃあああああ!」
ミネバ「うわあああ!」
ドズル「ミィネェバアアアアアアア!!」
バナージ「オードリー!!」

 だがしかし、壁の破片はミネバをミンチにはしなかった。
 咄嗟に飛び込んできたZZガンダムが盾となり、少女たちを守ったのだ。

ジュドー「あっぶねえ〜。大丈夫か、ミネバ」
ミネバ「う、うん。ありがとうジュドーお兄ちゃん(赤面」
プル「さっすがジュドー! 頼りになる〜!」
プルツー「ジュドーはいつだって私たちを助けてくれるんだ」
カーラ「すごいや! 私のパパと一緒だね!」
デギン「ミネバを救ったあの身のこなし……ううむ、やはり今、ミネバの婿に一番ふさわしいのはあの小僧か」
ギレン「の、ようですな」
ゼナ「まあ、お二人ったら気が早い……」
バナージ「がーーーーーーーーーーーーん!!」
ガロード「バナージ兄! 今はショック受けてる場合じゃないって!」
グラハム「そうだ! あの二人がシドを引き付けている内に、急いで人々の避難を!」
ティファ「あ……!」
ガロード「どうしたティファ!」
ティファ「みなさん……身を伏せてください!」

 珍しく声を張り上げ、ティファが人々に警告を発する。
 見上げると、そこにはバルバトス・シドが武道館に向けて無差別にフェザーミサイルを放つ姿が……。

407 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/18(月) 19:50:03 ID:vw4Mg4iz0.net
東方不敗「石破天驚……!」
ドモン「こ、これは……!? 俺は負けたのか……」
レイン「ドモン!?」
ウォン「それまで!」

ストーカー「なんということでしょう。
      今日のお話の始まりはなんとあのドモンが東方不敗に負けるところからなのです。
      ではドモンがこれからどう行動するのか見ていきましょう。
      それでは、ファイト、レディーゴー!」

 その日、ドモンは外出先から実家に帰ってきていた。レインもドモンと一緒だ。

アムロ「どうしたんだ、ドモン。ひどく疲れた顔をして」
ドモン「兄さん、俺に稽古をつけてくれ」
アムロ「……MS戦か? よしνガンダムを出して特訓しよう」

ドモン「違う。ガンダムに乗ってじゃない」
アムロ「じゃあ……、生身か!?
    こう言っては何だが俺達家族の間でドモンよりすぐれた生身の戦闘ができる者はいないぞ」

ドモン「違う。そうでもない。料理だ……」
ロラン「料理?」
ドモン「兄さん……、ロランでもいい。俺に料理の稽古をしてくれ!」

 こうドモンが大声を出すと、家の玄関先に東方不敗とウォン=ユンファが現れた。

レイン「東方不敗マスターアジア!」
東方不敗「その通り。
     ワシはマスターアジアの名の通り、アジア料理をマスターしようと努力する者でもある。
     そしてそこのドモンはワシとの料理対決に負けた者だ!」

アムロ「料理対決!?」

東方不敗「ドモンは少年時代からワシとの修行の旅の際においしい料理を作ろうとしてきた。
     しかるにここ数か月のドモンはたるんでおる。少年時代の輝きはどこに消えた?
     ドモンが作った麺はカップラーメンばかりではないか。もちろんカップラーメンはおいしい。
     しかしカップ麺に頼ってばかりではガンダムファイトでワシには勝てん。
     今回の料理対決でも負けたではないか。そう、ワシの作る麺料理『石破天驚麺』に!」
ウォン「石破天驚麺の隠し味はチョコレートです」

408 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/18(月) 19:52:36 ID:vw4Mg4iz0.net
アムロ「石破天驚麺……。何というネーミング……」

東方不敗「ドモン、悔しかったらワシをこえてみせろ! もう一度料理対決だ!
     ワシに今言えるのはここまでだな」

 こうして東方不敗とウォンは兄弟家から去っていった。
後に残ったのは……。

ドモン「というわけだ。料理ならロランが得意だし、ぜひ俺に教えてくれ。
    他の料理ならともかく麺料理は最近カップ麺ばかりなのは事実だし……」
アムロ「ドモン」

 ロランに頭を下げるドモンにアムロはこう言い放った。

アムロ「確かにロランは料理が得意だが、
    そういつもいつもたくさんのウチの兄弟達に料理の問題の際に頼まれては大変だ。
    今回はロランに頼るのはなし!」
ドモン「えっ!?」

アムロ「ロランもいいな」
ロラン「はい、わかりました。アムロ兄さんがそう言うのなら」
ドモン「じゃあ俺はどうすれば……」
レイン「ドモン……」

アムロ「残念だがロラン以外の人に頼ってくれ。幸いレインは日本料理できるし」
レイン「それはそうですけど……」
アムロ「いっぱいいるじゃないか。ウチの家族もそうだし、ドモンの仲間達も協力してくれるはずだ」

シーブック「ドモン兄さんのためなら協力しますよ」
ドモン「シーブック!?」

 ドモン、レイン、シーブックは商店街に出かけた。
目的はそう、あの店だ。

409 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/18(月) 19:55:07 ID:vw4Mg4iz0.net
カロッゾ「麺料理? 焼きそばパンあたりなら作るし、教えられるけど……。
     ウチはパン料理の店だし」

 3人はすぐにカロッゾに断られた。続いて。

キース「ウチの店もベーカリーだから。ごめんね」

ドモン「俺は……」
レイン「ドモン、元気を出して」
シーブック「そうそう」
コウ「他の人に聞くのは? 試作料理作るなら、人参料理以外なら食べられるよ!」

バニング「料理? みんなで何言ってるんだ?」
キース「パン屋の方のキースじゃないって」

ドモン「麺料理……」
レイン「ドモン、元気を出して!」
シーブック「そうそう」
コウ「他には例えばシャッフル同盟の人に料理を教わるとか……」
サイ=サイシー「アニキ達、ここでなにやってるの?」
レイン「あっ!」
ドモン「サイ=サイシー!」

 ドモン達の前に中華料理の達人、サイ=サイシーとその恋人のセシルが現れた。
セシルはマーメイドガンダムのハンスの妹であり、
サイ=サイシーはもちろんドラゴンガンダムのガンダムファイターだ。

セシル「皆さん、お久しぶりです」
ドモン「実はかくかくしかじか……」
サイ=サイシー「料理対決!? それならオイラに頼ってくれよ。修行だ!」

 ドモン達は修行のためにサイ=サイシーの厨房へ向かった。

サイ=サイシー「それで東方不敗との料理対決に何作ろうか」
ドモン「やはり麺料理だな。頼む、教えてくれ」
レイン「日本料理だとうどんやそば、夏ならそうめんやひやむぎ……」

 このように会話しながら特訓して試作品を作っていると……、
今度はネオドイツのシュバルツ=ブルーダーが現れた。

シュバルツ「甘いぞ、ドモン!」

410 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/18(月) 19:57:53 ID:vw4Mg4iz0.net
ドモン「シュバルツ=ブルーダー!」
シュバルツ「今、この時にも東方不敗マスターアジアが何をしているのか知っているか!?
      アジア料理をマスターするため必死に努力しているんだぞ!」

 シュバルツはドモン達を東方不敗やウォンの隠れ家に連れていくため
みんなにゲルマン忍法『壁ぬけの術』を教えた。
そして厨房にいる全員でこっそり東方不敗の様子を見に行った。

コウ「ゲルマン忍法の壁ぬけの術ってこんなに簡単に覚えられるものなんだ……」
レイン「私もネオドイツのクルーの時、覚えたわよ」
シーブック(今度の怪盗キンケドゥの仕事の時、ありがたく使わせてもらおう……)

サイ=サイシー「あっ、あれは東方不敗」
セシル「料理をしているようね」

 台所では東方不敗が麺料理を作っていた。

ウォン「東方先生、まだ料理の練習をするのですか?」
東方不敗「当然。ふふ、ドモンは近日中に必ずワシに料理対決を挑んでくる。そういう男だ。
     そして対決の時にワシがたるんでいたらどうしようもない。
     ウォンこそワシに付き合わなくていいのだぞ」
ウォン「いえ、チョコレートが食べられますし……、何より東方先生の熱意に心を動かされました。
    試食を続けましょう」
東方不敗「すまんな」

シュバルツ「以上だ」

 ドモン達はまたこっそりとその場を離れるとサイ=サイシーの厨房に戻った。

レイン「東方不敗があんなことを考えていたなんて……」
ドモン「俺も負けてはいられない。サイ=サイシー、続けて特訓を頼む!」
サイ=サイシー「ドモンのアニキ、やる気がみなぎってる感じだ!」
シーブック「調理のアシスタントならまかせて。パン屋の仕事が役に立つかも!」
コウ「試作1号機……、じゃなかった試作料理を食べる係ならまかせて。
   人参以外なら何でも食べられるよ!」

セシル「コウさん、あんなに一気に大量に料理食べられるんだ……」
シュバルツ「まだまだドモンの力になる者がいるぞ!」
ドモン「何?」

サリィ「ドモン、そしてみんな、私達も力を貸すわ」
ウーフェイ「サイ=サイシーの助けにもなるだろう」
メイラン「話は聞いた。みんなで東方不敗に料理を出そう。うまいと言わせよう」
みんな「オー!」

411 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/18(月) 20:01:07 ID:vw4Mg4iz0.net
 そして数日後、料理対決当日。

東方不敗「やはりドモン、再び料理対決を挑んできたか」
ウォン「今回の麺は? 料理が2つありますね」

ドモン「説明しよう。『石破ラブラブ天驚麺』と『石破天驚ゴッドフィンガー麺』だ」
東方不敗「ほうほう」
サリィ「平たくいうとドラゴンズの本場、名古屋名物きしめんと味噌煮込みうどんね」
東方不敗「それでは食べてみよう。ん……!?」

 東方不敗はわりばしを使って麺を食べ比べると満足そうにうなずいた。

東方不敗「これはワシの負けだな」
ドモン「まだ自分の料理を俺に食べさせてもいないのに……」
東方不敗「食べさせなくともわかる。おいしさもあるが、まずこのメニュー」
サリィ「きしめんや味噌煮込みうどんだから勝ったのね!? 自分から負けを認めたのね!?」
東方不敗「違う」
サリィ「あらら……」

東方不敗「みんなで決めたメニューだから勝ったのだ。
     議論して試作し、頑張ろうとしたドモンの少年時代の純粋な心が伝わってくる。
     カップ麺をただ作るだけではない心が伝わってくる……」

ウォン「東方先生、それでは」
東方不敗「ワシの完敗だ。
     さあ、ここにいる者全員でドモンやワシの麺を食べよう。ドモン、一緒に調理するぞ」

 こうしてドモンや東方不敗はシーブックやコウ、サイ=サイシーやレインやウォン達に麺料理をふるまった。

シュバルツ「ゲルマン忍法! 『マスクぬけの術』!」
コウ「麺がマスクをすりぬけて口の中へ入っていった!?
   でも仕方ない。こんなにおいしい料理だもの。
   3つの料理ともまさに運命の麺、麺オブデスティニー!」
シーブック「コウ兄さん、どれだけ麺を食べるの……?」

412 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/19(火) 16:43:08 ID:D4IN6OWJ0.net
 その日、アムロが会社から家に帰ってきた時、来客がいるのに気がついた。

アムロ「ただいま」
ロラン「おかえりなさい」
アムロ「誰か来ているのか? 何か話をしている声がする」
ロラン「さすがニュータイプ」
コウ「ヒイロの友達が来ているよ」

 コウの言った通り、ヒイロの友達であるカトルが部屋の中に来ていた。
ヒイロもカトルも座ってお菓子を食べながらゆっくりしている。

カトル「こんばんは」
ヒイロ「兄さん、おかえり」
アムロ「ああ、ただいま。カトルが来るとはどうしたんだ? 何か用事でも?」
カトル「はい、実はドロシーにプレゼントをしたいんです」

 アムロはカトルの話を聞いた。ドロシーに贈り物をしたい。
しかし何をあげるか悩んでいるという……。

ヒイロ「俺は心のこもったものなら何でもいいと思うのだがな。
    手作りの動物のぬいぐるみはどうだ?」

カトル「ぬいぐるみか……」
コウ「それならさ、MSがいいんじゃない?」
カトル「MS!?」

413 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/19(火) 16:45:53 ID:D4IN6OWJ0.net
アムロ「コウ、またよくわからないことを言って……」
コウ「でもさ、MSはいいアイディアじゃないかと思うんだ」
アムロ「コウはMS好きだからそういう発想がでるんだろう。まったく……」

カトル「いえ、MSというプレゼント、いいかもしれません」
アムロ「……本気で言ってるのか?」

 アムロはあきれたようにカトルに言った。
その隣で嬉しそうな顔をするコウ。

カトル「マグアナック隊は一人一つのMSを持ってますし、
    ドロシーに機体をあげてもいいと思います。
    MSを渡すならやはりガンダムがいいですね」
アムロ「初代ガンダム!?」

カトル「いいえ、ガンダムタイプということです。
    彼女はホワイトファング用のビルゴを持っていますからガンダムがいいですね。
    金に糸目はつけません。ウィナー家の総力をあげた機体にしたい……」

ジュドー「そういうことなら……」

 コウに続いて嬉しそうに話すジュドーやガロード。

ジュドー「ジャンクパーツ安くしとくよ!」
ガロード「ガンダム、売るよ! 俺のガンダム以外で!」

カトル「いえ、ジャンクではなくお金をかけたパーツにしたいです。
    もちろん今回はオーダーメイドで。中古の機体ではなく」

 さらにあきれたように言うアムロ。

アムロ「……そもそもドロシーはMSを動かすことができるのか?」
カトル「遠隔操作なら。ゼロシステムは使えますが……」

ドモン「渡す機体をMFにすればいいんじゃないか? モビルトレースシステムで」
カトル「そうか!」

414 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/19(火) 16:48:46 ID:D4IN6OWJ0.net
 兄弟達とカトルはドロシーに渡す機体のアイディアを練り続けた。

カトル「パーツはやはりメーカーから直送のオーダーメイドにしたいですね」
ロラン「月光蝶が使える機体はどうでしょう?」
シン「それならVPS装甲がいいよ」
フリット「AGEシステムを使ってみよう」

アムロ「……月光蝶が普段の生活に必要だと思っているのか!?」
ロラン「でもターンエーについてますよ、月光蝶」
アムロ「うん、まあ……」

 それからしばらく経ったある日、
カトルとガンダム兄弟はドロシーをウィナー家の邸宅に呼んだ。
屋敷の庭には本当に作った機体が置かれている。

ドロシー「これは……!?」
カトル「これはドロシー専用のガンダムサンドロックさ。僕のとペア。
    機体の色はところどころ違うけど。金色とか。
    これをドロシーにプレゼントしたい」

ドロシー「ありがとう、カトル」
カトル「今回のことにはヒイロや彼の家族達にすごく協力してもらったんだ」
ヒイロ「ゼロシステムがこのサンドロックにもついている」
ドモン「正確にはこれはMSではなくMFだな。
    モビルトレースシステムをつけたドロシー用のサンドロックだ」

ジュドー「いやあ、金に糸目をつけず本当に作っちゃうなんてね」
ガロード「せっかく予算をかけるならノーベルガンダムみたいな女性型にしてもよかったのに
     そうせずサンドロックの外観にするとは。とはいえウィナー家、金持ちだね」

 カトルはドロシーの手を取ると、こう言った。

カトル「ドロシー、この機体に今乗ってほしい」
ドロシー「……ええ」

 ドロシーはカトルの家に入りパイロットスーツに着替えると、再びみんなの前に姿を現した。
そしてさっそうとコクピットに入り、機体を動かす……。
すると機体は少し動いたところで突然爆発した。自爆したのだ。
ドロシーはコクピットから地面に落下した。当然彼女のまわりに集まるみんな。

カトル「ドロシー……? ドロシー!?」
ドロシー「無事よ。何とか」

415 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/19(火) 16:51:16 ID:D4IN6OWJ0.net
カトル「よかった。本当によかった……」

 ドロシーはケガ一つなくすんだ。

カトル「見た目は大丈夫でも骨が折れていたりするかもしれないから
    お医者さんのところに行こう。サリィのところでいい?」
ドロシー「ええ」

カトル「ごめん。僕が無理にガンダムをプレゼントしなければこんなことには……」
ドロシー「いいの」

 そう言うとドロシーはカトルの口をそっと自分の口でふさいだ。

カトル「ん? んん!?」
ドロシー「……はぁ、カトル、プレゼントありがとう」

ヒイロ「カトルもドロシーもあれだな。ぞっこんというヤツか。
    デュオに教えてもらった『ぞっこん』という言葉がここで使えるとは思わなかった」

マイ「しかしなぜ爆発が……。
   ヨーツンヘイム社にオーダーされた部品も使われているはずなのに。
   ヅダをこえるパーツが使われているはずなのになぜ空中分解が……」
アムロ(原因はマイか。だがここでは強く言わないでおこう……)

 さらにしばらく経ったある日のこと、
カトルは自分の屋敷でドロシーやガンダム兄弟をよんでパーティーを開いた。

カトル「この間、お世話になったお礼です」

 ドロシーやガンダム兄弟達が手に持ったパーティーの皿の上には
カトルが作った生クリームたっぷりのケーキがあった。

ドロシー「おいしいわ、カトル」
カトル「ありがとう、ドロシー。金に糸目をつけず作ったんです」
ジュドー「金に糸目をつけないところは前と同じなのか」
ガロード「このケーキの材料、いくらかかっているんだろうね。素朴な疑問。
     まあ、おいしいからいいか」

416 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/20(水) 17:23:55 ID:Oi2InxSa0.net
イワーク「新しいポケモンをプレイすることを強いられているんだ。
     なぜなら名前が!」
フリット「ハガネールさんだから!」

イワーク「名を間違えているぞ……」
フリット「冗談。イワークさんだよね」
エミリー「もちろん忘れてないわよ」

ヒイロ「俺もポケモンをやったことがあるぞ」
アムロ「ヒイロが? あまりポケモンをやるイメージではないが」
ヒイロ「『じばく』や『だいばくはつ』を使えるポケモンを軸に
    パーティーを組んでいた」
アムロ「じばくにだいばくはつ……」

417 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/23(土) 23:03:49 ID:2YEFBnlI0.net
アムロ「ロラン、巨人にパーラとかいう選手が来るらしいぞ」
ロラン「はい。それで?」
アムロ「こうしちゃいられない」

 アムロは家の外へ出て走り出した。それを追うロラン。

ロラン「どうしたんですかー!?」

 やがてアムロはある場所に来て足を止めた。
戦闘の場所ではない。銭湯サテリコンである。
アムロはそこに入ろうとした。

アムロ「パーラ! パーラはいるか!?
    今すぐ巨人ファンになれ。パーラと名前が同じ選手が来るらしいぞ」
ロラン「待って下さい、兄さん!」
アムロ「どうした、ロラン!? なぜ止める!?」
ロラン「アムロ兄さんが入ろうとしている入口は女湯です! よく見てください」
アムロ「あ……」

 こうしてアムロは女湯に入らずにすんだ。
その後、パーラが巨人ファンになったかどうかは誰にもわからない……。

418 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/25(月) 00:55:59 ID:eNuaKNAx0.net
J2リーグ最終節、すでにカシワの優勝、自動昇格は決まっていたが、
もう1つの自動昇格枠と同時に、昇格プレーオフの出場権をかけた戦いは続いていた。
セイとレイジは、熱狂的な?キョウトサポーターのヤサカ・マオに(強引に)誘われ
チバ県のヒタチ台へ向かったのだった(ナレーション:アムロ)

マオ「今日はキョウトが勝って、プレーオフそして昇格や!!」
セイ「でもマオ君、相手は首位のカシワだよ?」
マオ「セイ君、君は甘い!こっちが先制してしまえば、相手は既に優勝して気が抜けてる。負ける要素はない!!」
レイジ「へー、そううまくいくかねーモグモグ」っフランクフルト

カシワ 13-1 キョウト
得点者:カシワ・オルンガ×8 以下略

マオ「  」←へんじがないまるでry
セイ「  」←かける言葉がない
オルガ「やっぱすげぇよミカは・・・」←オルンガ選手の愛称
レイジ「アンタ、誰?」

419 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/26(火) 21:21:00 ID:U6LFauHI0.net
モニク「マイ、起きろ」
マイ「……」
モニク「マイ、起きてくれ。頼む」
マイ「……」
モニク「マイー!」
マイ「ん?」

 マイが兄弟達の家の自分の寝室から目を覚ますとそこにはモニクが立っていた。
そばではアムロ達兄弟達が一部始終を見てにやにやしている。

マイ「なんだ。こんなところにモニクさんがいるはずないし、夢か……」
モニク「夢じゃないっ! マイ、起きろ!」
マイ「えっ!?」

 マイはあわてて布団から飛び起きた。

マイ「どうしてモニクさんがここに!?」
モニク「昨日賭けに負けて今日のマイの朝食を私が作りに来たのを忘れたか!?」
マイ「ああ、そうでしたそうでした」

 昨日の会社の昼休み、マイはモニクと賭けで一勝負したのだ。
その時、彼女が罰ゲームだからといって
手作りの朝食をごちそうしてくれることになった。
マイはそれが冗談としか受け止めていなかったし、
まさか本当にモニクが作りに来てくれるとは思わなかった。
ちなみにマイやモニクが勤務している会社は今日は休みだ。
なのでマイはぐっすり寝ていたのだが。

モニク「マイの家族達には事情はすべて話した!
    さあ、顔を洗って食卓に」
マイ「はい……!」

420 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/26(火) 21:23:32 ID:U6LFauHI0.net
 トントントン……。キッチンからはリズミカルな音が聞こえてくる。
モニクが包丁を使っているのだ。

ロラン「ん!? 使い方上手ですね」
モニク「色々練習した」
アムロ「マイのためか。マイもやるなあ」

コウ「人参が入ったサラダも作るの?
   個人的には遠慮したいんだけど」
アムロ「これはマイ専用の朝食だからコウに食べさせるものはない。
    いつものロランが作る料理を待て」

 モニクがふーっと息を吐いた。
どうやら朝食が完成したらしい。
さっそく食卓にいくつかのお皿を運ぶ。

マイ「いただきます……。ん!? 一口だけでもとてもおいしいです!」
モニク「そうか。嬉しいな」

 そんなマイやモニクを見ながらアムロ達兄弟はまたにやにやした。
そして数日後、モニクの作った朝食の話を聞きつけたのか
今度は兄弟達の家にティファがやってきた。

ティファ「ガロード、賭けをしましょう。
     負けた方は勝った方の朝食を作るんです」
ガロード「いいよ。やろう」
アムロ「どこかで聞いた話だな」

ガロード「じゃあまずどんな賭けをするんだ?」
ティファ「トランプはどうでしょう」

421 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/26(火) 21:25:53 ID:U6LFauHI0.net
 ガロードとティファはトランプでババ抜きをすることになった。

ティファ「……はい、私の勝ちです」
ガロード「さすがティファ、強いなあ。俺が今度何か作るよ」
ティファ「……あの、もう一回勝負しましょう。今度は別のトランプのゲームで」
ガロード「あ、ああ」

 ガロードとティファは今度は七並べを始めた。

ティファ「……はい、私の勝ちです」
ガロード「さすがティファ、強いなあ」
ティファ「……あの、もう一回勝負しましょう。次は別のトランプのゲームで」
ガロード「あ、ああ。どうしたの?」

 ガロードとティファは神経衰弱を始めた。

ティファ「……私の勝ち」
ガロード「なあ、ティファ、本当にどうしたんだ?
     さっきから泣きそうな顔だぞ?」

ティファ「私が負けて罰ゲームでガロードの朝食を作りたかったんです……」
ガロード「あー……」
ティファ「ガロードにトランプで勝ててしまう……」
ガロード「それはあれ? ニュータイプの力で勝っちゃうってやつ?」

 と、ここでアムロが口をはさんだ。

アムロ「違うな。それだけじゃない。
    ティファは勝負事に負けられないタイプの人間なんだ」
ガロード「勝負事に負けられない……?」
アムロ「だからついニュータイプの力で全力で勝ちにいってしまうので
    自分から負けられないタイプなんだ。負けず嫌い。
    なので自分から罰ゲームできないタイプ」
ガロード「……!?」

422 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/26(火) 21:28:30.86 ID:U6LFauHI0.net
ティファ「ガロード、ごめんなさい。罰ゲームで朝食作れない……」

 ティファは泣きながら言った。
そんな彼女に対し、ガロードはやさしく語りかけた。

ガロード「それなら俺がティファの朝食を作るよ。
     最初からそういう話だっただろ?
     負けた方が朝飯を作るって」

ティファ「ガロード……」

 と、そこで今度はジュドーが口をはさんだ。

ジュドー「朝食ってジャンク? ジャンクフード?」
ガロード「違うよ。俺の手作りの料理」

 次の日の朝、ガロードは本当にティファの家に行った。
ジューと、フライパンを使う音がする。
やがてできた料理はティファの口へ運ばれ、彼女の笑顔を生んだ。

アムロ「よかったなあ」

 アムロ達兄弟はにやにやした。

ガロード「ところでさ」
アムロ「ん、どうした?」
ガロード「ティファの家の窓の前で家族総出で
     俺やティファの方見るのやめてくれない?」
アムロ「いいじゃないか。それぐらい」
ガロード「何人見ているのかって話だよ!
     ただでさえウチの家族、人数多いんだから!」

423 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/26(火) 22:43:46 ID:MkPeyzWG0.net
じゃあ、次はマイがモニクの家に行って朝飯を作る流れだな

何か崩壊するかも知れんが

424 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/27(水) 21:08:18 ID:EX2v2mnk0.net
モニク「美味しい! マイが作った朝食は本当に美味しいな。
    まるでほっぺたが落ちそうで分解しそうだ」
マイ「そう言ってもらって嬉しいです。
   ずっと食べてもらうまで不安でしたが不安が分解しました」

425 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/28(木) 01:47:57 ID:Z6r8ljo10.net
>>418
ウッソ「キョウトに対して怒りを覚えた」

426 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/28(木) 02:31:21 ID:PkwO7S1h0.net
>>424
アムロ(食◯のソーマみたいに、服がはだけるように分解しないのか期待と不安をしていたんだが、まぁいいか)
ギンガナム「代わりに私が食◯のソーマ並の反応を」
シン「って何であんたがふんどし一丁になるんだよ!?」
レイ「気に(ry」

427 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/28(木) 07:25:10.14 ID:vvICdC+D0.net
>>418
コンスコン「泣くな少年、一杯奢ろう」
マオ「貴方は?」
セイ「あれは伝説の…大敗おじさん!」
コンスコン「そうです私が」
マオ「大敗おじさん♪大敗おじさん♪ …って何ですのんそれ」
セイ「33-4とか26-0とか信じられない大敗に親近感を抱いて寄ってくるおじさん。次に快勝するまでつきまとわれるよっ!」
マオ「よっ!じゃないですわ。次の試合来年やないですか!?」
コンスコン「よろしくな、少年」

428 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/28(木) 22:47:03 ID:m5jeWbfM0.net
コンスコンも、昔ほど悪く言われてないんじゃないかな
あれは、相手が悪すぎるとしか言いようがない
戦術的にも戦力的にも普通の敵が相手だったなら、問題なかっただろうにな

429 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/29(金) 08:17:00 ID:AjMOH4N20.net
コンスコンは兵力小出しにするとか、変な指示を出したりしてないしな……

430 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/29(金) 13:43:41 ID:RKiO0oG20.net
いうて初戦で12機のリックドム喪失したあと補給を受けて6機のリックドムを擁して再襲撃だからなあ
初戦12機で瞬殺されてるのにその半数の戦力で勝てるわけないじゃんと

初戦で勝てなかった時点で撤退してりゃ良かったと思う
メンツ丸つぶれで失脚確定だろうけど追加で6機のリックドムに2隻のムサイ、1隻のチベを無駄にしたのはいただけない

431 :通常の名無しさんの3倍:2019/11/30(土) 02:36:54 ID:qumxU6vK0.net
>>430
キシリア「私が『男子の面子、軍の権威、それが傷つけられても、勝利すればよろしい。』
      と言った通りであろう?」

432 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/02(月) 00:57:25.60 ID:Zlt+WEKl0.net
日登町武道館

ミーア「きゃああああ!」

 一足早く楽屋へ戻ったミーア。
 そこへ激しい振動が襲ってくる。

ミーア「な、なに!? 試合はもう終わったはずでしょ!? それとも……」

 さらに、二度、三度と武道館が大きく揺れた。
 立っていられずしゃがみこんだミーアの頭上には、
 パラパラとモルタルの破片が降ってくる。

ミーア「ど、どうしよう。すぐにみんなのところへ戻らないと……きゃあ!」

 そこへさらに間の悪いことに、武道館の照明が全て落ちた。
 時刻はすでに夕方を過ぎている。
 窓の無い楽屋には外の薄明かりさえ差し込まず、辺りは真の闇だ。

ミーア「バ、バルトフェルドさ〜ん! ラクスさ〜ん!!」

 ミーアは精一杯の声を張り上げて助けを呼んでみるが返事はない。
 それどころか、耳をすませばステージの方からはひっきりなしに人々の悲鳴が聞こえてくるではないか。
 なにか、よくないことが起こったのは明白だった。
 一刻も早くここから避難しなければならない。ミーアはそう思った。
 しかし……

ミーア「ダ、ダメ……怖くて立ち上がれない……」

 想いと裏腹に、怯える身体は言うことを聞かない。
 だがこうしてへたり込んでいる間にも、人々の悲鳴はますます大きくなっていく。

ミーア「わたし……このまま死んじゃうのかな……」

 ミーアがそう呟いた、その時だった。

「ミーア!!」

 闇の中、不意に誰かがミーアの腕を強く掴んだ。

433 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/02(月) 00:57:49.15 ID:Zlt+WEKl0.net
ミーア「きゃああああ!! 誰!? 離して! 離してください!!」
???「落ち着け! 俺だ、アスランだ!」
ミーア「アス……ラン……?」
アスラン「そうだ俺だ。アスラン・ザラだ。わかるだろ?」

 そういって闇の中の男はミーアの手を取り、己の顔を触らせる。

ミーア「この広くて大きな額……あなた、本当にアスランなのね!」
アスラン「……うん、まあわかってくれたようでなによりだよ」
ミーア「でも、どうしてこんなところに?」
アスラン「実は今日のコンサート、俺も見に来ていたんだ」
ミーア「そうだったの!?」
アスラン「ああ。まあ半分は会場の外でチリソースの店を出してる、カガリの手伝いってのもあるけどな」
ミーア「チリソースの店? ケバブとかホットドッグとか?」
アスラン「……いや、チリソースの店だ。自家製チリソースをボトルで売ってる」
ミーア「まあ」

    〜新商品! アスハ印のチリソース〜
カガリ「おい! そこのお前! アスハお家芸のチリソースだ! 一本買っていけ!」
イザーク「なんだこれは! 本当にただのチリソースではないかキョシヌケー!」
ディアッカ「さすがにこれだけ買っても持て余すぜ非グゥレイトォ……」

アスラン「だけどそれ以上に、ここは君の夢の舞台だからな。昔俺に話してくれただろ、いつかはラクスとステージで共演したいって」
ミーア「覚えてて……くれたんだ」
アスラン「だからチケットを買って予約してたんだけど……災難だったな、こんなことになって」

 ミーアは慌てて首を振った。だがこんな暗闇の中ではわかるはずもない。

アスラン「でも、さっきアカペラで歌っていた歌は本当によかったよ。ちゃんと君は君の歌を歌えるようになったんだな」
ミーア「アスラン……」

 思いもかけない優しい言葉に、ミーアは泣きそうになるのを必死でこらえた。

アスラン「それで試合が終わった後、君が一人で楽屋に戻ったのが見えたからな。バルトフェルドさんに聞いて助けに来たんだ」
ミーア「そうだったんだ……。それで、いったい今なにが起こってるの?」
アスラン「シドだ。突然、シドが襲ってきたんだ」
ミーア「シドって……あの無人MSの?」
アスラン「そうだ。今はガンダム兄弟が引き付けてくれているが……?!」

 その時、突然大きな爆音が響いた。
 爆音は断続的に鳴り響き、武道館全体を大きく揺さぶる。

アスラン「まずいな、このままじゃ崩れるかもしれない。脱出しないと。……立てるか?」
ミーア「う、うん」
アスラン「ほら、肩を貸すよ」

 ミーアはアスランの手を借りて何とか立ち上がった。
 だが、停電は相変わらずで右も左もわからない。

434 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/02(月) 00:58:10.42 ID:Zlt+WEKl0.net
アスラン「まいったな。ミーア、どこかに懐中電灯とかないか?」
ミーア「わからない……私のスマホも朝からの騒動で、とっくに電源切れちゃったし」
アスラン「せめて出口がどっちかわかればいいんだが……ム!」
ミーア「どうしたの?」
アスラン「い、いや、どこからか急に不吉な匂いが……」
ミーア「匂い?」
アスラン「ああ、この嗅ぎ覚えのあるスパイシーな香りは……」
カガリ「ふっふっふ、困っているようだなアスラン」
アスラン「やっぱり君かカガリ! どうしてこんなところまで!」
カガリ「試合が終わった後、急に姿が見えなくなったからな! てっきり私に隠れてヨーグルトソースでもキメてるんじゃないかと探しに来たんだ!」
アスラン「そんなことするわけないだろ……」
カガリ「そうだよな! お前も私と同じくチリソース一筋の男だものな! 私は信じていたぞ!」
ミーア「相変わらず仲がいいのね、アスラン」
アスラン「ま、まあある意味な。それよりカガリ、君ライトか何か持ってないか?」
カガリ「ライト? 私が持っているのはこのチリソースの瓶だけだ!」
アスラン「ああ、やっぱりな……」
ミーア「これじゃあここから出られないね……」
カガリ「ふっ! 案じるな二人とも! 私はここに来るまで通路にチリソースを撒いてきている。つまり、その匂いをたどれば……」
ミーア「! 出口にたどり着けるのね!」
アスラン「ナイスだカガリ!」

 二人は真っ暗な通路をカガリの先導で進んだ。
 地面から立ち上る、むせかえるようなチリソースの匂いに耐えながらしばらく歩くと、
 やがて道の先に光が見えた。

アスラン「やった、出口に着いたぞミーア!」
カガリ「どうだ! これがチリソースの力だ!」

 道の先、出口にはバルトフェルドやラクス、そしてミーアのファンたちが待っていた。
 皆、ミーアの姿を見とめるとほっとしたような表情を浮かべる。

ダリル「ミ、ミーアだ! みんな! ミーアが戻って無事に戻ってきたぞ!」
ドルヲタ「ミ イ ア ! ミ イ ア !」
ラクス「ミーアさん……無事でよかった」
バルトフェルド「だから言っただろ? アスランに任せておけば大丈夫だって」
ミーア「みなさん……」

 目に大粒の涙を浮かべるミーア。
 その時、ずっと肩を貸して寄り添っていたアスランがそっと離れた。

アスラン「さ、ここからは一人で行くんだ。いくら非常事態とはいえ、みんなのアイドルが男と一緒に出てきちゃまずいだろ?」

 そう言ってアスランは優しくミーアの背中を押した。

ミーア「アスラン……」
アスラン「なんだ?」
ミーア「昔は……あなたのこと搾ってゴメンね」
アスラン「」
ミーア「ずっとそれだけ謝りたかったの。それから、助けてくれてありがとう、アスラン」

 ミーアはそれだけ言うと、 憑き物の落ちたような晴れ晴れとした顔で光挿す方へ走っていった……

カガリ「搾る? 搾るってなにをだ? チリソースの一番搾りか?」
アスラン「いや、そこはあんまり触れなくていいから……」

 思わず頭を抱えるアスラン。
 その額からは、髪の毛が一本、ハラリと落ちていった……

アスラン「ていうか、あの辺のエピソードってまだ無かったことになってなかったのか……」

435 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/02(月) 15:32:25 ID:wChsxMHa0.net
過去は………バラバラにしてやっても石の下から…………………ミミズのようにはい出てくる……

436 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 06:24:26.93 ID:FIk0SrIm0.net
アル「なんかものすごいプレッシャーを感じるよ……」
カミーユ「ニュータイプに目覚めたのか!?」
アル「いや違う、何とかしてぼくがやらなきゃいけないって!」
シーブック「で、なんで俺について来る訳?」
ガロード「そういやGジェネ社のマークって奴が体調不良だとか聞いたけどなんだろうな」
アムロ「スレッガーさんもなんだよ……」
ガトー「デラーズ様、もうそろそろ跡目をお考えになるべきでは」
デラーズ「何を言うか、まだまだ私は戦える!」

こんな形ですが故人のご冥福をお祈り申し上げます。

437 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 17:43:40.63 ID:GNlvZhan0.net
アル「みんなー! コンスコンが強襲してきたよ!」
アムロ「コンスコン強襲!?」

 アルの大声に反応してアムロ達兄弟が家の外に出ると、
そこにはコンスコンとたくさんのドム部隊がいた。

コンスコン「リックドムではないがこのドムを用意してきた。
      10機や20機ではないぞ。戦いは数だよ。
      アムロ、勝負だ。
      これさえあればνガンダムや黒い三連星でも勝てる」

ガイア「何だと!? 聞き捨てならん」
マッシュ・オルテガ「おう!」

 いつのまにか家の前に現れた黒い三連星をアムロはなだめた。

アムロ「まあまあ……」
ガイア「アムロ、これが黙っていられるか?」
アムロ「まあ待ってくれ。俺や黒い三連星が出るまでもない」

 今度はコンスコンが怒り出した。

コンスコン「出るまでもないとはどういうことだ!?」
アムロ「ここは平和的に野球で対決でどうだ」
コンスコン「野球!?」

438 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 17:46:04.89 ID:GNlvZhan0.net
アムロ「もしコンスコンやそこのドムのパイロット達が
    俺の家族達のチームに野球で勝つことができたら
    その時はνガンダムや黒い三連星のドムで勝負しよう。
    もちろんMSの対決だ」

 それを聞くとコンスコンはニヤリと笑った。

コンスコン「フフフ、いいだろう。
      そこの女、子どものいるようなチームに
      このドムのパイロット達が負けるはずがない」

セレーネ「まあ、あきれた! 絶対に野球で大活躍してみせるわ!」
アル「子どもでもコンスコンのチームに勝てるところを見せてやる」

コンスコン「フフフフフ、余興に野球もいいだろう。
      みんな! バットやボール等野球の道具を買ってこい!
      勝ってアムロや黒い三連星と勝負だ。
      アムロ達にぎゃふんと言わせてやるぞ」

 その日、ドモンは投手として完全試合を達成しただけでなく
まわってきた打席すべてでホームランをかっとばした。

439 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 17:48:35.42 ID:GNlvZhan0.net
ドモン「ヒイロ、投球の手加減はしたつもりだが
    キャッチャーで球を捕るのは痛くなかったか?」
ヒイロ「死ぬほど痛いぞ」
ドモン「そうか。すまない」
ヒイロ「冗談だ」

コンスコン「バカな!?
      野球とはいえアムロの家族にここまで大差で負けるとは!?」

アムロ「俺達が出るまでもなかったな」
ガイア「ああ。コンスコンはガンダムファイターのことを知らなかったのか?
    情報不足だな。しかしドモンを先発させるとは……」
マッシュ「鬼、悪魔、アムロ」
オルテガ「白い悪魔だからな」

 するとそこでドモンが黒い三連星に一言。

ドモン「アムロ兄さんを悪魔、悪魔と
    デビルガンダムみたいにいうのはよしてくれ」
アムロ(今度、誰かが勝負をしかけてきたら
    野球対決にしてドモンを投げさせるか……?)

440 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 20:58:07 ID:nNa9PcVK0.net
ガイア「では、なんと呼べばいいのだ?」
ドモン「そうだな………」


シャギア「ということで」
オルバ「アムロ=レイの新しい異名を考えて見よう!!のコーナー」
アムロ「ってなんか始めてる!?」
オルテガ「まずは、俺から『安室トオル』」
マッシュ「じゃあ、おれは『バーボン』」
アムロ「待て!それだとコ◯ンじゃねーかバーロー!!」
ガイア「全くバトル漫画からまんま持ってくるんじゃない
むしろ『青眼白竜』だろそこは」
アムロ「どこにも俺の要素がない!」
オルテガ「『白髪鬼』」
マッシュ「『夢幻闘舞』」
オルバ「『鬼滅の刃』」
シャギア「『紅蓮華』」
ガイア「『ワンチーム』」

441 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/03(火) 22:52:17 ID:MW/FiLez0.net
>>436
あの面々、1度だけ大人の事情でシデン三世にギレン大介にマ・クベェ門にキーシリアちゃーんにメガトロン警部ということもあったが、大人の事情で元に戻った。

442 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/04(水) 01:16:57 ID:2T8pJgu70.net
ひょっとしてスレ容量そろそろヤバいか?

443 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/05(木) 03:41:47 ID:g+4UNwPM0.net
>>440
アル「前回までのあらすじ。スコア:『見せられないよ!』対0で大敗した大敗おじさんとドムパイロットの皆さんは」
コンスコン「ええい、大敗おじさん言うでない」
ヒイロ「そうだな、もはや大敗おじさんレベルではない」
ドモン「今の貴様は!東西南北中央大敗!」
コンスコン「東西南北中央大敗!? …ええい、こうなったらMS戦で勝負だ!」
アル「結局そうなるんだね」
部下「隊長!ドムが1機しかありません」
コンスコン「なんだと!?10機や20機どころではないドムは何処に」
シロー「10機や20機どころではないドムを道端に停めたらダメじゃないか。罰金が灼けつくまで駐禁切符だ」
セイ「10機や20機どころではないドムは、そのドムにしまっておきましたよ(やり遂げた笑顔)」
部下「(ハッチを開けて)うわあ、物理法則も何もあったもんじゃないや」
東西南北中央大敗「お、覚えていろ!いや名前表示おかしい!?」

コンスコンの明日はどっちだ

444 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/08(日) 08:33:36.60 ID:1dXaeu+X0.net
シャア「コンスコーンの明日がどっちかわからぬが、」
コンスコン「いや、その前に間違ってますが」
ヒイロ「来年のあのバトルアニメの劇場版のサブタイトルは、『緋色の弾丸』だ。
そこのコンコンコーンがこの街の広報担当ではない」
シャア「そして私のターンでもある」
コーンスープ「いや名前また間違って…って表記も違う。つか俺いる意味ある?
ただ名前間違われるために出てきたのかよ!?それとその劇場版アニメ、推理アニメだよね?」
レイ「気に(ry
それとスコンブコンの仲間な人を連れてきた」
名前すら覚えてもらえない将軍「長い!つか仲間って何?」

445 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/08(日) 17:59:29 ID:q6ymRA7l0.net
ヴァルダーの次はコンスコンが弄られるとは・・・
兄弟スレ、恐ろしい子っ!

446 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/08(日) 19:53:00 ID:nZBdnQS90.net
日登町武道館

 〜アスランたちが楽屋から脱出する少し前〜

ティファ「みなさん……身を伏せてください!」
イオ「やべえ、ミサイルだ!」
バナージ「この距離じゃユニコーンも間に合わない!」

 降り注ぐ大量のミサイルの前に人々はなす術もない。
 このままでは大惨事が……誰もがそう思った次の瞬間!

キラ「ターゲット……ロック!」

 突如、空から舞い降りた白いMS──ストライクフリーダムガンダムが
 ハイマット・フルバーストで多くのミサイルを撃ち落とす!

キラ「あとは頼んだよキオ」
キオ「首……ミサイルの首ィィィィ!」

 さらに客席で近すぎたせいで撃ち落とせなかったミサイルは、
 ガンダムAGE-FXのCファンネルが信管と弾頭を切り離す。
 そして、降り注ぐ破片や爆風から身を挺して人々を守ったのは、
 巨大な異形のMS――ナラティブガンダムA装備だった。

ヨナ「大丈夫か! みんな!」
ウッソ「ヨナ兄さん!」
フリット「キラ兄さんにキオも来てくれたの!?」
キオ「うん! 間に合ってよかったよ」
キラ「なんせ僕ら、この事件が始まってから一回もマトモに活躍してないからね。そりゃ急ぐよね」

 ミサイルを全て防がれたバルバトス・シドは、
 悔しそうに身をよじらせた。
 だが両脇を掴んだF91とデスティニーガンダムは絶対にその手を離さない。

ヨナ「シン、シーブック! 武道館のみんなは俺たちが避難させる。お前たちは……」
シン「わかってる!」
シーブック「シドをできるだけここから引き離す!」
ヨナ「頼んだ!」

 二人に連れ去られていくシドを見送り、ヨナは叫んだ。

ヨナ「みんな、急いでここから逃げるんだ!!」

447 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/08(日) 21:33:10 ID:nZBdnQS90.net
グラハム「みな、落ち着いて避難せよ!」
クリス「武道館の外にカミオンが待機しています!」
ガルマ「兄上、どうしましょう。人が多すぎてカミオンに乗り切れません!」
ドズル「荷台の物資は全て捨てろ! 人命が最優先だ!!」

 グラハム警視正やクリス、ザビ家の面々の先導で、
 武道館にいた人々の避難は大した混乱もなく粛々と進んでいた。
 だが、武道館の屋根が時折ギシギシと軋みを上げる度、
 人々は怯えた表情で上を見上げる。

バーニィ「まずいな……さっきのシドの攻撃で崩壊が始まってるのかも」
キララ「ラクスさん、アタシたちも早く逃げないと」
ラクス「でも、まだミーアさんが……」
バルトフェルド「それならさっきアスランが助けに行った。彼に任せておけば大丈夫だろう」

バナージ「フリット、俺たちも避難しよう!」
フリット「待って、もうちょっとだから……」
ガロード「さっきから何やってんだ?」
フリット「僕、ずっと不思議に思ってたんだよね。どうしてシドが急に暴れだしたのかって」
イオ「どうしてって……アレだろ? シドは縄張り意識が強いから云々って」
フリット「それなら縄張りに入ってきた敵だけを襲うはずでしょ? 
     なのにシドは縄張りから遠く離れた武道館までやってきた。どうして?」
イオ「どうしてって……そりゃあ」
バナージ「シドにとって大切な『何か』が、ここにあるっていうのか?」
フリット「うん」
イオ「なんだよ、シドにとって大切なものって?」
フリット「それを調べるために、今サーバーのデータをコピーしてるんでしょ」

 そこへ、慌てた様子でウッソがやってくる。

ウッソ「すいません、シャクティを見ませんでしたか?」
バナージ「シャクティ? いや、見てないけど」
イオ「いないのか? あのお嬢ちゃん」
ウッソ「はい……シャクティのことだから
    “さっきの試合のデータを置いていけません! これからグッズ商売もしなきゃいけないんですから!”
    とかいってまだここに残ってると思うんですけど」

448 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/08(日) 21:33:32 ID:nZBdnQS90.net
イオ「ああ……言いそうだな」
ガロード「あれ? シャクティならもう逃げ出してるけど?」
ウッソ「本当ですかガロード兄さん!?」
ガロード「うん、ぶっちゃけ誰より早く」
ティファ「はい、“命あっての物種ですからね!”って言って」
バナージ「あー」
イオ「それもスゲー言いそう」
ウッソ「マジでか……」

 ウッソはがっくりと膝を突いた。そこへ、フリットが何気ない調子で語り掛ける。

フリット「ウッソってさ、ニュータイプの癖に意外と人の気持ちわからないよね」
ウッソ「ム、それどういう意味ですか」
フリット「どういうって……そのままの意味だけど?」
ウッソ「人の気持ちがわからないのは、友達がいないフリット兄さんの方でしょ!」

 徐々に険悪になる二人。そこへ慌ててイオが割って入る。

イオ「お前ら、今は兄弟ゲンカなんてしてる場合じゃねーだろ! 状況を考えろ!」
ウッソ「さっきまでダリルさんとケンカしてたイオ兄さんに言われたくないですよ!」
イオ「ンだと!?」
バナージ「ああ、もう……!」

キオ「も〜何やってんの兄ちゃんたち。ヨナ兄ちゃんが『遅い!』ってさっきから怒ってるよ」
フリット「あ、キオ! 大丈夫、もう行くよ」

 そう言ってフリットはさっさとキオのもとへ走っていく。

ウッソ「ちょっと、どこ行くんですかフリット兄さん! 話はまだ終わってないですよ!!」

449 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/08(日) 23:06:40 ID:0IwKbE+90.net
オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟って夏頃からやってたっけ?
週刊連載漫画を追ってる気分だ…無理せずやってくれると嬉しい

450 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/09(月) 00:32:24 ID:yf3nK9os0.net
連載とは偶に休載を入れるモノって誰かが言ってたとか

451 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/09(月) 10:17:03.28 ID:88IIF+dq0.net
ドリフターズ……

452 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/09(月) 10:52:44 ID:TT6sm//p0.net
ハンター×ハンター………

453 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/09(月) 13:41:40 ID:fqnLsFTH0.net
>>452
ララァ(ガンダムさん)「TO樫、仕事しろ!」

454 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 16:43:54 ID:BdAzzSNq0.net
 その日、町内会の会合が開かれていた。
この集まりの議題は次のお祭りをどうするかであった。
ここの町内会のイベントは意外とひんぱんに行われている。
春夏秋冬、それぞれの季節のお祭りの開催だけでなく、
忘年会や新年会等もあるのだ。

 今日の会合にはガンダム兄弟家の代表としてアムロが参加していた。
司会や議事進行はザビ家のキシリア、
書記にはマイがついていてここで話し合われたことをペンで書いて記録している。
アムロがいる席の隣にはシャアがいて、同じように座っている。

キシリア「次の提案です。デュランダルさんから素晴らしいプランがあるとか」

 デュランダルは座っている椅子から立ちあがり、小さく会釈をすると話を始めた。

デュランダル「次のお祭りのイベントの提案ですが、
       アイドルのステージを商店街に作ったらどうかと」

キシリア「ふむ、ミーアやラクスに協力を依頼しますか」
デュランダル「いいえ。2人ともプロのアイドルですし忙しいかと」
キシリア「……では誰が? まさかタリアにアイドルになれと?」
デュランダル「まさか! ウチの家内は家事で同じく忙しいので
       アイドルの練習なんてできませんよ」

キシリア「……ではいったい?」
デュランダル「ここで私、デュランダルは提案します。
       ハマーン=カーンとキシリア=ザビとシーマ=ガラハウの3人に
       アマチュアではありますが商店街で
       アイドルユニットとして歌って踊ってもらうのです」

ハマーン「私!?」
キシリア「冗談にしては度が過ぎるような……」
シーマ「アイドル……?」

455 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 16:46:13 ID:BdAzzSNq0.net
 デュランダルは真顔で言った。

デュランダル「冗談ではありません。
       3人にアイドルとしてイベントに出てもらえばお祭りは大にぎわい。
       商店街の人も喜びます。ぜひ検討を」

キシリア「……却下で」

 と、ここでマイがぼそっとつぶやいた。

マイ「3人ともこわいんですか?」
キシリア「ん?」
マイ「アイドルとしてステージに上がるのがこわいのかということです。
   まあ、こういうことは町内の人の多数決をとって賛成しても
   本人が嫌だと言ってしまえばそれまでですし」

ハマーン「誰も嫌だとは言っていない!」
キシリア「こわいわけはない。私はアイドルになる!」
シーマ「マイも面白いこと言ってくれるじゃないか。やるよ」

デュランダル「3人ともありがとうございます。あとは多数決で決めるだけですね」

 この後、町内会の出席者の過半数が賛成したのでこの議案は可決された。
会合から家への帰り際、アムロはシャアと先ほどのことについて話し合っていた。

アムロ「なあ、シャア。なぜデュランダルはあの3人をアイドルに推せんしたんだ?」
シャア「わからん。デュランダルの女性の趣味なんだろう」
アムロ「3人とも忙しくて歌や踊りの練習時間も取れない気がするんだが」

 そして何日も経ったある日、町内会のお祭りが開催された。
商店街に設けられた特設の大型ステージでは2人のアイドルが歌って踊っていた。
ハマーンとキシリアである。
2人ともアイドルの衣装――ミーアやラクスが着ているような服ではない――に身を包み、
たくさんの観客の前で歌声を披露している。

456 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 16:53:23 ID:BdAzzSNq0.net
 どうやら2人の歌が一曲終わったようだ。
司会者と思われる女性がマイクを持ち、話しかけた。

ネオホンコンのアナウンサー「ありがとうございます! すばらしいパフォーマンスでしたね!」
ハマーン「当然だ。たくさん練習してきたからな」
キシリア「町内のカラオケレベルではないぞ」

ネオホンコンのアナウンサー「ここで今日のために来てくれたアイドルのハマーンちゃんとキシリアちゃん、
              いいえ、すばらしすぎて『様』付きです! ハマーン様とキシリア様に拍手ー!
              このアイドルの舞台はまだまだ続きます!」

 観客席は割れんばかりの歓声に包まれた。

マシュマー「ハマーン様、ばんざーい!」
マ=クベ「キシリア様、ばんざーい!」
イワーク「強いられているんだ!
     こんな素敵な舞台を観られてアイドルのグッズを購入することを強いられているんだ!」
ニナ「きゃー、私のハマーン様とキシリア様ー!」

ルセット「ニナってガンダムオタクじゃなかったの……?」
ニナ「いいの。アイドルオタクでも。いいものには賛辞をおくらなきゃ」

 イワークがなけなしのお金を握って向かった先は
ガロードがいるハマーンやキシリアのグッズの売店だった。
グッズはいろんな種類のものが売られており、それを求める長蛇の列ができている。
他の売店をよく見るとシーブックが手伝っているカロッゾベーカリーの屋台や
キースのパン屋の出店、それからなんとバスクのオムレツの臨時出店もある。

ガロード「グッズ、売るよ!」
ウィッツ「俺も一つ買おうかな」
ガロード「へへ、まいど」
ロアビィ「おかしいな。こういう時、ガロードと一緒にいるジュドーが店にいない……」
ガロード「それならアムロ兄さんやシャアと一緒にアイドルステージの裏方の手伝いをしているよ」
ロアビィ「へえ」

ドモン「しかしネオホンコンのアナウンサーが司会者にくるとは」
ウォン「今日はガンダムファイトもないですしね。
    ネオホンコンはこの町内のお祭りに大いに参加させてもらいますよ」

 その頃、シーマは大型ステージの裏、臨時にできた楽屋の控室で
アイドル衣装に着替えた格好のまま椅子に座って一人震えていた。

457 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 16:55:47 ID:BdAzzSNq0.net
シーマ(おかしいね。町内会の集会でマイやデュランダルにうまくのせられたかね……。
    あんなに歌やダンスの練習をしてきたのに震えてきたよ。
    アイドル、できるかね……)

 ステージの裏側ではキャラやコッセル、シャリア=ブル等
たくさんの人がみんな裏方として頑張っている。
一人しかいない楽屋の中でシーマは震えていた。
なぜか逃げたくなるのをこらえながら、自分の出番を待っていた。
すると楽屋の扉が開いた。

シーマ「誰だい!?」

 立っていたのはコウだった。

コウ「あ、ごめんなさい」
シーマ「コウか。いいよ、部屋に入って」
コウ「お邪魔します」

 コウはさっそく部屋に入るとシーマの前の椅子に座った。

コウ「シーマさんが緊張しているのかなと思って応援に来ました」
シーマ「まさか! そんなわけないよ」
コウ「アイドルをやるために不安なんでしょう?
   それならいいおまじないがあります」

 そう言うとコウは自分の身体をシーマの方に近づけていき……。

シーマ(コウのくちびるが近づいてくる!? まさか、ひょっとして……!?)

458 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 16:58:13 ID:BdAzzSNq0.net
 シーマはドキドキしながらコウからのキスを待った。
が、起こったことはシーマが予想したようなことではなかった。
コウはシーマの両手を自分の両手で温かく握るとこう言った。

コウ「これ、セレーネ姉さんに昔教わったんです。
   人の両手を自分の両手で握ると相手の不安がなくなるというおまじない」

シーマ「ふ、ふふ」
コウ「え?」
シーマ「あっははは」

 シーマは笑った。

シーマ「コウ、ありがとう。おかげでアイドルできそうだよ」

 シーマはコウの頭を片手でポンポンと叩くと面白そうに笑った。
彼女が期待したような口づけではなかったが、
コウのおまじない、それだけで十分だった。
今の彼女は嬉しさで緊張はどこかへ行ってしまったようだった。
勇気百倍だった。

シーマ「よし、時間になったらステージに上がるかね」

 と、楽屋の通路から部屋をこっそりのぞきこむ3人の姿があった。
アムロとジュドーとシャアである。

ジュドー「コウ兄さん、やるなあ……」
アムロ「ああ、コウはやるときはやるんだ」
シャア「さて、我々もステージの裏方の仕事に戻るか。
    シーマに見つかったら3人とも面倒なことになるだろうからな」

 しばらくしてステージ側から声が響いてきた。

ネオホンコンのアナウンサー「次はアイドルのシーマちゃん、
              いいえ、シーマ様をお迎えしての3人の歌とダンスです!」

 この後、ハマーンとキシリアとシーマは一緒に歌って踊って
アイドルユニットとして観客の熱狂的な声援をうけた。
アニメソングから昔風のアイドルの曲、
ダンスナンバーから今風の歌まで披露してたくさんの観客を魅了した。

 その日の祭りの終了後は裏方を含めた関係者で打ち上げパーティーをし、
こちらも大盛り上がりだったという。

459 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/13(金) 23:13:54 ID:KvQIgso80.net
マ=クベ「・・・君が、今回の企画を考えたそうだな?」
マイ「はい、そうです」
マ「ありがとう・・・・・・!」
マシュマー「この薔薇は、我々の感謝の気持ちだ。どうか受け取ってくれ!」
コッセル(別に、薔薇じゃなくても良かったんじゃないか?)

460 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/14(土) 11:35:03 ID:910PJeq70.net
デュランダルとマイは組んでたんですね。
マイ、恐ろしい子!

ところでスレの容量のことなんですが
あとどのくらい書けるんでしょうか?
とりあえず前スレは1000レスで758KBでした。
現行スレは500レスいってないですがもう700KB台ですね。

サリィ「758(ナゴヤ)KB! なんと縁起のいい数字!」
アムロ「中日ファン的にはな」

461 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/14(土) 11:36:55 ID:Dz4e/fpE0.net
俺のでは527kbってなってる

462 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/14(土) 20:02:02 ID:FY18rDiC0.net
日登町中央区:森林公園

バルバトス・シドVSガンダムF91&デスティニーガンダム

バルバトス・シドはF91とデスティニーガンダムの拘束を振り払い、深い森の中に落ちた。
ここは中央区にある森林公園。
先ほどまでいた武道館からは、直線距離にして10キロほど離れている。

シン「くっそ、思ったより近くに落ちたな!」
シーブック「だけどここなら町の人に被害も及ばない」
シン「ああ、ケリをつけるぞ!」

 森の中のバルバトス・シドは憎悪に満ちた真っ赤な目で二機を睨みつける。
 尻尾を乱暴に振り回し、羽を大きく広げたその姿はまさしく悪魔だ。

シーブック「すごい気迫だな。今にも叫びだしそうだ」
シン「なんだ? ビビってるのか?」
シーブック「まさか!」

 二人が軽口を叩いた次の瞬間、バルバトス・シドは矢のような勢いで迫ってくる!
 それを二機は横っ飛びに跳ねて回避した。

シン「あっぶな……!」
シーブック「油断するな! 尾っぽがそっちを狙ってる!」

 シンは咄嗟に地面を見た。
 するとシーブックの警告通り、バルバトスのテールブレードがデスティニーガンダムを追ってきている。
 蛇のように鎌首もたげて襲い掛かってきたそれを、デスティニーは肩にマウントされたビームブーメランで薙ぎ払う。

シン「悪い! 助かった!」
シーブック「しっかりしろよ! こいつ、シドはバルバトスを完全にコントロールしてるぞ!」
シン「うん。なんとかシドだけ切り離せないかと思ってたけど、こりゃ手加減できる相手じゃないな」
シーブック「三日月には悪いけど、バルバトスごと戦闘不能にするしかない……!」

 二人は覚悟を固め、再びバルバトス・シドと対峙する……!

日登町中央区:カミオン

フリット「見つかった!」

 武道館から避難するカミオンの荷台で、ずっとAGEデバイスとにらめっこをしていたフリットが突然叫んだ。

463 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/14(土) 20:03:41 ID:FY18rDiC0.net
キオ「見つかったって……何が見つかったのフリット兄ちゃん?」
フリット「シドが武道館を襲った理由だよ」
イオ「そういやそんなこと言ってたな。縄張り意識の強いシドが、わざわざ縄張りの外に出て人を襲うのはおかしいって」
フリット「うん。だから僕、武道館のサーバーデータをずっと解析してたんだ。シドが引き寄せられる『何か』があるんじゃないかって」
カミーユ「それで、その『何か』が見つかったのか?」
ウッソ「一体何なんですかそれは」
フリット「ところどころ破損してて全文は読み取れないけど……これ、『EXA-DB』のデータの一部だと思う」
ガロード「『EXA-DB』!? ……ってなんだっけ?」
ジュドー「なんかシドが大事に守ってるもの〜ってことは覚えてるけど」
フリット「ざっくり言うと、『EXA-DB』は過去の戦争で使われた技術のデータバンクだよ」
キオ「で、それが外部に流出しないよう見張ってる番人がシドなんだよね」

 キオの言葉に、フリットが頷く。

バナージ「なるほどな、これで納得がいったよ。どうしてシドが突然暴れだして武道館を襲ったのか」
カミーユ「でも、なんで武道館に『EXA-DB』のデータなんてあったんだ?」
フリット「それが、どうも昨日の夜にメールで送られてきたみたい」
ガロード「メール?」
フリット「うん。担当者の人は、てっきり迷惑メールだと思ってそのまま削除しちゃったようだけどね」
カミーユ「データ自体はまだサーバーに残ってたってことか」
ウッソ「でも一体誰なんですか、そんなとんでもない迷惑メールを送ってきたのは」
フリット「差出人の名前は……『ゼンゼン全裸パラダイス 〜ドキッ! 美少女のあんなところやこんなところが全部丸見え〜』」
ガロード「『ゼンゼン全裸パラダイス』……?」
ウッソ「なんですかふざけてるんですかフリット兄さん」
フリット「いや、単に名前を読み上げただけだからね僕!?」
イオ「いかにも迷惑メールって感じの名前だな」
カミーユ「いや待てよ! 『ゼンゼン全裸パラダイス』……『全裸』……」
バナージ「『フル・フロンタル』!」

 ガンダム兄弟たちは顔を見合わせた。

カミーユ「やっぱりシドの暴走もあいつの仕業か……」
ジュドー「ま、薄々そんな予感はしてたけどね」
バナージ「だからって。こんな大事にして! 一体あの人は何がやりたいんだ!」
ウッソ「これも『IMD計画』ってヤツの一端なんですかね……」

 未だ全貌の見えないフロンタルの計画の影に、兄弟たちは顔を曇らせた。
 その時、再びフリットが叫んだ。

フリット「ああッ! 嘘でしょ、大変だ!」
イオ「今度はどうしたんだよフリット」
フリット「さっきの『EXA-DB』が仕込まれてた例のメールだけど、シドが武道館を襲う数分前に、どこかに転送されてたぽいんだ」
イオ「なんだって? 転送されてた!?」
カミーユ「自動でそういう設定になってたってことか」
ジュドー「じゃあ転送先が次にシドに襲撃される場所ってこと?」
ウッソ「いったいどこなんですか、次にシドに狙われるのは!?」
フリット「待って。今調べるから。メールの……転送先は……」

 結果が表示された瞬間、フリットの目が大きく見開かれる。

フリット「転送先は……中央区の、僕らの学校……!!」

464 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/16(月) 00:54:05 ID:uQBw6Nrr0.net
中央区:森林公園

シーブック「シン! もっとけん制してひきつけてくれ!」
シン「わかってる! こっちだシド、ついてこい!」

 森林公園では互角の戦いが続いていた。
 シドという怪物的MSに加え、乗っ取ったのは強襲・白兵戦に特化した三日月のバルバトス。
 十人並みのパイロットでは撃墜されるまで一分ともたないだろう。
 だが、シンとシーブック、二人は決して平凡なパイロットではない。

シン「どうした! バカみたいにメイスを振り回して! ちゃんと狙わなきゃ当たらないぞシド!」

 シドの振り回す超大型メイスを、デスティニーは紙一重で回避。
 続けて発射されたフェザーミサイル・ビームライフルの攻撃も難なく避けた。
 そこへ音もなく近づいてきたF91が、背後からビームサーベルで切りつける。

シーブック「取った! いや、浅いか!」

 もだえるバルバトス・シドを深追いはせず、F91は再び森の中に姿を隠した。
 一瞬遅れて、F91がいた空間をバルバトスの尻尾が切り裂いていく。
 その状況判断を見ていたシンは、思わずヒュウと口笛を吹いた。

シン「普段は影薄くて目立たないけど、おまえってやっぱ腕立つよなシーブック」
シーブック「影薄くて目立たないは余計だよ!」

 腕が立つのはシーブックだけではなかった。
 シンもまた、囮役としてバルバトス・シド相手に一歩も引かない。
 間断なく繰り出されるシドの攻撃を、的確に避け、受け止め、いなし、F91が攻撃する好機を作り出す。

シン「(やっぱり俺、昔よりずっと強くなってる。悔しいけど、『アイツ』のお陰かな……)」

 戦闘中、不意に思い出したのは同い年の茶色い髪をした兄弟のことだった。
 『アイツ』とは昔からそりが合わず、やれ肩がぶつかった、朝食のおかずと奪ったとかでしょっちゅうケンカになったものだ。
 そのケンカを通じて、元々高かったシンの戦闘スキルがさらに磨かれていったことは否めない。

?ラ『ま、つまりシンが強くなったのは僕のおかげってことだよね。感謝してくれていいよ?』

 だが、続けて思い浮かべてしまった『アイツ』のドヤ顔を見て、シンの頭にカーッと血が上る。

シン「でもやっぱりムカつくんだよアンタって人はーーーーーっ!!」

465 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/16(月) 00:57:35 ID:uQBw6Nrr0.net
 激情のままデスティニーガンダムはアロンダイトを振りかぶり、バルバトス・シドに向かって切りつけた。
 思いもよらぬ反撃に姿勢が崩れるバルバトス・シド。
 そんな隙をシンが見逃すはずがない。
 デスティニーガンダムは右手でバルバトス・シドの尻尾をつかんだ。

シン「いい加減……邪魔なんだよこれが!」

 そしてそのまま、パルマフィオキーナでテイルブレードを切断する!
 苦しげに首を回すバルバトス・シド。
 デスティニーガンダムを振り払い、距離を取ろうと背中を向ける。

シン「逃がすかーーーーーーーーーーっ!!」

 シンの叫びと共に、背部ウイングユニットが大きく展開。
 出力増加に伴い、光の翼が出現した。
 デスティニーガンダムはアロンダイトを水平に構えると、そのまま逃げるバルバトス・シドに向かって突貫する!

シン「取った!!」

 アロンダイトはシドの翼に深々と突き刺さった。
 そしてその勢いのまま、崖下の斜面にバルバトス・シドの身体を磔にする。

シン「これで動きは封じた! 未だ、シーブック!!」

 ジタバタともがくバルバトス・シドを抑えつけながら、シンは叫んだ。

シーブック「承知!」

 すると森の中から再びガンダムF91が現れる。
 シドは苦し紛れのミサイル乱射をするが、
 “質量ある残像”を残しながら迫ってくるF91の影すら掴めない。

シン「もうすぐだぞ三日月。すぐにお前を助け出してやるからな」
シーブック「そのためにも! 今はその機体を破壊する!!」

 F91はシドの前で急停止。同時にフェイスカバーが解放される。
 そしてバルバトス・シドの頭部に向けてヴェスバーの狙いを定める――

三日月『――へえ、俺を殺すんだシーブック」
シーブック「!!?」

 その瞬間、銃口を向けたままシーブックは固まった。
 
シン「おい、何ボケっとしてんだシーブッ……!」

 言葉は最期まで発せられなかった。
 バルバトス・シドが無理やりデスティニーガンダムを引きはがしたのだ。
 そしてそのままデスティニーを力づくで投げ飛ばす。

シン「うわああああ!!」
シーブック「っ! シン!」

466 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/16(月) 00:59:30 ID:uQBw6Nrr0.net
 シンの声でシーブックは我に返った。
 だがもう遅い。シドは転がっていた超大型メイスを拾い上げ、
 ガラ空きになったF91の胴体に、強烈な一撃を叩きこむ!!

シーブック「ぐ……ハッ……!!」

 F91は独楽のように弾き飛ばされた。
 そうして何本もの木をなぎ倒して森の中へ消えていった。

シン「シーーブックーーーーーっ!!」

 F91を撃破したバルバトス・シドが鬼のような形相で振り返った。

シン「次は……俺の番ってことかよ!」

 シンはコクピットの中で身構える。
 しかし意外なことに、バルバトス・シドはデスティニーには見向きもせず、
 大きな羽をはばたかせて武道館の方へ飛び去っていった。

シン「助かった、のか? ハッ! シーブック! シーブック!」
シーブック「ぐ、うう……シン」
シン「シーブック!? よかった、生きてたんだな? 無事か?」
シーブック「無事……じゃないけどな。攻撃をモロに喰らった。俺はともかく、F91はもう戦えない」
シン「そっか……でもともかくお前が生きていてくれてよかったよ」
シーブック「悪いな……せっかくお前が作ってくれたチャンスをフイにしちゃって」
シン「それはいいんだけど、どうしてあの時、急に固まったんだ?」
シーブック「……三日月の声が聞こえたんだ」
シン「三日月の声?」
シーブック「正確に言うと、バイコンを通じて三日月の今の状況を感じ取ったんだ。だから撃てなかった」
シン「どういうことだよ」
シーブック「三日月は阿頼耶識システムに繋がったままシドに乗っ取られている。
      今、あいつはシドと全ての感覚を共有してるんだ。さしずめドモン兄さんのMFみたいに」
シン「それって、つまり……!」
シーブック「ああ。シドへの攻撃はそのまま三日月のダメージになる。
      もしもあの時、シドごとバルバトスの頭を吹っ飛ばしていたら、三日月はよくて廃人、下手すると……」
シン「死んでたってことかよ……!」

 シーブックはこくりと頷く。

シン「じゃあ……じゃあどうやってシドを止めたらいいんだ!?」


 日登町武道館:上空

 再び飛来したバルバトス・シドは、誰もいない武道館に向けてミサイルを乱射した。
 火の海となり、崩れ落ちる武道館。
 バルバトス・シドは、それにはもはや目もくれず遠くを見つめていた。
 その先には多くの避難民が集まる学校が……。


中央区:森林公園での戦闘結果

デスティニーガンダム……中破

ガンダムF91……大破・撃墜

バルバトス・シド……武道館を壊滅後、兄弟の学校に向けて移動中

467 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/16(月) 01:35:47.15 ID:SyqPWFpw0.net
ミンチにして再生するんじゃダメなのかい?
心情的なものはともかく

468 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/16(月) 02:21:24 ID:qDQUKhL00.net
シリアスになってくると
ミンチ補正(蘇生)使わなくなってくるよね

469 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/24(火) 09:03:06 ID:vV31SgEw0.net
ミンチはギャグ展開や日常パートで使われる印象が強いから
命がけになるシリアス展開には不釣り合いなイメージ(個人の感想)

470 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/24(火) 10:49:57 ID:Qz/oV62G0.net
久々にここ来たけどオルガもミンチ枠?
ビスケットは叩く(MWに潰される)と増えるの?

471 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/24(火) 19:08:25 ID:vV31SgEw0.net
>>470
どっちかというと死神ネキに好かれてる。

472 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/25(水) 02:22:27 ID:9LBWXoSh0.net
そういえばクリスマスってバーニーがミンチになった日だっけ?

473 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/25(水) 02:29:49 ID:UjWR2H380.net
消し炭になった日
それでも小説版では生きています…なぜか

474 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/25(水) 02:30:46 ID:UjWR2H380.net
後ドズルが死んだ日でもあるか
08の震える山もこの時期だった気が

475 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/25(水) 02:42:53.93 ID:BEpmwi0w0.net
エンドレスワルツのバートンの反乱も確かクリスマスだと思った
マリーメイア「お祖父様?ごめん、覚えてません」
トレーズ「安全の大審判なガルーダ=ファブリック?ますますわからないが、わかるかねレディ」
レディ「双方とも、わかりません」

476 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/25(水) 04:25:30.66 ID:JUkzqbVj0.net
>>473
だから小説版には「ミンチよりひでぇよ」の台詞はないってそれいち

477 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/30(月) 08:37:00 ID:CJKWPvMW0.net
ロラン「さあ、大掃除を始めますよ!(BLACK HISTORY)」
ウッソ「なんで最初からBGMが月光蝶のテーマなんですか!?おかしいですよ!」
セイ「いらないものはドムにしまってー」
キオ「ドムの首を刈ってー」
ロラン「ドムから溢れ出たゴミに月光蝶を使います!」
ウッソ「二度手間ストリームアタック!?」

478 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/30(月) 19:52:29.37 ID:OnxRxxgr0.net
アムロ「さて、いつもの大boss的な存在、セレーネの部屋に突撃する準備は出来たか?」
ヒイロ「準備はできてる」
ドモン「慎重勇者並に慎重に行けるようにしてる」
セレーネ「今年は着物準備したいから、あらかた終わってるよ」
シン「………って終わってるのかよ!?まぁ信用はできないから一応行くけど」
セレーネ「振り袖が何着も用意したから、片付けたし
ちなみにキオにキラにシンの分」
シン「いや俺初詣はステラマユパーラレイと行くから必要ないんだけど」
セレーネ「ちなみにレイ君の分もあるよ。それに後」
シン「いやどんだけあるんだよ!?つか用意しても着ないからな!」

479 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/31(火) 02:28:59 ID:U6HRs9sA0.net
日登町中央区:幹線道路上

マイ『それで、シンたちは無事なんですか?』
ヨナ「ああ、大した怪我はないらしい」
イオ「ただ、二人とも結構ボコられたみたいなんだよな。特にシーブックのF91は大破したって」
マイ『そうですか……シロー兄さんも気に病んでいましたよ。自分が行けって指示したわけですからね』
ヨナ「いや、シローは悪くないさ。むしろシーブックがいたおかげで三日月の状況がわかったんだから」

 カミオンの荷台、ガンダム兄弟たちは深刻そうな様子で話し合っていた。
 話題はもちろん、バルバトス・シドに囚われた三日月のことだ。
 
カミーユ「でも本当なのか? バルバトスへの攻撃がそのまま三日月へのダメージになるって」
バナージ「それが阿頼耶識システムの特性ってヤツなんだろ」
ジュドー「確かに、前に無茶して半身不随になったことあったもんね」

 かつて、火星で三日月がモビルアーマーと戦ったときのことを思い出してジュドーが言った。

ウッソ「なら下手な攻撃はできませんね……」
キオ「え〜!? じゃあ首を刈るのもダメなの?」
ウッソ「それは当然でしょ!」
ガロード「なあ、今思いついたんだけど、一回ミンチにするってのはダメかな」
ジュドー「ミンチぃ?」
ガロード「そう。俺たちでMAをミンチにしてさ、機体から助け出したあとで再生させればいいんじゃね?」

 だがガロードの提案に他の兄弟は渋い顔だ。

ジュドー「う〜ん」
カミーユ「確かにミンチになっても復活する、この町ならではのアイデアではあるけど」
ガロード「あれ? みんな乗り気じゃないカンジ?」
フリット「それをやるには、確実に一撃でミンチにできなきゃダメだよね」
バナージ「ミンチになっても病気や脳の障害は治らない。だからヘタに攻撃して、当たりどころが悪かったりしたら……」
フリット「それこそ三日月兄さん廃人ルート一直線だよ」
ガロード「あ〜そっか〜! いいアイデアだと思ったんだけどな」

 ガロードはバリバリと頭を掻いた。

ガロード「ちなみにキラ兄の精密射撃でも無理なの?」
キラ「できないとは言いたくないけど……正直僕のフリーダムじゃ火力が足りないかな」
バナージ「火力と精密射撃を併せ持った機体が必要ってことだよな」
フリット「こういう時、ヒイロ兄さんがいてくれたらよかったんだけど」

 フリットの言葉に、兄弟たちは一斉にため息をついた。

ガロード「マジでそれ」
キオ「勝手にリリーナさんの毒ぶ……料理を食べて死にかけた挙句」
カミーユ「勝手に責任感じて自爆してんだものな……」
キラ「ヒイロがいてくれたら、僕らももうちょっと楽できたのに」
ウッソ「本当に何考えてるんでしょうね、あの人は……」
ジュドー「いや、ヒイロ兄の考えがわかるヤツなんて、多分兄弟の中で誰もいないから」

 そしてまた、一斉にため息をついた。

480 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/31(火) 02:29:25 ID:U6HRs9sA0.net
バナージ「なにか他に手はないのか? 三日月を傷つけず、救い出せる方法は」
フリット「う〜ん。一番早いのは、三日月兄さんが意識を取り戻してくれることなんけどな」
キオ「意識を取り戻す?」
フリット「うん。それでコクピットの中から阿頼耶識システムを物理的に切断してもらえれば」
カミーユ「後は三日月にダメージを与えることなく、シドだけに攻撃し放題ってことだな」
キオ「でも、誰がどうやって三日月兄ちゃんを起こすの?」
ガロード「そりゃ、三日月兄に一番効果ありそうな相手といえば、一人しかいないでしょ」

 その言葉に、兄弟全員が、ある一人の顔を思い浮かべた。

カミーユ「オルガさんか……」
キラ「確かに彼なら、三日月も一発で目を覚ましそうだよね」
ジュドー「でも、鉄華団のメンバーって今全員火星じゃなかったっけ? 出張とかで」
ウッソ「あ! そうだった……」
キオ「だから最近元気なかったんだもんね、三日月兄ちゃん。オルガさんに会えなくて」
ウッソ「じゃあ、結局打つ手はないってことですかね……」

 再び深いため息をつくガンダム兄弟。そこへ突然、通信が入った。

???『ふっふっふ、話は全て聞かせてもらったわ』
カミーユ「この声は……」
キオ「アルレット姉ちゃん!」
アルレット『そうでーす! みんなの姉さんアルレット・アルマージュでーす! ぶい!』
ジュドー「相変わらずアクションが古いなあ……」
アルレット『んもー! そんなこと言っていいの? こんなこともあろうかと、姉さんとっておきの助っ人を用意しておいたんだから!』
キオ「助っ人?」
アルレット『そ、きっともうすぐ着くんじゃないかな』

 すると、狙いすましたかのようなタイミングで、6機のMSがカミオン近くに着陸する。

ネーナ「あ〜ようやく見つけた〜!」
ルナマリア「結構遠かったね」
ルイス「これ全部武道館からの避難者?」
カテジナ「随分多いわね。学校に入りきるかしら」
ガロード「あれって……カミーユ兄たちのクラスメイトじゃね?」
カミーユ「あ、ああ。そうだけど、なんでこんなところに」
ルー「や、来たわよジュドー」
ジュドー「来たって……ルーたちがアル姉が言ってた助っ人なワケ?」
ルー「残念。アタシたちはただの護衛よ。助っ人はあっち」
ジュドー「あっち?」

 そういってルーが指差したのは、ファの乗ってきたメタスだった。

ファ「大丈夫? 揺れなかった?」
クーデリア「は、はい。お世話になりました」
カミーユ「アルレット姉さん、まさかさっき言ってた助っ人って……」
アルレット『そ、クーデリアちゃん。彼女に三日月を起こしてもらいましょ。愛の力でね』

481 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/31(火) 09:34:49 ID:BrdCBTOR0.net
オールアムロきたー!


ジュドー「おっ、ロラン兄格納庫にいたのか」
ロラン「居間の大掃除はちゃんと済ませました?」
ジュドー「おぉよ。そっちはターンエーの煤払い?」
ロラン「今年も頑張ってくれましたからね」
ジュドー「手伝うよ。よっと…立派なヒゲだよなァ」
ロラン「最初は『ガンッ…ダム?』って言われがちですけどね」
ジュドー「ンなことないよ、コイツだって立派なガンダムじゃんか」
刹那「(ひょっこり)ターンエーはガンダムだ!」
ウッソ「そうですよ。これからだって、もっと斬新なガンダムが増えていくかもしれませんよ」
ガロード「あーあ、ジュドーがサボってるほうに賭けてたのに。しょうがない…ガンダム、拭くよっ!」
ロラン「みんな来たんですね、じゃあせっかくだから全機拭きましょうか」
ジュドー「えー」

シド・ミードさん、ターンエーをありがとう。

482 :通常の名無しさんの3倍:2019/12/31(火) 09:41:12 ID:dD/1wr/y0.net
>>481
ここで知るとは思わなかったわ…そうかミードさん安らかに…

それとアムロVSシャアVS兄弟もお疲れ様
来年になっても期待してるぞ

483 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2019/12/31(火) 22:29:24 ID:U6HRs9sA0.net
日登町中央区:幹線道路

 道路に止まった一台のカミオン。
 その上ではある作戦が急ピッチで進行していた。
 三日月をシドから救出する作戦だ。

クーデリア「…………」
ルイス「横からでもわかるくらい、クーデリアさん緊張してるね〜」
ネーナ「まあ当然でしょ。自分がこの作戦のカギなんだから」

 作戦自体は単純だ。
 まず、もうじきここにやってくるバルバトス・シドを、兄弟たちのMSで抑える。
 その間にバルバトスの中で意識を失っている三日月に呼びかけ、彼の意識を取り戻す。
 そして三日月を救出したのち、シドを撃破する。こういう段取りだ。

 その内、もっとも肝心な三日月を起こす役目を与えられたのが、クーデリアだった。

クーデリア「私が……私の声で、三日月を起こす……!」
ファ「どうしたのクーデリアさん。顔真っ青よ?」
カテジナ「不安な気持ちはわかるけどね」
ルナマリア「クーデリアさんなら大丈夫だって! 三日月くんもきっと目を覚ますよ」
ルー「その間は私たちがちゃんと守ってあげるからさ」
クーデリア「皆さん……ありがとうございます」

 その時、突然通信が入った。

アルレット『キャピキャピギャルのみんな〜? 作戦の調子はどう?』
ルイス「いや、今時キャピキャピって」
ネーナ「噂通り相当やばいね、せっちゃんのお姉さん」
ルー「コホン、作戦の段取り自体は、順調進なんですけどね」
ファ「肝心のクーデリアさんが、ちょっとガチガチで」
クーデリア「すいません……私のせいでご迷惑をおかけしてしまって」
ルナマリア「だからそういうところだって。リラックスリラックス」
アルレット『何がそんなに心配なの? クーデリアさん』
クーデリア「それは……その」

 クーデリアは少しの間、言いづらそうにモジモジしていたが、やがて堰を切ったように話し出した。

クーデリア「……不安なんです。本当に私なんかで三日月に声が届くのかって。
      私は、三日月のことを大切に思っています。でも、彼は……三日月は私をどう思っているのかって」
ネーナ「クーデリア……」
ルー「まあ彼も大概何考えてるかわかんないタイプだしねえ」
ルイス「だ、大丈夫だってクーデリアさん!」
ルナマリア「そうだよ! アレンビーだって言ってたじゃない。自分の気持ちに素直になればいいだけだって!!」
ファ「心の扉を開くのに、絶対に効く呪文。それは『好きだ』って一言」
カテジナ「まあ、ちょっとクサい話ではあるけどね。でも間違いじゃないわ」
クーデリア「みなさん……」
アルレット『おーおー青春してますなあ。じゃあ、アルレットお姉さんも一肌脱いじゃおうカナ? 人生のチョットだけ先輩として』
カテジナ「(チョットだけ……?)」
アルレット『好きな人に想いを伝える、その言葉はね……』

484 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/01(水) 02:49:40 ID:m1EoZPi10.net
続きのネタがNGワード規制に引っかかるようなので避難所に投下。
まとめWikiに載せるときに修正します

485 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/01(水) 13:55:35.47 ID:ftDvdfT10.net
読んできた。何が引っかかったのかひじょーに気になるが
ストーリー上突っ込むとこじゃなさそうなので
まとめwikiを待つ。

486 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/01(水) 18:33:59 ID:m1EoZPi10.net
 日登町中央区:オフィス街

 学校目掛けてまっすぐに突っ込んできたバルバトス・シドが最初に目撃したのは、
 高速道路の高架上空に飛ぶ、二機のMSの姿だった。

キオ「来たよ、キラ兄ちゃん!」
キラ「うん。向こうも僕らのこと見つけたみたいだね」

 それが武道館で自らを邪魔したガンダムであることに気づき、
 シドはいきり立って臨戦態勢に入る。

キラ「来た!」
キオ「首、置いてけえええ!!」
キラ「いや、僕らの役割けん制だからね!? 特に首とか刎ねちゃ絶対ダメだから!」

 襲い来る360度の全方位攻撃を、二機のガンダムは華麗に回避した。
 そしてバルバトスを決して傷つけないよう、
 ビット兵器を展開し、シドだけに攻撃を重ねる。

キラ「こいつ、完全に僕らしか目に入ってないね……今だよ!」
??「了解!」

 通信が切れると共に、月からガイドレーザーが一直線に落ちてくる。
 キラたちはそれを決して見せないよう、シドを丁寧に引き付け続けた。

ガロード「マイクロウェーブ、来る!」
ティファ「ガロード……狙うのはあそこです」
ガロード「ありがとな、ティファ! サテライトキャノン発射!」

 ビルの谷間から放たれた強大なビーム。
 それにシドが気づいたのは命中する寸前だった。
 咄嗟に下向きに回避するシド。
 だがそれは兄弟たちの計画通りだ。

ガロード「シドが地上に降りた! 後は頼むよヨナ兄!」
ヨナ「ああ、わかった!!」

 続けてシドに向けてナラティブガンダムが強襲する!
 ヨナはずっと地下駐車場に潜み、兄弟たちがここに誘導するまで隠れていたのだ。

 ナラティブガンダムは地面からギリギリをホバリングしながら、
 地を這うような動きでシドに突貫する!

487 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/01(水) 21:48:20 ID:m1EoZPi10.net
ヨナ「キャプチャーユニット、展開!」

 ナラティブの両脇に装備されたサイコ・キャプチャー。
 その先端の爪が開き、バルバトス・シドを拘束する。

 シドも一瞬遅れてナラティブの存在に気づき、
 大型ビームソードで薙ぎ払おうとするが、
 ヨナは先んじてサイコ・フィールドを展開していた。

ヨナ「ここまで弟たちが完璧にやってくれたんだ。俺がヘマをするわけにはいかない!」

 ナラティブガンダムはシドを拘束したまま上昇、
 再び高速道路に戻ると、そこにシドを釘付けにする。
 シドはなおも暴れるが、どれだけ攻撃を受けようがナラティブガンダムは決して離さない。
 
ヨナ「バナージ! カミーユ! ジュドー!」
ジュドー「あいよ!」

 続けてユニコーンガンダム、ZZガンダム、Zザクが現れ、
 バルバトス・シドの周りを環のように取り囲む。
 そこへ最後に登場したのは、インパルスガンダムの掌に乗ったクーデリアだった。

ジュドー「今がチャンスだよ、クーデリアさん!」
カミーユ「これから俺たちでサイコウェーブを発生させる!」
バナージ「その流れに乗せて、三日月に想いを届けてください!」
クーデリア「は、はい!!」

 インパルスガンダムを駆るルナマリアはシドの前に着陸、
 クーデリアを優しく地面に下ろした。
 するとどうしたことだろう。
 今まで散々暴れていたシドが、急に大人しくなった。

ヨナ「こいつ、クーデリアさんを見ているのか?」
ジュドー「わかるんだよ三日月兄も! 目の前にいるのがクーデリアさんだって!」
カミーユ「だから必ず気持ちは伝わる! 自分を信じろ!」
ルナマリア「がんばってクーデリアさん! このイベントで正ヒロインの座をゲットよ!」

 熱い応援に背中を押されるように、クーデリアはバルバトス・シドの前に立った。
 それから胸に手を当て、大きく深呼吸する。

クーデリア「……聞いてください三日月。返事はしなくてもいいです。ただ、聞いてくれればいいんです」

 ゆっくりと話し始めたクーデリア。
 そんな彼女をバルバトスは不思議そうに見つめていた。 

クーデリア「あなたと初めて会ってから、どれだけ経ったことでしょうか。
      地球に来てからもつらいこと、大変なことが沢山ありました。
      でも、それを乗り越えられたのは、あなたが一緒に居てくれたおかげなんです!」

488 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/01(水) 21:52:20 ID:m1EoZPi10.net
ティファ「……三日月さんの心を感じます。クーデリアさんの言葉は、確実に彼に伝わってます」
ガロード「シドも暴れだす様子はない……いいぞ、がんばれ!」

 言葉に詰まりながらも、必死に思いを紡ぐクーデリア。

クーデリア「ねえ三日月。私、あなたに聞いて欲しいことがあるんです。
      あなたにとって私は、まだ何も知らない、世間知らずなお嬢様のままかもしれない。
      でも、だから、私は……私は……!」

 やがて、意を決したように彼女は大きく目を見開いた。

クーデリア「三日月! 私は……!」

 そこへたまたま走ってきた一台のトラック。
 何を思ったか、クーデリアは突然そのトラックの前に飛び出す!
 キキーッ! という耳障りな音を上げて急停止するトラック!

偶然避難中だったイワーク「何で突然飛び出す! 止まることを強いられてしまっただろ!!」

 罵声を浴びせて去っていくトラック。
 クーデリアは再びバルバトスへ向き直り、こう言った。

クーデリア「私は……私は死にません! あなたが好きだから、私は死にませええん!」

ヨナ「…………」
カミーユ「……………」
ジュドー「…………」
バナージ「…………」

クーデリア「私が、幸せにします(↓)からぁ(↑)!」

ティファ「…………」
ガロード「…………」
キラ「…………」
キオ「…………」
バルバトス・シド「…………」
ルナマリア「……ええっと、クーデリアさん。今のって、その……ナニカナ?」
クーデリア「え!? だ、だってさっきアルレットさんが、地球では愛する人に想いを伝える鉄板の告白があるって!」
ルナマリア「あ〜……さっきアルレットさんが通信で話してた一肌脱ぐってこういう……」
クーデリア「ダ、ダメでしたか!? でも、アルレットさんがもう一つ教えてくれた、
      “カ〜○チ、S○Xしよ!”なんて恥ずかしくてとても私の口からは……」
ルナマリア「うん、そういう問題じゃないんだけどね」

 兄弟たちは一斉にため息をついた。

ジュドー「やっぱアル姉案件か……」
キラ「どおりで『ザ☆トレンディ』な感じがしたワケだよね……」
ガロード「だからこういうシリアスな話にあの人咬ませちゃダメなんだって……!」
カミーユ「せっかく俺たちがここまでサポートしたのに、何やってくれてんだあの×××!」
クーデリア「え? え!? 何で皆さんそんなにガッカリしてるんですか!?」

こっそり着いてきた物陰のフミタン「(大事な告白のシーンでトレンディドラマの再現をさせられた挙句、露骨にガッカリされるお嬢様可愛い……)」

489 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/01(水) 22:00:07 ID:OmKLJB1i0.net
これ失敗フラグ立てたのアル姉より
むしろルナマリアだよねw

490 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/02(木) 00:00:57 ID:tQz1F6VY0.net
敗因はBGMでSAY YESが流れなかったことだな

491 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/02(木) 02:04:20 ID:HLXNXenD0.net
現在のBGM Black History かな?

492 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/02(木) 02:38:32 ID:DlxTfbbn0.net
>>490
シン「ええと、俺とカクリコンさんでデュエットすればいいのかな?」
キラ「シンとアスランでもイケるんじゃない?」
アスラン「おい、どういう意味だ」

493 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/02(木) 07:29:52 ID:bPN37Do00.net
アルレット「MSに乗ればよかったんじゃないかしら」
ガロード「懲りてないよこの元凶」
キラ「MSに乗ったらトラック怖くないよね」
ジュドー「ていうか何に乗せるのさ」
アルレット「よくぞ聞いてくれました!はいドーン!」
ガロード「百式?」
セイ「いやこれは…百式改!」
ウッソ「百式改」
セイ「YES」
ウッソ「……『百式改でのプロポーズ』?」
アルレット「ピンポーン!大正解」
ガロード「アドラステアで轢こうぜ」

494 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/02(木) 21:12:54.68 ID:nAgrh0rc0.net
ネーナ「ちょっとちょっと、どうなってんの?」
ファ「なんかみんな、露骨にガッカリしてるけど」
カテジナ「私たち、少し離れたところで待機してたから聞こえなかったのよね」
ルー「何があったの? ジュドー」
ジュドー「いや……もう口に出すのも恥ずかしいんだけどね」
ヨナ「お前たち気を抜くな! シドはまだ生きてるんだぞ!!」

 そこで再びシドが暴れだす! 
 ヨナは必死でシドを抑えつけようとするが、
 傷ついたナラティブガンダムではもはや止められない。

ジュドー「やっべえ……!」
カミーユ「みんなシドを押さえつけろ! ファたちも手伝ってくれ!」
ファ「わ、わかったわ」
キオ「でも、これからどうすんのキラ兄ちゃん。作戦は失敗だよ?」
キラ「どうするって……こうなったら無理やり三日月をコクピットから引きずり出すしか」

 10体以上のMSの力をもってしても、なおシドは止まらない。
 そんなシドをクーデリアは恐怖の眼差しで見上げる。 

クーデリア「あ、ああ……」
ルナマリア「クーデリアさんは早くこっちに!」
クーデリア「はい! ……きゃああああ!!」
ルナマリア「クーデリアさん!?」

 ルナマリアは思わず絶叫した。
 MSの隙間からぬうっと伸びた腕が、突然クーデリアを掴み上げたのだ。
 勿論それは、バルバトスの腕だ。

ルナマリア「みんな大変! クーデリアさんがシドに捕まっちゃった!」
カミーユ「なんだって? ……うわあああ!」

 さらにバルバトス・シドは恐るべき力でヨナたちのMSを振り払う。
 そしてクーデリアを捕えたまま、猛烈な速度で飛び去っていく。

ルナマリア「クーデリアさん! ま、待ちなさーーーい!」
カミーユ「ルナマリア! 独りで追うな!」
バナージ「俺たちも一緒に……何っ!?」

 バルバトス・シドを追跡しようとしたガンダム兄弟。
 彼らに突然、銃撃が浴びせられる。

495 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/02(木) 21:19:53.71 ID:nAgrh0rc0.net
ヨナ「だ、誰だ!」
アンジェロ「総員、狙撃用意! 奴らをここに釘付けにしろ!」
バナージ「『袖付き』!?」
ガロード「袖付きって、フロンタルの私兵みたいな奴らだよな? なんでここに!?」
アンジェロ「あのシドは、大佐の『IMD計画』成就に欠かせない重要なファクターだ。お前たちに邪魔はさせない!」
カミーユ「なんだと!?」
ヨナ「答えろ! 『IMD計画』とはなんだ。フロンタルは一体何を目論んでいる!?」
アンジェロ「それをお前たちに答える義理はないし、教えたところで理解も出来まい。貴様らのような俗物にはな!」
キラ「取りつく島もないね……」
ヨナ「話し合いに応じないならやるしかない。みんな! 急いでこいつらを倒し、シドを追うぞ!」
キオ「フリット兄ちゃん……ウッソ……シドがそっちに行ったよ。気を付けて!」

 
 日登町中央区:住宅地近辺

 避難民たちを乗せたカミオンの車列はもうじき学校に着く。
 先頭車両付近では、マクギリスやハリソン、それにサイコジムが
 警戒に当たっているが、今のところ大した問題はない。
 たまに野良ガンダムヘッドが襲って来るくらいだ。

バーニィ「これなら全員無事に学校まで避難できそうだな」
グラハム「うむ。これもガンダム兄弟がシドを引き付けてくれたお陰と言えよう」
クリス「向こうの作戦はうまくいったのかしら……」
バーニィ「あの人たちならきっと大丈夫だよ」
シャクティ「それよりも今問題なのは……」
クリス「ええ、こっちの二人の方ね」

 そう言ってクリスはカミオンの殿を見やった。

フリット「…………」
ウッソ「…………」

 そこでは、V2ガンダムとガンダムAGE-1が、微妙な距離感を保ったまま並走している。
 二人はヨナに護衛を命ぜられて以降、雑談すら一切交わしてない。

バーニィ「あの二人って、あんなに仲悪かったっけ? 確かにあんまり話してるイメージはないけど」
シャクティ「もっぱらウッソはキラさんと、フリットさんはキオや刹那さんと仲よしですからね」
クリス「う〜ん。昔は普通に仲もよかったんだけどな。年も一つ違いだし」
シャクティ「どうして、あんなに拗れたんですか?」
クリス「それが特に原因も思いつかないのよねえ……」
シャクティ「ウッソが言うには、『僕は別に何もしてないけど、フリット兄さんが一方的に嫌ってる』って」
バーニィ「まあ、ちょっとはわかるけどね。あの年頃の男は色々面倒くさいからさ。俺も覚えあるし」
グラハム「うむ。だがその葛藤を乗り越えてこそのパイロット。そして戦士と言えよう! ……む?」
クリス「あら、通信? キオからだわ」

496 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/02(木) 21:23:53.29 ID:nAgrh0rc0.net
フリット「……は〜あ、キオ無事かな。シドにやられたりしてないといいけど」
ウッソ「……キオなら別に大丈夫じゃないですか。キラ兄さんもついてますし。むしろ暴走してバルバトスの首を刈ったりしてないかの方が心p」
フリット「僕、独り言のつもりだったんだけど」
ウッソ「! ああ、そうですか! 随分大きな独り言だったんで僕カン違いしちゃいましたよ!」
フリット「あれ? クリスから通信だ。なんだろ」
クリス『大変よ! ヨナさんたちの作戦、失敗したみたい!!』
バーニィ『シドは今、学校に向かっていってる! しかもクーデリアさんを連れて!』
ウッソ「なんですって!!?」
グラハム『念のため迂回したのが仇になった。このままでは我々より先にシドが学校に着いてしまうぞ!』
ウッソ「そんな、どうすれば……」
フリット「……僕に考えがある」
ウッソ「え?」

 フリットはAGE-1にセットされていたAGEデバイスを外した。
 そして何らかの操作を行うと、再びコクピットに戻す。
 すると突然、AGE-1の目が真っ赤に輝き、サイレンのように唸り出した。

ウッソ「な、何をしたんですかフリット兄さん!?」
フリット「このガンダムAGE-1は、僕がAGEデバイスの中に眠っていたデータから復元した機体だ」

 なおも忙しく操作を続けながら、フリットが説明する。

フリット「でもそれって、元は『EXA-DB』と同じく失われた技術で、共通している部分があるはずなんだ。
     だからさっき手に入れた『EXA-DB』のデータの欠損部分を、AGEデバイスのデータで補えば……」

 ハッとした表情でウッソは広域レーダーを確認した。
 先ほどまでカミオン隊から遠く離れた場所を移動していたシドは、
 今は真っ直ぐこちらに向かってきている!

ウッソ「フリット兄さん。まさか自分をシドを引き寄せる餌にしたんですか!?」
クリス『そんな、危険よ!』
フリット「でも、今はこれしか方法が無いんだ! クリスは急いでカミオン隊を移動させて!」
ウッソ「やるしか……ないってことですね」
フリット「うん。シドとは、ここで決着をつける!」

 遠く彼方から迫りくるバルバトス・シドを見つめながら、フリットは決意を表明した。


フリット・アスノ【ガンダムAGE-1 スパロー】&ウッソ・エヴィン【V2ガンダム】
VS
ガンダムバルバトスルプスレクス・シド開戦――! 

497 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/04(土) 01:32:31 ID:qmeRTpVb0.net
 日登町中央区:住宅街

 全住民が避難し、誰もいない住宅街でシドとフリットたちの戦闘が始まった。
 
フリット「シン兄さんが送ってくれたデータより、パワーもスピードも上がってる……!」
ウッソ「バルバトスとシドの同調が進んでいるっていうの!?」
フリット「つまりそれは、三日月兄さんへのダメージフィードバックも増加してるってことか!」

 猛烈なバルバトス・シドの攻撃をいなしながら、フリットは敵を分析する。

ウッソ「どうするんですかフリット兄さん! これじゃ反撃もできませんよ!」
フリット「今考えてるから! ちょっと黙ってて!」

 現在、バルバトス・シドの手の中にクーデリアの姿は無い。

フリット「ここに来るまでにどこかに下ろした? いや、ならわざわざ攫う必要はない。とすればクーデリアさんはバルバトスの中か!」

 フリットの予想は実際当たっていた。
 クーデリアは現在、バルバトスのコクピットに囚われていた。

三日月「…………」
クーデリア「三日月! 起きてください三日月!」

 コクピットの中、三日月は阿頼耶識システムと繋がったまま虚ろな顔で俯いている。
 クーデリアの必死の呼びかけにも一切応じる様子はない。

クーデリア「どうすれば……そうだわ、システムのコードを無理やり外せば……!」

 脊椎に接続された阿頼耶識システムをクーデリアが外そうとした、その時だった。

フリット「クーデリアさん! 聞こえますか!?」
クーデリア「は、はい!」

 外から聞こえたフリットの声に、クーデリアは咄嗟に返事をする。

フリット「聞こえてるって前提で話をします! 三日月兄さんの阿頼耶識システムは絶対に外さないで!」
ウッソ「クーデリアさんも三日月兄さんも、僕たちが絶対に助けます! だからもう少しだけ待ってください!」
クーデリア「わ、わかりました!」

 クーデリアは阿頼耶識システムから手を放すと深呼吸した。
 そしてコクピットの三日月に、そっと寄り添う。

クーデリア「わかりますか、三日月? 今、あなたの弟さんたちが必死に頑張っています。だから……私も彼らを信じます」

498 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/04(土) 01:40:04.98 ID:qmeRTpVb0.net
 しかし、この状況を打開する手段がウッソたちにあるわけでない。
 ただ距離を取りつつ、決して有効打にならないビーム兵器でけん制を続ける。

ウッソ「何か、何か方法は無いんですか! 天才なんでしょフリット兄さんは!」
フリット「うるさいな! だから今考えてるって言ったでしょ!」

 苛立った様子でフリットが答える。

フリット「とにかく動きを封じないと、そのためには……ああ、ダメだ! やっぱり人手が足りなすぎる!」
「人手があったらいいのね!」
ウッソ「この声は!?」

ルナマリア「行っけえ〜〜!」

 突如、背後から強力なビームが浴びせられる。
 装甲の表面を焼かれ、シドは苦し気にうめいた。
 その奥にいたのは、ブラストインパルスガンダムだ。

ウッソ「ルナマリアさん! 来てくれたんですか?!」
ルナマリア「なんとか私だけね。クーデリアさんたちを救出するんでしょ? 勿論手を貸すわ!」
フリット「ルナマリアさんか……まあ、いないよりはマシかな」
ルナマリア「ム! 何よその言い方! ……言っておくけど、ここに来たのは私だけじゃないんだからね」
ウッソ「え?」

 バルバトス・シドは怒りのこもった真っ赤な目で3人を睨んだ。
 そして機体内部から、十数機の小型シド――シド・スレイブを展開する。
 
ルナマリア「気持ち悪っ! 何よアレ!」
フリット「殲滅用の小型兵器か。シドのやつ、さっきの不意打ちがよっぽど頭に来たみたいだな」
ウッソ「冷静に感想述べてる場合ですか! 今の僕らの武装じゃ、あの数は対処できませんよ!」
ルナマリア「なら、彼の出番ね」
ウッソ「彼?」
ベルリ「僕だよ!!」

 そこへ、遥か上空から降下してきたG-セルフが、全方位レーザーを射出。
 シド・スレイブを焼き尽くす!

ベルリ「くそ、これでパーフェクトパックの武装は打ち止め!」
フリット「ベルリ兄さん!」
ウッソ「来てくれたんですか!?」
ベルリ「まあね。まさかこんな所で戦ってるとは思わなかったけど」
ルナマリア「シドを探して迷子になってるところを、私が拾ってあげたのよね」
フリット「これで4人か。あと一人いれば……」

499 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/04(土) 06:37:11 ID:SSvohiTe0.net
さくさく進むよやったねキラちゃん!

キラ「クーデリアさん、そんな『デスクトップの調子が悪いからとりあえず電源引っこ抜く』みたいな…こわいこわい」
アルレット「あとテレビは斜め45度からひっぱたくのがコツね。ファミコンカセットはフーフーする」
キラ「やめてよね」

500 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/04(土) 22:51:30.39 ID:qmeRTpVb0.net
 子機を破壊され、怒り狂ったシドは超大型メイスを振り回しながら襲ってくる!
 4人は散開して回避するも、
 一機、ルナマリアのインパルスガンダムだけ反応が遅れた。
 
ルナマリア「やっば……!」

 バルバトス・シドはそれを目ざとく見つけた。
 そしていつの間にか再生したテイルブレードで拘束すると、
 インパルス目掛けてメイスを振り下ろす!

ルナマリア「きゃああ……」
ウッソ「ルナマリアさん!」
シン「やらせるかあああああああ!!」

 刹那、そこへ飛び込んできたのはボロボロのデスティニーガンダムだった。
 デスティニーはインパルスの前に飛び込むと、
 ヒビの入ったアロンダイトでメイスを受け止める。

シン「ルナ! 無事か!?」
ルナマリア「シン!」
シン「まったく! ようやくシドに追いついたと思ったらとんでもない所に出くわしたな!」

 デスティニーがシドを抑えている間に、フリットとウッソは急いでインパルスの拘束を解く。
 そしてシドから離れた瞬間、デスティニーガンダムのアロンダイトは粉々に砕けた。

シン「ちっ! やっぱもう限界だったか」
フリット「これで五人……! シン兄さん、悪いんですけどもう少しやれますか?!」
シン「何か作戦があるんだな? わかった!」
フリット「みんな! 僕の指示に従ってください! シドを所定の位置に誘導します」

 フリットに言われるがまま、他の4人はシドをどこかに誘い出していく。
 たどり着いた先は、建設中の超高層オフィスビルだった。
 
ベルリ「こっちだ! ついてきなさいよ!」

 挑発を受けるがまま、シドはフリットたちを追ってオフィスビルの中に入る。
 建設途中のビルは鉄骨が剥き出しで、重機なども置き去りになったままだ。

バルバトス・シド「…………」

 バルバトス・シドは首を回して周囲を確認した。
 しかし、フリットたちの姿はどこにもない。
 既にどこかへ逃げ出したのだろうか?
 だが次の瞬間、シドの頭上から大量の鉄骨が降り注ぐ!

シン「押し潰されろ、シド!」

 だがシドは、まるで人間のような柔軟な動きで鉄骨を回避した。
 乗っ取ったバルバトスの阿頼耶識システムによる恩恵だ。

501 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/04(土) 22:56:06.68 ID:qmeRTpVb0.net
 そうして全ての鉄骨が落ちた後、怒りに満ちた目で頭上のデスティニーガンダムを見上げる。
 そして翼を広げ、大地を蹴って飛び立とうとした時だった。
 ズブッ、という湿った音と共に、バルバトスの足が地面に沈み込む。

フリット「びっくりした? 液状化だよ。この辺の地盤は砂が多いからね」

 これがフリットの作戦だった。
 彼は地面に砂が多く、地下水位が高いこの土地にシドを釣りだした。
 そして鉄骨を断続的に落とすことで地面に振動を起こし、液状化させたのだ。

フリット「最近は鉄骨を組む前に地盤を固めるんだけどね。ここの業者が手抜きで助かったよ」

 そう言っている間にもバルバトス・シドは足首まで地面に埋まった。
 シドはすぐに再び翼を広げ、液状化から抜け出そうと試みる。
 だがそうはさせじと、隠れていたシンたちのMSが四方から一斉に飛び掛かる!

シン「捕まえた! 今度こそ捕まえた!」
ベルリ「ジタバタするんじゃない! 大人しくしなさいよ!」

 あっという間に腰までが地面に飲み込まれ、バルバトス・シドは身動きが取れなくなる。
 
フリット「今だよウッソ! クーデリアさんを救出して!」
ウッソ「はい!」

 ウッソはV2ガンダムを降りると、バルバトスに飛び移り、
 外部から強制的にコクピットを開いた。

ウッソ「三日月兄さん! クーデリアさん! 無事ですか? 助けに来ました!」
クーデリア「あ、ああ! ありがとうございます」

 ウッソはクーデリアの手を引き、V2ガンダムのコクピットに誘導した。

ルナマリア「クーデリアさん! よかった……」
ベルリ「フリット! ウッソがクーデリアさんを助け出した!」
フリット「よし。ウッソは一度ガンダムに戻るんだ。それで彼女を安全な場所に下ろして……」

 だがその通信にウッソは答えなかった。
 ただ、バルバトスのコクピットに立って、阿頼耶識システムに繋がった三日月を見つめている。

ウッソ「…………」
シン「おい、どうしたウッソ? 早くお前も戻ってこい」
ベルリ「ウッソ?」
ウッソ「……まだです。このまま三日月兄さんも救出します」

 そう言ってウッソはシートの奥に回り、阿頼耶識システムを調べ始める。

フリット「ウッソ! なに勝手なことをしてるんだ!」
ルナマリア「そうよ! そのシステムって勝手に外しちゃ危ないんでしょ?」

 しかし兄弟たちが止める声も聴かず、ウッソは作業を続ける。

502 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/01/04(土) 23:06:16.63 ID:qmeRTpVb0.net
ウッソ「シドが動けない今しかチャンスはないんだ」

 ウッソは危惧していた。
 いくらフリットが天才とはいえ、三日月を救出する方法は未だ見つかっていない。

ウッソ「もしかしたら、フリット兄さんはこのまま三日月兄さんを……」

 ウッソは危惧していた。
 フリットは兄弟の中でも数少ない、目的のために全てを犠牲に出来る人間だ。
 もし、このままシドが暴れ続けるようなら、フリットは三日月ごとバルバトスを……!

ウッソ「そんなことはさせない! 三日月兄さんは、僕が助けなきゃ……!」
シン「おいウッソ、早く出てこい! シドが液状化から抜け出そうとしてる!」
ウッソ「まだです! まだ……!」

 だが遂にバルバトス・シドは液状化した地面から脱出した。
 そしてフリットたちを振り払い、再びV2のコクピットにいるクーデリアに手を伸ばす。

シン「させるか!」

 咄嗟にデスティニーガンダムはバルバトス・シドに飛びついた。
 だがシドは、レクスネイルでデスティニーの腹部を貫通する。

ベルリ「シン!」
シン「いいんだ、これで捕まえた……!」

 デスティニーガンダムは自らを貫いた貫手を抑え、シドの動きを制した。

シン「ウッソ! 今の内にV2ガンダムに戻れ!」
ウッソ「! ……わかりました」

 後ろ髪引かれる思いで、ウッソはバルバトスからV2のコクピットに飛び降りた。
 
クーデリア「だ、大丈夫ですか?」
ウッソ「はい。でも、三日月兄さんは助けられませんでした……」
フリット「なにボンヤリしてるんだ! まだV2はシドに捕まったままなんだぞ!」

 シドはデスティニーガンダムを払いのけると、両腕でV2ガンダムを拘束した。
 さらにテイルブレードを胴体にグルグルと巻き付ける。

ベルリ「まずい、今度はV2ガンダムごとクーデリアさんを攫うつもり!?」
フリット「まったく、手間が焼けるんだからウチの弟は!」

 フリットは落ちていたV2ガンダムのビームライフルを拾った。
 そしてV2目掛けてライフルを乱射する。
 発生したボトムパーツの爆発にシドは一瞬怯む。

フリット「今の内に脱出を!」
ウッソ「は、はい!」

 だがすぐに態勢を立て直し、シドはV2の腕を掴んだ。

ルナマリア「ああっ! また捕まっちゃう!」 
ウッソ「っ! 仕方ない!」

 ウッソは咄嗟にトップパーツを切り離した。
 そしてそれをシドに向けて発射する。
 思わぬ反撃を受けて、弾丸のようにシドはすっ飛ぶ。

503 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/07(火) 23:12:22 ID:eaOl+6ee0.net
アマクサ『匿ってくれないか』
ウッソ「何事ですか藪から棒に」

アマクサ『邪気が来た!』
チナパパ「あけましておめでとう。正月休みにおせち料理(リリーナ謹製)やデビルガンダムの食べ過ぎで疲れた胃腸には!」
ウッソ「√ アマクサ粥ですね食べたくありません」

504 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/10(金) 08:24:34 ID:YiUb9JN20.net
絹江(TV)「こんばんはJNNニュースです」

ジュドー「なんか、あのおっさんの記者会見ばっかだな」
セイ「あー、楽器ケースに隠れた人?」
ジュドー「金持ちの考えることはよくわかんねーな」
ギュネイ「社長!…ここにもいないか」
ロラン「いらっしゃい、どうしました?サボり続きで缶詰業務にしていたシャア社長が忽然と行方をくらましでもしました?」
ギュネイ「ああ、何を隠そうサボり続きで缶詰業務にしていたシャア社長が忽然と行方をくらましたのだ。社長室は完全な密室で、1/8ドムを搬出したブラックロー運送以外は誰も出入りしていないというのに…」
セイ「そんな不思議なことが」
ジュドー「うちには来てないなあ」
ロラン「今日の来客は、1/8ドムを配達に来たブラックロー運送くらいですね」
ギュネイ「そうか、邪魔したな。ほかをあたる」
セイ「不思議だなあ」

シュウト「シンにいちゃん…」
シン「ツッコむな、俺はツッコまない」

505 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/18(土) 15:56:18 ID:9a7Ic64H0.net
https://www.famitsu.com/news/202001/16190739.html
シロー「アムロ兄さん、キティ氏と和解したらしいな」
ウッソ「おかしいのかどうかも、もうわかりませんよ!?」
キラ「キティ先生、仕事選ぼうよ」
刹那「ガンダムだ…(うっとり)」

506 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/19(日) 00:41:57 ID:T7HmVhEP0.net
キティ先生の中の人って誰なんだっけ?
前はマッケンジー女史って聞いたけど

507 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/19(日) 18:36:17 ID:rXbXfRFW0.net
林原さんで変わってないはず。

508 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/20(月) 06:41:43 ID:wAcJIxM/0.net
その昔はミライさん、キシリア様で
ここ30年は固定やね

509 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/22(水) 18:41:12 ID:d5dg7kPz0.net
ロラン 結婚 おめでとう

510 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/24(金) 10:27:13 ID:nDcRkZ4p0.net
近頃冠婚葬祭で出費が多いロラン
当然家計に直撃しガンダム家の食卓は少々寂しいことに
アムロは新しくできたお得意先のキティさんの所に通い詰めているとか

511 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/25(土) 03:44:21.87 ID:GPr9qzYT0.net
アムロ「まさかキティさんのおかげでSDものがリバイバルブームになるとは」
キャプテン「私もkawaii属性をつけた方がいいのだろうか」
アムロ「つけたぞ」
キャプテン「マスター、何故私がピアノに変形して…マスター!これはkawaiiではなくkawaiのピアノだ!」
リュウ「ん、何故か急にピアノを弾きたくなったぞ」
アムロ「良いですけど、全裸でピアノは青い巨星での宴会芸だけにして下さいね」
リュウ「わかったわかった」

RIP. テリー・ジョーンズ(リュウさんの中の人が吹き替えてたパイソンズのメンバー。全裸でピアノとかスパムの歌とか。)

キャプテン「マスター、kawaiiとkawaiは全然違うことをわきまえるべきだ」
アムロ「ほんのジョークじゃないか。女の子の喜ぶkawaiiぐらいわかるさ」
フラウ「アムロ、キッカが誕生日のプレゼントがいまだにキティだなんて、全然わかってないって言ってたわよ」
アムロ「…」

キティ「kawaiiを愛することを忘れた子供は白いお家にしまっちゃおうねぇ」

512 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/25(土) 09:32:56 ID:/nIYv9yU0.net
ハロー長官「キティちゃんは、世代を越え、さらに世界中でも愛されるキティちゃんをそんな風に思っちゃう子だね
そんないけない子はしまっちゃおうねぇ、ヌルフフフフ
しまっちゃう前にアヴリルの曲でも聴かせて洗脳……ちゃう、再教育の必要がありますねぇ」

513 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/25(土) 13:01:21 ID:PEQinPY/0.net
河合違いワラタ

514 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/31(金) 06:21:09 ID:v6oGwP2j0.net
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20200129/1028079.html

ウッソ「おかしいですよ!どうしてJリーグコラボガンプラにアルビレックス新潟がないんですか!」
レイジ「J2だからじゃね?」
セイ「直球で地雷踏み抜いた!? JリーグガンダムにはJ3まで全クラブのエンブレムデカールが付くからそれで我慢してよ」
ウッソ「新潟カラーのV2が出たっていいじゃないですか!」
レイジ「V2、企画に含まれてなくね?」
セイ「容赦ない!?」
キラ「今回は21世紀枠のSEED、運命、00、オルフェンズで打線組んだらしいから仕方ないよね」
ベルリ「なんじゃとて!?」
ウッソ「なんですかいきなり」
ベルリ「いやキャプテンやヅダやビルド系は変化球だしAGEはなんか権利関係面倒臭そうだからわかるよわかりますよ?Gセルフは?ねえ21世紀枠にGセルフは?(早口)」
セイ「…みんなでJリーグコラボハロでも組もうよ」

515 :通常の名無しさんの3倍:2020/01/31(金) 23:41:09.73 ID:0p+smsEW0.net
宇宙世紀ハブったのか

516 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/01(土) 00:21:37 ID:575RoCSo0.net
宇宙世紀は作品多いから、しょうがない

517 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/01(土) 03:38:24 ID:3mffb4Wu0.net
プロやきうでやっちゃったからね>宇宙世紀というかRX-78
…それとサッカーなのに打線を組むとはいったい……うごごご

518 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/01(土) 08:14:33 ID:M64IHa/b0.net
野球、サッカーと来たら次は
ヒイロ「バスケだな」
トレーズ「バスケットだな」
チボデー「バスケだろ」
シン「バスケだ」

519 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/01(土) 09:42:08 ID:3mffb4Wu0.net
チボデー、アメフトじゃないのか
お前のMFの頭はなんなんだと…

あと、ドレル兄さんとビルギットさんと感情を処理できないゴミも入れたげて
ヒイロとトレーズ様含めて湘北のレギュラー5人揃うから(+ワイアット大将)

520 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/02(日) 00:03:55 ID:MubiXixO0.net
ティエリアとシンとスティングとあとは誰が該当したっけ?

521 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/02(日) 05:34:54 ID:tV8pHfgH0.net
今期アニメだと劉備とアイン・デバイスとヨハン兄がバスケやってるか

522 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/02(日) 20:19:43 ID:HEN4yLsh0.net
とあるところでシンとアホ毛がデート中
シン「あっ!ルナが転んで、泉に落ちて入っていった!!」
泉の精役のララァ「私は、本日この泉の精をやらしてもらってる精霊です
あなたが落としたのは、このアホ毛が特徴的な青いセイバーさんですか?
それとも大家さんが思春期の中学生な大家さんですか?」
シン「いや、どっちも違うというか、二つともガンダムとは関係ない作品だよね?共通点がアホ毛しかないんだけど」
ララァ「もしくはこの兄弟達のセフレ的な扱いなルナマリアか?
それとも小森さんは断れないの小森しゅりさんですか?
あとどんなルナマリアをご所望ですか?」
シン「途中に変なのを入れるな!あとどんなルナってどういうことだよ!
俺はアホ毛が本体的な感じで、射撃が全くダメだけど、そんなルナが良いんだ!」
ララァ「あなたは正直者ですね
ではサラバだ」
シン「ちょwww待てよ」
ララァ「冗談です。あなたは正直者ですので、小森しゅりさんと大家さんなJCをあなたに」
シン「いや、二人とも帰してやれよ」
アムロ「いや、俺は小森さんに来てもらいたいな」(にしても巨乳だな)
シャア「私はJCな大家さんを」
シン「聞いてねぇから。とりあえずルナを」
ララァ「あなた方は正直者っすね。じゃあこのハローキティとコラボしたガンダムとシャアザクを差し上げましょう」
一同「「「「「やった!!」」」」」
ララァ「ではバイバーイ」
シン「なんか忘れてる気が……まいっか」


アスラン「という夢を」
キラ「つかお前の夢だったんかいwww」

523 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/03(月) 00:14:18 ID:XZzBUb/i0.net
 バルバトス・シドは二度、三度ともんどりを打って倒れた。
 するとその上から、鉄骨が積み木を崩すように降りかかってくる。
 それをモロに受け、シドの姿は鉄骨の山の下に沈んだ。

ベルリ「今の内だね。僕らも逃げよう」
シン「ルナ! デスティニーはもうダメだ! そっちで俺を拾ってくれ!」
ルナマリア「わかった!」

 脱出の用意を始める面々。だが、フリットのAGE-1だけが動かない。

ベルリ「何やってんのフリット!?」
ルナマリア「ちょっと! シドが来ちゃうわよ!」
ウッソ「! まさか……」

 ウッソがAGE-1を見ると、機体の左腿から下が消え去っていた。

ウッソ「まさかフリット兄さん、さっき僕をシドから助け出したときに……!」
フリット「まあ僕としたことが、とんだうっかりだよね。反撃貰っちゃうなんてさ」

 そう言ってフリットは困ったように頭を掻いた。
 脚部は完全に切断され、バチバチと火花を上げている。
 機動性が武器のスパローにとってはまさしく命取りだ。

シン「どうするんだ、フリット!」
フリット「どうもこうも、なってしまったものは仕方ないよ。ここは僕がヤツを引き付けるから、みんなその隙に……」
ウッソ「……どうして」
フリット「え?」
ウッソ「どうして僕なんかを助けたんですかフリット兄さん!」
ベルリ「ウッソ?」
ウッソ「僕はフリット兄さんの作戦を無視して、勝手なことをして、それでピンチになったんですよ!」
フリット「まあ、そうだね」
ウッソ「ならなんで僕を助けて、逆にフリット兄さんがピンチになってんですか! 僕のことなんて放っておけばよかったでしょ!」
シン「お、おいウッソ! 今はそんなこと言ってる場合じゃ……」

 シンたちはウッソをなんとか宥めようとするが、彼は止まらない。

ウッソ「答えてください! なんで僕を助けたんですか!」
フリット「なんでって、言われても」
ウッソ「だっておかしいですよ! フリット兄さんは僕のことなんて……嫌いなくせに!!」
フリット「……別に僕、ウッソのこと嫌いだと思ったことなんて、一度もないよ」
ウッソ「……え?」
フリット「確かにウッソと比べたらキオの方が断然可愛いのは事実だけど」
ルナマリア「おいおい」
フリット「でも、嫌いだ、顔も見たくないなんて思ったことは一度もない。……本当だよ」
ウッソ「な、なんで……」
フリット「なんでって……そりゃあ、ウッソも僕の兄弟だから、じゃないかな」

524 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/03(月) 00:15:18 ID:XZzBUb/i0.net
 照れくささを隠すようにわざとぶっきらぼうに言うフリット。
 そんな彼を、ウッソは唖然とした顔で見ていた。

ウッソ「じゃあ、なんで……今までフリット兄さんが僕に冷たく当たっていたのはどういう……」
フリット「冷たくって、別に僕はそんなつもりじゃ」

 だがそこへ、地獄の底から響くような咆哮が響き渡る。
 バルバトス・シドが、がれきの中から復活したのだ。

フリット「! マズイ、長話しすぎてシドが蘇った!」

 AGE-1は壁に手をついて起き上がると、シグルブレイドを構えた。

フリット「早く行って! ここは僕がなんとかするから」

 だがしかし、ウッソは退かなかった。
 むしろAGE-1を庇うように、V2コアファイターを旋回させる。

フリット「ちょっと! どういうつもり? いいから早く」
ウッソ「行きません! ……こんなところに、フリット兄さんだけを一人置いていけるはずがないでしょ!」
フリット「ウッソ……!」
ウッソ「だって僕ら、ガンダム兄弟なんですから! 兄弟の誰一人だって見捨てませんよ!」
ベルリ「ま、その通りよね」」

 続いてベルリのG-セルフが、AGE-1の横に並ぶ。

ベルリ「ここに残ってるのはフリットだけじゃない。三日月だっているんだから、それを置いておめおめ逃げかえれないでしょ」
フリット「ベルリ兄さんも!?」
シン「ルナマリア、お前はインパルスを降りた後、クーデリアさんを連れて、できるだけここから離れてくれ。その間の時間は稼ぐから」
ルナマリア「ちょっと何言ってんの!? こんな状況で私だけ逃げ出すはずないでしょ!」
シン「ルナ……」
ルナマリア「絶体絶命の状況でのコクピット相乗りなんて、ヒロインポイントを稼ぐ絶好の機会じゃない! ここでマユちゃんやステラと差をつけてやるんだから!」
シン「うん、やっぱお前はそういうキャラだってわかってたよ」
クーデリア「私も……私も逃げたくはありません! 最後まで三日月に語り掛けてみます。今度は……ちゃんと自分の言葉で」

525 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/03(月) 00:15:40 ID:XZzBUb/i0.net
フリット「みんな、わかってるの!? このままここに居たって、勝算は限りなく低いんだよ!?」
ウッソ「わかってますよ! それをなんとかするのがフリット兄さんでしょ! 何か考えてくださいよXラウンダーで天才なんですから!」
フリット「なんだよ! 僕にばっかり押し付けるなよ! ウッソだってニュータイプでスペシャルだろ!」
ベルリ「はいはい、ケンカはやめなさいって」
シン「ま、最悪でも兄弟仲良くミンチになるだけだ。それに時間を稼げば、誰か助っ人に来てくれるかもしれないしな」
フリット「助っ人って、そんな都合よく……」

 その時、突然各機に通信が入った。

『…………い、おい! 誰k……ないか? こちr……ビ、日登町の現z……を教えr……』

 その通信は超長距離から無差別に送られたものらしく、
 ノイズは酷く、内容は殆ど聞き取れない。
 だがその声は、兄弟誰もが知る人物のモノだった。

シン「マジかよ……」
ベルリ「まさか本当に、こんな都合のいいことが起きるなんて」
ウッソ「どうするんですか、フリット兄さん」

 フリットはコクピットの中で大きく息を吐いた。

フリット「わかったよ。僕の負けだ」

 それから、モニターに映る憤怒の形相のバルバトス・シドを見やる。

フリット「みんな、残ってくれてありがとう。今から作戦を伝えるね」
ベルリ「なにか手があるんだな?」
フリット「うん。こうなった以上、『奥の手』を使う。今度こそ、三日月兄さんを助け出そう」
シン「ああ」
ベルリ「勿論だよ」
ウッソ「やりましょう、フリット兄さん!」

 再び咆哮するバルバトス・シド。
 そのコクピットで、三日月はかすかに笑ったように口角をあげた……

526 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/16(日) 08:58:42 ID:R6K/Sfz30.net
少しおくれたが、バレンタインネタ
シン「相変わらず、レイかなりもらってるな」
レイ「そういうシンもそれなりにある方だと思うが
ちなみに誰からもらったか聞いていいか?」
シン「ステラにマユに、パーラに、同じクラスの女子数名に
義理だけどメイリンに……」
レイ(………ん?誰か肝心なのがいない気が、まぁ俺は気にしない)
シン「………あれ?誰か……る、ル、ルーさん?」
レイ「そんなわけないだろ?あのアホ毛の………里中チエちゃんだったかな?」
シン「いや、何で中学生の大家さんが出てくるんだよ。アホ毛と言ったら、青いセイバーだろ?」
レイ「そうだったな。青セイバーで思ったが、FFTのアグリアスとなんか似ているよな」
シン「確かになんか似てるよな
絵柄を似せると、ホントにどっちがどっちがわからなくなる時があるし」
レイ「見分ける方法が髪型とか…その位しかないんじゃないか?
ところで何の話題だったかな?」
シン「さぁ…そういえば忘れるとこだったな。はいレイ。お前に渡すチョコレート」
レイ「ありがとう。そして俺からもお前にも、チョコレートを」
シン「サンキュー。レイ」

527 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/16(日) 20:47:10 ID:grjM6XVA0.net
日登町中央区

ルナマリア「見て! シドが来るわ!」
シン「わかってる。操縦代われ!」
ルナマリア「うん!」
シン「って、ああクソ、重いな! なんでよりによってブラストでくるんだよ!」
ルナマリア「え? そりゃあ私とくればやっぱり射撃・砲撃ってイメージじゃない? ザクウォもガナーだし」
シン「いやそんなイメージないから! 大人しくフォースかソードで来いよ! どうせ当たんないんだし!!」
ルナマリア「ぶぶー! 間違いでーす。>>498でちゃんと敵に当ててます〜」
シン「あっそ! よかったな!」

 軽口を叩きつつ、シンはブラストシルエットを外した。
 そして機体を身軽にすると、腰に収納されていた実体ナイフを構える。

シン「俺たちが殿でひきつける! 作戦は任せたフリット!」

ベルリ「気合入ってるなあ、シン」
クーデリア「きっとルナマリアさんが一緒ですからいい所見せたいんですよ」
フリット「とにかく、シン兄さんが時間を稼いでくれてる内に僕らも行こう! ベルリ兄さん、肩を貸してください」
ベルリ「OK!」
ウッソ「僕が先導します! どこへ行けばいいですかフリット兄さん?」
フリット「そうだな。できるだけ周りに障害物の無い、見晴らしがいいところがあればいいんだけど」
ウッソ「見晴らしのいいところ、ですか……」

 ウッソは横目でマップを呼び出し、確認する。

ウッソ「見つけました! ここから南に10キロ、中央区を抜けて南区に入ったところに大規模な田園があります!」
フリット「田園か……うん、わかった。そこへ行こう。そこで『奥の手』を使う」

 背後からはシドの凄まじい咆哮が聞こえてくる。
 フリットたちはその声に追われるように急いで南区へ向かった。

528 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/16(日) 20:49:17 ID:grjM6XVA0.net
日登町南区:穀倉地帯

 数分後、フリットたちは南区にいた。

フリット「なんとかシドに追いつかれずにここまでこれたね」
クーデリア「シンさんたちがひきつけてくださってるお陰ですね」
フリット「で、そのシン兄さんは? 無事なの?」
ベルリ「なんとかまだ無事みたい。座標送ったら、すぐに合流するって」
フリット「そっか。それで、肝心の目的地は……」
ウッソ「あそこです! あの丘を越えた先が目的地です!」

 ウッソの先導で、一行は急いで小高い丘を越える。
 だがその先に広がっていたのは、美しい田園風景ではなかった。

クーデリア「きゃっ……な、なんなんですかこれ!」
ベルリ「デビルガンダムヘッド……!」

 一行の目に映ったのは、地面から生える何十本もの巨大な首――デビルガンダムヘッドだった。
 気づかないうちに、南区はすっかりデビルガンダムによって汚染されていたのだ。

ウッソ「ウソでしょ、ここまで来て……」

 絶望的な声をあげるウッソ。
 デビルガンダムヘッドの数は多く、今の消耗した彼らでは到底駆除しきれない。

フリット「さしずめ、前門のデビルガンダム、後門のシドってヤツかな……」
ウッソ「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないですよ!」
クーデリア「ど、どうしましょう!?」
ベルリ「幸いこっちにはまだ気づかれてない。引き返してどこか別のところでシドを迎え撃つしか……」

 だが、その時だった。

シン「ぐあああああっ……!」
ルナマリア「きゃああああ!!」

 悲鳴と共に、フリットたちの間をすりぬけて飛んでいったのはインパルスガンダム。
 そのまま丘を越え、田園地帯に不時着する。

クーデリア「今のは!?」
ウッソ「インパルスだ! インパルスガンダムをシドが捕まえて投げ飛ばしたんだよ!」
シン「悪いみんな! ギリギリで、シドに追いつかれた……!」
ウッソ「そんな! まだなんの準備も出来てないのに!?」

529 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/16(日) 20:56:53 ID:grjM6XVA0.net
 当のシドは、大きな翼をはためかせ、フリットたちの背後から悠々とやってくる。
 同時に、その凶暴なオーラに当てられたのか、デビルガンダムヘッドも一斉に臨戦態勢に入った。

フリット「………!!」
クーデリア「ど、どうすれば……」
ベルリ「まずはシンたちを助けなきゃ! あの位置じゃデビルガンダムヘッドに狙い撃ちにされる!」
シン「俺たちはいい! 早くシドを……!」
ウッソ「フリット兄さん! なにかいいアイデアは……」

 だがその問いかけには答えず、フリットは一人他の兄弟たちから離れた。
 そしてバーニアを噴かしながら、
 残った一本足で丘を滑り降り、DGヘッドの繁茂する田園に向かう。

フリット「こっちだ、シド!!」

 ガンダムAGE-1の目が赤く光った。
 同時に、シドもまたAGE-1を追って斜面を滑空していく。

ベルリ「あれは!?」
ウッソ「『EXA-DB』ですよ! あれで僕らはシドをおびき寄せたんです!」
クーデリア「でも、なぜそんなものを再びこのタイミングで?」
ウッソ「まさかフリット兄さん、シン兄さんを救出するために自分を囮に……!?」

 田園に降り立ったAGE-1を狙っているのはシドだけではない。
 デビルガンダムヘッドもまた、インパルスからターゲットをAGE-1に変更した。

フリット「シン兄さん! 今の内です、デビルガンダムヘッドが僕を狙ってる間にここから離れて!」
ルナマリア「離れてって……ムチャよ! まさか自分一人で戦うつもり?」
シン「いや、フリットはそんな無謀な作戦を立てる奴じゃない。あいつは多分……」

 デビルガンダムヘッドの攻撃を掻い潜り、逃げるフリット。
 だが遂にバルバトス・シドはAGE-1に追いついた。
 そしてテイルブレードで、AGE-1の残った右足を切断する!

フリット「ぐうう!」
ウッソ「フリット兄さん!」
ベルリ「ダメだウッソ! 今飛び出しちゃお前までやられちゃうでしょ!」
ウッソ「だからってフリット兄さんをこのまま見殺しにするんですか!? このままじゃ……」
ベルリ「大丈夫だ、あいつを信じろ! フリットはきっと……」
ウッソ「?!」

 バルバトス・シドはAGE-1を地面に抑えつけた。
 そして左腕、右腕と残った四肢を?いでいく。
 そうやって抵抗できない状態にしてから、『EXA-DB』のデータを取り戻そうという算段なのだ。

530 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/16(日) 20:57:34 ID:grjM6XVA0.net
 だがそこへ、異物を排除しようとするかのように、
 周囲のデビルガンダムヘッドが一斉に襲い掛かってくる!
 しかし、それもシドには織り込み済みだった。

フリット「! みんな、姿勢を低くして!」

 発せられたフリットの警告。
 そのすぐ後に、シドは翼を展開すると、フェザーミサイルとビームライフルの掃射でDGヘッドを焼き払う。

クーデリア「なんて強さなの……! あれだけいたDGヘッドが全て倒されるなんて」
ウッソ「フリット兄さん!」
ベルリ「大丈夫だ、AGE-1の反応はまだ残ってる」

 炎が消え、DGヘッドが一掃された後には、
 ただ見晴らしのいい、荒れ果てた田園風景が広がっている。

フリット「ふ、ふふ」

 それをモニター越しに見ていたフリットが、突然笑い出した。
 その謎の反応に、バルバトス・シドは困惑する。

フリット「やっぱりお前はただの機械だなシド。僕の本当の目的には気づかなかったみたいだ」

 そう言いながら、フリットはコクピットの中の、あるレバーを引いた。

フリット「正直、さっきDGヘッドを見た時は気が遠くなったよ。今の僕らじゃあの数は倒しきれなかったからね」

 すると、横にあったシャッターが開き、中から赤いボタンがせりあがってくる。

フリット「だからお前を利用したんだ。僕を餌にすれば、お前が代わりにDGヘッドを一掃してくれるってね。結果は見ての通りさ」

 フリットは迷いなくそのボタンを押した。
 一瞬の静寂。
 だがその後、遥か遠くで『何か』が起動する地響きが起こった。
 起動した『何か』は、一斉に南区へ向かってくる!

フリット「お前のおかげだよシド。色々回り道したけど、これで今度こそ戦いを終わらせられる」

 ただならぬ気配を感じたシドは、翼を広げ逃げ出そうとした。
 
フリット「もう遅い……これが、僕の『奥の手』だ!」

531 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/19(水) 22:10:00 ID:0Cxn9qmJ0.net
過疎化…やばくない?

532 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/19(水) 23:58:03 ID:PfvFZdKH0.net
オールアムロ戦の続き待ってるんだよ

533 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/20(木) 04:53:52 ID:a4jf6sSH0.net
みんなスタンプラリーで忙しいんだよ(関東

534 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/20(木) 22:15:43 ID:7OVTA/Ic0.net
そんなんだからゼロにゼロが奪われるんだよー

535 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/21(金) 01:12:45 ID:6HpRTy470.net
ゼロがいい、ゼロになろう、もう一回

536 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/24(月) 23:23:15 ID:WtTWAaqI0.net
 日登町中央区:オフィス街
アンジェロ「我らに……フロンタル大佐に勝利を!!」

 その断末魔と共に、アンジェロのローゼンズールは爆発した。
 これで襲ってきた『袖付き』のMSは全て無力化された。

ヨナ「はあ、はあ……ようやく終わったか」
ガロード「終わったかっていってもなあ」
ジュドー「ああ、なんとなくすっきりはしないよな」
キラ「まあ全員倒される前に自爆されちゃあねえ」
バナージ「きっと、NT同士の感応で考えが読まれることを警戒したんでしょうね」
ガロード「だからって自分からミンチになるかあ?」
ヨナ「それだけこいつらの忠心がすごいってことか」
キオ「首……首……首を狩りたい……」
ファ「ちょ、ちょっとカミーユ! 大丈夫なのあの子!?」
ルー「なんだかすごく物騒なことぶつぶつ言ってるケド!?」
カミーユ「ああ、それはいつものことだから大丈夫」
ジュドー「今まで散々首を刈り損ねてイライラしてんのよね」
ヨナ「お前たち、無駄話をしてる暇はないぞ。早くシドを追わないと!」

 シドを逃がしてから既に10数分。学校やフリットたちから連絡はない。
 一体いま、どうなっているのか? みんなは無事なのか?
 その不安がヨナを焦らせていた。

ガロード「ヨナ兄、気持ちはわかるけど」
ジュドー「追うったって、シドがどこにいるかもわかんないのよ?」
キラ「マイ兄さんから連絡がこないってことは、シドはまだ学校にはたどり着いてないんだろうけど」
バナージ「とすると、戦ってるのはフリットたち、あるいは追いついたシンやベルリかな」

 そこで、不意にネーナが疑問を口にした。

ネーナ「でも、なんでシドはクーデリアさんを攫っていったのかな」
ルイス「なんでって……」
カテジナ「たまたまじゃないの? 目の前に生身の人間がいたから」
ファ「いや、たまたまで人間攫うのはおかしいでしょ」
フミタン「それはおそらく、三日月・オーガスの意思でしょうね」
ネーナ「フミタン教官!」
ルー「なんでここに!」
ヨナ「誰だ?」
カミーユ「クーデリアのメイドのフミタンだよ」
バナージ「ああ、クーデリアさんへの愛が重いって噂の……」
ジュドー「それより、クーデリアさんを攫ったのは三日月兄の意思ってどういうこと?」
フミタン「はい、実は鉄華団の皆さんが火星に向かわれる際」

537 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/24(月) 23:27:38 ID:WtTWAaqI0.net
  〜〜フミタンの回想〜〜

ビスケット「それにしても急だよね。僕ら全員で火星に戻ってこいなんて」
ユージン「しかも匿名通信だろ。怪しくねえか?」
タカキ「罠の可能性もある、ってことですよね」
昭弘「だが使用しているコードはテイワズ本部のものだ」
オルガ「おまけにマクマードの親父直々の呼び出しとくれば、行かないわけにはいかねえさ」
ビスケット「仮に罠だとしても、か」

 オルガは片目を瞑って頷いた。

メリビット「でも、その間クーデリアさんの護衛はどうするんですか?」
雪之丞「さすがに俺たちの都合で、火星まで連れてく訳にはいかねえよな」
オルガ「それについてはミカを日登町に残そうと思う」
昭弘「三日月か……」
シノ「いいんじゃねえの? 三日月なら戦力的にも申し分ねえし」
雪之丞「お嬢さんも奴さんだったら安心だろうさ」
オルガ「つーわけだ。頼めるかミカ?」
三日月「いいよ」
ユージン「いや軽っ! そして早っ!?」
タカキ「さすが三日月さん……」
三日月「とりあえずクーデリアに近づいてくるヤツを片端から叩き潰せばいいんでしょ」
オルガ「あー……できれば怪しいヤツだけで頼む」
ビスケット「うん、戦力的にはなんの問題もないけど」
ライド「別の意味で心配ッスよね……」
アトラ「三日月……気を付けてね」

  〜〜フミタンの回想終わり〜〜

フミタン「……ということがありまして」
ヨナ「鉄華団が火星に行ったのはそういう理由だったか」
フミタン「今思えば、テイワズから来た匿名通信も彼らを町から遠ざける罠だったのかもしれませんね」
キラ「そう考えるのが妥当だろうね。今までのフロンタルのやり方から察するに」
フミタン「ともかく、彼、三日月さんは団長からお嬢様を護衛するよう命じられていました。それこそいかなる時でも肌身離れずに」
ルー「そういえば彼、今朝サテリコンに行く直前にもいたわね」
ファ「うん。何も言わず女湯までついてこようとして、パーラに無茶苦茶怒られてたけど」
カミーユ「そうか、だからバルバトスはクーデリアを攫って行ったのか」
バナージ「理由はクーデリアさんを護衛するため……つまり三日月の意思」
ガロード「あ〜確かにオルガさんの命令ならな」
ジュドー「たとえ意識が無かろうが何だろうが絶対守るよね、三日月兄だったら」
キラ「愛だね、愛」
ヨナ「ともかく、これで三日月の意識が残ってることはわかった。後はもう一度シドを捕まえて……なんだ?」

 突然、ヨナは何かに反応して空を見上げた。
 それはカミーユやジュドーといった、他のニュータイプも一緒だ。

ティファ「みなさん、見てください」

 ティファが指差したのは北の空だった。そこには、何かが黒い嵐のように迫ってきている。

カミーユ「なんだあれ……?」
ジュドー「人じゃない……この感じ、マシンか?」 

 それはまさに、大量の機械の群れだった。
 あっけにとられるヨナたちの頭上を通り過ぎ、機械の群れは飛び去っていく。
 南区のある一点を目指して……

538 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/24(月) 23:31:06 ID:WtTWAaqI0.net
日登町南区:穀倉地帯

シン「なんだ、これ……」

 シンは空を見上げて呆然と呟いた。
 頭上には大量の機械の群れがいた。
 これはヨナたちが目撃したものと同じだ。
 だが、機械の群れは北からのみならず、日登町の四方から今も続々と集まってきている。
 そして一つの巨大な群れとなり、竜巻のように渦を撒いているのだ。

ベルリ「これが……フリットの『奥の手』?!」
フリット「来い、タイタス!」

 フリットは機械の群れに向けて叫んだ。
 すると群れの一部が動き、AGE-1に向けて移動をはじめる。

ウッソ「タイタスって……まさか、あのマシンは!」
シン「AGE-1の換装ウェアかよ!」

 ウッソたちの見立ては正解だった。
 群れの正体はガンダムAGE-1の換装パーツであるGウェア。
 それが何百、何千という数で集まってきているのだ。

フリット「驚いた? こんなこともあろうかと、日登町のあらゆるところにGウェアを隠しておいたのさ! 僕の声一つで操作できるようにしてね」
シン「マジかよいつのまに……」
ベルリ「ていうかこんなに大量の換装パーツ何に使うつもりだったのよ!?」
フリット「え? それは勿論、来るべき日登町のヴェイガン殲滅作戦に向けて……」
ウッソ「あ、やっぱりフリット兄さんはフリット兄さんでしたね」
フリット「それでいずれは全てのパーツ合体による究極兵器、真・AGE-1の誕生を……(グルグル眼)」
ルナマリア「うん、ならそうなる前に奥の手使ってもらって正解だったね」
シン「絶対ロクな兵器にならないもんな……」

バルバトス・シド「…………」

 この異常な状況には、シドでさえ戸惑っているように見えた。
 その隙を突き、シドの横っ腹にタイタスウェアが体当たりを仕掛けた!

フリット「よし、今のうちに合体を!」

 特攻同然の体当たりを受けて吹っ飛ぶシド。
 その間にAGE-1は残りのタイタスウェアと合体する!

フリット「三日月兄さん、もうすぐ助けますから少しだけ我慢してくださいね!」

 AGE-1タイタスはバーニアを噴かし、シドに向けて更なる追い打ちをかける。
 強烈な格闘攻撃をモロに受け、シドはなす術がない!

539 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/24(月) 23:33:51 ID:WtTWAaqI0.net
フリット「ボーッとしてないで! みんなも協力してよ!」
ルナマリア「協力っていわれても……」
シン「いや、よく見ろ! あのマシンの群れの中! インパルスのシルエットがある!」
ベルリ「G-セルフのバックパックも!?」
ウッソ「僕のV2のパーツまで……!」
フリット「ヴェイガン殲滅作戦には皆の力も借りようと思ってたからね。特に……」

 それからフリットは、少し照れてくさそうに鼻をかいた。

フリット「特にウッソはブーツアタックとかでよくパーツを無くすからさ。あったら便利かなって」
ウッソ「フリット兄さん……!!」
クーデリア「赤くなってますねウッソさん」
ルナマリア「思わぬ兄の優しさに不意打ちされた感じね」
ベルリ「ちょっと! キュンとして場合じゃないって! シドがまた来るよ!!」
シン「わかってる! シルエットさえあればこっちのもんだ!」

 そういってシンは周囲を飛び回るパーツからからソードシルエットを装着した。
 同じようにベルリは大気圏内用パックを、ウッソはトップリム、ボトムリムをそれぞれ装着する。

フリット「よし、これで……」
ウッソ「危ない、フリット兄さん!」

 一瞬よそ見をした隙に、シドは音もなく接近し、AGE-1にビームサーベルでの連続攻撃を加える。
 フリットは咄嗟に四肢を切り離し、誘爆を回避した。

フリット「ビームか、ならこいつだ!」

 続いてフリットが呼び出したのはゴールドアローウェア。
 対ビット用のウェアであり、各所のスリットから散布されるコーティングは殆どのビーム兵器を無力化する。

ベルリ「ウッソ! フリットがシドをひきつけている間に」
ベルリ「俺たちが背後に回り込む!」
ウッソ「僕はフリット兄さんのカバーに入ります!」

 4機は一糸乱れぬ連携でシドに攻撃を仕掛けていった。
 シドも反撃を試みるが、その度に飛来するGウェアに邪魔される。
 V2ガンダムが足元を薙ぎ払い、遂にシドは大地に膝をついた。

ウッソ「体勢を崩した! みんなで抑えつけて!」
ベルリ「捕まえた! 今度こそ捕まえた!」
ルナマリア「だ、ダメ! 飛んで逃げられるよ!」
シン「させるか! いい加減……大人しくしろ!」

 シンは抜き去ったエクスカリバーをシドの翼に叩きつけた。
 メキメキと音を立て、刃は装甲に喰い込んでいき、
 遂には片側の翼を切断する!

540 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/24(月) 23:36:39 ID:WtTWAaqI0.net
フリット「今だ! 全Gウェア、来い! シドを拘束するんだ!!」

 フリットの指示で、空中を飛んでいたGウェアが一斉にシドに向けてやってくる。
 さすがのシドも、何百、何千というパーツの質量には耐えきれない。
 あっという間にシドの身体は完全に拘束された。

ルナマリア「クーデリアさん、出番よ! 三日月くんに語り掛けて!」
クーデリア「ハイ! 三日月、三日月聞こえますか!!?」
シン「俺たちも三日月を呼ぶぞ!」
ベルリ「起きなよ、三日月!」
ウッソ「みんな待ってるんですよ三日月兄さん!
フリット「三日月兄さん!」

 しかし未だ三日月が目覚める様子はない。
 それどころかバルバトス・シドはなおも拘束から逃れようと暴れ続ける。
 
フリット「まずい、このまま拘束を続ければ、力の反動でバルバトス自体にダメージがいくかも!」
ウッソ「三日月兄さんの身体にはお構いなしなんですか、シドは!」
ベルリ「寄生してる身で生意気な!」
シン「こっちが少しでも攻撃を躊躇すれば儲けもの、壊れても捨てればいいってことだろ!」

 拘束を解くか、解かざるか。
 このまま拘束を解けばシドはまた暴れだし、三日月救出作戦は振り出しに戻るだろう。
 少しの懊悩の末、フリットは決断した。

フリット「……仕方ない、シドの拘束を解こう」
ウッソ「いいんですか、フリット兄さん?」
フリット「当たり前だろ! たとえシドを倒せても、三日月兄さんが犠牲になったら、そんなの何の意味もないよ!」
ウッソ「フリット兄さん……」

 心の中でウッソは自分を恥じていた。
 いざという時、たとえ兄弟だろうとフリットは容赦なく犠牲にできる人間だと思っていた。
 だが、今のフリットはどうだ?
 自らの持てる知識と技術を使い、誰よりも三日月を助け出そうと懸命になっているではないか。

ウッソ「僕……フリット兄さんのこと誤解してました」
フリット「なにか言った? ウッソ」
ウッソ「い、いいえ! なんでもないです!」

 そしてフリットがGウェアに拘束解除の命令を下そうとした、その時だった。

「……なにやってんだ、ミカあああああああああああああああ!!」

541 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/25(火) 01:42:54 ID:1GEOXF5g0.net
 聞こえたのは、先ほどの長距離通信で届いた声。
 そして、おそらくは唯一確実に三日月に届きうる声。
 フリットたちは一斉に空を見上げた。
 そこには、こちらに向けて一直線に降下してくる強襲装甲艦の姿があった。
 それは鉄華団の旗艦・イサリビ。
 そして声の主は、甲板に立つモビルワーカーの中にいた。

オルガ「そんな機械のバケモノに乗っ取られて、いいようにされてんじゃねーぞミカアアア!」
クーデリア「あれは……鉄華団のみなさん!」
シン「ようやく来たか!」
ユージン「おう! 悪いな! 随分迷っちまった。座標を送ってくれて助かったぜ!」
シノ「しかし驚いたぜ! バルバトスのヤツ、本当に乗っ取られちまってんだな!」
ベルリ「驚いたのはこっちだよ! 火星にいるはずの鉄華団が突然連絡寄越すんだからさ!」
ビスケット「まあ、その辺は色々あってね」

 先ほどの長距離通信の正体。
 それは衛星軌道上にいるイサリビからの通信だった。
 もし、鉄華団と……三日月の兄弟分であるオルガ・イツカと合流できれば、この絶望的な状況も打開できるかもしれない。
 そう考えたフリットたちは『奥の手』も使った最後の作戦に打って出たのだ。

昭弘「無駄話はその辺にしとけ。今はあいつをどうにかするのが先だ。……グシオンリベイク、出るぞ」
シノ「あ、待てよ抜け駆けはずるいぜ! おいヤマギ! 俺の機体は準備できてるか?」
ヤマギ「いつでも行けるよ、シノ」
シノ「よおし! 流星号、出るぜ!」

 イサリビから降下してくる二機のガンダム。これで戦力は十二分に整った。
 後はオルガの説得で三日月さえ目覚めれば……ウッソがそう思った瞬間だった。

ウッソ「……あれ、いない?」

 ウッソはわが目を疑った。
 Gウェアによって拘束されていたはずのバルバトス・シド。
 それがいつのまにか姿を消していたのだ。

ウッソ「兄さん! フリット兄さん! いつシドの拘束を解いたんですか?」
フリット「え? 僕はそんな命令はまだ……」
シン「何やってる、上だ!」

 そこで二人は信じられないものを見た。
 何千機ものGウェアによって完全拘束されていたシド。
 それが信じられない力で拘束を引きちぎり、遥か上空のイサリビに向けて跳躍していたのだ。 

ベルリ「ウソでしょ……」
シン「あれだけの拘束をほんの一瞬で……本当の化け物かよ」

 そしてバルバトス・シドはそのままイサリビの甲板に着陸した。
 ちょうど、オルガの乗るMWの目の前だ。

バルバトス・シド「…………」
オルガ「…………」

 甲板の上で、両者はわずかな時間睨み合う。
 やがて、バルバトス・シドは手にした超巨大メイスを構えた。

542 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/25(火) 01:45:29 ID:1GEOXF5g0.net
ビスケット「マズイ! シドはオルガをミンチにする気だ!」
アトラ「やめて! 三日月!!」
ユージン「おい、なにぼーっとしてんだ大将! さっさと逃げろオルガ!!」

 だが、バルバトスがオルガをミンチにすることはなかった。
 それどころか、突然震えだし、メイスを取り落とす。
 続いてバルバトスはテイルブレードでイサリビの艦橋を攻撃しようとした。
 しかし尻尾が伸びる刹那、そのワイヤーを掴んだのは、他ならぬバルバトス自身の手だった。

オルガ「よう……随分遅いお目覚めじゃねえかよ、ミカ」
三日月「うん……おはよう、オルガ」

 オルガ・イツカはガンダムバルバトスを見上げてニヤリと笑った。
 コクピットの中の三日月・オーガスもまた、小さく笑みを返す。

シド「…………」

 一方、混乱しているのはシドだ。
 完全に支配下に置いていたはずのMSが、突然パイロットに主導権を奪われたのだ。
 なんとか再びバルバトスを支配しようとするも、それらの企みは三日月によって全て潰された。

三日月「おまえ、邪魔なんだよ。いつまでも……!」

 それどころか、バルバトスは背中に手を差し込み、有機的に結合していたシドを無理やり引き剥がしていく。

ルナマリア「うわあ……なんか痛そう」
フリット「それはそうだよ! 今、三日月兄さんは阿頼耶識システムでシドとも神経接続されてるんだ。なら、それを剥がすのは」
ウッソ「自分で自分の背中の皮を剥ぐくらい痛いってことですよね」
ベルリ「うへえ……」
シン「前々から思ってたけど、どういう精神力してんだよアイツ……」

 そんなフリット達の心配をよそに、三日月はバルバトスから完全にシドを引きはがした。
 手足を失い、シドは咄嗟に逃走を試みる。
 そんなシドを横目で見つつ、三日月はオルガに尋ねた。

三日月「ねえ、オルガ。俺は次、何をすればいい?」
オルガ「へっ、そんなの決まってんだろ。あのシドとかいうMSには散々迷惑かけられたんだ。なら、やることは一つしかねえよな?」
三日月「わかった」

 三日月は頷くと落ちていたメイスを手に取った。
 そして甲板を蹴り、よろよろと逃走するシドに向かって跳躍する。

三日月「逃げられるわけ、ないだろ」
シド「………!?」

 バルバトスは空中でテイルブレードを射出、シドを捕らえた。
 そして大きく身体を逸らせると、全身のバネを使い……

オルガ「やれ、ミカ! シドに……落とし前付けてやれ!!」
三日月「…………」

 渾身の力で、シドに超巨大メイスを叩きつける!
 そのたった一撃で、シドは粉々に爆散した。

543 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/02/25(火) 01:52:33 ID:1GEOXF5g0.net
ルナマリア「すっご……!」
ベルリ「結局最後は三日月とオルガさんに見せ場取られちゃったね」
シン「まあいいんじゃないか? 三日月も無事だったし、それに……」

 シンはちらりと後ろを振り返った。
 そこでは、ガンダムAGE-1とV2ガンダムが、仲良く並んで立っている。
 少し前では考えられなかった光景だ。

シン「あいつらも、少しはわだかまりが解けたみたいだしな」

 するとそこへ、再びレーダーに大きな反応があった。

ウッソ「なんだ? まさかまた敵襲!?」
フリット「ううん、違うよ。これは……」

グラハム「無事か! ガンダム兄弟!!」
クリス「避難民は全員学校に送り届けたわ!」
バーニィ「MSも持ってきたし、俺たちも手を貸すぞ!」

バナージ「前方にMSの反応、多数!」
キラ「飛んでったパーツの後を追ってきてみたら、やっぱりフリットの仕業だったってわけね」
ガロード「あれ? あそこに浮かんでんの鉄華団の艦じゃん」
ジュドー「てことはさっきの戦闘中に拾った通信の声はオルガさんか」
ヨナ「無事か! 三日月!」

三日月「え? 俺? まあ、無事だと思うけど」
クリス「って、あ、あれ?」
ヨナ「ひょっとして……」
キオ「もう戦闘終わっちゃったの!? シドの首は!!?」

 三日月は黙って爆散したシドの破片を指さした。
 それからバツの悪そうに、ポリポリとほほを掻いた。

三日月「なんか……ゴメンな?」


日登町中央区および南区の戦闘結果

シド……バルバトスを乗っ取るも三日月覚醒により機体より分断、破壊される。

ガンダム・バルバトスルプスレクス……機体は小破。ただしシドの乗っ取りによるパイロットへの影響は未知数

デスティニーガンダム……シドにより大破。パイロットのシンは以降インパルスガンダムに乗り換え

G-セルフ……中破。

ナラティブガンダム……本体は小破。しかし装備していたAパーツの損傷大

V2ガンダム……小破。

ガンダムAGE-1……小破。しかしフリットの奥の手であった数千機のGウェアのうち、およそ半数が失われる。

ウッソ・エヴィン&フリット・アスノ……険悪だった関係に修復の兆し。

544 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/25(火) 17:51:42 ID:Gz2gtP4Q0.net

三日月は気を抜いたらガクッときそうだな

545 :通常の名無しさんの3倍:2020/02/26(水) 02:45:09 ID:B5/i+5ll0.net
>>542で『背中に〜(ry』のところで、スパイダーマン3で黒いスパイダースーツを剥がすシーンを思い出したけど、イメージ的にはそんな感じかな?
ちょっと違うけど

つか三日月とオルガ(前髪)の絆はやっぱすげぇな

546 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/03(火) 14:11:25 ID:UKFdooAO0.net
ロラン「あああマスクもトイレットペーパーも品切れ…。ただでさえウチは人数が多いのに…。」
キラ「なんか買い占めてネットで転売する奴らが多いみたいね」
ロラン「…キラ、今すぐ転売してる輩の個人情報を調べ上げてください。ちょっと話し合ってきます」
ウッソ「月光蝶を起動させながら話し合うなんておかしいですよ!!」

547 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/03(火) 20:21:34 ID:mdE6zXuc0.net
クロノクル(この私が着けているマスク、効果はあるのかな?
ウイルス用で着けているわけではないから、少々は不安になるが)

ギンガナム「マスクがなければ、この石仮面を…………


俺は人間を止めるぞ!!ジョジョーーーーーー!!」

548 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/03(火) 21:07:54 ID:1DdpqFXG0.net
ジョブ・ジョン「いきなり俺に言われてもなあ」

549 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/03(火) 21:24:51 ID:1DdpqFXG0.net
アル「マスクだったらこういうのが」
バーニィ「マスク越えて宇宙服のヘルメットじゃないか」
アル「でも呼吸はちゃんとできるよ。ほら」
クリス「?!」
アル「ほら(重低音)」コーホー「ねえ、なんで豆が鳩鉄砲食ったような顔してるのさ(ココロのスキマに染み入る重低音)」コーホー
バーニィ「ハイハトデッポウデスネ」
クリス(この声じゃヤバくて突っ込めないわ)

550 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/04(水) 00:06:36 ID:rOpJeRX60.net
この世界でもマスク狩りとか出てきそう

マグネットパワーとか関係ないからね

551 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/04(水) 04:09:32 ID:bTio7n2I0.net
マスク狩り…ねぇ
マスク大尉と三代目メイジン・カワグチによるクロスボンバーが炸裂するのかな?
それとも狩られるのはマスク大尉なのか…?クンタラだし

552 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/04(水) 10:05:46 ID:aHRYE7ER0.net
ドモン「マスクをはずした方がシャイニングは強いけどな」
シーブック「…いや、勘違いしないでください?F91が撒き散らしてるのは塗装だけだから」
キオ「マスク?首ごといきましょうよ」

553 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/04(水) 11:50:27 ID:U1rYiXrX0.net
AGE組の兄弟はどうしてこう物騒なキャラばかりなんだw

554 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/05(木) 00:17:50 ID:9VzZm7aJ0.net
>>550
ムゥ「何」
ゼクス「だと!?」
ギンガナム「毛狩り」
シュウ「隊と」
アスハム「言ったのか!?」
ボーボボ「なら、俺達の出番だ」

555 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/05(木) 10:17:19.64 ID:ercOK6Fc0.net
>>554
F91とVにも確か子安声キャラいたな。あとAGEにもフリットの補佐役のアルグレアスが子安声キャラだったな

556 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/05(木) 11:05:17 ID:xl7zTGV30.net
ドワイト・カムリだな>F91
シーブックの友人で父親がフロンティア?駐留軍の高官
Gレコのビーナスグロゥブの人もやってる

557 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/07(土) 22:22:16 ID:YTMPN/Q1O.net
久しぶりに来てみたらロランが登場してて嬉しい

558 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/08(日) 05:23:19 ID:j1tgh4ha0.net
そういえば、この家の雛人形(一部ガンプラ)と飾りって今年も出しっぱなし?

559 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/08(日) 08:56:22.74 ID:wFlQWvHC0.net
早めに片付けても、倉庫や押し入れの中で飾っているような状態で片付けていたりしてwww

ザビ家というか、ドズルさん家ではずっと飾っていそう。後、ギレンさんの

ギレン「否!断じて違うからな!決してプルやプルツーが」
キシリア「一言もプル姉妹の事を言ってないが」
ギレン「!?」
キシリア「兄上も甘いようで…」
デギン「そうは言っても豪華に気合い入れて楽しそうに飾っていたな。特にギレンが」

560 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/08(日) 12:23:45.71 ID:KKaw05Jp0.net
キシリアさんが行き遅れてるのもそれが原因の一つだったりして

561 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/09(月) 02:07:43 ID:ZaWYefRv0.net
日登町中央区:イサリビ艦内

ガロード「じゃあ、結局テイワズからの呼び出しってのはウソだったんだな?」
昭弘「ああ」
ビスケット「もっとも、それが判明したのはつい昨日のことだったんだけどね」
シノ「だからタービンズ経由でデタラメだって聞いた時にはホッとしたぜ」
ユージン「もしマジ呼び出しだったら、俺ら今頃コンクリ詰めにされて日登町の海に沈んでたろうからなww」
チャド「違いねえwww」
ベルリ「いや笑えないからねその冗談」
バナージ「なら、どうして急に日登町に戻ってきたんですか?」
ビスケット「オルガが急に言い出したんだよね、『日登町に戻る』って」
ガロード「団長さんが? なんでまた」
ユージン「それがよ、馬鹿馬鹿しい話なんだが虫の知らせらしいんだよな」
シノ「そうそう、オルガが言うには、夜中、枕元に長い黒髪の女?が立って囁くんだと」
ダンテ「『日登町に戻れ〜日登町に戻れ〜』ってな」
タカキ「それが数日続いて、最終的にはノイローゼみたいになってましたもんね」
ユージン「で、確かに三日月と連絡は取れねーし、こりゃ何かあるなって戻ってきたワケよ」
昭弘「まあ、結果的にオルガの決断は正解だったがな」
バナージ「しかし黒髪の女って……あっ(察し」
シン「あれ? それでそのオルガさん本人はどこ行ったんだ?」
ルナマリア「オルガさんなら、さっきカミーユとジュドーに連れていかれたけど」

イサリビ:通路
オルガ「なあ、本当にやるのか?」
カミーユ「はい! お願いします!」
オルガ「まあ、そんな真っ直ぐな目で『一生に一度の頼みなんです』なんて言われちゃ断れねえけどよ」
ジュドー「じゃ、本番お願いしまーす。まずは人ひとり分くらいの間隔を空けて壁際に立ってもらって……」
オルガ「こ、こうか?」
カミーユ「はいそこで勢いよく壁に手を突いて!」

 壁ドン!

カミーユ「次はヒザで壁を蹴りつけて!」

 股ドン!!

カミーユ「続いて片手で何かを持ち上げるポーズをして!」

 顎クイ!!!

カミーユ「最後に決め台詞!!」
オルガ「……止まるんじゃねえぞ?」

562 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/09(月) 02:18:07 ID:ZaWYefRv0.net
ジュドー「はいOKでーす」
オルガ「なあ、とりあえず言われるままにやったけど、コレ何なんだ?」
カミーユ「何って、女性がされてキュンとくるシチュエーションに決まってるでしょ、少女漫画とかによくある」
オルガ「いや、それは何となくわかるけどよ。誰もいねえとこでやって何の意味が」
カミーユ「と、言ってますけどどうだった?」
死神「(≧∇≦)キャー♪」
ジュドー「よかった、大満足みたいね」
カミーユ「これであの世で助けてもらった礼は返したからな」
ジュドー「鉄華団も連れてきてくれてあんがとね」
オルガ「お前らさっきから誰と話してるんだ?! 怖えーよ!!」
カミーユ「ていうか相変わらず見えてないんだな、オルガさんは」
死神「そこが可愛いんじゃない」


イサリビ:格納庫
ヨナ「…………」
クリス「大分ボロボロになっちゃいましたね、ナラティブ」
ヨナ「クリスか……ああ、でもいいんだ。結果的に三日月は救出できたし、ナラティブ本体はまだ無傷だしな」
キラ「もっとも、ボロボロなのはナラティブだけじゃないけどね」

 確かにキラの言う通り、ここまでの戦闘の連続で、ガンダム兄弟たちの機体の殆どは酷く損耗していた。
 まだ無傷に近いのはキラのストライクフリーダム、キオのAGE-FX、
 ガロードのDX、それにアセムのAGE-2くらいだろうか。

キラ「フリットのAGE-1も無傷と言えば無傷だけど……」
バーニィ「奥の手を失ったせいで酷く落ち込んでましたよ」
クリス「さっき、向こうでウッソが慰めてたものね」

フリット「あ〜……三日月兄さんが助かったのはよかったけど、これでヴェイガン殲滅がまた遠のいた……」
ウッソ「ま、まあ元気を出してくださいよフリット兄さん! 迷惑をかけてるヴェイガン退治なら、今度僕も手伝いますから!」

クリス「なんだかんだで、あの二人もわだかまりが解けたみたいね」

 しばらく見られなかった光景を見て、クリスは微笑んだ。

キラ「そういえばさ、結局なんでフリットはウッソに冷たかったの?」
ヨナ「ああ。それはさ……」

クリス「ええっ!? 単にウッソに嫉妬してただけ? フリットが?」
バーニィ「でもフリットって、ガンダム兄弟の中でも天才って呼ばれてるんでしょ? それが嫉妬なんて」
ヨナ「天才だから、ってのもあるだろう。アイツ、ああ見えて頭が固いからな。自分にはないウッソの柔軟さが羨ましかったんだろ」
キラ「スペシャルって呼ばれるくらいだしね、ウッソの頭の柔らかさは。ま、どっちも僕には及ばないけど」
ヨナ「それにウッソはフリットのすぐ下の弟だからな。歳が近い分、負けたくないって気持ちが態度に現れてたんだろうさ」
バーニィ「なんだ、思ったより単純な理由だったんですね」
ヨナ「そんなもんだよ、兄弟の間のわだかまりなんて。……まあ、本人にとっては笑って済ませられる話じゃないんだけどな」
クリス「ヨナさん……」

563 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/09(月) 02:20:09 ID:ZaWYefRv0.net
シャクティ「……ふるふる」
クリス「シャクティ?」
バーニィ「どうしたんだ震えて。熱でもあるのか?」
シャクティ「う……」
ヨナ「う?」
シャクティ「ウッソ×フリット……こ れ だ !!」

 √ピキーン

ティファ「あ、ああああああ!」
ガロード「ど、どうしたんだティファ! 急に頭を抑えて!?」
ティファ「つ、次の夏コミはウッソ×フリットのガンダム兄弟本……? オールカラー38P……!?」
ガロード「ティファ!?」
ティファ「しかもフリ×ウッソのリバ本も同時に……! そんな! アニューさんやロマリーさんの力を借りても間に合うはずが……!!」
ガロード「ティファァァァー!?」


フリット「……ゴメンよ、ウッソ。僕ずっと素直になれなくて」
ウッソ「フリット兄さんのバカ! ずっと寂しかったんですよ? キオばっかり可愛がって!」
フリット「わかってるよ。これからはお前が一番さ」
ウッソ「そんなの、言葉だけじゃ信用できませんよ!」
フリット「困ったスペシャルだな。……仕方ない、なら見せてやるよ。僕の夜のAGEシステムを」
ウッソ「よ、夜のAGEシステム……!?」

シャクティ(高音)「ああっ! す、すごい! これが夜のAGEシステムだなんて!」
シャクティ(低音)「ふふ、ウッソのここ、凄くSTAND UP TO THE VICTORYしてるよ……おかげで、僕も君の中の英雄が目覚めそうだ……ぶつぶつ」
ヨナ「よ、よくわからないが、シャクティから凄まじいオーラを感じる……!」
キラ「単に腐ってるだけだと思うよそれ」

ウッソ「フリット兄さん、僕なんだかさっきからすごく寒気がするんですけど」
フリット「奇遇だね、僕もだよ」

564 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/09(月) 02:23:05 ID:ZaWYefRv0.net
格納庫:バルバトスのコクピット付近
クーデリア「……下はなんだか騒がしいですね」
三日月「騒がしいのはいつものことでしょ」

 呑気にそういった三日月を、クーデリアは横目で見た。
 彼は今、コクピットで黙々と火星ヤシを食べている。
 その背中には、まだ阿頼耶識システムのコードが繋がったままだ。

クーデリア「あの、三日月? その背中の……」
三日月「阿頼耶識?」
クーデリア「そうです。それ、まだ外さないんですか?」
三日月「うん、オルガがまだダメだっていうから」
クーデリア「そうなんですか?」
三日月「うん、なんかヤマギたちが調べたんだって。無理した分、ちゃんと病院で外さないと大変なことになるって」
クーデリア「大変なことって?」
三日月「なんか、全身の毛穴から、見たことの無い色の液体が大量に出てくるとか」
クーデリア「そ、それは大変ですね……」

 青ざめた顔で、クーデリアは引きつった笑みを浮かべた。

三日月「まあ、俺はそれで全然いいけどね。今までの分、ちゃんと働いて取り戻さないと。オルガも戻ってきてくれたし」

 その言葉を聞いて、クーデリアは少しだけ俯いた。
 この事件で、自分は三日月のためになにができただろうか。
 最初の呼びかけに失敗した後は、シドに捕まってみんなに大きな心配をかけてしまった。
 フリットたちによって救出されたあとも、結局三日月を覚醒させたのはオルガの呼びかけだったではないか。

クーデリア「結局わたし、何のお役にも立てませんでしたね……」

 クーデリアがそう独り言ちたときだった。
 彼女の呟きを知ってか知らずか、三日月は思い出したようにこう言った。

三日月「クーデリアもありがとね。俺を呼びに来てくれて」
クーデリア「え……?」
三日月「あれ? みんなと一緒に俺を呼んでくれたでしょ? 確か高速道路と、畑のところで」
クーデリア「そうですけど……! まさか三日月、聞こえてたんですか? 私たちの声が!?」
三日月「うん。あのシドとかいうヤツにバルバトスを乗っ取られて、はじめは俺も気を失ってたけどね」

 一つ一つ、思い出すように三日月は言った。

三日月「最初に、クーデリアの声が聞こえて、それから兄弟みんなの声が聞こえて……それで目が覚めた。まあ、躰はまだ動かなかったけど」
クーデリア「そうだったんですか……」
三日月「フリットやウッソが戦ってる間に、少しづつ俺も身体を動かせるようになって……最後にオルガたち鉄華団のみんなの声でバルバトスを取り戻せた。だから、ありがとう」
クーデリア「そ、そんな! やめてください、私なんて全然……!」
三日月「そういえば、聞きたかったんだけど。クーデリアって、俺のこと好きなの?」
クーデリア「フえっ!!?」
三日月「いや、だって高速道路のとこで言ってたでしょ。なんだっけ、俺のことが好きだから、私は死なないって」
クーデリア「そそそ! それは! 確かに言いましたけど!」

 アルレットに唆されてやってしまった、
 ザ☆トレンディな場面を思い返し、クーデリアは顔を真っ赤にする。

クーデリア「あ、あれはですね! あくまで緊急対応と言いますか! 好きというのも男女のアレコレではなくあくまで家族的なアレであって」
三日月「ふーん……」

 必死になって釈明を試みるクーデリアを見て、三日月は小さく微笑んだ。
 そして黙って彼女の腕を取り、顔を近づけると……

565 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/09(月) 02:26:23 ID:ZaWYefRv0.net
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  {: : : : : : : : : : : : : :-=ニ>、//\: : : : : : : .   ノ: :`ーィi〔 ¨¨ V: :/: : : 'ィi〔 ̄... . . . . . .{
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  {: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.-=\///     八: : : : : :{ _}ヽ  V: /. . . . . . . . . . . . . .|
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: : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : :-=V∧       rく∨/{         -=ニ ¨  --∧
オーールフェェェェンズ ナミダァァァァァァァァァ!(BGM オルフェンズの涙)

クーデリア「な、な、な、な何を……!?」
三日月「いや、なんか可愛いなって思って」
クーデリア「か、可愛いって……!」
三日月「ダメだった?」
クーデリア「だ、ダメじゃありませんけど! そ、そういうことではなくて……」
アトラ「三日月! クーデリアさん!」
三日月「あ、アトラ」
クーデリア「アトラさん!? い、いや今のはですね、三日月の冗談と言うか事故というか決して出し抜こうとかそういうことを考えて……」
アトラ「それどころじゃないよ! 大変なんだよ! 今、通信が入って……学校が、ELSの大群に襲われてるって!!」

566 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/14(土) 20:22:46 ID:a/dPAOXf0.net
メイリン「お姉ちゃんに大事なことを報告します」
ルナ「えっ?突然何?」
メイリン「実は、いまだに雛人形を片付けてません」
ルナ「いや、それは私もやらなかったせいでもあるし」
メイリン「後、ひな祭りをシンやレイ、ステラマユパーラと一緒に楽しみました」
ルナ「ちょいと待てい!」
メイリン「ついでに言うと、シンと一緒に寝ました」
ルナ「……………えっ!?」
メイリン「そう、シンと二人っきりで」
アホ毛「ちょっと待て。お前はアルスラーン…アスラン……凸ランが杉田じゃなかったんかい」
メイリン「よくよく思ったら、シンの方がいい男だなって
それにみんな仲良くな感じでいけそうだし
姉ちゃんはセフレだし」
ルナ「途中からおかしい」
メイリン「後、シンと最初に寝たのはお姉ちゃんではない」
レイ「この俺だぁぁっ!!しかも俺は男ではない、女である俺と寝たのだ! 」
ステラ「その次はステラとマユと!!」
パーラ「じゃあその次は私になるのか」
ミーナ「私はその次になるんだね」
アホ毛「そろそろこいつに寄生するのは止めて別の誰かに寄生しよう」
ルナ「い、いやぁぁぁぁっ!!」



カガリ「ちょっと待て!!………ってなんだ。Dreamか。

つか何で私がこんなDreamをlookしなきゃいけないんだよ!?」

アセム「という夢を」
カミーユ「いや、つかお前の夢だったのかよ」

567 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/14(土) 21:21:01 ID:zoDYX6970.net
なお、シンルナのクロスレイズ版ゴッドフィンガー台詞

568 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/18(水) 08:35:58 ID:TvFFSD4k0.net
劇場版閃光のハサウェイが完結したらハサウェイも兄弟入り?
それともマフティーとして兄弟in?

569 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/18(水) 21:20:30 ID:f4vWxmN+0.net
主人公が必ずしも兄弟入りしているわけじゃないからなぁ
入れない方が、色々と面倒事は少ないだろう

570 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/22(日) 17:25:53 ID:6Bi23laY0.net
キャスバルは兄弟入りしてないからなあ

571 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/22(日) 17:31:48 ID:SBiO+2hS0.net
>>570
そもそもこのスレのキャスバルってシャアが年齢変化した姿だもんな

572 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/23(月) 01:11:23 ID:fhn+wDph0.net
日登町中央区:学校

 フリット達一行がシドと戦っていた頃

ハマーン「……わかった。武道館からの避難民は、責任をもって我々が保護しよう」
グラハム「私も身命をかけて彼らを守護ると誓おう!」
クリス「ありがとうございます。すいません、ご迷惑をかけて」
マリュー「なに言ってるの。そんなの全然気にする必要ないわよ」
ナトーラ「そうですよ! わが校はさっきネオジオン社からの避難民も受け入れたんです! 今更武道館から来た人の、一万人や二万人くらい!」
クリス「え? ネオジオン社に避難してた人たちも来たんですか?」
ナタル「ナトーラ先生! それは言わない話でしょう!」
ナトーラ「あっ! ごめんなさい、そうでした」
ハマーン「まったく……」
クリス「いったい何があったんですか? ネオジオン社といえば日登町の三大避難拠点の一つでしょう?」
マリュー「それが、突然追い出されたらしいの」
ハマーン「あの辺りはデビルガンダムの侵食が激しい。万が一に備えてということなのだろうな」
クリス「そうだったんですか……」
バーニィ「ちなみに、学校は安全なんですか? MAは倒されたらしいけど、まだデビルガンダムやELSもいるでしょう?」
ナトーラ「学校は全然大丈夫ですよ。警察の方々が守ってくれてますし」
ナタル「それに、ELSは現在、北西に向けてまっすぐ移動していると聞く。予測される進行ルートからしても、奴らが学校に来ることはまず無いそうだ」
グラハム「それが不幸中の幸いだな」
マリュー「あなたたちはこれからどうするの?」
バーニィ「一度南区に戻ります。シャクティがカミオンを一台貸してくれるそうなので」
クリス「シドを引き付けてるウッソたちを助けにいかないと」
マリュー「そう。気を付けてね」
クリス「はい、皆さんも。……あれ?」

 そこへ、意外な人物が客として現れた。

アイナ「こんばんは。皆さん大丈夫ですか?」
クリス「アイナさん! 無事でよかった!」
ノリス「サハリン家の倉庫から備蓄物資を持って参りました。お使いください」
ハマーン「すまない、助かる」
マリュー「あら、そちらの方は確か……」

 アイナの隣に立つ妙齢の女性。
 それはデュランダルの秘書、タリア・グラディスだった。

タリア「…………」
アイナ「ここに来る途中でたまたまお会いしたんです。なにか、重要な話があるとかで」
ハマーン「重要な話?」
タリア「ええ。シロー・アマダはいらっしゃる? フロンタルの計画について判明した、新たな事実に関してお話がしたいのです」

573 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/23(月) 01:19:40 ID:fhn+wDph0.net
日登町中央区:学校の東側

ミケル「……暇ですねえ」
エレドア「暇だよなあ」
カレン「あんたらボサッとしてんじゃない! また隊長にドヤされるよ!」
エレドア「つってもなあ」
ミケル「こう暇じゃ眠くもなりますよ。もう夜もふけますからね」
サンダース「確かに、今までとの落差が激しすぎるな」

 現在、シロー率いる08小隊は学校の西側にある丘に駐留していた。
 目的は、まもなく数キロ先を通り過ぎる予定のELSの監視のためだ。
 とはいえ、現在ELSはただひたすらに北西に向けて進んでいる。
 そのため、避難民の集まる学校へ来襲する可能性が低いのはナタルが先ほど述べたとおりだ。

エレドア「いや〜GFの連中がELSに負けたって聞いた時は肝を冷やしたけどな」
ミケル「今のとこ、たいした実害は無いですもんね」
サンダース「住民の迅速な避難が済んでいたのが幸いしたな」
シロー「ああ。だが家を同化された人のことを考えたら素直に喜んでばかりもいられないがな」
ミケル「隊長!」
サンダース「どうでしたか、ELSの様子は」
シロー「前の観測と変わりなしだ。目の前のあらゆるものを同化しながら暴走してる」
ヴィダール「奴らが通り過ぎたあとは、まるで更地だからな」

 シローと共に戻ってきたヴィダールが同意する。
 彼は現在、正気に戻ったアマクサと共に警察に協力しているのだ。

カレン「復興はかなり大変そうだね。もっとも、それは他の地域もだけどさ」
エレドア「とくに警察署のある西区なんか、デビルガンダムの巣窟になっちまったワケだしな」
シロー「兎に角俺たちに出来ることは、目の前の事件を一つずつ片づけることだ」
ヴィダール「おまえら無駄話はそこまでにしておけ。そろそろELSが通過するぞ」

 08小隊の面々は一斉にモニターに目を落とした。
 遠く先では、何百ものMAに擬態したELSが賑やかに通り過ぎていく。
 その時、ミケルが突然「あっ」と声をあげた。

シロー「どうした、ミケル」
ミケル「いえ、その、今なんかレーダーにELSとは違う別のMSが映ったような気がして」
シロー「別のMS?」
ミケル「いや、でも見間違いかも。映ったのはほんの一瞬でしたし、通常のMSの三倍くらい速かったから誤作動の可能性も……」
エレドア「ああああっ!!?」
カレン「今度はどうしたんだいうるさいね!」
エレドア「エ、ELSが……突然進路を変えやがった」
サンダース「なんだって!?」
エレドア「やばい! このままだと……学校に一直線にぶつかるぞ!」

574 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/23(月) 01:26:16 ID:fhn+wDph0.net
 数分後、学校の東側ではシローら08小隊に加え数機のMSが集まっていた。

カトック「あの土煙……どうやら本当みてえだな」
ハマーン「うむ。間違いなく、このままではELSは学校に到達する」
ミケル「増援って、お二人だけなんですか?!」
カレン「情けない声出すんじゃないよ! 学校だって避難民が増えててんてこ舞いなんだ」
エレドア「警察の他の連中はどうしたんだよ!?」
ミケル「そうですよ! 学校の西側にみなさん集まってたはずでしょ? 反攻作戦をやるからって」
サンダース「それが、間が悪いことに向こうもデビルガンダムに覚醒の兆候があるらしい」
ヴィダール「それに最悪の場合に備えて、学校にも戦力を残しておく必要がある」
シロー「結局俺たちだけでELSを止めるしかないってことだ」
ミケル「そんなあ……」

 だがそこへ、一機のMSがやってくる。

刹那「シロー兄さん、遅くなってすまない」
シロー「刹那! 来てくれたのか」
刹那「ああ。アーミアも一緒だ」
ヴィダール「太陽炉二個付き……あれがかつてELSとの対話を成功させた、ソレスタルビーイングのガンダムか」
ミケル「あれ? でも00ガンダムって今はトランザム使えないんですよね?」
刹那「確かに、今の00ではトランザムバーストは使えない」

  ミケルの何気ない一言に、刹那は表情を曇らせた。

刹那「だが俺はイノベイターであり、ガンダムだ。ならばトランザムなしでも対話してみせる」
シロー「刹那……」

 その時、00の掌に乗っていたアーミアが反応した。

アーミア「み、みなさん! 感じます、ELSが来ます!」

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

シロー「来たか! 行くぞみんな!」
サンダース「隊長に続く! 遅れるなよカレン!」
カレン「ハア? 誰に向かって口きいてんだい!」

 シローが先陣を切り、08小隊がELSに連携攻撃を仕掛けた!
 ハマーンのガザC、カトックのドートレスがそれに続く。
 
ハマーン「ちっ、やはりキュベレイとは勝手が違うか」
カトック「実習用だからな。が、あるもんでどうにかするしかねえ」
ハマーン「それも死んだ奥さんの口癖、か?」
カトック「お? おうよ!」

 五機のMSは一斉に弾幕を張るが、ELSは一切ひるまない。
 業を煮やしたガンダムヴィダールが飛び出し、直接攻撃を加えようとするが……

刹那「ダメだ! 同化されるぞ!」

 咄嗟に00ガンダムが飛び出し、ヴィダールを横から抑えつける。

ヴィダール「どけ! 邪魔をするな! ELSに突破されるぞ」
刹那「大丈夫だ、後詰には、彼女たちがいる」
ヴィダール「彼女たち?」

575 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/23(月) 01:29:35 ID:fhn+wDph0.net
赤い彗星のひと「行け! 私が選んだ魔法少女たちよ、学校を救うのだ!」
「「「「「はい!!!」」」」」

 突如現れた赤い彗星のひと。
 その背後から、五人の魔法少女が飛び出す!

ブラスターアリー「やろうぜええ! 魔法少女と謎生物による18禁ギリギリの戦争ってヤツをよおお!!」
ブラスターマリー(ソーマ)「なんだ18禁ギリギリって。おかしな漫画の読み過ぎではないのか?」
ブラスターマリーダ「無駄話をしている場合ではない、ELSが来るぞ!」
ブラスターマリア「学校にはシャクティのお友達も大勢います。私が守らなければ」
ブラスターマリナ「刹那! こっちは任せて!」

 魔法少女たちはステッキを掲げると、魔法の力でELSを拘束する。
 今までの攻撃とはまるで違う、不可思議な力にELSは困惑しているように見えた。

ヴィダール「異星体の次は魔法少女……本当になんでもありだな、この町は」
刹那「今だアーミア! マリナがELSを抑えている間に、もう一度対話を……」

 だが、ELSの力は刹那たちの予想を遥かに超えていた。
 少しずつ姿かたちを変化させ、拘束から逃れようとする。

アリー「!? こいつら、俺たちの力を跳ね返すだと!」
マリーダ「魔法を受け流しやすい形態に変化して……魔法を学んだというのか!? この短時間で」
ソーマ「だ、駄目だ! 拘束が外れる……!」

「諦めてはダメよ! 魔法少女たち!」
マリナ「この声……誰!?」

 マリナが見た視線の先には、白いスーツに身を包んだ妙齢の女の姿があった。

マリナ「あなたは……」
タリア「私はタリア・グラディス。デュランダルの秘書にして彼のメッセンジャー。そして……」

 光の粒子に包まれ、タリアの姿が徐々に変化していく。
 粒子が消え去った後、そこには――魔法少女のコスチュームに身を包んだタリアの姿が!

タリア(フリフリミニスカ)「私は6人目の魔法少女――その名も、ブラスタータリア!」
アリー「何っ!?」
マリア「魔法少女……私たちの仲間だというの!?」
ミケル「いや、どう見ても魔法『少女』ってお歳じゃないですけどね」
ヴィダール「正直なかなか見た目キツイな……」
エレドア「いやいや。俺は全然アリだけどね」
マリナ「あなたは……私たちを助けに来てくれたのですか?」
タリア「助ける? 勘違いしないで頂戴」
ソーマ「どういうことだ?」
タリア「学校を救うのはあくまであなたたちの仕事。私にはできるのは、それに力を貸すことだけ。こういう風にね!!」

576 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/03/23(月) 01:32:31 ID:fhn+wDph0.net
 魔法少女に変身したタリアはステッキを掲げ、秘密の呪文を唱え始める。

タリア「ピピルマピピルマプリリンパ、パパレホパパレホドリミンパ! アダルトタッチでスーパー魔法少女になあれ〜!」

 タリアの呪文と共に、マリナたち魔法少女たちの姿が変わる!

マリナ(Season2仕様)「これは……」
ソーマ(Season2仕様)「ブラスタータリアの魔法で……」
マリーダ(18歳使用)「私たちもパワーアップしたというのか!」
アリー(Season2仕様)「こりゃいいぜ!!」
マリア「私だけ見た目代わってませんけどね……」
マリナ「でもこれなら! 今の私たちならELSから学校を……!」

 パワーアップした魔法少女たちの力は、巨大な結界を展開した。
 結界は壁となり、学校を完全に覆いつくした。

カレン「すごい……これがスーパー魔法少女の力!」
サンダース「これで学校はひとまず心配ない。後はELSさえどうにかできれば……」
ハマーン「お前の出番だぞ、刹那・F・セイエイ!」

 だがその言葉に、刹那は黙って首を振った。

刹那「いや、それはもはや俺たちの仕事ではない」
シロー「どういうことだ、刹那?」
刹那「もうすぐ来る。新たな力を携えて、ガンダム・ザ・ガンダムが……!」
シロー「何っ!?」

「超級、覇王……電影弾ンンンンンン!!」

 その時だった。
 雄叫びと共に、回転する猛烈なエネルギーの塊がELSを薙ぎ払う!
 
シロー「今の声は……ドモン! お前なのか!?」
ドモン「……ああ、そうだ」
シロー「お前! 今の今までどこに行って……みんな心配してたんだぞ!」
ドモン「すまない。だが、もう安心してくれ。ELSは……俺が倒す!」
シロー「倒すって、お前のゴッドガンダムはもう戦えないんじゃ……?!」

 超級覇王電影弾を解き、露わになったそのガンダムの姿を見て、シローは我が目を疑った。

ドモン「そうだ! シュバルツ、そして師匠の仇が俺が取る! この……バーニングガンダムで!!」

 そこに立っていたのは、ゴッドガンダムとはまるで異なるシルエットの赤いガンダム。
 その姿はまさに、カミキ・セカイのビルドバーニングガンダムそのものだった。

577 :通常の名無しさんの3倍:2020/03/23(月) 03:26:23 ID:Di9XVoBV0.net
バーニングガンダムって北米版ゴッドガンダムじゃあ……?

578 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/01(水) 21:49:15 ID:cCKm43PD0.net
ガトー「ふむ………」
ケリィ「どうしたガトー?」
ガトー「いや、久々にソロキャンプでもして、ユーチューブにでも流そうかと」
ケリィ(さては、あのゆるキャン△の公式ホームページかなんか見たな)
ガトー「ソロでこその楽しみがあるしな
それに、『肉食うかい』って言ってみたい
中の人が実写版に出なかったし」
コウ「キャンプなら、ドモン兄さんだって負け………………圧倒的にドモン兄さんの負けだな
特にキャンプ飯の料理スキルが」

579 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/04/07(火) 00:32:38 ID:Q6EtK+yh0.net
 シローたちの前にドモンが現れる1時間前

日登町東区:廃墟の研究所

ドモン「ここがライゾウ博士の研究所か……」
レイン「博士の言葉が真実なら、ここにELSに対抗するための新しい機体があるのよね」
セカイ「でもすげえボロボロだな。本当にこんなとこにあるの? 師匠」
ドモン「今は博士の言葉を頼るしかない。それから前にも言ったはずだぞ、俺を師匠と呼ぶなセカイ」

 ドモンがたしなめると、赤い髪の少年――カミキ・セカイ――はペロリと舌をだした。

ドモン「そもそもなんで着いてきたんだ、お前」
セカイ「だって師匠……じゃなくてアニキが落ち込んでるって聞いたからさ。励まそうと思って、ほら」

 そういってセカイはリュックから大量のカップラーメンを取り出して見せる。

レイン「それってドモンの好きな……確かに元気づけるには最適ね。いいお弟子さんじゃない」
ドモン「フン。ともかく研究所に入るぞ。こんなところでボンヤリしているヒマはない」
レイン「あ、待ってよドモン!」

 研究所の中で、ドモンたちはライゾウ博士が残したMFを探した。
 しかしいくら探せども、それらしき物は一向に発見できない。

セカイ「ダメだ、見つかんないや」
レイン「念のため、隠し格納庫とかがあるんじゃないかと思って探したけど無かったわ」
ドモン「とすれば……やはり怪しいのはアレか」

 ドモンが見上げた先には、研究所の中央に立つ謎のMSがあった。

レイン「まあ、あからさまにおかしいものねアレ」
ドモン「おかしすぎるだろ! なんで博士の研究所にドムがあるんだよ!」
セカイ「よくわかんないけど、ここロボットの研究所なんだろ? なのにあったらおかしいワケ?」
レイン「う〜ん、あえて言うならアメリカの格闘家がヌンチャクを持ってる感じかしら」
セカイ「なるほど! ドイツの武闘家がニンジュツ使う感じか」
レイン「うん、それは普通にいるけどね」
セカイ「マジで!?」
レイン「ともかく、ざっと調べた限り、あれはただのドムの置物よ。コクピットだって開かなかったし」
ドモン「くそっ! ならどこにあるんだ。俺は一刻も早く、師匠とシュバルツの仇を取らなければならんというのに!」
レイン「ドモン……」

580 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/04/07(火) 00:34:01 ID:Q6EtK+yh0.net
セカイ「あ、ならさ! ここらで腹ごしらえしとこうよ! 腹が減ったらなんとやらっていうし」

 と言ってセカイはリュックからカップラーメンを取り出す。

セカイ「ええと、確か水とやかんも入れといたはずだけど」

 セカイはリュックから色々と取り出して目的のものを探した。
 そのさなか、たまたま持ってきていたビルドバーニングガンダムのガンプラを、
 ドムの前の台座に置いた。その時だった。

レイン「な、何っ!?」
ドモン「ドムが……割れる!?」

 轟音を立て、中央から真っ二つに割れるドム。
 その中から出てきたのは、セカイもよく知る赤いガンダムだった。

セカイ「これって……俺のビルドバーニングガンダム!?」
レイン「え、でもそれってガンプラでしょ? あのサイズ、どう見ても普通のMFと一緒じゃない!」
ドモン「ドムの中から現れた機体……まさか、これが!」

???「そうだ。それこそライゾウ・カッシュが残した対ELS用MF……バーニングガンダムだ」
セカイ「誰だっ!?」
ドモン「落ち着けセカイ。この声……アンタか、キョウジ」
キョウジ「そうだ。よくここまでたどり着いたな、ドモン」
セカイ「あの人って確か?」
レイン「キョウジ・カッシュ。ライゾウ博士のご子息で……ドモンにとってはお兄さんみたいな存在よ」
セカイ「へ〜、アニキのアニキってことか」
ドモン「教えてくれキョウジ。この機体はなんだ? どうしてセカイのガンプラと同じ姿をしている」
セカイ「そうだよ、それにバーニングガンダムって、名前まで同じじゃんか」
キョウジ「それはこの機体が、ライゾウ博士とイオリ・セイによって作られた機体だからだ」
ドモン「なにっ!?」

581 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/04/07(火) 00:34:47 ID:Q6EtK+yh0.net
キョウジ「父は、いずれ訪れるであろう異星体との接触に向けて、新たな機体を作成していた」
レイン「本人が仰った通り、博士はELSの襲来を予想していたのね」
キョウジ「しかし一つ問題があった。新たな機体は、ゴッドガンダムよりもさらに繊細な機体コントロールを必要とする。
     だが私たちにはそのノウハウがなかったのだ」
ドモン「そんなの、ミカムラ博士に頼めばいいだろう」
キョウジ「本来ならそうするはずだった。しかしゴッドガンダムの開発以降、父とミカムラ博士の関係は険悪になった。
     そこで白羽の矢を立てたのが、イオリ・セイだったというわけだ」
セカイ「そういや確かに自慢してたな。『僕は本物のMSの開発も手伝ったことがあるんだ』とかなんとか」
ドモン「ああ、俺も聞いた。てっきり冗談か何かかと思っていたが……」
キョウジ「実際、彼の手腕は見事なものだった。彼の協力のお陰で、我々はこのバーニングガンダムを完成させることができたのだ」

 それからキョウジは、台座に乗ったビルドバーニングガンダムを見た。

キョウジ「このガンプラもいい出来だ。おそらくはあの時の経験を基に作り上げたものなのだろうな」
ドモン「で、ではまさか! 海外放送版のGガンダムでゴッドガンダムの名前がバーニングガンダムだったのも?!」
キョウジ「伏線だ!」
ドモン「な、なんだってー!?」
レイン「いや違うから! 名前が違ったのは、その宗教上の配慮とかそういうヤツだからね!」
セカイ「すっげー……20年以上かけて伏線回収かよ」
キョウジ「その通りだ!」
レイン「ああ、もう誰も聞いてない……」
キョウジ「さあ、バーニングガンダムに乗り込むのだドモン! 父が残したこの機体で、ELSを止めろ!」

 キョウジが促すままに、三人はバーニングガンダムのコクピットに乗り込む。

キョウジ「ELSは今、東区を暴走している。今行けば、まだギリギリ間に合うはずだ!」
セカイ「よおし! やってやろうぜドモンのアニキ!」

 ドモンも大きく頷く。だが何を思ったか、再びコクピットから顔を出した。

ドモン「そうだキョウジ! セレーネ姉さんだが、実は今……」
キョウジ「状況は承知している。そちらは既に手を打った。お前はELSに集中するんだ」
ドモン「わ、わかった!」

 キョウジが手元のボタンを押すと、研究所のドーム状の屋根が開いた。
 その中を、バーニングガンダムはスラスターを噴かしながら上昇していく。

レイン「このコクピット、ゴッドガンダムと全く同じ。どうやらキョウジさんが言っていたのは本当みたいね」
ドモン「待っていろELS……このバーニングガンダムで、今度こそリベンジだ!」

582 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/09(木) 16:17:24 ID:d5FkhiLv0.net
アムロ「三日月が苦手の魚料理を食べるなんて」
三日月「これ?」
アムロ「そう、その鉄火巻。
    三日月が魚の入った料理を食べるなんてどうしたんだ!?」

三日月「色々理由があって。
    他の魚料理は駄目だけど鉄火巻は食べられるようになった」
アムロ「詳しく聞きたいな」
三日月「実は……」

 三日月はアムロにその理由を話しだした。

583 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/09(木) 16:19:42 ID:d5FkhiLv0.net
 寿司屋での出来事。

オルガ「鉄華団のみんな、聞いてくれ。
    鉄火巻を鉄華団員が食べられないようでは物笑いの種だ」
三日月「そうなの?」
オルガ「そうだ。魚料理が苦手な者がいるのもわかるが
    鉄火巻ぐらいは食べられるようになろう。
    まず団長自身が鉄火巻を食べてみる」

 その時、お店にいた他の客から声があがった。

サーカス団の団長「呼んだ?」
ライオン「がおがお」

オルガ「サーカス団の方じゃない!
    そっちに座っている団長はライオンと一緒に寿司を食べててくれ」

 オルガはさっそく鉄火巻をここにいる団員分注文した。
やがてきた鉄火巻を鉄華団団長は1つ食べた。

オルガ「よし、食べたぞ。
    魚料理が苦手な他の団員も鉄火巻を食べてくれ」
三日月「オルガがそう言うのなら」

 三日月は鉄火巻を食べた。

三日月「……というのが食べられるようになった理由。
    食べてみると意外とおいしかった。
    鉄火巻は他の魚料理とは別だよ」

アムロ「食べられないのが食べられるようになった。
    いい話だな。ところでコウ……」
コウ「人参いらないよ」

584 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/10(金) 15:47:44 ID:prMroOH+0.net
 アムロの外出先で。

クルーゼ「ミュウツーの逆襲は素晴らしい映画だよ。
     あれはポケモンとクローンの生命について考える作品だ。
     観たことがない人は一回は観ることをおすすめする」
アスラン「はあ」
カガリ「まさか真面目なことを言うとは!? 信じられない!」
クルーゼ「私はいつだって真面目だよ」

アムロ「ポケモンの話題か……」

 アムロの帰宅後、たまたま来たシャアと談笑しながら。

アムロ「そういえばシャアはミュウツーの逆襲を観たことあるのか?」
シャア「もちろんだ。
    ミュウツーが小惑星を地球に落とそうとするシーンはすごかったな。
    あれこそ逆襲だ」
アムロ「……それは本当にミュウツーの逆襲なのか?」
シャア「冗談だ。私はちゃんとあの映画を観たぞ」

シン「俺もポケモン赤やったなあ」
ジュドー「ミュウツーってプルツーっぽいよね、名前が」

アムロ「ところで……」
シャア「どうした?」
アムロ「自分からポケモンの話題をしておいてなんだが、
    今日は俺の家にあの人が来ないな」
シャア「あの人とは?」
アムロ「いや、なんでもない。忘れてくれ」

 その頃、イワークさんの家では……。

585 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/10(金) 15:50:09 ID:prMroOH+0.net
イワーク「強いられているんだ!
     フリットの家でポケモンの話が出ている気がするので
     行くことを強いられているんだ!」

フリット「落ち着いてください、イワークさん!」
エミリー「イワークさんってXラウンダー?
     デスペラードはXラウンダー専用機なのかも……」

586 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/10(金) 20:59:23 ID:GEIUciat0.net
このあと、些細なことから喧嘩しないでね
特に遊園地などで

587 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/10(金) 21:11:10.30 ID:WGWaWlwU0.net
遊園地って危険が危ないとこだしね
知らない黒い人についていったら、小さくなった人もいれば
危ないとこでバトルする二人組がいたと思ったら
ジェットコースターで殺人事件起こす体操選手いたり
角生えてる空手習ってるJKは破壊神だったり
何より危ないのは、死神と呼ばれる小学生探偵がいたら最早なにか起こること間違いない
つまり、コナンは、バトル漫画である可能性がある

588 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 02:48:37 ID:YNQzWXSP0.net
夜の遊園地でイワークさんと最強死刑囚のギレン・ザビ総帥が殴り合いしてたりねー

589 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 05:47:11 ID:sCFXLMcK0.net
ロラン「5月6日、ガンダム三昧“Z”、放送ですよー」

シュウト・キャプテン・劉備「「「今度こそSDを!」」」
セイ・セカイ「「ビルドファイターズも!」」

アフランシ・マーク「「俺達だって!」」
アムロ「最後ちょっと待て、マークはともかく」

590 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 09:56:44 ID:QO+0gzhD0.net
 その日、街に怪しげな2人組が現れた。
2人とも両目にカードらしきものをつけている。
よく見るとそのカードには穴が開いていて視界がふさがれていないのがわかる。
胸にはRの文字が輝いている。

マイ「本日、この街に新たなニューヒーロー誕生!
   その名も楽天イグルーカードマン!」
モニク「そして私は楽天イグルーカードレディ!
    ウーマンでもガールでもなくレディ!」

アムロ「……マイ、モニク、2人とも何をしているんだ?」
マイ「マイ? 誰ですかそれは。楽天イグルーカードマンですよ」
モニク「そして私は楽天イグルーカードレディ!」

アル「どこからどう見てもマイ兄さんだよ……」
シュウト「聞かなくてもマイ兄さんの確率100%だよ」
キャプテンガンダム「2人がマイとモニクの確率100%!」

マイ「違います。楽天イグルーカードマンです」
アムロ「……でそのカードマンはなぜこの街に誕生したんだ?
    特撮ヒーローみたいに敵を倒しに来たのか?」

 マイはそれをきっぱり否定した。

591 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 09:59:08 ID:QO+0gzhD0.net
マイ「違います。敵って何ですか」
アムロ「違うのか……」
マイ「楽天イグルーカードマンは何でも調べてきて
   レポート用紙に記録することができます。
   アルやシュウトの学校の宿題の解き方を調べて教えることもできますよ」

アムロ「何でも調べて……? それなら今聞きたいことがある」
マイ「おおっ! 楽天イグルーカードマンの初任務ですね!」
アムロ「今目の前にいるカードマンとカードレディの正体が知りたい」

マイ「急用を思い出しました。ちょっと帰ります」
モニク「そういうことで」

 マイとモニクは逃げ出した。

アル「あー、逃げた!」
シュウト「追えー!」

 アルとシュウトは2人を追って駆け出した。

キャプテンガンダム「ヨーツンヘイム社って変わってる人が多い……」
アムロ「今回の件は俺でもわからん。
    特撮風のヒーローになって何がしたいのか……」

592 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 10:40:07 ID:VNrCPeh20.net
グエン・サード・ラインフォード&イズナリオ・ファリド「「ん?今なんでもするって言ったよね」」

593 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/11(土) 18:58:19 ID:t2XMDFzs0.net
イオリ模型店にて
シャア「決着が着かなかったからガンプラとは言え武装無しの」
アムロ「固定兵装も使用禁止、肉弾戦のみで昨日の続きと行きますか」

カミーユ「アムロ兄さんのνガンダムはボクサースタイルで」
セイ「シャア社長のサザビーは何の拳法?」
マネキン「ありゃあジークンドーだな」
リン子「ステージ設定はあの観覧車にって要求したのはそういう訳ね」

594 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/12(日) 13:25:00 ID:kd5hK0Oi0.net
シュバルツ「分身の術ー!」
アル「おおっ! ゲルマン忍法かっこいい!」
シュウト「やっぱり忍者いいよね」
アル「ねえ、分身の術を教えてよ」

シュバルツ「分身の術はゲルマン忍法の中でも難しい方の術だ。
      教えるのはアルやシュウトがもう少し大人になってからだな」
アル「えー!」
シュウト「そんなー!」

 と会話をしていると、5人の博士が目の前に現れた。
ドクターJ、プロフェッサーG、ドクトルS、H教授、老師Oだ。

ドクターJ「分身の術ではないが科学の力で忍法を教えることができるぞ」
アル「本当!?」
シュウト「嘘じゃないよね」
ドクターJ「本当だ。科学の力で忍法を教わり、
     科学の力で忍法を使うことができる」

シュバルツ「科学忍法火の鳥でも使うのか?」
ドクターJ「ガッチャマンではない!」
シュバルツ「じゃあボルトの科学忍具みたいなものか?」
ドクターJ「その名も自爆忍法!」

プロフェッサーG「そして他にもまだまだ忍法を教えることができるぞ」

 ドクターJ以外の4人の博士も口々に謎の忍法を言い出した。

595 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/12(日) 13:27:28 ID:kd5hK0Oi0.net
プロフェッサーG「死神忍法」
ドクトルS「重火器忍法」
H教授「H忍法」
老師O「中日忍法」

シュバルツ「忍法の内容がよくわからないんだが。
      例えばそのH忍法というのは何だ?」
H教授「男が覚えるHな忍法だ。いやらしい忍法ともいう」
シュバルツ「アルやシュウトにはまだ早い!」

ドクターJ「さて、どの忍法を教えてもらいたい?」

アル「えー、どれを教えてもらおう」
シュウト「気になるね」

シュバルツ「……2人とも、自爆や死神、重火器は物騒だし、H忍法は論外だ。
      ここはよくわからないが中日忍法にしたらどうか?」

 とシュバルツが言っているとアムロがどこからか走ってきた。

アムロ「中日忍法は駄目! H忍法も駄目!
    自爆忍法も死神忍法も重火器忍法も駄目!」

アル「えー!?」
シュウト「ケチー!」
アムロ「駄目!」

596 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/12(日) 16:57:11 ID:BY8Vhvf70.net
ジェリド「簡単な忍法なら教えらるぜ」
アムロ「まさか、カンチョウとかじゃないだろうな」
ヤザン「なら、俺の忍法をご覧あれ!」
アムロ「まさかのエロ仙人じゃないだろうな?」
アスラン「砂を使った忍法を」
アムロ「どいつもこいつも、NARUTOネタじゃねーか!!」

ガトー「仕方ないので、私の段ボール潜入術かCQCを」
アムロ「忍法でも何でもないじゃねーか!!」
ガトー「だが、ミネバ様にCQCを」
アムロ「んなもん護身術代わりに教えるな!」

597 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/13(月) 16:56:43.70 ID:7VQG0fbf0.net
トビア「こんにちは。ブラックロー運送です。
    荷物の配達に来たので受け取ってください。
    サインお願いします」

ぷっつんかみーゆ「さいんおぶぜーた!」
トビア「えっ、何です? 大声を出して」
ファ「ごめんなさいね。
   カミーユは時々ぷっつんかみーゆになるの」
アムロ「サインなら俺が書こう。はい」

 アムロはサインを書いた。

トビア「ありがとうございます。それではこれで帰ります」
アムロ「ええと、誰からの荷物で誰に渡すんだ?」

 それはアムロあての荷物で送り主はシャアになっていた。
アムロが箱を開けると中には広島県名物もみじまんじゅうが入っていた。

アムロ「ありがたい。みんなで食べよう」

 こうしてアムロ達はもみじまんじゅうを食べながら楽しい時間を過ごした。
そして数日後。

トビア「こんにちは。ブラックロー運送です。
    荷物の配達に来たので受け取ってください。
    サインお願いします」
アムロ「俺が書こう。はい」

トビア「ありがとうございます。それではこれで帰ります」
アムロ「ええと、誰からの荷物で誰に渡すんだ?」

 それはアムロあての荷物で送り主は騎士ガンダムになっていた。

598 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/13(月) 16:59:06.97 ID:7VQG0fbf0.net
刹那「騎士ガンダム!?
   やはりアムロ兄さんは騎士アムロ!?」
アムロ「いや、その、あの……」

 アムロが箱を開けると中にはラクロアの野菜が入っていた。

アムロ「よし、これを今日の夕飯に使おう!」
刹那「アムロ兄さん、それはいいからラクロアのことを教えてくれ!」
アムロ「いや、その、あの……」

599 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/13(月) 18:11:40 ID:p1ccUcQU0.net
>>596
ジェリドが忍法っていうから飛影かと思ったらNARUTOの方か

600 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/13(月) 21:33:27 ID:3KoeRhLx0.net
強化後のマシュマーさんなら卑劣な術を使いそう(二代目土影感)

601 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/14(火) 19:37:39 ID:CZH32YGn0.net
〇月 〇日

三日月「何のアニメを観ているの?」
ロラン「セーラームーンです」
三日月「へえ、これが……」

ディアナ「私もロランも大好きなアニメです。
     一緒に観ていきますか?」

 視聴後。

三日月「こんなアニメがあったのか……。すごい」
ロラン(すっかりハマったみたいだ)
ディアナ(肯定的であれ否定的であれ
     セーラームーンにここまで反応するとは。
     さすがロランの兄弟だけのことはありますね)

×月 ×日

アトラ「ねえ、最近ディアナさんとよく会うんだって?」
三日月「ああ、ちょっとね。すごいアニメに出会って。
    素晴らしいんだ」
クーデリア「三日月がそこまで褒めるとは。
      いったいディアナさんと何が……?」
三日月「説明するより先にディアナの家に行こう。
    観てもらった方が早い」

 視聴後。

クーデリア「三日月に代わってお仕置きよ!」
アトラ「三日月の光は愛のメッセージ」
三日月(2人ともすっかりハマったみたいだ)
ディアナ(沼にハメた感じがありますね……)

602 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/15(水) 03:33:26 ID:cXkLRa+50.net
シャア「セーラームーンに出てくるタキシード仮面ってロリコンだよな」

603 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/15(水) 03:55:55 ID:MW+SbJWI0.net
アムロ「い、いや原作では高校2年生だし…
第一、お前がロリコンと言われるのは30過ぎてもララァ、ララァと言ってるからだろ
クェス(14)にも『一緒に来るかい?』とか言ってるし」

604 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/15(水) 16:05:21 ID:yY0A4RFY0.net
ドモン「♪つかの間の安らぎも振り切って……。
    あっ、あの鳥型ロボットは!」
アスラン「俺とキラの友情の証です」

ゼハート「私とアセムの友情も変わらない。いつまでもな」
ドモン「『いつか時代が変わっても僕は忘れない』か。
    俺が知っている歌の歌詞の通りでいい絆だな」

デュオ「商売敵だけどガロードやジュドーは親友だぜ。
    もちろんヒイロも俺の仲間だ」
ドモン「いつも俺の家族が世話になってすまないな」

刹那「アムロ兄さんと騎士ガンダムは友達だ」
ドモン「らしいな」
刹那「個人的にはそのことをもっと詳しく知りたい」

ドモン「アムロ兄さんは謎の多い人だから。
    俺も刹那のように知りたくなってきた。
    ……あれ? アムロ兄さんは?
    さっきまでここにいたはず」
アスラン「アムロさんならたった今逃げました」

605 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/16(木) 00:14:47 ID:kmwV2IPz0.net
アル「ねぇ、なんでいつもゴーグルをしているの?」
バスク「拷問をされたからだ……」
アル「えっ、拷問!?」
バスク「冗談だ。こんな平和な街で拷問などなかろう」
アル「そうだよね、アハハハハ」

ファ「拷問なんてないわよね。SMプレイでもすれば別だけど。
   行きましょ、かみーゆ」
ぷっつんかみーゆ「はーい」

ミリアリア「バスクさんのゴーグルの謎は深まるばかりね。
      フレイ、ここは取材よ!」
フレイ「あっ、待ってー!」
ミリアリア「私のカンでは玉ネギが目にしみたからだと思うわ。
      そのセンでまず調べていきましょう」

刹那「玉ネギ目にしみても、か。まるでキテレツ大百科の歌みたいだな。
   ああ、藤子作品はすばらしい。F作品もA作品も大好きだ」

 ミリアリアがいくら調べてもこの街のバスクが
ゴーグルをしている理由はわからなかった……。

606 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/16(木) 01:16:24 ID:0d3Snn+Q0.net
バスクがゴーグルしている理由
・実はミュータント(X−MEN)で、目からビームがでるため
・眼球が飛び出る
・実は可愛い目をしてるのを隠すため
・花粉症対策
・転生したらスライムだった件
・スケベな目付きを隠すため
・サラマンダーより早い
・ただのファッション
・ゴーグルが本体、例えるならルナマリアのアホ毛
・この素晴らしい世界に祝福を!

607 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/16(木) 08:36:28 ID:79mYvz/W0.net
電脳メガネ試作品のモニター中
も仲間に入れてください……

608 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/17(金) 06:53:20 ID:/AphRASO0.net
リョウ・ルーツ「俺はまだやりたい事が山とあるんだよ!」
マニングス「まったく、艦長ともども勝手に行きおって……」
ご冥福をお祈り申し上げます……。

609 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/17(金) 18:59:08 ID:9HTZlLtq0.net
〇月 〇日

ニナ「いやぁー、私のラーメンが!」
ルセット「どうしたの!?」
ニナ「私が作ったラーメンが美味しすぎて涙が出るくらい感動してるの!」

〇月 ×日

ニナ「……というわけでいつもお世話になっている
   ガンダム兄弟の家にラーメンを作りにやってきたわ。
   この家のみんなの分作るわよ」
ロラン「ありがとうございます」

ニナ「料理が上手いと評判のロランにももちろん食べてもらうわよ。
   そして食べた感想を聞かせて」
ロラン「はい。それでどういうラーメンなんですか?」
三日月「シーフードラーメン?」

ニナ「違うわ。
   おいしい麺とスープ、豚肉や卵が入った……」
コウ「チャーシューや卵? 美味しそうだなあ」
ニナ「野菜ラーメンよ」
コウ「……人参いらないよ」

610 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/18(土) 19:34:41 ID:ONat0/eS0.net
アル「デスアーミー、デスビースト、デスネービー、デスバーディ……。
   ねえ、ザクタンクみたいにデスタンクはないの?」
ドモン「デスタンクはないな」

ランバ=ラル「グフタンク」
ガイア「ドムタンク」
ドモン「グフタンクもドムタンクも聞いたことがないな。
    ガンタンクならあるが」

マ=クベ「ではギャンタンク」
ドモン「あえて何も言わない」

611 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/18(土) 20:54:20 ID:GZCkEqNB0.net
今出回ってる作品に登場していないだけで、そのうち出るかもね
出るとしたら、ザクタンクみたいな現地改修機といったとこだろうか

612 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/18(土) 23:50:55 ID:odlCw7XK0.net
デスタンクR44?

613 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/20(月) 16:30:42 ID:3ntMoGpZ0.net
刹那「昨日の夜は素敵な夢を見た」
アムロ「どんな夢なんだ?」

 そこで刹那は昨日見た夢を語り始めた。

ジブリール「キミ! 刹那君といったか!?」
刹那「ああ、刹那という」
ジブリール「キミが描いたこの漫画、たいへん面白い!
      猫好きなら一目でわかる。この猫型ロボットの愛らしさ。
      私も猫を飼っているからな」

刹那「他の俺が描いたロボも褒めてくれ」
ジブリール「このジュドとかいうロボットのことか?
      デザインが素晴らしいな。
      それからたくさんの機体があるが……」

刹那「ストーリーも褒めてくれ」
ジブリール「そうだな。
      この5倍以上のエネルギーゲインとか
      アムロ兄さんが熱中するわけだとかどういう話なんだ?
      面白すぎる。
      この刹那という少年が乗る機体、初代ガンダムとはいったい……」

 そこでアムロは刹那にいったん夢の話をやめさせた。

アムロ「ストップ」
刹那「どうしたんだ?」
アムロ「ドラえもんの話とウチの機体が混ざってるぞ。
    いくら藤子作品が好きで、俺はガンダムだと言うくらいとはいえ……。
    夢なんだから仕方ないか」
コウ「ところで刹那は漫画描けるのか?」

刹那「いや、まったく。読む専門だ」
コウ「そうか。惜しいなー。
   刹那が漫画家デビューすればいいコンビになれそうな人がいるのに」
刹那「話がよくわからない……」

 一方そのころ。

デラーズ「ガトー、漫画を読んでいるのか」
ガトー「はい。ニナやコウに借りた漫画です」
デラーズ「藤子作品に似た絵だな」
ガトー「アマチュアの漫画家の作品だそうです。
    確か名前はアルファ=A=ベイト」

614 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/21(火) 05:38:08 ID:Rq/YsStf0.net
ドラ○もん+ガンダム……レイ○ナー?

中年フリット「俺の名はAGE…地球は狙われている!(ヴェイガンに)」

615 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/21(火) 16:17:41 ID:AQTO26mJ0.net
〇月 〇日

マユ「そろそろガラケーから新しいのに変えようかな?」
シン「えっ!?」
ルナマリア「マユちゃんがガラケーから変える!?」
マユ「嫌だな、そんなに驚かないでよ」
コウ「そうだぞ。そこまで驚くことか?」

〇月 ×日

ニナ「そのザクいいわねー」
アル「えへへ」
バーニィ「そう言ってくれて嬉しいな。ありがとう」
コウ「……ニナがガンダムではなくザクを褒める!?
   信じられない!」

ニナ「嫌ね。そんなに驚くこと?
   私だってガンダムだけでなくザクを褒めることがあるわよ」
コウ「事件だよ!? これ!」

ニナ「事件ってどういうことよ!?」

616 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/21(火) 20:53:15 ID:9LaO0n+X0.net
ヴェイガン「ひゃっはー!地球侵略する前に、ゴミ拾いをするぜ」
ヴェイガン「ひゃっはー!ごちうさ最高だぜ」
ヴェイガン「ひゃっはー!とりあえず布マスクの製作にとりかかるぜ」
ヴェイガン「ヴェァァァァッ!!ゆるキャン△も素晴らしいぜ」
ヴェイガン「ひゃっはー!手洗いうがいちゃんとしろよ」
ヴェイガン「音楽やお家で出来る筋トレや体操の動画配信して、地球侵略してやるぜ!」
ヴェイガン「というわけで、フラム=ナラによるLiSAの紅蓮華、聴いて下さい」

617 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/22(水) 04:30:07 ID:0MJwylzd0.net
刹那「オレハガンダムニナレナイ……」ズーン

アル「刹那兄ちゃんが部屋の隅で体育座りしてる」
ロラン「今週末に予定されていたネオ津山の道の駅での『仙人祭り』が中止になって、年に一度の
    例のアレへのコクピット搭乗もお流れになっちゃったんですよ」
ジュドー「ま、このご時世だし、しゃーないでしょ」

618 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/22(水) 20:06:26 ID:Vy3+pN0R0.net
ヴェイガン「ヒャッハー、ストリートピアノ弾いてやるぜ」
ヴェイガン「ヒャッハー、給付金全額寄付してやるぜ」
ヴェイガン「ヒャッハー、遊園地で黒い服着た奴らの怪しい取り引きを目撃したぜ」
ヴェイガン「ヒャッハー、ガチャで爆死しちゃったぜ」
ヴェイガン「ヒャッハー、男の娘って最高だよね」
ヴェイガン「ヒャッハー、まど○タイタス作ってやるぜ」
ヴェイガン「ヒャッハー、ハニワは死ねぇ!」

619 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/22(水) 22:54:48 ID:6yaMOWo50.net
ルナマリア「私、ムック派」
メイリン「私、ガチャピン派」
シン「俺はムック派かな……」

ガロード「ティファは子ども番組のキャラだったら何が好きなんだ?」

 ティファはスケッチブックに手早く絵を描くとそれをガロードに見せた。

ティファ「地獄のモンスター、スプーです」
ガロード「わっ!? どこかのお姉さんが描いたものよりうまい!
     そしてリアルだ。ちょっとこわい絵だな……」

620 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/23(木) 15:51:56 ID:K4NhIC9e0.net
ジュリエッタ「新しいメイドヒロイン登場!
       その名もジュリエッたん!」

三日月「メイド服を着たジュリエッタ……。すごい」
アトラ「ちょっと! 三日月がジュリエッタの魅力に負けてどうするのよ。
    こっちを見てくれないとイヤ!」
クーデリア「ウフフ。そうね」

ガエリオ「でもジュリエッタは魅力的だから仕方ないよ。
     だって俺の大切な……」
ジュリエッタ「大切な?」

 そこでガエリオとジュリエッタはお互いに赤面した。
2人を見て、なるほどとうなずくドモン。
キングオブハートは小声でこっそりガエリオに話しかけた。

ドモン「やっぱりお前が好きだくらいは言ったのか?
    それとも告白はまだか?」
ガエリオ「いや、その……」

 そこでガエリオは大声で叫んだ。

ガエリオ「そういえばメイドヒロインになって何をするんだ!?」
ドモン「あ、話を変えた」
ジュリエッタ「例えばオムライスにケチャップで文字を書いたりとか
       ご主人様お帰りなさいと言ったりとか。メイド喫茶みたいに」

ドモン「オムライス……。あの男が来る予感がする」
ジュリエッタ「どうしたの?」

 ジュリエッタが首をかしげているとメイド服を着たバスクが現れた。
同じデザインのメイドの格好をしたジャマイカンも一緒だ。

ジュリエッタ「な!?」
バスク「オムライスと聞いてやってきた新メイドヒロイン、
    バスク=オム登場! ケチャップで文字も書けるぞ。
    お帰りなさいませ、ご主人様!」

 その日、その光景をみたカミーユはまたしても精神崩壊した。

621 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/24(金) 00:18:46.67 ID:Gn6HcUiL0.net
デラーズ(メイド)「連邦め、同じ路線で物量作戦だと」
ギレン「モウヤメヨウヨ」

622 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/24(金) 01:25:46 ID:Ym8ZJ29a0.net
セレーネ「なら、ウチからはキオとシンと」
キオ「モウヤメヨウヨ」
シン「だから何で俺までメイド服……着てみるのも、悪くない
今ならきらファンであのキャラが、メイドさんになってるから宣伝にはもってこいだな」
キオ「ってシン兄さんもちゃんと突っ込んでよ。ボケをあえてつっこまない漫才コンビに影響されちゃったの?」
シン「イエス!そんな俺でもつっこまないのは、ルナ……いやアホ毛の」

セレーネ「シンが何故かちょっとバグっちゃった」テヘペロ
レイ「気にするな俺は気にしない」

623 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/24(金) 20:57:01 ID:4q+DsZat0.net
三日月「夏に海に行ったら海産物よりトウモロコシを食べたいな」

ドモン「三日月、トウモロコシ好きだな。
    俺はランタオ島にでも行って
    マーメイドガンダムやバイキングガンダムと一緒に泳ぐか」
ガロード「俺は白いイルカと遊ぶ」

ヒイロ「俺は……」

 ヒイロはガレージのゼロに乗るとゼロシステムを起動させた。

ヒイロ「夏の海の予測……。
    ゼクスの水着姿、ノインの水着姿、そしてリリーナの水着姿……。
    リリーナが変なナンパ男達に絡まれる可能性……。
    そんな男がいたらそれは俺の敵だ!」

 一方その頃、とあるお店で。

リリーナ「ノインさん、その水着買うんですか!?」
ノイン「ええ、ゼクスを魅了するために今回は紐パンです。
    ところでそちらは?」
リリーナ「くまの柄の水着です。
     ヒイロにくまのぬいぐるみもらったことがありますし、
     こういうの好きかなと」

ノイン「それもいいですがこの水着なんかどうでしょう?」
リリーナ「過激で凶悪なハイレグですね……」
ノイン「もっと露出度を高めるのもありですよ」
リリーナ「ノインさん、今日はとってもHですね」
ノイン「いえいえ、年上の女はいつもHですよ」
リリーナ「本当ですか?」

 みんな、夏の海水浴を楽しみにしているのだ。

624 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 12:09:54 ID:yRPuQb9Y0.net
 お店の中で。

プル「あっ! あそこの人達、ガザCのパイロットだっけ?
   それともガザDだっけ?」
シン「ガザDだな」

 ガザDのパイロット達3人はCD売り場のアイドルコーナーにいたが
やがてそれぞれお目当ての商品を持ってレジに並んだ。

プル「へえ、嵐のCDなんだ。ジャニーズ好きなのかな?」
シン「そりゃ男でジャニーズ好きな人がいてもおかしくないだろう。
   俺達の身近なアイドルだとラクスとかミーアとかもいるけど」

ジュドー「うーん。なぜか今夜、ガザDのことについて話す予感がする……」

 その日の夜、家の中で。

アムロ「ジュドー、聞きたいことがある」
ジュドー「どうしたの?」
アムロ「仕事でラーカイラム社にガザシリーズの強化依頼がきた」
ジュドー「ガザ!?」

アムロ「金に糸目はつけないからガザの改造をしてくれとのことだ。
    なんならガザシリーズの新しい機体を作ってもいいそうだ。
    頼む、力を貸してくれ。いいアイディアはないか?」

625 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 12:12:06 ID:yRPuQb9Y0.net
 ジュドーはアムロにたずねた。

ジュドー「どうして俺に聞くの?」
アムロ「カミーユは逃げた。
    今頃ガレージでZガンダムでも動かしてるんだろう。
    ジュドーならガザに詳しそうだし」

ジュドー「ジャンクパーツでよければラーカイラム社に売るけど?」
アムロ「資金はあるし、ウチの技術をわざわざ使おうという依頼主だ。
    こっちの部品でうまくやるさ。
    問題はアイディアだ。今、会社で出ているのは
    サイコフレームやバイオセンサー、ファンネル等の装備を
    ありったけ詰め込んだガザZという新MS案で……」

ジュドー「Zザクみたいなネーミングだね」

 と、そこで家族のロランが一言。

ロラン「ガザターンエーという手もありますよ。
    ナノマシンや月光蝶装備で」
アムロ「文明を滅ぼしてどうする!?
    ジュドー、常識的な範囲で何か知恵はないか」

ジュドー「あるよ。でもこれは最終手段だ」

626 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 12:19:12 ID:yRPuQb9Y0.net
 数日後、ラーカイラム社にマシュマーとゴットン、
そしてガザのパイロット達3人が現れた。
ゴットンの手にはスーツケースがあり、
その中には金塊がたくさん入っている。

マシュマー「では御社の技術力を見せてください」
アムロ「まずは先日お預かりしたガザD3機を見てください。
    今回は新規機体ではなく既存のMSの改造にとどめました。
    乗り心地を確かめてください」

 さっそくパイロット3人はガザDに乗り込んだ。
そして可変できるかどうか確認したり、
最高速度等機体の運動性を計測する。

マシュマー「もう少し何とかならないだろうか?」
アムロ「と言いますと?」
マシュマー「ガザDからこちらに送られた今のデータからでも、
      実際にMSの稼働状況を見た私の目からでも物足りない。
      頑張っているのはわかるが性能を上げてほしい」

チェーン「アムロさん、これ以上は弊社の技術では……」
アムロ「わかっている。ジュドーが提案したアレを使う」
アストナージ「最終手段の用意はいつでもできてます」

 アストナージはガザD3機に向かった。
もちろん色々な道具も一緒である。そして……。

マシュマー「バカな! 先ほどとは動きが全く違う!?」
ゴットン「ニュータイプではなくてもわかりますね」
マシュマー「データもありえない数値だ。いったいどうして!?」

 アムロは種明かしをした。

627 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 12:21:54 ID:yRPuQb9Y0.net
アムロ「それは……」
マシュマー「それは?」
アムロ「ハロです」
マシュマー「ハロ? あのロボットのハロか?」

アムロ「はい。おもちゃのロボットのハロです」
マシュマー「常識的に考えてハロだけでここまでの性能アップができるわけがない」
アムロ「ハロは弊社の主力商品の一つです。
    MSのナビゲートができます。
    ですが今回用意したものは特別なものです」

 マシュマーは納得してうなずいた。

マシュマー「やはり。ではその特別なハロとはいったい……?」
アムロ「それは……」
マシュマー「それは?」
アムロ「ハロのボイスがハマーン=カーンなんです」

アストナージ「ハロの声を収録した時の収録スタジオのハマーンの写真も
       今回は特別にセットでガザDのパイロット席につけました。
       メカニックの視点から考えて
       それだけでここまで能力が上がるとは驚きです」

 その後、ハマーンボイスのハロは今回のものだけではなく大量に量産され、
ラーカイラム社の記録的なヒット商品となった。
アムロは会社側から金一封をもらったという……。

ハロ「てやんでー」
ハロ「俗物が! 動きが遅い!」

628 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 17:25:46 ID:eqBVHfb10.net
とりあえずガザシリーズはガザWまであるから(ガザF〜Vがあるとは言ってない)

629 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 19:21:54 ID:bvxLyAZu0.net
スパロボの強化パーツのハロっぽいハロだな

そういやハマーン様を倒した際にハロが入手出来るのがあった気が
ハマーン様の強さの秘密はもしかすると強化パーツ、ハロがあるかもしれない
これぞまさしく、鬼に金棒
ただ単に可愛いものが好きなだけかもしれないが

630 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/25(土) 19:53:41 ID:2aAjDxN10.net
キャプテン「つまりハロ先輩は宇宙世紀のハ□ーキティに当たるわけだな」
アムロ「ハロがキティ様の足元にも及ぶわけ無いだろ、恐ろしいことを言うなあ((((;゜Д゜)))」
ハロ「全くや、閣下に匹敵するなんて恐れ多くてとても言えんわ」

631 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/26(日) 13:56:00 ID:AfROeD8e0.net
フリット「お腹すいたなあ」
アル「食べるお菓子、いつももう少し多くしてほしいんだけど」
ロラン「夕飯はまだ。ここは我慢で」

アセム「うーん。あ、そうだ」

 しばらくして家の前に2機のMSが現れた。
ゼハートの赤いゼイドラとコレンの赤いカプルだ。

ゼハート「我々は赤い2連星である」
ロラン「赤い2連星って……。どうみても2人とも違うでしょ!?」
ガロード「赤い2連星も有名になったもんだぜ。
     偽者まで出てくるとはな」

ゼハート「我々がここに来た理由はただ一つ、
     フリットやアル達の日々のおやつの量を増やすため。
     その要求をするためだ」
ロラン「えっ……」
コレン「というわけでロラン、どうにかならないのか?」
ロラン「困りましたね……」

アムロ「ロラン、俺も考えたんだがおやつの量、
    もう少し多くてもいいと思うんだ」
ロラン「でも……」
アムロ「それにおこづかいを増やしてくれというわけでないし。
    お金をたくさんあげて、おやつを食べ過ぎるよりは
    お菓子を少し多くしても……」
ロラン「わかりました。おやつを増やしましょう」

アル「やったね!」
フリット「あのゼハートって人、本当はいい人なのかな……?」
アセム(すまないな、ゼハート。助けを電話で求めたかいがあった。
    それにコレンさんも呼ぶなんて)

セレーネ「……」

 数日後、家の前にドムが3機現れた。

セレーネ「我々は黒い3連星である!」

632 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/26(日) 13:58:08 ID:AfROeD8e0.net
アムロ「セレーネ、何をやっているんだ?」
セレーネ「違う! 我々は黒い3連星だ」

ヒイロ「後の2機はモビルドールじゃないか?」
アムロ「AIということか」
シン「あれは多分ドムトルーパーだと思う。
   ウチのではなく借りものじゃないかな」
アムロ「なるほど」

セレーネ「我々がここに来た理由はただ一つ!」

 アムロはセレーネが何を話すのかとりあえず聞いてみた。

セレーネ「弟の前で風呂上がりにセレーネがパンイチ状態でずっといても
     兄のアムロにどやされない権利の要求だ!」

アムロ「今、ファンネルを使うかハイパーバズーカを使うか
    ビームライフルを使うかで迷っているんだが……」
シン「そんなことをしたら借り物の機体にキズが!」

アムロ「仕方ない。最小限で済ませる。
    持ち主には後で謝りに行くとして、
    やはりコクピットを引きずりだすなら格闘かな?」
ロラン「うわあ、アムロ兄さんが怒っている……」

 セレーネはこの後、めちゃくちゃ怒られた。

633 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/27(月) 23:00:42 ID:hDqPQ0YZ0.net
刹那「ドモン兄さん、エクシアで訓練がしたい。
   相手をしてくれないか」
ドモン「残念だな。今日は昼からチボデーと訓練だ。
    また今度な」
刹那「わかった」

 数日後。

刹那「ドモン兄さん、エクシアで訓練がしたい。
   相手をしてくれないか」
ドモン「残念だな。今日は昼からジョルジュと訓練だ。
    また今度だな」
刹那「この間もそうだった。今日こそ俺を優先してくれ」
ドモン「困ったな……」

 ともめているとジョルジュが妙なことを言い出した。

ジョルジュ「それではこうしましょう。
      あの有名なフランスのナポレオンに名前が似ている
      私が大好きなマジシャン、ナポレオンズのように
      手品を一つみせましょう」
刹那「マジック?」

 ジョルジュは指パッチンをした。
するとガレージにあったエクシアはあとかたもなく消えた。

刹那「エクシアが!?」
ジョルジュ「さて、エクシアが無くなったことですし、私と訓練しましょう」
ドモン「今のは俺の目でも消えた理由がよくわからなかった……」
ジョルジュ「当然です! 奇術の種や仕掛けがわかったらダメですし」

ドモン「指パッチンでどうやって消えるんだ!?」
ジョルジュ「ドモンこそいつも指パッチンでガンダムを出しているじゃないですか」
ドモン「あれは種も仕掛けもある!」
ジョルジュ「そうですか。では訓練です!」

 その日、ドモンとジョルジュの訓練が終わった時、
エクシアが元のあったところに突然現れた。
ドモンと刹那は驚いたがマジックの仕組みはまったくわからなかったという。

634 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/28(火) 16:26:01 ID:6EINGUKI0.net
シン「痛っ」
ルナマリア「大丈夫、シン!?」
シン「平気。ちょっと静電気が……」

リリーナ「どうしました? ヒイロ。
     お兄さん達の方を見て」
ヒイロ「ちょっと調べものができた」
リリーナ「学校の図書館にでも行くのですか?」
ヒイロ「こういう時はあれにかぎる。ゼロに聞け、だ」

 ヒイロはゼロに乗ると、ゼロシステムを起動した。

ヒイロ「ルナマリアの髪が静電気で逆立っている可能性……。
    他の可能性……。
    いったいあの髪は何なんだ?」

 数分後。

ヒイロ「わからん。
    ゼロは俺に何も言ってはくれない……」

635 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/28(火) 20:04:02 ID:CiNKejA70.net
>>634
レイ「代わりに俺が教えよう」
あのアホ毛が、ルナマリアの本体だ!!」
ヒイロ&リリーナ「「な、何だってー!!?」」
ヒイロ「一体どういうことだ!?」
レイ「そうだな。例えるなら、クロノトリガーのラヴォスコアみたいなものだ」
ヒイロ「なるほど」
リリーナ「あの私はよくわからないのですが」
メイリン「ラヴォスコアというのは、クロノトリガーというゲームのラスボスで、最終形態で三体現れるんです
二体はビットみたいなので、一体は、宇宙人っぽい外見なのですが」
レイ「その二体のうちの一体が、そのラヴォスコア、つまり本体だ」
メイリン「まさしく初見殺しなラスボスなわけです
つまり、お姉ちゃんは、アホ毛が本体で、ルナマリアが人間というわけです
アホ毛が離れてもアホ毛は寄生獣みたいに生きてます
人間部分はどうなるかは、アホ毛次第なわけです」
ヒイロ「…………論点がズレてる気が」
だとしてもアホ毛は一体なんなんだ?」
レイ「それは誰にもまだ多分わからない
だが、アホ毛は強化パーツみたいなものかと思ったら本体で
アホ毛がパイロットしたら、ハマーン先生並の強さを誇り
生身でも、同じアホ毛を持っているfateの青セイバーのエクスカリバーを放つとも伝えられている」

636 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/29(水) 00:07:57 ID:ICOvN8b/0.net
そういえば、このスレの騒動でツンデレバカップルってどうなってたっけ?

637 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/30(木) 21:37:26 ID:BMearL/z0.net
ツンデレカップルとはギリ達のことでしょうか?
最近の彼らの行動は謎ですね。
私はアムロVSシャアの作者ではないですし。
とりあえず、ネタ投下。
クロスボーンのキャラも出てきます。

アムロ「ドモンは昔と比べて精神的に成長したな」
ドモン「それは拳をぶつけた友やレイン、それにみんなのおかげだ」
セレーネ「私だって成長したわよ。
     胸がバインバインと今も大きくなってるんだから!」

レイン「なっ!? 私だって!
    ドモンのお姉さんより胸のボリュームは上だし
    谷間は大きいんだから。ねっ、ドモン」
ドモン「へっ? あ、ああ、そうなんじゃないか? 多分」
アムロ「2人とも何を言ってるんだ……。
    俺が指摘したのは精神面のことだ。内面」

 という会話を聞きながら、家の中で別の一団が違う話を。

ベルナデット「やっぱり男の人は胸が大きい方が好きなんですか?」
トビア「そうかもね。
    でもベルナデットがベルナデットでいてくれることが一番大切だよ」
ベルナデット「とはいえやはり気になるので、
       最近胸をマッサージして巨乳にするという機械を買いました。
       運送会社に運んでもらってもう使っています」

シーブック「へえ、そんなのがあるんだ。どこのメーカー? サナリィ?」
ベルナデット「いいえ」
マイ「ヨーツンヘイム社はそんなの作ってないはずですが」
モニク「この街にはたくさん会社があるからな。
    ジオニック、アナハイム、モルゲンレーテ、他にも色々……」
ベルナデット「私が使用しているのはアルタネイティブ社というところのマシーンです」
ガロード「そこ、そんなに信頼性があるのかな……?」
ティファ「さあ……?」

 その後、ベルナデットがその機械を使った結果、
バストサイズが大きくなったという噂は流れなかった……。

638 :通常の名無しさんの3倍:2020/04/30(木) 21:55:46 ID:xxTLMQpg0.net
ゼロでもよくわからないこと
・ルナマリアのアホ毛の実態
・暗黒破壊将軍(笑)ヴァルダー=ファーキルの本名
・何故リゼロではラム派よりレム派が多いのか
・名瀬さんはあれだけのハーレムをどう築き上げたか
・ハマーン様、実は可愛いもの好き疑惑について
・坂上忍の存在意義
・ギリとネーナの関係
・京極真の戦闘力
・ベルナテットはどうしたら、胸が大きく……A.多分何してもならない
・フェルトやパーラはいつから大きくなったのか。何かって、それはもちろん
・ジュドーは果たして何フェチか
・サラマンダーよりはやい

639 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/01(金) 12:51:37 ID:JId+aXGT0.net
ロラン「ドモン兄さん、新聞の折り込みチラシに
    新装開店のスーパーマーケットの広告が入ってたんでお店に行ってきます」
ドモン「わかった。ところで何という名前のスーパーなんだ?」
ロラン「スーパーアジアです」
ドモン「……妙に気になる名前だな。俺も一緒に行こう」

 ドモンはロランと共にそのスーパーに出かけた。
スーパーの前ではネオホンコンのTV局のスタッフが取材をしている。

アナウンサー「TVの前の皆さん、わかりますか?
       私は今、新しいスーパーの前に立っています。
       ものすごい人だかりです」

ロラン「確かにいっぱい人がいますね」
ドモン「ああ」

 と、2人が会話をしていると東方不敗が現れた。

東方不敗「ドモン!」
ドモン「師匠!」
東方不敗「やはりドモンも来たか。弟のロランも一緒だな。
     今日はこのスーパーアジアへようこそ。
     正式名称は東西南北中央不敗スーパーアジアという店だ。
     ここはウォンとワシが経営に参加しておる。
     たくさん買っていってくれ」

ドモン「……」

 ともかくドモンとロランはショッピングをし始めた。

640 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/01(金) 12:53:48 ID:JId+aXGT0.net
 お店の中ではチボデーやジョルジュ、サイ=サイシーやアルゴの姿がある。
みんなスーパーで買い物をしているようだ。

ロラン「あっ、これ安い」
ドモン「荷物持ちなら俺にまかせろ」

 ドモンがまわりをよく見ると、
女性ガンダムファイターのブラックジョーカーがいて、
買い物カゴを手に持ちながら東方不敗をじっと見てうっとりしている。

東方不敗「ん? ドモン、こちらを見てどうした?」
ドモン「いえ、何でもないです」
東方不敗「そうか」
ドモン(師匠はあの視線に気がついてないのか?
    女性の気持ちがわからないところがあるからな……)

風雲再起「ヒヒーン」

 ドモンとロランは夕食の食材を購入して家に帰った。

コウ「うわあ、いいにおいがするなあ。夕飯はどんな料理なの?」
ロラン「風雲再起がおすすめする人参が入ったメニューですよ」
コウ「人参いらないよ」

641 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 13:04:08 ID:hX8lZNYn0.net
アムロ「へえ、ティファはスケッチブックの一枚絵だけじゃなく、
    本も作るようになったのか」
ティファ「はい」

アムロ「自作の本……。ひょっとして漫画の同人誌?
    同人イベント等で自分で販売するやつ?」
ティファ「私が描いているのは童話です。絵本です。もう何冊かあります」
ガロード「今持ってる? 俺も見たいなあ」

 ガロードだけではなくアルやシュウト達も見たいと言ったので
ティファは一冊の本を見せることにした。

ティファ「私が読み聞かせましょう」
アムロ「俺も気になるな」
ティファ「むかしむかし……」

 昔々、ある山に大きな湖がありました。
そこでは湖に斧を落として、出てきた女神に正直に告げると
金の斧も銀の斧ももちろん落とした斧ももらえるという噂でした。
しかし誰もそれを確かめた者はいません。
ところで近くの村に住んでいる一人の男がいました。
本名キャスバル、通称シャアと名乗る村人です。

 彼はその日、たまたま湖に来ましたが、
なぜか手に百式のプラモを持っていました。

642 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 13:06:20 ID:hX8lZNYn0.net
シャア「困ったな、百式のプラモを湖に落としてしまったぞ。
    どうしよう」

 彼が途方にくれていると湖の女神様が現れました。

ハマーン「シャアが落としたのはこの銀の百式か?」
シャア「いいえ、違います。
    そんなシルバースモーみたいなプラモではありません」
ハマーン「ではこの金の百式か?」

 ここでシャアは返答に困りました。
彼の百式のプラモは普通のです。しかし百式は金色でもあります。
正直に言わないと百式を返してもらえないのに違いありませんが、
この場合どう返事をしたらいいのか迷います。
しばらく時間が経ちましたが、ついに彼は覚悟を決めて告げました。

シャア「はい。私が落としたのは金の百式です」

 すると湖の女神様は微笑みました。

ハマーン「あなたは正直者です。
     お礼に金の百式と銀の百式と私自身を差し上げましょう」
シャア「えっ!?」

 女神様が手で合図をするとマシュマー顔とグレミー顔の
湖の妖精が出てきて、シャアを湖に引きずり込みました。

シャア「えっ、これはどういうことだ!?」
マシュマー「早く歩け!」
グレミー「今から結婚式の準備だ!」

 こうしてシャアは湖の中の女神のいる世界に連れていかれました。
ところでこの一部始終を林のかげから見ていた者がいます。
シャアと同じ村に住むブライトという若者です。

643 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 13:08:50 ID:hX8lZNYn0.net
 ブライトはあわてて村に帰り、湖での話を村人達に聞かせました。
その中にはシャアの妹もいました。本名はアルテイシアですが、
なぜかみんなにセイラとよばれている女性です。

 セイラは家にすぐ帰ると、荷物を持って山へ向かいました。
当然ブライトはセイラのあとを追いかけました。

ブライト「あの湖は何が起こるかわからないぞ!」
セイラ「……」
ブライト「兄のシャアを取り返したいのはわかるが、村に引き返した方がいい」

 セイラは無言で湖の前に立つと、
持っていた荷物から金塊を取り出して湖に落としました。

ブライト「あっ!?」

 ブライトが次に何か起こるかおびえていると
セイラはこう言いました。

セイラ「兄は鬼子です。そちらに連れていってもらいありがとうございます。
    金塊はそのお礼です」

 するとどこからか湖の女神様の声がしました。

ハマーン「あなたは正直者です。
     お礼においしいチョコレートパフェの作り方を教えましょう」

 セイラが聞いた調理法は村に伝わり、その地域の名産品となりました。
そして村は大にぎわいとなったそうです。めでたしめでたし。

ティファ「めでたしめでたし」

アル「すごいね!」
シュウト「感動した!」
ガロード「これ、ドラえもんのきれいなジャイアンクラスの作品だよ!」

アムロ「感動はしないし、ドラえもんクラスの作品だとも思わないが、
    この本を見たらシャアがどうするかは気になる」

644 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 13:18:10 ID:88aEKVNo0.net
どうするんだw

645 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 22:39:22 ID:gPGC54Qa0.net
ハマーンに見せたらどうなるのかな?

その前に女神のハマーン様って何歳バージョン?

646 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/02(土) 23:07:51 ID:0kiFPB950.net
マハラジャ・カーン(ハマーン父)も困惑しそう

647 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/03(日) 02:53:15 ID:fFB5rlvA0.net
1.とりあえず現実逃避
シャア「つまり、エウレカは私の母に」
アムロ「スパロボで共演したとはいえ、他作品のキャラクターをだすんじゃない」

2.シャア「その女神のハマーン、顔芸をするんだろうな」
アムロ「何をワケわからん事を」
キラ「このすばか慎重勇者のどっちか……て事ですね
でもどちらも確か残念な女神……」

3.シャア「やはり今期のアニメは、ごちうさが一番だな。チノちゃんは最高だと思うが、アムロは……リゼちゃん派だったかな?」
アムロ「いや、俺は一言もしゃべってないし、そもそもあまり知らない
ただ、新サクラ大戦がブリーチっぽいなとしか」
キラ「なんか段々話題がズレてない?」

4.シャア「ならアムロがハマーンと
出来ぬならセイラと」
アムロ「なら、シャアがセレーネと
嫌なら、アルレット姉さんと」
キラ「ところで本人達や周りの意見聞かなくてもいいの?」

5.結論
五月病には気をつけよう

648 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/03(日) 16:29:47 ID:hS8dYVp80.net
クーデリア「ディアナ様!
      この街のセーラームーン好きの同志に声をかけました。
      私を含めこの場所に集まるところです」
ディアナ「おお、それはなんと心躍ることか。わくわくします」
クーデリア「では、集合!」

ハマーン「水陸両用MSのアッガイを持つ水星の戦士!
     水の星へ愛をこめて。
     セーラーハマーン!」
カミーユ「!?!?!?」

クーデリア「では私も。情熱の火星の戦士!
      火星の乙女にして、
      この街のセーラームーンファンと一緒に革命を起こす革命の乙女。
      セーラークーデリア!」
三日月「セーラーマーズ!?」

ベルナデット「木星をつかさどりし木星の戦士!
       正体は木星帝国……、ではなくて木星の戦士ファンの一民間人。
       セーラーベルナデット!」
シーブック「トビアがここにいたら何というか聞きたい」

マニィ「実は陰の主役かもしれない金星の戦士!
    なぜか金星っぽいイメージのGルシファーを動かす者。
    セーラーマニィ!」
ベルリ「ノレドやラライヤもセーラームーン好きなんだろうか?」

 集まった4人はセーラー服姿だった。

4人「それぞれの惑星の戦士がここに集結!」
ディアナ「すごい! ちゃんとコスプレまで!
     カミーユなんて感動のあまり声も出ないようです」
ぷっつんかみーゆ「……」
ベルリ「そうなの?」
ディアナ「そうです」 

649 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/03(日) 17:39:36.82 ID:h7zd+JUp0.net
日登町上空

ドモン「うおおおおおお! 待っていろエェルゥスウウウウウウウ!!」
レイン「ちょ、ちょっとドモン! 急いでるのはわかるけど落ち着いて! セカイくんだって乗ってるんだから」
セカイ「俺は全然平気っス! 行ってくださいアニキ!」
レイン「ああもう、師弟揃って体力バカなんだから……!」

 その時、モニターに突然青い髪の少年の姿が映し出される。

セイ?『やあ! やっとバーニングガンダムを起動してくれたんですね!』
セカイ「わ! な、なんだ?」
レイン「通信? いえ、セイくんの人格を模したシステムAIかしら」
セイAI『そうです! このバーニングガンダムは、
    “もしも北米版Gガンダムにおけるバーニングガンダムが、ゴッドガンダムとは別機体だったら”
    をテーマに僕とライゾウ博士が技術の粋を結集して作り上げた機体なんです!!』
セカイ「なんか突然現れてメタいこと言ってるし」
セイAI『じゃあ、早速この機体について説明しますね!』
レイン「あ、こっちの話を全然聞いてくれないこのカンジ、間違いなくセイくんそのものね」
セイAI『すでに起動してわかったと思うけど、
    このバーニングガンダム一番の武器はゴッドガンダムを上回る機動性と機体追従性!
    その分少しパワーは劣るけど、ファイターのポテンシャルを最大限活かせるのが特徴だよ!』
セカイ「確かにこの乗り心地、俺のビルドバーニングガンダムとほぼ一緒だな」
セイAI『そう! 目指したのはシャイニングガンダムの正統進化!!
    ゴッドガンダムが剛力で敵をねじ伏せるMFとすれば、
    バーニングガンダムはまさに柔よく剛を制す機体なんだ!』
セカイ「なんか、こっちが一言いうとその3倍くらいの分量で返してくるなこのAI」
セイAI『その圧倒的スピードで、ゼウスガンダムの放つ雷を全て回避した第26話は、
    北米版Gガンダムにおける名場面の一つだよね!!』
レイン「ええと、そんなシーンあったかしら……?(※注」

※注 ありません。全てセイの妄想です。

セイAI『そしてもう一つ! 大事なことを説明するよ! この機体の真の力【BHモード】について!!』
セカイ「ビ、BHモード? バーニングバーストシステムじゃなくて?」
レイン「多分、字面から想像するに、バーニングガンダムにもハイパーモードみたいな機能があるんじゃないかしら」
セイAI『ちっちっち、違うんだなあ。BHモードこそ、ライゾウ博士が対ELS用に組み上げた切り札!
    他のMFと一線を画すその機能とはk』

 その時、急にセイAIの姿がモニターから消えた。
 ドモンが強制的にプログラムを終了させたのだ。

レイン「ちょ、ちょっといきなり何するのドモン!?」
セカイ「そうだぜアニキ! せっかく説明の途中だったのにさ」
ドモン「ふん……説明など聞かずとも、動かしている間に、この機体については概ね理解した。ゴッドガンダムとの違いもな」
 
 そう言ってドモンは軽く右腕を動かして見せる。

ドモン「確かにいい機体だ。ライゾウ博士が自慢するのもわかる。これなら今度こそELSを倒せる!!」
レイン「ドモン……」
セカイ「アニキ……」

 その余りにも思いつめた瞳に、レインとセカイは言葉を失ってしまう。
 そんな二人を他所に、バーニングガンダムのカメラは、遂にELSの姿を捉えた。
 
ドモン「捕まれ二人とも。奇襲を仕掛けるぞ! 超級、覇王……電影弾ンンンンンン!!」

ドモン・カッシュ【バーニングガンダム】VS ELS 
リベンジマッチ開戦――!!

650 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 01:44:31 ID:pqwmirWE0.net
日登町中央区

 戦場に降り立ったバーニングガンダムは、唖然とするシローたちを尻目に
 猛然とELSに攻撃を仕掛けていく。

ドモン「うおおお! ゴッドフィールド改めバーニングフィールド・ダアアアアアッシュッッ!!」
ミケル「す、すごい! 一撃でサイコガンダムに擬態したELSを砕いた!?」
ドモン「まだまだぁ! ゴッドスラッシュ改めバーニングスラッシュ、タイフウウウウウウウウウン!!」

 炎をまといながら高速回転するバーニングガンダム。
 その目にも止まらぬ連続攻撃は、MAに擬態したELSを次々と撃破していく。

サンダース「俺たちがあれほど苦戦したELSをたった一機で……」
ヴィダール「しかし、どうして奴はELSに直接攻撃を加えても同化されないんだ?」
タリア「簡単な話よ。彼は同化・吸収されるより早くELSに攻撃を加えている」
ハマーン「これがガンダムファイター。こと近接戦闘においてはまさに規格外だな」

 ドモンの獅子奮迅の戦いぶりに、その場にいた多くの人々は目を離せない。

ミケル「いけますよ……ねえ、これイケますよ! このまま押し切れれば……」
カレン「油断するんじゃない! 奴らはそんな甘い存在じゃないよ。見な!」

 カレンの言う通り、一度砕かれたELSはMAからMSへ再生・変形していく。
 群体生命体たるELSの恐るべき特徴だ。

エレドア「いくらキングオブハートが頑張ってもよ! こう再生されるんじゃキリがねえぞ!」
ドモン「なんの! 再生されるのであれば、再生されないほどに細かく砕けばいいだけのこと! うおおお!」

 ドモンの雄叫びと共に、バーニングガンダムはその全身に炎を纏う!

ドモン「分身殺法改め陽炎殺法! バーニングシャドー!! 俺の怒りを受けろ、エルスめええええええ!!」

 炎がゆらめくと共に、10体ものバーニングガンダムの分身が、MSに分裂したELSに波状攻撃を仕掛ける!
 その恐るべき連撃の前に、さしものELSも成す術なく粉々に打ち砕かれていく!

セカイ「すっげえ……これって俺のアシムレイトと同じ、ううん、それ以上だ!」

 同乗していたセカイは、その光景に素直に感嘆の声をあげた。

レイン「人機一体という意味では、アシムレイトも明鏡止水も似たようなものだからね」
シロー「だがしかし、あれは俺が知っているいつもの明鏡止水の境地ではない。あれではまるで……」
アーミア「うっ……痛っ……!」
刹那「どうしたアーミア・リー。ぐうっ!」
マリナ「大丈夫!? 刹那!」

651 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 01:48:06 ID:pqwmirWE0.net
 突然頭を抑えて苦しみだすイノベイター二人。そこへマリナが慌てて駆け寄る。

刹那「大丈夫……俺たちは大丈夫だ。だがELSが……」
アーミア「ELSが……ドモンさんを通じて、また間違ったことを学び始めてる。ああやって……殴りあうのが本当のお祭りだって……!」
カトック「なんだ、ありゃ」
ソーマ「ELSが再変形して……」
レイン「GFになった!?」

 レインが驚くのも無理はない。
 目の前にいるのは、ガンダムマックスターやドラゴンガンダムをはじめとしたシャッフル同盟の機体だからだ。
 それに加え、先ほど吸収されたマスターガンダムやガンダムシュピーゲルもいる。

シロー「それだけじゃない。マンダラガンダムやマーメイドガンダムのような他のMFまで」
レイン「吸収したデータから再現したというの……?!」
ドモン「面白い! わざわざ俺の本業に合わせてくれたというわけか! ならお望み通り……一体残らず叩き潰してやる!!」
シロー「よせドモン! 今のお前は冷静さを欠いてる! 一度俺たちと合流して態勢を……!」
ドモン「うるさい! 俺は師匠とシュバルツの仇を取るんだ! いくぞ、ガンダムファイト、レディー…ゴオオオオオ!!」

 待ち構えるELSファイター軍団。その一団に向けてドモンが一歩を踏み出した。その時だった。

「……モン。ドモンよ」
ドモン「!?」

 気づけばドモンはコックピットを離れ、どこか森の中に立っていた。

ドモン「ここは……ギアナ? 間違いない! かつて修業したギアナの地だ!」
「ドモン……ドモンよ」
ドモン「ということは、俺を呼ぶこの声は……!」

 ドモンは声の方へ向けて駆け出した。
 すると急に森が切れ、目の前の崖には、布を柱にして立つ一人の侠の姿があった。
 世界広しといえども、ドモン以外にこんな芸当ができるのは、たった一人しかいない。

ドモン「お、お師匠! あなたは、東方不敗マスターアジア!」
東方不敗「そうだ。よく儂の声に応え、ここに来たな」
ドモン「ああ、師匠! お懐かしゅうございます!!」

 久方の再会に感涙し、ドモンは迷わずその場で五体投地した。

東方不敗「ウム。……時にドモンよ。なぜ儂が貴様をここに呼んだか。その理由がわかるか?」
ドモン「はい! 師匠は俺がいつまでもELSを倒せないのでお怒りなのでしょう! ですがご安心ください、もうすぐ俺があなたの仇を……」
東方不敗「はっはっは。そうかそうか、貴様がワシの仇をうってくれるのか」
ドモン「はい! 必ずやELSどもの屍をあなたの墓前に供えて……」
東方不敗「そうかそうか。あっはっは……」

652 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 01:49:24 ID:pqwmirWE0.net
                                                      __
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                   〈| l l{ r‐ 。ラ  〉   V^ヽ 人__          〈∨   /__,ノ  /  __「?}__ノ_〕
                 ト、__У ̄   ノ}  人jリノ__ノ ト、          ∨  Λ  \一'  └‐ァ,--┘
               人゚|ノ__r─‐く /|  { /∨  {ノ 人.            乂_} )  i.     // ⊂⊃
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               { l |l '。}____ノ  /   __}一'´         \    r‐一'   ___  ト、____ノ 〈/ノ,ノ
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  乂__r一'  }  〉 ̄:::}  \::::::::::::::::::::::::::.. /::::::/       {                      厂厂〉
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.           {=‐-  __          __ -‐=ニ  ̄「 ,  \ V /  ヽ  丶            くX〉

653 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 02:02:35 ID:pqwmirWE0.net
ドモン「な、なにっ!?」

 罵倒と共に繰り出された東方不敗の拳。
 その突然の攻撃に、ドモンは何もできないまま数メートルも吹っ飛ばされる!

ドモン「い、いきなり何をする! 俺は、アンタやシュバルツのためにかたき討ちを……」
東方不敗「かたき討ちだとお! 誰がそんなことを頼んだ! 勝手に思い込むでないわこの馬鹿弟子め!!」
ドモン「何だと!?」
東方不敗「今の頭に血が上った貴様では、バーニングガンダムの真の力など到底引き出せん! それこそ、あのセカイとかいう小童の足元にも及ばんわ!!」
ドモン「お、おれが……セカイの足元にも及ばないだって……!」
東方不敗「頭を冷やしてよ〜く思い出すのだな。ワシやシュバルツが貴様に何を託したか。ライゾウ・カッシュが何を想い、バーニングガンダムを作ったか……」
ドモン「ま、待ってくれ! どういうことだ! バーニングガンダムが作られた意味とは何なんだ! 教えてくれ、師匠! ししょ〜〜〜〜〜!!」

ドモン「し、師匠!」

 ドモンは自分の声ではっとして辺りを見回した。
 ここは先ほどと変わらずバーニングガンダムのコクピット。ギアナではない。

セカイ「どうしたんだよアニキ。なんか一瞬意識が飛んで見えたけど」
ドモン「一瞬、だと……? 今のは、白昼夢だったとでもいうのか?」
シロー「何をボンヤリしているドモン! まだ戦闘は続いているんだぞ!」
ドモン「そうだ! ELSは!」

 ドモンが顔をあげると、そこにはガンダムマックスターに擬態したELSが肉薄していた。
 バーニングガンダムは打ち込んできた右ストレートを紙一重で回避。返す刀で手刀を叩きこむ。

ドモン「ええい、悩むな! 悩んでいるヒマなどない! 俺は、ELSを倒さなくちゃいけないんだ! 師匠のためにも!!」
刹那「それは違うぞドモン兄さん」
ドモン「なにっ!?」
刹那「東方不敗は、『ELSを倒せ』など一度も口にしなかった。彼がドモン兄さんに託したのはただ一言『ELSを止めろ』だ」
ドモン「ELSを……止めろ?」
刹那「東方不敗もシュバルツ・ブルーダーも、暴走するELSを止めるべく戦っていた。そこにはELSへの憎しみなど、1ミリも存在しない!」
シロー「そうだ! 確かに俺も聞いた。むしろ東方先生が怒ったのは、ELSを倒そうとしたお前にだ、ドモン!」
ドモン「なん、だと……!」

 刹那とシロー、そして先ほど見た白昼夢の東方不敗の言葉に、ドモンは打ちのめされた。

ドモン「(俺は間違っていたのか? 確かに、師匠は一言もELSを倒せとはいわなかった。だが! それでは! この俺の怒りと悲しみはどこにやればいい!!)」

 その時、不意にドモンは足元で動く小さな生命体に目が留まった。

654 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 02:04:48 ID:pqwmirWE0.net
 ドモン「あれは……さっき倒したマックスターの破片。もう再生したのか」

 ELSが活動できる最小単位は人一人分ほど。
 つまり、あれをもう一度粉々に砕けば、ELSはもはや再生できない。
 激情のまま、ドモンはバーニングガンダムでその小さなELSを踏み潰そうとした。
 その時だった。

ドモン「これは、この姿は……!」

 そこでドモンが見たのは、幼い子供に擬態したELSの姿だった。
 彼らは浴衣を着て、手にはわたあめと水風船をもっている。
 その様子は、どこかもっと幼いころのアルとシュウトの姿を思い起こさせる。

レイン「どうしたの、ドモン。また固まって。……え、どうしてこんなところに子供が? まさかあれもELSなの?」
ドモン「……違う」
レイン「え?」
ドモン「違う。間違っているぞお前たち!」
レイン「え? え?」

 そう言うとドモンは突然、コクピットから地面に向かって飛び降りる!

レイン「ええっ!? ちょっと、ドモン! 今戦闘中!?」

 そしてそのまま、レインの言葉にも耳を貸すことなく、ドモンは子供の姿をしたELSに向けてまっすぐに走り出す!

ドモン「お前たち!」
子ELS「?」

 突然現れたドモンに、ELSは不思議そうに小首を傾げる。
 そんなあどけないELSに、ドモンは拳を振り上げて……すぐに下ろした。
 そして彼らの前に膝を突くと、その胸元に手を伸ばす。

ドモン「お前たち。間違っているぞ。浴衣はな、右じゃなく左の襟が上にくるんだ。それに帯の締め方もゆるゆるじゃないか」

 そういいながらテキパキとELSの浴衣の着付けを直していく。

ドモン「さあ、できた」

 綺麗に整った浴衣を見て子供の姿をしたELSは、パアッと笑顔になった。
 そうしてドモンに一礼すると、楽しそうにその場を去っていく。
 ドモンはその後姿を、じっと見つめていた。

655 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/04(月) 05:23:06 ID:ixZM5CI70.net
念のため自己支援

656 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 05:23:42 ID:pqwmirWE0.net
レイン「ちょっとドモン! いい加減にして! 緊急システムでなんとか逃げ出したけど、戦闘中にコクピットから出ていくなんてどういう……」

 何も言わずコクピットに戻ってきたドモンに対し、レインはいつものように小言を言おうとする。だが……

ドモン「すまなかった」
レイン「え?」
ドモン「本当にすまなかった。俺は……なっちゃいなかった。全然なっちゃいなかったんだ」

 突然反省の言葉を口にするドモンに、レインは面食らってしまう。

ドモン「シロー兄さんに刹那、それにほかのみんなも聞いてくれ。さっきまでの俺は、師匠とシュバルツを殺したELSへの憎しみで、目が曇っていた。
    でも、ようやくわかった。なぜ師匠がELSを倒そうとした俺を怒ったのか。なぜELSを倒すのでなく止めなきゃならないのか、その理由が」
レイン「ELSを、止めなくちゃならない理由……?」
                        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
ドモン「ようやくわかった。ELSはただ、祭りを楽しんでいるだけなんだ」

 そして再びELSの一団を見た。
 MFに擬態したELSの集団は、ドモン達を襲うことなく自分たちでお互いを殴りあっている。

アリー「なにしてんだ、ありゃあ」
ドモン「ELSがあんなことをしているのは俺のせいだ。俺が問答無用で殴りかかったせいで、ELSは戦闘も祭りの一つだと思い込んでしまったんだ」
アーミア「そうです! 勘違いしてる人も多いけど、ELSに他の生物への敵意はありません! ただ同化と吸収、そして真似することが彼らのコミュニケーションなんです!」
刹那「だから、対話によって俺たち人類とELSはわかりあえる。誤解を解くことが出来るんだ」
ドモン「そうだ! だから師匠はELSを倒すのではなく止めようとしたんだ。あんな風に、ただ暴れるのではなく、もっとみんなで楽しむのが本当の祭りなんだって」

 そして、唇を強く噛み締める。

ドモン「その師匠の本当の思いもわからず! 俺は、俺という男は……っ!」
セカイ「でもさ! まだ遅くないぜアニキ! だってアニキは自分でそれに気づいたんじゃないか!」
ドモン「セカイ。お前に一つ聞きたいことがある。お前の次元覇王流、その極意とは何だ?」
セカイ「え? そんなの決まってるじゃん。“わからないことがあったら拳で聞け。自分の想いを拳に載せろ”だよ!」
ドモン「そうか……そうだったな」

 そう言いながらドモンは目を閉じた。

ドモン「できるかな、俺にも。お前のように、想いを拳に載せてELSに届けることが」
セカイ「あったりまえだろ! だってアンタ、俺の師匠なんだからさ!!」
刹那「そうだ! ドモン兄さんならばELSとも分かり合うことが出来る! なぜならドモン兄さんはガンダム・ザ・ガンダム。ガンダムの中のガンダムだからだ!!」
シロー「後ろは俺たちに任せろ! お前はお前の想いをELSにぶつけてこい!!」
ドモン「セカイ、刹那、シロー兄さん……!」

657 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 05:27:37 ID:pqwmirWE0.net
 感極まったドモンは空に向けて叫んだ。
 その衝撃はすさまじく、周囲の空気をビリビリと震わせる。

ドモン「聞けっ! ELS!!」
ELS「(`・ω・)?」
ドモン「今から俺がお前たちに! 本当の祭りというものを教えてやる!」
ELS「(`・ω・´)!!」
ドモン「キングオブハートの特別授業だ。聞きたい奴から……かかってこい!!」
ELS「\( ゚∀゚)マツリダワッショ−−−−ーーイ!!」

 ドモンの挑発を受けて、シャッフル同盟の機体に擬態した4機のELSが一斉にバーニングガンダムに襲い掛かる!
 しかしドモンは動かない。自然な構えのまま、意識を一点に集中する。

ドモン「思い出せ。真の明鏡止水とは、強く荒れ狂う波ではなく、静まり返った水面の如き心の在り様だったはず……!」
マリーダ「なんだ、あの機体に何が起こっている?」
マリア「機体を覆っていた燃え盛る炎が……」
ソーマ「太陽のような山吹色の光に変わっていく!」
ドモン「見えた! 水の一滴!!」

 次の瞬間、バーニングガンダムと4機のELSは交錯した。
 だが、誰もが予想していた激しい激突は無かった。
 ただ静かに、シャッフル同盟を模したELSは崩れ去り、そのまま動かなくなる。

レイン「な、なにが起こったの? 衝撃もなかったし、バーニングガンダムは一切動いてないように見えたけど」
セカイ「違うよ、レインの姉ちゃん。交錯した一瞬、アニキは確かに拳を繰り出した。ただ、それがあまりにも速く、静かだったからわからないだけなんだ」
レイン「ちょ、ちょっとセカイくん!? なんで泣いてるの?!」
セカイ「嬉しいんだよ! 久しぶりに見れた。これがアニキの、ううん、師匠の明鏡止水の境地……!」

 驚いているのはセカイだけではない。それは拳を放ったドモン自身もそうだった。

ドモン「なんだ、今のは。攻撃の瞬間、バーニングガンダムを通じて確かに俺はELSとわかりあうことができた。まるで、刹那の00ガンダムのように!」
セイAI『そう! それこそまさにバーニングガンダムの真の力、【BHモード】の発動なんです!」
ドモン「これがBHモードだと? ゴッドガンダムのハイパーモードとは全然違うじゃないか!」
『それは当然よお!!』

 セイに続き、バーニングガンダムのモニターに髭面の壮年男性の顔がドアップで映し出される。

セカイ「うわ! 誰だこのオッサン!!?」
レイン「あの人がライゾウ博士よ。まさか、このバーニングガンダムにも彼の人格AIが搭載されてるとは思わなかったけど」
ライゾウAI『ふっふっふ! ようやく【BHモード】を発動させたようだなドモン! 遅いぞこの未熟者め!』
ドモン「教えてくれライゾウ博士! BHモードとはなんだ? ハイパーモードのような、単に戦闘力をアップさせるシステムではないのか?!」
ライゾウAI『まったく違うわバカめ! よいか! ゴッドガンダムが暴走したアルティメットガンダムに対するカウンターなら、バーニングガンダムはやってきた異星体に対するカウンター!』
ドモン「それは以前にも聞いた!」

658 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 05:38:20 ID:pqwmirWE0.net
ライゾウAI『焦るでないわ。ここからが肝心よ。同じカウンターシステムでもそのアプローチは全く異なる! 
      ゴッドガンダムが神の如き圧倒的な力で悪魔を制する機体であるならば、バーニングガンダムは燃え盛る心で対話を行う機体。
      イオリア・シュヘンベルクのガンダムとは、同じような思想で作られた機体というわけよ』
ドモン「つまり、このバーニングガンダムは00ガンダムのように、初めから対話を目的とした機体だと?」

 ドモンの言葉に、ライゾウ博士は大きく頷く。

セイAI『もっとも、その方法は全然違いますけどね』
ライゾウAI『そう! イオリアが目指したものが相互理解による対話だとすれば、
      このバーニングガンダムが目指すのは拳による対話。それこそバーニングガンダムの【BHモード】! すなわち……」

          B        H
ライゾウAI『【ぶつかることで 深く結びつく友情モード】よおォォッッ!!』
レイン・セカイ「「ぶつかることで深く結びつく友情モード!?」
ドモン「傷ついたことは無駄じゃなかったということかああああああああ!!」

シロー「バーニングガンダムにそんな秘密が隠されていたなんて……」
刹那「それでこそガンダム・ザ・ガンダム。まさにTrust You Foreverだ」

ライゾウAI『行けっドモン・カッシュ! キングオブハートよ! BHモードを発動させた今、お前に敵はいない。全てが友だ!』
セイAI『僕たちの役目はここまで。あとは皆さん次第です!』
レイン「ドモン!」
セカイ「ドモンのアニキ!」
ドモン「よし、行くぞ二人とも! 俺は拳で、ELSと対話するっ!!」

チボデー「おいおい、お前ひとりでいきがるなよドモン」
サイ・サイシー「そうそう、オイラたちを忘れてもらっちゃ困るってね」
ジョルジュ「リベンジしたいのは我々も同じです」
アルゴ「……ウム」
セカイ「この声、シャッフル同盟のみなさんだ!」
ドモン「みんな! 戻ってきてくれたのk……なんだその機体はあぁぁぁッッッ!!?」

 振り返ったドモンは、驚きで目を丸くする。
 そこには、彼の知らないシャッフル同盟のガンダムが立っていた。

ドモン「マックスター……じゃねえ!?」
チボデー「ガンダムマックスリボルバー!!」
ドモン「ガンダムローズ……じゃねえ!?」
ジョルジュ「ガンダムヴェルサイユ!!」
ドモン「ドラゴンガンダム……じゃねえ!?」
サイ・サイシー「ガンダムダブルドラゴン!!」
ドモン「ボルトガンダム……じゃねえ!?」
アルゴ「ガンダムボルトクラッシュ!!」

659 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/04(月) 05:43:40 ID:pqwmirWE0.net
ドモン「一体何なんだそのガンダムは!?
ジョルジュ「これは私たちの祖国が、次のガンダムファイトに向けて極秘開発していた機体です」
サイ・サイシー「それを取りに戻ってたってワケ」
アルゴ「俺たちのガンダムはみな、ELSに侵食されて使い物にならなくなっていたからな」
チボデー「とはいえ全員同じ行動を取ってるたあ、HAHA、やっぱり俺たち仲間だぜい!」
アレンビー「ちょっと! アタシも忘れないでよね!」
ドモン「なっ……アレンビー! お前の機体まで新しくなってるじゃないか!」
アレンビー「そ! 高機動ノーベルガンダム。人呼んでスーパーノーベルガンダムよ!」
ジョルジュ「とはいえ驚いているのはこちらもです!」
サイ・サイシー「アニキもちゃっかり新型に乗り換えちゃってさ。見てたよ今の戦い!」
チボデー「いいパンチだったぜ。それに、お前も俺たちと同じ結論にたどり着いたようだしな」
ドモン「と、いうことはお前たちも……?」
アルゴ「ああ。ELSと対話するために来た」
サイ・サイシー「アニキのお師さんに怒られてさ、オイラたちも考えたんだよね。自分たちに何が足りなかったのかって」
ジョルジュ「かなり回り道の上、時間もかかってしまいましたけどね」

 そう言ってシャッフル同盟の面々は照れくさそうに笑った。

シロー「シャッフル同盟! 話の途中悪いがELSが再び動き出した!」

 シローの言う通り、いつのまにかELSのMA軍団は分裂し、大地を埋め尽くすほどのMF軍団に変わっている。

ELS「\( ゚∀゚)マツリダマツリダ!!」
ELS「( ゚∀゚ )ケンカマツリダワッショイワッショイ!!」

サイ・サイシー「どうもELSも待ちきれないみたいだね」
マリナ「みなさん! 私たちが張った結界も限界が近いです!」
シロー「後ろは俺たちが引き受ける! 思う存分対話してくれ!」
刹那「ELSの中枢はあの巨大MAユグドラシルだ! あそこにたどり着いて対話ができれば、この戦いは終わる!」
アーミア「あとは、みなさんに全てを託します!」

 声援をうけ、ドモンたち新生シャッフル同盟はELSに向けて並んで立った。
 そして、静かにELSのMF軍団と睨み合う。

ドモン「これがELSとの最終決戦だ! いくぞみんな! ガンダムファイトォッ!」
チボデー・サイシー・ジョルジュ・アルゴ・アレンビー「「「「「レディィィィィッ!」」」」」
ドモン・チボデー・サイシー・ジョルジュ・アルゴ・アレンビー「「「「「「ゴォォォォッ!!」」」」」」


ストーカー「みなさんお待ちかねぇ!
      ドモン達GFとELSの戦いは遂に最終局面を迎えるのです!
      バーニングガンダムの拳はELSに届き、再び和解することはできるのでしょうか!
      果たして日登町の運命やいかに!
      次回、オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟 VSELS編 最終回
      『バーニングガンダム大勝利! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!』」

エレドア「え、何このオッサンいきなり戦場に現れて勝手に次回予告してんの?」
ミケル「ホント誰なんでしょうね……しかも思いっきりネタバレしてますし」

660 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/04(月) 09:44:37 ID:PGV39AYn0.net
乙です。
チボデー達の機体はダムエーに連載していた漫画の代物か

661 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/05(火) 22:57:57 ID:kNHVm5fX0.net
アムロVSシャアの書き手さん頑張ってください。
私もGガン大好きです。ではネタ投下。

アムロ「アル、シャーロック=ホームズの本を読んでいるのか」
アル「うん。赤毛組合って本だよ」
アムロ「あー、俺も読んだことあるな」
アル「まだ全部は見てないからネタバレ言わないでね」
アムロ「わかった」

 と2人が家で会話をしていると家族が帰ってきた。

マイ「ただいまー」
アムロ「マイ、お帰り」
マイ「さっき帰り道にルナマリアさんにあって色々聞かれました」
アムロ「何を聞かれたんだ?」
マイ「自分の好きな食べ物とか好きそうなプレゼントとか。
   メモ用紙に色々記録していましたよ」

アムロ「なるほど」
マイ「あれだけ熱心に記録しているのはすごいですね」
アムロ「記録するのが好きなマイが言うほどだからそうとうだろうな。
    しかしなんでマイの好きなものを……?」

 と話していると今度はシンが帰ってきた。

シン「ただいまー」
アムロ「シン、お帰り」
シン「さっき帰り道にモニクさんにあって色々聞かれたよ」
アムロ「何を聞かれたんだ?」
シン「俺の好きな食べ物とか好きそうなプレゼントとか。
   メモ用紙に色々記録していたよ」

アムロ「なるほど。
    どうやらルナマリアとモニクの間で赤毛組合が成立したようだな……」

662 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 04:58:52 ID:k6fKKoIm0.net
日登町中央区:ELSとの戦場

シロー「総員、弾薬が続く限り撃ち続けろ! シャッフル同盟を援護するぞ!」
ハマーン「学校にいる避難民たちには、指一本たりとも触れさせん!」
カトック「後ろは振り返るな! 走れ!」

 仲間たちの激励を受け、シャッフル同盟は進む! 
 待ち受けるのは三百機を超える、MFに擬態したELS軍団。
 彼らはそこに迷わず飛び込んでいった!!

ドモン「ちいっ! なんて数だ!」
アレンビー「さすがにこの数相手にするのは骨が折れるね」
チボデー「へ、ならすっこんでな!」
ジョルジュ「まずは、私たちが道を切り開く!」

 初めに動いたのは、チボデーのガンダムマックスリボルバーと
 ジョルジュのガンダムヴェルサイユだった。

ジョルジュ「道を開けなさい! ローゼスタイフーーン!!」

 ガンダムヴェルサイユの袖から射出されたローゼスビット。
 その全方位攻撃が、周囲のELSを薙ぎ払っていく。
  
ジョルジュ「ドモン! あなたはELSの中枢へ!」
チボデー「雑兵は俺たちに任せな!」
ドモン「すまん、二人とも!」

 バーニングガンダム、ダブルドラゴン、ボルトクラッシュ、スーパーノーベルガンダムはさらに進撃していく。
 残された二機は、背中合わせでその姿を見送った。

ジョルジュ「さて、敵はELS。触れるだけで同化吸収される相手です」
チボデー「俺たちGFにとっちゃ天敵みたいな存在だな。なら、どうする?」
ジョルジュ「決まっています」

 そこで二人は、ニヤリと笑った。

ジョルジュ「機体に傷一つつけず、全て破壊する! ローゼスサーベルビット!」
チボデー「同化吸収もできねえスピードで、全員ブチのめす! マックスリボルバー、減量モード!」

 マックスリボルバーは全身の装甲をパージ。身軽になると音を超える速さでスウェイを繰り出す。
 ガンダムヴェルサイユもまた、ローゼスビットからビームサーベルを展開した。

チボデー「喰らえぇぇ! 豪熱ッ! ニトロファイナルストレーーーートッッ!!」
ジョルジュ「ロウゼス! ファイナルエレガントっ!!」

663 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:09:39 ID:k6fKKoIm0.net
セカイ「スゲエ! あの二人、一瞬で百機近いELSを倒した!!」
レイン「でも前方からまた百機! 今度はランバーガンダムやネーデルガンダムみたいな重装甲のMFよ!」
サイ・サイシー「なら、次はオイラたちの出番だ!」
アルゴ「俺たちは、あの二人と違ってダメージを受けずに戦えるほど身軽ではない」
サイ・サイシー「そうだね! ならば……」
アルゴ「同化吸収もできないほどに、一撃で粉砕する!!」

 バーニングガンダムの肩を蹴り、飛び跳ねたガンダムダブルドラゴンは空中で変形、巨大な龍の頭を形どった。
 そしてガンダムボルトクラッシュは、肩と腕関節のボルトから電撃を放ち、巨大なハンマーを縦横に振り回す。

サイ・サイシー「真! 流星ッ! 胡蝶剣ンンン!!」
アルゴ「グラビトン……ハンマアアアアアーッッ!!」

 圧倒的な攻撃をうけ、粉々になるELS。
 その粉塵の中を、バーニングガンダムはひたすらに走る!

アレンビー「アタシはここでほかのELSを引き付ける! レイン、ドモンを任せたよ!」
レイン「ありがとう、アレンビー!」
サイ・サイシー「行け! アニキ!」
チボデー「東方不敗とシュバルツのためにも!」
ジョルジュ「必ずELSとの対話を成功させましょう!」
アルゴ「そうだ。そうでなければ新シャッフルとしての」
「「「「沽券に関わるっ!!」」」」
ドモン「その通りだッ!!」

 仲間たちの声援を受け、遂にバーニングガンダムはELSの中枢にたどり着いた。
 その中枢が擬態しているのはユグドラシル。神輿を思わせる、巨大な四角錐型のMAだ。

レイン「BHモードは既に起動しているわ。ドモン! 狙いはあのMAのコアよ!」
セカイ「想いを乗せた拳なら、きっとELSともわかりあえる!」
ドモン「わかったぁッ! 行くぞ! 流派、東方不敗が最終奥義!!」

 雄叫びと共に、ドモンは石破天驚拳の構えを取った。
 だがそこに!

ELS「∩(´∀`∩) ワッショーーーーーーーーーーーーーイ!!」
ドモン「なにっ!?」

 地面に隠れていた、残り百機のELSが一斉にバーニングガンダムに襲い掛かる!

ドモン「ぐわーーーーーーーーーーーーッッ!!」
シロー「ドモン!!」

664 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:18:53 ID:k6fKKoIm0.net
 突然の襲撃に不意を突かれたバーニングガンダムを、大量のELSが拘束した。
 さらにユグドラシルからは樹木状のテンダービームが放たれ、バーニングガンダムの首を絞めつける!

ドモン「ぐううう、息がっ! ビームが首を絞めるなど……!」
セカイ「アニキ!」
レイン「まずいわ! 少しずつELSがバーニングガンダムに侵食を始めてる! このままじゃ……」

アレンビー「ドモーン!」
チボデー「ドモン!」
サイ・サイシー「ドモンのアニキ!」
ジョルジュ「ドモン!」
アルゴ「ドモン・カッシュ!」

ドモン「(身体が……身体が動かねえ!)」

 圧倒的不利な状況の前に、ドモンの心が折れかける。
 朦朧とする意識の中では、ほかの兄弟や仲間たちの声も耳に届かない。

ドモン「(ここまでか。俺はここまでの男なのか!? これじゃあ散っていった師匠やシュバルツに合わせる顔が……!)」

「……どうした、音をあげるのかドモン」
ドモン「(この声は……師匠!?)」

 夢か幻か。聞こえてきたのは、忘れもしない東方不敗マスターアジアの声だった。

東方不敗「なぜ敵の前で膝を折っておる! そこまでか。貴様の力などそこまでのものに過ぎんのか! それでもキング・オブ・ハートかぁっ!」
ドモン「し、師匠……」
シュバルツ「お前は確かによくここまで這い上がってきた。だが、まだ無理が足りん!!」
ドモン「シュバルツまで……!」
シュバルツ「日登町の未来を賭けた戦いに勝利するには、さらに人の何十倍もの傷をうけ痛みを感じ、立ち上がっていくしかない!!」
東方不敗「足をふんばり、腰を入れんかぁっ! この馬鹿弟子めぇぇっ!!」
シュバルツ「立て! 立つのだドモン!」
ドモン「お、俺は……俺は……うおおおおおおお!」

 幻の中の二人の声に導かれ、バーニングガンダムは再び立ち上がった。
 そして無理やりテンダービームの拘束を引きちぎる!

レイン「ドモン!」
セカイ「師匠!」
ドモン「ハア、ハア、戻ってきたぞ、ELS!」
ELS「?(゚ω゚ノ)ノ」

665 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:24:47 ID:k6fKKoIm0.net
 その不屈の闘志に驚いたのか、ユグドラシルはさらにテンダービームを乱射する。

サンダース「まずい! テンダービームがこっちまで……!」
アーミア「きゃあああああ!」
シロー「くそっ! 刹那、俺たちのMSを盾にするぞ! 最悪、自爆してでも……」
ティエリア「それには及ばない!」
スメラギ「ロックオン、ティエリア、頼んだわ!」
ニール「おう! 合わせろ、ライル!」
ライル「OKだ、兄さん!」
ロックオン「狙い「乱れ撃つぜええええ!!」」

 突如、上空から現れた戦艦と二機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。

シロー「あれは! ソレスタルビーイング!」
刹那「間に合ってくれたか!」
ティエリア「今だ! この隙に対話を!」
ニール「美味しいところは譲ってやるからよ」
ライル「しっかり決めてくれよ、キングオブハート!」

ドモン「応ッ!」

 完全復活を遂げたバーニングガンダムは、燃え盛る炎で周囲のELSを薙ぎ払った。
 そして全身を太陽のような山吹色に輝かせると、ユグドラシルに向けて最後の攻撃を試みる。

ドモン「これで最後だ! レイン! セカイ! お前たちも俺に力を貸してくれ!」
レイン「ええ!」
セカイ「あの技をやるんだな!」

 ドモンの呼びかけに答え、レインとセカイはドモンの拳に手を重ねた。

ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃える!」
レイン「勝利を掴めと!」
セカイ「轟き叫ぶ!」
ドモン「行くぞELS! 石破! 天驚ォ……」
ドモン・レイン・セカイ「「「バァァァニングッ! フィンガァァァッッ!!」」」
ELS「( ?・ω・ )!!?」

 バーニングガンダムから放たれた膨大なエネルギーは、
 空中で燃える掌となり、ユグドラシルを握りつぶす!!

ドモン「わかるかELS? 拳を通じて、俺の想いが、伝えたいことが」
ELS「( ?・ω・ )!!!!」
ドモン「そうだ! これが、これこそが……本当の祭りだあああああああああああ!」
ELS「(`・ω・´)!!!!」

666 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:27:39 ID:k6fKKoIm0.net
カレン「これは……」
ヴィダール「戦場にいる、全てのELSの動きが止まった……」
シロー「やった……のか? ELSとの対話は、成功したのか?」
刹那「ああ、そうだ。ドモン兄さんがやってくれた。あれを見ろ!」

 刹那が指差したのは、握りつぶされたユグドラシルだった。
 ユグドラシルは混乱したようにうねった後、やがて大きな球に再変形した。
 そしてそのまま空高く浮かび上がると、次の瞬間、空中で爆発する!

ELS「(`・ω・´)ターーマーーヤーー!!」
チボデー「こいつぁ……」
ジョルジュ「花火、ですね」
アレンビー「きれい……」
アーミア「ELSの心を感じます。今ELSは、ドモンさんの拳を通じて『祭り』を理解しました」
刹那「かつてELSが俺との対話を通じて花になったように」
シロー「この花火は、ドモンとの和解の象徴ってことか」

 その後もELSたちは次々と花火に転じて夜空に打ちあがっていく。
 その光景を、ドモン達はバーニングガンダムのコクピットから見上げていた。

レイン「本当にきれい……これがドモンの拳を通じてELSが理解したお祭りなのね」
セカイ「ついにやったね、さすがアニキ!」
ドモン「いや、俺の力なんて大したことはない。あいつらと和解できたのはみんなのおかげだ」
レイン「みんな?」
ドモン「そうだ。レイン、セカイ、シャッフル同盟、アレンビー、シロー兄さんや刹那たち。それに……師匠とシュバルツ」

 そこでドモンは目を閉じ、目頭を抑えた。

ドモン「あのユグドラシルに拘束され、もうダメだと思った時、俺は心の中で師匠とシュバルツの声を聞いた。きっと、情けない俺を叱咤するために、天国から呼びかけてくれたんだ」
レイン「え?」
ドモン「見てますか、師匠、シュバルツ。あの花火が。あなた方のおかげで、ELSと和解できました。どうぞ、安らかにお眠りください……」
セカイ「へ? 東方不敗の大師匠とシュバルツさんの声なら、俺も聞いたけど」
ドモン「……は?」
レイン「え、ええとねドモン。チョット誤解があるようなんだけど。あそこを見てくれるかしら」

 言われてドモンはレインの指す先を見る。そこには

シュバルツ「フハハハハハ! よくぞELSと対話したな、ドモン!!」
東方不敗「善ぅし! それでこそ真のキングオブハートよ!」

 倒壊したビルの上、仁王立ちで腕組みする二人の姿が!

667 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:32:41 ID:k6fKKoIm0.net
ドモン「し、師匠、シュバルツ!? な、なんで……ELSに同化されて死んだはずじゃ……」
東方不敗「ワシが死んだだと!? バカめ、ワシは確かにここにこうしておるわ!!」
ドモン「さ、さすがに理解できません!!」
東方不敗「まぬけめ! 理解できんのは貴様の貧弱な知識の中で答えを求むるからよ! よいか! そもそも貴様に理解できるものなど……」
シュバルツ「あのとき、ELSに吸収されたマスターガンダムにマスターアジアは乗っていない! 遠隔操縦だったのだ!」
ドモン「え、遠隔操縦……!?」
東方不敗「ええい、バラすでないわシュバルツ!」
シュバルツ「そして私のこの身体はDG細胞によって作られたクローン! こんなこともあろうかと、あらかじめ複製を作っておいたのだ!!」
ドモン「そ、そうだったのか……! い、いや! どうしてすぐに教えてくれなかったのですか! 生きていると!?」
シュバルツ「それはドモン、我らの死を乗り越えておまえがさらに成長するため……」
東方不敗「そして! 死んだことにして身を隠し! この事件の黒幕たるフル・フロンタルの野望を探るためよ!!」
ドモン「フ、フル・フロンタルの野望……?」

 そこへ、フリフリの衣裳とミニスカを身に着けた、妙齢の女性がやってくる。

タリア「そう、今までお二人には私とともに調査に協力してもらっていたの」
ドモン「あんたは……?」
タリア「私はタリア・グラディス。ギルバート・デュランダルの秘書にして6人目の魔法少女よ」
赤い彗星のひと「そこにいるお二人と彼女、そしてわたしはこの事件の初めから協力して、フロンタルの動向を調べていたのだ」
シュバルツ「うむ、デュランダルの呼びかけに答えてな」
刹那「偽シャア軍団のギルバート・デュランダル……ずっと怪しい動きを見せていたが、彼は俺たちの味方だったのか」
シロー「それで、ここに来たということは何かわかったんですか? フロンタルの目的について」
タリア「それは……」

 タリアが答えようとした、その時だった。

アーミア「うっ……うあああああああ!」
ソーマ「どうした! アーミア!?」
アーミア「え、ELSが苦しんでる……!」
マリーダ「なにっ!?」
ELS「l(-ω-;)llク、クルシイ……」
刹那「どうした! ELS」
ELS「(´・ω・`;)ナニカガボクラヲ……ノットロウトシテル」
刹那「ELSを乗っ取るだと!?」
赤い彗星のひと「いかん! 各魔法少女はもう一度結界を張れ! 下からくるぞ!!」
マリア「来る? なにがですか?」
東方不敗「しまった……もう目覚めおったか……!」
レイン「これは……」
ドモン「デ、デビルガンダム!!?」

 ドモンが見上げた先には、地面から生え、ELSを次々と捕食する巨大なデビルガンダムヘッドの姿があった。
 再び混乱する戦場。そこへ、学校から緊急通信が入る。

668 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 05:39:52.91 ID:k6fKKoIm0.net
マイ(通信)『聞こえますかシロー兄さん! すぐにこっちに戻ってきてください!』
シロー「わかっている! 西区のデビルガンダムが目覚めたんだな!? こっちもガンダムヘッドを確認……」
アルレット『それどころじゃないわ! 最悪の事態よ。日登町は……既に5分の4がDG細胞に汚染されてる!』
シロー「なんだって!?」


フル・フロンタル「……気づくのが少し遅かったようだな、ガンダム兄弟」

 誰もいない、どこか暗い部屋。
 事件の黒幕たる男フル・フロンタルは満足げに笑みを浮かべた。
 その視線の先にあるモニターには、上空から撮影した現在の日登町が映っている。

フル・フロンタル「私の計画……これが最終段階だ」

 そこには、中央区を除くすべての区がDG細胞に侵され、巨大なデビルガンダムへと変貌を遂げた、デビル日登町の姿があった。


ストーカー「みなさんおまちかねーっ! 遂にELSと和解を果たしたドモン一行。
      しかし余韻にひたる暇もなく、最大の脅威、デビルガンダムが目を覚ますのです!
      圧倒的な物量の前に絶体絶命のガンダム兄弟!
      逆転の切り札として現れたのは、あの命知らずな男たちではありませんかぁっ!     
      次回、オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟 VSデビルガンダム編
      『デビル日登町始動! 進め! ヨーツンヘイム社!』にぃー! レディィィ…ゴー!」
      
エレドア「だからアンタは誰なんだよオッサン!!」
ミケル「ツッコミ入れてる場合じゃないですよ! 僕らも早く避難しないと!!」

669 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/06(水) 06:32:54 ID:k6fKKoIm0.net
>>665 一部訂正
× 突如、上空から現れた戦艦と二機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。

○ 突如、上空から現れた戦艦と三機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。


アレルヤ「ちなみに、三機っていうのはティエリアとロックオン兄弟のガンダムのことで、僕はその間、格納庫で『トランザム』って言ってたよ……
      せっかくの長編なのにこんな役割だなんて、僕は憂鬱だよハレルヤ……」
ハレルヤ「それがこのスレにおけるお前の立ち位置なんだよォアレルヤアァァ!!」

670 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 09:02:39 ID:+qloiLwN0.net
>>661
アムロ「赤毛組合か………
そういや、昔のスパロボによく『赤い髪の女』っていうのがあったな」
カミーユ「あったな。ダンバインと一緒のルートで行き、
敵の赤い髪の女を撃墜したと思ったら、ハイパー化して巨大化するシナリオが」
アムロ「この町にどんだけ赤い髪の女って多いんだろうな」
カミーユ「ピンクは除いて……」
アムロ「それがもし、巨大化したら………いやさほど脅威でもないな」
カミーユ「胸囲が大きくなるのなら、良いことだけど、
巨人化したら流石に驚異の結果だな」
アムロ「スパロボに参戦してる他作品のは、元から胸囲が魅力的な女性ばっかりだな」
カミーユ「もし、赤い髪の女が全員巨大化しても、驚異なのはダンバイン作品の女性だけだ」
アムロ「昔のキラなら、フレイが巨人化して襲って来たら、脅威的なことには違いないな」
アムロカミーユ((まぁ、ルナマリアの本体なアホ毛が巨大化したら、それこそ一番の恐怖になりそうだが
これは言わないでおこう))

671 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 15:26:44.82 ID:sugwkfvR0.net
ミリアリア「フレイ、取材に行くわよ!」
フレイ「今日の取材のテーマは何なの?」
ミリアリア「この街の人って仮面とかサングラスとかに
      こだわっている人多いじゃない。
      今回のテーマは帽子よ」

 帽子は衣類の一種である。
実用的な意味で身に着けるのか、おしゃれのためなのか、
もしくは両方の目的があるのか。それは帽子を使う者による。

ミリアリア「帽子をテーマにした記事を書く予定よ。
      さて、誰に取材をしようかな?」
アル「それなら取材をしてほしい人がいるよ」

 アルが紹介したのはシュタイナーとミーシャだった。

シュタイナー「帽子の取材とは初めてだな」
ミーシャ「この帽子の話か……」
ミリアリア「何でもいいのでお話を聴かせてください」
シュタイナー「いいだろう」
ミーシャ「OKだ」
アル「やったね」

 そして取材終了後。

ミリアリア「いやあ、アルありがとう。助かっちゃった」
アル「人助けは当然」
フレイ「それで他の人の帽子についても取材をするの?」
ミリアリア「そうねえ……」

ヒイロ「取材先ならいい相手がいるぞ」
ミリアリア「本当?」

672 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 15:28:51.58 ID:sugwkfvR0.net
 ヒイロが紹介したのはデュオの家だった。

デュオ「俺の帽子が取材の役に立つとはな」
ヒルデ「私も帽子持ってるよ」
ミリアリア「おお! ぜひ話を!」

 そして2度目の取材終了後。

ミリアリア「いやあ、ヒイロありがとう。助かっちゃった」
ヒイロ「取材ができてよかったな」
フレイ「また他の人に話を聞く?」
ミリアリア「そうねえ……」

三日月「取材先ならいい相手がいる」
ミリアリア「おおっ、また!」

 三日月が紹介したのは鉄華団のビスケットだった。

ビスケット「この帽子の話?」
オルガ「たまには鉄華団の活動を取材のネタにしてほしいんだがな」
ミリアリア「それも気になるけど、今日は帽子がテーマなので」

 そして3度目の取材終了後。

ミリアリア「いやあ、三日月ありがとう。助かっちゃった」
三日月「このくらい普通だ」
フレイ「今日の取材は楽しかったわね。色んなことが聞けたし」
ミリアリア「写真もカメラでいっぱい撮っちゃった。
      あそこの家の家族のおかげね」

アムロ「帽子といえば誰か忘れちゃいませんか?」

673 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 15:30:56.93 ID:sugwkfvR0.net
ミリアリア「アムロさん?
      アムロさんの帽子姿ってイメージできないんだけど」
アムロ「あるじゃないか。巨人の帽子が」
ミリアリア「野球帽!?」

 アムロはミリアリアに自分から取材を頼み込んだ。

アムロ「帽子の話なら俺にも取材をするべきだと」
ミリアリア「ううん、でもねえ……」
アムロ「何を迷っているんだ。
    自分でいうのもなんだがいい取材先が目の前にいるんだぞ」

シャア「待て、アムロ。私も広島の帽子の話がしたい」

アムロ「いや、野球帽の話を持ち掛けたのは俺が先だから俺に」
シャア「いやいや、私が先に」
アムロ「いやいやいや、俺が先に」
シャア「いやいやいやいや、私が先に」

フレイ「取材どうするの?」
ミリアリア「この2人、野球の話をすると本当に長いのがね……」

 ミリアリアの取材は記事になり、世間の評判を得た。
ジャーナリストの間からも取材先から聞いた話の面白さ等で
高評価をもらったという。

フラン「私も帽子を持ってるのに
    どうしてこういう記事が書けなかったのか!」
ロラン「まあまあ」
キース「ライバルは手ごわいな」

674 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 15:43:43.33 ID:9Bs/vyR50.net
アムロ兄さんてサッカーには無縁だよね
シャアもサッカーのイメージないけど

675 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 19:12:56 ID:8NSXemgh0.net
中の人が野球アニメで有名になっちゃったからなぁ

676 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 20:42:36 ID:jjcRqR4j0.net
しかも何作品も野球やってるからね
あとボクシング

677 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/06(水) 21:11:10 ID:2XCactnM0.net
しかも、ヤムチャでも野球した挙げ句、ヤムチャしやがってなシーンがあるしね
後、喫茶店で働いてるし

678 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/07(木) 04:43:09 ID:wYnEGBYM0.net
セイ・セカイ「「ダイバーズに先越された……」」ズーン
シュウト・キャプテン「「一度ならず二度までも……」」ズズーン
マーク「『ぺぺぺのぺ』やガンダムさんのようなネタ枠が許されて、なして?」ズズズーン

アフランシ「屍累々だねぇ……」←安定のスルー
劉備(素直に喜べない……)←流れた

679 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/08(金) 23:40:26 ID:GL1bDKIF0.net
ガエリオ「なかなかMSで気が合うな」
ザビーネ「槍使いとはいいな。せっかくできた縁だ。
     ぜひパン屋に商品を買いに来てくれ」
ガエリオ「ああ! もちろんだ」

三日月「友情ってやつか」
シーブック「そうだな」
ドモン「ガンダムファイターのように拳で殴りあって語り合う友情もいいがな。
    こういうのもいいんじゃないか?」

アムロ「グラビトンハンマーはいつ見ても最高だな!」
アルゴ「ありがとう。そうだ。俺の漫画を新しく貸そう」
アムロ「海賊漫画のワンピースか?
    それならこの間、コミックスを借りたはず……」
アルゴ「忍者漫画のボルトだ」

ドモン「アムロ兄さんだけでなくロランもアルゴと仲がよいのかもな。
    漫画で友情をはぐくむのもいいな」

ランバ=ラル「ヒートロッドの使い方、見事だ!」
ヒイロ「グフと一緒に訓練したからな」

ドモン「そういえばヒイロはガンダムエピオンの
    パイロットでもあるんだっけ?」

ランバ=ラル「こういう年齢の離れた友人もいいな。
       どうかな? 私と一杯飲まないかな?
       今なら知り合いにもらったいい酒がある。
       『ビームラム』というアルコールの強い酒だ」
ヒイロ「任務了解」

ドモン「ちょっと待て、それは放置できん。
    ヒイロはまだアルコール飲める年齢じゃないだろう」
ヒイロ「大丈夫だ。俺は飲酒が可能になる訓練を受けている」
ドモン「駄目だ。そんな訓練やっているなんて聞いたことないぞ。
    アムロ兄さんやセレーネ姉さん達の代わりに俺が阻止する」

680 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/10(日) 08:03:14 ID:elaN4ysv0.net
東方不敗「ドモンよ。ワシは暫く旅にでる」
ドモン「師匠……まさかとは思いますが、喫茶アジアとかそこのマスターになる気じゃないだろうな」
東方不敗「……………………………」
ドモン「師匠!何で黙ってるのですか?」
東方不敗「ドモンよ……大きいことは良いことだとは思わぬか?何がって言わなくてもわかるよな」
ドモン「…………そうですね」
東方不敗「それにウザかわいい後輩と先輩の恋模様だって気になるだろ
恋模様に限っては誰のだって気になるが特に気になるじゃろ」
ドモン「師匠……」(いや、あんたが言うなよ)
東方不敗「このスレだと、ギリネーナや刹那マリナ、アセムゼハート、セカイのハーレム、……ってほとんどドモンの兄弟だな。ハハハ」
ドモン「返す言葉がございません」

681 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/10(日) 21:25:50 ID:dB78sOrp0.net
ヒイロよ、飲むのならこれにしとけ

つ スコッチ

682 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/10(日) 22:55:50.83 ID:EHx8gyn80.net
 デパートの店内で。

レイン「マーベットさん、お願いです!
    私の勝負下着のアドバイスをしてください!」
マーベット「OK。年下のあなたにそう言われては断れないわ」

 レインは20歳。マーベットは22歳である。

マーベット「さっそくここで買う商品を選んでいきましょう。
      色や形にこだわるべきよ。これはどう?」
レイン「ちょっと派手すぎるかな」
マーベット「ではこれは?」
レイン「これは露出が強すぎます!
    あ、でもオリファーさんを完璧に堕とした
    マーベットさんの助言ならいいかも」

 一方その頃、会話を聞いていた一団がいた。
たまたま買い物に来ていたとある一家である。

ドモン「レイン、あんなに大きな声で。はあ……」
アムロ「いいじゃないか、恥ずかしがることはない。
    大切なことだ」
ドモン「アムロ兄さんにそう言ってもらえるといくらか心が楽になる」

アムロ「ドモンも自分の下着には気をつけてな。
    ところで俺が苦言を言いたい者がいる」
ドモン「誰のことだ?」
アムロ「弟の彼女は勝負下着で悩んでいるが、
    自分のパンツには無頓着なウチの妹、セレーネだ」

セレーネ「こっちに火の粉が!?」

683 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 09:58:56 ID:ZxaTNjQ10.net
どうでも良いけど
カミーユはブリーフ派

684 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 10:01:26 ID:ZxaTNjQ10.net
あ、それと家の中とはいえTシャツとパンツ一丁で過ごしていたアムロが言うな…と思わないでもない
テムさんにも怒られたし

685 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 13:29:40.30 ID:oZCRfAP40.net
フラウ「あの頃のアムロは家に行くと殆んど、あんな格好だったわね」
ハヤト「親御さんがあまり家にいないからって、あれはな」
フラウ「『下の子達が真似するからやめなさい』って言ったら『大丈夫だよ』って答えるの。何が大丈夫だったのかしら」
ハヤト「『僕だけならともかく、せめてフラウの前ではやめろ』と言ったけど、結局止めないから喧嘩になったこともあったな」
フラウ「でも気が付いたら、いつの間にか服を着るようになったわ」
ハヤト「何か、心境の変化でもあったのかい?」

アムロ「あーもー、悪かったって!」

686 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 16:04:37.39 ID:ZxaTNjQ10.net
NOLICE-SYSTEM「強くなられた……恋のせいですかな?」

687 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 16:09:29.91 ID:yGEpvmhS0.net
 今日はTVでのど自慢の番組が開かれている。
司会はガンダムファイト決勝大会で実況していたアナウンサーだ。

アナウンサー「次に歌う方はマーメイドガンダムのガンダムファイター、
       ハンスさんです!」

ハンス「妖精達が夏を刺激する、生足魅惑のマーメイドー」

 その番組をいつもの兄弟達が自宅で見ていた。

ドモン「おおっ、ハンスじゃないか。
    妹のセシルやその彼氏のサイ=サイシーあたりが
    番組に出たことを喜びそうだな」
セレーネ「TMレボリューションね。いい曲だわ。
     ところで……」
アムロ「うん?」

 ちょうど歌が終わったところだ。
番組の中ではハンスの曲はなかなか高評価のようだ。

セレーネ「これって別に歌うのが人間じゃなくてもいいわけ?」
アムロ「どういうことだ?」
セレーネ「例えばAIが出場してもいいの?」
アムロ「それは可能だと思うが……」

 セレーネは自分の野望を兄のアムロに語った。

688 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 16:11:47.11 ID:yGEpvmhS0.net
アナウンサー「次に歌う方は……、なんとロボットです!
       素晴らしいデザイン! 神々しいまでの歩き方!
       これはいったい!?」

セレーネ「これはウチにあるハロを改造したものです」
アナウンサー「ハロ!? 原型をとどめてませんが……、しかし素敵です!
       では歌っていただきましょう!

セレーネ「ドラえもんの替え歌です。さあ、やるのよ」

ハロ「……未来の世界のハロ型ロボット、どんなもんだい僕ハロえもん」

 こうして一曲見事に歌い終わると……。

アナウンサー「奇妙奇天烈ですが、心にクルものがあります!
       観客席もみんな立って拍手しています!
       この天才的なロボットに改造したのは……、
       そう、セレーネさんです!
       みなさんさらに盛大な拍手を!」
セレーネ「いやあ、照れちゃうわね。
     もちろんこの私だけではなくこのロボットにも称賛よろしく」

 セレーネの妄想、終わり。

セレーネ「ということを考えたのよ」
アムロ「ハロの改造を許可しない」
セレーネ「残念ねー。
     ウチのハロなら他の家のと違って賢そうだし
     私が改造すればこういうことができそうだけど」
アムロ「できる可能性があるが許可はしない」

セレーネ「本当に残念。
     あっ、この鳥型ロボットを改造して番組に出場させれば……」
アムロ「それもやめとけ」

689 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 16:18:58.30 ID:q6wvv80h0.net
まさかキラのトリィ?

690 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 19:39:44 ID:7XbHYx6r0.net
トリィだけに、鳥の歌かな?
それとも、SM◯Pのbirdmanかな?

691 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 21:32:33.51 ID:A8s2tDYT0.net
鳥の歌?
杉田かおるかダンクーガで世代がわかる

692 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/11(月) 23:07:38.55 ID:agyGdd150.net
ギャルゲのやつじゃないの

693 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/12(火) 00:12:35 ID:C5DbYLJr0.net
ヒイロ&スウェン「そっちは『鳥の詩』だ」

694 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/12(火) 15:44:55.62 ID:eM++SHfa0.net
ドモン「ん? 何か曲が流れているな」
刹那「それは俺が持っているCDだ。
   バックホーンというロックバンドのだ」
ドモン「刹那がこういう趣味を持っているとは意外だな。
    いつもガンダムとか藤子作品の話ばかりしているイメージだが」

刹那「俺を何だと思っているんだ。
   TVやラジオの音楽番組はよくチェックする。
   バックホーンはインディーズの頃からCDを買っている」

ドモン「なるほどな。
    他に意外な趣味を持っているのはいないか?
    俺がおおっと驚くような」

 ドモンがたずねると、三日月が反応した。

三日月「それならオカルト趣味かな」
ドモン「オカルト!? これも意外だな」
三日月「信じてはいないけどあくまでネタとして。
    オカルト関連は好きだ。悪魔の話とか」
ドモン「そういえばバルバトスの元ネタは悪魔の名前だったな。
    デビルガンダムとはまた違うが」

三日月「今日も悪魔が出てくるある漫画の設定考察してた」
ドモン「何だろう? 例えば水木作品か?」
三日月「ドラゴンボールだよ。アックマンのアクマイト光線があれば
    フリーザやセルは簡単に倒せる気がする」

ドモン「光線出す前に一撃でやられるだろう……。
    あれ、オカルト漫画か?」

695 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/13(水) 16:21:16 ID:qzOTfBdl0.net
 今日はこの街の商店街のお祭りの日。
みんなそれぞれコスプレをして街を歩いている。
コスプレが一番似合ったと主催者側が判断した人には
優勝賞品として粗品がもらえるのだ。
一種のコンテストである。

ウッソ「カテジナさんは猫耳つけてるんですか!?」
カテジナ「ニャー」
ウッソ「カテジニャさん!?」

コウ「ニナも猫耳つけてるのか」
ニナ「今日はニニャと呼んで」
アル「クリスも猫耳つけてるんだね。
   クリスチーニャ=マッケンジー?
   あっ、あそこ、バニーガールが歩いてる!」

コウ「あのバニーガールは誰だっけ?
   この街は住んでいる人多いから時々名前がわからなくて」
ドモン「あれはチボデーギャルズだな。
    名前は確かシャリー、ジャネット、キャス、バニーだ」
コウ「『バニー』。ドモン兄さん……」
ドモン「わかってる。みなまで言うな」

 ちなみに今回のコンテストは
ミスコンの経験者でパン屋の娘のセシリーが優勝した。

シーブック「にゃんとー!」
アル「兄さんまで猫の言葉になる必要はないよ」
ドモン「シーブック、一度聞きたかったんだが
    その『なんとー』というのはどういう意味があるんだ?
    ロランの言う『ユニバース』みたいものか?」

696 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/14(木) 03:30:06 ID:FGZL09oH0.net
ギレン、カイ、ガルマ、シロッコ、マ(・クベ)「南斗と聞いて!」

697 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/16(土) 22:28:03 ID:dr7GmQHQ0.net
〇月 1日
 この日、兄弟達の家に訪問者が現れた。
ガンダムファイターのサイ=サイシーだ。

サイ=サイシー「今日は料理の腕が名高いロランに
        オイラが作ったものを食べてもらおうと思って。
        食べた感想が聞きたいな」
ロラン「どんなメニューなんです?」

サイ=サイシー「ネオインドのシジーマと協力して開発したカレーラーメンだよ。
        ドモンのアニキや他の家族の人の分も作るから心配しないでね。
        材料はもう持ってきたよ」
ドモン「ありがとう、サイ=サイシー」

〇月 2日
 この日、兄弟達の家に訪問者が現れた。バスク=オムだ。

バスク「今日は料理の腕が名高いロランに
    作ったものを食べてもらおうと思ってやってきた。
    食べた感想が聞きたい」
ロラン「どんなメニューなんです? オムレツですか?」

バスク「ふふ! ネオインドのシジーマと協力して開発したオムカレーだ。
    もちろん他の家族の人の分も作るから心配するな。
    材料はもう持ってきた」

ドモン「またネオインドのシジーマか!」

〇月 3日
 この日、兄弟達の家に訪問者が現れた。シロッコだ。

シロッコ「今日は料理の腕が名高いロランに
     作ったものを食べてもらおうと思ってやってきた。
     食べた感想が聞きたい」
ロラン「どんなメニューなんです? シロップですか?」

シロッコ「そう! ネオインドのシジーマと協力して開発した
     隠し味にシロップを入れた甘口カレーだ。
     もちろん他の家族の人の分も作るから心配するな。
     材料はもう持ってきた」

ドモン「またまたネオインドのシジーマか!
    ガンダムファイトで戦ったことがあるが
    今奴は何をやっているんだ?」

698 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/17(日) 19:44:40 ID:TtKfexNu0.net
キシリア「プルに聞いたところ妹キャラはプルプルプルプルというとか。
     ならば私は……、ザビザビザビザビー!」
セイラ「マスマスマスマスー!」
セレーネ「セレセレセレセレー!」

ギレン「キシリア!? いったいどうしたんだ!?」
シャア「アルテイシア……」
アムロ「セレーネまでいったい何やっているんだ……」

699 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/17(日) 23:16:28 ID:yt5QZIK00.net
ワンピースの笑い声かよ

700 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/18(月) 03:31:25 ID:ryC/jzeT0.net
スタンド使いなのかも知れん!

701 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/18(月) 09:02:27 ID:t4tNk4jH0.net
変な笑い声といえばキン肉マンだろ

702 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/18(月) 11:27:09 ID:Y2ZuppfC0.net
ドズル「ゲキョゲキョゲキョ……」

703 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/18(月) 21:32:11 ID:jvhfbWbN0.net
魚◯ガール「あなた達、フザケすぎー!!
おふざけは許さない、何故なら私は魚雷だから!
魚雷魚雷魚雷」(笑)

シン「ってあんたのそれが笑い声かよ!?つか誰だよ?」
ヒイロ「あれは、まさか」
ギンガナム「◯雷先生だー」
シン「そのヒイロは何を被って言ってるんだ?そのソフトクリームみたいなのは…
あとギンガナムさんは、何で金髪アフロに…
もうどうでもいいや。ツッコミはドモン兄さんやウッソに任せる。俺はもう限界だ」

704 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/24(日) 21:59:09 ID:6JUOwST30.net
 ある日、シャアの家でアムロが野球の話で談笑していると。

シャア「やはり今の子でセイヤといえば広島の鈴木誠也だろう」
アムロ「漫画の聖闘士星矢の知名度はどうなのかな?」
シャア「あっちもセイヤだったな。気になるところだ」
アムロ「帰ったら家族に聞いてみよう」

 というわけでアムロは兄弟達に聞いてみた。

アムロ「ギリシャといえば何を想像するか聞きたい」
ドモン「ネオギリシャ、ゼウスガンダム、マーキロット」

アムロ「ドモンに聞いた俺が良くなかった。
    ガンダムファイターだとそういう答えになるのか。
    アル、シュウト、例えば流星とか彗星だったら何を想像する?」
アル「アムロ兄さん」
シュウト「シャア=アズナブル」

アムロ「そうか……。質問を変えよう。
    ジャンプの漫画でゴールドとかポセイドンとかだったら何を想像する?
    これならわかるか?」

アル「ジョジョ5部の主人公ジョルノのスタンド、ゴールドエクスペリエンス」
シュウト「ポセイドン学園」

 しばらく時間がたった後。

ロラン「アムロ兄さん、ごはんですよ。
    あれ? あおむけで倒れてどうかしたんですか?」
アムロ「ポセイドン学園に負けた気がする……」

705 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/24(日) 22:23:37 ID:C79zNthL0.net
>>704
イオリア「ジャンプのゴールドならワンピースのゴールド・ロジャーもあるぞ」
シャア「ポセイドンも出てくるな」
アムロ「でもゴール・D・ロジャー表記もありますよねロジャーって」

706 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/25(月) 00:39:28.20 ID:q6avxYwB0.net
時間軸は遡り、ガンダム兄弟家へのゾルタン襲撃直後
日登町郊外


爆発炎上を続けるガンダム兄弟家、
その上空では、二機のMSによる激しい戦闘が続いていた。

セレーネ・マクグリフ【スターゲイザー】
VS
ゾルタン・アッカネン【シナンジュ・スタイン】

セレーネ「ほらほら! さっきまでの威勢はどこ行ったの!?」
ゾルタン「ちいっ!」

 戦況は意外なことに拮抗していた。
 それどころか、今はセレーネの駆るスターゲイザーが若干押している。
 
セレーネ「そこよ!」

 バックパックに装着された巨大なリング状の構造体『ヴォワチュール・リュミエール』
 そこから放出された光輪がシナンジュ・スタインめがけて一斉に降り注ぐ。
 それをゾルタンは紙一重で回避した。

ゾルタン「思ったよりやるじゃねえか。さすがはコーディネーター、それもスーパーコーディネーターキラ・ヤマトの実姉ってか」
セレーネ「おあいにくだけど、私ってばキラと違って全然普通のコーディネーターなのよね。それもパイロット適性の無い」

 セレーネは若干はにかみながらそう答える。

セレーネ「私がこの機体でやってるのはあくまでサポート。アンタと戦ってるのはこの子――スターゲイザー本人よ」
ゾルタン「……なんだと?」
セレーネ「この子には、将来、一人でもやっていけるように色んなことを覚えさせてるの。それこそキラやベルリ、アムロ兄さんの戦闘データもね」

 セレーネは愛おしそうにスターゲイザーの計器を撫でた。

セレーネ「この子には、いずれたった一人で外宇宙に出るって大きな目標がある! だから、負けてらんないのよこれしきのことでぇ!!」
ゾルタン「『これしきのこと』? ハハ、俺との戦いがこれしきのことだって? 小さな障害だってのか、失敗作との戦いはあッ!!」

 再び激昂したゾルタンは、驚くべき行動に出た。
 シールドやライフル、手持ちの武装を全て投げ捨てて、敵に向かってきたのだ。
 そのMS戦のセオリーをまったく無視した行動に、スターゲイザーはパニックに陥る。
 
スターゲイザー『???』
セレーネ「戦闘中にぼんやりしない! 撃って! 迎え撃つのよスターゲイザー!」

 セレーネに発破をかけられ、スターゲイザーは咄嗟に手持ちのビームガンを乱射した。
 しかしシナンジュ・スタインは、被弾を一切気にすることなく、一直線に向かってくる。
 その常軌を逸した行動に、スターゲイザーは初めて“恐怖”という感情を覚えた。

707 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/25(月) 00:48:00 ID:q6avxYwB0.net
ゾルタン「ビビッてんじゃねえぞポンコツがァッ!」
セレーネ「スターゲイザー、避けt……きゃあ!」

 回避も間に合わず、シナンジュ・スタインのタックルがスターゲイザーを襲う。
 そのままバーニアを噴かし、地面に叩きつけると、シナンジュ・スタインはスターゲイザーの上に馬乗りになった。

ゾルタン「ようやく捕まえたぞポンコツ。どうだ? 失敗作に見下される気分はよ?」
セレーネ「やばいやばい! スターゲイザー、何とかここから逃げ」
ゾルタン「さっきからピーピーうるせえんだよコーディネーター!」
セレーネ「きゃあああああ!」

 馬乗りになったシナンジュは、スターゲイザーが動く前にその顔面を殴りつけた。
 一発、さらにもう一発。
 まるで不良同士のケンカのような戦闘に、経験値の足りないスターゲイザーは何もなす術がない。
 ただ無防備に殴られ続ける。

セレーネ「大丈夫、大丈夫よスターゲイザー。怖がらないで!」
ゾルタン「そうだぜ、安心しなポンコツ。お前も、乗ってるお前の母ちゃんも、別に殺しやしねえよ。大事な人質だからな」
セレーネ「人質?」
ゾルタン「そう、アンタにはこの餌になってもらう。この計画に厄介なガンダム兄弟を黙らせるな。それが」
セレーネ「それが、フル・フロンタルの命令ってワケ?」

 フル・フロンタル。その言葉にゾルタンの手が一瞬止まる。

ゾルタン「てめえ、なんでフロンタルのことを」
セレーネ「ふ〜ん、やっぱりこの騒動、全部フル・フロンタルの仕業なんだ。ひょっとして、アムロ兄さんやシャアさんが暴走したのも?」

 感心したように呟くセレーネ。逆にゾルタンは狼狽する。

ゾルタン「て、てめえ、まさかカマをかけやがったのか!? この俺に!?」
セレーネ「そうよ」

 悪びれもせず、平然と答えるセレーネ。

セレーネ「ま、薄々予想はついてたけどね。最初に家に襲ってきたのは『袖付き』の連中だったし、アンタが乗ってんのもフロンタルの同型機じゃない」
ゾルタン「…………」
セレーネ「で、こんな騒動を起こして、フロンタルは一体何が目的なの? 答えなさい」
ゾルタン「……メだ」
セレーネ「?」
ゾルタン「やっぱダメだ、フロンタル。こいつは危険だ。生かしとけば、後々面倒なことになるぞ!」

 そう言うとシナンジュ・スタインは前腕部からビームサーベルを取り出した。
 そしてそれを逆手に持ち、スターゲイザー目掛けて振り下ろす!

セレーネ「やっば……!」

 だが、まさにサーベルが突き刺さらんとしたその瞬間、
 背後から攻撃を受け、シナンジュ・スタインは大きくのけぞった!

708 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/25(月) 00:53:59 ID:q6avxYwB0.net
ゾルタン「だ、だれだァっ!?」
セレーネ「あんたたちは……!? どうしてここに!?」
シャギア「どうして、とは随分な言いようだなセレーネ・マクグリフ」
オルバ「僕たちはきみを助けに来たんだよ、ガロードに頼まれてね」
セレーネ「ガロードに!?」

 突然現れた助っ人、フロスト兄弟。
 その姿にセレーネは驚きを隠せない。
 確かに作戦の最初期、自爆したヒイロの代わりにこの二人が手を貸してくれたことは聞いていたが……

セレーネ「でもまさか、『あの』フロスト兄弟が私たちの味方をしてくれるなんてね……」

ゾルタン「誰だァてめえら。誰だか知らねえが……俺の邪魔をするんじゃねええ!」
オルバ「あいつ、こっちに突っ込んでくるよ兄さん」
シャギア「わかっている。だが何も問題はない。ああいう猪突猛進な手合いのあしらい方は慣れている。そうだなオルバよ」
オルバ「うん、ガロード・ランと散々やり合ったおかげでね」

 次の瞬間、フロスト兄弟の二機のガンダムは一気に散開。
 制圧力に優れたガンダムヴァサーゴがシナンジュをけん制する間、
 機動力に秀でたガンダムアシュタロンが背後に回る。

ゾルタン「なんだ、こいつらのコンビネーション? こいつらもニュータイプかよ!?」
オルバ「僕らがニュータイプだってさ、兄さん」
シャギア「それは中々皮肉が効いているな、オルバよ」

 フロスト兄弟の連携の前に、ゾルタンは手も足も出ない。
 
セレーネ「すっご……あいつら敵だとなんかパッしないけど、味方になるとこんなに頼もしいなんてね」

 驚きと共にその戦闘の様子を見つめるセレーネ。
 その時、空中を見上げていたスターゲイザーのセンサーが何かを捉えた。
 続けて分析を行うべく、スターゲイザーのコンピューターが猛烈な速度で計算を始める。 

セレーネ「どうしたの、スターゲイザー? 何かを観測してる? ……これは、このデータは!?」

 一方、ゾルタンとフロスト兄弟の戦闘は佳境を迎えていた。
 激高した隙をつき、アシュタロンのアトミックシザーズがシナンジュ・スタインを背後から拘束。
 そこへヴァサーゴがビームサーベルを構えたまま突撃する。
 フロスト兄弟お得意の連携攻撃だ。
 
ゾルタン「クソがあっ! ここでやられてたまるかよ!」

 サーベルが当たる寸前、シナンジュ・スタインは
 頭部バルカン砲で拘束された腕の関節を破壊。
 すんでのところで身体をひねって回避した。

 そしてそのまま、腕をひきちぎって拘束から逃れると、シナンジュ・スタインは戦場からの逃走を試みる。

オルバ「逃げるよ、兄さん」
シャギア「そのようだな。我ら兄弟相手に不利を悟ったか」
オルバ「どうする? 捕まえて情報を吐き出させるかい、セレーネ・マクグリフ」
セレーネ「それどころじゃないわ!」

 通信機から返ってきたのは、ひどく慌てたセレーネの声。

シャギア「どうした? ただごとではない様子だが」
セレーネ「大変よ、本当に大変……! ああっ! なんてこと、フロンタルの本当の狙いは……!!」
オルバ「本当の狙い……? 今の混乱は、ただのカモフラージュに過ぎないということかい?」

709 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/05/25(月) 01:04:24 ID:q6avxYwB0.net
 オルバの問いかけには答えず、セレーネはボロボロのスターゲイザーを立ち上がらせた。
 その間も、スターゲイザーはずっと観測を続けている。

セレーネ「こうしちゃいられない。早くシローやマイに知らせて……ううん、それだけじゃ足りない。こんなこと早く終わらせて、アムロ兄さんやシャアさんの力も借りないと。でなきゃ」

 ブツブツと一人ごちるセレーネ。その様子を見て、シャギアは肩をすくめる。

シャギア「やれやれ、どうもこちらのことは目に入っていないようだ」
オルバ「そうだね、兄さん。でも驚いたよ。まさか、本当に彼の言う通りになるとはね」
シャギア「そうだな。だからこそ我々が来たのだ。今はまだ、ガンダム兄弟が知るステージではないからな。この計画における、フル・フロンタルの本当の狙いを」
セレーネ「え? いま何か言っt……」

 セレーネの言葉はそこで途切れた。
 スターゲイザーの胸からは、胴体を貫いたビームサーベルの刃が突き出ている。
 背後から刺したのは、シャギアのガンダムヴァサーゴだった。
 そのまま、スターゲイザーは糸の切れた人形のように崩れ落ちる。

セレーネ「なん、で……?!」
オルバ「なんで、って言われてもねえ」
ゾルタン「おい、片付いたのかフロスト兄弟」
シャギア「ああ、今終わったところだ」
ゾルタン「まったく、本気で攻撃しやがって。シナンジュぶっ壊しちまったじゃねえか」
オルバ「それは君が悪いんだよゾルタン・アッカネン」
シャギア「そうだ。完全に頭に血が上って。我々が止めなければミンチにしていただろう? セレーネ・マクグリフを」
ゾルタン「それは! ……まあ、それは俺も悪いと思ってるけどよ、少しは」

 三人の会話を、セレーネは壊れかかった通信機から聞いていた。
 スターゲイザーの受けた損傷はひどく、システムダウンまでそう時間はかからないだろう。
 だがその間も、スターゲイザーはずっと観測を続けていた。

セレーネ「ごめんね、スターゲイザー。私が甘かったわ。なんてことなの、フロスト兄弟は……」
フロンタル「そう、フロスト兄弟もまた、私の仲間の一人だよ」
セレーネ「フル・フロンタル……!」

 そこへ姿を現した赤い機体。フル・フロンタルの駆るシナンジュだ。

ゾルタン「フロンタル! なんでここに」
オルバ「君自らが出張ってくるとはね」
シャギア「我々が土壇場で裏切るとでも思ったのかな?」
フロンタル「まさか。ただ大事な人質をお迎えするのに、私が顔を見せなければ失礼だろう? セレーネ・マクグリフ」
セレーネ「フル・フロンタル! アンタの目的は一体何なの!? このままじゃ日登町は、ううん、この世界そのものが……!」
フロンタル「目的? そんなものは決まっている」 
セレーネ「答えて! こんなことをして、アンタは日登町をどうする気?」
フロンタル「私の目的。それは人類を一つ上の存在へ進化させ、世界から争いを永遠に無くすことだ。この、日登町を実験場にしてね」

 自らの目的を問われ、はっきりとそう答えたフル・フロンタル。
 その言葉に、いつもの誤魔化しや虚飾は一切なかった。


日登町郊外:ガンダム兄弟家での戦闘結果

スターゲイザー……フル・フロンタルのスパイであったフロスト兄弟の手により大破。

シナンジュ・スタイン……フロスト兄弟との戦闘により、両腕を損傷。拠点で修理をうける。

フロスト兄弟のゲテモノガンダムズ……ほぼ無傷

セレーネ・マクグリフ……フロスト兄弟らの手により捕縛。フロンタルの人質となる

710 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/26(火) 23:06:16 ID:N2UgnW+00.net
アル「わー」
シュウト「わー、わー」

アムロ「2人とも夜中に家で騒ぐのはやめるんだ。
    夜の運動会はなし。
    ここは墓場ではないし、
    アルもシュウトも鬼太郎の仲間の妖怪でもない」

アル「はい」
シュウト「はい」

ドモン「そうだぞ。アムロ兄さんの言うことはもっともだ」
マイ「その通り」

アムロ(こっちの2人はそれぞれレインやモニクの家へ言って
    今から夜の大運動会をしてもいいんだが……。
    向こうの家族も怒らないだろうし。多分。
    このことを今言うべきか迷うな)

711 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/27(水) 10:47:37 ID:bn3PkayQ0.net
(少なくとも子供前では止めとけ)

712 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/27(水) 16:27:46 ID:gUGn+xPO0.net
フリット「イワークさん、またポケモンやってるんですか!?」
イワーク「ポケモン以外の任天堂のソフトもプレイしているつもりだ。
     どうぶつとかスマブラとか」

エミリー「でもイワークさんほどポケモンに詳しい人はこの街にはいないんじゃ……」
イワーク「そんなことはない! 他にもっと知識のある者がいるはずだ」
エミリー「まさか……」

 と3人が話をしているとどこからか『ここにいる!』という
セレーネの声が聞こえた。

イワーク「何だ!?」
フリット「セレーネ姉さんの声?」

 するとどこかからフリーダムに乗ったセレーネと
同じくレッドフレームに乗ったロウが現れた。

セレーネ「何だかんだと言われたら」
ロウ「答えないのが普通だが」
セレーネ「まあ特別に教えましょう。
     ヤマト!」
ロウ「コジロウ!」
セレーネ「ポケモンに詳しいロボット団の2人には」
ロウ「AIがさらに普及された未来が待ってるぜ」
トリィ「トリィ」

フリット「セレーネ姉さん、何やってるの?」
セレーネ「セレーネではなく私はヤマト。
     ポケモンとロボットに詳しいロボット団のメンバーよ」

エミリー「またわけのわからないことを……。
     イワークさんよりポケモンに詳しいわけないでしょう」
イワーク「いや、そうでもないと思うぞ」

 エミリーは不意をつかれた表情をした。

エミリー「へ?」

713 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/27(水) 16:30:13 ID:gUGn+xPO0.net
イワーク「たとえばヤマトというのはアニメ版ポケモンのロケット団の一人だ。
     それを知っているということはポケモンをある程度知っていることになる」
エミリー「あ……!」

イワーク「もっともなぜそんな偽名を使っているかは不明だが」
ロウ「偽名じゃない! コサブロウだ!」
フリット「さっきコジロウだって言ってたような……」

セレーネ「イワークさん、私達とどちらがポケモンマスターに近いか勝負しましょう」

 するとイワークの目が輝いた。

イワーク「ポケモン勝負か。面白い」
セレーネ「私のポケモンはポリゴンっぽい名前のトリゴンよ」

エミリー「トリゴン? そんなポケモンいないはず」
イワーク「ポケモンはニックネーム変更ができる。
     どんな名前のポケモンがいてもいいだろう」
ロウ「そしてこっちもポリゴンっぽい名前のハロゴンだ」

 2機のMSの前にトリィとハロが進みでた。

714 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/27(水) 16:32:32 ID:gUGn+xPO0.net
フリット「ひょっとしてウチのトリィとハロのこと?」
セレーネ「違うわね。ジャンクパーツで改造したトリゴンとハロゴンよ」
フリット「まさかセレーネ姉さん達は禁断の改造を……!?」

セレーネ「ではこの2体で勝負。実際に技も出ます」
イワーク「ゲームでバトルじゃないのか!?」

セレーネ「いくわよ!」
ロウ「おう!」
セレーネ&ロウ「はかいこうせ……」

 2人がトリィとハロに技名を指示しようとしたその時、
ブルーフレームがビームサーベルでレッドフレームを、
インパルスがエクスカリバーでフリーダムをそれぞれ背後から刺した。
爆発せず前のめりに倒れる2機のMS。

劾「コサンジでも何でも名乗っていいがそろそろ帰るぞ」
シン「セレーネ姉さんも帰るんだ」

 こうしてレッドフレームとフリーダムの2機のMSは
ブルーフレームとインパルスに連れていかれた。

イワーク「何だったんだ? 今のは?」
フリット「さあ……」

 トリィとハロは家に持ち帰られ、
アムロやフリットの手で改造される前の元の姿に戻ったという。

セレーネ「せっかくのはかいこうせんが!」
アムロ「そんな機能いらない」

715 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/28(木) 22:58:57 ID:UXQY4TY00.net
ルナマリア「年上彼女は年下彼氏にとって魅力的だと思うの」
モニク「年下彼氏はいつまで経っても彼女より年上にはなれない。
    みんな同じ時を過ごすから。これは真理だ。
    だからこそ……」

 ルナマリアとモニクがああだこうだと恋愛論を戦わせているのを
クリスチーナ=マッケンジーは真面目に聞いていた。
そして次の日、兄弟達の家で。

クリス「という議論を聞いたので私ももっとバーニィに
    年上の女性の魅力を伝えたいと思って」
アムロ「なるほど。いいんじゃないか?」
アル「バーニィも喜ぶよ!」

クリス「手始めにとある女性の方を参考にして真似しようかと」
アムロ「へえ、誰なんだ?」
クリス「まず野球のバットで虎狩りをしてこようと思います。
    毛皮は部屋の敷物にします。次に扇子を買ってきて……」

コウ「……それ、誰を参考にしたの?」

 兄弟達が危ないからと説得したのでクリスは虎狩りに行くのをやめた。

716 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/29(金) 12:00:28 ID:TdYFEWed0.net
アイナ様は歳下彼女?歳上彼女?

717 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/29(金) 15:37:48 ID:J/8cKSAN0.net
アイナ様は17歳だゾ

718 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/29(金) 20:09:29.26 ID:ujJgTeNg0.net
>>717
それは、中の人ネタやwww
実際何歳か忘れたけど、シローのことだから、年上か年下なんてそんなの関係ねぇ!!そんなの関係ねぇ!!おっ

シローは、アイナだから添い遂げる!!と いうだろう。

719 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/29(金) 22:21:42.39 ID:ujJgTeNg0.net
ギニアス「そう、アイナはまだ17歳だとすれば、シローはまだ、アイナに手は出せまい
だとすれば、私の勝ち」
アイナ「なら、一緒に17歳になります」
ノリス「なるほど、それは良い考えですな
では早速例のクスリを用意しましょう」
ギニアス「まぁ、待て。ここは保護者の私が」

アイナ「ところで、どちら様?」
ノリス「彼は、あの『暗黒の破壊将軍ってなんか厨二病っぽくね。ギリギリじゃないとぼくだめなんだよ。ヴァルダー=なんだか』さんです
つまり、通りすがりの仮面ライダーです」

720 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/29(金) 23:08:18 ID:14fU7id/0.net
ヒイロ「もしウイングがデビルガンダムのDG細胞と合体したら
    デビルウイングになるのだろうか?」
ドモン「……デビルマンみたいな名称だな。
    単純に名前を引っ付ければいいというものではない」

ジュドー「Zとザクを合わせたのは通称Zザクだ」
フリット「ヴェイガンギアとシドの場合はヴェイガンギアシドだよ」

ドモン「……まあグランドマスターガンダムみたいな場合もあるが、
    違うケースも多い。
    仮に俺がDG細胞付きウイングの名前を本気で考えるなら、
    デスアーミーのように名前にデスをつけるだろうな」

 次の日、あるジャンク屋の前で。

ヒイロ「……という話を聞いたんだがデスサイズはDG細胞が付いているのか?
    デュオはもうすでにDG細胞に感染しているのか?」
デュオ「そんなわけあるか!」

721 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 00:28:39.76 ID:6orgN4ty0.net
デュオって名前が似てるからって言うので吸血鬼にされてたよね〜


今じゃ声の関係で鬼の中の鬼になったけどさ

722 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 01:21:53 ID:VRWXDXYk0.net
あっちは「ディオ」だけどなww

723 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 01:26:24 ID:PDJ1y6Ib0.net
>>718
まあマジレスするとアイナ様は18歳だったような…でシローは24歳
……もしもしポリスメン?

724 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 08:15:15 ID:EKksiVDp0.net
>>722
ギンガナム「今」
ムゥ「誰か」
シュウ「に」
ゼクス「呼ばれた 」
ドワイト「気」
ボーボボ「鼻毛真拳」
ベイルマン博士「がした」

725 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 08:52:41.98 ID:mDDkIK4I0.net
ちゃんとジーン(ドラマCD)とかノイマン(3部格ゲー)も入れてやれよ>ディオ(DIO)
グリリバはグリリバディオはなぁ…映画のほうは黒歴史だから……(ソフト化されていない)

726 :通常の名無しさんの3倍:2020/05/30(土) 10:43:19 ID:DSS5bxp60.net
をいこら鼻毛ww

727 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/01(月) 17:15:14 ID:sff06sMO0.net
アムロ「今日は結婚の素晴らしさを教えてもらうために
    既婚者の男性3人にこの家に来てもらった。
    みんなで話を聞こうじゃないか。
    その後でそれぞれよく考えてほしい」

セレーネ「またアムロ兄さんは自分のことを棚に上げて……」
アムロ「何か言ったか?」
セレーネ「いや、何も」
アムロ「ではまずオリファーさん、どうぞ」

 アムロに言われてオリファーが兄弟達の前に現れた。

オリファー「やはり家族を持つと守らなければいけないという気持ちが
      多少なりとも出てくるものだ」
セレーネ「守ったり守られたり。いい関係ね」
オリファー「そうだな」
アムロ「次はウーフェイ、どうぞ」

 今度はウーフェイがセレーネ達の目の前に現れた。

ウーフェイ「妻と共通の話題で話すのは楽しいものだ。
      中華料理やプロ野球等」
セレーネ「なるほど。私なら機械や天体のことかな?」

 話へのセレーネの興味がある反応に嬉しそうな表情をみせたアムロは
最後の3人目を呼んだ。

アムロ「ではディケ、頼む」

 フリットの友達のディケが現れた。

ディケ「やっぱり子どもの笑顔が嬉しいな」
セレーネ「子ども?
     キミはフリットの友達の学校の生徒じゃないの。
     どうしてここに?」

フリット「ディケは結婚してるよ、セレーネ姉さん」
セレーネ「はぁ!?」

 セレーネは驚いて聞き返した。

728 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/01(月) 17:17:41 ID:sff06sMO0.net
セレーネ「本当に!? 本当に結婚してるの!?」
ウーフェイ「俺とそんなに年齢は違わない。結婚していても不思議ではない」
セレーネ「ディケって何歳?」
ディケ「14歳。娘もいるよ」

セレーネ「14歳で子持ちか……」
フリット「娘はアリーサ=ガンへイルで孫はウットビット=ガンへイルだよね」
ディケ「そうそう」
セレーネ「孫!? 14歳で孫!? おじいちゃん!?」

 あまりの衝撃にセレーネがさらにびっくりして目を丸くした。

セレーネ「フリットも私も結婚してないのに、
     こんな男の子に子どもや孫がいるなんてこの街はすごいわ……」

729 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/01(月) 17:27:42 ID:nXZ3NOb60.net
アムロ兄さんまずは自分の身を固めなきゃ説得力ないよ…

730 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/02(火) 15:07:51.81 ID:nKeXYRG50.net
アムロ「とりあえずハーレム王になってから、いやハーレム王に身を固める」
シン「それ身を固めるなんて言わない」
アムロ「シンも似たようなもんだろ?
アホ毛という変人に、ステラマユという妹ポジションな恋人
他にもパーラやレイにセツコさんに、」
シン「後半からちょっと待て。
今はまだその予定はないから」
アムロ「後、セカイやアセム、カミーユだって似たようなのだろ?」

731 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/02(火) 17:16:51 ID:D4+Wlh9Z0.net
アムロ「パンチ?
    された方で一番覚えているのはブライトからのパンチだな。
    でもあれははっきり言って古いやり方だ。今の時代には合わない。
    普通の一般企業ならやらないし、
    ブライトももうそんなことはしていないよ。
    仮にやったら裁判だろうし、
    どんなブラック企業なのかということになるよ」

ジェリド「カミーユに殴りかけられたことはある。
     だがあの時は俺も名前をからかったしな。
     それにあの後、兄のアムロと2人で菓子詰めを持って謝りに来たんだ。
     そんなことまでされてはな」

ジュドー「ブライトさんに殴りかかったことはあるよ。
     なぜかは言えない。でも大事な理由があったんだ。
     それだけは信じてくれ」

ドモン「パンチか。
    もちろん俺は日常的にやっている。
    あんたがアムロ兄さんから聞いたというその普通の一般企業じゃないからな。
    ガンダムファイターは拳と拳を交わして仲良くなるものだ。
    そして友情を深める。俺はそうしてきた」

レイン「パンチラ!? あるわ。
    サイ=サイシーにスカートめくられたの。
    でもあの後、ネオチャイナのスタッフ2人と一緒に謝りに来たし、
    反省していたし。もうしないでしょう。
    なので警察ざたにはしなかったわ。
    サイ=サイシーも今は彼女いるしね。
    ネオデンマークのセシルよ。男の子の成長は早いわね」

アグリッパ「以上がパンチに関する証言映像の一部。
      貴重な歴史の証言者!」

ディアナ「一つ違うのが混じっている気がしますが」
ロラン「レインさんにいったいどうやって聞いたんでしょうね」

732 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/03(水) 18:52:52.99 ID:6D2GlVJs0.net
 初代ガンダムの描写での論争の一つは
コンスコンが有能なのか無能なのかということである。
ドムの部隊が3分もたずに全滅したのは事実だが、
相手が悪かっただけで実は有能という説もあるのだ。
ところでこの街のコンスコンはいったいどうなのか。

アムロ「ドムが3分経たずに12体売れた!?」
カイ「しー! 声が大きい。
   MSのドムとおまけのプラモのドムのセットが
   12個も売れたのは間違いないそうだ」

 ここはこの街の飲食店『青い巨星』。
アムロとカイは食事をしながらコンスコンのことについて話していた。

アムロ「12機も在庫がすぐに無くなるなんてすごいな」
カイ「ひょっとしてアムロが買ったとか?」
アムロ「まさか。俺じゃないよ」
カイ「この件に関して取材してみるつもりだ」
アムロ「どういう売り方をしたんだろうな。宣伝が良かったのかな」

 という話を青い巨星の他の客が聞いていた。

クロノクル「みんなドムドムと。ドムットリア、もっと売れないだろうか」
マリア「グチは言わずにアイディアを出しましょう」

エニル「ガロードは商売の素質無さそう」
ガロード「えっ!? 結構あると自分では思っているけどな」
エニル「ガンダム売るよって言いながら結局売ってないし。
    他のMSは売却しているの見たことあるけど」
ロアビィ「そうだね」

アムロ「ガロード、俺も一言言っていいか?」
ガロード「アムロ兄さんも俺に商売の素質が無いっていうの?」
アムロ「時計を見ろ。今、夜の何時だと思っているんだ! 早く家に帰って寝ろ!
    ドムの売り方はわからないがこれははっきりと断言できる!
    他の人はともかく、ガロードはいったい何歳なんだ!?」

ガロード「げっ!?」
ロアビィ「俺、18歳」
エニル「同じく19歳」

 こうしてガロードは家に連れ帰られた。
ドムットリアの売上が上がったという噂が流れたのは
それから一月もしない間もなくのことだった。

マルキオ「!?」
クーデリア「そんなに私やマルキオ導師の運営するこの孤児院に多額の寄付を!?」
コンスコン「もちろんだ。臨時収入が入ったのでな」

733 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/04(木) 10:07:43 ID:EkPA4c+I0.net
>>731
ブライトさんは平手打ち(いわゆるビンタ)じゃなかったか?

734 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/04(木) 18:44:38.54 ID:CkwKeUKl0.net
先日、アグリッパのネタ書いた者です。
今回の件は私のミスです。すみません。
今後、ネタを書く時はブライトさんの平手打ちを扱う際気を付けます。
代わりにではないですが別のターンエーのネタです。見ていただけると嬉しいです。
指摘のレスありがとうございました。

△月 △日

ロラン&ディアナ「♪〜」
シン「この歌、なんて名前だっけ?
   聴いたことあるんだけど」
ロラン「月の繭です」
シン「マユ!?」
ルナマリア「マユちゃん!?」

ドモン「2人ともそれはマユ違いだ……」

□月 □日

ロラン「大変です!」
ドモン「どうしたんだ?」
ディアナ「ギンガナムがターンXとホワイトドールから出た糸に捕まって!
     このままでは危険です!」
ドモン「わかった、何とかしよう」

シン「ドモン兄さん達どうしたの?」
ロラン「ギム=ギンガナムがマユに捕まって!
    このままで危険で!」
シン「マユ!? ギンガナムがマユに捕まった!?」
ルナマリア「MS戦!? マユちゃん、そんなに強かったの!?」

ドモン「2人ともそれはマユ違いだ……」

 ギンガナムはドモンのシャイニングフィンガーによって無事救助された。

735 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/04(木) 19:58:11 ID:8gFuEuuQ0.net
シン「なんか最近、ドモン兄さんもツッコミするようになってきたなと思っているんだけど」
ドモン「言われてみれば………」
シン「じゃあ俺もボケにまわっても」
ドモン「いや、それはちょっと待ってくれ
シンが完全にボケにまわられたらどうなるか」
リリ姫「シンお兄様がボケにまわったら、この街の何かが、いえ色んなものが崩壊します」
シン「せめてツッコミな人が増えてくれば」
アムロ「そしてシンは、ステラかマユかパーラかセツコさんかメイリンに性的な意味でのツッコミを」

736 :ララァさん襲来!?:2020/06/05(金) 20:04:59 ID:imKmWrLX0.net
ナナイ「社長、次のCMについてですが」
シャア「ああ、確かロラン君に似た女の子が子役デビューしたな。彼女を中心に……」
ナナイ「……」
シャア「……冗談だよ。そうだな、環境性能と操縦性の両立を前面に押し出したい。だから……」
ナナイ「冗談なら今プリンターに出ている件の子役の画像はミスプリントだと」
シャア「いや、これはだな、家族というキーワードに重要な意味が

 ジューッ

ナナイ「どこからかビーム兵器!?プリント用紙が燃えた!」
シャア「テロか!?ハサウェイにしては規模が小さいが!?」
???「まったく……こんなことをしているからうちの大佐も良くならないんですよ……」
シャア「き、君は……!?」

 それから数日後
ロラン「最近、シャアさん来なくなりましたね」
アムロ「平和になった証拠さ」
マイ「しかし、公の場にも顔を出していません」
アムロ「何かあったんだろ、気にする事じゃあないさ」
シャア「アムロ、助けてくれ!!」ガチャ
アムロ「チッ、せっかく穏やかな日々が過ごせると思ったのに」
ロラン「噂をすればなんとやら、ですね」
シャア「理由は後で話す!私を匿ってナナイ達にも伏せておいてくれないか!?」
アムロ「どうしたんだ、いつもと違うぜ。まあ、もう遅いようだが」
ナナイ「やはりここに逃げ込みましたか」
アムロ「やあ、ナナ……イと……」
???「なんで一番ややこしくなる場所に逃げるんですか……」
アムロ「君は……ララァ!?」
ララァ?「だから嫌だったのに……」


ロラン「はい、お茶をどうぞ」
ララァ?「ありがとうございます」
カミーユ「この子が兄さんや大尉が良く話していたララァ・スンさん……?」
刹那「実にガンダムだ」
セレーネ「でも、なんか違うのよねえ」
アルレット「そうそう。私の知ってるララァとニュータイプ的にも同じなんだけど、別の人生送ってたような違和感あるわよね」
アムロ「ううん……何か異質な邪気があるような無いような……」
ララァ?「さすが言いたい放題言ってくれますね……確かに。私はララァ・スンであってこちらのララァ・スンではありません」
アムロ「という事はやはり別の町のララァか」
ララァさん「そう、大和田町のララァさんです!」
ウッソ・キラ「「ナ・ナンダッテー!?(AA略」」

737 :ララァさん襲来!?:2020/06/05(金) 20:05:40 ID:imKmWrLX0.net
アムロ「しかし、大和田町のララァさんがなんでこっちでシャアを追いかけまわしているんだ?」
ララァさん「実は私の町の大佐は時々とても格好良いのですがそれ以外はどうしようもないダメ男でして……」
アムロ「そうか、やっぱり基本は変わらないんだな」
セレーネ「ちなみに向こうのアムロは?」
ララァさん「エロガキです」
セレーネ「やっぱり基本は変わらないのね」
アムロ「くっ……」
ララァさん「そんなこんなでいつも自然に格好良くて時々ユーモアを見せてくれる大佐になってくれないかと色々調べていたら驚愕の事実を見つけたのです」
カミーユ「驚愕の事実?」
ララァさん「そう、なんと大和田町と日登町のシャア・アズナブルの真人間度はリンクしているのです!」

ウッソ・キラ「「ナ・ナンダッテー!?(AA略」」
アムロ「って事は……こいつが真面目になれば向こうも真面目になるって事か」
ララァさん「はい、恐らく」
ナナイ「ですのですぐやりましょう!」
シャア「ちょっと待て!いくらリンクしているからと言って有無を言わさず箒で叩かれバケツで水を掛けられエメリウム光線を撃たれるだけの修正方法があってたまるか!」
ララァさん「だったら他にどんな教育が……はっ!?」
 ララァさんの妄想の中のアムロさん「女の子にミンチにされる……こんなに嬉しい事はない」
ララァさん「もしかして逆効果……!?」
アムロ「何を受信した!?姉さん、カミーユ!笑うな!!」
シャア「ララァ君、私は君の言う相関に意味を見出せない。それに私より先に、君の町のシャア・アズナブルを教育する方が直接の効果が期待できるのではないか?」
ララァさん「それが出来たらとっくにやってるからここに来たんでしょう!?」
シャア「なら、尚更君と彼自身を変えた方が良いという事だ。
    私は完全な人間ではないが、それなりの事はやってきた。私自身で修正出来る部分は自分なりに修正してきたつもりだ」
ララァさん「でもロリコンの変態ですよね」
アムロ「ま、まあ。シャアは欠点だらけだけど頑張ってる方だと思うぜ。
    どうだろう、ここはシャアの現状を見て判断してみるってのはどうだろうか」
ララァさん「評判を?」
アムロ「そう。もし改善の余地が大きくあったら、そいつを修正すれば向こうのシャアにも影響があるかもしれない。
    だけど必要が無ければ、それは君の町内での問題だろう?」
ララァさん「まあ、確かにそうですが」
アムロ「じゃあ、決まりだな。誰でも話を聞きたい人を言ってくれ。案内するよ」
シャア「(アムロ、恩に着る)」
アムロ「(俺も修正する、ってなったら敵わないからな)」

738 :ララァさん襲来!?:2020/06/05(金) 20:06:21 ID:imKmWrLX0.net
ララァさん「シャアの評価が低そうな人物……」
シャア「やはりそう考えるか……」
ララァさん「カミーユ!」
カミーユ「そうですね……ロリコンのマザコンでバカな要修正男ですよ」
ララァさん「その言葉……MPにバルカンを撃ちそうな笑顔……私が欲しかった反応です」
カミーユ「だけど、成し遂げたいと思った事に本気になって、どんな無理でも本当に成し遂げようとしてしまう、純粋で凄い人ですよ。尊敬できる数少ない大人だな」
ララァさん「あれー?なんか違うなー?悪口はもっとバーッて動くのに……」
アムロ「カミーユはシャアのエゥーゴ社幹部時代を一番近くで見ているからな。そりゃ尊敬するよ」
セレーネ「というよりこの家でシャアの評価が本当に低い人間っていないんじゃないかしら?」
アルレット「私とアムロの教育のお陰ね」
アムロ「お前は弟たちに教える程家にいなかっただろ」
アルレット「アレー?ソウダッタカシラー?」
シャア「さすがはガンダム家、私の事を正確に評論してくれる。
    さて、ここでは君の望む回答は得られないわけだが……」
ララァさん「なら街に出て探すだけだわ。
    でもお腹が空いたし、その前に最高級のコース料理が食べたいわ。
    もちろん、あなたのおごりでね」
シャア「随分とずけずけ言ってくれる。だが、それで気分を良くして帰ってくれるなら安いものだ。
    ナナイ、店に連絡を」
アムロ「やったぜ!お前たち、最高級の料理が食べ放題だってさ!」
シャア「ええい、全員とは言ってないぞ!」

 そして……
シャア「如何だったかな?気に入ってくれそうな店を選んだつもりだが」
ララァさん「くっ……食事マナーでボロを出させる作戦だったのに……
      謀ったな、シャア!!」ゲプッ
シャア「言い出したのは君の方だろう。これでも道化を演じる機会は多いのでな。
    結果的に、私にとっては完璧な作戦になったというわけだ」
アムロ「まあ、これでも大企業の社長だからな」
シャア「ええい、来るなと言っただろうに」
アル「美味しかったね」
シュウト「うん、すごく美味しかった」
アムロ「アルやシュウトは良いって言っても、さすがに2人だけはまずいだろう?」
セレーネ「そうそう。保護者は必要だわ」
シャア「特にセレーネ!何を追加注文したらこんな値段になるんだ!?」
セレーネ「あら、これでもワインの値段は抑えたのよ?」
シャア「そもそもワインなど頼むな!!」

739 :ララァさん襲来!?:2020/06/05(金) 20:07:42 ID:imKmWrLX0.net
ララァさん「まずいわ……ご飯は美味しかったけど……このままでは負けてしまう」
シャア「そろそろ負けを認めるべきなのではないか?今帰れば、傷も浅い」
ララァさん「私は絶対に諦めません!こうなれば学校で聞き込み開始です!
      あそこなら皆ただのロリコンとしか認識してないはず!」
ハマーン「ほう、ララァ・スンの形をした俗物が何の用だ?」
ララァさん「す、すごいプレッシャーが……!?」
ハマーン「残念ながらシャアは学校に対してよくやってくれるよ。
     ザクも納入してくれるし、社会見学もだ。
     それとも、私の可愛い生徒たちを偏見の塊に仕立てようというのなら、その前に貴様に特別授業をやってやらんでもないが」
ララァさん「あわわわわ……」

ララァさん「よくもかわいいハマーンちゃんをこうも育ててくれた!
      プレッシャーの塊の人間を育てて、何とするか!?」
シャア「私が育てた記憶は無い!」
ララァさん「しかし学校がダメとなると……そろそろ打つ手が……」
シャア「ここで終わりにした方が良いのではないか?」
ララァさん「ご飯の間にナナイが取ってきてくれたアンケートも『ロリコンでロラコンだけどネオジオンの総帥やってる凄い人』ばっかだし……」
シャア「いないと思ったらそんな事をしていたのか」
ララァさん「こうなったらグレミーにするか……いや、それでは信頼性が……」
アムロ「ま、そういう事だな」
ララァさん「アムロ!?」
アムロ「シャアは立派にやっているよ。それは実績を見れば明らかだし、シャア自身の魅力や能力があってなんだぜ。
    もちろん直してほしい所は幾つもあるけど、それは誰だって同じだろう?」
シャア「こうも私を評論してくれるとは、さすが私のライバルだ」
アムロ「うるさい!」
ララァさん「……」
アムロ「君は向こうのシャアの魅力に気付いているんだろう?
    なら、まずはシャアの魅力を認めて、欠点も一緒に一歩ずつ直していけば良いと思うぜ」
ララァさん「……そうですね、分かりました。今回は負けを認めますよ。
      でも勘違いしないでくださいね!もしダメな噂が流れてきて私の大佐もダメになるようなら、また来ますからね!!」
シャア「そのような日は二度と来ないと思うがな」

アムロ「……帰ったな」
シャア「ああ、帰った」
アムロ「良かったのか?ララァだぜ?」
シャア「構わん。私の知っているララァとは違う、他人だ」
アムロ「そうだな、俺もそう思うよ」


 ……

 数日後……
シャア「アムロ!助けてくれ!!」
アムロ「またか!?しかもまた大和田町のララァさんじゃないか!!今度は一体何なんだ!?」
ララァさん「実は大変な事実を知ってしまったのです!これを見てください!!」
アムロ「なになに……日登町と大和田町のシャアの人間性の相関関係……
    逆相関の関係にあるだと!?」
ララァさん「そう、つまり大佐を完璧にするにはここのシャアをダメ人間にするのが一番早いんです!!」
シャア「くっ……そんな理由で堕落するわけにはいかんのだ!!」
ララァさん「待てー!!ダメ人間になりなさーい!!!」
 おわり

740 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/05(金) 20:49:14 ID:0pWfLfs60.net

何気にララァネタは珍しいな

741 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/05(金) 21:14:24 ID:YbXojJVjO.net
>>734
ターンAネタ最高です

ララァネタの職人さんも乙です

742 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/05(金) 22:57:25.89 ID:k/w7fYWR0.net
キオ「おおっ、レベルファイブのおもちゃだ!」
アセム「誰にもらったんだ?」
キオ「フリット兄さんだよ」
アセム「キオには甘いなあ。
    フリット、弟にプレゼントなんて偉いぞ」

アムロ「子どもにはおもちゃが一番だな」

 その頃、街にある企業の一つ、
アルタネイティブ社の会議室には3人の男がいた。

 アルタネイティブ社とはガンダムXでティファをさらった悪い企業である。
この街の同社は今度はいったい何を考えているのか?

アルタネイティヴ「他社の商品を参考にして、
         次のわが社の売り出すアイテムが決まった。
         今度のテーマは大人のおもちゃだ。
         パートナーにいやらしい悪いことをするためのものだ。
         どうだ、悪いことだろう。
         これをフロスト兄弟と社員達で街の大人達に販売してきてほしい」

シャギア「我ら兄弟も今まで色々な悪いことをしてきたが、
     今回の件はどうやら悪いことの質が違うようだ」
オルバ「帰ろうか、兄さん」
シャギア「そうだな、オルバよ」

アルタネイティヴ「2人ともどこへ行くんだ!?」

 こうしてフロスト兄弟は家へ帰って行った。
その後のことだがアルタネイティブ社が販売した大人のおもちゃ類は
あまり売り上げが良くなかったようだ。

743 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/06(土) 14:53:48 ID:2t7qgukL0.net
アル「先生、さようなら!」
シュウト「さようならー!」
カラス「はい、また明日」

 ここは学校の正門。
その前をトビアとギリが通りがかった。

シーブック「どうしたんだ? 2人とも立ち止まったりして」
トビア「何でもないですよ」
ギリ「そうそう」

シーブック「トビアやギリももっと学校で勉強したかったのか?」
トビア「そうですね。カラス先生はいい教師でしたし。
    でも運送会社の仕事が忙しくて」
ギリ「料理人の仕事もそうだ」

シーブック「就職しながらでも勉強はできる!
      俺が家族のツテをあたって
      2人に勉強を教えることのできる大人を連れてくるよ」
トビア「本当ですか!?」
ギリ「休みの日や仕事が終わった後でもか?」
シーブック「ああ! 頼んでみるよ!」

 というわけで次の休みの日から授業が開始された。
まず古典を教える担当者が2人の前に現れた。

ディアナ「私が生きてきた知識から古文、漢文を教えます。
     今回はスパルタです」
ハリー「テストで悪い点を取ったらディアナの法の裁きは受けていただく。
    とある店協力のもとに作られた激辛パンを食すことになる」

トビア「えっ!?」

744 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/06(土) 14:55:58 ID:2t7qgukL0.net
 古典の授業が終わると英語の担当者が現れた。

チボデー「英語なら俺にまかせろ! 発音からバッチリだぜ!
     まずは俺の言葉を繰り返してくれ。
     豪熱マシンガンパンチ!」

トビア「豪熱マシンガンパンチ!」
チボデー「豪熱のアクセントをもっとつけて。声ももっと大きく」

ギリ「豪熱の部分は英語なのか?」

 授業が終わって次は社会の担当者の番。

ゲモン「社会の勉強、ジャンク屋の仕事の一つとしてゲゼの装甲を洗ってくれ」
ヤザン「洗車のようにきれいにな。もちろん賃金は出ないぞ」

トビア「ただ働き!?」

 そして数学の担当者が。

クロノクル「数学の勉強としてわが社の経理の仕事をしてもらおう。
      インターンというやつだ。もちろん無給インターンなので給料は出ない」

トビア「またただ働き!?」
ギリ「2回目だぞ!?」

745 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/06(土) 14:58:53.17 ID:2t7qgukL0.net
 ついに理科の担当者も登場した。

テム「この回路を使ってMSの性能を下げよう」
ギリ「下げてどうする!?」

テム「性能を下げる実験、それも立派な理科の授業の一つだ。
   2人とも今MSを持っていないなら買ってきなさい。もちろんキミ達の自腹で」

 初日の授業を終えた2人は疲れて床に倒れていた。

シーブック「お疲れ。2人とも真面目にやってどの先生も高評価だったぞ」
トビア「お疲れどころじゃないですよ!」
ギリ「いったい何なんだ? あの5つの授業は」

シーブック「5つ? 5つとはだれも言ってないぞ。他の教科も頼んである」
トビア「何だろう? 美術? ティファの絵の授業?」

シーブック「ティファには頼んでないな。まず家庭科の授業。調理実習だ」

 バスク=オムが嬉しそうに目の前に走ってきた。

バスク「2人ともオムライスを今から調理!
    シーブックの家族の人数分作ってもらおう。もちろん2人の自腹で」
トビア「オムライス地獄! いくつ作るの?」
ギリ「そりゃあコックだけどな、ただ働きどころかマイナス!?」

 そしてあの博士がラストの授業に。

Dr.J「最後に体育の授業!
     ヒイロのようにMSが自爆しても生き残ることができる訓練をする」
トビア「鬼すぎる! ギブアップ」
ギリ「二に同じ」

シーブック「ええっ!?」
トビア「当然でしょうが!」

 2人は違う大人達によってまともな授業を受けることになった。
仕事とは別に勉強をするのは楽しいらしい。

トビア「就職してからも学習はできる!」
ギリ「あの時の授業だけはこりごりだがな」

746 :全ガンダム兄弟入場!!:2020/06/07(日) 00:52:13 ID:yOTmWvq50.net
日登町ドーム 地下闘技場

観客A「シャア〜〜〜〜〜〜」
観客B「赤い彗星ィ〜〜〜〜〜ッ」
観客C 「クワトロさ〜〜〜〜〜んッ」
観客D「キャスバル〜〜〜〜〜ッ」
観客E「エドワウちゃ〜〜〜〜〜ん」
観客F「シャア社長ステキ〜〜〜〜〜」

シャア「地上最強のガンダム兄弟を見たいかーーーーッ」
観客「オーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
シャア「私もだ! 私もだ諸君!!」

ストーカー「全ガンダム兄弟入場!!」

『白い悪魔は生きていた!! 更なる研鑚を積みエロ大名が甦った!!!
 ガンダム兄弟長兄!! アムロ・レイだァ――――!!!』

『NT神話はすでに我々が完成している!!
ガンダム兄弟次兄ヨナ・バシュタだァ――――!!!』

『組み付きしだい確立を計算しまくってやる!!
 SDG代表 キャプテンガンダムだァッ!!!』

『素手の殴り合いならビスト神拳がものを言う!!
ロリコンにして匂いフェチ バナージ・リンクス!!!

『影の薄さを知らしめたい!! Mr.見本 シーブック・アノーだァ!!!』

『本編の出番は3世代制覇だが兄弟スレならマリナさんはオレのものだ!!
兄弟イチの過激派  フリット・アスノだ!!!』

『サイコ・ザク対策は完璧だ!! 無職ヒモニート イオ・フレミング!!!!』

『全ラクスのベストアクトは私のパソコンの中にある!!
引きこもりの神様が来たッ キラ・ヤマト!!!』

『ザクはガンダムには絶対に敗けん!!
ザク派のケンカ見せたる アルフレッド・フリート首魁 アルフレッド・イズルハだ!!!』

『バーリ・トゥード(最終回でヒロイン孕ませ)ならこいつが怖い!!
 火星のピュア・ファイター 三日月・オーガスだ!!!』

『日登町警察から炎の小隊長が上陸だ!! 08小隊 シロー・アマダ!!!』

『ルールの無い露出がしたいから全裸(with金魚)になったのだ!!
僕のコアファイターを見せてやる!!夏のロラン・セアック!!!

『めい土の土産にガンプとはよく言ったもの!!
達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! オフィシャルではございませんぞー! グレイ・ストーク先生だ―――!!!

747 :全ガンダム兄弟入場!!:2020/06/07(日) 00:54:10 ID:yOTmWvq50.net
『ガンプラ世界チャンプこそが地上最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ イオリ・セイ!!!』

『お前を殺したいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
コロニーのピット(自爆)ファイター ヒイロ・ユイだ!!!』

『オレはニュータイプ最強ではないMS戦で最強なのだ!!
御存知ガンダム兄弟の狂犬 カミーユ・ビダン!!!』

『兄弟スレのヒロインは今や私である!! とりあえずお酒とAIでももってきなさいよ!!
セレーネ・マクグリフだ!!!』

『デカァァァァァいッ説明不要!! 全高19.7m!!! 全備重量52.4t!!!
ガンダムフェネクスことリタ・ベルナルだ!!!』

『武術はガンプラバトルで使えてナンボのモン!!! 
次元覇王流からカミキ・セカイの登場だ!!!』

『ティファはオレのもの 邪魔する変態兄弟は思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
ラブコメネタ統一王者 ガロード・ラン』

『実姉に恋してに金星まで行った!!
リギルドセンチュリーシスコンチャンプ ベルリ・ゼナム!!!』

『エロガキに更なる磨きをかけ ”スペシャル”ウッソ・エヴィンが帰ってきたァ!!!』

『兄弟で唯一ミドルネームがないッッ!! シュウト・“がんばれ”・キャプテンガンダム!!!』

『三璃紗四千年のホンタイが今ベールを脱ぐ!! 押し入れから 劉備ガンダムだ!!!』

『ガンダムの前でならオレはいつでも全盛期だ!!
 ファーストイノベイター ソラン・イブラヒム 本名で登場だ!!!』

『ヨーツンヘイムの仕事はどーしたッ 技術者の炎 未だ消えずッ!!
作るも空中分解も思いのまま!! オリヴァー・マイだ!!!

『特に理由はないッ ガンダムファイターが強いのは当たりまえ!!
 ネオジャパンにはないしょだ!!! キングオブハート!
ドモン・カッシュがきてくれた―――!!!』

『サテリコンで磨いた実戦ツッコミ!!
兄弟家のデンジャラス・コーディネーター シン・アスカだ!!!』

『実戦だったらこの人を外せない!! 超A級スーパーパイロット アセム・アスノだ!!!』

『超一流技術者の超三流の喧嘩だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
アクシズの年齢不詳!! アルレット・アルマージュ!!!

『首狩りはこのショタが完成させた!!
アスノ三兄弟の切り札!! キオ・アスノだ!!!』


『若きエースが帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チェリーボーイッッ
俺達は君を待っていたッッッ
 コウ・ウラキの登場だ――――――――ッ』

748 :全ガンダム兄弟入場!!:2020/06/07(日) 00:56:37.88 ID:yOTmWvq50.net
「以上32名によりガンダム兄弟最強争奪戦を行いますッ」

「加えて負傷者発生に備え超豪華な兄弟候補を4名御用意致しました!
G-セイバー マーク・カラン!!
ビルドダイバーズ ミカミ・リク!!
謎の居候! 死神!

……ッッ  どーやらもう一名は劇場公開が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ」

「アリガトォオオ」
「アリガト―――ッ」
「アリガトオオッ」
「アリガトォ〜〜〜〜」
「サイコーだ〜〜〜〜」
「アリガトオオッ」
 …………………
 …………
 ……
 …

ウッソ「なんですかこの紹介! 8割悪口じゃないですか!」
キラ「結構苦し紛れのところもあるしね」
ヒイロ「32人もいればおのずとそうなる」
コウ「というか、元ネタ通りなら僕が優勝ってこと? なんだか悪いなあ」
アムロ「まあ気にするな。優勝した後は、ちゃんと元ネタ通りにやってもらうから。

    シーマさんと『コ ウ S A G A 』をな」

コウ「( ゚д゚)」


テンプレ眺めてたら、丁度いま、元ネタと人数同じことに気づいて勢いで書いたんよ…

749 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/07(日) 12:25:10.32 ID:aEGwpNwZO.net
生身の兄弟最強争奪戦は面白そう
とりあえずロランのコアファイターなめたい

750 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/07(日) 16:33:01 ID:qKnzUqgX0.net
 ここはサーカス団のテントの中だ。

ヒイロ「始めるか。俺の自縛ショー」

 ヒイロは自分自身の体を縛ると楽々と脱出した。
縄抜けのショーである。
ショーの後、団長は嬉しそうにヒイロにバイト代を渡した。

団長「いやあ、ありがとう。ちょうどピエロ達が有給休暇でね。助かったよ」

 有給休暇制度とは簡単にいうと休みにもかかわらず給料が出るルールのことである。
おそらくサーカス団の団員の一部が休みをとって遊びにでも行っているのだろう。
ヒイロは自宅に帰るとさっそく家族に今日の一部始終を話した。

アムロ「あそこのサーカス団も有休あるのか」
ジュドー「そういえばマシュマーさん達も有給休暇のこと言ってたな」
マイ「アムロ兄さん、ヨーツンヘイム社にももちろん有休ありますよ。
   この間も上司と一緒に取って一日中遊んでました。
   あれ? 何です、その笑顔は?」

アムロ「みんな、マイがモニクとのいちゃつきを自慢しているぞー」
マイ「なんでモニクさんってバレたんですか!?」

 兄弟達はマイに向かって「ラブラブだ」とか「おノロケだ」とか
様々な言葉を口々に言った。もちろんみんな笑みがこぼれている。
そして次の日、兄弟達の家ではなく某所で。

ライオン「がおん」
アンソニー&セガール「うきー」

シーナ「ばかなああ、有休ですと? ありえぬ! あるわけがないっ!
    猿が有休取得になったというのですかあ?」
ガルマ「いいじゃないか。
    サーカス団のライオンのようにこの猿に有休があっても」
シーナ「有休は人だけの権利ではなかったというのですかあ?」

 この街では人間だけではなく一部の動物にも有休が存在するようだ。

751 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/11(木) 22:28:28 ID:5zesm2tL0.net
 今日はティファが兄弟達の家にやってきた。

ティファ「私が描く絵本のアイディアに困っています。
     助けてください。
     あらすじはだいたい決まっていますが細かいところがまだ……」
ガロード「いいよ。みんなも協力しよう」

 うなずく兄弟達。

ティファ「桃太郎みたいな話です。鬼退治に行きます」
ガロード「昔話だね」
ティファ「主人公はハム太郎といいます。とっとこ走ります」
ガロード「俺が考えているのと違うような……」

ティファ「鬼退治にはネオカナダのランバーガンダムを使います。
     好きなものは奥さんのノーマとひまわりの種です」

アムロ「そっちのハム太郎!?」
ドモン「ガンダムファイターのグラハムじゃないか!」
ガロード「……そこまで考えてるなら
     俺達がアイディア出す必要ないと思うんだけど」

752 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/12(金) 01:13:31.48 ID:TCJsgSpE0.net
そのうち全集中の呼吸法も使いそう

753 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/12(金) 23:49:58 ID:iMuuUecG0.net
三日月「アムロ兄さん、それに家にいるみんな、聞いてくれ」
アムロ「ヒイロに三日月、どうしたんだ?」
ヒイロ「今度、町内の祭りで開かれるお笑い大会に出場したい」
アムロ「ヒイロに三日月が!?」

三日月「出場するのは俺じゃない」
ヒイロ「安田大サーカス的なイメージの芸をする。
    みんなで見てアドバイスをしてほしい。
    では今回俺と組むメンバーを2人紹介する」

 すると本当に2人が家の中に現れた。

オルガ「団長だ」
クロノクル「クロちゃんです」

アムロ「鉄華団団長じゃないか! 三日月が一枚かんでいるのはこれか」
オルガ「この大会で優勝し、その賞金を鉄華団に使いたい。
    意外と鉄華団ではコントや漫才好きな者多いぞ」
クロノクル「私も賞金を会社のために使いたい。
      カテジナ他落語等演芸が好きな者は多いな」

アムロ「なるほど。するとヒイロは家計のために現金を取ろうと」
ヒイロ「いや、リリーナに渡す新作ぬいぐるみを作るために使う」

 と、そこで家の中にさらに珍客が。

団長「ひどいよ、ヒイロくん。団長ならこの私がいるのに!」
ライオン「がおおん」
ヒイロ「悪いが今回は俺を含めたこの3人だ」

 それから3人は本当に芸を兄弟達に見せた。

ヒイロ「どーんどーんどーん!」
ウッソ「そこはMSが自爆するみたいに派手にいきましょう」
クロノクル「そうか。助かる」

アムロ「みんな真面目な助言だな」

 その後、大会で3人は優勝し、見事賞金をゲットした。
ヒイロはそのお金でぬいぐるみを製作し、リリーナに渡したのだった。

754 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/13(土) 22:46:14 ID:oQ5XP0sJ0.net
ディケ「アルの面倒ならまかせて!
    娘や孫の世話で慣れてるし。
    よし、ごっこ遊びだ!
    仮面ライダーディケ、参上!」
アル「なら正義の味方のザク、登場!」

 アルとディケが仲良く遊んでいる。

 今日の兄弟家はアルとフリット、ヒイロの3人しかいない。
他の家族はそれぞれ出かけているのだ。
フリットは友達のディケに世話をお願いして、
ヒイロに依頼された機械いじりを続けている。

フリット「それでヒイロ兄さん、
     本当にAGEシステムとゼロシステムをつなげていいんですね?」
ヒイロ「もちろんだ。
    あらゆる可能性を導き出すゼロシステム、
    そして経験によってそれに対応した新しいパーツを作るAGEシステム、
    2つが合わさった時、ゼロシステムのデータから新パーツが誕生する」

フリット「そこまでしてほしい部品とは?」
ヒイロ「それはな」
フリット「それは?」
ヒイロ「ウイングにつける究極の自爆装置だ」

 次の日、変形して空中飛行をしていたウイングガンダムは
自爆装置の誤作動によって突如信じられないくらい大きく自爆した。
幸い乗っていたヒイロの命に問題はなかったが、
その究極の自爆装置は当分の間使用禁止になった。

ヒイロ「五飛、これをMSにつけて自爆スイッチを押せ」
アムロ「すすめるのも禁止だ」

755 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/14(日) 22:33:52.93 ID:QpruO6EO0.net
ロラン「黒歴史があるなら白歴史や赤歴史もあるんでしょうか?」
アル「どんな歴史なの?」

ロラン「白歴史はアムロ兄さんの歴史で
    白米や白みその汁が好きだということを、
    赤歴史はシャアさんの歴史で
    赤飯や赤みその汁が好きだということを表しています」
アムロ「歴史を捏造するな!」

シン「今日は赤飯と赤みその汁がいいなあ」

756 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/15(月) 00:56:30 ID:l7fA4kK80.net
???

セレーネ「……うっ、ここは?」

 フロスト兄弟の裏切りにより、ガンダム兄弟家での戦闘に敗北したセレーネ。
 次に目を覚ました時、彼女は見知らぬ部屋で椅子に縛り付けられていた。

シャギア「おや、ようやくお目覚めかねセレーネ・マクグリフ」
セレーネ「変態兄弟……よくも騙してくれたわね!」
オルバ「僕らは元々敵役だよ。簡単に信用する方がどうかと思うけど」
セレーネ「スターゲイザーはどこ!? 兄弟のみんなは無事なの?! ううん、それより……私はいったいどれくらい気を失っていたの!?」
オルバ「どれくらいって……そうだね、あれから8時間強ってとこかな兄さん」
シャギア「ああ。もうすぐ日付も変わるなオルバよ」
セレーネ「なんてこと……! 早く、早くあのことをみんなに知らせないと!!」
オルバ「おいおいどうしたんだい? そんな急に慌てだして」
シャギア「そんなに暴れても、縄が皮膚に喰い込んで痛いだけだろう」
セレーネ「うっさい! そっちこそわかってんの!? このままじゃ、アンタらだってこの町もろとも……!」
フロンタル「無論、彼らは全てわかって私に手を貸してくれているのだよ」

 そう言って入ってきたのは、この事件の黒幕たるフル・フロンタルだった。
 いつもの全裸とは違い、今日はきっちりと服を着こんでいる。

セレーネ「フル・フロンタル……!」
ゾルタン「まったく、起きた端からうるせえ女だな? アア?」
セレーネ「その声、そっちはウチを襲ってきたやつね。これがこの悪だくみのお仲間全員ってワケ?」
フロンタル「厳密にはアンジェロと、それからもう一人いるがね。今、主に動いているのは我々だと思ってもらって構わない」
セレーネ「そう、よかったわね。ならさっさと私を解放してもらえる? もう時間が無いの。早くみんなと合流しないと……」
ゾルタン「ハア!? 返すわけねーだろ! てめーは人質なんだからよ!」
フロンタル「そうだ。それにもうじき、とびきりのショウが始まるんだ。よかったら君も見ていくといい。特等席を用意しておいたからね」
セレーネ「ショウ? なにを言って……」

 フロンタルがリモコンを操作すると、窓のシャッターが開いた。
 そこに広がっていた光景に、セレーネは言葉を失う。

セレーネ「あれは……デビルガンダム!!」
オルバ「うん。君たち兄弟とも因縁深い、あのデビルガンダムさ」
セレーネ「動かない……眠っているの?」
シャギア「そうだ。南区で目覚め、警察署を襲ったまではいいが、MAとの戦いで力尽きてね。今は休眠状態らしい」
フロンタル「だが目覚めの時は近い。奴はいま、最高の生体ユニットを手に入れたのだから」
セレーネ「!? ま、まさか! あんたたちが私をさらった理由って……!」

 何かを察したのか、動揺するセレーネ。だがそれを後ろからゾルタンが抑えつける。

ゾルタン「ビビることはねえだろ? さあ、よーく見ろ。デビルガンダムが目覚めるぞ!」

 ゆっくりと動きだすデビルガンダム。
 まるで誰かを招き入れるように、空っぽのコクピットが静かに開いた――

757 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/15(月) 01:04:43 ID:l7fA4kK80.net
日登町中央区:学校
ギャバン「どうでしたか。他の町と連絡はつきましたか?」
ハロ長官「ああ。また通信障害が酷くなってきたせいで、中々大変だったけどね」
リリ「それで、救援は望めそうですの?」

 リリの問いかけに、ハロ長官は首を振った。

ハロ長官「これを見たまえ。人口衛星から送られてきた、現在の日登町の様子だ」
リリ「まあ、なんてひどい……!」
ギャバン「中央区を除く、全ての地域がデビルガンダム化している、だと……!?」
ハロ長官「そう、まさにデビル日登町といったところだね」

 町全域を飲み込み、かつてないほどに巨大化したデビルガンダム。
 成長は今も続いており、日登町はおろか、隣町にまで触手を伸ばしている。
 その防衛で手いっぱいで、どこの町も日登町に救援をよこす余裕はない。
 それがハロ長官の説明だった。

ギャバン「なんてことだ……」
リリ「仕方ありませんわ。私たちだけでなんとかするしかない、それがわかっただけでも得というものです」
ギャバン「アムロ・レイとシャア・アズナブルの喧嘩からはじまり、MA、シド、ELS、デビルガンダムの襲撃……まったく、今日はなんて日だ」
ハロ長官「嘆いていても仕方がない。まずはできることから始めよう。それで、住民の避難状況はどうなっているかな?」
グラハム「それについては、住民の90パーセントがこの学校に避難済みです」
ハロ長官「おお、グラハム警視正。君も無事だったか」
ギャバン「朝から姿が見えなかったが、いったいどこに行っていたんだ?」
グラハム「今日はいきつけの銭湯のサウナに閉じ込められたり、ロボットプロレスの解説をしたり、シドの襲撃から避難民を護衛したりと、色々です」
リリ「なんですの、その波乱万丈なハードスケジュールは……?」
グラハム「はっはっは、おかげでいい経験ができました。放っておいた部下たちには悪いことをしましたが」
ハロ長官「グラハム警視正、君の冒険譚にも興味はあるが、今は報告の続きを」
グラハム「失礼した。まだ避難が済んでいない住人たちも、ほぼ全員の居場所を特定しました。現在、警官隊が救助に向かっています」
ギャバン「今のところ、大きな人的被害が出ていないのが不幸中の幸いといったところですな」
リリ「なんだかんだいって、この町の方々は荒事には慣れていますからね」
グラハム「ですが、いくつか気になることもあります」
ハロ長官「気になること?」
グラハム「ええ、これは避難中に、デビルガンダムと遭遇した者たちの報告なのですが……」

 グラハムの報告。それは今回のデビルガンダムの生態に関するものだった。
 例えば破裂して毒液をまき散らしたり、鋭い棘を全身に生やしたり、
 中には救助を求める住民に擬態し、近寄ってきたところを襲い掛かってきた例もあるという。

リリ「毒に棘に、おびき寄せての襲撃……まるで植物のようですわね」
ハロ長官「確かに、どれも今までのデビルガンダムでは例の無い生態だね」
ギャバン「デビルガンダムは、取り込んだ生体ユニットによって大きく進化を遂げるという特性があります。今回もそのためではないでしょうか」
リリ「かつてのレイン・ミカムラ、シーマ・ガラハウ、コウサカ・チナとホシノ・フミナのようにですか」
ギャバン「ええ。いずれの時も、デビルガンダムは生体ユニットにより異なった特性を獲得しています」
リリ「なら、今回はいったい誰を取り込んだというのかしら……」

 そう言って、リリ・ボルジャーノは、遥か西に見える巨大なデビルガンダムのシルエットを見つめた。

ギャバン「いずれにせよ、もうあまり時間はありません。今は魔法少女たちが張った結界によって学校は守られていますが」
グラハム「彼女たちの体力が持つのも、明日の朝まででしょう」
リリ「なんとかそれまでに反撃の目途をつけないといけませんわね」
ハロ長官「そのためにも、まずはシロー刑事をはじめとするガンダム兄弟たちの意見も聞きたいな。彼らはいま、どうしているんだい?」

758 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/15(月) 01:15:00 ID:l7fA4kK80.net
 その頃、ガンダム兄弟はデュランダルの協力者であるタリアや東方不敗らと会談していた。
 内容は、この事件の黒幕たるフル・フロンタル、その目的についてであった。

シロー「“人類を一つ上の存在へ進化させ、世界から争いを永遠に無くす”!?」
タリア「ええ、それがわれわれの掴んだ、フル・フロンタルの作戦目標です」
フリット「…………」
東方不敗「どうした。何を黙っておる」
アルレット「と、言われてもねえ」
ジュドー「思ったよりもガチな目標で、俺たちも反応に困るっていうか」
キラ「ていうか何なの? イマドキ人類進化による争いの根絶って」
ウッソ「いかにも中二が考えたラスボスって感じで、もにょっとしますよね」
シュバルツ「信じがたいだろうが、事実だ。いくつかの確かな証拠もある」
シン「マジかよ……」
キラ「大丈夫なの? こんな場末のネタスレでそんな大仰な目標立てちゃって? これ絶対あとで収拾つかなくなるヤツじゃないの?」
ベルリ「うん、とりあえず今はそういうメタなツッコミやめとこうか。ホントになっちゃうから」
タリア「もっとも、そのための具体的な方法と言うか、この計画の最終段階については、こちらもまだ掴みかねている状態です」
カミーユ「でも、その鍵になるのが俺とジュドーの機体なんですよね?」
ジュドー「あ〜、そういえばタッグマッチのあと、アムロ兄とクワトロさんがそんなこと言ってたな」
シュバルツ「そうだ。“ZがZZになる。それこそが進化の道である”我々が手に入れた資料にもそう書いてある」
ヨナ「ZがZZになる? どういうことだ?」
刹那「ZガンダムはZガンダムであり、ZZガンダムにはならない。フロンタルの言葉は間違っている」
シン「おお、珍しく刹那が当たり前のことを言ってる……!」
マイ「でもその通りだよ。もしかしたら、このZとZZって言葉には、何か別の意味があるのかもしれませんね」
リタ「シローはどう思う?」
シロー「……まだ憶測の域をでないことについて、ここでどうこう言っていても仕方ないと思う」

 それからシローは兄弟を見回し、言葉を続ける。

シロー「むしろ今は、目の前にある危機にどう立ち向かうか。それについてみんなの意見を聞きたい。新たにわかったこともあるしな」
バナージ「フロスト兄弟が裏切ったこと。あいつらによってセレーネ姉さんが攫われたことですね」
ジュドー「つーか通信を聞いた時から怪しいと思ってたけど、やっぱり裏切ったなあの変態兄弟」
ガロード「…………」
ジュドー「あ、悪りガロード……」
ガロード「いや、気にすんなよジュドー。あいつらが裏切るなんてよくあることだしさ。ただ」
ジュドー「ただ?」
ガロード「なんていうか、今回はいつもと違うって言うか違和感があるっていうか」
ジュドー「なんだよ違和感って」
ガロード「それがうまく説明できないんだよ。あ〜俺がニュータイプだったらもっと直観的に伝えられるんだろうけど」

 そう言ってガロードは困ったように頭を掻く。

ガロード「まあ変態兄弟のことはいいよ。それより心配なのはセレーネ姉さんの方でしょ」
アセム「確かにそうだな」
ウッソ「何気に今まで、攫われるとかそういうヒロイン的なこととは無縁でしたからね、姉さんは」
フリット「うん。今回も何事もなかったみたいに笑って戻ってくるものだって、僕らも根拠もなく思ってたしね」
アル「セレーネ姉ちゃん……」
タリア「ごめんなさい、詳しい経緯を知らないのだけどなにがあったの?」
劉備「家が襲われたとき、セレーネは殿になって俺たちを逃がしてくれたんだ」
マイ「すまないアル、シュウト。僕があのとき、もっとちゃんと考えていれば……」
キャプテン「マイのせいではない。あの場では、ああするのが最善であったいうのが私の計算だ」
シュウト「マイ兄ちゃんは悪くない。僕もそう思う」
アセム「大丈夫だ! セレーネ姉さんは俺たちが必ず助け出すから!」
アル「うん……」

759 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/15(月) 01:43:28 ID:l7fA4kK80.net
カミーユ「しかし、なんでフロンタルは姉さんをさらっていったんだろうな」
ジュドー「人質にした方が逆に面倒くさそうだけどね、姉さんの性格考えると」
ドモン「それなんだがシロー兄さん」
シロー「ン? どうしたドモン」
ドモン「ひょっとするとフロンタルは、セレーネ姉さんをデビルガンダム復活のための……」

 その時、二人の少年がバタバタと急ぎ足で駆け込んでくる。

セカイ「アニキ! 大変だアニキ!!」
セイ「フル・フロンタルです! フル・フロンタルから通信がきました!」
ヨナ「なんだって!?」
マイ「すぐにこっちのモニターに出します!」

 マイは急いで手元の機材を操作した。
 すると、モニターに映し出されたのは、不敵な笑みを浮かべた、仮面の男の姿だった。

フロンタル『……やあ、夜分遅くに失礼するよガンダム兄弟の諸君』
シロー「フル・フロンタル!」
ドモン「貴様! よくも抜け抜けと俺たちの前に顔を出せたな!!」
リタ「ちょっとドモン落ち着いて! モニター壊れちゃうから!」
カミーユ「ドモン兄さんの気持ちはわかりますよ。俺だって、今すぐあのモニター叩き割ってやりたいと思ってますから」
バナージ「こうして直接通信を送ってくるなんて、いったいどういうつもりですかあなたは」
フロンタル『今日一日、とてもがんばった君たちをねぎらいにきた。それでは不服かね?』
シン「っふざけんなよお前!!」
刹那「いったい何時まで黒幕を気取っているつもりだ」
ベルリ「いっつも全裸のギャグキャラが、長編だからって大物ぶるのはやめなさいよ!」
フロンタル『やれやれ。すっかり嫌われてしまったな、私は』
アセム「やりたいことがあるなら直接出てこい! それで、俺たちと戦え!」
フロンタル『無論、IMD計画遂行のため、君たちとは近いうちに決着をつけるつもりだよ。だが』

 フロンタルはわざと困った風を装い、顎を撫でた。

フロンタル『こう見えて、私も忙しい身でね。できればこちらへ来てもらいたいものだ。この、ネオジオン社に』
シロー「ネオジオン社だと?」
キラ「キャプテン、通信の逆探知は?」
キャプテン「成功した。確かにフロンタルは今、ネオジオン社にいるとみて間違いない」
フロンタル『もし来てもらえるならば歓迎するよガンダム兄弟。ここにはセレーネ・マクグリフもいることだしな』
ヨナ「セレーネ姉さんだと!」
シロー「無事なのか! おい、無事なんだなセレーネ姉さんは!?」

760 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/15(月) 01:46:57 ID:l7fA4kK80.net
フロンタル『勿論。お客様は丁重に扱わさせてもらっている。今は、デビルガンダムの完全復活を待っているはずだよ。特等席でね』
ドモン「特等席だと!? ということは貴様、やはりセレーネ姉さんをデビルガンダムの生体ユニットに!」
フロンタル『え? いや、違うが?』
ドモン「え?」

ゾルタン(フロンタルの背後)『あ〜!! もういい加減大人しくしろこのアマ!』
セレーネ(フロンタルの背後)『うっさい! そっちこそ離しなさいよ変な髪形!』

ギャーギャー

アルレット「なんか……普通に元気だったわねセレーネ」
ドモン「え〜……」
フロンタル「どうやら君たちと私の間には、若干の誤解があったようだな」
ドモン「な、ならば誰だ! 一体だれがデビルガンダムの生体ユニットになっている!?」
フロンタル「それは勿論、君たちのよく知る人物だよ」
ヨナ「俺たちのよく知る人物……?」
フロンタル「私は、かつてウルベ・イシカワが残したメモを手に入れた。デビルガンダムの新たな可能性について書かれたメモだ」
ドモン「ウルベのメモだと?」
フロンタル「それを読み解き、私は新たな生体ユニット候補を見つけ出した。南区の山奥でね」

 その時、急に映像のカメラが切り替わった。
 映し出されているのは、デビル日登町の中心にあるデビルガンダム本体、そのコクピットだ。

フロンタル『メモにはこう書いてある。“生体ユニットにもっとも相応しいのは女。その結論は間違いだった”
      “最適なのは、それは無条件に我が子を愛する母ではなく、厳しく試練を与える父のような存在”』

 フロンタルがメモを読み上げる向こう側で、
 ゆっくりとデビルガンダムのコクピットが開いていく。
 そこにいたのは……

フロンタル『“生体ユニットに最も適しているのは……あらゆる方法でデビルガンダムを狩り、
      生存を脅かし、時には調理して喰らう者……”
                   チナパパ
      “そう、汝の名は……男なり!”』

チナパパ(メタル)inデビルガンダム「…………」

ガンダム兄弟「………お っ さ ん じ ゃ ね え か !!」

 時刻はすでに深夜1時。
 真っ暗な日登町の空に、ガンダム兄弟の総ツッコミが響き渡った……。


    チナパパ
次回、おっさんを救出するため、ガンダム兄弟たちの決死の作戦がはじまる……!

761 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/15(月) 09:29:34 ID:PuYUyt9W0.net
乙です。
いゃぁ〜、これは予想外の展開になりましたな

762 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/15(月) 12:35:39 ID:TnhJBOM60.net
おっさんだけに、予想GUYwww

スパロボだと気力が30位、Gジェネだと普通位になりそうな位下がりそうwww

763 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/15(月) 22:40:27 ID:ZTxVgaPC0.net
誰得なんだ、この展開・・・

764 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/16(火) 19:12:22 ID:7akUIvpY0.net
テム=レイ「中々ガンダムの回路の発明が上手くいかないなぁ
もし産まれ変われたら、ウサギにでもなりたい。でもアンゴラウサギは夏は暑そうだから嫌だなぁ」

アムロ「いや、むしろ今すぐにでもティッピーにでも転生しろ
そしてガンダムに関わらないで喫茶店のマスコット的な」
シン「それって、ごちうさ?」

765 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/20(土) 05:47:27.35 ID:/PJXN7jN0.net
デビルガンダムにも選択の自由はあるよなぁ…

766 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/20(土) 21:11:02.55 ID:Qhdm6nuU0.net
日登町中央区:高校の体育館

 ガンダム兄弟とフル・フロンタルの対話は、他の端末でも生中継されていた。
 学校に避難していた多くの人々は、現状を知るため固唾をのんでその様子を見守っている。

フロンタル『“そう、汝の名は……チナパパなり!”』
チナパパ(メタル)inデビルガンダム『…………』

キララ「ちょっと……これって近所の喫茶店のマスターでしょ? あのデビルガンダムを使ったゲテモノ料理で有名な」
レイジ「ゲテモノ言ってやるなよ。気持ちはわかるけどさ」
アイラ「そうよ。ああ見えて意外と食べると美味しいのよ脂が乗って」
レイジ「おまえ……アレ喰ったのかよ……」
フレイ「おじさん……>>90でデビルガンダムに連れ去られたと思ったらあんなことに……」
ミリアリア「う〜ん、こっちかな? それともこっち……あ、これは構図がダメだわ」
フレイ「ちょっと、それでアンタはさっきから何してるの?」
ミリアリア「何って、おじさんがデビルガンダムに連れ去られた決定的瞬間の写真を選んでるんじゃない。私たち、唯一の目撃者なのよ」
フレイ「それはそうだけど」
ミリアリア「この事件の規模、これは歴史に残る一枚になるわ。ふっふっふ、これで今年のカイ・シデン賞はいただきよ!」
フレイ「ほんとアンタって娘は転んでもただじゃ起きないっていうか……」

 フレイが呆れているところへ、眼鏡姿の姉弟が声をかけてくる。

ユウマ「あの、すいません。できたらその写真、僕たちにも見せてくれませんか?」
ミリアリア「それは構わないけど……あなたたちは?」
チナ「わたしはコウサカ・チナ。こっちは弟のユウマです。今、デビルガンダムに乗っている人……あれ、私たちのお父さんなんです」

767 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/20(土) 21:11:48.72 ID:Qhdm6nuU0.net
学校:地下格納庫
 
 不安に駆られる人々をよそに、ガンダム兄弟とフロンタルの対話は続いていた。
 今ではハロ長官をはじめとする警察の幹部、鉄華団の団長であるオルガやCBのメンバーも参加している。

ハロ長官「それじゃあ、アムロ・レイとシャア・アズナブルの喧嘩を発端とする一連の騒動は、すべて君が仕組んだんだね?」
フロンタル『そうだ』
オルガ「なら、歳星からの通信で俺たちを火星に呼び出したのも」
フロンタル『私の仕業だ』
スメラギ「コロニーで紛争が起こりそうという偽情報をヴェーダに流したのも」
フロンタル『私がやった』
キャプテン「日登町全域に通信障害を起こしたのも」
フロンタル「私だ」
アルレット「MAやELS、シド、デビルガンダムを暴れさせたのも」
フロンタル『それも私だ』
シン「くそっ! いけしゃあしゃあと言いやがって」
キラ「気に入らないよね。なんでもかんでもすべて自分の思い通りっていうのが」
ウッソ「そうですよ! “それも私だ”って、どっかのSRPGのラスボス気取りですか」
ティエリア「バカな! イノベイターでもイノベイドでもない人間がヴェーダにアクセスできるはずが……」
フロンタル『それに関してはリボンズ・アルマークがいい仕事をしてくれた』
マイ「兄さんたちのパイロットスーツに仕込んだ『ヅダエール』といい、あなたはこの計画のため、随分入念な準備をしていたようですね」
フロンタル「お褒めに預かり光栄だよ、オリヴァー・マイ。君の作った『ヅダエール』なしではこの計画は成立しえなかった」

 フロンタルの謝辞に、マイは一瞬複雑そうな表情を浮かべる。

マイ「……まだわからないことがあります。あなたは、これだけの事件をどうやって同時に起こしたのですか?」
アセム「同時に……ってどういうことだ?」
マイ「考えてもみてくれ。アムロ兄さんとシャアさんのケンカも、デビルガンダムの覚醒もELSの大暴れも、一つだけならこの町じゃよくあることだ」
オルガ「いや、一つとしてよくあることじゃねえからな普通の町なら!」
ジュドー「オルガさん……残念ながらこの町普通じゃないのよね」
ベルリ「そうそう」
マイ「それでも、この騒動がここまで大きくなったのは、そのよくあることが“同時に起こった”からだ」
カミーユ「そうだよな。初めはアムロ兄さんとシャアさんのケンカを止めるだけのはずだったのに」
フリット「デビルガンダムたちが現れたせいで、僕らや警察も手が足りなくなって、ここまで対応が後手後手に回ってしまったんだ」
マイ「この騒動が、全てあなたの計画通りだとしたら、いったいどうやって様々な事象を“同時に起こした”んですか?
   あなたはまだ、僕たちの知らない『何か』を隠し持っているんじゃないですか?」

 マイの問いかけに、フロンタルは薄ら笑いを浮かべるばかりで何も答えない。

フロンタル『おや、もうこんな時間か。明日も忙しいのでね。私はそろそろ休ませてもらうよ』
マイ「待ってください! まだあなたには聞きたいことが……」
フロンタル「続きは明日、直接会ってからにしよう。楽しみにしているよ、ガンダム兄弟」

 そう言い残し、通信は切断された。

768 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/20(土) 21:14:14.93 ID:Qhdm6nuU0.net
ドモン「くそ、フル・フロンタルめ……!」
アルレット「結局、肝心なことは何もわからなかったわね」
ヨナ「そうだな」
アセム「そんなことはない!」
バナージ「アセム兄さん……」
アセム「この騒動は、すべてアイツが仕組んでいたんだろ? なら、アイツを倒せば解決だ!」
フリット「はあ、アセム兄さんが言うほど、単純な話じゃないんだけどな」
シロー「だが、一理はある」
ガロード「そうそう。目的を探るにしたって、結局直接会わなきゃ始まんないだろ。なら、今度はこっちが乗り込む番だ」
シン「フロンタルのアジト、ネオジオン社にか……」
キラ「ま、多分罠だと思うけどね。100パーセント」
アセム「なら、その罠ごとあいつの計画を叩き潰してやるだけだ!」
劉備「随分燃えてるな、アセムのヤツ」
キャプテン「ゾルタン・アッカネンに家を襲撃されたのが原因だろう。あの出来事で、アルとシュウトは随分悲しんだ」
リタ「兄弟の中で、一番弟想いだからねアセムは」
アルレット「どのみち、セレーネだって助け出さなきゃだし、ネオジオン社に行くのは決定か」

 俄然盛り上がるガンダム兄弟。そこへ、ずっと黙って聞いていた三日月が口を挟む。

三日月「で、どうやって行くの?」
シン「どうやってって、そりゃあ……」
三日月「ネオジオン社があるのって、確か西区の端っこだよね。そこまで歩いてくの? デビルガンダムの中を?」
ベルリ「ああ……その問題があったか……」
シロー「明日はデビルガンダムの掃討作戦もある。日登町警察署にある本体を叩くためにも、それは避けられない問題だな」
オルガ「なら、俺らが行くぜ。イサリビなら装甲も厚いし、ネオジオン社まで殴り込みをかけてやる」
アルレット「正直それはオススメしないわね。いくら装甲が厚いと言っても、戦艦クラスが空を飛んでちゃいい的になるだけだわ」
スメラギ「私たちのトレミーでトランザムを使っても?」
アルレット「多分たどり着くのは厳しいでしょうね」
ドモン「ならば! バーニングガンダムの超級覇王電影弾で活路を……!」
キラ「出たよドモン兄さんの脳筋発言」
アルレット「いや、いくらアンタでも普通に問題外だから。もっとこう、少数の部隊をピンポイントで送り込む方法があればいいんだけど」
バナージ「それも極力目立たないように、ですか」
マイ「…………」
ヨナ「ずっと黙っているな、マイ」
シロー「ひょっとして、何か手があるのか?」
マイ「ええ。実は一つだけ考えていることがあります。……僕、ちょっと電話してきていいですか」

 そう言ってマイは席を立った。

マイ「……もしもし、ワシヤかい? うん、僕だ。……うん、こっちは平気だよ…… 
   そうか、みんな会社に集まっているんだね。それは都合がよかった。……うん、うん、わかってる。
   それで、この事態を収拾するためにも、『アレ』を持ってきてくれないか? そう、地下に分解して置いてある『アレ』だよ」

769 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/20(土) 21:18:29.90 ID:Qhdm6nuU0.net
日登町中央区:学校 AM02:00

 学校の体育館で、ミネバたち小学生は折り重なるように寝ていた。
 今日一日いろいろなことがあったせいか、皆泥のように眠っている。
 そんな中、マリーメイアだけが不意に目覚めた。

マリーメイア「う……ん? なんだか外がうるさいな」

「よーし、おまえらドンドン運び込め!」
「20数年ぶりに、小学校にエントリイイィィィィィィ!!」
「貴様ら! いまは夜中だぞ! もう少し静かに作業できんのかウジ虫ども!」
「いや、姉さんの声も相当うるさいから」

 不思議に思ったマリーメイアが外をのぞくと、いつの間にか、校庭には巨大な構造物がいくつも運び込まれていた。

アルミリア「ふわああ、どうしたんですのマリーメイア?」
ミネバ「なんだかそとがうるさいな。ん? 校庭になにかあるぞ? たいほう、か?」
マリーメイア「あ、あれは……」

 その巨大なシルエットを見て、マリーメイアの脳裏にはいつかのトラウマが思い起こされる……。

日登町:学校の校庭
ヨナ「これか、マイ。おまえがヨーツンヘイムの連中に持ってこさせたのは」
マイ「はい。試作早朝出勤用人間大砲QCX-76A、通称『ヨルムンガンド』です」
ジュドー「ああ、前にトレーズさんから発注されたヤツね」
シロー「あの時は試射で通りがかりのMAは撃墜されるし、砲弾役のトロワはミンチになるし、後始末が大変だったぞ……」
ガロード「アレ? でも前見た時よりずいぶん大きくない? コレ」
モニク「前回のタイプはあくまで試作型。これがヨルムンガンドの本来のサイズなのだ」

 兄弟の会話へ入ってきたのは、気の強そうな赤毛の女性。
 マイの同僚のモニク・キャディラックだ。

マイ「モニクさん。こんな夜中に呼び出してすいません」
モニク「かまわんぞ。私たちも丁度会社で暇を持て余していたからな!」
エルヴィン「そんなこと言って姉さん……ずっとマイさんの無事を心配してたくせに」
モニク「う、うるさい!」
アセム「それで、これが本来のサイズってどういうことなんですか?」
モニク「元々、このヨルムンガンドは人間大砲ではなく、MSを打ち出すカタパルトとして開発していたものだからな」
マイ「まあ、企画当初は普通のプラズマ・ガンだったんだけどね。MSの台頭で方針転換せざるを得なくなったわけさ」
ヨナ「MS用カタパルト……そうか、これで!」
マイ「はい。僕たちのMSを、ネオジオン社と警察署にピンポイントで送り込みます」

770 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/20(土) 21:23:10.89 ID:Qhdm6nuU0.net
ジュドー「うわあ……いかにもマイ兄らしい無茶な作戦だな」
ヘンメ「くくく、開発したはいいが結局決済がおりず、地下で眠ってたコイツが、巡り巡って日登町を救うとはなあ」
マイ「こちらは同僚のアレクサンドロ・ヘンメさん。ヨルムンガンドの発射オペレーションを担当します」
シロー「よろしくお願いします」
ヘンメ「任せな。こんな大仕事、大砲屋冥利につきるってもんだぜ」

 そういって髭面の男は豪快に笑った。
 『ヨルムンガンド』で打ち上げたMSによる、超高々度からの強襲。
 それがシローとマイが立案した、反撃のための作戦だった。

マイ「それで、強襲作戦に参加する人員は決まったんですか? シロー兄さん」
シロー「ああ、それなんだが、まずネオジオン社の方は……」
アセム「そっちは俺が行くよ」
マイ「アセムが?」
アセム「ああ。フル・フロンタルのせいでアルやシュウト、弟たちは散々辛い目に遭ったんだ。一発殴ってやらなきゃ気が済まないよ」
ヨナ「確かにアセムなら腕も立つし、AGE-2は損傷も少ないしな。フロンタル相手でも引けは取らないだろう」
シロー「アセム。最低でも、セレーネ姉さんさえ救出できればそれでいいんだ。くれぐれも無理はするなよ?」
アセム「わかってるつもりだよ、シロー兄さん」
ガロード「なら、俺もアセム兄さんについていくよ」
アセム「いいのか? ガロード」
ガロード「俺もフロンタルのやり方は頭に来てるしね。……それに、向こうにはフロスト兄弟もいるだろうし」
ヨナ「これでネオジオン社は決まりだな。デビルガンダムの方はシローが行くんだろ?」
シロー「ああ、俺と08小隊が担当する。それと、イオがフルアーマーガンダムをもって後から合流してくれるって話だ」
ジュドー「う〜ん、でもデビルガンダム相手じゃまだ心もとない感じだね」
デュバル「ならば! 我々が手を貸そう!!」
マイ「デュバルさん!」
モニク「おい貴様ら、なに作業を放り出して……」
カスペン「ヨルムンガンドの組み立て作業は滞りなく進んでいる! 何も問題はない!」
ヨナ「ヒソヒソ(誰だ、この異様にテンションが高い人たちは?)」
ジュドー「ヒソヒソ(あの人らもマイ兄の同僚だよ、一応ね)」
ソンネン「へっへっへ、坊主、ドロップ食うかい?」
ガロード「前々から思ってたけど、それ本当にただの飴なの?」
ホルバイン「こう周りをデビルガンダムに囲まれてちゃあ、オチオチ漁にも行けやしねえ。それじゃ困るのさ」
アッガイタン「モキュ!」
デュバル「日登町を襲った、前代未聞の大事件……。今こそヅダの活躍を見せつけ! ジオニックに一泡吹かせるとき!」
モニク「ええい、貴様はまだそんな私怨で動いて!」

ギャーギャー!!

プルツー「うるさい……」
プル「も〜全然眠れないよ〜!」

 こうして、決戦に向けて日登町の夜は更けていく……

セイ「……本当にいいんだねセカイ」
セカイ「そんなの、とっくに腹は決まってるさ」
セイ「じゃあ行こう! 僕らも、デビルガンダムのところへ!!」

771 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 01:38:15 ID:tDAqQ86V0.net
日登町中央区:学校の裏庭 AM03:00

セイ「あ、いたいた委員長!」
チナ「イオリくん……」
セカイ「どうしたんだよユウマ。突然いなくなったって、フミナ先輩が探してたぜ」
ユウマ「セカイ、セイさん……」
セイ「ここはデビルガンダムに近くて危ないよ。僕が作ったドムシェルターに一緒に戻ろう」
チナ「うん……」

 しかし、コウサカ姉弟は一向に動こうとしない。
 ただ、悲しそうな表情で、遠くで蠢くデビルガンダムヘッドを見つめていた。

チナ「ねえイオリくん。イオリくんは知ってるよね。今、デビルガンダムに乗ってる人が誰なのか」
セイ「え?! え、あ、うん……」
セカイ「え? なに? 三人とも知り合いなのか? なんかおっさんが乗ってたけど」
ユウマ「はあ……セカイ。今、デビルガンダムに乗ってるあのオジサンはな……僕たちの父さんなんだ」
セカイ「へ〜親父さんか。そういえば似てるな眼鏡とかって……えええ!??」

 突然告げられた事実に、セカイは驚きを隠せない。

セカイ「な、なんで!? なんでおまえの親父さんがデビルガンダムなんかに乗ってるんだよ!?」
ユウマ「そんなのこっちが聞きたいよ!」
セイ「委員長、君たちのお父さんに一体何があったの?」
チナ「昨日はお父さん、ラジオの収録が終わった後、南区の山に新鮮なデビルガンダムヘッドを取りに行ったんだけど……」
ユウマ「その途中で、目覚めたデビルガンダムに攫われたらしいんだ」

 そう言って、ユウマはミリアリアから借りた写真を見せる。

ユウマ「これが、そのとき一緒にいた人が撮った、攫われる瞬間の写真だ」
セカイ「マジかよ……」
セイ「待って! その写真僕にもよく見せて」
チナ「なにかわかったの? イオリくん」
セイ「うん。この端の方に、なにか白いものが見切れてない?」
ユウマ「本当だ……なんでしょう、これは」
セイ「これはプロペラントタンクだよ。大きさと角度からして、多分シナンジュタイプのものだ」
セカイ「シナンジュって……あの全裸野郎の機体か!」
ユウマ「じゃあやっぱり、父さんをさらった仕掛け人は……」
セイ「うん、フル・フロンタルで間違いないと思う」
チナ「ああ、そんな……」

772 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 01:39:00 ID:tDAqQ86V0.net
 チナはショックのあまり、膝からがっくりと崩れ落ちる。

チナ「どうして? どうしてお父さんが攫われるの? お父さんはMSのパイロットでもなんでもない、ただの料理人なのに……!」
セイ「委員長……」
ユウマ「くそっ! きっと罰があたったんだ。僕たちがやめろっていうのも聞かず、デビルガンダム料理なんて作るから!」
セカイ「やめろよユウマ。親父さんのこと、そんな悪く言うもんじゃねえ」
ユウマ「だけど……!」

 重苦しい雰囲気に周囲が包まれる中、
 同じように二人を探しに来ていたホシノ・フミナがセカイたちを見つける。

フミナ「あ、こんなところにいた! ユウくん! セカイくん!」
マオ「こんな夜中になにしてたんですか? 逢引きですか?」
ユウマ「フミちゃん……みなさん……」
ギャン子「夜更かしは美容の大敵でしてよ。さっさと戻りましょう」
チナ「でも……」
ラルさん「チナくん、それにユウマくん。君たちの不安な気持ちもわかる。だが、無理して倒れでもしたら、それが一番お父さんを悲しませるのではないかね」
ユウマ「ラル大尉……」
マオ「心配せんでも大丈夫ですよ! あんなデビルガンダムの一体や二体、ベルリはんたちガンダム兄弟がパパッとやっつけてくれますって!」
ミライ「明日、警察とガンダム兄弟がデビルガンダム掃討作戦をやるって私も聞いたわ。だから、安全なところで一緒に応援しましょ、ね?」
チナ「……はい」
フミナ「さあ、ユウくんも」
ユウマ「はい。……すいません迷惑かけて」
ミライ「そんなの全然気にしなくていいから」
セカイ「なあユウマ。それなら気晴らしに……」

 セカイが何気なく声をかけようとしたとき、ユウマは小さく呟いた。

ユウマ「くそ……僕がMSのパイロットだったなら、父さんを助けに行けるのに……!」

 それは、他の誰も気づかないような小さな独り言だった。
 だが、セイとセカイだけは、その言葉を聞いて足を止める。

セイ「…………」
セカイ「…………」
セイ「ねえセカイ。ぼく、今考えてたんだけど。明日のことについて」
セカイ「奇遇っスね。俺もです」

 二人は顔を見合わせ、お互いの意思を確認した。
 そして一つ頷くと、並んで校庭の方へ向かっていった。

773 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 04:36:27 ID:tDAqQ86V0.net
日登町中央区:学校の校庭のテント 

 AM03:15
 学校の校庭では、マイの指示でヨルムンガンドの組み立てが着々と進んでいる。
 その近くに張られたテントには、作戦に参加する08小隊のメンバーが集まっていた。

ミケル「はあ……」
エレドア「どうした、ため息ついて」
カレン「ビビってんのさ。ほっときな」
ミケル「なんですかその言い方! 仕方ないでしょ?! あと数時間で、僕らデビルガンダムの中心に行くんですよ!」
サンダース「なんだお前。本当にビビっていたのか」
ミケル「そりゃビビりますよ! 隊長の無茶な作戦は慣れっこですけどね、今回はさすがに無茶が過ぎますよ!」
エレドア「まあ確かにな。さすがの俺も、初めて作戦を聞いた時は驚いたぜ」
サンダース「まさか人間大砲とはなあ……」
ミケル「ですよね!?」
「嫌なら、やめたらいいんじゃないの?」

 そこへ、ギョロ目にタンクトップ姿の、不愛想な少年がテントへ入ってくる。

サンダース「君は確か隊長の弟さんの……」
エレドア「覚えてるぜそのタンクトップに愛想のない表情! お前確か、ヒイロ・ユイだよな!?」
三日月「違うけど? 俺は三日月。ヒイロなら昨日自爆してそれっきりだよ」
エレドア「あ、そうだっけ……」
カレン「あんたかい、隊長がいってたもう一人の作戦参加者ってのは」
三日月「うん。シロー兄さんもそうだけど、オルガに言われたからね。昨日半日寝てた分、明日はしっかり働けって」
サンダース「三日月……そうか、彼は昨日シドに捕まっていた……!」 
エレドア「なのに目覚めた途端、逆にシドをブッ壊したっていうあのガンダムのパイロットか!」
ミケル「ていうかなんなんだよ、背中のそのコード」
三日月「あ、これ? 邪魔だったらゴメンな。俺、今これでバルバトスと繋がってないと動けないんだ」

 三日月の背中に接続された長いコードは、現在テントの外にいるバルバトスまで伸びている。
 阿頼耶識システムが外せない現状での苦肉の策だ。

三日月「それで、さっきも言ったけど、嫌ならやめればいいんじゃない? 別に俺は困らないし」

 三日月のまっすぐな目で見つめられ、ミケルはうろたえる。
 だが一瞬の逡巡の末、彼は覚悟を決めたようにパイプ椅子に座りなおした。

ミケル「言っとくけどね! この小隊の要は実は僕なんだよ! 僕がいなくなったら、みんな困るの! だから! やめませんよ!」
エレドア「お、言うなあこいつめ!」
カレン「ふ……」

 そこへ、シローを先頭に、アセムとガロード、それからモニクたちヨーツンヘイムの面々も入ってくる。

シロー「よし、みんな揃っているな。それじゃあ作戦ミーティングを始めるぞ!」

774 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 04:43:44.41 ID:tDAqQ86V0.net
AM 03:50

シロー「……以上が今回の作戦の概要だ。
    俺たちは夜明けと共に、ヨルムンガンドでネオジオン社と警察署にそれぞれ向かう。
    何か質問はあるか?」
三日月「ないよ。大体わかった」
ミケル「ホントかよ。お前、隊長が話してる間メモも取らずにぼんやりしてただけじゃないか」
三日月「え? メモなんて取らなくても一回聞けばそれで全部わかるでしょ」
エレドア「マジでか」
ガロード「三日月兄の場合、本当にわかってるんだよなあ」
アセム「一応、俺たちは後でもう一回タイムスケジュールを確認しておくか」
カレン「意外だね。ヨーツンヘイムの連中が来るとは聞いてたが、アンタまで参加するとは」
モニク「ふん、私以外にウチの連中をまとめられる人間がいないのでな。面倒だが仕方ない」
ソンネン「へへっ、よく言うぜ。マイのヤツに頼まれて、二つ返事で答えたくせに」
モニク「黙れウジ虫!」
シロー「それじゃあみんな、作戦開始まで、各々機体の整備と補給のチェックを……」

                 「「ちょっと待ったあああ!!」」

 ミーティングが終わりかけたその時だった。
 勢いよく、少年が二人、テントに入ってくる。

シロー「お前たちは……セイとセカイか」
アセム「どうしたんだ? こんな夜中に」
セイ「あの、実は……」
セカイ「俺たちも、デビルガンダム掃討作戦に入れてください!」
シロー「なんだって!?」
モニク「おい、どういうことだ」
サンダース「わからん。俺たちも何も聞いてない」
ミケル「ていうかあの二人、ただのガンプラファイターでしょ!? なんでこんなところに……」

 そこへ、ヌッ、と強面の男、ヘルベルト・フォン・カスペンが二人の前に立ちはだかる。

カスペン「貴様ら、我々の部隊に入りたいというのだな?」
セイ「は、はい!」
カスペン「歳は!?」
セイ「13です!」
セカイ「14です!」
カスペン「実戦経験は!?」
セカイ「生身での格闘と、あとガンプラバトルを少々であります!」
セイ「ぼ、ぼくもガンプラバトルならちょっとは」
カスペン「敵を見たことはあるのか!?」
セイ・セカイ「「ありません!!」」
カスペン「このような子供が入隊希望とは。これは、私の栄光を侮辱するものである!」

775 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 04:47:47.90 ID:tDAqQ86V0.net
カレン「まあ確かに、いくらこの町と言えど、これはちょっとお話にならないね」
モニク「この作戦はガンプラバトルのような遊びじゃないんだ! MSもない子供は帰れ!!」
セカイ「俺たちは遊びに来たんじゃありません! 仲間の親父さんを、助けるために来たんです!」
ホルバイン「仲間の親父……? そうか、今デビルガンダムに乗ってるオッサンは……」
セイ「それに! MSならあります!!」
カスペン「なんだと?」
セイ「出ろおォォォォ!! ガンダアァァァァァァム!!」

 セイはテントの外に出ると、ガンダムファイターよろしく空に向かって指を鳴らした。
 すると、校庭にあったドム型の遊具が割れ、中からMSが現れる!!

三日月「へえ……」
アセム「あれは……セイのビルドストライクガンダム! しかも実機だって!?」
セイ「こんなこともあろうかと! ネットオークションで買ったストライクを、ビルドストライクに改造してたんです!!」
ガロード「あ、キラ兄に頼まれてオークションに出してたストライク。落札したのセイだったんだ」
アセム「アレ、本物のストライクガンダムの改造機かよ!」
シロー「どうりで最近、ウチの格納庫でストライクガンダムを見ないと思ったわけだ……」
セイ「このビルドストライクがあれば、僕だってデビルガンダムと戦えます! だから……」
カスペン「そっちの赤い髪の小僧はどうだ。貴様もMSを持っているのか?」
セカイ「俺!? 俺はMSは持ってないけど……でも、俺には次元覇王流があります! だから、絶対に足手まといにはなりません!」
モニク「拳法だと? ダメだ、MSで無ければ話にならん!」
セカイ「そんな……」
デュバル「よし、わかった少年。心意気に免じて、君に一機ヅダをやろう。それで私と一緒にゴーストファイターの汚名を……」

ドモン「待ってくれ」

 窮地に陥ったカミキ・セカイ。
 そこへ突然、ドモン・カッシュが現れる。

シロー「ドモン!」
セカイ「アニキ……どうしてここに?」
ドモン「思いつめた顔で歩くお前の顔が気になってな。悪いが話は全て聞かせてもらった」

 驚くセカイをよそに、ドモンはシローに向き直った。

776 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/21(日) 04:50:45.13 ID:tDAqQ86V0.net
ドモン「俺からも頼む、シロー兄さん。友の父親を救うため、セカイを作戦に加えてやってくれないか?」
シロー「ドモン、いくらお前の頼みでも、機体をもってない一般人を同行させるわけには」
ドモン「機体ならある」
シロー「え?」
ドモン「俺のバーニングガンダム。あれをセカイに託す」
セカイ「え、ええええ!!?」
シロー「バーニングガンダムか……」
ドモン「あれにはモビルトレースシステムが積んである。たとえMS戦が素人でも、次元覇王流を使えるセカイなら足手まといにはならんはずだ」
セカイ「い、いいの本当に? 俺がバーニングガンダム使っても」
ドモン「なにを言う。元々バーニングガンダムはお前の方が使い慣れているだろう? それに、お前にはELS戦で励ましてもらった恩もあるしな」
セカイ「師匠……!」

 そう言ってドモンは世界の肩に優しく手を置いた。
 思いがけず差し伸べられた救いの手を前に、セカイは感極まって涙ぐむ。
 それでもなお、シローは渋い顔だ。

シロー「しかし……」
カレン「いいんじゃないか、隊長」
サンダース「ただでさえ人手不足なんです。この際、練度には目を瞑りましょう」
エレドア「むしろ、俺としちゃやる気を評価したいね。なんせ救出する対象が、名前も知らねえモブみたいなオッサンじゃあ、どうもテンションが上がんなくてさ」
ミケル「あ……」
モニク「言ってしまったか……」
カレン「アンタ……みんな薄々思ってたけど空気読んで黙ってたことを……」
エレドア「え、あ、ごめんなさい」
カスペン「話は決まったようだな。貴様ら、名前は!」
セイ「イオリ・セイです!」
セカイ「カミキ・セカイです!」
カスペン「よかろう。本日この時より、貴様ら二名を我がカスペン戦闘大隊の一員として迎え入れる!」
セイ・セカイ「「はい! よろしくお願いします!!」」
カスペン「うむ、いい返事だ」
シロー「いや、あの、一応この部隊は08小隊と協力者ってことで、戦闘指揮官は俺なんだけど……誰も聞いてないな」
ガロード「うん、無理だよシロー兄。あっち無駄にキャラが濃すぎるもん」
アセム「よかったな、セイ、セカイ……」

 こうして、デビルガンダム掃討作戦にセイとセカイが加わった。
 時刻は AM 04:00 
 作戦が始まる夜明けまで、あと一時間……!

777 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/21(日) 15:33:44.01 ID:PVKMNBNf0.net
シャクティ「チナパパのデビルガンダム触手プレイ…うーん。いや、ビストロ財団のアルベルトさんの薄い本がネオ・ジュクコロニー2バンチでまだ売れてるから、どこかに需要が」

ウッソ「…てなこと言ってる気がする」
キラ「奇遇だな、僕もそう思ってたよ」
バナージ「あの、言いにくいんだけど、ビストロじゃなくてビストだからね」

778 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/21(日) 19:39:55.17 ID:V4OUsaET0.net
アニメ本編でそんなに存在感あったかどうかわからぬチナパパが
このスレにて、めっちゃ存在感がある
ゲテモノ(?)料理するからだろうか……

チナパパはこのスレにて輝く存在かもしれない。チナパパとチノパパって響きが似てるので、ごちうさのティッピー的なマスコットをチナパパの隣にでも
ハマーン(ごちうさのティッピーやら、作中に出てたぬいぐるみを秘密の部屋に飾っていることは、誰にも言えないな)

779 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/28(日) 05:58:13 ID:L2x6WdBT0.net
キラ「注文しといたよ姉さん」
アルシェス「さすがキラ、ネット通販もお手の物ね」
アムロ「何を買ったんだ?」
刹那「姉さんに分かり合える存在がいると言う事か、アムロ兄さんならよく知っているはずだ」
シーブック「仮面ライダーやウルトラマンの世界と、よく一緒になって来たからね」
アルシェス「そういう訳で仮面ライダーローグとウルトラマンルーブって所から、Tシャツをね。」
アムロ「…………何でこんな物を買う?しかも2着も?」
シン「そうだぞ!」
ウッソ「何で3着買わなかった、と続くんですよねわかります」
シン「…………ああそうだよ、今からでももう1着ずつ追加しろ」
アムロ「今すぐキャンセルしろ!!」
アルシェス「威風堂々とか親しみやすさとか、うちゅ〜んとか何が悪いの?」

仮面ライダー・ウルトラマン・ガンダムと三大私服がダサいキャラを混ぜ込んだらこうなった件について。

ヒイロ「まさかと思うがアルシェス姉さんがスマブラでルキナしか使わないのは」
ガロード「言うなよ」

780 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/29(月) 17:46:01 ID:Kr02TPjv0.net
ぎっちょんを寸詰めたみたいな姉さん

781 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:16:16 ID:Hti6Czub0.net
日登町:学校

 日登町の住民ほとんどが避難している学校は、
 現在、赤い彗星のひと率いる魔法少女が張った結界で守護されている。
 
 AM 04:00
 その魔法少女の一角たるブラスターマリナことマリナ・イスマイールのもとへ、一人の少年が訪れた。

マリナ「あら……刹那。どうしたの?」
刹那「差し入れをもってきた、マリナ・イスマイール」
マリナ「ふふ、ありがとう」
刹那「体調はどうだ?」
マリナ「少し疲れたけど、まだまだ平気よ」
刹那「シーリンやルナマリアたちも心配していた。あまり無理は……」
マリナ「わかっているわ。だけどデビルガンダムとの戦いがはじまるまでは、なんとか結界をもたせないと」
刹那「マリナ……」

 そこへ、呂布トールギスやキャスバルも戻ってくる。

呂布「おう、来ていたのか小僧」
刹那「呂布か。どこへ行っていたんだ?」
呂布「外の化け物が入りこんでいないか見回りだ。貂蝉には指一本とて触れさせるわけにはいかんからな」
キャスバル「すごかったですよ。地下から侵入してきたデビルガンダムヘッドをみんな一撃で撃破したんですから」
マリナ「ちょうどよかったわ。今、刹那が差し入れを持ってきてくれたの。みんなでいただきましょ」
呂布「ならば準備は俺たちがやろう。お前は結界に集中していろ、貂蝉」
マリナ「お願いするわね、呂布」

 茶を淹れにその場を去る呂布。
 残されたキャスバルは少しもじもじしていたが、
 やがて意を決したように刹那に話しかけた。

キャスバル「あの……それで進展はどうなっているんですか?」
刹那「進展とは?」
キャスバル「その、僕たちが元に戻る実験のことです。元の『シャア・アズナブル』に戻る」
刹那「それはアルレット姉さんとリタ義姉さんが進めている。もうすぐ形になると言っていた」
キャスバル「そう、ですか……」
マリナ「どうしたのキャスバルくん? 暗い顔をしてるけど」
キャスバル「……不安なんです、僕は」
マリナ「不安って、どうして?」
キャスバル「せっかくこうして母さ……マリナさんや呂布さんと仲良くなれたのに、元のシャアに戻ったら、この記憶も全部なくなってしまう気がして……」
マリナ「キャスバルくん……」

782 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:20:02 ID:Hti6Czub0.net
呂布「ならば元に戻らず、このまま俺と貂蝉の息子として暮らすか?」
キャスバル「呂布さん!」
呂布「フン、浮かない顔をしていると思ったが、そんなことで悩んでいたのか」

 呂布は持っていた茶器を机に置くと、キャスバルの肩に手をかける。

呂布「どうだ? 貴様さえその気なら、本当に我が子になってもよいのだぞ」
キャスバル「え、でも、それは……」
呂布「ふっ、冗談だ、そう本気で困った顔をするな。お前の目を見れば、やるべきことを理解しているのはわかっている」
キャスバル「呂布さん……」
マリナ「ねえ、このあと、みんなで写真を撮らない? 写真があったら、あとできっと今日のことも思い出せるでしょう?」
キャスバル「マリナさん……」
刹那「人間の命は儚い。だからこそ人は記憶を紡いでいく。その記憶こそ、お前がここに存在した証だ。キャスバル・レム・ダイクン」
キャスバル「ええとごめんなさい、どういう意味ですか?」
マリナ「私たちがあなたのことを覚えている限り、記憶が消えてもいつかは絶対に思い出せる。そういうことよ」

 マリナは膝を落とし、キャスバルと同じ目線になるとにっこりと微笑む。

キャスバル「思い出してくれるのかな、元に戻った僕も、皆さんとの思い出を」
呂布「思い出すに決まっている。俺にとっては邪魔くさいが、シャア・アズナブルも貂蝉の店の常連だからな」
マリナ「さあ、ならお茶にしましょう! 写真も撮らなきゃいけないしね」
呂布「うむ、そうしよう。小僧、キャスバル、お前たちも手伝え」
キャスバル「はい!」

 そこへ、刹那と同じように紙袋をぶら下げた少年がやってくる。

フリット「マリナさ〜ん! 差し入れ持ってきましたよ。お茶に……って刹那兄さんに呂布! なに抜け駆けしてんですか!!」
マリナ「あらあら、フリットくんまで。にぎやかになってきたわね」

783 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:37:27 ID:Hti6Czub0.net
 AM 04:15

バナージ「向こうは賑やかだな……この声、刹那とフリットかな?」
マリーダ「あの辺りはマリナ・イスマイールの受け持ちだ。おそらくはそうだろう」

 学校の屋上。バナージとマリーダは並んでカップケーキをかじっていた。
 
マリーダ「うむ、うまいぞ。お前の持ってきてくれた差し入れは」
バナージ「アイスと悩んだんですけどね。夏といっても夜は寒いし、こっちの方がいいかなって」
マリーダ「その選択は正解だったな。おかげでもう少し頑張れそうだ」
バナージ「大丈夫なんですか、体調の方は」
マリーダ「絶好調は言えないがな。後2時間は結界を守ってみせる。たとえ魔法の力を使い果たしてもな」
バナージ「マリーダさん……」

 二人の間に、しばし沈黙が流れた。

マリーダ「……しかし、こうしてお前と二人きりというのも久しぶりだな。砂漠で遭難して以来か?」
バナージ「あの時だってジンネマンさんがいたでしょう?」
マリーダ「そういえばそうだな」

 そしてまた沈黙。
 バナージがなんとなく首を見回すと、すっかり変わり果てた街並みが目に入った。
 学校以外を侵食され、デビル日登町と化した街の姿。
 これを、あのフル・フロンタルがやったというのか。

バナージ「……フル・フロンタルは、一体何をやろうとしてるんですかね」
マリーダ「人類を進化させて戦争を無くす、か。正直突拍子もなさ過ぎて、見当もつかん」
バナージ「それは俺もですよ」
マリーダ「ここまで大掛かりなことをやっている以上、確かな確信があるんだろうがな」
バナージ「そうですね」
マリーダ「わからないといえば姫様の乗っているあのMSだ」
バナージ「サイコジムのことですか」
マリーダ「ああ。お前はあのMSが戦っている所を見たのだろう? どう思った?」
バナージ「MSとかけ離れた、圧倒的な戦闘力でした。でも、それ以上に……」
マリーダ「それ以上に?」
バナージ「あの機体の奥から、なにか得体のしれない意思のようなものを感じたんです」
マリーダ「意思か……」
バナージ「まるで、俺たちを試すような……うまく説明できないんですけど」
マリーダ「構わんよ」

 マリーダは穏やかに微笑んだ。

マリーダ「これは私の勝手な推測なんだが、あのサイコジムだけは、フロンタルの仕組んだものではない気がするんだ」
バナージ「フロンタルが仕組んだものじゃない……サイコジムが、勝手に現れたって言うんですか?」
マリーダ「そうだ。あのサイコジムは、なんらかの意思をもって姫様の前に現れた。フロンタルの企みと無関係にな」

 それからマリーダは立ち上がり、屋上の手すりに手をかける。

マリーダ「これから先、もし人々に本当に危険が及んだ時、姫様は迷いなくサイコジムに乗るだろう。だがそれは……」
バナージ「必ずしもいい結果を招くとは限らない。そういうことですよね」
マリーダ「そうだ。私はもう姫様にサイコジムに乗ってほしくない。そのためにも……」
バナージ「俺たちが、必ずデビルガンダムもフロンタルの企みも打ち砕く。約束しますよマリーダさん」
マリーダ「信じているぞ、バナージ」

784 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:41:14 ID:Hti6Czub0.net
 AM 04:20 
 学校の格納庫では、ガンダム兄弟たちの乗るMSの修理が急ピッチで進んでいた。
 とはいえ物資も弾薬も限られた現状では、とても完璧には程遠い。

キッド「おーいジュドー、スパナ!」
ジュドー「はいはい」
ザコソルジャー「パーラ、もうちょい右ザコ」
パーラ「あいよ。よし、ドッキング成功と」
ジュドー「いや〜悪いなMSの修理手伝ってもらっちゃって」
パーラ「いいってことよ。こっちもさっさとこの状況なんとかしないと」
ザコ「いつまでたっても銭湯が再開できないザコ」
キッド「だからお前やガロードには期待してんだぜ?」
ジュドー「わかってるって。今日で絶対全部終わらせてやるさ」

シン「だから! ダメだって言ってるだろ!」
ルナマリア「え〜!? なんでよ!!」

パーラ「……で、向こうでアイツらはさっきから何やってんだ?」
ザコ「ああ、あれはザコ」

 パーラとザコが指差した先、インパルスガンダムのコクピットでは
 シンとルナマリアが何やらもめていた。

ルナマリア「なんでよ! なんで次の戦闘に私も一緒に乗ってっちゃダメなの?」
シン「何度も言わせるな! インパルスはそもそも一人乗りなんだよ!」
ルナマリア「そんなの私がシンの膝の上に乗ればいいじゃない。ガロードくんとティファちゃんみたいに」
シン「そ、そんなの余計にダメに決まってるだろ!」

 ルナマリアの提案を、シンは慌てて拒否する。

ルナマリア「ねえ、どうしてもダメ? シド戦じゃ二人で息をあわせてうまくやったじゃない」
シン「あれは不可抗力だろ。途中で降ろすわけにもいかなかったし」
ルナマリア「せめてちゃんとした理由を聞かせて。じゃなきゃ納得できないよ」
シン「……刺さるんだよ」
ルナマリア「刺さる? なにが?」
シン「お前のアホ毛が。操縦中、機体が揺れる度に俺の腕に刺さって痛いんだよ!」
ルナマリア「Σ(°д°lll)ガーン」

 衝撃の理由に、ルナマリアは思わず膝から崩れ落ちる。

シン「わかってくれたか、ルナ」
ルナマリア「うん……それなら仕方ないね」

 よろよろとコクピットを降りていくルナマリア。
 その後姿を見て、シンはホッとしたように一人ごちる。

シン「はあ、大体、ルナが隣に居たら俺が集中できないんだよ。髪はいい匂いがするし、たまに、胸とか当たるしさ。
   隣の彼女が気になって撃墜されましたなんて言ったら、兄弟たちになんてからかわれるかわかりゃしない」
ルナマリア「え? なんか言ったシン?」
シン「言ってない! いいから大人しくステラやマユたちと一緒に待っててくれ!」
ルナマリア「わかった。……絶対無事で戻ってきてよ」

785 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:43:18 ID:Hti6Czub0.net
キッド「なにやってんだありゃ」
ザコ「いつもの痴話げんかザコ。ほっておけばいいザコ」
パーラ「そーそー。夫婦喧嘩は犬も食わないっていうからな」

 そこへ、一際暗いオーラをまとわせた少年が、格納庫へ入ってくる。

パーラ「あれ? 今入ってきた暗い顔のアイツ、確かジュドーの兄弟じゃね?」
ジュドー「ホントだ。ベルリ兄だ。おーい、なにやってんのベル兄」
ベルリ「ジュドーか……実は逃げてきたんだよね」
ジュドー「逃げてきた? 何から?」
ベルリ「カ ッ プ ル た ち か ら だ よ ! まったく、いくら決戦前だからってドイツもコイツもいちゃいちゃしてくれて!!」
パーラ「ああ、こいつ喪男だったか」
ザコ「大体みんなモテモテのガンダム兄弟じゃ割と珍しい存在ザコね」
ジュドー「まあ仕方ないんじゃない? 決戦前ってみんな気分が高まるもんらしいし」
ベルリ「だからって彼女がいないヤツのことも考えてくれよ! ゼハートさんなんか絶望しすぎて、夜中なのに壁叩き一万発はじめちゃったんだから!」

                                                  ダン!ダン!ダンッ! >

パーラ「ああ、さっきからなんかうるせえと思ったらアイツが壁叩いてんのか」
キッド「てっきり、ガンダムヘッドが共食いでも始めてんのかとおもったぜ」
ベルリ「はあ、僕もいっそ壁でも叩こうかな……」
ジュドー「い、いやいや! ベルリ兄だって彼女いたんでしょ? 確かアイーダさんだっけ」
ベルリ「……いやアイーダさんは彼女じゃないし。そもそも今は、彼氏のカーヒルさんとバカンス旅行中だし」
ジュドー「え!? あ……なんかごめん」
ベルリ「まあでも、ここでジュドーに会えてよかったよ。お前は兄弟でも数少ないコッチ側だし、僕も安心して……」
ルー「あ、いたいたジュドー!」
リィナ「差し入れもってきたよ」
ハマーン「いわゆる陣中見舞いというヤツだ」
ミネバ「わたしもきたぞジュドーお兄ちゃん!」
プル「工事がうるさくて目が冴えちゃったから遊んでジュドー!」
プルツー「姉さん、今は決戦前なのだから少し遊んだらすぐに帰ろう、な?」
ザコ「うわあ……こんな時に限ってジュドーハーレムが来たザコ」
ジュドー「やっば……ハッ!?」
ベルリ「……この、裏 切 り 者 オォォォォ!!」
ジュドー「待ったベルリ兄さん! 話せば、話せばわかるから!」

786 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:50:57 ID:Hti6Czub0.net
 AM 04:30 学校の校庭:建造中のヨルムンガンド側

>ギャーギャー!!

三日月「なんか、騒がしいね格納庫の方」
キラ「ほっとけばいいよ。どうせウチの家族の誰かがケンカしてるんでしょ。……よっと、これでどうかなマイ兄さん」
マイ「うん……うん、いい感じだ。すまないね、急にプログラムの修正なんて頼んで」
キラ「いいよ、どうせ作戦開始まで暇だったし」
アセム「キラは会わなくていいのか? ラクスさんと」
キラ「うん、邪魔しちゃ悪いからね」
ガロード「ああ、住人の不安をやわらげるために、急遽ミニライブやるって言ってたっけ」
アセム「そうそう、ミーアさんも一緒にな」
キラ「偉いよね、こんな状況なのに自分のできること探して。だから僕もちゃんとしなきゃと思ってさ、自分のできること」
ガロード「おお……あのキラ兄がまともなこと言ってる……!」
アセム「これ、明日はアクシズでも降ってくるじゃないか?」
キラ「ひっどいなあ、せめてユニウスセブンにしてよ」
ガロード「いやそれあんま変わんないから」

 軽口を叩いて笑いあうガロードたち。
 そこへ突然、ヨナの鋭い声が飛んできた。

ヨナ「おいお前たち! 気が緩んでるじゃないのか? 作戦はもうすぐなんだ、ボンヤリするな!」

 それだけ言うと、ヨナはまた足早に去っていく。

三日月「なんか、イライラしてるねヨナ兄さん」
アセム「イライラしてるっていうか、気負ってるって感じかな」
キラ「それは昨日からだよ。多分、自分がアムロ兄さんを止めなきゃって意気込みだけが、どんどん膨れあがってるカンジだね」
アセム「それって……なんか危ういよな。俺も経験あるからわかるけど」
アルレット「ヨナのアムロコンプレックスは相当だからね〜。それは仕方ないんじゃない?」
ガロード「あれ、アル姉いつのまに?」
アセム「アムロ兄さんとシャアさんを元に戻す装置はできたの?」
アルレット「うん、一応ね。まあそれはともかく、ちょっと休憩しない? 姉さん徹夜で作業してたから疲れちゃったわ」
ガロード「わかった。じゃあマイ兄呼んでくるよ」

 テント脇に置かれた小さな机と椅子。
 そこに食べ物や飲み物を広げ、ガンダム兄弟は休憩を取り始めた。

マイ「おや、これはホットケーキじゃないですか、喫茶M&Sの!」
アルレット「そうよ。前、アンタ好きだって言ってたでしょ」
マイ「しかも焼き立て……こんな状況で、いったいどうやって」
アルレット「ああ、それね。商店街の人たちが炊き出しやってんのよ。みんなで材料やらコンロやら持ち寄って」
アセム「炊き出しか……」
三日月「さっきアトラもイサリビのキッチンから色々持ち出してたよ。なんか随分はりきってた」
アセム「こんな状況だからこそ、一人ひとりできることをやる、か。たくましいな、この町の人たちは」
キラ「伊達に毎度毎度トラブルに巻き込まれてるワケじゃないってことだよね」
マイ「まあ、トラブルの主原因たる僕たちが言うことじゃないですけどね」
アセム「やっぱり俺たち、一人で戦ってるんじゃないんだな。MSに乗らない人たちも、ちゃんとそれぞれ違うやり方で戦ってる」
アルレット「そうね」
マイ「必ず、デビルガンダムから町を取り戻さないといけませんね。この町のみんなのためにも」
アセム「うん……」

787 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/06/29(月) 18:58:48 ID:Hti6Czub0.net
三日月「まあそれは別にいいんだけど」
ガロード「いや切り替え早っ! そして軽っ!」
アルレット「あのねえ、珍しく私たちがいい感じのシリアスモード入ってんだから、もうちょっと浸らせなさいよ」
三日月「?? なんかごめん」
マイ「いや、いいんだよ三日月」
キラ「そうそう。三日月に空気を読むことを期待する方が間違いだよね」
アルレット「ま、そりゃそうなんだけどね。……で、なに三日月? 私に何か聞きたいの?」
三日月「うん。さっき、出来たって言ってたから。アムロ兄さんとシャアさんを元にも戻す装置」
マイ「あ、遂に完成したんですか?」
アルレット「うん。リタちゃんの協力もあって、ついさっきね。これよ、ジャジャジャジャーン!」
ガロード「効果音古っ!」
アルレット「これぞ! 押すとアムロが元に戻るスイッチ。名付けて
      『4人のアムロが一つになって 正義の姿 白い悪魔 その名も我らのアムロ・レイ(29歳)』スイッチよ!」
ガロード「長っ!」
キラ「そしてまた、アムロ兄さん本人が聞いたら発狂しそうな名前だね……」
アルレット「ちなみにこっちが押すと大佐が元にスイッチ、その名も『ふるえるな 瞳こらせよ 復活のシャ』
ガロード「いや、もういいから!」
三日月「それで、なんでまだ押してないの?」
アセム「そうだよ、さっさと押せばいいじゃない。押せばアムロ兄さんも元に戻るんでしょ?」
アルレット「それが無理なのよ。これ、分裂したアムロたちが近くにいないと効果を発揮しないから」
アセム「つまり、分裂した兄さんたちを全員捕まえる必要があるってことか」
ガロード「ええと、まだ捕まえていないアムロ兄っていうと……」
マイ「29歳のアムロ兄さんですね。僕たちのよく知る」
アルレット「そうそう。わかりやすくいうとアムロ(CCA)とシャア大佐(CCA)ね」
アセム「俺たちも町中探し回ったけど、あの二人は全然見かけなかったな」
マイ「町の人たちからの情報も、あの二人に限っては騒動のごく序盤を除いてまったくありませんでした」
キラ「まさか、もうデビルガンダムにやられちゃったとか?」
三日月「あの二人の腕前でそれはないでしょ」
アルレット「う〜ん、とするともう町の外に出ちゃったのかしらね、隣町とかに」
マイ「確かに、それが一番可能性としては高いですね」
ガロード「じゃあ、アムロ兄を元に戻すのは後回しってこと?」
アルレット「そうねえ、こんな状況じゃ隣町に探しにも行けないし」
アセム「まずはデビルガンダムとフル・フロンタルをなんとかしなきゃいけないってことだよな」
マイ「そういうことになりますね」
キラ「はあ、憂鬱だなあ。今度は迷惑かけたおわびに、隣町まで謝りに行かなきゃならないのか」
ガロード「いや、こういう時一回も謝りに行ったことないじゃんキラ兄は」
マイ「どちらかといえば、シロー兄さんの仕事ですよね、こういうのは」
アセム「今から考えても、胃に穴が開きそうだな、シロー兄さん」
ガロード「むしろ、胃が爆発するんじゃない?」
アセム「言えてる」

 そう言って笑いあうガロードたち。
 他のガンダム兄弟もまた、めいめい異なった場所でそれぞれの時間を過ごしていた。
 その時、東の空が白み始め、山の向こうから太陽が顔を覗かせる。

シロー「夜明け、か」
アイナ「行くのね、シロー」
シロー「ああ。必ず取り戻すよ、俺たちの住む日登町を」

 時刻はAM 04:50 
 デビルガンダム掃討作戦開始まで、あと10分――!

788 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/01(水) 05:28:29.65 ID:nN4e7ODw0.net
遅れたけど乙

>>787
隣町というと、最近新人が赴任したアソコか、ようやく再起動したアッチかソッチかw
アムロ、シン、刹那の同行必須かねw

789 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:02:22 ID:N7Nh8AGa0.net
日登町中央区:学校の校庭

 AM 05:00
 ヨーツンヘイム社の尽力により、MSカタパルト『ヨルムンガンド』は完成した。
 その巨大な蛇を思わせるシルエットの前には、
 デビルガンダム掃討作戦およびネオジオン社襲撃作戦に参加するメンバーが結集している。

シロー「みんな、おはよう。少しは休めたかな」
ガロード「まあね」
アセム「気力は十分だよ」
マイ「では作戦前に、もう一度流れを説明しますね」

 作戦の概要はこうだ。
 10分後、AM 05:10に、まずは試射を兼ねて、
 ガロードとアセムがネオジオン社本社に飛ぶ。
 そしてさらにその10分後、今度はシローたち08小隊とヨーツンヘイム社の面々が、
 デビルガンダムの本体があると目される、日登町警察署に向かう。

アセム「勘違いしてたけど、MSカタパルトだからって、別にむき出しのまま射出されるワケじゃないんだな」
マイ「最初はその案も検討してたけどね。さすがに危険すぎるから専用の弾頭を使用することにしたんだ」
ガロード「で、その専用の弾頭っていうのがアレか」

 ガロードとアセムは、ヨルムンガンドの側に置かれた、筆箱のような形の構造物を見やる。

ガロード「ていうか思いっきり窓とか扉とか残ってて、いかにも家を改造しました感ありありなんだけど、何アレ」
ワシヤ「あれこそ我がヨーツンヘイム社が誇る社宅、その名もヨーツンハイムだよ!」
モニク「まあ社宅と名乗るのもおこがましい、六畳二間のプレハブ小屋だがな」
カスペン「(部屋が)狭い!(壁の厚さ的に隣の声が)うるさい!(人間関係が)濃い! これこそが社宅そのものなのである!」
ガロード「いや、そもそもなんで社宅なんかを弾頭に改造したんだよ! 耐久度とか平気なのアレ?」
マイ「その点に関しては大丈夫。確かに壁の薄いプレハブ小屋だけど、骨組みだけはガンダリウム合金を使ってあるからね。弾頭には最適なんだ」
ガロード「なんでプレハブの骨組みにガンダリウム合金使った? とか聞くだけ無駄なんだろうなあ……」
アセム「相変わらずの謎技術だよな、マイ兄さんの会社って」
シロー「ともかく、そのヨーツンハイムにMSを詰め込んで、目的地まで射出する訳だな?」
マイ「ええ。ただその際、結界を張ったままでは外に出られないので、一時的に解除することになりますが……」
ミケル「結界を解除なんてして、学校は大丈夫なんですか?」
セカイ「そうだよな。デビルガンダムが一気に襲い掛かってくんじゃねえの?」
サンダース「それについては一応対策は取ってある」
カレン「そうだ。まず東方面はソレスタルビーイング、南方面はガンダムファイターたち、北は鉄華団、
    そして一番激しい攻撃が予想される西方面は、警察とガンダム兄弟で対応する」
サンダース「念のため上空でも、グラハム警視正がフラッグファイターたちとで警戒に当たってくれている」
シロー「もちろん万全とは言えないけどな。今ある戦力でできるのはこれが精一杯だ」
ヘンメ「デビルガンダムが寝坊助なのを期待するほかねえな」
ソンネン「へへっ、まったくだぜ」

790 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:04:25 ID:N7Nh8AGa0.net
マイ「よし、じゃあ早速作戦を開始しよう。ガロードとアセムはMSでヨーツンハイムの中へ入って……」

 射出の準備をはじめる一行。
 そこへ突然、アルやシュウト、ミネバ達をはじめとする小学生の一団がやってくる。

ミネバ「おお! 間に合ったぞ!」
アルミリア「昨日の夜、ずっとうるさかったのはこれを作っていたのですね」
カーラ「大丈夫? すごい顔色してるけど」
マリーメイア「うう、まさかアレをまた見ることになるとは……」
エレドア「なんだあ? 急にガキどもがあつまってきやがって」
シロー「どういうことなんだ? 説明してくれないかアル、シュウト」
アル「急に来ちゃってごめんなさいシロー兄ちゃん」
シュウト「でも、みんなヨルムンガンドが発射されるところ見たいっていうから」
カレン「それで来たっていうのかい。まったく、社会科見学じゃないんだよここは」
アル「やっぱり、ダメだよね?」
マイ「そうだね。これはアトラクションじゃないんだ。なにが起こるかわからないし、みんなは避難を……」
キャプテン「待ってくれ」

 諭して帰らせようとするシローとマイの前に、
 今度はキャプテンガンダムと劉備ガンダムが進み出てくる。

キャプテン「彼らがここに来たのは、ただ興味があったからだけではない」
劉備「みんな不安なんだよ。家を追われて、学校に閉じ込められて。その上、大人みたいに戦えるわけでもないからな」
キャプテン「このヨルムンガンドを見ることで、彼らの気が少しでも晴れるのであればそうすべきだ。私がシュウトにそう提案したのだ」
マイ「意外ですね、これはキャプテンのアイデアだったんですか」
キャプテン「どうだろうか、シロー。彼らを、ここにいさせてやってくれないか?」
カレン「しかし……」
シロー「……子供たちの安全は大丈夫なんだな?」
劉備「! お、おお! 何が来ようと、アルたちには指一本触れさせないぜ!」
キャプテン「SDGの名に懸けて、子供たちの身は必ず守る。安心してくれ」
シロー「わかった。ならば見学を許可する」
アル・シュウト「「やったあ!」」
劉備「よかったな、二人とも!」

 喜ぶアルたちを横目に、さっさと持ち場に去っていくシロー。
 それをカレンは慌てて追う。

カレン「いいのかい隊長?」
シロー「いいんだ。……実は俺、さっきキャプテンが言ったこと結構ショックだったんだ」
カレン「ショック?」
シロー「俺、昨日から、どうやってこの騒動を終わらせるか、町の人を守るかばっかりで、アルやシュウトの気持ちをあまり考えてなかった」
カレン「隊長……」
シロー「考えてみれば当たり前だよな。家を燃やされて、セレーネ姉さんを攫われて、不安になって当然だ。なのに俺は……」
マイ「それでいいんじゃないですか、シロー兄さん」
シロー「マイ?」
マイ「シロー兄さんが昨日からずっと頑張っていたのは僕たちみんな知っています。誰も兄さんを責めたりしませんよ」
シロー「だけど俺は、あの二人の気持ちも知らないで……」
マイ「だからこそ、劉備やキャプテンが動いてくれたんです。他の誰かが困っていたら助け合う、それが僕たちガンダム兄弟でしょう?」
シロー「…………」
マイ「なのでシロー兄さんが気に病む必要はないんです。劉備やキャプテンも、僕たちの家族の一員なんですから」
シロー「……そうか。確かにそうだな」
ガロード「おおーい、シロー兄! マイ兄! 発射はまだ〜?」
アセム「俺たちはもう準備できたよ!」
マイ「さあ行きましょう! ガロードたちが待っています!」
シロー「うん……ああ!」

791 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:07:29 ID:N7Nh8AGa0.net
 AM 05:09

ヘンメ「こちらヨルムンガンド、展開完了。作業員の退避も済んだ」
ワシヤ「冷却材の準備よし、いつでも発射できるぞマイ」
マイ「こっちもデータ観測の準備は済んだ。そっちはどうだいアセム?」
アセム「悪くない。機体の固定も終わった。ガロードは?」
ガロード「急造のシートだけど、狭くないかいティファ」
ティファ「うん……わたしは平気、です」
アセム「いつもどおり大丈夫みたいだ。俺たちもいつでもいけるよマイ兄さん」
マイ「了解」

 校庭では、ヨルムンガンドから大分離れたところで小学生たちが手を振っている。

アル「がんばってねアセム兄ちゃん! ガロード兄ちゃん!」
ガロード「おうよ! あの全裸野郎も変態兄弟も、俺たちがぶっ飛ばしてやるぜ!」
シュウト「夢中になりすぎて、セレーネ姉ちゃんのこと忘れないでね!」
アセム「わかってる。姉さんも、必ず無事に連れ帰ってくる!!」
ヘンメ「おしゃべりはそこまでだ。そろそろやるぞ。初弾装填!」
エルヴィン「初弾装填!」
マイ「観測データは当てにできません。着弾ポイントはヘンメさんにお任せします」
ヘンメ「おう! 大砲屋の誇りにかけて、お前の弟どもは無事にネオジオン社まで送ってやるぜ」
ワシヤ「エネルギーライン直結、発射まで10、9、8……うわ!」
マイ「なんだ、地震か? ヘンメさん、ヨルムンガンドは……」
ヘンメ「何も問題はねえ! カウントは止めるな、時期を逸する!」
ワシヤ「りょ、了解! 発射まで4、3、2、1……」
ヘンメ「ヨルムンガンド、発射!!」

ガロード「ぐうっ! スゲエGだ!」
アセム「喋るなガロード。舌をかむぞ!」

 轟音を轟かせ、ヨルムンガンドは発射された。
 アセムとガロード、二人のMSを乗せた弾頭は空を切り裂き、見る間に小さくなっていく。

エルヴィン「……発射完了。ヨルムンガンド各部に異常なし」
マイ「こちらもデータ観測終了。お疲れ様でした皆さん」
カレン「無茶な作戦だけど、どうやら第一ステップはうまくいったようだね」
モニク「ああ。あとは彼ら次第だ」
ヘンメ「おいおまえら! ボーッとしてんじゃねえ! 次は10分後だぞ! さっさと準備をはじめろ!」
ホルバイン「張り切ってんな、ヘンメのおやじさん」
デュバル「うむ。彼もまたこの騒動を機に、自身がゴースト大砲屋ではないと証明したかったのだろう」
ソンネン「なら、次は俺たちの番だな、へへっ」

 それぞれの思いを胸に、次弾発射に向けて動くヨーツンヘイム社スタッフ。
 一方、そこから離れたところでは、小学生たちが興奮した様子で騒いでいた。

ミネバ「ううむ、すごかった。さすがはアルとシュウトのにいさんが作ったひみつ兵器だな!」
シュウト「うん、まあマリーメイアはなんでか気絶しちゃってるけどね」
マリーメイア「…………」
アル「きっとトラウマが蘇っちゃったんだね、可哀そうに」
プルツー「しかしあのトンデモ兵器ばかり開発してるあのヨーツンヘイム社が、ここに来て作戦の要になるなんて世の中……うん? どうした姉さん」
プル「プルツー、アンタは何も感じないの? あたし、なんだかずっと寒気がして」
プルツー「姉さんもか……実はわたしもさっきの地震の後から悪寒が」
プル「どうしよう、なにか、よくないことが起きるような……!」
キャプテン「…………」

792 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:10:20 ID:N7Nh8AGa0.net
 AM 05:18

シロー「08小隊全機、ヨーツンハイム弾頭内に配置完了」
モニク「少々手間取ったが、ウチの連中も全員乗った。いつでもいけるぞマイ」
マイ「…………」
モニク「どうした、マイ?」
マイ「いえ、どうもさっきの地震のことが気になって。ただの地震ではないような……」
ワシヤ「う〜ん、考え過ぎじゃないのか?」
シロー「ひょっとすると、デビルガンダムが地下深くで悪さをしているのかもしれないな」
マイ「そうですね。場合によっては一旦発射中止も検討に……」
ヘンメ「馬鹿野郎! 今更そんなことできるか! ヨルムンガンドの導火線には、もう火が点いちまってんだぞ!」
デュバル「その通りだ! ここに来て中止になどさせてたまるか! 私はなんとしても活躍し、ジオニックに目にもの……」
モニク「ややこしくなるから貴様は黙っていろ!」
マイ「……わかりました。シロー兄さんたちを送った後、地震は僕の方で調べてみます。ワシヤ、ヨルムンガンドの発射シーケンスを」
ワシヤ「了解!」

ミネバ「お、どうやら次の発射がはじまるようだぞ」
プル「…………」
アルミリア「大丈夫ですの? さきほどからずっと顔色が悪いようですけど」
アル「どうしよう、今からでもマイ兄ちゃんたちに伝えた方がいいのかな」
シュウト「でも、もう発射体勢に入っちゃってるよ?」

 シュウトのいうとおり、ヨルムンガンドはすでに発射のカウントダウンが始まっている。
 だが、プル姉妹らニュータイプ素養のある子供たちの悪寒は止まらない。

プル「プルツー! これって……!」
プルツー「ああ! これは……」
プル・プルツー「「下からくる!!」」

エルヴィン「予定発射時刻まであと一分、エネルギーライン、直結します」
ワシヤ「エネルギー重点開始」
ヘンメ「ちいっ! また地震か!!」
マイ「いいえ! ただの地震じゃない。これは次元震だ!」
アル「ねえシュウト! 校庭に……なにか出てくるよ!?」
シュウト「ザクレロゲートだよ! この何とも言えないイヤな感覚、覚えがある。ウソでしょ!? まさか、アイツが来るの!!?」
劉備「あれは……!」

ジェネラルジオング「■■■■ーーー!!!」
キャプテン「ジェネラルジオング……!!」

 地面を震わす振動とともに突然現れたザクレロゲート。
 その向こうから姿を現したのは、ダークアクシズの総統ジェネラルジオングだった。

793 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:13:08 ID:N7Nh8AGa0.net
ジェネラルジオング「■■■!!!」

 ヨルムンガンドを見とめたジェネラルジオングは無数のファンネルを射出。
 問答無用で攻撃を仕掛けてくる!!

ヘンメ「ぐううう!!」
エルヴィン「いけない! ヨルムンガンドが攻撃を喰らってる!!」
マイ「このタイミングでジェネラルジオング……これもフロンタルの作戦のうちか!?」
ワシヤ「冷静に言ってる場合かよ! このままじゃヨルムンガンドごと俺たちもミンチだぞ!!」
マイ「ヘンメさん! 一旦ヨルムンガンドの発射を中止、避難しましょう!」
ヘンメ「駄目だ! 今止めたらエネルギーが逆流して砲身が自壊する。作戦は失敗だぞ!!」
マイ「なんだって!?」

エレドア「おい、救援は来ねえのかよ!」
ミケル「それが、ジェネラルジオング出現と同時にデビルガンダムも活動再開して……最低でも3分はかかります!」
サンダース「3分なんて俺たちどころか学校ごと消し飛ぶ!」
カレン「デビルガンダム対策に部隊を外に分散してたのが仇になったか……」

アルミリア「キャアアアアアア!!」
エルヴィン「いけない! ジェネラルジオングのファンネルが子供たちの方まで!」
シロー「ちいっ!!」
ミケル「ちょ! 何降りようとしてるんですか隊長!」
シロー「今アルやシュウトたちを救えるのは俺たちだけだ! 最悪、自爆してでもジェネラルジオングを止めなければ……」

 隊員たちの制止も聞かず、ハッチを破壊して弾頭から降りようとするシロー。
 だがそこへ!!

「「ちょっと待ったあぁぁァァァ!!」」

シロー「! この声は……!?」
劉備「アルたちを助けられるのはシローだけだって? 俺たちを忘れてもらっちゃ困るぜ!」
キャプテン「子供たちはすでに安全な場所へ避難させた。何の問題もない」
マイ「劉備! キャプテン!」

 声の主は劉備ガンダムとキャプテンガンダムだった。
 二人は襲い来るファンネルを撃墜し、子供たちを校舎の方へ逃がすと、
 今度はジェネラルジオング目掛けて猛然とダッシュする!

ジェネラルジオング「■■、■■!!!」
マイ「止せ、何をするつもりだ二人とも!」
キャプテン「ジェネラルジオングはその巨体故、まだ完全にはこちらの世界に来ていない。今ならまだ、押し返せる!」
マイ「二人でそれをやるっていうのか!? 無茶だ!!」
劉備「止めるなよマイ。影の薄い俺たちの……せっかくの見せ場なんだからさ!!」

 キャプテンガンダムと劉備ガンダム、
 二人はジェネラルジオングに飛びつくと、全力で押し戻し始めた。

マイ「だめだ二人とも! ゲートの中は次元が不安定になっている。戻ってこれなくなるぞ!!」
キャプテン「承知の上だ。だが今は、命に代えても子供たちの安全を確保するのが我々の使命だ!」
劉備「それにセレーネにも言われたしな。アルとシュウトを守ってくれって。もし二人に何かあったら、今度は俺たちがセレーネに輪切りにされちまうよ!」
キャプテン「その通りだ。行くぞ、劉備!」
劉備「応!」
ジェネラルジオング「■■!? ■■!!?」

 雄叫びと共に、二人の身体はまぶしく発光した。
 するとその気合に圧されるかのように、
 ジェネラルジオングの身体は少しずつゲートの向こう側へ押し戻されていく。

794 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:16:19 ID:N7Nh8AGa0.net
アル「劉備! キャプテン!」
シュウト「やめてよ! 今度は二人までいなくなっちゃうの!?」
キャプテン「……そんな顔をしないでくれ。たとえどれだけの時間がかかっても、私たちはかならず戻ってくる」
劉備「そうそう。いつも通り、押し入れをガラッと開けてな」

 今にも泣き出しそうな二人に向けて、いつも通りの笑顔を見せる劉備とキャプテン。
 そして今度は、ヨルムンガンドにいるシローたちに向けて語り掛ける。

キャプテン「我々がジェネラルを押し返した時が発射のチャンスだ、マイ」
劉備「信じてるぜ。おまえらなら絶対町を取り戻してくれるってな、シロー」
マイ「……ああ、わかったよ」
シロー「約束する。だから、絶対戻って来いよ二人とも!」
キャプテン「当然だ。なぜならば」
劉備「俺たちの戻る家は、この日登町だからな」
ジェネラルジオング「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――!!」

 遂に、二人はジェネラルジオングを完全にゲートの向こうへ押し返した。
 それと同時に消えていくザクレロゲート。
 アルとシュウトの声も、もはや届かない。

エルヴィン「ザクレロゲート、ジェネラルジオングともに反応消失を確認!」
ワシヤ「ヨルムンガンドのエネルギーももう限界だ! 今撃たないと持たないぞ!!」
マイ「……劉備、キャプテン。二人の想い、無駄にはしない。ヘンメさん!!」
ヘンメ「了解したァ!!」
シロー「みんな、覚悟を決めろ!! 二人のためにも、必ず町を取り戻すぞ!!」

 AM 05:22
 予定時刻より二分遅れでヨルムンガンドの第二射は発射された。
 同時に、デビルガンダムの活動はより活性化。
 日登町を取り戻すための、最大の作戦が始まった。


ヨルムンガンドの近辺における突発的な戦闘結果

ジェネラルジオング……突如出現したザクレロゲートより姿を現すも、
           キャプテンガンダムと劉備ガンダムによりゲートの向こうへ押し戻される。

キャプテンガンダム……ジェネラルジオングとともに次元の彼方へ消失

劉備ガンダム……同上

795 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/06(月) 00:19:06 ID:N7Nh8AGa0.net
日登町:中央区と西区の境

 AM 05:12
 アセムとガロードを乗せたヨルムンガンドの第一射は、
 一度宇宙近くまで打ちあがった後、ネオジオン社本社のある西区はずれに落着した。

ガロード「ふう……なんとか着いたな。大丈夫かい、ティファ」
ティファ「はい」
アセム「ええと、ここはネオジオン社より南西18キロか。少しズレたな」
ガロード「発射寸前で地震があったからね。その影響じゃない?」
アセム「そうかもな。まあ特に問題のある距離じゃないからいいけど。ここからだと近道は……」
ガロード「! アセム兄、うしろ!」
アセム「え?」

 振り返ったアセムの目の前には、鎌首をもたげる巨大なガンダムヘッドの姿があった。

アセム「ちっ! さっそくお出ましか」

 急いで戦闘状態に入るAGE-2。だが、そこへ

「ビッグバンアタック!!」

 突如、どこからか放たれたビームがガンダムヘッドを正確に狙撃。
 なにが起こったかもわからず、ガンダムヘッドは爆散した。

「フン! きたねえ花火だ!!」

アセム「あれは……ガンダム試作1号機!?」
ガロード「コウ兄か!! 無事だったんだな!」
コウ?「コウだと……フン、違うな」
アセム「へ?」


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____\ \ 「Λ   /                         ∨ / / | /
`''< \ | L.〉∨  / \       l         /  ̄ ∨ /] |/
    `''<|┌く〉  /__ \       |  /   // ̄∨ ∠ ∨|
       \\」    |  \\       //  /  √> /
        \    └‐   └ \  |  /ィ┘  ┘    /
           T    ̄二二Z^ 山 7二二´     /-
              |Λ       /|「         /|__
            /|/Λ         \L  _┐    //|ニ\
    ―――/二|  \       t    フ     /  |二二\┌
__/    ||ニニ|\         `二           /|ニニニ| |'´|    \_
ニ| ̄ ̄  ト|ニ/ 二\.__  >      <   /二二二二.| | |      |ニニ
ニ|      ||二二二二二 \_| >-<  _//二二二二二 | |'´| ̄ ̄  |ニニ
ニ| ̄ ̄  ト|二二二 _/ \ \二二二二二/二二二二二二 | | |      |ニニ
ニ|      ||二二二二二二二 \ニニニニ/二二 _ -=ニニニ| |'´| ̄ ̄  |ニニ
         「俺は……超(スーパー)コウ様だ!!」


アセム・ガロード「「キャラが変わってるーーーーー!!?」」

少し離れた所にいたシーマ「……ちょいとばかり、搾りすぎちまったかねえ」

796 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/09(木) 00:23:43 ID:MdSBV7ZE0.net
絞れば絞る程パワーアップしていくのか

ナニをかは敢えて名言せず

797 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/09(木) 23:23:07 ID:CQznnGnV0.net
ガトーは一発で打ち止めだから勝ったな!

798 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/24(金) 19:10:02.93 ID:uLhHKHhm0.net
ディアナ様とキエル様は外見は瓜二つなのはわかるけど、
中身というか、バストのサイズや形、ヒップも似ているのかと
これを知っているのは、ロランとハリー位かな?実際どうだろうか……

799 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/24(金) 23:19:15 ID:GI7JxiGa0.net
秘部のホクロの位置も知ってそう、誰とは言わんけど

800 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/24(金) 23:24:47 ID:rT3lCjx/0.net
ディアナ様の尻と言ったかあああああ!

801 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/25(土) 08:30:53 ID:TW8KHJA40.net
東方不敗「この喫茶店M&Sには、何かが足りないと思ってたが、
コーヒーへのこだわりと人を見極めるマスターが足りないのではないか?」
シーリン「宇崎ちゃんを見て思っただけでは?
まぁ、私も薄々感じてはいましたけど、別にいいかなと」
東方不敗「そういう訳で私を雇ってみないか?中の人というか、色んな意味でモデルが自分みたいなもんだから」
シーリン「名前と声は確かにそうだけど、別にそこまでコーヒーにこだわり持ってないし
人を見定める人はいないけど、あだ名をつけるのが好きなギリ君がいるから結構です」

802 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/25(土) 09:17:43 ID:U5BpIX3y0.net
 アンダーテールをやらせたら。

アムロ:トリエル、アンダイン、アルフィーとどこにもかしこにも声をかけまくる。
アルシェス:「MOTHER2」では〜とか言い出して話が進まない。
セレーネ:メタトンに夢中でそれから進まない。
シロー:途中または二週目からゲームだしと開き直ってGルートまっしぐらになりそう。
オリヴァー:メタトンを研究したいなと思い、そしてアルフィーをスカウトしたいとも思う。
ドモン:Pルート一直線だが、ラストでトリエルとアズゴアが和解しないのにイライラして終了。
コウ:普通に一周プレイして終わりそう。
アセム:最初からPルートまたはGルートまっしぐら。
カミーユ:フラウィにぶち切れて即投げ出す。
シーブック:一週目普通にプレイ、二週目Pルートで終了。
ロラン:アイテムなんか絶対に買わない。
ベルリ:パピルスに癒される気がする。
キラ:「PC版の段階でもうダウンロードしてクリアしましたけど?」
シン:キラが↑なので反動のようにやる気がない。
刹那:もちろん主人公の名前は「ガンダム」。Pルート行きと思われる。
バナージ:ガルマ辺りに誘われてやっていそう。
ヒイロ:「お前を殺す」を連呼していたら、Pルートになっていた。リリーナの影響かもしれない。
ガロード:パピルスと共感してはしゃぎまわる。
ジュドー:ロランとは別の意味で金をためまくる。
フリット:三週で全ルートやる。
ウッソ:アムロと同じ。
キオ:ぷんすかみゅうみゅう(攻撃すると首が飛ぶ)に攻撃しまくっている。
アル:普通に楽しむ。
ハリー「このアンダーテールと言うのは難しいな」
ロラン「そうですか?」
ゴットワルド「本当はサンズの最強ぶりを見たいのだが」
シェフィールド「だとするとGルートに入るしかないのだよ」
ウッソ「野球から離れてくれます?」
アムロ「今年こそ日本一だぞ!なあシャア!」
シャア「認めたくない……最下位争いだなど、認めたくなぁぁぁぁい!!」
ブライト「29年前優勝した時だってそのたった2年後に最下位になったのだ、それを忘れて一人前になったやつがどこにいる物か……」

803 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/26(日) 21:34:29 ID:1YZIX6Jd0.net
前回までのあらすじ
一昼夜シーマ様に絞られ続けたコウはなんか某野菜王子っぽくキャラ変していた。

AM 05:32
日登町:中央区と西区の境
コウ「……フン、事情は大体わかった」
シーマ「昨晩からやたらガンダムヘッドが増えてきたと思ったのはそういう訳かい」
アセム「それでコウ兄さんたちは」
コウ「超(スーパー)コウ様だ!! そう呼ばなければ返事はせんぞクソッタレ!」
ガロード「うわめんどくせ」
アセム「……超コウ兄さんたちは今まで何を?」
シーマ「コウとアムロ(一年戦争)の戦いが終わった後、アタシらはコクピットでしばらく休憩してたんだけどね」
ティファ「休憩、ですか?」
ガロード「うん、ティファは聞かなくていいからね、この人たちの話は」
シーマ「日付が変わったあたりから辺りが物騒になってきてね。リリーマルレーンを呼んで避難してたってわけサ」
コウ「フン! 俺の試作3号機はアムロ兄貴との戦いでボロボロだったからな! シーマの船に試作1号機があって命拾いしたぜ!」
シーマ「いつか乗ってた試作1号機ごとコウをデートに誘ったからね。残しててよかったよ」
アセム「それデートじゃなくて拉致っていうんじゃ……」
ガロード「もうツッコムのも今更ってカンジだけどね」
アセム「それで、俺たちこれからネオジオン社にセレーネ姉さんを救出に行くんだけど」
ガロード「ついでにフル・フロンタルとの決着もね」
アセム「超コウ兄さんも手を貸してくれないかな」
コウ「フン! いいだろう、俺もフロンタルの野郎にはムカついていたからな!」
ガロード「やった!」
アセム「心強いよコウ兄さん」
シーマ「話はまとまったようだね」
ティファ「シーマさんは、これからどうするんですか?」
シーマ「まだ逃げ遅れた連中がいるかもしれないからね。そいつらを拾った後、アタシらも学校に向かうよ」
コウ「フン! 気を付けていけよシーマ」
シーマ「アンタもね。アタシらの分までフロンタルに一発かましておくれよ」
コウ「フン! 任せておけ!」
アセム「う〜ん、いいシーンなんだけど」
ガロード「今のコウ兄さんって、頭にフン!て付けなきゃ喋れないのかな?」

 アセムたち一行はリリーマルレーンでネオジオン社近くまで移動したあと、
 シーマとはそこで別れた。

アセム「……遂に来たな」
ガロード「どうだいティファ。フル・フロンタルはいるかい?」
ティファ「わかりません……でも、中から強い念を感じます。怒りや、憎しみに近い……」
コウ「フン! ここでグダグダ言っても始まらん! 行くぞアセム! ガガロッド!!」
ガロード「いや俺そんな寸詰まりの名前じゃないからね?」
アセム「やっぱ絡みづらいなあ……今のコウ兄さん」

804 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/07/26(日) 21:36:09 ID:1YZIX6Jd0.net
 AM 05:40 ネオジオン社:ロビー
アセム「誰もいないな」
ガロード「さすがに社員みんな避難したんじゃない?」
アセム「とりあえず敵の本拠地だ。ここは慎重に……」
コウ「おい! 来てやったぞフル・フロンタル!! さっさと姿を現しやがれ!!」

 アセムらの思惑をよそに大声で叫ぶコウ。
 すると、MS搬出用のエレベーターが音もなく開く。

アセム「慎重に行こう……って言おうとしたんだけどな」
ガロード「だから無理だって今のコウ兄さん相手じゃ」
コウ「おまえら何をチンタラやってやがる! さっさとフロンタルをぶっ飛ばしに行くぞ!」

 長い長いエレベーターに揺られてアセムたちが着いた先。
 そこはネオジオン社地下にあるMS実験施設だった。
 白い壁に囲まれた広大な地下空間には、二機のMSが待っていた。

シャギア「やあ、来たなガンダム兄弟」
オルバ「やっぱりガロードもいるね。僕らの思った通りだよ」
ガロード「フロスト兄弟……!」
コウ「フン! 貴様らみたいな三下に用はない! さっさとフル・フロンタルを出しやがれ!!」
オルバ「あれはコウ・ウラキかい? なんだかいつもと随分キャラが違うみたいだけど」
アセム「まあそれは色々あったというか、気にしないでくれ」
シャギア「残念だがここにフル・フロンタルはいない。あれは君たちをここに誘い出すための陽動だったからね」
ガロード「くそっ! やっぱ罠かよ!」
アセム「ならもうここに用はないな。さっさと脱出を……」

??「オイオイ、そりゃねえだろ。ずっとここでお前らが来るのを楽しみに待ってたんだからよ」
コウ「! 誰だ!?」
ティファ「気を付けてください。来ます……!」

 次の瞬間、周囲の白い壁が開き、中から十数機のMSが現れる!

ガロード「!? なんだこいつら、モビルドールか?」
ティファ「中に人は乗っていない……でも、確かに人の意思を感じる……これは」
ゾルタン「これがネオジオングのサイコジャックというものだ、諸君!」
アセム「白いシナンジュ……!」
ガロード「てことは、お前がウチの家を燃やしたゾルタン・アッカネンか!」
ゾルタン「いかにも。ついでにお前らの姉ちゃんを攫ったのもな」
アセム「お前が……! セレーネ姉さんはどこだ!」
ゾルタン「心配しなくてもあのうるせえ女ならここにいるよ」
コウ「フン! ならさっさと姉さんを返すんだな、ザコめ!」
ゾルタン「……なんだと?」
コウ「お前のようなフロンタルのに構っている暇はない! 俺様にやられない内にさっさと失せろと言ってるんだ。この戦闘力5のゴミめ!!」
アセム「ちょ、ちょっとコウ兄さん! いくらなんでもゴミは言い過ぎ……!」
ゾルタン「は、ハハハハハ……」

 キャラ変したコウの罵倒を受け、突如笑い出すゾルタン。

ゾルタン「俺が雑魚? シャアの偽物であるフロンタルのさらに出来損ないのゴミだって?」
シャギア「オルバ、これは……」
オルバ「うん、非常にまずいね兄さん」
ゾルタン「誰が失敗作だ! 誰が出来損ないのゴミだ!! 誰が……!!」

 激昂したゾルタンは、あまりの激情に涙を流しながらハル・ユニットを呼び出す。
 床を突き破ってきたハル・ユニットと合体するシナンジュ・スタイン。
 白い巨体のMA、IIネオ・ジオングがその姿を現した。
アセム・アスノ【ガンダムAGE-2】&ガロード・ラン【ガンダムDX】&超コウ【ガンダム試作1号機】
VS
ゾルタン・アッカネン【IIネオ・ジオング】+フロスト兄弟【ガンダムヴァサーゴCB・ガンダムアシュタロンHC】開戦――!

805 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/27(月) 09:46:03 ID:/Qxdi7kM0.net
乙です。
フルバーニアンじゃなくてノーマルのGP01か

806 :通常の名無しさんの3倍:2020/07/27(月) 19:28:55.39 ID:XCI3Gdzw0.net
地上だしね

807 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/07(金) 09:10:39 ID:w6dOSdWG0.net
コウはあとどれくらいで戻るんだろう

808 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/10(月) 19:15:30 ID:Wz4pseDu0.net
〇月 〇日
キラ「作っておいてもらってこういうのもなんだけど、
   トリィは鳥型でなくてもよかったんじゃないかな」
アスラン「たとえばどんなロボット?」
キラ「リス型ロボット。名前はトリィではなくてヘリオポリス」

マーキロット「ヘリオポリス!
       それはエジプトにあったギリシャ風の都市の名前!
       そんなロボットだったらありがたい!」

ドモン「マーキロット的にはな」

×月 ×日
ウッソ「僕のニックネームが新しく欲しいんです」
ドモン「よし、俺が考えよう。ウッくん、ウッちゃん……」
ウッソ「個人的に呼ばれたい名前があります。
    試験的にこう呼んでください、ハイパー銀色の脚スペシャルと」

ミケロ「ハイパー銀色の脚スペシャル!
    なんてスペシャルな名前だ!
    今度からウッソではなくハイパー銀色の脚スペシャルだ!」

ドモン「あえてつっこまない」

809 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/11(火) 08:42:46.34 ID:mB/Q/jaB0.net
ファラ「今日はウルトラギロチンについて語ろう」
シュウト「ウルトラシリーズ好き!?」

アル「ウッソ兄さんはウルトラマンは何が好きなの?」
ウッソ「僕はティガだよ」

 数日後。兄弟達の家で。
リリーナ「こんなにティガの資料やグッズを持っているんですね。
     驚きました」
ヒイロ「俺も知らなかった」
ウッソ「全部僕のです」
シャクティ「私もティガ好きですよ」

リリーナ「ところでこれは何と呼ぶんですか? ブイゼクス?」
ヒイロ「ブイゼクスに見えるな」
シャクティ「ああ、これはブイシックス……」

パーガン「ブイゼクスでございます」
リリーナ「やっぱり! 私の推測は正しかったのですね」
シャクティ「えっ!?」
パーガン「ブイゼクスでございます!」
シャクティ「ええっ!?」

ウッソ(ヘキサも6って意味なんだけどな……)

810 :Wiki”管理”者:2020/08/12(水) 17:20:37 ID:qYtXtg9L0.net
職人の皆さま、お疲れさまです。
いつもスレを盛り上げてくださり、本当にありがとうございます。

Wiki管理者より連絡および相談です。

かねてからWiki上でもお伝えしておりましたが、管理者多忙によりWikiの更新や確認ができない状態が続いております。
状況改善の見通しも立っておらず、以前のような安定した頻度での更新は出来そうにありません。

お恥ずかしながら、Wikiの開設から管理・運営まで完全に素人の状態からここまで来てしまったため
こういった事態に対しどう対応すべきか全くわかっておらず、皆さまの知恵を拝借したいと思い、書き込ませていただきました。

長文、失礼いたしました。よろしくお願いいたします。

811 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/12(水) 18:46:57 ID:VsYmaJo90.net
いまコロナで暇な人多いから代わりにやってくれる人いるんじゃないの

812 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/12(水) 23:04:07 ID:+7pTzvO50.net
 管理人様、いつもありがとうございます。
私にはまとめウィキの管理はできそうもないので
管理人様の時間があいた時で更新していただけたらなと思います。
もちろん他に有志の方がいらっしゃるのでしたら嬉しいですが。
とりあえずネタ投下します。

ドモン「おっ、AGEのタイタスとVガンダムの対決か。MS戦の練習だな」

 ドモンが見守っていると、
Vガンダムはタイタスに抱きついて謎の技をかけた。

ウッソ「ギギムセメントクラッシュ!」
ドモン「なんだ、今の技は!?」
ウッソ「これはギギムセメントクラッシュです。
    ギギムのパイロットから学びました」
ドモン「そ、そうか……」

 次の日、東方不敗が兄弟の家に色々な写真を持って遊びにやってきた。
ドモンがキョウジと写っている写真もある。

ウッソ「あっ、この写真の人は?」
東方不敗「ブラックジョーカーだ」
ウッソ「きれいな人ですね。この人って誰かの奥さんなんですか?」
東方不敗「いや、そんなことはないが……。無論今ワシの妻ではない」

ウッソ「シャクティに怒られるかもしれませんが……、
    こういう人とエッチなギギムセメントクラッシュしたいです!」

 それを聞いた東方不敗は烈火のごとく怒った。

東方不敗「馬鹿者、馬鹿者、馬鹿者ー!」
ドモン「師匠、怒りすぎるのはさすがに……。
    ガンダムファイターが全力で殴ったら大変ですし。
    ウッソもそういう言い方はよくないぞ。
    たとえブラックジョーカーがレインと同じくらい魅力があってもだ」

東方不敗「なぜこんなに怒るのはワシでもわからん!
     ブラックジョーカーに下心を持った男が近づくことを考えただけで
     心の奥がムカムカする! なぜだ!?」
ドモン(師匠とブラックジョーカーの仲はだいぶ脈ありなんだな……)

813 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/13(木) 15:48:33 ID:IqLXnm040.net
 学校の休み時間にて。

ウッソ「カラス先生、バスケがしたいです」
カラス「しかしボールがないですね」
ウッソ「諦めたらそこで試合終了です!
    この持ってきたハロを球の代わりに使いましょう」

ハロ「ウッソ!?」
アル「スラムダンクみたいなことを言うね」
カラス「待ちなさい。
    学校にハロを持ってくるのはどうかと思います。
    下校時間までハロは没収!」

ウッソ「ええっ!?」

 その日の夜、兄弟達の家で。

アル「ということがあったんだ」
アセム「それはウッソが悪いよ。ハロを学校に持っていくなんて」

ウッソ「でもバスケをやるのはいいと思うんだ。
    ロボット漫画やアニメの主人公達もバスケ部だったりするし」
アセム「たとえば?」
ウッソ「パトレイバーとかバディコンプレックスとか。
    作品の中の話とはいえ、意外とバスケは操縦の特訓になるのかも」

アセム「なるほど……」

 次の日、また学校で。

アセム「今日はクラブでバスケをやろう。ボールを持ってきた」
ロマリー「バスケ!?」
アセム「スーパーパイロットになるためなんだ」

ゼハート「わけがわからないんだが……」

814 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/14(金) 23:35:14.30 ID:soOorcwj0.net
ウッソ「デュランダルさん、こんにちは。
    家まで来たのは大事な用件があるからです。
    新しいアイドルグループを思いつきました。
    ぜひTVでアイドルのショーの放送を」

デュランダル「どういうアイドルなのかな?」
ウッソ「まずマーベットさんがカミオンに乗って登場します」
デュランダル「なるほど、トラックに乗って。
       その車にアイドル達が乗っているのかな?」

ウッソ「次に犬ドッグが出てきます」
デュランダル「犬ドッグ!?」
――――――

ジェリド「バウンドドックはバウンドドッグなんだろうか……?」
マーベット「鳥バード!」
ヒイロ「任務終了。自爆する」
マーベット「エテモンキー!」
アンソニー&セガール「ウッキー!」

マーベット「同せい相手はブライトさんの2号、
      今はフリーのわけあり、エマリー」
エマリー「2号じゃない!」

マーベット「敵か味方かシャアボウヤ」
シャア「ガルマの方が坊やなのでは?」

――――――
ウッソ「というアイドルグループです」
デュランダル「それはみんなに出演許可を取っているのかな?」
ウッソ「これからです。きっと大人気になります」

ドモン「バカなこと言ってないでウッソは家に帰るんだ」
ウッソ「ドモン兄さん!?」
ドモン「弟が迷惑を。ほら、ウッソ、一緒に帰るぞ。
    でなければガンダムファイターの全力で謎の小袋80袋を投げつける。
    だいたい今の小さな子はエキセントリック少年ボウイを知らないだろう」

 こうしてドモンとウッソは帰っていった。

タリア「あなた、さっきのは何だったのかしら?
    せっかく来客用にお茶を持ってきたのに」
デュランダル「それは私が飲むよ」

815 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/15(土) 23:36:39 ID:3BP3azF40.net
 アムロが家族に好きなキン肉マンのキャラを聞いてみた。

セレーネ「ウォーズマンね。コーホー」
アムロ「なんとなくセレーネが好きなのはわかる」
ウッソ「スペシャルマンです。スペシャルなんですよ!?」
アムロ「意外な超人の名前だな」

ロラン「それはキン肉マンの牛丼です」
アムロ「牛丼はキャラなのだろうか……?」
ロラン「今日の晩ご飯は牛丼にしましょう」

 アムロが家族に好きなジョジョ3部のスタンドを聞いてみた。

セレーネ「スタープラチナね。スターだし。オラオラオラオラ!」
アムロ「主人公のスタンドか」
ウッソ「色々好きですがここはアヌビス神で。剣のスタンドの」
アムロ「意外なスタンドの名前だな」

ウッソ「あの剣を持って宇宙の虎と勝負したいです。
    日本刀とアヌビス神の対決ですね。
    スタンドに洗脳されるのが困りますが」
アムロ「そのゴッドワルドはまさかふんどし姿の……!?」

ロラン「ダークブルームーンです。ムーンですし」
アムロ「シブいスタンドだな」
ロラン「唐突ですが、ニュータイプの簡単な見分け方に気がつきました。
    ニュータイプの人は僕の料理を食べると鼻に血管が浮き出ます」

アムロ「何をバカなことを言っているのか。
    そんなことにひっかかるのはジョジョ3部の偽者の船長だけだ」
ロラン「……アムロ兄さん、今日晩ご飯抜きにしましょうか」
アムロ「えっ!?」

816 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/16(日) 15:58:20.82 ID:7vwuAAh00.net
ヒイロ「自爆する」
アムロ「ヒイロ、ボンバーマンの対戦弱いな」

ドモン「またキングボンビー!?」
アムロ「ドモン、また桃鉄で貧乏神がキングボンビーになったのか。
    ウチではガンダムファイトのファイトマネーで
    たくさん稼いでいる方なのに。
    キングオブハートもゲームでは違うものだな」

ウッソ「ハドソン系のゲームに限ったことではないけど……」
アムロ「どうした?」
ウッソ「ギャルゲー、恋愛系のゲームをやると
    僕が思ったエンドにならないんだ。
    どこが悪いんだろう?」
ヒイロ「わからん」
ドモン「シャクティに聞け」
アムロ「……だそうだ」

817 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/16(日) 19:22:16 ID:Q99z/tnd0.net
>>816
ウッソ「だ」
マクギリス「だが、断る」
ウッソ「シャクティは、色んな意味で黒いからあまり………
それに僕の好みはお姉さん系 デッス!!」
アムロ「そんなこと言うなウッソ!そんなウッソは、 怠惰ですねぇ」
ウッソ「だって別の意味で、脳が、脳が、脳が震える」
ヒイロ(!!?)
ドモン(このパターン、いやフラグは……)
ギンガナム(さっさと逃げるのがいいの、だ〜よ)リゼロのロズワール風に
アムロ「お姉さん系を攻めるんなら、俺がコツを教える。リアルでもゲームでも
カテジナさんは別だけど」
ウッソ「是非ともお願いします」

818 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/17(月) 00:05:50.21 ID:oH2KXOjs0.net
 AM 05:44 ネオジオン社:地下実験場

ゾルタン「どうしたガンダム兄弟! 逃げ回ってばかりでぇ!」

 コウの挑発に激高したゾルタンは、ネオ・ジオングの全武装を周囲にまき散らす。
 その度に壁や天井の建材がパラパラと崩れ落ちるも、ゾルタンは一向に気にしない。

ガロード「くっそ! アイツこんな狭いところで暴れやがって!」
アセム「このままじゃ最悪生き埋めだ。とにかく、何とか外に脱出しないと!」
コウ「お前たち! なにをグダグダやってやがる!」

 焦るアセムたちに業を煮やしたのか、コウの試作1号機が真っ先に飛び出した。

コウ「こんな図体だけのデカブツに俺様が負けるわけがないだろ! ギャリック砲!!」
ゾルタン「ただの豆鉄砲に大層な名前つけてんじゃねえ!」

 試作1号機の放ったビームライフルはIフィールドにぶつかり掻き消えた。
 しかし気にすることもなく、コウはなおもビームライフルを乱射する。

ガロード「コウ兄さん、普段は全然自分からつっこむタイプじゃないのに……」
アセム「ともかく今がチャンスだ。コウ兄さんが気をひいてる間になんとか脱出を!」
ガロード「脱出はしたいけどさ! これはキツイでしょ」

 確かに今、ゾルタンはコウの試作1号機に集中している。
 だが依然としてネオ・ジオングにジャックされたMSは、
 不気味に統制の取れた動きでアセムたちを狙っているのだ。

アセム「一体一体は大した戦力じゃない。だけどこう数が多くちゃ……」
オルバ「やれやれ、情けないことを言うね」
シャギア「それでも我々のライバルなのかな、ガンダム兄弟」
ガロード「うるさい! 今はおまえらの相手をしている場合じゃ」
シャギア「そんな意思のない人形に手間取るな、と言っているのだよ」
アセム「なんだと?」
オルバ「よく思い出すんだね、アセム・アスノ、ガロード・ラン。君たちが今まで何と戦ってきたのかを」
ガロード「俺たちが今まで……」
アセム「何と戦ってきたか……」

 その言葉に、アセムとガロード、二人は同時に顔を見合わせた。

アセム「そうだ……! なにを焦ってたんだ俺たちは……!」
ガロード「俺たちは、ずっとこういうヤツらと戦ってきたんじゃないか」

819 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/17(月) 00:07:41.64 ID:oH2KXOjs0.net
ゾルタン「ん? なんだあいつら……? ずっと逃げ回ってたのに急に動きがよくなって……?」
コウ「何をよそ見してやがるーーーッ! お前の相手は俺様だーーーッ!!」
ゾルタン「うるせえ! いい加減うっとおしいんだよオールドタイプ!!」

 ネオ・ジオングは隠し腕のランディングギアを伸ばすと、虫を振り払うかのように思いきり叩きつけた。

コウ「なにっ!?」

 不意を突かれた試作1号機は、鞠のように吹っ飛んで壁に激突する。

コウ「キュ〜(ヽ'ω`)」
アセム「コウ兄さん!」
ガロード「アセム兄! コウ兄を回収して! こっから脱出しよう!」
ゾルタン「行かせるものかよ!!」

 ゾルタンはサイコジャックしたMSを操り、DXとAGE-2に一斉に襲い掛かった。
 だが!

アセム「焦る必要は無いんだ。ビット、ファンネル、ドラグーン、ファング、戦い方は全部変わらない」
ガロード「たとえ精神波でコントロールされていても、動いてるのはただのMSなんだ。なら!」
ゾルタン「なんだこいつら? 今の一斉攻撃を全て避けただと!?」
オルバ「別に驚くことじゃないよ、ゾルタン」
シャギア「ニュータイプ、Xラウンダー……彼らはただの人間でありながら、ずっとそういう格上の存在と戦い続けてきた」
オルバ「その泥臭く積み上げてきた経験値をもってすれば、こんな数頼みの攻撃なんて」
シャギア「切り抜けるのは実にたやすいことだろうね」

アセム・ガロード「「じゃまだあアアアアアア!!」」

 一瞬の交錯、そのわずかな間に、DXとAGE-2のビームサーベルはIIネオ・ジオングから伸びるケーブルを全て切断した。
 サイコジャックから解放された無人機は、糸の切れた人形のようにバタバタと倒れていく。

ゾルタン「なんだと……?」

 呆然とするゾルタンをよそに、アセムのAGE-2は壁にもたれかかったままの試作1号機を回収する。

ティファ「ガロード、あそこです。あの一番端の壁の奥に、地上へ続く通路があります」
ガロード「サンキューティファ! アセム兄、俺が先導するから」
アセム「ああ! すぐに脱出しよう!」

 AGE-2はストライダー形態に変形するとチャフを撒いた。
 そして、目くらましの霧が晴れた時には、三機のガンダムの姿はどこにもなかった。

820 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/17(月) 00:09:38.28 ID:oH2KXOjs0.net
ゾルタン「くそっ!! あのオールドタイプどもが! 俺を舐めやがって!!」
オルバ「あ〜あ、まんまと逃げられちゃったね」
ゾルタン「うるせえ!! 半分はお前らのせいだろうが! なにボーッと見物してんだ!!」
シャギア「それはこの狭い実験場で、君が無差別攻撃を仕掛けたせいだろう?」
オルバ「同士撃ちはゴメンなんでね。あくまで自分の身を守ろうとした結果さ」
ゾルタン「それだけじゃねえ! おまえら、俺が戦っている間、あいつらにアドバイスしてたな?」
シャギア「アドバイス……? そんなことをしたかな、オルバよ?」
オルバ「してないよね、兄さん。ふがいない彼らを煽った覚えはあるけど」
ゾルタン「トボケやがって……!」

 ゾルタンは腹立たし気にモニターに拳を叩きつけた。
 
ゾルタン「一つ言っておくぞ、フロンタルがどう考えているかはともかく、俺はお前らを信用してない」
シャギア「ほう」
ゾルタン「この町でずっとガンダム兄弟と和気あいあい馴れ合ってたお前らが、どうして急に俺たちに手を貸す?
     お前たちに何のメリットがある? 一体何を考えてやがる? 
     本当は……土壇場で俺たちを裏切るつもりなんじゃねえのか?」
オルバ「馴れ合っていた、とは心外だね」
シャギア「我々は我々なりに、彼らのライバルとして暗躍していたつもりなのだがな」
オルバ「まあ、たまにご飯をご馳走になったりはしていたけどね」
ゾルタン「誤魔化すな! いいからちゃんと答えろ。お前ら兄弟が、俺たちに手を貸す理由を!」
シャギア「理由、ね」
ゾルタン「ちゃんと答えろよ? 返答次第じゃ、今この場で俺がお前らを……」
オルバ「僕たちが君たちに手を貸した理由は……君だよ、ゾルタン」
ゾルタン「……なに?」

 その意外な返答に、ゾルタンは一瞬キャラも忘れて聞き返した。

シャギア「君の境遇は知っているよゾルタン・アッカネン」
オルバ「シャア・アズナブルを再現しようとした紛い物の存在、フル・フロンタル。そのフロンタルのさらに失敗作……」
ゾルタン「てめえら……!!」

 ゾルタンの顔が見る間に紅潮し、額には脂汗が滲みだす。そして血が出るほどに唇を噛んだ。

ゾルタン「殺す! フロンタルの言いつけなんでどうでもいい、お前らはここで……!」
シャギア「つまり、我々と同じだ」
ゾルタン「?!」
オルバ「君と僕ら兄弟は似ている、驚くほどにね」
シャギア「我々もまた、ニュータイプだと周囲から勝手に期待され、勝手に失望された」
オルバ「残ったのは、カテゴリーFなんて失敗作の烙印だけさ」
ゾルタン「おまえら……」
シャギア「だから君の抱える情動に、我々は勝手に共感を覚えている」
オルバ「それが、僕たち兄弟が君らに手を貸した理由だよ」
ゾルタン「お前たちは……俺のためにこの計画に乗ったってわけか」
シャギア「まあそうなるな」

 こともなげに言い放つシャギアに、ゾルタンは頭を抱える。
 少しの懊悩の末、ゾルタンは絞り出すように言葉を発した。

ゾルタン「……お前たちの言い分はわかった。だが、まだ俺はお前たちを信用したわけじゃねえ」
オルバ「勿論それはわかっているよ」
シャギア「なら後は、戦働きで証明させてもらう」

821 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/17(月) 00:13:27.20 ID:oH2KXOjs0.net
 AM 05:50 ネオジオン社:近辺の森

アセム「反応はどうだ?」
ガロード「今のとこなし。ティファは?」
ティファ「私も……まだ捉えられません」

 地下実験場を脱出したアセムたちはネオジオン社近辺の森に身を潜めている。
 すぐに逃げ出さない理由は、囚われているはずのセレーネの行方を探るためだ。

アセム「フロンタルがいない以上、もうここに留まる理由はない。早く姉さんを見つけてみんなのところに戻らないと」
コウ「う、うう〜〜ん」
ティファ「ガロード、コウさんが目を覚ましました」
コウ「ハッ、こ、ここはどこだ? 僕はアムロ兄さんと戦っていたはずじゃ……」
アセム「よかった、キャラも元に戻ってる」
ガロード「やっぱコウ兄はこのキャラじゃないとな。絡みづらくて仕方なかったぜ」
コウ「アセム? ガロード? なんでここに? ていうか日付変わってるし機体も乗り換えてるし、一体僕に何があったの?!」
ガロード「う〜ん、なんていうか色々あったとしか」
アセム「詳しい説明は省くけど、今、町はデビルガンダムに乗っ取られてセレーネ姉さんは攫われて大変なんだ。コウ兄さんもフル・フロンタルと戦うのに力を貸してくれ!」
コウ「いや、何それ! 超展開すぎて全然理解できないんだけど!!?」
ガロード「まあまあそう言わずに。後でチャンと説明するから」
ティファ「! ガロード、来ます!」

 言い合いのさなか、ティファに促され、三機は一斉に散開した。
 すると一瞬前まで彼らがいたところを、強烈なビームが焼き尽くす。

ガロード「これって、変態兄弟のメガソニック砲……!」
アセム「追ってきたか、フロスト兄弟!」
シャギア「今の不意打ちを完全に避けるとは、流石だなガンダム兄弟」
オルバ「それでこそ僕らの宿命のライバルだよ」
ガロード「くそっ! 今はおまえらの相手してる暇なんかは無いんだよ!」

 掴みかかってきたアシュタロンHCのギガンティックシザーズを
 ガロードはシールドで受け流す。
 だがそれはフロスト兄弟の罠だった。
 いつの間にか背後に忍び寄っていたヴァサーゴCBが、
 DXの頭部目掛けて両腕のストライククローを展開する。

アセム「させるか!」

 そこに割って入ってきたのはアセムのAGE-2だ。
 AGE-2はビームサーベルを二刀流で振り回すと、寄ってきたストライククローをまとめて薙ぎ払った。

シャギア「ほう。我々の攻撃を完全に予測したか」
アセム「俺たちがいったい何度お前たちと戦ったと思ってるんだ!」
ガロード「いい加減ワンパなんだよお前ら!」
オルバ「ワンパとは言ってくれるねガロード・ラン」
シャギア「だが忘れてはいないか? 今回は彼もいるのだ」

822 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/17(月) 00:17:48.02 ID:oH2KXOjs0.net
 その言葉と共に、地中から全高100mを超える巨大な機影――IIネオ・ジオングが姿を現す。

ゾルタン「ようやく追いついたぞガンダム兄弟ィィィィ!!」
コウ「な、なんだアレ? 白いネオ・ジオング?!」
ゾルタン「お前らには散々イラつかせられたからな。借りはキッチリ返してやる。特におまえだそこの地味なガンダム!」
コウ「ぼ、僕!?」
ゾルタン「俺を散々舐め腐ったおまえには、死ぬほど地獄を見せてやる!!」
コウ「知らないうちに知らない人からメッチャ恨み買ってるーーーっ!!?」
ガロード「俺たちは先にフロスト兄弟をなんとかする! コウ兄はネオ・ジオングを!」
コウ「いや、無理無理! アムロ兄さんじゃないんだから一人でジオングは無理だって!」
アセム「うん、わかった! 任せたよコウ兄さん!」
コウ「聞いてなーーーーーーい!!」
オルバ「そろそろお喋りはやめにしようか」

 MA形態に変形したアシュタロンはギガンティックシザーズでがっちりとDXを掴むと、
 そのまま湖の方へ連れていく。

アセム「ガロード!」
 
 アセムもまた、それを追いストライダーで飛び去って行った。

コウ「ああもう、ウチの弟は揃いも揃って……!」
ゾルタン「なぁにボーッとしてんだ? 諦めたんならさっさとミンチになれよガンダム!」

 ゾルタンは肩部コンテナユニットからバズーカを取り出し、試作1号機に向けて発射した。
 だが試作1号機は急速旋回してそれを回避すると、逆にビームライフルを抜き撃ちする。

ゾルタン「なにっ!?」
コウ「Iフィールド! やっぱりこのネオ・ジオングにも装備してあったか」

 コウは続けざまにライフルを撃ちながらIIネオ・ジオングから一定の距離を保って走り抜ける。
 ゾルタンは試作1号機を狙ってビームライフルやグレネード・ランチャーを発射するも、
 それらは全て寸でのところで回避される。

ゾルタン「くそっ!くそっ! オールドタイプの分際で……バッタかよてめえは!」
コウ「今までの試し打ちでわかったけど、Iフィールドはあの巨体全てをカバーできてる訳じゃない。なら、狙うはあそこだ!」

 試作1号機は盾をかざしながらIIネオ・ジオングに向かって一直線で突き進んでいく。
 そしてビームサーベルを抜き放つと、機体下部に装備されたシュツルム・ブースターを一息に切り裂く!
 爆発が連鎖的に起こり、IIネオ・ジオングの巨体が大きく揺らいだ。

ゾルタン「なんだとォォ!」
コウ「重力下でそんな機体を持ち出したのが仇になったな。シュツルム・ブースターなしじゃその大きさは支えられないでしょ!」

 事実、本体に誘爆する前にゾルタンはブースターを切り離したものの、その機動力は大幅に減少している。
 残ったブースター、スラスターによる再制動を行っている隙に、試作1号機の姿はどこかへ消え去っていた。

ゾルタン「レーダーに機影なし、目視でも確認できず……ハハハ、やってくれるじゃないかガンダム兄弟!」

 高笑いするゾルタン。だがその言動と裏腹に、左目は真っ赤に充血して今にも泣きだしそうだった。

823 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/17(月) 00:23:24 ID:OxmKn68w0.net
やっぱり、フロスト兄弟はトリックスターなんだな
結構好きだよ

824 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/17(月) 20:07:04 ID:6Y1b97Z40.net
 この街にはアルタネイティブ社という企業がある。
ガンダムX本編ではティファを狙う悪役の会社だ。

 この街のアルタネイティブ社は手広く色々な商品を開発販売しているが、
売り上げはそこまで伸びていないようだ。

アルタネイティヴ「いい商品開発の案はないのか!?」

 そんなところに一人の訪問者が現れた。

ウッソ「アイディアを一つ持ってきました。
    ザンスカールの商品を参考にするんです」
アルタネイティヴ「しかしどの品物を参考にしたらいいのか……」

ウッソ「このポスターを見てください。
    これはザンスカールの会社員、ネネカさんがモデルの水着です」
アルタネイティヴ「そのポスター見たことあるな!」
ウッソ「ポスターにもなったこの青い水着はセクシーだとして
    高い売り上げと利益をザンスカールにもたらしました。
    これを参考にしてもっとすごい水着を作りましょう」

アルタネイティヴ「なるほど!
         もっとセクシーでHで露出度が高い凶悪な水着を作るのか!」

 アルタネイティブ社が開発販売した新型水着は
なんと会社設立以来最高の売り上げと利益をもたらした……。

セイラ「私もこの水着買おうかしら?」
シャア「アルテイシア!?」

ガロード「アルタネイティブ社ねえ……。
     パッとしない企業だけどこんなに有名になるとはね」
ティファ(ニュータイプの力でガロードの家族が
     それに関与していることを知りましたが
   黙っていた方がいいのかも……)

825 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/18(火) 18:00:34 ID:V7AGkxVy0.net
 学校にて。

シュウト「カラス先生もアニメや漫画見るの?」
カラス「もちろん」
アル「やっぱり学校の先生やってるキャラが好きなの?」
カラス「ああ、それもあります。
    ですが特に好きなのはセーラー戦士です」

ウッソ「カラス先生がセーラームーン!?」
カラス「セーラージュピターこと木野まことこそ
    すばらしいキャラクター。
    木星の戦士萌えです。
    作者の武内さんはすごいですね」

 その日の兄弟家にて。

ウッソ「ということがあったんです」
トビア「カラス先生も意外と漫画やアニメ好きだから。
    あ、そろそろハンコもらって帰ります。
    配達の途中ですし。サインでもいいですよ」
ロラン「では僕が」

シーブック「ところでウッソはセーラームーンだと誰が好きなんだ?」
ウッソ「セーラーVことセーラーヴィーナスだよ。
    漫画版のセーラーVのコミックスも見たことあったり」

シーブック「そこもVなのか!?」

826 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/18(火) 21:47:11 ID:SGGO1QBD0.net
セーラームーンの話はヒイロのまえでするなよ
あの画像も貼っちゃダメだぞ

827 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/19(水) 14:30:46 ID:yOaBRr7g0.net
刹那「ネクタイの結び方はこれで大丈夫だろうか…」
アムロ「うん?スーツなんか着てどうしたんだ?」
刹那「金融関係のミッションがあるのでスーツを着なければいけなくなった」
シロー「お前まさか犯罪に手を染めるんんじゃないだろうな?」
刹那「シロー兄さん、逆に犯罪を犯してないか監査する立場だから問題ない」

実写でのドラマ出演って兄弟だとガロードに次いで2人目?

828 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/19(水) 15:34:23 ID:iI+7VJkI0.net
アムロ兄さんも昔は普通に実写ドラマに出てた
シャアも

829 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/19(水) 17:59:40 ID:N6KBaS7f0.net
兄弟じゃないけど、今年の大河には、ガトーが出演してた

830 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/19(水) 20:12:12 ID:TYnM+AWS0.net
ジュドー「俺達の仲間のリーダー? そりゃあビーチャでしょ」
ウッソ「僕達の友達のリーダーはオデロさんだよ」
三日月「鉄華団のリーダーは当然団長のオルガだ」

アル「だって。これがみんなに聞いた結果だよ。
   でもウチの家族が知らないリーダー的存在が
   まだいるんじゃないのかな?
   たとえばアッザムリーダーのキシリア、マ=クベとか」

キシリア「いつ私がアルのリーダーになった!?」
マ=クベ「まあまあ、落ち着いてください」

 と、アルがここでさらに一言。

アル「というわけでリーダー、一緒に遊ぼうよ?」
キシリア「遊ばない」
マ=クベ「それはちょっと子どもに対してかわいそうな……」
キシリア「代わりに私の手料理をごちそうします。
     マ=クベも一緒に食べたらどうか?」

マ=クベ「え!?」
アル「ありがとう!」

 こうして嬉しそうに歩いていく3人を見ながら
今度はコウが一言。

コウ「これが人たらしのアル。おそろしい……」
ガトー「プラズマリーダーのケリィ=レズナーこそ
    我々仲間内のリーダー的存在かもな」
ケリィ「ふっ、アナベル=ガトーが今日は冗談か? 珍しい」

ガトー「今日は我々のリーダーが昼飯をごちそうしてくれるそうだ。
    お代はリーダー持ち」
コウ「ケリィさん、ありがとうございます!」
シーマ「それなら一緒に行くよ」
ニナ「私も!」

ケリィ「何!? 今日は冗談が過ぎるぞ!?」

831 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/20(木) 00:19:28 ID:vDdKHlBP0.net
ウッソ「アムロ兄さん、相談があるんだ。僕もVチューバーになりたい」
アムロ「具体的には何をするんだ?」

ウッソ「金管楽器のチューバを演奏したいんだ。
    それでライブ配信して聴いてもらったり」
アムロ「なるほど。
    昔は俺も巨人の応援の曲をトランペットで吹いたものだ。
    楽器はいいぞ。
    ところでウチにチューバはあったっけ?」

ウッソ「ないよ」
アムロ「楽器は値段が高いからなあ」

 そこでウッソが別の兄にこう頼んだ。

ウッソ「ドモン兄さん、チューバの購入やVチューバーの件にかかる費用、
    ガンダムファイトのファイトマネーから全額出してください。
    お願いします」
ドモン「そこで俺に話がくるのか!?」

ヒイロ「ドモン兄さんは金持ちだから。
    たとえるならウィナー家のカトルみたいなものだ」
ドモン「お金持ちキャラ!?」

832 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/21(金) 22:59:08 ID:ZB2iVQJk0.net
 ある日、商店街で。

マーベット「あれ、お兄さんじゃない?」
ウッソ「本当ですね。
    刹那兄さん、悲しそうな顔をしてどうしたの?」
刹那「パンを注文したかったが断られてしまった」

ウッソ「カロッゾさんやキースさん達に?
    どういう注文だったの?」
刹那「アンキパンだ。
   どうしても一回食べてみたくて」

マーベット「ドラえもん!?」
ウッソ「刹那兄さんは藤子作品好きだから……」

 また別の日、ウッソがオーティスやロメロ達と話をしていると。

刹那「助けてくれ。どこの技術者にも断られてしまった」
ウッソ「どうしたの?」
刹那「あるものが欲しいが誰も作ってくれない。
   キッドやDr.J、ミカムラ博士でもダメだった」

ウッソ「作ってほしいのは何?」
オーティス「ミノフスキーフライトの装置?」
ロメロ「まさかエクシア用のミノフスキードライブ、
    アサルトパーツ、バスターパーツ……」

刹那「目からピーナッツをかむ機械が欲しい。
   鼻からスパゲッティーを食べることのできる道具でもいい」
2人「ドラえもん!?」
ウッソ「刹那兄さんは藤子作品好きだから……」

833 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/22(土) 04:59:50 ID:AcfjNhJ30.net
>>813
安西先生…ジャミトフ・ハイマン
ゴリ(赤木)…ザビーネ
メガネ君(小暮)…ワイアット
ミッチー(三井)…トレーズ様
リョータ…ビルギット
流川…ヒイロ
桜木…ドレル

834 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/22(土) 16:23:47 ID:NIzgqmxW0.net
 今さらだがFF7のリメイクが発売されたので、
PS版のプレイの思い出をみんなに聞いてみた。

ガロード「ティファを優先して鍛えたよ」
アムロ「ティファつながりでか。ベタだな」

キオ「だいたいみんな平均して鍛えたけど
   シドはあまり育てなかったな。
   名前でヴェイガンギアシドみたいなイメージがあって」
ドモン「シドはデビルガンダムみたいなものだからな」

ヒイロ「俺はとにかくやりこんだ」
アムロ「ヒイロがFF7?」
ドモン「そんなイメージはないが……」
ヒイロ「あれはメテオからみんなを救うための話。
    ラスボスの狙いに仮に名前をつけるならオペレーションメテオ。
    それを阻止するのが俺の目的だ」

ロラン「みなさん、おやつにしましょう。コーヒーブレイクです」
ヒイロ「3時のおやつ……。
    仮に名前をつけるならオペレーションデイブレイク」
ドモン「デイブレイクとは夜明けを意味する言葉では?」
ヒイロ「……自爆する」
アムロ「ドモン、ヒイロを取り押さえろ!」

 おやつの時間中、今度はFF8のプレイの思い出をみんなに聞いてみた。

835 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/22(土) 16:27:00 ID:NIzgqmxW0.net
シュウト「カードゲームだよ」
アムロ「色々な人とカードで対戦できるからなあ」
ドモン「敵をカード化した後、それを使ってアイテム精製等もできるな」

アル「カードゲームだよ」
ドモン「アルもか」

ウッソ「カードゲームだよ」
アムロ「……なんで3人ともカードの思い出なんだ!?
    他にも色々あるだろう!?」

ウッソ「今、学校の仲間で対戦できるトレーディングカードが流行っているから……。
    遊戯王とかポケモンカードとか。
    僕もポケモンカード持ってたり。
    Vガンダムみたいに飛べるひこうポケモンのとかエスパータイプとか」

 その頃マリーメイアの家で。

マリーメイア「もう一回対戦です!
       私がカードゲームにここまでハマるとは!」
リィズ「あやとりと同じくらい楽しいものがあるとはね。
    マリーメイア、その勝負受けてたつ!」

リリーナ「エンドレスデュエル!?」

836 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/22(土) 17:14:32.27 ID:zFBmwwKq0.net
>>834
刹那「daybreak's bell!?」
ドモン「いや、それはラルク………ってOPの曲だったな」

837 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/23(日) 22:53:51 ID:IQQK/FP00.net
オデロ「いけっ、フィンファンネル!」
アムロ「リガズィでもまだまだやれるぞ!」

 模擬戦終了後。

アムロ「なかなかスジがいいな。
    ニュータイプだけのことはある」
オデロ「今日はありがとうございました!」
アムロ「これくらいはお安い御用だ。
    また俺の機体を使いたいのなら遠慮なく言ってくれ。
    許可を出すよ」

ウッソ「ヒイロ兄さんのウイング、実は乗ってみたかったんだ!」
ヒイロ「今日は願いがかなってよかったな」
ウッソ「光の自爆!」

 ウイング自爆後。

ヒイロ「なかなかスジがいいな」
ウッソ「いつもは自爆なんてとみんなで言うんだけど
    ひそかにあこがれたりして」
ヒイロ「ちゃんと生還できたしな。
    また俺の機体を使いたいのなら言ってくれ。
    許可を出す」

アムロ「ウッソ、ヒイロ、2人とも話がある。
    当分の間、自爆禁止」

838 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/25(火) 20:27:48 ID:MtTQYelU0.net
レイン「こんにちはドモン」
ドモン「どうしたレイン、ウチに来るなんて珍しいな」
レイン「アムロさんに相談したい事が有ったんだけどお仕事?」
ドモン「ああ、まだ帰ってきてないけど相談って?」
レイン「ライジングガンダムを改修しようと思ってるんだけどね、Zガンダムを改修した機体のリ・ガズィってアムロさんのでしょ?
それでお話聞いてみたいなって」
ドモン「バックウェポンシステム付けて高機動&#183;高火力タイプにしようって事か?」
レイン「そんな所かな、まぁバックウェポン外せば普通のライジングガンダムだし改修の手間も掛からないと思うんだけど」
ドモン「レインの物なんだし好きにすれば良いと思けど…さしずめリファイン&#183;ライジングガンダム………Re:ライジングガンダムってとこか?」






[屋根裏]
?「その名前は残しておいて下さい」

839 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/30(日) 21:15:45 ID:CUhdXvgN0.net
もうダイバーズ組は両方解禁か
しかしメイの正体がイヴの因子を受け継いだ存在だからこのスレ的にはどうなるんだろう?
昔の生まれ変わり系(昔は今世と前世で意識独立が普通)かそれともイヴの娘か

840 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:49:09 ID:q1k0DyKd0.net
 AM 05:52 ネオジオン社:森の中の湖

 ガンダムDXとガンダムアシュタロン、ガンダムAGE-2とガンダムヴァサーゴ。
 4機のMSは、時折相手を入れ替えながら空中で激しく切り結ぶ。

ガロード「答えろ変態兄弟! おまえらどうしてセレーネ姉さん『なんか』を攫ったんだ!」
アセム「お前らが攫ったのはセレーネ姉さんだぞ! 
    このスレに初登場してから大分経つのにヒロインぽい扱いなんて殆どされたことのないあのセレーネ姉さんだぞ!?」
ガロード「言え! いったいどんな特殊な理由でお前らはセレーネ姉さんを攫ったんだ!」
オルバ「やれやれ、実の姉に向かってひどい言い草だね。攫った僕らが呆れるよ」
シャギア「セレーネ・マクグリフを放っておけば、いずれ彼の計画に支障をきたすことになった。だから口封じさせてもらった。それだけのことだ」
アセム「『彼の計画』……? フル・フロンタルのIMD計画か」
ガロード「お前らはIMD計画のこと、全て知ってるんだな!? 答えろよ! アイツは一体何をしようとしてるんだ?!」
オルバ「質問ばっかりだね、君たちは!」
シャギア「仮に知っていたとして、君に教えてやる義理はない!」

 再び睨み合う4機。そこへコウのガンダム試作1号機がやってくる。

コウ「あ、いたいた! お〜い、アセム、ガロード!」
ガロード「コウ兄!」
アセム「コウ兄さん、あのネオ・ジオングは? もう倒したの?」
コウ「まさか! なんとか隙を突いて逃げ出してきたよ。ただ足回りにダメージは与えたから、早々追っては来れないはずだ」
ティファ「……ネオ・ジオングに足はありませんけどね(ポツリ」
ガロード「え、なんか言ったかいティファ?」
ティファ「ううん、何も」
アセム「ともかくこれで3対2だ。フロスト兄弟とも一気にケリをつけて、早く姉さん探しを……」
シャギア「いいや、戦況は3対3。振り出しにもどっただけだ」
コウ「なんだって?」
オルバ「まさか君がゾルタンに痛手を負わせるとは思わなかったけどね。そのせいで彼、随分お冠みたいだよ」
ガロード「彼って……」
コウ「そんな、バカな!」

 振り返った3人は我が目を疑った。
 ブースターを破壊されたはずのIIネオ・ジオング、
 その巨体がこれまでを上回る機動力でこちらに迫ってきているのだ。

アセム「あの速さ、いったいどういうカラクリだ?」
ティファ「多分、アレのせいです」

 そう言ってティファが指差したのは、IIネオ・ジオングの背中に展開されたリング状のユニットだ。
 怯える声で彼女は呟く。

ティファ「感じます……アレはとてもよくないもの。この世界の理を塗り替えてしまう力……!」
ゾルタン「そうだァ! これがハルユニットの真髄! ネオ・ジオングのサイコシャードというものだ!!」

 ゾルタンが発生させたサイコシャードは周辺の物理法則を書き換え、
 重力すら無視してその機体を縦横無尽に動かしている。

841 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:50:05 ID:q1k0DyKd0.net
コウ「バナージのユニコーンといい、サイコフレーム入りの機体はなんでもアリかよ……!」
ゾルタン「そういうことだ! ついでにこんなこともできるんだなァこれが!」

 一瞬、サイコシャードがゆらめくと、IIネオ・ジオングの両腕からオーロラのような光の束が現れた。
 光の束は生き物のようにうねると、ガロードのDXに向けて襲い掛かる!

ティファ「避けて、ガロード!」
ガロード「ダメだ、間に合わない!」
アセム「ちいっ!!」

 咄嗟にアセムはAGE-2でDXを突き飛ばした。
 だが自身は避けきれず、右腕が光の束にさらされる。
 
アセム「まずい、なんだこれ!?」
コウ「アセム!」

 ライフルを構えていた指先から、AGE-2の右腕は連鎖的に壊れていく。
 危険を感じたアセムは咄嗟に肩から先を切り落とし、それ以上の破壊を防いだ。

オルバ「兄さん、あの現象は」
シャギア「物理的破壊もなしに、武装が勝手に自壊していく……あれがサイコフィールドによる干渉波か」
コウ「リタ義姉さんがやってた、時を戻す力の親戚みたいなものか!」
ガロード「ごめんアセム兄! 大丈夫か!」
アセム「大丈夫だ。たかが右腕を持っていかれただけ、まだ戦える!」
ゾルタン「健気だねえ。だがそんな意地、すぐに張らなくて済むようにしてやるよ!」

 そんな彼らを嘲笑うかのように、ゾルタンは再びサイコフィールドを展開、
 今度は試作1号機とDXの駆動系に強制介入し、その動きを完全に封じる。

コウ「これは、金縛り!?」
ガロード「動け! くそ、動けよDX!」
アセム「コウ兄さん! ガロード!」
ゾルタン「最初の獲物はお前だ青いガンダム! 兄弟たちの前で、バラバラになれぇ!!」
アセム「く……!」

 放たれたサイコフィールドの干渉波は一直線にAGE-2に向かう。
 やられる、アセムがそう覚悟を決めた時だ。

ティファ「ダメ!!」

 だが、そうはならなかった。
 サイコフィールドの光は突如現れたMS数機によって防御され、
 AGE-2は窮地を脱していた。

ゾルタン「なんだ、増援か? どこからきたものだ!」
ガロード「あれはGビット! てことはまさか?!」
ティファ「はい……私が動かしています」
 
 いつになく真剣な顔で、ティファが答える。

ティファ「あのマシンは……この世界にあってはいけないもの。だからD.O.M.E.にお願いして、力を貸してもらいました」
ガロード「マジかよ……」

842 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:50:47 ID:q1k0DyKd0.net
オルバ「これは驚いた。あのティファ・アディールが進んでフラッシュシステムを使うなんてね」
シャギア「それだけネオ・ジオングを……いや、ゾルタン・アッカネンを危険とみなしたか」

 ティファが操る10機のGビットはIIネオ・ジオングを包囲し、正確に攻撃を加えていく。
 その一糸乱れぬ動きに、ゾルタンは翻弄される。

ゾルタン「なんだこの無人MS? いや違う、こいつらの中には人の意思が存在する。これはビットMS、ならばつまり!」

 何かに気づいたゾルタンは、にやりと残忍な笑みを浮かべてDXを見た。

ゾルタン「そこにいたのか、ニュータイプウウゥゥ!!」
ティファ「…………!」
ゾルタン「ようやく合点がいったぜ。今までの戦闘、すべておまえがこいつらを操っていたってわけか。
     妙だと思ってたんだ。でなきゃ俺がただの人間にいいようにされるワケないもんなあ!」
ガロード「何言ってんだ! ティファは普通の女の子だ! 俺たちを操ってなんか……」
ゾルタン「うるせえ黙ってろオールドタイプ!」
ティファ「お願いです、もうこれ以上そのマシンを使うのはやめてください。でないと……」
ゾルタン「やめる? ハイそうですかって聞くわけねえだろ。ましてやニュータイプの云うことなんざ!」

 叫びと共にゾルタンはIIネオ・ジオングの肩部大型メガ粒子砲を発射、
 腕部の有線式ファンネル・ビットと併せて、拡散するメガ粒子がGビットの半数を焼き払う。

ゾルタン「ハハ、能力は本物でも戦闘は素人だな! タネさえわかればこんな人形どうってことはない!」 
ティファ「ううっ……!」
ガロード「ティファ!」
ティファ「大丈夫、まだやれます。せめて、あの背中のユニットを壊さないと……!」
ゾルタン「まだやるか。なら、こっちもお前に相応しいやり方でやってやるよ!」
コウ「サイコフィールドが発生していく……! またあの自壊させる攻撃が来るのか?」
ゾルタン「この俺がそんな芸のないことするわけないだろ! とっておきだ、喰らえよニュータイプ!」

 IIネオ・ジオングは胸の前で両手を組み、サイコフィールドを共振させた。
 するとサイコフィールドは変質し、波紋状のエネルギーになってガロードたちに襲い掛かる!

ティファ「これは……い、イヤ、あっ、あ…あぁぁぁぁぁっっっ!!」

 突如頭を抱えて苦しみだしたティファ。
 それにひきずられて、残っていた6機のGビットの動きも止まる。

ガロード「ど、どうしたんだよティファ!? 急に声を……あ、ぐあああああああ!!」
アセム「ガロード! ティファ!」
ゾルタン「見たかニュータイプ! サイコフィールドを応用すればこんなこともできる。これがゲル結界というものだ!!」
コウ「ゲル結界? なんだよそれは!」
ゾルタン「思考回路を破壊するビームだよ! 感応性の高いニュータイプには効果覿面だろ、ハハッ!」
アセム「そんな危険なものを……ぐうっ!」
コウ「きょ、距離が離れている僕たちまで頭痛が……!」
ゾルタン「さあ、早く逃げ出さないと数分で脳細胞がぶっ壊れちゃうよぉ!? もっとも、もう指一本すら動かせないだろうけどなあ!」

843 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:51:55 ID:q1k0DyKd0.net
 ゾルタンの言う通りだった。
 IIネオ・ジオングの放つゲル結界。その中心にいるガロードは、激痛で身動き一つ取れない。
 隣で苦しむティファの手を取ることすらできないのだ。

ゾルタン「ビットMSが止まった。ハハ、もう死んだか? それとも意識を失っただけかな? 
     どっちにせよ数分の誤差で結果は同じ事だがな!」
ガロード「ティ、ティファ……あぐっ、うぅ、くそ……動けよ俺の身体……!」
コウ「ガロ―ド! ティファちゃん!」
アセム「このままじゃ二人が……コウ兄さん!」
コウ「わかった、やるぞ!」

 二人は顔を見合わせて頷くと、一気にスラスターを噴かし、IIネオ・ジオングに突貫する!

アセム「うおおおおおおお!」
ゾルタン「うン? なんだテメエら!」

 不意を突かれ、二機のガンダムに取りつかれたIIネオ・ジオング。
 振り払おうと試みるが、彼らはしぶとくしがみつき続ける。

ゾルタン「くそっ! うざったいんだよお前ら! ネオ・ジオングから離れろ!」
コウ「絶対に離すもんか! ラガーマンを舐めるなよ!!」
ゾルタン「このオールドタイプが……やることがイチイチ見苦しいんだよ!」

 業を煮やしたゾルタンは、腹部に内蔵されたハイメガ粒子砲を発射した。
 胸部に取りついていたアセムのAGE-2は、その直撃を受け両ひざから先を失う。
 だが

アセム「今だガロード! こいつの気がそれているうちに、そこから脱出を!!」
ガロード「コウ兄、アセム兄……! く、うおオオオオオオオ!!」

 二人の兄の想いに励まされ、ガロードはGコンを握る手に残った力の全てを注ぎ込んだ。
 ガンダムDXはバーニアを全力で噴射し、ゲル結界の効果範囲から抜け出す!

オルバ「! 兄さん、ガロードがゲル結界から脱出したよ」
シャギア「ほう、やるな。さすがは我々のライバルだ」
ゾルタン「なん……だと? バカな! 一度発動したゲル結界から脱出できるはずが……!」

 ガロードの脱出に、一番驚いているのは他でもないゾルタンだった。

844 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:53:54 ID:q1k0DyKd0.net
ゾルタン「オイ、貴様一体どうやって逃げた! ニュータイプでもなんでもないお前が、どうやって……」
ガロード「はあ、はあ、そんなの、根性に決まってんだろ!!」
オルバ「根性だってさ、兄さん」
シャギア「いかにも彼らしい、非合理的な答えだなオルバよ」
ゾルタン「訳がわからない……!」

 歯噛みしながら両手で顔を覆うゾルタン。
 すると彼の困惑に呼応するようにサイコシャードの光が弱まり、
 IIネオ・ジオングは地面に墜落する。

アセム「どうしたんだ、こいつ一体?」
コウ「わからないけど今がチャンスだ。一度ひいて……」
ティファ「待って……! 待って……ください!」
ガロード「ティファ! 気づいたのかい? 身体は平気? 頭は?」
ティファ「平気、です。でも今は私より、『彼』のことを助けてあげて」
ガロード「『彼』?」

 そう言ってティファが指差したのは、沈黙を続けるIIネオ・ジオングだった。

アセム「『彼』って、まさかゾルタン・アッカネンか!?」
ティファ「はい」
ガロード「なんでだ! あんなヤツ放っておけばいいだろ! あいつはウチの家を燃やしてセレーネ姉さんを攫って、その上ティファをこんな目に……」
ティファ「でも、このままでは『あの人』はマシンに取り込まれて壊れてしまう。かつてのルチルやカリスのように」
ガロード「!?」
コウ「じゃあティファ、君がGビットまで持ち出したのは、はじめからアイツのことを救おうと……!?」

 コウの問いかけにティファはこくりと頷いた。

ティファ「でも、私の言葉では届きませんでした。だけど、あなたたち三人なら……きっと……」
ガロード「!? ティファ! しっかりしろティファ!」
ティファ「おねがい、ガロード……」
ガロード「ティファ!!」
ティファ「…………」
コウ「ガロード! どうした? ティファちゃんは無事か?」
ガロード「……うん、大丈夫。また気を失っただけだ。それよりコウ兄さん、アセム兄さん」
コウ「わかってる、ガロード」
アセム「やろう、ティファちゃんのためにも」

オルバ「決意は立派だけどね」
シャギア「そんなボロボロの機体で、IIネオ・ジオングを本当に沈める気かな、アセム・アスノ?」
ガロード「フロスト兄弟……!」

845 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/08/31(月) 01:55:34 ID:q1k0DyKd0.net
アセム「俺を舐めるなよ。確かに機体はボロボロだけど、まだ左腕が残ってる。最悪、弾避けくらいなら」
シャギア「そう息巻くな。戦うつもりならば、そこにティファ・アディールの置き土産があると教えている」
アセム「え?」

 アセムが振り返った先には、傷ついたGビットの姿があった。
 シャギアの言う通り、その腕にはAGE-2用の換装パーツを抱えている。
 対Xラウンダー用の砲戦装備、ダブルバレットだ。

コウ「これ、AGE-2の……ティファが持ってきていたのか」
オルバ「早く換装したらどうだいアセム・アスノ。その間くらいは待っててあげるから」
アセム「い、言われなくても!」
ガロード「おまえら……さっきからどういうつもりだ。どうして俺たちを助けるようなマネをする?」
シャギア「勘違いするなよガロード・ラン。別にお前たちのためにどうこうやっているわけではない」
オルバ「僕らがここにいるのはね、ゾルタン・アッカネン、彼を助けるためさ」
ガロード「え?」
シャギア「まあ、先ほどのゲル結界だったか? あんなものを使われては我々も手の出しようがなかったが」
オルバ「傍観もここまでだね。……見ろ、ここからの彼はもう、誰も制御できないぞ」

 オルバの見つめる先――IIネオ・ジオング。
 ずっと沈黙していたその巨体が、再び動き出そうとしている。

ゾルタン「く、くく、ハハ、ハハ。もういい。もうウンザリだ」

 その背中に光るサイコシャードは、先ほどよりも遥かに凶暴な輝きを宿している。

ゾルタン「本当にウンザリだ。お前ら愚鈍なオールドタイプも、傲慢なニュータイプも!」

 そう言いながらIIネオ・ジオングは今度は両腕を地面に突き刺した。
 すると地面が小刻みに揺れ始め、やがて地割れを伴うほどに大きな揺れになる!

コウ「な、なんだこれ?! なにが起こっている!」
オルバ「兄さん、これは」
シャギア「ああ、非常にマズいな」
ガロード「おいお前! 今度はいったい何をするつもりなんだよ!」
ゾルタン「……ネオジオン社の地下には、ヘリウム3の備蓄用タンクがある」
コウ「!?」
ゾルタン「この町のエネルギー10年分を賄えるほどの量だ。もし、サイコシャードでそれを同時臨界させたらどうなると思う?」
ガロード「どうなるって……どうなるんだ?」
コウ「この辺一帯……いや、日登町全域を飲み込むほどの、超巨大な爆発が発生する……!」
ガロード「なんだって!!?」
アセム「おいやめろ! そんなことしたら、お前だって巻き込まれるんだぞ!」
ゾルタン「いいんだよ! どうせもうすぐ消滅する町なんだ。だったら早めに、さっぱりさせようぜええエェェェェ!!」
コウ「こいつ……!!」
ガロード「コウ兄! アセム兄!!」
アセム「わかってる! こいつは……ここで必ず止めなきゃならない! 俺たちの力で!!」

 一瞬のアイコンタクトの後、三機のガンダムはIIネオ・ジオングに向けて一斉に突撃した。

846 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/31(月) 20:15:27.67 ID:D/PL07/40.net
 ある日のパン屋にて。

ザビーネ「なるほど。ではシーブックの弟のキミの疑問に答えよう。
     まずプリキュアは何歳でもなれるものだ。
     小学生だろうがずっと年上だろうが関係ない。
     もちろんそれは男でもかまわない。
     プリキュアの歴史を紐解けば男性のプリキュアだっている。
     キュアゴリラとか」

アンソニー&セガール「ウッキー!」
シーナ「キュアゴリラはTVで出てきたオフィシャルでございますぞ!」

ザビーネ「とまあこんなところでいいのかな?」
ウッソ「はい、ありがとうございますザビーネさん」

 ウッソの疑問に答えたザビーネにシーブックはお礼を言った。

シーブック「すまないな、ザビーネ」
ザビーネ「そんなことはないさ。いつでもプリキュアの話は歓迎だ」
シーブック「ところでウッソはなんでそんなことを聞きたがったんだ?」
ウッソ「僕の知り合いに魔法少女になりたいという人がいるので」
シーブック「魔法少女!?」

ウッソ「正確には魔法は使えないのでコスプレです」

サリィ「ホホホ、私の名前はサリィ、魔法使いサリィ!」
リリーナ「またベタなことを……」

シーブック「あの人か?」
ウッソ「違います」
ザビーネ「サルだろうが魔法使いサリィだろうが大切なお客様だ。
     ここのパンをおいしそうに食べてもらえると嬉しいな」

 数日後、商店街を歩いていたウッソとシーブックは
魔法少女的な格好をした女性に出くわした。
ひらひらのスカートに魔法のステッキのようなものを持っている。

847 :通常の名無しさんの3倍:2020/08/31(月) 20:17:43.86 ID:D/PL07/40.net
ミリエラ「魔法少女ミリエラ=カたん、ただいま登場!」
ウッソ「シーブック兄さん、あの人です。
    この間僕が言っていた魔法少女の!
    名前の最後はひらがなの『たん』です」
シーブック「たん……」

ウッソ「そして相方がいます」
シーブック「もう一人いるのか……?」
ウッソ「はい」

 その相棒は同じく魔法少女のような格好で現れた。

ガリー=タン「ミリエラ=カたんの仲間にしてパートナー!
       魔法少女ガリー=たん、ただいま参上!」

ウッソ「ん? シーブック兄さん、どうしたんです?
    おーい、シーブック兄さん?
    ダメだ、反応がない」

848 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/01(火) 02:27:34 ID:UTo4krBN0.net
果たしてその魔法少女は、何の系列の魔法少女か
プリキュアか、セーラーか、まどマギか、まちかどまぞくか、ミルなんとかももか、
色々考察されるが、これだけは言える。
この惑星の缶コーヒーは、旨い
後、まちかどまぞくの二期制作があるとか、あるとか……
ウッソ「シャミ子は、色んな意味でヤバいです」
ザビーネ「ちなみにマジでプリキュアになった男もいる。キュアゴリラとは別に
あれは男の娘とかいうやつらしいが」

ヒイロ「この街でのセーラームーンの話題は、禁句………」
アムロ「と言いたいけども、いるしなぁ…」
ヒイロ「というわけで自爆する」
アムロ「ちょ、おま!!」

今回の自爆の被害
・とりあえずコーラサワーとその周辺は無事
・クリス(ポケ戦)の家は無事
・これで勝ったと思うなよ
・シャミ子が悪いんだよ(笑)
・Qべぇを見かけたとの報告が

849 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/01(火) 10:34:26 ID:ELkcPdZw0.net
W5人衆のセーラー○ーンコラとカミーユのセクシーショットはどちらが破壊力デカイんすかねぇ

850 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/01(火) 22:30:16 ID:ZWzO74550.net
バスク「そんなにみんな私のラクスのコスが見たいと申すのか?
仕方ないな。せっかくだから一肌脱ぐか…」
ジャミトフ「脱がんでいい!つか誰もお前のラクスのコスプレなんぞ見たくないわ」
バスク「そんなに誉めるでない。照れるではないか
それに私のコスプレは108式ある。ラクスにティファ、
アホ毛マリアに赤血球、アレンビー
クーデリア、青いセイバー、ごちうさのリゼ、」
ジャミトフ「ええい!誰かこの変態を止めてくれ!」
バスク「仕方ない。ならリゼロのエミリアたんを」
ジャミトフ「もっと止めてくれ!イチオシのキャラなんだぞ!」

851 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/01(火) 23:44:59 ID:yoDi0YOW0.net
ベルリ「ドラゴンボールのカリン塔はエレベーターがあればよかったのにね」
刹那「俺もエレベーター派だ」

ドモン「それでは修行にならないだろう。
    当時の悟空は舞空術を覚えてなかったわけだし。
    塔を登るのも修行のうちだ」

 するとシュウトがキャプテンガンダムと一緒に騒ぎ出した。
コップの中の水をのぞいている。

キャプテンガンダム「この水が超聖水である確率100%!」
シュウト「おおー!」

ドモン「超聖水は普通の水なんだから100%になるだろうな……」
ウッソ「カリン様、仙豆を食べさせてください」
シャクティ「え? あ、その……」
ドモン「ほら、シャクティが困っているだろう。悪ノリはやめるんだ。
    そろそろドラゴンボールの冗談もなし」

シャクティ「カリン様と呼ばれるの、何かとっても興奮します。
      いい……」
ドモン「お、おーい、シャクティ?」

852 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:10:07.21 ID:q+ac27Fo0.net
 AM 06:03 ネオジオン社:近辺の森

ガロード「止まれえぇぇ!!」
ゾルタン「来やがったなガンダム!」

 ヘリウム3の臨界爆発、ひいては日登町消滅を防ぐため襲い来る三機のガンダム。
 IIネオ・ジオングは一斉に弾幕を張ってそれを迎撃する。

ゾルタン「おいフロスト兄弟! 今IIネオ・ジオングはサイコシャードを使えない。わかってるな?」
オルバ「勿論だよ、ゾルタン」
シャギア「我々とて、ここで彼らとの腐れ縁にケリをつけるのはやぶさかではない」
ガロード「やっぱ来たかよ変態兄弟!」
アセム「焦るなよガロード。こっちは3人相手も3人。なら」
ガロード「二人でフロスト兄弟の相手をしてる間に、もう一人がIIネオ・ジオングをぶっ倒す!」

 その言葉通り、ガロード、そしてアセムの二人がフロスト兄弟の機体と激突した。

コウ「コウ・ウラキ。IIネオ・ジオングに突貫する!」

 そして残ったガンダム試作1号機が、弾幕をかいくぐりIIネオ・ジオングに肉薄する。

ゾルタン「最初の相手はてめえか地味なガンダム!」
コウ「俺が中途半端に逃げたせいで、ティファちゃんをあんな目に遭わせてしまった。責任は、取る!」
ゾルタン「訳わかんねえんだよテメエは! 強気だったり弱気になってみたり……今度は覚悟を決めて英雄ゴッコか? ああン!?」
コウ「俺は英雄なんかじゃない。弟の彼女を心配する、ただの兄貴だよ!」

 IIネオ・ジオングは近づいてきた試作1号機に向かって、
 肩部大型メガ粒子砲、ファンネルビット、バズーカを無茶苦茶に乱射する。
 だが、コウはわずかな動きでそれらを回避した。

ゾルタン「ちょこまかと……! わかってんのか!? お前のガンダムが一番ザコいんだよ!!」
コウ「MS戦はカタログスペックだけでやってるんじゃない!」

 そしてIIネオ・ジオングの足元まで接近すると、一気に上昇。
 ビームサーベルを抜いて斬りかかる!

ゾルタン「なっ……! こいつバズーカを!」
コウ「まずはお前の武器を奪う!」

 試作1号機はシナンジュ手持ちのバズーカを破壊。
 続けて空中で反転し、IIネオ・ジオングの肩部大型メガ粒子砲にサーベルを突き立てた!

853 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:10:42.95 ID:q+ac27Fo0.net
シャギア「ほう、やるなコウ・ウラキ」
ガロード「へへっ! 伊達にMSオタクじゃないんだよコウ兄は!」
アセム「コウ兄さんは自分の機体に出来ること、出来ないことを知り抜いている」
コウ「そうだ! 機体のスペックが低くても、ニュータイプじゃなくても!」

 そしてその勢いのまま、腹部の大口径ハイメガ粒子砲まで一息に切り裂く!

コウ「機体の性能を100パーセント引き出せば誰にも負けはしない!」
ゾルタン「ぐううっ! 眠てえこと言ってんじゃねえ、ザコ機体のオールドタイプが!!」

 だがゾルタンも決して退かない。
 苛立った口調で吐き捨てると、IIネオ・ジオングの背部アームユニットを展開、試作1号機を捕獲した。

コウ「なに、しまった……!」
ゾルタン「どうだ。ご自慢の機動力も掴んじまえば意味ないよなあ。このまま握りつぶしてやる!」
コウ「ぐ、ぐあああ!!」
アセム「コウ兄さん!」
ガロード「コウ兄ーーー!」

 コウの危機を受け、アセムは咄嗟に目の前のヴァサーゴCBを蹴り飛ばし、脛のカーフミサイルで弾幕を張った。
 そうしてヴァサーゴCBから距離を取ると、今度はガロードと戦闘中のアシュタロンHCの背中に、ツインドッズキャノンを発射する。

オルバ「兄さん……ぐうっ!」
アセム「今だガロード! コウ兄さんを助けに!」
ガロード「OK! アセム兄!」

 アセムとの連携によりフリーになったDXはIIネオ・ジオングに向けて急接近、
 試作1号機を掴むアームユニットにハイパービームサーベルの強烈な一撃を見舞う。

ガロード「コウ兄! この隙に逃げて!」
ゾルタン「ふざけんな、逃がすわけが……グフッ!」

 激昂したゾルタンはさらに背部のアームユニットを展開し、試作1号機を捕まえようとした。
 だが、不意に悪寒に襲われ、次の瞬間コクピットに盛大に吐血する。
 その間にコウの試作1号機はIIネオジオングのアームユニットの射程からまんまと抜け出した。

オルバ「く、逃がさないよガロード!」
ガロード「コウ兄、オルバを頼む。俺はネオジオングの相手を!」
コウ「わかった! 頼むから無茶はするなよ」
ガロード「へっ! 俺から無茶をとったら何も残んないっての」

 軽口を叩きながらIIネオジオングと相対するガロード。
 対してゾルタンは口元の血を拭い、グルグルと目の前の相手に牙をむく。
 その姿は先ほどよりもずっと獰猛で、どこか弱々しくもあった。

854 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:11:59.48 ID:q+ac27Fo0.net
ゾルタン「が、はっ、はあ、はあ、糞が……!」
ガロード「こいつ、さっきよりも弱ってる。そうか、ティファが言ってたのってこういう……!」
ゾルタン「髭のガンダム……ニュータイプの腰巾着……次は、お前が相手かよ」
ガロード「ゾルタンとか言ったよな! 今ならまだ間に合う。もうこんな戦いはやめろ!」
ゾルタン「戦いを……やめろだと?」
ガロード「ニュータイプの力だって無限じゃない。強すぎる力はお前自身も傷つけるんだろ? このままじゃあんたは……」
ゾルタン「敵の心配をする前に……もうすぐ町ごと消滅する自分の身でも案じろォ!!」

 ほとんどヤケを起こしたようなシナンジュ・スタインの攻撃。
 ガロードはそれを難なく躱し、なおもゾルタンに呼びかける。

ガロード「だからいい加減にしろっての!! ティファはあんな目にあったのに、それでもお前を助けようとしたんだぞ!?」
ゾルタン「助ける? あのニュータイプ、俺を助けると言ったのか? は、ハハ……糞があ!!」

 ガロードの言葉に、ゾルタンは突如烈火のごとく激昂した。

ゾルタン「俺を助けるだと? ハハ、いかにもニュータイプが言いそうな傲慢な台詞じゃないか!」

 泣き笑いの表情を浮かべたまま、ゾルタンはなおも無茶苦茶な攻撃を続ける。
 その後先考えない弾幕の前に、ガロードのDXはうかつに近づけない。

ゾルタン「オールドタイプが理解するのは現象だけ。それはもういい、わかっているし期待もしちゃいない。
     だが、ニュータイプは! 本物のニュータイプはそうやっていつも俺たちを見下す!」
ガロード「ティファは! 誰も見下してなんか!!」
ゾルタン「そりゃ気づいてないだけなんだよなあ! 所詮本物のニュータイプにとっちゃ、
     俺みたいな強化人間は使われるだけの哀れな存在にしか見えんだろうさ!」
ガロード「強化人間……! そうか、お前もカリスと同じ……!」
ゾルタン「わかってたまるものか、本物のニュータイプに。
     周りから勝手に持ち上げられた挙句、勝手に失望された失敗作の気持ちがアア!!」
ガロード「……いい加減にしろよ」
ゾルタン「なにっ!?」

 ゾルタンは目を大きく見開いた。IIネオ・ジオングが張った無茶苦茶な弾幕。
 DXは今度はそれを避けることなく、盾を構えたまま真っ直ぐゾルタンに向かって突進してくる!

ガロード「俺にはお前の気持ちはわからない。わかってたまるか! お前みたいに勝手に拗ねてるヤツの気持ちなんて!!」
ゾルタン「俺が……拗ねてるだけのガキだっていうのか!?」

 DXは攻撃を受けてボロボロになった盾を捨てた。
 そして両手にビームサーベルを持つと、二刀流でIIネオ・ジオングに切りかかる!

ガロード「誰だって 辛いことや悲しいことを抱えて生きているんだ!! 
     なのに、自分がこの世で一番辛いみたいな顔をして……傲慢なのはどっちだよ!」

 そのビームサーベルを、IIネオ・ジオングは自らの大型ビームソードで迎撃。
 二機はぶつかり合いながら激しく切り結ぶ。

855 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:13:42.43 ID:q+ac27Fo0.net
ゾルタン「お前みたいな何の力もないオールドタイプに、何がわかる!!」
ガロード「ニュータイプもオールドタイプも関係ない! 俺はティファを、ティファが住むこの町を、ティファが好きな町の人たちを守るんだ!!」
ゾルタン「IIネオ・ジオングが圧されている……? たかがガンダム一機に? バカな!!」
ガロード「そのためなら! ニュータイプだろうが! 強化人間だろうが! 誰だってブッ倒す!!」

 DXの一撃は、遂にIIネオ・ジオングのビームソードを弾いた。
 そしてビームソードごと、IIネオ・ジオングの右アームユニットを切り落とす!

ガロード「まだだ! もう一撃! 今度は左腕だ!」
ゾルタン「くそっ! くそっ! クソがあアアアアアア!!」
ガロード「なっ!?」

 獣じみた方向と共に、ゾルタンはIIネオ・ジオングの周囲にサイコフィールドを形成した。
 その見えない結界にガンダムDXはなす術なくはじき返される。

シャギア「無茶をするなゾルタン! ヘリウム3の臨界に加えてサイコフィールドまで……それでは君の方が先に壊れるぞ!」
ゾルタン「うるせえ! 俺に指図するな! たとえぶっ壊れても、俺をここまで舐めたこいつらは確実に潰すんだよ!」
オルバ「ゾルタン・アッカネン……!」
ゾルタン「それでも邪魔するっていうなら、おまえらも一緒に……!」
シャギア「邪魔などはしないよ、ゾルタン」
オルバ「兄さん!」
シャギア「君の覚悟はわかった。ならば、我々も同じく覚悟を決めよう。次が、最後の攻撃だ」

 一方、ガンダム兄弟の3機のMSは、少し離れたところで距離をとり、攻めあぐねていた。
 IIネオ・ジオングが展開するサイコフィールドの周囲では禍々しいオーラが立ち上り、
 ニュータイプではないガロードら三人ですらはっきりとわかるほどの威圧感を放っている。

コウ「まずいな……あのサイコフィールド、ちょっとやそっとの攻撃じゃ破れそうにない」

 だがこうして手をこまねいている間にも、
 地面を揺らす振動はますます大きくなっていく。
 ネオジオン社地下のヘリウム3の臨界が近いのだ。

アセム「……サテライトキャノンだ、ガロード。今の俺たちで、あのサイコフィールドを破る手はそれしかない」
ガロード「撃つしかない、ってことか……!」

 ガロードは苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。
 ガンダムDXのツインサテライトキャノンは∀の月光蝶に次ぐ戦略兵器。
 MSが搭載するにはあまりに強すぎる力だ。
 その引き金を引く重みは、ガロード本人が最も理解している。

ガロード「そりゃ、この騒動のはじめのときも使ったけど、あの時はただのけん制だったからなぁ」
アセム「ガロード。お前の気持ちはわかる。けど今は」
ガロード「いいって。ここでためらっちゃ、アイツを助けるどころか日登町だって消えちまう」

 ガロードは顔をあげ、はっきりとした声色で答えた。
 二人の兄はその決意をうけ、大きく頷く。

ガロード「これで最後だ。俺がサイコフィールドを破った後は」
コウ「ああ! 僕らが必ずゾルタンを止める!」

 そう言って三機は再び散開。
 DXは一機、湖の上の狙撃ポイントに向かう。

856 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:15:41.82 ID:q+ac27Fo0.net
ガロード「よぉし……月が見えた!」

 ガロードはGコンを操作し、『サテライトシステム』を起動。
 DXからの要請を受けて、月からは青いレーザービームが降りてくる。

ガロード「ガイドレーザー確認。次、4.03秒後にマイクロウェーブ……何っ!?」

 ガロードは思わず声をあげた。
 DXとIIネオ・ジオングを繋ぐ射線。その線上に、突如二機のガンダムが割り込んできたのだ。

オルバ「思った通りだったね、兄さん」
シャギア「追い詰められた彼らは、最後は必ずサテライトキャノンを使う。我々の読み通りだ」
ガロード「フロスト兄弟……!」

 射線上に現れたフロスト兄弟のガンダムは、既にサテライトランチャーの発射姿勢に入っている。
 その砲口は他でもない、ガロードのDXに向いていた。

ガロード「わかってんのか!? このままじゃ日登町は無茶苦茶になっちまうんだぞ!」
オルバ「勿論わかっているよガロード」
シャギア「どのみちこの世界は、いずれ炎に包まれて消えさる。それを彼がやるか我々がやるかの違いでしかない」
ガロード「おまえらはまだそんなことを! 本気で言ってんのか!!」
オルバ「その判断は君に任せるよ」
ガロード「!?」
シャギア「今確かなことは、もうじきどちらもマイクロウェーブのチャージが終わるということだ。その後は……わかっているだろう?」
ガロード「…………!!」

 睨み合う3機を見て、ゾルタンは背後から高笑いをする。

ゾルタン「ハハ! サテライト同士の撃ちあいか! この町が消える景気づけには丁度いい花火じゃないか!」
オルバ「そうだね、よく見ておくといいよゾルタン」
シャギア「これから、我々がきみのために行うことを!」
ガロード「クッソおオオオオ!!」

 雄叫びと共にガロードは引き金に手をかけた。
 フロスト兄弟もそれに続くかと思われた……だが

オルバ「今だ兄さん!」

 突如、フロスト兄弟のMSはドッキングアウトし、
 二機のガンダムは下にある湖に落ちていく。
 するとどうなったか。
 サテライトランチャーに向けられていたマイクロウェーブは行き場を失い、
 湖面にぶつかって大規模な水蒸気爆発を起こす!

ゾルタン「なっ……!!?」

 突然現れた視界を遮る水の壁の出現に、ゾルタンは一瞬言葉を失った。

857 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:18:23.21 ID:q+ac27Fo0.net
オルバ「IIネオ・ジオングは2時の方向、動いていない!」
シャギア「撃て! ガロード・ラン!!」
ガロード「ツインサテライトキャノン、いっけえぇぇッ!!」

 そして水の壁の向こうから、巨大な光のビームがIIネオ・ジオングに向けて放たれる!

ゾルタン「なにぃぃっ!!?」

 ツインサテライトキャノンの一撃はサイコフィールドを貫通し、
 Iフィールドさえも易々と突き破った。

 咄嗟にゾルタンは回避行動をとったものの間に合わない。
 強大なエネルギーを秘めたビームは、IIネオ・ジオングの巨体の3分の一を削り取っていく!

ゾルタン「なっ、なんだ! 何が起こっているというんだ!!?」
ガロード「後は頼んだよアセム兄!」
アセム「任された!」

 混乱するゾルタンの前に、続けて現れたのはアセムの駆るガンダムAGE-2ダブルバレットだった。
 アセムはツインドッズライフルを外したバインダーから大型ビームソードを発生させると、
 4刀流でIIネオ・ジオングに斬りかかる!
 
アセム「喰らえ! ウルフ隊長直伝の……ウルフファング!」

 熾烈な連続攻撃になすすべなく傷ついていくIIネオ・ジオング。
 頼みの綱のサイコシャードも破壊され、もはや手も足も出ない。
 
ゾルタン「くそっ! くそっ!! なんでこうなる!? どうして追い詰められる!」

 モニター一杯に表示されるアラートを見つめながら、ゾルタンは涙目で叫んだ。

ゾルタン「俺は……俺はオールドタイプにすら負けるほどの出来損ないだっていうのかよ!!?」
アセム「自分のことを出来損ないなんて言うな!!」
ゾルタン「なんだと!?」
アセム「誰かが期待した存在になれなかったのなら……今度はちゃんと自分がなりたい自分になれよ!」
ゾルタン「偉そうに……俺に説教するのか!」

 IIネオ・ジオングは背部に残っていた3つのアームユニット、フロントスカートの隠し腕を展開した。
 だが伸ばした腕は、機体を掴む前に全てAGE-2に叩き斬られる。

ゾルタン「じゃあ……てめえはなったのか? お前は、なりたい自分ってヤツによぉ!?」
アセム「なった!」

 ゾルタンの問いかけに、アセムは迷うことなく即答した。

858 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:20:40.96 ID:q+ac27Fo0.net
アセム「確かに俺はXラウンダーでもなければニュータイプでもない。
    だけど俺は俺の力で、ロマリーやキオ、ゼハート、ユノアにアリーサ、フリット、兄弟、友達、町のみんなを守ってみせる!」

 そして、目にも見えない速さで、さらにIIネオ・ジオングの巨体を切り刻んでいく。

アセム「俺はスーパーパイロット、アセム・アスノだ!!」

 高らかな宣言を共に突き立てられた最後の一撃。
 その一撃をもって、IIネオ・ジオングは機能を停止し、ゆっくりと地面に墜落していく。

ゾルタン「負けた、のか……? この俺が、何者でもない、ただのオールドタイプに……!」

 コクピットの中で、ゾルタンは呆然と呟いた。

ゾルタン「ありえねえ……ありえねえ……この俺が、あんなクソ雑魚どもに……グブッ!」

 ゾルタンは再びコクピットで吐血した。サイコシャードを使い過ぎた反作用だ。

ゾルタン「まだだ……! まだ負けてねえ、この町ごと、アイツらを道連れに……!」
コウ「悪いけど、それだけはさせないよ」

 突然聞こえた背後からの声。
 コウの試作1号機が、いつの間にか忍び寄っていたのだ。

ゾルタン「てめえ、いつの間に……」
コウ「僕も驚きだよ。まさかこんなところで影の薄さが役立つなんてさ。よいしょ!」

 そのまま試作1号機は、有無を言わせずハル・ユニットからシナンジュ・スタインを引っこ抜く。

ゾルタン「何をしやがる! は、離せ!!」
コウ「こちらコウ。シナンジュは回収した。後は頼むよガロード」
ガロード「了解! ……ツインサテライトキャノン、発射ァ!!」
ゾルタン「なっ! ま、待t」

 ゾルタンは反射的に手を伸ばしたがもう遅い。
 ツインサテライトキャノンの二撃目は、残されたハル・ユニットを完全に消滅させた。


日登町:ネオジオン社近辺での戦闘結果

ガンダムDX……小破

ガンダムAGE-2……ノーマルウェアは大破。ダブルバレットに換装するも、機体本体部分にダメージ

ガンダム試作1号機……小破

フロスト兄弟のゲテモノガンダムズ……小破

ティファ・アディール……ゲル結界を受け失神。命に別状なし

シナンジュ・スタイン……大破

ハル・ユニット(IIネオ・ジオング)……ツインサテライトキャノンを受け完全消滅

859 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/06(日) 10:12:43.82 ID:gHCgm0tW0.net
キラ「コウ兄さん、シーマさんが麻雀しないかって誘ってるけど」
コウ「断る……」
ヒイロ「その方が賢明だ」
マ・クベ「まったく、あの時は二度と思い出したくない……部外者で良かったと思っている……」
とある東一局6巡目。

シーマ「国士無双!」
リリーナ「四暗刻単騎!」
SDガンダム大図鑑のナレーション「大三元」
ジェリド「賭け麻雀だったら身ぐるみはがされてたー!……ってか俺だけ関係ないだろ!」

例のクレヨンしんちゃんのシーンを見て。

860 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/06(日) 17:00:06 ID:5Uh8sRtM0.net
アル「今日は学校の授業で街のお年寄りの話を聞いてきたんだ」
アムロ「へえ。誰に話を聞いたんだ?」
アル「Bガンダムのウモンじいさんだよ」
アムロ「ボールでありガンダムでもあるあれか……」

アル「Bガンダムすっごく強いんだね!」

 とアルとアムロが会話をしているとどこからか違う人物が現れた。
アイナだ。

アイナ「そうです! ボールは強いのです!」
アムロ「いやにボールの肩を持つな」
アイナ「ボールと戦ったこともある自分にはわかります。
    みなさんにあの機体の強さとすごさを伝えたい……!」

 その日の夜、サハリン家の屋敷で。

アイナ「お兄様、大切なお願いがあります。
    ボールを改造強化してください。
    そしてみんなにボールの強さとすごさをしらしめたい……!」
ギニアス「妹に頼まれごとをされるのは兄として嬉しい。
     いいだろう。
     ところでどういう改造をすればいいのだろうか?」

アイナ「モビルファイター並みにさらに強くしてください。
    改造した機体の名前はマスターボール。
    東方不敗のマスターガンダムを倒すほどの機体性能が欲しいです」

ギニアス「ポケモンみたいな名前なので却下。
     この依頼はなかったことに」

861 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/07(月) 09:34:33 ID:je2tqzHB0.net
だがボールにゃ肩はないがな!(※肩をもつとはそういう意味ではありません)

862 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/08(火) 13:39:22 ID:5TxdQeU00.net
そろそろスレ容量1000KB超えるが
マジであとどれくらい書けるんだろ

863 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 21:15:13.05 ID:/AAw9hGi0.net
>>861
>だが ボールにゃ

ボール=BALL=たま=〇玉を鷲掴み
刹那「!!!!」

864 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 21:48:35.90 ID:ounjiAc20.net
>>863
◯沢直樹で中の人やられたか………
オネェ(っぽい)キャラはいるけど、◯玉掴みそうなキャラはわからんけど、掴まれそうな人はいるかもしれない

865 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 22:36:36.50 ID:vcJjeeJd0.net
ヤザンさんがにぎにぎしてた様な

866 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:20:20.78 ID:7LT8zGEQ0.net
 AM 06:07 ネオジオン社:近辺の森

アセム「これでIIネオ・ジオングは倒した! ヘリウム3の臨界は?」
コウ「ダメだ、まだ止まってない!!」
ガロード「せっかくゾルタンを止めたってのに。遅すぎたのかよ!?」

 IIネオ・ジオングを倒してもアセムたちの戦いはまだ終わっていない。
 ゾルタンがサイコシャードによって引き起こした、ヘリウム3の同時臨界。
 それを阻止しなければ、日登町は地上から消滅してしまう!

アセム「なにかあるはずだ……臨界を止める手が!」
コウ「そうだガロード! サテライトキャノンだ! サテライトキャノンでヘリウム3を吹っ飛ばすんだ!」
ガロード「サテライトキャノンで……? そんなことして大丈夫なの」
コウ「臨界に達しなければヘリウム3もただのガスなんだ。それでも多少の被害は出てしまうだろうけど」
ガロード「日登町全部が消えてなくなるよりマシってことか。わかった!」

 ガロードは覚悟を決めると、コウに指示された狙撃ポイントに向かった。
 そしてサテライトシステムを再起動し、キャノンのチャージを行う。
 地面の振動がますます大きくなる中、ガロードは未だ気を失っている隣のティファを見た。

ガロード「見ててくれよティファ。この町は、俺が必ず守るから。……サテライトキャノン、発射!」

 二門の大砲から放たれたビームは一直線にネオジオン社に向かう。
 コロニーすら一撃で破壊する威力の前に、社屋は跡形もなく消し飛んだ……かに見えた。

アセム「ネオジオン社の消滅を確認。やったのか、ガロード!?」
ガロード「……ダメだ」
アセム「え?」
ガロード「ダメだった。地上部分は吹っ飛ばしたけど、地下にシェルターがあったんだ!」
アセム「なんだって!?」

 知っての通り、つい昨日の晩までネオジオン社は周辺住民が避難するシェルターとして使われていた。
 それもただのシェルターではない。
 いつシャアがトチ狂ってアクシズ落としを行ってもいいように、
 ナナイが設計した小惑星の衝突にも耐えられる規模のシェルターだ。

コウ「なんてことだ。ヘリウム3の反応はシェルターのさらに地下……今のサテライトキャノンじゃ全然効いてない!」
ガロード「くそっ! ならもう一発だ!」

 ガロードは冷却もそこそこに、再びサテライトキャノンの発射体勢に入った。
 だが、同時にモニターに表示されたアラートに、彼は目を大きく見開く。
 そこには、『サテライトキャノン使用不可』という警告がハッキリと書かれていた。

867 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:21:53.29 ID:7LT8zGEQ0.net
アセム「サテライトキャノンが……もう使えない?!」
コウ「多分、IIネオ・ジオングとの戦いのせいだ。武装を自壊させるサイコフィールドが、サテライトシステムに悪影響を与えたのかもしれない」
アセム「冷静に言ってる場合じゃないだろ! もう臨界まで時間が無いんだ! なにか……なにか他に方法は……!」
ガロード「クソッ!! 諦めるもんかよ! こうなったらビームサーベルで壁を掘ってでも……!」

 雄叫びと共にシェルターに突撃を仕掛けるガロード。
 だがその手を、隣から誰かが優しく止めた。

ティファ「待って、ガロード」
ガロード「ティファ! 目が覚めたのかい!?」
ティファ「お願い、聞いてガロード。今すぐここから離れて。コウさんたちも」
ガロード「どういうことだよ? なんとかしなきゃ、もうすぐ爆発が起きて日登町が……!」
ティファ「それなら大丈夫」

 そういってティファは静かに首を振る。

ティファ「わたしたちにできることは、もうないから」
ガロード「それってどういう……」
 
 謎めいたティファの言葉に、ガロードが意味を問おうとした時だった。
 突如、周辺の森の木々が大きく揺らぎ、地下から巨大な『何か』が顔を覗かせる。

コウ「あれは……」
アセム「デビルガンダムヘッド!? それにしちゃデカい、デカすぎる! 戦艦クラスはあるぞ!」

 突如地下から現れたモノの正体。それは異常成長を遂げたデビルガンダムヘッドだった。
 コウたちもデビルガンダムとは何度も戦ってきたが、これほどの大きさのDGヘッドは見たことがない。
 それが一度に十数本も、ネオジオン社を囲むように生えてきたのだ。

デビルガンダムヘッド「…………」
ガロード「こいつら、俺たちのことに気づいてない? 一体何をしに来たんだ?」

 その時、地面の振動がこれまでにないほど激しくなった。
 遂にヘリウム3の同時臨界が始まったのだ。
 だがそれと同時に、DGヘッドは信じられない行動を取った。
 
コウ「あれって……」
ガロード「ウソだろ、おい」
アセム「DGヘッドが、ヘリウム3を喰ってる……!」

 巨大DGヘッドたちはシェルターに頭を突っ込み、我先にと臨界したヘリウム3を食らい始めたのだ。
 そしてあっという間に喰いつくすと、何事もなかったかのように地下に戻っていく。

868 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:23:04.53 ID:7LT8zGEQ0.net
コウ「……ヘリウム3の反応なし」
アセム「振動も収まった……」
ガロード「この町はデビルガンダムに救われたってコト? 冗談キツイぜ……」

 ガロードたちは複雑な表情でDGヘッドが消えた穴を見つめていた。
 時折不気味な声が聞こえるその穴は奥が見えないほどに深く、さながら地獄に続いているようだ。

アセム「これからアイツと戦うんだな、シロー兄さんたちは」
コウ「本当に勝てるのかな、あんな化け物相手に……」
ガロード「何言ってんの! 勝つさ! ぜったい!」

 少しの沈黙。

アセム「そうだな。信じよう。シロー兄さんたちなら絶対に勝てる」
コウ「うん、そうだね。ガロードの言う通りだ」

 漠然とした不安とかき消すように、努めて明るく振舞うガロード。
 その気遣いを察して、兄たちもそれに同調する。

ガロード「ならもうここには用はないな。早く学校に戻ってヨナ兄たちに合流しようぜ」
アセム「ああ、そうしよう。……って、アレ? なんか忘れてるような」
ガロード「忘れてること?」
コウ「そもそも二人って、なんのためにネオジオン社まで来たんだっけ?」
アセム「なんのためって、そりゃフル・フロンタルを倒して、それから……」
ティファ「あの、ガロード」
ガロード「ん?」
ティファ「セレーネさん、忘れてます……」
アセム・ガロード・コウ「「「ハッ!!!?」」」

 ティファのその指摘に、三人は一斉に顔を青ざめた。

アセム「や、ヤバイ……完全に忘れてたセレーネ姉さんのこと……!!」
コウ「バカ! バカ! なんで忘れるんだよ! 一番大事だろソレ!」
ガロード「ていうか俺サテキャでネオジオン社吹っ飛ばしちゃったんだけど……まさかまとめてミンチにしちゃった?」
コウ「探そう! 今すぐ探そう!!」
アセム「そ、そうだね! 今すぐ見つけて復活させたら輪切り三日の刑くらいで済むかもしれないし!!」
ガロード「ティファ! 俺たちに力を貸してくれ!!」

 これまでに無いほどの必死さで懇願するガロード。
 だがティファはすぐに首を振った。

869 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:24:27.23 ID:7LT8zGEQ0.net
ティファ「ダメです。近くにセレーネさんの気配はありません」
ガロード「なんだって!?」
アセム「ティファの感知が届かないほど遠くに吹き飛ばされたのか?」
コウ「いや、もしかしたらさっきのDGヘッドにヘリウム3ごと食べられちゃったのかも……!」
ガロード「じゃあ今姉さんはデビルガンダムの腹の中ってこと?!」
アセム「そんな! ならウ○コになって出てくるまで待つしかないのか!?」
ガロード「ああーーっ!! しくじった!! セレ姉をウ○コにするなんて、復活したらどんだけ酷いお仕置きされるんだ……!」
コウ「ていうかウ○コからって、いくらこの町でも復活できるのかな……?」

 まさかの事態にビビリまくる3人。だがそこへ一機のMSが音もなく接近する。

???「それなら大丈夫だ。セレーネはミンチでもなければウ○コにもなっていない」
ガロード「誰だ!」
アセム「落ち着けガロード。あれは敵じゃない」
コウ「黒いストライクガンダム……スウェンさんか」
スウェン「そうだ」

 黒いストライクガンダム――ストライクノワールのコクピットで、
 スウェン・カル・バヤンはいつもどおり言葉少なに頷いた。

コウ「それでスウェンさん。あなたはどうしてここに?」
スウェン「キョウジに頼まれて、俺はフロンタルに攫われたセレーネの行方を追っていた」
アセム「キョウジさんが……」
 
 淡々と話すスウェンの言葉に、アセムは少しだけ驚いた。
 キョウジとスウェンといえば、密かにセレーネを巡って恋のライバル関係にあると言われている二人だ。
 だが周囲が勝手に思っているほど、その関係は悪いものではないらしい。

ガロード「で、でさ! さっきセレ姉はミンチにもウ○コにもなってないって言ったよな? てことは」
スウェン「ああ。彼女は無事だ。ネオジオン社から少し離れた倉庫で軟禁されているのをさっき見つけた」

 スウェンが手招きすると、背後からはスターゲイザーがゆっくりと歩み出てくる。

アセム「姉さん! セレーネ姉さん! よかった、無事だったんだね」
スウェン「声をかけても無駄だ。俺が発見した時、彼女は薬で眠らされていた。今もな」
セレーネ「んがっ! ぐごごごごごご………」
コウ「この豪快ないびき、間違いなくセレーネ姉さんだね」
ガロード「じゃあ今機体を動かしてんのはスターゲイザー自身か」
アセム「それにお前もよく無事だったな。ありがとな、スターゲイザー。姉さんを守ってくれて」

 アセムのAGE-2が頭部を撫でると、スターゲイザーは子供のようにぴょんぴょんと跳ねた。
 不思議なことに、兄弟家の戦闘で受けたはずの傷は、今はその多くが何者かによって修理されていた。

スウェン「ざっと調べてみたが、機体に何かを仕掛けられている様子はない。セレーネも、すぐに目覚めるだろう」
コウ「じゃあ、とりあえずこれで僕らの仕事はひと段落ってことかな」
ガロード「そうだね。じゃあすぐに学校へ戻ろう。アッチも心配だし」
アセム「ガロード。フロスト兄弟は放っておいていいのか?」
コウ「そういえば僕も気になってたんだ。あいつら、突然戦闘を放棄したように見えたけど」
ガロード「ああ、あいつらか……」
 
 聞かれて、ガロードはどこか面白くなさそうな顔をした。

ガロード「あいつらなら、もう気にしなくて大丈夫だと思うぜ」
アセム「???」
ガロード「まったく、こんな時まで人をおちょくって……ホントめんどくさいよあいつらって」
コウ「???」

 ガロードの謎の言い回しに首を傾げつつ、兄弟たち一行はセレーネを引き連れてネオジオン社を後にした。

870 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:33:26.44 ID:7LT8zGEQ0.net
 AM 06:10 ネオジオン社近郊:戦場跡

ゾルタン「くそっ! くそっ! 俺が、俺があんな只の人間に負けるなんて!!」

 破壊されたIIネオ・ジオングの残骸の側。
 大破したシナンジュ・スタインのコクピットでゾルタンは嗚咽を漏らしていた。

オルバ「ああ、これは随分手酷くやられたものだね、兄さん」
シャギア「まったくだ、これは言い訳の仕様がない敗北だな、オルバよ」
ゾルタン「フロスト兄弟……!」

 そこへやってきたのはフロスト兄弟のガンダムだ。
 ふてぶてしい顔の彼らを、ゾルタンは噛みつきそうな目で睨みつける。

ゾルタン「てめえら……やっぱり裏切りやがったな!」
シャギア「裏切る、とは心外だなオルバよ」
オルバ「そうだね兄さん。元々僕らは、フル・フロンタルの計画を探るために彼に近づいたんだから」
ゾルタン「なんだと!?」
シャギア「こう見えて我々は普段探偵をやっていてね。依頼を受けたわけさ、フロンタルの企みを止めて欲しいと」
オルバ「調査費も全額前払いでくれたし、万年金欠の僕らにとっちゃいい仕事だったよね」
ゾルタン「誰だ! 誰がフロンタルの計画を邪魔してる!?」
シャギア「本当は守秘義務があるのだが、まあ薄々検討もついているだろうから答えよう」
オルバ「僕らの依頼主はね、ギルバート・デュランダルだよ」
ゾルタン「ギルバート・デュランダル、あいつか……!」

 ギルバート・デュランダル。彼のことはゾルタンも知っていた。
 フロンタルらシャア軍団のメンバーでありながら、
 同時にネオジオン社の商売敵であるクライン社の現CEOである彼は、シャア軍団の中でも独特の立ち位置だ。

シャギア「もっとも彼も、ネオジオン社の情報を探っているうちに偶然フロンタルの企みに気づいたというがな」
オルバ「それで計画の全容解明のため、僕らに依頼を出してきたってワケ」
シャギア「他にも東方不敗や海賊部隊のような、どこの組織にも属さない人間を味方に引き入れつつな」
オルバ「潜り込むのは実際苦労したよ。フル・フロンタルは見た目と違って予想以上に用心深い男だったからね」
シャギア「ガンダム兄弟に恩を売ってからのセレーネ誘拐を成功させたお陰で、ようやくここまでこれたという訳だ」

 白々しい台詞を億面もなくフロスト兄弟。
 彼らを前にして、ゾルタンは泣き笑いと怒りの混じった複雑な表情を浮かべる。

871 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:37:11.30 ID:7LT8zGEQ0.net
ゾルタン「ハ、ハハッ、はじめから全部ウソだったってワケか! 自分たちを認めなかった世界に復讐したいってのも、俺に同情してるってのも! 全部!」
シャギア「いや、残念だが、それは本当だ」
ゾルタン「!!?」

 意外な答えに、ゾルタンは一瞬答えに詰まった。

オルバ「正直言って、初めの頃は君のことなんてなんとも思ってなかったんだけどね」
シャギア「だが君のことを知るにつれ、どんどん君が昔の我々の姿に被ってきてな。有体に言えば、情が湧いたというとこだ」
ゾルタン「…………」
オルバ「そして、同時にこうも思ったんだよ。昔の僕らにそっくりな君を、“あいつら”とぶつけてみたらどうなるだろうって」
ゾルタン「“あいつら”だと?」
オルバ「君もたった今、痛い目に遭っただろう?」
シャギア「ニュータイプでもなんでもない只の人間の癖に、時折ニュータイプを遥かに上回る力を発揮する、あの三人のことだよ」
ゾルタン「あのガンダム兄弟か……!」
オルバ「ほんと頭に来るよね、あいつらって。恋だの夢だの目標だの、いつも青臭いことばっかり言ってこっちの気持ちなんて全然理解しようとしない」
シャギア「本当にそうだ。彼らのせいで、私たちの計画も何度邪魔されたかわからない」
オルバ「だから僕らは決めたのさ。僕たちを認めなかった世界に復讐する前に、まずは彼らをぎゃふんと言わせてやろうってね」
ゾルタン「ぎゃふん……」
シャギア「普段、我々が彼らと馴れ合っているよう見えるのも、まずは懐に潜り込んで情報を集めているのだ。
     ……まあ、ロランくんの作る朝食が旨いのは否定しないがな」
オルバ「そうしていずれは、油断したところをまとめて寝首を掻いてやるのさ。
    ……まあ、ロラン・セアックが朝食を作って待っていてくれるのも、別に悪い気はしないけどね」

 それから二人は振り返ってゾルタンを見た。

オルバ「それで、君はどうだったゾルタン? 戦ってみて、綺麗ごとばかりいう彼らにムカつかなかった?」
シャギア「きっと頭にきただろう。次、戦う時は必ず仕返しする。そう思ったんじゃないか?」
ゾルタン「……当たり前だ! 俺が、この俺があんなクソ雑魚どもに負けたままで終われるか!
     ガロード・ランにアセム・アスノ、それから、あの影の薄いスーパー・コウ・ニイサン!!
     あいつらの名前は覚えたぞ。次戦るときは……必ず俺が叩き潰す!!」
オルバ「なんか一人間違った名前で憶えてるけど、ふふっ、その意気だよゾルタン」
シャギア「ならば次は、一緒にガンダム兄弟家の朝食時に襲うとするか」
オルバ「そうだね。あいつらを倒すにも、まずは栄養補給は大事だからね」
シャギア「フッ、寝ぼけ眼の彼らからかっさらう卵焼きの味は格別だぞ」

 フロスト兄弟の甘言にまんまと乗せられ、ガロードたちへの復讐に燃えるゾルタン。
 だがその瞳からは、先ほどまでの
 我が身を滅ぼしてでも世界を焼き尽くそうとする憎悪の炎は、いつの間にか消え去っていた。

872 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/22(火) 14:01:55.79 ID:g0w9P9q70.net
影の薄い、スーパー・コウ・ニイサンwww
なんかニイサンって発音にもよるけど、洋画に出てきそうな名前だな
こっちの名前でも何か活躍した方がいいんじゃね?ア◯ジャッシュの大嶋みたいな感じのノリで(笑)
このスレだと、カンコクのハレンチ将軍、バルコニー=ファフナー(ペンネーム、ヴァルダー=ファーキル)がいるけど
トレーズ「そんな人いたかな?レディ」
レディ「私にもわかりません」

873 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/27(日) 10:23:37.95 ID:fIEAs/fp0.net
ガロードはどの辺で勘付いたんだろーか>フロスト兄弟のあれこれ

874 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/28(月) 09:07:40.14 ID:V1tKsqy40.net
ニーサン(^U^)だが無意味だ

875 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/28(月) 09:10:20.69 ID:V1tKsqy40.net
あ、ネイサンなんたらってのは外国人によくある名前(ネイサンは男性名)

876 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/06(火) 16:21:32.20 ID:g5EPRVr10.net
セイ「(きょろきょろ)誰もいない。ドムの日するなら今のうち」

877 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/24(土) 07:42:37.73 ID:z+f0S6wt0.net
????「栄光ある竜の戦士達よ!
かつて我々を暗黒の世界へ押しやった者どもは、今、我々の足下にいる!
愚かな5、いや4球団に思い知らせる時が来たのだ。ほどなく栄光はドラゴンズの物だと!
機は熟した。共に戦おう、ドラゴンズのために。ドラゴンズの栄光のために!」
マシュマー「貴様、ハマーン様の演説をパクるな!」
ブライト「まったく、どうしてこんな時に限って……!おいコラ、お前ら、大野を舌なめずりしながら見るんじゃない!」
ハリー「失敬な、思えば8年前の時の暗黒の世界の住人が我々だったと思うとな……」
シェフィールド「ただ感慨深いだけなのでな、とりあえず2位はまだあきらめておらんのでな!」
ランバ・ラル「このランバ・ラル、8年の中で暗黒を忘れたぁぁ!!」
アムロ「今年こそ、今年こそ鷹を、鷹を狩ってやる……!!」


「7年間の暗黒」と言う訳で……。

878 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 10:04:38.66 ID:xhwZo4z80.net
2週間も書き込みの無かった過疎がヤバイ
同じようなノリでずっと続けるのは無理だ

879 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 21:46:35.53 ID:uhd6KcJi0.net
>>878
Wikiの閲覧者数見る限り、見てる人はそれなりに居るっぽいんだけどなぁ…
せめて感想やいい感じの便乗ネタとかあると盛り上がるんだけどね
なかなか時間取れない古参だけど、なんか小ネタ出してみるよ

クワトロ「新しい時代を作るのは老人ではないと言っておきながら…!」
カミーユ「だからって、100スレ目を目前に終わりは嫌でしょ大尉」

880 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 21:57:19.03 ID:LKiMashC0.net
そうなると、ビルドダイバーズネタを、と言いたいけど中々浮かばないのが現状なのかな?
刹那「つまり、俺はガンダムじゃなく、キーブレードの」
ドモン「その先は言うな。つかそれは違うリクだからな。しかも中の人ネタだ」
刹那「仕方ない、沙慈とディズニーに行く」
ドモン「いやだからといって行くなよ」

881 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:42:08.45 ID:xcGgmHiv0.net
 AM 05:24 日登町中央区:学校
 
ギャバン「ヨルムンガンド弾頭の大気圏再突入、確認!」
ハロ長官「デビルガンダムの方は!?」
リリ「第一波はなんとかこらえたようですわ。でも、続いて第二波を確認。3分後です」

 学校の視聴覚室は現在、臨時の警察本部となっていた。
 そこではハロ長官をはじめ、日登警察の上層部が情報の把握と指示に躍起になっている。

ハロ長官「グラハム警視正につないでくれ。学校の守りはどうなっている?」
グラハム(無線)『こちらグラハム・エーカーだ。東・西・南はすでにDG軍団と戦闘に入った。遅れていた北方面もまもなく鉄華団が到着する』
ハロ長官「わかった。到着を確認次第、君も西方面の防備に就いてくれ」
グラハム『了解した』
リリ「長官、今度は赤い彗星のひとから通信です。『現在、学校を覆っている結界はあと2分ほどで解除される』とのことです」
ハロ長官「そうか。魔法少女たちの協力に感謝すると伝えてくれたまえ」
リリ「わかりましたわ」
ギャバン「思ったよりも早く戦闘が始まりそうですな」
ハロ長官「いや、むしろよくここまで保ったというべきだろう。なんにせよ、配備が間に合ってよかった」
ギャバン「しかし、今回のデビルガンダムの戦闘力は未だ未知数。今の戦力で耐えられるかどうか……」
ハロ長官「それでもやらなくてはならない。……リリ嬢、東西南北の戦線に繋いでくれ。結界が解除され次第、デビルガンダムへの反攻作戦を開始する!」

 勇ましく宣言するハロ長官。だが次の瞬間、送られてきた第二波の映像に、彼は絶句した。

ハロ長官「これは……なんだ」

 学校:南防衛線 
サイ・サイシー「おいおい、マジかよこれ……」
チボデー「Shit……!」
ジョルジュ「これは……さすがの私も笑えませんね」

 第一波を退けたあと、新たに現れたDGガンダム軍団に愕然とするガンダムファイターたち。
 その敵の正体は……

デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」

アルゴ「ELS……! DG細胞に取り込まれたというのか!」
アレンビー「ヒドイよ! せっかくドモンが頑張って仲直りしたっていうのに!」
ヴィダール「悔しがってる暇はない! 来るぞ!!」

882 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:43:41.67 ID:xcGgmHiv0.net
 学校:北防衛線
デビルハシュマル「グオオオオオオオオオ!!」
ユージン「くそっ! 奴さん顔を見るなりいきなり撃って来やがったぞ!」
昭弘「いくら攻撃してもすぐ回復する……これがデビルガンダムの力か!」
シノ「ちくしょう! こっちは三日月もいねえってのに!」
オルガ「おい! 東防衛線に連絡を取れ! ソレスタルビーイングに援軍を……!」
メリビット「ダメ! 向こうはデビルシドの大群に襲われてるって! 応援は期待できないわ!」
オルガ「なんだと!?」

 東・南・北の三つの戦線に襲い掛かったものの正体。
 それはデビルガンダムによって捕獲・あるいは再生された怪物的MA軍団だった。
 これまで対面したことのない脅威に苦戦を強いられる一行。
 そして、ガンダム兄弟たちが担当する西防衛線に現れたのは……

カミーユ「気をつけろ、みんな! あれは……あれはただのMSじゃないぞ!」
ベルリ「バナージ、あれって!」
バナージ「サイコジムだっていうの!?」

 100メートルを超える巨体、ジムを思わせる頭部、真っ赤な装甲。 
 それはまさに、MAとの戦闘でバナージたちが遭遇したイd……もといサイコジムに他ならない。

ジュドー「デビルガンダムは……あんなものまで複製したっていうのかよ!?」
ヨナ「ぼんやりするな! 撃ってくるぞ!!」
デビルサイコジム「グレンキャノンモダアァァァァァァ!!!」

 浴びせかけられる大量のミサイルの雨。
 兄弟たちのガンダムは散開すると、覚悟を決める間もなくデビルサイコジムとの戦闘に入った。


 AM 05:24 日登町上空

 一方、デビルガンダム掃討作戦のためヨルムンガンドで射出されたシローたちも、
 予期せぬトラブルに見舞われていた。

ミケル「まずいです! 弾頭の軌道がどんどんズレていってます!」
サンダース「発射間際のドタバタで軸がズレたのか?」
エレドア「ていうかそもそもヨーツンヘイム社のトンデモ兵器なんだし、どこかしらに欠陥があったと考える方が自然じゃね?」
カレン「言えてるね」
ミケル「そんな落ち着いてる場合ですか! このままじゃ僕たち、警察署どころか海の中に一直線ですよ!」

883 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:44:17.79 ID:xcGgmHiv0.net
 トラブルはこれだけではない。
 デビルガンダムが目覚めたことによりデスアーミー軍団が活性化。
 シローたちの乗るヨルムンガンドの弾頭目掛けて、大量のデスバーディーが集結してくる。

モニク「ちっ! あの蝿ども、私たちに気づいたか!」
セイ「こ、このままじゃ僕たち撃ち落とされちゃうんじゃ……」
カスペン「ええい、戦場で怯えた声を出すな新兵!」
サンダース「隊長、指示を!」
シロー「それは……」

 問いかけにシローは一瞬口を濁らせた。
 彼らがいるのはまさに敵の中枢、判断一つ誤っただけで即全滅もありうる。
 その責任の重さをわかっているからこそ、シローはうかつに口を開けない。
 だが

ホルバイン「……爺さんが言っていた。鮫は怯えたヤツから襲ってくる。喰い殺されたくなけりゃ、先に鼻づらぶん殴れってな」

 最初に動いたのはヨーツンヘイム社の海の漢、ヴェルナー・ホルバインだった。
 彼は手動で弾頭のハッチを無理やりこじ開けると、相棒のアッガイタンとともにゼーゴックのエンジンに火を入れる。

シロー「ま、待て! 勝手な真似をするな! まだ命令は……」
ホルバイン「で、おたくの命令を呑気に待ってる間に蜂の巣になれってか? そんなの俺はゴメンだね」
アッガイタン「モキュ!」
ホルバイン「行くぜ、エントリイイィィィィィィ!!」

 シローが止める間もなく、ゼーゴックはハッチから飛び出した。
 そして装備した拡散ビーム砲を乱射しながら、デスバーディーの群れを切り裂いていく。

モニク「あのバカ……! 勝手に飛び出しおって……!!」
三日月「でも、このまま撃ち落とされるよりマシでしょ」
ソンネン「へへっ、とはいえゼーゴックで地上に降りたあとはどうすんだって話だよな……しゃあねえ、俺も行くか!」
デュバル「ええい貴様ら! このヅダより目立つことは許さんぞ!」

 更に三日月のバルバトスをはじめ、ヒルドルブ、ヅダといったヨーツンヘイム社のMSも降下。
 自由落下しながら地上のデスアーミー軍団に攻撃を加えていく。

カレン「あ〜あ、まったくどいつもこいつも無鉄砲ばかりさね」

 カレンはため息をつきつつ、シローを振り返った。

カレン「で、隊長? アタシらはどうする? このまま海に飛び込むかい?」
シロー「それは……」
エレドア「かーっ! らしくねえなあ! 昔のアンタだったらいの一番に飛び出してったろうに」
サンダース「隊長、あまり気負わないでください。俺たちはみな、覚悟を決めてきたんです。デビルガンダムから町を取り戻すために」
ミケル「それに、僕らだって出会った頃のままじゃありませんよ! そう簡単にミンチはなりません!」
シロー「みんな……」
 
 小隊員たちの言葉に、シローは内心己を恥じた。
 どうやら、一番覚悟ができていなかったのはシロー自身らしい。

884 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:46:19.36 ID:xcGgmHiv0.net
シロー「08小隊全機およびヨーツンヘイム社のみんな! これより我々はこの弾頭を捨てて地上に降下する。全機……俺に続けえぇぇ!!」
カレン「了解!」

 シローたち08小隊の面々は、パラシュートユニットを背負い一斉に降下。
 モニクら残りのヨーツンヘイム社メンバーもそれに続く。

セイ「初出撃でいきなり敵陣ど真ん中に降下なんて……!」
セカイ「なんのこれくらい! 修行でサメがウヨウヨいる海に飛び込んだときに比べたら!」
シロー「二人とも、機体のバランサーを注視しろ! 大丈夫だ、もしもの時は必ず俺が受け止めてやる!」

 シローのその言葉に背中を押されるように、
 セイとセカイ、二人もまたデスアーミー軍団の待ち受ける地上へとダイブしていった。

 一方、先に降下したホルバイン、ソンネン、デュバル、三日月らの面々は無事地上に降下したものの、
 すでに辺りには大量のデスアーミー軍団が集結しつつあった。

ホルバイン「へっ、獲物の匂いに釣られて続々とやってきやがったな」
デュバル「海兵! 地上ではゼーゴックはただの置物だ!」
ソンネン「そういうこと。ここは俺たちに任せて、ヘヘ、おとなしくしてな」
ホルバイン「なあに、まだ火器の弾は残ってる。砲台役くらいはやってみせるさ」
三日月「どうでもいいけどオジサンたち。来たよ」

 じりじりと距離を詰めてくるデスアーミー。
 そこから飛び出した一番槍を、バルバトスはメイスで叩き潰した。
 だがそれを契機に、何百体ものデスアーミー軍団が、一斉に襲い掛かってくる!

カレン「まずいね。先に行った奴らがデスアーミーに襲われてる」
サンダース「隊長、こちらも援護射撃を!」
シロー「ダメだ! 空中で射撃なんかしたら降下ポイントがずれる。敵中で孤立するぞ!」
サンダース「しかし……」
エレドア「ちょっと待った! ちょっち静かにしてくれ」
ミケル「どうしたんですか?」
エレドア「何かがスゲえ速さで一直線にこっちに向かってくる……それに、なんだこの音は……ジャズ?」
シロー「ジャズ? まさか!」

 シローはハッとして上空を見上げた。
 そこには猛烈な速さで飛んでくる三発目のヨーツンハイム弾頭。
 さらにそこから、一機のMSが離脱し、地上に向かって降下してくる。

サンダース「あれは……フルアーマーガンダム!」
シロー「イオか!」

イオ「ハハッ! やっぱ俺とお前の愛称は最高だなフルアーマー! ジャズもよく似合う!」
三日月「この音、イオ兄さんか」
イオ「頭を下げてな三日月とその隣のオッサンども! 今から景気のいいヤツお見舞いするからよ!」

 フルアーマーガンダムは自由落下しながら照準をデスアーミー軍団に合わせた。
 そして引き金をひくと、一機のMSには過剰なほどの武装が一斉に火を噴く!
 弾丸とミサイル、そしてビームの嵐がデスアーミーたちを一瞬でスクラップに変えていく。

セカイ「すげえ……なんて火力だよ」
セイ「火力だけじゃないよ。踏ん張りが効かない空中であれだけの射撃を成功させた腕。間違いなくエースだ」

885 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:49:31.03 ID:xcGgmHiv0.net
 脅威が取り除かれた地上へ無事降り立った08小隊一行。
 その横にフルアーマーガンダムも着陸する。

イオ「よう、シロー。一日ぶりだな、元気かブラザー」
シロー「イオ! よく来てくれた! そのフルアーマーガンダムも!」
イオ「おう、フェリーニから取り返してきたぜ!」
三日月「確か借金のカタにとられてたんだよね、ソレ」
イオ「まーな。武道館でやったレフェリーのバイト代でようやく返してもらったワケよ。で、急いで学校に戻って」
シロー「ヨルムンガンドの第三射で追いかけてきてくれたんだな」
イオ「そういうこと。ま、あんなもんに乗せられるとは思ってなかったけどな」
シロー「なんにせよ助かった。ありがとう、兄弟」
イオ「どういたしまして、兄弟」

 MSごしに、二人は固く握手を交わした。

イオ「それで、これからの予定はどうなってんだ?」
セカイ「ええと、これからっていうと」
三日月「警察署にいって、デビルガンダム本体と動力炉?ってヤツを壊すんでしょ」
セイ「うん、そうだったよね」
モニク「しかしここはほとんど南区に近い。ここから西区の警察署までだと、直線距離でも結構な距離があるぞ」
ミケル「予定じゃもう少し警察署近くに落ちる予定だったんですけどね……」
カレン「確かに、デスアーミー軍団がひしめく中で、見つからないように進むのは結構な骨だね」
カスペン「ならばここは、我々がエサになろう」
サンダース「エサ?」
カスペン「つまり陽動作戦だ。我々ヨーツンヘイム社の面々でデスアーミー軍団を引き付ける。その間に」
シロー「俺たちで警察署に向かい、デビルガンダムを倒すと。そういう訳ですね?」

 カスペンは大きく頷く。

セイ「そんな! 危険すぎませんか? 敵は何万体いるかわからないんですよ!? たった数機のMSで……」
ソンネン「へっへっへ、だがよ、これが一番可能性が高い手なんだぜ」
カスペン「それに我々は囮になっても犠牲になるつもりはない。必ずや生き延び、お前たちに合流すると約束しよう!」
セイ「カスペンさん……」
デュバル「よおし、そうと決まれば善は急げだ! デスアーミーどもにヅダの雄姿を見せつけてやる!」
モニク「あ、待てバカ! 急にスロットルをあげたらヅダは……」

 その時、急加速によってエンジンが限界を迎え、ヅダは突然の爆発!

モニク「……空中分解すると言っておろうに……!」
セカイ「デュ、デュバルのオッサ〜〜〜ン!!?」
デュバル「ええい、まだだ!」
セイ「あ、と思ったらまだミンチになってなかった」
ミケル「なんでか機体も再生してるし」
デュバル「ふっ、こんなこともあろうかと、予めアクト・ヅダのマグネットシステムを取り付けておいたのだ!」
モニク「いつの間にそんなことを……!
デュバル「ここは待ちに待ったヅダの見せ場なのだ! 世界中にヅダがゴーストファイターでないことを証明するまで終われんよ!」

 そう高らかに宣言すると、ヅダは超高速でその場を飛び去っていった。
 途中、なんどか空中分解するも、その度にマグネットパワーが発動して機体が再生する。

セカイ「じしゃくの ちからって スゲー」
セイ「しかも派手に空中分解するから、デスアーミーも順調におびき寄せられていってるし」
モニク「あ〜……まあ、こういうワケだ。デスアーミーどもは我々が陽動する。お前たちはその間に警察署に行ってくれ」
カスペン「ふっ! また会おうぞカスペン大隊の諸君!」

三日月「……なんか、すごく騒がしい人たちだったね」
イオ「まあ、ある意味じゃああいう連中だからマイとも上手くやってけんだろうさ」
シロー「お前たち! もう無駄話をしている余裕はないぞ! ヨーツンヘイム社のみんなのためにも……必ずデビルガンダムを倒す!!」

886 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 01:24:23.86 ID:xcGgmHiv0.net
 AM 06:10 ネオジオン社近郊

セレーネ「う……ん……」
スウェン「三人とも待ってくれ。セレーネが目を覚ました」
ガロード「マジで!」
セレーネ「こ、ここは……」
コウ「ネオジオン社の近くだよ」
ガロード「俺たち、姉さんを助けに来たんだ」
アセム「姉さん、ずっと薬で眠らされてたんだぜ?」
セレーネ「そう、薬で……」

 パイロットに横たわり、再び目を閉じるセレーネ。
 だが、何かを思い出したかのようにすぐに跳ね起きる。

セレーネ「眠らされてた……! ウソでしょ! 今の時間は?」
スウェン「無理をしないほうがいい、セレーネ。まだ薬が体内に残って……」
セレーネ「そんなこと言ってる場合じゃないの! 今は……6時10分!? なんてこと、あれから4時間も経ってるなんて!」
コウ「セレーネ姉さん、何そんなに焦ってるか判らないけどとにかく学校に戻ろう。今はデビルガンダムが町中で暴れてて……」
セレーネ「デビルガンダムなんてどうでもいいのよ!!」

 凄まじい剣幕で怒鳴りつけるセレーネに、コウは思わず怯む。

アセム「どういうことなんだ、セレーネ姉さん。何が起こってるのか、俺たちにもわかるように説明してくれないか」
セレーネ「全部ダミー、ブービートラップなのよ。今日現れたMAやシド、それにELSやデビルガンダムさえもね」
コウ「トラップって……誰が仕掛けた?」
セレーネ「フル・フロンタルに決まってるじゃない! あの全裸野郎!!」

 ありったけの罵詈雑言を叩きながらも、セレーネの手は止まらない。
 彼女は手早くスターゲイザーを操作すると上空の観測を開始する。

セレーネ「ウソ……もうこんな近くに来てる……!」
ガロード「来てる? だからなにが」
セレーネ「アクシズよ」
ガロード「え」
セレーネ「もうすぐ日登町にアクシズが落ちてくる。アクシズ落としこそが、フル・フロンタルの本当の狙いだったのよ!!」

  同時刻 ネオ・ジオングコクピット内

フロンタル「ふ…………」

 ネオジオン社近郊にある、生き残っていた数少ない監視カメラの映像は、
 セレーネの衝撃の告白をしっかりと捉えていた。

フロンタル「偽装も、ここらが潮時か」

 彼はひとりごちると手元のコンソールを操作し、なにかの装置の出力をオフにする。
 するとそれまで日登町の空を覆っていたミラージュコロイドによる偽装がはがれ、
 中央区全体を覆いつくすほどの巨大なワームホールが姿を現した。

 ワームホールの中は宇宙に繋がっている。
 その先に見えるのは、日登町に向かってゆっくりと落下してくるアクシズの姿だった。


 AM 06:11 日登町へのアクシズ落下まで、あと3時間12分――――!

887 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/26(月) 01:24:39.70 ID:Ufl6V1xb0.net
乙。今回も濃ゆい。

書き込みがないのはオールアムロ待ちってのもあるんじゃね?
ガッツリしたもん食うなら食う側もエネルギーいるのよ。

888 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/26(月) 06:14:31.03 ID:EGs1YA/50.net
純粋にもうネタが枯れ果ててる

889 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/27(火) 09:17:36.61 ID:2XC2XfTO0.net
やはり、ビルドダイバーズシリーズが参戦しない事には・・・

890 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/27(火) 21:17:26.55 ID:ZQFdO+ou0.net
イオがまるでどっかの六つ子の次男っぽいな

891 :1/6:2020/10/29(木) 08:35:09.38 ID:4mhjaYCO0.net
久々に作ってみた。しばらく書いてなかったから拙いところもあるだろうけど、許して

――深夜、チャップマン邸にて。

チャップマン「(天井裏、右後ろに人の気配。距離は…約五歩といったところか…賊か?)」
ズキュン!
ヒイロ(天井裏に潜伏中)「(撃たれた…!?)」
チャップマン「………どこの手の者か知らないが、お引き取り願おうか」
ヒイロ『………』
チャップマン「今のはわざと外した。やんちゃも良いが、面会を希望するなら次は正門から入ってくることだな、"少年"」

ヒイロ『………』
マノン「あなた、今の音は…」
チャップマン「なに、心配いらない。大きなネズミが居たから威嚇しただけだ」
マノン「まあ…」

チャップマン「さあ、もう寝よう。明日の茶会にはドモン・カッシュも来る。寝坊などしたら暴れるかもしれん」
マノン「あなたったら、またそんなことを…」
チャップマン「はっはっは」

ヒイロ『(こちらに振り向くこともせず、掠めるギリギリの場所を狙った…これは、当たりかもしれない)』

――翌日の朝、ガンダム家

ドモン「俺に、捜査の協力をしろだと?」
ヒイロ「ああ」
ドモン「断る。俺はファイターだ。スパイじゃない」
刹那「頼む。ドモン兄さんにしかできないことだ」
ドモン「どういうことだ?」

892 :2/6:2020/10/29(木) 08:36:35.98 ID:4mhjaYCO0.net
ヒイロ「ターゲットはジェントル・チャップマン…今も様々な場所で活躍するガンダムファイターだ」
ドモン「馬鹿な! 奴にはもう悪事に手を染める理由などない! 病はすでに完治したし、妄執も捨てている!」
刹那「そう思うなら、話を聞いてほしい」
ドモン「…いいだろう」

刹那「今、上流階級の間で正体不明のドラッグが出回っている。
   麻薬や禁止薬物の類ではないようだが、違法には違いない。俺たちは各所と連携し、その薬の出所について探っている」
ドモン「それとチャップマンに、何の関係がある?」

刹那「チャップマンはあらゆる世界の上流階級と付き合いがあり、精神強化剤を大量に所持・服用していた過去がある。
   その手のコネクションには事欠かないだろう」
ドモン「できることと実行することは違う。何度も言うが、奴にそんなことをする理由はない」
ヒイロ「ここ最近、奴の勘が異常に鋭くなっている」

ドモン「勘が悪くてガンダムファイターが務まるか。チャップマンは全盛期の力を取り戻しているんだぞ。今までが鈍っていただけだ」
刹那「全盛期の記録から考えても異常だ」
ヒイロ「俺たちはスペシャリストだ。ガンダムファイター相手だろうと、そう簡単に尻尾は掴ませない」
ドモン「…いいだろう、やるだけやってやる。だが、俺は奴の犯行だと信じるつもりはないからな」



『今回、番組では先日のビシディアンの襲撃から貨物船を救ったジェントル・チャップマン氏にインタビューを…』

アセム「はぁ…」
キオ「アセム兄ちゃん、調子悪そうだけど何かあったの?」
アセム「え!? い、いやちょっと転んじゃって…ハハハ…」

893 :3/6:2020/10/29(木) 08:39:44.15 ID:4mhjaYCO0.net
――数時間後、日登町・チャップマン別荘のティーパーティ会場

オルガ「落ち着かねえな…こういう上品なところは」
ビスケット「こういう場に慣れておくのも立派な勉強だよ、オルガ」
オルガ「ミカは平気そうだな」
三日月「クーデリアによく呼ばれる。ボディーガードをしてくれって」
ビスケット「なるほど」

チャップマン「やあ、商談の席以外でこうして語らうのは初めてだな。ミスタ・イツカ」
オルガ「は、はい! お、お招きいただき恐悦至極の…」
チャップマン「はっはっは! そう堅くならなくていいぞ!
       地位や年齢など構わず、長年の友人のように語り合うのがこのパーティの目的だからな」
オルガ「は、はぁ…スミマセン」

チャップマン「おや、君はたしかドモン・カッシュのところの…」
三日月「どうも」
オルガ「なんだ、知り合いか?」
三日月「うん。兄さんとクーデリアの知り合い」
ビスケット「さすが、顔が広いな…」

チャップマン「ぜひとも楽しんでいってくれたまえ。君たちとは、特に話がしたいと思っていたんだ」
オルガ「俺…いや、私たちと?」
チャップマン「将来、火星に移住したいと思っていてね。君たちは火星の出身なのだろう?」
オルガ「俺たち、育ち良くないんでろくなこと言えませんg」ドゴッ「ぐほっ」
ビスケット「(正直すぎるのもダメだって!)」
チャップマン「いや、それでいい。どんなものにだって、表裏はあるものさ…そう、どんなものにも…」
三日月「?」

894 :4/6:2020/10/29(木) 08:40:42.93 ID:4mhjaYCO0.net
カトル「さすがはチャップマン氏ですね。良い葉を使っています」
リリーナ「………」
カトル「…ヒイロのことでしたら、心配はいりませんよ。本当にかすり傷です」
リリーナ「なら…」
カトル「今のチャップマン氏の勘の鋭さは異常です。もしヒイロが昨日の侵入者とバレては…」
リリーナ「私にも害があるかもしれない、ということですか」
カトル「そういうことです」

カトル「(ドモンさん、うまく聞き出してくれると良いけれど…)」


チャップマン「よく来てくれたな、ドモン・カッシュ。君も誘いを受けてくれるとは思わなかったよ」
ドモン「あんたとは一度ゆっくり話したいと思っていたし…何より、最初の茶会を台無しにしてしまったからな」
チャップマン「ふ…過ぎたことだ。それに、あの時は私も冷静さを欠いていた」
ドモン「………」


ドモン「病はもう治ったんだな」
チャップマン「医者の話では、体内のDG細胞が浄化されたことで健康体に戻ったらしくてな。前よりもずっと調子がいい
       この前も旅行中、近くの貨物船を襲っていたビシディアンの撃退に助力してな。ジム・スナイパーとか言ったか…たまにはMF以外に乗るのも悪くない」
ドモン「それは何よりだ。――ところであんた、最近妙に勘が鋭くなったらしいが」
チャップマン「ああ…そういえば。だが病に蝕まれていたころと比較すれば当然ではないかな?」
ドモン「………」
チャップマン「安心したまえ。もう薬物などやっておらんよ。やる意味もない。…何があろうと、妻を悲しませることだけはしないと誓ったのだ」
ドモン「そうか…」

895 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 08:41:46.84 ID:4mhjaYCO0.net
チャップマン「………ドモン・カッシュ。そろそろ本題に入ってはくれないか」
ドモン「なに?」
チャップマン「勘というのかな。君が何かを探る目的でここに来たことは、なんとなく…予想がついているのだよ
       出会いこそ、快いものではなかったと思うが…今では私も妻も、君を好ましい青年だと思っている。隠し事などはしたくない」
ドモン「そうか…なら、単刀直入に聞こう。今、上流階級に蔓延っている薬物について」
チャップマン「やくぶつ? 何のことだ?」
ドモン「は?」
チャップマン「私はてっきり、グランドガンダムを駆る謎のガンダムファイター"マスクド・イングランド"として
       アマチュア界隈や地方の大会で活動していることを咎められると思っていたのだが…」
ドモン「は…はぁぁぁぁ!?」

チャップマン「いや、健康になったせいか、心まで若返ったような気分になってな。たまにグランドガンダムで泥臭く豪快な闘いをしたいと思うようになってきて…
       だがネオイングランド政府が許してくれんので仕方なく…当然、賞の類は辞退している。何も受け取っていない」
ドモン「そんなことはどうでも…いや、よくはないが! 謎の薬物について、お前は何も知らないのか!?」
チャップマン「何の話をしているんだ。私はすでにそういうものとの縁は切っている。マノンに確認してもらってもいい」
ドモン「そ、そうか…」

チャップマン「マスクマンとしてこっそり地方の大会に出ていることについては大人しく罰を受けるつもりだ。沙汰を待たせてもらうよ」
ドモン「わ…わかった。ところで、さっきから聞こうと思っていたんだが…さっきから口に入れてるのはなんだ?」
チャップマン「おっと、見つかってしまったか。こっそり口に入れていたつもりだったが、さすがにガンダム・ザ・ガンダムの目はごまかせんな」
ドモン「のど飴か何かか?」
チャップマン「いや、フリスクだよ」
ドモン「フリスク」
チャップマン「ああ。回復祝いにハレヴィ家のご息女から頂いたのだが。なかなか爽快で癖になる味でな」

896 :6/6:2020/10/29(木) 08:43:24.45 ID:4mhjaYCO0.net
ドモン「そんなもの、なんで隠れるようにして食ってるんだ」
チャップマン「世間では硬派な男として通っている私が、こんな菓子のようなものを好んで食べていると知られるのは、少し恥ずかしくてな」
ドモン「別に恥ずかしがることでもないと思うが。うちの兄さん達も、仕事の合間に口に入れているようだし
チャップマン「そうなのかね? それは知らなかった。俗世から離れていると、こういうことにも疎くなっていかんな」
ドモン「いや待てよ…フリスク…フリスクか…?」
チャップマン「どうしたね」
ドモン「すまない、チャップマン。そのフリスク、俺にももらえないか」
チャップマン「別に構わんが」
ドモン「助かる。同じものではないかもしれないが、後で代わりのものを持ってくるよ」

ドモン「ところでチャップマン。次はあんたをうちに招待したいな。悪ガキどもが多いから、少し騒がしいかもしれないが…今度は、普通に会話を楽しみたい」
チャップマン「その誘い、喜んで受けよう。妻も連れて行っていいかな?」
ドモン「もちろんだ。せっかくだからジョルジュ達も誘おうか」
チャップマン「いいな、それは。彼ともしっかりと話をしたいと思っていた」
ドモン「決まりだな」



――後日、イノベイター家

ドモン「リィィボォォンズゥゥゥ!」
リヴァイヴ「リボンズ! よりによってガンダムファイターを怒らせるなんて何考えてんですか!?」
リボンズ「今度ばかりは身に覚えがないんだけど!? 僕はそもそもああいうのと絡むのは苦手で…」
アニュー「だったらなんで怒りのスーパーモードになってんのよ!?」
ドモン「見つけたぞ、元凶め! 俺のこの手が光って唸る! 貴様を倒せと輝き叫ぶ!」
リボンズ「うわ、見つかっt」
ドモン「友情と、怒りと、悲しみのォ! シャイニング・フィンガー・ソォォォォド!!」
イノベイターズ「ぬわ――――!!」


その後のチャップマンであるが。当人の精神的な影響を憂慮したドモンらの配慮により、事情はついぞ知らされなかった。
フリスク自体に特に中毒性などはなかったこと、そして普通に大人が食していることを知ったことで、(普通の)フリスクを堂々と食する姿が見られたとか。

897 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 13:50:56.99 ID:JCBhaU2a0.net
まさかのフリスクかいwww
フリスクで一番に思い出したのは、スケットダンスのあのフリスク侍を思い出したwww
最近のドモンがツッコミ役なポジションな感じが………
それでもシンのツッコミの負担はあまり減らないだろう。22/7 %程度位しか………

898 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 21:45:35.22 ID:rkFrn1UG0.net
そういやシャイニングフィンガーソードってツッコミにしたらでっかいハリセンできそう
あとHGAWヘビーアームーズ買ったんだがWガンダム未見なんだけどなんかカブトムシ
っぽく感じた(射撃型だし)
おかげで作りたかったカブトムシモチーフガンプラできそうだ

899 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/31(土) 09:42:29.70 ID:g2YbguIP0.net
アムロ「まだ……ぼくには帰れる所(日本シリーズ)があるんだ……こんなに嬉しい事はない!」
キラ「そんな優勝で大丈夫か?」
アムロ「大丈夫だ、問題ない!!」

900 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/31(土) 19:11:07.33 ID:a9XMTxed0.net
放課後の教室にて
シン「ハァ………」
レイ「どうした?ため息なんかついて」
シン「いや、俺とルナっていつから付き合って、いや何で付き合ってるのかなと思い出そうとしてるんだけど中々思い出せない
もしかして……」
レイ「気にするな。俺は気にしない
それに俺とシンは、トモダチ、いや親友だろ?」
シン「レイ………」
レイ「それに恋人よりも大切な妹的な人、ステラやマユだっているだろ?
それに仲間なパーラや別次元の彼女候補なセツコやルナの妹のメイリンだっているだろ」
シン「そうだな。何で俺は………いや何か違うような」
レイ「それに、シン、お前には俺がいるだろ?」シンのアゴクイをする
シン「レイ………」レイを見つめるシン
レイ「シン、お前が俺のモノになれ。ルナなんかやめて」


メイリン「………ハァハァ////」そっと廊下からたまたま見てた
ハマーン「これは………」廊下からこっそり
ナタル「ふむ………」
カテジナ「ほぉ………」

901 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/11/03(火) 23:37:52.22 ID:LXWUG2w00.net
 AM 06:10 日登町中央区:学校近辺の戦場

刹那「目標を……駆逐する!」
デビルサイコジム「ミンナホシニナッテシマエェェェ……」

 エクシアの一撃が首を刎ねると、デビルサイコジムの巨体はゆっくりと崩れ落ちた。

ヨナ「はあ、はあ……ようやく倒したか」
ベルリ「刹那もナイストドメ」
刹那「スメラギさんたちがエクシアを持ってきてくれたお陰だ。これでも俺もまた戦える」
キラ「でも、一時間戦ってようやくデビルガンダムの襲撃も落ち着いたね」
シン「そうだな。そろそろガロードかシロー兄さんたちから作戦の進捗連絡が来てもいいころだけど……」
ジュドー「とかいってたら来たよ連絡。ガロードからだ」
ガロード『ザ、ザー……ザ…える、聞こえる皆?!』
カミーユ「ああ、聞こえてる。ノイズはあるけどな」
ジュドー「そっちはどんな感じよ、ガロード?」
ガロード『こっちはみんな無事だ。コウ兄さんとも合流したよ。フロンタルはいなかったけどな』
フリット「やっぱり罠だったんだね」
ウッソ「それで、肝心のセレーネ姉さんは助け出せたんですか?」
ガロード『それが……助け出せはしたんだけど』

 そこで唐突に通信が切り替わり、慌てたようなセレーネの声が聞こえてくる。

セレーネ『アンタたち! 揃いも揃ってなにやってんのよバカ!」
ウッソ「あ、セレーネ姉さんだ」
ベルリ「元気そうでなによりだね」
バナージ「何やってって……今はデビルガンダム反攻作戦の真っ最中で……」
セレーネ『もうすぐ日登町にアクシズが落ちてくんのよ!!』
カミーユ「……なんだって?」
ジュドー「ごめんセレ姉、もう一回言ってくれる?」
セレーネ『昨日、家が襲われたときスターゲイザーが気づいたのよ。ああそうか、だからフロンタルは私を攫ったのね』

 独り言ちながらセレーネは手元のコンソールを操作して観測結果を呼び出した。

セレーネ『出たわ。今からちょうど3時間12分後にアクシズが落ちてくる。落下ポイントはこの学校よ』
シン「いや何言ってんの? アクシズってそんなのどこにも……」

 そう言ってシンが何気なく空を見上げた時だ。
 突如、晴れ渡っていた青空にヒビが入っていく。
 ヒビはどんどん大きくなり、空には大きな裂け目ができた。
 裂け目の奥に広がる宇宙空間。そして、その奥にあるのは……

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